JP6587424B2 - ガス調理器の操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、点火及び消火のために押し移動操作され、かつ、前記押し移動操作方向に沿う操作軸心の回りに回転操作自在に構成された燃焼操作具と、
前記燃焼操作具の押し移動操作方向に沿う方向に移動自在な燃料調節用弁体を弁ケースの内部に備え、かつ、前記操作軸心に沿う方向視にて、前記燃焼操作具の側脇に並設される燃料調節弁と、
前記燃焼操作具の回転操作により、前記燃料調節弁を操作する燃料調節機構部と、が設けられたガス調理器の操作装置に関する。
かかるガス調理器の操作装置は、例えばガス調理器としてのガスコンロに装備されて、ガスバーナとしてのコンロバーナの点火や消火、及び、火力調節を行うものである。
つまり、燃焼操作具の押し移動操作により、コンロバーナの点火や消火を行い、また、燃焼操作具の回転操作により、燃料調節弁を操作して、コンロバーナの火力を調節できるようにしたものである。
このようなガス調理器の操作装置の従来例として、燃料調節機構部が、燃料調節用弁体の中心部を通る弁軸心の回りに回転自在状態で弁ケースの外周部に外嵌される円筒体と、燃料調節用弁体の移動方向に沿って弁ケースに形成した挿通孔を挿通し且つ燃料調節用弁体に止着したピンと、円筒体の内面部に弁軸心を軸心とする螺旋溝状に形成され且つピンの弁ケースの外方に突出する先端部が係合する螺旋状凹溝と、円筒体の外周部に形成したギヤ部と噛合する形態で燃焼操作具の外周部に設けた環状ギヤとを備える形態に構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
すなわち、特許文献1の燃料調節機構部は、燃焼操作具を回転操作すると、環状ギヤが燃焼操作具と共に回転し、その回転に伴って円筒体の外周部のギヤ部が回転されることにより、円筒体が回転することになる。そして、円筒体の回転により、円筒体の内面部の螺旋状凹溝に係合するピンが、挿通孔に沿って燃料調節用弁体の移動方向に移動することにより、燃料調節用弁体が移動操作されるように構成されている。
ちなみに、特許文献1においては、燃焼操作具が、押し移動操作される端面部と、その端面部に対して操作軸心の回りに回転自在な周壁部とを備える形態に構成され、環状ギヤが燃焼操作具の周壁部に装着される形態に構成されている。
特開平6―58535号公報
従来のガス調理器の操作装置においては、弁ケースの外周部に、円筒体を外嵌する状態で設けるものであるから、外周部にギヤ部を備える大径の円筒体が弁ケースの外方側に突出することに起因して、燃料調節弁の操作構成が大型化するものであった。
つまり、操作軸心に沿う方向視にて、燃焼操作具の側脇に並設される燃料調節弁の外周部が、円筒体のために外方に突出することになるため、燃料調節弁の操作構成が大型化するものであった。
また、従来のガス調理器の操作装置においては、燃料調節用弁体に止着したピンの先端部を、円筒体の内面部に形成した螺旋状凹溝に係合させるものであるから、ピンの先端部を円筒体の内部の螺旋状凹溝に係合させた状態に円筒体を組み付ける組付作業が面倒な作業となり、しかも、円筒体の内面部に螺旋状凹溝を形成することが煩雑になる等、製作面においても不都合があり、改善が望まれていた。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、燃料調節弁の操作構成のコンパクト化を図ることができ、しかも、製作の容易化を図ることができるガス調理器の操作装置を提供する点にある。
本発明のガス調理器の操作装置は、点火及び消火のために押し移動操作され、かつ、前記押し移動操作方向に沿う操作軸心の回りに回転操作自在に構成された燃焼操作具と、
前記燃焼操作具の押し移動操作方向に沿う方向に移動自在な燃料調節用弁体を弁ケースの内部に備え、かつ、前記操作軸心に沿う方向視にて、前記燃焼操作具の側脇に並設される燃料調節弁と、
前記燃焼操作具の回転操作により、前記燃料調節弁を操作する燃料調節機構部と、が設けられたものであって、その特徴構成は、
前記燃料調節機構部が、
前記燃焼操作具の押し移動操作方向での移動を規制されかつ前記操作軸心の回りに回転自在な状態で設けられた弁操作用回転体と、
前記燃焼操作具と前記弁操作用回転体とを前記操作軸心方向での相対移動を許容する状態で一体回転自在に連結する連結部と、
前記燃料調節用弁体の移動方向に沿って前記弁ケースに形成した挿通孔を挿通し且つ前記燃料調節用弁体に止着した被係止体と、
前記弁操作用回転体の外周部に前記操作軸心を軸心とする螺旋溝状に形成され且つ前記被係止体の前記弁ケースの外方に突出する先端部が係合する弁操作溝とから構成され
前記連結部が、前記燃焼操作具から前記弁操作用回転体の存在側に延出した操作片と、前記弁操作用回転体から前記燃焼操作具の存在側に延出した被操作片とを、前記操作軸心の軸心方向での相対移動自在にかつ前記操作軸心の回りに一体回転する状態に係合させる形態に構成されている点にある。
すなわち、燃焼操作具を回転操作すると、連結部にて燃焼操作具と連結された弁操作用回転体が操作軸心の回りに回転し、その弁操作用回転体の回転により、弁操作用回転体の外周部の弁操作溝に係合する被係止体が、挿通孔に沿って燃料調節用弁体の移動方向に移動することにより、燃料調節用弁体が移動操作されることになる。
そして、弁ケースの外周部には、燃料調節用弁体を移動操作するための特別な部材を装着することがないため、弁ケースの外周部が外方側に突出することを回避できる。
つまり、操作軸心方向に沿う方向視にて、燃焼操作具の側脇に並設される燃料調節弁の外周部が外方に突出することがないため、燃料調節弁の操作構成のコンパクト化を図ることができる。
しかも、燃料調節用弁体に止着した被係止体の先端部を、操作軸心の回りに回転する弁操作用回転体の外周部に形成した弁操作溝に係合させるものであるから、ピンの先端部を弁操作溝に係合させた状態に弁操作用回転体を組み付ける組付作業が容易に行えるものであり、しかも、弁操作用回転体の外周部に弁操作溝を形成することが行い易いものとなる等、製作の容易化を図れるものとなる。
要するに、本発明のガス調理器の操作装置によれば、燃料調節弁の操作構成のコンパクト化を図ることができ、しかも、製作の容易化を図ることができる。
、燃焼操作具と燃料調節用回転体とを操作軸心方向での相対移動を許容する状態で一体回転自在に連結する連結部が、燃焼操作具から弁操作用回転体の存在側に延出した操作片と、弁操作用回転体から燃焼操作具の存在側に延出した被操作片とから構成されることになる。
そして、燃焼操作具から燃料調節用回転体の存在側に延出する操作片や、弁操作用回転体から燃焼操作具の存在側に延出する被操作片としては、例えば、棒状に構成する等により、簡素に構成することができるものであるから、燃料調節弁の操作構成、つまり、燃料調節機構部の一層の簡素化を図ることができる。
要するに、本発明のガス調理器の操作装置の特徴構成によれば、燃料調節機構部の一層の簡素化を図ることができる。
また、本発明のガス調理器の操作装置の更なる特徴構成は、前記燃焼操作具を支持する操作具支持体を前記操作軸心方向に沿って移動自在に収納する支持体ケーシングの外周部に、前記操作軸心を軸心とする形態で凹溝が形成され、
前記弁操作用回転体の内面部に、前記凹溝に係合する係合突起が設けられ、
前記操作片が、前記被操作片を外方側から受止め支持するように構成されている点にある。
すなわち、支持体ケーシングの外周部に形成した凹溝に、弁操作用回転体の内面部の係合突起を係合させることにより、弁操作用回転体を、燃焼操作具の押し移動操作方向での移動を規制しかつ操作軸心の回りに回転できるようにする。
そして、燃焼操作具から延出した操作片にて、被操作片を外方側から受止め支持することにより、弁操作用回転体の内面部の係合突起を支持体ケーシングの外周部に形成した凹溝に係合する状態を維持させるようにする。
したがって、弁操作用回転体を、燃焼操作具を支持する操作具支持体を収納する支持体ケーシングの外周部に装備するものであるから、燃焼操作具と弁操作用回転体との位置関係が、支持体ケーシングにて適切な位置関係に保持されるため、燃焼操作具と弁操作用回転体とを一体回転するように連結することを適切に行い易いものとなる。
しかも、燃焼操作具と弁操作用回転体とを一体回転するように連結する連結部を構成する操作片と被操作片とを用いて、支持体ケーシングの外周部に装着する弁操作用回転体の浮き上がりを阻止して、弁操作用回転体の係合突起を支持体ケーシングの外周部に形成した凹溝に係合する状態を維持させるものであるから、連結部を構成する操作片と被操作片とを有効利用した簡素な構成にて、弁操作用回転体を支持体ケーシングの外周部に装着することができる。
要するに、本発明のガス調理器の操作装置によれば、燃焼操作具と弁操作用回転体とを一体回転する状態に適切に連結することができ、しかも、弁操作用回転体を支持体ケーシングの外周部に装着する構成の簡素化を図ることができる。
また、本発明のガス調理器の操作装置の更なる特徴構成は、前記支持体ケーシングの外周部に、前記弁操作用回転体の前記燃焼操作具から離れる側の端部を外方側から受止支持する受支持部が設けられている点にある。
すなわち、支持体ケーシングの外周部に装着する弁操作用回転体の燃焼操作具から離れる側の端部が、支持体ケーシングの外周部に設けた受支持部にて外方側から受止支持されることによって、外方側への浮き上がりが阻止されるものとなる。
したがって、支持体ケーシングの外周部に装着する弁操作用回転体が、操作片にて被操作片を受止めることと、受支持部にて燃焼操作具から離れる側の端部を受止めることとによって、浮き上がりが適切に阻止されるため、弁操作用回転体の係合突起を支持体ケーシングの外周部に形成した凹溝に係合する状態を適切に維持させることができる。
要するに、本発明のガス調理器の操作装置の更なる特徴構成によれば、弁操作用回転体の係合突起を支持体ケーシングの外周部に形成した凹溝に係合する状態を適切に維持させることができる。
ガスコンロの斜視図 ガス燃料の流路構成を示す概略図 コンロバーナの操作部を示す側面図 コンロバーナの操作部の分解斜視図 コンロバーナの操作部の縦断側面図 本体ケーシングの流路構成を示す縦断側面図 グリルバーナの操作部を示す側面図 グリルバーナの操作部の分解斜視図 消火状態の器具栓を示す縦断側面図 点火状態の器具栓を示す縦断側面図 燃焼状態の器具栓を示す縦断側面図 消火用操作状態の器具栓を示す縦断側面図 プッシュ式機構の操作溝を示す斜視図 強火操作状態の器具栓を示す一部切欠側面図 強火から消火する状態の器具栓を示す一部切欠側面図 弱火操作状態の器具栓を示す一部切欠側面図 弱火から消火する状態の器具栓を示す一部切欠側面図 火力調節用スイッチの操作構成を示す概略正面図 グリルバーナの弱火状態の器具栓を示す側面図 グリルバーナを弱火から消火する状態の器具栓を示す側面図
〔第1実施形態〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1に示すように、例示するガスコンロ(ガス調理器の一例)は、コンロバーナ1としての左コンロバーナ1Aと右コンロバーナ1Bを備えるコンロ部、及び、グリルバーナ2(図2参照)を装備するグリル部Gを備える形態に構成され、そして、キッチンカウンターに組み込まれるビルトインタイプに構成されている。
ガスコンロの上面は、ガラス製のトッププレート3にて覆われ、ガスコンロの上面の後部側には、グリル部Gの燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が形成されている。
2つの左コンロバーナ1A及び右コンロバーナ1Bの夫々にて加熱される鍋等の被加熱物を載置するための五徳5A、5Bが、トッププレート3の上部に設けられている。
グリルバーナ2としては、図2に示すように、被加熱物を上方から加熱する板状の上バーナ2aと、被加熱物を下方から加熱する管状の左右一対の下バーナ2bとが備えられている。
つまり、図示は省略するが、グリル部Gの内部には、魚等の被加熱物を載置する受け網が設けられ、受け網に載置された被加熱物を、上バーナ2aが上方側から加熱し、左右一対の下バーナ2bが下方側から加熱するように構成されている。
尚、図2に示すように、コンロバーナ1としての左コンロバーナ1A及び右コンロバーナ1B、並びに、グリルバーナ2としての上バーナ2a及び左右一対の下バーナ2bの夫々に対して、点火用の点火プラグPと熱電対等を用いて構成される着火状態検出用の着火センサRとが装備されている。
また、図1及び図2に示すように、コンロバーナ1としての左コンロバーナ1A及び右コンロバーナ1Bに対して、鍋等の被加熱物の存否を検出し且つその温度を検出する被加熱物検出センサSが装備されている。
(ガスコンロの操作構成)
図1に示すように、ガスコンロの前面部には、2つの左コンロバーナ1A及び右コンロバーナ1Bの夫々に対する点火及び消火の操作並びに火力調節の操作を行う円柱状の左コンロ用操作具6A及び右コンロ用操作具6Bが、左右両側に分散して設けられ、また、グリルバーナ2に対する点火及び消火の操作及び火力調節の操作を行う円柱状のグリル用操作具7が、右コンロ用操作具6Bの横側に設けられ、加えて、調理情報等の種々の情報を入力するためのコンロ用設定操作部10及びグリル用設定操作部11が、左右両側に分散して設けられている。
尚、ガスコンロの前面部におけるグリル用設定操作部11の横側箇所には、電池収納部を開閉する電池収納用開閉蓋12が設けられている。つまり、本実施形態のガスコンロは電池駆動式に構成されている。
ちなみに、一対の左コンロ用操作具6Aと右コンロ用操作具6Bは、同様に構成されて、同様に操作されるものであるので、以下、一対の左コンロ用操作具6Aと右コンロ用操作具6Bとを、コンロ用操作具6と呼称して説明する。
コンロバーナ1及びグリルバーナ2の夫々に対する燃焼操作具Hとしての、コンロ用操作具6及びグリル用操作具7は、同様に構成されて、同様に操作されるものであって、コンロ用操作具6を代表にして説明し、グリル用操作具7については補足説明する。
図3及び図5に示すように、コンロ用操作具6が、コンロ前後方向に押し移動させることにより、消火用位置A、点火用位置B及び燃焼用位置Cに切換自在に構成され、かつ、押し移動操作方向(コンロ前後方向)に沿う操作軸心Xの回りに回転操作自在に構成されている。
つまり、コンロ用操作具6が、消火用位置Aからの押し移動操作により点火用位置Bに移動し、当該点火用位置Bでの押し移動操作の解除により消火用位置Aを越えて点火用位置Bから離れる側に移動した燃焼用位置Cに付勢力にて移動し、当該燃焼用位置Cからの押し移動操作により消火用位置Aに復帰自在に構成されている。
ちなみに、コンロ用操作具6を燃焼用位置Cから消火用位置Aに操作する際には、コンロ用操作具6を燃焼用位置Cから消火用位置Aを越えた消火操作位置Dに押し移動させ、当該消火操作位置Dにて押し移動操作を解除することにより、コンロ用操作具6が消火用位置Aに付勢力により移動するように構成されている。
尚、図3は、コンロ用操作具6が消火用位置Aに位置する状態を示し、図5は、コンロ用操作具6が燃焼用位置Cに位置する状態を示す。
消火用位置Aにおいては、コンロ用操作具6の端面が、ガスコンロの前面部の表面Fから3mm程度だけコンロ前方側に突出し、点火用位置Bにおいては、コンロ用操作具6の端面が、ガスコンロの前面部の表面Fから4mm程度だけコンロ内方側(コンロ後方側)に引退し、燃焼用位置Cにおいては、コンロ用操作具6の端面が、ガスコンロの前面部の表面Fから17mm程度だけコンロ前方側に突出し、かつ、消火操作位置Dにおいては、コンロ用操作具6の端面が、ガスコンロの前面部の表面Fから2mm程度だけコンロ前方側に突出するようになっている。
したがって、コンロバーナ1を燃焼させない消火用位置Aにおいては、コンロ用操作具6がガスコンロの前面部からコンロ前方側に大きく突出しないため、ガスコンロの前面部を美麗な状態に維持でき、しかも、使用者がコンロ用操作具6に接触する不都合を抑制できる。
また、コンロバーナ1を燃焼させる燃焼用位置Cにおいては、コンロ用操作具6がガスコンロの前面部からコンロ前方側に大きく突出するため、コンロバーナ1が燃焼中であることを使用者に適切に認識させることができ、また、コンロ用操作具6を回転操作しながら火力調節を良好に行うことができる。
また、コンロ用操作具6を回転操作するときに把持する円筒状の周壁部Haが、操作軸心Xの回りに回転自在に構成されるのに対して、コンロ用操作具6を押し移動操作するときに押圧する端面部Hbが、押し移動する際には非回転状態に維持されるように構成されており、その詳細は後述する。
ちなみに、グリル用操作具7が、図7に示すように、コンロ用操作具6と同様に、消火用位置A、点火用位置B、燃焼用位置C、消火操作位置Dに押し移動操作自在で、操作軸心Xの回りに回転操作自在に構成され、また、グリル用操作具7を回転操作するときに把持する周壁部Haが、操作軸心Xの回りに回転自在に構成されるのに対して、コンロ用操作具6を押し移動操作するときに押圧する端面部Hbが、押し移動する際には非回転状態に維持されるように構成されている。
(燃料供給構成)
図2に示すように、都市ガス等のガス燃料が供給される元ガス供給路15に、左コンロバーナ1A及び右コンロバーナ1Bに対する一対のコンロ用分岐路16A、16B、及び、グリルバーナ2に対するグリル用分岐路17が接続され、グリル用分岐路17が、上バーナ2aに対する分岐路部分17aと左右一対の下バーナ2bに対する分岐路部分17bとに分岐されている。
一対のコンロ用分岐路16A、16Bの夫々には、コンロ用器具栓19が配設され、グリル用分岐路17には、グリル用器具栓20が配設されている。
コンロ用器具栓19には、 コンロ用操作具6の押し移動操作にて開閉操作されるメイン弁23、閉状態に弾性付勢された電磁操作式の安全弁24、コンロ用操作具6の回転操作により操作されるニードル式の燃料調節弁25、及び、火力を強状態と弱状態とに切換える火力調節用のコンロ側電磁弁26が装着されている。
ちなみに、本実施形態においては、燃料調節弁25は、コンロバーナ1の火力を調節する燃料調節部Vとして機能することになる。
そして、メイン弁23及び安全弁24を備える本流路28に対して、燃料調節弁25及びコンロ側電磁弁26を備える主流路29Aと、弱火用オリフィス27を備える分岐流路29Bとが、並列状態で接続されており、コンロ側電磁弁26の開状態では、ガス燃料が主流路29A及び分岐流路29Bを通して流動し、コンロ側電磁弁26の閉状態では、ガス燃料が分岐流路29Bを通して流動するように構成されている。
尚、コンロ側電磁弁26は、ガスコンロの運転を制御する制御部(図示せず)が、コンロ用設定操作部10にて設定された自動調理メニューを実行する際に、火力を強状態と弱状態とに切換えるために開閉操作されるものであって、その詳細は周知であるので、本実施形態においては、制御部が実行する自動調理メニュー並びに火力調節用のコンロ側電磁弁26の開閉操作についての説明は省略する。
グリル用器具栓20は、その主要部が、コンロ用器具栓19と同様に構成されるものであって、その主要部には、グリル用操作具7の押し移動操作にて開閉操作されるメイン弁23、及び、閉状態に弾性付勢された電磁操作式の安全弁24を備える本流路28が設けられる。
そして、グリル用器具栓20には、ガス燃料の供給圧力を設定圧力に調整するガバナ33が装備されている。
上バーナ2aに対する分岐路部分17a及び下バーナ2b対する分岐路部分17bの夫々に対して、主流路31Aと、弱火用オリフィス32を備える分岐流路31Bとが、並列状態で接続されており、主流路31Aには、上バーナ2a及び下バーナ2bの夫々の火力を強状態と弱状態とに切換える火力調節用のグリル側電磁弁30が備えられている。
そして、グリル側電磁弁30の開状態では、ガス燃料が主流路31A及び分岐流路31Bを通して流動し、グリル側電磁弁30の閉状態では、ガス燃料が分岐流路31Bを通して流動するように構成されている。
すなわち、上バーナ2a及び下バーナ2bの夫々に対する火力調節用のグリル側電磁弁30を開閉操作することにより、グリルバーナ2の火力を4段階に変更調節できるように構成されている。
つまり、上バーナ2a及び下バーナ2bの夫々の火力を強状態にする大火力状態、上バーナ2aの火力を強状態にしかつ下バーナ2bの火力を弱状態にする強め中間火力状態、上バーナ2aの火力を弱状態にしかつ下バーナ2bの火力を強状態にする弱め中間火力状態、及び、上バーナ2a及び下バーナ2bの夫々の火力を弱状態にする小火力状態に切換えることができるように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、上バーナ2a及び下バーナ2bの夫々に対する火力調節用のグリル側電磁弁30は、グリルバーナ2の火力を調節する燃料調節部Vとして機能することになる。
グリルバーナ2の火力調節は、グリル用操作具7の回転操作により行われるものであって、具体的には、グリル用操作具7の回転操作により操作される一対の火力調節用スイッチ34(図7及び図18参照)の情報に基づいて、上述した制御部が、一対のグリル側電磁弁30を開閉操作するように構成されており、その詳細は後述する。
(コンロ用器具栓の詳細)
図3〜図5に示すように、コンロ用器具栓19の本体ケーシング36が、合成樹脂製の前部側ケーシング36Fと金属製の後部側ケーシング36Rとを、前後に並ぶ状態で接続し、且つ、後部側ケーシング36Rの上部に、金属製の上部側ケーシング36Uを接続した形態に構成されている。
図5に示すように、後部側ケーシング36Rには、コンロ前後方向に沿う弁収納用空間が形成され、その弁収納用空間の内部に、メイン弁23及び電磁操作式の安全弁24が装着されており、その詳細は後述する。
図4及び図5に示すように、上部側ケーシング36Uは、前部側ケーシング36Fの上方箇所に向けて片持ち状に延出する部分を備えており、その延出する部分に、コンロバーナ1に対する燃料調節部燃料調節弁25が装備され、上部側ケーシング36Uの後部に、火力調節用のコンロ側電磁弁26が装着されており、その詳細は後述する。
図5に示すように、前部側ケーシング36Fには、コンロ前後方向に沿うスライダ収納用空間が形成され、そのスライダ収納用空間に、コンロ用操作具6と一体移動するスライダ40及び当該スライダ40にて押圧移動操作される中継スライダ41が、操作軸心Xの回りでの回転を阻止された状態で操作軸心Xの軸心方向に沿って移動自在に収納されており、その詳細は後述する。
図5に示すように、本体ケーシング36における後部側ケーシング36Rの下部には、元ガス供給路15が接続される導入口38が形成され、上部ケーシング36Uの上部には、コンロバーナ1に向けてガス燃料を供給する導出口39が形成されている。
そして、本体ケーシング36における後部側ケーシング36R及び上部ケーシング36Uの内部には、導入口38と導出口39とを連通する状態で、本流路28、主流路29A、及び、分岐流路29Bが形成されている。
図6は、メイン弁23、電磁操作式の安全弁24及びコンロ側電磁弁26が開き状態となって、導入口38に導入されたガス燃料が導出口39に流動する状態を示すものであって、ガス燃料の流れを矢印線で示している。
ガス燃料の流れにより、本流路28、主流路29A、及び、分岐流路29Bの夫々の構成を理解することができるので、本流路28、主流路29A、及び、分岐流路29Bについての詳細な説明を省略する。
図5及び図6に示すように、後部側ケーシング36Rには、金属製のバルブロッド42が、コンロ用操作具6の押し移動操作方向(コンロ前後方向)に沿って往復移動自在に収納され、このバルブロッド42に、メイン弁23を構成するメイン弁用弁体23Aが一体移動するように装着されている。
また、メイン弁用弁体23Aをコンロ前面側に向けて付勢する第1スプリング43が設けられ、メイン弁用弁体23Aが、第1スプリング43の付勢力にてコンロ前面側に移動することによって、メイン弁用弁座23Bに接当する閉じ位置に移動するように構成されている。
図5及び図6に示すように、安全弁24を構成する安全弁用弁体24Aが、第2スプリング44にてコンロ前面側に移動して安全弁用弁座24Bに接当する閉じ位置に移動するように構成されている。
また、バルブロッド42が第1スプリング43の付勢力に抗してコンロ内方側(コンロ後方側)に移動することにより、安全弁24の安全弁用弁体24Aを開き位置に押圧操作されるように構成されている。
そして、安全弁24の励磁部24Cが、開き位置に押圧操作された安全弁用弁体24Aを電磁力にて開き位置に保持するように構成されている。
図4に示すように、燃料調節弁25が、操作軸心Xに沿う方向視にて、コンロ用操作具6の上方側の側脇に位置する状態で、上部側ケーシング36Uに設けられている。
つまり、上部側ケーシング36Uには、燃料調節弁25の燃料調節用弁体としての弁本体25Aが、コンロ用操作具6の押し移動操作方向(コンロ前後方向)に沿って往復移動自在に収納されている。
図5及び図6に示すように、上部側ケーシング36Uにおける弁本体25Aを収納する弁ケーシングとして機能する筒部36Wの下壁部に、コンロ用操作具6の押し移動操作方向に沿うスリット45(挿通孔の一例)が形成され、弁本体25Aに装着した連係ピン46(被係止体の一例)が、スリット45を通して下方に突出する状態で設けられている。
そして、この連係ピン46を係止移動操作することによって、燃料調節弁25を調節操作することになるが、その詳細は後述する。
図5及び図6に示すように、上部側ケーシング36Uのコンロ内方側の端部には、コンロ側電磁弁26が装着されている。このコンロ側電磁弁26は、閉じ位置に復帰付勢された開閉弁体26Aを電磁弁用弁座26Bに対して接当させることにより、主流路29Aを閉じ、開閉弁体26Aを電磁弁用弁座26Bから離間させることにより、主流路29Aを開くように構成されている。
図5に示すように、前部側ケーシング36Fは、内部にスライダ収納用空間を備える支持体ケーシングとして構成されるものであって、内部に形成されたスライダ収納用空間のコンロ前後方向の中間部には、スライダ40の中央部からコンロ後方側に突出する突起状の押し部40Aが挿通自在な環状の中間壁部36mが形成され、また、中間壁部36mの下方には、スライダ40の下端部からコンロ後方側に突出する平板状の位置決め板部40Bが、コンロ前後方向に移動自在に挿通されている。
スライダ40は、位置決め板部40Bが中間壁部36mの下部等に接当することによって、操作軸心X回りでの回転が阻止されるように構成されている。
中間壁部36mとスライダ40との間には、スライダ40をコンロ前方側に付勢する第3スプリング47が設けられ、前部側ケーシング36Fの前端部には、スライダ40のコンロ前方側への移動範囲を受止め規制する受止部36nが設けられている。
中継スライダ41をコンロ前方側に付勢する第4スプリング48が設けられ、この第4スプリング48にて付勢された中継スライダのコンロ前方側への移動範囲が、中間壁部36mにて受止め規制されるように構成されている。
また、図示は省略するが、前部側ケーシング36Fの左横側部には、点火用の固定接点や安全用の固定接点などを備えた接点板ブロックが取り付けられ、スライダ40の摺動に伴って、スライダ40に取り付けた可動接点が各固定接点に対する接触状態と非接触状態とに切り換えられるように構成されている。
この接点板ブロックの検出情報が制御部に入力されて、制御部が、接点板ブロックの検出情報に基づいて、点火プラグPの点火作動、及び、安全弁24の開閉作動を制御するように構成されており、その詳細は後述する。
(プッシュ−プッシュ機構)
図5及び図6に示すように、前部側ケーシング36Fの下面部には、U字状の係止ピン49が、前部側ケーシング36Fの後部に設けた支点形成部36Pにて後端部が左右方向に揺動自在に支持されることにより、左右方向に揺動自在で、かつ、環状スプリング50にて上方側に向けて付勢された形態で設けられている。
スライダ40の位置決め板部40Bの下面には、前部側ケーシング36Fの底壁部を貫通する係止ピン49の先端部(前端部)が係合する位置決め用の係合溝K(図13参照)が形成されており、係止ピン49と係合溝Kとから、コンロ用操作具6の位置決めを行う、いわゆるプッシュ−プッシュ機構が構成されている。
このプッシュ−プッシュ機構は、周知であるため簡単に説明すると、係合溝Kには、図13に示すように、コンロ用操作具6が消火用位置Aに位置するときに、係止ピン49の先端部が位置することになる消火用操作位置Ka、コンロ用操作具6が点火用位置Bに位置するときに、係止ピン49の先端部が位置することになる点火用操作位置Kb、コンロ用操作具6が燃焼用位置Cに位置するときに、係止ピン49の先端部が位置することになる燃焼用操作位置Kc、及び、コンロ用操作具6が消火操作位置Dに位置するときに、係止ピン49の先端部が位置することになる消火移行位置Kdが存在する。
そして、係合溝Kには、消火用操作位置Kaと点火用操作位置Kbとを接続する屈曲状の第1溝部分K1、点火用操作位置Kbと燃焼用操作位置Kcとを接続するコンロ前後方向に伸びる形態の第2溝部分K2、及び、第2溝部分K2の中間部と消火移行位置Kdとを接続する傾斜状の第3溝部分K3、及び、消火移行位置Kdと消火用操作位置Kaとを接続する傾斜状の第4溝部分K4が形成されている。
また、係合溝Kには、消火用操作位置Kaから点火用操作位置Kbに移動した係止ピン49の先端部が消火用操作位置Kaの存在側に移動するのを阻止する第1段部L1、点火用操作位置Kbから燃焼用操作位置Kcに移動した係止ピン49の先端部が点火用操作位置Kbの存在側に移動するのを阻止しながら消火移行位置Kdに案内する第2段部L2、燃焼用操作位置Kcから消火移行位置Kdに移動した係止ピン49が燃焼用操作位置Kcの存在側に移動するのを阻止する第3段部L3、及び、消火移行位置Kdから消火用操作位置Kaに移動した係止ピン49が消火移行位置Kdに移動するのを阻止する第4段部L4が形成されている。
したがって、プッシュ−プッシュ機構は、コンロ用操作具6と一体的に前後に移動するスライダ40が前後に移動することにより、左右に揺動する係止ピン49の先端部が係合溝Kにて案内されることによって、スライダ40と一体移動しかつコンロ前方側に付勢されているコンロ用操作具6を位置決めするように構成されるものであって、具体的には、コンロ用操作具6を、押し移動操作により、消火用位置A、点火用位置B、燃焼用位置C及び消火操作位置Dに順次移動させるように案内し、かつ、消火用位置A及び燃焼用位置Cにてコンロ用操作具6を保持するように構成されている。
また、図5及び図6に示すように、中継スライダ41の下部には、スライダ40の位置決め板部40Bと前部側ケーシング36Fの底部壁との間に位置する状態で、板状の位置決め部41Aが設けられ、係止ピン49の先端部が、中継スライダ41の下部の板状の位置決め部41Aに形成した挿通孔51を貫通する状態で設けられている。
そして、コンロ用操作具6が点火用位置Bから燃焼用位置Cに移動しても、係止ピン49の先端部が挿通孔51のコンロ後方側の孔縁部51r(図6参照)を係止することにより、バルブロッド42を押し移動する位置に中継スライダ41を保持し、コンロ用操作具6が燃焼用位置Cから消火操作位置Dに操作されると、係止ピン49の先端部が挿通孔51の孔縁部51rを係止することが解除されて、中継スライダ41がコンロ前方側に移動して、バルブロッド42の押し移動操作を解除するように構成されている。
つまり、左右方向に揺動自在な係止ピン49が、消火用操作位置Kaから点火用操作位置Kbに移動するときに左方側(コンロ正面視にて)に揺動し、燃焼用操作位置Kcから消火移行位置Kdに移動するときに右方側(コンロ正面視にて)に揺動することを用いて、挿通孔51のコンロ後方側の孔縁部51rを係止する係止状態と係止を解除する解除状態とに切換える形態で、中継スライダ41を係止ピン49にて係止するように構成されている。
ちなみに、挿通孔51のコンロ後方側の孔縁部51rは、燃焼用操作位置Kcに位置する係止ピン49の先端部に係止され、係止ピン49の先端部が消火移行位置Kdや消火用操作位置Kaに位置するときには、係止ピン49の先端部による係止が解除されるものであるから、燃焼用操作位置Kcに対応する部分よりも消火移行位置Kdや消火用操作位置Kaに対応する部分をコンロ後方側に位置させるL字状に形成されている。
(コンロ用器具栓19による操作の詳細)
次に、コンロ用操作具6の操作に基づく、コンロ用器具栓19の作動及び制御部の制御作動についてまとめて説明する。
すなわち、図9に示すように、コンロ用操作具6が消火用位置Aにあるときは、スライダ40の可動接点が点火用の固定接点及び安全用の固定接点に対する非接触状態となり、そして、メイン弁23のメイン弁用弁体23Aが本流路28を閉じ、且つ、安全弁24も弾性的に閉弁されて、安全弁用弁体24Aが本流路28を閉じるように構成されている。
図9及び図10に示すように、コンロ用操作具6を消火用位置Aから点火用位置Bに押し移動操作すると、スライダ40が中継スライダ41を押し移動し、かつ、中継スライダ41がバルブロッド42を押し移動することにより、メイン弁23のメイン弁用弁体23Aが本流路28を開き、かつ、バルブロッド42の先端が安全弁24の安全弁用弁体24Aを押圧して開弁することになる。
また、図示は省略するが、コンロ用操作具6を点火用位置Bに押し移動操作すると、スライダ40の可動接点が点火用の固定接点に接触する接触状態に切り換えられることにより、制御部が、着火センサRにて着火が検出されるまで点火プラグPを作動させる点火処理を実行し、加えて、着火センサRにて着火が検出されると、安全弁24を開き状態に保持すべく、安全弁24に通電することになる。
図11に示すように、コンロバーナ1が着火したのち、コンロ用操作具6の押し移動操作を解除すると、コンロ用操作具6が燃焼用位置Cに付勢力にて移動し、スライダ40がコンロ用操作具6と共にコンロ前方側に移動することになるが、中継スライダ41が、係止ピン49の係止により、バルブロッド42を押し移動操作する状態に維持されることになり、メイン弁23のメイン弁用弁体23Aが本流路28を開く状態が維持される。
また、図示は省略するが、コンロ用操作具6が燃焼用位置Cに移動すると、スライダ40の可動接点が、点火用固定接点に接触しない非接触状態に切り換えられ、かつ、安全用の固定接点に接触する接触状態に切換えられる。
制御部は、安全用の固定接点が接触状態に切換えられているので、着火センサRにて着火が検出されているときには、安全弁24を開き状態に操作し、そして、着火センサRにて着火が検出されないときには、安全弁24を閉じ状態に操作する非常停止処理を実行する。
図12に示すように、コンロ用操作具6を燃焼用位置Cから消火操作位置Dに押し込み操作すると、係止ピン49による中継スライダ41の係止が解除されて、スライダ40がコンロ前方側に移動することにより、バルブロッド42がコンロ前方側に移動することになり、メイン弁23のメイン弁用弁体23Aが本流路28を閉じることになる。
また、図示は省略するが、コンロ用操作具6が消火操作位置Dに移動すると、スライダ40の可動接点が点火用の固定接点及び安全用の固定接点に対する非接触状態となるので、制御部が、安全弁24を閉じ状態に操作する消火処理を実行することになる。
(コンロ用操作具の詳細)
図4及び図5に示すように、コンロ用操作具6の周壁部Haを形成する筒状の本体部52が設けられ、その本体部52の前端部に、コンロ用操作具6の端面部Hbを形成する本体キャップ53が設けられている。
本体キャップ53には、コンロ後方側に伸びる脚状でかつ先端部には径方向外方に突出する係止突部を備える複数の脚部53aが設けられている。これに対して、本体部52の内面には、環状の突部52aが形成されている。
そして、本体キャップ53の脚部53aが、本体部52の突部52aの内部に嵌合し、かつ、脚部53aの先端の係止突部が突部52aを係止する状態で、本体キャップ53が本体部52に装着されている。
つまり、本体キャップ53が、操作軸心Xの回りに回転自在に本体部52に装着されている。
スライダ40の先端に嵌合装着される筒状スペーサ54が設けられ、本体キャップ53の脚部53aが、筒状スペーサ54に外嵌し、かつ、本体キャップ53の裏面(コンロ後方側の面)が、筒状スペーサ54の先端に接当するように構成されている。
したがって、本体キャップ53をコンロ後方側に押し移動すると、本体キャップ53の裏面に接当する筒状スペーサ54がコンロ後方側に押し移動されることにより、スライダ40がコンロ後方側に押し移動されるように構成されている。
そして、本体キャップ53の裏面(コンロ後方側の面)は、上述の如く、筒状スペーサ54の先端に接当するものであるから、本体キャップ53が、筒状スペーサ54及びスライダ40に対して、操作軸心Xの回りに回転できるようになっている。
つまり、本体キャップ53は、本体部52及び筒状スペーサ54(スライダ40)の夫々に対して、操作軸心Xの回りに回転自在に装着されている。
火力調節用の回転体55の筒状本体55Aが、筒状スペーサ54とスライダ40との接続箇所に、操作軸心Xの回りに回転自在に、かつ、コンロ前後方向での移動を規制された状態で外嵌され、コンロ用操作具6の本体部52が、回転体55の筒状本体55Aに対して、一体回転自在でかつコンロ前後方向での移動を規制された状態で外嵌されている。
つまり、本実施形態においては、コンロ操作具6の周壁部Haが、回転体55を備える形態に構成されている。そして、回転体55の筒状本体55Aには、火力調節用の操作片55Bが操作軸心Xの軸心方向に沿ってコンロ後方側に延出されており、後述の如く、燃料調節弁25を操作するように構成されている。
ちなみに、コンロ用操作具6の本体部52には、コンロ後方側に伸びかつ先端部に係合孔を備える舌片52bが備えられ、本体部52を回転体55の筒状本体55Aに外嵌した状態において、筒状本体55Aの外周部に形成した位置決め突起55aに対して舌片52bの係合孔を係合させることにより、本体部52を回転体55に対して位置決めするように構成されている。
以上の通り、本実施形態においては、スライダ40と筒状スペーサ54とから、燃焼操作具Hとしてのコンロ用操作具6を点火用位置B、燃焼用位置C及び消火用位置Aに切換え自在に支持するスライド式の操作具支持体Jが構成される。この操作具支持体Jは、操作軸心Xの回りでの回転を阻止された状態で操作軸心Xの軸心方向に沿って移動自在に前部側ケーシング(支持体ケーシング)36Fに収納されることになる。
そして、コンロ用操作具6の周壁部Haが、端面部Hb及び操作具支持体Jの夫々に対して、操作軸心Xの回りで回転自在に構成され、端面部Hbが、操作具支持体Jに対して、操作軸心Xの回りで回転自在に構成されている。
(燃料調節弁の操作構成)
図4及び図5に示すように、前部側ケーシング36Fの上部の半円筒状の外周部に、燃料調節用回転体Tとして、コンロ操作具6の押し移動操作方向での移動を規制されかつ操作軸心Xの回りに回転自在な状態で火力調節用の弁操作用回転体56が装着されている。
弁操作用回転体56は、円弧状の円弧状部56Bを主要部として備え、その円弧状部56Bから、操作軸心Xの軸心方向に沿ってコンロ用操作具6の存在側に延出する棒状の被操作片56Aを備える形態に構成されている。
前部側ケーシング36Fの上面には、位置決め用の凹溝として、コンロ前後方向に並ぶ一対の位置決め溝Eが操作軸心Xを軸心とする形態で形成され、弁操作用回転体56の下面には、位置決め溝Eに係合する一対の係合突起56aが形成されており、係合突起56aが位置決め溝Eに嵌合することにより、操作具6の押し移動操作方向(コンロ前後方向)での弁操作用回転体56の移動を規制するように構成されている。
回転体55の操作片55Bが、操作軸心Xの軸心方向に沿って弁操作用回転体56の存在側に延出される形態で断面形状が逆U字状に形成され、弁操作用回転体56の被操作片56Aが、操作片55Bの内部に、コンロ前後方向に移動自在に、かつ、操作軸心Xの回りに一体回転する状態に挿入するように構成されている。
つまり、操作片55Bと被操作片56Aとから、コンロ操作具6の周壁部Haと弁操作用回転体56とを操作軸心Xの軸心方向での相対移動を許容する状態で一体回転自在に連結する連結部Zが構成されることになり、そして、操作片55Bと被操作片56とが、操作軸心Xの軸心方向での相対移動自在にかつ操作軸心Xの回りに一体回転する状態で係合されている。
図3〜図5に示すように、前部側ケーシング36Fの上面部に、弁操作用回転体56のコンロ用操作具6から離れる側となる後端部に設けた被押え部56bを上方側(外方側)から受止め支持する受支持部36rが設けられ、被押え部56bが、弁操作用回転体56の操作軸心X回りでの回転を許容される状態で浮き上がりを阻止するように、受支持部36rにて受止められるように構成されている。
また、操作片55Bが、被操作片56Aを上方側(外方側)から受止支持するように構成されている。
つまり、回転体55の操作片55Bが、弁操作用回転体56の被操作片56Aの浮き上がりを阻止するように、被操作片56Aを上方側(外方側)から受止め、かつ、前部側ケーシング36Fの上面部に設けた受支持部36rが、弁操作用回転体56の被押え部56bを上方側(外方側)から受止めることによって、弁操作用回転体56が前部側ケーシング36Fの上面部から上方側(外方側)に外れることを阻止するように構成されている。
図3〜図5に示すように、弁操作用回転体56の円弧状部56Bの上面側には、燃料調節弁25の弁本体25Aに装着した連係ピン46の下端部(先端部)が係合するピン操作溝U(弁操作溝の一例)が、操作軸心Xを中心とする螺旋溝状に形成されている。具体的には、ピン操作溝Uが、ガスコンロの正面視において、左側に位置する溝部分ほどコンロ前方側に位置する状態に形成されている。
したがって、コンロ用操作具6の周壁部Haを回転操作することにより、周壁部Haと一体回転する回転体55の操作片55Bが弁操作用回転体56を回転操作し、弁操作用回転体56の回転により、ピン操作溝Uに係合する連係ピン46がコンロ前後方向に移動して、燃料調節弁25の弁本体25Aがコンロ前後方向に移動することによって、ガス燃料の供給量を調節できるように構成されている。
そして、ピン操作溝Uが、ガスコンロの正面視において、左側に位置する溝部分ほどコンロ前方側に位置する状態に形成されているため、コンロ用操作具6の周壁部Haを右側に回転操作するほど、燃料調節弁25の弁本体25Aがコンロ前方側に移動されて、ガス燃料の供給量が多くなるように構成されている。
以上の通り、本実施形態においては、コンロバーナ1の燃料調節部Vとしての燃料調整弁25を操作するコンロバーナ側の燃料調節機構部M1が、弁操作用回転体56及び連結部Zを備える形態に構成され、連結部Zが、操作片55Bと被操作片56Aとから構成されている。
(コンロバーナの点火用調節機構部)
コンロバーナ1の火力は、燃料調節弁25によって弱火から強火の間で調節されることになるが、本実施形態のコンロバーナ1は、点火させるときには、弱火と強火との間の中火にて点火させることが好ましいものである。
このため、図14〜図17に示すように、燃料調節弁25が中火よりも弱火側や強火側に操作されていても、コンロ用操作具6を燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、燃料調節弁25を中火に対応する状態に復帰操作するコンロバーナ側の点火用調節機構部N1が備えられており、以下、そのコンロバーナ側の点火用調節機構部N1について説明する。
回転体55における操作片55Bの両側には、回転体55の筒状本体55Aと操作片55Bとを接続する板状のカム形成部55Cが設けられている。つまり、カム形成部55Cが、前部側ケーシング36Fの外部を通して後述するカム操作体57の存在側に延出される状態で、且つ、操作片55Bの側縁部から延出される状態で操作片55Bと一体形成されている(図4参照)。
そして、それら一対のカム形成部55Cのうちの、ガスコンロの正面視において左側のカム形成部55Cの後端部が、復帰操作用カムWとして、操作片55Bから離れるほどコンロ前方側に位置する弱火側復帰操作カムWL(図16、図17参照)を形成し、一対のカム形成部55Cのうちの、ガスコンロの正面視において右側のカム形成部55Cの後端部が、復帰操作用カムWとして、操作片55Bから離れるほどコンロ前方側に位置する強火側復帰操作カムWR(図14、図15参照)を形成するように構成されている。
図4、図14及び図15に示すように、ガスコンロの正面視において、前部側ケーシング36Fの外周部の右側箇所には、カム操作体57として、点火用の中火力よりも強火力側に操作した状態のコンロ用操作具6を燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、強火側復帰操作カムWRと接当する強火側カム操作用突起57Rが設けられている。
したがって、点火用の中火力よりも強火力側に操作した状態のコンロ用操作具6の端面部Hbを押圧しながら、コンロ用操作具6を燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、強火側復帰操作カムWRが強火側カム操作用突起57Rに接当することにより、回転体55を点火用の中火力に対応する回転位置に復帰回転させるように構成されている。
図16及び図17に示すように、ガスコンロの正面視において、前部側ケーシング36Fの外周部の左側箇所には、カム操作体57として、点火用の中火力よりも弱火力側に操作した状態のコンロ用操作具6を燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、弱火側復帰操作カムWLと接当する弱火側カム操作用突起57Lが設けられている。
したがって、点火用の中火力よりも弱火側に操作した状態のコンロ用操作具6の端面部Hbを押圧しながら、コンロ用操作具6を燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、弱火側復帰操作カムWLが強火側カム操作用突起57Rに接当することにより、回転体55を点火用の中火力に対応する回転位置に復帰回転させるように構成されている。
ちなみに、弱火側復帰操作カムWL及び強火側復帰操作カムWRの前端側部分が、操作軸心Xと平行な状態に形成されており、燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたコンロ用操作具6が、その後、消火用位置Aや点火用位置Bに位置するときに、中火力に対応する回転位相に復帰回転させた回転体55を、その回転位相に維持できるように構成されている。
ところで、コンロ用操作具6の端面部Hbを構成する本体キャップ53が、上述の如く、コンロ用操作具6の周壁部Haを構成する本体部52に対して操作軸心Xの回りに回転自在に構成されているから、コンロ用操作具6の端面部Hbを押圧しながら、コンロ用操作具6を燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、回転体55の回転に伴ってコンロ用操作具6の周壁部Haが回転しても、コンロ用操作具6の端面部Hbが回転しないため、コンロ用操作具6の端面部Hbを押圧操作することを、違和感のない状態で良好に行えるものとなっている。
しかも、コンロ用操作具6の端面部Hbを構成する本体キャップ53が、スライダ40に接続された筒状スペーサ54に対して、操作軸心Xを回転軸心として回転自在に装着されているから、本体部52と本体キャップ53との間の隙間に煮汁が入り込むこと等により、本体キャップ53の本体部52に対する回転が阻止される状態になったときには、コンロ用操作具6を燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させる際に、本体キャップ53を筒状スペーサ54に対して回転させることができるため、本体キャップ53の本体部52に対する回転が阻止される状態になったときにも、コンロ用操作具6を燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させる操作を良好に行うことができる。
(グリル用器具栓について)
図7及び図8を参照しながら、グリル用器具栓20について説明するが、グリル用器具栓20はコンロ用器具栓19と同様に構成される部分を備えるものであるから、以下の説明においては、グリル用器具栓20がコンロ用器具栓19と異なる部分を中心に説明するようにして、コンロ用器具栓19と同様に構成される部分については、コンロ用器具栓19と同じ符号を付記して、説明を省略する。
本体ケーシング36が、前部側ケーシング36F、後部側ケーシング36R、及び、上部側ケーシング36Uから構成される点は、コンロ用器具栓19と同じであるが、上部側ケーシング36Uが、コンロ用器具栓19とは異なっている。
すなわち、グリル用器具栓20の上部側ケーシング36Uが導出口39に連通する本流路28を構成する流路部分を備える点は、コンロ用器具栓19と同様であるが、その流路部分に対して作用させる形態でガバナ33を備えている。
また、グリル用器具栓20の上部側ケーシング36Uのコンロ前方側部分には、上述した一対の火力調節用スイッチ34を備えるスイッチケース34Kが装備されている。つまり、グリル用器具栓20の上部側ケーシング36Uには、コンロ用器具栓19が備える燃料調節弁25に代えて、スイッチケース34Kが装備されている。
(グリル用操作具の詳細)
グリル用操作具7は、コンロ用操作具6と同様に構成されている。すなわち、図8に示すように、グリル用器具栓20の前部側ケーシング36Fには、コンロ用器具栓19と同様に、スライダ40が装備され、そのスライダ40やそのスライダ40に接続される筒状スペーサ54からなる操作具支持体Jに、グリル用操作具7が装着される。
そして、グリル用操作具7の周壁部Haを形成する筒状の本体部52が設けられ、その本体部52の前端部に、グリル用操作具7の端面部Hbを形成する本体キャップ53が設けられ、さらに、火力調節用の回転体55が設けられている。
本体部52及び本体キャップ53、並びに、火力調節用の回転体55は、上述した通りであり、詳細な説明を省略する。
(グリルバーナの火力調節用操作構成)
グリルバーナ2は、上述の如く、上バーナ2a及び下バーナ2bの夫々の火力を強状態にする大火力状態と、上バーナ2aの火力を強状態にしかつ下バーナ2bの火力を弱状態にする強め中火力状態と、上バーナ2aの火力を弱状態にしかつ下バーナ2bの火力を強状態にする弱め中火力状態と、上バーナ2a及び下バーナ2bの夫々の火力を弱状態にする小火力状態との4段階に火力が調節自在に構成されている。
そして、上述した一対の火力調節用スイッチ34の操作情報に基づいて、一対のグリル側電磁弁30を制御部が開閉操作することにより、グリルバーナ2の火力を上述の4段階に調節するように構成されている。
図7、図8及び図19に示すように、前部側ケーシング36Fの上部に、グリル用操作体58が、燃料調節用回転体Tとして、コンロ用器具栓19に装備した弁操作用回転体56に代えて装備されている。
グリル用操作体58は、弁操作用回転体56と同様な構成によって、前部側ケーシング36Fに装着されている。
また、グリル用操作体58は、コンロ用器具栓19に装備した弁操作用回転体56と同様に、グリル用操作具7の周壁部Haと一体回転する回転体55に連係されている。
つまり、グリル用操作体58には、回転体55の操作片55Bに挿入する被操作片としての連係棒状部58Aが備えられて、回転体55と一体回転するように構成されている。
したがって、グリル用操作具7の周壁部Haを回転操作することにより、周壁部Haと一体回転する回転体55の操作片55Bがグリル用操作体58を回転操作するように構成されている。
グリル用操作体58には、前後に並ぶ一対の火力調節用スイッチ34を押圧操作する前側スイッチ操作カム58Fと後側スイッチ操作カム58Rが設けられており、グリル用操作体58の回転により、一対の火力調節用スイッチ34を4状態に操作するように構成されている。
すなわち、図18に示すように、グリル用操作具7の周壁部Haを最も右側方向に回転させた状態においては、前側スイッチ操作カム58Fが対応する火力調節用スイッチ34を押圧操作し、かつ、後側スイッチ操作カム58Rが対応する火力調節用スイッチ34を操作しない大火力用操作状態となる(図18の最下段の図)。
グリル用操作具7の周壁部Haを大火力用操作状態から左方向に回転させるに伴って、前側スイッチ操作カム58Fが対応する火力調節用スイッチ34を押圧操作し、かつ、後側スイッチ操作カム58Rも対応する火力調節用スイッチ34を押圧操作する強め中火力用操作状態となる(図18の下から2番目の図)。
グリル用操作具7の周壁部Haを強め中火力用操作状態から左方向に回転させるに伴って、前側スイッチ操作カム58Fが対応する火力調節用スイッチ34を操作せずに、後側スイッチ操作カム58Rが対応する火力調節用スイッチ34を押圧操作する弱め中火力用操作状態となる(図18の上から2番目の図)。
グリル用操作具7の周壁部Haを弱め中火力用操作状態から左方向に回転させるに伴って、前側スイッチ操作カム58Fが対応する火力調節用スイッチ34を押圧操作せず、後側スイッチ操作カム58Rも対応する火力調節用スイッチ34を押圧操作しない弱火用操作状態となる(図18の最上段の図)。
また、グリル用操作具7の周壁部Haを弱火用操作状態から右方向に回転させるに伴って、弱め中火力用操作状態、強め中火力用操作状態、大火力用操作状態になる。
つまり、グリル用操作具7の周壁部Haを左右方向に回転操作することによって、弱火力用操作状態、弱め中火力用操作状態、強め中火力用操作状態、及び、大火力用操作状態のいずれかに切換えることができるように構成されている。
そして、制御部が、一対の火力調節用スイッチ34の操作状態に基づいて、一対のグリル側電磁弁30を開閉操作することにより、グリルバーナ2の火力を大火力状態、強め中火力状態、弱め中火力状態、及び、弱火力状態に切換えるように構成されている。
以上の通り、本実施形態においては、グリルバーナ2の燃料調節部Vとしての火力調節用のグリル側電磁弁30を操作するグリルバーナ側の燃料調節機構部M2が、グリル用操作体58及び連結部Zを備える形態に構成され、連結部Zが、操作片55Bと被操作片としての連係棒状部58Aとから構成されている。
(グリルバーナの点火用調節機構部)
グリルバーナ2の火力は、上述の如く、大火力状態、強め中火力状態、弱め中火力状態、及び、弱火力状態に切換えられることになるが、本実施形態のグリルバーナ2は、点火させるときには、大火力状態にて点火させることが好ましいものである。
このため、図19及び図20に示すように、グリル用操作体58が大火力用操作状態とは異なる状態に操作されている場合には、グリル用操作具7を燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、グリル用操作体58を大火力用操作状態に復帰操作するグリルバーナ側の点火用調節機構部N2が備えられており、以下、その点火用調節機構部N2について説明する。
ガスコンロの正面視において、回転体55の操作片55Bの左側には、回転体55の筒状本体55Aと操作片55Bとを接続するカム形成部55Cが設けられている。
尚、コンロ用操作具6においては、回転体55の操作片55Bの両側にカム形成部55Cが備えられるが、グリル用操作具7においては、回転体55の操作片55Bの左側に相当する箇所のみに、カム形成部55Cが設けられる。
そして、カム形成部55Cの後端部が、復帰操作用カムWとして、操作片55Bから離れるほどコンロ前方側に位置するグリル用復帰操作カムWGを形成するように構成されている。
また、ガスコンロの正面視において、前部側ケーシング36Fの外周部の左側箇所には、カム操作体57として、大火力状態よりも左方向に操作した状態のグリル用操作具7を燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、グリル用復帰操作カムWGと接当するグリル用カム操作用突起57Gが設けられている。
ちなみに、前部側ケーシング36Fは、コンロ用器具栓19とグリル用器具栓20とに共用されるため、グリル用器具栓20の前部側ケーシング36Fには、弱火側カム操作用突起57Lと強火側カム操作用突起57Rとが装備されることになり、グリル用カム操作用突起57Gは、弱火側カム操作用突起57Lと同じである。
したがって、大火力状態よりも左方向に操作した状態のグリル用操作具7の端面部Hbを押圧しながら、グリル用操作具7を燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、グリル用復帰操作カムWGがグリル用カム操作用突起57Gに接当することにより、回転体55と一体回転するグリル用操作体58を大火力用操作状態に復帰回転させるように構成されている。
ちなみに、グリル用復帰操作カムWGの前端側部分が、操作軸心Xと平行な状態に形成されており、燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたグリル用操作具7が、その後、消火用位置Aや点火用位置Bに位置するときに、大火力用操作状態に対応する回転位相に復帰回転させた回転体55を、その回転位相に維持できるように構成されている。
ところで、グリル用操作具7の端面部Hbを構成する本体キャップ53が、上述の如く、グリル用操作具7の周壁部Haを構成する本体部52に対して操作軸心Xの回りに回転自在に構成されているから、グリル用操作具7の端面部Hbを押圧しながら、グリル用操作具7を燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させたときに、回転体55の回転に伴ってグリル用操作具7の周壁部Haが回転しても、グリル用操作具7の端面部Hbが回転しないため、グリル用操作具7の端面部Hbを押圧操作することを、違和感のない状態で良好に行えるものとなっている。
しかも、グリル用操作具7の端面部Hbを構成する本体キャップ53が、スライダ40と筒状スペーサ54とからなる操作具支持体Jに対して、操作軸心Xの回りに回転自在に装着されているから、本体部52と本体キャップ53との間の隙間に煮汁が入り込むこと等により、本体キャップ53の本体部52に対する回転が阻止される状態になったときには、グリル用操作具7を燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させる際に、本体キャップ53が操作具支持体Jに対して回転するため、本体キャップ53の本体部52に対する回転が阻止される状態になったときにも、グリル用操作具7を燃焼用位置Cから消火操作位置Dに向けて押し移動させる操作を良好に行うことができる。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、コンロバーナ1の火力調節構成に本発明を適用する場合を例示したが、グリルバーナ2の火力調節構成に本発明を適用してもよい。
(2)上記実施形態では、ガス調理器としてガスコンロを例示したが、本発明は、グリル専用機等の種々のガス調理器に適用できるものである。
(3)上記実施形態では、燃焼操作具Hの周壁部Haが、操作片55Bを備える回転体55の筒状本体55Aに対して一体回転する状態に外嵌されることによって、周壁部Haが操作片55Bを備える場合を例示したが、周壁部Haと操作片55Bと一体的に形成する形態で実施してもよい。
(4)上記実施形態では、操作具支持体Jが、スライダ40とそのスライダ40に接続されるスペーサ54とから構成される場合を例示したが、スライダ40とスペーサ54とを一体形成して、操作具支持体Jを構成するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、コンロバーナ1の点火用火力が、中火力である場合を例示したが、コンロバーナ1の点火用火力が、大火力(強火力)である場合にも本発明は適用できるものである。この場合において、コンロバーナ側の点火用調節機構部N1は、グリルバーナ側の点火用調節機構部N2と同様に構成することができる。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
6 燃焼操作具
25 燃料調節弁
25A 燃料調節用弁体
36F 支持体ケーシング
36W 弁ケース
45 挿通孔
46 被係止体
55B 操作片
56 弁操作用回転体
56A 被操作片
56a 係合突起
E 凹溝
M1 燃料調節機構部
J 操作具支持体
U 弁操作溝
X 操作軸心
Z 連結部

Claims (3)

  1. 点火及び消火のために押し移動操作され、かつ、前記押し移動操作方向に沿う操作軸心の回りに回転操作自在に構成された燃焼操作具と、
    前記燃焼操作具の押し移動操作方向に沿う方向に移動自在な燃料調節用弁体を弁ケースの内部に備え、かつ、前記操作軸心に沿う方向視にて、前記燃焼操作具の側脇に並設される燃料調節弁と、
    前記燃焼操作具の回転操作により、前記燃料調節弁を操作する燃料調節機構部と、が設けられたガス調理器の操作装置であって、
    前記燃料調節機構部が、
    前記燃焼操作具の押し移動操作方向での移動を規制されかつ前記操作軸心の回りに回転自在な状態で設けられた弁操作用回転体と、
    前記燃焼操作具と前記弁操作用回転体とを前記操作軸心の軸心方向での相対移動を許容する状態で一体回転自在に連結する連結部と、
    前記燃料調節用弁体の移動方向に沿って前記弁ケースに形成した挿通孔を挿通し且つ前記燃料調節用弁体に止着した被係止体と、
    前記弁操作用回転体の外周部に前記操作軸心を軸心とする螺旋溝状に形成され且つ前記被係止体の前記弁ケースの外方に突出する先端部が係合する弁操作溝とから構成され
    前記連結部が、前記燃焼操作具から前記弁操作用回転体の存在側に延出した操作片と、前記弁操作用回転体から前記燃焼操作具の存在側に延出した被操作片とを、前記操作軸心の軸心方向での相対移動自在にかつ前記操作軸心の回りに一体回転する状態に係合させる形態に構成されているガス調理器の操作装置。
  2. 前記燃焼操作具を支持する操作具支持体を前記操作軸心方向に沿って移動自在に収納する支持体ケーシングの外周部に、前記操作軸心を軸心とする形態で凹溝が形成され、
    前記弁操作用回転体の内面部に、前記凹溝に係合する係合突起が設けられ、
    前記操作片が、前記被操作片を外方側から受止め支持するように構成されている請求項1記載のガス調理器の操作装置。
  3. 前記支持体ケーシングの外周部に、前記弁操作用回転体の前記燃焼操作具から離れる側の端部を外方側から受止支持する受支持部が設けられている請求項2記載のガス調理器の操作装置。
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