JP6578516B2 - 誘導電動機 - Google Patents

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    • H02K1/14Stator cores with salient poles

Description

本発明は、誘導電動機に関するものである。
従来、誘導電動機は、巻線工程を簡易にできる集中巻方式が知られている。
以下、その誘導電動機について図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、ステータコア101はステータ主極側内コア102とステータ補極側内コア103とロータ104から成る。
ステータ主極側内コア102およびステータ補極側内コア103は、積層電磁鋼鈑で構成されている。ステータ主極側内コア102には、主極側巻線106が巻かれた主極側ボビン105が、挿入されている。ステータ補極側内コア103には、補極側巻線108が巻かれた補極側ボビン107が、挿入されている。ステータ主極側内コア102およびステータ補極側内コア103は、積層電磁鋼鈑で構成されたステータ外コア110に圧入接合されている。ロータ104は積層電磁鋼鈑で構成されている。ロータ104には、スロット111と呼ばれる穴がある。スロット111の中には、導電体としてアルミが充填され、ロータ104はアルミダイカストで一体成形されている。ロータ104は、シャフト112に圧入接合されている。
集中巻方式においては、主極側巻線106および補極側巻線108の極間で磁束変化が急峻なため、円滑な回転磁界の発生には不利な巻線方式となっていた。このため、集中巻方式においては、回転磁界の不均一が、ロータ104の回転脈動の要因となり、振動・騒音の要因となっていた。
そこで従来技術では、振動・騒音を防止するために、ロータ104とステータ主極側内コア102間のエアギャップを均一にせず、不均一に設定している。
特開2005−57897号公報
このような従来の誘導電動機においては、ステータコアが分割もしくは展開方式の構成となっており、主コイルと補コイルが独立して交互に存在する。このような構成では、独立したコイルやコア間において、磁界の流れを円滑にすることが困難となる。特に従来技術に記載のように主コイルと補コイルの巻き量が不均一の場合や、ロータに対向するコアの形状が同様ではない場合には、不均一な磁界により脈動が発生し、振動・騒音の要因となってしまう。また、低出力の小型誘導電動機においては、小さな磁界により駆動させる必要があり、不均一な磁界の影響が大きくなる。このためギャップを不均一にするのみでは磁界の流れの円滑化が難しく、脈動を低減することが困難であった。
本発明に係る誘導電動機は、内転型の誘導電動機であって、ロータと、ロータを中心に複数の分割鉄心Aと複数の分割鉄心Bとを交互に円環状に結合したステータと、を備える。複数の分割鉄心Aの各々は、外周側に配置される継鉄部と継鉄部から内周側に突出する歯部とが一体となっている。複数の分割鉄心Bは、分割鉄心Aと同数であって、各々は継鉄部に挟持される補継鉄部を有する。歯部は、継鉄部から内周側に突出し継鉄部よりも周方向の長さが短い基部と、基部の内周側端部でロータに対向し左右周方向に同長に広がった曲がり部と、を有する。曲がり部とロータとのギャップは、基部側が狭く、基部側から曲がり部の周方向先端に向かって滑らかに広く構成されている。複数の分割鉄心Aの各々の曲がり部の周方向先端は、隣接する複数の分割鉄心Aにおける曲がり部の周方向先端と隣接し、継鉄部及び補継鉄部にて構成されるステータの外周、及びロータの外周は、真円形であり、曲がり部で構成されるステータの内周は、略円形であり、等間隔で真円形に対して外周方向に膨出する膨出部を有する。
また、本発明に係る別の誘導電動機は、内転型の誘導電動機であって、ロータと、ロータを中心に複数の分割鉄心Aを円環状に結合したステータと、を備える。
複数の分割鉄心Aの各々は、外周側に配置される継鉄部と継鉄部から内周側に突出する歯部とが一体となっている。歯部は、継鉄部から内周側に突出し継鉄部よりも周方向の長さが短い基部と、基部の内周側端部でロータに対向し左右周方向に同長に広がった曲がり部と、を有する。曲がり部とロータとのギャップは、基部側が狭く、基部側から曲がり部
の周方向先端に向かって滑らかに広く構成されている。複数の分割鉄心Aの各々の曲がり部の周方向先端は、隣接する複数の分割鉄心Aにおける曲がり部の周方向先端と隣接し、継鉄部にて構成されるステータの外周、及びロータの外周は、真円形であり、曲がり部で構成されるステータの内周は、略円形であり、等間隔で真円形に対して外周方向に膨出する膨出部を有する。
このような誘導電動機は、磁界の不均一化を低減でき、結果的に低振動、低騒音である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る誘導電動機のステータとロータを示す断面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係るギャップを強調した断面図である。 図3Aは、本発明の第1の実施の形態に係る誘導電動機の各部サイズを示す図である。 図3Bは、図3Aの図の部分拡大図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る誘導電動機の概略回路図である。 図5Aは、膨出部を備えない誘導電動機の脈動特性グラフである。 図5Bは、隣接する曲がり部の長さが異なる誘導電動機の脈動特性グラフである。 図5Cは、第1の実施の形態に係る誘導電動機の脈動特性グラフである。 図6は、従来及び第1の実施の形態に係る誘導電動機の性能特性を示す図である。 図7Aは、本発明の第2の実施の形態に係る誘導電動機のステータとロータを示す断面図である。 図7Bは、図7Aの断面図の隣接部13近傍を示す部分拡大図である。 図8Aは、本発明の第2の実施の形態に係る誘導電動機の各部サイズを示す図である。 図8Bは、図8Aの図の部分拡大図である。 図9は、従来の誘導電動機のステータコアを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して二度目以降の説明を省略している。さらに、各図面において、本発明に直接には関係しない各部の詳細については説明を省略している。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、図1を用いて本実施の形態に係る誘導電動機について説明する。なお図1は、本実施の形態に係る誘導電動機10のステータとロータを示す断面図である。
図1に示すように、本実施の形態における誘導電動機10は、中空円筒形状のステータ1と、その中空部に設けられたロータ7とを備えている。
ステータ1は、4つの分割鉄心A2と4つの分割鉄心B3とを備えている。4つの分割鉄心A2と4つの分割鉄心B3とは、ロータ7を中心に、交互に円環状に結合している。すなわち、ステータ1は、円環状である。
分割鉄心A2は、本実施の形態では、円環状のステータ1の90度毎に4個備えられている。また分割鉄心A2は、外周側(外径側)で分割鉄心Bと接続される継鉄部2aと、この継鉄部2aから内周側(内径側)に突出した歯部2dとで構成されている。
歯部2dは、継鉄部2aよりも周方向の長さが短い基部2bと、基部2bの内径側端部にて、ロータ7に対して左右周方向に同じ長さで広がるように設けられた曲がり部2cとで構成されている。言い換えれば、基部2bは、外周部を構成する継鉄部2aと、内周部を構成する曲がり部2cとを連結している。歯部2dの両端には、ステータスロット8が構成され、全体として4組のステータスロット8が備えられる。対向する2つの分割鉄心A2については、歯部2dに、絶縁処理された後、主巻線4が巻装されている。また、主巻線4が巻かれた分割鉄心A2に隣接する2つの分割鉄心A2については、同じく歯部2dに、絶縁処理が施された後、補助巻線5が巻装されている。
分割鉄心B3は、分割鉄心A2の継鉄部2aに挟持される補継鉄部12を備える。つまり分割鉄心B3は、分割鉄心A2と同数備えられている。分割鉄心B3と分割鉄心A2とが外径側にて交互に円環状に接続されることで、外周が真円であるステータ1が構成される。そして円環状において、歯部2dは、ロータ7の軸中心から放射状に配置される。
補継鉄部12は、継鉄部2aとは異なり、内周側に突出した歯部等を供えない。つまりステータ1の外周部のみを構成する。補継鉄部12は、側面視にして矩形であり、表面がステータ1の外周面を構成するため緩やかな曲面となっている。ここでいう側面視とは、図1中の矢印X方向からの視点を指す。
曲がり部2cは、歯部2dから周方向左右に同じ寸法だけ広がった形状をしている。そして、曲がり部2cの周方向先端は、隣接する分割鉄心A2の同じく曲がり部2cの周方向先端と隣接し、隣接部13を構成する。ただし隣接部13において、曲がり部2cの周方向先端同士は接触していない。また曲がり部2cは、基部2bの中心近傍から左右周方向の先端に向かって徐々に径方向の厚みWを細くしている。
4つの分割鉄心A2の曲がり部2cで構成される内周面は、円筒形のロータ7の側面に対向し、断面形状にして略円形となっている。
分割鉄心A2および分割鉄心B3は、積層電磁鋼板からなる。
ロータ7は、円筒形をしており分割鉄心A2と同じく積層電磁鋼板からなる。ロータ7は、外周部にロータスロット9と呼ばれる穴を有する。ロータ7は、導電体としてアルミニウムが各ロータスロット9に充填され一体成型されている。またロータ7は、外周が真円を成す。
上述した中空円筒形状のステータ1の中空部にロータ7を設け、主巻線4及び補助巻線5に通電することで、ロータ7が回転軸を中心として回転駆動する。つまり、内転型の誘導電動機10が構成される。つまり、ロータ7の外周とステータ1の内周との間には、全周にわたって、回転駆動するためのギャップ(空隙)が存在するが、詳細は後述する。
続いて、図2を参照し、ステータ1と、ロータ7との構造の詳細について説明する。なお図2は、本実施の形態に係るギャップを強調した断面図である。図2では、ロータ7について、図面の視認性を向上させるため、ロータスロット9は省略している。
ギャップ6は、分割鉄心A2の曲がり部2cとロータ7との間に形成される、ドーナツ形状を有する空間である。ギャップ6は、内周がロータ7の外周に該当し、即ち真円である。またギャップ6の外周は、当該真円に対して略円形をしている。ギャップ6は、曲がり部2cの内周面において基部中心軸と交わる点、即ち4つの基部中心点21において最も狭く、周方向先端にかけて徐々に広くなっている。そして隣接部13であって、2つの基部中心点21から等距離に有る膨出点22において最も広く構成されている。
また別の言い方をすれば、ギャップ6の外周およびステータ1(ステータ1の分割鉄心A2)の内周は、ロータ7の中心軸23からの距離が、基部中心点21において最小となる。そして2つの基部中心点21から等距離にある膨出点22において、真円形に対して外周方向に滑らかに膨出する膨出部24を備えている。本実施の形態では、膨出部24は等間隔に4つ存在する。すなわち、曲がり部2cの内周面(ギャップ6の外周)は、略円形を形成すると述べたが、完全な円形ではない。
上記略円形のギャップ6、つまり膨出部24等の形状は、真円であるロータ7の外周と、所定の曲率を設けて設計された曲がり部2cの内周面で構成されている。
ギャップ6の具体的なサイズについては、誘導電動機の出力帯に応じ最適値が存在する。拡大させすぎるとトルク低下につながり、拡がりが小さいと効果が薄い。
出力10W程度の小型の誘導電動機においては、基部中心点21におけるギャップ6の最小値に対して、膨出点22におけるギャップ6の最大値を約3倍程度にすると、トルクの低下なく且つ、脈動を低減するのに効果的であることを見出した。
続いて、図3A、3Bを用いて上述したステータ1及びロータ7のサイズを具体的に示す。図3Aは、本実施の形態に係る誘導電動機の各部サイズを示す図である。図3Bは、図3Aの図の部分拡大図である。
ステータ1の外周の直径は48mmであり、内周の直径は26mmである。ここでいう内周の直径はロータ7と対向する最短部、つまり歯部2dの径方向中心における直径を指す。そして、膨出部24は、上述内径真円形に対して、1.53%以下の範囲で外周側に膨出している。これを基に算出すると、膨出部24におけるギャップ6の幅は、ロータ7と対向する最短部の直径プラス0.4mm以下となる。当然ながら、ギャップ6の最小幅は、0.4mmより小さい値となる。言い換えると、半径方向におけるギャップ6の幅はこの半分、つまり0.2mmより小さい値となる。すなわち、ステータ1の外周は、直径が48mmの真円形である。ステータ1の内周は、略円形であり、内周の最短部直径が26mmであり、内周の最長部直径が26.4mm(もしくは26.4mm以下)である。ステータ1の内周は、ステータ1の内周の最短部直径の真円形に対して、最も外に膨出している点で1.53%(もしくは1.53%以下)外周方向に膨出している。
また曲がり部2cは、基部2bとつながっている部分から周方向に徐々に細くなっている点は上述した。これについて、先端は電磁鋼板の打ち抜き工程による制約のため、厚みWについて0.8mmを確保している。
以上の構成を備える誘導電動機を、図4の誘導電動機の概略回路図に示す回路に接続する。つまり、主巻線4と補助巻線5を並列に接続し、補助巻線5側にはコンデンサを接続する。そしてこの回路に交流電源を接続する。
コンデンサにより補助巻線5の電流位相が進相し、主巻線4に先んじて磁界が発生する。これに、遅れて主巻線4にも同様に磁界を発生する。この主巻線4と補助巻線5の磁界変化が回転磁界を発生させる。ロータスロット9に導電体であるアルミニウムが充填されているため、ロータ7には電流が発生する。そしてこの電流が回転トルクとなりロータ7を回転させる。
ここで、ロータ7を円滑に回転させるためには、回転磁界をいかに円滑に発生させるかが重要となる。回転磁界を正弦波状にすることで最も回転を円滑にできるとされている。
回転磁界の急峻を避けるため、一般に分割鉄心におけるロータ側の左右周方向の先端は、磁気飽和を狙い極力細く設計される。しかしながら、本実施の形態に示すような小型誘導電動機、特に出力帯が10W程度の誘導電動機においては、先端を金型打ち抜き限度の0.8mmとしても磁気飽和する程の磁束量とならない。つまり、先端を細く設計するのみでは円滑な回転が得られない。
そのため、本実施の形態に係る誘導電動機10においては、先端の設計配慮に加え、膨出部24によってギャップ6を拡大させている。さらに、分割鉄心A2と分割鉄心B3とを交互に円環状に接続し、ロータ7に対向するのは分割鉄心A2の曲がり部2cのみである。つまり、同一形状の曲がり部2cにおける周方向先端同士が隣接する。別の言い方をすれば、複数の分割鉄心A2の各々の曲がり部2cの周方向先端は、隣接する複数の分割鉄心A2における曲がり部2cの周方向先端と隣接する。このため、全周にわたって同一形状、すなわち正弦波状の回転磁界を得ることができる。これにより、磁気変化の急峻を低減し、結果として運転時の脈動を低減し、振動・騒音を低減することができる。
また、ステータ1、ロータ7共に円形をしており、膨出部24は円周上を等間隔に均等に設けられているため、さらな脈動の低減に寄与している。
続いて、図5を参照しながら従来の誘導電動機と本実施の形態に係る誘導電動機の脈動特性グラフを示す。図5Aは、膨出部を備えない誘導電動機の脈動特性グラフ、図5Bは、隣接する曲がり部の長さが異なる誘導電動機の脈動特性グラフ、図5Cは、本実施の形態に係る誘導電動機の脈動特性グラフである。なお、縦軸はトルク(単位:N・m)を示し、横軸は時間(単位:s)を示す。また各図の左側に示された矢印は、同一スケールを示す。
図5Aに示す誘導電動機は、本実施の形態に係る誘導電動機と同様で有るが、膨出部24は備えていない。つまり、ギャップの幅は全周にわたって0.2mmとしている。
図5Aに示すように、膨出部24を備えない誘導電動機においては、図5Cに示す本実施の形態に係る誘導電動機と比較し、回転時に脈動が発生しているのがわかる。そしてこの脈動は、単位時間当たりの振幅は小さく数が多い。つまり、小刻みに揺れる小さい脈動が多いことが理解できる。
また図5Bに示すように、膨出部を備えるが、隣接する曲がり部の形状(周方向の長さ)が互いに異なる構成としている。ここで言う異なる構成とは、4つの曲がり部のうち、対向する2つの曲がり部同士の周方向の長さは同一で有るが、隣接する2つの曲がり部同士の長さが異なることを指す。
図5Bに示すように、隣接する曲がり部の形状が互いに異なることで、図5Cに示す本実施の形態に係る誘導電動機と比較し、振幅が非常に大きくなっていることがわかる。これは、大きく揺れる脈動が発生していることを示す。
これらに対して図5Cでは、先端を細くし、かつ膨出部24を設け、さらに同一構造の曲がり部2cを膨出部24で隣接させている。また、ステータ1、ロータ7ともに円形としている。これにより、従来の誘導電動機と比較して、小刻みな脈動及び大きく揺れる脈動の双方が大幅に低減されているのがわかる。
図6は、従来及び本実施の形態に係る誘導電動機(新構造)それぞれの性能特性を示す図である。
図6に示すように、本実施の形態に係る誘導電動機では、従来の誘導電動機と比較して、トルクが小さい場合には脈動が低減されるにもかかわらず、同一トルク、同一出力が得られているのがわかる。
(第2の実施の形態)
続いて図7A、7Bを参照しながら、第1の実施の形態に示した誘導電動機10とは構成の異なる誘導電動機30について説明を行う。図7Aは、第2の実施の形態に係る誘導電動機のステータとロータを示す断面図である。また図7Bは、図7Aの断面図の隣接部13近傍を示す部分拡大図である。
本実施の形態において、第1の実施の形態と異なる点は、誘導電動機30が分割鉄心Bを備えていない点である。
つまり、本実施の形態において、ステータ1bは、8個の分割鉄心A2を円環状に結合して構成されている。これに伴い、ステータスロット8は全体で8個存在し、また膨出部24も全体として8箇所存在する。そして、分割鉄心Bがない為、分割鉄心A2の各部サイズが異なる。つまり、曲がり部2cに比べて継鉄部2aの周方向の長さが長くなっている。
ただし、第1の実施の形態での特徴は第1の実施の形態と同様である。つまり、ギャップ6およびステータ1b(ステータ1bの分割鉄心A2)の内周に膨出部24が存在する点、膨出部24が円周上に均等に配置されている点は第1の実施の形態と同様である。また、曲がり部2cが隣接する先端は同一形状である点、別の言い方をすれば、複数の分割鉄心A2の各々の曲がり部2cの周方向先端は、隣接する複数の分割鉄心A2における曲がり部2cの周方向先端と隣接する点は第1の実施の形態と同様である。また、ステータ1bの外周及びロータ7の外周は真円でありギャップ6は略円形である点等は第1の実施の形態と同様である。
続いて、図8A、8Bを用いて上述したステータ1b及びロータ7のサイズを具体的に示す。図8は、本実施の形態に係る誘導電動機の各部サイズを示す図である。図8Bは、図8Aの図の部分拡大図である。
誘導電動機30において、ステータ1の外周の直径は87mmであり、内周の直径は48mmである。ここでいう内周の直径はロータ7と対向する最短部(歯部2dの径方向中心)の直径を指す。そして、膨出部24は、上述内周真円形に対して、0.83%以下の範囲で外周側に膨出している。つまり、膨出部24におけるギャップ6の幅は、ロータ7と対向する最短部(歯部2dの径方向中心)の直径プラス0.4mm以下となる。当然ながら、ギャップ6の最小幅は、0.4mmより小さい値となる。すなわち、ステータ1の外周は、直径が87mmの真円形である。ステータ1の内周は、略円形であり、内周の最短部直径が48mmであり、内周の最長部直径が48.4mm(もしくは48.4mm以下)である。ステータ1の内周は、ステータ1の内周の最短部直径の真円形に対して、最も外に膨出している点で0.83%(もしくは0.83%以下)外周方向に膨出している。
また曲がり部2cの先端は電磁鋼板の打ち抜き工程による制約のため、厚みWについて0.8mmを確保している。
以上の構成においても、第1の実施の形態と同様、先端の設計配慮に加え、膨出部24によってギャップ6を拡大させている。さらに、分割鉄心A2を交互に円環状に接続し、ロータ7に対向するのは分割鉄心A2の曲がり部2cのみである。つまり、同一形状の曲がり部2cにおける周方向先端同士が隣接するため、全周にわたって同一形状、つまり正弦波状の回転磁界を得ることができる。これにより、磁気変化の急峻を低減し、即ち運転時の脈動を低減し、振動・騒音を低減することができる。
また、ステータ1b、ロータ7共に円形をしており、膨出部24は円周上を等間隔に均等に設けられているため、さらなる脈動の低減に寄与している。
(変形例)
以上、本発明に係る2つの誘導電動機について説明を行った。
上記説明において、真円との表現を行ったが、これは設計上の円形を意味する。つまり、製造上の精度の制約により純粋な真円が得られない場合においてはこれも真円とする。また、例えば製造上必要とされる真円上の微小な凹凸の存在等は特に問題にならず、これも真円に含まれる。ただしこのような凹凸は、回転運動における脈動に影響を与えるため、円周上で一定間隔に配置されるのが好ましい。
本発明にかかる誘導電動機は、低振動・低騒音を可能とするものであるので、家電機器等に使用される低振動・低騒音誘導電動機等として有用である。
1,1b ステータ
2 分割鉄心A
2a 継鉄部
2b 基部
2c 曲がり部
2d 歯部
3 分割鉄心B
4 主巻線
5 補助巻線
6 ギャップ
7 ロータ
8 ステータスロット
9 ロータスロット
10,30 誘導電動機

Claims (8)

  1. ロータと、
    前記ロータを中心に、各々外周側に配置される継鉄部と当該継鉄部から内周側に突出する歯部とが一体となった複数の分割鉄心Aと、前記分割鉄心Aと同数であって各々前記継鉄部に挟持される補継鉄部を有する複数の分割鉄心Bと、を交互に円環状に結合したステータと、を備え、
    前記歯部は、前記継鉄部から内周側に突出し当該継鉄部よりも周方向の長さが短い基部と、前記基部の内周側端部で前記ロータに対向し左右周方向に同長に広がった曲がり部と、を有し、
    前記曲がり部と前記ロータとのギャップは、前記基部側が狭く、前記基部側から前記曲がり部の周方向先端に向かって滑らかに広く構成し、
    前記複数の分割鉄心Aの各々の前記曲がり部の周方向先端は、
    隣接する前記複数の分割鉄心Aにおける前記曲がり部の周方向先端と隣接し、前記継鉄部及び前記補継鉄部にて構成される前記ステータの外周、及び前記ロータの外周は、真円形であり、
    前記曲がり部で構成される前記ステータの内周は、略円形であり、等間隔で真円形に対して外周方向に膨出する膨出部を有する、
    内転型の誘導電動機。
  2. ロータと、
    前記ロータを中心に、各々外周側に配置される継鉄部と当該継鉄部から内周側に突出する歯部とが一体となった複数の分割鉄心Aと、前記分割鉄心Aと同数であって各々前記継鉄部に挟持される補継鉄部を有する複数の分割鉄心Bと、を交互に円環状に結合したステータと、を備え、
    前記歯部は、前記継鉄部から内周側に突出し当該継鉄部よりも周方向の長さが短い基部と、前記基部の内周側端部で前記ロータに対向し左右周方向に同長に広がった曲がり部と、を有し、
    前記曲がり部と前記ロータとのギャップは、前記基部側が狭く、前記基部側から前記曲がり部の周方向先端に向かって滑らかに広く構成し、
    前記複数の分割鉄心Aの各々の前記曲がり部の周方向先端は、
    隣接する前記複数の分割鉄心Aにおける前記曲がり部の周方向先端と隣接し、
    前記ステータの内周は、略円形であり、前記ステータの内周の最短部直径の真円形に対して、最も外に膨出している点で1.53%以下の範囲で外周方向に膨出している、
    内転型の誘導電動機。
  3. ロータと、
    前記ロータを中心に、各々外周側に配置される継鉄部と当該継鉄部から内周側に突出する歯部とが一体となった複数の分割鉄心Aと、前記分割鉄心Aと同数であって各々前記継鉄部に挟持される補継鉄部を有する複数の分割鉄心Bと、を交互に円環状に結合したステータと、を備え、
    前記歯部は、前記継鉄部から内周側に突出し当該継鉄部よりも周方向の長さが短い基部と、前記基部の内周側端部で前記ロータに対向し左右周方向に同長に広がった曲がり部と、を有し、
    前記曲がり部と前記ロータとのギャップは、前記基部側が狭く、前記基部側から前記曲がり部の周方向先端に向かって滑らかに広く構成し、
    前記複数の分割鉄心Aの各々の前記曲がり部の周方向先端は、
    隣接する前記複数の分割鉄心Aにおける前記曲がり部の周方向先端と隣接し、前記ステータは、外周の直径が48mmであり、内周の最短部直径が26mmであり、内周の最長部直径が26.4mm以下である、
    内転型の誘導電動機。
  4. 前記曲がり部は、前記基部から左右周方向の先端に向かって径方向の厚みを細くした、
    請求項1又は請求項2に記載の誘導電動機。
  5. ロータと、
    前記ロータを中心に、各々外周側に配置される継鉄部と当該継鉄部から内周側に突出する歯部とが一体となった複数の分割鉄心Aを円環状に結合したステータと、を備え、
    前記歯部は、前記継鉄部から内周側に突出し当該継鉄部よりも周方向の長さが短い基部と、前記基部の内周側端部で前記ロータに対向し左右周方向に同長に広がった曲がり部と、を有し、
    前記曲がり部と前記ロータとのギャップは、前記基部側が狭く、前記基部側から前記曲がり部の周方向先端に向かって滑らかに広く構成し、
    前記複数の分割鉄心Aの各々の前記曲がり部の周方向先端は、
    隣接する前記複数の分割鉄心Aにおける前記曲がり部の周方向先端と隣接し、
    前記継鉄部にて構成される前記ステータの外周、及び前記ロータの外周は、真円形であり、
    前記曲がり部で構成される前記ステータの内周は、略円形であり、等間隔で真円形に対して外周方向に膨出する膨出部を有する、
    内転型の誘導電動機。
  6. ロータと、
    前記ロータを中心に、各々外周側に配置される継鉄部と当該継鉄部から内周側に突出する歯部とが一体となった複数の分割鉄心Aを円環状に結合したステータと、を備え、
    前記歯部は、前記継鉄部から内周側に突出し当該継鉄部よりも周方向の長さが短い基部と、前記基部の内周側端部で前記ロータに対向し左右周方向に同長に広がった曲がり部と、を有し、
    前記曲がり部と前記ロータとのギャップは、前記基部側が狭く、前記基部側から前記曲がり部の周方向先端に向かって滑らかに広く構成し、
    前記複数の分割鉄心Aの各々の前記曲がり部の周方向先端は、
    隣接する前記複数の分割鉄心Aにおける前記曲がり部の周方向先端と隣接し、
    前記ステータの内周は、略円形であり、前記ステータの内周の最短部直径の真円形に対して、最も外に膨出している点で0.83%以下の範囲で外周方向に膨出している、
    内転型の誘導電動機。
  7. ロータと、
    前記ロータを中心に、各々外周側に配置される継鉄部と当該継鉄部から内周側に突出する歯部とが一体となった複数の分割鉄心Aを円環状に結合したステータと、を備え、
    前記歯部は、前記継鉄部から内周側に突出し当該継鉄部よりも周方向の長さが短い基部と、前記基部の内周側端部で前記ロータに対向し左右周方向に同長に広がった曲がり部と、を有し、
    前記曲がり部と前記ロータとのギャップは、前記基部側が狭く、前記基部側から前記曲がり部の周方向先端に向かって滑らかに広く構成し、
    前記複数の分割鉄心Aの各々の前記曲がり部の周方向先端は、
    隣接する前記複数の分割鉄心Aにおける前記曲がり部の周方向先端と隣接し、前記ステータは、外周の直径が87mmであり、内周の最短部直径が48mmであり、内周の最長部直径が48.4mm以下である、
    内転型の誘導電動機。
  8. 前記曲がり部は、前記基部から左右周方向の先端に向かって径方向の厚みを細くした、請求項5から請求項7のいずれかに記載の誘導電動機。
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