JP6591473B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技を行うことが可能な遊技機に関する。
遊技機として、所定の賭数を設定し、スタート操作が行われたことに基づいて、複数種類の識別情報の可変表示が行われるスロットマシンや、遊技球などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、該遊技領域に設けられている入賞口などの始動領域に遊技媒体が入賞したときに複数種類の識別情報の可変表示が行われるパチンコ遊技機などがある。
このような遊技機として、遊技機の設定値の変更を行う設定変更状態において、設定値が変更されるときに報知音を出力するものがあった(たとえば、特許文献1)。
特許第5174389号公報
しかし、有利度変更状態である設定変更状態において、単純に有利度が変更されるときに単に報知音が出力することに留まるため、有利度変更状態中における報知について未だ改良の余地があった。
この発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、報知音によって有利度変更状態であることがわかりやすい遊技機を提供することである。
遊技を行うことが可能な遊技機であって、
前面が開口する第1部材と、
前記第1部材の側端に設けられた回動軸を中心として回動することにより前記第1部材の開口を開閉可能な第2部材と、
遊技者にとっての有利度を変更する有利度変更状態に制御する有利度変更状態制御手段と、
前記有利度を変更するための特定操作が行われる特定操作手段と、
音を出力する音出力手段と、
前記特定操作が行われるときに伴う特定動作を検知することが可能な検知手段とを備え、
前記音出力手段は、前記有利度変更状態において前記検知手段が前記特定動作を検知したときに報知音を出力し、
前記特定操作手段は、
前記第2部材が開放状態であるときに操作可能な操作手段であって、前記有利度を変更するための第1特定操作が行われる第1特定操作手段と、
前記有利度を変更するための第2特定操作が行われる第2特定操作手段とを含み、
前記検知手段は、前記回動軸側とは異なる前記第2部材の側端の近傍である特定位置に設けられており、
前記特定位置は、前記第1特定操作が行われたときであっても前記第2特定操作が行われたときであっても、前記検知手段が前記特定動作を検知する位置である。
なお、以下の構成を備えるものであってもよい。
(1) 遊技を行うことが可能な遊技機(たとえば、スロットマシン1、パチンコ遊技機)であって、
遊技者にとっての有利度(たとえば、設定値)を変更する有利度変更状態(たとえば、設定変更状態)に制御する有利度変更手段(たとえば、メイン制御部41による設定変更処理)と、
前記有利度を変更するための特定操作(たとえば、設定変更を行うためのリセット/設定スイッチ38の操作、設定変更を行うためのスタートスイッチ7の操作)が行われる特定操作手段(たとえば、リセット/設定スイッチ38、スタートスイッチ7)と、
音(たとえば、図7に示す設定変更中音、報知音)を出力する音出力手段(たとえば、スピーカ53,54)と、
前記特定操作が行われるときに伴う特定動作(たとえば、図6(c)に示すように、設定変更時においてリセット/設定スイッチ38を押しながらスタートスイッチ7を操作するときにセンサ300の前を体の一部が横切る特定動作)を検知することが可能な検知手段(たとえば、センサ300)とを備え、
前記音出力手段は、前記有利度変更状態において前記検知手段が前記特定動作を検知したときに報知音を出力する(たとえば、図6(c)、図7に示すように、設定変更状態においてセンサ300が特定動作を検知したときに報知音が出力される)。
このような構成によれば、有利度を変更するための特定操作が行われるときに伴う特定動作が検知されたときに報知音が出力するため、有利度変更状態であることがわかりやすい。また、検知手段が正常に動作していることも同時に確認することができる。さらに、有利度を変更するために必要な特定操作が行われるときに伴う特定動作が検知されたときに報知音が出力するため、不正に有利度が変更されることを極力防止することができる。
(2) 上記(1)の遊技機において、
前記検知手段は、遊技状態において実行される演出で用いられる(たとえば、演出中においてセンサ300の前に手をかざすと、「確定」の音声がスピーカ53,54から出力される)。
このような構成によれば、検知手段は、有利度変更状態において用いられるだけでなく、遊技状態において実行される演出でも用いられるため、1の検知手段に対して、複数の役割を持たせることで、遊技機の製造コストを削減することができる。
(3) 上記(1)または(2)の遊技機において、
前記検知手段は、非遊技状態において実行される演出で用いられる(たとえば、デモ中においてセンサ300の前に手をかざすと、音声「A子です。よろしくね。」がスピーカ53,54から出力される)。
このような構成によれば、検知手段は、有利度変更状態において用いられるだけでなく、非遊技状態において実行される演出でも用いられるため、1の検知手段に対して、複数の役割を持たせることで、遊技機の製造コストを削減することができる。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかの遊技機において、
前記音出力手段は、前記特定操作を行ったときに報知音を出力する(たとえば、図7に示すように、リセット/設定スイッチ38の操作、設定変更を行うためのスタートスイッチ7の操作を行ったときに報知音を出力する)。
このような構成によれば、有利度変更状態において、特定動作を検知したときに報知音が出力されるだけでなく、特定操作を行ったときにも報知音が出力されるため、有利度変更状態を行う際に特定操作を行うという行為と、有利度変更状態であること知らせる報知との連動を取ることができる。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかの遊技機において、
前記音出力手段は、前記検知手段が前記特定動作を検知するごとに報知音を最初から出力しなおす(たとえば、図8(a)に示すように、センサ300が特定動作を検知するごとに「ピロリロピロリロ」で1セットになった報知音を最初から出力しなおす)。
このような構成によれば、検知手段が特定動作を検知するごとに報知音が最初から出力しなおされるため、検知手段の検知が正常であることがわかりやすい。
(6) 上記(2)または(3)の遊技機において、
前記音出力手段は、
演出で前記検知手段が用いられる場合、前記報知音としてキャラクタが発するセリフ(たとえば、図8(b)に示すセリフ「A子です。よろしくね。」、「B男です。よろしくね。」)に対応する音を出力し、
前記セリフに対応する音の出力中に前記検知手段が前記特定動作を検知したときには、前記セリフに対応する音を最初から出力しなおさない(たとえば、図8(b)の時刻t3,t4に示すように、セリフに対応する音「A子です。よろしくね。」の出力中にセンサ300が特定動作を検知したときには、セリフに対応する音を最初から出力しなおさない)。
このような構成によれば、演出で検知手段が用いられる場合、報知音としてキャラクタが発するセリフに対応する音が出力され、セリフに対応する音の出力中に検知手段が特定動作を検知したときには、セリフに対応する音が最初から出力しなおされないため、セリフが途中で終了することで、何を言っていたかわからないということを防止することができる。
(7) 上記(1)〜(6)のいずれかの遊技機において、
前記特定操作は、第1特定操作(たとえば、リセット/設定スイッチ38の操作)と第2特定操作(たとえば、スタートスイッチ7の操作)とを含み、
前記第1特定操作および前記第2特定操作のいずれが行われるときでも前記特定動作を伴う(たとえば、リセット/設定スイッチ38の操作およびスタートスイッチ7の操作のいずれが行われるときでも特定動作を伴う)。
このような構成によれば、第1特定操作および第2特定操作のいずれが行われるときでも特定動作を伴い、特定動作を検知したときに報知音が出力されるため、不正に有利度が変更されることを極力防止することができる。
(8) 上記(1)〜(7)のいずれかの遊技機において、
前記音出力手段は、前記有利度変更状態において、前記検知手段が前記特定動作を検知したときに出力する報知音とは異なる有利度変更中音(たとえば、設定変更中音「設定変更中です」、警告音)を出力する(たとえば、設定変更状態において、センサ300が特定動作を検知したときに出力する報知音とは異なる設定変更中音「設定変更中です」を出力する)。
このような構成によれば、有利度変更状態において、検知手段が特定動作を検知したときに出力する報知音とは異なる有利度変更中音が出力されるため、有利度変更状態であることがさらにわかりやすい。
本実施形態に係るスロットマシンの正面図である。 スロットマシンの内部構造を示す斜視図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 役物200の停止位置を説明するための図である。 役物200の初期動作を説明するためのタイミングチャートである。 特定動作の検出を説明するための図である。 特定操作と報知音との関係を説明するためのタイミングチャートである。 特定動作と報知音との関係を説明するためのタイミングチャートである。 画面表示状態と報知音との関係を説明するためのタイミングチャートである。
本発明に係るスロットマシンを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。以下の実施の形態では、本発明がスロットマシンに適用された場合の一例を説明する。
[スロットマシンの構成]
本実施の形態に係るスロットマシン1を以下に説明する。図1は、本実施形態に係るスロットマシン1の正面図である。
図1に示されるように、スロットマシン1は、前面が開口する筐体1aと、この筺体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bとを備える。前面扉1bの中央上部には、液晶表示器51が設けられている。液晶表示器51は、表示領域51aを有しており、透視窓3に対応する透過領域51bが透過可能である。これにより、表示領域51aで所定の演出を実行可能とするとともに、表示領域51aのうち透過領域51bが透過することで透視窓3を介して筐体1a内部に並設されているリール2L,2C,2R(以下、左リール、中リール、右リールとも称する)が視認可能となる。各リールには、各々が識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で配列されている。
また、スロットマシン1は、役物200a,200b(以下、役物200a,200bをまとめて 「役物200」とも言う)を備える。役物200aは、液晶表示器51の前面に設置されている部材であり、「>」のような形状をしている。役物200aは、遊技者から見てスロットマシン1の左側(以下、単に「左側」とも言う)に設置されており、左右に駆動可能である。役物200bは、液晶表示器51の前面に設置されている部材であり、「<」のような形状をしている。役物200bは、遊技者から見て、スロットマシン1の右側(以下、単に「右側」とも言う)に設置されており、左右に駆動可能である。演出が実行されると、役物200aは右側に移動するとともに役物200bは左側に移動する。これにより、役物200aと役物200bとが一部重なり合うことで、ダイヤモンドのような形状が形成される演出が実行される。
また、役物200は、役物LED201a,201b(以下、役物LED201a,201bをまとめて「役物LED201」とも言う)を有する。役物200aには、複数(本実施の形態では、3個)の役物LED201a(LEDランプ)が設置されており、それぞれ発光可能である。また、役物200bには、複数(本実施の形態では、3個)の役物LED201bが設置されており、それぞれ発光可能である。役物LED201は、所定の色で点滅するなどして、たとえば、演出中に用いられる。なお、役物LED201は、点滅するものに限らず、点灯するものであってもよい。
また、透視窓3の右側と左側には、サイドランプ400が設置されており、それぞれ発光可能である。サイドランプ400は、役物LED201と同一のLEDランプであり、透視窓3の右側と左側にそれぞれ複数個(本実施の形態では、3個)設置されている。サイドランプ400は、所定の色で点滅するなどして、たとえば、演出中に用いられる。なお、サイドランプ400は、点滅するものに限らず、点灯するものであってもよい。
また、右側のサイドランプ400の上部には、センサ300が備えられている。センサ300は、センサ300に人体が一定距離まで近づいたときに、その人体の動作を検知するものである。たとえば、赤外線によって人体の温度を検知することで、センサ300は人体の動作を検知する。センサ300が検知可能な人体の動作として、たとえば、後述する特定動作(センサ300の前に手をかざす動作や、センサ300の前を体の一部が横切る動作など)が挙げられる。なお、センサ300は、赤外線により人体の動作を検知するものに限らず、超音波や可視光によって人体の動作を検出するものであってもよい。また、センサ300は、人体の動作を検知可能なセンサであればどのようなものであってもよい。
液晶表示器51の右下には、メダルを投入可能なメダル投入部4が設けられている。前面扉1bの下部には、メダルが払い出されるメダル払出口9、およびスピーカ53,54が設けられている。
前面扉1bには、操作手段の一例として、遊技者所有の遊技用価値(メダル数)として記憶されているクレジットの範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6と、クレジットおよび設定済の賭数を精算して返却させる際に操作される精算スイッチ10と、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7と、リール2L,2C,2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L,8C,8Rと、演出に用いるための演出用スイッチ56となどが設けられている。
前面扉1bには、報知手段の一例として、遊技に関する情報を報知する遊技用表示部13が設けられている。遊技用表示部13には、クレジットとして記憶されているメダル数が表示されるクレジット表示器11と、メダルの払出枚数やエラー時にエラーコードなどが表示される遊技補助表示器12と、設定されている賭数を報知するための1BETLED14と、2BETLED15と、3BETLED16と、メダル投入が可能であることを報知する投入要求LED17と、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が可能であることを報知するスタート有効LED18と、スタートスイッチ7の操作後においてウエイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリール2L,2C,2Rの回転開始を待機している状態)中であることを報知するウエイト中LED19と、リプレイ入賞後のリプレイゲーム中であることを報知するリプレイ中LED20とが設けられている。
図2は、スロットマシン1の内部構造を示す斜視図である。図2に示すように、筐体1a内部には、リールユニット2、外部出力基板1000、ホッパーユニット34、および電源ボックス100が設けられている。リールユニット2は、リール2L、2C、2R、リールモータ32L、32C、32R、各リールのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33L、33C、33R(図4参照)を備える。ホッパーユニット34は、メダルを貯留するホッパータンク34a、メダルを払い出すためのホッパーモータ34b、払い出されたメダルを検出する払出センサ34cを備える。
ホッパーユニット34の側部には、溢れたメダルが貯留されるオーバーフロータンク35が設けられている。オーバーフロータンク35の内部には、満タン状態を検出する満タンセンサ35aが設けられている。
電源ボックス100の前面には、設定値を変更可能な設定変更状態または設定値を確認可能な設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、および電源をon/offする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
スロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4に投入するかMAXBETスイッチ6操作などにより規定数の賭数(たとえば3)を設定する。これにより、入賞ラインLNが有効となり、かつスタートスイッチ7への操作が有効となり、ゲームが開始可能な状態となる。賭数設定済の状態でメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、リール2L,2C,2Rの透視窓3に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するためのラインである。本実施形態では、1本の入賞ラインLNのみ設けられている例について説明するが、複数の入賞ラインが設けられているものであってもよい。また、入賞を構成する図柄の組合せが入賞ラインLNに揃ったことを認識しやすくする無効ラインLM1〜LM4が設けられている。無効ラインLM1〜LM4は、入賞判定されるラインではなく、入賞ラインLNに特定の入賞図柄の組合せ(いわゆるばらけ目)が揃った際に、無効ラインLM1〜LM4のいずれかに所定の図柄の組合せ(たとえば、ベル−ベル−ベル)を揃えることで、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするものである。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7が操作されると、リール2L,2C,2Rが回転することで図柄が変動表示され、ストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されることで対応するリールの回転が停止する。そして、透視窓3の上中下段に3つの図柄が表示結果として導出表示される。入賞ラインLN上に入賞図柄の組合せが停止することで入賞が発生したときには、入賞に応じて、所定枚数のメダルが遊技者に対して付与される。このとき、クレジットが加算されるか、あるいはクレジットが上限数(50)に達した場合にはメダル払出口9からメダルが払い出される。
図3は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。図3に示されるように、スロットマシン1は、遊技の進行を制御するとともに遊技の進行に応じて各種コマンドを出力する遊技制御基板40と、コマンドに応じて所定の演出を制御する演出制御基板90と、電気部品の駆動電源を生成する電源基板101と、遊技の進行に応じた信号を外部に出力する外部出力基板1000となどを備える。
遊技制御基板40は、各種の操作手段や検出手段(図3の遊技制御基板40の左側に例示)などのスイッチ類からの検出信号に基づいて遊技を進行させ、報知手段(図3の遊技制御基板40の左側に例示)などの表示機器類を駆動制御する。また、遊技制御基板40は、リールセンサ33L,33C,33Rからの信号に基づき、リールモータ32L,32C,32Rを駆動制御する。
遊技制御基板40には、メイン制御部41などの回路構成(図3の遊技制御基板40内に例示)が搭載されている。メイン制御部41は、遊技の進行に関する処理を行うとともに、遊技制御基板40に搭載あるいは接続された構成を直接的または間接的に制御する。メイン制御部41は、1チップマイクロコンピュータであり、図示されないCPU、ROM、RAM、I/Oポートなどを備えている。
演出制御基板90は、演出用スイッチ56が接続される。また、演出制御基板90は、液晶表示器51などの演出装置(図3の演出制御基板90の左側に例示)を駆動制御する。演出制御基板90には、サブ制御部91などの回路構成(図3の演出制御基板90内に例示)が搭載されている。サブ制御部91は、遊技制御基板40から送信されるコマンドを受けて、演出を行う処理を行うとともに、演出制御基板90に搭載あるいは接続された構成を直接的または間接的に制御する。サブ制御部91は、1チップマイクロコンピュータであり、図示されないCPU、ROM、RAM、I/Oポートなどを備えている。
サブ制御部91の回路構成には、たとえば、日および時刻のうちの少なくともいずれか一方を計時するための時計装置97(以下では、RTCともいう)を含む。サブ制御部91は、たとえば、RTC97により計時された日および時刻のうちの少なくともいずれか一方の値や、演出用スイッチ56からの検出信号などに応じて演出制御を実行可能である。電源基板101には、ホッパーモータ34b、各種の操作手段や検出手段(図3の電源基板101の右側に例示)などが接続されている。
また、サブ制御部91は、スロットマシン1に設けられている役物200(役物200a,役物200b)を駆動制御する。また、サブ制御部91は、スロットマシン1に設けられているセンサ300により特定動作を検知する。また、演出制御基板90は、サイドランプ400が接続される。サブ制御部91は、サイドランプ400を発光させる。また、役物200aには、役物LED201aが備えられている。また、役物200bには、役物LED201bが備えられている。サブ制御部91は、役物LED201a,201bを発光させる。
メイン制御部41は、有利区間移行抽選の結果を示すコマンドを送信する。当該コマンドに基づきサブ制御部91は、役物200を駆動制御するとともに、役物LED201およびサイドランプ400の発光制御を行う。たとえば、チェリー当選によりAT抽選が行われ、AT抽選結果がコマンドとして送信される。サブ制御部91は、受信したコマンドに基づいて、役物200、役物LED201、およびサイドランプ400を制御して図4(b)に示すような演出を行う。
メイン制御部41は、非遊技状態かつデモ状態になったことを示すコマンドを送信する。当該コマンドに基づきサブ制御部91は、「デモ画面表示中」の期間は、センサ300が特定動作を検出してもスピーカ53,54から報知音が出力されないように制御する。
[内部抽選]
賭数設定後、スタートスイッチ7が操作されると、入賞の発生を許容するか否かを決定(内部抽選)するための内部抽選がメイン制御部41によって行われる。たとえば、メイン制御部41が備える乱数回路(図示省略)は、所定範囲(1〜65536)に属する判定値を所定の更新規則にしたがって更新する。メイン制御部41は、スタートスイッチ7が操作されたときに乱数回路が更新している判定値を抽出する。そして、メイン制御部41は、抽出した判定値が抽選対象役ごとに予め定められた所定範囲に属する判定値に該当すれば、該当した抽選対象役の当選を決定する。内部抽選において抽選対象役に当選したときには、当該抽選対象役に含まれる入賞役の当選フラグがRAM41cの所定領域に設定される。たとえば、BBに当選したときには、BB当選フラグが設定され、強チェリーに当選したときには、下段チェリーの当選フラグと、1枚役1の当選フラグとが設定される。BBの当選フラグについては、当選したBBが入賞するまで持ち越される一方、BB以外の入賞役に対応する当選フラグは、入賞の発生の有無にかかわらず、当選したゲームが終了したときに消去される。
[通常区間と有利区間]
スロットマシン1において行われる遊技の区間には、通常区間と有利区間とが含まれる。有利区間は、ストップスイッチ8L,8C,8Rの操作態様(操作手順(押し順ともいう)、操作タイミング)を遊技者に指示する指示機能に係る性能を持つ区間である。具体的に、有利区間は、AT(アシストタイム)やCZ(チャンスゾーン)といった有利状態に制御された区間である。
ATは、メイン制御部41によって制御され、ストップスイッチ8L,8C,8Rの操作態様(押し順、操作タイミング)を遊技者に報知するナビ演出が実行される報知状態である。具体的に、メイン制御部41は、ATに制御する権利となるATゲームの付与に関するAT抽選を実行する。たとえば、メイン制御部41は、ATゲームを付与するか否か、およびATゲームを付与する場合の付与数(ATゲーム数)をAT抽選で決定する。なお、AT抽選においてATゲームを付与することが決定されることをAT当選と称し、AT抽選においてATゲームを付与することが決定されないことを非AT当選と称する。
メイン制御部41は、AT抽選でAT当選した場合、付与したATゲーム数をRAM41cの所定領域に記憶する。そして、メイン制御部41は、記憶しているATゲーム数に亘って、ATに制御する。メイン制御部41は、AT中において押し順ベルや押し順リプレイといった押し順役に当選したときに、当選した押し順役に対応しかつ遊技者にとって有利な図柄組合せを入賞ラインLN上に停止させるための操作態様をナビ演出によって報知する。よって、ATに制御されることで、遊技者は、メダルの純増枚数を増やし易くなる。なお、押し順役の種類に対応する操作手順であって、ナビ演出によって報知される手順のことを、正解手順と称する。一方、押し順役の種類に対応しない操作手順であって、ナビ演出によって報知されない手順のことを、不正解手順と称する。また、メイン制御部41は、AT中において、上乗せ抽選を実行することもある。上乗せ抽選とは、すでに付与済みのATゲーム数に上乗せしてATゲーム数を付与するための抽選である。上乗せ抽選においてATゲームを上乗せすることが決定されることを上乗せ当選とも称する。上乗当選したときには、RAM41cに記憶されたATゲーム数に、付与されたATゲーム数が上乗せされる。
CZは、遊技者にとって有利な区間に制御された状態である。たとえば、CZ中においては、最大払出枚数が得られる入賞が発生するナビ演出が少なくとも1回実行される。具体的には、押し順ベルに当選したときに、正解手順を報知するナビ演出が実行される。このような、押し順ベル当選時に実行されるナビ演出をベルナビとも称する。また、CZ中においては、ATへの制御に関する有利度合いが通常(非CZ中)よりも高い有利状態となる。具体的には、CZ中においては非CZ中よりもAT当選する確率が高くなったり、AT当選したときに付与されるATゲーム数が多くなったりする。メイン制御部41は、CZに制御する権利となるCZゲームの付与に関するCZ抽選を実行する。たとえば、メイン制御部41は、CZゲームを付与するか否か、およびCZゲームを付与する場合の付与数(CZゲーム数)をCZ抽選で決定する。なお、CZ抽選においてCZゲームを付与することが決定されることをCZ当選と称し、CZ抽選においてCZゲームを付与することが決定されないことを非CZ当選と称する。なお、CZは、最大払出枚数が得られる入賞が発生するナビ演出が少なくとも1回実行される点で遊技者にとって有利であればよく、ATへの制御に関する有利度合いは通常と同じであってもよい。もちろん、CZは、最大払出枚数が得られる入賞が発生するナビ演出が少なくとも1回実行され、かつATへの制御に関する有利度合いが通常よりも高くなる点で遊技者にとって有利であってもよい。
なお、CZは一つに限らず複数種類設けられていてもよい。この場合、いずれのCZにおいても、ATへの制御に関する有利度合いが通常よりも高くなるが、その有利度合いをCZの種類に応じて異ならせてもよい。
前述したように、「有利区間」には、ATのような報知状態に制御されている区間と、CZのような有利状態に制御されている区間とが含まれる。一方、ATおよびCZのいずれも制御されていない通常状態である区間を「通常区間」と称する。また、前述したCZ抽選は、有利区間に移行するための抽選であるため、「有利区間移行抽選」と称する。つまり、通常区間において有利区間移行抽選が行われ、有利区間移行抽選で当選した後、指示機能に係る性能を持つ有利区間に移行する。有利区間中においては「指示機能に係る処理」として、AT抽選や上乗せ抽選のような「指示機能に係る抽選」が行われる。
有利区間中においては、ATおよびCZのいずれであっても、最大払出枚数が得られる入賞が発生するナビ演出が少なくとも1回実行される。たとえば、中段ベルや右下がりベルが入賞することで最大払出枚数となる8枚のメダルが払い出される場合、CZ中やAT中においては、後述する押し順ベルに当選したときに、中段ベルや右下がりベルを入賞させるための正解手順がナビ演出によって報知される。
本実施形態におけるスロットマシン1は、不利RTと、リプレイの当選確率が不利RT中であるときよりも向上する有利RTとに制御することが可能である。有利RTへは、押し順リプレイ(昇格リプ)の入賞により制御される。押し順リプレイに当選し、操作手順に正解すると押し順リプレイに入賞する。不利RTへは、設定変更後に制御され、または、有利RTにおいて移行出目が導出されたときに制御される。移行出目は、押し順ベルである左ベル、中ベル、および右ベルのいずれかが当選し、入賞を取りこぼした場合に、入賞ラインLNに揃う出目である。ATに制御されるとともに有利RTに制御された状態をARTと呼ぶ。
[設定値]
本実施の形態のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わるものである。詳しくは、設定値に応じて、後述する内部抽選で用いる当選確率を決定することにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値に応じて当選確率が変化することを設定差あり、設定値に応じて当選確率が変化しないことを設定差なしとも言う。
設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。ただし、複数種類の抽選対象役のうち、遊技者にとっての有利度合いが高い状態(CZ(チャンスゾーン)と呼ばれるAT抽選の高確率状態、および後述するATのような純増枚数が多くなる状態など)にある区間へ移行するか否かを決定する有利区間作動抽選の対象となる抽選対象役は、設定差がない。一方、複数種類の抽選対象役のうち、有利区間作動抽選の対象にならない抽選対象役は、設定差があってもよい。
設定変更状態に移行し設定値を変更するためには、スロットマシン1の内部に設けられた設定キースイッチ37を店員などの管理者がon状態としてからスロットマシン1の電源をonする必要がある。このとき、遊技者の遊技が不可能な状態となる。前面扉1bを開放し設定キースイッチ37をon状態として電源をonすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作(すなわち、設定値の選択操作)が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定6からさらに操作されたときは、設定1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がoffされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部41のRAM41cに格納され、前面扉1bを閉鎖すると遊技の進行が可能な状態に移行する。以下、設定変更状態におけるリセット/設定スイッチ38の操作を設定値選択操作と称し、設定変更状態におけるスタートスイッチ7の操作を設定値確定操作と称して説明することがある。また、設定値を確認するためには、管理者が所定の操作をして、設定値を確認可能な設定確認状態に移行させればよい。
設定変更状態において、センサ300は、人体を検知することが可能となっている。設定変更を行う際に、右手でリセット/設定スイッチ38を操作し、左手でスタートスイッチ7を操作している(設定変更をするための特定操作が行われている)ときに、センサ300の前に人体の一部が横切る(特定操作が行われるときに伴う特定動作が発生する)ため、センサ300により人体が検知される。
なお、設定値の設定に応じて内部抽選の当選確率を変化させること、設定値の設定に応じて有利区間作動抽選の当選確率を変化させること、および設定値の設定に応じて内部抽選の当選確率を変化させるとともに有利区間作動抽選の当選確率を変化させることのいずれが行われるものであってもよい。
本実施の形態のスロットマシン1においては、メイン制御部41は、タイマ割込処理(メイン)を実行する毎に、電断検出回路48からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定する停電判定処理を行い、停電判定処理において電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、電断処理(メイン)を実行する。
[遊技状態と非遊技状態]
本実施の形態における「遊技状態」とは、MAXBETスイッチ6の操作など(MAXBETスイッチ6の操作、メダル投入部4へのメダルの投入、およびリプレイ入賞による自動BET)を起点として、払出処理(入賞発生によるメダルの付与処理(クレジットの加算またはメダル払出口9からのメダルの払出処理))が完了するまで (ゲーム終了まで)を言う。
本実施の形態における「非遊技状態」とは、「遊技状態」ではない状態を言う。たとえば、ベル入賞によりメダルの払い出しが完了した後からMAXBETスイッチ6の操作が操作されるまでの期間は非遊技状態に該当する。非遊技状態において、ゲームが終了した後、MAXBETスイッチ6の操作などがない状態が30秒間継続すると、液晶表示器51の表示は、通常背景の表示からデモ画面の表示へと切り替わる(デモ状態になる)。通常背景は、デモ状態以外で表示されるものである。デモ状態において遊技者がMAXBETスイッチ6の操作などをすると、再びデモ画面の表示から通常背景の表示へと切り替わる。また、たとえば、設定変更状態および設定確認状態も非遊技状態に該当する。
非遊技状態において、遊技者がメニュー画面への切り替え操作を行うと、液晶表示器51の表示は、メニュー画面の表示に切り替わる。メニュー画面において所定の設定操作(音量調整など)を行った後に設定終了操作を行うと、再び元の画面に切り替わる。
[役物200の停止位置]
図4は、役物200の停止位置を説明するための図である。役物200は、設定変更中と遊技状態中とでは異なる位置で停止するとともに異なる動作を行う。遊技状態中には、通常時(非演出中)と演出中とがある。通常時には役物200は停止しており、演出中に役物200は動作する。
たとえば、CZ抽選やAT抽選といった有利区間移行抽選の抽選対象役(チェリー役など)が当選したときに役物200は動作する。これにより、遊技者に有利区間移行抽選が行われて当該有利区間移行抽選に当選したことを期待させる。以下、AT抽選が行われる例について説明する。
遊技状態中の演出において、役物200は「最小位置」(図4(a)に示す位置)から「最大位置」(図4(b)に示す位置)の範囲まで可動可能となる。本実施の形態では、演出開始時の可動開始位置を0として、その位置を最小位置としている。可動開始から最大移動距離となる位置を最大位置としている。遊技状態中の通常時においては、役物200は最小位置で停止している。
図4(a)に示すように、通常時においては、液晶表示器51に少し重なるようにして、役物200が最小位置で停止している。通常時においては、役物LED201、サイドランプ400は消灯している。たとえば、AT抽選が行われ、演出が開始されると、役物200a,200bは、図4(b)に示す範囲で可動可能となる。ATの当選期待度により、演出中の役物200の停止位置は異なる。演出開始により、図4(a)に示す位置から移動を開始し、当選期待度が最も高いAT当選が確定(期待度は100%)した場合には、図4(b)に示す最大位置まで移動して停止する。このとき、液晶表示器51には、AT当選が確定したことを示す「確定!」の文字画像が表示される。
ATの当選期待度が低い場合には、図4(a)の通常位置に近い位置で停止し、ATの当選期待度が高くなれば高くなるほど、図4(b)の最大位置に近い位置で停止する。演出により、ATの当選期待度が段階的に高くなっていく場合には、停止位置を徐々に図4(b)の最大位置に近づけたり、左右に振動させるような演出を行う。演出中においては、役物LED201は、発光する。たとえば、ATの当選期待度に応じて色を変えて点滅させてもよい。
図4(c)は、設定変更状態での役物200の停止位置である「設定位置」を示す。設定変更中は、「最小位置」よりも外側に移動させた「設定位置」で停止するため、設定変更中であることがわかりやすい。また、「設定位置」で停止させずに、「設定位置」を中心に小さく左右に振動させるように設定変更時専用の動作で役物を動作させてもよい。この場合、さらに設定変更中であることがわかりやすい。
図4(c)に示すように、設定変更状態においては、図4(a)に示す電源をoff状態にしたときの位置(たとえば、通常時にoff状態にしたときは最小位置)から移動を開始し、図4(c)に示す設定位置まで移動して停止する。このとき、液晶表示器51には、設定変更中であることを示す「設定変更中」の文字画像が表示される。このとき、「設定変更中」の文字に重ならない位置まで役物200が移動するため、遊技者は「設定変更中」の文字を視認可能である。
以上で説明したように、設定変更状態と遊技状態中とでは、役物200が異なる位置で停止する。また、設定変更状態における役物200の停止位置(設定位置)は、図(a),(b)に示すように、遊技状態中において役物200が可動可能な経路上(最小位置と最大位置の間)にある。
設定変更状態においては、役物LED201は、所定の発光色で点滅する。また、サイドランプ400も役物LED201と同一の発光態様で発光する。たとえば、役物LED201とサイドランプ400とを点滅周期を同一にして、黄色で点滅させる。
[役物200の初期動作]
図5は、役物200の初期動作を説明するためのタイミングチャートである。設定変更状態の終了時および電断発生時には、役物200は初期動作を行う。初期動作は、役物200の動作確認のために行わせる動作であり、役物200が可動可能な範囲において一通りの動作を行わせるものである。図5(a)は、設定変更時の役物200の初期動作を説明するためのタイミングチャートであり、図5(b)は、通常時に電断が発生した場合の役物200の初期動作を説明するためのタイミングチャートであり、図5(c)は、役物200の可動中(演出中)に電断が発生した場合の役物200の初期動作を説明するためのタイミングチャートである。
設定変更終了後、図5(a)に示すように、役物200は、設定位置から初期動作を行う。ここで、横軸は、タイミング(タイミングa1〜f1)を示すものである。タイミングa1以前では、たとえば、通常時においては、役物200は最小位置で停止している。このとき、スロットマシン1の電源(以下、電源とも称する)はon状態である。設定変更のためタイミングa1において一旦電源をoff状態にし、タイミングb1において設定キースイッチ37をonにした状態で電源をon状態にしている。これにより、設定変更状態になる。設定変更状態になると、役物200は最小位置から設定位置まで移動した後に停止する(タイミングc1)。役物200が設定位置で停止すると、液晶表示器51には設定変更状態であることを示す「設定変更中」の文字が表示される。なお、役物200の可動中に設定変更を行う場合も、役物200は設定位置まで移動する。
設定変更が終了したタイミングd1において、設定キースイッチ37をoff状態にすると、設定変更状態が終了する。その後、役物200は初期動作を開始する。タイミングd1〜f1が初期動作を行っている期間である。役物200は、タイミングd1における設定位置から移動を開始し、タイミングe1で最大位置まで移動する。さらにその後、役物200は、タイミングf1で最小位置まで移動する。
次に、電断時について、図5(b),(c)を用いて、役物200の初期動作について説明する。まず、図5(b)を用いて、通常時に電断が発生するケースについて説明する。ここで、横軸は、タイミング(タイミングa2〜f2)を示すものである。タイミングa2以前では、通常時であるため、役物200は、最小位置で停止している。このとき、電源はon状態である。タイミングa2において停電などの瞬断が発生し(電源はoff状態となる)、タイミングb2において電源が復旧した(電源はon状態となる)とする。
タイミングb2において電源が復旧すると、役物200の初期動作が開始される。このとき、役物200は、電断発生前の最小位置にある。初期動作が開始されると、図5(a)のタイミングc1と同じ設定位置まで移動する。その後は、設定変更状態終了後の初期動作と共通の動作を行う。すなわち、図5(a)のタイミングd1〜f1で示した設定変更状態終了後の初期動作と、図5(b)の通常時に電断が発生した場合の初期動作(タイミングd2〜f2で示した期間の動作)とは、共通の動作となる。
次に、図5(c)を用いて、役物200の可動中(演出中)に電断が発生するケースについて説明する。ここで、横軸は、タイミング(タイミングa3〜f3)を示すものである。タイミングa3以前では、演出中であるため、役物200は、最大位置で停止している。このとき、電源はon状態である。タイミングa3において停電などの瞬断が発生し(電源はoff状態となる)、タイミングb3において電源が復旧した(電源はon状態となる)とする。
タイミングb3において電源が復旧すると、役物200の初期動作が開始される。このとき、役物200は、電断発生前の最大位置にある。初期動作が開始されると、図5(a)のタイミングc1と同じ設定位置まで移動する。その後は、設定変更状態終了後の初期動作と共通の動作を行う。すなわち、図5(a)のタイミングd1〜f1で示した設定変更状態終了後の初期動作と、図5(c)の役物200の可動中に電断が発生した場合の初期動作(タイミングd3〜f3で示した期間の動作)は、共通の動作となる。その後、役物200は、タイミングa3で示した最大位置まで移動する。
[特定動作と特定制御]
本実施の形態においては、メイン制御部41は、第1状況および第2状況において、特定動作が検知されることで特定制御を実行する。ここで、本実施の形態における第1状況は、たとえば、設定変更状態であり、第2状況は、デモ状態である。上述のように、特定動作は、センサ300により検知される動作である。たとえば、センサ300の前に手をかざす動作や、センサ300の前を体の一部が横切る動作などが挙げられる。また、設定変更する際の特定動作は、特定操作が行われるときに伴う動作である。特定操作とは、設定を変更するための操作である。たとえば、設定変更を行うためのリセット/設定スイッチ38の操作、設定変更を行うためのスタートスイッチ7の操作がある。つまり、特定動作の一例としては、設定変更時にリセット/設定スイッチ38を操作しながら、変更した設定値を確定するためにスタートスイッチ7を操作するときの動作が挙げられる。なお、前面扉1bを開放する操作、および設定キースイッチ37をoff状態にする操作を特定操作に含めるようにしてもよい。特定制御は、センサ300により特定動作が検知されたときに、当該特定動作の検知を報知するために、サブ制御部91が、スピーカ53,54に報知音を出力させる制御、サイドランプ400を発光させる制御、あるいは液晶表示器51に表示(たとえば、動画や静止画の表示)を行わせる制御を行う。
第1状況の一例を挙げると、設定変更時においてリセット/設定スイッチ38を押しながらスタートスイッチ7を操作するときに体の一部がセンサ300の前を横切るといった特定動作を管理者が行われることで、センサ300が当該特定動作を検出すると、スピーカ53,54から音声以外の音(たとえば、「ピロリロピロリロ」などの機械音)が出力される。第2状況の一例を挙げると、デモ状態において、画面上にキャラクタA子が表示されている状態で、センサ300の前に手をかざすといった特定動作が行われることで、センサ300が当該特定動作を検出すると、スピーカ53,54から音声(たとえば、「A子です。よろしくね。」などのセリフ音)が出力される演出が行われる。このように、センサ300は、遊技状態において実行される演出で用いられる。また、演出でセンサ300が用いられる場合、報知音としてキャラクタが発するセリフに対応する音を出力する。
また、第1状況および第2状況は、たとえば、遊技状態および非遊技状態であってもよい。センサ300は、遊技状態において実行される演出においても用いられる。たとえば、チェリーなどのレア役に当選し、AT当選を示唆する演出を行う際にも用いられる。画面上に、AT当選を示唆する「激熱!」などの文字が表示されるとともに、センサ300の前に手をかざすように指示する表示が行われる。このとき、センサ300の前に手をかざすと、AT当選が確定した旨を報知する「確定」の音声がスピーカ53,54から出力されるようにしてもよい。非遊技状態において実行される例としては、上記で説明したように、画面上にキャラクタが表示されている状態で、センサ300の前に手をかざすといった特定動作の検出によって、キャラクタに対応したセリフ音が出力されるものが挙げられる。
次に、スピーカ53,54による特定制御を行う際の報知音の出力方法について説明する。第1状況および第2状況のいずれにおいても、特定制御が終了した後に特定動作が検知されたときに特定制御を開始する。
第1状況(たとえば、設定変更状態)においては、特定制御の実行中であってもセンサ300が特定動作を検知するごとに報知音が最初から出力しなおされる。また、第1状況において、1の態様でのみ特定制御を実行する。たとえば、「ピロリロピロリロ」で1セットになった報知音が出力されている途中であっても、特定動作が検知されたときには再度報知音「ピロリロピロリロ」が最初から出力しなおされる。
第2状況(たとえば、デモ状態)においては、特定制御の実行中にセンサ300が特定動作を検知するごとに報知音が最初から出力しなおされることなく実行中の特定制御を継続する。また、第2状況において、特定制御を実行するごとに、複数の態様のうちのいずれかで特定制御を実行する。たとえば、スピーカ53,54から報知音「A子です。よろしくね。」が出力されている途中に特定動作が検知されたとしても、当該報知音の出力が停止することなく最後まで出力する。
また、デモ状態において、複数のキャラクタが表示可能であり、表示されているキャラクタに応じて、報知音の出力を変える。たとえば、A子のキャラクタが表示されているときには報知音「A子です。よろしくね。」が出力され、B男のキャラクタが表示されているときには報知音「B男です。よろしくね。」が出力される。なお、第2状況においては、報知音の出力中に特定動作が検知されたとしても当該報知音の出力が停止しないようにしているが、これに限らず、報知音の出力中は特定動作が検知されないようにしてもよい。
また、設定変更状態において、センサ300が特定動作を検知したときに出力する報知音とは異なる設定変更中音を出力する。設定変更中音は、たとえば、「設定変更中です」という音声であり、設定変更状態において繰り返し出力される。なお、第1状況においては、液晶表示器51に静止画を出力させる特定制御を実行し、第2状況においては、液晶表示器51に動画を出力させる特定制御を実行するものであってもよい。
また、特定操作は、第1特定操作および第2特定操作のいずれが行われるときでも特定動作を伴うようにしてもよい。たとえば、リセット/設定スイッチ38の操作およびスタートスイッチ7の操作のいずれが行われるときでも特定動作を伴うようにする。第1特定操作は、前面扉1bを開放する操作、リセット/設定スイッチ38の操作、スタートスイッチ7の操作、設定キースイッチ37をoff状態にする操作のいずれかであってもよい。また、第2特定操作は、第1特定操作とは異なる前面扉1bを開放する操作、リセット/設定スイッチ38の操作、スタートスイッチ7の操作、設定キースイッチ37をoff状態にする操作のいずれかであってもよい。
図6は、特定動作の検出を説明するための図である。設定変更状態において、特定操作が行われると特定動作を伴う。特定動作が検知されることで報知音が出力される。図6の説明においての特定操作は、リセット/設定スイッチ38の操作およびスタートスイッチ7の操作を指す。また、特定動作は、センサ300の前を人体の一部が横切るか、人体の一部が前に位置しているかにより、センサ300が検出する動作を指す。
図6(a)は、図1に示すスロットマシン1の簡略化した斜視図である。図1で示したように、スロットマシン1の前面には、特定操作を行うためのスタートスイッチ7が設置されている。前面扉1bを開いたスロットマシン1の内部には、図2で示したように、特定操作を行うためのリセット/設定スイッチ38が設置されている。また、スロットマシン1の前面には、特定動作を検知するためのセンサ300が設置されている。
設定変更を行うためには、スロットマシン1の内部に設置されたリセット/設定スイッチ38などを操作する必要があるため、図6(b)に示すように、前面扉1bを開く必要がある。前面扉1bを開いた状態では、必ずしも、体の一部がセンサ300の前に来るとは限らないため、特定動作が検出されないこともある。
図6(c)は、設定変更状態において、設定変更を行うための操作を行っている様子を示した図である。設定変更状態においては、設定値を変更するために、リセット/設定スイッチ38を操作する(特定操作が行われる)。図6(c)では、右手でリセット/設定スイッチ38を操作している。リセット/設定スイッチ38の操作により、設定値を変更し、変更した設定値を確定させるためには、スタートスイッチ7を操作する(特定操作が行われる)必要がある。図6(c)では、左手でスタートスイッチ7を操作している。
図6(c)では、右手でリセット/設定スイッチ38を操作してから、左手でスタートスイッチ7を操作しようとしたときに、体の一部がセンサ300の前に位置する(特定動作が行われる)こととなる様子を示している。このようにして特定動作が行われることにより、センサ300が特定動作を検出する。特定動作が検出されると、特定音「ピロリロピロリロ」が出力される。
なお、必ずしも、体の一部がセンサ300の前に位置することで特定動作が検出されるとも限らない。体の一部がセンサ300の前に位置しなくても、たとえば、左手でスタートスイッチ7を操作しようとしたときに、左手が一瞬センサ300の前を横切ることで特定操作を検出する場合も考えられる。この場合、スタートスイッチ7の操作を終了した後で、再び、左手が一瞬センサ300の前を横切ることで特定操作を検出することがある。また、店員によって正規の手順で特定動作を行う場合に限らず、不正によって、設定値が変更される場合も考えられる。この場合は、上記で説明したように、特定動作を検出する場合に限らず、不正者の体の一部が、センサ300の前を横切るたびに特定動作が検出され、その都度、特定音が出力されることになる。
[報知音]
図7は、特定操作と報知音との関係を説明するためのタイミングチャートである。図7においては、第1状況である設定変更状態において、特定操作が行われたときの特定動作の検出および報知音の出力などについて説明する。横軸は時刻Tを示し、上から「特定操作」、「特定動作検出」、「設定変更音出力」、および「報知音出力」が、それぞれonまたはoffのいずれであるかを示している。図7の説明においては、特定操作によっても特定動作を検出するものとする。特定操作は、リセット/設定スイッチ38の操作、スタートスイッチ7の操作、設定キースイッチ37をoff状態にする操作とする。
以下、図7のタイミングチャートに基づいて説明する。時刻t1において、設定キーをonにして電源をonにする操作されたとする。このとき、設定変更状態となる。設定変更状態となることで、設定変更中音の出力を開始する。具体的には、「設定変更中です」の音声出力を繰り返す。
時刻t2において、リセット/設定スイッチ38が操作された(リセット/設定スイッチ38の検出がonとなる)とする。これにより、時刻t3において特定動作を検出される(特定動作の検出がonとなる)。特定動作の検出により、時刻t4において報知音「ピロリロピロリロ」が出力される。時刻t5において、報知音の出力が停止する。
時刻t6において、スタートスイッチ7が操作された(スタートスイッチ7の検出がonとなる)とする。これにより、時刻t7において特定動作を検出される(特定動作の検出がonとなる)。また、スタートスイッチ7の操作に伴い、同時に、人体の一部がセンサ300に検出されたとする。この動作によっても、特定動作を検出される。特定動作の検出により、時刻t8において報知音「ピロリロピロリロ」が出力される。時刻t9において、報知音の出力が停止する。
時刻t10において、設定キースイッチ37をoff状態にする操作がされたとする。これにより、時刻t11において特定動作を検出される(特定動作の検出がonとなる)。特定動作の検出により、時刻t12において報知音「ピロリロピロリロ」が出力される。時刻t14において、報知音の出力が停止する。
設定キースイッチ37をoff状態にすることで設定変更状態は終了する。これと同時に設定変更中音の出力を停止させてもよいが、本実施の形態においては、時刻t13において前面扉1bを閉じてから所定時間(たとえば、30秒)が経過する時刻t15において、設定変更中音の出力を停止させる。設定変更状態が終了し、遊技が開始可能となるのは前面扉1bを閉じた以降であるため、このようにしている。また、前面扉1bを閉じてから所定時間の経過後に設定変更中音の出力を停止させているのは、たとえば、不正に設定変更が行われていた場合に、店員がその事実を気付きやすくするためである。
図8は、特定動作と報知音との関係を説明するためのタイミングチャートである。図8においては、図8(a)は第1状況において、図8(b)は第2状況において、それぞれ特定動作が検出されたときの報知音の出力について説明するものである。図8(a),(b)それぞれについて、横軸は時刻Tを示し、上から「特定動作検出」、および「報知音出力」が、それぞれonまたはoffのいずれであるかを示している。
図8(a)に示すように、第1状況の時刻t1において、特定動作を検出されたとする(特定動作の検出がonとなる)。特定動作の検出により、時刻t2において「ピロリロピロリロ」で1セットになった報知音の出力が開始される。
時刻t3において、さらに特定動作を検出されたとする(特定動作の検出がonとなる)。特定動作の検出により、時刻t4において報知音「ピロリロピロリロ」が出力可能となる。このとき、時刻t1の特定動作検出に基づく報知音が出力中であるが、報知音を「ピロリ・・」の状態で停止させ、次の時刻t3の特定動作検出に基づく報知音を出力させる。
時刻t5において、さらに特定動作を検出されたとする(特定動作の検出がonとなる)。特定動作の検出により、時刻t6において報知音「ピロリロピロリロ」が出力可能となる。このとき、時刻t3の特定動作検出に基づく報知音が出力中であるが、報知音を「ピロリロピ・・」の状態で停止させ、次の時刻t5の特定動作検出に基づく報知音を出力させる。時刻t7において、報知音の出力を停止する。
図8(b)に示すように、第2状況の時刻t1において、特定動作を検出されたとする(特定動作の検出がonとなる)。特定動作の検出により、時刻t2において報知音「A子です。よろしくね。」の出力が開始される。
時刻t3において、さらに特定動作を検出されたとする(特定動作の検出がonとなる)。特定動作の検出により、時刻t4において報知音「B男です。よろしくね。」が出力可能となったとする。このとき、時刻t1の特定動作検出に基づく報知音が出力中であるため、次の時刻t3の特定動作検出に基づく報知音を出力させることなく、時刻t1の特定動作検出に基づく報知音の出力を継続させる。時刻t5において「A子です。よろしくね。」のセリフを言い終わると、音声の出力を停止する。
時刻t6において、さらに特定動作を検出されたとする(特定動作の検出がonとなる)。特定動作の検出により、時刻t7において報知音「B男です。よろしくね。」が出力可能となったとする。このとき、時刻t1の特定動作検出に基づく報知音の出力が終了しているため、時刻t6の特定動作検出に基づく報知音「B男です。よろしくね。」を出力させる。時刻t8において、「B男です。よろしくね。」のセリフを言い終わると、音声の出力を停止する。
図9は、画面表示状態と報知音との関係を説明するためのタイミングチャートである。非遊技状態においては、ゲーム終了後からデモ状態に切り替わる間とメニュー画面表示が行われている間とでは、特定動作が検知されることで特定制御を実行し、デモ状態においては、特定動作が検知されても特定制御を実行しない。
縦軸は、時刻T1を示す。MAXBETスイッチ6の操作(BET操作)が行われる前は、非遊技状態である。BET操作により、非遊技状態から遊技状態に切り替わる。スタートスイッチ7の操作(スタート操作)によりリール2L,2C,2Rの回転が開始し、ストップスイッチ8L,8C,8Rの操作(ストップ操作)によりリール2L,2C,2Rの回転が停止し、入賞発生によりメダルが払い出されると遊技状態が終了(ゲーム終了)し、非遊技状態となる。
ゲーム終了から所定時間(たとえば、30秒間)に亘ってBET操作が行われないとデモ画面に切り替わる。「ゲーム終了からデモ画面表示まで」の期間は、センサ300が特定動作を検出するとスピーカ53,54から報知音が出力される。この間は、遊技者は席に座っている可能性が高く、たとえば、センサ300の前に手をかざすと、所定のセリフに対応する音声が出力される演出を実行する。
デモ画面に切り替わってからBET操作などが行われるまでの「デモ画面表示中」の期間は、センサ300が特定動作を検出してもスピーカ53,54から報知音は出力されない。この間は、遊技者が離席している可能性が高い。たとえば、この間に、清掃員が清掃をしており、センサ300がたまたま特定動作を検出したような場合に、所定のセリフに対応する音声が出力されても煩わしいだけである。そこで、「デモ画面表示中」においては、報知音は出力されないようにしている。デモ画面表示中にBET操作を行うと、デモ画面は終了し、再び遊技状態となる。なお、報知音が出力されないようにするのではなく、報知音は出力されているが音量が0となるミュート状態にするようにしてもよい。
図9の右に示す吹き出し部分の図は、ゲーム終了からデモ画面表示までの期間において、メニュー画面切替操作が行われたときの状態を示している。縦軸は、時刻T2を示す。メニュー画面において所定の設定操作を行った後に設定終了操作を行うと、再び元の画面に切り替わる。「メニュー画面表示中」の期間は、センサ300が特定動作を検出するとスピーカ53,54から報知音が出力される。この間は、遊技者は席に座っている可能性が高く、たとえば、センサ300の前に手をかざすと、所定のセリフに対応する音声が出力される演出を実行する。
[主な効果]
以上のように、本実施の形態においては、設定変更状態では役物200を図4(c)に示す設定位置で停止させ、遊技状態では役物200を図4(a),(b)に示す最小位置と最大位置との間で移動または停止させる。このように、設定変更状態と遊技状態とで役物200が異なる位置で停止するため、設定変更状態であることが役物200の位置によってわかりやすい。
また、設定変更状態では、図4(c)に示す設定位置を中心にして役物200を左右に振動させるように設定変更時専用の動作で役物を動作させるが、遊技状態では、通常時において図4(a)に示す最小位置で役物200を停止させ、演出中において図4(b)に示す最大位置まで役物200を動作させる。このように、設定変更状態と遊技状態とで、役物200が異なる動作をするため、設定変更状態であることが役物200の動作によってわかりやすい。
また、図4(c)に示す「設定変更中」の画像が表示されているときに、画像の表示の視認性が役物200によって阻害されないため、設定変更状態であることがよりわかりやすい。
また、たとえば、図4(b),(c)に示すように、設定変更状態において、演出中に可動可能な経路上の位置に役物200が停止するため、設定変更状態における役物200の専用経路を設ける必要がなくなる。
また、役物200は、役物LED201を含み、役物LED201は設定変更状態において発光するため、発光によっても設定変更状態であることがわかりやすい。
また、役物LED201は、遊技状態中において点灯し、設定変更状態において点滅するため、役物LED201の発光態様によっても設定変更状態であることがわかりやすい。
また、設定変更状態において役物LED201とサイドランプ400とは同じ周期で点滅するため、発光によっても設定変更状態であることがわかりやすい。
また、図5(a)のタイミングc1に示すように、設定変更状態が終了した以降に、設定変更状態において役物200が停止していた設定位置から役物200の初期動作が開始するため、役物200がスムーズに初期動作を行うことができる。
また、設定変更状態に制御されずに電断から復帰した場合、図5(b),(c)のタイミングa2,a3に示す電断が発生する前の遊技状態において役物200が停止していた位置(最小位置と最大位置との間のいずれかの位置)から、図5(a)のタイミングd1に示す設定変更状態において停止させる設定位置まで役物200が一旦移動し、その後、図5(a)のタイミングd1〜f1に示す設定変更状態が終了した以降に行われる初期動作と同じ動作を役物200が行う。このように設定変更時と電断発生時とで初期動作の一部を共通化することで、初期動作に複数のパターンを用意しなくてもよくなる。
また、設定変更するための特定操作であるリセット/設定スイッチ38の操作およびスタートスイッチ7の操作があり、特定操作が行われるときに伴う特定動作(設定変更時においてリセット/設定スイッチ38を押しながらスタートスイッチ7を操作するときにセンサ300の前を体の一部が横切る特定動作)を検知するセンサ300があり、図6(c)、図7に示すように、設定変更状態においてセンサ300によって特定動作が検知されたときに報知音が出力するため、設定変更状態であることがわかりやすい。また、センサ300が正常に動作していることも同時に確認することができる。さらに、設定変更するために必要な特定操作が行われるときに伴う特定動作が検知されたときに報知音が出力するため、不正に設定変更されることを極力防止することができる。
また、センサ300は、設定変更状態において用いられるだけでなく、図4(b)の遊技状態において実行される演出中においても、センサ300の前に手をかざすと「確定」の音声がスピーカ53,54から出力される。このように、1のセンサ300に対して、複数の役割を持たせることで、遊技機の製造コストを削減することができる。
また、センサ300は、設定変更状態において用いられるだけでなく、非遊技状態であるデモ中においても、センサ300の前に手をかざすと、音声「A子です。よろしくね。」がスピーカ53,54から出力される。このように、1のセンサ300に対して、複数の役割を持たせることで、遊技機の製造コストを削減することができる。
また、図7に示すように、設定変更を行うためのリセット/設定スイッチ38の特定操作、設定変更を行うためのスタートスイッチ7の特定操作を行ったときにも報知音が出力されるため、設定変更状態を行う際に特定操作を行うという行為と、設定変更状態であること知らせる報知との連動を取ることができる。
また、図8(a)に示すように、センサ300が特定動作を検知するごとに「ピロリロピロリロ」で1セットになった報知音が最初から出力しなおされるため、センサ300の検知が正常であることがわかりやすい。
また、図8(b)の時刻t3,t4に示すように、セリフに対応する音「A子です。よろしくね。」の出力中にセンサ300が特定動作を検知したときには、セリフに対応する音が最初から出力しなおされないため、セリフが途中で終了することで、何を言っていたかわからないということを防止することができる。
また、リセット/設定スイッチ38の第1特定操作およびスタートスイッチ7の第2特定操作のいずれが行われるときでも特定動作を伴い、特定動作を検知したときに報知音が出力されるため、不正に設定変更されることを極力防止することができる。
また、設定変更状態において、センサ300が特定動作を検知したときに出力する報知音とは異なる設定変更中音「設定変更中です」が出力されるため、設定変更状態であることがさらにわかりやすい。
また、センサ300の前に手をかざす特定動作、センサ300の前を体の一部が横切る特定動作を検知するセンサ300があり、第1状況である設定変更状態および第2状況であるデモ中のいずれにおいても、センサ300により特定動作が検知されることでスピーカ53,54から報知音が出力され、第1状況および第2状況のいずれにおいても、図7に示すように、時刻t3で報知音の出力が終了した後の時刻t4で特定動作が検知されたときに報知音の出力が開始され、図8(a)の時刻t4に示すように、第1状況において報知音の出力中に特定動作が行われたときには報知音の出力が最初から実行しなおされる一方で、図8(b)の時刻t4に示すように、第2状況において報知音の出力中に特定動作が行われたときには報知音の出力が最初から実行しなおされることなく報知音の出力が継続するする。このように、第1状況と第2状況とで、報知音の出力を最初から実行しなおすか継続するかを切り分けているため、状況に応じて好適に報知音を出力させることができる。
また、図8(a)に示すように、第1状況においては「ピロリロピロリロ」で1セットになった報知音のみが出力され、図8(b)に示すように、第2状況においては報知音の出力ごとに、「A子です。よろしくね。」、「B男です。よろしくね。」などの複数のセリフが出力される。第2状況において、複数の態様のうちのいずれかで実行される報知音の出力は、特定動作が検知されるたびに最初から実行しなおされることがないため、報知音の出力が継続することで、遊技の興趣の低下を防止できる。
また、第1状況において、液晶表示器51に静止画を出力させる特定制御が実行され、第2状況において、液晶表示器51に動画を出力させる特定制御を実行される。第2状況において特定動作が検知されるたびに動画の再生を最初からやりなおすと遊技の興趣の低下につながるため、特定制御の実行が継続することで遊技の興趣の低下を防止できる。
また、図8(a)に示すように、第1状況においては特定制御として報知音「ピロリロピロリロ」が出力され、図8(b)に示すように、第2状況においては特定制御としてセリフ「A子です。よろしくね。」、セリフ「B男です。よろしくね。」が出力される。第2状況においては音声が出力されるが、特定動作が検知されるたびに音声が途中で途切れることがないため、特定制御の実行が継続することで遊技の興趣の低下を防止できる。
また、図9に示すように、「ゲーム終了からデモ画面まで」の期間と「メニュー画面表示中」の期間とにおいて、特定動作が検知されることで報知音「ピロリロピロリロ」が出力されため、遊技者が遊技している可能性のある状況では特定制御(報知音の出力)の実行によって、遊技の興趣を向上させることができる。また、図9に示すように、「デモ画面表示中」の期間において、特定動作が検知されても報知音「ピロリロピロリロ」が出力されないため、デモ画面表示中の清掃作業中に店員がたまたま特定動作をしてしまい、特定制御が実行されてしまうといったような煩わしさを回避することができる。
また、第1状況は設定変更状態であり、第2状況はデモ中であり、図8(a)に示すように、設定変更状態においては1つの報知音「ピロリロピロリロ」のみが出力され、図8(b)に示すように、デモ中においては報知音の出力ごとに、「A子です。よろしくね。」、「B男です。よろしくね。」などの複数のセリフが出力される。設定変更状態において報知音の出力中に特定動作が行われたときには、報知音が最初から出力しなおされるため、設定変更状態での動作確認の際に、センサ300が正常に動作していることを検出ごとに確認することができる。また、デモ中において報知音(セリフ)の出力中に特定動作が行われたときには報知音を最初から出力しなおされることなく報知音の出力が継続するため、音声が途中で途切れて初めから出力されることがなく、遊技の興趣を低下させない。
[変形例]
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形例について説明する。
[役物200について]
本実施の形態においては、通常時においては、役物LED201、サイドランプ400は消灯しているものとしたが、これに限らず、任意の色で点灯または点滅させるようなものであってもよい。
また、演出中においては、役物LED201は発光し、たとえば、虹色で点灯させるようにした。しかし、虹色で点灯させるものに限らず、AT当選の期待度に応じて、たとえば、緑色、赤色、虹色のように発光色を変えて点灯させてもよい。また、サイドランプ400も同一色で点灯させてもよい。また、役物LED201とサイドランプ400とを点滅周期を同一にして、同一色で点滅させてもよい。
また、設定変更状態においては、役物LED201は、所定の発光色で点滅し、サイドランプ400も役物LED201と同一の発光態様で発光する。たとえば、黄色で点滅させるようにしたが、これに限らず、役物LED201とサイドランプ400とを同一色で点灯させるものであれば任意の色であってよい。
また、図5(c)で示したように、演出中に電断が発生した場合に初期動作が終了すると、役物200は、図5(c)のタイミングa3で示した最大位置まで移動する。しかし、これに限らず、最大位置まで役物200を移動させる動作も含めて初期動作としてもよい。また、最大位置まで役物200を移動させずに、最小位置で停止させたままであってもよい。
[特定制御について]
本実施の形態においては、第2状況のであるデモ状態において、画面上にキャラクタA子が表示されている状態で、センサ300の前に手をかざす動作を行い、センサ300が特定動作を検出すると、スピーカ53,54から報知音「A子です。よろしくね。」が出力される例について説明した。しかし、これに限らず、1人のキャラクタが複数のセリフを発するものであってもよい。また、キャラクタが発するセリフであれば、どのようなものであってもよい。また、センサ300が特定動作を検出すると、センサ自体が振動するようなものであってもよい。
また、画面上にAT当選を示唆する「激熱!」などの文字が表示されたときに、センサ300の前に手をかざすと、AT当選が確定した旨を報知する「確定」の音声がスピーカ53,54から出力される例について説明した。しかし、これに限らず、センサ300の前に手をかざすと、遊技に関する何らかの情報を音声で出力させるようにしてもよい。
また、設定変更状態において、センサ300が特定動作を検知したときに出力する報知音とは異なる設定変更中音を出力し、たとえば、「設定変更中です」を設定変更状態において繰り返し出力する例について説明した。しかし、これに限らず、「ビービービー」のような警告音であってもよい。
[パチンコ遊技機への適用について]
次に、本発明をパチンコ遊技機に適用した場合の例を説明する。以下、上記実施の形態と同様の部分については詳しい説明を省略する。
パチンコ遊技機は、遊技盤に設けられた遊技領域に打球操作ハンドルを操作して遊技媒体であるパチンコ玉を打込むことで遊技が行われる。パチンコ遊技機においては、遊技領域に設けられた始動領域をパチンコ玉が通過することにより、抽出された乱数に基づいて、大当りを発生させるか否かなどについて決定される。始動領域の通過により、画像表示装置では演出図柄の変動表示を行う。演出表示装置において、演出図柄の最終結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している状態であるリーチ演出が実行される。大当りになったときは、変動表示の結果として大当り図柄が導出表示される。大当りになった後には、遊技者にとって有利なラウンド(ラウンド遊技)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。大当り遊技状態において、特別可変入賞球装置の大入賞口を開放可能とする。大入賞口などの入賞口にパチンコ玉が入賞すれば所定個数の賞球が得られる。
本発明をパチンコ遊技機に適用する場合は、たとえば、可動可能な可動役物をパチンコ遊技機が備え、遊技状態における設定を変更する設定変更状態と、遊技状態とでは、可動役物を異なる位置で停止させるようにしてもよい。また、設定変更状態と遊技状態とでは、可動役物に異なる動作をさせるようにしてもよい。また、センサをパチンコ遊技機が備えるものであって、設定を変更するための特定操作が行われるときに伴う特定動作をセンサが検知し、設定変更状態においてセンサが特定動作を検知したときに報知音が出力されるようなものであってもよい。また、設定変更状態においては報知音の出力中に特定動作が行われたときには報知音の出力を最初から実行しなおす一方で、デモ中において報知音の出力中に特定動作が行われたときには報知音の出力を最初から実行しなおすことなく報知音の出力を継続するようにしてもよい。その他の上記実施の形態においてスロットマシンに適用した構成についても、同様にパチンコ遊技機に対して適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 スロットマシン、2L,2C,2R リール、8L,8C,8R ストップスイッチ、40 遊技制御基板、41 メイン制御部、41a メインCPU、41b ROM、41c RAM、42 乱数回路、43 パルス発振器、51 液晶表示器、56 演出用スイッチ、90 演出制御基板、91 サブ制御部、91a サブCPU、91b ROM、91c RAM。

Claims (1)

  1. 遊技を行うことが可能な遊技機であって、
    前面が開口する第1部材と、
    前記第1部材の側端に設けられた回動軸を中心として回動することにより前記第1部材の開口を開閉可能な第2部材と、
    遊技者にとっての有利度を変更する有利度変更状態に制御する有利度変更状態制御手段と、
    前記有利度を変更するための特定操作が行われる特定操作手段と、
    音を出力する音出力手段と、
    前記特定操作が行われるときに伴う特定動作を検知することが可能な検知手段とを備え、
    前記音出力手段は、前記有利度変更状態において前記検知手段が前記特定動作を検知したときに報知音を出力し、
    前記特定操作手段は、
    前記第2部材が開放状態であるときに操作可能な操作手段であって、前記有利度を変更するための第1特定操作が行われる第1特定操作手段と、
    前記有利度を変更するための第2特定操作が行われる第2特定操作手段とを含み、
    前記検知手段は、前記回動軸側とは異なる前記第2部材の側端の近傍である特定位置に設けられており、
    前記特定位置は、前記第1特定操作が行われたときであっても前記第2特定操作が行われたときであっても、前記検知手段が前記特定動作を検知する位置である、遊技機。
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