JP6585573B2 - フェンダーミラー取り付け構造 - Google Patents

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本発明は、フェンダーミラー取り付け構造に関し、特に車体の振動に対するフェンダーミラーの耐振動性を向上させるとともに、衝突物(歩行者)がフェンダーミラーに衝突した際のフェンダーミラー取り付け部の衝撃吸収力の低下を抑制するフェンダーミラー取り付け構造に関する。
従来から、タクシーや教習車のような、フェンダーパネルに固定されたフェンダーミラーを有する自動車が知られている。図示しないが、前記フェンダーパネルは、一般的に、車体の側面に位置するパネル側面部と、このパネル側面部の上端から車幅内側方向に延設されるパネル上面部と、このパネル上面部の車幅内側方向の端部に設けられたパネル段差部とを有する。そして、前記フェンダーミラーは、前記パネル上面部の上側に設けられ、固定されている。
また、前記パネル段差部は、前記端部から下方に延びる壁面部と、この壁面部の下端から車幅内側方向に延びる下端水平部とを有する。そして、この下端水平部の下側には、車両ボデー側に固定された部材であるラジエータサポート部材が設けられている。このラジエータサポート部材に、前記下端水平部が溶接などの固着手段(又はボルト等の締結手段)により固定されている。
すなわち、前記フェンダーパネルは、前記ラジエータサポート部材に固定されている。これにより、前記フェンダーパネルの剛性が高く維持され、車体の振動に対する耐振動性が高くなっている。このため、フェンダーパネルに固定されたフェンダーミラーの振動を抑制することができ、走行中にフェンダーミラーが揺れることによる視界不良の発生を抑制できる。
しかしながら、このような構成においては、フェンダーパネルの剛性が高いため、フェンダーパネル(フェンダーミラー)の衝撃吸収力が弱いという課題があった。このため、衝突物(例えば歩行者)が自動車に衝突し、その勢いでバンパーに乗り上げた際に、前記歩行者(特にその頭部)がフェンダーミラーに衝突し、その衝突による衝撃力を前記頭部に与える虞があった。
このような課題を解決するために種々の提案がなされている。その中の一例として、フェンダーブラケットを用いた衝撃吸収構造が、特許文献1により開示されている。以下、その衝撃吸収構造について、図6,図7を用いて説明する。なお、図6はボンネット及びフェンダーパネルを取り外した状態でのフェンダーブラケット支持構造の拡大斜視図であり、図中の矢印Fは車体前方向、矢印INは車幅内側方向を示している。図7は、車体に衝突荷重が加わった際のフェンダーブラケットの動作を説明するための概略側面図である。
図6に示す符号50は、車体強度部材であるエプロンレインフォースメントを示している。このエプロンレインフォースメント50は、車体前方に位置するフェンダーパネル(図示せず)の内側(車体内部側)に設けられ、車体の前後方向に延びている。
前記エプロンレインフォースメント50は、エプロンレインフォースメントインナ52と、エプロンレインフォースメントアウタ54と、前記エプロンレインフォースメントインナ52と前記エプロンレインフォースメントアウタ54とを接合固定してできた、車体の前後方向に延びる閉断面(図示せず)とを有する。
そして、図6に示すように、前記エプロンレインフォースメント50の前端が、エプロンフロントパネル56で閉塞されている。これにより、エプロンレインフォースメント50の強度向上を図っている。
前記エプロンレインフォースメントインナ52は、車体上下方向に延びる縦壁52aと、この縦壁52aの上端から車幅外側方向に延びる上壁52bとを有する。そして、この上壁52bに、後述するボンネットストッパラバー70の落とし穴52cが形成されている。
前記フロントパネル56の上端には、前記上壁52bに重なるようにして曲がったフランジ部56aが形成されている。そして、このフランジ部56aが、前記上壁52bに接合固定されている。
前記エプロンレインフォースメント50よりも、さらに車体内部側には、サスペンションタワー部(図示せず)が設けられている。このサスペンションタワー部は上部パネル58を有し、この上部パネル58の車幅方向外側端部58aが、前記エプロンレインフォースメントインナ52に接合固定されている。
前記エプロンレインフォースメントインナ52の上壁52bの上側には、車両前後方向に離間させてフェンダー嵩上げブラケット60と、後部フェンダーブラケット(図示せず)とが設けられている。これらのフェンダーブラケットは、何れもフェンダーパネルを支持するためのものである。
前記フェンダー嵩上げブラケット60は、車幅方向の側面視において、ハット形状に形成されており、上壁62と、この上壁62の車体前後方向の両端から下方に延びる一対の脚部64,66と、この脚部64、66の下端に形成され、前記上壁52bに固定される固定部65,67とを有する。
そして、前記固定部65は、前記上壁52bと前記フランジ部56aとが上下方向に重合している部分において、図中×印で示すように溶接固定されている。また、前記固定部67は、前記上壁52bと前記車幅方向外側端部58aとが上下方向に重合している部分において、図中×印で示すように溶接固定されている。
前記フェンダー嵩上げブラケット60の上壁62には、ボンネットストッパラバー70(図7参照)を介してボンネット(図示せず)を支持するボンネット支持部62aと、フェンダーパネルのフランジ(図示せず)を取り付けるフランジ取り付け部62b,62cとが形成されている。
前記ボンネット支持部62aは、ボンネットストッパラバー70を螺合固定可能な開口部により形成されている。また、前記フランジ取り付け部62b,62cは、ウエルドナット(図示せず)に締結するボルト(図示せず)が挿通可能な丸孔に形成されている。そして、前記フランジ取り付け部62bは、前記ボンネット支持部62aと前記脚部64との間に設けられており、前記フランジ取り付け部62cは、前記ボンネット支持部62aと前記脚部66との間に設けられている。
また、一対の脚部64,66には、車体正面視において、逆台形状の中央開口部64a,66aが形成されている。そして、この中央開口部64a(66a)の両側には、それぞれ、両柱状部64b,64c(66b,66c)が形成されており、この両柱状部64b,64c(66b,66c)は、上方ほど離れるように傾斜している。
このような形状のフェンダー嵩上げブラケット60においては、前記ボンネットが、その閉じた状態において、前記ボンネットストッパラバー70の上面に接触し、支持されている。
また、前記フェンダーパネルは、そのフランジが前記フランジ取り付け部62b,62cにおいて締結されている。なお、前記フランジには、前記ボンネットストッパラバー70に干渉しないように、車幅内側方向の切欠け凹部(図示せず)が形成されている。
続いて、図7を用いて、ボンネットおよびフェンダーパネルをフェンダー嵩上げブラケット60に取り付けた状態での、フェンダー嵩上げブラケット60の動作について説明する。
図7は、ボンネットストッパラバー70に、下向きの衝突荷重が加わった場合のフェンダー嵩上げブラケット60の動作を表している。なお、2点鎖線は前記ボンネットストッパラバーに前記衝突荷重が加わる前のフェンダー嵩上げブラケット60およびボンネットストッパラバー70の状態を示す。また、図7において、フェンダーパネルおよびフェンダーパネル取り付け構造は図示省略している。
図7に示すように、ボンネットストッパラバー70に下向きの衝突荷重が加わった場合に、フェンダー嵩上げブラケット60は、略M字状に変形する。
これは、フランジ取り付け部62b,62cが、前記フェンダーパネルのフランジを前記ボルトおよび前記ウエルドナットで挟む締結構造であることにより、ボンネット支持部62aよりも相対的に補強されたためである。
すなわち、ボンネット支持部62aがフランジ取り付け部62b,62cに対して相対的に脆弱になったため、一対の脚部64,66が、図7に矢印a,bで示すように、互いに近づく方向に引っ張られるためである。
このため、従来のような平行四辺形型の変形を防ぐことができ、コンパクトな倒れを実現できる。また、矢印cで示すように、前記ボンネットストッパラバー70を、確実に、落とし穴52cに通すことができる。
このようなフェンダー嵩上げブラケット60による支持構造によれば、ボンネットの閉時には、前記ボンネットストッパラバー70を介してフェンダー嵩上げブラケット60の上壁62に下向きの荷重が作用する。この場合は、一対の脚部64,66に、逆台形の中央開口部64a,66aが形成されているため、前記荷重に対して、両柱状部64b,64c(66b,66c)は、互いに車幅方向における逆方向に倒れようとする。
このため、両柱状部64b,64c(66b,66c)の倒れる方向への荷重成分が相殺され、上壁62の張力が高まり、ボンネット支持剛性を高めることができる。
一方、前記フェンダーパネルに衝突物が衝突したときに、前記脚部64,66の一方が変形すると、他方の脚部による荷重成分の相殺がなくなる。このため、前記一方の脚部0に応力が集中し、前記一方の脚部が容易に変形し、フェンダー嵩上げブラケット60全体が容易に潰れる。
すなわち、フェンダー嵩上げブラケット60による荷重吸収量(衝撃吸収力)を増大させることができる。
また、フェンダー嵩上げブラケット60に下向きの衝突荷重が加わった場合に、フェンダー嵩上げブラケット60を略M字状に変形させることができる。このため、従来のような平行四辺形型の変形を防ぐことができ、コンパクトな倒れを実現できる。また、矢印cで示すように、前記ボンネットストッパラバー70を、確実に、落とし穴52cに通すことができる。
特開2015−20444号公報
しかしながら、前記フェンダー嵩上げブラケット60を用いたフェンダーパネルの取り付け構造においては、フェンダーパネルの衝撃吸収力が増大するが、一方で、フェンダー嵩上げブラケット60が車体の振動に対して振動しやすいため、このフェンダー嵩上げブラケット60に直接固定されているフェンダーパネルの耐振動性が低下する。
このため、フェンダーミラーがフェンダーパネルに固定されている自動車においては、その車体の振動により、フェンダーミラーが振動しやすく、視界不良を招く虞があるという課題があった。
本発明は、前記した技術的な観点に基づいてなされたものであり、フェンダー嵩上げブラケットを用いつつ、車体の振動に対するフェンダーミラーの耐振動性を向上させることができ、かつ、フェンダーミラー取り付け部の衝撃吸収力の低下を抑制できるフェンダーミラー取り付け構造を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係るフェンダーミラー取り付け構造は、パネル側面部と、このパネル側面部の上端から車体の内部方向に延びるパネル上面部と、このパネル上面部の車体内部側の縁に形成されたパネル段差部とを有するフェンダーパネルと、前記フェンダーパネルの内側に重なるように配置され、高さ方向において、前記フェンダーパネルの下端側から前記パネル上面部の下面側まで延設されたフェンダーサイドブラケットと、前記パネル上面部に配置され、前記フェンダーパネルおよびフェンダーサイドブラケットに固定されたフェンダーミラーと、前記パネル段差部の下面に取り付けられ、前記フェンダーパネルからの衝撃を吸収するフェンダー嵩上げブラケットとを備え、前記フェンダーサイドブラケットは、所定の高さ位置において、その上方と下方とで剛性に差異を持たせるための剛性可変手段を備えることに特徴を有する。
尚、前記剛性可変手段は、前記所定の高さ位置から、前記剛性可変体の上方もしくは下方のいずれか一方にかけて延設されたビードであることが望ましい。
或いは、前記ビードに代えて、或いは加えて、前記剛性可変手段は、前記所定の高さ位置に設けられ、前記車両の前後方向に延設された稜線であってもよい。
さらに、前記フェンダーサイドブラケットは、前記フェンダー嵩上げブラケットに固定されていないことが望ましい。
このようなフェンダーミラー取り付け構造によれば、フェンダーパネルの内側にフェンダーサイドブラケットが重なるようにして設けられているため、フェンダーパネルの実質的な剛性が高くなり、フェンダーパネルの耐振動性を向上させることができる。
また、剛性可変手段により、フェンダーサイドブラケットの所定の高さ位置において、その上下方向の剛性に差異が設けられている。これにより、フェンダーミラーに外部からの衝突荷重が加わった場合に、フェンダーサイドブラケットは、前記所定の高さ位置において容易に屈曲する。このため、フェンダーパネルの衝撃吸収力の低下を抑制できる。
本発明によれば、フェンダー嵩上げブラケットを用いつつ、車体の振動に対するフェンダーミラーの耐振動性を向上させることができ、かつ、フェンダーミラー取り付け部の衝撃吸収力の低下を抑制できるフェンダーミラー取り付け構造を提供することができる。
図1は、本発明に係るフェンダーミラー取り付け構造の模式的正面図である。 図2は、本発明に係るフェンダーミラー取り付け構造の模式的側面図である。 図3は、フェンダーサイドブラケットを車体内部フレームに取り付けた状態の斜視図である。 図4は、図3を車体内部側から見た斜視図である。 図5(a)、(b)、(c)は、本発明に係るフェンダーミラー取り付け構造の動作を説明するための模式的正面図である。 図6は、従来の衝撃吸収構造に係るフェンダー嵩上げブラケットを示す斜視図である。 図7は、図6のフェンダー嵩上げブラケットの動作を説明するための模式的断面図である。
以下、本発明にかかるフェンダーミラー取り付け構造について、図1および図2に基づいて説明する。図1は、本発明に係るフェンダーミラー取り付け構造の模式的正面図であり、図2は、図1の模式的側面図である。なお、図1中、矢印UPは車体上方向を示し、矢印OUTは車幅外側方向を示している。また、図2中、矢印FRは車体前方向を示している。
図1において、符号10は車両の片側一方のフェンダーパネルを示している。フェンダーパネル10は、車体前方の一側面に配設されている。このフェンダーパネル10は、パネル側面部11と、このパネル側面部11の上端から車体の内側方向に延びるパネル上面部12と、このパネル上面部12の端部から車体の高さ方向(下方向)に延び、車体の前後方向に沿って延設されたパネル段差部13とにより構成されている。
また、前記パネル側面部11は、所定の高さ位置において、車体の内側方向に向かって鈍角に屈曲する屈曲部11a(車両前後方向に延びる稜線)を有する。また、パネル段差部13は、下方向に延びる壁面13aと、前記壁面13aの下端部に設けられ、車体の内側方向に延設された水平部13bとを有する。
前記パネル上面部12の上側には、フェンダーミラー14が設けられ、前記パネル上面部12に固定されている。前記水平部13bの下には、フェンダー嵩上げブラケット15と、このフェンダー嵩上げブラケット15を下側から支持するラジエータサポート部材16(車両ボデー側に固定された部材)とが設けられている。
前記フェンダー嵩上げブラケット15は、車体側面視でハット形状であり、受けた衝撃を変形することにより吸収するように形成されている。前記ラジエータサポート部材16は車両の前後方向に延設され、車幅方向において、断面矩形状である。そして、前記フェンダー嵩上げブラケット15の脚部が、前記ラジエータサポート部材16の上面に溶接固定されている。また、前記水平部13bが、前記フェンダー嵩上げブラケット15の上面に溶接固定されている。
すなわち、前記フェンダー嵩上げブラケット15は、前記フェンダーパネル10の受けた衝撃力を、前記水平部13bを介して、吸収することができる。
また、フェンダーパネル10の内側(車体内部側)には、このフェンダーパネル10に重なるようにして、フェンダーサイドブラケット17が設けられている。このフェンダーサイドブラケット17は、前記フェンダーパネル10の剛性を可変する剛性可変体として機能し、正面視、略矩形状に形成され、車体内部フレーム30(図3参照)とフェンダーパネル10との間に設けられている。
前記フェンダーサイドブラケット17は、車体の下方から上方に向かって延びる側面部18と、この側面部18の上端から車体の内側方向に延びる上面部19とを有する。そして、前記側面部18は前記側面部11に沿うようにして設けられ、前記側面部18の下端が、前記フェンダーパネル10のパネル側面部11に固着されている(図1中のS2の箇所)。前記上面部19は前記パネル上面部12に沿うようにして設けられ、前記パネル上面部12に締結されている。
前記側面部18には、その剛性可変手段として機能するビード18bが形成されている。図2に示すように、前記側面部18は、複数(図では2本)のビード18bを有する第1部分18cと、前記ビード18bが設けられていない第2部分18dとを有する。前記ビード18bは、前記側面部18の下方から所定の高さ位置(例えば、前記屈曲部11aと同等の高さ位置)にまで、外表面から内部に凹んだ形状で延設されている。
前記ビード18bが形成されていることにより、前記第1部分18cの剛性は、前記第2部分18dの剛性よりも相対的に高くなる。このため、前記第1部分18cと、前記第2部分18dとの境界部分(車両前後方向に延びる稜線を形成する屈曲部18a)において、屈曲しやすくなる。
また、前記フェンダーサイドブラケット17の上面部19の下側には、上下方向に伸縮するスプリングバネ20と、スプリングリテーナ21とが設けられている。そして、フェンダーミラー14、上面部12、上面部19、スプリングバネ20、およびスプリングリテーナ21が、ボルト22により、一体的に、締結されている。そして、フェンダーミラー14、上面部12、上面部19は、スプリングバネ20のバネ力によって付勢された状態で固定されている。
これにより、フェンダーミラー14に、下向きの衝撃荷重がかかった際には、スプリングバネ20は一旦縮み、その後、スプリングバネ20の付勢力により定常状態(前記付勢された状態)に戻る。すなわち、フェンダーミラー14は、前記定常状態に戻ることができる。
なお、前記フェンダーサイドブラケット17の上面部19は、前記段差部13の下方にまで延設されず、フェンダー嵩上げブラケット15に固定されていないことが望ましい。前記フェンダーサイドブラケット17(上面部19)がフェンダー嵩上げブラケット15に固定されていると、フェンダー嵩上げブラケット15の実質的な剛性が向上し、後述する衝撃力Imが上面部12(フェンダーミラー14)に加わった際に余分な負荷となる。このため、フェンダーパネル10の衝撃吸収力が低下するからである。
続いて、前記フェンダーサイドブラケット17を、車体に取り付けた状態について説明する。図3は、フェンダーサイドブラケット17を車体内部フレームに取り付けた状態の斜視図であり、図4は、図3を車体内部側から見た斜視図である。なお、各図中、車幅外側方向(右方向)を矢印RHで示し、矢印FRは車体前方向を示している。
図3および図4に示すように、フェンダーサイドブラケット17は、車体内部フレーム30の外側であって、車体前方の側部に設けられている。そして、フェンダーサイドブラケット17の上面部19が、車体内部フレーム30に固定される。
そして、フェンダーサイドブラケット17は、フェンダーパネル10(図示せず)によって覆われるとともに、フェンダーパネル10に固定される。
続いて、本発明に係るフェンダーミラー取り付け構造に、車体の下向きの衝撃荷重を加えたときのフェンダーミラー取り付け構造の動作について説明する。図5(a)、(b)、(c)は、本発明に係るフェンダーミラー取り付け構造の動作の流れを説明するための模式的正面図である。なお、各図中の円弧(2点鎖線)は、フェンダーミラー取り付け構造に加えた衝撃力Im(インパクタ)を示している。また、各図において、フェンダーミラーは省略している。
図5(a)に示すように、車体の上方から衝撃力Imを加える。そして、この場合、図5(b)に示すように、まず、フェンダーパネル10(上面部12)に衝撃力Imが加わる。そして、その衝撃力がフェンダー嵩上げブラケット15に伝わる。これにより、フェンダー嵩上げブラケット15が車体の下向きに縮み始める。
そして、図5(c)に示すように、フェンダー嵩上げブラケット15が車体の下向きに、さらに縮むにつれて、フェンダーパネル10およびフェンダーサイドブラケット17が、屈曲部11aおよび屈曲部18aを屈曲点として屈曲し始め、衝撃を吸収することになる。
以上、説明したように、本発明に係るフェンダーミラー取り付け構造によれば、フェンダーパネル10の内側に、このフェンダーパネル10に沿うようにしてフェンダーサイドブラケット17が設けられている。そして、フェンダーサイドブラケット17とフェンダーパネル10とが、溶接などの固着手段により一体的に固定されている。
このため、フェンダーパネル10の剛性を補うことができ、フェンダーパネルの実質的な剛性を高くし、フェンダーパネルの耐振動性を向上させることができる。
一方で、フェンダーパネル10およびフェンダーサイドブラケット17は、それぞれ、相対的に剛性の弱くなっている屈曲部11a,18aを有する。すなわち、フェンダーパネル10およびフェンダーサイドブラケット17は、その屈曲部11a,18aで屈曲しやすくなっている。
このため、フェンダーミラー14に、車体の下向きに、衝撃が加わった場合には、フェンダーパネル10およびフェンダーサイドブラケット17は、屈曲部11aおよび屈曲部18aで容易に屈曲する。このため、フェンダーパネル10の変形ストロークを維持でき、フェンダーパネルの衝撃吸収力の低下を抑制できる。
すなわち、本発明に係るフェンダーミラー取り付け構造によれば、フェンダーパネルの耐振動性を向上させつつ、フェンダーパネルの衝撃吸収力の低下を抑制できる。
なお、本発明に係るフェンダーミラー取り付け構造は、上記した構造に限定されるものではない。
例えば、剛性可変手段として、ビード18bを設けず、前記所定の高さ位置に車体の前後方向に延びる稜線を形成するのみでもよい。この稜線により、前記所定の高さ位置における剛性が弱くなり、屈曲部18aを形成できるからである。
また、ビード18bは、第1部分18cに設けず、側面部18の第2部分18dのみに設けてもよい。すなわち、屈曲部18aから上方に向かって延設されていてもよい。この場合でも、ビードが形成されない第1部分18cと、第2部分18dとの境界部分(屈曲部18a)の剛性に差異を持たせることができ、屈曲部18aにおいて屈曲しやすい構造とすることができる。
10 フェンダーパネル
11 側面部
11a 屈曲部
12 上面部
13 段差部
13a 壁面
13b 水平部
14 フェンダーミラー
15 フェンダー嵩上げブラケット
16 ボデーパネル
17 フェンダーサイドブラケット
18 側面部
18a 屈曲部
18b ビード(剛性可変手段)
18c 第1部分
18d 第2部分
19 上部面
20 スプリングバネ
21 スプリングリテーナ
30 車体内部フレーム

Claims (4)

  1. パネル側面部と、このパネル側面部の上端から車体の内部方向に延びるパネル上面部と、このパネル上面部の車体内部側の縁に形成されたパネル段差部とを有するフェンダーパネルと、
    前記フェンダーパネルの内側に重なるように配置され、高さ方向において、前記フェンダーパネルの下端側から前記パネル上面部の下面側まで延設されたフェンダーサイドブラケットと、
    前記パネル上面部に配置され、前記フェンダーパネルおよびフェンダーサイドブラケットに固定されたフェンダーミラーと、
    前記パネル段差部の下面に取り付けられ、前記フェンダーパネルからの衝撃を吸収するフェンダー嵩上げブラケットとを備え、
    前記フェンダーサイドブラケットは、所定の高さ位置において、その上方と下方とで剛性に差異を持たせるための剛性可変手段を備えることを特徴とするフェンダーミラー取り付け構造。
  2. 前記剛性可変手段は、前記所定の高さ位置から、前記剛性可変体の上方もしくは下方のいずれか一方にかけて延設されたビードであることを特徴とする請求項1記載のフェンダーミラー取り付け構造。
  3. 前記剛性可変手段は、前記所定の高さ位置に設けられ、前記車両の前後方向に延設された稜線であることを特徴とする請求項1記載のフェンダーミラー取り付け構造。
  4. 前記フェンダーサイドブラケットは、前記フェンダー嵩上げブラケットに固定されていないことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のフェンダーミラー取り付け構造。
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