JP6582465B2 - 投影レンズおよびプロジェクター - Google Patents

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Description

この発明は、投影レンズおよびプロジェクターに関する。
プロジェクターでの色バランスに言及している発明の例を下記に示す。特開2005−266115公報(特許文献1)には、液晶プロジェクターにおいてダイクロミラーの分離および合成について配置を工夫することで色バランスの改善を行なう技術が開示されている。特開2001−183764公報(特許文献2)には、液晶プロジェクターにおいて透過波長を制限することで、色温度や色純度を向上させる技術が開示されている。
特開2005−266115公報 特開2001−183764公報
ランプ光源を用いたプロジェクターは、波長によりランプ強度が異なる。たとえば、赤色の波長域は強度分布に合わせて短めの620nm付近の透過率を重視し、650nm付近の透過率が低くても画像の明るさや色味に大きな問題は生じなかった。
レーザー光源を用いたプロジェクターは、レーザー光波長近傍の透過率が低くなると、画像の明るさや色味が極端に悪化するという課題がある。
レーザー光源を用いたプロジェクターは、画像の明るさに関する課題を解決するに、青色、緑色、赤色の3色に対応する波長について全て反射率を低くすることが望ましい。しかし、レンズ表面の反射防止膜の帯域幅の影響で、特に赤色領域にて光量が不足しやすい傾向にある。
したがって、本発明は上記課題を解決することにあり、赤色領域の透過率を重視することで、赤色領域の光量不足を改善することを目的とした、投影レンズおよびプロジェクターを提供することにある。
この発明に基づいた投影レンズによれば、光源としてレーザー光を用いるプロジェクターに使用される投影レンズであって、上記レーザー光は、光源として波長域の異なる第1の青色レーザー光、第2の青色レーザー光、第1の緑色レーザー光、第2の緑色レーザー光、第1の赤色レーザー光、および、第2の赤色レーザー光を含み、当該投影レンズは、波長645nm以上680nm以下の間に光軸の透過率の極大値を有する。
他の形態においては、当該投影レンズは、複数枚のレンズを有し、半数以上の上記レンズの表面に、波長645nm以上680nm以下の間に反射率の極小値を有する反射防止膜が成膜されている。
他の形態においては、波長660nm以上680nm以下の間に光軸の透過率の極大値を有する。
他の形態においては、当該投影レンズは、複数枚のレンズを有し、半数以上の上記レンズの表面に、波長660nm以上680nm以下の間に反射率の極小値を有する反射防止膜が成膜されている。
他の形態においては、波長530nm以上570nm以下の間に、当該投影レンズの光軸の透過率の極大値を有する。
他の形態においては、当該投影レンズは、複数枚のレンズを有し、半数以上の上記レンズの表面に、波長530nm以上570nm以下の間に反射率の極小値を有する反射防止膜が成膜されている。
他の形態においては、波長550nm以上570nm以下の間に光軸の透過率の極大値が有する。
他の形態においては、当該投影レンズは、複数枚のレンズを有し、半数以上の上記レンズの表面に、波長550nm以上570nm以下の間に反射率の極小値を有する反射防止膜が成膜されている。
他の形態においては、上記反射防止膜は、高屈折率材料として酸化チタン含有材料、中間屈折率材料として酸化アルミニウム含有材料、低屈折率材料としてフッ化マグネシウムまたは二酸化ケイ素を用いる。
この発明に基づいたプロジェクターは、上述のいずれかに記載の投影レンズを用いている。
この発明に基づいた他の局面における投影レンズは、光源としてレーザー光を用いるプロジェクターに使用される投影レンズであって、上記レーザー光は、光源として波長域の異なる第1の青色レーザー光、第2の青色レーザー光、第1の緑色レーザー光、第2の緑色レーザー光、第1の赤色レーザー光、および、第2の赤色レーザー光を含み、当該投影レンズは、波長645nm以上の波長域に光軸の透過率の極大値を有する。
この発明に基づいたさらに他の局面における投影レンズは、光源を用いるプロジェクターに使用される投影レンズであって、上記光源は、波長域の異なる第1の青色光源、第2の青色光源、第1の緑色光源、第2の緑色光源、第1の赤色光源、および、第2の赤色光源を含み、当該投影レンズは、波長645nm以上680nm以下の間に光軸の透過率の極大値を有する。
この発明によれば、赤色領域の透過率を重視することで、赤色領域の光量不足を改善することを目的とした、投影レンズおよびプロジェクターの提供を可能とする。
実施の形態におけるプロジェクターの全体構成を示す図である。 実施の形態におけるカラープリズムユニットの全体構成を示す図である。 実施の形態における他のプロジェクターの全体構成を示す図である。 実施例1におけるレンズの反射防止膜の構成を示す図である。 実施例1の分光反射率を示す図である。 実施例2におけるレンズの反射防止膜の構成を示す図である。 実施例2の分光反射率を示す図である。 実施例3におけるレンズの反射防止膜の構成を示す図である。 実施例3の分光反射率を示す図である。 比較例1におけるレンズの反射膜の構成を示す図である。 比較例1の分光反射率を示す図である。 実施例4における投影レンズの光軸での全系透過率を示す図である。 実施例5における投影レンズの光軸での全系透過率を示す図である。 実施例6における投影レンズの光軸での全系透過率を示す図である。 比較例2における投影レンズの光軸での全系透過率を示す図である。 比較例3における投影レンズの光軸での全系透過率を示す図である。 比較例4における投影レンズの光軸での全系透過率を示す図である。 実施例7における投影レンズの構成を示す図である。 実施例7における投影レンズの光軸上での全系透過率を示す図である。 実施例7における投影レンズの光軸外での全系透過率を示す図である。 実施例7における投影レンズの反射防止膜を適用したレンズの適用枚数と透過率との関係を示す図である。 実施例8における投影レンズの構成を示す図である。 実施例8における投影レンズのグループ分けの構成を示す図である。 実施例8における投影レンズの光軸上での全系透過率を示す図である。 実施例8における投影レンズの光軸外での全系透過率を示す図である。 実施例8における投影レンズの反射防止膜を適用したレンズの「変更なし」、「全数変更」、「AB変更」、「AC変更」、および、「BC変更」と透過率との関係を示す図である。
この発明に基づいた実施の形態におけるプロジェクター用投影レンズおよびそれを用いたプロジェクターを、図を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。また、以下の各図に示す照明光および投影光は、主光線を図示している。
以下に示す実施の形態は、投影レンズおよびプロジェクターに関するものであり、たとえば、デジタル・マイクロミラー・デバイス(digital micromirror device)やLCD(liquid crystal display)等の画像表示素子の表示画像をスクリーンに投影するための投影レンズと、それを備えたプロジェクターに関するものである。
3D(three dimensions)プロジェクターの表示方式のひとつに、RGBの各色でそれぞれ2つの波長のレーザー光を照明光として用いる方式がある。具体的には各色の2波長での波長差や偏光の違いで別々の光路へ分離し合成することで、右眼用と左眼用の二つの異なるカラー画像を表示することができる。
従来のランプ光源を用いたプロジェクターでは、ランプ強度の波長分布に従って赤色の波長域は、短めの620nm辺りの透過率を重視しており、650nm辺りは透過率が低くても画像の明るさや色味に大きな問題は生じなかった。一方、レーザー光源を用いる場合は、レーザー光波長近傍の透過率が低くなると、画像の明るさや色味が極端に悪化するという課題がある。
レンズ透過率は、主に投影レンズ硝材の吸収損失とレンズの表面に設けられている反射防止膜の分光透過率に影響を受けるが、硝材損失は光学設計上の硝材選択により決まってしまうため、反射防止膜の分光透過率により波長のバランスを制御することが現実的である。
従来は色バランスを制御するため、光量の多い色を減光するフィルターを入れる手法を取ることがあった。しかし、この方法だと、光源の光の一部を意図的に捨てることになり、その分光源のパワーを上げることが必要になり効率的ではない。
レーザー光源を使用する際に、画像の明るさに関する課題を解決するには、青色(波長:440nmから470nm)、緑色(波長:520nmから560nm)、赤色(波長:630nmから665nm)の3色の波長について、全て反射率を低くすることが望ましい。しかし、レンズ表面の反射防止膜の帯域幅の影響で、特に赤色領域にて光量が不足しやすい傾向にある。そのため、本実施の形態では、赤色領域の透過率を重視することで、赤色領域の光量不足を改善することを目的としている。
波長645nmから680nmおよび波長530nmから570nmの波長範囲は、軸外光での透過率の短波長シフトを前提として、上記レーザー光波長の範囲より10nmから15nm長波長寄りにしている。
また、3D表示ではRGB各色で2つの帯域の波長を使用するが、その2つの帯域で光量が多くかつ光量の差異が小さいことが望ましいため、一の観点においては、各色について2波長(波長645nm以上680nm以下の間、波長530nm以上570nm)の指定の波長範囲内に透過率の場合は極大値、反射率の場合には極小値があることを条件とした。
一方、他の観点においては、軸外光の透過率および反射率を重視して、2波長(波長645nm以上680nm以下の間、波長530nm以上570nmの間)、特に長波長側へ極値を持つことを条件とした。透過率の場合には極大値、反射率の場合には極小値があることを条件としている。
以下に、本実施の形態におけるプロジェクターおよびそのプロジェクターに採用される投影レンズについて、図を参照しながら説明する。
(プロジェクター1000)
図1および図2を参照して、プロジェクター1000の構成について説明する。図1は、プロジェクターの全体構成を示す図、図2は、カラープリズムユニットの全体構成を示す図である。光源は、波長445nmの第1の青色レーザー光源BL1、波長465nmの第2の青色レーザー光源BL2、波長525nmの第1の緑色レーザー光源GL1、波長547nmの第2の緑色レーザー光源GL2、波長637nmの第1の赤色レーザー光源RL1、波長657nmの第2の赤色レーザー光源RL2で構成される。各レーザー光源は、コントローラー1により制御されている。
各レーザー光源は、ファイバーFBを経由してロッドインテグレーター2に入射させている。ロッドインテグレーター2に入射した光は、ここで内面反射を繰り返し、均一な光量分布となって他端の射出面より射出する。ロッドインテグレーター2の射出面直後には集光レンズ3が配置されている。集光レンズ3の後方にはリレー光学系4が配置されている。
ロッドインテグレーター2から射出した光は、集光レンズ3で効率よくリレー光学系4に導かれ、折り返しミラー5を経て、TIR(total internal reflection)プリズムユニット20の入射側に配置されたエントランスレンズ23を介して、TIRプリズムユニット20からカラープリズムユニット100を経てDMD24を照明する。以上のロッドインテグレーター2からエントランスレンズ23までを照明光学系10とする。
TIRプリズムユニット20は、それぞれ略三角柱状の第1プリズム21と第2プリズム22とを有し、各プリズム斜面間にエアギャップ層AGが設けられている。このTIRプリズムユニット20によって、DMD24に対する入力光と出力光との分離が行なわれる。
照明光学系10から射出した照明光は第2プリズム22に入射し、エアギャップ層AGを形成する斜面に全反射条件を満たす角度で入射し全反射してカラープリズムユニット100に入射する。カラープリズムユニット100で照明光は、赤色、緑色、青色の各色に分解される。カラープリズムユニット100は、図2に示すように、略三角柱状のクリアプリズム101、青色プリズム102、赤色プリズム103、および、ブロック状の緑色プリズム104が、順次組み合わされている。
クリアプリズム101と青色プリズム102との間には、エアギャップ層AGが設けられ、投影光軸に対し傾斜している。投影光軸とエアギャップ層AGの法線からなる面は、TIRプリズムユニット20のエアギャップ層AGと投影光軸からなる面と直交している。
青色プリズム102と赤色プリズム103との間には、青色光を反射する青色ダイクロイック面102a、および、それに隣接してエアギャップ層AGが設けられている。このエアギャップ層AGは投影光軸に対し傾斜しており、投影光軸とエアギャップ層AGの法線からなる面は、TIRプリズムユニット20のエアギャップ層AGと投影光軸からなる面と直交している。傾斜方向は、クリアプリズム101と青色プリズム102によるエアギャップ層AGの傾き方向とは逆方向である。
赤色プリズム103と緑色プリズム104との間には、赤色光を反射する赤色ダイクロイック面103a、および、それに隣接してエアギャップ層AGが設けられている。このエアギャップ層AGも投影光軸に対し傾斜しており、投影光軸とエアギャップ層AGの法線からなる面は、同様にTIRプリズムユニット20のエアギャップ層AGの法線と投影光軸からなる面と直交している。傾斜方向は、クリアプリズム101と青色プリズム102によるエアギャップ層AGの傾き方向と同じ方向である。
クリアプリズム101の入射出面より入射した照明光は、クリアプリズム101を通過後、青色プリズム102に入射し、青色ダイクロイック面102aで青色光が反射され、他の赤色光および緑色光は透過する。
青色ダイクロイック面102aで反射された青色光は、クリアプリズム側のエアギャップ層AGにより全反射され、青色プリズム側面である青色入射出面102bより射出して、青色用DMD120を照明する。
青色ダイクロイック面102aを透過した赤色光と緑色光のうち、赤色光は赤色ダイクロイック面103aで反射され、緑色光は透過する。赤色ダイクロイック面103aで反射された赤色光は、赤色ダイクロイック面103aに隣接して設けられたエアギャップ層AGにより全反射され、赤色プリズム側面である赤色入射出面103bより射出して、赤色用DMD110を照明する。
赤色ダイクロイック面103aを透過した緑色光は、緑色プリズム104の下面である緑色入射出面104bより射出して、緑色用DMD130を照明する。
青色用DMD120で反射された青色の投影光は、青色入射出面102bに入射してクリアプリズム101側のエアギャップ層AGで全反射された後、青色ダイクロイック面102aで反射される。
赤色用DMD110で反射された赤色の投影光は、赤色入射出面103bに入射して、青色ダイクロイック面102bに隣接して設けられたエアギャップ層AGにより全反射された後、赤色ダイクロイック面103aで反射され、更に青色ダイクロイック面102aを透過する。
緑色用DMD130で反射された緑色の投影光は、緑色入射出面104bに入射して、赤色ダイクロイック面103a、および、青色ダイクロイック面102aを透過する。
その後、これら赤色、青色、および、緑色の各投影光は、同一光軸に合成され、クリアプリズム101の入射出面から射出して、TIRプリズムユニット20に入射する。TIRプリズムユニット20に入射した投影光は、ここでは全反射条件を満たさないのでエアギャップ層AGを透過し、投影レンズ30によってスクリーン(図示省略)に投影される。
第1の赤色レーザー光源RL1、第1の青色レーザー光源BL1、および、第1の緑色レーザー光源GL1と、第2の赤色レーザー光源RL2、第2の青色レーザー光源BL2、および、第2の緑色レーザー光源GL2とは、交互に発光するようにコントローラー1で制御されている。
第1の赤色レーザー光源RL1、第1の青色レーザー光源BL1、および、第1の緑色レーザー光源GL1が発光している時にDMDには左目用の画像が表示され、第2の赤色レーザー光源RL2、第2の青色レーザー光源BL2、および、第2の緑色レーザー光源GL2が発光している時にDMDには右目用の画像が表示される。
鑑賞者は、左目に第1の赤色レーザー光源RL1、第1の青色レーザー光源BL1、および、第1の緑色レーザー光源GL1の光のみが透過するフィルター、右目に第2の赤色レーザー光源RL2、第2の青色レーザー光源BL2、および、第2の緑色レーザー光源GL2の光のみを透過するフィルターを装着することで、3Dの画像を鑑賞することができる。
(プロジェクター2000)
次に、図3を参照して、2組の光学系で3D投影をするプロジェクター2000の構成について説明する。図3は、プロジェクター2000の全体構成を示す図である。
第1光学系Lには、第1の赤色レーザー光源RL1、第1の青色レーザー光源BL1、および、第1の緑色レーザー光源GL1を配置し、第2光学系Rには、第2の赤色レーザー光源RL2、第2の青色レーザー光源BL2、および、第2の緑色レーザー光源GL2第を配置する。
第1光学系Lおよび第2光学系Rのそれぞれの光学系は、図1および図2の光学系と同様の作用で、第1光学系Lの投影レンズ30Lからは、第1の赤色レーザー光源RL1、第1の青色レーザー光源BL1、および、第1の緑色レーザー光源GL1を用いた、左目用の画像が投影され、第2光学系Rの投影レンズ30Rからは、第2の赤色レーザー光源RL2、第2の青色レーザー光源BL2、および、第2の緑色レーザー光源GL2を用いた、右目用の画像が投影される。
鑑賞者は、左目に第1の赤色レーザー光源RL1、第1の青色レーザー光源BL1、および、第1の緑色レーザー光源GL1の光のみが透過するフィルター、右目に第2の赤色レーザー光源RL2、第2の青色レーザー光源BL2、および、第2の緑色レーザー光源GL2の光のみを透過するフィルターを装着することで、3Dの画像を鑑賞することができる。
このプロジェクター2000の場合、鑑賞者の左目および右目には、図1に示すプロジェクター1000とは異なり、途切れることなく投影された画像が目に入ってくるので、ちらつきもなく快適な3D画像を鑑賞することができる。
以降で説明する本実施の形態における投影レンズは、プロジェクター1000の投影レンズ30、プロジェクター2000の投影レンズ30L,30Rのいずれにも適用することができるものである。
(実施例1)
図4に、実施例1におけるレンズの反射防止膜の構成を示し、図5に実施例1の分光反射率を示す。図4に示すレンズには、BK7が用いられ、第1層膜に、TiO+La(屈折率2.1、物理膜厚18.8nm)、第2層膜に、MgF(屈折率1.385、物理膜厚26.0nm)、第3層膜に、TiO+La(屈折率2.1、物理膜厚86.0nm)、第4層膜に、MgF(屈折率1.385、物理膜厚8.2nm)、第5層膜に、TiO+La(屈折率2.1、物理膜厚54.5nm)、第6層膜に、MgF(屈折率1.385、物理膜厚23.8nm)、第7層膜に、TiO+La(屈折率2.1、物理膜厚144.9nm)、および、第8層膜に、MgF(屈折率1.385、物理膜厚95.5nm)が、順に積層されている。
その結果、図5に示す、波長(nm)と反射率(%)との関係を示すグラフに現れるように、波長645nmから680nmの範囲に反射防止膜の反射率の極小値を持っており、また、波長530nmから570nmの範囲にも反射防止膜の反射率の極小値をもっている。
(実施例2)
図6に、実施例2におけるレンズの反射防止膜の構成を示し、図7に実施例2の分光反射率を示す。図6に示すレンズには、LAC8が用いられ、第1層膜に、TiO+La(屈折率2.1、物理膜厚23.5nm)、第2層膜に、MgF(屈折率1.385、物理膜厚13.3nm)、第3層膜に、TiO+La(屈折率2.1、物理膜厚93.0nm)、第4層膜に、MgF(屈折率1.385、物理膜厚14.4nm)、第5層膜に、TiO+La(屈折率2.1、物理膜厚45.3nm)、第6層膜に、MgF(屈折率1.385、物理膜厚27.6nm)、第7層膜に、TiO+La(屈折率2.1、物理膜厚142.4nm)、および、第8層膜に、MgF(屈折率1.385、物理膜厚95.4nm)が、順に積層されている。
その結果、図7に示す、波長(nm)と反射率(%)との関係を示すグラフに現れるように、波長645nmから680nmの範囲に反射防止膜の反射率の極小値を持っており、また、波長530nmから570nmの範囲にも反射防止膜の反射率の極小値をもっている。
(実施例3)
図8に、実施例3におけるレンズの反射防止膜の構成を示し、図9に実施例3の分光反射率を示す。図8に示すレンズには、BK7が用いられ、第1層膜に、AL(屈折率1.62、物理膜厚161.2nm)、第2層膜に、MgF(屈折率1.385、物理膜厚21.7nm)、第3層膜に、AL(屈折率1.62、物理膜厚101.2nm)、第4層膜に、TiO+La(屈折率2.1、物理膜厚121.5nm)、および、第5層膜に、MgF(屈折率1.385、物理膜厚95.1nm)が、順に積層されている。
その結果、図9に示す、波長(nm)と反射率(%)との関係を示すグラフに現れるように、波長645nmから680nmの範囲に反射防止膜の反射率の極小値を持っており、また、波長530nmから570nmの範囲にも反射防止膜の反射率の極小値をもっている。
(比較例1)
図10に、比較例1におけるレンズの反射防止膜の構成を示し、図11に比較例1の分光反射率を示す。図10に示すレンズには、BK7が用いられ、第1層膜に、MgF(屈折率1.385、物理膜厚26.6nm)、第2層膜に、AL(屈折率1.62、物理膜厚100.6nm)、第3層膜に、TiO+La(屈折率2.1、物理膜厚124.1nm)、および、第5層膜に、MgF(屈折率1.385、物理膜厚95.1nm)、が、順に積層されている。
その結果、図11に示す、波長(nm)と反射率(%)との関係を示すグラフに現れるように、波長645nmから680nmの範囲に反射防止膜の反射率の極小値は有しておらず、また、波長530nmから570nmの範囲にも反射防止膜の反射率の極小値は有していない。
なお、上記した各実施例および比較例においては、TiO+La、Al、MgFの膜材料を記載しているが、膜材料については、これらの膜種に限定されず、高屈折率材料として酸化チタン含有材料、中間屈折率材料として酸化アルミニウム含有材料、低屈折率材料としてフッ化マグネシウムまたは二酸化ケイ素を用いてもよい。
(実施例4)
図12に、実施例4として、投影レンズの光軸での全系透過率を示す。波長530nm以上570nm以下、および、波長645nm以上680nm以下の範囲に極大値を持っている。この投影レンズは、たとえば、上述の実施例1から実施例3のような分光反射率の反射防止膜を半数以上のレンズ面に設けて構成している。
(実施例5)
図13に、実施例5として、投影レンズの光軸での全系透過率を示す。波長530nm以上570nm以下、および、波長645nm以上680nm以下の範囲に極大値を持っている。この投影レンズは、たとえば、上述の実施例1から実施例3のような分光反射率の反射防止膜を半数以上のレンズ面に設けて構成している。
(実施例6)
図14に、実施例6として、投影レンズの光軸での全系透過率を示す。波長530nm以上570nm以下、および、波長645nm以上680nm以下の範囲に極大値を持っている。この投影レンズは、たとえば、上述の実施例1から実施例3のような分光反射率の反射防止膜を半数以上のレンズ面に設けて構成している。
ここで、実施例4から実施例6の投影レンズの構成上の違いについて説明する。実施例4は、16枚のレンズを用いた投影レンズ光学系で、反射防止膜の適用面数は32枚である。実施例5は、17枚のレンズを用いた投影レンズ光学系で、反射防止膜の適用面数は34枚である。実施例6は、15枚のレンズを用いた投影レンズ光学系で、反射防止膜の適用面数は30枚である。
(比較例2)
図15に、比較例2として、投影レンズの光軸での全系透過率を示す。波長530nm以上570nm以下、および、波長645nm以上680nm以下の範囲に極大値はもっていない。この投影レンズは、たとえば、上述の比較例1のような分光反射率の反射防止膜をレンズ面に設けて構成している。
(比較例3)
図16に、比較例3として、投影レンズの光軸での全系透過率を示す。波長530nm以上570nm以下、および、波長645nm以上680nm以下の範囲に極大値はもっていない。この投影レンズは、たとえば、上述の比較例1のような分光反射率の反射防止膜をレンズ面に設けて構成している。
(比較例4)
図17に、比較例4として、投影レンズの光軸での全系透過率を示す。波長530nm以上570nm以下、および、波長645nm以上680nm以下の範囲に極大値はもっていない。この投影レンズは、たとえば、上述の比較例1のような分光反射率の反射防止膜をレンズ面に設けて構成している。
ここで、比較例2から比較例4の投影レンズの構成上の違いについて説明する。比較例2は、16枚のレンズを用いた投影レンズ光学系で、反射防止膜の適用面数は32枚である。比較例3は、17枚のレンズを用いた投影レンズ光学系で、反射防止膜の適用面数は34枚である。比較例4は、15枚のレンズを用いた投影レンズ光学系で、反射防止膜の適用面数は30枚である。よって、実施例4と比較例2、実施例5と比較例3、実施例6と比較例4は、それぞれ同一の投影レンズ光学系で反射防止膜を変更したものとなる。
上記比較例2から比較例4において、波長530nm以上570nm以下、および、波長645nm以上680nm以下の範囲における透過率は、91%から92%程度であるが、実施例4から実施例6では、波長530nm以上570nm以下、および、波長645nm以上680nm以下の範囲における透過率は、94%以上と向上した。本実施例および比較例により、明るさを向上する効果が確認できた。
(実施例7)
次に、実施例7として、適用するレンズの枚数(面数)について確認を行なった。図18に、本実施例における投影レンズ30Aの構成を示す。投影レンズ30Aの系においては、L1〜L11の合計11枚のレンズが用いられている。全てのレンズ面の反射防止膜が、従来例の反射防止膜の場合を「変更なし」、全てのレンズ面の反射防止膜の半数を実施例1と同等の分光反射率を持つ反射防止膜へ変更した場合を「半数変更」、全てのレンズ面の反射防止膜を実施例1と同等の分光反射率を持つ反射防止膜へ変更した場合を「全数変更」と記載した。
図19は、投影レンズ30Aの光軸上での全系透過率である。「全数変更」、「半数変更」の場合は、波長530nm以上570nm以下、および、波長645nm以上680nm以下の範囲に極大値を有している。一方、「変更なし」の場合は、波長530nm以上570nm以下、および、波長645nm以上680nm以下の範囲に極大値を有していない。
図20は、投影レンズ30Aの光軸外での全系透過率である。光軸外の赤色波長域では、「半数変更」、「全数変更」での透過率向上の効果が確認できる。これは高入射角の光線に対して透過率の低下が起こりにくくなっているためである。また、波長645nmから680nmおよび波長530nmから570nmの波長範囲は、軸外光での透過率の短波長シフトを前提として、レーザー光波長の範囲より10nmから15nm長波長寄りにしたことにより透過率向上の効果が得られていると考えられる。
図21を参照して、本実施例の反射防止膜を適用したレンズの適用枚数と透過率との関係について説明する。図21に示すように、光軸上および光軸外での、「全系透過率(W(B,G,R))」、「青色透過率(B:波長440nm〜470nm)」、「緑色透過率(G:波長520nm〜560nm)」、および、「赤色透過率(R:波長630nm〜665nm)」を示す図である。本実施例の反射防止膜を適用したレンズの適用枚数が増えるのに伴い、投影レンズ30Aの「全系透過率」が高くなっていることが確認できた。
(実施例8)
次に、実施例8として、19枚のレンズを有する投影レンズ30Bの系において、6枚、6枚、7枚の3グループに分け、実施例1と同等の分光反射率を持つ反射防止膜を適用したレンズを適用する位置による差を確認した。
図22に、投影レンズ30Bの構成を示す。Group−Aは、レンズL1からレンズL6を有している。Group−Bは、レンズL7からレンズL12を有している。Group−Cは、レンズL13からレンズL19を有している。Group−A、Group−B、および、Group−Cの3区分として、全グループに適用した場合、2ヶ所ずつに適用した場合の全系透過率を確認した。
具体的には、図23に示すように、Group−AからGroup−Cの全てに適用した場合を「全数変更」と称し、Group−AおよびGroup−Bに適用した場合を「AB変更」と称し、Group−AおよびGroup−Cに適用した場合を「AC変更」と称し、Group−BおよびGroup−Cに適用した場合を「BC変更」と称した。
図24は、投影レンズ30Bの光軸上での全系透過率である。「全数変更」、「AB変更」、「AC変更」、および、「BC変更」の場合は、波長530nm以上570nm以下、および、波長645nm以上680nm以下の範囲に極大値を有している。一方、「変更なし」の場合は、波長530nm以上570nm以下、および、波長645nm以上680nm以下の範囲に極大値を有していない。
図25は、投影レンズ30Bの光軸外での全系透過率である。光軸外の赤色波長域では、「全数変更」、「AB変更」、「AC変更」、および、「BC変更」での透過率向上の効果が確認できる。これは高入射角の光線に対して透過率の低下が起こりにくくなっているためである。また、波長645nmから680nmおよび波長530nmから570nmの波長範囲は、軸外光での透過率の短波長シフトを前提として、レーザー光波長の範囲より10nmから15nm長波長寄りにした効果が得られていると考えられる。
図26を参照して、本実施例の投影レンズ30Bにおいて、反射防止膜を適用したレンズの「変更なし」、「全数変更」、「AB変更」、「AC変更」、および、「BC変更」と透過率との関係について説明する。図26は、光軸上および光軸外での、「全系透過率(W(B,G,R))」、「青色透過率(B:波長440nm〜470nm)」、「緑色透過率(G:波長520nm〜560nm)」、および、「赤色透過率(R:波長630nm〜665nm)」を示す図である。光軸上においては「AC変更」、「BC変更」の透過率が高いためGroup−Cの変更の効果が高いことが確認できた。また、光軸外においては「AB変更」、「AC変更」の透過率が高いためGroup−Aの変更の効果が高いことが確認できた。
たとえば、一部のレンズにのみ反射防止膜の変更を適用する場合には、上記のように特に有効な位置へ適用することで、限られた条件内でのより高い効果を期待することができる。
以上、本実施の形態における投影レンズおよびその投影レンズを採用したプロジェクターによれば、明るさを向上する効果が得られる。特に、レーザー光源にて不足しがちな赤色光、緑色光について効果を得ることができる。
なお、本実施の形態における効果は、光源としてレーザー光を用いるプロジェクターに使用される投影レンズであって、このレーザー光は、光源として波長域の異なる第1の青色レーザー光、第2の青色レーザー光、第1の緑色レーザー光、第2の緑色レーザー光、第1の赤色レーザー光、および、第2の赤色レーザー光を含み、当該投影レンズは、波長645nm以上の波長域に光軸の透過率の極大値を有する投影レンズであれば、明るさを向上する効果が得られる。特に、レーザー光源にて不足しがちな赤色光、緑色光について効果を得ることができる。
また、レーザー光源に限定されるものではなく、光源を用いるプロジェクターに使用される投影レンズであって、この光源は、波長域の異なる第1の青色光源、第2の青色光源、第1の緑色光源、第2の緑色光源、第1の赤色光源、および、第2の赤色光源を含み、当該投影レンズは、波長645nm以上680nm以下の間に光軸の透過率の極大値を有する投影レンズであれば、同様の効果を得ることができる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 コントローラー、2 ロッドインテグレーター、3 集光レンズ、4 リレー光学系、5 折り返しミラー、10 照明光学系、20 TIRプリズムユニット、21 第1プリズム、23 エントランスレンズ、24 DMD、30A,30B,30L,30R 投影レンズ、100 カラープリズムユニット、101 クリアプリズム、102 青色プリズム、102a 青色ダイクロイック面、102b 青色入射出面、103 赤色プリズム、103a 赤色ダイクロイック面、103b 赤色入射出面、104 緑色プリズム、104b 緑色入射出面、110 赤色用DMD、120 青色用DMD、130 緑色用DMD、1000,2000 プロジェクター、AG エアギャップ層、BL1 第1の青色レーザー光源、BL2 第2の青色レーザー光源、FB ファイバー、GL1 第1の緑色レーザー光源、GL2 第2の緑色レーザー光源、RL1 第1の赤色レーザー光源、RL2 第2の赤色レーザー光源。

Claims (12)

  1. 光源としてレーザー光を用いるプロジェクターに使用される投影レンズであって、
    前記レーザー光は、
    光源として青色レーザー光、緑色レーザー光、および、赤色レーザー光を含み、
    当該投影レンズは、軸外光での透過率の短波長シフトを前提として、上記レーザー光波長の範囲より10nmから15nm長波長寄りにして、波長645nm以上680nm以下の間に光軸の透過率の極大値を有する、投影レンズ。
  2. 当該投影レンズは、複数枚のレンズを有し、
    半数以上の前記レンズの表面に、波長645nm以上680nm以下の間に反射率の極小値を有する反射防止膜が成膜されている、
    請求項1に記載の投影レンズ。
  3. 波長660nm以上680nm以下の間に光軸の透過率の極大値を有する、
    請求項1に記載の投影レンズ。
  4. 当該投影レンズは、複数枚のレンズを有し、
    半数以上の前記レンズの表面に、波長660nm以上680nm以下の間に反射率の極小値を有する反射防止膜が成膜されている、
    請求項1に記載の投影レンズ。
  5. 波長530nm以上570nm以下の間に、当該投影レンズの光軸の透過率の極大値を有する、
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の投影レンズ。
  6. 当該投影レンズは、複数枚のレンズを有し、
    半数以上の前記レンズの表面に、波長530nm以上570nm以下の間に反射率の極小値を有する反射防止膜が成膜されている、
    請求項5に記載の投影レンズ。
  7. 波長550nm以上570nm以下の間に光軸の透過率の極大値が有する、
    請求項5に記載の投影レンズ。
  8. 当該投影レンズは、複数枚のレンズを有し、
    半数以上の前記レンズの表面に、波長550nm以上570nm以下の間に反射率の極小値を有する反射防止膜が成膜されている、
    請求項7に記載の投影レンズ。
  9. 前記反射防止膜は、
    高屈折率材料として酸化チタン含有材料、中間屈折率材料として酸化アルミニウム含有材料、低屈折率材料としてフッ化マグネシウムまたは二酸化ケイ素を用いる、請求項2、請求項4、請求項6、請求項8のいずれか1項に記載の投影レンズ。
  10. 光源としてレーザー光を用いるプロジェクターに使用される投影レンズであって、
    前記レーザー光は、
    光源として波長域の異なる第1の青色レーザー光、第2の青色レーザー光、第1の緑色レーザー光、第2の緑色レーザー光、第1の赤色レーザー光、および、第2の赤色レーザー光を含む、
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の投影レンズ。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の投影レンズを用いた、プロジェクター。
  12. 光源を用いるプロジェクターに使用される投影レンズであって、
    光源として青色レーザー光、緑色レーザー光、および、赤色レーザー光を含み、
    当該投影レンズは、軸外光での透過率の短波長シフトを前提として、上記レーザー光波長の範囲より10nmから15nm長波長寄りにして、波長645nm以上680nm以下の間に光軸の透過率の極大値を有する、投影レンズ。
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