JP6581026B2 - 引上管固定金物、引上管固定装置及び引上管固定工法 - Google Patents

引上管固定金物、引上管固定装置及び引上管固定工法

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本発明は、地中のケーブルを地上へ引き上げる引上管を支持柱に縦添え状態で固定するための引上管固定金物、引上管固定装置及び引上管固定工法に関する。
近年、通信用または電力用のケーブルを地中経由で配線する機会が増えている。ケーブルは、地上や地中に配置される管路の中に挿通される。この管路は、例えば、地上に引き出されて残りが地中に埋設された引上管、この引上管に接続された状態で地中に埋設された曲管、この曲管に接続された状態で地中に埋設されたケーブル保護管により形成される。このケーブル保護管の他端は、建物の地下内部へ接続され、ケーブル保護管から引き出されたケーブルが通信設備や電力設備等に接続される。
上記の引上管は、地上において、通信用または電力用の単独柱、共架柱などの支持柱(以下、単に支持柱という)の軸方向に沿って縦添え状態で固定されることが多い。この引上管の固定状態について、図を参照しつつ説明する。
図9は、従来技術による引上管の固定状態を示す説明図である。
図9(a),(b)に示すように、引上管300を支持柱200へ固定する際、まず、引上管300が支持柱200に縦添え状態で配置され、続いて支持バンド500により支持柱200に固定される。この支持バンド500として、多くの現行設備では、いわゆるBバンドが使用されている。
一条の引上管300を、支持柱200の上下二箇所で固定する場合、例えば、三条の引上管300を取り付けるためには六本の支持バンド500が必要となる。図9(a),(b)では地面側の固定箇所を図示しており、三条の引上管300に対し、三本の支持バンド500を用いてそれぞれを固定している。
ここで、引上管の固定に関する他の従来技術が、例えば、特許文献1(特開2008−228549号公報、発明の名称「引き上げ管支持金具」)に開示されている。この引き上げ管支持金具は、特許文献1の図1に示すように、支持バンドに取り付けられる金具本体と、この金具本体に取り付けられる締め付けバンドとを備えており、締め付けバンドを締め付けることで引き上げ管が電柱に固定される。
特開2008−228549号公報(明細書段落番号[0005],図1)
図9(a),(b)に示すように、複数条の引上管300を固定するために複数本の支持バンド500を支持柱200に巻き付けると、支持バンド500の構造によっては突起等があるため、支持バンド500の本数が増加するにつれて歩行者や自転車を含む車両等が接触するおそれがある。
また、ケーブルの地中埋設化は、都市の中心部、歴史的な街並みの保存地域、景観を重視した戸建て住宅地などで行われており、人目に付きやすい引上管300の固定手段に関しても美観の向上が求められている。このような観点からは、図9(a),(b)に示した従来技術は見栄えが悪く、外観上の問題があった。
更に、引上管300を追加増設する場合には、この引上管300を固定するための新たな支持バンド500を支持柱200と既設の引上管300との隙間に通して支持柱200に巻き付ける煩雑な作業が必要である。また、追加増設される引上管300を支持バンド500により締め付けると、既設の引上管300を固定している他の支持バンド500との間で機械的な干渉を起こし、既設の引上管300の位置がずれてしまうことがあった。特に、複数本の支持バンド500を用いて複数の引上管300を固定する際の位置調整は難しく、従来では、引上管300の固定作業に多くの時間を要し、作業性の点で問題があった。
また、複数条の引上管300のうちの一条を撤去する際には、その撤去作業の障害になる位置の他の引上管300の支持バンド500を一度取り外し、撤去後に支持バンド500を再度、締め付ける作業が必要になることもあり、無駄な工程が発生していた。
更に、ある引上管300を固定する支持バンド500が他の引上管300や支持バンド500の位置と干渉する結果、隣接する引上管300の相互の間隔が広くなり、支持柱200の外径よりも引上管300が大きくはみ出ることがある。特に、引上管300の条数に比例して隣接する引上管300の相互の間隔が広くなるので、これらの引上管300による占有スペースが大きくなり、支持柱200の周辺に他の設備を配置する際の制約となる場合もあった。
特許文献1に記載の従来技術でも、電柱と引き上げ管との間に金具本体が存在するため省スペース化が難しい。すなわち、電柱の周囲において引き上げ管が多くのスペースを占有すると、前記同様に歩行者等の通行の妨げになるという問題があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易かつ安価な構成により、少ない占有スペースにて引上管を支持柱に確実・強固に固定する引上管固定金物及び引上管固定装置を提供することにある。
また、これらの引上管固定金物及び引上管固定装置を用いることにより、引上管を支持柱に短時間で固定可能とした引上管固定工法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る引上管固定金物は、支持柱の軸方向に沿って配置された引上管を前記支持柱に固定するための引上管固定金物において、
前記引上管の外周面の一部に密接して装着されると共に湾曲形成された帯板状の金物本体と、前記金物本体の長手方向両端部にそれぞれ形成され、かつ、前記支持柱に巻き付けられた支持バンドと前記支持柱との隙間に差し込まれる二個の差し込み部と、を備え、
前記差し込み部を前記隙間に差し込んだ状態で前記支持バンドに係止される凸部を、少なくとも一個の前記差し込み部に形成したものである。
請求項2に係る引上管固定金物は、請求項1に記載した引上管固定金物において、前記金物本体の内側に折曲された前記差し込み部の外面が前記支持柱の外周面に密着し、かつ、前記差し込み部の内面に前記凸部を形成したものである。
請求項3に係る引上管固定金物は、請求項1または2に記載した引上管固定金物において、前記金物本体を貫通する本体孔部を有することを特徴とする。
また、請求項4に係る引上管固定装置は、請求項1〜3の何れか一項に記載した一個以上の引上管固定金物と一本の前記支持バンドとからなる引上管固定装置であって、
前記引上管に装着され、かつ、前記凸部を前記支持バンドに係止させた前記引上管固定金物を、前記支持バンドの締め付けにより、前記引上管と共に前記支持柱に一体的に固定するものである。
請求項5に係る引上管固定装置は、請求項4に記載した引上管固定装置において、前記金物本体を貫通する本体孔部に挿通されて前記支持バンドと前記引上管固定金物とを繋ぎ留める繋留部を備えたものである。
更に、請求項6に係る引上管固定工法は、請求項4に記載した引上管固定装置を用いる引上管固定工法であって、
前記支持バンドを前記支持柱に巻き付けて仮止めする巻付工程と、
前記金物本体を前記引上管に装着する装着工程と、
前記二個の差し込み部を前記支持柱と前記支持バンドとの隙間に差し込んで前記凸部を前記支持バンドに係止させる差込工程と、
前記支持バンドを締め付けることにより、前記支持柱に対して前記引上管を前記引上管固定金物と一体的に固定する固定工程と、を有するものである。
請求項7に係る引上管固定工法は、請求項5に記載した引上管固定装置を用いる引上管固定工法であって、
前記支持バンドを前記支持柱に巻き付けて仮止めする巻付工程と、
前記金物本体を前記引上管に装着する装着工程と、
前記二個の差し込み部を前記支持柱と前記支持バンドとの隙間に差し込んで前記凸部を前記支持バンドに係止させる差込工程と、
前記繋留部を用いて前記支持バンドと前記引上管固定金物とを繋ぎ留める繋留工程と、
前記支持バンドを締め付けることにより、前記支持柱に対して前記引上管を前記引上管固定金物と一体的に固定する固定工程と、を有するものである。
本発明の引上管固定金物及び引上管固定装置によれば、簡易かつ安価な構成により、少ない占有スペースにて、引上管を支持柱に固定することができる。
また、本発明の引上管固定工法によれば、簡単な作業により短時間で、引上管を確実・強固に固定することができる。
本発明を実施するための形態に係る引上管固定金物の外観図であり、図1(a)は上側から見た斜視外観図、図1(b)は下側から見た斜視外観図である。 本発明を実施するための形態に係る引上管固定金物の四面図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は正面図、図2(c)は背面図、図2(d)は側面図である。 本発明を実施するための形態に係る引上管固定金物の凸部の拡大図である。 本発明を実施するための形態に係る引上管固定装置を用いた引上管固定工法の説明図であり、図4(a)は巻付工程・装着工程の説明図、図4(b)は差込工程・固定工程の説明図である。 本発明を実施するための形態に係る引上管固定装置の説明図であり、図5(a)は引上管固定金物の説明図、図5(b)は凸部の説明図である。 本発明を実施するための形態に係る引上管固定装置の説明図であり、図6(a)は平面断面図、図6(b)は図6(a)の正面図である。 本発明を実施するための形態に係る引上管固定装置の説明図であり、図7(a)は支持柱の上下二箇所に固定する場合の側面図、図7(b)は図7(a)の正面図である。 本発明を実施するための他の形態に係る引上管固定装置の説明図であり、図8(a)は引上管固定装置の側面図、図8(b)は図8(a)における繋留部付近の拡大図である。 従来技術による引上管の固定状態を示す説明図であり、図9(a)は支持バンドの前面正面図、図9(b)は図9(a)の後面拡大図である。
続いて、本発明を実施するための形態について図を参照しつつ説明する。
引上管固定金物10は、図1,図2に示すように、金物本体11、二個の差し込み部12、これらの差し込み部12にそれぞれ設けられた二個の凸部13、二個の本体孔部14を備える。以下、図を参照しつつ各構成について説明する。
金物本体11は、図1(a),(b),図2(a)に示すように、上側から見て略U字状の形状を有する帯板状の部材であり、折り曲げ加工により形成された湾曲部を備えている。この湾曲部の曲率半径は、固定対象である引上管300の管径に等しく、例えば、25mm、50mm、75mm等の各種サイズを採用することができる。
略U字状の金物本体11は弾性を有しており、二個の差し込み部12の間の開口部を作業員が人手で押し拡げることができ、外力を取り去れば復元力によって元の形状に復帰可能である。
二個の差し込み部12は、金物本体11の長手方向の両端部をそれぞれ折り曲げて形成された板状部材であり、図2(a)のように金物本体11の内側へ所定角度で傾斜し、かつ図2(b),図2(d)のように金物本体11から下側方向へ突出するように形成される。これらの差し込み部12は、金物本体11と一体に形成しても良いし、金物本体11とは別個に形成して溶接等により取り付けても良い。
二個の差し込み部12の金物本体11側への傾斜角度は、支持柱200の外周曲面に二個の差し込み部12の外面が密着するような角度に設定される。
また、図4(a),(b)に示すように、二個の差し込み部12が、支持柱200に巻き付けられた支持バンド20と支持柱200との間に差し込まれたときに、差し込み部12の下端は、支持バンド20の下縁と同程度、または、支持バンド20の下縁から若干突出するような長さに形成されている。
二個の凸部13は、図2(a),(d)から明らかなように、二個の差し込み部12の内側(金物本体11側)へ突出する冠球状の部材である。これらの凸部13は、引上管固定金物10を支持バンド20に係止させて抜け留めを防止するために使用される。
また、二個の本体孔部14は、金物本体11の表裏を貫通する孔であり、引上管固定金物10と支持バンド20との繋留に使用される。
この引上管固定金物10は、一枚の金属板(一般的には鉄板)を切り出し、金物本体11に相当する箇所に二個の本体孔部14が穿設され、また、二個の差し込み部12に相当する箇所に凸部13がそれぞれ形成され、その後に、折り曲げ加工によって金物本体11を略U字状に湾曲させ、更に、二個の差し込み部12を折り曲げ加工して形成されるものである。なお、加工順序等は適宜、変更可能である。また、引上管固定金物10の表面には、支持バンド20と同様に、さび等の腐食から保護するための溶融亜鉛めっき処理が施される。
続いて、本発明の引上管固定装置100について説明する。
引上管固定装置100は、図4,図5,図6に示すように、前述した引上管固定金物10に加えて支持バンド20を含むものである。
図4(a)に示すように、支持バンド20は、複数の側面孔部21が形成され、更に二個の側面孔部21の間に図示しない凹部が形成されている。この支持バンド20は、支持柱200の外周面に巻き付けられる。支持バンド20は、図6(a)に示すように、バンド端部23に挿通されているフックボルト22の先端のフックを側面孔部21に掛けた状態とし、ナット24のねじ送りにより張力を調節し、支持柱200の外径に応じて最適な強さで固定されている。
この支持バンド20は、図4(b),図5(a)に示すように、引上管固定金物10の差し込み部12を圧接すると共に、図5(b)に示すように、凸部13を側面孔部21や凹部(図示せず)の中へ係止させることで、強固な抜け止め機能を実現する。
次に、引上管固定装置100を用いた引上管固定工法について説明する。
この引上管固定工法は、図4,図5に示すように、ケーブル防護用の引上管300を支持柱200の軸方向に沿って縦添え状態で固定する工法である。引上管300は、耐候性及び耐久性に優れ、かつ、十分な曲げ強度を有しており、例えば、管径が75mmで約50kgと比較的重量がある管である。また、着色により、景観に配慮して背景の建物等になじむ外観を備えていても良い。
(巻付工程)
この工程では、支持バンド20を支持柱200に巻き付けて仮止めし、図4(a)に示す状態にする。例えば、支持柱200の上下二箇所に支持バンド20を仮止めする。
(装着工程)
この工程では、図4(a)に示すように、引上管300の側方から引上管固定金物10を装着する。この際に、金物本体11をその弾力に抗して人手により拡開し、二個の差し込み部12の間に引上管300を嵌め入れる。引上管300を装着した後は、金物本体11の復元力によって引上管300の外周面の一部に金物本体11が密着すると共に、二個の差し込み部12が引上管300の抜け留め用の部材としても作用する。
(差込工程)
この工程では、引上管固定金物10の二個の差し込み部12を、仮止めされた支持バンド20と支持柱200との隙間に差し込み、図4(b),図5(a),(b)に示すように、差し込み部12の凸部13を支持バンド20の側面孔部21や凹部(図示せず)に係止させる。
(固定工程)
この工程では、支持バンド20を支持柱200に完全に締め付けることによって本締めし、引上管固定金物10を引上管300と共に固定する。固定後には、図4(b),図5(a),(b)に示すように、支持バンド20が差し込み部12を圧接すると共に凸部13が側面孔部21等に係止されるため、支持柱200に対して、支持バンド20、引上管300及び引上管固定金物10が一体的かつ確実に固定されることになる。
続いて、本発明の他の形態について説明する。
先の形態は、一条の引上管300を固定するために、引上管固定装置100が一本の支持バンド20と一個の引上管固定金物10とによって構成されているが、図6,図7に示すように、複数条、例えば三条の引上管300を固定するために、一本の支持バンド20と三個の引上管固定金物10とによって引上管固定装置100を構成する形態が考えられる。
この形態によれば、図7からも明らかなように、支持柱200の上下各一箇所で合計二本の支持バンド20を使用すれば良いため、従来技術と比較しても支持バンド20の本数が削減され、コストの低減や美観の向上が可能になる。
また、本形態においては、前述した装着工程・差込工程・固定工程の各工程を引上管固定金物10の数に応じて行うことになるが、引上管300の条数が多くなるほど、本発明による引上管固定工法が優れている点が理解される。ちなみに、本形態の引上管固定装置100を用いて三条の引上管300を固定する場合の作業時間の一例を、以下に示す。
(1)支持柱200の上下締め付け位置に支持バンド20を仮止めするのに2分、
(2)引上管300の配管後、荷締めベルト等を用いて仮止めするのに2分、
(3)引上管300の下部に三個の引上管固定金物10を装着し、位置調整をしながら支持バンド20を本締めするのに5分、
(4)引上管300の上部に三個の引上管固定金物10を装着し、位置調整をしながら支持バンド20を本締めするのに3分、
であり、全工程の所要時間は12分である。
比較のため、図9に示した従来技術により、支持バンド500を用いて三条の引上管300を固定する際の作業時間の一例は、以下のようになる。
(1)引上管300の配管後、荷締めベルト等を用いて仮止めするのに3分、
(2)引上管300と支持柱200との間への支持バンド500の挟み込みに3分、
(3)引上管300の下部で位置調整をしつつ支持バンド500を本締めするのに37分、
(4)引上管300の上部で位置調整をしつつ支持バンド500を本締めするのに10分、
であり、全工程の所要時間は合計53分である。
従って、本発明によれば作業時間が4倍以上、短縮されており、作業性の向上が明らかである。
次に、本発明の他の形態について説明する。
この形態は、図8に示すように、先の形態の引上管固定装置100に対し、繋留部30を追加した構成である。
繋留部30は、詳しくは環状の紐、針金、鋼線などである。引上管固定金物10の本体孔部14と、支持バンド20の側面孔部21(または支持柱200と支持バンド20との隙間)とを繋留部30にて連結することにより、引上管固定金物10を支持バンド20に繋ぎ留め、引上管固定金物10が脱落しないようにする。
本形態によれば、例えば、事故や地震などにより支持柱200に大きな外力が加わった場合でも、引上管固定金物10が脱落するのを防止することができる。
なお、本形態の引上管固定装置を用いた引上管固定工法では、繋留部30により支持バンド20に引上管固定金物10を繋ぎ留める繋留工程を、前記差込工程と前記固定工程との間に行っても良いし、前記固定工程の後に行っても良い。
以上、本発明の引上管固定金物、引上管固定装置及び引上管固定工法について説明した。
なお、本発明は上記した各形態に限定されるものではない。例えば、金物本体11は、平面視略U字状の例について説明したが、平面視略C字状としても良い。
また、各形態では、二個の差し込み部12が金物本体11の内側に折り曲げられているが、外側に折り曲げても良い。しかしながら、外側に折り曲げた差し込み部は、隣接する他の差し込み部と干渉し、更に引上管300の抜け留め作用が見込めなくなることから、金物本体11の内側に折り曲げた差し込み部12を備えることが望ましい。このような構造によれば、引上管固定金物10同士を近接させて配置することができ、省スペースの観点からも好ましい。
本発明の引上管固定金物、引上管固定装置及び引上管固定工法によれば、以下のような利点を有する。
仮止めされている支持バンド20と支持柱200との間に差し込み部12を差し込み、支持バンド20を支持柱200に本締めすれば、引上管300に装着された引上管固定金物10を強固に固定することができる。このため、支持柱200への引上管300の固定作業を、支持バンド20の締付け操作によって容易に遂行することができる。
また、一本の支持バンド20に引上管固定金物10を複数個取り付けることが可能であるから、複数条の引上管300を支持柱200に同時に固定する場合や引上管300を追加増設する場合に、複数の支持バンド20を支持柱200に巻き付ける必要がない。
このため、支持バンド20同士が干渉することもなく、引上管300の位置調整が容易になって作業時間の短縮、作業性の改善が可能になる。更に、支持バンド20の本数を少なくしてコストの低減や良好な外観の形成に寄与することができる。
特に、複数条の引上管300を固定する場合には、例えば、全ての引上管300相互の間隔を35mm程度まで近付けて配置することができる。このため、支持柱200の周囲における引上管300や支持バンド20の占有スペースを少なくし、狭い道路や舗道における歩行者等の通行の妨げにならず、周辺に配置される設備の邪魔になるおそれもない。
また、既設の複数条の引上管300から一条のみを撤去する場合や、引上管300の追加増設時には、支持バンド20を緩めて引上管固定金物10の脱着を行うだけで対応可能であるから、作業工程を少なくして施工性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明の引上管固定金物、引上管固定装置及び引上管固定工法は、通信用または電力用ケーブルの地下埋設時に使用される引上管の支持柱への固定手段として利用することができる。
10:引上管固定金物
11:金物本体
12:差し込み部
13:凸部
14:本体孔部
20:支持バンド
21:側面孔部
22:フックボルト
23:バンド端部
24:ナット
30:繋留部
100:引上管固定装置
200:支持柱
300:引上管

Claims (7)

  1. 支持柱の軸方向に沿って配置された引上管を前記支持柱に固定するための引上管固定金物において、
    前記引上管の外周面の一部に密接して装着されると共に湾曲形成された帯板状の金物本体と、
    前記金物本体の長手方向両端部にそれぞれ形成され、かつ、前記支持柱に巻き付けられた支持バンドと前記支持柱との隙間に差し込まれる二個の差し込み部と、
    を備え、
    前記差し込み部を前記隙間に差し込んだ状態で前記支持バンドに係止される凸部を、少なくとも一個の前記差し込み部に形成したことを特徴とする引上管固定金物。
  2. 請求項1に記載した引上管固定金物において、
    前記金物本体の内側に折曲された前記差し込み部の外面が前記支持柱の外周面に密着し、かつ、前記差し込み部の内面に前記凸部を形成したことを特徴とする引上管固定金物。
  3. 請求項1または2に記載した引上管固定金物において、
    前記金物本体を貫通する本体孔部を有することを特徴とする引上管固定金物。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載した一個以上の引上管固定金物と一本の前記支持バンドとからなる引上管固定装置であって、
    前記引上管に装着され、かつ、前記凸部を前記支持バンドに係止させた前記引上管固定金物を、前記支持バンドの締め付けにより、前記引上管と共に前記支持柱に一体的に固定することを特徴とする引上管固定装置。
  5. 請求項4に記載した引上管固定装置において、
    前記金物本体を貫通する本体孔部に挿通されて前記支持バンドと前記引上管固定金物とを繋ぎ留める繋留部を備えたことを特徴とする引上管固定装置。
  6. 請求項4に記載した引上管固定装置を用いる引上管固定工法であって、
    前記支持バンドを前記支持柱に巻き付けて仮止めする巻付工程と、
    前記金物本体を前記引上管に装着する装着工程と、
    前記二個の差し込み部を前記支持柱と前記支持バンドとの隙間に差し込んで前記凸部を前記支持バンドに係止させる差込工程と、
    前記支持バンドを締め付けることにより、前記支持柱に対して前記引上管を前記引上管固定金物と一体的に固定する固定工程と、
    を有することを特徴とする引上管固定工法。
  7. 請求項5に記載した引上管固定装置を用いる引上管固定工法であって、
    前記支持バンドを前記支持柱に巻き付けて仮止めする巻付工程と、
    前記金物本体を前記引上管に装着する装着工程と、
    前記二個の差し込み部を前記支持柱と前記支持バンドとの隙間に差し込んで前記凸部を前記支持バンドに係止させる差込工程と、
    前記繋留部を用いて前記支持バンドと前記引上管固定金物とを繋ぎ留める繋留工程と、
    前記支持バンドを締め付けることにより、前記支持柱に対して前記引上管を前記引上管固定金物と一体的に固定する固定工程と、
    を有することを特徴とする引上管固定工法。
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