JP6581026B2 - 引上管固定金物、引上管固定装置及び引上管固定工法 - Google Patents
引上管固定金物、引上管固定装置及び引上管固定工法Info
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Description
図9(a),(b)に示すように、引上管300を支持柱200へ固定する際、まず、引上管300が支持柱200に縦添え状態で配置され、続いて支持バンド500により支持柱200に固定される。この支持バンド500として、多くの現行設備では、いわゆるBバンドが使用されている。
また、ケーブルの地中埋設化は、都市の中心部、歴史的な街並みの保存地域、景観を重視した戸建て住宅地などで行われており、人目に付きやすい引上管300の固定手段に関しても美観の向上が求められている。このような観点からは、図9(a),(b)に示した従来技術は見栄えが悪く、外観上の問題があった。
更に、ある引上管300を固定する支持バンド500が他の引上管300や支持バンド500の位置と干渉する結果、隣接する引上管300の相互の間隔が広くなり、支持柱200の外径よりも引上管300が大きくはみ出ることがある。特に、引上管300の条数に比例して隣接する引上管300の相互の間隔が広くなるので、これらの引上管300による占有スペースが大きくなり、支持柱200の周辺に他の設備を配置する際の制約となる場合もあった。
また、これらの引上管固定金物及び引上管固定装置を用いることにより、引上管を支持柱に短時間で固定可能とした引上管固定工法を提供することにある。
前記引上管の外周面の一部に密接して装着されると共に湾曲形成された帯板状の金物本体と、前記金物本体の長手方向両端部にそれぞれ形成され、かつ、前記支持柱に巻き付けられた支持バンドと前記支持柱との隙間に差し込まれる二個の差し込み部と、を備え、
前記差し込み部を前記隙間に差し込んだ状態で前記支持バンドに係止される凸部を、少なくとも一個の前記差し込み部に形成したものである。
前記引上管に装着され、かつ、前記凸部を前記支持バンドに係止させた前記引上管固定金物を、前記支持バンドの締め付けにより、前記引上管と共に前記支持柱に一体的に固定するものである。
前記支持バンドを前記支持柱に巻き付けて仮止めする巻付工程と、
前記金物本体を前記引上管に装着する装着工程と、
前記二個の差し込み部を前記支持柱と前記支持バンドとの隙間に差し込んで前記凸部を前記支持バンドに係止させる差込工程と、
前記支持バンドを締め付けることにより、前記支持柱に対して前記引上管を前記引上管固定金物と一体的に固定する固定工程と、を有するものである。
前記支持バンドを前記支持柱に巻き付けて仮止めする巻付工程と、
前記金物本体を前記引上管に装着する装着工程と、
前記二個の差し込み部を前記支持柱と前記支持バンドとの隙間に差し込んで前記凸部を前記支持バンドに係止させる差込工程と、
前記繋留部を用いて前記支持バンドと前記引上管固定金物とを繋ぎ留める繋留工程と、
前記支持バンドを締め付けることにより、前記支持柱に対して前記引上管を前記引上管固定金物と一体的に固定する固定工程と、を有するものである。
また、本発明の引上管固定工法によれば、簡単な作業により短時間で、引上管を確実・強固に固定することができる。
引上管固定金物10は、図1,図2に示すように、金物本体11、二個の差し込み部12、これらの差し込み部12にそれぞれ設けられた二個の凸部13、二個の本体孔部14を備える。以下、図を参照しつつ各構成について説明する。
略U字状の金物本体11は弾性を有しており、二個の差し込み部12の間の開口部を作業員が人手で押し拡げることができ、外力を取り去れば復元力によって元の形状に復帰可能である。
また、図4(a),(b)に示すように、二個の差し込み部12が、支持柱200に巻き付けられた支持バンド20と支持柱200との間に差し込まれたときに、差し込み部12の下端は、支持バンド20の下縁と同程度、または、支持バンド20の下縁から若干突出するような長さに形成されている。
また、二個の本体孔部14は、金物本体11の表裏を貫通する孔であり、引上管固定金物10と支持バンド20との繋留に使用される。
引上管固定装置100は、図4,図5,図6に示すように、前述した引上管固定金物10に加えて支持バンド20を含むものである。
この支持バンド20は、図4(b),図5(a)に示すように、引上管固定金物10の差し込み部12を圧接すると共に、図5(b)に示すように、凸部13を側面孔部21や凹部(図示せず)の中へ係止させることで、強固な抜け止め機能を実現する。
この引上管固定工法は、図4,図5に示すように、ケーブル防護用の引上管300を支持柱200の軸方向に沿って縦添え状態で固定する工法である。引上管300は、耐候性及び耐久性に優れ、かつ、十分な曲げ強度を有しており、例えば、管径が75mmで約50kgと比較的重量がある管である。また、着色により、景観に配慮して背景の建物等になじむ外観を備えていても良い。
この工程では、支持バンド20を支持柱200に巻き付けて仮止めし、図4(a)に示す状態にする。例えば、支持柱200の上下二箇所に支持バンド20を仮止めする。
この工程では、図4(a)に示すように、引上管300の側方から引上管固定金物10を装着する。この際に、金物本体11をその弾力に抗して人手により拡開し、二個の差し込み部12の間に引上管300を嵌め入れる。引上管300を装着した後は、金物本体11の復元力によって引上管300の外周面の一部に金物本体11が密着すると共に、二個の差し込み部12が引上管300の抜け留め用の部材としても作用する。
この工程では、引上管固定金物10の二個の差し込み部12を、仮止めされた支持バンド20と支持柱200との隙間に差し込み、図4(b),図5(a),(b)に示すように、差し込み部12の凸部13を支持バンド20の側面孔部21や凹部(図示せず)に係止させる。
この工程では、支持バンド20を支持柱200に完全に締め付けることによって本締めし、引上管固定金物10を引上管300と共に固定する。固定後には、図4(b),図5(a),(b)に示すように、支持バンド20が差し込み部12を圧接すると共に凸部13が側面孔部21等に係止されるため、支持柱200に対して、支持バンド20、引上管300及び引上管固定金物10が一体的かつ確実に固定されることになる。
先の形態は、一条の引上管300を固定するために、引上管固定装置100が一本の支持バンド20と一個の引上管固定金物10とによって構成されているが、図6,図7に示すように、複数条、例えば三条の引上管300を固定するために、一本の支持バンド20と三個の引上管固定金物10とによって引上管固定装置100を構成する形態が考えられる。
この形態によれば、図7からも明らかなように、支持柱200の上下各一箇所で合計二本の支持バンド20を使用すれば良いため、従来技術と比較しても支持バンド20の本数が削減され、コストの低減や美観の向上が可能になる。
(1)支持柱200の上下締め付け位置に支持バンド20を仮止めするのに2分、
(2)引上管300の配管後、荷締めベルト等を用いて仮止めするのに2分、
(3)引上管300の下部に三個の引上管固定金物10を装着し、位置調整をしながら支持バンド20を本締めするのに5分、
(4)引上管300の上部に三個の引上管固定金物10を装着し、位置調整をしながら支持バンド20を本締めするのに3分、
であり、全工程の所要時間は12分である。
(1)引上管300の配管後、荷締めベルト等を用いて仮止めするのに3分、
(2)引上管300と支持柱200との間への支持バンド500の挟み込みに3分、
(3)引上管300の下部で位置調整をしつつ支持バンド500を本締めするのに37分、
(4)引上管300の上部で位置調整をしつつ支持バンド500を本締めするのに10分、
であり、全工程の所要時間は合計53分である。
従って、本発明によれば作業時間が4倍以上、短縮されており、作業性の向上が明らかである。
この形態は、図8に示すように、先の形態の引上管固定装置100に対し、繋留部30を追加した構成である。
本形態によれば、例えば、事故や地震などにより支持柱200に大きな外力が加わった場合でも、引上管固定金物10が脱落するのを防止することができる。
なお、本発明は上記した各形態に限定されるものではない。例えば、金物本体11は、平面視略U字状の例について説明したが、平面視略C字状としても良い。
このため、支持バンド20同士が干渉することもなく、引上管300の位置調整が容易になって作業時間の短縮、作業性の改善が可能になる。更に、支持バンド20の本数を少なくしてコストの低減や良好な外観の形成に寄与することができる。
11:金物本体
12:差し込み部
13:凸部
14:本体孔部
20:支持バンド
21:側面孔部
22:フックボルト
23:バンド端部
24:ナット
30:繋留部
100:引上管固定装置
200:支持柱
300:引上管
Claims (7)
- 支持柱の軸方向に沿って配置された引上管を前記支持柱に固定するための引上管固定金物において、
前記引上管の外周面の一部に密接して装着されると共に湾曲形成された帯板状の金物本体と、
前記金物本体の長手方向両端部にそれぞれ形成され、かつ、前記支持柱に巻き付けられた支持バンドと前記支持柱との隙間に差し込まれる二個の差し込み部と、
を備え、
前記差し込み部を前記隙間に差し込んだ状態で前記支持バンドに係止される凸部を、少なくとも一個の前記差し込み部に形成したことを特徴とする引上管固定金物。 - 請求項1に記載した引上管固定金物において、
前記金物本体の内側に折曲された前記差し込み部の外面が前記支持柱の外周面に密着し、かつ、前記差し込み部の内面に前記凸部を形成したことを特徴とする引上管固定金物。 - 請求項1または2に記載した引上管固定金物において、
前記金物本体を貫通する本体孔部を有することを特徴とする引上管固定金物。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載した一個以上の引上管固定金物と一本の前記支持バンドとからなる引上管固定装置であって、
前記引上管に装着され、かつ、前記凸部を前記支持バンドに係止させた前記引上管固定金物を、前記支持バンドの締め付けにより、前記引上管と共に前記支持柱に一体的に固定することを特徴とする引上管固定装置。 - 請求項4に記載した引上管固定装置において、
前記金物本体を貫通する本体孔部に挿通されて前記支持バンドと前記引上管固定金物とを繋ぎ留める繋留部を備えたことを特徴とする引上管固定装置。 - 請求項4に記載した引上管固定装置を用いる引上管固定工法であって、
前記支持バンドを前記支持柱に巻き付けて仮止めする巻付工程と、
前記金物本体を前記引上管に装着する装着工程と、
前記二個の差し込み部を前記支持柱と前記支持バンドとの隙間に差し込んで前記凸部を前記支持バンドに係止させる差込工程と、
前記支持バンドを締め付けることにより、前記支持柱に対して前記引上管を前記引上管固定金物と一体的に固定する固定工程と、
を有することを特徴とする引上管固定工法。 - 請求項5に記載した引上管固定装置を用いる引上管固定工法であって、
前記支持バンドを前記支持柱に巻き付けて仮止めする巻付工程と、
前記金物本体を前記引上管に装着する装着工程と、
前記二個の差し込み部を前記支持柱と前記支持バンドとの隙間に差し込んで前記凸部を前記支持バンドに係止させる差込工程と、
前記繋留部を用いて前記支持バンドと前記引上管固定金物とを繋ぎ留める繋留工程と、
前記支持バンドを締め付けることにより、前記支持柱に対して前記引上管を前記引上管固定金物と一体的に固定する固定工程と、
を有することを特徴とする引上管固定工法。
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