JP6583655B1 - 仮想通貨管理システム、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】投資性と決済性とを共存させた仮想通貨を管理するためのシステム、及びこれに関連するプログラムを提供すること【解決手段】本発明によれば、仮想通貨管理システムであって、投資用仮想通貨と決済用仮想通貨とをそれぞれ取り扱うもので、端末と情報処理装置とを備え、これらがネットワークを介して接続され、前記情報処理装置は、投資用情報処理装置と、管理用データベースと、決済用情報処理装置とを含み、前記投資用情報処理装置は、前記端末から投資用仮想通貨に係る新たな投資用取引情報を受信すると、前記投資用取引情報を前記管理用データベースに送信し、前記管理用データベースは、アカウントごとに前記決済用仮想通貨の残高情報を記憶し、且つ前記投資用情報処理装置から前記投資用取引情報を受信すると、これを前記アカウントに紐付けて記憶するように構成され、前記決済用情報処理装置は、前記決済用仮想通貨による取引が実行されると、前記管理用データベースが保持する前記投資用取引情報に基づいて、即時決済することを特徴とする、システムが提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、仮想通貨を管理するための、システム及び、これに関連するプログラムに関する。
近年、円、ドル、ユーロといった法定通貨による物品の取引のみではなく、オープンかつ分散を前提とした「ビットコイン(登録商標)」と呼ばれる暗号化された仮想通貨を用いたサービスが提案されている(非特許文献1参照)。
ビットコインでは、実現のために「ブロックチェーン」と呼ばれる技術が使用されている。まず、ビットコインによる取引では、ハッシュ関数と公開鍵暗号方式とを用いて、取引情報の真正性を担保している。暗号技術を用いて行われた仮想通貨の取引情報(以下、「トランザクション」という。)は、ビットコインを利用する全端末に対してブロードキャストで送信される。送信されたトランザクションは、マイナー(採掘者)と呼ばれる端末によって真正性が検証され、承認されるとブロックにまとめられ、ブロックチェーンと呼ばれる台帳に記録される。ビットコインによる取引では、マイナーにマイニング(採掘)と呼ばれる計算処理を行わせてから、ブロックチェーンにブロックを追加することによって、トランザクションの改ざんを防いでいる。
ここで、ブロックチェーンの末尾のブロックには、複数のトランザクションと、ブロックチェーンの末尾のブロックの一つ前のブロックのハッシュ値と、予め条件が定められた適切な値(「Nonce(ナンス)」という。)と、が格納されている。マイナーは、マイニングとして、このブロックチェーンの末尾のブロックのハッシュ値と、真正性を保証すべきトランザクションとから、次のブロックに使うハッシュを生成するようなNonceを、総当たりで探索する。
このとき、マイナーが、他のマイナーに先駆けてNonceを発見するためには膨大な計算量が必要である。この計算量が非常に大きいことがブロックチェーンの内容の真正性の根拠となっている。このように、各取引をネットワークで合意・認証するために多くの計算量を費やす方式を、プルーフ・オブ・ワークという。
"Bitcoin: A Peer−to−Peer Electronic Cash System", [平成29年12月5日検索,インターネット<URL:https://bitcoin.org/bitcoin.pdf>]
特に、ビットコインのような仮想通貨は、円、ドル、ユーロといった法定通貨に対するボラティリティが高いため、投資通貨としての魅力はユーザにとって十分高いといえる。一方で、前述のプルーフ・オブ・ワークにより、1回のトランザクションが承認されるまでに長時間(例えば、最低でも10分)を要するため、例えば「SUICA(登録商標)」のような、法定通貨と等価に取り扱われる仮想通貨(所謂、電子マネー)と比べると、少額の日常決済に用いるには適さないと考えられている。このような背景を考慮すると、今後は、投資通貨としての魅力を維持しつつも、決済通貨としても十分に利用可能な仮想通貨が求められてくるといえるであろう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、投資性と決済性とを共存させた仮想通貨を管理するためのシステム、及びこれに関連するプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、仮想通貨管理システムであって、投資用仮想通貨と決済用仮想通貨とをそれぞれ取り扱うもので、端末と情報処理装置とを備え、これらがネットワークを介して接続され、前記情報処理装置は、投資用情報処理装置と、管理用データベースと、決済用情報処理装置とを含み、前記投資用情報処理装置は、前記端末から投資用仮想通貨に係る新たな投資用取引情報を受信すると、前記投資用取引情報を前記管理用データベースに送信し、前記管理用データベースは、アカウントごとに前記決済用仮想通貨の残高情報を記憶し、且つ前記投資用情報処理装置から前記投資用取引情報を受信すると、これを前記アカウントに紐付けて記憶するように構成され、前記決済用情報処理装置は、前記決済用仮想通貨による取引が実行されると、前記管理用データベースが保持する前記投資用取引情報に基づいて、即時決済することを特徴とする、システムが提供される。
本発明では、管理用データベースは、投資用情報処理装置からブロック(投資用仮想通貨に係る取引情報)を受信するとこれをアカウントに紐付けて記憶するように構成され、決済用情報処理装置は、決済用仮想通貨による取引が実行されると、管理用データベースが保持する投資用取引情報に基づいて、即時決済することを特徴とする。このような構成により、1つのシステムにおいて総括的に投資性と決済性とを共存させて仮想通貨を管理することが可能となる、という効果を奏する。
更に、本発明によれば、特定の仮想通貨を管理する仮想通貨管理システムであって、売買処理部と、制御部とを備え、前記売買処理部は、ネットワークに接続され、且つ前記ネットワークを介して市場における売買注文に応答して前記仮想通貨の売買を実行し、前記制御部は、前記仮想通貨の売買注文を表す注文情報を前記売買処理部に送信可能に構成され、且つ前記市場における前記仮想通貨の総数のうちx%を保持し、且つ10≦x≦80を満たし、前記売買処理部と、前記制御部とが同一のローカルエリアネットワーク内又は同一の投資用情報処理装置に実装されることを特徴とする、システムが提供される。
本発明に係る仮想通貨管理システムでは、制御部が、仮想通貨の売買注文を売買処理部に送信可能に構成される。また制御部が、市場における前記仮想通貨の総数のうちx(10≦x≦80)%を保持する。更に、売買処理部と、制御部とが同一のローカルエリアネットワーク又は同一の投資用情報処理装置に実装されることを特徴とする。このような構成により、仮想通貨を決済通貨としても実用可能な程度にボラティリティを安定させることができる。
更に、本発明によれば、ネットワークに接続されたコンピュータに所定機能を実行させるためのプログラムであって、前記所定機能は、特定の仮想通貨を管理するための機能であって、且つ売買処理機能と、制御機能とを備え、前記売買処理機能によって、前記ネットワークを介して市場における売買注文に応答して前記仮想通貨の売買が実行され、前記制御機能によって、前記仮想通貨の売買注文が実行され、前記市場における前記仮想通貨の総数のうちx%が前記コンピュータに保持され、且つ10≦x≦80を満たす、プログラムが提供される。
本発明に係るプログラムでは、制御機能によって仮想通貨の売買注文が可能となる。また制御機能によって、市場における前記仮想通貨の総数のうちx(10≦x≦80)%をコンピュータが保持することができる。更に、売買処理機能と、制御機能とを同一のコンピュータに実装可能であることを特徴とする。このようなプログラムにより、仮想通貨を決済通貨としても実用可能な程度にボラティリティを安定させることができる。
本発明の実施形態に係る仮想通貨管理システムの構成概要を示す機能ブロック図。 端末の構成概要を示す機能ブロック図。 投資用情報処理装置の構成概要を示す機能ブロック図。 決済用情報処理装置の構成概要を示す機能ブロック図。 本発明の実施形態に係る仮想通貨管理システムの構成概要を示す機能ブロック図。 端末の構成概要を示す機能ブロック図。 投資用情報処理装置の構成概要を示す機能ブロック図。 決済用情報処理装置の構成概要を示す機能ブロック図。 端末の表示部に表示されるグラフィカルユーザインターフェースの一例を示す概念図。 発明者らによるビジネスモデル仕様書における参考図。 発明者らによるビジネスモデル仕様書における参考図。 発明者らによるビジネスモデル仕様書における参考図。 発明者らによるビジネスモデル仕様書における参考図。 発明者らによるビジネスモデル仕様書における参考図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。特に、本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものを指す。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
また、広義の回路とは、回路(circuit)、回路類(circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CLPD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
1.第1実施形態
1.1 全体構成
図1は、本発明の第1実施形態に係るシステム1の構成概要を示す機能ブロック図である。システム1は、端末2と、投資用情報処理装置3と、決済用情報処理装置4と、管理用データベース5とを備える。本実施形態では、端末2と、投資用情報処理装置3と、決済用情報処理装置4と、管理用データベース5とは、ネットワークNを介して接続されている。かかる接続は有線であっても無線であってもよい。特に、端末2は例えばスマートフォンであり、無線接続であることが好ましい。また例えば、投資用情報処理装置3と、決済用情報処理装置4と、管理用データベース5とは、同一のローカルエリアネットワークに属してもよい。
1.1.1 端末2
図2は、端末2の構成概要を示す機能ブロック図である。端末2は、仮想通貨のユーザ(ここでは、投資及び決済の少なくとも一方の機能を使用する者の意)によって操作される情報処理装置であり、例えばスマートフォンが採用されうる。ユーザが複数いれば、それに応じて複数の端末2が使用されうる。本実施形態において、端末2は、演算部21と、記憶部22と、入力部23と、表示部24と、通信部25とを有する。また、これらの構成要素21〜25は、端末2の内部において通信バス2Bを介して接続されている。
<演算部21>
演算部21は、端末2に関連する全体動作の処理・制御を行う。演算部21は、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。演算部21は、記憶部22に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、システム1に係る種々の機能を実現する。例えば、記憶部22に記憶された所定のプログラムを読み出して、投資用仮想通貨の購入に係る入力用グラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示部24に表示させることが含まれる。
なお、図1においては、単一の演算部21として表記されているが、実際はこれに限るものではなく、機能ごとに複数の演算部21を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
<記憶部22>
記憶部22は、演算部21が実行するための種々のプログラム等を記憶する。これは、例えばソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)等のストレージデバイスとして実施されうる。また記憶部22は、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとしても実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。
<入力部23>
入力部23は、例えば、端末2自体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部23は、タッチパネルとして実施されうる。或いは、スイッチボタン、マウス、キーボード等のユーザインターフェースを採用してもよい。入力部23を介して、ユーザの指示(コマンド)を受け付ける。当該指示は、通信バス2Bを介して演算部21に転送され、演算部21が必要に応じて所定の制御や演算を実行しうる。本実施形態においては、トランザクションに含まれる情報(後述)の送信に主として使用されうる。
<表示部24>
表示部24は、例えば、端末2自体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部24は、前述の通り、GUIの画面を表示する。これは例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、端末2に応じて使い分けて実施することが好ましい。当該表示デバイスは、演算部21による所定の制御信号に応答して、GUIの画面を選択的に表示しうる。なお、GUIについて補足すると、例えば、入力フォームやラジオボタン等といった具体的なインターフェースが表示されうる。つまり、表示部24に所望のGUIの画面を表示し、且つ入力部23を介して入力できるという機能させるためのプログラムが端末2にインストールされているといえる。
<通信部25>
通信部25は、有線LANネットワーク通信、Bluetooth通信、無線LANネットワーク通信等を含む複数の通信手段の集合であり、端末2に応じて適切な通信規格を含むように実施することが好ましい。本実施形態においては、通信部25はネットワークNと接続され、システム1が取扱う取引情報の送受信を投資用情報処理装置3や決済用情報処理装置4との間においてすることができる。
1.1.2 投資用情報処理装置3
図3は、投資用情報処理装置3の構成概要を示す機能ブロック図である。投資用情報処理装置3は、投資用仮想通貨についてトランザクションに関する種々の情報処理を実行するもので、例えば、複数のコンピュータが採用されうる。なお、ここでいう投資用仮想通貨とは、法定通貨に対して相場変動するビットコイン等を想定している。本実施形態において、投資用情報処理装置3は、演算部31と、記憶部32と、通信部35とを有する。また、これらの構成要素31、32、35は、投資用情報処理装置3の内部において通信バス3Bを介して接続されている。
<演算部31>
演算部31は、投資用情報処理装置3に関連する全体動作の処理・制御を行う。演算部31は、例えば不図示の中央処理装置である。演算部31は、ここではウォレット部311と、マイニング部312とを更に有する。
<ウォレット部311>
ウォレット部311は、通信部35を介して端末2のユーザによる「投資用仮想通貨の購入/送金」等を受け付けると、この取引に関する取引情報(トランザクション)を作成する。そして、配信したトランザクションは、マイナーと呼ばれる第三者たる利用者によるマイニング(後述)によって承認され、ブロックチェーンに繋がれることとで、当該取引が成立する。かかるトランザクションは、ユーザのアカウント、取引日時、購入/送金する金額、古いハッシュ、新たなハッシュ、Nonce等の必要な情報を含むものとする。もちろんこの限りではない。
<マイニング部312>
マイニング部312は、他のマイナー又はユーザから送信されたトランザクションの、真正性を検証し、他のマイナーから承認されると、発掘されたブロックにまとめて、ブロックチェーンに記録させる。マイニング部312は、マイニングと呼ばれる計算処理を行う。マイニングは、ハッシュ関数及び公開鍵暗号方式を用いる処理である。より具体的には、マイニングは、ブロックチェーンの末尾のブロックのハッシュ値と、真正性を保証すべきトランザクションとから、次のブロックに使うハッシュを生成するようなNonceを、総当たりで探索する計算処理である。マイニング部312は、新規ブロックに適合する正しいNonceを見つけた場合、ブロックを作成し、作成したブロックをブロックチェーンの末尾に繋ぐ。言い換えると、正しいNonceを見つけたマイナーが、ブロックを作成し、ブロックチェーンに作成したブロックを繋げる権利を獲得できる。マイニングの難易度は調節可能であり、例えば5分に1度、新たなブロックが作成される程度が好ましい。
<記憶部32>
記憶部32は、演算部31が実行するための種々のプログラム等を記憶する。これは、例えばソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ等のストレージデバイスとして実施されうる。また記憶部32は、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ等のメモリとしても実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。
<通信部35>
通信部35は、ネットワークNを介して接続された端末2や管理用データベース5と各種情報を送受信する通信インターフェースである。投資用仮想通貨の取引があった場合には、通信部35は、演算部31の制御の下、トランザクションを同じサービスを利用する他のマイナー及びユーザにブロードキャストで送信する。特に、本実施形態においては、ブロックチェーンに追加された新たなトランザクションの内容(特許請求の範囲における「投資用取引情報」の一例)を含むブロック(厳密には、ブロックのサマリ)を管理用データベース5へ送信することに留意されたい。かかる詳細については、第1.2節において説明する。
1.1.3 決済用情報処理装置4
図4は、決済用情報処理装置4の構成概要を示す機能ブロック図である。決済用情報処理装置4は、決済用仮想通貨についてトランザクションに関する種々の情報処理を実行するもので、例えば、複数のコンピュータが採用されうる。なお、ここでいう決済用仮想通貨とは、法定通貨と等価であるようなペッグされたものであることに留意されたい。本実施形態において、決済用情報処理装置4は、演算部41と、記憶部42と、通信部45とを有する。また、これらの構成要素41、42、45は、決済用情報処理装置4の内部において通信バス4Bを介して接続されている。
<演算部41>
演算部41は、決済用情報処理装置4に関連する全体動作の処理・制御を行う。演算部41は、例えば不図示の中央処理装置である。演算部41は、ここではウォレット部411と、決済部412とを更に有する。
<ウォレット部411>
ウォレット部411は、通信部45を介して、例えば端末2のユーザによる「決済用仮想通貨による決済」等を受け付けると、この取引に関する取引情報(トランザクション)を作成する。なお、決済用仮想通貨の取引は、上記の如く端末2に限るものではなく、他の端末でもよいし、決済用仮想通貨に係るICカードを利用する等してもよい。かかるトランザクションは、ユーザのアカウント、取引日時、決済金額等を含むものとする。もちろんこの限りではない。
<決済部412>
決済部412は、ウォレット部411によって新たなトランザクションが生成されると、通信部45を介して管理用データベース5を参照する。後述するが、管理用データベース5には、決済用仮想通貨の残高情報等を含むアカウントが管理されており、且つ前述の通り投資用仮想通貨のトランザクションに際してブロックチェーンに追加されたブロック(投資用取引情報)も保持されている。すなわち、決済部412は、管理用データベース5におけるブロックを参照して、これに保持された投資用仮想通貨−決済用投資通貨のレート情報を用いて、決済が実現される。
<記憶部42>
記憶部42は、演算部41が実行するための種々のプログラム等を記憶する。これは、例えばソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ等のストレージデバイスとして実施されうる。また記憶部42は、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ等のメモリとしても実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。
<通信部45>
通信部45は、ネットワークNを介して接続された端末2や管理用データベース5と各種情報を送受信する通信インターフェースである。
1.1.4 管理用データベース
管理用データベース5は、投資用取引情報及び決済用取引情報をアカウントごとに蓄積したP2P型分散データベースである。例えば、Apache Cassandraが採用されうる。前述の通り、投資用情報処理装置3を介してブロックチェーンが追加される度に、新たにブロック及び格納されたトランザクションのサマリが管理用データベースに蓄積されていく。1つのブロックには、1000〜10000程度の取引情報が格納されることが想定され、管理用データベース5は、これら1つ1つの取引情報をアカウントごとに紐付けて記憶している。データの更新には、分散合意アルゴリズムであるPaxosアルゴリズムが用いられることが好ましい。このような構成を採用することで、前述の決済用情報処理装置4を介した決済用仮想通貨の取引に際して、即時、必要な取引情報が参照できる構成となっている。
1.2 システム1の処理の流れ
続いて、本実施形態に係るシステム1を用いた投資用仮想通貨の取引(投資取引)及び決済用仮想通貨の取引(決済取引)の流れについて説明する。
1.2.1 投資用仮想通貨の取引
[開始]
(ステップS1−1)
ユーザは、端末2を用意し、表示部24に表示されたGUI画面を見ながら入力部23を用いて、投資取引に必要な情報を入力する。具体的には、購入する投資用仮想通貨とその金額である。入力された情報は、ネットワークNを介して投資用情報処理装置3に送信される(ステップS1−2に続く)。
(ステップS1−2)
投資用情報処理装置3において、ウォレット部311は、ステップS1−1において入力された情報に基づいてトランザクションを生成する。換言すると、ブロックハッシュを生成し最初のブロックを生成し、当該ブロックを起点にマイナーの要求に従って最新のブロックのハッシュとタイムスタンプ、マークル木とメモリプールより取得した束ねた取引情報を暗号化し、これらがネットワークNを介してマイナーに提供される(ステップS1−3に続く)。
(ステップS1−3)
マイナーは、自己の端末2(例えば、特定キャリアに限定されたスマートフォン)にインストールされた所定のプログラム(採掘アプリケーション)を用いて、提供されたデータからNonceを計算し新しいブロックハッシュを生成する(ステップS1−4に続く)。
(ステップS1−4)
複数のマイナーより返答されたブロックハッシュの中から最速の採掘タイムスタンプを持つブロックハッシュを採択し、新しいブロックに追記する。当該ブロックは、管理用データベース5に格納されその中に格納されたトランザクションはアカウントと紐付けてサマリとして格納される。プルーフ・オブ・ワークの観点から、トランザクションの発生から完了まで5分程度の時間を要することが好ましい。
[終了]
1.2.2 決済用仮想通貨の取引
[開始]
(ステップS2−1)
決済部412は、管理用データベース5において投資サマリ情報を元に随時投資用仮想通貨−決済用投資通貨のレート情報を用いて、即時為替を実行し、投資用仮想通貨(投資用のコイン)を決済用仮想通貨に交換する。決済用仮想通貨はウォレット部411にて保持される。
(ステップS2−2)
ユーザは、端末2や決済用仮想通貨に係るICカード等を利用して、店舗等において決済処理を実行する。決済に係る情報(アカウント、金額)は、ネットワークNを介して決済用情報処理装置4に送信される(ステップS2−3に続く)。
(ステップS2−3)
決済用情報処理装置4において、ウォレット部411は、ステップS2−2において入力された情報に基づいてトランザクションを生成する(ステップS2−4に続く)。
(ステップS2−4)
当該トランザクション(決済取引)が、管理用データベース5に追加される。換言すると、管理用データベース5に保持されている、決済用仮想通貨の残高情報等が更新される。
[終了]
1.3.効果
本実施形態に係るシステム1では、管理用データベース5における投資用仮想通貨−決済用投資通貨のレート情報に基づき、保持された決済用仮想通貨を用いることによりマイニングを経ることなく即時決済を実現することができる。すなわち、マイニングの制約上、日常の決済等において大衆が頻繁に利用することが困難であった投資用仮想通貨を、前述の構成の下、決済用仮想通貨を介して、日常の決済に応用することができる、という効果を奏する。
1.4.変形例
本実施形態に係るシステム1は、以下の態様によっても実施することができる。
本実施形態においては、ブロックチェーンに追加された新たなトランザクションの内容(特許請求の範囲における「投資用取引情報」の一例)を含むブロック(厳密には、ブロックのサマリ)を管理用データベース5へ送信するように構成される。しかしながら、ブロックチェーンを使用せずとも、直接又は所定の暗号化を経た上で投資用取引情報を管理用データベース5へ送信するように構成してもよい。
2.第2実施形態
2.1 全体構成
図1は、本発明の第2実施形態に係るシステム1の構成概要を示す機能ブロック図である。システム1は、端末2と、投資用情報処理装置3と、決済用情報処理装置4と、管理用データベース5とを備える。本実施形態では、端末2(特許請求の範囲における「ユーザ端末」の一例)と、投資用情報処理装置3と、決済用情報処理装置4と、管理用データベース5とは、インターネットIN(特許請求の範囲における「ネットワーク」の一例)を介して接続されている。かかる接続は有線であっても無線であってもよい。特に、端末2は例えばスマートフォンであり、無線接続であることが好ましい。また例えば、投資用情報処理装置3と、決済用情報処理装置4と、管理用データベース5とは、同一のローカルエリアネットワークに属してもよい。
2.1.1 端末2
図2は、端末2の構成概要を示す機能ブロック図である。端末2は、仮想通貨のユーザ(ここでは、投資及び決済の少なくとも一方の機能を使用する者の意)によって操作される情報処理装置であり、例えばスマートフォンが採用されうる。ユーザが複数いれば、それに応じて複数の端末2が使用されうる。本実施形態において、端末2は、演算部21と、記憶部22と、入力部23と、表示部24と、通信部25とを有する。また、これらの構成要素21〜25は、端末2の内部において通信バス2Bを介して接続されている。
<演算部21>
演算部21は、端末2に関連する全体動作の処理・制御を行う。演算部21は、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。演算部21は、記憶部22に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、端末2に係る種々の機能を実現する。例えば、記憶部22に記憶された所定のプログラムを読み出して、投資用仮想通貨の購入に係る入力用グラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示部24に表示させることが含まれる。
なお、図1においては、単一の演算部21として表記されているが、実際はこれに限るものではなく、機能ごとに複数の演算部21を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
<記憶部22>
記憶部22は、演算部21が実行するための種々のプログラム等を記憶する。これは、例えばソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)等のストレージデバイスとして実施されうる。また記憶部22は、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとしても実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。
<入力部23>
入力部23は、例えば、端末2自体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部23は、タッチパネルとして実施されうる。或いは、スイッチボタン、マウス、キーボード等のユーザインターフェースを採用してもよい。入力部23を介して、ユーザの指示(コマンド)を受け付ける。当該指示は、通信バス2Bを介して演算部21に転送され、演算部21が必要に応じて所定の制御や演算を実行しうる。本実施形態においては、トランザクションに含まれる情報(後述)の送信に主として使用されうる。
<表示部24>
表示部24は、例えば、端末2自体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部24は、前述の通り、GUIの画面を表示する。これは例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、端末2に応じて使い分けて実施することが好ましい。当該表示デバイスは、演算部21による所定の制御信号に応答して、GUIの画面を選択的に表示しうる。なお、GUIについて補足すると、例えば、入力フォームやラジオボタン等といった具体的なインターフェースが表示されうる。つまり、表示部24に所望のGUIの画面を表示し、且つ入力部23を介して入力できるという機能を実現させるためのプログラムが端末2にインストールされているといえる。当該プログラムの詳細については、第2.2節等において詳述する。
<通信部25>
通信部25は、有線LANネットワーク通信、Bluetooth通信、無線LANネットワーク通信等を含む複数の通信手段の集合であり、端末2に応じて適切な通信規格を含むように実施することが好ましい。本実施形態においては、通信部25はインターネットINと接続され、端末2が取扱う取引情報の送受信を投資用情報処理装置3や決済用情報処理装置4との間においてすることができる。
2.1.2 投資用情報処理装置3
図3は、投資用情報処理装置3の構成概要を示す機能ブロック図である。投資用情報処理装置3は、投資用仮想通貨についてトランザクションに関する種々の情報処理を実行するもので、例えば、複数のコンピュータが採用されうる。なお、ここでいう投資用仮想通貨とは、ビットコイン等のように法定通貨に対して相場変動するものであり、特定の仮想通貨を想定している。本実施形態において、投資用情報処理装置3は、売買処理装置3aと、市場調整装置3bとを備える。
[売買処理装置3a]
売買処理装置3aは、演算部31aと、記憶部32aと、通信部35aとを有する。また、これらの構成要素31a、32a、35aは、売買処理装置3aの内部において通信バス3Baを介して接続されている。
<演算部31a>
演算部31aは、売買処理装置3aに関連する全体動作の処理・制御を行う。演算部31aは、例えば不図示の中央処理装置である。演算部31aは、ここではウォレット部311a(特許請求の範囲における「売買処理部」の一例)と、マイニング部312aとを更に有する。
<ウォレット部311a>
ウォレット部311aは、通信部35aを介して端末2のユーザによる「投資用仮想通貨の売買注文」を注文情報として受け付けると、この取引に関する取引情報(トランザクション)を作成する。係る売買注文は、円、ドル等の法定通貨と当該投資用仮想通貨との取引に係る注文はもちろんのこと、更に、後述の決済用仮想通貨への変換も含むものであることに留意されたい。なお、注文情報は、後に説明する市場調整装置3bによって送信されるものを含みうる。そして、配信したトランザクションは、マイナーと呼ばれる第三者たる利用者によるマイニング(後述)によって承認され、ブロックチェーンに繋がれることとで、当該取引が成立する。かかるトランザクションは、ユーザのアカウント、取引日時、購入/送金する金額、古いハッシュ、新たなハッシュ、Nonce等の必要な情報を含むものとする。もちろんこの限りではない。
<マイニング部312a>
マイニング部312aは、他のマイナー又はユーザから送信されたトランザクションの、真正性を検証し、他のマイナーから承認されると、発掘されたブロックにまとめて、ブロックチェーンに記録させる。マイニング部312aは、マイニングと呼ばれる計算処理を行う。マイニングは、ハッシュ関数及び公開鍵暗号方式を用いる処理である。より具体的には、マイニングは、ブロックチェーンの末尾のブロックのハッシュ値と、真正性を保証すべきトランザクションとから、次のブロックに使うハッシュを生成するようなNonceを、総当たりで探索する計算処理である。マイニング部312aは、新規ブロックに適合する正しいNonceを見つけた場合、ブロックを作成し、作成したブロックをブロックチェーンの末尾に繋ぐ。言い換えると、正しいNonceを見つけたマイナーが、ブロックを作成し、ブロックチェーンに作成したブロックを繋げる権利を獲得できる。マイニングの難易度は調節可能であり、例えば5分に1度、新たなブロックが作成される程度が好ましい。
<記憶部32a>
記憶部32aは、演算部31aが実行するための種々のプログラム等を記憶する。これは、例えばソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ等のストレージデバイスとして実施されうる。また記憶部32aは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ等のメモリとしても実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。
<通信部35a>
通信部35aは、インターネットINを介して接続された端末2や管理用データベース5と各種情報を送受信する通信インターフェースである。投資用仮想通貨の取引があった場合には、通信部35aは、演算部31aの制御の下、トランザクションを同じサービスを利用する他のマイナー及びユーザにブロードキャストで送信する。つまり、ブロックチェーンに追加された新たなトランザクションの内容を含むブロック(厳密には、ブロックのサマリ)を管理用データベース5へ送信する。特に、管理用データベース5へ送信されるブロックのサマリは、市場調整装置3bの演算部311bによる売買に係るものを含むものであることに留意されたい。
[市場調整装置3b]
市場調整装置3bは、演算部31bと、記憶部32bと、通信部35bとを有する。また、これらの構成要素31b、32b、35bは、市場調整装置3bの内部において通信バス3Bbを介して接続されている。
<演算部31b>
演算部31bは、市場調整装置3bに関連する全体動作の処理・制御を行う。演算部31bは、例えば不図示の中央処理装置である。演算部31bは、ここでは演算部311bと、UI情報生成部312bとを更に有する。
<演算部311b>
演算部311bは、記憶部32bに記憶された所定のプログラムを読み込んで、仮想通貨市場の監視及び当該市場の調整のための売買注文を行う。このプログラムには、市場の動きに係る条件文が複数書かれており、人工知能として機能するためのアルゴリズムが実装されている。当該条件に基づいて、実際の市場の動きに合わせて演算部311bが売買注文を行う。つまり、演算部311bは、市場の売買状況を監視し、必要に応じて通信部35bからローカルエリアネットワークLNを介して注文情報を売買処理装置3aに送信する。
ところで、本システム1によって管理される特定の仮想通貨市場では、市場調整装置3b(演算部311b)によって所持される仮想通貨額が、全仮想通貨発行総数のうちの一定数を占めることに留意されたい。その割合をx%とすると、例えば、10≦x≦80であり、好ましくは25≦x≦50である。具体的には例えば、x=10、20、25、26、27、28、29、30、31、32、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、55、60、70、80であり、ここに列挙した数値の何れか2つの間であってもよい。
通常の仮想通貨は、ユーザにとってはボラティリティの問題から仮想通貨を決済通貨として使用することに懸念があり、なかなか決済通貨として普及しないという問題があった。しかし、本システム1によって管理される特定の仮想通貨ならば、市場調整装置3bによって所持される仮想通貨額が全仮想通貨発行総数のうちの一定数を占めているため、一般的な仮想通貨に起きうる急激な市場の変化等を一定割合以下に抑制することができる。ただし、投資通貨としての用途や価値も一定以上有するようにしたいため、好ましい程度に調整することが重要である。これは好ましくは5%以下であり、更に好ましくは3%以下である。
特に、ネットワークを介した市場取引においては、その通信速度が極めて重要となる。システム1においては、仮想通貨の売買処理を実行する売買処理装置3aと前述の市場調整を実行する市場調整装置3bとが同一のローカルエリアネットワークLNに接続されており、市場調整という重要な役割を担う上で有利な構成となっている。好ましくは、売買処理装置3aと市場調整装置3bとが短いLANケーブルによって直接接続されるとよい。更に、演算速度において支障がなければ、売買処理装置3aと市場調整装置3bとを同一の投資用情報処理装置3に実装してもよい。
なお、何れの形態であっても、市場取引の公平性を担保する目的から、演算部311bの実行アルゴリズムは、その全部又は一部が公開されていることが望ましい。また、市場における全仮想通貨発行総数も追加発行せずに一定値と定めておくことが好ましい。また、市場調整装置3bも売買取引を行っている以上、市場において利益を出すこともできる。かかる利益の用途については第1.3節において詳述する。
<UI情報生成部312b>
UI情報生成部312bは、端末2において使用されるGUIに関するUI情報を生成する。生成されたUI情報は、通信部35b及びインターネットINを介して端末2に送信される。端末2としては、端末2にインストールされたアプリケーションを用いて、必要なUI情報をインターネットIN経由で取得して表示するようにしてもよいし、通常のインターネットブラウザからGUIそのものを含むUI情報を取得して表示するように実施してもよい。
<記憶部32b>
記憶部32bは、演算部31bが実行するための種々のプログラム等(上述のアルゴリズムに係るものを含む)を記憶する。これは、例えばソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ等のストレージデバイスとして実施されうる。また記憶部32aは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ等のメモリとしても実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。特に、本実施形態に係るシステム1においては、端末2をGUIとして機能させるためのプログラムが格納されていることが好ましい。ユーザは、かかるプログラムをダウンロードして自らの端末2にインストールすることができる。
<通信部35b>
通信部35bは、インターネットINを介して接続された端末2や管理用データベース5と各種情報を送受信する通信インターフェースである。投資用仮想通貨の取引があった場合には、通信部35bは、演算部31bの制御の下、トランザクションを同じサービスを利用する他のマイナー及びユーザにブロードキャストで送信する。つまり、ブロックチェーンに追加された新たなトランザクションの内容を含むブロック(厳密には、ブロックのサマリ)を管理用データベース5へ送信する。特に、本実施形態においては、先に説明した売買処理装置3aとローカルエリアネットワークLN上において近接して通信部35a、35bを介して接続されていることに留意されたい。
2.1.3 決済用情報処理装置4
図4は、決済用情報処理装置4の構成概要を示す機能ブロック図である。決済用情報処理装置4は、決済用仮想通貨についてトランザクションに関する種々の情報処理を実行するもので、例えば、複数のコンピュータが採用されうる。なお、ここでいう決済用仮想通貨とは、法定通貨と等価であるようなペッグされたもの(特許請求の範囲における「法定通貨に準じた決済機能」)であることに留意されたい。本実施形態において、決済用情報処理装置4は、演算部41と、記憶部42と、通信部45とを有する。また、これらの構成要素41、42、45は、決済用情報処理装置4の内部において通信バス4Bを介して接続されている。
<演算部41>
演算部41は、決済用情報処理装置4に関連する全体動作の処理・制御を行う。演算部41は、例えば不図示の中央処理装置である。演算部41は、ここではウォレット部411と、決済部412とを更に有する。
<ウォレット部411>
ウォレット部411は、通信部45を介して、例えば端末2のユーザによる「決済用仮想通貨による決済」を決済情報として受信すると、この取引に関する取引情報(トランザクション)を作成する。なお、決済用仮想通貨の取引は、上記の如く端末2に限るものではなく、他の端末でもよいし、決済用仮想通貨に係るICカードを利用する等してもよい。かかるトランザクションは、ユーザのアカウント、取引日時、決済金額等を含むものとする。もちろんこの限りではない。
<決済部412>
決済部412は、ウォレット部411によって新たなトランザクションが生成されると、通信部45を介して管理用データベース5を参照する。後述するが、管理用データベース5には、決済用仮想通貨の残高情報等を含むアカウントが管理されており、且つ前述の通り投資用仮想通貨のトランザクションに際してブロックチェーンに追加されたブロック(投資用取引情報)も保持されている。すなわち、決済部412は、管理用データベース5におけるブロックを参照して、これに保持された投資用仮想通貨−決済用投資通貨のレート情報を用いて決済が実現される。
このとき、決済部412は、管理用データベース5に管理された市場調整装置3bが売買取引で得た利益を利益情報として同時に参照する。そして、かかる利益情報に基づいて決済額が割引されることを特徴とする。つまり、本システム1では、市場調整装置3bが得た利益を、単に決済通貨として仮想通貨を使用したいユーザに還元するシステムとなっている。かかる割引額の決定は特に限定されるものではない。例えば、所定時間内に市場調整装置3bが得た利益を、所定時間内(前記所定時間と同じでもよいし異なっていてもよい)に使用したユーザの人数やその利用額に応じて割引額として分配することが考えられる。
通常の仮想通貨は、ユーザにとってはボラティリティの問題から仮想通貨を決済通貨として使用することに懸念があり、なかなか決済通貨として普及しないという問題があった。しかし、本システム1によって管理される特定の仮想通貨ならば、市場調整装置3bが得た利益を割引額として分配されるというサービスを享受することができる。このため、決済通貨としての普及に大きく貢献することが期待できる。
<記憶部42>
記憶部42は、演算部41が実行するための種々のプログラム等を記憶する。これは、例えばソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ等のストレージデバイスとして実施されうる。また記憶部42は、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ等のメモリとしても実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。
<通信部45>
通信部45は、インターネットINを介して接続された端末2や管理用データベース5と各種情報を送受信する通信インターフェースである。
2.1.4 管理用データベース5
管理用データベース5は、投資用取引情報及び決済用取引情報をアカウントごとに蓄積したP2P型分散データベースである。例えば、Apache Cassandraが採用されうる。前述の通り、投資用情報処理装置3を介してブロックチェーンが追加される度に、新たにブロック及び格納されたトランザクションのサマリが管理用データベースに蓄積されていく。1つのブロックには、1000〜10000程度の取引情報が格納されることが想定され、管理用データベース5は、これら1つ1つの取引情報をアカウントごとに紐付けて記憶している。このアカウントには、前述した市場調整装置3bに係るもの(例えば、保有額、利益等)が含まれることに留意されたい。データの更新には、分散合意アルゴリズムであるPaxosアルゴリズムが用いられることが好ましい。このような構成を採用することで、前述の決済用情報処理装置4を介した決済用仮想通貨の取引に際して、即時、必要な取引情報が参照でき、また、前述の市場調整装置3bの売買取引によって得られた利益に基づく割引を導入することができることに留意されたい。
2.2.表示部24の詳細
図9は、端末2の表示部に表示されるGUI(以後、インターフェースUIと称する)の一例を示す概念図である。ここでは一例として端末2がスマートフォンである場合が示されている。
このようなインターフェースUIによれば、ユーザは、前述の投資用仮想通貨の売買注文(投資用仮想通貨への変換も含む)をすることができる。すなわち、ユーザがインターフェースUIを用いて、端末2から売買注文のための注文情報を売買処理装置3aにインターネットINを介して送信することができる。
ところで、インターフェースUIは、宣伝広告領域241を有することを特徴とする。本実施形態に係るシステム1では、市場調整装置3bが売買取引によって得た利益を、決済用仮想通貨の使用において割引額として還元するものであるため、当該システム1の実施をする者は、宣伝広告領域241をインターフェースUIに設け、システム1の運営費としての広告収入を得ることが好ましい。
2.3.システム1の処理の流れ
続いて、本実施形態に係るシステム1を用いた投資用仮想通貨の取引(投資取引)及び決済用仮想通貨の取引(決済取引)の流れについて説明する。
2.3.1 投資用仮想通貨の取引
[開始]
(ステップS1−1)
ユーザは、端末2を用意し、表示部24に表示されたGUI画面(ユーザインターフェースUI)を見ながら入力部23を用いて、投資取引に必要な情報を入力する。具体的には、購入する投資用仮想通貨のペア、売買、金額である。入力された情報は、インターネットINを介して投資用情報処理装置3に送信される(ステップS1−2に続く)。
(ステップS1−2)
投資用情報処理装置3において、ウォレット部311aは、ステップS1−1において入力された情報に基づいてトランザクションを生成する。換言すると、ブロックハッシュを生成し最初のブロックを生成し、当該ブロックを起点にマイナーの要求に従って最新のブロックのハッシュとタイムスタンプ、マークル木とメモリプールより取得した束ねた取引情報を暗号化し、これらがインターネットINを介してマイナーに提供される(ステップS1−3に続く)。
(ステップS1−3)
マイナーは、自己の端末2(例えば、特定キャリアに限定されたスマートフォン)にインストールされた所定のプログラム(採掘アプリケーション)を用いて、提供されたデータからNonceを計算し新しいブロックハッシュを生成する(ステップS1−4に続く)。
(ステップS1−4)
複数のマイナーより返答されたブロックハッシュの中から最速の採掘タイムスタンプを持つブロックハッシュを採択し、新しいブロックに追記する。当該ブロックは、管理用データベース5に格納されその中に格納されたトランザクションはアカウントと紐付けてサマリとして格納される。プルーフ・オブ・ワークの観点から、トランザクションの発生から完了まで5分程度の時間を要することが好ましい。
[終了]
2.3.2 決済用仮想通貨の取引
[開始]
(ステップS2−1)
決済部412は、管理用データベース5において投資サマリ情報を元に随時投資用仮想通貨−決済用投資通貨のレート情報を用いて、即時為替を実行し、投資用仮想通貨(投資用のコイン)を決済用仮想通貨に交換する。決済用仮想通貨はウォレット部411にて保持される。もちろん予め用意された決済用仮想通貨を用いてもよい(ステップS2−2に続く)。
(ステップS2−2)
ユーザは、端末2や決済用仮想通貨に係るICカード等を利用して、店舗等において決済処理を実行する。決済に係る情報(アカウント、金額)は、インターネットINを介して決済用情報処理装置4に送信される(ステップS2−3に続く)。
(ステップS2−3)
決済用情報処理装置4において、ウォレット部411は、ステップS2−2において入力された情報に基づいてトランザクションを生成する(ステップS2−4に続く)。
(ステップS2−4)
決済用情報処理装置4において、決済部412は、当該トランザクション(決済取引)を管理用データベース5に追加するために、管理用データベース5に送信する。また、この時点で、市場調整装置3bが得た利益に基づく割引額が確定する場合は、当該割引額を適用した上で、決済用仮想通貨の残高情報等が更新される。一方、割引額が時間差で決定する場合は、一度、決済額のみで残高情報を更新し、後から割引額が残高に追加されるように実施してもよい。
[終了]
2.4.効果
本実施形態に係るシステム1によれば、以下の効果を奏することができる。
第1に、市場調整装置3bの売買取引によって得られた利益を、決済に利用したユーザに割引額として還元することで、ボラティリティの高さから敬遠されてきた仮想通貨を、決済用仮想通貨として普及させることに貢献することができる。
第2に、市場調整装置3bが全仮想通貨発行総数のうちの一定数を占めることによって、急激な市場の変動を一定割合以下に抑制することができる。これにより、投資通貨としての用途・価値を維持しつつも、決済通貨としても安定的に使用し得る仮想通貨を実現することができる。
第3に、管理用データベース5における投資用仮想通貨−決済用投資通貨のレート情報に基づき、保持された決済用仮想通貨を用いることによりマイニングを経ることなく即時決済を実現することができる。すなわち、マイニングの制約上、日常の決済等において大衆が頻繁に利用することが困難であった投資用仮想通貨を、前述の構成の下、決済用仮想通貨を介して、日常の決済に応用することができる。
2.5.変形例
本実施形態に係るシステム1は、以下の態様によっても実施することができる。
第1に、本実施形態に係るシステム1は、特定の仮想通貨を投資用仮想通貨としてだけではなく決済用仮想通貨として使用することを促進するものである。したがって、投資用仮想通貨としてのアカウントを有するものに限らず、単に決済用仮想通貨としてのみ使用したい者が使用してもよい。かかる場合、例えば端末2を使用して、又は端末2に変わるICカード等に、ユーザが決済用仮想通貨をチャージできるようにすればよい。チャージ方法は、インターネットIN経由でもよいし、コンビニエンスストアといった店舗で現金を支払って換金するように実施してもよい。
第2に、ネットワークに接続されたコンピュータに所定機能を実行させるためのプログラムであって、前記所定機能は、特定の仮想通貨を管理するための機能であって、且つ売買処理機能と、制御機能とを備え、前記売買処理機能によって、前記ネットワークを介して市場における売買注文に応答して前記仮想通貨の売買が実行され、前記制御機能によって、前記仮想通貨の売買注文が実行され、前記市場における前記仮想通貨の総数のうちx%が前記コンピュータに保持され、且つ10≦x≦80を満たす、
プログラムを提供することもできる。また、かかるプログラムの機能を実装したコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供することもできる。また、かかるプログラムを、インターネット等を介して配信することもできる。更に、システム1を構成する各部の一部又は全部が、同じ筐体に含まれてもよく、複数の筐体に分散配置されてもよい。
第3に、本実施形態に係るシステム1では、演算部311bが売買によって得た利益を決済用仮想通貨として利用するユーザに割引額として還元するものであるが、普及につれて市場変動がより安定し、かかる利益額(すなわち割引額)が小さくなることが想定される。このような場合は、この特定の仮想通貨が、法定通貨の如く又はそれ以上に安定した通貨としての信用を確立することも想定されうる。このような場合は、ピアトゥピアによる仮想通貨の貸し借りが有効に機能する。
例えば、所定額の仮想通貨を借金したいユーザAと、金利目当てに当該額を融資したいユーザBとの間のマッチングシステムがあることが好ましい。もちろん、日本国内に限るものではなく、各国の法律に則った範囲で金利が設定され、消費契約が行われ、仮想通貨がやり取りされることとなる。契約通りに返済等も自動で行われる仕組みであることが好ましい。
返済が遅れている場合は、仮想通貨を購入した際に強制的に返済される等の機能があるとよい。すなわち、仮に借金をしているユーザAが返済をせずに逃げ回っていたとしても、事実上法定通貨のように機能している仮想通貨が使えなくなり、大変な不便を強いることになる。また、仮想通貨自体を銀行口座と結び付いた特定のユーザしか購入できないものとすれば、そもそも完全に逃げることが難しくなるため、安全性が向上すると考えられる。もちろん、個人間での貸し借りに対する障壁がないような文化を築いていく必要があることにも留意されたい。
第4に、投資用情報処理装置3において演算部31が、複数の法定通貨どうしの時価(円と米ドルや、円とインドネシアルピア等)をプライスメーカー等のサードパーティより取得し、適正価格(取引レートの適正値)の約定を成立させるように実施してもよい。演算部31は、投資用仮想通貨が配置された国毎に構成され、配置されたその国の法定通貨を中心に取引を行うように実施するとよい。このように構成することによって、配置された国の通貨やそれ以外の通貨に余剰・不足が発生した場合は、当該国以外の各国に配置された他の演算部31が、相互に対象の通貨を融通し取引の安定化を図ることができる。
第5に、上記第4の変形例に際して、次のごとく更なる変形例も想定される。一般的に外国為替市場は世界中で目まぐるしく変動しており、同時刻において所有する第1通貨を売って所望の第2通貨を買う場合に比して、第1通貨を売って第3通貨を買うと同時に第3通貨を売って第2通貨を購入することでアービトラージ利益と呼ばれる利益が得られることがある。これを俗に鞘抜きと呼ばれるが、投資用情報処理装置3における演算部31が、鞘抜きできる組合せの通貨を自動的に判別し、利益を得るように実施してもよい。かかる場合によって得られたアービトラージ利益は、前述のごとくユーザが決済に利用する際の割引として還元されるとよい。
第6に、ユーザが決済に利用する際の割引として還元されることに加えて、又はこれにかえて、一部又は全部のユーザのアカウント維持に対する利子として還元されるように実施してもよい。
すなわち、前記制御部は、第1〜第3通貨を少なくとも含む複数の法定通貨の市場価格を前記ネットワークを介して外部から取得し、これに基づいて、当該法定通貨どうし、又は当該法定通貨及び前記投資用仮想通貨の取引レートの適正値を決定するように構成され、あるユーザによって第1通貨を売って第2通貨を購入する注文がなされた場合に際して、前記第1通貨を売って前記第3通貨を購入し且つ前記第3通貨を売って前記第2通貨を購入することで前記第1通貨を売って前記第2通貨を購入する場合に対してアービトラージ利益が出る場合には、前記第1通貨を売って前記第3通貨を購入し且つ前記第3通貨を売って前記第2通貨を購入するように、前記売買処理部に前記注文情報を送信するように構成され、前記取引によって確定する前記アービトラージ利益は、以下の(1)又は(2)として還元される、
(1)前記決済機能における割引の金額
(2)前記仮想通貨のアカウントを有する一部又は全部のユーザへの利子
システムが提供されるとよい。
3.ビジネスモデルの説明
以下は、発明者らによるビジネスモデルの概要を説明する仕様書であり参考にされたい。
[全体概要]
インドコイン(又はAI)はコンソーシアム型ブロックチェーンアーキテクチャとプールマイニングを組み合わせた投資型コインとトランザクションを用いた決済用コインを分散データベース上で実装した複合型コインである。インドコインは大きく以下3つのBlockから構成される。(図10参照)
・投資機能
・採掘機能
・データ管理機能
投資機能は投資管理機能、採掘管理機能に分けられる。投資管理機能は取引コインの認証管理、取引管理、保持状態管理、決済コインへの変換を行う。採掘管理機能は採掘Accountの権限管理、ブロック生成、ブロック認証、生成ブロックの管理保存を行う。決済機能は決済コインの認証管理、取引管理、保持状態管理、投資コインへの変換を行う。データ管理機能はP2PデータベースであるApache Cassandraを用い、ブロックチェーンのブロック、および取引データの管理を行う。また、それぞれ各機能は以下の下位機能を構成要素として持つ。
・投資機能
・投資管理機能
・採掘管理機能
・決済機能
・ユーザーアプリケーション
・ショップアプリケーション
・データ管理機能
・Cassndra
アーキテクチャは4層の階層構造である。(図11参照)
(ウォレットを中心とするクライアントアプリケーション層)
ユーザを中心に直接的なUI/UXを提供し、コインの管理や権限管理などのインターフェースを提供する。基本的にはクライアントはスマートフォンアプリケーションで提供されアカウント管理、投資コイン取引、投資・決済コイン管理、マイニング等を提供する。
(各種機能(投資・決済・採掘)へのAPI層)
各機能はREST?APIより提供され、各種スマートフォンより呼び出される。
(各種機能(投資・決済・採掘)の機能提供基盤)
投資機能はコンソーシアム型ブロックチェーンアーキテクチャとプールマイニングを組み合わせた分散型台帳技術により構成されます。決済機能はPAXOSを用いたトランザクションデータベースとしてCassandra上に構成される。
(データ管理層)
P2P型分散データベースであるApache Cassandraを基盤とし、投資用、決済用、ブロックチェーン等の全てのデータを格納する。
[投資コインとしてのINDOCOIN]
投資家は取引発生時、自分の管理するウォレットから投資APIを通して取引を生成する。各取引データは取引を発行したAccountのIDと取引のIDと取引内容を内包し投資APIを通じてサーバーサイドに提供される。投資APIサーバーは取引をメモリプール上に束ねて保持する。メモリプールは分散メッセージングシステムであるApache Kafkaにより構成され、各採掘サーバーより共有される(図12参照)。
採掘管理サーバーは起点となるブロックハッシュを生成し最初のブロックを生成する。このブロックを起点に各採掘者の要求に従って最新のブロックのハッシュとタイムスタンプ、マークル木とメモリプールより取得した束ねた取引情報を暗号化し採掘者に提供する。採掘者は特定キャリアに限定されたスマートフォンにより採掘アプリケーションを用いて、提供されたデータからナンスを計算し新しいブロックハッシュを生成する。生成されたナンスとブロックハッシュと採掘者情報と採掘タイムスタンプと新しい情報を追記したマークル木を投資サーバーに返信する。採掘者は各採掘サーバーによりランダムに生成された採掘グループに区分けされ、そのグループによって構成されるマイニングプールに所属する。各採掘サーバーは返答されたブロックハッシュの中から最速の採掘タイムスタンプを持つブロックハッシュを採択し、新しいブロックに追記する。難易度は5分に1度ブロックを生成する用に調整され、各投資サーバーは返信されたブロックハッシュの中に精製時に取得したメモリプール上の取引データを格納しApache Cassandraに格納する。取引データは各ブロックに1,000から10,000程度格納される。投資サーバーは追加されたブロックにトランザクションデータを追加し、ブロック毎にCassandraにデータを転送する。この際、トランザクションデータに含まれる取引内容をCassandra側に存在するAccount毎に分解しSummaryとして格納する(図13参照)。
決済用サーバーは各ウォレットから送られてくる決済トランザクションを取引毎に管理しPAXOSを用いてCassandraに格納する(図14参照)。
[決済通貨と投資通貨の連動]
一元管理されたアカウント情報を元に決済用と投資用のコインをAccountの要求を元に実行される決済サーバーで実行されるバッチにより要求時のレートで為替取引する。決済用コインのレートは投資用コインにペッグされ投資用コインのレートの上下各2%の区切りで連動する。
4.結言
以上のように、本実施形態によれば、投資性と決済性とを共存させた仮想通貨を管理するためのシステム、及びこれに関連するプログラムを提供することができる。
本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1:システム,2:端末,2B:通信バス,21:演算部,22:記憶部,23:入力部,24:表示部,241:宣伝広告領域,25:通信部,3:投資用情報処理装置,3B:通信バス,31:演算部,311:ウォレット部,312:マイニング部,32:記憶部,35:通信部,3a:売買処理装置,3Ba:通信バス,31a:演算部,311a:ウォレット部,312a:マイニング部,32a:記憶部,35a:通信部,3b:市場調整装置,3Bb:通信バス,31b:演算部,311b:制御部,312b:UI情報生成部,32b:記憶部,35b:通信部,4:決済用情報処理装置,4B:通信バス,41:演算部,411:ウォレット部,412:決済部,42:記憶部,45:通信部,5:管理用データベース,N:ネットワーク,IN:インターネット,LN:ローカルエリアネットワーク,UI:インターフェース

Claims (9)

  1. 特定の仮想通貨を管理する仮想通貨管理システムであって、前記仮想通貨は、法定通貨に準じた決済機能を備え、
    当該システムは、売買処理部と、制御部と、決済部とを備え、
    前記売買処理部は、
    ネットワークに接続され、且つ
    前記ネットワークを介して市場における売買注文に応答して前記仮想通貨の売買を実行し、
    前記制御部は、前記仮想通貨の売買注文を表す注文情報を前記売買処理部に送信可能に構成され、
    前記売買処理部と、前記制御部とが同一のローカルエリアネットワーク内又は同一の投資用情報処理装置に実装され、
    前記決済部は、少なくとも1つのユーザ端末から送信された決済情報を受信すると、前記決済情報と、前記制御部が前記売買注文によって得た利益とに基づいて、前記決済情報に含まれる金額より割引して決済処理を実行するように構成される、
    システム。
  2. 請求項1に記載のシステムにおいて、
    前記制御部は、前記市場における前記仮想通貨の売買状況に基づいて前記市場の変動を一定割合以下に抑制するように、前記制御部が保持している前記仮想通貨の注文情報を前記売買処理部に送信する、
    システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシステムにおいて、
    前記市場における前記仮想通貨の発行総数は一定値である、
    システム。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1つに記載のシステムにおいて、
    前記制御部が前記売買注文によって得た利益は、以下の(1)又は(2)として還元される、
    (1)前記決済機能における割引の金額
    (2)前記仮想通貨のアカウントを有する一部又は全部のユーザへの利子
    システム。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1つに記載のシステムにおいて、
    前記制御部は、
    第1〜第3通貨を少なくとも含む複数の法定通貨の市場価格を前記ネットワークを介して外部から取得し、これに基づいて、当該法定通貨どうし、又は当該法定通貨及び前記仮想通貨の取引レートの適正値を決定するように構成され、
    あるユーザによって前記第1通貨を売って前記第2通貨を購入する注文がなされた場合に際して、前記第1通貨を売って前記第3通貨を購入し且つ前記第3通貨を売って前記第2通貨を購入することで前記第1通貨を売って前記第2通貨を購入する場合に対してアービトラージ利益が出る場合には、前記第1通貨を売って前記第3通貨を購入し且つ前記第3通貨を売って前記第2通貨を購入するように、前記売買処理部に前記注文情報を送信するように構成され、
    前記アービトラージ利益は、以下の(1)又は(2)として還元される、
    (1)前記決済機能における割引の金額
    (2)前記仮想通貨のアカウントを有する一部又は全部のユーザへの利子
    システム。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1つに記載のシステムにおいて、
    UI情報生成部を更に備え、
    前記UI情報生成部は、前記ユーザ端末にUI情報を生成するように構成され、
    前記UI情報とは、前記仮想通貨の売買注文及び決済の少なくとも一方に係るユーザインターフェースとして前記ユーザ端末を機能させるための情報である、
    システム。
  7. 請求項6に記載のシステムにおいて、
    前記UI情報生成部は、前記ユーザインターフェースにおいて宣伝広告領域を生成するように構成される、
    システム。
  8. コンピュータに所定機能を実行させるためのプログラムであって、
    前記所定機能によって、請求項1〜請求項7の何れか1つに記載の仮想通貨の売買注文及び決済の少なくとも一方に係るユーザインターフェースとして前記コンピュータを機能させる、
    プログラム。
  9. ネットワークに接続されたコンピュータに所定機能を実行させるためのプログラムであって、
    前記所定機能は、
    特定の仮想通貨を管理するための機能であって、前記仮想通貨は、法定通貨に準じた決済機能を備え、且つ
    売買処理機能と、制御機能と、決済機能とを備え、
    前記売買処理機能によって、前記ネットワークを介して市場における売買注文に応答して前記仮想通貨の売買が実行され、
    前記制御機能によって、前記仮想通貨の売買注文が実行され、
    前記決済機能によって、少なくとも1つのユーザ端末から送信された決済情報を受信すると、前記決済情報と、前記制御機能による前記売買注文によって得た利益とに基づいて、前記決済情報に含まれる金額より割引して決済処理が実行される、
    プログラム。
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