JP6588326B2 - 携帯型動力作業機における締付用ナットの落ち止め構造及びその締付用ナットの組付方法 - Google Patents

携帯型動力作業機における締付用ナットの落ち止め構造及びその締付用ナットの組付方法 Download PDF

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Description

本発明は、携帯型動力作業機における締付用ナットの落ち止め構造及びその締付用ナットの組付方法に係り、例えば、動力源であるエンジンあるいは電動モータ及び動力伝達機構等を内蔵する機体部とカバーとの間にソーチェンが掛け回されるガイドバーを挟圧保持すべく、機体部に植え込まれたボルトに螺合せしめられる締付用ナットを備えた携帯型動力作業機における締付用ナットの落ち止め構造及びその締付用ナットのカバーへの組付方法に関する。
例えば、携帯型動力作業機の一つであるチェンソーは、通常、動力源であるエンジンあるいは電動モータ及び動力伝達機構等を内蔵する機体部と、この機体部の所定部位(駆動用スプロケットを有する動力伝達機構部分等)を覆うように取り付けられるカバーと、機体部とカバーとの間に挟持される、ソーチェンが掛け回されるガイドバーと、このガイドバーに設けられた長穴ないし長溝及びカバーに設けられた挿通穴に通される、機体部に植え込み固定されたボルトと、機体部とカバーとの間にガイドバーを挟圧保持すべく前記ボルトに螺合せしめられる締付用ナットと、を備えている。
かかるチェンソーを使用すると、ソーチェンが熱や摩耗等で延びて緩みが生じることがあるため、ソーチェンを時々張り直すことが必要である。また、ソーチェンやガイドバーの交換時にも、ソーチェンを駆動用スプロケット及びガイドバーに掛け回した後、該ソーチェンの張り具合を調節することが要求される。
ソーチェンの張り具合の調節、ガイドバーの交換、摺動部分の保守点検等を行うには、機体部からカバーを取り外す必要があり、その際には、ナットを弛めてボルトから外すことが要求される。
ボルトから外されたナットは、機体部やカバーから分離された状態にあり、特に山林での伐木作業時等には、ナットを紛失してしまうことがしばしばある。ナットを紛失すると、カバーを機体部に取り付けることができず、機体部とカバーとの間にガイドバーを挟圧保持できなくなる。
そこで、従来、特許文献1〜3に所載のように、ボルトからナットが外された際にナットがカバーから脱落しないようにナットをカバーに係留するためのナット係留部材を備えた締付用ナットの落ち止め構造が提案されている。
特許文献1に所載の締付用ナットの落ち止め構造では、ナット係留部材は、ナットの下部外周にカシメにより外嵌保持される円環状部と、この円環状部から立ち下がる、カバーにおけるボルト挿通穴の外側に形成された係止用挿通穴に挿入される3本の立ち下がり脚状片部と、この脚状片部の下端部に設けられた二股状掛止爪部とを備え、前記カバーにおける係止用挿通穴の表面側端部(上端部)には、前記二股状掛止爪部を係止する係止部(爪部分が引っ掛かるように係止挿通穴より狭い開口穴)が設けられている。
一方、特許文献2に所載の締付用ナットの落ち止め構造では、前記ナットにおける着座面側の同軸上に、カバーに設けられたボルト挿通穴に内挿される所定長の係留用円筒部が突設されるとともに、この係留用円筒部の突出端(下端)に全周にわたって外側に曲がるフック部が連設され、前記カバーにおけるボルト挿通穴の表面側端部(上端部)に前記フック部を係止する係止部(ボルト挿通穴より小径の開口穴)が設けられており、前記フック部付き係留用円筒部がナット係留部材として働くようになっている。
また、特許文献3に所載の締付用ナットの落ち止め構造は、本発明の出願人が先に提案したもので、1本の弾性線材等からなるナット係留部材を有し、該ナット係留部材は、ナットとの相対回転は許容するがナットから抜け落ちないように前記ナットの外周に外嵌保持される切欠リング状部と、該切欠リング状部の両端に連設された左右一対の立ち下がり脚状片部と、該脚状片部の下部に連設されたフック片部とからなり、前記カバーに、前記フック片部を係止する係止部が設けられている。
米国特許第8615889号明細書 米国特許第8132484号明細書 特開2015−55288号公報
しかし、前記した特許文献1〜3に所載の締付用ナットの落ち止め構造では次のような課題がある。
すなわち、特許文献1に所載の締付用ナットの落ち止め構造では、ナット係留部材をナットの下部外周に外嵌保持させるためのカシメ加工が必要であり、製造コスト、部品コストが高くなる傾向があり、さらに、二股状掛止爪部(の特に突起状爪部分)が破損しやすい等、耐久性にも問題がある。また、二股状掛止爪部の強度を上げると組み付けが困難になる一方、組み付け性を高めるべく二股状掛止爪部の弾性を上げると、耐久性が低下して誤った脱落の原因等になる。
特許文献2に所載の締付用ナットの落ち止め構造では、ナット係留部材(係留用円筒部)をカバーに組み付ける際に、係留用円筒部(における外側に曲がるフック部)を窄ませる等してカバーに設けられたボルト挿通穴より小径の開口穴に通す必要があり、前記フック部は係留用円筒部の全周にわたって設けられていることもあって、係留用円筒部を窄ませる作業等のナット係留部材のカバーへの組み付け作業に特殊な工具等が必要となり、当該組み付け作業を容易には行えず、組み付けコストが高くなる、メンテナンス性が低くなる等の問題がある。さらに、フック部を係止する係止部(ボルト挿通穴より小径の開口穴)が破損しやすい等、耐久性にも問題がある。
特許文献3に所載の締付用ナットの落ち止め構造では、ナット係留部材が1本の弾性線材等で作製され、その弾性変形を利用してナットを係留させるための組み付け作業を行えるので、ナット係留部材の製造コストを低く抑えられるとともに、その組み付け作業を特殊な工具等を必要とすることなく容易に行うことができる。しかし、ナットにナット係留部材を外嵌保持させるための鍔状部等を設ける必要があるので、鍔状部等を含めたナットの外径が大きくなるとともに、ナットの製造コストが高くなってしまうという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ナットの紛失を確実に防止できることに加えて、製造コスト、部品コストを低く抑えられるとともに、ナット係留部材のカバーへの組み付け作業を容易に行え、メンテナンス性が良く、かつ、破損、故障等が生じにくく、耐久性を向上させ得、小型軽量化も図ることのできる携帯型動力作業機における締付用ナットの落ち止め構造及びその締付用ナットの組付方法を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る締付用ナットの落ち止め構造は、機体部と、該機体部の所定部位を覆うように取り付けられるカバーと、前記機体部と前記カバーとの間に挟持されるガイドバーと、該ガイドバーに設けられた長穴ないし長溝及び前記カバーに設けられたボルト挿通穴に通される、前記機体部に植え込み固定されたボルトと、前記機体部と前記カバーとの間に前記ガイドバーを挟圧保持すべく前記ボルトに螺合せしめられる締付用ナットと、を備え、前記カバーの裏面側から前記ボルト挿通穴に内挿されてその表面側への移動は阻止される、弾性変形可能なナット係止部材が配在されるとともに、前記ナットにおける着座面側に、前記ボルト挿通穴に内挿されかつ前記ナット係止部材に対して相対的に弾性変形しにくいナット係留部材が設けられ、前記ナット係留部材にフック部が連設され、前記ナット係止部材に前記フック部を係止するための係止爪部が連設されていることを特徴としている。
より具体的な態様では、機体部と、該機体部の所定部位を覆うように取り付けられるカバーと、前記機体部と前記カバーとの間に挟持されるガイドバーと、該ガイドバーに設けられた長穴ないし長溝及び前記カバーに設けられたボルト挿通穴に通される、前記機体部に植え込み固定されたボルトと、前記機体部と前記カバーとの間に前記ガイドバーを挟圧保持すべく前記ボルトに螺合せしめられる締付用ナットと、を備え、前記カバーの裏面側から前記ボルト挿通穴に内挿されてその表面側への移動は阻止される、弾性変形可能な筒状ないし切欠筒状のナット係止部材が配在されるとともに、前記ナットにおける着座面側の同軸上に、前記ボルト挿通穴に内挿されかつ前記ナット係止部材に対して相対的に弾性変形しにくいナット係留部材としての所定長の係留用円筒部が突設され、前記ナットにおける係留用円筒部の突出端に全周にわたって内側に曲がるフック部が連設され、前記ナット係止部材の先端に前記フック部を係止するための外側に曲がる係止爪部が連設されていることを特徴としている。
前記ナット係止部材は、好ましくは、複数本の脚状片部を有する切欠筒状とされ、該脚状片部のそれぞれの先端に前記係止爪部が設けられる。
前記ナット係止部材の各脚状片部は、好ましくは、前記ボルトに対接するようにされる。
他の好ましい態様では、前記ナット係止部材が段付きで形成されるとともに、該ナット係止部材における小径部分に前記ナット係留部材が外挿されるようにされる。
他の好ましい態様では、前記ナット係止部材の先端が前記ボルト挿通穴の表面側端部と同じ高さに位置するようにされる。
別の好ましい態様では、前記ナット係止部材の先端が前記ボルト挿通穴の表面側端部から上側に突出するようにされる。
前記ナット係止部材は、好ましくは、その裏面側端部が前記ボルト挿通穴の最小内径より広幅の抜止鍔状部で形成される。
前記ナット係止部材は、好ましくは、前記カバーに固定される。
前記フック部及び前記係止爪部は、好ましくは、断面L字状、へ字状、ないし円弧状を呈する。
他の好ましい態様では、前記ナットの締付弛緩時において、前記ナット係留部材が前記ボルト挿通穴の内周面に摺接するようにされる。
また、本発明に係る締付用ナットの組付方法は、機体部と、該機体部の所定部位を覆うように取り付けられるカバーと、前記機体部と前記カバーとの間に挟持されるガイドバーと、該ガイドバーに設けられた長穴ないし長溝及び前記カバーに設けられたボルト挿通穴に通される、前記機体部に植え込み固定されたボルトと、前記機体部と前記カバーとの間に前記ガイドバーを挟圧保持すべく前記ボルトに螺合せしめられる締付用ナットと、を備えた携帯型動力作業機における締付用ナットの組付方法であって、前記カバーの裏面側から前記ボルト挿通穴に内挿されてその表面側への移動は阻止される、弾性変形可能なナット係止部材を撓ませながら、前記ナットにおける着座面側に設けられたナット係留部材であって前記ボルト挿通穴に内挿されかつ前記ナット係止部材に対して相対的に弾性変形しにくいナット係留部材に連設されたフック部を前記ナット係止部材に連設された係止爪部の下側に配在させて、前記係止爪部に前記フック部を係止することを特徴としている。
本発明では、ナットの紛失を確実に防止できることに加えて、カバー側に比較的安価に作製できる板金製等のナット係止部材が配在されるとともに、一般的なナット本体部分の下側に、それと一体にナット係留部材としての係留用円筒部が設けられ、例えば、係留用円筒部に内側に曲がるフック部が設けられるとともに、ナット係止部材に前記フック部を係止するための外側に曲がる係止爪部が設けられており、ナット係止部材を内側に撓ませながら、係留用円筒部に設けられたフック部をナット係止部材に設けられた係止爪部の下側に配在させて、係止爪部にフック部を係止するようにされている。そのため、特許文献1〜3に所載の従来の締付用ナットの落ち止め構造に比べて、製造コスト、部品コストを低く抑えられるとともに、ナット係留部材を構成する係留用円筒部付きのナットのカバーへの組み付け作業を特殊な工具等を必要とすることなく容易に行え、メンテナンス性が良く、また、例えば係留用円筒部及びナット係止部材が共に金属製とされるので、破損、故障等が生じにくく、耐久性を向上させ得、小型軽量化も図ることができるという効果を奏する。
また、ナット係留部材を変形させて組み付けを行う従来のものに比べて、ナット係留部材のフック部の強度を高めることができるといった効果もある。ここで、ナット係止部材は、ナット係留部材との組み付け完了後においてボルト及びカバーに挟まれて移動、変形しないため、組み付けに必要な弾性を与えても組み付け完了後に悪影響はない。
本発明に係る締付用ナットの落ち止め構造の第1実施形態が適用された携帯型動力作業機としてのチェンソーの要部を示す断面図。 図1に示される第1実施形態に使用されている、(A)はナット及びナット係止部材の上方分解斜視図、(B)はナットの下方斜視図。 図1に示される第1実施形態に使用されている、(A)はナット及びナット係止部材の部分切欠側面図、(B)はボルトの側面図。 図1に示される第1実施形態において、チェンソーの機体部にカバーを取り付ける際の説明に供される断面図。 図1に示される第1実施形態において、チェンソーの機体部からカバーを取り外す際の説明(その1)に供される断面図。 図1に示される第1実施形態において、チェンソーの機体部からカバーを取り外す際の説明(その2)に供される断面図。 本発明に係る締付用ナットの落ち止め構造の第2実施形態が適用された携帯型動力作業機としてのチェンソーの要部を示す断面図。 図7に示される第2実施形態に使用されている、係留用円筒部付きナット、ナット係止部材、及びカバーの台座部材を示す分解斜視図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明に係る締付用ナットの落ち止め構造の第1実施形態が適用された携帯型動力作業機としてのチェンソーの要部を示す断面図である。なお、図1は、本発明の出願人による前記した特許文献3における図4(A)に相当している。また、以下の各図において、ナット40の雌ねじ部42やボルト30の雄ねじ部35等は、発明の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、簡略化ないし誇張して描かれている場合がある。
図示実施形態のチェンソーは、動力源であるエンジンあるいは電動モータ及び動力伝達機構等を内蔵する機体部12(ここでは右側部の一部のみが示されている)と、この機体部12の所定部位(駆動用スプロケットを有する動力伝達機構部分等)を覆うように取り付けられるカバー(スプロケットガード等)20と、機体部12とカバー20との間に挟持される、ソーチェンが掛け回されるガイドバー15と、このガイドバー15に設けられた長穴17及びカバー20に設けられた二つのボルト挿通穴28に通される、機体部12の右側部の前後に所定間隔をあけて植え込み固定された2本のボルト30と、機体部12(の右側部)とカバー20との間にガイドバー15を挟圧保持すべくボルト30に螺合せしめられる2個の締付用ナット40と、を備えている。
前記ボルト挿通穴28は、カバー20の表面側(上面側)の大径穴28aと裏面側(下面側)の小径穴28bとを有し、小径穴28bの裏面側端部(下端部)には、後述するナット係止部材50の下端部に設けられた抜止鍔状部52が嵌合する、前記小径穴28bより大径の嵌合凹部28cが設けられている。
ボルト30は、段付きの一般的なもので、機体部12に圧入等で植え込まれて固定されており、図1に加えて図3(B)を参照すればよくわかるように、下から順に、矩形鍔状部31、中空部33が設けられた大径軸部32、円錐台状の段差部34、及び所定のねじ径及び長さを持つ雄ねじ部35を有している。なお、大径軸部32における中空部33は無くてもよい。
締付用ナット40は、図2(A)、(B)、図3(A)に示される如くに、ボルト30と同じねじ径及びねじ部有効長を持つ雌ねじ部42を有する一般的な六角ナットの本体部分41の下側に、ナット係留部材としての係留用円筒部45が設けられたものである。詳細には、該ナット40における着座面40c側の同軸上(各部の中心線O上)に、ボルト挿通穴28(のうちの大径穴28a)に摺動自在に内挿され且つ後述するナット係止部材50の上部側に設けられた3本の脚状片部55に外挿される所定長の係留用円筒部45が突設されるとともに、該係留用円筒部45の突出端(下端)に全周にわたって内側に曲がるフック部46が連設されている。フック部46は、例えばナット40作製時における係留用円筒部45の下端部を外側から内側へ曲げ加工を行うことにより形成されている。
上記構成に加えて、本実施形態においては、前記ナット40をカバー20に係留すべく、カバー20側に板金製のナット係止部材50が配在されている。ナット係止部材50は、図1に加えて、図2(A)、図3(A)を参照すればよくわかるように、プレス成形等の板金加工により作製されたもので、カバー20の裏面20b側からボルト挿通穴28に内挿されてその表面20a側への移動は阻止される、弾性変形可能な切欠筒状の形状を呈するものとなっている。詳細には、ナット係止部材50は、裏面20b側から順次、カバー20の裏面20b側端部に設けられた嵌合凹部28cに嵌合する抜止鍔状部52、ボルト挿通穴28のうちの裏面側(下面側)の小径穴28bに圧入等により内嵌固定されるとともに、ボルト30の大径軸部32に外挿される裏面側円筒部53、ボルト30の段差部34に対応する段差部54、及び、該段差部54からボルト30の雄ねじ部35の下部に対接するように垂直に立ち上がるとともに、前記ナット40における係留用円筒部45に内挿される、等角度間隔(ここでは120°間隔)で形成された3本の脚状片部55(段付きのナット係止部材50における裏面側円筒部53より小径部分)を有し、該脚状片部55のそれぞれの先端に、前記ナット40の係留用円筒部45に設けられたフック部46を係止すべく外側に曲がる係止爪部56が連設されている。前記フック部46及び係止爪部56は、例えば、断面L字状、へ字状、ないし円弧状を呈している。また、ここでは、ナット係止部材50の各脚状片部55の上端部(係止爪部56)は、カバー20の台座25の上面(つまり、ボルト挿通穴28のうちの大径穴28aの上端部)と略同じ高さに位置せしめられている。
本実施形態では、2本のボルト30が機体部12の右側部に、前後に所定間隔をあけて植え込み固定されており、それぞれに締付用ナット40が螺合せしめられるようにされているので、本発明の「締付用ナットの落ち止め構造」は、当該チェンソーに2箇所適用されている。なお、ボルト30及びそれに螺合せしめられる締付用ナット40は、それぞれ、1個でもよいし、3個以上でもよい。
ナット40をカバー20に係留させる組み付け作業(係留用円筒部45のフック部46をナット係止部材50の係止爪部56の下側に係合させる作業)は、カバー20に(移動不能に)固定されたナット係止部材50の脚状片部55の弾性を利用する。すなわち、図4に示される如くに、カバー20を機体部12から取り外した状態において、例えば、まず、3つの係止爪部56のうちの2つの係止爪部56を係留用円筒部45のフック部46の内端(ナット係止部材50に対して相対的に弾性変形しにくい(弾性の低い)部分であって、ここでは、弾性変形不能である部分)で押すようにして2本の脚状片部55(係留用円筒部45に対して相対的に弾性変形しやすい(弾性の高い)部分)を内側に撓ませる。これにより、それら2本の脚状片部55の係止爪部56とボルト挿通穴28のうちの大径穴28aの上端部との間にフック部46を通し得る隙間が形成されるので、ナット40を中心線Oに対して少し傾ける等して、前記隙間からフック部46を係止爪部56の下側に押し込む。そうすると、当該2本の脚状片部55はそれ自体の弾性復元力により元の垂直立ち上り状態に戻る。しかる後、上記と同様にして残りの係止爪部56の下側にフック部46を押し込むと、図4に示される如くに、フック部46が係止爪部56に係止され得る状態となり、ナット40をカバー20に係留させる組み付け作業が完了する。
次に、機体部12へのカバー20の取り付け、ナット40の締付作業について説明する。機体部12にカバー20を取り付ける際には、機体部12に植え込み固定されている2本のボルト30にカバー20側のボルト挿通穴28(に固定されたナット係止部材50)を外挿するようにして、カバー20を機体部12に近づけ、カバー20(のナット係止部材50)に係留されたナット40の雌ねじ部42の下端をボルト30の雄ねじ部35の上端に押し当ててナット40を締付方向(例えば時計回り)に回す。これにより、ナット40の雌ねじ部45がボルト30の雄ねじ部35に螺合し、ナット40はねじ送りにより回転しながら下降し、やがてナット40の着座面40cがカバー20の台座25の上面に当接する。この状態から、さらにナット40を回してきつく締付けると、機体部12とカバー20との間にガイドバー15が挟圧保持される(図1に示される状態)。なお、このナット40の締付作業時には、ナット40と共に係留用円筒部45がボルト挿通穴28における大径穴28aに摺接しながら下降せしめられる。すなわち、大径穴28a(の内周面)は、ナット40締付弛緩作業時の案内面の役目も果たす。
一方、機体部12からカバー20を取り外す際には、図1に示される締付状態から、ナット40を弛緩方向(例えば反時計回り)に回す。これにより、図5に示される如くに、ナット40はねじ送りにより回転しながら上昇(弛緩移動)する。具体的には、例えば、図5に示される如くに、まず、左側のナット40をある程度弛めた後、図6に示される如くに、締付状態にある右側のナット40を適宜に弛めて、2個のナット係止部材50を伴うカバー20全体を機体部12からある程度引き離し、その後、左側及び右側のナット40をさらに弛めてボルト30との螺合状態を解けば、カバー20を機体部12から取り外すことができる。
上記のような構成とされた本実施形態の締付用ナットの落ち止め構造のもとでは、カバー20を機体部12から取り外しても、ナット40に設けられた係留用円筒部45のフック部46がカバー20側に設けられたナット係止部材50の係止爪部56に係止され得る構成、すなわち、ナット40はカバー20に係留される構成となっているので、ナット40の紛失を確実に防止することができる。
また、上記のようにナット40の紛失を確実に防止できることに加えて、カバー20側に比較的安価に作製できる板金製のナット係止部材50が配在されるとともに、一般的な六角ナットの本体部分41の下側に、それと一体にナット係止部材50に対して相対的に弾性変形しにくいナット係留部材としての係留用円筒部45が設けられ、係留用円筒部45に内側に曲がるフック部46が設けられるとともに、ナット係止部材50に前記フック部46を係止するための外側に曲がる係止爪部56が設けられており、ナット係止部材50に設けられた各脚状片部55を内側に撓ませながら、係留用円筒部45に設けられたフック部46をナット係止部材50に設けられた係止爪部56の下側に配在させて、係止爪部56にフック部46を係止するようにされている。そのため、特許文献1〜3に所載の従来の締付用ナットの落ち止め構造に比べて、製造コスト、部品コストを低く抑えられるとともに、ナット係留部材を構成する係留用円筒部45付きのナット40のカバー20への組み付け作業を特殊な工具等を必要とすることなく容易に行え、メンテナンス性が良く、また、係留用円筒部45及びナット係止部材50が共に金属製とされるので、破損、故障等が生じにくく、耐久性にも優れたものとなるという効果を奏する。
また、ナット係留部材を構成する係留用円筒部45の強度を確保できるとともに、その係留用円筒部45の長さを短くできるため、ナット係留部材の変形・破損等を従来のものに比べて抑えられるとともに、ナット40の小型軽量化等も図ることができるという利点も得られる。
[第2実施形態]
図7は、本発明に係る締付用ナットの落ち止め構造の第2実施形態が適用された携帯型動力作業機としてのチェンソーの要部を示す断面図、図8は、図7に示される第2実施形態に使用されている、係留用円筒部付きナット、ナット係止部材、及びカバーの台座部材を示す分解斜視図である。第2実施形態を示す図7、図8には、第1実施形態を示す図1〜図6に示される各部に対応する部分には同一の符号ないし「’」付きの符号を付して、それらの重複説明を省略し、以下においては、相違点を重点的に説明する。
図示第2実施形態の締付用ナットの落ち止め構造では、基本的に、ボルト30’、係留用円筒部45’付きナット40’、ナット係止部材50’等の小型軽量化が図られている。
すなわち、ボルト30’は、ストレート型の一般的なもので、下から順に、矩形鍔状部31’、軸部32’、及び第1実施形態のものよりねじ径及び長さが短い雄ねじ部35’を有している。
また、カバー20’(の本体部)には、嵌合凹部28c’が設けられたストレート状のボルト挿通穴28’が形成された金属製の台座部材25’がインサート成形等により一体に結合されている。左右の台座部材25’は平面視メガネ状に結合されている(図8参照)。
締付用ナット40’は、ボルト30’と同じねじ径を持つ雌ねじ部42’を有する第1実施形態のものより小さな六角ナット部分41’の下側に、着座面積を大きくするための鍔状部44が設けられており、この鍔状部44の下側に、ナット係留部材としての係留用円筒部45’が設けられている。詳細には、該ナット40’における着座面40c’側の同軸上(各部の中心線O上)に、ボルト挿通穴28’に摺動自在に内挿され且つ後述するナット係止部材50’に設けられた3本の脚状片部55’に外挿される所定長の係留用円筒部45’が突設されるとともに、該係留用円筒部45’の突出端(下端)に全周にわたって内側に曲がるフック部46’が連設されている。
上記構成に加えて、本実施形態においては、前記ナット40’をカバー20’に係留すべく、カバー20’側に板金製のナット係止部材50’が配在されている。ナット係止部材50’は、第1実施形態のものと同様にプレス成形等の板金加工により作製されたもので、カバー20’の裏面20b’側からボルト挿通穴28’に内挿されてその表面20a’側への移動は阻止される、弾性変形可能な切欠筒状の形状を呈するものとなっている。詳細には、ナット係止部材50’は、裏面20b’側から順次、台座部材25’の裏面20b’側端部に設けられた嵌合凹部28c’に嵌め込まれる抜止鍔状部52’、短円筒部53’、該極短円筒部53’からボルト30’の軸部32’及び雄ねじ部35’に対接するように垂直に立ち上がるとともに、前記ナット40’における係留用円筒部45’に内挿される、等角度間隔(ここでは120°間隔)で形成された3本の脚状片部55’を有し、該脚状片部55’のそれぞれの先端に、前記ナット40’の係留用円筒部45’に設けられたフック部46’を係止すべく外側に曲がる係止爪部56’が連設されている。
ここで、本実施形態のナット係止部材50’は、第1実施形態のものとは異なり、ボルト挿通穴28’に内嵌固定される部分は持っておらず(つまり、ナット係止部材50’はカバー20’に固定されておらず)、抜止鍔状部52’が嵌合凹部28c’に嵌め込まれることにより上方への抜止めがなされるようになっている。ただし、この場合でも、ナット係止部材50’の抜止鍔状部52’を、ボルト挿通穴28’の嵌合凹部28c’に圧入等により内嵌固定してもよい。また、ナット係止部材50’の各脚状片部55’の上端部(係止爪部56’)は、台座部材25’の上面(つまり、ボルト挿通穴28’の上端部)から上側に突き出ている。
このような構成を有する本第2実施形態において、ナット40’をカバー20’に係留させる組み付け作業は、第1実施形態と同様に、ナット係止部材50’の脚状片部55’の弾性を利用して行うが、本実施形態の場合、ナット係止部材50’の上端部(係止爪部56’)は台座部材25’の上面から上側に突出しているので、脚状片部55’を内側に撓ませやすく、上記組み付け作業を第1実施形態のものより容易に行うことができる。
また、機体部12へのカバー20’の取り付けは、第1実施形態と同様にナット40’を締付けることにより行うが、機体部12’からのカバー20’の取り外しに際しては、例えば、片方のナット40’を弛めてボルト30’に対する螺合状態を解いた後、他方のナット40’を弛めてボルト30’に対する螺合状態を解けば、カバー20’を機体部12から取り外すことができる。
このような構成とされた第2実施形態の締付用ナットの落ち止め構造によれば、第1実施形態のものと略同様な作用効果が得られることに加えて、締付用ナットの落ち止め構造周りの軽量化、簡素化を図ることができるとともに、ナット係留部材を構成する係留用円筒部45’付きのナット40’のカバー20’への組み付け作業を一層容易に行うことができる。
なお、上記第1及び第2実施形態においては、ナット係止部材に3本の脚状片部を設けているが、脚状片部は2本等でもよく、また、脚状片部に代えて薄肉円筒部としてもよい。薄肉円筒部とする(すなわち、薄肉円筒状のナット係止部材を配在する)場合には、内側に撓みやすくなるように、例えば該薄肉円筒部に6本の縦直線状の切れ目を入れて6本の脚状片部に分割する等してもよく、その切れ目の数や幅、形状等は、組付けに必要な弾性が得られるように適宜に設定すればよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、携帯型動力作業機としてチェンソーを例にとって説明したが、これに限られる訳ではなく、刈払機用操作棹の先端にチェンソー部が取り付けられたポールプルーナや電動カッター等の、機体部とカバーとの間にガイドバーが挟圧保持されるタイプの携帯型動力作業機であれば、本発明を適用できることは言うまでも無い。
12 機体部
15 ガイドバー
20 カバー
25 台座
28 ボルト挿通穴
30 ボルト
35 雄ねじ部
40 ナット
40c 着座面
42 雌ねじ部
45 係留用円筒部(ナット係留部材)
46 フック部
50 ナット係止部材
52 抜止鍔状部
55 脚状片部
56 係止爪部

Claims (12)

  1. 機体部と、該機体部の所定部位を覆うように取り付けられるカバーと、前記機体部と前記カバーとの間に挟持されるガイドバーと、該ガイドバーに設けられた長穴ないし長溝及び前記カバーに設けられたボルト挿通穴に通される、前記機体部に植え込み固定されたボルトと、前記機体部と前記カバーとの間に前記ガイドバーを挟圧保持すべく前記ボルトに螺合せしめられる締付用ナットと、を備えた携帯型動力作業機における締付用ナットの落ち止め構造であって、
    前記カバーの裏面側から前記ボルト挿通穴に内挿されてその表面側への移動は阻止される、弾性変形可能なナット係止部材が配在されるとともに、前記ナットにおける着座面側に、前記ボルト挿通穴に内挿されかつ前記ナット係止部材に対して相対的に弾性変形しにくいナット係留部材が設けられ、前記ナット係留部材にフック部が連設され、前記ナット係止部材に前記フック部を係止するための係止爪部が連設されていることを特徴とする締付用ナットの落ち止め構造。
  2. 機体部と、該機体部の所定部位を覆うように取り付けられるカバーと、前記機体部と前記カバーとの間に挟持されるガイドバーと、該ガイドバーに設けられた長穴ないし長溝及び前記カバーに設けられたボルト挿通穴に通される、前記機体部に植え込み固定されたボルトと、前記機体部と前記カバーとの間に前記ガイドバーを挟圧保持すべく前記ボルトに螺合せしめられる締付用ナットと、を備えた携帯型動力作業機における締付用ナットの落ち止め構造であって、
    前記カバーの裏面側から前記ボルト挿通穴に内挿されてその表面側への移動は阻止される、弾性変形可能な筒状ないし切欠筒状のナット係止部材が配在されるとともに、前記ナットにおける着座面側の同軸上に、前記ボルト挿通穴に内挿されかつ前記ナット係止部材に対して相対的に弾性変形しにくいナット係留部材としての所定長の係留用円筒部が突設され、前記ナットにおける係留用円筒部の突出端に全周にわたって内側に曲がるフック部が連設され、前記ナット係止部材の先端に前記フック部を係止するための外側に曲がる係止爪部が連設されていることを特徴とする締付用ナットの落ち止め構造。
  3. 前記ナット係止部材は、複数本の脚状片部を有する切欠筒状とされ、該脚状片部のそれぞれの先端に前記係止爪部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の締付用ナットの落ち止め構造。
  4. 前記ナット係止部材の各脚状片部は、前記ボルトに対接するようにされていることを特徴とする請求項3に記載の締付用ナットの落ち止め構造。
  5. 前記ナット係止部材が段付きで形成されるとともに、該ナット係止部材における小径部分に前記ナット係留部材が外挿されるようにされていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の締付用ナットの落ち止め構造。
  6. 前記ナット係止部材の先端が前記ボルト挿通穴の表面側端部と同じ高さに位置するようにされていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の締付用ナットの落ち止め構造。
  7. 前記ナット係止部材の先端が前記ボルト挿通穴の表面側端部から上側に突出するようにされていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の締付用ナットの落ち止め構造。
  8. 前記ナット係止部材は、その裏面側端部が前記ボルト挿通穴の最小内径より広幅の抜止鍔状部で形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の締付用ナットの落ち止め構造。
  9. 前記ナット係止部材は、前記カバーに固定されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の締付用ナットの落ち止め構造。
  10. 前記フック部及び前記係止爪部は、断面L字状、へ字状、ないし円弧状を呈していることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の締付用ナットの落ち止め構造。
  11. 前記ナットの締付弛緩時において、前記ナット係留部材が前記ボルト挿通穴の内周面に摺接するようにされていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の締付用ナットの落ち止め構造。
  12. 機体部と、該機体部の所定部位を覆うように取り付けられるカバーと、前記機体部と前記カバーとの間に挟持されるガイドバーと、該ガイドバーに設けられた長穴ないし長溝及び前記カバーに設けられたボルト挿通穴に通される、前記機体部に植え込み固定されたボルトと、前記機体部と前記カバーとの間に前記ガイドバーを挟圧保持すべく前記ボルトに螺合せしめられる締付用ナットと、を備えた携帯型動力作業機における締付用ナットの組付方法であって、
    前記カバーの裏面側から前記ボルト挿通穴に内挿されてその表面側への移動は阻止される、弾性変形可能なナット係止部材を撓ませながら、前記ナットにおける着座面側に設けられたナット係留部材であって前記ボルト挿通穴に内挿されかつ前記ナット係止部材に対して相対的に弾性変形しにくいナット係留部材に連設されたフック部を前記ナット係止部材に連設された係止爪部の下側に配在させて、前記係止爪部に前記フック部を係止することを特徴とする締付用ナットの組付方法。
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