JP6579796B2 - ミラートロンスパッタ装置 - Google Patents

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Description

本発明はミラートロンスパッタ装置に関し、特にスパッタ時の輻射熱で被処理基板がダメージを受けることを防止することができる、基板加熱抑制機能付きミラートロンスパッタ装置に関する。
従来より、高速かつ低温でのスパッタが可能なスパッタ装置として、例えば図6に示すようなミラートロンスパッタ装置(対向ターゲット式スパッタ装置)が知られている(特許文献1参照)。この図6に示す従来のミラートロンスパッタ装置は、一対のターゲット109を真空容器101内に間隔をおいて対向配置すると共に、前記各ターゲット109,109間に磁場空間Hを形成するための磁石112a,112bを互いに異なる磁極が対向するように前記各ターゲット109の背面側に配置し、さらに、被処理基板122をその成膜面が磁場空間Hと対峙するように前記各ターゲット109,109間の空間の側方に配置したものである。このような従来のミラートロンスパッタ装置においては、前記基板122の近傍に酸素ガスや窒素ガス等の反応性ガスを供給するためのガス供給パイプ119が設けられ、前記各ターゲット109,109間の側方近傍にアルゴンガス等の不活性ガスを供給するためのガス供給パイプ120が設けられている。
なお、図6において、114は前記各磁石112a,112bの端部に接合されたヨーク、108は各ターゲット109をそれぞれ支持するターゲットホルダー、118は前記各ターゲットホルダー108の前記基板122側の位置に配置された隔壁、118aは前記隔壁118の前記基板122と対向する位置に形成された開口部である。また、116は、前記各ターゲットホルダー108などがスパッタされたり前記基板122の成膜面以外の部分にスパッタ粒子が付着することを阻止するために、前記各ターゲット109の外周縁部の周辺及びターゲットホルダー108の前記磁場空間H側及び前記隔壁118側(基板122側)に配置されたシールド部(カソードシールド)、116aは前記各シールド部116中の前記各ターゲット109のスパッタ面と対向する部分に形成された開口部である。
このような従来のミラートロンスパッタ装置を使用してスパッタを行うときは、前記真空容器101内を真空とするため排気した後、前記ガス供給パイプ120からアルゴンガス等の不活性ガスを供給し、その後、前記各ターゲット109を陰極とすべく直流電源(図示省略)から前記ターゲット109に電圧を印加し、前記各ターゲット109,109間に存在する不活性ガスをイオン化しプラズマ化させる。このようにして発生したプラズマは、前記磁場空間H内に閉じ込められた状態で前記各ターゲット109,109間を往復運動しながら前記各ターゲット109,109をスパッタする。スパッタされた粒子は、前記磁場空間Hから飛び出し、前記ガス供給パイプ119から供給された酸素ガスや窒素ガス等の反応性ガスと反応した後、前記基板122の表面上に付着、堆積する。これにより、前記基板122の表面に薄膜が形成される。
特許第3505459号公報
ところで、前述のようなミラートロンスパッタ装置は、基板がプラズマ発生空間(プラズマが発生し且つ閉じ込められる磁場空間H)から離れている構造上、基板がプラズマに晒されることがなく低温スパッタが可能であることに優位性があるとされている。しかし、例えばスパッタ時間が長くなるとプラズマ発生空間に近接するシールド部が全体として加熱され、この加熱されたシールド部から発生する輻射熱により基板が加熱されてしまうことがある。基板が加熱されて高温化すると、例えば有機膜が成膜された基板を用いる場合や基板が樹脂材から構成されている場合などに、基板上に成膜された有機膜が変性することや基板を構成する樹脂材が変形することなどの不都合が生じてしまう。他方、前記シールド部からの輻射熱による基板の高温化を防止するため前記シールド部全体に冷却機構を設けるようにするときはスパッタ装置が全体として複雑化してしまうという問題もある。
本発明はこのような従来技術の問題点に着目して為されたものであって、スパッタ時間が長くなってプラズマ発生空間に近接するシールド部が全体として加熱されてしまうような場合でも、加熱された前記シールド部からの輻射熱により基板が高温化して基板上に成膜されている有機膜が変性したり基板を構成する樹脂材が変形してしまうなどの不都合を、簡単な構成を付加するだけで容易に防止することができる、基板加熱抑制機能付きミラートロンスパッタ装置を提供することを目的とする。
本発明は、真空容器と、前記真空容器内に配置される各カソード部であって、各ターゲットのスパッタ面が被処理基板の成膜面に対向する空間を介して互いに対向するように各ターゲットを保持する各ターゲット保持部及び前記各ターゲット間の空間をプラズマを閉じ込める磁場空間とする各磁石をそれぞれ含む各カソード部と、前記各カソード部の被処理基板側の位置にそれぞれ配置される各シールド部とを備えたミラートロンスパッタ装置の改良に係るものである。
すなわち、本発明による基板加熱抑制機能付きミラートロンスパッタ装置は、真空容器と、前記真空容器内に配置される各カソード部であって、各ターゲットのスパッタ面が被処理基板の成膜面に対向する空間を介して互いに対向するように各ターゲットを保持する各ターゲット保持部及び前記各ターゲット間の空間をプラズマを閉じ込める磁場空間とする各磁石をそれぞれ含む各カソード部と、前記各カソード部の被処理基板側の位置にそれぞれ配置される各シールド部とを備えたミラートロンスパッタ装置であって、内部に水その他の冷媒が流されている冷却パイプであって、前記各シールド部中の被処理基板に最も近い部分又はその近傍に、被処理基板に対向するように且つ自らの長手方向が前記各ターゲットのスパッタ面と平行な方向又はそれに近い方向に沿うように、配置されている各冷却パイプが備えられており、前記各シールド部には、L字状、円弧状又はこれらに近似した形状の断面を有しており且つ自らの長手方向が前記各ターゲットのスパッタ面と平行な方向又はそれに近い方向に沿うように形成されている段差が形成されており、前記段差の上に前記冷却パイプが配置されていることを特徴とするものである。
また、本発明による基板加熱抑制機能付きミラートロンスパッタ装置においては、前記各シールド部に、前記各シールド部の前記段差上に配置される前記冷却パイプ(第1の冷却パイプ)以外に、前記各シールド部中の前記各ターゲットの斜め上方の部分の上に配置される第2の冷却パイプを備えるようにしてもよい。
また、本発明による基板加熱抑制機能付きミラートロンスパッタ装置においては、前記各ターゲットに対向して配置された各ターゲットシールドをそれぞれ冷却するために、前記各ターゲットシールドの前記磁場空間側の位置に前記各ターゲットシールドと対向するように配置された各ターゲットシールド冷却パイプをさらに備えるようにしてもよい。
本発明においては、前記各シールド部中の被処理基板に最も近い部分又はその近傍の部分に冷却パイプを配置するようにした。よって、本発明においては、スパッタ時間が長くなって前記シールド部が全体として加熱されてしまう場合でも、前記シールド部中の被処理基板に最も近い部分及びその周辺部分は前記冷却パイプにより部分的に冷却されるため、前記シールド部中の被処理基板に近い部分及びその周辺部分から基板に向けて大量の輻射熱が放射されることが有効に防止される。またシールド部全体ではなくシールド部中の一部(被処理基板に近い部分及びその周辺部分)だけを冷却する構成としたので装置を全体として複雑化しなくて済む。よって、本発明によれば、スパッタ時間が長くなって前記シールド部が全体として加熱されてしまう場合でも、前記シールド部の前記部分からの輻射熱により基板が高温化し基板上に成膜される有機膜が変性したり基板を構成する樹脂材が変形してしまうなどの不都合が生じることを、前記冷却パイプを前記シールド部の被処理基板に最も近い部分又はその近傍に配置するという簡単な構成を付加するだけで、容易に且つ装置全体を複雑化することなく、防止できるようになる。
また、本発明において、前記各シールド部に、L字状、円弧状又はこれらに近似した形状の断面を有しており且つ自らの長手方向が前記各ターゲットのスパッタ面と平行な方向又はそれに近い方向に沿うように形成されている段差を形成し、この段差の上に前記冷却パイプを載置するようにしたときは、「シールド部に設けた冷却パイプがシールド部から基板方向に突出してしまい(スパッタされた粒子が基板方向に移動する空間中に、前記冷却パイプが突出するように存在してしまい)この突出した冷却パイプがスパッタ粒子の基板方向への移動を妨げてしまう」という不都合を回避できると共に、前記冷却パイプの前記シールド部への取り付け作業を効率化・容易化することができる。
また、本発明において、前記各シールド部の前記段差上に冷却パイプ(第1の冷却パイプ)を配置するだけでなく、前記各シールド部中の前記各ターゲットの斜め上方の部分の上に第2の冷却パイプを配置するようにしたときは、前記シールド部中の被処理基板に近い部分及びその周辺部から基板に放射される輻射熱の量をより大きく低減でき、基板が高温化することをより確実に防止できるようになる。
また、本発明において、前記各ターゲットシールドの前記磁場空間側に、各ターゲットシールド冷却パイプを備えるようにしたときは、スパッタ時間が長くなるような場合でも、前記各ターゲットシールドの加熱を抑えて、前記各ターゲットシールドからの輻射熱が基板に影響を与えることを防止できるようになる。
本発明の実施形態に係るミラートロンスパッタ装置の概略を示す部分側面図である。 本実施形態に係るミラートロンスパッタ装置の概略を示す部分平面図である。 本実施形態に係るミラートロンスパッタ装置の概略を示す部分正面図である。 本実施形態に係るミラートロンスパッタ装置の概略を示す部分斜視図である。 本発明者による、本実施形態の水冷パイプが有する、基板の温度上昇抑制効果の実験結果を示すグラフである。 従来のミラートロンスパッタ装置の概略を示す部分側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るミラートロンスパッタ装置の概略を示す部分側面図、図2はその部分平面図、図3はその部分正面図、図4はその部分斜視図である。
図1〜4において、1は被処理体としての基板、2は基板1の成膜面1aに対向する空間Hを介して互いに各スパッタ面が対向するように配置される一対のターゲット、3は前記各ターゲット2をそれぞれ保持するターゲット保持部である。4は、前記各ターゲット2のスパッタ面に垂直な方向の磁界を発生させて、前記各ターゲット2間の空間を周辺部では磁束密度が高く中央部では磁束密度が低い磁場空間Hとするために、前記各ターゲット2の外周縁部又はその近傍の背面側(スパッタ面の反対側)にそれぞれ、互いに異なる磁極が対向するように配置される各磁石である。5は、前記各ターゲット2の外周縁部及びその近傍の非エロージョン領域にスパッタ粒子が付着、堆積したり前記領域がスパッタされたりすることを防止するために、前記各ターゲット2の磁場空間H側にそれぞれ配置されたターゲットシールドであって、前記各ターゲットのエロージョン領域と対向する部分が開口部5aとなっている、平面略リング状のターゲットシールドである。
また、図1〜4において、6は前記各ターゲット保持部3及び各磁石4などから成るカソード部の基板1側の位置に配置されるシールド部(ターゲット以外のものがスパッタされたり基板以外のものにスパッタ粒子が付着することなどを防止するために設けられるシールド部)、6aは前記シールド部6中の前記基板1に最も近い部分(図1では前記各ターゲット2の上方部分)に形成された断面略L字状の段差、7は前記段差6a上に配置されてこれに溶接・固定された断面四角形状の水冷パイプ、7aは前記水冷パイプ7中に冷媒としての水を流通させる配管、8は前記シールド部6中の前記各ターゲット2の斜め上方部分(前記段差6aの近傍部分)6bの上に載置されてこれに溶接・固定された断面四角形状の水冷パイプ、8aは前記水冷パイプ8中に冷媒としての水を流通させる配管、9は前記ターゲットシールド5の前記磁場空間H側に配置された平面略リング状のターゲットシールド用水冷パイプ、9aは前記ターゲットシールド用水冷パイプ9に冷媒としての水を流通させる配管である。なお、本実施形態において、図1〜4に関して説明した前記各要素は、いずれも真空容器(図示省略)内に配置されている。また図3では、前記配管7a,8a,9aなどは図示省略されている。
次の本実施形態の動作を説明する。本実施形態に係るミラートロンスパッタ装置を使用してスパッタを行うときは、前記真空容器(図示省略)内を真空とするため排気した後、前記磁場空間Hの近傍などに配置されたガス供給パイプ(図示省略)からアルゴンガス等の不活性ガスを供給し、その後、前記各ターゲット2を陰極とすべく直流電源(図示省略)から前記ターゲット2に電圧を印加し、前記各ターゲット2,2間に存在する不活性ガスをイオン化しプラズマ化させる。このようにして発生したプラズマは、前記磁場空間H内に閉じ込められた状態で前記各ターゲット2,2間を往復運動しながら前記各ターゲット2,2をスパッタする。スパッタされた粒子は、前記磁場空間Hから飛び出し、前記基板1の近傍などに配置されたガス供給パイプ(図示省略)から供給された酸素ガスや窒素ガス等の反応性ガスと反応した後、前記基板1の表面上に付着、堆積する。これにより、前記基板1の表面に薄膜が形成される。
本発明者は、前述のような本実施形態に係るミラートロンスパッタ装置に備えられた前記水冷パイプ(図1の7,8参照)の、基板の温度上昇に対する抑制効果の実験を、行った。本実験においては、本実施形態の装置を使用して基板へのCu成膜を行う場合に、前記水冷パイプ(図1の7,8参照)へ冷却水を流す場合と流さない場合とで、基板温度の変化を確認した。具体的には、下表1に示すような成膜条件で、すなわちスパッタ電流を5A,10A,15A,20Aと順次変化させたときのそれぞれの基板の温度を、水冷ONと水冷OFFの場合のそれぞれについて、サーモラベルで計測し、グラフにプロットした。計測する各場合の条件を同等とするため、前記各スパッタ電流値での各成膜前に、その電流値での30分のエージングを行った。
Figure 0006579796
本実験結果においては、図5に示すとおり、前記水冷パイプ(図1の7,8参照)へ冷却水を流通させた場合は、前記水冷パイプ(図1の7,8参照)へ冷却水を流通させなかった場合と比較して、基板温度の上昇が有効に抑制されること、特にスパッタ電流が高くなるにつれて水冷の効果により基板の温度上昇が大きく抑制されることが確認できた。
以上のように、本実施形態においては、前記各シールド部6中の基板1に最も近い部分に形成された段差6a上に冷却パイプ7を配置し溶接・固定するようにしたので、スパッタ時間が長くなって前記シールド部6が全体として加熱されてしまう場合でも、少なくとも前記シールド部6中の基板1に最も近い部分及びその周辺部分(前記段差6aの周辺部分)は、前記冷却パイプ7中を流れる冷却水が前記部分の熱を持ち去るため、部分的に冷却される。その結果、本実施形態では、前記シールド部6中の基板1に近い部分及びその周辺部分から基板1に向けて大量の輻射熱が放射されることが、有効に防止される。よって、本実施形態によれば、スパッタ時間が長くなって前記シールド部6が全体として加熱されてしまう場合でも、前記シールド部6の前記部分からの輻射熱により基板1が高温化して基板1上に成膜されている有機膜が変性したり基板1を構成する樹脂材が変形してしまうなどの不都合が生じることを、前記冷却パイプ7を前記シールド部6の基板1に最も近い部分又はその近傍に配置するという簡単な構成を付加するだけで、容易に且つ装置全体を複雑化することなく、防止できるようになる。
また、本実施形態においては、前記各シールド部6に、L字状、円弧状又はこれらに近似した形状の断面を有しており且つその長手方向が前記各ターゲットのスパッタ面と平行な方向又はそれに近い方向に沿うように形成されている段差6aをそれぞれ形成し、この各段差6a上に前記各冷却パイプ7をそれぞれ配置するようにしたので、前記各冷却パイプ7が前記各シールド部6から基板1方向に突出してしまいこの突出した各冷却パイプ7がスパッタ粒子の基板1方向への移動を妨げてしまうなどの不都合を回避できると共に、前記各冷却パイプ7の前記各シールド部6への取り付け作業を効率化・容易化することができる。
また、本実施形態においては、前記各シールド部6の前記段差6a上に各冷却パイプ7を配置するだけでなく、前記各シールド部6中の前記各ターゲット2の斜め上方の部分6b(前記段差6aの近傍の部分)の上にも各冷却パイプ8を配置するようにしたので、前記各シールド部6中の基板1に近い部分及びその周辺部分から基板1に放射される輻射熱の量を、より大きく低減でき、基板1が高温化することをより確実に防止できるようになる。
また、本実施形態においては、前記各ターゲットシールド5の前記磁場空間H側に、各ターゲットシールド冷却パイプ9を備えるようにしたので、スパッタ時間が長くなるような場合でも、前記各ターゲットシールド5の加熱を抑えて、前記各ターゲットシールド5からの輻射熱が基板1に影響を与えることを防止できるようになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態として述べたものに限定されるものではなく、様々な修正及び変更が可能である。例えば、前記実施形態においては、シールド部6中のターゲット2の上方部分(基板1に最も近い部分)に断面略L字状の段差6aを形成し、この段差6a上に断面四角形状の冷却パイプ7を配置・固定するようにしたが、本発明ではこれに限られるものではなく、例えばシールド部6中の上記部分に断面円弧状の段差を形成し、この段差上に断面円形状の冷却パイプを配置・固定するようにしてもよい。
1 基板
1a 成膜面
2 ターゲット
3 ターゲット保持部
4 磁石
5 ターゲットシールド
5a 開口部
6 シールド部
6a 段差
6b シールド部中のターゲットの斜め上方の部分
7,8 水冷パイプ
9 ターゲットシールド用水冷パイプ
7a,8a,9a 配管
H 磁場空間

Claims (3)

  1. 真空容器と、前記真空容器内に配置される各カソード部であって、各ターゲットのスパッタ面が被処理基板の成膜面に対向する空間を介して互いに対向するように各ターゲットを保持する各ターゲット保持部及び前記各ターゲット間の空間をプラズマを閉じ込める磁場空間とする各磁石をそれぞれ含む各カソード部と、前記各カソード部の被処理基板側の位置にそれぞれ配置される各シールド部とを備えたミラートロンスパッタ装置であって、
    内部に水その他の冷媒が流されている冷却パイプであって、前記各シールド部中の被処理基板に最も近い部分又はその近傍に、被処理基板に対向するように且つ自らの長手方向が前記各ターゲットのスパッタ面と平行な方向又はそれに近い方向に沿うように、配置されている各冷却パイプが備えられており、
    前記各シールド部には、L字状、円弧状又はこれらに近似した形状の断面を有しており且つ自らの長手方向が前記各ターゲットのスパッタ面と平行な方向又はそれに近い方向に沿うように形成されている段差が形成されており、前記段差の上に前記冷却パイプが配置されていることを特徴とする基板加熱抑制機能付きミラートロンスパッタ装置。
  2. 前記各シールド部には、前記各シールド部の前記段差上に配置される前記冷却パイプ以外に、前記各シールド部中の前記各ターゲットの斜め上方の部分の上に配置される冷却パイプが備えられている請求項1に記載の基板加熱抑制機能付きミラートロンスパッタ装置。
  3. 前記各ターゲットに対向して配置された各ターゲットシールドをそれぞれ冷却するために、前記各ターゲットシールドの前記磁場空間側の位置に前記各ターゲットシールドと対向するように配置された各ターゲットシールド冷却パイプをさらに備えた請求項1又は2に記載の基板加熱抑制機能付きミラートロンスパッタ装置。
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