JP6577647B1 - 同期放送用測定器 - Google Patents

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Abstract

【課題】同期放送システムにおいて、放送品質の測定を容易にする技術を提供する。【解決手段】同期放送用測定器1において、二つのアンテナ41、51は、指向性を有し、それぞれが互いに異なる送信元から同期放送の放送波を受信する。二つの復調器45、55は、二つのアンテナからの受信信号から、ステレオコンポジット信号をそれぞれ復調する。第3遅延差計測部において、複素解析部は、復調された二つのL+R信号をそれぞれ複素化し、同相成分および直交成分毎に周波数解析する。特性抽出部は、複素解析部での解析結果から周波数成分毎に算出される二つのL+R信号間の位相差を用いて、周波数と位相差との関係を表す特性データを抽出する。遅延算出部は、特性データを用いて、周波数に対する位相差の変化量を、二つの放送波の遅延時間差として算出する。【選択図】図2

Description

本開示は、FM同期放送の品質を測定する技術に関する。
周波数変調された同一周波数かつ同一プログラムの音声放送波を、複数の送信所から送信するFM同期放送(以下、同期放送)が知られている。同期放送において、複数の到来波が共存する受信地域(以下、重複エリア)では、いずれかの到来波が他方の到来波の干渉波となり、受信品質を劣化させる。その劣化特性は、到来波間のD/Uと遅延時間差に関係し、遅延時間差が大きいほど良好な受信品質を得るために必要なD/Uが大きくなる。なお、D/Uは、希望波に対する干渉波の比を表す。
D/U=0dBとなる等電界地点では、遅延時間差が等しければ受信品質の劣化が生じないこと、および等電界地点から離れた地点では、D/Uが大きくなるため受信品質が担保されることが実証されており、現在実用放送が実施されている。
ところで、重複エリアにおいて、受信障害を抑制するためには、等電界地点での各到来波の遅延が一致するように各送信所での送信タイミングを調整する必要がある。
また、送信所間で放送波の変調度の違いは、重複エリアで受信される二つの到来波の周波数偏差となって現れ、受信品質を劣化させる原因となる。なお、放送波の変調度は、各送信所にて変調に用いる音声信号の振幅が異なること、各送信所に設置されたFM変調器の特性に固体差があること等によって差が生じる。
つまり、同期放送を実現するためには、共通の重複エリアを有する2つの送信所に設置されるFM変調器の物理的な特性の同一性と、変調に用いる音声信号の同一性と、変調に関わる制御の時間的な同期性を担保する必要がある。
これらの要求を満たすために、特許文献1には、既存のオシロスコープやスペクトラムアナライザを用いて到来波の解析を可能とする技術が開示されている。即ち、特許文献1には、二つの送信所から同時に試験波を送信させ、且つ、試験波の周波数を電波法の範囲内で異ならせることにより、重複エリアで取得される受信信号から、二つの到来波の分離抽出を可能とする技術が記載されている。また、特許文献1には、二つの送信所から交互にトーンバーストを送信させることで、各送信所からの遅延時間、ひいては両送信所からの到来波の遅延時間差の測定を可能とする技術も記載されている。
特許第6196277号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、放送波とは異なる特別な試験波やトーンバーストを用いて測定を行う必要があるため、放送の休止期間でしか、到来波の計測、ひいては送信所の調整作業を実施することができず、作業効率が悪いという問題があった。
また、二つの送信所からの到来波を分離して、個別に受信することができたとしても、受信機の個体差によって復調されたアナログ音声の出力レベルに差があると、オシロスコープ上では時間誤差となって観測され、測定精度が低下するという問題があった。更に、二つの到来波の受信信号を、独立に動作する別個の装置にてサンプリングを行った場合、サンプリングタイミングの違いにより、時間に関わる測定精度が損なわれるという問題もあった。
本開示の1つの局面は、同期放送システムにおいて、放送品質の測定を容易にする技術を提供することにある。
本開示の一態様は、同期放送用測定器であって、二つのアンテナ(41,51)と、二つの復調器(45,55)と、複素解析部(631,632)と、特性抽出部(633)と、遅延算出部(634)と、出力部(7)と、を備える。二つのアンテナは、二つの送信元からそれぞれ送信されるFM同期放送用の放送波を、それぞれが互いに異なる送信元から受信するための指向性を有する。なお、二つの送信元からそれぞれ送信されるFM同期放送用の放送波は、同一周波数の搬送波を同一の音声データにより周波数変調することで生成される。復調器は、二つのアンテナのいずれかにそれぞれ対応づけられ、対応づけられたアンテナからの受信信号から、ステレオコンポジット信号をそれぞれ復調する。複素解析部は、二つの復調器にてそれぞれ復調されたステレオコンポジット信号に含まれるL+R信号をそれぞれ複素化し、二つのL+R信号毎かつ同相成分および直交成分毎に周波数解析する。特性抽出部は、複素解析部での解析結果から周波数成分毎に算出される二つのL+R信号間の位相差を用いて、周波数成分の周波数と位相差との関係を表す特性データを抽出する。遅延算出部は、特性抽出部にて抽出された特性データを用いて、周波数に対する位相差の変化量を、二つのアンテナが受信した放送波の遅延時間差として算出する。出力部は、遅延算出部にて生成された遅延時間差に関する遅延差関連情報を出力する。
このような構成によれば、二つの送信元から送信される送信波を、二つのアンテナが同時に、且つそれぞれがいずれかの送信波を選択的に受信するため、同時に受信される同一周波数を有した二つの送信波を、分離して処理することができる。その結果、測定のために、いずれか一方の送信元の送信を止める必要がないため、通常放送中であっても、放送品質の確認や、新局の調整作業等を実施することができる。
また、二つのアンテナからの受信信号を、これらと一体化された二つの復調器、差分演算部、特性生成部を用いて処理を行うため、二つの復調器を同一の特性に設定し、同一のタイミングで動作させることができる。その結果、特性や動作タイミングの違いに基づく測定誤差を排除することができ、測定精度を向上させることができる。
また、周波数と位相差との関係を表す特性データから遅延時間差を算出するため、二つの送信波間で変調度が異なる場合でも、その影響を受けることなく精度の良い測定結果を得ることができる。その結果、同期放送用測定器は、等電界地点にて二つの送信波の遅延時間差がゼロとなるようための調整作業において好適に用いることができる。
同期放送システムの概要を示す説明図である。 同期放送用測定器の構成を示すブロック図である。 復調器の構成を示すブロック図である。 ステレオコンポジット信号のスペクトラムを示す説明図である。 第1遅延計測部の構成を示すブロック図である。 第2遅延計測部の構成を示すブロック図である。 第2遅延計測部にて算出される波形差分値の説明図である。 第2遅延計測部にて生成されるシフト時間と波形差分値との関係を示すグラフである。 第3遅延計測部の構成を示すブロック図である。 第3遅延計測部にて生成される周波数と遅延時間差との関係を示すグラフである。 変調度偏差計測部の構成を示すブロック図である。 平均変調度偏移の測定方法を示す説明図である。 周波数偏差計測部の構成を示すブロック図である。 平均周波数偏移の測定方法を示す説明図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.同期放送システム]
まず、本開示に係る同期放送用測定器1が用いられる同期放送システムについて説明する。
同期放送システム100は、図1に示すように、配信局101と複数の送信所102,103を備える。配信局101は、同一の音声信号を、所定の伝送網104を介して各送信所102,103に配信する。送信所102,103は、それぞれの放送エリアA1,A2の少なくとも一部が、互いに重なり合うように配置される。以下では、重なり合う放送エリアを重複エリアAdという。送信所102,103は、伝送網104を介して配信局101から受信した同一の音声信号により、同一周波数の搬送波を周波数変調した放送波を送信することで、FM同期放送(以下、単に同期放送)を行う。また、送信所102,103では、後述する1ppsに同期したクロックを用いてFM変調のタイミングを含むFM変調特性が、両送信所間で同一となるように制御される。
音声信号の配信に用いる伝送網104は、送信所102,103毎に異なっていてもよいし、同じでもよい。また、伝送網104は、例えば無線伝送網やIP伝送網などで構成されるが、これらに限定されるものではない。
そして、同期放送用測定器1は、重複エリアAd等において、同期放送の放送品質に関わる各種パラメータの測定に用いられる。
[2.同期放送用測定器の構成]
図2に示すように、同期放送用測定器1は、時刻情報取得部2と、ローカル信号生成部3と、二つの受信部4,5と、解析処理部6と、出力部7とを備える。
時刻情報取得部2は、GPSアンテナ21とGPS受信機22とを備え、予め定められた標準時刻を表す時刻情報を取得する。GPSは、Global Positioning Systemの略である。
GPSアンテナ21は、GPS衛星からの電波を受信する。GPS受信機22は、GPSアンテナ21での受信信号から、1秒周期のパルス信号である1秒パルス信号(以下、1pps)を、時刻情報として取得する。
ローカル信号生成部3は、受信信号の周波数をダウンコンバートするためのローカル信号Loを生成し、同一のローカル信号Loを、二つの受信部4,5に供給する。
受信部4は、アンテナ41と、増幅器42と、ミキサ43と、A/D変換器44と、復調器45とを備える。同様に、受信部5は、アンテナ51と、増幅器52と、ミキサ53と、A/D変換器54と、復調器55とを備える。つまり、二つの受信部4,5は、いずれも同一の構成要素を有する。このため、以下では、受信部4について説明し、受信部5の説明は省略する。
アンテナ41は、指向性アンテナにより構成され、例えば、5エレ八木アンテナ等が用いられる。アンテナ41の指向性は、二つの送信所102,103からの到来波のいずれかを、選択的に、かつ、予め設定された分離度(例えば、10dB)以上にて分離受信できるように設定される。
増幅器42は、アンテナ41からの受信信号を増幅する。
ミキサ43は、ローカル信号生成部3から供給されるローカル信号Loを用いて、受信信号を中間周波数帯の信号にダウンコンバートする。
A/D変換器44は、ミキサ43にてダウンコンバートされた受信信号を予め設定されたサンプリング周期Tsにてサンプリングする。以下の復調器45および解析処理部6に関する説明では、A/D変換器44でのサンプリングによって得られたデジタル値の系列を、単に、受信信号という。他のデジタル値の系列も同様である。
復調器45は、デジタル方式の復調器であり、図3に示すように、FM復調部451と、信号分離部452と、ステレオ復調器453とを備える。
FM復調部451は、互いに直交する(即ち、位相が90°異なる)二つの搬送波を、それぞれ受信信号に乗じる直交変換を行い、更に、FM変調された搬送波がとり得る、搬送波周波数を中心とする周波数範囲の信号を抽出することで、受信信号の同相成分Iおよび直交成分Qを生成する。更に、予め設定された時間期間Δt毎に、同相成分Iおよび直交成分Qを用いて位相を算出すると共に、直前の時間期間Δtに算出された位相との差分である瞬時位相変化分を算出する。なお、時間間隔Δtは、サンプリング周期Tsの整数倍である。ここではΔt=Tsとする。そして、算出した瞬時位相変化分を、予め用意された変換テーブルまたは変換式を用いてFM変調度に置き換えるΔf検波を行うことで、ステレオコンポジット信号Scを生成する。FM変調度は、無変調時にゼロとなり、正負の符号を有した値をとる。
ステレオコンポジット信号Scは、図4に示すように、19kHzのパイロット信号Spと、15kHz以下の周波数成分を有するL+R信号Saと、38kHzを中心に±15kHzの周波数成分を有するL−R信号Smとを有する。なお、L+R信号Saは、ステレオ音声信号を表すL信号およびR信号を加算した信号である。L−R信号Smは、L信号からR信号を減算した信号によって、パイロット信号の2倍の周波数(即ち、38kHz)を有する搬送波をAM変調した信号である。
図3に戻り、信号分離部452は、3つのバンドパスフィルタを有し、FM復調部451にて復調されたステレオコンポジット信号Scから、パイロット信号Sp、L+R信号Sa、およびL−R信号Smを個別に抽出する。
ステレオ復調器453は、信号分離部452にて抽出されたL+R信号SaおよびL−R信号Smを用いてステレオ復調を実施する。具体的には、ステレオ復調器453は、信号分離部452にて抽出されたパイロット信号Spの品質が予め設定された許容範囲内である場合、L+R信号SaとAM復調されたL−R信号Smとを加減算することで生成されるL信号およびR信号(即ちステレオ音声信号)を音声信号Soとして出力する。また、ステレオ復調器453は、抽出されたパイロット信号Spの品質が許容範囲外である場合は、L+R信号Sa(即ち、モノラル音声信号)を音声信号Soとして出力する。
図2に戻り、二つの受信部4,5間において、対応する構成要素41〜45,51〜55同士は、いずれも電気的な特性が同一とみなせるように構成される。また、二つの受信部4,5間において、二つのミキサ43,53には、上述したように同一のローカル信号Loが入力される。二つのA/D変換器44,54は、1ppsに同期した同一のタイミングでサンプリングを実行する。二つの復調器45,55は、1ppsに同期した同一のクロック信号である共通クロックに従って動作する。つまり、二つの受信部4,5は、同一のタイミングで、受信信号のサンプリングが行われ、同一のタイミングかつ同一の復調特性で受信信号の復調が実行されるように構成される。
以下では、受信部4を受信チャネルCH1、受信部5を受信チャネルCH2とよび、受信チャネルCHi(i=1,2)から供給されるパイロット信号をSpi、L+R信号をSai、L−R信号をSmi、音声信号Soiで表すものとする。
そして、同期放送用測定器1は、重複エリアにて、受信部4のアンテナ41の指向性を一方の送信所102に向け、受信部5のアンテナ51の指向性を他方の送信所103に向けた状態で測定を行う。つまり、受信部4からは送信所102の放送波から抽出されたパイロット信号Sp1,L+R信号Sa1,L−R信号Sm1,音声信号So1が出力され、受信部5からは送信所103の放送波から抽出されたパイロット信号Sp2,L+R信号Sa2,L−R信号Sm2,音声信号So2が出力される。
解析処理部6は、受信チャネルCH1,CH2から出力される各信号を用いて、二つの送信所102,103からの到来波の解析に必要な測定を実行する。解析処理部6での処理の詳細については後述する。
解析処理部6は、その機能を、全てハードウェアによって実現してもよいし、少なくとも一部を、CPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、非遷移的実体的記録媒体ともいう)を有する周知のマイクロコンピュータが実行する処理によって実現してもよい。この場合、マイクロコンピュータが実現する各種機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
出力部7は、D/A変換器71と、モニタ72と、出力端子73とを備え、出力処理、表示処理を少なくとも実施する。出力処理は、受信部4,5にて受信信号から抽出される各種信号(以下、抽出信号)および解析処理部6での解析結果を、そのまま又はD/A変換器71にてアナログ信号に変換し、出力端子73を介して外部に出力する処理である。表示処理は、抽出信号および解析結果を画像化して、モニタ72に表示する処理である。
[3.解析処理部での処理]
解析処理部6は、波形記憶部60と、第1遅延差計測部61と、第2遅延差計測部62と、第3遅延差計測部63と、変調度偏差計測部64と、周波数偏差計測部65とを備える。これら各部は、ハードウェアによって実現される場合、1ppsに同期したクロック信号である共通クロックに従って動作する。
なお、第1遅延差計測部61,第2遅延差計測部62および第3遅延差計測部63にて計測される遅延差は、重複エリアAdを共有する2つの送信所102,103での送信タイミングを確認するためのパラメータである。また、変調度偏差計測部64にて計測される変調度偏差および周波数偏差計測部65にて計測される周波数偏差は、重複エリアAdを共有する二つの送信所102,103のFM変調特性の同一性を確認するためのパラメータである。
[3−1.波形記憶部]
波形記憶部60は、L+R信号Sa1,Sa2を、それぞれLPFによって5kHzより大きい高域の周波数成分を除去した上で、少なくとも予め設定された測定対象期間(例えば、100ms)分記憶する。L+R信号Sa1,Sa2には、図3に示したように、15kHzまでの周波数成分が含まれるが、一般の放送波では、高域の周波数成分は少なく、その多くは5kHz以下の周波数成分で占められるからである。なお、波形記憶部60には、L+R信号Sa1,Sa2を、LPFを通すことなくそのまま記憶させてもよい。
[3−2.第1遅延差計測部]
第1遅延差計測部61は、パイロット信号Sp1,Sp2を用いて、各送信所102,103から到来する二つの到来波間の遅延時間差(以下、第1遅延差)τ1を測定する。
第1遅延差計測部61は、図5に示すように、複素変換部611と、差信号生成部612と、遅延差算出部613とを有する。
複素変換部611は、受信部4,5からパイロット信号Sp1,Sp2を取得し、パイロット信号Spiのそれぞれにヒルベルト変換を施すことでパイロット信号Spiの同相成分Iiおよび直交成分Qiを求め、パイロット信号Spiを複素化する。
ここで、複素化されたパイロット信号(以下、複素パイロット信号)Spiは、(1)式で表される。なお、θiは、パイロット信号Spiの位相である。
Spi=Ii+jQi=cosθi+jsinθi (1)
差信号生成部612は、複素パイロット信号Sp1と、複素パイロット信号Sp2の複素共役とを乗じることによって、(2)式に示すように、二つのパイロット信号Sp1,Sp2の位相差に等しい位相θ(=θ1−θ2)を有する差信号Spdを生成する。なお、差信号Spdの同相成分をId、直交成分をQdとする。
Spd=(I1+jQ1)×(I2−jQ2)
=(cosθ1+jsinθ1)×(cosθ2−jsinθ2)
=cos(θ1−θ2)+jsin(θ1−θ2)
=Id+jQd (2)
遅延差算出部613は、差信号生成部612にて算出された差信号Spdの同相成分Idおよび直交成分Qdを用い、(3)式に従って、差信号Spdの位相θを算出する。
θ=tan−1(Qd/Id) (3)
遅延差算出部613は、更に、パイロット信号の周波数をfp(=19kHz)として、二つのパイロット信号Sp1、Sp2間の遅延時間差である第1遅延差τ1を、(4)式に従って算出する。
τ1=(1/fp)×θ/360 (4)
なお、第1遅延差計測部61による計測は、二つの送信所102,103から到来する二つの到来波の遅延時間差が、パイロット信号の周期をTpとして、±Tp/2(=26.3μs)以内である場合に有効である。
[3−3.第2遅延差計測部]
第2遅延差計測部62は、L+R信号Sa1,Sa2の時間軸上での波形を利用して、各送信所102,103から到来する二つの到来波間の遅延時間差(以下、第2遅延差)τ2を測定する。
ここで、第2遅延差計測部62での測定に、L+R信号Saiを用いるのは、以下の理由による。即ち、受信部4,5による到来波の分離受信の分離度が不十分である場合、ステレオコンポジット信号は、周波数成分の高い方から干渉雑音の影響を受けるため、L−R信号Smiは、干渉雑音の影響を受け易い。また、ステレオ復調後のL信号およびR信号も、L−R信号Smiを用いて生成されるため、L−R信号Smiが持つ干渉雑音の影響を受ける。従って、総合的にみて干渉雑音の影響が最も少ないL+R信号Saiを測定に用いる。
第2遅延差計測部62は、図6に示すように、波形差分値算出部621と、特性生成部622と、遅延差抽出部623とを有する。
波形差分値算出部621は、波形記憶部60に記憶されている同時に取得された測定対象期間分のL+R信号Sa1,Sa2を用い、図7に示すように、L+R信号Sa1と、設定されたシフト時間tだけ時間方向にシフトさせたL+R信号Sa2との差分の絶対値を積分(または平均)した値である波形差分値D(t)を算出する。
特性生成部622は、予め設定された遅延測定範囲−Td≦t≦Td内でシフト時間tを変化させながら波形差分値D(t)の算出を波形差分値算出部621に繰り返し実行させる。Tdは、例えば、測定対象期間の1/5以下に設定する。なお、シフト時間tは、サンプリング周期Tsの整数倍に設定され、ここではt=Tsとする。また、遅延測定範囲は、計測対象となる同期放送システムにおいて、想定される遅延時間差の最大値が含まれるように設定される。これにより、図8に示すように、シフト時間t対波形差分値D(t)の特性を表す特性データが得られる。以下では、特性データによって表現されるグラフを、波形差分値特性グラフという。
遅延差抽出部623は、波形差分値特性グラフを用いて、第2遅延差τ2を算出する。即ち、シフト時間tがL+R信号Sa1,Sa2の遅延時間差txと一致する場合に、L+R信号Sa1,Sa2の波形は、ちょうど重なり合うため、理論的には波形差分値D(tx)=0となる。また、波形差分値D(t)は、シフト時間tと遅延時間差txとの差|t−tx|が大きくなるほど増大し、その差がある程度以上大きくなると、ほぼ一定値となる。従って、波形差分値特性グラフにおいて波形差分値D(t)が極小となるシフト時間tが、第2遅延差τ2となる。
但し、波形差分値特性グラフにおいて、波形差分値が真に最小となるポイントが、サンプリング周期Tsの間隔で設定されるシフト時間tと一致するとは限らない。このため、図8に示すように、波形差分値D(t)が極小となるシフト時間t2と、その前後のシフト時間t1,t3とに基づいて、波形差分値が真に最小となるシフト時間(以下、推定時間Tmin)を算出し、算出された推定時間Tminを第2遅延量τ2としてもよい。具体的には、シフト時間t1,t2,t3での波形差分値を、D1,D2,D3として、推定時間Tminは、(5)(6)式を用いて算出される。
D1>D3の場合
Tmin=t2+(Ts/2)×(D1−D3)/(D1−D2) (5)
D1<D3の場合、
Tmin=t2+(Ts/2)×(D1−D3)/(D3−D2) (6)
なお、(5)(6)式は、波形差分値特性グラフの形状が、推定時間Tminの近傍において左右対称であり、且つ、直線で近似されると仮定することによって導出される。
第2遅延差τ2の遅延測定範囲−Td≦t≦Tdは、パイロット信号Spの周期Tp(50μs程度)によって制約を受ける第1遅延差τ1の遅延測定範囲−Tp/2≦tTp/2とは異なり、測定対象範囲による制約の範囲内で任意(例えば、20ms程度)に設定することが可能である。
[3−4.第3遅延差計測部]
第3遅延差計測部63は、L+R信号Sa1、Sa2の周波数軸上での特性を利用して、各送信所102,103から到来する二つの到来波間の遅延時間差(以下、第3遅延差)τ3を測定する。
第3遅延差計測部63は、図9に示すように、複素変換部631と、FFT処理部632と、特性抽出部633と、遅延差算出部634とを有する。
複素変換部631は、波形記憶部60に記憶されている同時に取得された測定対象期間分のL+R信号Saiを取得し、取得したL+R信号Saiにヒルベルト変換を施し、L+R信号Saiの同相成分Iiおよび直交成分Qiを求めることで、L+R信号Saiを複素化する。
FFT処理部632は、受信チャネルCHi毎、かつL+R信号Saiの同相成分Iiおよび直交成分Qi毎に、それぞれFFT処理を施すことで、L+R信号Saiの同相成分Iiおよび直交成分Qiのそれぞれについて周波数スペクトラムを生成する。FFTは、Fast Fourier Transform、即ち、高速フーリエ変換の略である。
特性抽出部633は、L+R信号Saiから生成された同相成分Iiおよび直交成分Qiに含まれる周波数fの周波数成分をIi(f),Qi(f)で表すものとして、(7)式に従って、周波数fで表される周波数成分の位相角θi(f)を算出する。
θi(f)=tan−1(Qi(f)/Ii(f)) (7)
また、特性抽出部633は、周波数fの周波数成分の位相差θd(f)を算出する(8)式に従って、FFT処理で得られる全ての周波数成分について位相差θd(f)を算出する。
θd(f)=θ1(f)−θ2(f) (8)
更に、特性抽出部633は、図10に示すように、周波数fを横軸、位相差θd(f)を縦軸とする座標上に、プロットされた位相差θd(f)の離散点を、最小二乗法等を用いて直線近似したグラフ(以下、位相差特性グラフ)を算出する。
遅延差算出部634は、任意に選択された2つの周波数f1,f2と、位相差特性グラフから求められる位相差θd(f1),θd(f2)とを用い、(9)式に従って、第3遅延差τ3を算出する。つまり、位相差特性グラフの傾きが第3遅延差τ3となる。
τ3=(θd(f1)−θd(f2))/(f1−f2) (9)
[3−5.変調度偏差計測部]
変調度偏差計測部64は、L+R信号Sa1、Sa2を用いて、各送信所102,103から到来する二つの到来波間の変調度偏差ΔMを測定する。
変調度偏差計測部64は、図11に示すように、変調度偏移算出部641と、変調度偏差算出部642とを有する。
変調度偏移算出部641は、波形記憶部60に記憶されている同時に取得された測定対象期間分のL+R信号Sa1,Sa2を取得し、それぞれの絶対値|Sa1|,|Sa2|について、測定対象期間に渡る平均値を、平均変調度偏移M1,M2として算出する。
図12は、一方のL+R信号Saiについて、そのままの波形(図中実線で示す)と、変調度が0のレベルを中心に反転させた波形(図中破線で示す)とを示したものである。平均変調度偏移Miは、二つの波形で囲まれ、かつ変調度がゼロより大きい部分の面積を平均化したものである。
変調度偏差算出部642は、L+R信号Sai毎に算出された二つの平均変調度偏移Miの差分を変調度偏差ΔMとして算出する。
つまり、L+R信号Saiの信号レベルは、搬送波周波数に対する変調度を表し、無変調時にはゼロとなり、変調時には正負の符号を有する値をとる。従って、平均変調度偏移Miは、無変調時の変調度を基準として求めた平均的な変調度偏移(即ち、変調度のずれ)の大きさを表す。
そして、変調度偏差ΔMにより、二つの送信所102,103にそれぞれ設置されたFM変調器から出力される送信波の変調度の違いを確認できる。なお、変調度の違いは、第1遅延差τ1および第2遅延差τ2の測定誤差の原因となる。
[3−6.周波数偏差計測部]
周波数偏差計測部65は、L+R信号Sa1、Sa2を用いて、各送信所102,103から到来する二つの到来波間の中心周波数偏差Δfcを測定する。
周波数偏差計測部65は、図13に示すように、周波数偏移算出部651と、周波数偏差算出部652とを有する。
周波数偏移算出部651は、波形記憶部60に記憶されている同時に取得された測定対象期間分のL+R信号Sa1,Sa2を取得し、その平均値である周波数偏移fc1,fc2を算出する。
つまり、L+R信号Saiの信号レベルは、FM変調の変調度を表しており、その変調度は、FM復調前の受信信号では、変調度がゼロのときの周波数を基準とした周波数偏移(即ち、周波数のずれ)の大きさに対応する。そして、周波数偏移の平均値は、L+R信号Saiの中心周波数偏移を表したものとなる。
周波数偏差算出部652は、図14に示すように、L+R信号Sa1,Sa2毎に算出された周波数偏移fc1,fc2の差分を中心周波数偏差Δfcとして算出する。
そして、中心周波数偏差Δfcにより、二つの送信所102,103にそれぞれ設置されたFM変調器から出力される送信波の中心周波数の違いを確認できる。なお、中心周波数の違いは、変調度の違いと同様に、第1遅延差τ1および第2遅延差τ2の測定誤差の原因となる。
[4.新局開局時の調整手順]
同期放送システムにおいて、エリア拡大に合わせて新局(送信所)を、順次開局する場合に行う、新局の調整手順の一例について説明する。
(S1)等電界地点の確認
新局の電波発射前に新局エリア内において既設局の電界強度を移動測定し、放送休止中に既存局を停波し新局のみの電界強度を移動測定することで、既存局と新局の電界強度が等しくなる地点をD/U=0dBとなる等電界地点として登録する。
または、新局の周波数をオフセットさせて、既存局と同時に送信させ、スペクトルアナライザで分離観測することで、等電界地点を確認する。
(S2)品質測定
既存局の放送中に新局に試験放送を行なわせ、等電界地点にて、同期放送用測定器1を用いて、以下の測定を行う。このとき、既存局からの到来波と、新局からの到来波とを、二つのアンテナ41,51にて、10dB以上の分離度にて選択分離受信できるように設定する。
(S2−1)FM変調特性の確認および調整
同期放送用測定器1を用いて、変調度偏差ΔMおよび周波数偏差Δfcを測定する。
両パラメータΔM,Δfcが許容値より大きい場合、両パラメータΔM,Δfcがいずれも許容値内の値となるように、新局のFM変調器等を調整する。これにより、重複エリアAdを共有する二つの送信所間でのFM変調特性の同一性を担保する。
なお、この測定を実施するポイントは、重複エリアであればよく必ずしも、等電界地点である必要はない。
(S2−2)伝送遅延時間差の確認および調整
同期放送用測定器1を用いて、第1遅延差τ1,第2遅延差τ2および第3遅延差τ3のうち少なくとも一つを測定する。測定した遅延差τ(τ1〜τ3のいずれか)が0μsではない場合、0μsとなるように、新局での送信タイミングを調整する。これにより、等電界地点付近での受信品質を担保する。
なお、第1遅延差τ1または第2遅延差τ2の測定は、送信所間でのFM変調特性の違いが測定誤差となって現れるため、上述の(S2−1)を行った後で行うことが望ましいが、第3遅延差τ1の測定は、周波数のみに着目しているため、(S2−1)を行う前でも、精度のよい測定結果を得ることができる。
[5.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(5a)同期放送用測定器1では、二つの送信所102,103からの到来波を、二つの受信部4,5が同時に、且つそれぞれがいずれかの到来波を選択的に受信するため、同時に受信される同一周波数を有した二つの到来波を、分離して処理することができる。その結果、測定を行う際に、いずれか一方の送信所からの送信を止める必要がないため、通常放送中であっても、放送品質の確認や、新局の調整作業等を実施することができる。
(5b)同期放送用測定器1では、二つの受信部4,5が同一特性かつ同一タイミングにて処理を行う。従って、特性や動作タイミングの違いに基づく測定誤差を排除することができ、測定精度を向上させることができる。
(5c)同期放送用測定器1は、重複エリアAdを共有する二つの送信所102,103からの到来波の遅延差τ1〜τ3を測定する機能を備えている。このため、等電界地点での遅延差を確認して、送信所102,103での送信タイミングを調整することができ、その結果、等電界地点の周囲における受信品質を担保することができる。
(5d)同期放送用測定器1は、重複エリアAdを共有する二つの送信所102,103間での変調度偏差ΔMおよび周波数偏差Δfcを測定する機能を備えている。このため、パラメータΔM,Δfcを確認して、送信所102,103のFM変調器等を調整することができ、その結果、送信所102,103間でのFM変調特性の同一性を担保することができる。
(5e)第2遅延差計測部62および第3遅延差計測部63では、音声信号であるL+R信号Saを用いて音声信号の遅延差を直接的に計測する。このため、パイロット信号Spを用いて音声信号の遅延差を間接的に計測する第1遅延差計測部61とは異なり、音声信号とパイロット信号との位相関係が送信所102,103間で一致するように管理されていないシステムでも、遅延差τ2,τ3を精度よく測定できる。
(5f)第3遅延差計測部63では、L+R信号Saを構成する各周波数成分の位相に着目して計測が行われるため、送信所間でFM変調特性に差がある場合でも、その差の影響を受けることなく、遅延差τ3を精度よく測定することができる。
[6.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(6a)上記実施形態では、波形差分値特性グラフから、波形差分値D(t)の極小値に対応するシフト時間tを第3遅延差τ3として抽出しているが、第3遅延差τ3に対応する波形差分値D(τ3)を抽出して出力してもよい。波形差分値D(τ3)は、理想的にはゼロとなるが、変調度偏差ΔMや周波数偏差Δfcがある場合にはゼロにはならない ため、送信所間のFM変調特性の差を確認するパラメータとして用いることができる。
(6b)上記実施形態では、時刻情報として、GPS衛星からの信号を受信することで出られる時刻情報を用いているが、これに限定されるものではない。例えば、準天頂衛星などの衛星からの信号を受信することで得られる時刻情報や、電波時計などに利用される日本標準時の時刻情報を送出する長波を用いた標準電波などを受信することで得られる時刻情報等を用いてもよい。
(6c)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
(6d)上述した同期放送用測定器の他、当該同期放送用測定器としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、遅延差測定方法など、様々な形態で本発明を実現することもできる。
1…同期放送用測定器、2…時刻情報取得部、3…ローカル信号生成部、4,5…受信部、6…解析処理部、7…出力部、41,51…アンテナ、42,52…増幅器、43,53…ミキサ、44,54…A/D変換器、45,55…復調器、60…波形記憶部、61…第1遅延差計測部、62…第2遅延差計測部、63…第3遅延差計測部、64…変調度偏差計測部、65…周波数偏差計測部、451…FM復調部、452…信号分離部、453…ステレオ復調器、631…複素変換部、632…FFT処理部、633…特性抽出部、634…遅延算出部。

Claims (4)

  1. 同一周波数の搬送波を同一の音声データにより周波数変調することで生成され、二つの送信元からそれぞれ送信されるFM同期放送用の放送波を、それぞれが互いに異なる送信元から受信するための指向性を有する二つのアンテナ(41,51)と、
    前記二つのアンテナのいずれかにそれぞれ対応づけられ、対応づけられたアンテナからの受信信号から、ステレオコンポジット信号をそれぞれ復調するように構成された二つの復調器(45,55)と、
    前記二つの復調器にてそれぞれ復調された前記ステレオコンポジット信号に含まれるL+R信号をそれぞれ複素化し、二つのL+R信号毎かつ同相成分および直交成分毎に周波数解析するように構成された複素解析部(631,632)と、
    前記複素解析部での解析結果から周波数成分毎に算出される二つのL+R信号間の位相差を用いて、前記周波数成分の周波数と前記位相差との関係を表す特性データを抽出するように構成された特性抽出部(633)と、
    前記特性抽出部にて抽出された特性データを用いて、周波数に対する位相差の変化量を、前記二つのアンテナが受信した放送波の遅延時間差として算出するように構成された遅延算出部(634)と、
    前記遅延算出部にて生成された前記遅延時間差に関する遅延差関連情報を出力するように構成された出力部(7)と、
    を備える同期放送用測定器。
  2. 請求項1に記載の同期放送用測定器であって、
    前記出力部は、前記特性データによって表されるグラフを前記特性関連情報の一つとして出力する
    同期放送用測定器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の同期放送用測定器であって、
    前記複数の復調器は、同一のクロック信号に従って動作するように構成された
    同期放送用測定器。
  4. 請求項3に記載の同期放送用測定器であって、
    前記二つの送信元にてFM変調のタイミングを合わせるために用いられる時刻情報を取得する時刻情報取得部(2)を更に備え、
    前記クロック信号は、前記時刻情報に基づく一定周期のタイミングに同期させた信号である
    同期放送用測定器。
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