JP6588805B2 - 折り畳み式清掃具 - Google Patents
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Description
そのため、例えば、両柄部が相対回動する際のロックバーとロック穴の相対的な移動曲率や移動距離がロックバーとロック穴の係合維持に不利な大きなものとなり、その分、ロック機構が大型化・複雑化し易いという問題があった。
前記ヒンジ機構が、前記両柄部のいずれか一方に接続されて前記回動軸心周りに回動する軸部材と、前記両柄部の他方に接続されて前記軸部材を回動自在に保持する保持部材とを有し、前記ロック機構が、前記両柄部のいずれか一方に設けられた凹入部と、前記両柄部の他方に設けられて前記凹入部に係合する係合突起で構成され、前記凹入部と係合突起のいずれか一方が、前記ヒンジ機構の前記軸部材に設けられ、
前記軸部材が円筒体部材により構成され、前記円筒体部材が前記保持部材により保持され、
前記ロック機構の前記凹入部が、前記円筒体部材の外周部に設けられ、前記ロック機構の前記係合突起が、前記保持部材を接続する柄部に対して前記円筒体部材の遠近方向に移動操作自在なスライド部材に設けられ、
前記スライド部材が、前記係合突起に加えて係合用補助突起を備え、前記スライド部材を前記円筒体部材側へ移動操作することにより、前記係合突起が前記凹入部に係合するとともに、前記係合用補助突起が、前記円筒体部材を接続する柄部に設けられた係合用補助凹入部に係合する点にある。
そのため、両柄部が相対回動する際のロックバーとロック穴の相対的な移動曲率や移動距離がロックバーとロック穴の係合維持に有利な小さなものとなり、その分、ロック機構の小型化や単純化を図ることができる。
そして、スライド部材をロック解除方向へ移動操作することにより、ロック機構によるロック解除と同時に、係合用補助凹入部への係合用補助突起の係合も解除されるので、係合用補助凹入部への係合用補助突起の係合および係合解除も容易に行うことができる。
前記ヒンジ機構が、前記両柄部のいずれか一方に接続されて前記回動軸心周りに回動する軸部材と、前記両柄部の他方に接続されて前記軸部材を回動自在に保持する保持部材とを有し、前記ロック機構が、前記両柄部のいずれか一方に設けられた凹入部と、前記両柄部の他方に設けられて前記凹入部に係合する係合突起で構成され、前記凹入部と係合突起のいずれか一方が、前記ヒンジ機構の前記軸部材に設けられ、
前記両柄部が伸長した使用状態において、前記両柄部の前記回動軸心方向への横ブレを防止する横ブレ防止機構が設けられ、当該横ブレ防止機構が、前記軸部材を接続する柄部に設けられた横ブレ防止用突出部と、前記保持部材を接続する柄部に設けられて前記横ブレ防止用突出部に外嵌する横ブレ防止用外嵌部材により構成され、当該横ブレ防止用外嵌部材が、前記両柄部を折り畳んだ収納状態でフックとして機能する点にある。
そして、横ブレ防止機構を構成する横ブレ防止用外嵌部材が、両柄部を折り畳んだ収納状態でフックとして機能するので、部品の兼用化による構造の簡素化と低廉化を図ることができる。
本発明の折り畳み式清掃具は、図1および図2に示すように、清掃用具の一例であるスポンジブラシ1を備えた合成樹脂製の用具側柄部2と、使用時に使用者が把持する把持部3を備えた合成樹脂製の把持側柄部4とを有し、用具側柄部2と把持側柄部4とが、ヒンジ機構5を介してヒンジ機構5の回動軸心L周りに相対回動自在に連結されている。
用具側柄部2と把持側柄部4は、いずれもほぼ棒状でヒンジ機構5の回動軸心L周りに相対回動操作することによって、図3に示すように、両柄部2、4をほぼ二つ折りに折り畳む収納状態と、図1および図2に示すように、両柄部2、4をほぼ直線状に伸長する使用状態とに切替え自在に構成されている。
すなわち、軸部材としての円筒体部材6が、ピン部材8を介して左右一対の保持部材7により保持されて、両柄部2、4が、ヒンジ機構5を構成するピン部材8の中心軸である回動軸心L周りに相対回動自在に構成されている。
なお、ピン部材8の長手方向の両端には、ピン部材8の抜け落ちを防止するフランジ8aが設けられている。
当該スライド部材12は、図5の(a)に詳しく示すように、断面形状が矩形のスライド基部13と、スライド基部13を移動操作するスライド操作部14と、スライド基部13とスライド操作部14を連結するスライド連結部15とを一体的に備え、係合突起11がスライド基部13の下方部分から円筒体部材6側に向けて一体的に突設されている。
このスライド部材12を具備する把持側柄部4は、図5の(a)に詳しく示すように、その長手方向に沿う断面形状が矩形のスライド穴20と、スライド穴20に沿って上方に開口するスリット21とを備え、断面矩形のスライド穴20が、断面矩形のスライド基部13を摺動自在に外嵌保持するように構成されている。
そのスライド基部13の移動に際し、左右一対の位置決め突起18の弾性変形と弾性復帰力により、その先端に設けられた係合凸部18aが、図8に示すように、スライド穴20の左右両側壁に設けられた位置決め段部19から離脱および係合して、スライド基部13の位置を確定維持する。
この横ブレ防止機構22は、円筒体部材6を接続する用具側柄部2の上面に設けられた横ブレ防止用突出部23と、保持部材7を接続する把持側柄部4から突設されたフック状の横ブレ防止用外嵌部材24により構成され、図5の(b)に示すように、両柄部2、4を伸長した使用状態において、横ブレ防止用外嵌部材24が横ブレ防止用突出部23に外嵌して、両柄部2、4の横ブレを防止するように構成されている。
そして、両柄部2、4を折り畳んだ収納状態においては、図3に示すように、横ブレ防止用外嵌部材24が、他物へ引っ掛けるためのフックとして機能する。
清掃具の不使用時には、必要に応じて、図3に示すように、用具側柄部2と把持側柄部4とを折り畳んだコンパクトな収納状態にし、横ブレ防止用外嵌部材24をフックとして使用して他物へ引っ掛けておく。
使用時には、用具側柄部2と把持側柄部4とを直線状に伸長した状態で、スライド操作部14を用具側柄部2の方へ移動操作する。
すると、スライド基部13が円筒体部材6側へ移動し、図5の(b)および図7に示すように、スライド基部13に設けられた左右一対の係合突起11が、円筒体部材6の外周部に設けられた左右一対の凹入部10に係合し、同時に、スライド基部13に設けられた左右一対の係合用補助突起16が、用具側柄部2に設けられた左右一対の係合用補助凹入部17に係合する。それによって、用具側柄部2と把持側柄部4が、図1および図2に示すように、伸長した使用状態に確実に保持される。
その際、用具側柄部2と把持側柄部4との間で、ヒンジ機構5の回動軸心Lに沿う方向への横ブレが生じると、スポンジブラシ1による確実な清掃作業に支障をきたすおそれがある。しかし、係合突起11と係合用補助突起16を介して用具側柄部2に係合する断面矩形のスライド基部13が、把持側柄部4に設けられた断面矩形のスライド穴20によって摺動自在に確実に外嵌保持されるので、両柄部2、4間での横ブレが抑制される。
それに加えて、伸長した使用状態では、把持側柄部4に設けられた横ブレ防止機構22の横ブレ防止用外嵌部材24が、用具側柄部2に設けられた横ブレ防止用突出部23に外嵌するため、両柄部2、4間での横ブレがより一層確実に抑制される。
(1)先の実施形態では、用具側柄部2に軸部材としての円筒体部材6を設け、把持側柄部4に保持部材7を設けた例を示したが、逆に、用具側柄部2に保持部材7を設け、把持側柄部4に軸部材としての円筒体部材6を設けることもできる。
そして、用具側柄部2と把持側柄部4が、収納状態でほぼ二つ折りに折り畳まれ、使用状態でほぼ直線状に伸長する構成を示したが、例えば、収納状態でほぼ「V」字状になり、使用状態でほぼ「へ」字状になるなど、収納状態と使用状態における両柄部2、4の姿勢形態に関しては、実際の使用形態に即して適宜変更可能である。
また、清掃用具の一例としてスポンジブラシ1を示したが、例えば、多数の毛状体を有するブラシや清掃用の布状体など、種々の清掃用具を備えた折り畳み式清掃具に適用することもでき、更に、種々の清掃用具を選択して取り付け可能な折り畳み式清掃具に適用することもできる。
また、ロック機構9を構成する凹入部10と係合突起11に加えて、係合用補助突起16と係合用補助凹入部17を設けた例を示したが、係合用補助突起16と係合用補助凹入部17については必ずしも必要ではない。つまり、係合用補助突起16と係合用補助凹入部17をなくし、凹入部10と係合突起11で構成されるロック機構9のみを設けて実施することもできる。
2 用具側柄部
3 把持部
4 把持側柄部
5 ヒンジ機構
6 軸部材としての円筒体部材
7 保持部材
8 ピン部材
9 ロック機構
10 凹入部
11 係合突起
12 スライド部材
13 スライド基部
14 スライド操作部
15 スライド連結部
16 係合用補助突起
17 係合用補助凹入部
20 スライド穴
21 スリット
22 横ブレ防止機構
23 横ブレ防止用突出部
24 横ブレ防止用外嵌部材
L ヒンジ機構の回動軸心
Claims (3)
- 清掃用具を備えた用具側柄部と把持部を備えた把持側柄部とを有し、これら両柄部がヒンジ機構を介して回動軸心周りに回動自在に連結され、前記両柄部を前記回動軸心周りに回動して折り畳む収納状態と伸長する使用状態とに切替え自在に構成され、当該使用状態において前記両柄部の相対回動を阻止するロック機構が設けられている折り畳み式清掃具であって、
前記ヒンジ機構が、前記両柄部のいずれか一方に接続されて前記回動軸心周りに回動する軸部材と、前記両柄部の他方に接続されて前記軸部材を回動自在に保持する保持部材とを有し、前記ロック機構が、前記両柄部のいずれか一方に設けられた凹入部と、前記両柄部の他方に設けられて前記凹入部に係合する係合突起で構成され、前記凹入部と係合突起のいずれか一方が、前記ヒンジ機構の前記軸部材に設けられ、
前記軸部材が円筒体部材により構成され、前記円筒体部材が前記保持部材により保持され、
前記ロック機構の前記凹入部が、前記円筒体部材の外周部に設けられ、前記ロック機構の前記係合突起が、前記保持部材を接続する柄部に対して前記円筒体部材の遠近方向に移動操作自在なスライド部材に設けられ、
前記スライド部材が、前記係合突起に加えて係合用補助突起を備え、前記スライド部材を前記円筒体部材側へ移動操作することにより、前記係合突起が前記凹入部に係合するとともに、前記係合用補助突起が、前記円筒体部材を接続する柄部に設けられた係合用補助凹入部に係合する折り畳み式清掃具。 - 前記スライド部材が、スライド基部と、当該スライド基部を移動操作するスライド操作部と、前記スライド基部とスライド操作部を連結するスライド連結部とを備え、前記保持部材を接続する柄部が、前記スライド基部を摺動自在に外嵌保持するスライド穴と、前記スライド連結部の移動を許容するべく前記スライド穴に沿って開口するスリットとを備えている請求項1記載の折り畳み式清掃具。
- 清掃用具を備えた用具側柄部と把持部を備えた把持側柄部とを有し、これら両柄部がヒンジ機構を介して回動軸心周りに回動自在に連結され、前記両柄部を前記回動軸心周りに回動して折り畳む収納状態と伸長する使用状態とに切替え自在に構成され、当該使用状態において前記両柄部の相対回動を阻止するロック機構が設けられている折り畳み式清掃具であって、
前記ヒンジ機構が、前記両柄部のいずれか一方に接続されて前記回動軸心周りに回動する軸部材と、前記両柄部の他方に接続されて前記軸部材を回動自在に保持する保持部材とを有し、前記ロック機構が、前記両柄部のいずれか一方に設けられた凹入部と、前記両柄部の他方に設けられて前記凹入部に係合する係合突起で構成され、前記凹入部と係合突起のいずれか一方が、前記ヒンジ機構の前記軸部材に設けられ、
前記両柄部が伸長した使用状態において、前記両柄部の前記回動軸心方向への横ブレを防止する横ブレ防止機構が設けられ、当該横ブレ防止機構が、前記軸部材を接続する柄部に設けられた横ブレ防止用突出部と、前記保持部材を接続する柄部に設けられて前記横ブレ防止用突出部に外嵌する横ブレ防止用外嵌部材により構成され、当該横ブレ防止用外嵌部材が、前記両柄部を折り畳んだ収納状態でフックとして機能する折り畳み式清掃具。
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