JP6592456B2 - 体外循環管理装置及びこれを有する体外循環装置 - Google Patents
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Description
このため、手術中等において患者に対し血液の供給が必要なとき、患者の血液を体外で循環させるため人工心肺等を有する体外循環装置が用いられている。
そして、このような体外循環装置で循環している血液の酸素や二酸化炭素の移動量をモニターするための提案もなされている(例えば、特許文献1)。
そして、これら静脈側チューブと動脈側チューブ内の血液の酸素飽和度やヘモグロビン等の情報に基づいて、体外循環装置を使用している患者の酸素消費量等を求めている。
このため、静脈側チューブ内の酸素を消費した後の血液の酸素飽和度等と、動脈側チューブ内の血液の酸素飽和度等を比較しても、この動脈側チューブ内の血液の酸素飽和度等が、比較対象の静脈側チューブ内の酸素消費済みの血液の酸素消費前の酸素飽和度等とは相違する可能性が高く、患者の正確な酸素消費量等を求めることができないという問題があった。
このように、体内通過時間情報に基づいて、比較すべき第1の状態情報と第2の状態情報を選択するので、体内に導入された血液の状態情報と、この血液が排出されたときの状態情報を比較して、対象者の酸素消費等の正確な情報を得ることができる。また、人工肺部から供給される血液の患者における酸素消費量等を正確に把握することができる。
対象者の体内の血液の通過時間である体内通過時間は、例えば、カニューレを配置する部位である導入部分情報や排出部分情報によって異なる。
この点、前記構成では、対象者の部位等である導入部分情報や排出部分情報によって補正するため、より正確な体内通過時間情報を生成することができる構成となっている。
したがって、人工肺部から供給される血液の患者における酸素消費量等をより正確に把握することができる。
したがって、このように、人工肺部通過時間情報に基づいて、比較すべき第1の状態情報と第2の状態情報を選択するので、人工肺部に導入された血液の状態情報と、この血液が排出されたときの状態情報を比較して、人工肺部の酸素を付加する能力である酸素運搬量を正確に求めることができる。また、酸素運搬量と酸素消費量の情報を別個に取得することができるため、酸素運搬量と酸素消費量いずれか一方の数値等に異常があったとき、いずれが異常であるかを迅速に特定することができる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る体外循環装置1の主な構成を示す概略図である。
図1に示す、体外循環装置1は、図1に示す対象者である例えば、患者Pの血液の体外循環を行う装置であるが、この「体外循環」には「体外循環動作」と「補助循環動作」が含まれる。
また、「補助循環動作」とは、体外循環装置1の適用対象である患者(被術者)Pの心臓に血液が循環し、患者Pの肺でガス交換を行える場合で、体外循環装置1によっても血液の循環動作の補助を行うことである。装置によっては血液に対するガス交換動作を行う機能を持つものもある。
具体的には、体外循環装置1の遠心ポンプ3を作動させ、患者Pの静脈(大静脈)から脱血して、人工肺部である例えば、人工肺2により血液中のガス交換を行って血液の酸素加を行った後に、この血液を再び患者Pの動脈(大動脈)に戻す「人工肺体外血液循環」を行う。すなわち、体外循環装置1は、心臓と肺の代行を行う装置となる。
すなわち、図1に示すように、体外循環装置1は、血液を循環させる「循環回路1R」を有し、循環回路1Rは、「人工肺2」、「遠心ポンプ3」、「ドライブモータ4」、「静脈側カニューレ(脱血側カニューレ)5」と、「動脈側カニューレ(送血側カニューレ)6」と、体外循環管理装置である例えば、コントローラ10を有している。なお、遠心ポンプ3は、血液ポンプとも称し、遠心式以外のポンプも利用できる。
静脈側カニューレ5は、コネクター8を介して、管部である例えば、脱血チューブ11を用いて遠心ポンプ3に接続されている。脱血チューブ(「脱血ライン」とも称す。)11は、血液を送る管路である。
ドライブモータ4がコントローラ10の指令SGにより遠心ポンプ3を操作させると、遠心ポンプ3は、脱血チューブ11から脱血して人工肺2に通した血液を、管部である例えば、送血チューブ12(「送液ライン」とも称する。)を介して患者Pに戻す構成となっている。
人工肺2は、例えば、膜型人工肺であるが、特に好ましくは中空糸膜型人工肺を用いる。送血チューブ12は、人工肺2と動脈側カニューレ6を接続している管路である。
脱血チューブ11と送血チューブ12は、例えば、塩化ビニル樹脂やシリコーンゴム等の透明性が高く、可撓性を有する合成樹脂製の管路で、外径14mm,内径10mm程度であり、可塑剤の他に、初期色調に優れ高い紫外線吸収能を有するベンゾトリアゾール系UVA(ヒンダードアミン系光安定剤)を1〜2重量%程度含有させることで、室内での蛍光灯等による紫外線劣化を防止し、安全性を向上させている。
脱血チューブ11内では、血液はV方向に流れ、送血チューブ12内では、血液はW方向に流れる。
また、送血チューブ12には、送血チューブ12内の血液に流量異常等が生じたときに、かかる異常な状態のままで血液が患者Pに送られるのを阻止するためのクランプ7が形成され、操作者がこのクランプ7(チューブ閉塞装置)を使用して緊急に送血チューブ12を閉塞することができる構成となっている。
また、脱血チューブ11には、脱血チューブ11内の血液のヘモグロビンの値を検出するヘモグロビン計測部17が配置されている。
また、体外循環装置1は、その脱血チューブ11に、「流量センサ14」を有している。この流量センサ14は、脱血チューブ11を通る血液の流量値を測定するセンサであり、流量値の異常も検知する。
図2に示すようにコントローラ10は、図1に示す静脈側酸素飽和度測定部16、静脈側酸素分圧測定部15、流量センサ14、ヘモグロビン測定部17、動脈側酸素飽和度測定部19及び動脈側酸素分圧測定部18と通信可能に接続されている。
この接続は、有線のみならず無線通信であっても構わないが、有線の場合は電磁ノイズに強いRS232Cで行うのが好ましい。
図3に示すように、コントローラ10は、「コントローラ制御部21」を有し、コントローラ制御部21は、図1に示すドライブモータ4や静脈側酸素分圧測定部15等と通信するための通信装置22、各種情報を表示すると共に各種情報を入力可能なカラー液晶,有機EL等で形成される「タッチパネル23」を制御可能な構成となっている。
また、コントローラ10は、時刻情報を生成する計時装置24やコントローラ本体25も制御する。
図4乃至図8は、それぞれ「第1の各種情報記憶部30」、「第2の各種情報記憶部40」、「第3の各種情報記憶部50」、「第4の各種情報記憶部60」及び「第5の各種情報記憶部70」の主な構成を示す概略ブロック図である。これらの内容は後述する。
本実施の形態の体外循環装置1を使用する患者Pの酸素消費量(mL/min)に異常等が発生した場合、迅速に対応をする必要があるため、患者Pの酸素消費量(mL/min)を正確に把握することができる構成となっている。
また、併せて、図1の人工肺2の閉塞等を迅速に把握するため人工肺2の酸素運搬量(mL/min)のデータも正確に把握することができる構成となっている。
図9は、体内通過時間情報である例えば、「最終体内血流通過時間」を求めるための算出工程を示す概略フローチャートである。
すなわち、この最終体内血流通過時間は、図1の動脈側カニューレ6から導入された血液が患者Pの体内を循環(通過)して、静脈側カニューレ5から排出されるまでの時間を示す。
このタッチパネル23の画面に、体外循環装置1の操作者(医療従事者等)が、患者Pの体重、例えば、60kg、流量4L/minと入力する。
また、本実施の形態では、図1に示すように動脈側カニューレ6と静脈側カニューレ5の配置場所は、「大腿動脈」と「大腿静脈」なので、これらを入力する。
なお、動脈側カニューレ6の配置場所である大腿動脈は「導入部分情報」の一例であり、静脈側カニューレ5の配置場所である大腿静脈は「排出部分情報」の一例である。
基本体内血流通過時間算出式記憶部32に以下の式が記憶されている。
すなわち、「基本体内血流通過時間=血流ボリューム(V_body)÷流量(Q)、血流ボリューム(V_body)=体重(W)÷13÷1.055(kg/L)」である。
ここで「1/13」は、体重あたりの血液ボリューム(量)が体重の1/13程度であることを示し、「1.055(kg/L)」は、血液の比重を示している。
そして、この式は、血液が患者Pの体内を通過する基本的な時間である「基本体内血流通過時間」が「血流ボリューム(V_body)÷流量(Q)」で定められることを示す。
本実施の形態では、例えば、体重60kgで、流量が4L/minのとき、基本体内血流通過時間=60÷13÷1.055÷4で、「1.09min」となる。
そして、ST2では、この1.09minを「基本体内血流通過時間記憶部35」に記憶する。
この基本体内血流通過時間は、体内通過時間情報の一例である。
本実施の形態では、この「1.09min」が、血液が患者Pの体内を通過する時間の基本情報となる。
しかし、同じ患者Pの体内を血液が通過する時間としても、通過する部位によって、その時間が変化するので、次の工程で、基本体内血流通過時間を修正する。
基本体内血流通過時間修正基準情報記憶部41には、カニューレの配置場所と基本体内血流通過時間の修正情報が対応付けて記憶されている。
例えば、「大腿動脈及び大腿静脈」の場合は、「1/3」と記憶されている。
本実施の形態では、1.09min÷3=約0.36minとなり、この値を「最終体内血流通過時間」として、図5の「最終体内血流通過時間記憶部42」に記憶する。
図10は、「人工肺血流通過時間」を求めるための算出工程を示す概略フローチャートである。
すなわち、この人工肺血流通過時間は、図1の脱血チューブ11から人工肺2に導入された血液が、人工肺2から排出されるまでの時間を示す。
人工肺血流通過時間算出式記憶部44には、以下の式が記憶されている。
すなわち、「人工肺血流通過時間=人工肺ボリューム(V_lung)÷流量(Q)」であり、これは、脱血チューブ11から人工肺2に導入された血液が送血チューブ12へ排出される時間である「人工肺血流通過時間」が、「人工肺ボリューム(V_lung)÷流量(Q)」で求められることを示している。
したがって、ST11では、人工肺ボリューム情報記憶部45の「0.26L」及び図4の流量情報記憶部34の「4L/min」を参照して、これらの数値を人工肺血流通過時間算出式記憶部44の式に代入する。
この0.065minは、人工肺血流通過時間として、図5の「人工肺血流通過時間記憶部46」に記憶される。
本実施の形態では、この「0.065min」が、血液が人工肺2内を通過する時間となる。
この人工肺血流通過時間が「人工肺部通過時間情報」の一例となる。
次いで、図11及び図12のフローチャートを用いて、実際に患者Pの酸素消費量データと人工肺2の酸素消費量データを取得する取得工程を説明する。
図11及び図12は、患者Pの酸素消費量データと人工肺2の酸素消費量データの取得工程を説明する概略フローチャートである。
図13に示すように、測定時刻データと関連付けた静脈側酸素飽和度測定部16で測定された「静脈血酸素飽和度(%)」データ、動脈側酸素飽和度測定部19で測定された「動脈血酸素飽和度(%)」データ、静脈側酸素分圧測定部15で測定された「静脈血酸素分圧(mmHg)データ及び動脈側酸素分圧測定部18で測定された「動脈血酸素分圧(mmHg)データ」が記憶されている。
また、現在時刻から0.065min以前の時刻と関連付けられている静脈血酸素飽和度(%)及び静脈血酸素分圧(mmHg)等のデータが記憶されているか否かも判断する。
また、現在時刻「(8)12:03:37.00」から0.065min」以前の時刻である「(5)12:03:36.35」に関連付けられた静脈血酸素飽和度(%)及び静脈血酸素分圧(mmHg)等のデータが記憶されている。
ST25では、図6の「第1の現在時刻生体情報抽出処理部(プログラム)54」が動作して、計時装置24と酸素飽和度及び酸素分圧情報記憶部52を参照し、現在時刻の静脈血酸素飽和度(%)及び静脈血酸素分圧(Hg)の値を図6の「第1の現在時刻生体情報記憶部55」に記憶する。
具体的には、図13の時刻「(8)12:03:37.00」の静脈血酸素飽和度(%)である「72%」と静脈血酸素分圧(Hg)である「40mmHg」を第1の現在時刻生体情報記憶部55」に記憶する。
そして、現在時刻から最終体内血流通過時間(0.36min)前の動脈血酸素飽和度(%)及び動脈血酸素分圧(mmHg)の値を図7の「第1の過去時刻生体情報記憶部61」に記憶する。
具体的には、図13の時刻「(2)12:03:01.00」の動脈血酸素飽和度(%)である「97%」と動脈血酸素分圧(Hg)である「132mmHg」を図7の「第1の過去時刻生体情報記憶部61」に記憶する。
また、図7の「酸素消費量算出式記憶部63」を参照する。この酸素消費量算出式記憶部63には、患者Pの酸素消費量を正確に算出できる以下の式が記憶されている。
すなわち、「(過去時刻の動脈血酸素飽和度−現在時刻の静脈血酸素飽和度)×1.34(mL/g)×Hgb(g/dL)×Q(d/L(流量))+0.003(mL/mmHg/dL)×(過去時刻の動脈血酸素分圧−現在時刻の静脈血酸素分圧)×Q(d/L(流量))」である。
このうち、1.34(mL/g)は、Hgbの1mgあたりの酸素体積を示す。
また、この求めた酸素消費量は時刻情報と共に図7の「酸素消費量情報記憶部64」に記憶させる。
このようにして酸素消費量のデータが生成される。この式では、現在時刻で測定した静脈血は、患者Pの体内を通過する前の過去の動脈血に相当するため、患者Pの体内の通過時間(最終体内血流通過時間)を考慮した過去の動脈血と比較することで、正確な酸素消費量を求めることができる。
先ず、ST28で、図7の「第2の現在時刻生体情報抽出処理部(プログラム)65」が動作し、計時装置24と図6の酸素飽和度及び酸素分圧情報記憶部52を参照し、現在時刻の動脈血酸素飽和度(%)及び動脈血酸素分圧(mmHg)の値を「第2の現在時刻生体情報記憶部66」に記憶する。
そして、現在時刻から人工肺血流通過時間(例えば、0.065min)前の静脈血酸素飽和度(%)及び静脈血酸素分圧(mmHg)の値を図8の「第2の過去時刻生体情報記憶部72」に記憶する。
また、図8の「人工肺酸素運搬量算出式記憶部74」を参照する。この人工肺酸素運搬量算出式記憶部74には、人工肺2の酸素運搬量を算出できる以下の式が記憶されている。
すなわち、「(現在時刻の動脈血酸素飽和度−過去時刻の静脈血酸素飽和度)×1.34(mL/g)×Hgb(g/dL)×Q(d/L(流量))+0.003(mL/mmHg/dL)×(現時時刻の動脈血酸素分圧−過去時刻の静脈血酸素分圧)×Q(d/L(流量))」である。
また、この求めた人工肺酸素消費量は時刻情報と共に図8の「人工肺酸素運搬量情報記憶部75」に記憶させる。
この点、従来は、両者を同様の計算式等で求めていたため、体外循環装置1のチューブ内の血液ガスの測定値に変化があったとき、この変化が人工肺2の詰まりによって酸素運搬量に変化が生じたか、若しくは患者Pの状態が変わって酸素消費量に変化が生じたかを判別することが困難であった。
しかし、本実施の形態では、患者Pの酸素消費量と人工肺2の酸素運搬量とを区別して算出するため、従来と異なり、血液ガス測定値に変化が生じたとき、この変化が人工肺2の詰まりか、患者Pの状態の変化かを明確に判別することができる。
図14の時刻「(1)12:02:37.00」のとき、患者Pの体温が上昇し、その後、酸素消費が増加し、その影響が時刻「(7)・・・」と「(8)12:3:37.00」における「静脈血酸素飽和度(%)」で表れた例である。
したがって、上述のように、患者Pの酸素消費量を測定する際に、時刻(2)の動脈血酸素飽和度(%)と、時刻(8)の静脈血酸素飽和度(%)とを比較すると、図14の場合は、酸素消費量が増加していることになる。
このため、図14の時刻(7)(8)で、図13に比べて、静脈血酸素飽和度(%)が、それぞれ「71%」「72%」から「65%」「63%」に低下しても、人工肺2は、この数値の血液に一定の酸素を付加するに過ぎない。
したがって、人工肺2の酸素運搬量を測定すると、現在の動脈血酸素飽和度(%)と過去の静脈血酸素飽和度(%)との差は変化しない。
一方、図14の酸素消費量が増加した時刻(7)の過去の静脈血酸素飽和度(%)が「65%」で、これに人工肺2が酸素を付加した後の時刻(9)の動脈血酸素飽和度(%)は「91%」であり、差は「26」となる。これは、人工肺2の能力が「26」であるからである。
図15は、本発明の第2の実施の形態に係る体外循環装置の主な構成を示す概略ブロック図である。また、図16及び図17は、本発明の第2の実施の形態に係る体外循環装置の主な動作等を示す概略フローチャートである。
本実施の形態の多くの構成や工程は、上述の第1の実施の形態と同様であるため、共通の構成は同一符号等として説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
上述の第1の実施形態では、患者Pの体内の血液の通過時間を,動脈血酸素飽和度(%)等のデータを取得する前に患者Pの体重や血液の流量等から定めていた。
この点、本実施の形態では、患者Pの体重や血液の流量等から患者Pの体内の血液の通過時間を定めるのではなく、実際に患者Pから動脈血酸素飽和度(%)等のデータを取得して体内の血液の通過時間を定めるものである。
本実施の形態の特徴を図16のフローチャートに沿って説明する。図16は体内血流通過時間算出工程を示す概略フローチャートである。
次いで、ST42へ進む。ST42では、酸素飽和度の値が70%以上か否かを判断する。
ST42で、酸素飽和度の値が70%以上でない場合は、ST43へ進み、人工肺2を動作させて、静脈側酸素飽和度測定部15の値を70%以上に調節する。
ST44で、動脈側酸素飽和度測定部18の値が90%未満のときは、ST45へ進む。ST45では、計時装置24を参照し、1分間待機する。
ST47で、静脈側酸素飽和度測定部15の値が80%以上となったときは、計時装置24と開始時刻記憶部84を参照し、時間を計算し、当該時間を体内通過時間情報である例えば、「体内血液通過時間」として、図15の「体内血液通過時間記憶部86」に記憶する。
Claims (7)
- 血液のガス交換を行う人工肺部から対象者に供給される血液の複数の第1の状態情報を経時情報と共に記憶すると共に、対象者から前記人工肺部へ導入される血液の複数の第2の状態情報も経時情報と共に記憶し、
前記人工肺部から対象者に供給された血液が、対象者から排出されるまでの時間情報である体内通過時間情報を有し、
前記複数の第1の状態情報のいずれかと前記複数の第2の状態情報のいずれかを比較するときに、前記体内通過時間情報に基づいて、前記複数の第1の状態情報及び前記複数の第2の状態情報から比較対象の前記第1の状態情報及び前記第2の状態情報を選択することを特徴とする体外循環管理装置。 - 前記第1の状態情報及び第2の状態情報比較により、対象者の体内酸素消費量の情報を取得する構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の体外循環管理装置。
- 前記人工肺部から対象者へ導入される血液の導入部分情報と、血液が対象者から排出される排出部分情報に基づいて前記体内通過時間情報を補正する構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の体外循環管理装置。
- 前記第1の状態情報と前記第2の状態情報を測定し、これらの変化情報に基づいて前記体内通過時間情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の体外循環管理装置。
- 対象者から前記人工肺部に供給され、前記人工肺部がガス交換を行い、排出するまでの時間である人工肺部通過時間情報を有し、
前記複数の第1の状態情報のいずれかと前記複数の第2の状態情報のいずれかを比較するときに、前記人工肺部通過時間情報に基づいて、前記複数の第1の状態情報及び前記複数の第2の状態情報から比較対象の前記第1の状態情報及び前記第2の状態情報を選択することにより前記人工肺部の酸素運搬量の情報を取得することを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか1項に記載の体外循環管理装置。 - 前記酸素消費量及び酸素運搬量の情報を別個に取得することで、酸素運搬量と酸素消費量のいずれか一方の数値に異常があったとき、いずれが異常であるかを迅速に特定することができることを特徴とする請求項5に記載の体外循環管理装置。
- 前記人工肺部と、
前記人工肺部の血液を対象者に提供するための管部と、を有し、
前記第1の状態情報及び前記第2の状態情報が、前記管部内の血液に関する状態情報であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の体外循環管理装置を備える体外循環装置。
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