以下、本開示の好ましい実施形態を添付された図面を参照して説明する。そして、本開示を説明するにあたって、関連した公知機能又は構成についての具体的な説明が本開示の要旨を不要に不明確にする場合があると判断された場合、その詳細な説明は省略する。また、後述される用語らは本開示での機能を考慮して定義された用語らであって、これはユーザ、運用者の意図又は慣例などによって異なる場合がある。したがって、その定義は本明細書全般にわたる内容に基づいて行われるべきである。
本開示の実施形態に係る端末(mobile station、MS)は、固定されてもよく、移動性を有してもよく、UE(user equipment)、MT(mobile terminal)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、無線機器(wireless device)、PDA(personal digital assistant)、携帯機器(handheld device)などのような他の用語で呼ばれる場合もある。
また、本開示の実施形態に係る基地局は、一般に端末と通信する固定されたノード又は移動可能なノードであってもよく、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)などのような他の用語で呼ばれる場合もある。
以下、本開示では、認可及び免許不要帯域多重無線アクセス技術(Multi−RAT)環境で認可帯域通信システムと免許不要帯域通信システムを同時にサポートする端末の電力消耗を減少させるための方法及び装置について説明する。
図1は、認可帯域及び免許不要帯域多重無線アクセス技術(Multi−RAT)環境のネットワークシステムを示す。図1を参照すると、本開示の実施形態で、端末120は、認可帯域のマクロセルネットワークと免許不要帯域の小型セルネットワークが共存する環境で、認可帯域のマクロ基地局100及び免許不要帯域の小型基地局ら111乃至116と通信できる。したがって、本開示の実施形態に係る端末120は、認可帯域のマクロ基地局100と通信するための通信モジュール及び免許不要帯域の小型基地局ら111乃至116と通信するための通信モジュールを含むことができる。ここで、マクロ基地局100は、認可帯域を用いてチャネルを占有でき、広いカバレッジを有し、狭い(narrow)帯域幅を用いて、低いデータ伝送率を提供できる。一方、小型基地局ら111乃至116は、免許不要帯域を用いてチャネルを占有し、狭いカバレッジを有し、広い帯域幅を用いて、高いデータ伝送率を提供できる。
例えば、認可帯域のマクロ基地局100をLTEシステムのeNB200と仮定し、免許不要帯域の小型基地局111乃至116をWLANのAP210と仮定すると、端末120,220と通信するための多重無線アクセス技術環境のネットワーク構造は図2A又は図2Bの通りである。
図2A及び図2Bは、多重無線アクセス技術環境のネットワーク構造を示す。
図2A及び図2Bを参照すると、端末220は、eNB200及びAP210とデータとシグナリングを送受信できる。この時、本開示の実施形態に係るAP210は、端末220とのデータをGW/HSS(GateWay/Home Subscriber Server)240と直接送受信するが、端末220とのシグナリングはeNB200を介してMME(Mobility Management Entity)230、及びGW/HSS240と送受信できる。また、本開示の実施形態に係るAP210は、端末220とのデータ及びシグナリングを、eNB200を介してMME230、及びGW/HSS240と送受信できる。
例えば、本開示の実施形態に係る小型基地局111乃至116(例:AP210)は、端末120,220に対するシグナリングを、マクロ基地局100(例:eNB200)を介して送受信できる。また、本開示の実施形態に係る小型基地局111乃至116(例:AP210)は、端末120,220に対するデータを、マクロ基地局100を介して送受信するか、又は上位ネットワークノードと直接送受信できる。
以下、本開示の実施形態では、説明の便宜のために、小型基地局111乃至116(例:AP210)がマクロ基地局100(例:eNB200)を介してデータ及びシグナリングを送受信する場合を仮定して説明する。しかし、以下、本開示の実施形態は、小型基地局111乃至116(例:AP210)がマクロ基地局100(例:eNB200)を介してシグナリングを送受信し、上位ネットワークノードと直接データを送受信する場合にも適用され得る。ただし、小型基地局111乃至116が端末に対するデータを上位ネットワークノードと直接送受信する場合に生じる相違点については以下で説明する。
図3は、無線LAN(WLAN;Wireless Local Area Network)のPSM(Power Saving Mode)メカニズムを示す。
図3を参照すると、一般に免許不要帯域の無線LANをサポートする端末は電力消耗を減少させるために、PSMメカニズムを利用する。PSMメカニズムは、端末の無線LANをサポートする通信モジュールが、周期的に反復されるビーコン(beacon)区間にアウェイク状態(awake status)で動作し、受信されたビーコンを通してダウンリンクトラフィックがないと確認されると、次のビーコン区間になるまでスリープモードで動作する方式を意味する。例えば、無線LANのAP210は、周期的にビーコン310を伝送し、この時、ビーコン内に含まれたTIM(Traffic Indication Map)を通して端末220にトラフィックの存在有無を示す。したがって、端末220は、周期的なビーコン310伝送区間に基づいて無線LAN通信モジュールをアウェイク状態で動作させてビーコン310を受信する。端末220は、受信されたビーコン310に基づいてダウンリンクトラフィックが存在しないと確認された場合、次のビーコン310区間まで無線LAN通信モジュールをスリープ状態で動作させることができる。
上述のように、PSMメカニズムに従って動作する端末は、ダウンリンクデータが存在しないにもかかわらず、周期的に反復されるビーコン伝送区間ごとに無線LAN通信モジュールをアウェイク状態で動作させなければならず、周期的に多量の電力を消耗し得る。例えば、図4に示すように、端末がアウェイク状態で動作する区間(例:ウォーミングアップタイム区間及びアクティブタイム区間)に消耗される電力量はスリープ区間に消耗される電力量より大きい。一例として、例えば、ウォーミングアップタイム区間に消耗される電力は27.5mWで、スリープタイム区間に消耗される電力0.0033mWに比べて8000倍以上大きな値を有する。したがって、端末に対するダウンリンクデータが存在しない状況で、端末は周期的にビーコン受信のためにアウェイク状態で動作することによって不要に電力を消耗することになる。かかる不要な電力消耗を解決するために、ビーコン伝送周期を増加させる方法があるが、この場合、端末へのダウンリンクデータ伝送が遅れる場合がある。
また、PSMメカニズムに従って動作する端末は、オーバーラップされたカバレッジを有する多数のAPが密集した環境で、APのチャネル占有失敗によってダウンリンクデータを受信できない場合もある。
図5は、オーバーラップされた無線LAN密集環境でAPのチャネル占有失敗状況を示す。
図5を参照すると、オーバーラップされたカバレッジを有する多数のAPが密集した環境で、各AP210は、予め設定されたビーコン伝送周期にチャネルを占有できない場合がある。この場合、AP210は、予め設定されたビーコン伝送周期に該当する時点でなく、他の時点にビーコン信号を伝送できる。例えば、AP210がチャネル占有に成功した場合、a、b、c、d、及びe時点にビーコンを伝送するが、AP210がチャネル占有に失敗した場合は、b時点にビーコンを伝送できず、b′時点にビーコンを伝送する状況が発生する場合がある。端末は、PSMメカニズムに従って予め設定されたビーコン伝送周期にのみアウェイク状態で動作するので、b′時点に送信されるビーコンを受信することができない。したがって、b′時点に送信されるビーコンに端末220に対するダウンリンクデータが存在することを示す情報が存在しても、端末220はこれを認知できずスリープ状態で動作する。
したがって、本開示の実施形態では、端末の不要な電力消耗を最小化させながら、ダウンリンクデータ伝送遅延及び/又はデータ受信失敗状況を防止する方法及び装置について説明する。
以下、本開示の実施形態では、認可及び免許不要帯域の多重無線アクセス技術(Multi−RAT)環境で、端末に含まれた互いに異なる無線アクセス技術をサポートする多数個の通信モジュールらのうち一部の通信モジュールの活性化状態を維持し、他の通信モジュールの活性状態を制御する。以下で説明される実施形態では、認可帯域のマクロセルネットワークを第1アクセスシステムと称し、免許不要帯域の小型セルネットワークを第2アクセスシステムと称する。しかし、以下で説明される実施形態では、第1アクセスシステムが免許不要帯域の小型セルネットワークで、第2アクセスシステムが認可帯域のマクロセルネットワークである場合にも同じ方式で適用され得る。また、以下、本開示の実施形態では、説明の便宜のために、端末が第1アクセスシステムと第2アクセスシステムをサポートすることを仮定して説明するか、本開示の実施形態は、端末が3つ以上のアクセスシステムをサポートする場合にも同じ方式で適用され得る。
図6は、本開示の実施形態に係る多重無線アクセス技術をサポートする端末の第2アクセスモジュールの活性状態を制御する方式を示す。
図6を参照すると、端末620は、第1アクセスシステムをサポートする第1アクセスモジュール及び第2アクセスシステムをサポートする第2アクセスモジュールを含む。本開示の実施形態に係るアクセスモジュールは、モデム(modem)、RF(Radio Frequency)モジュール、及びPA(Power Amplifier)のうち少なくとも1つを含むことができる。
本開示の実施形態に係る端末620は、第1アクセスモジュール621の活性化状態を維持し、第1アクセス基地局600と通信できる。また、本開示の実施形態に係る端末620は、第1アクセスモジュール621の活性化状態を維持しながら、第1アクセス基地局600から受信される情報に基づいて、第2アクセスモジュール622を活性化又は非活性化させることができる。例えば、本開示の実施形態に係る端末620は、第1アクセス基地局600から第1アクセスシステムのリンクを介して受信される情報に基づいて、第2アクセスリンクに受信するトラフィックが存在するか否かを感知する。端末620は、第2アクセスリンクに受信するトラフィックが存在する間、第2アクセスモジュール622を活性化させ、第2アクセスリンクに受信するトラフィックが存在しない場合、第2アクセスモジュール622を非活性化させる。本開示の実施形態では、アクセスモジュールの活性化状態とは、アクセスモジュールがアウェイク状態(又はモード)で動作することを意味し、アクセスモジュールの非活性化状態とは、アクセスモジュールがスリープ状態(又はモード)で動作することを意味できる。
例えば、第1アクセス基地局600は、第2アクセス基地局610を介して端末620に伝送するダウンリンクトラフィックが発生したかを感知する。第1アクセス基地局600は、上位ネットワークノードからダウンリンクデータが受信された場合、ダウンリンクトラフィックが発生したことを感知できる。第1アクセス基地局600は、端末620に第2アクセスモジュール622の活性化を指示する信号を第1アクセスリンクを介して伝送できる。これにより、端末620は、非活性状態の第2アクセスモジュール622を活性化させて第2アクセス基地局から第2アクセスリンクを介して信号を受信する準備を行う。第1アクセス基地局600は、感知されたダウンリンクデータを第2アクセス基地局610に伝送する。第2アクセス基地局610は、第1アクセス基地局600から受信されるダウンリンクデータを第2アクセスリンクを介して端末620に伝送する。端末620は、活性化された第2アクセスモジュール622を用いて第2アクセス基地局610からのダウンリンクデータを受信する。
さらに、本開示の実施形態によれば、第1アクセス基地局600は、第2アクセス基地局610にダウンリンクデータを伝送した後、予め設定された時間内に上位ネットワークノードからダウンリンクデータがこれ以上受信されない場合、端末620に第2アクセスモジュール622の非活性化を指示する信号を第1アクセスリンクを介して伝送できる。端末620は、第1アクセス基地局600からの第2アクセスモジュール622の非活性化指示信号に基づいて、第2アクセスモジュール622を非活性化させることができる。
本開示の他の実施形態によれば、端末620は、ダウンリンクデータを受信した後、予め設定された時間内に第2アクセス基地局610からダウンリンクデータがこれ以上受信されない場合、第2アクセスモジュール622を自動的に非活性化させることができる。例えば、端末620は、第1アクセス基地局600から第2アクセスモジュール622の非活性化指示信号を受信せず、タイマーを用いて第2アクセスモジュール622を非活性化させることができる。タイマーに関する情報は第1アクセス基地局600から受信されてもよく、端末620に予め設定及び保存されてもよい。
図7は、本開示の一実施形態に係る端末の第2アクセスモジュールを活性化させる信号の流れを示す。ここでは、端末の第2アクセスモジュールが非活性化された状態の場合を仮定する。
図7を参照すると、第1アクセス基地局600は、ステップ701にて、第2アクセス基地局610を介して端末620に伝送するダウンリンクトラフィックを感知する。例えば、第1アクセス基地局600は、上位ネットワークノードから端末620の第2アクセスシステムに対するダウンリンクデータを受信する。第1アクセス基地局600は、ステップ703にて、端末620の第2アクセスモジュールが非活性化された状態であることを確認する。例えば、第1アクセス基地局600は、予め保存された端末620の第2アクセスモジュールに関する状態情報に基づいて、第2アクセスモジュールが非活性化された状態であることを確認することができる。
以降、第1アクセス基地局600は、ステップ705にて、第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号を第1アクセスリンクを介して端末620に伝送する。本開示の実施形態によれば、第1アクセス基地局600が認可帯域のLTEシステムである場合、第1アクセス基地局600は、RRC再設定メッセージを用いて端末620に第2アクセスモジュールの活性化を指示できる。他の実施形態によれば、第1アクセス基地局600が認可帯域のLTEシステムである場合、第1アクセス基地局600は、Sセル(secondary cell)の活性状態を制御する用途のMAC CE信号を用いて、端末620に第2アクセスモジュールの活性化を指示できる。他の実施形態によれば、第1アクセス基地局600が認可帯域のLTEシステムである場合、第1アクセス基地局600はPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を用いて端末620に第2アクセスモジュールの活性化を指示できる。上述した実施形態では、RRC再設定メッセージ、MAC CE、及びPDCCHの伝送速度又は伝送遅延が異なるので、端末620の第2アクセスモジュールがどれだけ短い時間で活性化されるべきであるかに基づいて、RRC再設定メッセージ、MAC CE、PDCCHのうちいずれか1つが選択されることができる。
第1アクセス基地局600は、ステップ707にて、端末620の第2アクセスモジュールに関する状態情報を活性状態に変更して保存する。第1アクセス基地局600は、ステップ709にて、ダウンリンクデータを第2アクセス基地局610に伝送する。本開示の実施形態によれば、ステップ705、ステップ707及びステップ709の遂行順序は設計方式によって変更されてもよい。
端末620は、第1アクセスモジュールを介して第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号を受信し、ステップ721にて、第2アクセスモジュールを活性化させる。
第2アクセス基地局610は、第1アクセス基地局600からダウンリンクデータを受信し、ステップ711にて、ダウンリンクデータを第2アクセスリンクを介して端末620に伝送する。
これにより、端末620は、第2アクセスモジュールを介して第2アクセス基地局610から伝送されるダウンリンクデータを受信することができる。
さらに、図7に図示していないが、端末620は、第2アクセスモジュールを活性化させた後、第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号に対する応答信号を第1アクセス基地局600に伝送してもよい。本開示の実施形態によれば、端末620は、応答信号を第1アクセスリンクを介して第1アクセス基地局600に伝送されてもよい。他の実施形態によれば、端末620は、応答信号を第2アクセスリンクを介して第2アクセス基地局610に伝送してもよい。この時、第2アクセス基地局610は、第1アクセス基地局600に応答信号を伝達してもよい。
さらに、第1アクセス基地局600は、第2アクセス基地局610に端末620の第2アクセスモジュールに関する状態情報を伝送してもよい。例えば、第1アクセス基地局600は、端末620の第2アクセスモジュールに関する状態情報が変更される度に、第2アクセス基地局610に変更された状態情報を伝送してもよい。他の例として、第1アクセス基地局600は、周期的に端末620の第2アクセスモジュールに関する状態情報を伝送してもよい。
図8Aは、本開示の他の実施形態に係る端末の第2アクセスモジュールを活性化させる信号の流れを示し、図8Dは、本開示の他の実施形態に係る第1アクセス制御伝送を介した第2アクセスモジュールの活性化、非活性化、及び伝送、並びにこれにより第2アクセス基地局のビーコン信号を端末が受信する時点及び動作を示す。また、図8Eは、一般的なビーコン信号のTIM構成を示す。ここでは、端末の第2アクセスモジュールが非活性化された状態の場合を仮定する。
図8Aを参照すると、第1アクセス基地局600は、ステップ801にて、第2アクセス基地局610を介して端末620に伝送するダウンリンクトラフィックを感知する。例えば、第1アクセス基地局600は、上位ネットワークノードから端末620の第2アクセスシステムに対するダウンリンクデータを受信する。第1アクセス基地局600は、ステップ803にて、端末620の第2アクセスモジュールが非活性化された状態であることを確認する。例えば、第1アクセス基地局600は、予め保存された端末620の第2アクセスモジュールに関する状態情報に基づいて、第2アクセスモジュールが非活性化された状態であることを確認することができる。
以降、第1アクセス基地局600は、ステップ805にて、第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号を第1アクセスリンクを介して端末620に伝送する。本開示の実施形態によれば、第1アクセス基地局600が認可帯域のLTEシステムである場合、第1アクセス基地局600は、RRC再設定メッセージを用いて端末620に第2アクセスモジュールの活性化を指示できる。他の実施形態によれば、第1アクセス基地局600が認可帯域のLTEシステムである場合、第1アクセス基地局600は、Sセル(secondary cell)の活性状態を制御する用途のMAC CE信号を用いて、端末620に第2アクセスモジュールの活性化を指示できる。他の実施形態によれば、第1アクセス基地局600が認可帯域のLTEシステムである場合、第1アクセス基地局600はPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を用いて端末620に第2アクセスモジュールの活性化を指示できる。上述した実施形態で、RRC再設定メッセージ、MAC CE、及びPDCCHの伝送速度又は伝送遅延が異なるので、端末620の第2アクセスモジュールがどれだけ短い時間で活性化されるべきであるかに基づいて、RRC再設定メッセージ、MAC CE、PDCCHのうちいずれか1つが選択されることができる。
第1アクセス基地局600は、ステップ807にて、端末620の第2アクセスモジュールに関する状態情報を活性状態に変更して保存する。第1アクセス基地局600は、ステップ809にて、第2アクセス基地局610にショートビーコン伝送を命令し、ステップ811にて、ダウンリンクデータを第2アクセス基地局610に伝送する。本開示の実施形態によれば、ステップ805乃至ステップ811の遂行順序は設計方式によって変更されてもよい。
端末620は、第1アクセスモジュールを介して第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号を受信し、ステップ821にて、第2アクセスモジュールを活性化させる。
第2アクセス基地局610は、第1アクセス基地局600から受信されたショートビーコン伝送命令に従って、ステップ813にて、ショートビーコンを伝送する。以降、第2アクセス基地局610は、ステップ815にて、ダウンリンクデータを第2アクセスリンクを介して端末620に伝送する。図8Dに示すように、ショートビーコン852は周期的に反復されるビーコン850伝送時点に伝送されるものでなく、ビーコン伝送周期の間の時点に伝送される。これは、端末620が第1アクセスモジュールを介して第2アクセスモジュール活性化信号を受信し、第2アクセスモジュールを活性化させた後、次のビーコン受信区間まで待機せず、ショートビーコン852を受信した後、直ちにダウンリンクデータを受信することができるようにするためである。ショートビーコンは、図8Eに示すように、公知のビーコン信号に含まれる情報のうち、端末620がダウンリンクデータを受信するために必要な一部の情報のみを含んで構成されることができる。ショートビーコンに対するより詳細な構成は、以下で図8F乃至図8Hを参照して詳細に説明する。
したがって、端末620は、第2アクセスモジュールを介して第2アクセス基地局610から伝送されるダウンリンクデータを受信することができる。本開示の実施形態によれば、第2アクセスモジュールが活性化された端末620は、ステップ813にて、ショートビーコン852を受信してダウンリンクデータ受信に必要な付加情報を獲得することによって、次のビーコン伝送時点まで待機せず、ステップ815にて、第2アクセスモジュールを介してダウンリンクデータを受信することができる。これにより、端末620のウエイクアップ(wakeup)遅延が減少し得る。
本開示の他の実施形態によれば、ステップ809及びステップ811が省略され、第1アクセス基地局600が端末620に伝送する第2アクセスモジュール活性化指示信号に追加情報を含めて伝送してもよい。追加情報は、第2アクセス基地局610を介して伝送されるダウンリンクデータに関する情報の場合がある。
さらに、図8Aに図示していないが、端末620は、第2アクセスモジュールを活性化させた後、第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号に対する応答信号を第1アクセス基地局600に伝送できる。本開示の実施形態によれば、端末620は、応答信号を第1アクセスリンクを介して第1アクセス基地局600に伝送することができる。他の実施形態によれば、端末620は、応答信号を第2アクセスリンクを介して第2アクセス基地局610に伝送できる。この時、第2アクセス基地局610は、第1アクセス基地局600に応答信号を伝達できる。
さらに、第1アクセス基地局600は、第2アクセス基地局610に端末620の第2アクセスモジュールに関する状態情報を伝送できる。例えば、第1アクセス基地局600は、端末620の第2アクセスモジュールに関する状態情報が変更される度に、第2アクセス基地局610に変更された状態情報を伝送できる。他の例として、第1アクセス基地局600は、周期的に端末620の第2アクセスモジュールに関する状態情報を伝送できる。
図8Bは、本開示の他の実施形態に係る端末の第2アクセスモジュールを活性化させる信号の流れを図示し、図8Dは、本開示の他の実施形態に係る第2アクセス基地局のビーコン信号伝送及び端末のビーコン信号受信時点を図示し、図8Eは、一般的なビーコン信号のフレーム構成を示す。
図8Bを参照すると、端末620は、ステップ820のように、第1アクセスモジュールのみを活性化させることができる。例えば、第2アクセスモジュールは非活性化させることができる。この時、第2アクセス基地局611及び第2アクセス基地局612は、ステップ822のように、ビーコン伝送周期にビーコンを伝送できる。しかし、端末620は、第1アクセスモジュールのみが活性化された状態であるから第2アクセス基地局611及び第2アクセス基地局612のビーコン信号を受信することができない。
一方、第1アクセス基地局600は、ステップ824にて、第2アクセスシステムに対するトラフィックを感知する。例えば、第1アクセス基地局600は、第2アクセス基地局611に又は第2アクセス基地局611を介して端末620に伝送すべきダウンリンクトラフィックを上位ネットワークノードから受信する。第1アクセス基地局600は、端末620の第2アクセスモジュールが非活性化された状態であることを確認し、ステップ826にて、端末620へ第2アクセスモジュール活性化指示信号を伝送する。例えば、第1アクセス基地局600は、予め保存された端末620の第2アクセスモジュールに関する状態情報に基づいて、第2アクセスモジュールが非活性化された状態であることを確認することができる。本開示の実施形態によれば、第2アクセスモジュール活性化指示信号は、ビーコンオプション情報及びアップリンクリソース割当情報を含むことができる。ビーコンオプション情報は、第2アクセス基地局611又は612で伝送するビーコン信号のタイプを示すことができる。換言すれば、ビーコンオプション情報は、第2アクセス基地局611又は612でショートビーコン信号を伝送するか否かを示すことができる。例えば、ビーコンオプション情報が「0」の場合は、第2アクセス基地局611又は612でショートビーコン信号を伝送しないことを示し、ビーコンオプション情報が「1」の場合、第2アクセス基地局611又は612でショートビーコン信号を伝送することを示すことができる。また、アップリンクリソース割当情報は、端末620の活性化応答信号の伝送のために割り当てられたアップリンクリソース情報を示すことができる。ここで、活性化応答信号は、端末620で第2アクセス基地局のビーコン信号を受信したか否かを第1アクセス基地局に報告するための信号を意味する。また、端末の別途SR(Scheduling Request)なしでビーコン受信応答のためのアップリンクリソース割当が行われる。かかるアップリンクリソース割当は、ショートビーコン伝送の有無によって異なる場合がある。すなわち、ビーコンオプション情報が「0」の場合、周期的ビーコンを受信した後、端末が第1アクセスアップリンクを介してビーコン受信有無を応答するので、第1アクセス基地局は該当端末に次の周期的ビーコンの後、アップリンクリソースを割り当て、ビーコンオプション情報が「1」の場合、ショートビーコンの後、アップリンクリソースが割り当てられるように調整する。図8Bでは、第1アクセス基地局600がビーコンオプション情報として「beacon option=1」を含む第2アクセスモジュール活性化応答信号を伝送することを仮定して説明する。さらに、ステップ826の第2アクセスモジュール活性化応答信号は、RRC再設定メッセージ、MAC CE、PDCCHのうちいずれか1つに基づいて伝送されることができる。
第1アクセス基地局600は、ステップ830にて、端末620が接続した第2アクセス基地局611にダウンリンクデータを伝送する。第2アクセス基地局611は、ステップ832にて、第1アクセス基地局600から受信される端末620に対するダウンリンクデータをバッファリングする。
端末620は、第1アクセスモジュールを介して第2アクセスモジュール活性化指示信号を受信し、ステップ828にて、第2アクセスモジュールを活性化させる。以降、端末620は、ステップ834にて、第2アクセスモジュールを介して第2アクセス基地局611に第2アクセスモジュール活性化応答信号を伝送する。端末620は、ステップ836にて、ショートビーコン信号を受信するためのSBR(short beacon reception)タイマーを駆動できる。設計方式によってステップ834及び836ステップは同時に行われてもよく、ステップ836を行った後ステップ834が行われてもよい。
第2アクセス基地局611は、端末620に対するダウンリンクデータがバッファリングされた状態で端末620から第2アクセスモジュール活性化応答信号が受信された場合、ステップ838にて、直ちにショートビーコン信号を伝送すべきであることを認知できる。以降、第2アクセス基地局611は、ステップ840にて、ショートビーコン信号を伝送し、バッファリングされたダウンリンクデータを伝送できる。ここで、ダウンリンクデータはショートビーコンと共に伝送されてもよく、ショートビーコンが伝送された後直ちに伝送されてもよい。また、ショートビーコンは、図8Eに示すように、公知のビーコン信号に含まれるTIM情報らのうち、端末620がダウンリンクデータを受信するために必要な一部の情報。ショートビーコンに対するより詳細な構成は以下で図8F乃至図8Hを参照して詳細に説明する。
一方、端末620は、SBRタイマーが満了する前に第2アクセスモジュールを介してショートビーコン信号を受信し、ダウンリンクデータを受信することができる。本開示の実施形態によれば、第2アクセスモジュールが活性化された端末620はショートビーコンを受信してダウンリンクデータ受信に必要な付加情報を獲得することによって、次のビーコン伝送時点まで待機せず、第2アクセス基地局611からダウンリンクデータを受信することができる。端末620は、第2アクセス基地局611からショートビーコンが受信され、ステップ842にて、SBRタイマーが満了すると、ステップ844にて、活性化応答信号を第1アクセス基地局600に伝送できる。設計方式によっては、端末620はSBRタイマーが満了する前に活性化応答信号を第1アクセス基地局600に伝送することができる。本開示の実施形態によれば、活性化応答信号は基地局の変更が必要か否かを示す情報を含むことができる。例えば、端末620は、SBRタイマーが満了する前に第2アクセスモジュールを介してショートビーコンが受信された場合、APから信号受信が可能な状況であるからAP変更が不要なことを示す情報“AP change=0”を伝送できる。他の例として、図示していないが、端末620はタイマーが満了する前に第2アクセスモジュールを介してショートビーコンが受信されない場合、APから信号受信が不可能な状況であるからAP変更が必要ないことを示す情報“AP change=1”を伝送できる。端末620のAP変更が必要な場合については下記図9で詳細に説明する。
上記図8Bで、端末620は、第2アクセスモジュール活性化指示信号に含まれたビーコンオプション情報に基づいて第2アクセスモジュール活性化時点を決定できる。例えば、図8Cに示すように、端末620は、第2アクセスモジュール活性化指示信号に含まれたビーコンオプション情報が「0」の場合、予め設定されたビーコン伝送時点になるまで待機してから第2アクセスモジュールを活性化させ、活性化された第2アクセスモジュールを介して従来の方式によるビーコンを受信することができる。この時、第2アクセスモジュール活性化指示信号に含まれたアップリンクリソース割当情報は従来の方式によるビーコン受信時点以降のリソースに関する情報を含むことができる。また、端末620は、第2アクセスモジュール活性化指示信号に含まれたビーコンオプション情報が「1」の場合、第2アクセスモジュール活性化指示信号を受信した後、直ちに第2アクセスモジュールを活性化させ、活性化された第2アクセスモジュールを介してショートビーコンを受信することができる。この時、第2アクセスモジュール活性化指示信号に含まれたアップリンクリソース割当情報は、ショートビーコン受信時点以降のリソースに関する情報を含むことができる。
図8Fは、本開示の実施形態に係るショートビーコン信号のフレーム構造を示す。また、図8Gは、本開示の実施形態に係るショートビーコン信号に含まれる情報の一例を示し、図8Hは、本開示の実施形態に係るショートビーコン信号のフレーム構造によってショートビーコン信号に含まれる情報を示す。
図8Fを参照すると、ショートビーコン信号のフレーム構造は、ショートトレーニングフィールド(short training filed)、チャネル推定(channel estimation)のためフィールド、ヘッダ及びデータのうち少なくとも1つを含むことができる。例えば、ショートビーコン信号は、制御物理層ヘッダ(control physical header)の大きさである88bitより小さな大きさで構成されることが効率的な場合がある。図示のように、ショートビーコン信号は3つの方式で構成されることができる。
第1の方式によれば、ショートビーコン信号は、ショートトレーニングフィールドのみを含むことができる。この場合、図8Hに示すように、ショートビーコン信号は3.636usの最小長さで構成されてもよく、ショートビーコン信号は追加情報を含まない。
第2の方式によれば、ショートビーコン信号は、ショートトレーニングフィールド、チャネル推定のためのフィールド、及びヘッダを含むことができる。この場合、ショートビーコン信号のヘッダは、ビームフォーミング関連情報及び部分的なPCID(physical cell identifier)を含むことができる。例えば、図8Gに示すように、ショートビーコン信号のヘッダは、方向(direction)情報、ビーム識別(beam identifier)情報、アンテナ識別(antenna identifier)情報及び部分的なPCID(physical cell identifier)情報を含むことができる。ここで、方向情報は、アップリンク及びダウンリンク伝送認識情報、圧縮ビーコン及び最適ビームフィードバックに対する認識情報を含み、ビーム識別情報は、APの送信ビームID情報を含むことができる。さらに、アンテナ識別情報は、アンテナID情報を含むことができ、部分的なPCIDは、ショートトレーニングフィールドのシーケンスを含むことができる。設計方式によっては、ショートビーコン信号は1つのヘッダのみを含んでもよく、2つのヘッダを含んでもよい。図示のように、方向情報、ビーム識別情報、アンテナ識別情報及び部分的なPCID情報は、総14bitで構成されることができる。制御物理層ヘッダは88ビットの情報を含むことができ、この時、従来の物理層ヘッダは40bitで構成され、残りの48bitは予約されたビットである。したがって、本開示の実施形態に係る48bitの予約ビットのうち、14bitの情報を追加的に利用できる。ショートビーコン信号が1つのヘッダを含む場合、ショートビーコン信号の長さは8.93usであり、総88bitであってもよい。一方、ショートビーコン信号が2つのヘッダを含む場合、ショートビーコン信号の長さは13.9usであり、総176bitであってもよい。
第3の方式によれば、ショートビーコン信号は、ショートトレーニングフィールド、チャネル推定のためのフィールド、ヘッダ、及びデータを含むことができる。この場合、ショートビーコン信号のヘッダは、図8Gに示す情報を含むことができる。また、この時、データは14バイトのMACヘッダのみを含んでもよく、14バイトのMACヘッダと10バイトのデータを含んでもよく、14バイトのMACヘッダと86バイトのデータを含むんでもよい。
図8Iは、本開示の実施形態に係るショートビーコン信号を用いるビームトレーニングを示す。図8Iに示すように、ショートビーコン信号を用いてビームトレーニングを行う場合、APの送信アンテナビーム数と端末の受信アンテナビーム数だけショートビーコン信号の送受信が反復されることができる。既存のビーコン信号に比べてショートビーコン信号が非常に短く構成されることができるので、ビームトレーニング時間を減少させることができる上、ビームトレーニングによるオーバーヘッドを減少させることができる。
図9は、本開示の実施形態に係る端末の第2アクセスモジュールに対する基地局が変更される場合の信号の流れを示す。図9は、上記図8Bと同じ状況で端末620がSBRタイマーが満了する前に第2アクセス基地局611からショートビーコン信号を受信できなかった場合を仮定する。また、図9は、端末620が第2アクセス基地局611からダウンリンクデータを受信する間に第2アクセス基地局611から信号受信が不可能な状況を感知した場合を仮定する。例えば、端末620の移動又は第2アクセス基地局611とのチャネル状態変更によって第2アクセス基地局611からの信号受信が不可能な状況を感知した場合を仮定する。ここで、第1アクセス基地局600と信号を送受信するための第1アクセスモジュールは継続的に活性化状態を維持できる。
図9を参照すると、端末620は、ステップ910にて、活性化応答信号を第1アクセス基地局600に伝送できる。活性化応答信号は、基地局の変更が必要か否かを示す情報及びショートビーコン要求情報を含むことができる。例えば、端末620は、SBRタイマーが満了する前に第2アクセスモジュールを介してショートビーコンを受信できなかったので、AP変更が必要な状況であると判断し、AP変更が必要であることを示す情報“AP change=1”と、ショートビーコン信号を要求する情報を含む活性化応答信号を伝送できる。他の例として、端末620は、第2アクセス基地局611を介してこれ以上信号受信が不可能な状況であると判断し、AP変更が必要であることを示す情報“AP change=1”と、ショートビーコン信号を要求する情報を含む活性化応答信号を伝送できる。設計方式によっては、端末620は、ショートビーコン信号が受信されていない状態でSBRタイマーが満了した場合、第2アクセスモジュールを非活性化させることができる。また、端末620、はSBRタイマーにかかわらず、第2アクセスモジュールが活性化された時点から第2アクセスモジュールの非活性化時点を判断するための別途のタイマーを用いて、第2アクセスモジュールを非活性化させることができる。例えば、端末620は、第2アクセスモジュールが活性化された時点に別途のタイマーを動作させた後、第2アクセスモジュールを介してダウンリンク信号が感知されていない状態で別途のタイマーが満了した場合、第2アクセスモジュールを非活性化させることができる。
第1アクセス基地局600は、端末620から受信された活性化応答信号に対する応答として、ステップ912にて、第2アクセス基地局611及び第2アクセス基地局612にショートビーコン要求信号を伝送する。ここで、ショートビーコン要求信号は、第2アクセス基地局611及び/又は第2アクセス基地局611に隣接した少なくとも1つの第2アクセス基地局に伝送されることができる。第1アクセス基地局600は、予め登録された第2アクセス基地局リストに基づいて、ショートビーコン要求信号を伝送する少なくとも1つの第2アクセス基地局を選択できる。第2アクセス基地局リストは、第2アクセス基地局の各々の位置情報及び/又は第2アクセス基地局の各々の隣接した第2アクセス基地局情報を含むことができる。また、第1アクセス基地局600は、端末620の位置に基づいて、ショートビーコン要求信号を伝送する少なくとも1つの第2アクセス基地局を選択することもできる。
第1アクセス基地局600は、ステップ914にて、端末620の活性化応答信号の伝送のためのアップリンクリソース割当信号を再送する。ここで、端末620は、第1アクセスモジュールを介して第1アクセス基地局600からアップリンクリソース割当信号が受信されると、第2アクセスモジュールを活性化させることができる。
第2アクセス基地局611及び第2アクセス基地局612は、ステップ916にて、ショートビーコン信号を伝送する。第2アクセス基地局611及び第2アクセス基地局612は、ショートビーコン要求信号が受信されると、直ちにショートビーコン信号を伝送するか、又はショートビーコン要求信号に含まれたショートビーコン信号の伝送時点に基づいてショートビーコン信号を伝送できる。もし、第2アクセス基地局611又は第2アクセス基地局612がショートビーコン信号の伝送をサポートしない場合、該当第2アクセス基地局は、予め設定されたビーコン信号の伝送時点に既存のビーコン信号を伝送できる。
端末620は、ステップ918にて、第2アクセスモジュールを介してショートビーコン(及び/又はビーコン信号)を受信する。ここで、端末620がAPを変更する場合について説明するために、端末620が第2アクセス基地局611からショートビーコン信号を受信できず、第2アクセス基地局612からビーコン信号を受信した場合を仮定する。また、端末620が第2アクセス基地局611及び第2アクセス基地局612からショートビーコン信号を受信したが、第2アクセス基地局611からのショートビーコン信号の受信強度がしきい値より小さく、第2アクセス基地局612からのショートビーコン信号の受信強度がしきい値より大きい又は同じ場合を仮定する。端末620は、ステップ920にて、ショートビーコン信号の受信結果に基づいて、第2アクセス基地局612へのハンドオーバを決定する。端末620は、ステップ921にて、第1アクセス基地局600に活性化応答信号を伝送する。この時、活性化応答信号は、AP変更が必要であることを示す情報及びターゲットAPに対する識別情報を含むことができる。例えば、活性化応答信号は、AP変更が必要であることを示す“AP change=1”と、ターゲットAPに対する識別情報を示す“target AP=AP2”を含むことができる。ここで、端末620は、活性化応答信号を伝送した後、第2アクセスモジュールを非活性化させることができる。
第1アクセス基地局600は、端末620から受信された活性化応答信号で端末620がハンドオーバしようとするターゲット第2アクセス基地局611を確認し、ステップ922にて、第2アクセス基地局612に追加要求(add request)信号を伝送する。追加要求信号は、端末620に関する情報を含むことができる。第2アクセス基地局612は、ステップ924にて、第1アクセス基地局600に追加要求応答(add request ACK)信号を伝送する。ここで、第2アクセス基地局612は、接続中の端末の数等による負荷を考慮して追加要求応答信号を伝送できる。以降、第1アクセス基地局600及び第2アクセス基地局612は、ステップ926にて、端末620に対するデータ経路を設定する。
第1アクセス基地局600は、ステップ928にて、端末620へ無線リソース制御接続再設定(radio resource control connection reconfiguration)信号を伝送し、端末620は、ステップ930にて、無線リソース制御接続再設定完了信号を第1アクセス基地局600に伝送する。ここで、端末620が以前に接続した第2アクセス基地局611からダウンリンクデータを受信した場合、最後に受信されたダウンリンクデータに関する情報(例:PDCP SN)を第1アクセス基地局600に伝送できる。
第1アクセス基地局600は、無線リソース制御接続再設定完了信号が受信されると、ステップ932にて、端末620に対するダウンリンクデータを第2アクセス基地局612に伝送する。第1アクセス基地局600は、端末620から最後にダウンリンクデータに対するPDCP SNが受信された場合、該当PDCP SN以後のダウンリンクデータらを第2アクセス基地局612に伝達できる。
一方、端末620は、第1アクセス基地局600に無線リソース制御接続再設定完了信号を伝送した後、第2アクセスモジュールを活性化させ、ステップ934にて、第2アクセス基地局612に第2アクセスモジュールが活性化されたことを示す第2アクセスモジュール活性化応答信号を伝送できる。設計方式によっては、端末620は、第2アクセスモジュールを活性化させた後、第2アクセスモジュール活性化応答信号を伝送しない場合もある。
以降、端末620は、ステップ936にて、第2アクセス基地局612からダウンリンクデータを受信することができる。
図10Aは、本開示の一実施形態に係る第1アクセス基地局の制御伝送に基づいて端末の第2アクセスモジュールを非活性化させる信号の流れを示す。ここでは、端末の第2アクセスモジュールが活性化された状態である場合を仮定する。
図10を参照すると、第1アクセス基地局600は、ステップ1001にて、第2アクセス基地局610に端末620に対するダウンリンクデータを伝送する。例えば、第1アクセス基地局600は、端末620の第2アクセスモジュールが活性状態であることを認知し、端末620に対するダウンリンクデータを第2アクセス基地局610に伝送できる。
第1アクセス基地局600は、ステップ1003にて、ダウンリンクデータを伝送した時点に基づいて第1タイマーを開始させ、予め設定された時間を測定する。もし、第1タイマーが満了する前に、すなわち、予め設定された時間が経過する以前に第2アクセス基地局610を介して端末620に伝送するダウンリンクデータが追加的に感知された場合、第1アクセス基地局600は、ステップ1001に戻って第2アクセス基地局610に端末620に対するダウンリンクデータを伝送する。この時、第1タイマーは、追加的に感知されたダウンリンクデータを伝送した時点に基づいてリセット(reset)され予め設定された時間を再測定する。本開示の実施形態によれば、第1タイマーの設定時間は、第2アクセスモジュール活性化信号のタイプに応じて設定されてもよい。例えば、第1タイマーの設定時間は、第2アクセスモジュール活性化指示がRRC再設定メッセージ、MAC CE、及びPDCCHのうちどれを用いて伝送されたかを考慮して設定されてもよい。
ステップ1007にて、第2アクセス基地局610は、第1アクセス基地局600から受信されるダウンリンクデータを端末620に伝送する。
一方、第1アクセス基地局600は、ステップ1005にて、第1タイマーの満了を感知できる。第1アクセス基地局600は、第2アクセス基地局610に端末620に対するダウンリンクデータを伝送した時点から予め設定された時間内に、追加的なダウンリンクデータが感知されず第1タイマーが満了した場合、最終ダウンリンクデータが伝送されたと決定できる。
第1アクセス基地局600は、ステップ1009にて、第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号を第1アクセスリンクを介して端末620に伝送する。本開示の実施形態によれば、第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号は、第1アクセス基地局600が第2アクセス基地局610に伝送した最終ダウンリンクパケットに対するシーケンス番号を含むことができる。また、第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号は、端末620に対する最終ダウンリンクパケットのPDCP SNを含むことができる。例えば、第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号は、端末620が受信すべき最終ダウンリンクパケットのPDCP SNを含むことができる。
また、本開示の実施形態によれば、第1アクセス基地局600は、プローブ要求(probe request)信号を用いて第2アクセスモジュールの非活性化を指示できる。
端末620は、第1アクセスリンクを介して第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号を受信し、ステップ1011にて、第2アクセスモジュール非活性化指示信号から最終パケットに対するシーケンス番号を獲得できる。端末620は、ステップ1011にて獲得した最終パケットに対するシーケンス番号に基づいて最終パケットが受信されたことを感知できる。例えば、第2アクセス基地局610から獲得したシーケンス番号に基づいて、端末620は、最終ダウンリンクデータパケットまですべて受信されたと決定できる。本開示の実施形態によれば、第2アクセスモジュール非活性化指示信号に最終パケットに対するシーケンス番号が含まれない場合、ステップ1011は省略してもよい。また、端末620は、第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号から最終ダウンリンクパケットのPDCP SNを獲得し、獲得したPDCP SNに基づいて最終ダウンリンクデータパケットまですべて受信されたと決定できる。
端末620は、ステップ1013にて、第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号を第1アクセス基地局600に伝送し、ステップ1015にて、第2アクセスモジュールを非活性化させる。本開示の実施形態によれば、端末620は、プローブ応答(probe response)信号を用いて第2アクセスモジュールの非活性化を示すことができる。他の実施形態によれば、端末620は、受信された最終パケットのシーケンス番号を示すPDCP(Packet Data Convergence protocol)フィードバック信号を用いて第2アクセスモジュールの非活性化を示すことができる。さらに他の実施形態によれば、端末620は、第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号を伝送しない場合もある。
第1アクセス基地局600は、第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号が受信されると、ステップ1017にて、端末620の第2アクセスモジュールに関する状態情報を非活性状態に変更して保存する。他の実施形態によれば、端末620から第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号が受信されない場合もある。この場合、第1アクセス基地局600は、端末620から受信されるダウンリンクデータパケットに対するARQ応答信号に基づいて端末620が最終パケットを受信したか否かを判断して、端末620の第2アクセスモジュールに関する状態情報を非活性状態に変更して保存することができる。ここで、ARQ応答信号は、端末620から第1アクセスリンクを介して直接受信されるか、又は第2アクセス基地局610を介して受信されることができる。
本開示の多様な実施形態によれば、端末620が第2アクセスモジュールを非活性化させることは、第2アクセスモジュールをスリープモードに切り替えさせ、スリープモードを持続的に維持することを意味する。例えば、端末620は、第2アクセスモジュールが非活性状態になると、第2アクセスモジュール活性化指示信号を受信するまで、第2アクセスリンクに対するダウンリンクトラフィックが存在するかに対するモニタリング動作を行わない。
本開示の実施形態に係る端末620は、第2アクセスモジュールを非活性化させるために、下記動作1乃至動作3のうちいずれか1つを行うことができる。
動作1:第2アクセス基地局610が認可帯域LTEシステムの基地局である場合、端末620は第2アクセスモジュールが第2アクセスシステムに接続された状態で一般に行われるRRC接続状態(connected state)の周期的なOn duration動作を行うことを禁止させ、第2アクセスモジュールを直ちにRRCアイドル状態(idle state)へ遷移(Transition)させることができる。例えば、LTE規格に従ってRRC接続状態にある端末620は、第2アクセスモジュールを介してlong DRX又はshort DRXに基づいて周期的にPDCCHをモニタリングしなければならない。しかし、本開示の実施形態に係るRRC接続状態の端末620は、第2アクセスモジュールがlong DRX又はshort DRXによって周期的にPDCCHをモニタリングすることを禁止させ、アイドル状態へ遷移するように制御できる。
動作2:第2アクセス基地局610が認可帯域LTEシステムの基地局である場合、端末620は、既存のRRC接続状態(connected state)でのon durationに対する周期をより長く設定して、同期のためのRACH、ページングなどのモニタリングによるオーバーヘッドを減少させながら、端末のコンテキスト(context)が損失されることを防止するRRC仲裁状態(mediate state)で動作させる。例えば、端末620が特定時間以上RRCアイドル状態で動作するようになると、端末のコンテキスト損失によってスリープ状態から活性状態への遷移時にウォーミングアップ時間(warming up time)が長くなるが、本開示の実施形態では、コンテキストを維持することによって、ウォーミングアップ時間が長くなることを防止できる。
動作3:第2アクセス基地局610が免許不要帯域WLANシステムのAPである場合、端末620は、第2アクセスモジュールがPSMメカニズムに従ってビーコンを受信するための周期的なOn duration動作を行うことを禁止させることができる。
上記図10Aでは、第2アクセスモジュール非活性化指示信号に端末620に対する最終ダウンリンクパケットのPDCP SNが含まれると、端末620がPDCP SNに基づいて最終ダウンリンクパケットを受信したか否かを決定することができ、第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号に端末620が受信した最終ダウンリンクパケットのPDCP SNを含めて伝送することについて説明した。
しかし、本開示の多様な実施形態によれば、端末620及び第1アクセス基地局600は、図10Bに示す、4つのシナリオのうちいずれか1つのシナリオに沿って動作できる。例えば、第2アクセスモジュール非活性化指示信号がWLANスリープ要求(sleep request)信号で、第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号がWLANスリープ応答(sleep response)信号である場合を仮定して説明する。
図10Bに示す、第1のシナリオによれば、第1アクセス基地局600は、端末620が受信すべき最終ダウンリンクパケットのPDCP SN情報を含まないWLANスリープ要求信号を端末620に伝送する。端末620は、最終ダウンリンクパケットに関する情報を知らないので、WLANスリープ要求信号が受信されると、直ちに第2アクセスモジュールを非活性化させることができる。以降、端末620は、WLANスリープ応答信号を第1アクセス基地局600に伝送する。この時、WLANスリープ応答信号は最終ダウンリンクパケットのPDCP SN情報を含まない。したがって、第1アクセス基地局600及び端末620は、端末620が受信すべき最終ダウンリンクパケットのPDCP SNと端末620が実際に受信した最終ダウンリンクパケットのPDCP SNとの差を認知できないので、パケット損失が発生し得る。
第2のシナリオによれば、第1アクセス基地局600は、端末620が受信すべき最終ダウンリンクパケットのPDCP SN情報を含まないWLANスリープ要求信号を端末620に伝送する。端末620は、最終ダウンリンクパケットに関する情報を知らないので、WLANスリープ要求信号が受信されると、直ちに第2アクセスモジュールを非活性化させることができる。以降、端末620は、WLANスリープ応答信号を第1アクセス基地局600に伝送する。この時、WLANスリープ応答信号は、端末620が最後に受信したダウンリンクパケットのPDCP SN情報を含むことができる。したがって、第1アクセス基地局600は、端末620が受信すべき最終ダウンリンクパケットのPDCP SNと端末620が実際に受信した最終ダウンリンクパケットのPDCP SNとの差を認知できる。第1アクセス基地局600は、端末620が受信すべき最終ダウンリンクパケットのPDCP SNと端末620が実際に受信した最終ダウンリンクパケットのPDCP SNとを比較した結果、端末620が最終ダウンリンクパケットまで受信できなかったと判断した場合、端末620が受信できなかったダウンリンクパケットらを第1アクセスリンクを介して端末620に伝送できる。したがって、端末620は、第1アクセス基地局に伝送したPDCP SNより大きなPDCP SNを有するダウンリンクデータを第1アクセスリンクを介して受信することができる。
第3のシナリオによれば、第1アクセス基地局600は、端末620が受信すべき最終ダウンリンクパケットのPDCP SN情報を含むWLANスリープ要求信号を端末620に伝送する。したがって、端末620は、最終ダウンリンクパケットに関する情報を知ることができるので、最終ダウンリンクパケットが受信されるまで第2アクセスモジュールの活性化状態を維持し、最終ダウンリンクパケットが受信されると第2アクセスモジュールを非活性化させる。以降、端末620は、第1アクセス基地局600に応答信号を伝送しない場合もある。すなわち、第3のシナリオによれば、端末620は、受信すべき最終ダウンリンクパケットのPDCP SNと受信されたダウンリンクパケットのPDCP SNとの差を認知できる。したがって、端末620は、WLANスリープ要求信号に含まれたPDCP SNに基づいて最終ダウンリンクパケットまで受信し、最終ダウンリンクパケットまで受信されたことが感知された後、第2アクセスモジュールを非活性化させることができる。
第4のシナリオによれば、第1アクセス基地局600は、端末620が受信すべき最終ダウンリンクパケットのPDCP SN情報を含むWLANスリープ要求信号を端末620に伝送する。したがって、端末620は、最終ダウンリンクパケットに関する情報を知ることができる。この時、端末620は、最終ダウンリンクパケットまですべて受信した後、第2アクセスモジュールを非活性化させ、端末620が最後に受信したダウンリンクパケットのPDCP SN情報を含むWLANスリープ応答信号を第1アクセス基地局600に伝送できる。また、端末620は、WLANスリープ要求信号を受信すると、直ちに第2アクセスモジュールを非活性化させ、端末620が最後に受信したダウンリンクパケットのPDCP SN情報を含むWLANスリープ応答信号を第1アクセス基地局600に伝送できる。したがって、第1アクセス基地局600及び端末620は、端末620が受信すべき最終ダウンリンクパケットのPDCP SNと端末620が実際に受信した最終ダウンリンクパケットのPDCP SNとの差を認知できる。第1アクセス基地局600は、端末620が受信すべき最終ダウンリンクパケットのPDCP SNと端末620が実際に受信した最終ダウンリンクパケットのPDCP SNとを比較した結果、端末620が最終ダウンリンクパケットまで受信できなかったと判断した場合、端末620が受信できなかったダウンリンクパケットらを第1アクセスリンクを介して端末620に伝送できる。
図11Aは、本開示の他の実施形態に係る端末の初期非活性タイマー情報に基づいて端末が自主的に第2アクセスモジュールを非活性化させる信号の流れを示す。ここでは、端末の第2アクセスモジュールが活性化された状態である場合を仮定する。
図11Aを参照すると、第1アクセス基地局600は、ステップ1101にて、端末620とのRRC接続のための初期設定過程で非活性タイマー情報を含むRRC構成メッセージを伝送できる。本開示の実施形態によれば、非活性タイマー情報は、第2アクセスモジュールが非活性化されたか否かを判断するために用いられる時間情報を含む。非活性タイマー情報は、第1アクセス基地局から端末620へ伝送される第2アクセスモジュール活性化信号のタイプに応じて設定されてもよい。例えば、非活性タイマーの時間情報は、第2アクセスモジュール活性化指示がRRC再設定メッセージ、MAC CE、及びPDCCHのうちどれを用いて伝送されたかを考慮して設定されてもよい。
第1アクセス基地局600は、ステップ1103にて、第2アクセス基地局610に端末620に対するダウンリンクデータを伝送する。例えば、第1アクセス基地局600は、端末620の第2アクセスモジュールが活性状態であることを認知し、端末620に対するダウンリンクデータを第2アクセス基地局610に伝送できる。
第1アクセス基地局600は、ステップ1105にて、ダウンリンクデータを伝送した時点に基づいて第1タイマーを開始させ、予め設定された時間を測定する。もし、第1タイマーが満了する前に、すなわち、予め設定された時間が経過する以前に第2アクセス基地局610を介して端末620に伝送するダウンリンクデータが追加的に感知された場合、第1アクセス基地局600は、ステップ1103に戻って第2アクセス基地局610に端末620に対するダウンリンクデータを伝送する。この時、第1タイマーは、追加的に感知されたダウンリンクデータを伝送した時点に基づいてリセットされ予め設定された時間を再測定する。本開示の実施形態によれば、第1タイマーの設定時間は、ステップ1101にて、端末620へ伝送された非活性タイマー情報に基づいて設定されてもよい。本開示の実施形態によれば、第1タイマーの設定時間は、非活性タイマーの時間情報と同じ又は異なる場合がある。
第1アクセス基地局600は、ステップ1107にて、第1タイマーの満了を感知できる。第1アクセス基地局600は、第2アクセス基地局610に端末620に対するダウンリンクデータを伝送した時点から予め設定された時間内に、追加的なダウンリンクデータが感知されず第1タイマーが満了した場合、最終ダウンリンクデータが伝送されたと決定できる。第1アクセス基地局600は、ステップ1109にて、第2アクセスモジュールに関する状態情報を非活性状態に変更して保存する。
一方、ステップ1111にて、第2アクセス基地局610は、第1アクセス基地局600から受信されるダウンリンクデータを端末620に伝送する。
端末620は、ステップ1111にて、第2アクセス基地局610からダウンリンクデータを受信し、ステップ1113にて、ダウンリンクデータ受信時点に基づいて第2タイマーを開始させ、予め設定された時間を測定する。第2タイマーは、RRC構成メッセージに含まれた非活性タイマー情報に基づいて設定されてもよい。本開示の実施形態によれば、第2タイマーの設定時間は、非活性タイマーの時間情報と同じ又は異なる場合がある。また、本開示の実施形態によれば、第2タイマーの設定時間は、第1アクセス基地局600で運用される第1タイマーの設定時間と同じ又は異なる場合がある。第2タイマーの設定時間は、第1アクセス基地局600と第2アクセス基地局610の間の伝達遅延、及び/又は第2アクセス基地局610と端末620の間の伝達遅延を考慮して設定されてもよい。端末620は、第2タイマーが満了する前に、すなわち、予め設定された時間が経過する以前に第2アクセスリンクを介して第2アクセスモジュールでダウンリンクデータが追加的に感知された場合、ダウンリンクデータを受信する。この時、第2タイマーは、追加的に感知されたダウンリンクデータを受信した時点に基づいてリセットされ予め設定された時間を再測定する。
端末620は、ステップ1115にて、第2タイマー満了を感知できる。端末620は、第2アクセスモジュールを用いて第2アクセスリンクを介してダウンリンクデータを受信した時点から予め設定された時間内に、追加的なダウンリンクデータが感知されず第2タイマーが満了した場合、最終ダウンリンクデータが受信されたと決定できる。端末620は、ステップ1117にて、第2アクセスモジュールに関する状態情報を非活性状態に変更して保存する。
上記図10の実施形態では、端末620と第1アクセス基地局600の初期接続設定の間に第1アクセス基地局600が端末620に非活性タイマー情報を伝送することによって、第1アクセス基地局600及び端末620の各々で非活性タイマー情報に基づいて端末620の第2アクセスモジュールに対する非活性状態への切り替え時点を決定する。しかし、他の実施形態として、第1アクセス基地局600が端末620に非活性タイマー情報を伝送せず、端末620が端末620内に予め設定されたタイマー情報を第1アクセス基地局600に伝送してもよい。この時、第1アクセス基地局600及び端末620の各々は、端末620のタイマー情報に基づいて端末620の第2アクセスモジュールに対する非活性状態への切り替え時点を決定できる。他の実施形態として、第1アクセス基地局600及び端末620が第2アクセスモジュールの非活性化のためのタイマー情報を交換せず、第1アクセス基地局600及び端末620の各々に予め設定されたタイマー情報に基づいて端末620の第2アクセスモジュールに対する非活性状態への切り替え時点を決定することもできる。
本開示の多様な実施形態によれば、端末620が第2アクセスモジュールを非活性化させることは、第2アクセスモジュールをスリープモードに切り替えさせ、スリープモードを持続的に維持することを意味する。例えば、端末620は、第2アクセスモジュールが非活性状態になると、第2アクセスモジュール活性化指示信号を受信するまで、第2アクセスリンクに対するダウンリンクトラフィックが存在するかに対するモニタリング動作を行わない。本開示の実施形態に係る端末620は、第2アクセスモジュールを非活性化させるために上述の動作1乃至動作3のうちいずれか1つを行うことができる。
本開示の多様な実施形態では、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報と端末620の第2アクセスモジュールの状態とが一致しない状況が発生し得る。例えば、各エンティティでのクロックドラフト(clock draft)、エンティティ間制御信号の伝送遅延などによって第1アクセス基地局600で認知する第2アクセスモジュールの状態情報と端末620の第2アクセスモジュールの実質的な状態とが一致しない場合がある。
図11Bは、本開示の実施形態に係る端末及び第1アクセス基地局における端末の第2アクセスモジュールに対する状態判断状況を示す。例えば、図11Bは、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報及び端末620の第2アクセスモジュールの状態を示す。図11Bで、「ON」は第2アクセスモジュールの活性状態を示し、「OFF」は第2アクセスモジュールの非活性状態を示す。
端末620の第2アクセスモジュールの状態が「ON」で第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が「ON」の場合、端末620は問題なくデータを送受信できる。
端末620の第2アクセスモジュールの状態が「ON」で、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が「OFF」の場合、第2アクセスモジュールの状態情報は不一致(mismatch)するが、端末620は問題なくダウンリンクデータを受信することができる。例えば、第1アクセス基地局600は、第2アクセスモジュールの状態情報が「OFF」の状態でダウンリンクデータを感知した場合、端末620の第2アクセスモジュールを活性状態に変更するための信号を伝送し第2アクセス基地局610を介してダウンリンクデータを伝送するので、問題なくダウンリンクデータを伝送できる。ただし、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が「OFF」であることは、端末620に対するダウンリンクデータが発生しない状況であることを意味する。したがって、端末620に対するダウンリンクデータが発生しない状況で端末620の第2アクセスモジュールが活性状態で動作するので、端末620の電力が浪費され得る。
端末620の第2アクセスモジュールの状態が「OFF」で第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が「ON」の場合、端末620は、第2アクセスモジュールの状態情報の不一致によってダウンリンクデータを受信することができなくなる。例えば、第1アクセス基地局600は、第2アクセスモジュールの状態情報が「ON」である状態でダウンリンクデータを感知した場合、端末620の第2アクセスモジュールを活性状態に変更するための信号を伝送せず、第2アクセス基地局610を介してダウンリンクデータを伝送する。しかし、この時、端末620の第2アクセスモジュールの状態は「OFF」状態であるから、端末620は、第2アクセス基地局610から第2アクセスリンクを介して伝送されるダウンリンクデータを受信することができない。
端末620の第2アクセスモジュールの状態が「OFF」で第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が「OFF」の場合、端末620に対するダウンリンクデータが存在しない状態を意味する。端末620は、ダウンリンクデータが存在しない状況で第2アクセスモジュールを非活性化させることによって、不要な電力消耗を減少させることができる。
上述のように、端末620の第2アクセスモジュールの状態が「OFF」で第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が「ON」の場合、第2アクセスモジュールの状態情報の不一致によって端末620はダウンリンクデータを受信することができなくなる。したがって、本開示の実施形態では、第2アクセス基地局610が第2アクセスモジュールの状態情報が不一致する状況を感知し、第2アクセスモジュールの状態情報を一致させることができる。
図12Aは、本開示の実施形態に係る第2アクセス基地局で端末と第1アクセス基地局のタイマーミスマッチ(mismatch)に基づいて第2アクセスモジュールの状態を制御する信号の流れを示す。ここでは、端末の第2アクセスモジュールが活性化された状態である場合を仮定する。
図12Aを参照すると、第1アクセス基地局600は、ステップ1201にて、第2アクセス基地局610に端末620に対するダウンリンクデータを伝送する。例えば、第1アクセス基地局600は、端末620の第2アクセスモジュールが活性状態であることを認知し、端末620に対するダウンリンクデータを第2アクセス基地局610に伝送できる。
第1アクセス基地局600は、ステップ1203にて、ダウンリンクデータを伝送した時点に基づいて第1タイマーを開始させ、予め設定された時間を測定する。もし、第1タイマーが満了する前に、すなわち、予め設定された時間が経過する以前に第2アクセス基地局610を介して端末620に伝送するダウンリンクデータが追加的に感知された場合、第1アクセス基地局600は、ステップ1201に戻って第2アクセス基地局610に端末620に対するダウンリンクデータを伝送する。この時、第1タイマーは、追加的に感知されたダウンリンクデータを伝送した時点に基づいてリセットされ予め設定された時間を再測定する。
一方、第2アクセス基地局610は、ステップ1201にて、第1アクセス基地局600から端末620に対するダウンリンクデータが受信されると、ステップ1211にて、ネットワークタイマーを開始させ、予め設定された時間を測定する。本開示の実施形態によれば、ネットワークタイマーは、第1アクセス基地局600から予め受信された非活性化タイマー情報に基づいて設定されてもよい。非活性化タイマー情報は、第1アクセス基地局の第1タイマーの設定時間に関する情報を含むことができる。他の実施形態として、ネットワークタイマーは、第2アクセス基地局に予め保存された情報に基づいて設定されてもよい。ネットワークタイマーの設定時間は、第1タイマー設定時間と同じ又は異なる場合がある。ネットワークタイマーの設定時間は、第1アクセス基地局600と第2アクセス基地局610の間の伝達遅延を考慮して設定されてもよい。第2アクセス基地局610は、ネットワークタイマーが満了する前に第1アクセス基地局600から端末620に対するダウンリンクデータが追加的に受信された場合、ネットワークタイマーをリセットさせ予め設定された時間を再測定する。
第2アクセス基地局610は、ステップ1213にて、ダウンリンクデータを第2アクセスリンクを介して端末620に伝送する。第2アクセス基地局610は、ステップ1215にて、ダウンリンクデータを伝送した時点に基づいて端末タイマーを開始させ、予め設定された時間を測定する。本開示の実施形態によれば、端末タイマーは、第1アクセス基地局600から予め受信された非活性化タイマー情報に基づいて設定されてもよい。非活性化タイマー情報は、第1アクセス基地局の第1タイマーの設定時間に関する情報を含むことができる。他の実施形態として、端末タイマーは、第2アクセス基地局に予め保存された情報に基づいて設定されてもよい。端末タイマーの設定時間は、第1タイマー設定時間、及び/又はネットワークタイマーの設定時間と同じ又は異なる場合がある。端末タイマーの設定時間は、第1アクセス基地局600と第2アクセス基地局610の間の伝達遅延、及び/又は第2アクセス基地局610と端末620の間の伝達遅延を考慮して設定されてもよい。第2アクセス基地局610は、端末タイマーが満了する前に第1アクセス基地局600から端末620に対するダウンリンクデータが追加的に受信され、追加的に受信されたダウンリンクデータが端末620に追加的に伝送される場合、端末タイマーをリセットさせ予め設定された時間を再測定する。
端末620は、ステップ1213にて、第2アクセス基地局610から第2アクセスリンクを介してダウンリンクデータが受信されると、ステップ1214にて、第2タイマーを開始させ、予め設定された時間を測定する。本開示の実施形態によれば、第2タイマーは、第1アクセス基地局600から予め受信された非活性タイマー情報に基づいて設定されてもよい。本開示の実施形態によれば、第2タイマーの設定時間は、非活性タイマーの時間情報と同じ又は異なる場合がある。また、本開示の実施形態によれば、第2タイマーの設定時間は、第1アクセス基地局600で運用される第1タイマーの設定時間と同じ又は異なる場合がある。また、第2タイマーの設定時間は、第2アクセス基地局610で運用される端末タイマーの設定時間と同じ又は異なる場合がある。第2タイマーの設定時間は、第1アクセス基地局600と第2アクセス基地局610の間の伝達遅延、及び/又は第2アクセス基地局610と端末620の間の伝達遅延を考慮して設定されてもよい。端末620は、第2タイマーが満了する前に第2アクセスリンクを介して第2アクセスモジュールでダウンリンクデータが追加的に受信された場合、第2タイマーをリセットさせ予め設定された時間を再測定する。
一方、第2アクセス基地局610は、ステップ1217にて、端末タイマーとネットワークタイマーの状態をモニタリングして、ミスマッチ発生を感知できる。例えば、ネットワークタイマーは継続的に動作している状態(例:ON状態)で、端末タイマーは満了した状態(例:OFF状態)の場合、第2アクセス基地局610は、タイマーによるミスマッチ発生を感知できる。この場合、第2アクセス基地局610は、端末620の第2アクセスモジュールの状態が非活性状態で、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が活性状態であると認知できる。他の例として、ネットワークタイマーは満了した状態(例:OFF状態)で、端末タイマーは継続的に動作している状態(例:ON状態)の場合、第2アクセス基地局610は、タイマーによるミスマッチ発生を感知できる。この場合、第2アクセス基地局610は、端末620の第2アクセスモジュールの状態が活性状態で、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が非活性状態であると認知できる。
第2アクセス基地局610は、ステップ1219にて、第1アクセス基地局600に端末620の第2アクセスモジュールに対する状態制御を要求する信号を伝送する。例えば、第2アクセス基地局610は、第1アクセス基地局600の状態情報に基づいて第2アクセスモジュールの状態制御を要求する信号を伝送できる。例えば、端末620の第2アクセスモジュールの状態が非活性状態で、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が活性状態である場合、第2アクセス基地局610は、端末620の第2アクセスモジュール状態を非活性状態から活性状態に変更することを要求する信号を伝送できる。他の例として、端末620の第2アクセスモジュールの状態が活性状態で、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が非活性状態である場合、第2アクセス基地局610は、端末620の第2アクセスモジュール状態を活性状態から非活性状態に変更することを要求する信号を伝送できる。他の実施形態として、第2アクセス基地局610は、端末620の第2アクセスモジュール状態が活性状態であることを示す情報のみを伝送できる。さらに他の実施形態として、第2アクセス基地局610は、端末620の第2アクセスモジュール状態と第1アクセス基地局600が管理する第2アクセスモジュールの状態情報とが異なることを示す情報のみを伝送できる。
第1アクセス基地局600は、端末620の第2アクセスモジュールに対する状態制御要求信号に基づいて、ステップ1221にて、端末620の第2アクセスモジュールの状態変更を指示する信号を伝送する。第2アクセスモジュールの状態変更を指示する信号は、第2アクセスモジュールの活性化を指示する命令信号、又は第2アクセスモジュールの非活性化を指示する命令信号であってもよい。第2アクセスモジュールの状態変更を指示する信号は、RRC再設定メッセージ、MAC CE、PDCCHのうちいずれか1つを用いて伝送されることができる。
端末620は、第1アクセス基地局600から第2アクセスモジュールの状態変更を指示する信号を受信し、受信された信号に基づいて第2アクセスモジュールの状態を変更できる。図示していないが、端末620は、第2アクセスモジュールの状態が変更されることを示す信号を第1アクセスリンクを介して第1アクセス基地局600に伝送するか、又は第2アクセスリンクを介して第2アクセス基地局610に伝送できる。
一方、図示していないが、第2アクセス基地局610は、タイマーによるミスマッチ発生を感知した後、第1アクセス基地局600からのダウンリンクデータを端末620に伝送せずバッファリングさせてもよい。第2アクセス基地局610は、端末620から又は第1アクセス基地局600から端末620の第2アクセスモジュールが活性化されることを示す信号が受信された場合、バッファリングされたダウンリンクデータの伝送を開始することができる。また、第2アクセス基地局610は、第1アクセス基地局600に第2アクセスモジュール状態制御を要求した時点から所定時間が経過すると、バッファリングされたダウンリンクデータの伝送を開始することができる。
上記図12Aの実施形態では、第2アクセス基地局610が第1アクセス基地局600に端末620の第2アクセスモジュールに対する状態変更を要求した。しかし、本開示の多様な実施形態によれば、端末620の第2アクセスモジュールの状態が活性状態で、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が非活性状態である場合、第2アクセス基地局610は、第2アクセスリンクを介して端末620に第2アクセスモジュール状態を活性状態から非活性状態に変更することを要求する信号を伝送できる。上記図12Aでは、第2アクセス基地局で端末と第1アクセス基地局のタイマーミスマッチ(mismatch)に基づいて第2アクセスモジュールの状態を一致させるための動作について説明した。しかし、制御信号遅延などによって第2アクセスモジュールの状態情報が不一致する場合にも、第2アクセス基地局が第1アクセス基地局600又は端末620に、第2アクセスモジュールの状態制御を要求する信号を伝送できる。
図12Bは、本開示の実施形態に係る端末の第2アクセスモジュールの状態を制御する信号の流れを示す。図12Bは端末の第2アクセスモジュールの状態ミスマッチが発生した時、第2アクセスモジュールの状態を制御する実施形態を示す。特に、図11Bに示す、多様な状態のうち端末620の第2アクセスモジュールの状態が「OFF」で、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が「ON」の場合、端末620は、第2アクセスモジュールの状態情報不一致によってダウンリンクデータを受信できない状況が発生する場合があるので、これを解決するための方案に対する実施形態を示す。
図12Bに示すように、第2アクセス基地局610がステップ1230にて、端末620に対する第2アクセスモジュールの状態ミスマッチが発生したか否かを感知できる。例えば、第2アクセス基地局610は、端末620の第2アクセスモジュールが非活性化された状態であるが、第1アクセス基地局600で管理される端末620の第2アクセスモジュールが活性状態であることを感知できる。これは図12Aで説明したようなタイマーを管理して感知できる。端末620に対する第2アクセスモジュールの状態ミスマッチが発生した時、第2アクセス基地局610は、ステップ1232にて、第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号を第1アクセス基地局600に伝送できる。これによって、第1アクセス基地局600は、端末620の第2アクセスモジュールが非活性化状態であると認知し、端末620の第2アクセスモジュール状態情報を非活性化状態で管理できる。
他のオプションとして、端末620に対する第2アクセスモジュールの状態ミスマッチが発生した時、端末620がステップ1234のように第2アクセスモジュールの状態が非活性化状態であることを示す信号を第1アクセス基地局600に伝送できる。もちろん、この場合、端末620は、第2アクセス基地局610で端末620に対する第2アクセスモジュールの状態ミスマッチ発生が感知されたことを認知できない。したがって、端末620は、周期的に第2アクセスモジュールの状態が非活性化状態であることを示す信号を第1アクセス基地局600に伝送するか、又は第2アクセスモジュールの状態が非活性化される度に第2アクセスモジュールの状態が非活性化状態であることを示す信号を第1アクセス基地局600に伝送すべきである。これによって、第1アクセス基地局600は、端末620の第2アクセスモジュールが非活性化状態であると認知し、端末620の第2アクセスモジュール状態情報を非活性化状態で管理できる。
ステップ1232又はステップ1234を介して、端末620の第2アクセスモジュールが非活性化状態であることを認知した第1アクセス基地局600は、第2アクセス基地局610を介して端末620のためのダウンリンクデータが存在することを感知できる。この場合、第1アクセス基地局600は、端末620に第2アクセスモジュールの活性化を要求する信号を伝送できる。第2アクセスモジュールの活性化を要求する信号は、上述のように、ショートビーコンが伝送されたか否かを示すビーコンオプション情報及び活性化応答信号の伝送のためのアップリンクリソース割当情報を含むことができる。
これにより、端末620の第2アクセスモジュールは活性化され、第1アクセス基地局600及び第2アクセス基地局610に保存された端末620の第2アクセスモジュール状態情報は活性化状態に一致されることができる。
上記図12Bで、第2アクセス基地局610がタイマーを用いて端末620の第2アクセスモジュールに対する状態ミスマッチを感知し、状態ミスマッチを制御するための信号を第1アクセス基地局600に伝送する方式を用いる場合、第2アクセス基地局610と第1アクセス基地局の間のX2インタフェースによって多少長い遅延が発生し得る。しかし、かかる方式は、状態ミスマッチが発生する場合にのみ、第2アクセス基地局610が状態ミスマッチを制御するための信号を第1アクセス基地局に伝送するので、システム負荷が少ない長所がある。
一方、上記図12Bで、端末620が第1アクセス基地局600に状態ミスマッチを制御するための信号を伝送する方式を用いる場合、第1アクセスリンクを用いるので遅延が非常に短い長所がある。しかし、かかる方式は、端末620で第2アクセスモジュールの状態が変更される度に、又は周期的に状態ミスマッチを制御するための信号を第1アクセス基地局に伝送するので、システム負荷が増加し得る。
上記図12A及び図12Bでは、端末の第2アクセスモジュールに対する状態ミスマッチ(mismatch)に基づいて第2アクセスモジュールの状態を一致させるための動作について説明した。しかし、他の実施形態によれば、第2アクセス基地局610は、第2アクセスモジュールの状態制御を要求する信号を伝送せず、端末620の第2アクセスモジュールの状態と第1アクセス基地局600が管理する第2アクセスモジュールの状態情報とが一致するまでダウンリンクデータを伝送せずバッファリングできる。例えば、第1アクセス基地局600が第2アクセスモジュールを活性化させるために端末620に第2アクセスモジュール活性化指示信号を伝送する場合、第2アクセスモジュール活性化指示信号の伝送遅延が発生し得る。これにより、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報は活性状態であるが、実際の端末620の第2アクセスモジュールは非活性状態の場合がある。この時、第2アクセス基地局610は、端末620の第2アクセスモジュールが活性化されると予想される時間に基づいてダウンリンクデータを特定時間の間バッファリングした後、ダウンリンクデータを端末620に伝送できる。
他の例として、第2アクセス基地局610は、端末620に伝送するダウンリンクデータがバッファリングされた状態で、端末620の第2アクセスモジュールが特定時間以内に非活性化状態に転換することと予想される場合、端末620に第2アクセスモジュールの非活性化を禁止させる信号を明示的に伝送できる。
図12Cは、本開示の実施形態に係る第2アクセス基地局が端末の非活性化を禁止させる信号の流れを示す。
図12Cを参照すると、第1アクセス基地局600は、ステップ1251にて、第2アクセス基地局610に端末620に対するダウンリンクデータを伝送する。例えば、第1アクセス基地局600は、端末620の第2アクセスモジュールが活性状態であることを認知し、端末620に対するダウンリンクデータを第2アクセス基地局610に伝送できる。
第1アクセス基地局600は、ステップ1253にて、ダウンリンクデータを伝送した時点に基づいて第1タイマーを開始させ、予め設定された時間を測定する。もし、第1タイマーが満了する前に、すなわち、予め設定された時間が経過する以前に第2アクセス基地局610を介して端末620に伝送するダウンリンクデータが追加的に感知された場合、第1アクセス基地局600は、ステップ1251に戻って第2アクセス基地局610に端末620に対するダウンリンクデータを伝送する。この時、第1タイマーは、追加的に感知されたダウンリンクデータを伝送した時点に基づいてリセットされ予め設定された時間を再測定する。
一方、第2アクセス基地局610は、ステップ1251にて、第1アクセス基地局600から端末620に対するダウンリンクデータが受信されると、ステップ1255にて、ネットワークタイマーを開始させ、予め設定された時間を測定する。本開示の実施形態によれば、ネットワークタイマーは、第1アクセス基地局600から予め受信された非活性化タイマー情報に基づいて設定されてもよい。非活性化タイマー情報は、第1アクセス基地局の第1タイマーの設定時間に関する情報を含むことができる。他の実施形態として、ネットワークタイマーは、第2アクセス基地局に予め保存された情報に基づいて設定されてもよい。ネットワークタイマーの設定時間は、第1タイマー設定時間と同じ又は異なる場合がある。ネットワークタイマーの設定時間は、第1アクセス基地局600と第2アクセス基地局610の間の伝達遅延を考慮して設定されてもよい。第2アクセス基地局610は、ネットワークタイマーが満了する前に第1アクセス基地局600から端末620に対するダウンリンクデータが追加的に受信された場合、ネットワークタイマーをリセットさせ予め設定された時間を再測定する。
第2アクセス基地局610は、ステップ1257にて、ダウンリンクデータを第2アクセスリンクを介して端末620に伝送する。第2アクセス基地局610は、ステップ1259にて、ダウンリンクデータを伝送した時点に基づいて端末タイマーを開始させ、予め設定された時間を測定する。本開示の実施形態によれば、端末タイマーは第1アクセス基地局600から予め受信された非活性化タイマー情報に基づいて設定されてもよい。非活性化タイマー情報は、第1アクセス基地局の第1タイマーの設定時間に関する情報を含むことができる。他の実施形態として、端末タイマーは、第2アクセス基地局に予め保存された情報に基づいて設定されてもよい。端末タイマーの設定時間は、第1タイマー設定時間、及び/又はネットワークタイマーの設定時間と同じ又は異なる場合がある。端末タイマーの設定時間は、第1アクセス基地局600と第2アクセス基地局610の間の伝達遅延、及び/又は第2アクセス基地局610と端末620の間の伝達遅延を考慮して設定されてもよい。第2アクセス基地局610は、端末タイマーが満了する前に第1アクセス基地局600から端末620に対するダウンリンクデータが追加的に受信され、追加的に受信されたダウンリンクデータが端末620に追加的に伝送される場合、端末タイマーをリセットさせ予め設定された時間を再測定する。
端末620は、ステップ1257にて、第2アクセス基地局610から第2アクセスリンクを介してダウンリンクデータが受信されると、ステップ1261にて、第2タイマーを開始させ、予め設定された時間を測定する。本開示の実施形態によれば、第2タイマーは、第1アクセス基地局600から予め受信された非活性タイマー情報に基づいて設定されてもよい。本開示の実施形態によれば、第2タイマーの設定時間は、非活性タイマーの時間情報と同じ又は異なる場合がある。また、本開示の実施形態によれば、第2タイマーの設定時間は、第1アクセス基地局600で運用される第1タイマーの設定時間と同じ又は異なる場合がある。また、第2タイマーの設定時間は、第2アクセス基地局610で運用される端末タイマーの設定時間と同じ又は異なる場合がある。第2タイマーの設定時間は、第1アクセス基地局600と第2アクセス基地局610の間の伝達遅延、及び/又は第2アクセス基地局610と端末620の間の伝達遅延を考慮して設定されてもよい。端末620は、第2タイマーが満了する前に第2アクセスリンクを介して第2アクセスモジュールでダウンリンクデータが追加的に受信された場合、第2タイマーをリセットさせ予め設定された時間を再測定する。
一方、第2アクセス基地局610は、ステップ1263にて、端末タイマーが特定時間以内に満了するか否かを感知する。例えば、第2アクセス基地局610は、端末620に対するダウンリンクデータが端末620に伝送されずバッファリングされた状態で端末タイマーが特定時間以内に満了するか否かを感知する。端末タイマーが特定時間以内に満了すると判断した場合、第2アクセス基地局610は、ステップ1265にて、端末620へ第2アクセスモジュールの非活性化を禁止させる信号を伝送できる。この時、第2アクセスモジュール非活性化禁止信号は、第2アクセスモジュールの非活性化禁止時間に関する情報を含むことができる。したがって、端末620は、第2アクセスモジュール非活性化禁止時間の間、第2アクセスモジュールを非活性化させず、第2アクセスモジュールを介して第2アクセス基地局610からダウンリンクデータを受信することができる。第2アクセスモジュール非活性化禁止信号は、第2アクセスモジュールの活性状態維持を要求する信号であってもよい。
本開示の実施形態によれば、第2アクセス基地局610は、第2アクセスモジュールの非活性化を禁止させる信号を端末620に伝送する代わりに、端末620のダウンリンクデータ伝送に対する優先順位を上げてもよい。例えば、第2アクセス基地局610は、多数の端末に対するダウンリンクデータが存在する場合、特定時間内に非活性化されると予想される端末620に対するダウンリンクデータを優先的にスケジューリングして伝送してもよい。
図12Dは、本開示の実施形態に係る端末の第2アクセスモジュールに対する状態ミスマッチの発生原因及び状態ミスマッチの訂正方式を示す。
図12Dに示すように、端末620の第2アクセスモジュールに対する状態ミスマッチは、免許不要帯域のチャネル接続遅延によって発生し得る。例えば、免許不要帯域を用いる第2アクセス基地局610で端末620にダウンリンクデータを伝送するためのチャネル占有が遅れることによって、端末の第2アクセスモジュールに対する状態ミスマッチが発生し得る。この場合、第2アクセス基地局610で上記図12A及び図12Bに説明した方式によって端末の第2アクセスモジュールに対する状態を一致させることができる。
また、端末620の第2アクセスモジュールに対する状態ミスマッチは、第2アクセス基地局610と第1アクセス基地局600の間のインタフェースによって制御信号の伝送が遅れることによって発生し得る。この場合、第2アクセス基地局610でダウンリンクデータをバッファリングする方式によって端末の第2アクセスモジュールに対する状態を一致させることができる。
また、端末620の第2アクセスモジュールに対する状態ミスマッチは、端末620で第2アクセスモジュールを用いるアップリンクデータが発生して第2アクセスモジュールが活性化された場合によって発生し得る。この場合、端末620で第2アクセスモジュールの活性化を示す信号を第1アクセス基地局に伝送する方式によって端末の第2アクセスモジュールに対する状態を一致させることができる。
また、端末620の第2アクセスモジュールに対する状態ミスマッチは、端末620と第1アクセス基地局600のクロックドラフト(clock draft)によって発生し得る。この場合、端末620、第1アクセス基地局600、及び/又は第2アクセス基地局610で運営されるタイマーの時間に対して活性化マージンを適用する方式によって端末の第2アクセスモジュールに対する状態を一致させることができる。
さらに、本開示の実施形態において、端末620は、第2アクセスモジュールを活性状態から非活性状態に変更すべきであることを感知した状況で、WLAN 802.11 MACヘッダを用いて第2アクセスモジュールが非活性状態に切り替えて動作することを示すことができる。例えば、図13に示すように、端末620は、WLAN 802.11 MACヘッダのフレーム制御(frame control)フィールド内のPower Mgmt1300及びMore Data1301の値をそれぞれ1、1に設定して第2アクセス基地局610に伝送できる。WLAN 802.11規格によれば、‘Power Mgmt=0’は活性モードを意味し、‘Power Mgmt=1’はPSMモードを意味し、More Data1301は特定の用途に定義されていない状態にある。したがって、本開示では、‘Power Mgmt=1、More Data=1’に設定して、端末620の第2アクセスモジュールが非活性状態に切り替えて動作することを示すことができる。第2アクセス基地局610は、接続中の端末らから受信されるWLAN 802.11 MACヘッダ内のPower Mgmt1300及びMore Data1301を分析して、接続中の全ての端末が第2アクセスモジュールの非活性状態への切り替えを示すか否かを決定できる。接続中の全ての端末が第2アクセスモジュールの非活性状態への切り替えを示す場合、第2アクセス基地局610は、周期的にビーコン信号を伝送する動作を行わなくてよい。この時、第2アクセス基地局610は、第1アクセス基地局の制御によってビーコン信号を伝送する動作を行うことができる。例えば、第2アクセス基地局610は、第1アクセス基地局から端末620に伝送するダウンリンクデータが受信された場合、周期的なビーコン信号の伝送動作を再開すべきであることを感知し、周期的にビーコン信号を伝送できる。
上述した本開示の実施形態では、第1アクセス基地局が上位ネットワークノードから端末620の第2アクセスシステムに対するダウンリンクデータを受信し、受信されたダウンリンクデータを第2アクセスシステムに伝送する場合を仮定して説明した。しかし、本開示の実施形態によれば、第2アクセス基地局が上位ネットワークノードから端末620の第2アクセスシステムに対するダウンリンクデータを受信して端末620に伝送してもよい。この場合、第2アクセス基地局610が端末620に伝送するダウンリンクデータが存在するか否かを示す信号又は端末620の第2アクセスモジュールに対する活性状態を制御することを要求する信号を伝送して、第1アクセス基地局が端末620の第2アクセスモジュールの活性状態を制御するようにすることができる。
また、上述した本開示の実施形態は、第1アクセス基地局が第1アクセスシステムのリンクを介して端末に伝送するダウンリンクデータによる負荷を分散させるために、第2アクセス基地局にダウンリンクデータを伝達する場合にも同じ方式で適用され得る。
図14A及び図14Bは、本開示の実施形態に係る第1アクセス基地局の動作手順を示す。
図14A及び図14Bを参照すると、第1アクセス基地局600は、ステップ1401にて、第2アクセス基地局を介して端末620に伝送されるトラフィックを感知する。本開示の実施形態によれば、第1アクセス基地局600は、上位ネットワークノードから第2アクセス基地局を介して端末620に伝送されるトラフィックを感知できる。他の実施形態によれば、第1アクセス基地局600は、第2アクセス基地局610からダウンリンクトラフィック発生報告信号を受信し、第2アクセス基地局を介して端末620に伝送されるトラフィックが存在することを感知できる。他の実施形態によれば、第1アクセス基地局600は、第1アクセスリンクに対する負荷の分散のために、端末620に伝送するダウンリンクデータを第2アクセス基地局610を介して伝送することを決定し、第2アクセス基地局を介して端末620に伝送されるトラフィックが発生されたことを感知できる。
第1アクセス基地局600は、ステップ1403にて、端末620の第2アクセスモジュールの状態情報を確認する。もし、第1アクセス基地局600に保存された端末620の第2アクセスモジュールの状態情報が活性状態である場合、第1アクセス基地局600は下記ステップ1411に直行する。
一方、第1アクセス基地局600に保存された端末620の第2アクセスモジュールの状態情報が非活性状態である場合、第1アクセス基地局600は、ステップ1405にて、第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号を第1アクセスリンクを介して端末に伝送する。第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号は、端末620の第2アクセスモジュールがどれだけ短い時間で活性化されるべきであるかに基づいて、RRC再設定メッセージ、MAC CE、PDCCHのうちいずれか1つを用いて伝送されることができる。また、第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号は、第2アクセス基地局610がショートビーコンを伝送したか否かを示す情報を含むことができる。
第1アクセス基地局600は、ステップ1407にて、端末620の第2アクセスモジュール状態情報を非活性状態から活性状態に変更して保存する。
以降、第1アクセス基地局600は、ステップ1409にて、第2アクセス基地局610にショートビーコン伝送を指示する。本開示の実施形態によれば、ステップ1409は省略してもよい。
第1アクセス基地局600は、ステップ1410にて、第2アクセス基地局変更信号が受信されたか否かを検査する。例えば、第1アクセス基地局600は、端末620から、第2アクセス基地局の変更が必要か否かを示す情報を含む信号を受信することができる。もし、第2アクセス基地局変更信号が受信されない場合、第1アクセス基地局600は、第1アクセス基地局600は下記ステップ1411に進む。例えば、第1アクセス基地局600は、第2アクセス基地局の変更が必要でないことを示す情報を含む信号が受信された場合、下記ステップ1411に進むことができる。
一方、第2アクセス基地局変更信号が受信された場合、第1アクセス基地局600は、ステップ1423にて、周辺の第2アクセス基地局にショートビーコン信号の伝送を指示する。ここで、ショートビーコン信号の伝送を指示する信号は、端末620が接続した第2アクセス基地局及び/又は該当第2アクセス基地局に隣接した少なくとも1つの他の第2アクセス基地局に伝送されることができる。第1アクセス基地局600は、予め登録された第2アクセス基地局リストに基づいて、少なくとも1つの第2アクセス基地局を選択し、選択された少なくとも1つの第2アクセス基地局にショートビーコン信号の伝送を指示する信号を伝送できる。第2アクセス基地局リストは、第2アクセス基地局の各々の位置情報及び/又は第2アクセス基地局の各々の隣接した第2アクセス基地局情報を含むことができる。また、第1アクセス基地局600は、端末620の位置に基づいて、少なくとも1つの第2アクセス基地局を選択することもできる。
以降、第1アクセス基地局600は、ステップ1425にて、端末620がハンドオーバする第2アクセス基地局に関する情報を受信し、ステップ1427にて、端末620の第2アクセス基地局610に対するハンドオーバ手順を行う。以降、第1アクセス基地局600は、下記ステップ1411に進むことができる。本開示の実施形態によれば、ステップ1410、ステップ1426、ステップ1425、及びステップ1427は省略してもよい。また、ステップ1410、ステップ1426、ステップ1425、及びステップ1427は、必ずステップ1409の後に行われるものではなく、端末620が第2アクセス基地局610からダウンリンクデータを受信する間に行われてもよい。
第1アクセス基地局600は、ステップ1411にて、第2アクセス基地局610にダウンリンクトラフィックを伝送し、ステップ1413にて、第1タイマーの動作を開始させる。もし、第1タイマーの動作中に第2アクセス基地局610を介した端末620のダウンリンクデータが追加的に感知された場合、第1アクセス基地局600は、追加的に感知されたダウンリンクトラフィックを第2アクセス基地局610に伝送して、第1タイマーをリセットさせることができる。
以降、第1アクセス基地局600は、ステップ1415に進み、タイマーが満了したか否かを検査する。例えば、1タイマーの動作中に第2アクセス基地局610を介した端末620のダウンリンクデータが追加的に感知されず、第1タイマーが予め設定された時間を測定して満了するか否かを検査する。
もし、第1タイマーが満了しない場合、ステップ1417にて、第1アクセス基地局600は、第2アクセス基地局610から端末620の第2アクセスモジュール状態制御要求信号が受信されたか否かを検査する。もし、端末620の第2アクセスモジュール状態制御要求信号が受信されない場合、第1アクセス基地局600は、ステップ1421にて、第2アクセス基地局610を介して端末620に伝送するダウンリンクトラフィックが追加的に感知されたか否かを検査する。もし、第1アクセス基地局600は、第2アクセス基地局610を介して端末620に伝送するダウンリンクトラフィックが追加的に感知された場合、ステップ1411に戻って追加的に感知されたダウンリンクデータを第2アクセス基地局610に伝送し、ステップ1413にて、第1タイマーの動作を開始させる。例えば、第1アクセス基地局600は、第1タイマーをリセットさせる。一方、第1アクセス基地局600は、第2アクセス基地局610を介して端末620に伝送するダウンリンクトラフィックが追加的に感知されない場合、ステップ1413に戻って第1タイマーが満了したか否かを再検査する。
一方、ステップ1417の検査の結果、端末620の第2アクセスモジュール状態制御要求信号が受信された場合、第1アクセス基地局600は、ステップ1419にて、端末620の第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号を第1アクセスリンクを介して端末620に伝送する。例えば、第1アクセス基地局600に保存された端末620の第2アクセスモジュールに関する状態情報と実際の端末620の第2アクセスモジュールの状態とが一致しない場合、第1アクセス基地局600は、第2アクセス基地局610から第2アクセスモジュール状態制御要求信号を受信することができる。本開示の実施形態によれば、第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号は、第2アクセス基地局610のショートビーコンが伝送されたか否かを示す情報を含むことができる。
第1アクセス基地局600は、第1タイマーが満了した場合、ステップ1423にて、第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号を第1アクセスリンクを介して端末620に伝送できる。第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号は、プローブ要求信号であってもよい。第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号は、第1アクセス基地局600が第2アクセス基地局610に伝送した最終ダウンリンクパケットのシーケンス番号を含むことができる。本開示の多様な実施形態によれば、第1アクセス基地局600が端末620との初期設定過程の間に端末620に非活性化のためのタイマー情報を伝送した場合、又は端末620が非活性化のためのタイマー情報を予め保存している場合、第1アクセス基地局600は、ステップ1423及び/又はステップ1425を行わず、下記ステップ1427に直行できる。
ステップ1425にて、第1アクセス基地局600は、端末620から第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号を第1アクセスリンクを介して受信することができる。第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号は、プローブ応答信号であってもよい。本開示の実施形態によれば、第1アクセス基地局600が第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号を第1アクセスリンクを介して受信する過程は省略してもよい。この時、第1アクセス基地局600は、端末620から受信されるARQ応答信号に基づいて端末620が最終パケットを受信したか否かを判断できる。
第1アクセス基地局600は、ステップ1427にて、端末620の第2アクセスモジュール状態情報を非活性状態に変更して保存し、本開示の実施形態に係る手順を終了する。
図15は、本開示の実施形態に係る第2アクセス基地局の動作手順を示す。
図15を参照すると、第2アクセス基地局610は、ステップ1501にて、ショートビーコン伝達命令が受信されたか否かを検査する。もし、ショートビーコン伝達命令が受信されない場合、第2アクセス基地局610は、下記ステップ1505に直行する。
第2アクセス基地局610は、ステップ1503にて、端末620へショートビーコンを伝送する。ショートビーコンは、公知のビーコン信号に含まれる情報らのうち一部情報のみを含んで構成されてもよい。また、図8Bに示すように、ショートビーコン852は、周期的に反復されるビーコン850伝送時点に伝送されるものではなく、ビーコン伝送周期の間の時点に伝送される。これは、端末620が第2アクセスモジュールを活性化させた後、次のビーコン受信区間まで待機せず、ショートビーコン852を用いて直ちにダウンリンクデータを受信できるようにするためである。実施形態によっては、第2アクセス基地局610は、ステップ1501及びステップ1503を省略してもよい。
第2アクセス基地局610は、ステップ1505にて、第1アクセス基地局から受信されるダウンリンクデータを第2アクセスリンクを介して端末620に伝送する。以降、第2アクセス基地局610は、ステップ1507にて、第1タイマー及び第2タイマーに基づいて第2アクセスモジュールの状態ミスマッチが感知されたか否かを決定する。ここで、第1タイマーは、第2アクセス基地局610が第1アクセス基地局600からダウンリンクデータが受信された時点に基づいて動作を開始する。また、第2タイマーは、第2アクセス基地局610が端末620にダウンリンクデータを伝送した時点に基づいて動作を開始する。例えば、第1タイマー及び第2タイマーの各々は、上記図12のネットワークタイマー及び端末タイマーであってもよい。第2アクセス基地局610は、第1タイマーが継続的に動作している状態(例:ON状態)で、第2タイマーが満了した状態(例:OFF状態)の場合、第2アクセスモジュールの状態ミスマッチが感知されたことを決定できる。この時、第2アクセス基地局610は、端末620の第2アクセスモジュールの状態が非活性状態で、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が活性状態であると認知できる。
もし、第1タイマー及び第2タイマーに基づいて第2アクセスモジュールの状態ミスマッチが感知された場合、第2アクセス基地局610は、ステップ1509にて、第1アクセス基地局600に端末620の第2アクセスモジュールの状態制御要求信号を伝送する。例えば、端末620の第2アクセスモジュールの状態が非活性状態で、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が活性状態である場合、第2アクセス基地局610は、第1アクセス基地局600に端末620の第2アクセスモジュール状態を非活性状態から活性状態に変更することを要求する信号を伝送できる。以降、第2アクセス基地局610は、ステップ1505に戻って、下記のステップを再度行う。第2アクセス基地局610は、端末620の第2アクセスモジュールの状態が非活性状態で、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が活性状態である場合、第2アクセスモジュールの状態が活性状態に変更されるまで、端末620にダウンリンクデータを伝送せず、ダウンリンクデータをバッファリングできる。
一方、第1タイマー及び第2タイマーに基づいて第2アクセスモジュールの状態ミスマッチが感知されない場合、第2アクセス基地局610は、ステップ1511にて、最終ダウンリンクパケットが伝送されたか否かを決定する。例えば、第1タイマーが満了するまで追加的なダウンリンクデータが感知されない場合、第2アクセス基地局610は、最終ダウンリンクデータが受信されたと決定し、該当ダウンリンクデータが端末620に伝送されたか否かを検査する。他の例として、第1タイマーが満了する前に追加的なダウンリンクデータが感知された場合、第2アクセス基地局610は最終ダウンリンクトラフィックが伝送されなかったと決定できる。
第2アクセス基地局610は、最終ダウンリンクトラフィックが伝送されなかったと決定された場合、ステップ1513にて、端末620に対する第2アクセスモジュールが非活性化される時点を判断するための第2タイマーが満了時間に近いか否かを決定する。例えば、第2アクセス基地局610は、第2タイマーがしきい時間以内に満了するか否かを決定できる。第2アクセス基地局610は、第2タイマーがしきい時間以内に満了すると決定された時、端末620の第2アクセスモジュールがしきい時間以内に非活性化されると判断して、ステップ1515に進み、第2アクセスモジュールの非活性化禁止信号を端末620に伝送する。例えば、第2アクセス基地局610は、端末620の第2アクセスモジュールが活性化状態を維持するようにするために、端末620に第2アクセスモジュールの非活性化を禁止させる信号を伝送できる。この時、第2アクセスモジュールの非活性化禁止信号は、非活性化が禁止される時間に関する情報を含むことができる。本開示の実施形態によれば、第2アクセス基地局610は、ステップ1515にて、第2アクセスモジュールの非活性化禁止信号を端末620に伝送せず、端末620のダウンリンクデータ伝送に対する優先順位を上げてもよい。例えば、第2アクセス基地局610は、多数の端末に対するダウンリンクデータが存在する時、特定時間内に非活性化されると予想される端末620に対するダウンリンクデータを優先的にスケジューリングして伝送できる。
第2アクセス基地局610は、第2タイマーがしきい時間以内に満了されないと決定された時、ステップ1505に戻って、下記のステップを再度行う一方で、最終ダウンリンクトラフィックが伝送されたと決定された場合、本開示の実施形態に係る手順を終了する。
図16A及び図16Bは、本開示の実施形態に係る端末の動作手順を示す。
図16A及び図16Bを参照すると、端末620は、ステップ1601にて、第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号を第1アクセスモジュールを介して受信する。例えば、端末620は、第1アクセス基地局600から第1アクセスリンクを介して伝送される第2アクセスモジュール活性化指示信号を第1アクセスモジュールを用いて受信することができる。この時、端末620の第2アクセスモジュールは非活性状態であってもよい。
端末620は、ステップ1603にて、第2アクセスモジュールを活性化させることができる。例えば、端末620は、非活性状態で動作中の第2アクセスモジュールを活性状態で動作するように制御できる。
端末620は、ステップ1605にて、第2アクセス基地局610からショートビーコン信号が受信されたか否かを検査する。もし、ショートビーコン信号が受信された場合、ステップ1607にて、端末620は、ショートビーコン信号からダウンリンクデータを受信するために必要な情報を獲得して、下記のステップ1613に進むことができる。本開示の多様な実施形態によれば、ステップ1605及びステップ1607は省略してもよい。
一方、端末620は、ショートビーコン信号が受信されない場合、端末620は、ステップ1621にて、第2アクセス基地局変更信号を第1アクセス基地局に伝送できる。例えば、端末620は、第2アクセスモジュールを活性化させた時点に基づいてショートビーコン受信時間以内にショートビーコン信号が受信されない場合、第2アクセス基地局の信号受信が難しいと判断し、第2アクセス基地局の変更が必要であることを示す信号を第1アクセス基地局に伝送できる。
以降、端末620は、ステップ1623にて、少なくとも1つの第2アクセス基地局からショートビーコン信号が受信されたか否かを検査する。もし、少なくとも1つの第2アクセス基地局からショートビーコン信号が受信されない場合、端末620は、下記ステップ1609に進む。
一方、少なくとも1つの第2アクセス基地局からショートビーコン信号が受信された場合、端末620は、ステップ1625に進み、受信されたショートビーコン信号に基づいてハンドオーバする第2アクセス基地局を決定して、ステップ1627にて、ハンドオーバする第2アクセス基地局に関する情報を第1アクセス基地局600に伝送する。以降、端末620は、ステップ1629にて、第2アクセス基地局へのハンドオーバ手順を行い、下記のステップ1613に進む。
一方、端末620は、ステップ1609にて、第2アクセス基地局から周期的に伝送されるビーコンが受信されたか否かを感知する。もし、第2アクセス基地局610からビーコンが受信されない場合、端末620は、ステップ1605に戻る。
一方、第2アクセス基地局610からビーコンが受信された場合、端末620は、ステップ1611にて、受信されたビーコンに含まれたダウンリンクデータを受信するために必要な情報を獲得する。
端末620は、ステップ1613にて、第2アクセス基地局610から第2アクセスモジュールを介してダウンリンクデータを受信する。
端末620は、ステップ1615にて、第1アクセスリンクを介して受信される第2アクセスモジュール非活性化指示信号又は第2タイマーを用いて第2アクセスモジュールを非活性状態に切り替えるべきであることを感知する。例えば、端末620は、第1アクセス基地局600から第1アクセスリンクを介して第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号を受信することができる。第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号は、プローブ要求信号であってもよい。また、第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号は、最終ダウンリンクパケットのシーケンス番号を含むことができる。例えば、端末620は、第2アクセスモジュール非活性化指示信号が受信されると、直ちに第2アクセスモジュールを非活性化させることができる。他の例として、端末620は、第2アクセスモジュール非活性化指示信号から最終ダウンリンクパケットのシーケンス番号を獲得し、獲得した最終パケットに対するシーケンス番号に基づいて最終パケットまで受信されたことを感知した後、第2アクセスモジュールを非活性化させることができる。他の実施形態として、端末620は、第2アクセス基地局610から第2アクセスリンクを介してダウンリンクデータが受信された時点に基づいて予め設定された時間を測定する第2タイマーに基づいて第2アクセスモジュールを非活性状態に切り替えるべきであることを感知できる。例えば、端末620は、第2タイマーが予め設定された時間を測定して満了するまでダウンリンクデータが追加的に受信されない場合、第2アクセスモジュールを非活性状態に切り替えるべきであることを決定できる。ここで、第2タイマーは、図10の第2タイマーと同じ方式で設定されてもよい。
第2アクセスモジュールが非活性状態に切り替えるべきであることを感知した端末620は、ステップ1617にて、第2アクセスモジュールを非活性化させることができる。例えば、端末620は、上述の動作1乃至動作3のうち少なくとも1つを行うことができる。本開示の実施形態によれば、端末620は、第2アクセスモジュールを非活性状態に切り替える前に図13に示す、WLAN 802.11 MACヘッダのフレーム制御フィールド内のPower Mgmt1300及びMore Data1301の値を各々1、1に設定して第2アクセス基地局610に伝送できる。
端末620は、ステップ1619にて、第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号を第1アクセスリンクを介して第1アクセス基地局600に伝送できる。本開示の実施形態によれば、端末620は、プローブ応答信号を用いて第1アクセス基地局600に第2アクセスモジュールの非活性化を示すことができる。他の実施形態によれば、端末620は、受信された最終パケットのシーケンス番号を示すPDCPフィードバック信号を用いて第2アクセスモジュールの非活性化を示すことができる。さらに他の実施形態によれば、端末620は、第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号を伝送しない場合もある。
以降、端末620は、本開示の実施形態に係る手順を終了する。
図17は、本開示の実施形態に係る第1アクセス基地局のブロック構成を示す。
図17を参照すると、第1アクセス基地局600は、制御部1700、通信モジュール1710及び保存部1720を含んで構成されることができる。
制御部1700は、第1アクセス基地局600の全般的な動作を制御及び処理できる。例えば、制御部1700は、端末620に第1アクセスシステムに対する通信サービスを提供するための機能を制御及び処理し、端末620の第2アクセスシステムに対する通信を效率的に運営するための機能を制御及び処理する。例えば、制御部1700は、端末620の第2アクセスモジュールの状態を制御する端末状態制御部1730を含むことができる。
制御部1700は、第2アクセス基地局を介して端末620に伝送されるトラフィックを感知する。本開示の実施形態によれば、制御部1700は、上位ネットワークノードから第2アクセス基地局を介して端末620に伝送されるトラフィックを感知できる。他の実施形態によれば、制御部1700は、第2アクセス基地局610からダウンリンクトラフィック発生報告信号を受信して、第2アクセス基地局610を介して端末620に伝送されるトラフィックが存在することを感知できる。さらに他の実施形態によれば、制御部1700は、第1アクセスリンクに対する負荷の分散のために、端末620に伝送するダウンリンクデータを第2アクセス基地局610を介して伝送することを決定し、第2アクセス基地局を介して端末620に伝送されるトラフィックが発生されたことを感知できる。
また、制御部1700は、端末620の第2アクセスモジュールの状態情報を保存及び管理する。制御部1700は、保存部1720に保存された端末620の第2アクセスモジュールの状態情報が活性状態である場合、端末620が第2アクセスリンクを介してダウンリンクデータを受信できる状態であることを確認し、ダウンリンクデータを第2アクセス基地局610に伝送するための機能を行うことができる。
制御部1700は、保存部1720に保存された端末620の第2アクセスモジュールの状態情報が非活性状態である場合、第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号を第1アクセスリンクを介して端末620に伝送するための機能を行うことができる。第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号は、端末620の第2アクセスモジュールがどれだけ短い時間で活性化されるべきであるかに基づいて、RRC再設定メッセージ、MAC CE、PDCCHのうちいずれか1つを用いて伝送されることができる。第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号は、第2アクセス基地局610がショートビーコンを伝送するか否かを示す情報を含むことができる。
制御部1700は、第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号を第1アクセスリンクを介して端末620に伝送した後、端末620の第2アクセスモジュール状態情報を非活性状態から活性状態に変更して保存することができる。
本開示の実施形態によれば、制御部1700は、第2アクセス基地局610にショートビーコン伝送を指示できる。ショートビーコンは、公知のビーコン信号に含まれる情報らのうち一部の情報のみを含んで構成されることができる。
また、本開示の実施形態によれば、制御部1700は、端末620から第2アクセス基地局の変更が必要であることを示す信号を受信することができる。この時、制御部1700は、少なくとも1つの第2アクセス基地局を選択し、選択された第2アクセス基地局にショートビーコン伝送を指示できる。選択された第2アクセス基地局は、端末620が以前に接続した第2アクセス基地局を含むことができ、端末620が以前に接続した第2アクセス基地局に隣接した第2アクセス基地局を含むことができる。制御部1700は、予め保存された第2アクセス基地局リストに基づいて、少なくとも1つの第2アクセス基地局を選択してショートビーコン伝送を指示できる。また、制御部1700は、端末620からハンドオーバするターゲットである第2アクセス基地局に関する情報を受信し、受信された情報に基づいて端末620の第2アクセス基地局に対するハンドオーバ手順を行うことができる。例えば、制御部1700は、端末620の情報を含む追加要求信号をターゲット第2アクセス基地局に伝送し、ターゲット第2アクセス基地局から追加要求応答信号を受信して、ターゲット第2アクセス基地局と端末620に対するデータ経路を設定できる。また、制御部1700は、端末620に無線リソース制御接続再設定信号を伝送し、端末620から無線リソース制御接続再設定完了信号を受信するための機能を制御及び処理できる。ここで、無線リソース制御接続再設定完了信号は、端末が以前に接続した第2アクセス基地局から受信された最終ダウンリンクデータに関する情報(例:PDCP SN)を含むことができる。制御部1700は、無線リソース制御接続再設定完了信号が受信されると、端末620に対するダウンリンクデータを端末620がハンドオーバした第2アクセス基地局に伝送する。この時、制御部1700は、端末620から最終ダウンリンクデータに対するPDCP SNが受信された場合、該当PDCP SN以後のダウンリンクデータを端末620がハンドオーバした第2アクセス基地局に伝達できる。
制御部1700は、第2アクセス基地局610にダウンリンクデータを伝送し、ダウンリンクデータ伝送時点に基づいて第1タイマーの動作を開始させる。もし、第1タイマーの動作中に第2アクセス基地局610を介した端末620のダウンリンクデータが追加的に感知された場合、制御部1700は、追加的に感知されたダウンリンクデータを第2アクセス基地局610に伝送し、第1タイマーをリセットさせることができる。制御部1700は、第1タイマーが満了したか否かを検査する。例えば、1タイマーの動作中に第2アクセス基地局610を介した端末620のダウンリンクデータが追加的に感知されず、第1タイマーが予め設定された時間を測定して満了するか否かを検査する。もし、第1タイマーが満了しない場合、制御部1700は、第2アクセス基地局610から端末620の第2アクセスモジュール状態制御要求信号が受信されたか否かを検査する。
端末620の第2アクセスモジュール状態制御要求信号が受信されない場合、制御部1700は、第2アクセス基地局610を介して端末620に伝送するダウンリンクトラフィックが追加的に感知されたか否かを検査する。もし、制御部1700は、第2アクセス基地局610を介して端末620に伝送するダウンリンクトラフィックが追加的に感知された場合、追加的に感知されたダウンリンクデータを第2アクセス基地局610に伝送し、第1タイマーをリセットさせる。一方、制御部1700は、第2アクセス基地局610を介して端末620に伝送するダウンリンクトラフィックが追加的に感知されない場合、第1タイマーが満了したか否かを再検査する。
制御部1700は、第2アクセス基地局610から端末620の第2アクセスモジュール状態制御要求信号が受信された場合、端末620の第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号を第1アクセスリンクを介して端末620に伝送する。例えば、保存部1720に保存された端末620の第2アクセスモジュールに関する状態情報と実際の端末620の第2アクセスモジュールの状態とが一致しない場合、制御部1700は、第2アクセス基地局610から第2アクセスモジュール状態制御要求信号を受信することができる。
制御部1700は、第1タイマーが満了する場合、第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号を第1アクセスリンクを介して端末620に伝送できる。第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号は、プローブ要求信号であってもよい。第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号は、第1アクセス基地局600が第2アクセス基地局610に伝送した最終ダウンリンクパケットのシーケンス番号を含むことができる。
本開示の多様な実施形態によれば、第1アクセス基地局600が端末620との初期設定過程間に端末620に非活性化のためのタイマー情報を伝送した場合、又は端末620が非活性化のためのタイマー情報を予め保存している場合、制御部1700は、第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号の伝送動作を省略してもよい。
制御部1700は、端末620から第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号を第1アクセスリンクを介して受信することができる。第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号は、プローブ応答信号であってもよい。本開示の実施形態によれば、端末状態制御部1730が第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号を第1アクセスリンクを介して受信する動作は省略してもよい。この時、制御部1700は、端末620から受信されるARQ応答信号に基づいて端末620が最終パケットを受信したか否かを判断できる。
制御部1700は、端末620の第2アクセスモジュール状態情報を非活性状態に変更して保存することができる。例えば、非活性化を示す信号を伝送した後、又は第1タイマーが満了した後、又は端末620から第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号を受信した後、制御部1700は、第2アクセスモジュール状態情報を非活性状態に変更して保存することができる。
通信モジュール1710は、制御部1700の制御に応じて端末620と第1アクセスシステムのリンクを介して信号を送受信できる。また、通信モジュール1710は、制御部1700の制御に応じて第2アクセス基地局610とバックホール(backhaul)を介して信号を送受信できる。
保存部1720は、制御部1700の制御に応じて第1アクセス基地局600の動作に必要な各種データ及びプログラムを保存する。保存部1720は、制御部1700の制御に応じて第1アクセス基地局600に接続中の端末の第2アクセスモジュールの状態情報を保存する。保存部1720は、制御部1700の制御に応じて端末620の第2アクセスモジュールを非活性化させるための規則(例:非活性化タイマー情報、第2タイマー情報)を保存することができる。
図18は、本開示の実施形態に係る第2アクセス基地局のブロック構成を示す。
図18を参照すると、第2アクセス基地局610は、制御部1800、通信モジュール1810、及び保存部1820を含むことができる。
制御部1800は、第2アクセス基地局610の全般的な動作を制御及び処理できる。例えば、制御部1800は、端末620に第2アクセスシステムに対する通信サービスを提供するための機能を制御及び処理し、端末620の第2アクセスシステムに対する通信を效率的に運営するための機能を制御及び処理する。例えば、制御部1800は、端末620の第2アクセスモジュールの状態と第1アクセス基地局600で管理する端末620の第2アクセスモジュールの状態情報とが一致するように制御する状態ミスマッチ感知部1802を含むことができる。
制御部1800は、第1アクセス基地局600からショートビーコン伝達命令が受信された場合、端末620にショートビーコンを伝送できる。ショートビーコンは、公知のビーコン信号に含まれる情報らのうち一部の情報のみを含んで構成されることができる。また、図8Bに示すように、ショートビーコン852は、周期的に反復されるビーコン850伝送時点に伝送されるものではなく、ビーコン伝送周期の間の時点に伝送される。これは、端末620が第2アクセスモジュールを活性化させた後、次のビーコン受信区間まで待機せず、ショートビーコン852を用いて直ちにダウンリンクデータを受信できるようにするためである。実施形態によっては、制御部1800はショートビーコンを伝送しない場合もある。
制御部1800は、第1アクセス基地局から受信されるダウンリンクデータを第2アクセスリンクを介して端末620に伝送し、第1タイマー及び第2タイマーに基づいて第2アクセスモジュールの状態ミスマッチが感知されたか否かを決定する。ここで、第1タイマーは、第2アクセス基地局610が第1アクセス基地局600からダウンリンクデータが受信された時点に基づいて動作を開始する。また、第2タイマーは、第2アクセス基地局610が端末620にダウンリンクデータを伝送した時点に基づいて動作を開始する。例えば、第1タイマー及び第2タイマーの各々は、上記図12のネットワークタイマー及び端末タイマーであってもよい。制御部1800は、第1タイマーが継続的に動作している状態(例:ON状態)で、第2タイマーが満了した状態(例:OFF状態)である場合、第2アクセスモジュールの状態ミスマッチが感知されたことを決定できる。この時、制御部1800は、端末620の第2アクセスモジュールの状態が非活性状態で、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が活性状態であると認知できる。
制御部1800は、第1タイマー及び第2タイマーに基づいて第2アクセスモジュールの状態ミスマッチが感知された場合、第1アクセス基地局600に第2アクセスモジュールの状態制御要求信号を伝送する。例えば、端末620の第2アクセスモジュールの状態が非活性状態で、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が活性状態である場合、制御部1800は、第1アクセス基地局600に端末620の第2アクセスモジュール状態を非活性状態から活性状態に変更することを要求する信号を伝送できる。制御部1800は、端末620の第2アクセスモジュールの状態が非活性状態で、第1アクセス基地局600で管理する第2アクセスモジュールの状態情報が活性状態である場合、第2アクセスモジュールの状態が活性状態に変更されるまで、端末620にダウンリンクデータを伝送せず、ダウンリンクデータをバッファリングできる。
制御部1800は、第1タイマー及び第2タイマーに基づいて第2アクセスモジュールの状態ミスマッチが感知されない状態で最終ダウンリンクパケットが伝送されたか否かを決定できる。例えば、第1タイマーが満了するまで追加的なダウンリンクデータが感知されない場合、制御部1800は、最終ダウンリンクデータが受信されたと決定し、該当ダウンリンクデータが端末620に伝送されたか否かを検査する。他の例として、第1タイマーが満了する前に追加的なダウンリンクデータが感知された場合、制御部1800は、最終ダウンリンクデータが伝送されなかったと決定できる。
実施形態によっては、制御部1800は、最終ダウンリンクデータが伝送されなかったと決定された場合、端末620に対する第2アクセスモジュールが非活性化される時点を判断するための第2タイマーが満了時間に近いか否かを決定する。例えば、制御部1800は、第2タイマー(又は端末タイマー)がしきい時間以内に満了するか否かを決定できる。制御部1800は、第2タイマーがしきい時間以内に満了されると決定された時、端末620の第2アクセスモジュールがしきい時間以内に非活性化されると判断して、第2アクセスモジュールの非活性化禁止信号を端末620に伝送できる。例えば、制御部1800は、端末620の第2アクセスモジュールが活性化状態を維持するようにするために、端末620に第2アクセスモジュールの非活性化を禁止させる信号を伝送できる。この時、第2アクセスモジュールの非活性化禁止信号は、非活性化が禁止される時間に関する情報を含むことができる。本開示の実施形態によれば、制御部1800は、第2アクセスモジュールの非活性化禁止信号を端末620に伝送せず、端末620のダウンリンクデータ伝送に対する優先順位を上げてもよい。例えば、制御部1800は、多数の端末に対するダウンリンクデータが存在する時、特定時間内に非活性化されると予想される端末620に対するダウンリンクデータを優先的にスケジューリングして伝送できる。
制御部1800は、最終ダウンリンクデータが伝送されなかったと決定された場合、最終ダウンリンクデータの伝送が感知されるまでダウンリンクデータを端末620に伝送しながら、第2アクセスモジュールの状態ミスマッチ有無を継続的に判断できる。
さらに、制御部1800は、第2アクセス基地局610に接続中の端末らから受信されるWLAN 802.11 MACヘッダ内のPower Mgmt1300及びMore Data1301を分析して、接続中の全ての端末が第2アクセスモジュールの非活性状態転換を示すか否かを決定できる。接続中の全ての端末が第2アクセスモジュールの非活性状態への切り替えを示す場合、制御部1800は、周期的にビーコン信号を伝送する動作を行わなくてもよい。この時、制御部1800は、第1アクセス基地局600の制御によってビーコン信号を伝送する動作を行うことができる。例えば、制御部1800は、第1アクセス基地局600から端末620に伝送するダウンリンクデータが受信された場合、周期的なビーコン信号の伝送動作を再開すべきであることを感知し、周期的にビーコン信号を伝送できる。
通信モジュール1810は、制御部1800の制御に応じて端末620と第2アクセスシステムのリンクを介して信号を送受信できる。また、通信モジュール1810は、制御部1800の制御に応じて第1アクセス基地局600とバックホールを介して信号を送受信できる。
保存部1820は、制御部1800の制御に応じて第2アクセス基地局610の動作に必要な各種データ及びプログラムを保存する。保存部1820は、第1アクセス基地局から受信される端末620の第2アクセスモジュールの状態情報を保存することができる。保存部1820は、端末620から受信された端末620の第2アクセスモジュールの状態情報を保存することができる。また、保存部1820は、制御部1800の制御に応じて端末620の第2アクセスモジュールを非活性化させるための規則(例:非活性化タイマー情報、第2タイマー情報)を保存することができる。
図19は、本開示の実施形態に係る端末のブロック構成を示す。
図19を参照すると、端末620は、制御部1900、第1アクセスモジュール1910、第2アクセスモジュール1920、及び保存部1930を含むことができる。
制御部1900は、端末620の全般的な動作を制御及び処理する。本開示の実施形態によれば、制御部1900は、第1アクセスモジュール1910の活性化を維持した状態で、第2アクセスモジュール1920の活性状態を制御及び変更するための機能を制御及び処理する。
制御部1900は、第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号を第1アクセスモジュール1910を介して受信する。例えば、制御部1900は、第1アクセス基地局600から第1アクセスリンクを介して伝送される第2アクセスモジュール活性化指示信号を第1アクセスモジュール1910を用いて受信するための機能を処理できる。この時、端末620の第2アクセスモジュール1920は非活性状態であってもよい。
制御部1900は、第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号に基づいて第2アクセスモジュール1920を活性化させることができる。例えば、制御部1900は、非活性状態で動作中の第2アクセスモジュール1920を活性状態で動作するように制御できる。
制御部1900は、第2アクセスモジュール1920を介して第2アクセス基地局610からショートビーコン信号が受信されたか否かを検査する。もし、ショートビーコン信号が受信された場合、制御部1900は、ショートビーコン信号からダウンリンクデータを受信するために必要な情報を獲得できる。一方、制御部1900は、ショートビーコン信号が受信されない場合、第2アクセスモジュール1920を介して第2アクセス基地局610から周期的に伝送されるビーコンが受信されたか否かを感知する。第2アクセス基地局610からビーコンが受信された場合、制御部1900は、受信されたビーコンに含まれたTIM(Traffic Indication Map)からダウンリンクデータを受信するために必要な情報を獲得できる。また、制御部1900は、ショートビーコン信号が受信されない場合、第2アクセス基地局の変更が必要であることを示す信号を第1アクセス基地局に伝送することができる。例えば、制御部1900は、第2アクセスモジュールを活性化させた時点に基づいてショートビーコン受信時間以内にショートビーコン信号が受信されない場合、第2アクセス基地局の信号受信が難しいと判断して、第2アクセス基地局の変更が必要であることを示す信号を第1アクセス基地局に伝送できる。制御部1900は、少なくとも1つの第2アクセス基地局からショートビーコン信号が受信された時、受信されたショートビーコン信号に基づいてハンドオーバするターゲット第2アクセス基地局を決定できる。制御部1900は、ターゲット第2アクセス基地局に関する情報を第1アクセス基地局600に伝送し、ターゲット第2アクセス基地局へのハンドオーバ手順を行うことができる。また、制御部1900は、第2アクセス基地局610から第2アクセスモジュール1920を介してダウンリンクデータを受信することができる。
制御部1900は、第1アクセスモジュール1910で第1アクセスリンクを介して受信される第2アクセスモジュール非活性化指示信号又は第2タイマーを用いて第2アクセスモジュール1920を非活性状態に切り替えるべきであることを感知する。例えば、制御部1900は、第1アクセスモジュール1910を用いて第1アクセス基地局600から第1アクセスリンクを介して第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号を受信することができる。第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号は、プローブ要求信号であってもよい。また、第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号は、最終ダウンリンクパケットのシーケンス番号を含むことができる。実施形態によっては、制御部1900は、第2アクセスモジュール非活性化指示信号が受信されると、直ちに第2アクセスモジュール1920を非活性化させることができる。他の実施形態として、制御部1900は、第2アクセスモジュール非活性化指示信号から最終ダウンリンクパケットのシーケンス番号を獲得し、獲得した最終パケットに対するシーケンス番号に基づいて最終パケットまで受信されたことを感知した後、第2アクセスモジュール1920を非活性化させることができる。さらに他の実施形態によれば、制御部1900は、第2アクセス基地局610から第2アクセスモジュール1920を介してダウンリンクデータが受信された時点に基づいて予め設定された時間を測定する第2タイマーに基づいて第2アクセスモジュール1920を非活性状態に切り替えるべきであることを感知できる。例えば、制御部1900は、第2タイマーが予め設定された時間を測定して満了するまでダウンリンクデータが追加的に受信されない場合、第2アクセスモジュール1920を非活性状態に切り替えるべきであることを決定できる。ここで、第2タイマーは、図10の第2タイマーと同じ方式で設定されてもよい。
第2アクセスモジュール1920が非活性状態に切り替えるべきであることを感知した制御部1900は、第2アクセスモジュール1920を非活性化させることができる。例えば、制御部1900は、上述の動作1乃至動作3のうち少なくとも1つを行うことができる。本開示の実施形態によれば、制御部1900は、第2アクセスモジュール1920を非活性状態に切り替える前に、図13に示す、WLAN 802.11 MACヘッダのフレーム制御フィールド内のPower Mgmt1300及びMore Data1301の値を各々1、1に設定して第2アクセス基地局610に伝送できる。
制御部1900は、第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号を第1アクセスモジュール1910を介して第1アクセス基地局600に伝送できる。本発明の実施形態によれば、制御部1900は、プローブ応答信号を用いて第1アクセス基地局600に第2アクセスモジュールの非活性化を示すことができる。他の実施形態によれば、制御部1900は、受信された最終パケットのシーケンス番号を示すPDCPフィードバック信号を用いて第2アクセスモジュールの非活性化を示すことができる。さらに他の実施形態によれば、制御部1900は、第2アクセスモジュールの非活性化を示す信号を伝送しない場合もある。
第1アクセスモジュール1910は、制御部1900の制御に応じて第1アクセスリンクを介して第1アクセス基地局600と信号を送受信できる。本開示の実施形態によれば、第1アクセスモジュール1910は、活性化状態を維持する。
第2アクセスモジュール1920は、制御部1900の制御に応じて第2アクセスリンクを介して第2アクセス基地局610と信号を送受信できる。本開示の実施形態によれば、第2アクセスモジュール1920は、制御部1900の制御によって活性状態で動作してもよく、非活性状態で動作してもよい。
保存部1930は、制御部1900の制御に応じて端末620の動作に必要な各種データ及びプログラムを保存する。保存部1930は、制御部1900の制御に応じて第2アクセスモジュール1920の非活性化のための規則(例:非活性化タイマー情報、第2タイマー情報)を保存することができる。
上述した本開示の実施形態で、第2アクセスシステムがWLANである場合、事業者APは上述の実施形態で説明した第2アクセス基地局610とともに運営できる。しかし、個人APは、上述した第2アクセス基地局610とともに運営することは難しい。したがって、以下、事業者APと個人APが混在する状況で本開示の実施形態が適用される場合について説明する。以下、説明の便宜のために、上述した本開示の実施形態によれば、端末620の第1アクセスモジュール(例:LTEモジュール)の活性化を維持しながら第2アクセスモジュール(例:WLANモジュール)の活性状態を変更及び制御する動作を「LTE−WLAN I/I(Interworking/Integration)動作」と称する。
図20は、本開示の実施形態に係る事業者APと個人APが共存する環境での端末及び各APの動作を示し、図21は、本開示の実施形態に係るAPの動作状態を示す。
図20に示すように、一般に個人PA(private AP)のビーコン2000は事業者AP(Operator AP)のビーコンより長い周期を有する。したがって、事業者APと個人APが共存する環境で、端末620は、個人APからビーコン2000が伝送される周期の間の区間2010でLTE−WLAN I/I動作を行うことができる。例えば、端末620は、個人APからビーコン2000が伝送されない区間2010の間にLTEモジュールの活性化を維持しながらWLANモジュールは非活性化させることができる。他の例として、端末620は、個人APからビーコン2000が伝送されない区間2010の間にLTEモジュールの活性化を維持しながら、事業者APを介したダウンリンクデータが存在する一部の区間ではWLANモジュールを活性状態で動作させ、事業者APを介したダウンリンクデータが存在しない一部の区間ではWLANモジュールを非活性状態で動作させることができる。
事業者APと個人APが共存する環境で、端末620のLTE−WLAN I/I動作は、図21に示す個人APに対する動作状態によって異なる場合がある。ここで、端末620は、事業者APに接続中の場合を仮定して説明する。
例えば、端末620は、事業者APに接続した状態で個人APに接続するためのスキャニングを行うことができる。端末620が個人APを検索するために周期的にスキャニングを行う状態(S1)2100である場合、端末620は、予め設定された周期によって個人APをスキャニングし、スキャニングを行わない区間の間にはLTE−WLAN I/I動作を行うことができる。例えば、端末620は、個人APに対するスキャニングを行わない区間の間にLTEモジュールの活性化を維持しながらWLANモジュールは非活性化させることができる。他の例として、端末620は、個人APに対するスキャニングを行わない区間の間にLTEモジュールの活性化を維持しながら、事業者APを介したダウンリンクデータが存在する一部の区間ではWLANモジュールを活性状態で動作させ、事業者APを介したダウンリンクデータが存在しない一部の区間ではWLANモジュールを非活性状態で動作させることができる。
他の例として、端末620は、TDMA方式を用いて事業者APに接続した状態で個人APに接続できる。この時、端末620が個人APとデータを送受信する状態(D1)2110である場合、端末620は、WLANモジュールを活性化させて個人APとデータを送受信し、個人APとデータを送受信する区間の間、事業者APに対するLTE−WLAN I/I動作は中止する。
さらに他の例として、端末620は、TDMA方式を用いて事業者APと個人APに同時に接続した状態で個人APにPSMモードで動作できる。個人APに対してPSMモードで動作する状態(P1)2120である場合、端末620は、個人APのビーコン伝送周期にはWLANモジュールを活性化させて個人APのビーコンを受信し、個人APのビーコンが伝送されない区間(例:2010)の間には事業者APに対してLTE−WLAN I/I動作を行うことができる。例えば、端末620は、個人APのビーコンが伝送されない区間の間にLTEモジュールの活性化を維持しながらWLANモジュールは非活性化させることができる。さらに他の例として、端末620は、個人APのビーコンが伝送されない区間の間にLTEモジュールの活性化を維持しながら、事業者APを介したダウンリンクデータが存在する一部の区間ではWLANモジュールを活性状態で動作させ、事業者APを介したダウンリンクデータが存在しない一部の区間ではWLANモジュールを非活性状態で動作させることができる。
事業者APと個人APが共存する環境で、端末620は、下記図22A乃至図22Dに示す、ユーザインタフェースを提供できる。
図22A乃至図22Dは、本開示の実施形態に係る事業者APと個人APが共存する環境で端末の動作のためのユーザインタフェースを示す。
例えば、端末620は、図22Aに示すように、APに接続するためのWi−Fi機能がオンになる場合、お気に入りのWi−Fi種類設定を要求するメッセージを表示できる。例えば、事業者APの利用を好むのか、又は個人APの利用を好むのか、又は事業者APと個人APを同時に用いることを好むのかを問うメッセージを表示できる。この時、端末620は、ユーザによって設定されたお気に入りのWi−Fi種類に基づいて、事業者APを検索して接続してもよく、個人APを検索して接続してもよく、事業者APと個人APに同時に接続してもよい。
他の例として、端末620は、図22Bに示すように、APに接続するためのWi−Fi機能がオンになる場合、検索されたAPリストを表示し、各APが個人APであるか又は事業者APであるかを示すことができる。また、端末620は、ユーザが1つ又は2つのAPを選択するようにするユーザインタフェースを提供できる。例えば、APリストから事業者APが選択されると、個人APらのうち1つを追加的に選択できるユーザインタフェースを提供できる。他の例として、APリストから個人APが選択されると、事業者APらのうち1つを追加的に選択できるユーザインタフェースを提供できる。
さらに他の例として、端末620は、図22Cに示すように、事業者APに接続された状態又は事業者APに接続を試みる状態で、事業者APに対するLTE−WLAN I/I機能を利用して電力最小化を行うか否かを問うメッセージを表示できる。もし、ユーザ入力によってLTE−WLAN I/I機能を利用すると設定された場合、前記図20及び図21で説明したように動作できる。
さらに他の例として、端末620は、図22Dに示すように、スクリーンの一部領域に現在接続中のAPを示すアイコンを表示できる。例えば、端末620が個人APに接続中であることを示すアイコン2201、事業者APに接続中であることを示すアイコン2202、又は個人APと事業者APに同時接続中であることを示すアイコン2203のうちいずれか1つのアイコンを表示して、ユーザが現在接続中のAPの種類を認知できるようにする。
また、端末620は、図22Dに示すように、スクリーンの一部領域に現在のLTE−WLAN I/I機能の利用によるアイコンら2211及び2212を表示できる。例えば、端末620は、LTE−WLAN I/I機能の利用中にWLANモジュールが非活性化された状態である場合、端末電力最小化モードで動作中であることを示すアイコン2211を表示できる。他の例として、端末620は、LTE−WLAN I/I機能の利用中にLTEモジュールとWLANモジュールが同時に活性化された場合、「Data Rate Boostingモード」で動作中であることを示すアイコン2212を表示できる。
上述した本開示の実施形態では、多重無線アクセス技術をサポートする端末で、端末に含まれた多数個のアクセスモジュールのうち一部のアクセスモジュールの活性化状態を維持し、他のアクセスモジュールの活性状態を制御する場合について説明した。例えば、上述した本開示の実施形態では、端末が1つのアクセスモジュールのみを活性化状態に維持し、残りの他のアクセスモジュールらは非活性化させた後、活性化された1つのアクセスモジュールを介して残りの他の無線アクセス技術に対するダウンリンクトラフィックをモニタリングして、ダウンリンクトラフィックが存在する間にのみ該当アクセスモジュールを活性状態で動作させることについて説明した。以下の説明では、アクセス技術は、無線アクセス技術を含む意味である。
しかし、本開示の多様な実施形態によれば、1つの端末が少なくとも1つの他の端末に対するダウンリンクモニタリングを行い、ダウンリンクモニタリング結果に基づいて少なくとも1つの他の端末に対する少なくとも1つのアクセスモジュールの活性状態を制御することもできる。例えば、多数の端末の間にグループを形成し、グループ内の代表端末がグループ内の他の端末らに対するダウンリンクをモニタリングを行い、ダウンリンクモニタリング結果によって、グループ内の他の端末らに対するアクセスモジュールの活性状態を制御できる。
図23は、本開示の実施形態に係る端末が少なくとも1つの他の端末に対するアクセスモジュールの活性状態を制御するシステム構造を示す。
図23に示すように、多数の端末2300乃至2304の各々は、多重無線アクセス技術をサポートできる。多数の端末2300乃至2304は、ユーザ要求に応じてグループを形成できる。多数の端末2300乃至2304の各々は、ユーザによって各端末に予め登録された情報、他の端末との接続履歴情報、周辺端末らとの信号送受信情報などに基づいて、お互いを感知してグループを形成できる。
本開示の実施形態によれば、1つのグループを形成した多数の端末2300乃至2304の各々は、ユーザによって予め登録された情報、又はグループ内の他の端末との信号送受信を介して獲得された情報に基づいてマスター端末(又は代表端末)を決定できる。例えば、多数の端末2300乃至2304の各々は、各端末がサポートする多重無線アクセス技術、各端末のアクセスモジュールの容量、各端末の残余電力レベル、第1アクセス基地局及び/又は第2アクセス基地局に対する受信信号品質、及びトポロジーのうち少なくとも1つに基づいてマスター端末を決定できる。ここで、トポロジーは、多数の端末の各々の接続関係を示すことができ、各端末が直接信号を送受信できる端末及び直接信号を送受信できない端末を示すことができる。例えば、トポロジーは、各端末がワンホップ(one−hop)を介してグループ内の端末らのうちいくつの端末と信号送受信が可能であるか示すことができる。マスター端末(又は代表端末)を決定する動作は、グループ内の多数の端末のうち1つの端末でのみ行われてもよく、多数の端末の各々で行われてもよい。多数の端末の各々でマスター端末を決定する場合、多数の端末の各々は同じ方式を用いてマスター端末を決定し、多数の端末の各々はグループ内の他の端末らとマスター端末に関する情報を送受信しない。一方、グループ内の多数の端末のうち1つの端末でのみマスター端末を決定する場合、該当端末は決定されたマスター端末に関する情報をグループ内の他の端末らに伝送すべきである。また、グループ内の多数の端末のうち1つの端末でのみマスター端末を決定する場合、該当端末はユーザの入力によって決定されるか、又はグループ内の端末らとの信号送受信によって決定されることができる。以下の説明では、説明の便宜のために、グループ内の他の端末のダウンリンクモニタリングを行う端末をマスター端末と称し、マスター端末の制御に応じて少なくとも1つのアクセスモジュールの状態が制御される端末をスレーブ端末と称する。
また、本開示の実施形態によれば、グループ内のマスター端末2300は、マスター端末2300に含まれたアクセスモジュールのうち、スレーブ端末ら2301乃至2304に対するダウンリンクトラフィックの発生有無をモニタリングする管理アクセスモジュールを決定できる。ここで、管理アクセスモジュールは、ユーザによって予め登録された情報、又はグループ内の他の端末との信号送受信を介して獲得された情報に基づいて決定されることができる。例えば、マスター端末2300は、マスター端末2300がサポートする多重無線アクセス技術、互いに異なる無線アクセス技術をサポートする各アクセスモジュールの容量、第1アクセス基地局及び/又は第2アクセス基地局に対する各アクセスモジュールに対する受信信号品質、第1アクセス基地局及び/又は第2アクセス基地局に対するチャネル占有確率、接続中の基地局の種類(例:事業者AP、又は個人AP)、各アクセスモジュールに対するグループ内の他の機器らのダウンリンクトラフィックモニタリングが可能であるか否か、各アクセスモジュールの電力消耗量、及びトポロジーのうち少なくとも1つに基づいて管理アクセスモジュールを決定できる。ここで、トポロジーは、多数の端末の各々の接続関係を示すことができ、各端末が直接信号を送受信できる端末及び直接信号を送受信できない端末を示すことができる。例えば、トポロジーは、各端末が特定アクセスモジュールを用いて信号を送受信する場合、グループ内の端末のうちいくつの端末と1つのホップ(one−hop)で信号送受信が可能であるかを示すことができる。
マスター端末2300は、スレーブ端末ら2301乃至2304のアクセスモジュールの活性状態を制御するための制御アクセスモジュールを選択できる。例えば、制御アクセスモジュールは、マスター端末2300でスレーブ端末2301の第1アクセスモジュールを活性化又は非活性化させるための制御信号を送受信するために用いられ得る。制御アクセスモジュールは、管理アクセスモジュールと同じであってもよく、異なってもよい。例えば、管理アクセスモジュールは、第1アクセス基地局と信号を送受信する第1アクセスモジュールで、制御アクセスモジュールは、周辺端末と低電力で信号送受信が可能なアクセスモジュール(例:BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)モジュール)であってもよい。
マスター端末2300は、決定された管理アクセスモジュールに対応する無線アクセス技術情報及び/又は制御アクセスモジュールに対応する無線アクセス技術情報をスレーブ端末ら2301乃至2304に伝送できる。
上述のように、多数の端末2300乃至2304が1つのグループを形成した後、マスター端末2300が決定され、管理アクセスモジュール及び制御アクセスモジュールが決定されると、マスター端末2300は、管理アクセスモジュールのみを活性化させ、その他のアクセスモジュールを非活性化させることができる。マスター端末2300で管理アクセスモジュールと制御アクセスモジュールが異なる場合、マスター端末2300は、制御アクセスモジュールを継続的にオン状態に維持するか、又はスレーブ端末のアクセスモジュールを制御する信号が送受信される必要がある場合にのみ制御アクセスモジュールをオン状態に維持できる。また、スレーブ端末ら2301乃至2304は、制御アクセスモジュールのみを活性化状態に維持し、その他のアクセスモジュールは非活性化させることができる。ここで、マスター端末2300の管理アクセスモジュールが免許不要帯域をサポートするWLANモジュールである場合、管理アクセスモジュールは、継続的に活性化された状態で動作することではなく、予め設定されたPSMモードに従ってアウェイク状態とスリープ状態とを繰り返すことができる。一方、マスター端末2300の管理アクセスモジュールが認可帯域をサポートするLTEモジュールである場合、管理アクセスモジュールは、継続的に活性化された状態を維持できる。
本開示の実施形態によれば、マスター端末2300は、マスター端末2300の識別情報及びスレーブ端末ら2301乃至2304の識別情報を第1アクセス基地局600及び/又は第2アクセス基地局610に伝送できる。この時、第1アクセス基地局600及び/又は第2アクセス基地局610は、マスター端末2300の識別情報及びスレーブ端末ら2301乃至2304の識別情報に基づいて、該当グループ内の端末らに対するダウンリンクトラフィックが発生したか否かを感知し、該当グループ内の端末らに対するダウンリンクトラフィックが発生した場合、これをマスター端末2300に知らせることができる。例えば、第1アクセス基地局600は、スレーブ端末2301の識別情報に基づいて、スレーブ端末2301に対して第1アクセスモジュールに対するダウンリンクトラフィックが発生したことを感知し、スレーブ端末2301に対する第1アクセスモジュールへのダウンリンクトラフィック発生を示す信号をマスター端末2300に伝送できる。他の例を挙げると、第1アクセス基地局600は、スレーブ端末2301の識別情報に基づいて、スレーブ端末2301に対して第2アクセスモジュールに対するダウンリンクトラフィックが発生したことを感知し、スレーブ端末2301に対する第2アクセスモジュールへのダウンリンクトラフィック発生を示す信号をマスター端末2300に伝送できる。例えば、第1アクセス基地局600は、グループ内の端末らに対して第1アクセス技術のみならず、他のアクセス技術を利用するダウンリンクトラフィックの発生有無を感知できる。
図24は、本開示の実施形態に係る端末のグループ形成動作を示す。また、図27は、本開示の実施形態に係るユーザが保有する多数の端末が1つのグループに形成された状況を示す。
図24を参照すると、端末は、ステップ2401にて、多数の端末とグループを形成する。例えば、図27に示すように、端末2300は、ユーザ要求に応じて他の端末ら2301乃至2304とグループを形成して、情報を交換できる。例えば、端末2300及び他の端末ら2301乃至2304は、第1ユーザが所有した端末であってもよい。例えば、端末2300及び他の端末ら2301乃至2304は、第1ユーザの屋内端末であってもよい。端末2300は、最近の接続履歴を示す結合情報、料金支払いのために登録された機器情報などに基づいてユーザが所有した他の端末ら2301乃至2304を認識できる。端末2300は、多数の端末が共通的にサポートすると判断される第1無線アクセス技術を介して周辺端末をスキャニングし、スキャニングされた端末らと接続(association)を試みることができる。端末2300は、多数の端末のうち第1無線アクセス技術をサポートしない特定端末が存在する場合、第1無線アクセス技術をサポートしない特定端末と他の無線アクセス技術を介して接続を試みることができる。この時、端末2300は、特定端末に関する情報を第1無線アクセス技術を介して他の端末らに伝送してもよい。端末2300は、上記のように、少なくとも1つの無線アクセス技術を介して他の端末ら2301乃至2304を感知し、感知された他の端末ら2301乃至2304とグループを形成できる。また、端末2300は、多数の端末2301乃至2304とフラッディング(flooding)に基づいて情報を交換できる。例えば、端末2300は、自らがサポートする多重アクセス技術の各々のアクセスモジュールに対する容量、残余電力情報を含む信号をブロードキャストできる。また、端末2300は、グループ内の他の端末ら2301乃至2304からブロードキャストされた信号を受信して該当端末がサポートする多重アクセス技術の各々のアクセスモジュールに対する容量、残余電力情報を獲得し、ブロードキャストされた信号からチャネル状態情報、及びトポロジーなどのような情報を獲得できる。
端末は、ステップ2403にて、グループ内の端末らのうちマスター端末を決定する。例えば、端末2300は、ユーザによって予め登録された情報、又はグループ内の他の端末との信号送受信を介して獲得された情報に基づいてマスター端末(又は代表端末)を決定できる。例えば、端末2300は、各端末がサポートする多重無線アクセス技術、各端末のアクセスモジュールの容量、各端末の残余電力レベル、各端末で測定された第1アクセス基地局及び/又は第2アクセス基地局に対する受信信号品質、及びトポロジーのうち少なくとも1つに基づいてマスター端末を決定できる。ここで、トポロジーは、多数の端末の各々の接続関係を示すことができ、各端末が直接信号を送受信できる端末及び直接信号を送受信できない端末を示すことができる。例えば、トポロジーは、各端末がワンホップ(one−hop)を介してグループ内の端末らのうちいくつの端末と信号送受信が可能であるかを示すことができる。より詳細な例として、端末2300は、グループ内の端末ら2300乃至2304がサポートする多数の無線アクセス技術のうち最も多くの端末がサポートする無線アクセス技術を確認し、確認された無線アクセス技術を保有する端末らのうち1つの端末をマスター端末に決定できる。他の例として、端末2300は、グループ内の端末ら2300乃至2304の各々のアクセスモジュールの容量を確認し、容量が最も大きなアクセスモジュールを持つ端末をマスター端末に決定できる。さらに他の例として、端末2300は、グループ内の端末ら2300乃至2304のうち残余電力レベルが最も高い端末又は有線で電力を供給される端末をマスター端末に決定できる。さらに他の例として、端末2300は、グループ内の端末ら2300乃至2304のうち第1アクセス基地局及び/又は第2アクセス基地局に対する受信信号品質が最も高い端末をマスター端末に決定できる。ここで、信号受信品質は、受信信号の受信電力又は、受信信号の受信品質を含むことができる。さらに他の例として、端末2300は、グループ内の端末ら2300乃至2304のうち1つのホップを介して最も多数の端末に制御信号の伝送が可能な端末をマスター端末に決定できる。
端末は、ステップ2405にて、マスター端末に決定された端末が該当端末自らであるかを検査する。もし、マスター端末に決定された端末が自らでない場合、端末は、ステップ2413にて、マスター端末から制御アクセス技術に関する情報を受信する。ここでは、グループ内の各端末でマスター端末を決定する動作を行うと仮定して、端末がマスター端末に決定されたことを知らせる信号を他の端末に伝送しなかった。しかし、設計方式によっては、端末はグループ内の他の端末に、マスター端末に決定されたことを知らせる信号を伝送してもよい。
一方、マスター端末に決定された端末が自らである場合、端末は、ステップ2407にて、マスター端末がサポートするアクセス技術らのうちグループ内の端末らに対するダウンリンクトラフィックをモニタリングする管理アクセス技術を決定する。例えば、マスター端末2300は、自らがサポートするアクセス技術のうち、グループ内のスレーブ端末ら2301乃至2304に対するダウンリンクトラフィックの発生有無をモニタリングするために用いられるアクセス技術を決定できる。マスター端末2300は、ユーザによって予め登録された情報、又はグループ内の他の端末との信号送受信を介して獲得された情報に基づいて管理アクセス技術を決定できる。例えば、マスター端末2300は、自らがサポートするアクセス技術ら、互いに異なるアクセス技術をサポートする各アクセスモジュールの容量、第1アクセス基地局及び/又は第2アクセス基地局に対する各アクセスモジュールに対する受信信号品質、第1アクセス基地局及び/又は第2アクセス基地局に対するチャネル占有確率、接続中の基地局の種類(例:事業者AP、又は個人AP)、各アクセスモジュールに対するグループ内の他の機器らのダウンリンクトラフィックモニタリングが可能であるか否か、各アクセスモジュールの電力消耗量、及びトポロジーのうち少なくとも1つに基づいてマスター端末を決定できる。例えば、マスター端末2300は、グループ内の端末ら2300乃至2304がサポートする多数のアクセス技術のうち最も多くの端末がサポートするアクセス技術を管理アクセス技術に決定できる。他の例として、マスター端末2300は、グループ内の端末ら2300乃至2304のダウンリンクトラフィックモニタリングが可能な基地局に対応するアクセス技術を管理アクセス技術に決定できる。すなわち、上記図2A及び図2Bに示すように、eNB200がAP210からトラフィック発生を報告されたり、eNB200がAP210のトラフィックオフロードを制御するシステム構造である場合、eNB200に対応するアクセス技術を管理アクセス技術に決定できる。さらに他の例として、マスター端末2300は、電力消耗が最も少ないアクセスモジュールに対応するアクセス技術を管理アクセス技術に決定できる。さらに他の例として、マスター端末2300は、ダウンリンクトラフィックモニタリングが可能な基地局及び/又はダウンリンクデータを伝送する基地局とのチャネル占有確率を考慮して管理アクセス技術を決定できる。マスター端末2300は、ダウンリンクトラフィックモニタリングが可能な基地局及び/又はダウンリンクデータを伝送する基地局の瞬間的なトラフィック負荷及び平均トラフィック負荷などを考慮して管理アクセス技術を決定できる。さらに他の例として、マスター端末2300は、1つのホップを介して最も多数のスレーブ端末に制御信号の伝送が可能な端末をアクセス技術を管理アクセス技術に決定できる。さらに他の例として、マスター端末2300は、グループ内の端末ら2300乃至2304が接続中の基地局の種類に基づいて管理アクセス技術を決定できる。すなわち、グループ内の端末ら2300乃至2304が事業者APに接続中の場合、マスター端末2300は、事業者APに対するダウンリンクオフロードを制御するアクセス基地局に対応するアクセス技術を管理アクセス技術に決定できる。また、グループ内の端末ら2300乃至2304が個人APに接続中の場合、マスター端末2300は、個人APに対応するアクセス技術を管理アクセス技術に決定できる。
以降、端末は、ステップ2409にて、マスター端末がサポートするアクセス技術らのうちグループ内の端末らのアクセスモジュールの状態を制御するための制御アクセス技術を決定する。例えば、マスター端末2300は、管理アクセス技術に対応する管理アクセスモジュールを介してダウンリンクをモニタリングした結果に基づいて、スレーブ端末ら2301乃至2304のアクセスモジュールの活性状態を制御するための制御アクセス技術を選択できる。例えば、マスター端末2300は、自らがサポートするアクセス技術ら、互いに異なるアクセス技術をサポートする各アクセスモジュールの容量、第1アクセス基地局及び/又は第2アクセス基地局に対する各アクセスモジュールに対する受信信号品質、第1アクセス基地局及び/又は第2アクセス基地局に対するチャネル占有確率、接続中の基地局の種類(例:事業者AP、又は個人AP)、各アクセスモジュールの電力消耗量、及びトポロジーのうち少なくとも1つに基づいてマスター端末を決定できる。例えば、マスター端末2300は、グループ内の端末ら2300乃至2304がサポートする多数のアクセス技術のうち最も多くの端末がサポートするアクセス技術を制御アクセス技術に決定できる。他の例として、マスター端末2300は、電力消耗が最も少ないアクセスモジュールに対応するアクセス技術を管理アクセス技術に決定できる。さらに他の例として、マスター端末2300は、1つのホップを介して最も多数のスレーブ端末に制御信号の伝送が可能な端末をアクセス技術を管理アクセス技術に決定できる。制御アクセス技術は、管理アクセス技術と同じであってもよく、異なってもよい。例えば、管理アクセス技術は、第1アクセス基地局との信号送受信が可能な第1アクセス技術で、制御アクセス技術は、周辺端末と低電力で信号送受信が可能なアクセス技術(例:BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)技術)であってもよい。また、設計方式によっては、制御アクセス技術は、管理アクセス技術と同じに決定されてもよく、この時、制御アクセス技術を決定するステップ2409は省略してもよい。
端末は、ステップ2411にて、決定された制御アクセス技術に関する情報をスレーブ端末ら2301乃至2304に伝送できる。この時、端末は、制御アクセス技術に対応する制御アクセスモジュールを用いて制御アクセス技術に関する情報を含む信号をスレーブ端末らに伝送できる。また、端末は、管理アクセス技術に対応する管理アクセスモジュールを用いて制御アクセス技術に関する情報を含む信号をスレーブ端末らに伝送することもできる。また、端末は、制御アクセス技術及び管理アクセス技術を除く他のアクセス技術に対応するアクセスモジュールを用いて制御アクセス技術に関する情報を含む信号をスレーブ端末らに伝送することもできる。
以降、端末は本開示の実施形態に係るグループ形成動作を終了する。
図25は、本開示の実施形態に係るマスター端末の動作を示す。ここで、マスター端末は、管理アクセス技術に対応する管理アクセスモジュールを活性化された状態に維持する。本開示の実施形態によれば、管理アクセスモジュールがWLANのようなPSM(power saving mechanism)に従って動作する場合、マスター端末は管理アクセスモジュールをPSMに従って動作させることができる。すなわち、管理アクセスモジュールがWLANをサポートするモジュールである場合に管理アクセスモジュールを活性化状態に維持することは、管理アクセスモジュールがPSMに従って周期的にアクティブ状態とスリープ状態とを切り替える状態を含む意味であってもよい。
図25を参照すると、マスター端末2300は、ステップ2501にて、活性化された管理アクセスモジュールを用いてグループ内の端末ら2300乃至2304と関連づけられたダウンリンク信号をモニタリングする。この時、マスター端末2300は、管理アクセスモジュールを除く他のアクセスモジュールを非活性化させることができる。さらに、マスター端末2300は、グループ内の端末ら2300乃至2304に対するダウンリンクトラフィック発生有無を感知するために、ダウンリンク信号モニタリングを行う以前に管理アクセスモジュールに対応するアクセス基地局にグループ内の端末ら2300乃至2304に対する識別情報を伝送できる。マスター端末2300は、管理アクセスモジュールを介してアクセス基地局からグループ内の特定端末に対するダウンリンクトラフィックが発生したことを知らせるダウンリンク信号を受信することができる。また、マスター端末2300は、管理アクセスモジュールを介してアクセス基地局でグループ内の特定端末に伝送されるダウンリンクトラフィック発生信号を感知できる。
マスター端末2300は、ステップ2503にて、該当基地局からグループ内の特定端末に対する特定アクセスモジュール活性化指示信号が受信されたか否かを感知する。例えば、マスター端末2300は、管理アクセスモジュールを介して管理アクセス技術に対応するアクセス基地局から伝送される信号をモニタリングした結果、マスター端末2300及び/又はスレーブ端末ら2301乃至2304に対するダウンリンクトラフィックが発生したことを示す信号が受信されたか否かを感知する。この時、ダウンリンクトラフィックが発生したことを示す信号は、ダウンリンクトラフィックが発生したアクセス技術に関する情報、活性化させるアクセスモジュールに関する情報、又はダウンリンクトラフィックに対応する端末の情報を含むことができる。例えば、マスター端末2300は、第1スレーブ端末2301に対して第2アクセス技術に対応するダウンリンクトラフィックが発生したことを示す信号、又は第1スレーブ端末2301の第2アクセスモジュールの活性化を指示する信号を管理アクセスモジュールを介して第1アクセス基地局から受信することができる。他の例として、マスター端末2300は、第3スレーブ端末2303に対して第1アクセス技術に対応するダウンリンクトラフィックが発生したことを示す信号、又は第3スレーブ端末2303の第1アクセスモジュールの活性化を指示する信号を管理アクセスモジュールを介して第1アクセス基地局から受信することができる。もし、グループ内の特定端末に対する特定アクセスモジュール活性化指示信号が受信されない場合、端末2300は、ステップ2501に戻って下記ステップを再度行う。
一方、グループ内の特定端末に対する特定アクセスモジュール活性化指示信号が受信された場合、マスター端末2300は、ステップ2505にて、特定端末がマスター端末であるか否かを検査する。もし、特定端末がマスター端末である場合、マスター端末2300は、ステップ2515にて、特定アクセスモジュールを活性化させた後、ステップ2517にて、活性化された特定アクセスモジュールを介してダウンリンクデータを受信する。この時、マスター端末2300は、上記図1乃至図22Dに記載の多様な実施形態によって特定アクセスモジュールを介してダウンリンクデータを受信することができる。以降、マスター端末2300は、下記のステップ2509に進む。
特定端末がマスター端末でない場合、マスター端末2300は、ステップ2507にて、制御アクセスモジュールを介して特定端末に特定アクセスモジュール活性化を要求する信号を伝送する。制御アクセスモジュールが管理アクセスモジュールと互いに異なる場合、マスター端末2300は、ステップ2509にて、制御アクセスモジュールを非活性状態から活性状態に切り替えることができる。例えば、マスター端末2300は、制御アクセスモジュールを介して第1スレーブ端末2301に第2アクセスモジュールの活性化を要求する信号を伝送できる。マスター端末2300は、活性化させた制御アクセスモジュールを介して特定端末に特定アクセスモジュール活性化を要求する信号を伝送した後、制御アクセスモジュールを非活性化させることができる。
マスター端末2300は、ステップ2509にて、該当基地局からグループ内の特定端末に対する特定アクセスモジュール非活性化指示信号が受信されたか否かを感知する。例えば、マスター端末2300は、管理アクセスモジュールを介して管理アクセス技術に対応するアクセス基地局から伝送される信号をモニタリングした結果、マスター端末2300及び/又はスレーブ端末ら2301乃至2304に対するダウンリンクトラフィックが存在しないことを示す信号が受信されたか否かを感知する。この時、ダウンリンクトラフィックが存在しないことを示す信号は、関連アクセス技術に関する情報、非活性化させるアクセスモジュールに関する情報、又は関連端末の情報を含むことができる。例えば、マスター端末2300は、第1スレーブ端末2301に対して第2アクセス技術に対応するダウンリンクトラフィックが存在しないことを示す信号、又は第1スレーブ端末2301の第2アクセスモジュールの非活性化を指示する信号を管理アクセスモジュールを介して第1アクセス基地局から受信することができる。他の例として、マスター端末2300は、第3スレーブ端末2303に対して第1アクセス技術に対応するダウンリンクトラフィックが存在しないことを示す信号、又は第3スレーブ端末2303の第1アクセスモジュールの非活性化を指示する信号を管理アクセスモジュールを介して第1アクセス基地局から受信することができる。もし、グループ内の特定端末に対する特定アクセスモジュール非活性化指示信号が受信されない場合、端末2300は、ステップ2501に戻って下記ステップを再度行う。
グループ内の特定端末に対する特定アクセスモジュール非活性化指示信号が受信された場合、マスター端末2300は、ステップ2511にて、特定端末がマスター端末であるか否かを検査する。もし、特定端末がマスター端末である場合、マスター端末2300は、ステップ2519にて、特定アクセスモジュールを非活性化させる。本開示の実施形態によれば、マスター端末2300は、特定アクセスモジュール非活性化指示信号を受信せず、特定アクセスモジュールを非活性化させることができる。例えば、マスター端末2300は、予め設定された時間を測定するタイマーを用いて、特定アクセスモジュールを介して予め設定された時間の間ダウンリンクデータが受信されないことを感知し、特定アクセスモジュールを非活性化させることができる。
特定端末がマスター端末でない場合、マスター端末2300は、ステップ2513にて、制御アクセスモジュールを介して特定端末に特定アクセスモジュール非活性化を要求する信号を伝送する。例えば、マスター端末2300は、制御アクセスモジュールを介して第1スレーブ端末2301に第2アクセスモジュールの非活性化を要求する信号を伝送できる。マスター端末2300は、活性化された制御アクセスモジュールを介して特定端末に特定アクセスモジュール非活性化を要求する信号を伝送した後、制御アクセスモジュールを非活性化させることができる。
以降、マスター端末2300は、本開示の実施形態に係る手順を終了する。
図26は、本開示の実施形態に係るスレーブ端末の動作を示す。ここで、スレーブ端末は、図23に示す第1スレーブ端末2301乃至第4スレーブ端末2304のうちいずれか1つの端末であってもよい。
図26を参照すると、スレーブ端末は、ステップ2601にて、制御アクセスモジュールを活性化させる。すなわち、スレーブ端末は、他の端末らとのグループを形成する時、自らがマスター端末でないスレーブ端末であることを確認し、制御アクセスモジュールを活性化させる。スレーブ端末は、制御アクセスモジュールを活性化状態に維持し、制御アクセスモジュールを除く残りのアクセスモジュールを非活性化させることができる。
スレーブ端末は、ステップ2603にて、マスター端末から特定アクセスモジュールに対する活性化指示信号が受信されたか否かを検査する。例えば、スレーブ端末は、制御アクセスモジュールを介してマスター端末2300から第1アクセスモジュール又は第2アクセスモジュールに対する活性化を指示する信号が受信されたか否かを検査する。もし、マスター端末から特定アクセスモジュールに対する活性化指示信号が受信されない場合、スレーブ端末は、ステップ2601に戻って下記ステップを再度行う。
一方、マスター端末から特定アクセスモジュールに対する活性化指示信号が受信された場合、スレーブ端末は、ステップ2605にて、活性化が指示された該当アクセスモジュールを活性化させることができる。例えば、スレーブ端末は、マスター端末2300から第1アクセスモジュールに対する活性化指示信号が受信された場合、第1アクセスモジュールを非活性化状態から活性化状態に切り替えることができる。
スレーブ端末は、ステップ2607にて、活性化されたアクセスモジュールを介してダウンリンクデータ信号を受信する。例えば、スレーブ端末は、マスター端末2300から受信された活性化指示信号によって活性化された第1アクセスモジュールを介して、ダウンリンクデータを受信することができる。
スレーブ端末は、ステップ2609にて、制御アクセスモジュールを介してマスター端末から特定アクセスモジュールに対する非活性化指示信号が受信されたか否かを検査する。例えば、スレーブ端末は、第1アクセスモジュールが活性化された状態で制御アクセスモジュールを介して第1アクセスモジュールの非活性化指示信号が受信されたか否かを検査する。マスター端末から特定アクセスモジュールに対する非活性化指示信号が受信されない場合、スレーブ端末は、ステップ2607に戻って下記ステップを再度行う。マスター端末から特定アクセスモジュールに対する非活性化指示信号が受信された場合、スレーブ端末は、ステップ2611にて、該当アクセスモジュールを非活性化させる。例えば、スレーブ端末は、マスター端末2300から第1アクセスモジュールに対する非活性化指示信号が受信された場合、第1アクセスモジュールを活性化状態から非活性化状態に切り替えることができる。他の実施形態によれば、スレーブ端末は、マスター端末2300から特定アクセスモジュール非活性化指示信号を受信せず、特定アクセスモジュールを非活性化させることができる。例えば、スレーブ端末は、予め設定された時間を測定するタイマーを用いて、特定アクセスモジュールを介して予め設定された時間の間ダウンリンクデータが受信されないことを感知し、特定アクセスモジュールを非活性化させることができる。
以降、スレーブ端末は、本開示の実施形態に係る手順を終了する。
図28は、本開示の実施形態に係るグループ内の端末らがサポートする無線アクセス技術を示す。
図28に示すように、マスター端末2300は、セルラー(cellular)2800、WLAN2820、BLE2810、NFC(Near Field Communication)2830をサポートし、第1スレーブ端末2301は、セルラー2800、及びBLE2810をサポートし、第2スレーブ端末2302は、セルラー2800、WLAN2820、及びBLE2810をサポートし、第3スレーブ端末2303は、セルラー2800、WLAN2820、BLE2810及びNFC2830をサポートし、第4スレーブ端末2304は、セルラー2800、及びNFC2830をサポートできる。かかる環境で、管理アクセスモジュールは、グループ内のグループ内の全ての端末ら2300乃至2304が同時にサポートするセルラーモジュールに決定されることができる。また、制御アクセスモジュールは、グループ内のグループ内の全ての端末ら2300乃至2304が同時にサポートするセルラーモジュールに決定されるか、又は電力消耗量が少ないBLEモジュールに決定されることができる。
管理アクセスモジュールがセルラーモジュールに決定され、制御アクセスモジュールがBLEモジュールに決定された場合を仮定すると、グループ内の各端末2300乃至2304は下記のように動作できる。
まず、マスター端末2300は、管理アクセスモジュールであるセルラーモジュールを常に活性化状態に維持し、残りのアクセスモジュールであるWLANモジュール、BLEモジュール、及びNFCモジュールを非活性化させることができる。マスター端末2300は、活性化状態であるセルラーモジュールを用いてスレーブ端末ら2301乃至2304に対するセルラーダウンリンクトラフィックが発生したか否かを感知し、また、スレーブ端末2302及び2303に対するWLANダウンリンクトラフィックが発生したか否かを感知できる。マスター端末2300は、スレーブ端末ら2301乃至2304のうち少なくとも1つに対するセルラー又はWLANのダウンリンクトラフィック発生が感知された場合、制御アクセスモジュールであるBLEモジュールを活性化させることができる。マスター端末2300は、スレーブ端末ら2301乃至2304のうち少なくとも1つに対するセルラー又はWLANモジュールの活性状態を制御するための信号をBLEモジュールを介して伝送できる。
ただし、第4スレーブ端末2304は、BLEをサポートしないので、マスター端末2300は、第4スレーブ端末2304にセルラーモジュールの活性状態を制御する信号をBLEを介して伝送することができない。したがって、マスター端末2300は、第4スレーブ端末2304のセルラーモジュールの活性状態を制御する信号が第3スレーブ端末2303を経由して第4スレーブ端末2304に伝送されるように制御できる。すなわち、第4スレーブ端末2304がサポートするNFCを第3スレーブ端末2303がサポートするので、マスター端末2300は、第4スレーブ端末2304のセルラーモジュールに対するダウンリンクトラフィック発生が感知された場合、第4スレーブ端末のセルラーモジュール活性化指示信号をBLEモジュールを介して第3スレーブ端末2303に伝送できる。第3スレーブ端末2303は、BLEモジュールを介してマスター端末2300から第4スレーブ端末2304のセルラーモジュール活性化指示信号を受信することができ、NFCモジュールを活性化させて第4スレーブ端末2304のセルラーモジュール活性化指示信号を第4スレーブ端末2304に伝送できる。第3スレーブ端末2303は、セルラー活性化指示信号をNFCモジュールを介して第4スレーブ端末2304に伝送した後、NFCモジュールを非活性化させることができる。ここで、第4スレーブ端末2304は、制御アクセスモジュールであるBLEモジュールを含まないので、BLEモジュールの代わりにNFCモジュールを活性化状態に維持でき、活性化されたNFCモジュールを介してセルラーモジュール活性化指示信号を受信することができる。
上述した説明では、管理アクセスモジュールがセルラーモジュールに決定された場合について説明したが、第2スレーブ端末2302及びスレーブ端末2303のWLANモジュールが個人APを用いる場合、管理アクセスモジュールはWLANモジュールに決定されるべきである。例えば、セルラー基地局で事業者APに対するダウンリンクトラフィックを制御することはできるが、個人APに対するダウンリンクトラフィックを制御することはできない。したがって、第2スレーブ端末2302及び第3スレーブ端末2303のWLANモジュールが事業者APを用いる場合、マスター端末2300は、セルラーモジュール及びAPモジュールのうちいずれか1つを管理アクセスモジュールに決定できる。一方、第2スレーブ端末2302及び第3スレーブ端末2303のWLANモジュールが個人APを用いる場合、マスター端末2300は、第2スレーブ端末2302及び第3スレーブ端末2303に対するWLANのダウンリンクトラフィックをモニタリングするために、APモジュールを管理アクセスモジュールに決定できる。さらに、マスター端末2300は、セルラーモジュールとWLANモジュールをすべて管理アクセスモジュールに決定できる。この場合、マスター端末2300は、セルラーモジュールを介してグループ内の端末ら2300乃至2304に対するセルラーダウンリンクトラフィックの発生有無を感知し、WLANモジュールを介してグループ内でWLANをサポートする端末ら2300,2302,及び2303に対するWLANダウンリンクトラフィック発生有無を感知できる。
図29は、本開示の実施形態に係るグループ内の端末らが事業者APに接続中の場合に対するWLANモジュール活性状態を示す。図29は、マスター端末の管理アクセスモジュールがセルラーモジュールで、制御アクセスモジュールが電力消耗の少ないBLEモジュールである場合を仮定したものである。また、図面に図示していないが、マスター端末のセルラーモジュールは常に活性化された状態を維持する。
図29を参照すると、マスター端末(第1デバイス)及びスレーブ端末(第2デバイス)は、APとWLANモジュールとBLEモジュールとを含むことができる。マスター端末は、セルラーモジュールを介してAPでスレーブ端末に対するダウンリンクトラフィックが発生したか否かをモニタリングできる。モニタリングの結果、APでスレーブ端末に対するダウンリンクトラフィック発生が感知されない場合、マスター端末は、BLEモジュールを介してスレーブ端末にWLANモジュールの非活性を指示する信号を伝送できる。この時、スレーブ端末は、WLANモジュールを活性状態から非活性化状態に切り替えるか、又は非活性化状態を維持できる。
一方、モニタリングの結果、APでスレーブ端末に対するダウンリンクトラフィック発生が感知された場合、マスター端末は、BLEモジュールを介してスレーブ端末にWLANモジュールの活性化を指示する信号を伝送できる。この時、スレーブ端末は、WLANモジュールを非活性状態から活性状態に切り替えることができる。スレーブ端末は、活性化されたWLANモジュールを介してAPからビーコン信号(又はショートビーコン信号)を受信した後、ダウンリンクデータを受信することができる。
以降、マスター端末は、セルラーモジュールを介してAPでスレーブ端末に対するダウンリンクトラフィックがこれ以上存在しないことを感知し、BLEモジュールを介してスレーブ端末にWLANモジュールの非活性を指示する信号を伝送できる。この時、スレーブ端末は、WLANモジュールを活性状態から非活性化状態に切り替えることができる。
図30は、本開示の実施形態に係るグループ内の端末らが個人APに接続中の場合に対するWLANモジュール活性状態を示す。図30は、マスター端末の管理アクセスモジュールがWLANモジュールで、制御アクセスモジュールが電力消耗の少ないBLEモジュールである場合を仮定したものである。
図30を参照すると、マスター端末(第1デバイス)及びスレーブ端末(第2デバイス2)は、APとWLANモジュールとBLEモジュールとを含むことができる。マスター端末は、WLANモジュールを介してAPでスレーブ端末に対するダウンリンクトラフィックが発生したか否かをモニタリングできる。この時、WLANモジュールは、継続的に活性化状態を維持するのではなく、PSMに従ってビーコンが伝送される時点にアクティブ(又はアウェイク)に動作し、もしビーコン信号を介してマスター端末とスレーブ端末に対するダウンリンクトラフィックが感知されない場合、次のビーコン伝送時点までスリープ状態で動作できる。マスター端末は、APから伝送されるビーコン信号にマスター端末及び/又はスレーブ端末の識別情報が存在するか否かを判断して、グループ内の端末らに対するダウンリンクトラフィックの発生有無を決定できる。
モニタリングの結果、APでスレーブ端末に対するダウンリンクトラフィック発生が感知されない場合、マスター端末は、BLEモジュールを介してスレーブ端末にWLANモジュールの非活性を指示する信号を伝送できる。この時、スレーブ端末は、WLANモジュールを活性状態から非活性化状態に切り替えるか、又は非活性化状態を維持できる。また、マスター端末は、次のビーコン伝送時点までWLANモジュールをスリープ状態で動作させることができ、次のビーコン伝送時点になると、WLANモジュールをアウェイク状態に切り替えた後、APでスレーブ端末に対するダウンリンクトラフィックが発生したか否かを感知できる。
モニタリングの結果、APでスレーブ端末に対するダウンリンクトラフィック発生が感知された場合、マスター端末は、BLEモジュールを介してスレーブ端末にWLANモジュールの活性化を指示する信号を伝送できる。この時、スレーブ端末は、WLANモジュールを非活性状態から活性状態に切り替えることができる。スレーブ端末は、活性化させたWLANモジュールを介してAPからビーコン信号(又はショートビーコン信号)を受信した後、ダウンリンクデータを受信することができる。
以降、マスター端末は、WLANモジュールを介してAPでスレーブ端末に対するダウンリンクトラフィックがこれ以上存在しないことを感知し、BLEモジュールを介してスレーブ端末にWLANモジュールの非活性を指示する信号を伝送できる。この時、スレーブ端末は、WLANモジュールを活性状態から非活性化状態に切り替えることができる。
図31は、本開示の実施形態に係る他の端末とグループを形成してアクセスモジュールを制御するための端末のブロック構成を示す。
図31を参照すると、端末は、制御部3100、第1アクセスモジュール3110、第2アクセスモジュール3120、及び保存部3130を含むことができる。端末に含まれた制御部3100、第1アクセスモジュール3110、第2アクセスモジュール3120、及び保存部3130の各々は、図19に示す制御部1900、第1アクセスモジュール1910、第2アクセスモジュール1920、及び保存部1930の機能を行うことができ、以下説明される機能を追加的に行うことができるように構成されることができる。
制御部3100は、端末の全般的な動作を制御及び処理する。本開示の実施形態によれば、制御部3100は、複数の他の端末らとグループを形成し、形成されたグループ内でマスター端末を決定するための機能を制御及び処理する。また、制御部3100は、マスター端末がサポートする無線アクセス技術らのうちグループ内の端末らのダウンリンクトラフィックをモニタリングするための管理アクセス技術を決定するための機能を制御及び処理できる。また、制御部3100は、マスター端末がサポートする無線アクセス技術らのうちグループ内の端末らのアクセスモジュールの状態制御信号を送受信するための制御アクセスモジュールを決定するための機能を制御及び処理できる。
例えば、制御部3100は、ユーザによって入力された情報、端末に保存された他の端末との接続履歴情報、他の端末と信号を送受信して獲得された情報などに基づいて、グループを形成する少なくとも1つの他の端末を決定し、決定された少なくとも1つの他の端末とグループを形成できる。制御部3100は、グループ内の各端末がサポートする多重無線アクセス技術、各端末のアクセスモジュールの容量、各端末の残余電力レベル、第1アクセス基地局及び/又は第2アクセス基地局に対する受信信号品質、及びトポロジーのうち少なくとも1つに基づいてマスター端末を決定できる。また、制御部3100は、ユーザによって予め登録された情報、又はグループ内の他の端末との信号送受信を介して獲得された情報に基づいて管理アクセスモジュールを決定されることができる。例えば、制御部3100は、マスター端末2300がサポートする多重無線アクセス技術、互いに異なる無線アクセス技術をサポートする各アクセスモジュールの容量、第1アクセス基地局及び/又は第2アクセス基地局に対する各アクセスモジュールに対する受信信号品質、第1アクセス基地局及び/又は第2アクセス基地局に対するチャネル占有確率、接続中の基地局の種類(例:事業者AP、又は個人AP)、各アクセスモジュールに対するグループ内の他の機器らのダウンリンクトラフィックモニタリングが可能であるか否か、各アクセスモジュールの電力消耗量、及びトポロジーのうち少なくとも1つに基づいて管理アクセスモジュールを決定できる。また、制御部3100は、グループ内の端末らのアクセスモジュールの活性状態を制御するための制御アクセスモジュールを選択できる。制御アクセスモジュールは、管理アクセスモジュールと同じであってもよく、異なってもよい。例えば、管理アクセスモジュールは、第1アクセス基地局と信号を送受信する第1アクセスモジュールで、制御アクセスモジュールは、周辺端末と低電力で信号送受信が可能なアクセスモジュール(例:BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)モジュール)であってもよい。また、制御部3100は、管理アクセスモジュール及び制御アクセスモジュールを直接決定せず、グループ内の他の端末から関連情報を受信することができる。例えば、制御部3100は、該当端末がマスター端末でない場合、グループ内のマスター端末から制御アクセスモジュールに関する情報を受信することができる。
制御部3100は、該当端末がマスター端末である場合、決定された管理アクセスモジュールに対応する無線アクセス技術情報及び/又は制御アクセスモジュールに対応する無線アクセス技術情報をグループ内の他の端末らに伝送するための機能を制御及び処理できる。
また、制御部3100は、該当端末がマスター端末である場合、管理アクセスモジュールを活性化状態に維持させ、管理アクセスモジュールを介してグループ内の端末らに対するダウンリンクトラフィック発生有無を感知できる。制御部3100は、グループ内の特定端末に対する特定アクセス技術のダウンリンクトラフィック発生が感知された時、特定端末に特定アクセス技術に対応するアクセスモジュールの活性化を指示する信号を伝送するための機能を制御及び処理できる。この時、制御部3100は、制御アクセスモジュールを介して特定端末に特定アクセス技術に対応するアクセスモジュールの活性化を指示する信号を伝送できる。さらに、制御部3100は、管理アクセスモジュールと制御アクセスモジュールが互いに異なる場合、グループ内の他の端末らにアクセスモジュールの活性状態を制御する信号を伝送する間にのみ、制御アクセスモジュールを活性化状態に維持できる。
制御部3100は、該当端末がマスター端末でない場合、決定された制御アクセスモジュールのみを活性化させ、残りのアクセスモジュールを非活性化させることができる。制御部3100は、マスター端末から受信される信号に応じて特定アクセスモジュールを活性化又は非活性化させることができる。
第1アクセスモジュール3110は、制御部3100の制御に応じて第1アクセスリンクを介して第1アクセス基地局と信号を送受信できる。本開示の実施形態によれば、第1アクセスモジュール3110が管理アクセスモジュールである場合、第1アクセスモジュール3110は、制御部3100の制御に応じて常に活性化状態を維持する。第1アクセスモジュール3110が制御アクセスモジュールで該当端末がマスター端末である場合、第1アクセスモジュール3110は、制御部3100の制御に応じて他の端末にアクセスモジュール状態制御信号を送信する場合にのみ、活性化状態を維持できる。第1アクセスモジュール3110が制御アクセスモジュールで該当端末がスレーブ端末である場合、第1アクセスモジュール3110は、制御部3100の制御に応じて常に活性化状態を維持できる。また、第1アクセスモジュール3110が管理アクセスモジュール又は制御アクセスモジュールでない場合、第1アクセスモジュール3110は、制御部3100の制御に応じて第1アクセス基地局から受信すべきダウンリンクデータが存在する場合にのみ、活性化状態で動作できる。
第2アクセスモジュール3120は、制御部3100の制御に応じて第2アクセスリンクを介して第2アクセス基地局と信号を送受信するか、又は他の端末らと信号を送受信できる。本開示の実施形態によれば、第2アクセスモジュール3120が管理アクセスモジュールである場合、第2アクセスモジュール3120は、制御部3100の制御に応じて常に活性化状態を維持する。第2アクセスモジュール3120が制御アクセスモジュールで該当端末がマスター端末である場合、第1アクセスモジュール3120は、制御部3100の制御に応じて他の端末にアクセスモジュール状態制御信号を送信する場合にのみ、活性化状態を維持できる。また、第2アクセスモジュール3120が制御アクセスモジュールで該当端末がスレーブ端末である場合、第1アクセスモジュール3120は、制御部3100の制御に応じて常に活性化状態を維持できる。第2アクセスモジュール3120が管理アクセスモジュール又は制御アクセスモジュールでない場合、第2アクセスモジュール3120は、制御部3100の制御に応じて第2アクセス基地局から受信すべきダウンリンクデータが存在する場合にのみ、活性化状態で動作できる。
保存部3130は、制御部3100の制御に応じて端末の動作に必要な各種データ及びプログラムを保存する。保存部3130は、制御部3100の制御に応じてグループ内の他の端末らの識別情報を保存することができる。保存部3130は、マスター端末、管理アクセスモジュール、制御アクセスモジュールを決定するために必要な情報を保存することができる。例えば、保存部3130は、ユーザによって入力された情報、端末に保存された他の端末との接続履歴情報、他の端末と信号を送受信して獲得された情報などを保存することができる。保存部3130は、グループ内の各端末がサポートする多重無線アクセス技術、各端末のアクセスモジュールの容量、各端末の残余電力レベル、第1アクセス基地局及び/又は第2アクセス基地局に対する受信信号品質、第1アクセス基地局及び/又は第2アクセス基地局に対するチャネル占有確率、接続中の基地局の種類(例:事業者AP、又は個人AP)、各アクセスモジュールの電力消耗量、及びトポロジー情報のうち少なくとも1つを保存することができる。
以上のように、本開示は、限定された実施形態及び図面によって説明されたが、本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、本開示の属する分野における通常の知識を有する者であればこのような記載から多様な修正及び変形が可能である。
本開示の実施形態に係る動作らは、単一の制御部によってその動作が具現されることができる。この場合、多様なコンピュータで具現される動作を行うためのプログラム命令がコンピュータ読取可能な媒体に記録されることができる。前記コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独で又は組み合わせて含むことができる。前記プログラム命令は、本開示のために特別に設計されて構成されたものであるか、又は当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピーディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROMやDVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気−光媒体及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存し行うように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラによって作られるもののような機械語コードのみならずインタープリタなどを使用してコンピュータによって実行されることができる高級言語コードを含む。本開示で説明された基地局又はリレーの全部又は一部がコンピュータプログラムで具現された場合、前記コンピュータプログラムを保存したコンピュータ読取可能な記録媒体も本開示に含まれる。したがって、本開示の範囲は説明された実施形態に限定されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲のみならずこの特許請求の範囲と均等なものによって定められるべきである。