JP6588720B2 - 易引裂性二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム - Google Patents
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1、フィルムの長手方向(MD)および水平方向(TD)についてJIS K7128−1に準じて測定した引裂強度のうち小さい方の値が1.0〜5.0N/mmであって、か
つASTM D1894に準じて測定した静摩擦係数および動摩擦係数がともに0.15〜0.6であって、かつJIS K7105に準じて測定したヘーズ値が1.5〜7.0%であることを特徴とする二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
2、ポリブチレンテレフタレート樹脂に対して、ポリエステル系エラストマーを1〜20重量%の範囲で配合し、かつ無機微粒子を0.01〜0.15重量%の範囲で配合したポリブチレンテレフタレート樹脂組成物からなることを特徴とする上記1に記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
3、前記ポリエステル系エラストマーのガラス転移点が−100℃〜5℃であることを特徴とする上記2に記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
4、前記ポリエステル系エラストマーのガラス転移点が−40℃〜0℃であることを特徴とする上記2〜3のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
5、前記ポリエステル系エラストマーを5〜10重量%の範囲で配合したポリブチレンテレフタレート樹脂組成物からなることを特徴とする上記2〜4のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
6、前記ポリエステル系エラストマーがポリエステルポリエーテルブロック共重合体であることを特徴とする上記2〜5のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
7、前記ポリエステルポリエーテルブロック共重合体がポリブチレンテレフタレートとポリアルキレンエーテルグリコールのブロック共重合体であることを特徴とする上記6のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
8、前記二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムの4方向(0°(MD)、45°、90°(TD)、135°)すべての引張破断強度が170MPa以上であることを特徴とする上記1〜7のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。9、前記二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムが、樹脂組成物を溶融押出した直後に200℃/秒以上の冷却速度で急冷製膜して得られた未延伸原反を、MD、TDそれぞれ延伸倍率は3.0〜4.5倍の範囲で同時二軸延伸することにより得られたものである、上記1〜8のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
10、前記冷却速度が250℃/秒以上であることを特徴とする上記9に記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
11、前記冷却速度が350℃/秒以上であることを特徴とする上記10に記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
12、前記急冷製膜が、膜状に溶融押出された直後のポリブチレンテレフタレートの両面に30℃以下の水を直接接触させことによるものであることを特徴とする上記9〜11のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
13、下記(a)のいずれか一種または二種以上と貼り合わせて用いられることを特徴とする上記1〜12のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
(a)二軸延伸ナイロン6フィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸エチレン−ビニルアルコール系フィルム、二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム、二軸延伸ポリスチレンフィルム、二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸芳香族ポリアミドフィルム、二軸延伸ポリ塩化ビニリデンフィルム、二軸延伸ポリビニルアルコールフィルム、各種コートフィルム、各種蒸着フィルム、未延伸ポリエチレン系フィルム、未延伸ポリプロピレン系フィルム、未延伸ポリ塩化ビニルフィルム、エチレン−酢酸ビニルフィルム、アイオノマーフィルム、その他エチレンコポリマー系フィルム、未延伸ポリビニルアルコールフィルム、未延伸ナイロン6フィルム、未延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム、アルミ箔、銅箔、ステンレス箔、紙、不織布、発泡ポリスチレン。
14、印刷して使用されることを特徴とする上記1〜13のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
15、食品包装用の基材として使用されることを特徴とする上記1〜14のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
また、本発明の好ましい態様の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムとして、フィルムの長手方向(MD)および水平方向(TD)についてJIS K7128−1に準じて測定した引裂強度のうち小さい方の値が1.0〜5.0N/mmであって、かつASTM D1894に準じて測定した静摩擦係数および動摩擦係数がともに0.15〜0.6であって、かつJIS K7105に準じて測定したヘーズ値が1.5〜7.0%である二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムであって、ポリブチレンテレフタレート樹脂に対して、ガラス転移点が−40℃〜5℃であるポリエステル系エラストマーを1〜20重量%の範囲で配合し、かつ無機微粒子を0.01〜0.15重量%の範囲で配合したポリブチレンテレフタレート樹脂組成物からなることを特徴とする、二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムを提供する。
さらに、本発明は以下の方法を提供する。
[1]フィルムの長手方向(MD)および水平方向(TD)についてJIS K7128−1に準じて測定した引裂強度のうち小さい方の値が1.0〜5.0N/mmであって、かつASTM D1894に準じて測定した静摩擦係数および動摩擦係数がともに0.15〜0.6であって、かつJIS K7105に準じて測定したヘーズ値が1.5〜7.0%である二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法であって、
ポリブチレンテレフタレート樹脂に対して、ガラス転移点が−40℃〜5℃であるポリエステル系エラストマーを1〜20重量%の範囲で配合し、かつ無機微粒子を0.01〜0.15重量%の範囲で配合したポリブチレンテレフタレート樹脂組成物を溶融押出した直後に200℃/秒以上の冷却速度で急冷製膜し、ポリブチレンテレフタレートの未延伸原反を得る工程、及び
前記未延伸原反のMD及びTDそれぞれを3.0〜4.5倍の範囲の延伸倍率で同時二軸延伸する工程を含む、製造方法。
[2]前記冷却速度が250℃/秒以上であることを特徴とする[1]に記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法。
[3]前記冷却速度が350℃/秒以上であることを特徴とする[1]に記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法。
[4]前記急冷製膜が、膜状に溶融押出された直後のポリブチレンテレフタレートの両面に30℃以下の水を直接接触させることによるものであることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法。
(二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムの原料)
二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムに用いられる主原料は、ブチレンテレフタレートを主たる繰返し単位とするポリエステルであれば特に限定されるものでは無いが、具体的にはグリコール成分としての1,4−ブタンジオール、二塩基酸成分としてのテレフタル酸を主成分としたホモタイプが好ましい。また、最適な機械的強度特性を付与するためには、ポリブチレンテレフタレート系樹脂のうち、融点200〜250℃、IV値1.10〜1.35dl/gの範囲のものが好ましく、さらには融点215〜225℃、IV値1.15〜1.30dl/gの範囲のものが特に好ましい。
二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムを安定的に製造するには、延伸前未延伸原反の結晶化を極力抑制する必要があり、押出されたポリブチレンテレフタレート系溶融体を冷却して製膜する際、該ポリマーの結晶化温度領域をある速度以上で冷却する、すなわち原反冷却速度が重要な因子となる。その原反冷却速度は200℃/秒以上、好ましくは250℃/秒以上、特に好ましくは350℃/秒以上であり、高い冷却速度で製膜された未延伸原反は極めて低い結晶状態を保つことが重要である。未延伸原反の結晶が小さいほど延伸性が飛躍的に向上する。さらには高速での製膜も可能になることから、生産性も向上する。冷却速度が200℃/秒未満では、得られた未延伸原反の結晶性が高くなり延伸性が低下するばかりでなく、極端な場合には延伸バブルが破裂し、延伸が継続しない場合がある。
ポリブチレンテレフタレート未延伸原反は、25℃以下、好ましくは20℃以下の雰囲気温度に保ちつつ延伸ゾーンまで搬送する必要があり、当該温度管理下では滞留時間に関係無く、製膜直後の未延伸原反の結晶性を維持することが出来る。この延伸開始点までの結晶化制御は、前記未延伸原反の製膜技術とともに、ポリブチレンテレフタレート樹脂の二軸延伸を安定して行う上で重要なポイントである。
なお、実施例及び比較例に用いたポリエステル系エラストマーは、以下の通りである。
<ポリエステルポリエーテルブロック共重合体>ハイトレル2401(Tm:163℃、tg:−30℃)、ハイトレル4777(Tm:200℃、tg:−35℃)、ハイトレル6347(Tm:215℃、tg:3℃)、ハイトレル7277(Tm:219℃、tg:12℃)(以上、東レ・デュポン社製)、ノバデュラン5510S(Tm:219℃、tg:24℃)、ノバデュラン5652N(Tm:215℃、tg:33℃)(以上、三菱エンジニアリングプラスチックス社製)、PET(Tm:258℃、tg:77℃、ベルポリエステルプロダクツ製)、FMS20)、共重合PET(Tm:247℃、tg:37℃)、PET−G(Tm:無し、tg:70℃、イーストマン製)、PTT(Tm:225℃、tg:55℃、デュポン製)
ポリブチレンテレフタレート樹脂ペレット(ホモタイプ、融点=224℃、IV値=1.26dl/g)に対しポリエステル系エラストマー(東レ・デュポン製、ハイトレル2401(Tm:163℃、tg:−30℃))を10重量%、無機微粒子剤として表面処理を施した不定形シリカを100ppm、押出滑剤としてステアリン酸マグネシウムを300ppmそれぞれ配合したポリブチレンテレフタレート樹脂組成物を140℃で5時間熱風乾燥機にて乾燥し押出機中、シリンダーおよびダイ温度215〜260℃の各条件で溶融混練して溶融管状薄膜を環状ダイより下方に押し出した。引き続き、冷却マンドレルの外径を通しカラプサロールで折り畳んだ後、引取ニップロールにより1.2m/minの速度で製膜引取りを行った。溶融管状薄膜に直接接触する冷却水の温度は内側、外側ともに20℃であり、原反冷却速度は416℃/秒であった。未延伸原反の厚みは140μm、折径は143mmであった。以上の条件で製膜した未延伸原反1を20℃の雰囲気中で低速ニップロール2まで搬送し、図1に示す構造のチューブラー同時二軸延伸装置にて縦横同時二軸延伸を行った。延伸倍率はMDが3.2倍、TDが3.2倍であり、延伸温度は75℃であった。次に、この二軸延伸フィルム7を熱ロール式、およびテンター式熱処理設備にそれぞれ投入し、210℃で熱処理を施すことにより本発明の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムを得た。なお、二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムの厚みは15μmであった。
前記原反冷却速度は下記に示した式により算出した。溶融薄膜、および原反温度は接触式の放射温度計にて測定した。また、冷却開始点は溶融薄膜が冷却水、または冷却装置に接触する部分、冷却終了点は未延伸原反の温度が30℃に到達する部分をいう。
原反冷却速度(℃/秒)=(冷却開始点直前の溶融薄膜温度−冷却終了点の原反温度)(℃)/(冷却開始点〜冷却終了点間距離)(m)×冷却開始点〜冷却終了点間の原反の通過速度(m/秒)
二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムの引裂強度は、JISK7128−1(トラウザー引裂法)に準じて、フィルムのMD、およびTDに対してそれぞれ測定し、結果を表1に示した。
二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムのMDを、フィルムから切り出す短冊の長辺に合わせ、4cm×30cmの短冊を切り出した。この短冊の短辺に切れ目を入れて、該切れ目より2つに引裂いたときの、引裂き開始位置から短冊の短辺方向におけるズレを測定した。そして、該ずれを短冊の長辺の長さ(30cm)で割った値が5%未満のもの合格とし、各水準ごとに10個の短冊を測定し、その結果から、以下の基準で判断した。
○:10個中8個以上が合格する良好な引裂直線性
×:10個中7個以下しか合格しない乏しい引裂直線性
二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムの静摩擦および動摩擦係数は、ASTM D1894に準じて測定し、結果を表1に示した。
二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムのヘーズ値はJISK7105に準じて測定し、結果を表1に示した。
二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムの引張破断強伸度は、オリエンテック製―テンシロン(RTC−1210−A)を使用し、試料幅15mm、チャック間100mm、引張速度200mm/minの条件で、0℃(MD)方向/45°方向/90°(TD)方向/135°方向の4方向についてそれぞれ測定を行った。
表1に示した通り、ポリエステルエラストマーの種類、tg、添加量、およびPBT樹脂に対して添加する不定形シリカの添加量を種々変更した以外は実施例1と同様に行った。
実施例1で2種3層ダイを用い、芯層にはポリエステル系エラストマー及び無微粒子を配合しない以外は同様にフィルムを製膜し15μmの二軸延伸ポリブチレンフタレートフィルムを得た。フィルム全層厚みに対する芯層厚みは1/5であった。結果を表2に示した。
2 低速ニップロール
3 延伸用ヒーター
4 冷却ショルダーエアーリング
5 カラプサロール
6 高速ニップロール
7 二軸延伸フィルム
Claims (12)
- フィルムの長手方向(MD)および水平方向(TD)についてJIS K7128−1に準じて測定した引裂強度のうち小さい方の値が1.0〜5.0N/mmであって、かつASTM D1894に準じて測定した静摩擦係数および動摩擦係数がともに0.15〜0.6であって、かつJIS K7105に準じて測定したヘーズ値が1.5〜7.0%である二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムであって、
ポリブチレンテレフタレート樹脂に対して、ガラス転移点が−40℃〜5℃であるポリエステル系エラストマーを1〜20重量%の範囲で配合し、かつ無機微粒子を0.01〜0.15重量%の範囲で配合したポリブチレンテレフタレート樹脂組成物からなることを特徴とする、二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。 - 前記ポリエステル系エラストマーを5〜10重量%以下の範囲で配合したポリブチレンテレフタレート樹脂組成物からなることを特徴とする請求項1に記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
- 前記ポリエステル系エラストマーがポリエステルポリエーテルブロック共重合体であることを特徴とする請求項1または2に記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
- 前記ポリエステルポリエーテルブロック共重合体がポリブチレンテレフタレートとポリアルキレンエーテルグリコールのブロック共重合体であることを特徴とする請求項3に記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
- 前記二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムの4方向(0°(MD)、45°、90°(TD)、135°)すべての引張破断強度が170MPa以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
- 下記(a)のいずれか一種または二種以上と貼り合わせて用いられることを特徴とする
請求項1〜5のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
(a)二軸延伸ナイロン6フィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸エチレン−ビニルアルコール系フィルム、二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム、二軸延伸ポリスチレンフィルム、二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸芳香族ポリアミドフィルム、二軸延伸ポリ塩化ビニリデンフィルム、二軸延伸ポリビニルアルコールフィルム、各種コートフィルム、各種蒸着フィルム、未延伸ポリエチレン系フィルム、未延伸ポリプロピレン系フィルム、未延伸ポリ塩化ビニルフィルム、エチレン−酢酸ビニルフィルム、アイオノマーフィルム、その他エチレンコポリマー系フィルム、未延伸ポリビニルアルコールフィルム、未延伸ナイロン6フィルム、未延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム、アルミ箔、銅箔、ステンレス箔、紙、不織布、発泡ポリスチレン。 - 印刷して使用されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
- 食品包装用の基材として使用されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルム。
- フィルムの長手方向(MD)および水平方向(TD)についてJIS K7128−1に準じて測定した引裂強度のうち小さい方の値が1.0〜5.0N/mmであって、かつASTM D1894に準じて測定した静摩擦係数および動摩擦係数がともに0.15〜0.6であって、かつJIS K7105に準じて測定したヘーズ値が1.5〜7.0%である二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法であって、
ポリブチレンテレフタレート樹脂に対して、ガラス転移点が−40℃〜5℃であるポリエステル系エラストマーを1〜20重量%の範囲で配合し、かつ無機微粒子を0.01〜0.15重量%の範囲で配合したポリブチレンテレフタレート樹脂組成物を溶融押出した直後に200℃/秒以上の冷却速度で急冷製膜し、ポリブチレンテレフタレートの未延伸原反を得る工程、及び
前記未延伸原反のMD及びTDそれぞれを3.0〜4.5倍の範囲の延伸倍率で同時二軸延伸する工程を含む、製造方法。 - 前記冷却速度が250℃/秒以上であることを特徴とする請求項9に記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法。
- 前記冷却速度が350℃/秒以上であることを特徴とする請求項9に記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法。
- 前記急冷製膜が、膜状に溶融押出された直後のポリブチレンテレフタレートの両面に30℃以下の水を直接接触させることによるものであることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の二軸延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法。
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