JP6591243B2 - エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物 - Google Patents

エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物 Download PDF

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Description

本発明は、エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物に関する。更に詳しくは、泡持ちおよび起泡力に優れ、さらに低温下における起泡力に優れたエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物に関する。
従来、染毛剤としてはパラフェニレンジアミンやトルエン−2,5−ジアミンなどの酸化染料およびアンモニアやモノエタノールアミンなどのアルカリ剤を含有する第1剤と、過酸化水素などの酸化剤を含有する第2剤とからなる2剤式酸化染毛剤が広く用いられている。この2剤式酸化染毛剤は、毛髪表面に塗布することで毛髪内部に浸透後、毛髪内部で酸化染料が重合し、酸化染料が発色し毛髪が染色されるものである。
この2剤式酸化染毛剤は、液状またはクリーム状のものが普及している。その塗布方法としては、ハケやブラシを用いる事が一般的であるが、毛髪全体を均一にムラなく塗布することは、慣れない人にとって難しく、特に毛髪内側の根元部分や後頭部の塗布にはブロッキングや合わせ鏡などのスキルが必要であり、多くの時間を要し、大変困難な作業となっている。
これに対し、剤を泡状にすることで、毛髪への塗布作業に慣れていない人でも毛髪全体に染毛剤を容易に塗布でき、染毛操作が簡便化され、かつムラなく染め上げることができることから、市場においても幅広い年代に支持されてきている。例えば、2剤式酸化染毛剤を2つのエアゾール缶を連結したタイプの吐出容器から同時に泡状に吐出させるエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物(特許文献1)や、液状の2剤式酸化染毛剤をフォーマー容器から泡状に吐出させるノンエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物(特許文献2)がある。
エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物は、低温で使用されることがあるが、前記組成物に使用されるLPG等の噴射剤は、低温下では気化し難くなり、前記組成物の原液を発泡させる効果が弱くなり、その上、前記組成物の原液は温度が低くなるにつれ粘度が上昇する傾向がある。そこで、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤とポリオキシエチレンアルケニルエーテル型非イオン性界面活性剤とを組み合わせることで低温下における泡形成性を向上させたエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物が提案されている(特許文献3)。
特開平10−287534号公報 特開2004−339216号公報 特開2010−280580号公報
ポリオキシエチレンアルケニルエーテル型非イオン性界面活性剤は、アルカリ存在下において経時的に加水分解を起こし、泡持ちや起泡性が低下する恐れがある。また、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル型非イオン性界面活性剤は原料特有の臭いをもっており、お客様が不快な思いをする恐れがある。
また、原液が温度低下により粘度が高くなる原因として、油性成分、特に高級アルコール及び高級脂肪酸が挙げられる。この高級アルコールおよび高級脂肪酸を原液から除くことで原液の温度が低くなるにつれ粘度が上昇する傾向を抑えることができるが、泡の形状を保持する事が困難となり、泡持ちや起泡力が大きく低下する問題がある。
したがって本発明の課題は、泡持ちおよび起泡力に優れ、さらに低温下における起泡力に優れたエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を提供することにある。
本発明者は、かかる事情を鑑み、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、少なくとも1つの剤に次の成分(A)および成分(B)を含有し、成分(A)HLBが12未満であるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤、成分(B)HLBが12以上である非イオン性界面活性剤(ポリオキシエチレンアルケニルエーテル型非イオン性界面活性剤を除く)、前記成分(A)がポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテルおよびポリオキシエチレンベヘニルエーテルから選ばれる少なくとも1種以上であり、かつ、高級アルコール、および高級脂肪酸を含有しないことで、泡持ちおよび起泡力に優れ、さらに低温下における起泡力に優れたエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、泡持ちおよび起泡力に優れ、さらに低温下における起泡力に優れたエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、少なくとも1つの剤に次の成分(A)および成分(B)を含有し、成分(A)HLBが12未満であるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤、成分(B)HLBが12以上である非イオン性界面活性剤(ポリオキシエチレンアルケニルエーテル型非イオン性界面活性剤を除く)、前記成分(A)がポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテルおよびポリオキシエチレンベヘニルエーテルから選ばれる少なくとも1種以上であり、かつ、高級アルコール、および高級脂肪酸を含有しないエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物である。
エアゾール型泡状酸化染毛剤組成物は1剤式、もしくは複数剤式である。1剤式としても良いし、2剤式としても良いし、3剤式以上としても良いが、好ましくは2剤式である。本明細書において「少なくとも1つの剤」とは、1剤式の場合はそれ自身のことであり、複数剤式の場合は、そのうちの1つの剤もしくは複数の剤のことである。
本発明のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第1剤には、アルカリ剤が含有される。
アルカリ剤としては特に限定されるものではなく、公知のものを広く使用できる。より具体的には、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミンなどのアルカノールアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウムなどの無機アルカリ、アルギニン、リジンなどの塩基性アミノ酸および それらの塩などが挙げられる。これらのアルカリ剤は単独で含有させてもよいし、2種以上を組み合わせて含有させてもよい。
本発明のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第1剤におけるアルカリ剤の含有量は、1.0〜10.0質量%であり、より好ましくは1.5〜8.0質量%である。
本発明のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第1剤には、染料として酸化染料が含有される。
酸化染料としては特に限定されるものではなく、公知のものを広く使用できる。より具体的には、パラフェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、5−アミノオルトクレゾール、パラアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、ピクラミン酸、2−アミノ−5−ニトロフェノール、およびそれらの塩類が挙げられ、その他、「医薬部外品原料規格2006統合版」(2013年11月25日発行、薬事日報社)に収載されるものを適宜用いることができる。これらの染料は単独で含有させてもよいし、2種以上を組み合わせて含有させてもよい。
本発明のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第1剤には、染料として酸化染料の他にも、酸性染料、塩基性染料などが含有されてもよい。
本発明のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第1剤には、酸性染料や塩基性染料などを含有させてもよい。この酸性染料や塩基性染料などとしては特に限定されるものではなく、公知のものを広く使用できる。より具体的には、赤色104号の(1)、赤色227号、黄色202号(1)、だいだい色205号、緑色401号、紫色401号、黒色401号、8−アミノ−2−ブロム−5−ヒドロキシ−4−イミノ−6−[(3−(トリメチルアンモニオ)フェニル)アミノ]−1(4H)−ナフタリノン−クロライド(CI56059;ベーシック・ブルーNo.99)、トリス(4−アミノ−3−メチルフェニル)−カルベニウム−クロライド(CI42520;ベーシック・バイオレットNo.2)、1−[(4−アミノフェニル)アゾ]−7−(トリメチルアンモニオ)−2−ナフトール−クロライド(CI12250;ベーシック・ブラウンNo.16)、1−[(4−アミノ−3−ニトロフェニル)アゾ]−7−(トリメチルアンモニオ)−2−ナフトール−クロライド(CI12251;ベーシック・ブラウンNo.17)、2−ヒドロキシ−1−[(2−メトキシフェニル)アゾ]−7−(トリメチルアンモニオ)−ナフタリン−クロライド(CI12245;ベーシック・レッドNo.76)、2−[2((2、4−ジメトキシフェニル)アミノ)エテニル]−1、3、3−トリメチル−3H−インドール−1−イウム−クロライド(CI48055;ベーシック・イエローNo.11)などが挙げられる。これらの酸性染料や塩基性染料は単独で含有させてもよいし、2種以上を組み合わせて含有させてもよい。その他、「医薬品などに使用することができるタール色素を定める省令」(昭和41年厚生省告示)に収載されたものも適宜用いることができる。これらの染料は単独で含有させてもよいし、2種以上を組み合わせて含有させてもよい。
本発明のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第1剤には、染料の安定性の向上のために、亜硫酸塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩などの酸化防止剤、エデト酸塩などの安定剤を使用することができる。また、前述記載した成分のほか、毛髪保護剤、着香料、高分子化合物、紫外線吸収剤、浸透剤、湿潤剤なども本発明の酸化染毛剤の性能を損なわない程度に適宜加えてもよい。
本発明のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第2剤には、酸化剤が含有される。
酸化剤としては特に限定されるものではなく、公知のものを広く使用できる。より具体的には、過酸化水素、過炭酸ナトリウム、臭素酸ナトリウムなどが挙げられる。これらの酸化剤は単独で含有させてもよいし、2種以上を組み合わせて含有させてもよい。
本発明のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第2剤中の酸化剤の含有量としては、1.0〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは2.0〜8.0質量%である。
本発明のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第2剤には、酸化剤の安定性の向上のためにリン酸、リン酸塩などの酸剤、エデト酸塩などの金属封鎖剤を使用することができる。また、前述記載した成分のほか、毛髪保護剤、着香料、高分子化合物、紫外線吸収剤、浸透剤、湿潤剤なども本発明の酸化染毛剤の性能を損なわない程度に適宜加えてもよい。
本発明における成分(A)HLBが12未満であるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤(以下成分(A)と記す)としてはポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテルおよびポリオキシエチレンベヘニルエーテルが使用できる。より具体的には、ポリオキシエチレンセチルエーテル(2E.O.)「HLB=5.3」、ポリオキシエチレンセチルエーテル(5E.O.)「HLB=9.5」、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(2E.O.)「HLB=4.9」、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(5E.O.)「HLB=9.0」、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(5E.O.)「HLB=8.1」、ポリオキシエチレンベニルエーテル(10E.O.)「HLB=11.5」などが挙げられる。前述記載した成分の中でも、泡持ちの観点から、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(5E.O.)「HLB=8.1」、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(10E.O.)「HLB=11.5」が好ましい。これらのポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤は単独で含有させてもよいし、2種以上を組み合わせて含有させてもよい。
「HLB」とは、親水親油バランス:HYDROPHILE―LIPOPHILE BALANCEの略称であって、界面活性剤の分子が持つ親水性と親油性の相対的な強さを表すパラメーターである。HLBの値が大きいほど親水性が強く、HLBの値が小さいほど親油性が強い。本明細書に記載のHLB値は、公知の GRIFFIN の式から算出している。
成分(A)の含有量は、好ましくは0.5〜15.0質量%であり、より好ましくは1.0〜10.0質量%である。成分(A)の含有量が0.5質量%未満では、泡持ちが極端に低下する恐れがある。一方、成分(A)の含有量が15.0質量%を超えると、組成物の粘度が高くなるためエアゾール缶より吐出ができなくなる恐れがある。
本発明における成分(B)HLBが12以上である非イオン性界面活性剤(ポリオキシエチレンアルケニルエーテル型非イオン性界面活性剤を除く)(以下成分(B)と記す)としては、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル型非イオン性界面活性剤を除くHLBが12以上である公知の非イオン性界面活性剤を広く使用できる。より具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(9E.O.)「HLB=13.6」、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(21E.O.)「HLB=16.6」、ポリオキシエチレンセチルエーテル(10E.O.)「HLB=12.9」、ポリオキシエチレンセチルエーテル(15E.O.)「HLB=14.6」、ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)「HLB=15.7」、ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.)「HLB=16.9」、ポリオキシエチレンセチルエーテル(40E.O.)「HLB=17.6」、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(20E.O.)「HLB=15.3」、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(40E.O.)「HLB=17.3」、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(20E.O.)「HLB=15.4」、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(30E.O.)「HLB=16.6」、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.)「HLB=17.3」、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.)「HLB=18.1」、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(100E.O.)「HLB=18.8」などが挙げられる。前述記載した成分の中でも、安定性の観点から、ポリオキシエチレンセチルエーテル(15E.O.)「HLB=14.6」、ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)「HLB=15.7」、ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.)「HLB=16.9」、ポリオキシエチレンセチルエーテル(40E.O.)「HLB=17.6」、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(20E.O.)「HLB=15.3」、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(40E.O.)「HLB=17.3」が好ましい。これらの非イオン性界面活性剤は単独で含有させてもよいし、2種以上を組み合わせて含有させてもよい。
成分(B)の含有量は、好ましくは0.5〜10.0質量%であり、より好ましくは1.0〜8.0質量%である。この成分(B)の含有量が0.5質量%未満では、成分(A)と水相とが分離し起泡力が低下する恐れがある。一方、この成分(B)の含有量が10.0質量%を超えると、組成物の粘度が高くなるためエアゾール缶より吐出ができなくなる恐れがある。
さらに本発明では低温下における起泡性を向上させることを目的として成分(C)HLBが12未満であるポリオキシエチレンラウリルエーテル(以下成分(C)と記す)を配合することができ、より好ましくは、HLBが10以上12未満である。具体例としては(4.2E.O.)「HLB=10.0」、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(5E.O.)「HLB=10.8」等が挙げられる。これらのポリオキシエチレンラウリルエーテルは単独で含有させてもよいし、2種以上を組み合わせて含有させてもよい。
エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物中の成分(C)の含有量は、好ましくは0.1〜10.0質量%であり、より好ましくは0.5〜5.0質量%である。この成分(C)の含有量が0.1質量%未満では、低温下における起泡性が向上しない恐れがある。一方、成分(C)の含有量が10.0質量%を超えると、組成物が分離し泡にならない恐れがある。
本発明のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物には噴射剤が含有される。エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物に使用される噴射剤としては特に限定されるものではなく、LPG、ジメチルエーテル、窒素、二酸化炭素などが挙げられ、エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第1剤原液、または第2剤原液と混合される。前記原液と前記噴射剤との混合比(質量比)は、吐出後の泡立ちの観点から、好ましくは原液:噴射剤=97:3〜90:10であり、さらに好ましくは、97:3〜93:7である。
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
<エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の調製>
(実施例1〜30、比較例1〜7)
実施例1〜30、および比較例1〜7記載の原液を調製し、得られた原液と噴射剤を質量比95:5の割合で加えて40gとなるようにエアゾール式吐出容器に充填し、実施例1〜30、および比較例1〜7のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第1剤、および第2剤を得た。なお、各成分の含有量を示す数値の単位は質量%であり、噴射剤は、ガス圧0.29MPaのLPGを用いた。
泡持ち試験は、エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第1剤と第2剤を1:1の割合で混合して試験を実施する。その為、実施例1〜27、および比較例1〜7のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物に使用する標準第1剤原液、および実施例28のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物に使用する標準第2剤原液を以下に記す。これら標準第1剤原液、標準第2剤原液に関しても、得られた原液と噴射剤を質量比95:5の割合で加えて40gとなるようにエアゾール式吐出容器に充填し、エアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の標準第1剤、および標準第2剤を得た。
<標準第1剤原液>
パラフェニレンジアミン 1.0質量%
トルエン−2,5−ジアミン 0.5質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(40E.O.) 3.0質量%
モノエタノールアミン 5.0質量%
精製水 90.5質量%
合計 100.0質量%
標準第1剤原液:噴射剤=95:5
<標準第2剤原液>
ポリオキシエチレンセチルエーテル(40E.O.) 3.0質量%
過酸化水素 5.0質量%
リン酸 0.5質量%
リン酸水素2ナトリウム 0.8質量%
精製水 90.7質量%
合計 100.0質量%
標準第1剤原液:噴射剤=95:5
<泡持ち試験>
実施例1〜30および比較例1〜7に記載のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第1剤、第2剤、およびそれと対となるエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の標準第1剤、標準第2剤を、25℃の条件下に一晩放置し、それぞれの組み合わせにて混合比が1:1の割合になるように同時に吐出し、泡を混合し、混合後の泡を目盛りが記載されている直径70mm×高さ100mmである円筒状の透明な容器にヘラで均一に充填した。充填後、泡の天面の高さ(X)と30分後の泡の天面の高さ(Y)との変化率(Y/X×100)を計算し、下に示すように評価した。変化率の小数点以下は四捨五入した。また、当試験は未使用のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第1剤、第2剤の充填サンプルを用いて実施した。
変化率(Y/X×100)=90〜100 : ◎
変化率(Y/X×100)=75〜 89 : ○
変化率(Y/X×100)=50〜 74 : △
変化率(Y/X×100)= 0〜 49 : ×
<起泡力試験>
25℃の条件下に一晩放置した実施例1〜30および 比較例1〜7に記載のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第1剤および第2剤に関して、25℃の条件下から取り出した直後に、目盛りが記載されている直径70mm×高さ100mmである円筒状の透明な容器に空間を埋めるように15g吐出した。吐出後の泡の天面の高さ(Za)を測定し、下に示すように評価した。高さ(Za)の小数点以下は四捨五入した。また、当試験は未使用のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第1剤および第2剤の充填サンプルを用いて実施した。
高さ(Za)=40mm以上 : ◎
高さ(Za)=30mm以上、40mm未満 : ○
高さ(Za)=20mm以上、30mm未満 : △
高さ(Za)=20mm未満 : ×
<低温下の起泡力試験>
低温条件下(5℃)に一晩放置した実施例1〜30および 比較例1〜7に記載のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第1剤および第2剤に関して、低温条件下から取り出した直後に、目盛りが記載されている直径70mm×高さ100mmである円筒状の透明な容器に空間を埋めるように15g吐出した。吐出後の泡の天面の高さ(Zb)を測定し、下に示すように評価した。高さ(Zb)の小数点以下は四捨五入した。また、当試験は未使用のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物の第1剤および第2剤の充填サンプルを用いて実施した。
高さ(Zb)=30mm以上 : ◎
高さ(Zb)=20mm以上、30mm未満 : ○
高さ(Zb)=10mm以上、20mm未満 : △
高さ(Zb)=10mm未満 : ×
表1
表2
表3
表4
表5
実施例29
<第1剤原液>
パラフェニレンジアミン 1.0質量%
トルエン−2,5−ジアミン 0.5質量%
5−アミノオルトクレゾール 0.7質量%
パラアミノフェノール 0.8質量%
メタアミノフェノール 0.3質量%
2,4−ジアミノフェノキシエタノール 0.2質量%
ポリオキシエチレンべへニルエーテル(5E.O.) 3.0質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(40E.O.) 3.0質量%
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(5E.O.) 1.0質量%
モノエタノールアミン 8.0質量%
ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム液 0.5質量%
ポリエチレングリコール200 5.0質量%
亜硫酸ナトリウム 0.5質量%
硫酸マグネシウム 0.1質量%
L−アスコルビン酸 1.0質量%
(加水分解シルク/PG−プロピルメチルシランジオール)
クロスポリマー 0.5質量%
DL−リンゴ酸ナトリウム 1.0質量%
ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム液 0.5質量%
加水分解コンキオリン液 0.1質量%
ローヤルゼリーエキス 0.1質量%
アンズ果汁 0.1質量%
加水分解シルク液 0.1質量%
大豆たん白加水分解物 0.1質量%
海藻エキス(1) 0.1質量%
水溶性コラーゲン液(3) 0.1質量%
黄色202号−(1) 0.2質量%
精製水 71.5質量%
合計 100.0質量%
標準第1剤原液:噴射剤=95:5
実施例30
<第2剤原液>
ポリオキシエチレンべへニルエーテル(5E.O.) 3.0質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(40E.O.) 3.0質量%
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(5E.O.) 1.0質量%
過酸化水素 6.0質量%
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体液 3.0質量%
水酸化カリウム 0.1質量%
ヒドロキシエタンジホスホン酸液 0.5質量%
リン酸 0.2質量%
リン酸水素2ナトリウム 0.5質量%
精製水 82.7質量%
合計 100.0質量%
標準第1剤原液:噴射剤=95:5
実施例1〜28において、泡持ち試験、起泡力試験、および低温下における起泡力試験にて良好な結果が得られた。
実施例29、実施例30を混合比が1:1の割合になるように同時に吐出し、混合後に泡持ち試験を実施し、泡持ち◎の良好な結果が得られた。また、実施例29、実施例30それぞれ、起泡力試験、および低温下における起泡力試験を実施し、起泡力◎、低温下における起泡力◎の良好な結果が得られた。
本願により、泡持ちおよび起泡力に優れ、さらに低温下における起泡力に優れたエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物を提供される。

Claims (4)

  1. 少なくとも1つの剤に次の成分(A)および成分(B)を含有し、
    成分(A)HLBが12未満であるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤
    成分(B)HLBが12以上である非イオン性界面活性剤(ポリオキシエチレンアルケニルエーテル型非イオン性界面活性剤を除く)
    前記成分(A)がポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテルおよびポリオキシエチレンベヘニルエーテルから選ばれる少なくとも1種以上であり、
    かつ、高級アルコール、および高級脂肪酸を含有しないエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物。
  2. 前記成分(A)の含有量が、0.5〜15質量%である請求項1に記載のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物。
  3. さらに、成分(C)HLBが12未満であるポリオキシエチレンラウリルエーテルを含有する請求項1または請求項2のいずれか一項に記載のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物。
  4. 前記成分(C)の含有量が、0.1〜10質量%である請求項3に記載のエアゾール式泡状酸化染毛剤組成物。


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