JP6591124B2 - 光パターン生成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、光パターンを生成する光パターン生成装置に関するものである。
入射光を所望のパターンに変換する回折光学素子(DOE:Diffractive Optical Elements)は、様々な光学装置等に適用されている。代表的なアプリケーションには、材料加工、印刷、光学計測、照明等がある。例えば、レーザ加工機では、回折光学素子は入射ビームを複数のビームに分岐する機能を果たしている。また、分岐光の位置と強度を設計することで、所望のパターンを生成する照明装置にも適用されている。
回折光学素子は、周期的にスリットや凹凸の形状を基板上につけた素子であり、そのスリットや凹凸形状の影響で発生する回折光を利用し、入射光を目的の強度分布や位相分布の光に変換する。特に、位相型の回折光学素子は、入射光の位相分布を、像面で所望のパターンとなるような位相分布に変換するため、振幅型の回折光学素子と比べ、入射光に対する変換後の光のエネルギー効率が非常に高い。そのため、均一な強度分布のような単純な形状の回折光学素子だけでなく、複雑な形状の回折パターンを発生させる回折光学素子にも適用されている。
従来の回折光学素子を用いた光パターン生成装置には、一台の装置が1枚の回折光学素子を備え、1つのパターンを生成するものがある。その他、一台の装置が2枚の回折光学素子を備え、光源からの光が2枚の回折光学素子を透過することにより、1枚の回折光学素子の回折より広い角度で回折するパターンを生成するものがある(例えば、特許文献1)。これらの回折光学素子では、特定の波長を用いて像面で所望のパターンが形成されるように、回折光学素子の表面凹凸形状が設計される。
特開2014−209237号公報
2枚の回折光学素子を備えた従来の光パターン生成装置では、1枚目の回折光学素子から出射された光の伝搬による波面変化を考慮して2枚目の回折光学素子に入射される光の分布を求め、2枚目の回折光学素子に入射される光の分布に合わせて、2枚目の回折光学素子の表面の凹凸形状を設計する必要がある。そのため、2枚目の回折光学素子の表面形状の設計、製造が複雑となる課題がある。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、1枚目の回折光学素子の出射光の伝搬による波面変化を考慮することなく簡易に2枚目の回折光学素子の設計を行える光パターン生成装置を得ることを目的とする。
この発明に係る光パターン生成装置は、第1のレーザ光を出射する第1のレーザ光源と、前記第1のレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じて前記第1のレーザ光の位相を変更し、位相分布をもつレーザ光を出射する第1の回折光学素子と、入射されるレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じて前記入射されるレーザ光の位相を変更し、光パターンを形成するレーザ光を出射する第2の回折光学素子と、前記第1及び前記第2の回折光学素子の間に配置され、前記第1の回折光学素子から出射されるレーザ光の位相分布を前記第2の回折光学素子に入射されるレーザ光の位相分布に転写する転写光学系と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、1枚目の回折光学素子の出射光の伝搬による波面変化を考慮することなく、簡易に2枚目の回折光学素子の設計を行える。
実施の形態1に係る光パターン生成装置100の構成例。 実施の形態1に係る転写光学系3の構成例。 実施の形態1におけるレンズ31での光の屈折を示す図。 実施の形態1に係る回折光学素子2a、2bによる位相変調の位相分布の一例。 実施の形態1に係る回折光学素子2a、2bによる位相変調の位相分布の一例。 実施の形態2に係る光パターン生成装置100の構成例。 実施の形態2に係る光パターン生成装置100の構成例。 実施の形態3に係る光パターン生成装置100の構成例。 実施の形態3に係る光パターン生成装置100の構成例。 実施の形態3に係る光パターン生成装置100の構成例。 実施の形態3に係る光パターン生成装置100の構成例。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態について説明する。
図1は実施の形態1に係る光パターン生成装置100の一構成例を示す図である。光パターン生成装置100は、レーザ光を出射するレーザ光源1と、レーザ光源1から出射されたレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じてレーザ光の位相を変更し、位相分布をもつレーザ光を出射する回折光学素子2aと、入射されるレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じて入射されるレーザ光の位相を変更し、光パターンを形成するレーザ光を出射する回折光学素子2bと、回折光学素子2a、2bの間に配置され、回折光学素子2aから出射されるレーザ光の位相分布を回折光学素子2bに入射されるレーザ光の位相分布に転写する転写光学系3を備える。光パターン生成装置100は、回折光学素子2bから出射されたレーザ光を像面4に映すことで、光パターン6aを生成する。図1では、レーザ光源1から出射されたレーザ光の光軸5に垂直であり、図面に平行な方向をx軸方向、レーザ光の光軸5に垂直であり、図面に垂直な方向をy軸方向、光軸5に平行な方向をz軸方向とする。なお、以降の各図において、同一符号は同一または相当部分を示す。光パターン生成装置100は、例えば、照明用レーザ装置として用いられる。
レーザ光源1は単一波長のレーザ光を出射する光源である。このレーザ光源1としては、例えば半導体レーザ、ファイバレーザ又は、固体レーザが用いられる。
回折光学素子2a、2bは、ガラスや樹脂からなる、周期的にスリットや凹凸の形状を基板上につけた素子であり、そのスリットや凹凸形状によって生じる回折光が像面4で目的の強度分布の光となるように、回折光学素子2a、2bに入射された光を変換する。具体的には、回折光学素子2a、2bに入射されたレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じて、回折光学素子2a、2bのスリットや凹凸の形状によって、入射されたレーザ光の強度と位相を変更し、ある強度分布と位相分布を持つレーザ光を出射する。なお、回折光学素子2aと回折光学素子2bとは、表面の凹凸形状が異なる。回折光学素子2a、2bの表面形状は連続的であるほど、つまり、階調数が多いほど、回折効率が高くなる。しかしながら、製造する際には、階調数が多いほど、加工が難しくなり、高価になる。
転写光学系3は、複数の光学レンズからなる光学系である。図2は、焦点距離がfとf2の2枚のレンズを使用した転写光学系3の一構成を示している。図2を用いて転写光学系3の構成について説明する。レンズ31の焦点距離をf、レンズ32の焦点距離をf2とする。また、レンズ31、32のレーザ光源1に近い方を前側、遠い方を後側とする。回折光学素子2aはレンズ31の前側焦点位置に、回折光学素子2bはレンズ32の後側焦点位置に設置される。このとき、レンズ31とレンズ32との距離は、各々の焦点距離の和であるf+f2となる。
回折光学素子2aで光軸5からx軸方向の距離xの位置を透過した透過光は、レンズ31に入射角θで入射する。レンズ31に入射角θで入射した光は、レンズ31により屈折し、その角度は光軸5に対して、θ’=x/fとなる。また、レンズ31により屈折した光は、レンズ31の出射側の焦点位置で光軸5から距離がx’=θf1となる位置を通過する。つまり、レンズ31は、回折光学素子2a上で光軸5から距離xをもち、光軸5に対して角度θで出射される光を、レンズ31の出射側の焦点位置で光軸5から距離x’=θf1をもち、光軸5に対して角度θ’=x/fをもつ光に変換する。
なお、説明の補足のため、図3にレンズ31で屈折する光の様子を示す。光軸5から距離xの位置とレンズ31の中心35を結んだ直線は、光軸5とθ’の角度を持つ。従って、次式の関係が成り立つ。
×tanθ’=x
tanθ’≒ θ’
よって、次式が成り立つ。
θ’=x/f (1)
また、次式の関係が成り立つ。
x+fθ= x’+fθ’
x+fθ= x’+x
よって、次式が成り立つ。
x’=fθ (2)
上述の説明では、式(1)(2)の関係を用いた。
同様に、図2において、レンズ32は、前側焦点位置の光軸から距離x’での光を、回折光学素子2b上で光軸5に対して角度θ″=x’/fをもつ光に変換し、光軸5に対して角度θ’で出射された光を光軸5から距離x”=θ’fの光に変換する。つまり、レンズ31とレンズ32によって、回折光学素子2a上で光軸5から距離xをもち、光軸5に対して角度θで出射される光は、回折光学素子2b上で光軸5から距離x”=θ’f =x(f/f)をもち、光軸5に対して角度θ″=x’/f=θ(f1/f)もつ光に変換される。つまり、回折光学素子2bで距離x”に対する強度分布と位相分布は、回折光学素子2aで距離xに対する強度分布と位相分布のf/f倍となり、回折光学素子2bでの角度θ″に対する強度分布と位相分布は、回折光学素子2aの角度θに対する強度分布と位相分布のf1/f倍となる。特に、レンズ31とレンズ32の焦点距離が同じ場合、回折光学素子2bの入射面での光の強度分布と位相分布は、回折光学素子2aの出射面での光の強度分布と位相分布が等倍に転写された分布となる。
ここでは、x軸方向の距離に対する光の変換について説明したが、y軸方向についても同じ説明が成り立つ。従って、強度分布と位相分布はそれぞれ、回折光学素子2aで光の進行方向に垂直な平面(x軸とy軸が含まれる平面)上での位置に対する光の強度と位相の分布としてとらえることもできる。この強度分布と位相分布は、回折光学素子2aによって、レーザ光の強度と位相が変換されることによって生じる分布である。なお、回折光学素子2aは、レーザ光の強度と位相の一方のみを変換する構成であってもよい。その場合、レンズ31とレンズ32は、回折光学素子2bの入射面での光の位相分布を、回折光学素子2aの出射面での光の位相分布に転写する。
図2に示した転写光学系3の構成は一例であり、この構成に限らず、回折光学素子2aの出射面の光の強度分布と位相分布を、回折光学素子2bの入射面での光の強度分布と位相分布に転写する光学系であればよい。回折光学素子2aと回折光学素子2bは、転写光学系3の前後で、強度分布と位相分布が転写される位置に設置される。
次に、実施の形態1に係る光パターン生成装置100によって光パターンを生成する動作について説明する。
レーザ光源1から出射された光は、回折光学素子2aに入射される。
回折光学素子2aは、回折光学素子2aに入射された光の進行方向に垂直な平面(x軸とy軸が含まれる平面)上での位置に応じて光の位相を変換する(以下、位相変調する、と呼ぶ)。回折光学素子2aから出射された光は、転写光学系3を透過し、回折光学素子2bに入射される。その際、回折光学素子2bに入射される光の強度分布と位相分布は、回折光学素子2aの出射面での光の強度分布と位相分布が転写光学系3によって、転写された分布となる。回折光学素子2bは、回折光学素子2bに入射された光を位相変調する。回折光学素子2bから出射された光は、伝搬し、像面4にて像を形成する。つまり、レーザ光源1から出射された光は、回折光学素子2aと回折光学素子2bにより位相変調され、伝搬して、像面4で回折光学素子2bの出射面での光の位相分布に対応した強度分布6aとなる。
なお、上記では、2枚の回折光学素子2a、2bと、1組の転写光学系3との構成について説明したが、各回折光学素子の出射面での光の位相分布を、その次に光が入射される回折光学素子の入射面に転写する構成であれば、上記構成に限らず、複数枚の回折光学素子と複数組の転写光学系との構成であってもよい。また、ここでは、回折光学素子2a、2bでレーザ光が位相変調され、レーザ光が位相分布をもつ場合について説明したが、レーザ光の強度が変換され、レーザ光が強度分布をもつ場合にも同様の構成を適用できる。
本実施の形態では、2枚の回折光学素子2a、2bの間に1組の転写光学系3を配置する構成を用いることによって、回折光学素子2aの出射面での光の位相分布を、回折光学素子2aの入射面での光の位相分布に転写できる。従来の光パターン生成装置では、1枚目の回折光学素子出射光の伝搬後の波面変化を考慮し、2枚目の回折光学素子に入射される光の分布に合わせて、2枚目の回折光学素子の表面の凹凸形状を設計する必要があった。これに対して、本実施の形態に係る光パターン生成装置100では、1枚目の回折光学素子2aからの伝搬による波面変化を考慮することがなく、2枚目の回折光学素子2bの設計を行える。その結果、従来技術よりも回折光学素子の設計、製造を簡易に行える利点がある。
次に、図4を用いて、回折光学素子2a、2bと、転写光学系3を用いることにより、少ない階調数の表面形状をもつ回折光学素子2a、2bであっても、1枚の回折光学素子の階調数よりも多い階調数で光の位相変調を行える実施の形態1のもう一つの効果について説明する。
例えば、回折光学素子2aによって変調される位相分布が図4(a)に示す分布であり、回折光学素子2bによって変調される位相分布が図4(b)に示す分布である場合、回折光学素子2aに入射された光は、回折光学素子2aにより図4(a)に示す2階調の分布で位相変調される。回折光学素子2aから出射された光は、転写光学系3を透過し、回折光学素子2bに入射される。回折光学素子2bの入射面での位相分布は、回折光学素子2bによって、さらに、図4(b)に示す2階調の分布で位相変調される。よって、レーザ光源1から出射された光は、回折光学素子2aと回折光学素子2bにより、位相変調される。回折光学素子2bの出射面での光の位相分布は、図4(c)に示すように、回折光学素子2aの2階調の分布と、回折光学素子2bの2階調の分布を足し合わせた3階調の位相分布となる。すなわち、回折光学素子2bから出射されるレーザ光の有する位相の階調数は、回折光学素子2a、2bで与えられるレーザ光の位相変化の階調数より大きくなる。
以上より、2枚の2階調の回折光学素子2a、2bと1組の転写光学系3を用いる構成によって、製造が容易で低コストな2階調の回折光学素子2a、2bで、光の3階調の位相分布を生成でき、階調数を増加させることができる。その結果、高精度な光パターンを生成することができる効果がある。
なお、図4では、2枚の2階調の回折光学素子2a、2bと1組の転写光学系3での構成について説明したが、n枚の2階調の回折光学素子とそれぞれの回折光学素子の間に配置された(n−1)組(nは2以上の整数)の転写光学系の構成を用いると、(n+1)階調の位相分布を作成することができる。
次に、図5を使用して、回折光学素子2a、2bと、転写光学系3を用いることにより、1枚の回折光学素子を用いて生成される光パターンの画素数よりも、多くの画素数に対応した位相分布を生成できる実施の形態1のもう一つの効果について説明する。ここで、生成される光パターンにより形成される画像を構成する最小単位を画素として扱う。
例えば、回折光学素子2aによって変調される位相分布が図5(a)に示す分布であり、回折光学素子2bによって変調される位相分布が図5(b)に示す分布である場合について説明する。ここで、回折光学素子2a、2bの表面形状は、それぞれ図5(a)(b)に示す回折光学素子2a、2bの位相分布と同じ形状となる。すなわち、図5(a)(b)では、1枚目の回折光学素子2aの凸部分の分布と、2枚目の回折光学素子2bの凸部分の分布とは、入射されるレーザ光の進行方向に垂直な平面内でずれた位置関係にある。
このとき、回折光学素子2aに入射された光は、図5(a)に示す回折光学素子2aの表面形状により、2階調に位相変調される。回折光学素子2aから出射された光は、転写光学系3を透過した後、回折光学素子2bに入射される。回折光学素子2bの入射面での光の位相分布は回折光学素子2aの出射面での光の位相分布となっている。回折光学素子2bに入射された光は、図5(b)に示す回折光学素子2bの表面形状により、さらに2階調に位相変調される。レーザ光源1から出射された光は、回折光学素子2aと回折光学素子2bにより位相変調されるため、回折光学素子2bの出射面での位相分布は、図5(c)に示すように、回折光学素子2aの2階調の分布と、回折光学素子2bの2階調の分布を足し合わせた4階調の位相分布となる。回折光学素子2a、2bの凸形状部をずらしたことにより、1枚の回折光学素子の画素ピッチよりもさらに細かいピッチの凹凸形状が生成でき、1枚の回折光学素子を用いて生成される光パターンのもつ画素数よりもさらに多くの画素数の位相分布を生成することができる。すなわち、回折光学素子2bから出射されるレーザ光において、回折光学素子2aで行われた凹凸形状による位相変調の位置と回折光学素子2bで行われた凹凸形状による位相変調の位置が異なることにより、回折光学素子2aから出射されたレーザ光の位相をさらに細かい単位で変化させることができる。
なお、図5では、2枚の2階調の回折光学素子2a、2bと1組の転写光学系3での構成について説明したが、互いに表面の凹凸形状の分布をずらしたn枚(nは2以上の整数)の回折光学素子と、それぞれの回折光学素子の間に配置された(n−1)組の転写光学系の構成であれば、1枚の回折光学素子を用いて生成される光パターンの画素数よりも多くの画素数の位相分布を生成することができる。その結果、高精度な光パターンを生成することができるという効果を得られる。
一般的に、回折光学素子によって生成される像を精密な画像にするためには、回折光学素子の表面凹凸形状の画素を細かくし、多値化する必要がある。従来技術において、1枚の回折光学素子によって多値化を実現する場合には、複数回の成形工程に投入する必要があり、コストが高くなると共に、精度が悪くなる。これに対して、本実施の形態では、回折光学素子2a、2bのもつ階調よりも多くの階調で光を位相変調することができ、従来技術よりも低コストで高精度な光パターンを生成できる。
以上の通り、実施の形態1によれば、2枚の回折光学素子2a、2bと、2枚の回折光学素子2a、2bの間に、転写光学系3を設けることにより、像面4に、2枚の回折光学素子2a、2bよって空間的に位相変調された光の位相分布に対応した光パターンを生成することができる。したがって、2枚の回折光学素子2a、2bと転写光学系3とを使用することにより、回折光学素子2aの出射面での光の位相分布を、回折光学素子2bによってさらに位相変調できる。例えば、回折光学素子2aと、回折光学素子2bの表面形状が2階調の場合、回折光学素子2aによって変調された2階調の光の位相分布に、回折光学素子2bにより、さらに2階調の変調をかけることができる。その結果、レーザ光源1から出射されたレーザ光の回折光学素子2bの出射面での位相分布は、3階調以上の位相分布とすることができる。
なお、ここでは、2枚の回折光学素子2a、2bと、1組の転写光学系3との構成について説明したが、各回折光学素子の出射面での光の位相分布を、その次に入射される回折光学素子の入射面に転写する構成であれば、上記構成に限らず、複数枚の回折光学素子と、複数組の転写光学系とを備えた構成であってもよい。
また、ここでは、例として2枚の2階調の回折光学素子2a、2bを使用した構成を示したが、階調数に制限はない。回折光学素子の枚数が複数枚であれば、多値化および多画素化に関して同様の効果を奏することができる。
このように、本実施の形態に係る光パターン生成装置100は、第1のレーザ光を出射する第1のレーザ光源1と、前記第1のレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じて前記第1のレーザ光の位相を変更し、位相分布をもつレーザ光を出射する第1の回折光学素子2aと、入射されるレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じて前記入射されるレーザ光の位相を変更し、光パターンを形成するレーザ光を出射する第2の回折光学素子2bと、前記第1及び前記第2の回折光学素子2a、2bの間に配置され、前記第1の回折光学素子から出射されるレーザ光の位相分布を前記第2の回折光学素子2bに入射されるレーザ光の位相分布に転写する転写光学系3と、を備えたことを特徴とする。この構成によって、1枚目の回折光学素子2aの出射光の伝搬による波面変化を考慮することなく、簡易に2枚目の回折光学素子2bの設計を行える。
また、本実施の形態に係る光パターン生成装置100において、第1の回折光学素子2aは前記第1のレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じて前記第1のレーザ光の強度を変更し、前記転写光学系3は、前記第1の回折光学素子2aで強度が変更されたレーザ光のもつ強度分布を前記第2の回折光学素子2bに入射されるレーザ光の強度分布に転写することを特徴とする。この構成によって、第1の回折光学素子2aから出射されるレーザ光が強度分布を持つ場合にも、1枚目の回折光学素子2aの出射光の伝搬による波面変化を考慮することなく簡易に2枚目の回折光学素子2bの設計を行える。
また、本実施の形態に係る光パターン生成装置100において、前記第2の回折光学素子2bから出射されるレーザ光の有する位相の階調数は、前記第1及び前記第2の回折光学素子2a、2bで与えられるレーザ光の位相変化の階調数より大きいことを特徴とする。この構成によって、階調数の小さい回折光学素子2a、2bを用いて、回折光学素子2a、2bの階調数より大きい階調数でレーザ光を位相変調することができる。
また、本実施の形態に係る光パターン生成装置100において、前記第2の回折光学素子2bから出射されるレーザ光において、前記第1の回折光学素子2aで行われた位相の変更によって位相が変化する位置と前記第2の回折光学素子2bで行われた位相の変更によって位相が変化する位置は異なることを特徴とする。この構成によって、1枚の回折光学素子を用いて生成される光パターンの画素数よりも多くの画素数の位相分布を生成することができる。
また、本実施の形態に係る光パターン生成装置100は、レーザ光を出射する第1のレーザ光源1と、入射されるレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じて前記入射されるレーザ光の位相を変更し、位相分布を持つレーザ光を出射する第1乃至N(Nは2以上の整数)の回折光学素子と、前記第nの回折光学素子と前記第n+1の回折光学素子の間に配置され、前記第nの回折光学素子から出射されるレーザ光の位相分布を、前記第n+1の回折光学素子に入射されるレーザ光の位相分布に転写する第n(=1,...,N−1)の転写光学系と、を備え、前記第1のレーザ光源から出射されたレーザ光は前記第1の回折光学素子に入射され、前記第Nの回折光学素子で位相が変更されたレーザ光は光パターンを形成するレーザ光であることを特徴とする。この構成によって、回折光学素子の出射光の伝搬による波面変化を考慮することなく、それぞれの回折光学素子を設計できる。また、多くの回折光学素子を用いることにより、光パターンを形成するレーザ光を多くの階調数で位相変調できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、2枚の回折光学素子2a、2bが光軸5上に配置されたのに対し、実施の形態2では、2枚の回折光学素子2a、2bは光軸上に出し入れ可能であり、回折光学素子2a、2bのいずれか一方が光軸5上に配置されない場合を含めて扱う。
図6と図7は、実施の形態2に係る光パターン生成装置100の一構成例を示す図である。回折光学素子2aは、レーザ光源1と転写光学系3の間に位置し、光軸5に対して垂直な方向に移動する。回折光学素子2bは、転写光学系3と回折光学素子2bの間に位置し、光軸5に対して垂直な方向に移動する。この移動によって、第1及び第2の回折光学素子2a、2bのいずれか一方を、レーザ光源1から出射されたレーザ光が光パターン形成までに通過する光路から取り外す。すなわち、実施の形態2に係る光パターン生成装置100は、回折光学素子2a、2bのいずれか一方を、レーザ光源1から出射されたレーザ光が光パターンを形成するまでに通過する光路から取り外すように可動可能である構成を持つ。
以下、実施の形態2に係る光パターン生成装置100の動作について説明する。
図6は、図1での構成と、回折光学素子2bが光軸5上にない点が異なる。レーザ光源1から出射された光は、回折光学素子2aに入射される。回折光学素子2aに入射された光は、回折光学素子2aにより、位相変調される。回折光学素子2aの出射面での光の位相分布と強度分布は、転写光学系3により、図1で回折光学素子2bが設置されていた位置に転写される。転写された光は、伝搬し、像面4に回折光学素子2aの出射面での光の位相分布に対応した強度分布6bとなる。
図7は、図1での構成と、回折光学素子2aが光軸5上にない点で異なる。レーザ光源1から出射された光は、転写光学系3に入射される。転写光学系3は、図1で回折光学素子2aが設置されていた位置での光の強度分布と位相分布を、回折光学素子2bの入射面へ転写する。回折光学素子2bに入射された光は、回折光学素子2bにより、位相変調される。回折光学素子2bから出射された光は、伝搬し、像面4で回折光学素子2bの出射面での光の位相分布に対応した強度分布6cとなる。
次に、実施の形態2に係る光パターン生成装置100の効果について説明する。
回折光学素子出射面から像面4までの距離は、各回折光学素子2a、2bの設置位置によって異なるため、転写光学系3がない従来技術では、回折光学素子2a、2bの設置位置により、回折光学素子2a、2bによってできる位相分布を変更する必要がある。
これに対して、実施の形態2に係る光パターン生成装置100では、転写光学系3を用いることにより、レーザ光源1から出射された光が回折光学素子2aと回折光学素子2bとの2枚を透過する場合、回折光学素子2aのみ透過する場合、回折光学素子2bのみを透過する場合のように、回折光学素子出射面から像面4までの距離が異なる場合においても、像面4にて光パターンを生成することができる。よって、2枚の回折光学素子2a、2bで3パターンの像を生成することができる。
以上の通り、実施の形態2によれば、光軸5上に抜き差し可能な2枚の回折光学素子2a、2bと、回折光学素子2a、2bの間に転写光学系3を設けた構成を用いることにより、レーザ光源1から出射された光は、回折光学素子2aのみを透過する場合、回折光学素子2bのみを透過する場合、回折光学素子2aと回折光学素子2bともに透過する場合で、像面4に互いに異なるパターンを照射することができる。従って、2枚の回折光学素子2a、2bで3つの光パターンの像を生成することが可能となる効果がある。
なお、ここでは、2枚の回折光学素子2a、2bと、1組の転写光学系3との構成について説明したが、各回折光学素子の出射面での位相分布を、回折光学素子の入射面に転写する構成であれば、上記構成に限らず、n枚(nは2以上の整数)の2階調の回折光学素子とそれぞれの回折光学素子の間に配置された(n−1)組の転写光学系の構成を用いる構成であってもよい。n枚の回折光学素子と、(n-1)組の転写光学系の構成の場合、Σ(k=1、n)nCk通りの光パターンを生成することができる。
なお、1枚の回折光学素子を設ける従来の光パターン生成装置では、異なるパターンや、光源の波長ごとに表面の凹凸形状が異なる回折光学素子が必要となる。この場合、1パターンにつき1枚の回折光学素子が必要となり、パターンが増えるほど、部品点数が多くなる。これに対して、本実施の形態に係る光パターン生成装置100では、回折光学素子の枚数より多くの種類のパターンを生成することができ、従来技術よりも低コストで高精度な光パターンを生成できる。
このように、本実施の形態に係る光パターン生成装置100は、前記第1及び前記第2の回折光学素子2a、2bのいずれか一方を、前記第1のレーザ光が光パターンを形成するまでに通過する光路から取り外すように可動可能であることを特徴とする。この構成によって、2枚の回折光学素子2a、2bで3つの光パターンの像を生成することが可能となる効果がある。
実施の形態3.
実施の形態2では、1つのレーザ光源1を用いてパターンを生成する形態を説明したのに対し、実施の形態3では、2つのレーザ光源を用いてパターンを生成する形態を説明する。
図8〜10は、実施の形態3に係る光パターン生成装置100の一構成例を示す図である。実施の形態2と比べて、2つのレーザ光源1a、1bを用いている点と、転写光学系3と回折光学素2bとの間にミラー7を設けている点が異なる。
レーザ光源1bは、単一波長のレーザ光を出射する光源である。このレーザ光源1としては、例えば半導体レーザ、ファイバレーザ又は、固体レーザが用いられる。レーザ光源1b出射光の波長は、レーザ光源1aの出射光の波長と同じ場合でも異なる場合でもよい。
ミラー7は、入射光の一部を透過し、一部を反射する光学部品である。ミラー7としては、例えば、ビームスプリッターがある。
レーザ光源1bは、レーザ光源1b出射光が、ミラー7のレーザ光源1a出射光の出射面に入射する位置に設置される。また、ミラー7は、転写光学系3と、回折光学素子2bとの間に設置される。
次に、実施の形態3に係る光パターン生成装置100の動作について説明する。
レーザ光源1bから出射された光はミラー7へ入射される。レーザ光源1bから出射されミラー7に入射された光はミラー7の表面で反射し、回折光学素子2bに入射される。回折光学素子2bに入射された光は、位相変調され、像面4にパターンとなって照射される。
レーザ光源1aから出射された光は、回折光学素子2aへ入射される。回折光学素子2aに入射された光は、回折光学素子2aにより、位相変調され出射される。回折光学素子2aから出射された光は、転写光学系3とミラー7を透過し、回折光学素子2bに入射される。回折光学素子2bに入射された光は、位相変調され、像面4にパターンとなって照射される。
次に、図8〜10を使用して実施の形態3の効果について説明する。
図8の構成において、レーザ光源1aから出射された光は、回折光学素子2aにより位相変調され、転写光学系3により、回折光学素子2aの出射面での光の分布が回折光学素子2bの入射面へ転写される。回折光学素子2bの入射光は、回折光学素子2bによって変調され、ミラー7を透過し、像面4でパターンになる。
例えば、レーザ光源1aの出射光の色とレーザ光源1bの出射光の色とが異なる場合、レーザ光源1aから出射された光による像面4でのパターンと、レーザ光源1bから出射された光による像面4でのパターンが同じ場合、像面4でのパターンの色は、レーザ光源1aの色と、レーザ光源1bとの色の加法混合した色となる。また、レーザ光源1aからの出力値と、レーザ光源1bからの出力値を調節することにより、複数の色でパターンを生成することができる。
したがって、レーザ光源1aとレーザ光源1bとを用い、転写光学系3と回折光学素子2bとの間にミラー7を設けることにより、複数の色でパターンを生成することができる。
また、図9と図10に示すように、回折光学素子2aを光軸5上から外すことにより、レーザ光源1aから出射された光は、転写光学系3とミラー7を透過し、回折光学素子2bに入射される。入射された光は、回折光学素子2bによって位相変調される。回折光学素子2bから出射された光は、像面4で、回折光学素子2bでの位相変調による、パターン6eとなる。
さらに、図11に示すように、回折光学素子2bを光軸5上から外すことにより、レーザ光源1aから出射された光は、回折光学素子2aに入射され、入射された光は、回折光学素子2aにより、位相変調される。回折光学素子2aから出射された光は、転写光学系3とミラー7を透過し、像面4で回折光学素子2aでの位相変調によるパターン6fとなる。
したがって、レーザ光源1aとレーザ光源1bとを用い、転写光学系3と、回折光学素子2bとの間にミラー7を設けることにより、2枚の回折光学素子2a、2bと2つのレーザ光源で4種類のパターンを生成することができる。
さらに、実施の形態3の光パターン生成装置100で生成される4種類のパターンを連続的に切り替えて表示することにより、パターンのアニメーション化も可能になる。
以上のように構成した実施の形態3のレーザ光源1aとレーザ光源1bとを用い、転写光学系3と、回折光学素子2bとの間にミラー7を設けた光パターン生成装置100であっても、実施の形態1と実施の形態2と同様の効果を奏する。加えて、実施の形態3のレーザ光源1aとレーザ光源1bとを用い、転写光学系3と回折光学素子2bとの間にミラー7を設けた光パターン生成装置100は、複数の色でパターンを生成できるという効果がある。さらに、2枚の回折光学素子2a、2bと、2つのレーザ光源1a、1bで、4種類のパターンを生成できる。また、4種類のパターンを連続的に切り替えて表示することにより、パターンのアニメーション化が可能となる効果がある。
ここでは、2つのレーザ光源1a、1bと、2枚の回折光学素子2a、2bと、1組の転写光学系3と、1枚のミラー7の構成について説明したが、各回折光学素子の出射面での位相分布を、回折光学素子の入射面に転写する構成であれば、上記構成に限らず、複数のレーザ光源、複数枚の回折光学素子と、複数組の転写光学系と、複数枚のミラーの構成であってもよい。
このように、本実施の形態に係る光パターン生成装置100は、第2のレーザ光を出射する第2のレーザ光源1bと、転写光学系3で位相分布が転写された前記第2の回折光学素子に入射されるレーザ光を透過し、前記第2のレーザ光を反射するミラー7と、を備え、前記第2の回折光学素子2bは、前記ミラー7で反射されたレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じて前記ミラー7で反射されたレーザ光の位相を変更し、前記第1のレーザ光により形成される光パターンと異なる光パターンを形成するレーザ光を出射することを特徴とする。この構成によって、レーザ光源1aの出射光の色とレーザ光源1bの出射光の色が異なる場合、複数の色で光パターンを生成することができる。
また、本実施の形態に係る光パターン生成装置100において、前記第2のレーザ光は、前記第1のレーザ光と異なる波長を有することを特徴とする。この構成によって、レーザ光源1aの出射光の色とレーザ光源1bの出射光の色を異なる色とすることができる。
また、本実施の形態に係る光パターン生成装置100において、前記第1及び前記第2の回折光学素子2a、2bのいずれか一方を、前記第1のレーザ光が光パターンの形成に至るまでに通過する光路から取り外すように可動可能であることを特徴とする。この構成によって、4種類のパターンを連続的に切り替えて表示することにより、パターンのアニメーション化が可能となる効果がある。
また、本実施の形態に係る光パターン生成装置100は、第1〜Nのレーザ光を出射する第1〜Nのレーザ光源と、入射されるレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じて前記入射されるレーザ光の位相を変更し、位相分布を持つレーザ光を出射する第1乃至N(Nは2以上の整数)の回折光学素子と、前記第nの回折光学素子と前記第n+1の回折光学素子の間に配置され、前記第nの回折光学素子から出射されるレーザ光の位相分布を、前記第n+1の回折光学素子に入射されるレーザ光の位相分布に転写する第n(=1,...,N−1)の転写光学系と、前記第nの転写光学系で位相分布が転写された前記第n+1の回折光学素子に入射されるレーザ光を透過し、前記第n+1のレーザ光源から出射されたレーザ光を反射することにより前記第n+1の回折光学素子に入射する第n(=1,...,N−1)のミラーと、を備え、前記第1のレーザ光源から出射されたレーザ光は前記第1の回折光学素子に入射され、前記第Nの回折光学素子で位相が変更されたレーザ光は光パターンを形成するレーザ光であることを特徴とする。この構成によって、多くのパターンを連続的に切り替えて表示するパターンのアニメーション化が可能となる効果がある。
1、1a、1b:レーザ光源、2a、2b:回折光学素子、3:転写光学系、4:像面、5:光軸、6a、6b、6c、6d、6e、6f:光パターン、7:ミラー、31、32:レンズ、100:光パターン生成装置

Claims (9)

  1. 第1のレーザ光を出射する第1のレーザ光源と、
    前記第1のレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じて前記第1のレーザ光の位相を変更し、位相分布をもつレーザ光を出射する第1の回折光学素子と、
    入射されるレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じて前記入射されるレーザ光の位相を変更し、光パターンを形成するレーザ光を出射する第2の回折光学素子と、
    前記第1及び前記第2の回折光学素子の間に配置され、前記第1の回折光学素子から出射されるレーザ光の位相分布を前記第2の回折光学素子に入射されるレーザ光の位相分布に転写する転写光学系と、
    を備えたことを特徴とする光パターン生成装置。
  2. 前記第1の回折光学素子は前記第1のレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じて前記第1のレーザ光の強度を変更し、
    前記転写光学系は、前記第1の回折光学素子で強度が変更されたレーザ光のもつ強度分布を前記第2の回折光学素子に入射されるレーザ光の強度分布に転写する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光パターン生成装置。
  3. 前記第2の回折光学素子から出射されるレーザ光の有する位相の階調数は、前記第1及び前記第2の回折光学素子で与えられるレーザ光の位相変化の階調数より大きい
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光パターン生成装置。
  4. 前記第2の回折光学素子から出射されるレーザ光において、前記第1の回折光学素子で行われた位相の変更によって位相が変化する位置と前記第2の回折光学素子で行われた位相の変更によって位相が変化する位置は異なる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光パターン生成装置。
  5. 第2のレーザ光を出射する第2のレーザ光源と、
    前記転写光学系で位相分布が転写された前記第2の回折光学素子に入射されるレーザ光を透過し、前記第2のレーザ光を反射するミラーと、を備え、
    前記第2の回折光学素子は、前記ミラーで反射されたレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じて前記ミラーで反射されたレーザ光の位相を変更し、前記第1のレーザ光により形成される光パターンと異なる光パターンを形成するレーザ光を出射する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光パターン生成装置。
  6. 前記第2のレーザ光は、前記第1のレーザ光と異なる波長を有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光パターン生成装置。
  7. 前記第1及び前記第2の回折光学素子のいずれか一方を、前記第1のレーザ光が光パターンを形成するまでに通過する光路から取り外すように可動可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光パターン生成装置。
  8. レーザ光を出射する第1のレーザ光源と、
    入射されるレーザ光の進行方向に垂直な平面上の位置に応じて前記入射されるレーザ光の位相を変更し、位相分布を持つレーザ光を出射する第1乃至N(Nは2以上の整数)の回折光学素子と、
    前記第nの回折光学素子と前記第n+1の回折光学素子の間に配置され、前記第nの回折光学素子から出射されるレーザ光の位相分布を、前記第n+1の回折光学素子に入射されるレーザ光の位相分布に転写する第n(=1,...,N−1)の転写光学系と、を備え、
    前記第1のレーザ光源から出射されるレーザ光は前記第1の回折光学素子に入射され、
    前記第Nの回折光学素子から出射されるレーザ光は光パターンを形成するレーザ光であることを特徴とする光パターン生成装置。
  9. レーザ光を出射する第2乃至Nのレーザ光源と、
    前記第nの転写光学系で位相分布が転写された前記第n+1の回折光学素子に入射されるレーザ光を透過し、前記第n+1のレーザ光源から出射されたレーザ光を反射することにより前記第n+1の回折光学素子に入射する第n(=1,...,N−1)のミラーと、を備えたことを特徴とする請求項8に記載の光パターン生成装置。
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