JP6584043B1 - 支柱取付金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者が落下するなどして大きな衝撃力が加わった場合でも作業者が受けるダメージを小さく抑えることが可能な支柱取付金具を提供する。【解決手段】本発明の支柱取付金具1は、仮設足場の床板等を構成する板材に固定される台座2と、この台座2に連結された状態で支柱10の下端10aに取り付けられる連結金具16を備えており、台座2の上面2aには、連結金具16が第1の補強用ボルト3aと一対のナット4a,4aを用いて固定され、台座2の側面2b,2bには、一対のボルト挿通孔が第2の補強用ボルト3bをそれぞれ連通可能に設けられ、台座2の側面2bから突出した第2の補強用ボルト3bの先端部にはナット4bが取り付けられている。また、台座2の一方の側面2bに設けられた一対のボルト孔には締結用ボルト3c,3cが螺入されている。【選択図】図1

Description

本発明は、高所作業が行われる現場において、作業者の命綱が繋留される親綱の支柱を仮設足場や仮設階段に取り付ける際に用いられる支柱取付金具に係り、特に、耐衝撃性に優れた支柱取付金具に関する。
建設現場や工事現場等では、作業者が容易に移動できるように仮設足場が設置されることが多いが、高所作業を伴う場合には、この仮設足場に対して作業者の命綱を繋留するための親綱を設置することが義務付けられている。
通常、親綱を仮設足場に設置する際に使用される支柱は、所定の作業が終了した段階で撤去されるものであるため、仮設足場から容易に取り外すことができる構造でなければならない。その一方で、この支柱は、親綱にある程度の負荷が加わった場合でも容易には外れないような状態で仮設足場に取り付けられていることが必要である。
このような課題に対処するものとしては、例えば、特許文献1に、「親綱支柱」という名称で、建設中の建造物等の鉄骨梁の上やその間に渡された仮設通路沿いに、作業者の命綱を繋留するための親綱を張設する際に用いられる安全性に優れた支柱に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、支柱本体の下端部に左右一対のクランプ金具が取り付けられている。このクランプ金具は略横向き凹字形の鋼板からなる取付板に、上下の顎部が一体形成された側面視略横向きU字形の鉄鋼製の顎枠が嵌合された状態で溶接により固着され、その上側顎部に締付ねじ軸が上下方向に螺挿された構造となっている。
このような構造の親綱支柱においては、作業者が誤って落下してしまい、親綱支柱に負荷が加わったとしても支柱本体の下端部に取り付けられたクランプ金具が仮設足場から外れ難いという作用を有する。また、作業者の落下に伴って支柱本体に対して捻じる方向へ衝撃力が加わった場合、クランプ金具の取付片が曲がり変形することで、その衝撃力が吸収されるという作用を有する。
また、特許文献2には、「親綱支柱」という名称で、高所建設現場に設置される足場などに親綱を設置する場合に使用される支柱に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、支柱本体の下部に基礎装着部が設けられている。この基礎装着部は、支柱本体の下端部が差し込まれるパイプ状の支柱ソケットと、この支柱ソケットの両側にそれぞれ溶接により固定された二組のクランプ部材からなり、このクランプ部材が、互いに平行をなすように配置された一対のコ字状フレームと、これらのコ字状フレームによって挟持固定された1個のナット部材と、このナット部材に螺合する1本のクランプボルトと、コ字状フレームの間に突っ張り状態で設けられた連結部材を備えた構造となっている。
このような構造の親綱支柱においては、各クランプ部材を構成している一対のコ字状フレーム相互間がナット部材と連結部材によって強固に連結された中空ブロック体形状をなしているため、軽量でありながら、剛性が高いという作用を有する。
さらに、特許文献3には、「親綱支柱」という名称で、建設工事の安全用仮設具として作業員の安全帯が係合される親綱の支持に用いられる支柱に関する発明が開示されている。
特許文献3に開示された発明は、支柱本体の下端に固定部が取り付けられている。この固定部は、軽金属の押し出し形成材からなり、横方向に張り出すように上あご部及び下あご部が形成され、側面視コ字状の開口部を有し、開口部に差し入れられたH鋼等の梁のフランジを圧着ネジの先端部で押圧する構造となっている。そして、固定部に設けられた支柱本体差し込み部には、支柱本体下部を貫通して、支柱本体と固定部を接続するボルト挿通孔が穿設されている。
このような構造の親綱支柱においては、ボルトや支柱本体が破損し難い。また、支柱本体と固定部が別体として形成されており、部分的に交換が可能となっているため、メンテナンスが容易である。
そして、特許文献4には、「仮設工事用取付金具」という名称で、建築工事や土木工事の際に作業者に装着された命綱を引っ掛ける親綱を支持する支柱などを固定する金具に関する発明が開示されている。
特許文献4に開示された取付金具は、親綱支柱の下端に取り付けられるものであり、親綱支柱の下端部に溶接される2枚の取付板と、この2枚の取付板の間に固定される下側補強部材と上側補強部材と、この上側補強部材に上下方向を向いた状態でねじ結合された2本のねじ部材を備えた構造となっている。
このような構造の取付金具においては、大きな曲げ力がねじ部材に直接加わらないため、取付強度が高いという作用を有する。
特開2011−247088号公報 特開2010−95856号公報 特開2007−284941号公報 特開2003−105973号公報
特許文献1に開示された発明では、クランプ金具を構成する取付板が一枚の板材によって形成されていることから、支柱本体に衝撃力が加わった場合、取付片に上下の顎部が取り付けられた箇所において、亀裂が生じ易いという課題があった。この場合、クランプ金具が破損してしまい、支柱本体に加わった衝撃力が十分に吸収されないおそれがある。
特許文献2に開示された発明では、基礎装着部の剛性が高いものの、クランプ部材を構成するコ字状フレームが板材の一部を切り欠くようにして形成されたものであることから、作業者の落下に伴って、この基礎装着部に衝撃力が加わった場合、コ字状フレームの切り欠き部に亀裂が生じる可能性が高い。そして、コ字状フレームに亀裂が生じた場合、上述の衝撃力が十分に吸収されないため、作業者の安全を確保することが困難となる。
特許文献3に開示された発明では、固定部がブロック状の軽金属の押し出し形成材からなるものであるため、作業者の落下に伴って衝撃力が加わった場合に、固定部の変形によって、その衝撃力が吸収されるという作用は発揮されない。したがって、特許文献3に開示された発明では、落下によって作業者が受けるダメージを低減することができないという課題があった。
特許文献4に開示された発明では、取付板にスリットが形成されていることから、作業者の落下に伴う衝撃力が取付金具に加わった場合に、スリットの部分に亀裂が生じ、取付板が破損してしまうおそれがある。この場合、衝撃力が吸収されないため、作業者は落下によって大きなダメージを受けることになる。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、作業者が落下するなどして大きな衝撃力が加わった場合でも作業者が受けるダメージを小さく抑えることが可能な支柱取付金具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、仮設階段の踏板や仮設足場の床板を構成する板材に支柱を取り付ける際に用いられる支柱取付金具であって、支柱の下端に取り付けられた連結金具と、この連結金具が上面に設置された台座と、からなり、台座は、側面視「コ」の字状をなすように曲折された第1の金属板と、この第1の金属板に取り付けられた第1の補強用ボルト及び第2の補強用ボルトと、第1の補強用ボルトに取り付けられた第1のナットと、第2の補強用ボルトに取り付けられた第2のナットと、からなり、第1の金属板は、第1のボルト挿通孔が四隅に設けられた矩形状の第1の上板と、第1の上板の両端からそれぞれ直角に下方へ延設されるとともに第1の上板と平行に設置された第2の補強用ボルトを連通可能に一対の第2のボルト挿通孔がそれぞれ設けられた矩形状の一対の第1の側板と、この一対の第1の側板の下端から互いに近づく方向へそれぞれ直角に延設されるとともに第1の上板と直交するように第1のボルト挿通孔に挿通された状態の第1の補強用ボルトを挿通可能に一対の第3のボルト挿通孔がそれぞれ設けられた矩形状の一対の第1の下板と、一対の第1の側板の一方に設けられたボルト孔へ第1の上板と平行をなすように螺入された締結用ボルトと、を備えていることを特徴とするものである。
なお、本発明において、側面視「コ」の字状をなす第1の金属板には、側面視略「コ」の字状をなすものも含まれる。
上記構造の支柱取付金具において、仮設階段の踏板や仮設足場の床板を構成する板材の一部が第1の金属板を構成する一対の第1の側板の間に配置された状態で、締結用ボルトを回転させて、その先端部で上記板材の片面を押圧すると、上記板材が締結用ボルトの先端部と第1の補強用ボルトの側面によって挟持された状態となり、その結果、連結金具を介して台座に連結された支柱が上記板材に固定される。すなわち、第1の発明においては、台座が支柱を仮設階段の踏板や仮設足場の床板に固定するクランプとしての作用を有している。
また、第1の発明においては、第1の上板と第1の下板によって第1の側板の第1の補強用ボルトに対する平行状態が維持されるとともに、一対の第1の側板によって第1の上板の第2の補強用ボルトに対する平行状態が維持されるという作用を有する。さらに、第1の側板に対し第1の補強用ボルトがその軸方向に直交する方向を中心とする曲げに対する強度を高めるとともに、第1の上板に対し第2の補強用ボルトがその軸方向に直交する方向を中心とする曲げに対する強度を高めるという作用を有する。
このように、第1の発明においては、第1の補強用ボルトの軸方向に直交する方向を中心とする曲げや第2の補強用ボルトの軸方向に直交する方向を中心とする曲げに対する強度に比べて、第1の補強用ボルトの軸方向を中心とする曲げや第2の補強用ボルトの軸方向を中心とする曲げに対する強度が低く、第1の補強用ボルトや第2の補強用ボルトの軸方向を中心とする曲げ変形が台座に生じ易いという作用を有する。
第2の発明は、第1の発明において、一対の第1の側板に両側を挟まれるようにして第1の上板と一対の第1の下板の間に設置された第2の金属板を備え、この第2の金属板は、上面が第1の上板の下面に接合された矩形状の第2の上板と、この第2の上板の両端から直角に下方へ延設された矩形状の一対の第2の側板と、この一対の第2の側板の下端から互いに遠ざかる方向へそれぞれ直角に延設されるとともに下面が第1の下板の上面に接合された矩形状の一対の第2の下板と、を備え、一対の第2の下板は、第1の上板の第1のボルト挿通孔と第1の下板の第3のボルト挿通孔に連通された第1の補強用ボルトを挿通可能に一対の第4のボルト挿通孔がそれぞれ設けられていることを特徴とするものである。
第2の発明において、仮設階段の踏板や仮設足場の床板を構成する板材の一部が第2の金属板を構成する一対の第2の側板の間に配置された状態で、締結用ボルトを回転させて、その先端部で上記板材の片面を押圧すると、上記板材が締結用ボルトの先端部と第2の金属板の第2の側板によって挟持された状態となる。すなわち、第2の発明では、仮設階段の踏板や仮設足場の床板を構成する板材に台座を固定する際に、板材が締結用ボルトの先端部と第2の金属板の第2の側板によって挟持されるため、第1の発明の作用に加え、台座が安定した姿勢で板材に固定されるという作用を有する。
また、第2の発明では、上面が第1の上板の下面に接合された第2の上板は第1の上板の曲げ強度を高めるように作用し、下面が第1の下板の上面に接合された第2の下板は第1の下板の曲げ強度を高めるように作用する。さらに、第1の側板に対して第1の補強用ボルトを挟んで平行に設置された第2の側板は第1の側板の曲げ強度を高めるように作用する。すなわち、第2の発明においては、第2の金属板によって台座の曲げ強度が高められるという作用を有する。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、連結金具は、支柱の下端に対し下方へ突出するように設置されるとともに第1の貫通孔が設けられた平板材からなる支持金具と、この支持金具に連結された連結板と、第1の貫通孔に挿通された連結用ボルトと、この連結用ボルトに取り付けられた第3のナットと、を備え、連結板は、矩形状の連結部と、この連結部に直交するとともに第1の貫通孔に挿通された状態の連結用ボルトを挿通可能に第2の貫通孔が設けられた取付部と、からなることを特徴とするものである。
第3の発明においては、第1の発明又は第2の発明の作用に加え、第1の貫通孔と第2の貫通孔に連通された連結用ボルトを介して支持金具と連結板が連結されるという作用を有する。
第4の発明は、第3の発明において、第1の補強用ボルトは、先端部が第1の上板の第1のボルト挿通孔から上方へ突出するように第1の下板の第3のボルト挿通孔に挿通され、連結板の取付部には、第1のボルト挿通孔から上方へ突出した第1の補強用ボルトの先端部を挿通可能に第5のボルト挿通孔が設けられていることを特徴とするものである。
第4の発明においては、第3の発明の作用に加え、第1の下板の第3のボルト挿通孔と第1の上板の第1のボルト挿通孔に連通された第1の補強用ボルトを連結板の取付部に設けられた第5のボルト挿通孔に挿通した状態で、第1の補強用ボルトの先端部に取り付けられた第1のナットを締め込むことで、連結金具が台座の上面に固定されるという作用を有する。
第5の発明は、第3の発明又は第4の発明において、支持金具には、第1の貫通孔から支柱の長手方向に沿って所定の間隔をあけて第1の角度固定孔が設けられ、連結板の取付部には、第1の貫通孔と第2の貫通孔に連結用ボルトが連通された状態で支持金具と直交するように第1の角度固定孔に挿通された角度固定用ボルトを連通可能となるように、複数の第2の角度固定孔が第2の貫通孔の中心軸を中心として所望の半径の回動軌跡に沿って等間隔に設けられていることを特徴とするものである。
第5の発明においては、第3の発明又は第4の発明の作用に加え、第1の貫通孔と第2の貫通孔に連通された連結用ボルトを介して連結板が支持金具に対して回動自在に連結されるとともに第1の角度固定孔と第2の角度固定孔に連通された角度固定用ボルトによって連結板が支持金具に対して回動不能になるという作用を有する。
また、この状態で角度固定用ボルトを第2の角度固定孔から抜出すると、連結板が支持金具に対して連結用ボルトの周りに回動自在となり、連結用ボルトの軸方向に直交する仮想平面内において、締結用ボルトの進退方向と支柱の長手方向のなす角度が可変になるという作用を有する。
さらに、連結板を支持金具の長手方向に対して所望の角度だけ回転させた後、角度固定用ボルトが抜出された第2の角度固定孔とは別の第2の角度固定孔と第1の角度固定孔に角度固定用ボルトを挿通すると、支持金具に対して連結板が再び回動不能となり、締結用ボルトの進退方向と支柱の長手方向のなす上記角度が固定されるという作用を有する。
第6の発明は、第3の発明乃至第5の発明のうちのいずれかの発明において、支柱が下端に開口部を有し、連結金具は、開口部から支柱へ内挿可能に形成されるとともに支持金具が下端に接合された棒状体を備えていることを特徴とするものである。
第6の発明においては、第3の発明乃至第5の発明のうちのいずれかの発明の作用に加え、支柱の下端に設けられた開口部に棒状体を内挿することにより、連結金具を介して支柱に連結されるという作用を有する。
第7の発明は、第6の発明において、棒状体の側面に設けられた第1の連結孔に挿通される棒状の連結具を備え、支柱は、その内部に棒状体が挿設された状態で第1の連結孔に挿通された連結具を連通可能に第2の連結孔が側面に設けられていることを特徴とするものである。
第7の発明においては、第6の発明の作用に加えて、第1の連結孔と第2の連結孔に連結具を挿通すると、棒状体を介して支柱に連結されるとともに、この状態で連結具を第2の連結孔から抜出すると、支柱から分離可能になるという作用を有する。
第1の発明では、第1の補強用ボルトの軸方向に直交する方向を中心とする曲げや第2の補強用ボルトの軸方向に直交する方向を中心とする曲げに対する台座の強度が高く、連結金具を介して台座に連結された支柱に曲げモーメントが加わった場合でも台座が変形し難い。そのため、親綱を張設するための支柱を仮設階段の踏板や仮設足場の床板を構成する板材に取り付ける際に第1の発明を用いた場合、板材から台座が外れ難いため、当該支柱を安全に使用することができる。
その一方で、第1の発明においては、第1の補強用ボルトや第2の補強用ボルトの軸方向を中心とする曲げ変形が台座に生じ易いため、例えば、作業者の落下などにより上記支柱に衝撃力が加わった場合には、支柱がその軸方向を中心として捻じれるように台座が変形することで、当該衝撃力が緩和される。
既に説明したように、全体がブロック状の鋳物によって形成されたクランプは、変形が困難なため、クランプに加わった衝撃力が緩和されない。したがって、親綱を張設するための支柱を仮設足場等に設置する際に、このような構造のクランプを用いた場合、作業者の落下により支柱に加わった衝撃力が緩和されず、その結果、命綱を親綱に繋留した作業者が支柱から受けるダメージも低減されない。
また、一部に切り欠きが設けられた板状のフレームによって形成されたクランプに衝撃力が加わった場合、切り欠きが設けられた箇所に亀裂が発生し、クランプが破損してしまうため、衝撃力が緩和されることはない。すなわち、このような構造のクランプを上記支柱に用いた場合も、作業者が落下した際に発生する衝撃力が緩和されないため、作業者の安全を確保することは困難である。
これに対し、第1の発明は、仮設足場等に支柱を設置する際に台座が床板等から不用意に外れてしまわないように台座に対して所定の曲げ強度を付与する一方、支柱に加わった衝撃力が台座の変形によって吸収されるように、所定の方向については台座の変形を許容する構造となっている。
したがって、親綱を張設するための支柱を仮設足場等に設置する際に第1の発明を用いることによれば、親綱に命綱を繋留した状態で作業者が落下した場合、支柱に加わった衝撃力が台座の変形によって緩和されるため、命綱を介して作業者が支柱から受けるダメージを低減することが可能である。
第2の発明では、第1の発明の場合よりも台座の曲げ強度が高く、また、仮設階段の踏板や仮設足場の床板を構成する板材に対する台座の固定状態が安定しているため、親綱を張設するための支柱を仮設階段の踏板や仮設足場の床板を構成する板材に取り付ける際に第2の発明を用いた場合、板材から台座が外れ難いため、支柱を安全に使用することができるという第1の発明の効果がより一層発揮される。
第3の発明では、支持金具と連結板が第1の貫通孔と第2の貫通孔に連通された連結用ボルトを介して連結されており、連結用ボルトを第1の貫通孔と第2の貫通孔から抜出すると、支持金具と連結板が分離可能な状態になる。すなわち、第3の発明によれば、第1の発明又は第2の発明の効果に加え、連結板と支持金具を分離して嵩張らない状態にすることで、保管スペースが節約されるとともに、運搬が容易になるという効果を奏する。
第4の発明では、第1の補強金具と第1のナットを用いて連結金具が台座に固定されることから、連結金具を台座に固定する手段を別に設ける場合に比べて、構造が簡単になる。したがって、第4の発明によれば、第3の発明の効果に加えて、製造コストが安くなるとともに、全体が軽量化されるという効果を奏する。
第5の発明によれば、第3の発明又は第4の発明の効果に加え、連結用ボルトの軸方向に直交する仮想平面内において締結用ボルトの進退方向と支柱の長手方向のなす角度を調整できることから、仮設足場の床板や仮設階段の踏板等を構成する板材に対する取り付け角度の制約が少ないという効果を奏する。
第6の発明は、第3の発明乃至第5の発明のうちのいずれかの発明の効果を奏することに加え、筒状の支柱に対しては、その下端に棒状体を内挿するだけで、簡単に連結できるため、取り扱いが容易である。また、支柱が中実構造の場合には、棒状体を内挿できるように支柱の下端に開口部を設けるだけで良いため、支柱の加工費が安く抑えられるというメリットがある。
第7の発明は、支柱に対して脱着可能に連結される構造であるため、第6の発明の効果に加え、運搬や保管をする際には、支柱から取り外して嵩張らない状態にすることができるという効果を奏する。そして、第7の発明によれば、破損した場合には容易に交換することができ、また、破損していない場合には他の支柱に付け替えるなどして再利用することができるという効果を奏する。
(a)及び(b)は本発明の実施の形態に係る支柱取付金具が支柱に取り付けられた状態の一例を示す正面図及び側面図である。 図1に示した支柱取付金具が仮設足場の床板を構成する板材に取り付けられた状態を示す図である。 (a)は図1(a)において支柱の一部を紙面に平行な平面で切断した状態を示した図であり、(b)は同図(a)に示した支柱の一部を拡大した図である。 図1に示した台座の正面図である。 図1に示した台座の背面図である。 図1に示した台座の側面図である。 (a)は図1に示した台座の平面図であり、(b)は図6におけるA−A線矢視断面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図6におけるB−B線矢視断面図及びC−C線矢視断面図である。 図1に示した連結金具の斜視図である。 (a)乃至(d)は図1に示した連結金具を構成する支持金具、軸板、スペーサ及び連結板の外観を示した斜視図である。 図9におけるD−D線矢視断面図である。
本発明の支柱取付金具について図1乃至図11を用いて具体的に説明する。
なお、本発明の支柱取付金具は、高所作業が行われる建設現場や工事現場等において、仮設足場に親綱を張設するための支柱を取り付ける際に用いられるものである。
したがって、本明細書では、本発明の支柱取付金具を介して上記支柱が仮設足場に取り付けられている状態を想定して、支柱の「下端」という表現を用いている。そして、この支柱の「下端」に取り付けられた支柱取付金具において、図1(a)又は図1(b)に基づいて「台座の上面」、「下方」、「第1の上板」、「第2の上板」、「第1の下板」、「第2の下板」、「側板の下端」、「上方」、「棒状体の下端」、あるいは「上下」などの表現を用いている。すなわち、支柱取付金具における、この「上」又は「下」の記載は、鉛直方向と平行に設置されている状態の支柱において、その下端に近い側、又は、その下端から遠い側をそれぞれ指し示している。また、本発明の支柱取付金具が取り付けられる支柱として、本明細書では、親綱を張設するための支柱を例に挙げて説明しているが、本発明の支柱取付金具は手摺を設置するための支柱を仮設足場に取り付ける場合にも用いることができる。そして、この場合にも、以下に説明する本発明の作用及び効果は同様に発揮される。
図1(a)及び図1(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係る支柱取付金具1が支柱に取り付けられた状態の一例を示す正面図及び側面図である。図2は図1に示した支柱取付金具が仮設足場の床板を構成する板材に取り付けられた状態を示す図である。図3(a)は図1(a)において支柱の一部を紙面に平行な平面で切断した状態を示した図であり、図3(b)は図3(a)に示した支柱の一部を拡大した図である。なお、図3(b)では図3(a)に示した連結具の図示を省略している。
図1及び図2に示すように、本発明の支柱取付金具1は、仮設階段の踏板や仮設足場の床板を構成する板材Pに固定される台座2と、この台座2に連結された状態で支柱10の下端10aに取り付けられる連結金具16を備えている。
台座2の上面2aには、連結金具16が第1の補強用ボルト3aと一対のナット4a,4aを用いて固定されている。また、台座2の側面2b,2bには、後述する一対のボルト挿通孔7d,7d(図4参照)と一対のボルト挿通孔7e,7e(図5参照)が第2の補強用ボルト3bをそれぞれ連通可能に設けられており、台座2の側面2bから突出した第2の補強用ボルト3bの先端部にはナット4bが取り付けられている。
台座2の一方の側面2bには、後述する一対のボルト孔7f,7f(図4参照)が設けられており、この一対のボルト孔7f,7fには締結用ボルト3cがそれぞれ螺入されている。
また、支柱10は角筒状の金属製部材であり、互いに平行な一対の側面10b,10bには、連結具11が横架されている。
図3(a)及び図3(b)に示すように、連結具11は支柱10の側面10b,10bに設けられた一対の連結孔14,14に横架されるネジ12と、支柱10の側面10bから突出したネジ12の先端部に取り付けられるナット13からなる。
連結金具16(図1(a)又は図1(b)参照)は、支柱10の下端10aから内部に挿設される金属製の角筒体17を備えており、角筒体17の互いに平行な一対の側面17a,17aには、支柱10の連結孔14,14とともにネジ12を連通可能に一対の連結孔15,15が設けられている。
図3(a)に示すように、連結金具16(図1(a)又は図1(b)参照)の角筒体17が支柱10の下端10aから内部に挿設された状態で、支柱10の連結孔14,14と角筒体17の連結孔15,15に連結具11のネジ12が連通されている場合、支柱10から支柱取付金具1を取り外すことはできない。
一方、図3(b)に示すように、支柱10の連結孔14,14と角筒体17の連結孔15,15にネジ12が連通されていない状態であれば、支柱10から支柱取付金具1を取り外すことができる。
このようにして、支柱取付金具1は支柱10に対して着脱自在に取り付けられている。すなわち、支柱取付金具1では、支柱10の下端10aに角筒体17を内挿するだけで、簡単に連結できるため、取り扱いが容易である。なお、支柱10が中実構造の場合には、角筒体17を内挿できるようにその下端10aに開口部を設けるだけで良い。この場合、支柱10の加工費が安く抑えられるというメリットがある。
さらに、支柱取付金具1は支柱10に対して脱着可能に連結される構造であるため、運搬や保管をする際には、支柱10から取り外して嵩張らない状態にすることができる。そして、支柱取付金具1は破損した場合、交換が容易であり、また、破損していない場合には他の支柱10に付け替えるなどして再利用することができる。
図4及び図5は台座2の正面図及び背面図であり、図6は台座2の側面図である。また、図7(a)は台座2の平面図であり、図7(b)は図6におけるA−A線矢視断面図であり、図8(a)及び図8(b)はそれぞれ図6におけるB−B線矢視断面図及びC−C線矢視断面図である。
なお、図4乃至図7(a)では、連結金具16の連結板21を破線で示すとともに、図4及び図5では、第2の補強用ボルト3bや締結用ボルト3cの図示を省略し、図7(b)、図8(a)及び図8(b)では、第1の補強用ボルト3aの図示を省略している。また、図1乃至図3に示した構成要素については同一の符号を付してそれらの説明を適宜省略する。
図4乃至図8に示すように、台座2は、曲折された一般圧延用鋼材からなる第1の金属板5と第2の金属板6を備えている。
第1の金属板5は側面視略「コ」の字状をなしており、矩形状の上板5aと、この上板5aの両端からそれぞれ直角に下方へ延設された矩形状の一対の側板5b,5cと、この一対の側板5b,5cの下端から互いに近づく方向へそれぞれ直角に延設された矩形状の一対の下板5d,5dからなる。
また、第2の金属板6は、上面が上板5aの下面に接合された矩形状の上板6aと、この上板6aの両端から直角に下方へ延設されて矩形状をなすとともに一対の側板5b,5cの間に設置された一対の側板6b,6bと、この一対の側板6b,6bの下端から互いに遠ざかる方向へそれぞれ直角に延設されて矩形状をなすとともに下面が一対の下板5d,5dの上面にそれぞれ接合された一対の下板6c,6cからなる。
第1の金属板5には、第1の補強用ボルト3aを挿通可能にボルト挿通孔7aが上板5aの四隅に設けられるとともに(図7(b)参照)、上板5aと直交するように第1の補強用ボルト3aがボルト挿通孔7aに挿通されている(図6参照)。そして、一対の下板5c,5cには、ボルト挿通孔7aに挿通された状態の第1の補強用ボルト3aを挿通可能に一対のボルト挿通孔7b,7bがそれぞれ設けられている(図8(b)参照)。
第2の金属板6には、第1のボルト挿通孔7aと第2のボルト挿通孔7bに連通された第1の補強用ボルト3aを挿通可能に一対の第3のボルト挿通孔7c,7cが一対の下板6c,6cにそれぞれ設けられている(図8(a)参照)。
第3のボルト挿通孔7cと第1のボルト挿通孔7aに連通するように下板5dの下面側から第2のボルト挿通孔7bに挿通された第1の補強用ボルト3aには、上板5aから上方へ突出した部分に一対の平座金4c,4cが外挿されている(図4乃至図6参照)。
また、この一対の平座金4c,4cを上下から挟むようにして一対のばね座金4d,4dが第1の補強用ボルト3aに外挿されている。そして、この一対のばね座金4d,4dを上下から挟むようにして一対のナット4a,4aが第1の補強用ボルト3aに取り付けられている(図4乃至図6参照)。
このように、支柱取付金具1は、一対の平座金4c,4cの間に設置された連結金具16の連結板21が一対のナット4a,4aによって一対のばね座金4d,4dを介して上下から挟まれるようにして台座2に固定される構造であるため、連結金具16を台座2に固定する手段を別に設ける場合に比べて、構造が簡単である。したがって、支柱取付金具1は、製造コストが安く、かつ、全体が軽量化されるという効果を有している。
第1の金属板5の側板5bには、第2の補強用ボルト3bを挿通可能に一対のボルト挿通孔7d,7dが上板5aの近くに設けられるとともに、内周面に雌ネジ部を有する一対のボルト孔7f,7fが一対のボルト挿通孔7d,7dと下板5cの間に設けられている(図4参照)。
また、一対のボルト挿通孔7d,7dには、上板5aと平行に第2の補強用ボルト3bがそれぞれ挿通されている。そして、第1の金属板5の側板5cには、ボルト挿通孔7dに挿通された状態の第2の補強用ボルト3bを挿通可能に一対のボルト挿通孔7e,7eが設けられている(図5参照)。
なお、第1の補強用ボルト3aと第2の補強用ボルト3bは、ハイテンションボルトである。
第1の金属板5の側板5bに設けられた一対のボルト孔7f,7fには、側板5bと直交するように締結用ボルト3cがそれぞれ螺入されており、締結用ボルト3cの先端部には、平面視円形をなすパッド8が取り付けられている(図6参照)。
また、第1の金属板5には、第2の金属板6の上板6aに対して栓溶接をする際に用いられる一対の丸孔9a,9aが上板5aに設けられるとともに(図7(b)参照)、第2の金属板6の下板6cに対して栓溶接をする際に用いられる丸孔9bが一対の下板5d,5dに設けられている(図8(b)参照)。
このような構造の支柱取付金具1において、仮設階段の踏板や仮設足場の床板を構成する板材P(図2参照)の一部が第1の金属板5を構成する一対の第1の側板5b,5bの間に配置された状態で、締結用ボルト3cを回転させて、その先端部のパッド8で板材Pの片面を押圧すると、板材Pが締結用ボルト3cの先端部のパッド8と第2の金属板6の側板6bによって挟持された状態となり、その結果、連結金具16を介して台座2に連結された支柱10が板材Pに固定される。すなわち、支柱取付金具1においては、台座2が支柱10を仮設階段の踏板や仮設足場の床板に固定するクランプとしての作用を有している。
なお、第2の金属板6が無い場合には、第2の金属板6の側板6bの代わりに第1の補強用ボルト3aの側面と締結用ボルト3cの先端部のパッド8によって板材Pが挟持される。ただし、板材Pが締結用ボルト3cの先端部のパッド8と第2の金属板6の側板6bによって挟持される場合には、第1の補強用ボルト3aの側面と締結用ボルト3cの先端部のパッド8によって板材Pが挟持される場合よりも安定した姿勢で台座2が上記板材に固定されるというメリットがある。
図9は連結金具16の斜視図であり、図10(a)乃至図10(d)は支持金具18、軸板19、スペーサ20及び連結板21の外観を示した斜視図である。また、図11は図9におけるD−D線矢視断面図である。
図9乃至図11に示すように、連結金具16は、図3を用いて既に説明した角筒体17と、側面視逆U字状をなすように曲折された長方形状の平板材からなる支持金具18と、略矩形状の平板材からなり支持金具12の内部に配置される軸板19及び一対のスペーサ20,20と、側面視L字をなすように曲折された平板材からなる一対の連結板21,21を備えている。
支持金具18は、角筒体17の下端に上面が接合される矩形状の上板18aと、この上板18aの両端からそれぞれ直角に下方へ延設されて細長い矩形状をなす一対の側板18b,18cからなる。また、上板18aには、軸板19の上端に対して栓溶接をする際に用いられる角孔18dが設けられている(図10(a)参照)。
側板18bには、その長手方向(上板18aに直交する方向)へ略等間隔に角度固定孔22a,22b及び貫通孔22cが角度固定用ボルト23a,22b及び連結用ボルト23c(図11参照)を挿通可能にそれぞれ設けられており、側板18cには、上板18aと平行をなすように角度固定孔22a,22b及び貫通孔22cに挿通された角度固定用ボルト23a,23b及び連結用ボルト23cを挿通可能に角度固定孔22d,22e及び貫通孔22fが設けられている(図10(a)参照)。また、角度固定用ボルト23a,23b及び連結用ボルト23cの角度固定孔22d,22e及び貫通孔22fから突出した部分には、ナット24がそれぞれ取り付けられている。
軸板19は、細長い略矩形状をなす平板材からなり、支持金具18の側板18b,18cの間にそれらと平行をなすように配置された状態において、上板18aと平行をなすように角度固定孔22a,22b及び貫通孔22cに挿通された角度固定用ボルト23a,23b及び連結用ボルト23cを挿通可能に角度固定孔25a,25b及び貫通孔25c(図10(b)参照)が設けられている。なお、軸板19は、上端に凸状部19aが設けられており、この凸状部19aを角孔18dの内部に設置した状態で支持金具18に対して栓溶接されている。
スペーサ20は、4つの角部が面取りされた細長い略矩形状をなす平板材からなり、支持金具18の側板18b,18cの間にそれらと平行をなすように配置された状態において、上板18aと平行をなすように角度固定孔22a,22b及び貫通孔22cに挿通された角度固定用ボルト23a,23b及び連結用ボルト23cを挿通可能に角度固定孔26a,26b及び貫通孔26c(図10(c)参照)が設けられている。
連結板21は、第1の補強用ボルト3aが挿通される一対のボルト挿通孔7g,7gが設けられた矩形状の連結部21aと、この連結部21aの一端から直角(略直角の場合を含む。)に延設された取付部21bからなる。
なお、取付部21bは平面視した場合に矩形状をなす下部に半円状をなす上部が結合された形状をしている。また、一対のボルト挿通孔7g,7gは、中心軸を通る平面が取付部21aと平行をなすように形成されている。
取付部21bには、幅方向(連結部21aと取付部21bのいずれにも平行な方向)の略中央に、連結部21aが上板18aと平行をなすように支持金具18の側板18b,18cの間に取付部21bが配置された状態において、上板18aと平行をなすように角度固定孔22a,22b及び貫通孔22cに挿通された角度固定用ボルト23a,23b及び連結用ボルト23cを挿通可能に角度固定孔27a,27b及び貫通孔27c(図10(d)参照)が設けられている。
また、取付部21bには、角度固定孔27a,27bと同一の半径を有する一対の角度固定孔28a,28aと一対の角度固定孔28b,28bが角度固定孔27a及び貫通孔27cの中心軸を通る平面の両側に対称をなすように設けられている。
なお、角度固定孔28a,28bは、角度固定孔28bの中心軸が角度固定孔28a及び貫通孔27cの中心軸を通る平面上に配置されるとともに、角度固定孔28a及び貫通孔27cの中心軸間の距離が角度固定孔27a及び貫通孔27cの中心軸間の距離に等しく、かつ、角度固定孔28b及び貫通孔27cの中心軸間の距離が角度固定孔27b及び貫通孔27cの中心軸間の距離に等しくなるように形成されている。
すなわち、角度固定孔28a,28bは、支持金具18の貫通孔22c,22fと連結板21の貫通孔27cに連結用ボルト23cが連通された状態で支持金具18の側板18b,18cと直交するように角度固定孔22a,22d及び角度固定孔22b,22eにそれぞれ挿通された角度固定用ボルト23a,23bを連通可能となるように、貫通孔27cを中心として所望の半径の回動軌跡に沿って等間隔に設けられている。
図11に示すように、支持金具18は、上板18aの上面が角筒体17の下端に溶接されるとともに、側板18b,18cの間に設置された軸板19の上端が上板18aに溶接されている。また、一対の連結板21,21は、軸板19の両面にそれぞれの背面を接触させるようにして取付部21b,21bが支持金具18の側板18b,18cの間に設置されている。さらに、第2のスペーサ20,20は支持金具18の側板18b,18cと一対の連結板21,21の間にそれぞれ設置されている。
支持金具18の角度固定孔22a,22d(図10(a)参照)と軸板19の角度固定孔25a(図10(b)参照)と一対の第2のスペーサ20,20の角度固定孔26a,26a(図10(c)参照)と一対の連結板21の角度固定孔27a,27a(図10(d)参照)には角度固定用ボルト23aが連通されている。
また、支持金具18の角度固定孔22b,22e(図10(a)参照)と軸板19の角度固定孔25b(図10(b)参照)と一対のスペーサ20,20の角度固定孔26b,26b(図10(c)参照)と一対の連結板21の角度固定孔27b,27b(図10(d)参照)には角度固定用ボルト23bが連通されている。
さらに、支持金具18の角度固定孔22c,22f(図10(a)参照)と軸板19の角度固定孔25c(図10(b)参照)と一対のスペーサ20,20の角度固定孔26c,26c(図10(c)参照)と一対の連結板21の角度固定孔27c,27c(図10(d)参照)には連結用ボルト23cが連通されている。
すなわち、支柱取付金具1では、一対の連結板21,21が支持金具18の角度固定孔22a,22b及び貫通孔22c並びに角度固定孔22d,22e及び貫通孔22fに横架された角度固定用ボルト23a,23b及び連結用ボルト23cを介して支持金具18に連結されるとともに、角度固定用ボルト23a,23b及び連結用ボルト23cの先端部にそれぞれ取り付けられた3つのナット24を締め込むことによって、一対の連結板21,21が支持金具18に固定される構造となっている。
なお、図11に示した状態において、角度固定用ボルト23a,23bを一対の連結板21の角度固定孔27a,27bから抜出すると、一対の連結板21,21が貫通孔27cに挿通された連結用ボルト23cを中心として回動自在となる。そこで、一対の連結板21,21を支持金具18の長手方向に対して所定の角度だけ回動させた後、角度固定孔28a,28bに角度固定用ボルト23a,23bを挿通すると、一対の連結板21,21は支持金具18の長手方向に対して回動不能となる。
このように、支柱取付金具1においては、角度固定孔27a,27b及び角度固定孔28a,28bと角度固定用ボルト23a,23bが、支持金具18の長手方向に対して所定の角度をなした状態で連結板21を固定する連結板角度固定手段としての機能を有している。
上記構造の支柱取付金具1においては、第1の金属板5の上板5aと下板5dによって側板5bの第1の補強用ボルト3aに対する平行状態が維持されるとともに、一対の側板5b,5cによって上板5aの第2の補強用ボルト3bに対する平行状態が維持されるという作用を有する。
また、第1の金属板5の側板5b,5cに対し第1の補強用ボルト3aがその軸方向に直交する方向を中心とする曲げに対する強度を高めるとともに、第1の金属板5の上板5aに対し第2の補強用ボルト3bがその軸方向に直交する方向を中心とする曲げに対する強度を高めるという作用を有する。
すなわち、支柱取付金具1では、連結金具16を介して台座2に連結された支柱10に曲げモーメントが加わった場合でも台座2が変形し難いため、親綱の張設に用いられる支柱10を仮設階段の踏板や仮設足場の床板を構成する板材Pに取り付けた場合に、板材Pから台座2が外れ難いため、支柱10を安全に使用することができる。
その一方で、支柱取付金具1では、第1の補強用ボルト3aの軸方向に直交する方向を中心とする曲げや第2の補強用ボルト3bの軸方向に直交する方向を中心とする曲げに対する強度に比べて、第1の補強用ボルト3aの軸方向を中心とする曲げや第2の補強用ボルト3bの軸方向を中心とする曲げに対する強度が低く、第1の補強用ボルト3aや第2の補強用ボルト3bの軸方向を中心とする曲げ変形が台座2に生じ易い。
そのため、例えば、作業者の落下などにより支柱10に衝撃力が加わった場合、支柱10がその軸方向を中心として捻じれるように台座2が変形することで、当該衝撃力が緩和される。
既に説明したように、全体がブロック状の鋳物によって形成されたクランプは、変形が困難なため、クランプに加わった衝撃力が緩和されない。そのため、親綱が張設される支柱10を仮設足場等に設置する際に、このような構造のクランプを用いると、作業者の落下により支柱に加わった衝撃力が緩和されない。したがって、命綱を親綱に繋留した作業者が支柱10から受けるダメージが低減されない。
また、一部に切り欠きが設けられた板状のフレームによって形成されたクランプでは、衝撃力が加わった場合に切り欠きが設けられた箇所に亀裂が発生し、クランプが破損してしまうため、衝撃力が緩和されない。したがって、このような構造のクランプを支柱10に用いた場合、作業者が落下した際に発生する衝撃力が緩和されないため、作業者の安全を確保することが困難である。
これに対し、支柱取付金具1では、仮設足場等に支柱10を設置する際に台座2が床板等から不用意に外れてしまわないように台座2に対して所定の曲げ強度を付与している。その一方で、支柱10に加わった衝撃力が台座2の変形によって吸収されるように、所定の方向については台座2の変形を許容している。
したがって、親綱が張設される支柱10を仮設足場等に設置する際に支柱取付金具1を用いることによれば、親綱に命綱を繋留した状態で作業者が落下した場合でも、支柱10に加わった衝撃力が台座2の変形によって緩和されるため、命綱を介して作業者が支柱10から受けるダメージが低減される。
また、支柱取付金具1では、上面が第1の金属板5の上板5aの下面に接合された第2の金属板6の上板6aが第1の金属板5の上板5aの曲げ強度を高めるように作用し、下面が第1の金属板5の下板5dの上面に接合された第2の金属板6の下板6cが第1の金属板5の下板5dの曲げ強度を高めるように作用する。
さらに、第1の金属板5の側板5b,5cに対して第1の補強用ボルト3aを挟んで平行に設置された第2の金属板6の側板6bは第1の金属板5の側板5b,5cの曲げ強度を高めるように作用する。すなわち、支柱取付金具1においては、第2の金属板6によって台座2の曲げ強度が高められるという作用を有する。
このように、支柱取付金具1では、第1の金属板5のみが設置されている場合よりも台座2の曲げ強度が高く、また、仮設階段の踏板や仮設足場の床板を構成する板材Pに対する台座2の固定状態が安定しているため、親綱が張設される支柱10を板材Pに取り付ける際に板材から台座2が外れ難い。したがって、支柱取付金具1によれば、第2の金属板6が設置されていることで、第1の金属板5のみが設置されている場合よりもさらに支柱10を安全に使用することができる。
また、支柱取付金具1では、支持金具18と一対の連結板21,21が貫通孔22c,22fと貫通孔27c,27cに連通された連結用ボルト23cを介して連結されており、連結用ボルト23cを貫通孔22c,22fと貫通孔27c,27cから抜出すると、支持金具18と一対の連結板21,21が分離可能な状態になる。したがって、支柱取付金具1では、一対の連結板21,21と支持金具18を分離して嵩張らない状態にすることで、保管スペースが節約されるとともに、運搬が容易になるという効果を有している。
さらに、支柱取付金具1は、連結用ボルト23cの軸方向に直交する仮想平面内において締結用ボルト3cの進退方向と支柱20の長手方向のなす角度を調整できることから、仮設足場の床板や仮設階段の踏板等を構成する板材Pに対する取り付け角度の制約が少ないという効果を有している。
本発明の支柱取付金具は、上述の実施例に示した構造に限定されるものではない。例えば、連結金具16は第1の補強用ボルト3aとナット4aとは別の固定手段によって第1の板材5の上板5aに固定されていても良い。また、連結板21は、側面視L字をなすように曲折された金属板によって形成される代わりに、連結部21aに対して取付部21bが直交するような状態で接合された構造であっても良い。さらに、角筒体17は、中実構造の棒状体であっても良い。
本発明は、高所作業が行われる現場において、作業者の命綱が繋留される親綱の支柱を仮設足場や仮設階段に取り付ける場合に適用可能である。
1…支柱取付金具 2…台座 2a…上面 2b…側面 3a…第1の補強用ボルト 3b…第2の補強用ボルト 3c…締結用ボルト 4a,4b…ナット 4c…平座金 4d…ばね座金 5…第1の金属板 5a…上板 5b,5c…側板 5d…下板 6…第2の金属板 6a…上板 6b…側板 6c…下板 7a〜7e…ボルト挿通孔 7f…ボルト孔 7g…ボルト挿通孔 8…パッド 9a,9b…丸孔 10…支柱 10a…下端 10b…側面 11…連結具 12…ネジ 13…ナット 14,15…連結孔 16…連結金具 17…角筒体 17a…側面 18…支持金具 18a…上板 18b,18c…側板 18d…角孔 19…軸板 19a…凸状部 20…スペーサ 21…連結板 21a…連結部 21b…取付部 22a,22b…角度固定孔 22c,22f…貫通孔 22d,22e…角度固定孔 23a,23b…角度固定用ボルト 23c…連結用ボルト 24…ナット 25a,25b…角度固定孔 25c…貫通孔 26a,26b…角度固定孔 26c…貫通孔 27a,27b…角度固定孔 27c…貫通孔 28a,28b…角度固定孔 P…板材

Claims (7)

  1. 仮設階段の踏板や仮設足場の床板を構成する板材に支柱を取り付ける際に用いられる支柱取付金具であって、
    前記支柱の下端に取り付けられた連結金具と、
    この連結金具が上面に設置された台座と、からなり、
    前記台座は、
    側面視「コ」の字状をなすように曲折された第1の金属板と、
    この第1の金属板に取り付けられた第1の補強用ボルト及び第2の補強用ボルトと、
    前記第1の補強用ボルトに取り付けられた第1のナットと、
    前記第2の補強用ボルトに取り付けられた第2のナットと、からなり、
    前記第1の金属板は、
    第1のボルト挿通孔が四隅に設けられた矩形状の第1の上板と、
    前記第1の上板の両端からそれぞれ直角に下方へ延設されるとともに前記第1の上板と平行に設置された前記第2の補強用ボルトを連通可能に一対の第2のボルト挿通孔がそれぞれ設けられた矩形状の一対の第1の側板と、
    この一対の第1の側板の下端から互いに近づく方向へそれぞれ直角に延設されるとともに前記第1の上板と直交するように前記第1のボルト挿通孔に挿通された状態の前記第1の補強用ボルトを挿通可能に一対の第3のボルト挿通孔がそれぞれ設けられた矩形状の一対の第1の下板と、
    一対の前記第1の側板の一方に設けられたボルト孔へ前記第1の上板と平行をなすように螺入された締結用ボルトと、を備えていることを特徴とする支柱取付金具。
  2. 一対の前記第1の側板に両側を挟まれるようにして前記第1の上板と一対の前記第1の下板の間に設置された第2の金属板を備え、
    この第2の金属板は、
    上面が前記第1の上板の下面に接合された矩形状の第2の上板と、
    この第2の上板の両端から直角に下方へ延設された矩形状の一対の第2の側板と、
    この一対の第2の側板の下端から互いに遠ざかる方向へそれぞれ直角に延設されるとともに下面が前記第1の下板の上面に接合された矩形状の一対の第2の下板と、を備え、
    一対の前記第2の下板は、
    前記第1の上板の前記第1のボルト挿通孔と前記第1の下板の前記第3のボルト挿通孔に連通された前記第1の補強用ボルトを挿通可能に一対の第4のボルト挿通孔がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の支柱取付金具。
  3. 前記連結金具は、
    前記支柱の前記下端に対し下方へ突出するように設置されるとともに第1の貫通孔が設けられた平板材からなる支持金具と、
    この支持金具に連結された連結板と、
    前記第1の貫通孔に挿通された連結用ボルトと、
    この連結用ボルトに取り付けられた第3のナットと、を備え、
    前記連結板は、
    矩形状の連結部と、
    この連結部に直交するとともに前記第1の貫通孔に挿通された状態の前記連結用ボルトを挿通可能に第2の貫通孔が設けられた取付部と、からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の支柱取付金具。
  4. 前記第1の補強用ボルトは、
    先端部が前記第1の上板の前記第1のボルト挿通孔から上方へ突出するように前記第1の下板の前記第3のボルト挿通孔に挿通され、
    前記連結板の前記取付部には、前記第1のボルト挿通孔から上方へ突出した前記第1の補強用ボルトの前記先端部を挿通可能に第5のボルト挿通孔が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の支柱取付金具。
  5. 前記支持金具には、
    前記第1の貫通孔から前記支柱の長手方向に沿って所定の間隔をあけて第1の角度固定孔が設けられ、
    前記連結板の前記取付部には、
    前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔に前記連結用ボルトが連通された状態で前記支持金具と直交するように前記第1の角度固定孔に挿通された角度固定用ボルトを連通可能となるように、複数の第2の角度固定孔が前記第2の貫通孔の中心軸を中心として所望の半径の回動軌跡に沿って等間隔に設けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の支柱取付金具。
  6. 前記支柱が前記下端に開口部を有し、
    前記連結金具は、
    前記開口部から前記支柱へ内挿可能に形成されるとともに前記支持金具が下端に接合された角筒体を備えていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の支柱取付金具。
  7. 前記角筒体の側面に設けられた第1の連結孔に挿通される棒状の連結具を備え、
    前記支柱は、その内部に前記角筒体が挿設された状態で前記第1の連結孔に挿通された前記連結具を連通可能に第2の連結孔が側面に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の支柱取付金具。
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