JP6578190B2 - 排気消音装置 - Google Patents

排気消音装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6578190B2
JP6578190B2 JP2015224609A JP2015224609A JP6578190B2 JP 6578190 B2 JP6578190 B2 JP 6578190B2 JP 2015224609 A JP2015224609 A JP 2015224609A JP 2015224609 A JP2015224609 A JP 2015224609A JP 6578190 B2 JP6578190 B2 JP 6578190B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
silencer
pipe
side end
outlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015224609A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017089591A (ja
Inventor
直紀 志村
直紀 志村
顕太郎 柴田
顕太郎 柴田
英紀 花田
英紀 花田
信二 蓮池
信二 蓮池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CREFACT CO., LTD.
Mazda Motor Corp
Original Assignee
CREFACT CO., LTD.
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CREFACT CO., LTD., Mazda Motor Corp filed Critical CREFACT CO., LTD.
Priority to JP2015224609A priority Critical patent/JP6578190B2/ja
Publication of JP2017089591A publication Critical patent/JP2017089591A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6578190B2 publication Critical patent/JP6578190B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

本発明は、エンジンを備えた車両に搭載される排気消音装置に関するものである。
公道を走行するエンジン付き自動車等の一般車両には、その排気系騒音を低減するために排気消音装置(マフラー)を装着することが義務付けられている。排気消音装置の代表的な構造としては幾つか知られているが、例えば、特許文献1には、簡単な構造で、特に低周波域の排気騒音に高い効果を発揮する排気消音装置が開示されている。
この排気消音装置は、単一の膨張室を有する中空の消音器本体と、その前方から消音器本体の前壁を貫通して膨張室に突入する排気導入管と、消音器本体の後方から当該消音器本体の後壁を貫通して膨張室に突入する排気導出管(テールパイプ)とを備えており、前方に向けて開口する排気導出管の入口端部が、後方に向かって開口する排気導入管の出口端部よりも前側に位置するように、排気導入管と排気導出管とが膨張室内で前後方向にオーバーラップした構造を有している。つまり、排気導入管から膨張室に流入した排気は、圧力および温度の低下を伴いながら、壁面に沿って膨張室内を広く循環しつつ排気導出管に流入することとなり、これにより排気抵抗の上昇を抑制できる。
特開平8−170517号公報
排気導入管の出口から消音器本体内に入力される排気騒音は排気の流れにのみ沿って排気導出管の入口に伝わるわけではなく、排気導入管の出口からあらゆる方向に伝わって排気導出管の入口に伝わる。従って、排気導出管からの排気騒音を低減させるためには排気導入管の出口と排気導出管の入口とは出来るだけ遠ざけたい。一方で、エンジンの排気系騒音を低減するためには、排気管自身でその音圧を低減させることが有効である。排気管自身で音圧を低減させるには、排気経路の管長を長くするのが有効であり、特許文献1に開示されるような、従来の排気消音装置についても、この点の改良が求められるところである。
しかし、自動車等の一般車両では、通常、排気消音装置は車両のリアフロア下に配置されるため前後方向のスペースが殆ど無く、従来の排気消音装置では、排気導入管の出口と排気導出管の入口とを出来るだけ遠ざけつつ排気経路の管長を長く確保することが難しい。この場合、排気導入管や排気導出管(テールパイプ)を蛇行させることも考えられるが、排気導入管や排気導出管(テールパイプ)を蛇行させると、排管長が長くなることで排気騒音は抑制されるものの、多くの屈曲を伴う比較的細い配管部分が多くなることで、高速ガスが排気経路を通過する際に生じる「気流音」と呼ばれる排気騒音が発生し易くなるとともに、排気抵抗の増大を招くことからエンジン出力が低下する。つまり、排気系騒音の改善においては、エンジン出力の低下および気流音の発生を抑制しながら、排気導出管からの排気騒音を低減することが必要となる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、排気消音装置において、エンジン出力の低下および気流音の発生を抑制しながら、排気導出管からの排気騒音を低減させることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、車両のリアフロア下に配置される排気消音装置であって、車両前後方向に並ぶ前後壁、車幅方向に並ぶ一対の横壁および上下壁とにより囲まれた単一の内部空間を有する中空の消音器本体と、この消音器本体の前壁に接続された排気導入管と、前記消音器本体の横壁に接続された排気導出管とを含み、前記排気導入管は、前記消音器本体の前壁を貫通して車両前後方向に真っ直ぐに延びて、排気の出口となる出口側端部が前記消音器本体の後壁の内側面の近傍に位置しており、前記排気導出管は、前記消音器本体の横壁を貫通して車幅方向に延びて、排気の入口となる入口側端部が前記出口側端部よりも前側に位置しているものである。
この排気消音装置によれば、排気導出管の入口側端部が、排気導入管の出口側端部よりも前側(すなわち、上流側)に位置しているので、従来の排気消音装置と同様に、排気導入管から消音器本体(内部空間)に流入した排気は、圧力および温度の低下を伴いながら、消音器本体の内側面に沿って内部空間を円滑に循環しつつ排気導出管に流入することとなるため、排気ガスの通気抵抗を抑えることができる。しかも、この排気消音装置によれば、出口側端部が消音器本体の後側の内側面の近傍に位置するように排気導入管が設けられるとともに、車幅方向に延びるように排気導出管が設けられているので、消音器本体において、排気導入管および排気導出管の管長を、それぞれ蛇行するような屈曲を伴うことなく稼ぐことが可能となるとともに、排気導入管の出口と排気導出管の入口とを遠ざけた位置に配置できる。そのため、エンジン出力が低下することや、気流音が発生することを抑制しながら、排気導出管で音圧を減衰できるとともに、排気導入管出口から入力される排気騒音の排気導出管入口への伝達を抑制でき、排気導出管からの排気騒音を低減することが可能となる。
この排気消音装置において、前記排気導入管は、前記消音器本体の前壁のうち、車幅方向における中央部に接続されており、前記排気導出管は、前記一対の横壁に前記排気導入管に対して対称にそれぞれ接続された第1排気導出管および第2排気導出管を含み、各排気導出管の入口側端部は、それぞれ前記排気導入管の近傍に位置するのが好適である。
このように第1、第2の2本の排気導出管を含む構成によれば、排気抵抗を低減することが可能となる。
また、上記排気消音装置において、前記排気導出管の入口側端部は、車幅方向に対して斜め前方に指向しているのが好適である。
この構成によれば、消音器本体の内側面に沿って後方から前方に回り込んだ排気が排気導出管に導入され易くなる。そのため、消音器本体に導入された排気を、排気導出管を通じて円滑に排出することが可能となる。さらに、排気導出管の入口が車両後方に配置される排気導入管出口とは反対側の前方に指向するので、排気導入管出口から入力される排気騒音の排気導出管入口への伝達を低減することも可能になる。
また、上記排気消音装置において、前記消音器本体は、その内側に立設されて前記排気導入管を支持する支持板を有し、前記支持板は、前記排気導入管の位置から車幅方向に延設されており、前記排気導出管の入口側端部は、前記支持板の前方に位置しているのが好適である。
この構成によれば、支持板によって排気導入管出口から入力される排気騒音の排気導出管入口への伝達が抑制される。そのため、支持板により排気導入管の支持剛性を高めながら、合理的に排気導入管出口から入力される排気騒音の排気導出管入口への伝達を低減させることが可能となる。
また、上記排気消音装置において、前記消音器本体の内底面は、その前端から後端に向かって先上がりに傾斜しており、前記排気導出管の入口側端部は、前記排気導入管の出口側端部よりも低い位置に配置されているのが好適である。
この構成によれば、消音器本体内に溜まった水(排気中の凝縮水など)が排気導出管を通じて外部に排出され易くなり、排気導出管に水が逆流することが抑制される。
この場合、前記入口側端部は、水平方向に対して斜め下方に指向しているのが好適である。
この構成によれば、消音器本体内に溜まった水が排気と共に入口側端部から排気導出管に入り易くなり、排水効果が向上する。
以上説明したように、本発明の排気消音装置によれば、エンジン出力の低下、気流音の発生を抑制しながら、排気導入管出口から入力される排気騒音の排気導出管入口への伝達を抑制でき、排気導出管からの排気騒音を低減することが可能となる。
本発明に係る排気消音装置を有する排気装置の平面図である。 上記排気消音装置を上から見た斜視図(アッパープレートを外した状態)である。 上記排気消音装置の下面図(ボトムプレートを外した状態)である。 上記排気消音装置の断面図(図2のIV−IV線断面図)である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
[排気装置の全体構成]
図1は、本発明に係る排気消音装置を有する排気装置の平面図である。なお、以下の説明中で使用する方向関係は車両を基準とする。つまり、単に前後、左右、上下というときには、車両の前後、左右、上下と一致するものとする。また、上流、下流というときには、排気の流れ方向を基準とする。
図1において符号1はエンジン1である。エンジン1は、例えば直列4気筒のターボ過給機付きガソリンエンジンであり、車室前方のエンジン室に横置き、つまり、車幅方向に気筒が並ぶように設置されている。排気装置10は、このエンジン1に繋がっており、車両下面に沿って車両後方に延びている。
排気装置10は、エンジン1のシリンダヘッドに接続された排気マニホールド12と、この排気マニホールド12の集合端に接続されたターボ過給機14(タービンハウジング)と、ターボ過給機14に接続されて車両後方に延びる排気管16と、この排気管16の末端に接続されたメイン消音装置20(本発明の排気消音装置に相当する)とを含む。
排気管16は、上流側(エンジン側)から順に並ぶ第1触媒装置17、第2触媒装置18およびプリ消音装置19と、これらを連結する配管とによって構成されている。
触媒装置17、18は、エンジン1から排出された排気中の有害成分を浄化するもので、例えば三元触媒を含有する触媒本体と、この触媒本体を収容するケーシングとから構成されている。第1触媒装置17は、ターボ過給機14の近傍に位置しており、第2触媒装置18は、その下流側に配置されている。
消音装置19、20は、排気系騒音、詳しくは排気系吐出音を低減させるものである。これら消音装置19、20のうち、上流側に配置されるプリ消音装置19は、詳細図を省略するが、いわゆる吸音型の消音装置であり、排気が通る多孔質の内筒管と、これを覆う外筒管と、内筒管と外筒管との間に充填されたガラスウール等の吸音材とを備えており、排気吐出音(排気騒音)のうち、主に高周波成分を低減する機能を有している。
一方、メイン消音装置20は、排気吐出音(排気騒音)のうち、主に低中周波成分を低減する機能を有している。以下、このメイン消音装置20の構造について詳細に説明する。
[メイン消音装置20の構造]
図2は、メイン消音装置20の斜視図(後記アッパプレート30aを外した状態)、図3は、メイン消音装置20の下面図(後記ボトムプレート30bを外した状態)、図4は、メイン消音装置20の断面図(図2のIV−IV線断面図)である。
図1〜図4に示すように、メイン消音装置20は、単一の内部空間(膨張室)を有する中空の消音器本体22と、この消音器本体22にそれぞれ接続された、排気導入管24および第1、第2の排気導出管26A、26B(テールパイプ)とを備えており、図1に示すように、排気導入管24を介して上記排気管16の下流端に連結され、図3に示すように、車両後端のリアフロア下、つまりリアフロアパネル2の下方に配置されている。なお、図3中の符号3は、車両の前後方向に延びる左右一対のリアサイドフレーム3であり、符号4は、車幅方向に延びて各リアサイドフレーム3に接合されたリアクロスメンバである。
上記消音器本体22は、前壁32a、後壁32b、右壁32c、左壁32d、上壁32e及び下壁32fを有した、左右方向に細長くかつ上下方向に偏平な、全体として丸味を帯びた直方体状の形状を有しており、上向きに膨出する形状のアッパプレート30aと、下向きに膨出する形状のボトムプレート30bとが一体に接合された構造を有する。なお、消音器本体22の右壁32c及び左壁32dは本発明の横壁に相当する。
消音器本体22の上壁32eおよび下壁32fには、それぞれ前後方向に延びるビード部34が、左右方向に所定の間隔で複数形成されており、これにより上壁32eおよび下壁32fの剛性向上が図られている。また、消音器本体22の内底面(下壁32fの上面)は、その前端から後端に向かって先上がりに傾斜するとともに、中央部から左右両端に向かって先上がり傾斜しており、これにより消音器本体22内で凝縮した排気中の水分(凝縮水)などが消音器本体22の主に前端部であってかつ左右方向の中央部に集まるようになっている。
消音器本体22の周囲の複数箇所には、マウンティングブラケット(ハンガーとも称する)36が設けられており、消音器本体22は、図3に示すように、リアクロスメンバ4の後方であってかつ左右のリアサイドフレーム3の間に配置され、上記マウンティングブラケット36および図外のマウンティングラバーを介して車体に取り付けられている。
上記排気導入管24は、排気管16からの排気の入口となる入口側端部24aと、排気の出口となる出口側端部24bとを有した、前後方向にほぼ真っ直ぐに延びる配管である。
前記入口側端部24aには、フランジ部25が一体形成されており、消音器本体22は、排気導入管24の当該フランジ部25と排気管16の前記配管のフランジ部(図略)とがボルトナットで締結されることにより、排気管16に連結されている。
排気導入管24は、その大部分が消音器本体22の内側に挿入されており、この状態で消音器本体22に固定されている。具体的には、排気導入管24は、前記前壁32aの左右方向中央部を貫通して消音器本体22の内側に挿入され、その途中部分が消音器本体22の前壁32aに溶接されるとともに、出口側端部24bよりもやや上流側の位置が消音器本体22の内部に設けられた第1支持板38(本発明の支持板に相当する)に支持されて当該支持板38に溶接されている。
第1支持板38は、上壁32eと下壁32fとの間に亘って設けられた左右方向に延びるほぼ長方形の支持板であり、上下の各壁32e、32fに溶接されることで消音器本体22の内部空間に立設されている。第1支持板38の左右方向中央部には、円形の貫通孔が形成されており、排気導入管24はこの貫通孔に嵌入された状態で当該第1支持板38に溶接されている。
排気導入管24は、図4に示すように、出口側端部24bが水平面hpに対して上向きに傾斜し、かつ、出口側端部24bが後壁32bの内側面の近傍に位置して当該内側面に対面する状態で消音器本体22に固定されている。出口側端部24bの位置は、排気の流通をできるだけ妨げない範囲で、出来るだけ後壁32bに近い位置であるのが望ましい。上記第1、第2の排気導出管26A、26Bは、上記排気導入管24の左右両側に設けられている。各排気導出管26A、26Bは、それぞれ、消音器本体22の内側に位置して排気の入口となる入口側端部28aと、消音器本体22の外側に位置して排気の出口となる出口側端部28bとを有したL字型の配管である。具体的には、第1排気導出管26Aは、排気導入管24の出口側端部24bよりも前側の位置で消音器本体22の右壁32cを貫通して左右方向に延びかつ上流端に前記入口側端部28aを有する上流側管部27aと、消音器本体22の外側でこの上流側管部27aの下流端部から車両後方に向かって延びて下流端に前記出口側端部28bを有する下流側管部27bとを有している。
第2排気導出管26Bも、第1排気導出管26Aと左右対称な形状であるだけで基本構成は同じである。すなわち、第2排気導出管26Bは、消音器本体22の左壁32dを貫通して左右方向に延びる上流側管部27aと、この上流側管部27aの下流端部から車両後方に向かって延びる下流側管部27bとを有している。
各排気導出管26A、26Bの上流側管部27aの途中部分には消音部(吸音材)29が介設されている。この消音部29は、上記プリ消音装置19と同様の吸音型の吸音装置であり、排気が通る多孔質の内筒管と、これを覆う外筒管と、内筒管と外筒管との間に充填されたガラスウール等の吸音材とを備えている。
各排気導出管26A、26Bは、消音器本体22に固定されている。具体的には、第1排気導出管26Aは、その途中部分が消音器本体22の右壁32cに溶接され、さらに、入口側端部28aの近傍の位置と前記消音部29の位置とがそれぞれ消音器本体22の内部に設けられた第2、第3の支持板40,42に支持された状態で当該支持板40、42に溶接されている。入口側端部28aの近傍を支持する第2支持板40(図2にのみ図示)は、消音器本体22の下壁32fに溶接されることにより当該下壁32fに起立姿勢で設けられており、第1排気導出管26Aのうち、入口側端部28aの近傍の位置がこの第2支持板40に溶接されている。一方、消音部29を支持する第3支持板42は、上壁32eと下壁32fとの間に亘って設けられた前後方向に延びる略正方形の支持板であり、上下の各壁32e、32fに溶接されることで消音器本体22の内部空間に立設されている。この第3支持板42の略中央には、円形の貫通孔が形成されており、第1排気導出管26Aは、この貫通孔に消音部29が嵌入された状態で当該第3支持板42に溶接されている。第2排気導出管26Bも、左壁32dに溶接されている以外、第1排気導出管26Aと同様にして消音器本体22に固定されている。
各排気導出管26A、26Bの入口側端部28aは、漏斗状に形成されており、排気導入管24の出口側端部24bよりも前側であって当該排気導入管24の近傍に位置している。当例では、図2〜図4に示すように、各入口側端部28aは、それぞれ、各上記排気導入管24を支持する第1支持板38の前方に位置している。また、各排気導出管26A、26Bの入口側端部28aは、車幅方向に対して斜め前方に指向するとともに、水平方向(水平面hp)に対して斜め下方に指向している。
各排気導出管26A、26Bの各入口側端部28aは、排気導入管24の出口側端部24bよりも低くい位置に配置されている。正確には、各排気導出管26A、26Bの各入口側端部28aの中心位置が、排気導入管24の出口側端部24bの中心位置よりも低くなっている。
なお、第1支持板38は、図2に示すように、排気導入管24の出口側端部24bの位置と各排気導出管26A、26Bの入口側端部28aの位置とを前後に仕切りつつ、左右の第3支持板42との間に十分な隙間が形成されるように、排気導入管24の位置から左右に延設されている。このように第1支持板38と第3支持板42との間に十分な隙間が形成されることで、当該隙間を流れる排気によって気流音が発生することが防止される。
[作用効果等]
上述したメイン消音装置20によれば、各排気導出管26A、26Bの入口側端部28aが、排気導入管24の出口側端部24bよりも前側に位置しているので、従来の排気消音装置(背景技術の特許文献1に記載された排気消音装置)と同様に、排気導入管24から消音器本体22に流入した排気は、圧力および温度の低下を伴いながら、消音器本体22の内側面に沿って円滑に循環しつつ各排気導出管26A、26Bに流入することとなる。そのため、排気ガスの通気抵抗を抑えることができる。しかも、このメイン消音装置20によれば、排気導入管24の出口側端部24bが後壁32bの内側面の近傍に位置するように当該排気導入管24が設けられるとともに、右壁32c及び左壁32dから排気導入管24の近傍の位置まで左右方向に延びるように各排気導出管26A、26B(上流側管部27a)が設けられているので、消音器本体22において排気導入管24および各排気導出管26A、26Bの管長を、殆ど屈曲を伴うことなく稼ぐことが可能となるとともに、排気導入管24の出口(出口側端部24b)と各排気導出管26A、26Bの入口(入口側端部28a)とを遠ざけ配置とできる。そのため、エンジン出力が低下することを抑制しながら、排気導入管24の出口から消音器本体22に入力される排気騒音の排気導出管26A、26Bの入口への伝達を抑制でき、各排気導出管26A、26Bからの排気騒音を効果的に抑制することが可能となる。つまり、排気経路において、配管部分を増やすことができるので、これにより音圧の減衰効果が高めることができ、しかもその場合、蛇行するような屈曲部分を伴わない直線状の配管部分を増すことができるので、気流音が発生することやエンジンの出力低下を抑制することもできる。さらに、排気導入管24の出口と各排気導出管26A、26Bの入口とが遠ざけられた配置となるので、排気導入管24の出口から入力される排気騒音の各排気導出管26A、26Bの入口への伝達も低減されるので、これにより排気導出管からの排気騒音を効果的に抑制することができる。
特に、このメイン消音装置20では、上記の通りに第1、第2の二本の排気導出管26A、26Bが設けられているので、排気抵抗を低減することが可能となる。
また、このメイン消音装置20では、消音器本体22の内部空間に立設された第1支持板38により排気導入管24が支持され、各排気導出管26A、26Bの入口側端部28aがこの第1支持板38の前方に位置しているので、第1支持板38によって排気導入管24の出口から入力される排気騒音の各排気導出管26A、26Bの入口への伝達が効果的に抑制される。そのため、このメイン消音装置20によれば、第1支持板38により排気導入管24の支持剛性を高めながら、合理的に各排気導出管26A、26Bからの排気騒音の発生を低減することができるという利点もある。
また、このメイン消音装置20によれば、各排気導出管26A、26Bの入口側端部28aが車幅方向に対して斜め前方に指向しているので、消音器本体22の内側面に沿って後方から前方に回り込んだ排気が各排気導出管26A、26Bに導入され易く、そのため、消音器本体22内の排気を各排気導出管26A、26Bを通じて円滑に排出することができるという利点もあるとともに、各排気導出管26A、26Bの入口が車両後方に配置される排気導入管24の出口とは反対側の前方に指向するので、排気導入管24の出口から入力される排気騒音の各排気導出管26A、26Bの入口への伝達を低減することができるという利点もある。
また、このメイン消音装置20では、消音器本体22に溜まった水(排気中の凝縮水など)が主に消音器本体22の前側かつ左右方向中央に集まるように消音器本体22の内底面が傾斜した形状とされ、さらに、各排気導出管26A、26Bの入口側端部28aが、上記の通り車幅方向に対して斜め前方に指向した上で、水平方向(水平面hp)に対して斜め下方に指向しているので、消音器本体22内に溜まった水が排気と共に入口側端部28aから各排気導出管26A、26Bに導入され易い。しかも、各排気導出管26A、26Bの入口側端部28aは、排気導入管24の入口側端部24aよりも低く位置に配置されているので、排気導入管24に水が逆流することも抑制される。従って、このメイン消音装置20によれば、排気中の凝縮水など、消音器本体22内に溜まった水を排気と共に各排気導出管26A、26Bを通じて円滑に外部に排出することができる、という利点もある。
なお、以上説明したメイン消音装置20は、本発明に係る排気消音装置の好ましい実施形態の例示であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では、メイン消音装置20は、両リアサイドフレーム3に亘る比較的大型の消音器本体22を備え、かつ2本の排気導出管26A、26Bを備えた構成であるが、より小型の消音器本体に排気導出管が1本だけ接続された構成であってもよい。
10 排気装置
20 メイン消音装置(排気消音装置)
22 消音器本体
24 排気導入管
24a 入口側端部
24b 出口側端部
26A 第1排気導出管
26B 第2排気導出管
27a 上流側管部
27b 下流側管部
28a 入口側端部
28b 出口側端部
30a アッパプレート
30b ボトムプレート
32a 前壁
32b 後壁
32c 右壁(横壁)
32d 左壁(横壁)
38 第1支持板(支持板)

Claims (6)

  1. 車両のリアフロア下に配置される排気消音装置であって、
    車両前後方向に並ぶ前後壁、車幅方向に並ぶ一対の横壁および上下壁とにより囲まれた単一の内部空間を有する中空の消音器本体と、この消音器本体の前壁に接続された排気導入管と、前記消音器本体の横壁に接続された排気導出管とを含み、
    前記排気導入管は、前記消音器本体の前壁を貫通して車両前後方向に真っ直ぐに延びて、排気の出口となる出口側端部が前記消音器本体の後壁の内側面の近傍に位置しており、
    前記排気導出管は、前記消音器本体の横壁を貫通して車幅方向に延びて、排気の入口となる入口側端部が前記出口側端部よりも側に位置している、ことを特徴とする排気消音装置。
  2. 請求項1に記載の排気消音装置において、
    前記排気導入管は、前記消音器本体の前壁のうち、車幅方向における中央部に接続されており、
    前記排気導出管は、前記一対の横壁に前記排気導入管に対して対称にそれぞれ接続された第1排気導出管および第2排気導出管を含み、
    各排気導出管の入口側端部は、それぞれ前記排気導入管の近傍に位置する、ことを特徴とする排気消音装置。
  3. 請求項1又は2に記載の排気消音装置において、
    前記排気導出管の入口側端部は、車幅方向に対して斜め前方に指向している、ことを特徴とする排気消音装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の排気消音装置において、
    前記消音器本体は、その内側に立設されて前記排気導入管を支持する支持板を有し、
    前記支持板は、前記排気導入管の位置から車幅方向に延設されており、
    前記排気導出管の入口側端部は、前記支持板の前方に位置している、ことを特徴とする排気消音装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の排気消音装置において、
    前記消音器本体の内底面は、その前端から後端に向かって先上がりに傾斜しており、
    前記排気導出管の入口側端部は、前記排気導入管の出口側端部よりも低い位置に配置されている、ことを特徴とする排気消音装置。
  6. 請求項5に記載の排気消音装置において、
    前記入口側端部は、水平方向に対して斜め下方に指向している、ことを特徴とする排気消音装置。
JP2015224609A 2015-11-17 2015-11-17 排気消音装置 Expired - Fee Related JP6578190B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015224609A JP6578190B2 (ja) 2015-11-17 2015-11-17 排気消音装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015224609A JP6578190B2 (ja) 2015-11-17 2015-11-17 排気消音装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017089591A JP2017089591A (ja) 2017-05-25
JP6578190B2 true JP6578190B2 (ja) 2019-09-18

Family

ID=58768092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015224609A Expired - Fee Related JP6578190B2 (ja) 2015-11-17 2015-11-17 排気消音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6578190B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017089591A (ja) 2017-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7458440B2 (en) Vehicle exhaust system support structure
JP2012057610A (ja) 車両用マフラー
JP5992768B2 (ja) 車両の排気系構造
JP6043526B2 (ja) デュアル排気ガス排出パイプを備えた車両用消音器
JP2011116204A (ja) 横置きエンジンの排気装置
CN103993944B (zh) 用于内燃机的排气系统组件及排气系统组件的制造方法
US20190186331A1 (en) Support structure for exhaust system part
KR101283242B1 (ko) 차량용 소음기
JP2007038838A (ja) 自動車の車体下部構造
JP6757944B2 (ja) エンジンの排気消音装置
JP2010196545A (ja) 車両
JP2009013902A (ja) 内燃機関の排気系に接続される消音器
JP6578190B2 (ja) 排気消音装置
JP2013060920A (ja) 消音装置
JP7206661B2 (ja) 自動二輪車の排気装置、エンジン排気系統及び自動二輪車
JP6265250B1 (ja) フロントサブフレーム構造
JP4935849B2 (ja) 排気管構造
KR101428158B1 (ko) 배기계 일체형 차량용 차체
JP4030489B2 (ja) 車両用エンジンの消音器
JP2010174727A (ja) 車両用マフラー
JP2015206314A (ja) 燃料電池車の排気音の消音構造
JP2006207460A (ja) エンジンの排気装置
JP6468445B2 (ja) エンジンの排気消音装置
JP6757943B2 (ja) エンジンの排気消音装置
JP6296126B2 (ja) エンジンの排気消音装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20151202

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6578190

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees