JP6585789B2 - フィルタエレメント - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタエレメントに関する。
特許文献1には、フィルタの両端面が、第一の環状台座及び第二の環状台座に形成されたリブにそれぞれ当接するフィルタ構造が開示されている。
実用新案登録第3185612号
特許文献1に記載の発明では、フィルターカートリッジを挟むようにして第一の環状台座と第二の環状台座とをねじ止めしているため、第一の環状台座又は第二の環状台座をフィルターカートリッジに接着する必要はないが、フィルタという製品の性質上、第一の環状台座又は第二の環状台座(以下、プレートという)をフィルターカートリッジ(以下、ろ材という)に接着することが一般的に行われている。
しかしながら、特許文献1に記載の発明のようにろ材とリブとが接触する場合には、接着剤がろ材とプレートとの間にうまく流れず、ろ材とプレートとの間に接着剤が無い領域が発生することで、接着不良となるおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ろ材とプレートとの間に接着剤が無い領域を無くし、ろ材とプレートとの接着不良を防止することができるフィルタエレメントを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るフィルタエレメントは、例えば、両端に開口を有する略中空円筒形状のろ材と、有底略中空円筒形状のプレートであって、周方向における位置が異なる複数の突起が底面内側に形成されるプレートと、を備え、前記プレートの前記底面内側には接着剤が塗布され、前記プレートが前記ろ材の一方の端を覆うように設けられると、前記突起の先端が前記ろ材と当接し、前記接着剤が前記ろ材と前記プレートとを固定することを特徴とする。
本発明に係るフィルタエレメントによれば、有底略中空円筒形状のプレートの底面内側に塗布された接着剤が、ろ材の一方の端とプレートとを固定する。プレートには、周方向における位置が異なる複数の突起が形成されており、この複数の突起の先端がろ材と当接する。その結果、複数の突起の間が接着剤の流路となり、ろ材とプレートとの間に均等に接着剤が入り込むため、ろ材とプレートとの間に接着剤が無い領域が発生しない。これにより、ろ材とプレートとの接着不良を防止することができる。
上記課題を解決するために、本発明に係るフィルタエレメントは、例えば、両端に開口を有する略中空円筒形状のろ材と、有底略中空円筒形状のプレートであって、環状のリブである突起が底面内側に形成されるプレートと、を備え、前記底面の前記突起の内側の面積は、前記底面の前記突起の外側の面積以上であり、前記プレートの前記底面内側には接着剤が塗布され、前記プレートが前記ろ材の一方の端を覆うように設けられると、前記突起の先端が前記ろ材と当接し、前記接着剤が前記ろ材と前記プレートとを固定することを特徴とする。
本発明に係るフィルタエレメントによれば、有底略中空円筒形状のプレートの底面内側に塗布された接着剤が、ろ材の一方の端とプレートとを固定する。プレートには、環状の突起が形成され、底面における突起の内側(内周側)の面積は、突起の外側(外周側)の面積以上である。その結果、内周側の接着剤の量が多くなり、内周側でより多くの接着剤が吸い上げられたとしても、ろ材とプレートとの間に接着剤が無い領域が発生しない。これにより、ろ材とプレートとの接着不良を防止することができる。
ここで、前記プレートの底面内側には、前記突起の高さより低い凹凸が略全面に形成されてもよい。凹凸により、接着剤の密着性が高くなる。これにより、接着剤がろ材とプレートとをしっかり固定することができる。
ここで、前記複数の突起は、複数個所に切り欠きを有する環状のリブであり、前記リブの直径は、前記プレートの内径と外径との平均値と略同一であってもよい。すなわち、リブは、プレートの略中央にあり、切り欠きの部分が接着剤の流路となる。これにより、ろ材を安定して支えつつ、ろ材とプレートとの接着不良を防止することができる。
本発明によれば、ろ材とプレートとの間に接着剤が無い領域を無くし、ろ材とプレートとの接着不良を防止することができる。
本発明の第1の実施の形態である濾過装置1の概略図である。 図1のA−A断面図である。 プレートの平面図である。 図3のB−B断面図であり、プレートを部分的に断面表示したものである。 接着剤の状態を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態にかかるプレートを示す図である。 本発明の第3の実施の形態にかかるプレートを示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、濾過装置1の概略を示す図である。濾過装置1は、油、水等の液体に含まれる塵埃等を、フィルタを用いて除去するものであり、主として、フィルタエレメント2と、フィルタケース3とを有する。図1においては、フィルタエレメント2及びフィルタケース3の右半分を断面表示している。
フィルタエレメント2は、主として、外筒10と、内筒11と、外筒10と内筒11との間に設けられるろ材12と、外筒10、内筒11及びろ材12の両端に設けられるプレート13、14と、ガスケット15と、を有する。
外筒10及び内筒11は、両端に開口を有する略中空円筒形状の部材である。外筒10及び内筒11は、耐腐食性の高い材料(例えば、ステンレス)を用いて形成される。なお、外筒10及び内筒11は、樹脂を用いて形成されていてもよい。内筒11は、外筒10の内側に収容されている。内筒11の直径は外筒10よりも小さく、内筒11の高さは外筒10の高さと略同一である。ろ材12は、径方向に厚みを有する略中空円筒形状である。
外筒10、内筒11及びろ材12について詳細に説明する。図2は、図1のA−A断面図である。
外筒10及び内筒11の略全域には、複数の孔が形成されている。外筒10の略全域には、孔10aが複数形成され、内筒11の略全域には、孔11aが複数形成されている。孔10aは、外筒10の外側と内側とを連通しており、孔11aは、内筒11の外側と内側とを連通している。
ろ材12は、合成樹脂や紙等を用いたシート状のろ紙をひだ折りにし、ひだ折りにしたろ紙の両端を連結して円筒状に丸めることによって形成される。これにより、ろ材12は、略円筒プリーツ形状に形成される。ろ材12の高さは、外筒10及び内筒11と略同じである。
ろ紙をひだ折りにしているため、ろ材12には山12a、12bが形成されている。そして、ひだ折りにしたろ紙を丸めてろ材12としているため、ろ材12の内周側の山12aと山12aとの間隔は、外周側の山12bと山12bとの間隔より狭い。すなわち、ろ材12は、内周側の密度が外周側の密度より高い。
外筒10に形成された孔10aを通過した液体は、ろ材12を外側から内側へ通過する。その際、液体中の不純物は、ろ材12によって除去される。ろ材12の内側へ通過した液体は、内筒11に形成された孔11aを通過して内筒11の内部へ流出する。
なお、図1、2では、ろ材12の外側に外筒10が設けられているが、外筒10は必須の構成ではない。
図1の説明に戻る。外筒10及び内筒11の一方の端にはプレート13が設けられ、他方の端にはプレート14が設けられる。プレート13及びプレート14は、有底略円筒形状の部材であり、樹脂を用いて形成される。なお、プレート13及びプレート14は、耐腐食性の高い材料(例えば、ステンレス)を用いて形成されてもよい。
プレート13及びプレート14は、ろ材12が間に設けられた外筒10及び内筒11の端(開口)を覆うように設けられる。言い換えると、プレート13及びプレート14の内側には、外筒10、内筒11及びろ材12が設けられる。
プレート14にはガスケット15が設けられ、プレート13には図示しないガスケットが設けられる。ガスケット15は、略中空円板形状の部材であり、軟質材料(例えばゴム)を用いて形成される。ガスケット15は、流体が外部に漏れることを防止するシール部材である。ガスケット15は、弾性を有する材料、例えばニトリルゴム(NBR)、フッ素ゴム(FKM)等の合成ゴムや、樹脂等を用いて形成される。なお、プレート13及びプレート14が樹脂を用いて形成されている場合には、図示しないガスケットやガスケット15を用いない場合もあり得る。
図3、4は、プレート14の詳細を示す図である。図3は、プレート14の平面図であり、図4は、図3のB−B断面図であり、プレート14を部分的に断面表示したものである。プレート13の形状は、プレート14の形状と略同一であるため、説明を省略する。
プレート14は、有底略中空円筒形状であり、樹脂又は金属により形成される。プレート14は、主として、環状の底面14aと、底面14aの外周部分から突出するように形成された外壁14bと、底面14aの内周部分から突出するように形成された内壁14cと、を有する。
底面14aの内側には、突起14dと、複数の溝14eとが形成される。
突起14dは、複数個所に切り欠きを有する環状のリブである。本実施の形態では、4箇所に切り欠きがあるため、4個の突起14dが形成される。このように、突起14dは、周方向における位置が異なる複数の突起である。突起14dは、底面14aの内側に、すなわち底面14aの上側(+z側)から突出するように形成される。
突起14dの直径は、プレート14の内径と外径との平均値(外壁14bの直径と内壁14cの直径との平均値)と略同一である。すなわち、突起14dは、底面14aの略中央に設けられる。これにより、組立時にろ材を安定して支えることができる。ただし、突起14dの径方向の位置はこれに限られない。
溝14eは、突起14dと同様、底面14aの内側に形成される。溝14eは、平面視(+z方向から見たとき)が環状であり、断面形状は先端が細い略三角形状である。溝14eは、突起14dに隣接して形成される。溝14eの高さは、突起14dの高さより低い。
本実施の形態では、溝14eは環状であるが、溝14eの形状はこれに限られない。ただし、プレート14と接着剤との密着性を高める(後に詳述)ためには、溝14eが底面14aの略全面に形成されることが望ましい。そして、底面14aが円板形状であるため、溝14eを底面14aの略全面に形成するためには、溝14eを環状とすることが望ましい。
さらに、溝14eの位置及び数も、図3に示す位置及び数に限られない。例えば、突起14dと突起14dとの間に、突起14dの高さより低い溝を形成してもよい。そして、突起14dの高さより低い溝は、溝14eと略平行であってもよい。
プレート14が外筒10、内筒11及びろ材12に設けられた場合には、突起14dにろ材12が当接する(図5参照)。溝14eは突起14dより低いため、溝14eとろ材12とは当接しない。
なお、本実施の形態では、プレート14の内径が55mm程度であり、プレート14の外径が90mm程度である。突起14dの高さ及び幅は略1.5mmであり、溝14eの高さは略0.5mmであり、幅は略1.5mmである。ただし、これらの形状は一例であり、これに限定されるものではない。
図1の説明に戻る。外筒10、内筒11、ろ材12、プレート13、プレート14及びガスケット15は、フィルタエレメント2として一体化される。フィルタエレメント2は、フィルタケース3の内部に設けられる。
フィルタケース3は、ケース20と、ケース流入部21と、ケース流出部22と、蓋23と、バルブ24と、を有する。
ケース20の側面には、ケース流入部21が設けられる。また、ケース20のプレート14に平行な面(ここでは、底部20a)には、外筒10又は内筒11と平行な面を有するケース流出部22が設けられる。さらに、ケース20の上部には、開口部を覆うように、図示しないパッキンを介して蓋23が設けられる。
バルブ24(詳細は図示せず)は、外筒10の一方の端に設けられる。蓋23とバルブ24との間には、スプリング(図示せず)が設けられる。バルブ24、すなわちフィルタエレメント2は、スプリングにより図1下方向(蓋23から底部20aへ向かう方向)に付勢される。これにより、フィルタエレメント2は、フィルタケース3内での姿勢が維持される。なお、フィルタエレメント2は、ねじ止め等によりフィルタケース3に取り付けられてもよい。
図1における矢印は、液体の流れを示す。濾過すべき液体は、ケース流入部21からケース20内部へと流入する。ケース20内部へと流入した液体は、外筒10に形成された孔10a、ろ材12、及び内筒11に形成された孔11aを介して、内筒11の内部に流出する。内筒11の内部に流入した液体は、ケース流出部22から流出する。
ケース20及びケース流出部22と、フィルタエレメント2とは、ガスケット15等によりシールされる。なお、液体の流れはこれに限られず、例えば下方(例えば、ケース流出部22)から液体が流入し、上方又は側方(例えば、ケース流入部21)から液体が流出するようにしてもよい。
次に、フィルタエレメント2の製造方法について説明する。
まず、外筒10と内筒11との間にろ材12を挿入する。プレート13の底面内側及びプレート14の底面14aの内側(図4における底面14aの上側)に接着剤(図5参照)を塗布し、これを外筒10、内筒11及びろ材12の両端にかぶせる。本実施の形態では、接着剤として、エポキシ樹脂系接着剤を用いるが、これに限られるものではない。
接着剤は、塗布時には液体でありその後硬化して固体になるが、フィルタエレメント2を組み立てている間は液体である。
図3に示すように、突起14dは周方向における位置が異なり、突起14dと突起14dとの間にはすき間が形成されている。したがって、ろ材12が突起14dに当接しても、液体である接着剤は、突起14dの間を通って外筒10側から内筒11側へ、又は内筒11側から外筒10側へ移動可能である。
図5は、接着剤の状態を説明する図である。図5においては、外筒10、内筒11及びろ材12についての断面表示を省略する。また、接着剤についても、一部断面表示を省略する。
接着剤は液体であるため、ろ材12が接着剤を吸い上げる。特に、ろ材12は内周側の密度が外周側の密度より高い(図2参照)ため、ろ材12の内周側でより多くの接着剤が吸い上げられる。
図5の1点鎖線及び縦破線のハッチング(一部省略)は、突起14dが分割されておらず、切り欠きのない環状の突起が形成される場合の接着剤の様子を示す一例である。組立時にろ材を安定して支えるため、突起14dが底面14aの略中央に設けられる場合には、突起14dの内周側の接着剤の量は、突起14dの外周側の接着剤の量より少ない。突起14dが切り欠きの無い環状である場合には、接着剤の流路が確保されていないため、外周側から内周側へ接着剤が流入しない。その結果、内周側で接着剤が全てろ材12に吸い上げられてしまい、ろ材12とプレート14との間に接着剤が無い部分(図5の一点鎖線で囲んだ領域C)が形成されてしまう場合がある。このような場合には、ろ材12の一部がプレート14と接着されないため、ろ材12がプレート14からはがれやすいうえ、接着されていない部分から液体が漏れてしまうおそれがある。
それに対し、周方向における位置が異なる複数の突起14dが形成されている場合には、接着剤の流路が確保されている。したがって、内周側で接着剤がろ材12に吸い上げられてしまったとしても、外周側から内周側に接着剤が流入するため、図5の2点鎖線及び縦線のハッチング(一部省略)で示すように、ろ材12とプレート14との間に均等に接着剤が入り込み、ろ材12の全面がプレート14と接着される。なお、溝14eは突起14dより低いため、溝14eにより接着剤の流れが止まることはない。
本実施の形態によれば、突起14dを複数、周方向の異なる位置に形成するため、接着剤の流路が確保され、ある部分(例えば、内周側)で接着剤がなくなったとしても、他の部分(例えば、外周側)から接着剤を補充することができる。したがって、接着剤が存在しない部分を無くし、ろ材とプレートとの接着不良を防止することができる。その結果、ろ材12がプレート13、14から外れてしまったり、ろ材12とプレート13、14との間から液体が漏れたりすることを防止することができる。
また、本実施の形態では、溝14eが底面14aの内側に形成されていることにより、接着剤の密着性を高くすることができる。これにより、接着剤がろ材12とプレート14とをしっかり固定することができる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、環状のリブを切り欠くことで突起14dを形成したが、周方向における位置が異なる複数の突起を設ける形態はこれに限られない。図6は、第2の実施の形態にかかるフィルタエレメントのプレート14Aを示す図である。第2の実施の形態にかかるフィルタエレメントと第1の実施の形態にかかるフィルタエレメントとの差異は、プレート14A(プレート13Aについても同様)のみであるため、以下プレート14Aについてのみ説明し、その他の説明を省略する。また、プレート14Aとプレート14との差異は、突起14f及び溝14gのみであるため、以下突起14f及び溝14gについてのみ説明し、その他の説明を省略する。
突起14fは、略円筒形状であり、底面14aの内側に3箇所形成される。突起14fの高さは、溝14gの高さより高い。溝14gは、環状に形成されたものが部分的に切り欠かれている(切断されている)点のみが溝14eと異なり、その他の形状等は溝14eと同様である。なお、突起14fは、数が3個に限定されず、例えば4個以上形成されていてもよい。
なお、本実施の形態では、突起14fの近傍に溝14gを形成せず、それ以外の部分に溝14gを形成したが、溝14gの位置、数、形状等はこれに限定されない。例えば、図6に示す状態よりも溝14gを延長し、溝14gを突起14fの近傍まで形成してもよい。ただし、溝14gの位置、数、形状等を変形させる場合においても、溝14gを底面14aの略全面に形成することが望ましい。
<第3の実施の形態>
第1の実施の形態では、環状のリブを切り欠くことで突起14dを形成し、接着剤の流路を確保することで、接着剤が存在しない部分を無くしたが、接着剤が存在しない部分を無くす方法はこれに限られない。図7は、第3の実施の形態にかかるフィルタエレメントのプレート14Bを示す図である。第3の実施の形態にかかるフィルタエレメントと第1の実施の形態にかかるフィルタエレメントとの差異は、プレート14B(プレート13Bについても同様)のみであるため、以下プレート14Bについてのみ説明し、その他の説明を省略する。また、プレート14Bとプレート14との差異は、突起14h及び溝14iのみであるため、以下突起14h及び溝14iについてのみ説明し、その他の説明を省略する。
突起14hは、環状のリブであり、底面14aの内側に形成される。突起14hは、底面14aの内側において、突起14hの内周側(図7横破線ハッチング部参照)の面積が、底面14aの突起14hの外周側(図7縦破線ハッチング部参照)の面積以上となる位置に形成される。図7では、底面14aの突起14hの内周側の面積と、底面14aの突起14hの外周側の面積とが略同一となる場合を例示している。突起14hの幅、高さ等は、突起14dと同様である。
溝14iは、溝14eと同様に、環状の部材であり、底面14aの内側に形成される。溝14iは、径方向の位置のみが溝14eと異なり、その他の形状等は溝14eと同様である。
例えば図5に示すように、突起14dが底面14aの略中央に設けられる場合、すなわち底面14aの内側において、突起14hの内周側の面積が突起14hの外周側の面積以上でない場合には、突起14dの内周側の接着剤の量は、突起14dの外周側の接着剤の量より少ない。したがって、内周側で接着剤が全てろ材12に吸い上げられてしまった場合には、ろ材12とプレート14との間に接着剤が無い部分(図5の一点鎖線で囲んだ領域C)が形成されてしまう可能性がある。
それに対し、図7に示すように、内周側の面積が外周側の面積以上となるように突起14hを形成する場合には、内周側の接着剤の量がより多くなり、内周側でより多くの接着剤が吸い上げられたとしても、内周側にある全ての接着剤がろ材12に吸い上げられない。したがって、ろ材とプレートとの間に接着剤が無い領域を無くすことで、ろ材とプレートとの接着不良を防止することができる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。当業者であれば、実施形態の各要素を、適宜、変更、追加、変換等することが可能である。
また、本発明において、「略」とは、厳密に同一である場合のみでなく、同一性を失わない程度の誤差や変形を含む概念である。例えば、略平行とは、厳密に平行の場合には限られず、例えば数度程度の誤差を含む概念である。また、例えば、単に平行、直交等と表現する場合において、厳密に平行、直交等の場合のみでなく、略平行、略直交等の場合を含むものとする。また、本発明において「近傍」とは、基準となる位置の近くのある範囲(任意に定めることができる)の領域を含むことを意味する。例えば、Aの近傍という場合に、Aの近くのある範囲の領域であって、Aを含んでもいても含んでいなくてもよいことを示す概念である。
1 :濾過装置
2 :フィルタエレメント
3 :フィルタケース
10 :外筒
10a :孔
11 :内筒
11a :孔
12 :ろ材
12a、12b:山
13、14、14A、14B:プレート
14a :底面
14b :外壁
14c :内壁
14d、14f、14h:突起
14e、14g、14i:溝
15 :ガスケット
20 :ケース
20a :底部
21 :ケース流入部
22 :ケース流出部
23、24 :蓋

Claims (2)

  1. 両端に開口を有する略中空円筒形状のろ材と、
    前記ろ材の一方の端を覆うように設けられた有底略中空円筒形状のプレートであって、底面内側に環状のリブである突起が1本形成され、前記底面内側に前記突起の高さより低い凹凸が複数形成されたプレートと、
    を備え、
    前記プレートの前記底面内側において、前記突起の内周側の面積は、前記突起の外周側の面積以上であり、
    前記突起の先端が前記ろ材の端面と当接し、
    前記プレートの前記底面内側には接着剤が塗布されており、前記接着剤が前記ろ材と前記プレートとを固定することを特徴とするフィルタエレメント。
  2. 請求項1に記載のフィルタエレメントであって、
    前記凹凸の平面視における形状は、環状であり、
    前記凹凸の断面形状は、先端が細い略三角形状である
    ことを特徴とするフィルタエレメント。
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