JP6579052B2 - 電子ビーム描画装置及び電子ビーム描画方法 - Google Patents

電子ビーム描画装置及び電子ビーム描画方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子ビーム描画装置及び電子ビーム描画方法に関する。
LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスの回路線幅は年々微細化されてきている。半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、縮小投影型露光装置を用いて、石英上に形成された高精度の原画パターン(マスク、或いは特にステッパやスキャナで用いられるものはレチクルともいう。)をウェーハ上に縮小転写する手法が採用されている。高精度の原画パターンは、電子ビーム描画装置によって描画され、所謂、電子ビームリソグラフィ技術が用いられている。
電子ビーム描画装置の電子銃としては、カソードをヒータとする熱電子放射型の電子銃が用いられる。この電子銃では、カソードを加熱することで電子が放出される。放出された電子は加速電圧により加速され、電子ビームとして放出されて試料上に照射される。従来の電子ビーム描画装置では、カソードから放出される電子の電流(エミッション電流)が一定になるよう制御されていた。
エミッション電流の変動量は場所によって異なり、例えば、カソード中心部からのエミッション電流の変動量と、カソード外周部からのエミッション電流の変動量とが異なることがある。試料に照射される電子ビームは、主にカソード中心部から放出される電子によるものであるため、カソード中心部からのエミッション電流が一定となることが好ましい。
しかし、従来は、カソード中心部からのエミッション電流及びカソード外周部からのエミッション電流を足し合わせた全エミッション電流のみを測定し、この全エミッション電流が一定となるように制御していた。カソード中心部からのエミッション電流が変動していなくても、カソード外周部からのエミッション電流が変動すると全エミッション電流も変動するため、全エミッション電流を所定値とするような制御を行っていた。このような制御は、変動していなかったカソード中心部からのエミッション電流を変動させることになり、却って描画精度に影響を及ぼすことがあった。
特開2013−239514号公報 特開2012−18790号公報 特開2004−86953号公報
本発明は、カソード中心部からのエミッション電流が一定となるようにして、描画精度を向上させることができる電子ビーム描画装置及び電子ビーム描画方法を提供することを課題とする。
本発明の一態様による電子ビーム描画装置は、電子ビームを放出するカソード、アノード、前記カソードと前記アノードとの間に配置されたウェネルトを有する電子銃と、前記カソード及び前記アノード間に加速電圧を印加する高圧電源と、全エミッション電流を制御する電流制御部とを有する高圧電源部と、前記全エミッション電流の一部である前記カソードの外周部からの第1エミッション電流を検出する第1検出器と、描画対象の基板を載置するステージと、前記全エミッション電流の一部である前記カソードの中心部からの第2エミッション電流を検出する第2検出器と、前記全エミッション電流、前記第1エミッション電流、及び前記第2エミッション電流を用いて、前記第1エミッション電流に対する前記カソード外周部からのエミッション電流の比率となる係数を求める制御部と、前記電子ビームを用いて前記基板にパターンを描画する描画部と、を備え、前記描画部が前記基板にパターンを描画している間、前記制御部は、前記全エミッション電流から、前記第1エミッション電流に前記係数を乗じた値を減じて前記第2エミッション電流の値を推定し、該推定値が一定となるように前記電流制御部を制御することを特徴とするものである。
本発明の一態様による電子ビーム描画装置において、前記描画部は、前記基板の描画領域を複数のストライプ領域に仮想分割し、ストライプ領域単位で描画を行い、第1ストライプ領域の描画後、描画順が次の第2ストライプ領域の描画前に、前記第2検出器が前記第2エミッション電流を検出し、前記制御部は、検出した第2エミッション電流を用いて前記係数を更新し、前記第2ストライプ領域の描画中は、更新後の係数を用いて前記第2エミッション電流の値を推定する。
本発明の一態様による電子ビーム描画装置において、前記第1検出器は、前記アノード及びその下部に設けられるディテクタの少なくともいずれかに設けられる。
本発明の一態様による電子ビーム描画装置は、前記アノード及びその下方に設けられる前記ディテクタにそれぞれ前記第1検出器が設けられ、前記アノード及び前記ディテクタの両方で検出した電流の合計を前記第1エミッション電流とする。
本発明の一態様による電子ビーム描画方法は、電子銃のカソード及びアノードの間の全エミッション電流を制御し、前記カソードから電子ビームを放出する工程と、前記全エミッション電流の一部である前記カソードの外周部からの第1エミッション電流を検出する工程と、前記全エミッション電流の一部である前記カソードの中心部からの第2エミッション電流を検出する工程と、前記全エミッション電流、前記第1エミッション電流、及び前記第2エミッション電流を用いて、前記第1エミッション電流に対する前記カソード外周部からのエミッション電流の比率となる係数を求める工程と、を備え、前記電子ビームを用いて前記基板にパターンを描画している間、前記全エミッション電流から、前記第1エミッション電流に前記係数を乗じた値を減じて前記第2エミッション電流の値を推定し、該推定値が一定となるように前記全エミッション電流を制御することを特徴とするものである。
本発明によれば、カソード中心部からのエミッション電流が一定となるようにして、描画精度を向上させることができる。
本発明の実施形態による電子ビーム描画装置の概略図である。 同実施形態による電子銃の概略構成図である。 同実施形態による電子ビーム描画方法を説明するフローチャートである。 別の実施形態による電子銃の概略構成図である。 別の実施形態による電子銃の概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態による電子ビーム描画装置の概略構成を示す。図2は、電子銃41及び電子銃電源回路20の概略構成を示す。図3は、本実施形態による電子ビーム描画方法を説明するフローチャートである。
図1に示す描画装置1は、描画対象の基板Sに電子ビームを照射して所望のパターンを描画する描画部30と、描画部30の動作を制御する制御部10とを備える。
描画部30は、電子ビーム鏡筒40及び描画室50を有している。電子ビーム鏡筒40内には、電子銃41、ブランキングアパーチャ42、第1成形アパーチャ43、第2成形アパーチャ44、ブランキング偏向器45、成形偏向器46、対物偏向器47、レンズ48(照明レンズCL、投影レンズPL、対物レンズOL)が配置されている。
描画室50内には、移動可能に配置されたXYステージ52が配置される。XYステージ52上には、描画対象の基板Sが載置されている。基板Sは、例えば、半導体装置を製造する際の露光用マスク、マスクブランクス、半導体装置が製造される半導体基板(シリコンウェハ)等である。また、XYステージ52上には、基板Sが載置される位置とは異なる位置にファラデーカップ54が配置されている。
電子銃41から放出された電子ビーム49は、照明レンズ48(CL)により矩形の穴を持つ第1成形アパーチャ43全体を照明する。ここで、電子ビーム49をまず矩形に成形する。そして、第1成形アパーチャ43を通過した第1成形アパーチャ像の電子ビームは、投影レンズ48(PL)により第2成形アパーチャ44上に投影される。第2成形アパーチャ44上での第1アパーチャ像の位置は、成形偏向器46によって制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。
そして、第2成形アパーチャ44を通過した第2アパーチャ像の電子ビームは、対物レンズ48(OL)により焦点が合わされ、対物偏向器47により偏向されて、XYステージ52上の基板Sの所望する位置、又はファラデーカップ54に照射される。
電子銃41から放出された電子ビーム49は、ブランキング偏向器45によって、ビームオンの状態では、ブランキングアパーチャ42を通過するように制御され、ビームオフの状態では、ビーム全体がブランキングアパーチャ42で遮蔽されるように偏向される。ビームオフの状態からビームオンとなり、その後ビームオフになるまでにブランキングアパーチャ42を通過した電子ビームが1回の電子ビームのショットとなる。各ショットの照射時間により、基板Sの表面のレジスト膜に照射される電子ビームのショットあたりの照射量が調整されることになる。
制御部10は、制御計算機12、制御回路14、及び電子銃電源回路20を有している。
制御計算機12は、描画データに対し複数段のデータ変換処理を行って装置固有のショットデータを生成し、制御回路14に出力する。ショットデータには、各ショットの照射位置、ビーム形状、寸法、照射量等が定義される。
制御回路14は、ショットデータに定義された照射量を電流密度で割って照射時間tを求める。そして、制御回路14は、対応するショットを行う際、照射時間tに基づいて、ブランキング偏向器45に偏向電圧を印加する。
制御回路14は、ショットデータに定義されたビーム形状及び寸法に基づいて、成形偏向器46に偏向電圧を印加する。また、制御回路14は、XYステージ52の位置及びショットデータに定義された照射位置に基づいて、対物偏向器47に偏向電圧を印加する。
制御計算機12は、電子銃41に接続された電子銃電源回路20の動作を制御する。
電子銃41は、熱電子銃(熱放出型電子銃)であって、図2に示すように、カソード60(電子ビーム源)と、ウェネルト62(ウェネルト電極)と、アノード64と、ディテクタ66と、を有する。カソード60として、例えば、六ホウ化ランタン(LaB)結晶等を用いることができる。
ウェネルト62は、カソード60とアノード64との間に配置され、カソード60から放出される電子ビーム49が通過する開口部を備える。アノード64は接地され、電位がグランド電位に設定されている。
ディテクタ66は、カソード60の中心部からの電子ビーム49bが通過する開口部を備えたアパーチャ部材である。カソード60の外周部からの電子ビーム49aの一部は、ディテクタ66によって遮蔽される。ディテクタ66とグランドとの間に後述する電流計25が設けられ、電流I1´が測定される。電流I1´は、カソード外周部からのエミッション電流I1の一部である。
ディテクタ66を通過したカソード60の中心部からの電子ビーム49bがファラデーカップ54に照射されると、カソード中心部からのエミッション電流I2が測定される。
電子銃41には、電子銃電源回路20が接続される。電子銃電源回路20には、加速電圧電源21と、電流制御回路22と、検出抵抗23と、フィラメント電力供給回路24と、電流計25と、が配置される。
加速電圧電源21の陰極(−)側が、電流制御回路22及び検出抵抗23を介して、カソード60に接続される。加速電圧電源21の陽極(+)側は、アノード64に接続されると共に接地(グランド接続)されている。また、加速電圧電源21の陰極(−)は、ウェネルト62に分岐して接続される。
電流制御回路22は、FET(電界効果トランジスタ)等から構成されている。検出抵抗23は、電流制御回路22とカソード60との間に設けられる。検出抵抗23の両端の電位差から、全エミッション電流I0が検出される。ここで、全エミッション電流I0は、カソード外周部からのエミッション電流I1と、カソード中心部からのエミッション電流I2との合計である。
カソード60の電子放出面とは反対側の部分は図示しないヒータ部材に覆われている。そして、フィラメント電力供給回路24は、カソード60のヒータ部材に接続される。加速電圧電源21は、カソード60とアノード64間に加速電圧を印加する。電流制御回路22は、ウェネルト62にバイアス電圧が印加される。そして、フィラメント電力供給回路24は、ヒータ部材を介してカソード60にフィラメント電力を供給し、加熱する。
加速電圧電源21からカソード60に負の加速電圧が印加され、電流制御回路22によりウェネルト62に負のバイアス電圧が印加された状態でカソード60が加熱されると、カソード60から電子が放出され、放出された電子(電子群)は加速電圧によって加速されて電子ビーム49となってアノード64に向かって進む。そして、アノード64及びディテクタ66に設けられた開口部を電子ビーム49が通過して、電子銃41から放出される。
本実施形態では、カソード中心部からのエミッション電流I2が一定となるように制御を行う。但し、基板Sにパターンを描画している間は、全エミッション電流I0及びエミッション電流I1´を測定することは出来るが、ファラデーカップ54でエミッション電流I2を測定することは出来ない。
そこで、本実施形態では、描画前、又は描画中の所定のタイミングにおいて、ファラデーカップ54でエミッション電流I2を測定する(図3のステップS101)。そして、制御計算機12が、全エミッション電流I0及びエミッション電流I1´を用いて、以下の数式1から係数k1を求める(ステップS102)。
数式1:k1=(I0−I2)/I1´
上述したように、全エミッション電流I0は、カソード外周部からのエミッション電流I1と、カソード中心部からのエミッション電流I2との合計である。数式1で求まる係数k1は、エミッション電流I1´に対するカソード外周部からのエミッション電流I1の比率である。すなわち、係数k1は、電流計25で測定される電流I1´から、カソード外周部からのエミッション電流I1を算出(推定)するための係数である。
そして、基板Sにパターンを描画している間は、全エミッション電流I0及びエミッション電流I1´を測定し、制御計算機12が、以下の数式2からエミッション電流I2を算出(推定)する。
数式2:I2=I0−k1×I1´
制御計算機12は、数式2から算出したエミッション電流I2が一定となるように、電流制御回路22を制御しながら描画処理を行う(ステップS103)。例えば、電流制御回路22のFETのゲート電圧を制御する。
基板Sの描画では、基板Sの描画領域が、所定幅の短冊状の複数のストライプ領域に仮想分割され、ストライプ領域単位で順に描画される。例えば、1本のストライプ領域の描画後、次のストライプ領域の描画前にファラデーカップ54でエミッション電流I2を測定し、係数k1を更新することが好ましい(ステップS104_Yes、S105_No)。次のストライプ領域の描画中は、更新後の係数k1を用いてエミッション電流I2を算出し、エミッション電流I2が一定となるように制御を行う。
カソード中心部からのエミッション電流I2が変動していなくても、カソード外周部からのエミッション電流I1が変動することがある。全エミッション電流I0を一定とする制御では、好適な値を維持していたエミッション電流I2を変動させ、却って描画精度に影響を及ぼし得る。
一方、本実施形態では、カソード中心部からのエミッション電流I2を推定(算出)し、この推定値が一定となるようにしている。すなわち、全エミッション電流I0が変動しても、カソード中心部からのエミッション電流I2が変動しない場合は、電流制御を行わない。そのため、基板Sに照射されるカソード中心部からの電子ビーム49bの挙動が安定し、描画精度を向上させることができる。
上記実施形態では、ディテクタ66に接続された電流計25で測定されるエミッション電流I1´から、カソード外周部からのエミッション電流I1を推定する例について説明したが、図4に示すように、アノード64とグランドとの間に電流計26を設け、電流I1″を測定してもよい。この場合、制御計算機12は、以下の数式3から係数k2を求める。
数式3:k2=(I0−I2)/I1″
そして、基板Sにパターンを描画している間は、全エミッション電流I0及びエミッション電流I1″を測定し、制御計算機12が、以下の数式4からエミッション電流I2を算出(推定)し、算出したI2が一定となるように制御を行う
数式4:I2=I0−k2×I1″
アノード64はディテクタ66よりも上方、すなわちカソード60の近傍に位置する。そのため、電流I1″及び係数k2から、カソード外周部からのエミッション電流I1をより精度良く算出できる。
図5に示すように、電流計25で測定されるエミッション電流I1´、及び電流計26で測定されるエミッション電流I1″から、カソード外周部からのエミッション電流I1を推定してもよい。この場合、制御計算機12は、以下の数式5から係数k3を求める。
数式5:k3=(I0−I2)/(I1´+I1″)
そして、基板Sにパターンを描画している間は、全エミッション電流I0、エミッション電流I1´及びI1″を測定し、制御計算機12が、以下の数式6からエミッション電流I2を算出(推定)し、算出したI2が一定となるように制御を行う
数式6:I2=I0−k3×(I1´+I1″)
アノード64及びディテクタ66から測定した電流値を用いるため、カソード外周部からのエミッション電流I1をさらに精度良く算出できる。
ディテクタ66を上下2段に設け、各段のディテクタ66から測定した電流値を用いてカソード外周部からのエミッション電流I1を計算し、カソード中心部からのエミッション電流I2を推定してもよい。また、アノード64から測定した電流値だけで、カソード中心部からのエミッション電流I2を推定することも可能である。
上記実施形態では、シングルビームの描画装置について説明したが、マルチビーム描画装置でもよい。マルチビーム描画装置は、複数の開口部が形成されたアパーチャ部材を有し、電子銃41から放出された電子ビームがアパーチャ部材を通過することで、マルチビームが形成される。マルチビーム描画装置は、1本のビームの電流量が小さいため、複数本のビームをまとめてファラデーカップ54に照射して電流量を測定することが好ましい。マルチビームの全てのビームの電流量を測定し、その合計値をI2としてもよいし、所定数のビームの電流量の合計値を所定倍してI2としてもよい。
荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明したが、荷電粒子ビームは電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 描画装置
10 制御部
12 制御計算機
14 制御回路
20 電子銃電源回路
30 描画部
40 電子ビーム鏡筒
41 電子銃
42 ブランキングアパーチャ
43 第1成形アパーチャ
44 第2成形アパーチャ
45 ブランキング偏向器
46 成形偏向器
47 対物偏向器
48 レンズ
49 電子ビーム
50 描画室
52 XYステージ
54 ファラデーカップ
60 カソード
62 ウェネルト
64 アノード
66 ディテクタ

Claims (5)

  1. 電子ビームを放出するカソード、アノード、前記カソードと前記アノードとの間に配置されたウェネルトを有する電子銃と、
    前記カソード及び前記アノード間に加速電圧を印加する高圧電源と、全エミッション電流を制御する電流制御部とを有する高圧電源部と、
    前記全エミッション電流の一部である前記カソードの外周部からの第1エミッション電流を検出する第1検出器と、
    描画対象の基板を載置するステージと、
    前記全エミッション電流の一部である前記カソードの中心部からの第2エミッション電流を検出する第2検出器と、
    前記全エミッション電流、前記第1エミッション電流、及び前記第2エミッション電流を用いて、前記第1エミッション電流に対する前記カソード外周部からのエミッション電流の比率となる係数を求める制御部と、
    前記電子ビームを用いて前記基板にパターンを描画する描画部と、
    を備え、
    前記描画部が前記基板にパターンを描画している間、前記制御部は、前記全エミッション電流から、前記第1エミッション電流に前記係数を乗じた値を減じて前記第2エミッション電流の値を推定し、該推定値が一定となるように前記電流制御部を制御することを特徴とする電子ビーム描画装置。
  2. 前記描画部は、前記基板の描画領域を複数のストライプ領域に仮想分割し、ストライプ領域単位で描画を行い、
    第1ストライプ領域の描画後、描画順が次の第2ストライプ領域の描画前に、前記第2検出器が前記第2エミッション電流を検出し、
    前記制御部は、検出した第2エミッション電流を用いて前記係数を更新し、前記第2ストライプ領域の描画中は、更新後の係数を用いて前記第2エミッション電流の値を推定することを特徴とする請求項1に記載の電子ビーム描画装置。
  3. 前記第1検出器は、前記アノード及びその下部に設けられるディテクタの少なくともいずれかに設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子ビーム描画装置。
  4. 前記アノード及びその下方に設けられる前記ディテクタにそれぞれ前記第1検出器が設けられ、前記アノード及び前記ディテクタの両方で検出した電流の合計を前記第1エミッション電流とすることを特徴とする請求項3に記載の電子ビーム描画装置。
  5. 電子銃のカソード及びアノードの間の全エミッション電流を制御し、前記カソードから電子ビームを放出する工程と、
    前記全エミッション電流の一部である前記カソードの外周部からの第1エミッション電流を検出する工程と、
    前記全エミッション電流の一部である前記カソードの中心部からの第2エミッション電流を検出する工程と、
    前記全エミッション電流、前記第1エミッション電流、及び前記第2エミッション電流を用いて、前記第1エミッション電流に対する前記カソード外周部からのエミッション電流の比率となる係数を求める工程と、
    を備え、
    前記電子ビームを用いて前記基板にパターンを描画している間、前記全エミッション電流から、前記第1エミッション電流に前記係数を乗じた値を減じて前記第2エミッション電流の値を推定し、該推定値が一定となるように前記全エミッション電流を制御することを特徴とする電子ビーム描画方法。
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