JP6579050B2 - 蓄冷熱交換器、空調ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒の吸熱作用により空気を冷却すると共に蓄冷機能を有する蓄冷熱交換器、および当該蓄冷熱交換器を備える空調ユニットに関する。
近年、環境保護や燃費の向上を目的として、信号待ち等の停車時にエンジンを自動的に停止する車両が増加している。この種の車両において、空調ユニットが、エンジンを駆動源として車室内に送風する空気を冷却する構成となっていると、エンジン停止に伴って車室内に送風する空気を冷却することができなくなってしまう。このため、エンジンを駆動源とする空調ユニットの内部には、エンジン停止時においても空気の冷却が可能なように、蓄冷機能を有する蓄冷熱交換器が収容されているものがある。
蓄冷熱交換器としては、冷媒が流通する複数の冷媒管、蓄冷材を有する蓄冷器、伝熱促進用のフィンを備え、複数の冷媒管の間に形成される複数の隙間の一部に蓄冷器が配置され、残りの隙間にフィンを配置するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−91250号公報
ところで、本発明者らは、車室外空気が流通する空間と車室内空気が流通する空間とが上下に区画された内外気二層式の空調ユニットに対して蓄冷熱交換器を適用することを検討している。内外気二層式の空調ユニットは、車室外空気を除湿した後にウィンドシールドの内側に吹き出すと共に、車室内空気を温度調整した後に乗員の下半身側に向けて吹き出すことで、ウィンドシールドの曇り防止および乗員の快適性を両立可能な空調ユニットである。
しかしながら、内外気二層式の空調ユニットでは、温度域の異なる車室外空気および車室内空気が蓄冷熱交換器に流入するので、蓄冷器の上方側および下方側の一方の蓄冷材が溶けきらないうちに、他方の蓄冷材が溶け切ってしまうことがある。この場合、一方の蓄冷材にて空気の冷却が可能な状態であっても、蓄冷熱交換器の一部の温度が上昇してしまうので、エンジンの始動等を行うことが必要となる。
このように、従来の蓄冷熱交換器では、蓄冷器における蓄冷機能を充分に発揮させることができない場合がある。
本発明は上記点に鑑みて、上方側および下方側のうち、一方側の蓄冷材が溶けきらないうちに、他方側の蓄冷材が溶け切ってしまうことを抑制可能な蓄冷熱交換器、および当該蓄冷熱交換器を備える空調ユニットを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、異なる温度域の空気が上方側と下方側とに分かれて流入することがある蓄冷熱交換器を対象としている。
請求項1に記載の発明では、
冷媒が流通する複数の冷媒管(161)と、
冷媒との熱交換により冷熱を蓄熱する第1蓄冷材(51)を有する少なくとも1つの第1蓄冷器(50)と、
冷媒との熱交換により冷熱を蓄熱する第2蓄冷材(41)を有する少なくとも1つの第2蓄冷器(40)と、を備える。
複数の冷媒管は、一方の端部が他方の端部よりも上方側に位置するように配設されており、複数の冷媒管のうち、隣り合う冷媒管との間には、空気が流通可能な隙間が形成されている。
また、第1蓄冷器は、冷媒管において異なる温度域の空気における低温側の空気と熱交換する冷媒が流れる低温側部位(161a)に当接するように配設されている。第2蓄冷器は、冷媒管における異なる温度域の空気における高温側の空気と熱交換する冷媒が流れる高温側部位(161b)に当接するように配設されている。そして、第1蓄冷材の融点は、第2蓄冷材の融点よりも低くなっている。
これによると、蓄冷熱交換器は、上方側および下方側のうち、低温側の空気が流入する部位に融点の低い第1蓄冷材を有する第1蓄冷器が配設され、高温側の空気が流入する部位に融点の高い第2蓄冷材を有する第2蓄冷器が配設される構成となる。
本構成では、低温側の空気の温度と第1蓄冷材の融点との差が、高温側の空気の温度と第2蓄冷材の融点との差に近づくので、上方側および下方側のうち、一方側の蓄冷材が溶けきらないうちに、他方側の蓄冷材が溶け切ってしまうことを抑制可能となる。
ここで、蓄冷器では、蓄冷材の温度と空気の温度との差が大きい程、蓄冷材と空気との熱交換量が増加することで、蓄冷材が溶けきるまでに要する時間が短くなる。このため、低温側の空気の温度と第1蓄冷材の融点との差を、高温側の空気の温度と第2蓄冷材の融点との差に近づけることで、上方側および下方側のうち、一方側の蓄冷材が溶けきらないうちに、他方側の蓄冷材が溶け切ってしまうことを抑えることができる。
請求項5に記載の発明は、空気導入モードとして、車室外空気および車室内空気を分けて導入する内外気二層モードが設定可能に構成された空調ユニットを対象としている。
請求項5に記載の発明では、
内外気二層モード時に車室外空気が流通する第1空気通路(121)が形成されると共に、第1空気通路の下方側に車室内空気が流通する第2空気通路(122)が形成された空調ケース(12)と、
第1空気通路を流通する車室外空気および第2空気通路を流通する室内空気の双方が流入するように、空調ケースの内部に収容された蓄冷熱交換器(16)と、を備える。
蓄冷熱交換器は、
冷媒が流通する複数の冷媒管(161)と、
冷媒との熱交換により冷熱を蓄熱する第1蓄冷材(51)を有する少なくとも1つの第1蓄冷器(50)と、
冷媒との熱交換により冷熱を蓄熱する第2蓄冷材(41)を有する少なくとも1つの第2蓄冷器(40)と、を含んで構成されている。
複数の冷媒管は、一方の端部側が第1空気通路に位置するように配設されると共に、他方の端部側が第2空気通路に位置するように配設されている。複数の冷媒管のうち、隣り合う冷媒管との間には、空気が流通可能な隙間が形成されている。
また、第1蓄冷器は、冷媒管における第1空気通路に位置する上方側部位(161a)に当接するように配設されている。第2蓄冷器は、冷媒管における第2空気通路に位置する下方側部位(161b)に当接するように配設されている。そして、第1蓄冷材の融点は、第2蓄冷材の融点よりも低くなっている。
これによると、蓄冷熱交換器は、車室外空気が流入する部位に融点の低い第1蓄冷材を有する第1蓄冷器が配設され、車室内空気が流入する部位に融点の高い第2蓄冷材を有する第2蓄冷器が配設される構成となる。
本構成では、車室外空気が車室内空気よりも低温となる場合、車室外空気の温度と第1蓄冷材の融点との差が、車室内空気の温度と第2蓄冷材の融点との差に近づくので、第1蓄冷材が溶けきらないうちに、第2蓄冷材が溶け切ってしまうことを抑制可能となる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
実施形態に係る空調ユニットを備える車両用空調装置の概略構成図である。 実施形態に係る蒸発器の模式的な正面図である。 実施形態に係る蒸発器の模式的な側面図である。 図2のIV−IV断面の一部を示す断面図である。 図2のV−V断面の一部を示す断面図である。 下方側蓄冷ケースの一部を示す模式的な斜視図である。 図2のVII−VII断面の一部を示す断面図である。 上方側蓄冷ケースの一部を示す模式的な斜視図である。 蒸発器における蓄冷器の占有率と蒸発器の最大冷房性能との関係を示す特性図である。 内外気二層モード時における空調ユニットの内部における空気の流れを説明するための説明図である。 アイドリングストップ時の蒸発器の吹出空気温度の変化を示す図表である。
本発明の一実施形態について図1〜図11に基づいて説明する。本実施形態では、本発明の蓄冷熱交換器および空調ユニットを車室内の空調を行う車両用空調装置に適用した例について説明する。
図1に示す車両用空調装置は、信号待ち等の停車時に、エンジン70を自動的に停止するアイドリングストップ制御を行う車両に搭載されている。車両用空調装置は、車室内に送風する送風空気の温度調整を行う空調ユニット10を備えている。空調ユニット10は、車室内の最前部のインストルメントパネルの内側に配置されている。空調ユニット10は、その外殻を構成する空調ケース12の内部に送風機14、蒸発器16、ヒータコア18等を収容したものである。
空調ケース12は、その内部に車室内に送風する送風空気の空気通路が形成されている。本実施形態の空調ケース12の内部には、空気通路を上方側の第1空気通路121、下方側の第2空気通路122に仕切る仕切板123が設けられている。
送風機14は、車室内に向けて空気を送風する機器である。送風機14は、第1ファン141および第2ファン142を共通の電動モータ143により駆動する電動送風機で構成されている。本実施形態の送風機14は、後述する空調制御装置100から出力される制御信号によって回転数が制御される。
本実施形態の送風機14は、第1ファン141および第2ファン142が遠心多翼ファンで構成されている。なお、第1ファン141および第2ファン142は、遠心多翼ファンに限らず、ターボファン、ラジアルファン等の遠心ファンや、軸流ファン等で構成されていてもよい。
本実施形態の送風機14は、第1ファン141が第1空気通路121に配置され、第2ファン142が第2空気通路122に配置されている。これにより、第1ファン141の回転に伴って生じた気流が第1空気通路121を流れ、第2ファン142の回転に伴って生じた気流が第2空気通路122を流れる。
ここで、空調ケース12における送風機14の空気流れ上流側には、内外気切替装置13が配置されている。内外気切替装置13は、送風機14の空気吸込側に導入する空気を車室外空気(すなわち、外気)と車室内空気(すなわち、内気)とで切り替える機器である。
内外気切替装置13には、第1ファン141に外気を導入させる第1外気導入口131、第1ファン141に内気を導入させる第1内気導入口132が形成されている。また、内外気切替装置13には、第2ファン142に外気を導入させる第2外気導入口133、第2ファン142に内気を導入させる第2内気導入口134が形成されている。
さらに、内外気切替装置13には、第1外気導入口131および第1内気導入口132を選択的に開閉する第1内外気ドア135、および第2外気導入口133および第2内気導入口134を選択的に開閉する第2内外気ドア136が設けられている。第1内外気ドア135および第2内外気ドア136は、後述する空調制御装置100から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
ここで、本実施形態の空調ユニット10は、第1内外気ドア135および第2内外気ドア136を制御することで、空調ユニット10における空気導入モードを、外気モード、内気モード、内外気二層モードのいずれかに設定可能となっている。すなわち、本実施形態の空調ユニット10は、外気および内気を分けて導入する内外気二層モードが設定可能に構成されている。
外気モードは、各ファン141、142の吸い込み側へ外気を導く空気導入モードである。外気モード時には、第1内外気ドア135が第1内気導入口132の閉鎖位置に回転変位されると共に、第2内外気ドア136が第2内気導入口134の閉鎖位置に回転変位される。
内気モードは、各ファン141、142の吸い込み側へ内気を導く空気導入モードである。内気モード時には、第1内外気ドア135が第1外気導入口131の閉鎖位置に回転変位されると共に、第2内外気ドア136が第2外気導入口133の閉鎖位置に回転変位される。
内外気二層モードは、第1ファン141の吸込み側に外気を導くと共に、第2ファン142の吸込み側に内気を導く空気導入モードである。内外気二層モードは、例えば、外気温が内気温よりも低く、ウィンドシールド等の窓曇りが生じ易い環境条件(例えば、冬期や春秋期)において設定される。内外気二層モード時には、第1内外気ドア135が第1内気導入口132の閉鎖位置に回転変位されると共に、第2内外気ドア136が第2外気導入口133の閉鎖位置に回転変位される。
送風機14の空気流れ下流側には、蒸発器16が配置されている。蒸発器16は、冷媒の吸熱作用により空気を冷却する冷却用熱交換器である。蒸発器16は、内外気二層モード時に、第1空気通路121を流通する外気および第2空気通路122を流通する内気の双方が流入するように、空調ケース12の内部に収容されている。
本実施形態の蒸発器16は、空調ケース12に設けられた仕切板123に形成された貫通穴を貫くように配置されている。これにより、本実施形態の蒸発器16は、上方側の部位が第1空気通路121内に位置付けられ、下方側の部位が第2空気通路122内に位置付けられている。本実施形態の蒸発器16は、後述する蒸気圧縮式の冷凍サイクル60を構成する構成機器の1つである。なお、蒸発器16の詳細な構成については後述する。
蒸発器16の空気流れ下流側には、ヒータコア18が配置されている。ヒータコア18は、車両走行用の動力源であるエンジン70の冷却水と車室内に送風する送風空気と熱交換させて送風空気を加熱する加熱用熱交換器である。
ヒータコア18は、蒸発器16と同様に、空調ケース12に設けられた仕切板123に形成された貫通穴を貫くように配置されている。これにより、本実施形態のヒータコア18は、上方側の部位が第1空気通路121内に位置付けられ、下方側の部位が第2空気通路122内に位置付けられている。
ここで、第1空気通路121におけるヒータコア18の上方側には、蒸発器16を通過した空気をヒータコア18を迂回して流す第1バイパス通路121aが形成されている。そして、第1空気通路121における蒸発器16とヒータコア18との間には、第1エアミックスドア19aが配置されている。第1エアミックスドア19aは、ヒータコア18の上方側の部位を通過する風量と第1バイパス通路121aを通過する風量との風量割合を調整するために設けられている。第1エアミックスドア19aは、後述する空調制御装置100から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
また、第2空気通路122におけるヒータコア18の下方側には、蒸発器16を通過した空気をヒータコア18を迂回して流す第2バイパス通路122aが形成されている。
そして、第2空気通路122における蒸発器16とヒータコア18との間には、第2エアミックスドア19bが配置されている。
第2エアミックスドア19bは、ヒータコア18の下方側の部位を通過する風量と第2バイパス通路122aを通過する風量との風量割合を調整するために設けられている。第2エアミックスドア19bは、後述する空調制御装置100から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
また、本実施形態の空調ユニット10には、仕切板123におけるヒータコア18の空気流れ下流側の部位に、表裏を貫通する貫通穴123aが形成されると共に、この貫通穴123aを開閉する開閉ドア123bが配置されている。
開閉ドア123bは、後述する空調制御装置100から出力される制御信号によって、その作動が制御される。本実施形態の開閉ドア123bは、例えば、吹出口モードがフットモードやバイレベルモード等のように、車室内の上下に空気を吹き出すモード時に貫通穴123aを閉鎖し、その他の吹出口モード時に貫通穴123aを開放するように制御される。
空調ケース12の空気流れ最下流側には、車室内に送風する送風空気を車室内に流出させるデフロスタ開口部124、フェイス開口部125、フット開口部126が形成されている。
デフロスタ開口部124は、空調ケース12内を流れる送風空気を車両前面のウィンドシールドへ導くための開口穴である。このデフロスタ開口部124は、吹出ダクトを介して車室内に配置されたデフロスタ吹出口に接続されており、当該デフロスタ吹出口から車両窓ガラスWの内面へ向けて温度調整された空気が吹き出される。
フェイス開口部125は、空調ケース12内を流れる送風空気を乗員の上半身側に導くための開口穴である。このフェイス開口部125は、吹出ダクトを介して車室内に配置されたフェイス吹出口に接続されており、当該フェイス吹出口から乗員の上半身側へ向けて温度調整された空気が吹き出される。
フット開口部126は、空調ケース12内を流れる送風空気を乗員の下半身側に導くための開口穴である。このフット開口部126は、吹出ダクトを介して、フット吹出口に接続されており、当該フット吹出口から、乗員の下半身側へ向けて温度調整された空気が吹き出される。
これらの各開口部124〜126の空気流れ上流側には、それぞれデフロスタドア124a、フェイスドア125a、およびフットドア126aが回転自在に配置されている。これらの各ドア124a〜126aは、車室内へ吹き出される空調風の吹出口モードを切り替える吹出口モードの切替手段を構成している。各ドア124a〜126aは、空調制御装置100から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
また、各ドア124a〜126aによって切り替えられる吹出口モードとしては、フェイスモード、バイレベルモード、フットモード等がある。フェイスモードは、フェイス開口部125を全開にして乗員の上半身側に向けて空気を吹き出す吹出口モードである。バイレベルモードは、フェイス開口部125とフット開口部126の双方を開口して乗員の上半身側と下半身側の双方に向けて空気を吹き出す吹出口モードである。
続いて、冷凍サイクル60について説明する。冷凍サイクル60は、圧縮機61、放熱器62、膨張弁63、および蒸発器16等を備えている。冷凍サイクル60では、各構成機器が冷媒配管等を介して環状に接続されることで、冷媒が循環する回路が構成される。
圧縮機61は、蒸発器16から冷媒を吸引した冷媒を圧縮し、放熱器62に吐出する。放熱器62は、冷媒を外気と熱交換させて放熱させる熱交換器である。膨張弁63は、放熱器62から流出した冷媒を減圧する減圧機器である。蒸発器16は、膨張弁63にて減圧された冷媒を車室内に送風する送風空気と熱交換させて蒸発させる熱交換器である。車室内に送風する送風空気は、蒸発器16における冷媒の吸熱作用により冷却される。
本実施形態の圧縮機61は、車両走行用の動力源であるエンジン70の動力が伝達されて駆動する。すなわち、本実施形態の圧縮機61は、エンジン70が停止することで、その作動が停止する構成となっている。
次に、本実施形態の車両用空調装置の電気制御部について説明する。空調制御装置100は、CPU、ROM、RAM等の記憶部を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。なお、空調制御装置100の記憶部は、非遷移的実体的記憶媒体で構成される。
空調制御装置100の入力側には、内気の温度を検出する内気温センサ101、外気の温度を検出する外気温センサ102、日射量を検出する日射センサ103、蒸発器16の表面温度を検出する蒸発器温度センサ104等の各種センサが接続されている。また、空調制御装置100の入力側には、操作パネル105が接続されている。そして、空調制御装置100には、各種センサの検出信号および操作パネルの各種操作スイッチからの操作信号が入力される。
具体的には、蒸発器温度センサ104は、蒸発器16における第2空気通路122側に位置する下方側の部位の表面温度を検出している。なお、蒸発器温度センサ104は、蒸発器16の下方側の部位を流れる冷媒の温度を検出する構成や、蒸発器16の下方側の部位を通過した空気の温度を検出する構成となっていてもよい。
また、空調制御装置100の出力側には、空調ユニット10の各制御機器135、136、14、19a、19b、124a〜126a、冷凍サイクル60の各制御機器61、63等が接続されている。空調制御装置100は、記憶部に記憶された制御プログラムに基づいて各制御機器の作動を制御する。
本実施形態の空調制御装置100は、図示しないが、エンジン70を制御するエンジンECUに対して、双方向に通信可能に接続されている。そして、本実施形態の空調制御装置100は、アイドリングストップ制御等によってエンジン70が停止している際に、エンジン70の始動を要求する始動要求信号をエンジンECUに出力可能となっている。例えば、空調制御装置100は、蒸発器16で空気を冷却する空調モード時に、アイドリングストップ制御によってエンジン70が停止した後、蒸発器温度センサ104の検出値が所定温度以上に上昇すると、始動要求信号をエンジンECUに出力する。
ここで、上述したように、本実施形態の圧縮機61は、エンジン70が停止することで、その作動が停止する構成となっている。このため、圧縮機61の作動が停止すると、蒸発器16に冷媒が流入しなくなることで、冷媒の吸熱作用による空気の冷却ができなくなってしまう。
そこで、蒸発器16は、エンジン70が停止している状況においても空気の冷却が可能なように、冷媒の吸熱作用により空気を冷却すると共に、蓄冷機能を有する蓄冷熱交換器で構成されている。
以下、本実施形態の蒸発器16の詳細な構成について、図2〜図8を参照して説明する。なお、図2および図3に示す上下を示す矢印は、車両搭載時における上下方向を示している。
図2に示すように、蒸発器16は、冷媒が流通する複数の冷媒管161、アウターフィン164、サイドプレート165、一対のヘッダタンク166、167、複数の蓄冷器30、40、50等を備える。
蒸発器16を構成する部品は、アルミニウムやアルミニウム合金等の金属材料で構成されている。蒸発器16は、金属材料で構成される各構成部品が互いに組み付けられた状態で、各構成部品の必要な部位に設けられたろう材によってろう接(すなわち、ろう付け接合)されている。
蒸発器16は、複数の冷媒管161が蒸発器16の幅方向(すなわち、図2の紙面左右方向)に所定の間隔をあけて配列されている。複数の冷媒管161は、その長手方向の一方の端部が他方の端部よりも上方側に位置するように配設されている。
複数の冷媒管161のうち、蒸発器16の幅方向に隣り合う冷媒管161との間には、空気が流通可能な複数の隙間が形成されている。この複数の隙間のうち、一部の隙間に伝熱促進部材であるアウターフィン164が配置されている。この複数の隙間のうち、所定の隙間には、アウターフィン164に代えて、複数の蓄冷器30、40、50が配置されている。
また、本実施形態の蒸発器16は、図3に示すように、複数の冷媒管161が空気流れ方向に2列に並ぶように配列されている。すなわち、本実施形態の複数の冷媒管161は、空気流れ上流側および空気流れ下流側の双方に位置するように配列されている。
ここで、本実施形態の蒸発器16は、空調ケース12の内部において、第1空気通路121および第2空気通路122を横断するように配置されている。そして、蒸発器16には、内外気二層モード時に、異なる温度域の空気が上方側と下方側とに分かれて流入する。
具体的には、図2および図3に示すように、蒸発器16には、内外気二層モード時に、複数の冷媒管161のうち、第1空気通路121に位置する上方側部位161aに、内気よりも低温となる外気と熱交換する冷媒が流れる。本実施形態では、上方側部位161aが、複数の冷媒管161における異なる温度域の空気における低温側の空気と熱交換する低温側部位を構成している。
また、蒸発器16には、内外気二層モード時に、複数の冷媒管161のうち、第2空気通路122に位置する下方側部位161bに、外気よりも高温となる内気と熱交換する冷媒が流れる。本実施形態では、下方側部位161bが、複数の冷媒管161における異なる温度域の空気における高温側の空気と熱交換する高温側部位を構成している。
図4に示すように、本実施形態の複数の冷媒管161は、それぞれ扁平な断面形状を有する単穴管で構成されている。複数の冷媒管161は、その内部に形成された冷媒通路に伝熱促進部材であるインナーフィン162が配置されている。なお、複数の冷媒管161は、それぞれ扁平な断面形状を有する多穴管で構成されていてもよい。
図2に戻り、サイドプレート165は、複数の冷媒管161の積層体である熱交換部を補強する補強部材である。サイドプレート165は、蒸発器16の幅方向の両端部に配設されている。
一対のヘッダタンク166、167は、複数の冷媒管161を流れる冷媒の集合、分配を行うタンクとして機能する。一対のヘッダタンク166、167それぞれは、蒸発器16の幅方向に延びている。
一対のヘッダタンク166、167のうち、上方側に位置する上方側ヘッダタンク166には、複数の冷媒管161の長手方向の一方の端部が接続されている。また、一対のヘッダタンク166、167のうち、下方側に位置する下方側ヘッダタンク167には、複数の冷媒管161の長手方向の他方の端部が接続されている。
図3に示すように、本実施形態の上方側ヘッダタンク166は、風下側の冷媒管161に冷媒を分配する第1上方側ヘッダ166a、および風上側の冷媒管161から流出した冷媒を集合させる第2上方側ヘッダ166bが設けられている。
第1上方側ヘッダ166aには、蒸発器16に冷媒を導入する入口側コネクタ168が接続されている。また、第2上方側ヘッダ166bには、蒸発器16から冷媒を導出する出口側コネクタ169が接続されている。
また、本実施形態の下方側ヘッダタンク167は、風下側の冷媒管161から流出した冷媒を集合させる第1下方側ヘッダ167a、第1下方側ヘッダ167aに連通すると共に風上側の冷媒管161に冷媒を分配する第2下方側ヘッダ167bが設けられている。なお、下方側ヘッダタンク167は、第1下方側ヘッダ167aから第2下方側ヘッダ167bに冷媒が流れるように、第1下方側ヘッダ167aと第2下方側ヘッダ167bとを連通させる連通路167cが設けられている。
これにより、本実施形態の蒸発器16は、入口側コネクタ168から導入された冷媒が、図3の黒太線矢印で示すように流れる。すなわち、入口側コネクタ168から導入された冷媒は、第1上方側ヘッダ166a→風下側の冷媒管161→第1下方側ヘッダ167a→第2下方側ヘッダ167b→風上側の冷媒管161→第2上方側ヘッダ166bの順に流れる。そして、第2上方側ヘッダ166bに流入した冷媒は、出口側コネクタ169から外部に導出される。
上述したように、蒸発器16は、隣り合う冷媒管161の間に形成された複数の隙間のうち、所定の隙間に複数の蓄冷器30、40、50が配置されている。すなわち、本実施形態の蒸発器16は、図2に示すように、隣り合う冷媒管161の間に形成された複数の隙間のうち、所定の隙間に中間蓄冷器30、下方側蓄冷器40、および上方側蓄冷器50が配置されている。
本実施形態の蒸発器16は、複数の中間蓄冷器30を有している。複数の中間蓄冷器30は、隣り合う冷媒管161の間に形成された複数の隙間の一部に配置されている。複数の中間蓄冷器30は、複数の冷媒管161における上方側部位161aおよび下方側部位161bの双方に当接するように配設されている。
中間蓄冷器30は、図4に示すように、冷媒との熱交換により冷熱を蓄熱する中間蓄冷材31、および中間蓄冷材31を封入する中間蓄冷ケース32を備えている。本実施形態では、中間蓄冷器30が第3蓄冷器を構成し、中間蓄冷材31が第3蓄冷材を構成している。
中間蓄冷ケース32は、中間蓄冷器30の外殻を構成する部材であって、扁平形状の筒状部材で構成されている。中間蓄冷ケース32は、熱伝導率の高い接合部材を介して、両側に配置された冷媒管161に接合されている。
中間蓄冷材31は、冷媒管161を流れる冷媒との熱交換により凝固することで、冷媒の冷熱を蓄熱するものである。本実施形態の中間蓄冷材31は、パラフィンまたは水和物を含むものが採用されている。
本実施形態の中間蓄冷材31は、車室内の冷房時に蒸発器16を流通する冷媒の温度以上の温度で融解する高融点材で構成されている。中間蓄冷材31の融点は、例えば、8℃〜15℃程度に調整されている。
続いて、下方側蓄冷器40について説明する。本実施形態の下方側蓄冷器40は、図2に示すように、複数の冷媒管161における下方側部位161bに当接するように配設されている。
ここで、複数の冷媒管161における下方側部位161bでは、下方側ヘッダタンク167に近接する端部側の部位が、その他の部位に比べて、冷媒と空気との熱交換量が少ない傾向がある。この点を考慮して、本実施形態では、複数の冷媒管161における下方側の端部に当接するように下方側蓄冷器40を配設している。
下方側蓄冷器40は、図5に示すように、冷媒との熱交換により冷熱を蓄熱する下方側蓄冷材41、および下方側蓄冷材41を封入する下方側蓄冷ケース42を備えている。本実施形態では、下方側蓄冷器40が第2蓄冷器を構成している。また、本実施形態では、下方側蓄冷材41が第2蓄冷材を構成し、下方側蓄冷ケース42が第2蓄冷ケースを構成している。
下方側蓄冷ケース42は、下方側蓄冷器40の外殻を構成する部材である。下方側蓄冷ケース42は、図5および図6に示すように、櫛歯状の容器で構成されている。下方側蓄冷ケース42は、冷媒管161の長径方向に延びる扁平形状の複数の蓄冷部421、および冷媒管161の短径方向に延びると共に空気流れ下流側で複数の蓄冷部421を連結する連結部422を有している。
本実施形態の下方側蓄冷ケース42は、下方側蓄冷材41の封入量を充分に確保する可能なように、複数の蓄冷部421だけでなく、連結部422にも下方側蓄冷材41が封入されている。
下方側蓄冷材41は、冷媒管161を流れる冷媒との熱交換により凝固することで、冷媒の冷熱を蓄熱するものである。本実施形態の下方側蓄冷材41は、パラフィンまたは水和物を含むものが採用されている。
本実施形態の下方側蓄冷材41は、中間蓄冷材31と同様に、車室内の冷房時に蒸発器16を流通する冷媒の温度以上の温度で融解する高融点材で構成されている。下方側蓄冷材41の融点は、例えば、8℃〜15℃程度に調整されている。
続いて、上方側蓄冷器50について説明する。本実施形態の上方側蓄冷器50は、図2に示すように、複数の冷媒管161における上方側部位161aに当接するように配設されている。
ここで、複数の冷媒管161における上方側部位161aでは、上方側ヘッダタンク166に近接する端部側の部位が、その他の部位に比べて、冷媒と空気との熱交換量が少ない傾向がある。この点を考慮して、本実施形態では、複数の冷媒管161における上方側の端部に当接するように上方側蓄冷器50を配設している。
上方側蓄冷器50は、図7に示すように、冷媒との熱交換により冷熱を蓄熱する上方側蓄冷材51、および上方側蓄冷材51を封入する上方側蓄冷ケース52を備えている。本実施形態では、上方側蓄冷器50が第1蓄冷器を構成している。また、本実施形態では、上方側蓄冷材51が第1蓄冷材を構成し、上方側蓄冷ケース52が第1蓄冷ケースを構成している。
上方側蓄冷ケース52は、上方側蓄冷器50の外殻を構成する部材である。上方側蓄冷ケース52は、図7および図8に示すように、櫛歯状の容器で構成されている。上方側蓄冷ケース52は、冷媒管161の長径方向に延びる扁平形状の複数の蓄冷部521、および冷媒管161の短径方向に延びると共に空気流れ下流側で複数の蓄冷部521を連結する連結部522を有している。
本実施形態の上方側蓄冷ケース52は、上方側蓄冷材51の封入量を充分に確保する可能なように、複数の蓄冷部521だけでなく、連結部522にも上方側蓄冷材51が封入されている。
上方側蓄冷材51は、冷媒管161を流れる冷媒との熱交換により凝固することで、冷媒の冷熱を蓄熱するものである。本実施形態の上方側蓄冷材51は、パラフィンまたは水和物を含むものが採用されている。
本実施形態の上方側蓄冷材51は、冬期や春秋期の如く、外気温が低温となる場合でも凝固、融解するように、下方側蓄冷材41の融点より低い温度で融解する低融点材で構成されている。上方側蓄冷材51の融点は、例えば、3℃〜7℃程度に調整されている。
ここで、本実施形態の下方側蓄冷ケース42は、下方側蓄冷材41の封入量が、上方側蓄冷ケース52における上方側蓄冷材51の封入量よりも多くなるように、その容積が上方側蓄冷ケース52の容積よりも大きくなっている。
具体的には、図6および図8に示すように、下方側蓄冷ケース42は、その幅方向寸法Lwαが、上方側蓄冷ケース52の幅方向寸法Lwβと同程度となっている。これに対して、下方側蓄冷ケース42は、その高さ方向寸法Lhαが、上方側蓄冷ケース52の高さ方向寸法Lhβよりも大きくなっている。これにより、本実施形態では、下方側蓄冷ケース42の容積が、上方側蓄冷ケース52の容積よりも大きくなっている。
ところで、蒸発器16では、図9に示すように、複数の冷媒管161の間に形成される複数の隙間のうち、各蓄冷器30、40、50が占める面積の割合(すなわち、蓄冷器の占有率)が大きくなると、蒸発器16の最大冷房性能が低下する。理由は、蓄冷器の占有率が大きくなると、複数の冷媒管161の間に形成される複数の隙間にアウターフィン164の配置スペースが減少し、伝熱面積および空気の流通量が減少するためである。
本実施形態の蒸発器16では、蒸発器16の最大冷房性能の低下を抑えつつ、蓄冷機能を発揮させるために、蓄冷器の占有率が、例えば5%〜25%程度となるように、各蓄冷器30、40、50を配置している。蓄冷器の占有率は、例えば、10%〜20%程度とすることが望ましい。
次に、本実施形態の空調ユニット10の特徴的な作動について図10を参照して説明する。図10は、空気導入モードが内外気二層モード時に、吹出口モードがフットモードとなり、且つ、各エアミックスドアが各バイパス通路を閉鎖する位置に制御された際の空調ユニット10の内部における空気の流れを示している。図10では、白抜き矢印が外気の流れを示し、黒塗矢印が内気の流れを示している。
空調ユニット10は、送風機14の作動に伴って、第1外気導入口131を介して第1空気通路121に低温の外気が導入されると共に、第2内気導入口134を介して第2空気通路122に内気が導入される。
第1空気通路121を流れる外気は、蒸発器16の上方側の部位を通過する際に冷却および除湿される。そして、蒸発器16の上方側の部位を通過した空気は、ヒータコア18の上方側の部位で加熱された後、デフロスタ開口部124を介して車両前面のウィンドシールドに吹き出される。
一方、第2空気通路122を流れる内気は、蒸発器16の下方側の部位を通過する際に冷却および除湿される。そして、蒸発器16の下方側の部位を通過した空気は、ヒータコア18の下方側の部位で加熱された後、フット開口部126を介して乗員の下半身側に向かって吹き出される。これにより、ウィンドシールドの窓曇りを防止しつつ、車室を暖房することができる。
ここで、エンジン70からの動力伝達によって圧縮機61が駆動している場合、蒸発器16に低温低圧の冷媒が流入する。これにより、蒸発器16では、冷媒が空気との熱交換により蒸発する。この際、蒸発器16を流れる冷媒の吸熱作用により、各空気通路121、122を流れる空気が冷却されると共に、各蓄冷材31、41、51がそれぞれの凝固点よりも低い温度に冷却される。
一方、アイドリングストップ制御によってエンジン70が停止すると、圧縮機61も停止することで、蒸発器16に冷媒が流れなくなる。これにより、蒸発器16では、冷媒と空気との熱交換量が少なくなる。この際、空気の熱が、アウターフィン164、冷媒管161、各蓄冷ケース32、42、52を介して各蓄冷材31、41、51に移動して、各蓄冷材31、41、51の温度が上昇する。換言すれば、各蓄冷材31、41、51の吸熱作用によって空気が冷却される。
このように、本実施形態の蒸発器16は、冷媒の吸熱作用により空気の冷却ができない場合であっても、各蓄冷材31、41、51の吸熱作用によって空気を冷却することができる。
ところで、各蓄冷器30、40、50では、各蓄冷材31、41、51の温度と空気の温度との差が大きい程、各蓄冷材31、41、51と空気との熱交換量が増加することで、各蓄冷材31、41、51が溶けきるまでに要する時間が短くなる。
本実施形態の空調ユニット10は、内外気二層モード時に、蒸発器16の上方側の部位に低温の外気が流入し、下方側の部位に高温の内気が流入する。このため、例えば、各蓄冷材31、41、51の融点が同様に設定されていると、外気と熱交換する上方側蓄冷器50の上方側蓄冷材51が溶けきらないうちに、内気と熱交換する下方側蓄冷器40の下方側蓄冷材41が溶けきってしまう。
この場合、蒸発器16の上方側の部位にて空気の冷却が可能な状態であっても、蒸発器16の下方側の部位の温度が上昇してしまうので、空調制御装置100がエンジンECUに対して始動要求信号を出力することになる。
このように、各蓄冷材31、41、51の融点が同様に設定された蒸発器16では、蓄冷器30、40、50における蓄冷機能を充分に発揮させることができていない場合がある。
これに対して、本実施形態の蒸発器16は、低温の外気が流入する上方側の部位に融点の低い上方側蓄冷材51を有する上方側蓄冷器50が配設されている。また、本実施形態の蒸発器16は、外気よりも高温の内気が流入する下方側の部位に融点の高い下方側蓄冷材41を有する下方側蓄冷器40が配設されている。
本構成では、外気温と上方側蓄冷材51の融点との差が、内気温と下方側蓄冷材41の融点との差に近づく。このため、本実施形態の蒸発器16では、上方側蓄冷材51が溶けきらないうちに、下方側蓄冷材41が溶けきってしまうことを抑制することができる。
ここで、図11は、アイドリングストップ制御時の蒸発器16の吹出空気温度の変化を示す図表である。図11では、蒸発器16における第2空気通路122に位置する下方側の部位の吹出空気温度の変化を太線LAで示している。また、図11では、蒸発器16における第1空気通路121に位置する上方側の部位の吹出空気温度の変化を太線LBで示している。
図11に示すように、アイドリングストップ制御が開始されると、蒸発器16への冷媒の流入が停止することで、蒸発器16の上方側の部位および下方側の部位の双方において吹出空気温度が上昇し始める。
蒸発器16の下方側の部位の吹出空気温度が、下方側蓄冷材41の融点MP1に達すると、下方側蓄冷材41が溶け始める。これにより、下方側蓄冷材41の吸熱作用により空気が冷却されることで、蒸発器16の下方側の部位における吹出空気温度の上昇度合いである傾きが小さくなる。そして、下方側蓄冷材41が溶けきると、蒸発器16の下方側の部位における吹出空気温度の上昇度合いが再び大きくなる。
一方、蒸発器16の上方側の部位の吹出空気温度が、上方側蓄冷材51の融点MP2に達すると、上方側蓄冷材51が溶け始める。これにより、上方側蓄冷材51の吸熱作用により空気が冷却されることで、蒸発器16の上方側の部位における吹出空気温度の上昇度合いが緩やかになる。そして、上方側蓄冷材51が溶けきると、蒸発器16の上方側の部位における吹出空気温度の上昇度合いが再び大きくなる。
ここで、本実施形態では、上方側蓄冷材51の融点MP2が、下方側蓄冷材41の融点MP1よりも小さい。このため、蒸発器16では、蒸発器16の上方側の部位における吹出空気温度と外気温との温度差ΔT2が、蒸発器16の下方側の部位における吹出空気温度と内気温との温度差ΔT1に近づく。これにより、上方側蓄冷材51と外気との熱交換量が、下方側蓄冷材41と内気との熱交換量と同程度となるので、上方側蓄冷材51が溶けきらないうちに、下方側蓄冷材41が溶けきってしまうことを抑制することができる。
また、蒸発器16では、上方側蓄冷材51が下方側蓄冷材41よりも低い温度で溶け始める。このため、蒸発器16では、蒸発器16の上方側の部位における吹出空気温度が蒸発器16の下方側の部位における吹出空気温度よりも低くなる。
これにより、蒸発器16にて充分に除湿された空気が、デフロスタ開口部124を介して車両前面のウィンドシールドに吹き出されるので、ウィンドシールドの窓曇りを充分に防止することが可能となる。
以上説明した本実施形態の蒸発器16は、低温側の外気が流入する上方側の部位に融点の低い上方側蓄冷材51を有する上方側蓄冷器50が配設され、高温側の内気が流入する下方側の部位に融点の高い下方側蓄冷材41を有する下方側蓄冷器40が配設されている。
本構成では、低温側の外気の温度と上方側蓄冷材51の融点との差が、高温側の内気の温度と下方側蓄冷材41の融点との差に近づく。このため、本実施形態の蒸発器16では、上方側蓄冷材51が溶けきらないうちに、下方側蓄冷材41が溶け切ってしまうことを抑制可能となる。すなわち、本実施形態の蒸発器16および空調ユニット10では、各蓄冷器30、40、50における蓄冷機能を充分に発揮させて、車室内の空調を適切に行うことが可能となる。
また、本実施形態の蒸発器16は、下方側蓄冷ケース42の容積を上方側蓄冷ケース52の容積よりも大きくなっている。このため、高温側の内気が流入する部位に配設された下方側蓄冷材41が溶けきるまでに要する時間(すなわち、放冷時間)を長くすることができる。
さらに、本実施形態の蒸発器16は、上方側蓄冷器50および下方側蓄冷器40を複数の冷媒管161の長手方向の両端部に近接する位置に配設する構成としている。これによれば、複数の冷媒管161の中央部に空気を流通させる空間を充分に確保することができるので、冷媒の吸熱作用による空気の冷却を適切に行うことが可能となる。
さらにまた、本実施形態の蒸発器16は、複数の冷媒管161の上方側部位161aおよび下方側部位161bの双方に当接する中間蓄冷器30を有している。これによれば、蒸発器16の上方側と下方側とに同等の温度の空気が流入した場合に、蒸発器の上方側を通過した空気温度と下方側を通過した空気温度とが、大きく乖離してしまうことを抑えることができる。
ここで、本実施形態の蒸発器16は、上方側蓄冷器50および下方側蓄冷器40を備えているので、中間蓄冷器30だけを備える構成に比べて、中間蓄冷器30の本数を減らすことができる。この結果、蒸発器16における通風抵抗を抑えることができるので、蒸発器16における冷房性能を充分に確保することが可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の実施形態では、各蓄冷材31、41、51をパラフィンまたは水和物を含む材料で構成する例について説明したが、これに限定されない。各蓄冷材31、41、51は、例えば、パラフィンまたは水和物を含む材料以外の他の材料で構成されていてもよい。
上述の実施形態では、下方側蓄冷ケース42の容積を上方側蓄冷ケース52の容積よりも大きくする例について説明したが、これに限定されない。例えば、下方側蓄冷ケース42は、その容積が上方側蓄冷ケース52の容積以下となっていてもよい。
また、下方側蓄冷ケース42および上方側蓄冷ケース52を櫛歯状の容器で構成する例について説明したが、これに限定されない。下方側蓄冷ケース42および上方側蓄冷ケース52は、例えば、中間蓄冷ケース32と同様に、扁平形状の筒状部材で構成されていてもよい。
上述の実施形態では、上方側蓄冷器50および下方側蓄冷器40を複数の冷媒管161の長手方向の両端部に近接する位置に配設する例について説明したが、これに限定されない。上方側蓄冷器50および下方側蓄冷器40は、複数の冷媒管161の長手方向の両端部に近接する位置以外の位置に配設されていてもよい。また、上方側蓄冷器50および下方側蓄冷器40は、複数の冷媒管161のうち、一部の冷媒管161に対して接触するように配設されていてもよい。
上述の実施形態では、蒸発器16に中間蓄冷器30を配設する例について説明したが、これに限定されない。蒸発器16は、中間蓄冷器30が設けられていない構成となっていてもよい。
上述の実施形態では、蒸発器16として冷媒が空気流れの上流側と下流側とでUターンするタイプを例示したが、これに限定されない。蒸発器16は、例えば、冷媒が流れる経路が、一方向型、左右Uターン型等の他の方式によって構成されていてもよい。
上述の実施形態では、内外気二層モード時に、蒸発器16の上方側の部位に低温の外気が流れ、下方側の部位に高温の内気が流れる空調ユニット10を例示したが、これに限定されない。空調ユニット10は、例えば、蒸発器16の上方側の部位に高温の内気が流れ、下方側の部位に低温の外気が流れる構成となっていてもよい。この場合、蒸発器16の上方側の部位に融点の高い蓄冷材を有する蓄冷器を配設し、蒸発器16の下方側の部位に融点の低い蓄冷材を有する蓄冷器を配設すればよい。
上述の実施形態では、車両走行用の動力源が、内燃機関であるエンジン70で構成される例について説明したが、これに限定されない。車両走行用の動力源は、エンジン70に限らず、電動機で構成されていてもよい。
上述の実施形態では、車両用空調装置の空調ユニット10に本発明の蒸発器16を適用する例について説明したが、これに限定されない。本発明の蒸発器16は、例えば、家庭用や工場用の室内の空調装置に対しても適用可能である。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、蓄冷熱交換器は、上方側および下方側のうち、低温側の空気が流入する部位に融点の低い第1蓄冷材を有する第1蓄冷器が配設され、高温側の空気が流入する部位に融点の高い第2蓄冷材を有する第2蓄冷器が配設されている。
また、第2の観点によれば、蓄冷熱交換器は、第1蓄冷器が第1蓄冷材を封入する第1蓄冷ケースを有し、第2蓄冷器が第2蓄冷材を封入する第2蓄冷ケースを有している。そして、第2蓄冷ケースは、第2蓄冷材の封入量が第1蓄冷ケースにおける第1蓄冷材の封入量よりも多くなるように、容積が第1蓄冷ケースの容積よりも大きくなっている。
このように、第2蓄冷ケースの容積を第1蓄冷ケースの容積よりも大きくすれば、高温側の空気が流入する部位に配設された第2蓄冷材が溶けきるまでに要する時間(すなわち、放冷時間)を長くすることができる。
また、第3の観点によれば、蓄冷熱交換器は、第1蓄冷器が、一方の端部および他方の端部のうち、低温側の空気と熱交換する冷媒が流れる低温側端部に近接する位置に配設されている。また、第2蓄冷器は、一方の端部および他方の端部のうち、高温側の空気と熱交換する冷媒が流れる高温側端部に近接する位置に配設されている。
このように、第1蓄冷器および第2蓄冷器を複数の冷媒管の長手方向の両端部に近接する位置に配設する構成とすれば、複数の冷媒管の中央部に空気を流通させる空間を充分に確保することができる。
また、第4の観点によれば、蓄冷熱交換器は、冷媒との熱交換により冷熱を蓄熱する第3蓄冷材を有する少なくとも1つの第3蓄冷器を備える。そして、第3蓄冷器は、低温側部位および高温側部位の双方に当接するように配設されている。
これによれば、蓄冷熱交換器の上方側と下方側とに同等の温度の空気が流入した場合に、蓄冷熱交換器の上方側を通過した空気温度と下方側を通過した空気温度とが、大きく乖離してしまうことを抑えることができる。
上述の実施形態の一部または全部で示された第5の観点によれば、空調ユニットの蓄冷熱交換器は、外気が流入する部位に融点の低い第1蓄冷材を有する第1蓄冷器が配設され、内気が流入する部位に融点の高い第2蓄冷材を有する第2蓄冷器が配設されている。
また、第6の観点によれば、空調ユニットの蓄冷熱交換器は、第1蓄冷器が第1蓄冷材を封入する第1蓄冷ケースを有し、第2蓄冷器が第2蓄冷材を封入する第2蓄冷ケースを有している。そして、第2蓄冷ケースは、第2蓄冷材の封入量が第1蓄冷ケースにおける第1蓄冷材の封入量よりも多くなるように、容積が第1蓄冷ケースの容積よりも大きくなっている。
このように、第2蓄冷ケースの容積を第1蓄冷ケースの容積を大きくすれば、車室内空気が流入する部位に配設された第2蓄冷材が溶けきるまでに要する時間(すなわち、放冷時間)を長くすることができる。
また、第7の観点によれば、空調ユニットの蓄冷熱交換器は、第1蓄冷器が一方の端部に近接する位置に配設されており、第2蓄冷器が他方の端部に近接する位置に配設されている。
このように、第1蓄冷器および第2蓄冷器を複数の冷媒管の長手方向の両端部に近接する位置に配設する構成とすれば、複数の冷媒管の中央部に空気を流通させる空間を充分に確保することができる。
また、第8の観点によれば、空調ユニットの蓄冷熱交換器は、冷媒との熱交換により冷熱を蓄熱する第3蓄冷材を有する少なくとも1つの第3蓄冷器を備える。そして、第3蓄冷器は、上方側部位および下方側部位の双方に当接するように配設されている。
これによれば、蓄冷熱交換器の上方側と下方側とに同等の温度の空気が流入した場合に、蓄冷熱交換器の上方側を通過した空気温度と下方側を通過した空気温度とが、大きく乖離してしまうことを抑えることができる。
10 空調ユニット
16 蒸発器(蓄冷熱交換器)
161 冷媒管
161a 上方側部位(低温側部位)
161b 下方側部位(高温側部位)
40 下方側蓄冷器(第2蓄冷器)
41 下方側蓄冷材(第2蓄冷材)
50 上方側蓄冷器(第1蓄冷器)
51 上方側蓄冷材(第1蓄冷材)

Claims (8)

  1. 異なる温度域の空気が上方側と下方側とに分かれて流入することがある蓄冷熱交換器であって、
    冷媒が流通する複数の冷媒管(161)と、
    冷媒との熱交換により冷熱を蓄熱する第1蓄冷材(51)を有する少なくとも1つの第1蓄冷器(50)と、
    冷媒との熱交換により冷熱を蓄熱する第2蓄冷材(41)を有する少なくとも1つの第2蓄冷器(40)と、を備え、
    前記複数の冷媒管は、一方の端部が他方の端部よりも上方側に位置するように配設されており、
    前記複数の冷媒管のうち、隣り合う冷媒管との間には、空気が流通可能な隙間が形成されており、
    前記第1蓄冷器は、前記冷媒管において前記異なる温度域の空気における低温側の空気と熱交換する冷媒が流れる低温側部位(161a)に当接するように配設されており、
    前記第2蓄冷器は、前記冷媒管における前記異なる温度域の空気における高温側の空気と熱交換する冷媒が流れる高温側部位(161b)に当接するように配設されており、
    前記第1蓄冷材の融点は、前記第2蓄冷材の融点よりも低くなっている蓄冷熱交換器。
  2. 前記第1蓄冷器は、前記第1蓄冷材を封入する第1蓄冷ケース(52)を有し、
    前記第2蓄冷器は、前記第2蓄冷材を封入する第2蓄冷ケース(42)を有し、
    前記第2蓄冷ケースは、前記第2蓄冷材の封入量が前記第1蓄冷ケースにおける前記第1蓄冷材の封入量よりも多くなるように、容積が前記第1蓄冷ケースの容積よりも大きくなっている請求項1に記載の蓄冷熱交換器。
  3. 前記第1蓄冷器は、前記一方の端部および前記他方の端部のうち、前記低温側の空気と熱交換する冷媒が流れる低温側端部に近接する位置に配設されており、
    前記第2蓄冷器は、前記一方の端部および前記他方の端部のうち、前記高温側の空気と熱交換する冷媒が流れる高温側端部に近接する位置に配設されている請求項1または2に記載の蓄冷熱交換器。
  4. 冷媒との熱交換により冷熱を蓄熱する第3蓄冷材(31)を有する少なくとも1つの第3蓄冷器(30)を備え、
    前記第3蓄冷器は、前記低温側部位および前記高温側部位の双方に当接するように配設されている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の蓄冷熱交換器。
  5. 空気導入モードとして、車室外空気および車室内空気を分けて導入する内外気二層モードが設定可能に構成された空調ユニットであって、
    前記内外気二層モード時に前記車室外空気が流通する第1空気通路(121)が形成されると共に、前記第1空気通路の下方側に前記車室内空気が流通する第2空気通路(122)が形成された空調ケース(12)と、
    前記第1空気通路を流通する前記車室外空気および前記第2空気通路を流通する前記室内空気の双方が流入するように、前記空調ケースの内部に収容された蓄冷熱交換器(16)と、を備え、
    前記蓄冷熱交換器は、
    冷媒が流通する複数の冷媒管(161)と、
    冷媒との熱交換により冷熱を蓄熱する第1蓄冷材(51)を有する少なくとも1つの第1蓄冷器(50)と、
    冷媒との熱交換により冷熱を蓄熱する第2蓄冷材(41)を有する少なくとも1つの第2蓄冷器(40)と、を含んで構成されており、
    前記複数の冷媒管は、一方の端部側が前記第1空気通路に位置するように配設されると共に、他方の端部側が前記第2空気通路に位置するように配設されており、
    前記複数の冷媒管のうち、隣り合う冷媒管との間には、空気が流通可能な隙間が形成されており、
    前記第1蓄冷器は、前記冷媒管における前記第1空気通路に位置する上方側部位(161a)に当接するように配設されており、
    前記第2蓄冷器は、前記冷媒管における前記第2空気通路に位置する下方側部位(161b)に当接するように配設されており、
    前記第1蓄冷材の融点は、前記第2蓄冷材の融点よりも低くなっている空調ユニット。
  6. 前記第1蓄冷器は、前記第1蓄冷材を封入する第1蓄冷ケース(52)を有し、
    前記第2蓄冷器は、前記第2蓄冷材を封入する第2蓄冷ケース(42)を有し、
    前記第2蓄冷ケースは、前記第2蓄冷材の封入量が前記第1蓄冷ケースにおける前記第1蓄冷材の封入量よりも多くなるように、容積が前記第1蓄冷ケースの容積よりも大きくなっている請求項5に記載の空調ユニット。
  7. 前記第1蓄冷器は、前記一方の端部に近接する位置に配設されており、
    前記第2蓄冷器は、前記他方の端部に近接する位置に配設されている請求項5または6に記載の空調ユニット。
  8. 冷媒との熱交換により冷熱を蓄熱する第3蓄冷材(31)を有する少なくとも1つの第3蓄冷器(30)を備え、
    前記第3蓄冷器は、前記上方側部位および前記下方側部位の双方に当接するように配設されている請求項5ないし7のいずれか1つに記載の蓄冷熱交換器。
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