JP6587132B2 - 翼及びこれを備えるガスタービン - Google Patents

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Description

本発明は、翼及びこれを備えるガスタービンに関する。
ガスタービンは、軸線を中心として回転するロータと、このロータを覆う車室と、を備えている。ロータは、ロータ軸と、このロータ軸に取り付けられている複数の動翼とを有する。車室の内側には、複数の静翼が設けられている。
動翼は、軸線に対して径方向に延びる翼体と、翼体の径方向内側に設けられているプラットフォームと、プラットフォームの径方向内側に設けられている翼根と、を有する。動翼の翼体は、燃焼ガスが通る燃焼ガス流路内に配置される。プラットフォームは、燃焼ガス流路の径方向内側の位置を画定する。翼根は、ロータ軸に固定される。
静翼は、軸線に対する径方向に延びる翼体と、翼体の径方向内側に設けられている内側シュラウドと、翼体の径方向外側に設けられている外側シュラウドと、を有する。静翼の翼体は、燃焼ガスが通る燃焼ガス流路内に配置される。内側シュラウドは、燃焼ガス流路の径方向内側の位置を画定する。外側シュラウドは、燃焼ガス流路の径方向外側の位置を画定する。
静翼及び動翼等のガスタービンの翼は、いずれも高温の燃焼ガスに曝される。このため、ガスタービンの翼は、内部に冷却媒体を流すことで冷却されている。例えば、特許文献1に記載の翼では、翼本体の内部に形成された冷却用流路の途中に隔壁を複数設けている。この隔壁には、冷却用流路の壁面である翼形状形成壁の内面に向けて冷却媒体を送り出すインピンジメント冷却孔が複数設けられている。つまり、この翼では、インピンジメント冷却孔を通して翼形状形成壁の内面に冷却媒体を衝突させてインピンジメント冷却をすることで、翼本体を内部から冷却している。さらに、この翼では、インピンジメント冷却後の冷却媒体をフィルム冷却用の小孔から翼の外部に排出してフィルム冷却をすることで、翼の表面も冷却している。
特開平11−200805号公報
ところで、特許文献1の翼では、冷却媒体がインピンジメント冷却をしながら冷却用流路を流れていくことで、冷却用流路の下流側に向かうにしたがって、徐々に冷却媒体の温度が上昇してしまう。そのため、冷却媒体が下流側に向かうにしたがって冷却効率が低下してしまい、冷却媒体を効率的に利用して翼を冷却することが難しい。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、冷却媒体を効率的に利用して翼を冷却することが可能な翼及びこれを備えるガスタービンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の第一の態様における翼は、燃焼ガスに曝される外面を有する翼体を備え、前記翼体は、冷却媒体を流通させる冷却流路が内部に形成され、前記冷却流路は、前記外面に沿って形成され、所定方向に互いに間隔を空けて並んで複数配置された冷却面と、前記冷却面毎に設けられ、対応する前記冷却面よりも前記冷却媒体の流通方向の上流側を流れる前記冷却媒体を対応する前記冷却面に噴射する噴射孔が形成された噴射部とを有し、前記所定方向に隣り合う前記噴射孔の間隔は、前記流通方向の上流側より下流側の方が狭くなるように配置されている。
このような構成によれば、流通方向の下流側に向かって、一つの噴射孔から噴射される冷却媒体によってインピンジメント冷却される冷却面の面積を狭くすることができる。したがって、冷却流路を流通することで温度が上昇した下流側の冷却媒体を利用した場合であっても、冷却面における噴射孔から噴射された冷却媒体の単位面積当たりの冷却効率が低下してしまうことを抑えることができる。つまり、温度の上昇した冷却媒体を利用して、効果的に冷却面に対してインピンジメント冷却を行うことができる。
また、本発明の第二の態様における翼では、第一の態様において、前記噴射孔の間隔は、前記流通方向の上流側から下流側に向かうにしたがって狭くなるように配置されていてもよい。
また、本発明の第三の態様における翼では、第一または第二の態様において、前記所定方向は、前記外面に沿った方向であって、前記翼体の翼弦方向成分を含む翼面方向であってもよい。
このような構成によれば、所定方向として、翼面方向に互いに間隔を空けて並んで冷却面が形成されていることで、翼体を前縁部側から後縁部側に向かって冷却することができる。
また、本発明の第四の態様における翼では、第一から第三の態様のいずれか一つにおいて、前記冷却流路は、前記翼面方向に延びて、前記冷却流路を前記翼体の翼高さ方向に仕切る隔壁部を備えていてもよい。
このような構成によれば、翼高さ方向の位置によって、冷却流路を流通する冷却媒体の流量が不均一になってしまうことを抑えることができる。そのため、翼体の翼高さ方向の長さによらず、一定の圧力状態を維持した冷却媒体を冷却流路に流通させることができる。これにより、冷却媒体によって安定して冷却面を冷却することができる。
また、本発明の第五の態様における翼では、第一から第四の態様のいずれか一つにおいて、前記噴射部は、前記外面のうち、前記翼体の腹側を向く腹側外面に沿って形成された腹側冷却面に前記冷却媒体を噴射する腹側噴射孔が形成された腹側噴射部と、前記外面のうち、前記翼体の背側を向く背側外面に沿って形成された背側冷却面に前記冷却媒体を噴射する背側噴射孔が形成された背側噴射部と、を有し、前記背側噴射孔の穴径は、前記腹側噴射孔の穴径よりも小さく形成されていてもよい。
このような構成によれば、背側噴射孔に比べて腹側噴射孔の冷却効率を高くすることができる。これにより、背側外面を腹側外面に比べてより冷却することができる。したがって、冷却媒体をより効率的に利用して翼体を冷却することができる。
また、本発明の第六の態様における翼では、第一から第五の態様のいずれか一つにおいて、前記翼体は、内部に前記翼体の翼高さ方向に蛇行するサーペンタイン流路が形成され、前記冷却流路は、前記翼体において前記サーペンタイン流路よりも前記翼体の翼弦方向の後縁部側で、前記サーペンタイン流路に接続されていてもよい。
このような構成によれば、サーペンタイン流路を流通して翼の前縁部側を冷却した冷却媒体を冷却流路に流通させることができる。つまり、翼体の前縁部側を冷却した冷却媒体を利用して、翼体の後縁部側を冷却することができる。したがって、冷却媒体をより効率的に利用して、翼体を全域にわたって冷却することができる。
また、本発明の第七の態様における翼では、第一から第六の態様のいずれか一つにおいて、前記冷却流路は、前記外面のうち、前記翼体の腹側を向く腹側外面に沿って形成された腹側冷却面が形成された腹側主流路と、前記外面のうち、前記翼体の背側を向く背側外面に沿って形成された背側冷却面が形成された背側主流路と、前記翼体の翼厚方向に延びて前記腹側主流路と前記背側主流路とを接続し、出口に前記噴射部が設けられた噴射流路とを有していてもよい。
また、本発明の第八の態様における翼では、第一から第六の態様のいずれか一つにおいて、前記翼体は、外面が前記翼体の腹側を向く腹側外面または前記翼体の背側を向く側外面を形成する外壁部を有し、前記冷却流路は、前記外壁部内に形成されていてもよい。
このような構成によれば、壁部内に冷却流路が形成されていることで、冷却媒体を効率的に冷却して、腹側外面または背側外面を重点的に冷却することができる。
また、本発明の第九の態様における翼では、第八の態様において、前記冷却流路は、前記冷却面に噴射された冷却媒体の流通方向を前記冷却面から遠ざかる方向に変える噴射流路を有していてもよい。
また、本発明の第十の態様におけるガスタービンは、前記燃焼ガスを生成する燃焼器と、第一から第九のいずれか一つの態様の翼を有するタービンとを備える。
このような構成によれば、冷却流路に冷却媒体を流通させることで、冷却媒体を効率的に利用して翼を冷却することができる。そのため、冷却媒体として圧縮空気の一部をタービンに供給する量を減少でき、ガスタービンとして効率を向上させることができる。
本発明によれば、温度の上昇した冷却媒体を利用して、効果的に冷却面に対してインピンジメント冷却を行うことができ、冷却媒体を効率的に利用して翼を冷却することができる。
本発明に係る実施形態におけるガスタービンの模式的な断面図である。 本発明に係る実施形態におけるガスタービンの要部断面図である。 本発明に係る第一実施形態における翼体の断面図である。 本発明の第一実施形態における冷却流路を説明する翼体の後縁部の要部断面図である。 本発明の第一実施形態における隣り合う噴射孔の間隔を説明する翼体の後縁部の要部断面図である。 図4におけるV−V線断面図である。 本発明の第二実施形態における冷却流路を説明する翼体の外壁部の要部断面図である。
《第一実施形態》
以下、本発明に係る第一実施形態について図1から図5を参照して説明する。
本実施形態のガスタービン100は、図1に示すように、外気Aoを圧縮して圧縮空気Aを生成する圧縮機110と、燃料Fを圧縮空気A中で燃焼させ燃焼ガスGを生成する複数の燃焼器120と、燃焼ガスGにより駆動するタービン130と、を備えている。
圧縮機110は、軸線Arを中心として回転する圧縮機ロータ111と、圧縮機ロータ111を回転可能に覆う圧縮機車室112と、を有する。タービン130は、軸線Arを中心として回転するタービンロータ140と、タービンロータ140を回転可能に覆うタービン車室150と、を有する。圧縮機ロータ111の軸線とタービンロータ140の軸線とは、同一直線上に位置している。圧縮機ロータ111とタービンロータ140とは、互いに連結されてガスタービンロータ101を成している。また、圧縮機車室112とタービン車室150とは、互いに連結されてガスタービン車室102を成している。
なお、以下では、軸線Arが延びる方向を軸方向Daとし、この軸線Arを中心とした周方向を単に周方向Dcとし、軸線Arに対して垂直な方向を径方向Drとする。
ガスタービンロータ101には、例えば、発電機GENのロータが連結されている。複数の燃焼器120は、軸線Arを中心として周方向Dcに並んで、ガスタービン車室102に収納されている。燃焼器120は、ガスタービン車室102に固定されている。
タービンロータ140は、図2に示すように、軸線Arを中心として軸方向Daに延びるロータ軸141と、このロータ軸141に取り付けられている複数の動翼段142と、を有する。複数の動翼段142は、軸方向Daに並んでいる。各動翼段142は、いずれも、周方向Dcに並んでいる複数の動翼142aで構成されている。複数の動翼段142の各上流側には、静翼段143が配置されている。各静翼段143は、タービン車室150の内側に設けられている。各静翼段143は、いずれも、周方向Dcに並んでいる複数の静翼1で構成されている。
タービン車室150は、その外殻を構成する筒状の外側車室151と、外側車室151の内側に固定されている内側車室152と、内側車室152の内側に固定されている複数の分割環153とを有する。複数の分割環153は、いずれも、複数の静翼段143の相互の間の位置に設けられている。従って、各分割環153の径方向Dr内側には、動翼段142が配置されている。
軸方向Daで静翼1及び動翼142aが配置されている環状の空間は、燃焼器120からの燃焼ガスGが流れる燃焼ガス流路Pgを成している。この燃焼ガス流路Pgは、軸線Arを中心として環状を成している。燃焼ガス流路Pgは、ロータ軸141が延びる軸方向Daに延在している。
ロータ軸141には、冷却媒体として圧縮空気Aの一部が通るロータ冷媒通路141aが形成されている。ロータ冷媒通路141aを通った冷却媒体は、動翼142a内に導入されて、この動翼142aの冷却に利用される。
タービン車室150の内側車室152には、径方向Drに貫通する車室冷媒通路152aが形成されている。車室冷媒通路152aを通った冷却媒体は、静翼1内及び分割環153内に導入されて、静翼1及び分割環153の冷却に利用される。
なお、静翼段143によっては、ガスタービン車室102内の空気が、冷却媒体として、車室冷媒通路152aを経ずにこの静翼段143を構成する静翼1に供給される場合もある。
以下、本発明に係る翼の第一実施形態について説明する。
本実施形態の翼は、ガスタービン100の静翼1である。静翼1は、燃焼ガス流路Pg内に配置されている。静翼1は、図2に示すように、翼体10と、内側シュラウド20と、外側シュラウド30とを有する。
翼体10は、ロータ軸141に対して径方向Drに延びている。翼体10は、外面13が燃焼ガス流路Pgに面していることで燃焼ガスGに曝されている。翼体10は、図3に示すように、翼弦方向Xの前方側の端部が前縁部11を成している。翼体10は、翼弦方向Xの後方側の端部が後縁部12を成している。この翼体10の表面で、翼体10の翼厚方向Yを向く面のうち、凸状の面が背側外面132(=負圧面)を成している。翼体10の表面で、凹状の面が腹側外面131(=正圧面)を成している。
なお、翼弦方向X(図3紙面左右方向)とは、本実施形態における径方向Drと直交する方向であって、翼体10の翼弦の延びる方向である。翼厚方向Y(図3紙面上下方向)とは、本実施形態における径方向Dr及び翼弦方向Xと直交する方向であって、翼体10の厚み方向である。翼高さ方向Z(図3紙面奥行方向)は、本実施形態における径方向Drである。
また、翼体10の翼面方向Wは、外面13に沿った方向であって、翼弦方向X成分を含む方向である。つまり、翼面方向Wは、翼高さ方向Zと直交する断面において、翼体10の翼面が延びている方向である。したがって、翼体10の背側と腹側とは翼面方向Wは異なっている。
内側シュラウド20は、図2に示すように、翼体10の径方向Dr内側に形成されている。内側シュラウド20は、環状の燃焼ガス流路Pgの径方向Dr内側の位置を画定する。
外側シュラウド30は、翼体10の径方向Dr外側に形成されている。外側シュラウド30は、環状の燃焼ガス流路Pgの径方向Dr外側の位置を画定する。
翼体10、外側シュラウド30及び内側シュラウド20には、径方向Drに延びる複数のサーペンタイン流路40が形成されている。サーペンタイン流路40は、いずれも、外側シュラウド30から、翼体10を経て、内側シュラウド20まで連続して形成されている。サーペンタイン流路40は、前縁部11と後縁部12との間に亘って翼体10の内部を径方向Drである翼高さ方向Zに蛇行して形成されている。サーペンタイン流路40は、図3に示すように、径方向Drと直交する断面において、複数の流路が翼体10の翼弦方向Xに沿って並ぶことで形成されている。サーペンタイン流路40は、翼弦方向Xに隣接する流路の一部が径方向Dr外側の部分、又は径方向Dr内側の部分で互いに連通している。また、サーペンタイン流路40は、部分的に外側シュラウド30における凹部の底で開口している。さらに、サーペンタイン流路40は、部分的に内側シュラウド20で開口している。静翼1の径方向Dr外側又は径方向Dr内側に存在する冷却媒体の一部は、この開口からサーペンタイン流路40内に流入する。
翼体10は、インピンジメント流路45が内部に形成されている。本実施形態のインピンジメント流路45は、図4に示すように、翼体10の後縁部12を連通するように形成されている。インピンジメント流路45は、サーペンタイン流路40に接続されている主冷却流路(冷却流路)2と、主冷却流路2に接続されて後縁部12から冷却媒体を翼体10の外部に排出する端部冷却流路9とを有する。
主冷却流路2は、翼体10においてサーペンタイン流路40よりも翼弦方向Xの後縁部12側に形成されている。主冷却流路2は、翼弦方向Xに隣接するサーペンタイン流路40のうちの最も後縁部12側のサーペンタイン流路40に接続されている。主冷却流路2は、図6に示すように、翼面方向Wに延びる隔壁部3を複数備えている。
隔壁部3は、主冷却流路2を翼体10の径方向Drである翼高さ方向Zに仕切っている。したがって、インピンジメント流路45は、主冷却流路2において、翼高さ方向Zに画成され、端部冷却流路9において、翼高さ方向Zに連通している。本実施形態の隔壁部3は、平板状をなしている。隔壁部3は、翼高さ方向Zに同じ距離だけ離間して複数配置されている。つまり、複数の隔壁部3は、主冷却流路2を翼高さ方向Zに均等に区画している。
なお、隔壁部3は、本実施形態のように、翼高さ方向Zに同じ距離だけ離間して配置されることに限定されるものではなく、主冷却流路2を翼高さ方向Zに仕切ることができればよい。したがって、複数の隔壁部3は、翼高さ方向Zの距離がそれぞれ異なった状態で配置されていてもよい。
主冷却流路2は、図4及び図5に示すように、主流路4と、噴射部5と、噴射流路43とを有する。
主流路4は、外面13に沿って形成される冷却面7を有している。主流路4は、所定方向に互いに間隔を空けて並んで形成されている。つまり、冷却面7は、所定方向に互いに間隔を空けて並んで複数配置されている。本実施形態の冷却面7は、所定方向として、翼面方向Wに並んでいる。冷却面7は、外面13と反対側の翼体10の内部を向いている。冷却面7は、外面13と平行な面である。複数の冷却面7は、翼面方向Wの後縁部12側に向かうにしたがって、面積が小さくなるように形成されている。
本実施形態の主流路4は、翼体10の腹側に形成される腹側主流路41と、翼体10の背側に形成される背側主流路42とを有する。
腹側主流路41は、翼体10の腹側を向く外面13である腹側外面131に沿って形成されている。腹側主流路41は、主冷却流路2の中で腹側外面131に最も近い位置に形成されている。腹側主流路41は、冷却面7として、腹側を向く腹側外面131に沿って形成される腹側冷却面71を有している。
本実施形態の腹側主流路41は、翼高さ方向Zと直交する断面において、一定の幅のまま腹側外面131に沿って翼面方向Wに延びている。腹側主流路41は、翼面方向Wに互いに間隔を空けて並んで複数形成されている。本実施形態の複数の腹側主流路41は、翼面方向Wの前縁部11側から順に第一腹側主流路41a、第二腹側主流路41b、第三腹側主流路41c、第四腹側主流路41d、第五腹側主流路41e、及び第六腹側主流路41fである。複数の腹側主流路41は、翼面方向Wの後縁部12側に向かうにしたがって、翼面方向Wの長さが短くなるように形成されている。つまり、腹側主流路41は、第一腹側主流路41aから第六腹側主流路41fの順に、徐々に翼面方向Wの長さが短くなるように形成されている。
第一腹側主流路41aは、腹側外面131と平行な第一腹側冷却面71aを有する。
第二腹側主流路41bは、腹側外面131と平行な第二腹側冷却面71bを有する。第二腹側冷却面71bは、第一腹側冷却面71aよりも面積が小さくなるように形成されている。
第三腹側主流路41cは、腹側外面131と平行な第三腹側冷却面71cを有する。第三腹側冷却面71cは、第二腹側冷却面71bよりも面積が小さくなるように形成されている。
第四腹側主流路41dは、腹側外面131と平行な第四腹側冷却面71dを有する。第四腹側冷却面71dは、第三腹側冷却面71cよりも面積が小さくなるように形成されている。
第五腹側主流路41eは、腹側外面131と平行な第五腹側冷却面71eを有する。第五腹側冷却面71eは、第四腹側冷却面71dよりも面積が小さくなるように形成されている。
第六腹側主流路41fは、腹側外面131と平行な第六腹側冷却面71fを有する。第六腹側冷却面71fは、第五腹側冷却面71eよりも面積が小さくなるように形成されている。
背側主流路42は、翼体10の背側を向く外面13である背側外面132に沿って形成されている。背側主流路42は、主冷却流路2の中で背側外面132に最も近い位置に形成されている。背側主流路42は、冷却面7として、背側を向く背側外面132に沿って形成される背側冷却面72を有している。
本実施形態の背側主流路42は、翼高さ方向Zと直交する断面において、同じ幅で背側外面132に沿って翼面方向Wに延びている。背側主流路42は、翼面方向Wに互いに間隔を空けて並んで複数形成されている。本実施形態の複数の背側主流路42は、翼面方向Wの前縁部11側から順に第一背側主流路42a、第二背側主流路42b、第三背側主流路42c、第四背側主流路42d、及び第五背側主流路42eである。複数の背側主流路42は、翼面方向Wの後縁部12側に向かうにしたがって、翼面方向Wの長さが短くなるように形成されている。つまり、背側主流路42は、第一背側主流路42aから第五背側主流路42eの順に、徐々に翼面方向Wの長さが短くなるように形成されている。
第一背側主流路42aは、背側外面132と平行な第一背側冷却面72aを有する。
第二背側主流路42bは、背側外面132と平行な第二背側冷却面72bを有する。第二背側冷却面72bは、第一背側冷却面72aよりも面積が小さくなるように形成されている。
第三背側主流路42cは、背側外面132と平行な第三背側冷却面72cを有する。第三背側冷却面72cは、第二背側冷却面72bよりも面積が小さくなるように形成されている。
第四背側主流路42dは、背側外面132と平行な第四背側冷却面72dを有する。第四背側冷却面72dは、第三背側冷却面72cよりも面積が小さくなるように形成されている。
第五背側主流路42eは、背側外面132と平行な第五背側冷却面72eを有する。第五背側冷却面72eは、第四背側冷却面72dよりも面積が小さくなるように形成されている。
噴射部5は、冷却面7毎に設けられている。噴射部5は、冷却面7に冷却媒体を噴射する噴射孔8が形成されている。噴射部5は、所定方向である翼面方向Wにおける冷却媒体の流通方向の上流側から下流側に向かうにしたがって、噴射孔8同士の間隔が狭くなるように配置されている。本実施形態の噴射部5は、平板状をなしている。
噴射孔8は、対応する冷却面7よりも冷却媒体の流通方向の上流側を流れる冷却媒体を対応する冷却面7に噴射する。これにより、噴射孔8は、冷却面7をインピンジメント冷却している。所定方向である翼面方向Wに隣り合う噴射孔8の間隔は、翼面方向Wにおける冷却媒体の流通方向の上流側よりも下流側の方が狭くなるように配置されている。本実施形態では、翼面方向Wに隣り合う噴射孔8の間隔は、冷却媒体の流通方向の上流側から下流側に向かうにしたがって、次第に狭くなるように配置されている。
ここで、本実施形態における所定方向に隣り合う噴射孔8の間隔とは、連続する流路を流通する冷却媒体を噴射する複数の噴射孔8の中で、一の噴射孔8と、一の噴射孔8に対して最も近い位置に配置された他の噴射孔8との中心位置同士の間隔である。また、隣り合う噴射孔8とは、本実施形態のように、翼高さ方向Zの位置が同じ位置であることに限定されるものではない。例えば、翼面方向Wに隣り合う噴射孔8は、翼高さ方向Zの位置がずれていても、連続する流路を流通する冷却媒体を噴射する複数の噴射孔8の中で最も近い位置に配置された二つ噴射孔8であればよい。
本実施形態の噴射孔8は、噴射部5を貫通する円形状の貫通孔である。噴射孔8は、後述する噴射流路43の翼弦方向Xの前縁部11側を向く壁面に面して噴射部5に形成されている。これにより、噴射孔8から放射状に噴射された冷却媒体は、偏ることなく冷却面7に接触する。本実施形態の噴射部5は、導入噴射部50と、複数の背側噴射部51と、複数の腹側噴射部52とを有する。
導入噴射部50は、サーペンタイン流路40と主流路4との接続部分に設けられている。導入噴射部50は、導入噴射孔80が形成されている。導入噴射孔80は、サーペンタイン流路40から流入する冷却媒体を第一腹側冷却面71aに噴射する。
背側噴射部51及び腹側噴射部52は、主流路4を流れる冷却媒体の流通方向を変える噴射流路43の出口に設けられている。背側噴射部51は、噴射孔8として、背側噴射孔81が形成されている。背側噴射孔81は、隣接する背側噴射孔81同士の翼面方向Wの距離が後縁部12側に向かうにしたがって、次第に狭くなるように配置されている。腹側噴射部52は、噴射孔8として、腹側噴射孔82が形成されている。腹側噴射孔82は、隣接する腹側噴射孔82同士の翼面方向Wの距離が後縁部12側に向かうにしたがって、次第に狭くなるように配置されている。
本実施形態の噴射流路43は、翼厚方向Yに延びている。噴射流路43は、主流路4を流れる冷却媒体の流通方向を変えて噴射部5まで流通させる。本実施形態の噴射流路43は、腹側主流路41と背側主流路42とを接続している。噴射流路43は、背側噴射流路431と腹側噴射流路432とを有する。
背側噴射流路431は、腹側主流路41から背側主流路42に向かって冷却媒体を流通させる。本実施形態の背側噴射流路431は、翼高さ方向Zと直交する断面において、腹側主流路41の後縁部12側の端部に接続されて同じ幅で翼厚方向Yに延びている。背側噴射流路431は、翼弦方向Xに互いに間隔を空けて並んで形成されている。背側噴射流路431は、翼弦方向Xの前縁部11側から順に第一背側噴射流路431a、第二背側噴射流路431b、第三背側噴射流路431c、第四背側噴射流路431d、及び第五背側噴射流路431eによって構成されている。背側噴射流路431は、翼弦方向Xの後縁部12側に向かうにしたがって、翼厚方向Yの長さが短くなるように形成されている。つまり、背側噴射流路431は、翼体10の形状に合わせて、第一背側噴射流路431aから第五背側噴射流路431eの順に、徐々に翼厚方向Yの長さが短くなるよう形成されている。
第一背側噴射流路431aは、第一腹側主流路41aと第一背側主流路42aとを接続している。第一背側噴射流路431aは、翼厚方向Yの背側である出口に第一背側噴射部51aが設けられている。第一背側噴射部51aは、第一背側冷却面72aに対して、冷却媒体を噴射させる円形状の第一背側噴射孔81aが形成されている。
第二背側噴射流路431bは、第二腹側主流路41bと第二背側主流路42bとを接続している。第二背側噴射流路431bは、翼厚方向Yの背側である出口に第二背側噴射部51bが設けられている。第二背側噴射部51bは、第二背側冷却面72bに対して、冷却媒体を噴射させる円形状の第二背側噴射孔81bが形成されている。
第三背側噴射流路431cは、第三腹側主流路41cと第三背側主流路42cとを接続している。第三背側噴射流路431cは、翼厚方向Yの背側である出口に第三背側噴射部51cが設けられている。第三背側噴射部51cは、第三背側冷却面72cに対して、冷却媒体を噴射させる円形状の第三背側噴射孔81cが形成されている。図5に示すように、第三背側噴射孔81cと第二背側噴射孔81bとの間の翼面方向Wの距離L2は、第一背側噴射孔81aと第二背側噴射孔81bとの間の翼面方向Wの距離L1よりも狭くなっている。
第四背側噴射流路431dは、図4に示すように、第四腹側主流路41dと第四背側主流路42dとを接続している。第四背側噴射流路431dは、翼厚方向Yの背側である出口に第四背側噴射部51dが設けられている。第四背側噴射部51dは、第四背側冷却面72dに対して、冷却媒体を噴射させる円形状の第四背側噴射孔81dが形成されている。図5に示すように、第四背側噴射孔81dと第三背側噴射孔81cとの間の翼面方向Wの距離L3は、第二背側噴射孔81bと第三背側噴射孔81cとの間の翼面方向Wの距離L2よりも狭くなっている。
第五背側噴射流路431eは、図4に示すように、第五腹側主流路41eと第五背側主流路42eとを接続している。第五背側噴射流路431eは、翼厚方向Yの背側である出口に第五背側噴射部51eが設けられている。第五背側噴射部51eは、第五背側冷却面72eに対して、冷却媒体を噴射させる円形状の第五背側噴射孔81eが形成されている。図5に示すように、第五背側噴射孔81eと第四背側噴射孔81dとの間の翼面方向Wの距離L4は、第三背側噴射孔81cと第四背側噴射孔81dとの間の翼面方向Wの距離L3よりも狭くなっている。
腹側噴射流路432は、図4に示すように、背側主流路42から腹側主流路41に向かって冷却媒体を流通させる。本実施形態の腹側噴射流路432は、翼高さ方向Zと直交する断面において、背側主流路42の後縁部12側の端部に接続されて同じ幅で翼厚方向Yに延びている。腹側噴射流路432は、翼弦方向Xに互いに間隔を空けて並んで形成されている。腹側噴射流路432は、翼弦方向Xの前縁部11側から順に第一腹側噴射流路432a、第二腹側噴射流路432b、第三腹側噴射流路432c、第四腹側噴射流路432d、及び第五腹側噴射流路432eによって構成されている。腹側噴射流路432は、翼弦方向Xの後縁部12側に向かうにしたがって、翼厚方向Yの長さが短くなるように形成されている。つまり、腹側噴射流路432は、翼体10の形状に合わせて、第一背側噴射流路431aから第五腹側噴射流路432eの順に、徐々に翼厚方向Yの長さが短くなるよう形成されている。
第一腹側噴射流路432aは、第一背側主流路42aと第二腹側主流路41bとを接続している。第一腹側噴射流路432aは、翼厚方向Yの背側である出口に第一腹側噴射部52aが設けられている。第一腹側噴射部52aは、第二腹側冷却面71bに対して、冷却媒体を噴射させる円形状の第一腹側噴射孔82aが形成されている。
第二腹側噴射流路432bは、第二背側主流路42bと第三腹側主流路41cとを接続している。第二腹側噴射流路432bは、翼厚方向Yの背側である出口に第二腹側噴射部52bが設けられている。第二腹側噴射部52bは、第三腹側冷却面71cに対して、冷却媒体を噴射させる円形状の第二腹側噴射孔82bが形成されている。
第三腹側噴射流路432cは、第三背側主流路42cと第四腹側主流路41dとを接続している。第三腹側噴射流路432cは、翼厚方向Yの背側である出口に第三腹側噴射部52cが設けられている。第三腹側噴射部52cは、第四腹側冷却面71dに対して、冷却媒体を噴射させる円形状の第三腹側噴射孔82cが形成されている。図5に示すように、第三腹側噴射孔82cと第二腹側噴射孔82bとの間の翼面方向Wの距離L6は、第一腹側噴射孔82aと第二腹側噴射孔82bとの間の翼面方向Wの距離L5よりも狭くなっている。
第四腹側噴射流路432dは、図4に示すように、第四背側主流路42dと第五腹側主流路41eとを接続している。第四腹側噴射流路432dは、翼厚方向Yの背側である出口に第四腹側噴射部52dが設けられている。第四腹側噴射部52dは、第五腹側冷却面71eに対して、冷却媒体を噴射させる円形状の第四腹側噴射孔82dが形成されている。図5に示すように、第四腹側噴射孔82dと第三腹側噴射孔82cとの間の翼面方向Wの距離L7は、第二腹側噴射孔82bと第三腹側噴射孔82cとの間の翼面方向Wの距離L6よりも狭くなっている。
第五腹側噴射流路432eは、図4に示すように、第五背側主流路42eと第六腹側主流路41fとを接続している。第五腹側噴射流路432eは、翼厚方向Yの背側である出口に第五腹側噴射部52eが設けられている。第五腹側噴射部52eは、第六腹側冷却面71fに対して、冷却媒体を噴射させる円形状の第五腹側噴射孔82eが形成されている。図5に示すように、第五腹側噴射孔82eと第四腹側噴射孔82dとの間の翼面方向Wの距離L8は、第三腹側噴射孔82cと第四腹側噴射孔82dとの間の翼面方向Wの距離L7よりも狭くなっている。
端部冷却流路9は、主冷却流路2と翼体10の後縁部12の開口とを接続するよう翼体10の内部に形成されている。端部冷却流路9は、翼高さ方向Zに連通している。端部冷却流路9は、翼厚方向Yに延びる遮蔽部91が複数形成されている。
遮蔽部91は、冷却媒体が主冷却流路2からまっすぐに後縁部12の開口に流れないように、端部冷却流路9内での翼弦方向Xや翼高さ方向Zへの冷却媒体の流通を遮っている。本実施形態の遮蔽部91は、円柱状をなして翼厚方向Yに延びている。遮蔽部91は、図6に示すように、翼高さ方向Zの断面において、格子状に複数配置されている。遮蔽部91によりピンフィン冷却が行われ、腹側外面131および背側外面132の冷却が促進される。
第一実施形態のガスタービン100によれば、図1に示すように、圧縮機110からの圧縮空気Aは、ガスタービン車室102内に入り、燃焼器120内に流れ込む。燃焼器120では、この圧縮空気Aと共に外部から供給される燃料Fを燃焼して、燃焼ガスGが生成される。この燃焼ガスGは、燃焼ガス流路Pgを通る過程で、動翼142aに接して、タービンロータ140をロータ軸141回りに回転させる。
図2に示すように、圧縮機110からの圧縮空気Aの一部は冷却媒体として、動翼142aや静翼1を冷却するために、ロータ冷媒通路141aや車室冷媒通路152aに流れこむ。ロータ冷媒通路141aに流れ込んだ冷却媒体は、動翼142aを内部から冷却する。
車室冷媒通路152aに流れ込んだ冷却媒体は、その径方向Dr内側に配置されている外側シュラウド30や分割環153の径方向Dr外側に流れ込み、外側シュラウド30や分割環153を冷却する。外側シュラウド30の径方向Dr外側に流れ込んだ冷却媒体は、サーペンタイン流路40を介して翼体10の内部に流れ込む。その後、冷却媒体は、図3に示すように、サーペンタイン流路40の下流側からインピンジメント流路45に流れ込む。インピンジメント流路45に流れ込んだ冷却媒体は、主冷却流路2、端部冷却流路9の順に流れて、後縁部12の開口から翼体10の外部の燃焼ガス流路Pgに排出される。
具体的には、サーペンタイン流路40を流れた冷却媒体は、導入噴射孔80から第一腹側冷却面71aに噴射される。導入噴射孔80から噴射された冷却媒体は、導入噴射孔80から放射状に広がりながら第一腹側冷却面71aに接触する。その後、冷却媒体は、第一腹側主流路41aを流れて第一背側噴射流路431aに送られる。
第一背側噴射流路431aに流入した冷却媒体は、流通方向を変化させながら、第一背側噴射孔81aに送られる。冷却媒体は、第一背側噴射孔81aから第一背側冷却面72aに向けて噴射される。第一背側噴射孔81aから噴射された冷却媒体は、第一背側噴射孔81aから放射状に広がりながら第一背側冷却面72aに接触する。その後、冷却媒体は、第一背側主流路42aを流れて第一腹側噴射流路432aに送られる。冷却媒体は、第一腹側噴射流路432aを流れることで流通方向を変化させながら、第一腹側噴射孔82aに送られる。冷却媒体は、第一腹側噴射孔82aから第二腹側冷却面71bに向けて噴射される。第一腹側噴射孔82aから噴射された冷却媒体は、第一腹側噴射孔82aから放射状に広がりながら第二腹側冷却面71bに接触する。その後、第二腹側冷却面71bに噴射された冷却媒体は、第一腹側主流路41aを流れて第二背側噴射流路431bに送られる。
第二背側噴射流路431bを流れて第二背側噴射孔81bに送られた冷却媒体は、第二背側噴射孔81bから第二背側冷却面72bに向けて噴射される。第二背側冷却面72bに噴射された冷却媒体は、第二背側主流路42b及び第二腹側噴射流路432bを介して、第二腹側噴射孔82bに送られる。第二腹側噴射孔82bに送られた冷却媒体は、第二腹側噴射孔82bから第三腹側冷却面71cに向けて噴射される。第三腹側冷却面71cに噴射された冷却媒体は、第三腹側主流路41c及び第三背側噴射流路431cを流れて第三背側噴射孔81cに送られる。
同様にして、冷却媒体は、第三背側噴射孔81cから第三背側冷却面72cに噴射される。第三背側冷却面72cに噴射された冷却媒体は、第三背側主流路42c及び第三腹側噴射流路432cを流れて第三腹側噴射孔82cから第四腹側冷却面71dに噴射される。第四腹側冷却面71dに噴射された冷却媒体は、第四腹側主流路41d及び第四背側噴射流路431dを流れて第四背側噴射孔81dから第四背側冷却面72dに噴射される。第四背側冷却面72dに噴射された冷却媒体は、第四背側主流路42d及び第四腹側噴射流路432dを流れて第四腹側噴射孔82dから第五腹側冷却面71eに噴射される。第五腹側冷却面71eに噴射された冷却媒体は、第五腹側主流路41e及び第五背側噴射流路431eを流れて第五背側噴射孔81eから第五背側冷却面72eに噴射される。第五背側冷却面72eに噴射された冷却媒体は、第五背側主流路42e及び第五腹側噴射流路432eを流れて第五腹側噴射孔82eから第六腹側冷却面71fに噴射される。
第六腹側冷却面71fに噴射された冷却媒体は、第六腹側主流路41fから端部冷却流路9に送られる。端部冷却流路9では、冷却媒体は、遮蔽部91の間を流通し、後縁部12の開口から翼体10の外部に排出される。
上記のような第一実施形態の静翼1によれば、複数の背側噴射部51が、所定方向における冷却媒体の流通方向の上流側から下流側である翼面方向Wの前縁部11側から後縁部12側に向かうにしたがって背側噴射孔81同士の間隔が狭くなるように形成されている。同様に、複数の腹側噴射部52も、翼面方向Wの前縁部11側から後縁部12側に向かうにしたがって腹側噴射孔82同士の間隔が狭くなるように形成されている。そのため、流通方向の下流側に向かうにしたがって、一つの噴射孔8から噴射される冷却媒体によってインピンジメント冷却される領域である冷却面7の面積を狭くすることができる。したがって、主冷却流路2を流通することで温度が上昇した下流側の冷却媒体を利用した場合であっても、上流側の冷却媒体を利用した場合に比べて、冷却面7における背側噴射孔81や腹側噴射孔82から噴射された冷却媒体の単位面積当たりの冷却効率が低下してしまうことを抑えることができる。その結果、上流側から下流側にわたって冷却面7を均等に冷却することができる。つまり、温度の上昇した冷却媒体を利用して、効果的に冷却面7に対してインピンジメント冷却を行うことができる。したがって、冷却媒体を効率的に利用して翼を冷却することができる。
また、背側噴射孔81同士の間隔や腹側噴射孔82同士の間隔が狭くなることに対応して、背側冷却面72や腹側冷却面71も後縁部12側向かうにしたがって面積が小さくなるように形成されている。そのため、各冷却面7において、冷却されない領域が生じることを抑えることができる。したがって、主冷却流路2が形成された領域に対応する翼体10の外面13をより効果的に冷却することができる。
また、所定方向として、翼面方向Wに互いに間隔を空けて並んで腹側冷却面71や背側冷却面72が形成されていることで、翼体10を前縁部11側から後縁部12側に向かって冷却することができる。したがって、冷却媒体を効率的に利用して、翼体10を前縁部11側から後縁部12側にわたって冷却することができる。
隔壁部3を有することで、主冷却流路2を翼高さ方向Zに区画することができる。そのため、翼高さ方向Zの位置によって、主冷却流路2を流れる冷却媒体の流量が不均一になってしまうことを抑えることができる。そのため、翼体10の翼高さ方向Zの長さによらず、一定の圧力状態を維持した冷却媒体を主冷却流路2に流通させることができる。したがって、噴射孔8から噴射される冷却媒体の圧力が低下してしまうことを抑えることができる。これにより、冷却媒体によって安定して冷却面7を冷却することができる。
特に、本実施形態では、背側噴射孔81や腹側噴射孔82までの冷却媒体の流路が、噴射流路43によって翼弦方向Xにも区画されている。つまり、隔壁部3によって翼高さ方向Zに区画するだけでなく、翼弦方向Xにも区画した状態で噴射孔8まで冷却媒体を流通させている。これにより、翼弦方向Xに完全に区画しない場合に比べて冷却媒体の圧力の低下を抑えることができ、必要な冷却熱伝達率を確保できる。その結果、上流側から下流側にかけて高い精度で、一定の圧力状態を維持した冷却媒体を噴射孔8から冷却面7に噴射させることができる。したがって、噴射孔8から噴射される冷却媒体の圧力が低下してしまうことを高い精度で抑えることができる。これにより、冷却媒体によってより安定して冷却面7を冷却することができる。
なお、本実施形態では、隔壁部3によって翼高さ方向Zに区画された噴射流路43に対して一つの噴射孔8を形成しているが、このような組み合わせに限定されるものではない。噴射孔8は、冷却する冷却面7に応じて適宜配置されれば良く、一つの噴射流路43に対して複数の噴射孔8が設けられていてもよい。
また、翼体10の周囲を流れる燃焼ガスGの流速は、腹側よりも背側の方が速くなっている。その結果、背側外面132の方が腹側外面131よりも熱伝導率が高くなってしまい、腹側外面131に比べて背側外面132をより低温まで冷却する必要がある。そのため、本実施形態では、背側冷却面72に冷却媒体を噴射する背側噴射孔81の穴径が、腹側冷却面71に冷却媒体を噴射する腹側噴射孔82の穴径よりも小さく形成されている。これにより、背側噴射孔81から噴射される冷却媒体に比べて腹側噴射孔82から噴射される冷却媒体の冷却効率を高くすることができる。その結果、背側外面132を腹側外面131に比べてより低温まで冷却することができる。したがって、冷却媒体をより効率的に利用して翼体10を冷却することができる。
また、サーペンタイン流路40に接続された主冷却流路2がサーペンタイン流路40よりも後縁部12側に配置されている。そのため、サーペンタイン流路40を流通して翼の前縁部11側を冷却した後の冷却媒体を主冷却流路2に流通させることができる。つまり、翼体10の前縁部11側を冷却した冷却媒体を利用して、翼体10の後縁部12側を冷却することができる。したがって、冷却媒体をより効率的に利用して、翼体10を全域にわたって冷却することができる。
主冷却流路2が、途中にフィルム冷却用の冷却孔を有することなく、入口から出口まで一本の連通した流路として形成されている。そのため、主冷却流路2の入口である導入噴射孔80から出口である第五腹側噴射孔82eまで流量を減少させることがなく冷却媒体を流通させることができる。これにより、背側噴射孔81や腹側噴射孔82から噴射される冷却媒体の圧力が次第に低下してしまうことを抑えることができる。したがって、翼面方向Wの前縁部11側から後縁部12側にわたって、冷却効率を低減させずに、インピンジメント冷却をすることができる。
また、上記のようなガスタービン100によれば、主冷却流路2に冷却媒体を流通させることで、冷却媒体を効率的に利用して翼を冷却することができる。そのため、冷却媒体としてタービン130に供給する圧縮空気Aの量を減少でき、ガスタービン100として効率を向上させることができる。
《第二実施形態》
次に、図7を参照して第二実施形態の翼について説明する。
第二実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第二実施形態の翼では、静翼の背側外面または腹側外面の一方のみを形成する外壁部内に冷却流路が形成されている点で第一実施形態と相違する。
第二実施形態の翼は、第一実施形態と同様に、静翼1Aである。第二実施形態の静翼1Aでは、図7に示すように、腹側外面131を形成する外壁部14内に壁部冷却流路2A(冷却流路)が形成されている。この外壁部14は、腹側外面131と反対側を向く内面がサーペンタイン流路40に面している。壁部冷却流路2Aは、上流側がサーペンタイン流路40に接続されている。壁部冷却流路2Aは、下流側が腹側外面131で開口している。壁部冷却流路2Aは、主流路4Aと、噴射部5Aと、噴射流路43Aと、フィルム流路90とを有する。
主流路4Aは、冷却面70として、腹側外面131に沿って形成される腹側冷却面710を有している。主流路4Aは、翼面方向Wに互いに間隔を空けて並んで形成されている。第二実施形態の主流路4Aは、翼高さ方向Zと直交する断面において、一定の幅のまま腹側外面131に沿って翼面方向Wに延びている。第二実施形態では、複数の主流路4Aとして、翼面方向Wの前縁部11側から順に第一主流路410a及び第二主流路410bとを有する。複数の主流路4Aは、翼面方向Wの後縁部12側に向かうにしたがって、翼面方向Wの長さが短くなるように形成されている。つまり、主流路4Aは、第二主流路410bの方が第一主流路410aよりも翼面方向Wの長さが短くなるように形成されている。
第一主流路410aは、腹側外面131と平行な第一腹側冷却面710aを有する。
第二主流路410bは、腹側外面131と平行な第二腹側冷却面710bを有する。第二腹側冷却面710bは、第一腹側冷却面710aよりも面積が小さくなるように形成されている。
第二実施形態の噴射部5Aは、第一実施形態の噴射部5と同様に、冷却面70毎に設けられている。噴射部5Aは、導入噴射部50Aと、複数の腹側噴射部520と、を有する。
導入噴射部50Aは、サーペンタイン流路40と第一主流路410aとの接続部分に設けられている。導入噴射部50Aは、導入噴射孔80Aが形成されている。導入噴射孔80Aは、サーペンタイン流路40から流入する冷却媒体を第一腹側冷却面710aに噴射する。
腹側噴射部520は、主流路4Aを流れる冷却媒体の流通方向を変える噴射流路43Aに設けられている。第二実施形態の噴射流路43Aは、主流路4Aと一体に形成されている。噴射流路43Aは、主流路4Aから翼面方向Wの後縁部12側(図7紙面左側)に向かうにしたがって、翼厚方向Yを腹側外面131から内面に向かうように傾斜して延びている。つまり、噴射流路43Aは、冷却面70に噴射された冷却媒体の流通方向を翼厚方向Yの腹側から内側(背側)に向かうように変えて腹側噴射部520まで流通させる。これにより、噴射流路43Aは、冷却面70に噴射された冷却媒体の流通方向を冷却面70から遠ざかる方向に変えて、他の冷却面70まで流通させる。第二実施形態では、噴射流路43Aとして、翼面方向Wの前縁部11側から順に第一主流路410aと一体に形成される第一噴射流路430aと、第二主流路410bと一体に形成される第二噴射流路430bとを有する。
第一噴射流路430aは、第二腹側冷却面710bに対して、冷却媒体を噴射させる第一腹側噴射孔820aが形成されている。
第二噴射流路430bは、後述するフィルム流路90に形成される第三腹側冷却面710cに対して、冷却媒体を噴射させる第二腹側噴射孔820bが形成されている。
フィルム流路90は、腹側外面131をフィルム冷却するための冷却媒体として第二腹側噴射孔820bから噴射された冷却媒体を利用する。フィルム流路90は、冷却面70として、腹側外面131に沿って形成される第三腹側冷却面710cを有している。フィルム流路90は、腹側外面131に対して傾斜し、腹側外面131で開口するフィルム孔910を有する。フィルム流路90は、第三腹側冷却面710cに噴射された冷却媒体をフィルム孔910から翼体10Aの外部に排出する。フィルム流路90では、第三腹側冷却面710cが第二腹側冷却面710bよりも面積が小さくなるように形成されている。
上記のような第二実施形態の翼によれば、外壁部14内に壁部冷却流路2Aが形成されていることで、第一実施形態と同様に冷却媒体を効率的に冷却して、腹側外面131を重点的に冷却することができる。つまり、サーペンタイン流路40の周りの外壁部14の内部に壁部冷却流路2Aが形成されている。そのため、サーペンタイン流路40による冷却に加えて、壁部冷却流路2Aを流通する冷却媒体によって二重で翼体10Aを冷却することができる。したがて、効率的に翼体10Aを冷却することができる。
また、壁部冷却流路2Aを流通させた後の冷却媒体をフィルム孔910から翼体10Aの外部に排出している。そのため、噴射孔8Aから噴射されることでインピンジメント冷却に利用された冷却媒体をフィルム冷却に再利用することができる。これにより、より一層効率的に冷却媒体を利用して、翼体10Aを冷却することができる。
なお、第二実施形態では、腹側外面131を形成する外壁部14に壁部冷却流路2Aが形成されたが、このような構造に限定されるものではない。例えば、背側外面132を形成する外壁部に壁部冷却流路が形成されていてもよく、腹側外面131を形成する外壁部14と背側外面132を形成する外壁部との両方に壁部冷却流路が形成されていてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
なお、本実施形態では翼として、静翼を例に挙げて説明したが、本発明の翼は静翼に限定されるものではない。例えば、翼は動翼であってもよい。
また、噴射孔8A同士の距離は、本実施形態のように翼面方向Wの距離が狭く形成されることに限定されるものではなく、冷却面70の単位面積当たりの配置されている噴射孔の密度が高くなるように形成されていればよい。例えば、背側噴射孔81や腹側噴射孔82は、噴射孔同士の翼面方向Wの距離ではなく、翼高さ方向Zの距離が狭くなっていても良い。また、背側噴射孔81や腹側噴射孔82は、噴射孔同士の翼面方向Wの距離及び翼高さ方向Zの距離がともに狭くなっていても良い。
また、冷却流路は、第一実施形態のように翼体10Aの後縁部12に形成されたり、第二実施形態のように外壁部14の一部に形成されたりするものに限定されるものではない。例えば、冷却流路は、翼体10Aの翼面方向Wの全域に形成されてもよく、前縁部11だけに形成されていてもよい。
また、フィルム孔910は第二実施形態の壁部冷却流路2Aのみに形成されている構造に限定されるものではなく、第一実施形態の静翼1に形成されていてもよい。例えば、主流路4にフィルム孔910が形成されていてもよい。
100…ガスタービン Ao…外気 A…圧縮空気 110…圧縮機 Ar…軸線 111…圧縮機ロータ 112…圧縮機車室 F…燃料 G…燃焼ガス 120…燃焼器 130…タービン 140…タービンロータ 141…ロータ軸 141a…ロータ冷媒通路 142…動翼段 142a…動翼 143…静翼段 1、1A…静翼 10、10A…翼体 X…翼弦方向 11…前縁部 12…後縁部 13…外面 131…腹側外面 132…背側外面 Y…翼厚方向 Z…翼高さ方向 20…内側シュラウド 30…外側シュラウド 40…サーペンタイン流路 45…インピンジメント流路 2…主冷却流路 3…隔壁部 4、4A…主流路 41…腹側主流路 41a…第一腹側主流路 41b…第二腹側主流路 41c…第三腹側主流路 41d…第四腹側主流路 41e…第五腹側主流路 41f…第六腹側主流路 42…背側主流路 42a…第一背側主流路 42b…第二背側主流路 42c…第三背側主流路 42d…第四背側主流路 42e…第五背側主流路 7、70…冷却面 71、710…腹側冷却面 71a、710a…第一腹側冷却面 71b、710b…第二腹側冷却面 71c、710c…第三腹側冷却面 71d…第四腹側冷却面 71e…第五腹側冷却面 71f…第六腹側冷却面 72…背側冷却面 72a…第一背側冷却面 72b…第二背側冷却面 72c…第三背側冷却面 72d…第四背側冷却面 72e…第五背側冷却面 5、5A…噴射部 8、8A…噴射孔 50、50A…導入噴射部 80、80A…導入噴射孔 51…背側噴射部 81…背側噴射孔 51a…第一背側噴射部 81a…第一背側噴射孔 51b…第二背側噴射部 81b…第二背側噴射孔 51c…第三背側噴射部 81c…第三背側噴射孔 51d…第四背側噴射部 81d…第四背側噴射孔 51e…第五背側噴射部 81e…第五背側噴射孔 52、520…腹側噴射部 82、820…腹側噴射孔 52a、520a…第一腹側噴射部 82a、820a…第一腹側噴射孔 52b、520b…第二腹側噴射部 82b、820b…第二腹側噴射孔 52c…第三腹側噴射部 82c…第三腹側噴射孔 52d…第四腹側噴射部 82d…第四腹側噴射孔 52e…第五腹側噴射部 82e…第五腹側噴射孔 43、43A…噴射流路 431…背側噴射流路 431a…第一背側噴射流路 431b…第二背側噴射流路 431c…第三背側噴射流路 431d…第四背側噴射流路 431e…第五背側噴射流路 432…腹側噴射流路 432a…第一腹側噴射流路 432b…第二腹側噴射流路 432c…第三腹側噴射流路 432d…第四腹側噴射流路 432e…第五腹側噴射流路 9…端部冷却流路 91…遮蔽部 150…タービン車室 151…外側車室 152…内側車室 152a…車室冷媒通路 153…分割環 101…ガスタービンロータ 102…ガスタービン車室 GEN…発電機 Da…軸方向 Dc…周方向 Dr…径方向 Pg…燃焼ガス流路 14…外壁部 2A…壁部冷却流路 410a…第一主流路 410b…第二主流路 430a…第一噴射流路 430b…第二噴射流路 90…フィルム流路 910…フィルム孔

Claims (10)

  1. 燃焼ガスに曝される外面を有する翼体を備え、
    前記翼体は、冷却媒体を流通させる冷却流路が内部に形成され、
    前記冷却流路は、
    前記外面に沿って形成され、所定方向に互いに間隔を空けて並んで複数配置された冷却面と、
    前記冷却面毎に設けられ、対応する前記冷却面よりも前記冷却媒体の流通方向の上流側を流れる前記冷却媒体を対応する前記冷却面に噴射する噴射孔が形成された噴射部とを有し、
    前記所定方向に隣り合う前記噴射孔の間隔は、前記流通方向の上流側より下流側の方が狭くなるように配置されている翼。
  2. 前記噴射孔の間隔は、前記流通方向の上流側から下流側に向かうにしたがって狭くなるように配置されている請求項1に記載の翼。
  3. 前記所定方向は、前記外面に沿った方向であって、前記翼体の翼弦方向成分を含む翼面方向である請求項1又は請求項2に記載の翼。
  4. 前記冷却流路は、前記翼面方向に延びて、前記冷却流路を前記翼体の翼高さ方向に仕切る隔壁部を備える請求項3に記載の翼。
  5. 前記噴射部は、
    前記外面のうち、前記翼体の腹側を向く腹側外面に沿って形成された腹側冷却面に前記冷却媒体を噴射する腹側噴射孔が形成された腹側噴射部と、
    前記外面のうち、前記翼体の背側を向く背側外面に沿って形成された背側冷却面に前記冷却媒体を噴射する背側噴射孔が形成された背側噴射部と、を有し、
    前記背側噴射孔の穴径は、前記腹側噴射孔の穴径よりも小さく形成されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の翼。
  6. 前記翼体は、内部に前記翼体の翼高さ方向に蛇行するサーペンタイン流路が形成され、
    前記冷却流路は、前記翼体において前記サーペンタイン流路よりも前記翼体の翼弦方向の後縁部側で、前記サーペンタイン流路に接続されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の翼。
  7. 前記冷却流路は、
    前記外面のうち、前記翼体の腹側を向く腹側外面に沿って形成された腹側冷却面が形成された腹側主流路と、
    前記外面のうち、前記翼体の背側を向く背側外面に沿って形成された背側冷却面が形成された背側主流路と、
    前記翼体の翼厚方向に延びて前記腹側主流路と前記背側主流路とを接続し、出口に前記噴射部が設けられた噴射流路とを有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の翼。
  8. 前記翼体は、外面が前記翼体の腹側を向く腹側外面または前記翼体の背側を向く側外面を形成する外壁部を有し、
    前記冷却流路は、前記外壁部内に形成された請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の翼。
  9. 前記冷却流路は、前記冷却面に噴射された冷却媒体の流通方向を前記冷却面から遠ざかる方向に変える噴射流路を有する請求項8に記載の翼。
  10. 前記燃焼ガスを生成する燃焼器と、
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の翼を有するタービンと、を備えるガスタービン。
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