JP6589432B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本明細書で開示される技術は、2次元電子ガス層をチャネルとして動作する半導体装置に関する。
2次元電子ガス層をチャネルとして動作する半導体装置が開発されている。この種の半導体装置は、基板の一方の主面側に設けられている半導体積層体を備える。半導体積層体は、典型的にはヘテロ接合を有しており、そのヘテロ接合近傍に2次元電子ガス層を発生可能に構成されている。半導体装置は、半導体積層体に発生する2次元電子ガス層をチャネルとして利用するように構成されている。
この種の半導体装置では、半導体積層体に蓄積する電荷によって半導体積層体のチャネルを流れる電流が減少する電流コラプス現象の発生が問題となっている。特許文献1は、半導体積層体に光を照射することで、蓄積された電荷を放出させ、電流コラプス現象の影響を低減する技術を開示する。
特開2008−198731号公報
特許文献1の半導体装置では、チャネルが形成される半導体積層体に隣接してLEDが設けられている。特許文献1の半導体装置では、LEDに電流を流す一対の電極の双方が、半導体積層体と同様に、基板の一方の主面側に配置されている。このため、特許文献1の半導体装置では、LEDに電流を流す一対の電極の間で絶縁を確保するのに加えて、これら電極と半導体積層体の間でも絶縁を確保する必要がある。このため、特許文献1の半導体装置では、基板の第1主面側のレイアウトが煩雑となり、小型化も難しい。
本明細書に開示する半導体装置は、2次元電子ガス層をチャネルとして動作する。半導体装置は、基板、半導体積層体、第1電極及び第2電極を備える。半導体積層体は、基板の第1主面側に設けられており、基板の第1主面の第1範囲に対応して配置されており、2次元電子ガス層を発生可能に構成されている。第1電極は、基板の第1主面側に設けられており、基板の第1主面の第1範囲とは異なる第2範囲に対応して配置されている。第2電極は、基板の第2主面側に設けられている。半導体装置では、第1電極と第2電極の間を流れる電流を利用して発光する発光部が構成されている。
上記の半導体装置では、発光部に電流を流すための第1電極及び第2電極が、基板の第1主面側と第2主面側に分かれて設けられている。このため、第1電極と第2電極の間の絶縁の確保、及び、半導体積層体と第2電極の間の絶縁の確保が容易である。また、上記の半導体装置では、第2電極が基板の第2主面側に設けられているので、第1主面側のレイアウトが簡単化される。上記の半導体装置は、小型化に有利な形態を有する。
実施例1の半導体装置の断面図である。 実施例1の半導体装置の等価回路図である。 実施例1の半導体装置の動作を示す図である。 実施例1の半導体装置の製造工程を示す図である(1)。 実施例1の半導体装置の製造工程を示す図である(2)。 実施例1の半導体装置の製造工程を示す図である(3)。 実施例1の半導体装置の製造工程を示す図である(4)。 実施例1の半導体装置の製造工程を示す図である(5)。 実施例2の半導体装置の断面図である。 実施例2の半導体装置の動作を示す図である。 実施例3の半導体装置の断面図である。 実施例4の半導体装置の断面図である。
以下、本明細書で開示される技術の特徴を整理する。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
(特徴1)半導体装置は、第1電極と第2電極の間に配置されており、基板に接するn型の亜鉛酸化物(ZnO)の亜鉛酸化物層をさらに備えており、基板がp型のシリコンであってもよい。発光部は、基板と亜鉛酸化物層で構成されるダイオードを有していてもよい。n型の亜鉛酸化物層とp型のシリコンで構成されているダイオードは、印加される電圧の方向が順方向、逆方向のいずれの場合でも、光を発光することができる。このため、基板と亜鉛酸化物層の積層の順番は、印加される電圧の方向によって限定されない。
(特徴2)亜鉛酸化物層は、基板の第2主面に接していてもよいし、基板の第1主面に接していてもよい。いずれの場合も、亜鉛酸化物層は、基板の第1主面に直交する方向から見たときに、半導体積層体と重複する範囲に配置されているのが望ましい
(特徴3)亜鉛酸化物層が基板の第1主面に接している場合、亜鉛酸化物層は、基板の第1主面の第2範囲に選択的に設けられていてもよい。この場合、基板と半導体積層体の間に亜鉛酸化物層が介在しないので、基板の第1主面から半導体積層体を容易に成長させることができる。
(特徴4)半導体装置は、半導体積層体の上方に設けられているゲート電極を、さらに、備えており、第1電極とゲート電極が接続しており、ゲート電極に電圧が印加されることで、2次元電子ガス層の電子密度が変化してもよい。このような構成によると、ゲート電極に電圧が印加されると、第1電極にも電圧が印加される。これにより、ゲート電極に印加される電圧を制御することで、第1電極に印加される電圧を制御することができる。
(特徴5)半導体装置は、半導体積層体の上方に設けられており、ゲート電極から離れて配置されているドレイン電極と、半導体積層体の上方に設けられており、ゲート電極及びドレイン電極から離れて配置されているソース電極と、を備えており、ゲート電極は、ドレイン電極とソース電極の間に設けられていてもよい。このような構成によると、ゲート電極に印加される電圧を制御することで、ドレイン電極とソース電極の間を流れる電流と、第1電極と第2電極の間を流れる電流を制御することができる。
以下、図1、2を用いて実施例1に係る半導体装置100について説明する。図1に示すように、半導体装置100は、HEMT(High Electron Mobility Transistor)126とダイオード134が形成される半導体基板110を備えている。半導体基板110内には、HEMT126が形成されるHEMT領域J1とダイオード134が形成されるダイオード領域J2とが混在している。半導体基板110は、p型のシリコン(Si)からなっている。
まず、半導体基板110のHEMT領域J1に形成されるHEMT126について説明する。半導体基板110の上面110a側のHEMT領域J1には、半導体基板110の上面110aに設けられた超格子(AlN/GaN)又は窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなるバッファ層112と、半導体積層体115が設けられている。半導体積層体115は、バッファ層112の上面に設けられた窒化ガリウム(GaN)からなる電子走行層114と、電子走行層114の上面に設けられた窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなる電子供給層116を有する。電子走行層114と電子供給層116のヘテロ接合界面に面した領域には、2次元電子ガス(2DEG)が生成される。電子供給層116の上面には、ソース電極118と、ドレイン電極124が設けられている。電子供給層116の上面であってソース電極118とドレイン電極124の間に位置する範囲にp型の窒化ガリウム(GaN)からなるp型層122が設けられている。p型層122の上面には、第1ゲート電極120が設けられている。各部(110、112、114、116、118、120、122、124)により、ノーマリオフ型のHEMT126が構成される。なお、ソース電極118及びドレイン電極124は、電子供給層116にオーミック接触しており、第1ゲート電極120は、p型層122にオーミック接触している。以下では、HEMT126を構成する各電極118、120、124を総称して、HEMT電極125とする。なお、上面110aが「第1主面」の一例である。
次に、半導体基板110のダイオード領域J2に形成されるダイオード134について説明する。半導体基板110の上面110a側のダイオード領域J2の一部には、第1電極128(第2ゲート電極)が設けられている。半導体基板110の下面110bには、n型の酸化亜鉛(ZnO)からなる亜鉛酸化物層130が設けられており、亜鉛酸化物層130の下面には、第2電極132が設けられている。即ち、ダイオード134を構成する第1電極128と第2電極132は、半導体基板110の上面110a側と下面110b側に分かれて設けられている。各部(110、128、130、132)により、ダイオード134が構成される。ダイオード134内を電流が流れると、半導体基板110と亜鉛酸化物層130のp−n接合面から光が発光する。以下では、半導体基板110と亜鉛酸化物層130を総称して、発光部133とする。ダイオード134は、ダイオード134のp−n接合に印加される電圧の方向が、順方向、逆方向のいずれの場合においても、光を発光することができる。ダイオード134のp−n接合に逆方向の電圧が印加された場合に、ダイオード134が光を発光するメカニズムは、アバランシェ降伏とトンネル効果である。ダイオード134から放出される光の一部は、HEMT126に照射されるように構成されている。亜鉛酸化物層130は、半導体基板110の下面110bのHEMT領域J1及びダイオード領域J2に設けられている。即ち、亜鉛酸化物層130は、半導体基板110の上面側から見たときに、半導体積層体115と重複する範囲にも設けられている。このため、半導体積層体115の下方にも、発光部133が形成される。なお、第1電極128は、半導体基板110にオーミック接触しており、第2電極132は、亜鉛酸化物層130にオーミック接触している。なお、下面110bが「第2主面」の一例である。
図2を用いて実施例1に係る半導体装置100の等価回路を説明する。図2に示すように、第1端子142には、第1ゲート電極120及び第1電極128(第2ゲート電極)が接続されている。第2端子144には、ドレイン電極124が接続されている。ソース電極118及び第2電極132は、それぞれ接地に接続されている。ダイオード134と第1端子142の間には、抵抗146が、ダイオード134に直列に接続されている。抵抗146により、HEMT126のゲート遅延が防止される。
次に、半導体装置100の動作について説明する。第1ゲート電極120に電圧を印加しない間は、p型層122と電子供給層116の界面から電子走行層114に向けて空乏層が広がる。これにより、p型層122に対応する範囲のヘテロ接合界面が空乏化し、その範囲の2DEGが消失する。このため、ドレイン電極124とソース電極118間に電流が流れない。即ち、HEMT126はオフ状態である。上述のように、第1電極128と第1ゲート電極120は、第1端子142に接続されている。このため、第1ゲート電極120に電圧が印加されない場合、第1電極128にも電圧が印加されない。このため、ダイオード134内を電流は流れない。
一方、第1ゲート電極120に正の電圧が印加されると、p型層122と電子供給層116の界面から伸びる空乏層が消失する。これにより、2次元電子ガスが、ドレイン電極124とソース電極118間に連続して形成される。即ち、HEMT126はオン状態となる。第1ゲート電極120に正の電圧が印加されると、第1電極128に正の電圧が印加される。これにより、ダイオード134内に電流が流れ、ダイオード134は、光を発光する。
次いで、半導体装置100の作用効果について、図3を用いて説明する。半導体装置100では、HEMT126及びダイオード134がオフ状態の時に、ドレイン電極124とソース電極118の間に高電圧(例えば、約300V)が印加される(図3の時間T1)。このとき、第1ゲート電極120からドレイン側に向けて電子が注入され、その電子の一部が第1ゲート電極120のドレイン側端部の電子供給層116の上面又はバルクにトラップされる。これにより、第1ゲート電極120のドレイン側端部に負帯電領域が形成される。この負帯電領域の影響によって、HEMT126のオン状態における抵抗が増加する電流コラプス現象が発生する。電子がトラップされている状態で、HEMT126をオン状態にすると、ドレイン電極124とソース電極118間を流れるドレイン電流が減少する。半導体装置100においては、第1ゲート電極120に正の電圧を印加してHEMT126をオン状態にすると、ダイオード134もオン状態になる(図3の時間T2)。半導体装置100は、ダイオード134がオン状態になると、ダイオード134から発光される光の一部が、HEMT126に照射されるように構成されている。GaNのバンドギャップ(約3.4eV)に相当する波長λは約365nmであり、ダイオード134から発光される光の波長λは、約368nmである。即ち、ダイオード134から発光される光の波長λは、GaNのバンドギャップ(波長λ)以下となり、GaNのバンド間からのキャリアは生成されない。このため、ダイオード134から発光される光がHEMT126に照射されることで、第1ゲート電極120のドレイン側端部の電子供給層116の上面又はバルクにトラップされた電子のみを放出することができる。これにより、HEMT126のオン状態における電流コラプス現象の影響を低減することができる。
(半導体装置100の製造方法)
まず、図4に示すように、半導体基板110、バッファ層112、電子走行層114、電子供給層116、p型層122が積層した積層体を準備する。この積層体は、MOCVD技術を利用して、半導体基板110上に結晶成長させることで形成することができる。なお、半導体基板110の厚みは約500μmであり、バッファ層112の厚みは約4μmであり、電子走行層114の厚みは約2μmであり、電子供給層116の厚みは約20nmであり、p型層122の厚みは約100nmである。
次いで、図5に示すように、電子供給層116上のp型層122をパターニングする。この工程では、p型層122の一部にエッチングマスク(図示省略)を形成し、エッチングマスクが形成されていない領域のp型層122を、電子供給層116が露出するまでエッチングする。
次いで、図6に示すように、ダイオード領域J2内の、電子供給層116、電子走行層114及びバッファ層112を除去する。これは、電子供給層116のHEMT領域J1にエッチングマスク(図示省略)を形成し、エッチングマスクが形成されていない領域(ダイオード領域J2)の電子供給層116、電子走行層114及びバッファ層112を、半導体基板110が露出するまでエッチングすることで形成することができる。その後、エッチングマスクを除去する。
次いで、図7に示すように、半導体基板110の下面110bに亜鉛酸化物層130を成膜する。成膜方法としては、PLD法、スパッタ法などを利用することができる。この時、酸素をドーパントとして亜鉛酸化物層130を成膜する。これにより、n型の亜鉛酸化物からなる亜鉛酸化物層130が半導体基板110の下面110bに成膜される。次いで、亜鉛酸化物層130の下面に第2電極132を形成する。第2電極132の成膜方法は、スパッタ法やEB蒸着法を利用することができる。
次いで、図8に示すように、HEMT領域J1の電子供給層116の上面にドレイン電極124及びソース電極118を形成し、p型層122の上面に第1ゲート電極120を形成する。また、半導体基板110の上面110aのダイオード領域J2に第1電極128を形成する。各電極(118、120、124、128)は、スパッタ法やEB蒸着法などを利用して形成することができる。
上述のように、本実施例の半導体装置100において、第1電極128は、半導体基板110の上面110a側に設けられており、第2電極132は、半導体基板110の下面110b側に設けられている。また、HEMT電極125は、半導体基板110の上面110a側に設けられている。このため、第1電極128及び第2電極132の間の絶縁の確保、及び、HEMT電極125と第2電極132の間の絶縁の確保が容易となる。半導体基板110の上面110a側には、配線、パッドが必要である。第2電極132が、半導体基板110の下面110bに設けられていれば、半導体基板110の上面110a側に設けられる電極、配線、パッドのレイアウトを簡単化することができる。この結果、半導体装置100は、小型化に有利な形態となる。
上述のように、特許文献1には、半導体基板の上面側に、FETとLEDが形成されている半導体装置が開示されている。特許文献1の半導体装置では、半導体基板上に複数のエッチング開口部を設けている。n型GaN層のエッチング開口部上に、LEDのカソード側となるn型電極が形成されており、p型AlGaN層のエッチング開口部上に、LEDのアノード側となるp型電極が形成されている。一般的に、n型GaN層とp型AlGaN層は、半導体基板よりも薄く形成されている。このため、各層のエッチング開口部を形成するには、エッチングを高精度にコントロールすることが必要になる。一方、半導体装置100において、HEMT126が設けられている半導体基板110の上面110a側には、ダイオード134を構成する第1電極128が設けられている。また、第1電極128は、半導体基板110の上面110aに設けられている。上述のように、半導体基板110の厚みは、HEMTを構成する各層(112、114、116)の厚みよりも十分に厚い。本実施例では、図6において、電子供給層116、電子走行層114及びバッファ層112を、半導体基板110が露出するまでエッチングしている。この場合、例えば、電子走行層114、電子供給層116を露出するまでエッチングする場合よりも、エッチングの精度が必要とされない。このため、半導体装置100を容易に製造することができる。
図9を用いて、実施例1と異なる点について説明する。なお、実施例間で共通する構成については、同じ符号を付して説明を省略する。実施例2では、HEMT226の構成が、実施例1のHEMT126の構成と異なる。具体的には、HEMT226では、電子供給層116と第1ゲート電極120の間にp型層122が形成されていない。また、第1ゲート電極120は、電子供給層116にショットキー接触している。
半導体装置200の動作について説明する。第1ゲート電極120に電圧が印加されない間は、2次元電子ガスが、ドレイン電極124及びソース電極118間を導通する。このため、ドレイン電極124とソース電極118間を電流が流れる。即ち、HEMT226はオン状態となる。一方、第1電極128に電圧が印加されないため、ダイオード134内を電流は流れない。
第1ゲート電極120に負の電圧を印加すると、第1ゲート電極120に対応する範囲の2DEGが消失する。これにより、ドレイン電極124及びソース電極118間に電流が流れない。即ち、HEMT226はオフ状態となる。一方、第1ゲート電極120に負の電圧が印加されると、第1電極128にも負の電圧が印加される。上述のように、ダイオード134は、負の電圧を印加された場合、即ち、逆バイアスでも、ダイオード134内を電流が流れる。この結果、ダイオード134は、光を発光する。
半導体装置200の作用効果について、図10を用いて説明する。実施例1の場合と同様、半導体装置200では、HEMT226がオフ状態の時に、ドレイン電極124と第1ゲート電極120の間に高電圧(例えば、約300V)が印加される(図9の時間T3)。これにより、HEMT226のオン状態における抵抗が増加する電流コラプス現象が発生する。電子がトラップされている状態で、HEMT226をオン状態にすると、ドレイン電極124とソース電極118間を流れる電流が減少する(図10の時間T4)。半導体装置200においては、第1ゲート電極120に負の電圧が印加されているとき、HEMT226がオフ状態になり、ダイオード134はオン状態になる(図10の時間T3)。これは、ダイオード134に負の状態を印加された場合でも、ダイオード134内に電流を流すことができるからである。半導体装置200は、ダイオード134から発光される光の一部が、HEMT226に照射されるように構成されている。ダイオード134から発光される光は、第1ゲート電極120のドレイン側端部の電子供給層116の上面又はバルクにトラップされている電子を放出することができる。このような構成によると、ドレイン電極124と第1ゲート電極120の間への高電圧の印加時に、第1ゲート電極120のドレイン側端部の電子供給層116の上面又はバルクにトラップされる電子量を低減することができる。この結果、HEMT226のオン状態における電流コラプス現象の影響を低減することができる。
図11を用いて、実施例1と異なる点について説明する。なお、実施例間で共通する構成については、同じ符号を付して説明を省略する。実施例3では、亜鉛酸化物層130が、半導体基板110と、バッファ層112及び第1電極128との間に形成されている点が、実施例1と異なる。
半導体装置300の動作は、半導体装置100の動作と同じである。即ち、各電極120、128に電圧が印加されない場合、HEMT126、ダイオード334は共にオフ状態となる。一方、各電極120、128に正の電圧が印加される場合、HEMT126、ダイオード334は共にオン状態となる。このような構成によっても、実施例1と同様の効果を奏することができる。ダイオード334内を電流が流れると、半導体基板110と亜鉛酸化物層130のp−n接合面から光が発光する。亜鉛酸化物層130は、半導体基板110よりも光を透過しやすい。このため、亜鉛酸化物層130が半導体基板110の下面110bに形成されている場合よりも、亜鉛酸化物層130が半導体基板110の上面110aに形成されている場合の方が、半導体基板110と亜鉛酸化物層130のp−n接合面から発光される光を、HEMT126に効率よく照射することができる。また、亜鉛酸化物層130は、半導体基板110の上面110aのHEMT領域J1及びダイオード領域J2に設けられている。即ち、亜鉛酸化物層130は、半導体基板110の上面110a側から見たときに、半導体積層体115と重複する範囲にも設けられている。このため、半導体積層体115の下方にも、発光部133が形成される。この結果、発光部133から発光される光を、半導体積層体115に効率よく照射することができる。
図12を用いて、実施例4について説明する。なお、実施例間で共通する構成については、同じ符号を付して説明を省略する。実施例4では、亜鉛酸化物層130が、半導体基板110の上面110a側のダイオード領域J2にのみ形成されている点が、実施例3とは異なる。
半導体装置400の動作は、半導体装置100の動作と同じである。即ち、各電極120、128に電圧が印加されない場合、HEMT126、ダイオード434は共にオフ状態となる。一方、各電極120、128に正の電圧が印加される場合、HEMT126、ダイオード434は共にオン状態となる。このような構成によっても、実施例1と同様の効果を奏することができる。実施例4のHEMT領域J1には、従来公知のHEMT126が形成されている。一方、実施例3のHEMT領域J1には、半導体基板110とバッファ層112の間に亜鉛酸化物層130が形成されている。半導体基板110の上面110aにバッファ層112及び半導体積層体115を形成する方法は、従来公知の方法であり、亜鉛酸化物層130の上面にバッファ層112及び半導体積層体115を形成する方法よりも、結晶性の良いHEMTを製造することができる。このため、半導体装置400は、半導体装置300よりも容易に製造することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
100、200、300、400:半導体装置
110:半導体基板
110a:上面
110b:下面
112:バッファ層
114:電子走行層
116:電子供給層
118:ソース電極
120:第1ゲート電極
122:p型層
124:ドレイン電極
125:HEMT電極
126、226:HEMT
128:第1電極(第2ゲート電極)
130:亜鉛酸化物層
132:第2電極
133:発光部
134、334、434:ダイオード
142、144:端子
146:抵抗
J1:HEMT領域
J2:ダイオード領域

Claims (8)

  1. 2次元電子ガス層をチャネルとして動作する半導体装置であって、
    p型のシリコンである基板と、
    前記基板の第1主面側に設けられており、前記基板の前記第1主面の第1範囲に対応して配置されており、前記2次元電子ガス層を発生可能に構成されている半導体積層体と、
    前記基板の前記第1主面側に設けられており、前記基板の前記第1主面の前記第1範囲とは異なる第2範囲に対応して配置されている第1電極と、
    前記基板の第2主面側に設けられている第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極の間に配置されており、前記基板に接するn型の亜鉛酸化物(ZnO)の亜鉛酸化物層と、を備え、
    前記第1電極と前記第2電極の間を流れる電流を利用して発光する発光部が構成されており、
    前記発光部は、前記基板と前記亜鉛酸化物層で構成されるダイオードを有する、半導体装置。
  2. 前記亜鉛酸化物層は、前記基板の前記第2主面に接する、請求項に記載の半導体装置。
  3. 前記亜鉛酸化物層は、前記基板の前記第1主面に直交する方向から見たときに、前記半導体積層体と重複する範囲に配置されている、請求項に記載の半導体装置。
  4. 前記亜鉛酸化物層は、前記基板の前記第1主面に接する、請求項に記載の半導体装置。
  5. 前記亜鉛酸化物層は、前記基板の前記第1主面に直交する方向から見たときに、前記半導体積層体と重複する範囲に配置されている、請求項に記載の半導体装置。
  6. 前記亜鉛酸化物層は、前記基板の前記第1主面の前記第2範囲に選択的に設けられている、請求項に記載の半導体装置。
  7. 前記半導体積層体の上方に設けられているゲート電極を、さらに、備えており、
    前記第1電極と前記ゲート電極が接続しており、
    前記ゲート電極に電圧が印加されることで、前記2次元電子ガス層の電子密度が変化する、請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記半導体積層体の上方に設けられており、前記ゲート電極から離れて配置されているドレイン電極と、
    前記半導体積層体の上方に設けられており、前記ゲート電極及び前記ドレイン電極から離れて配置されているソース電極と、を備えており、
    前記ゲート電極は、前記ドレイン電極と前記ソース電極の間に設けられている、請求項に記載の半導体装置。
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