JP6577650B1 - 同期放送用測定器 - Google Patents
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Abstract
Description
また、送信所間で放送波の変調度の違いは、重複エリアで受信される二つの到来波の周波数偏差となって現れ、受信品質を劣化させる原因となる。なお、放送波の変調度は、各送信所にて変調に用いる音声信号の振幅が異なること、各送信所に設置されたFM変調器の特性に固体差があること等によって差が生じる。
[1.同期放送システム]
まず、本開示に係る同期放送用測定器1が用いられる同期放送システムについて説明する。
[2.同期放送用測定器の構成]
図2に示すように、同期放送用測定器1は、時刻情報取得部2と、ローカル信号生成部3と、受信部4と、解析処理部6と、出力部7とを備える。
受信部4は、アンテナ41と、増幅器42と、ミキサ43と、A/D変換器44と、復調器45とを備える。
ミキサ43は、ローカル信号生成部3から供給されるローカル信号Loを用いて、受信信号を中間周波数帯の信号にダウンコンバートする。
FM復調部451は、互いに直交する(即ち、位相が90°異なる)二つの搬送波を、それぞれ受信信号に乗じる直交変換を行い、更に、FM変調された搬送波がとり得る、搬送波周波数を中心とする周波数範囲の信号を抽出することで、受信信号の同相成分Iおよび直交成分Qを生成する。更に、予め設定された時間期間Δt毎に、同相成分Iおよび直交成分Qを用いて位相を算出すると共に、直前の時間期間Δtに算出された位相との差分である瞬時位相変化分を算出する。なお、時間間隔Δtは、サンプリング周期Tsの整数倍である。ここではΔt=Tsとする。そして、算出した瞬時位相変化分を、予め用意された変換テーブルまたは変換式を用いてFM変調度に置き換えるΔf検波を行うことで、ステレオコンポジット信号Scを生成する。FM変調度は、無変調時にゼロとなり、正負の符号を有した値をとる。
解析処理部6は、波形記憶部60と、評価値計測部61とを備える。
[3−1.波形記憶部]
波形記憶部60は、復調パイロット信号Spを、予め設定された測定対象期間(例えば、100ms)分記憶する。
図2に戻り、評価値計測部61は、復調パイロット信号Spを用いて、客観的な評価値であるパイロット信号エラーレート(以下、PSER)と、PSERに対応づけられる主観評価値とを生成する。PSERは、Pilot Signal Error Ratioの略である。
つまり、期間Txの間(即ち、基準パイロット信号Sfのfp周期分の間)に、fs回のサンプリングが実行され、各サンプル値は、いずれも基準パイロット信号Sfの異なる位相に対応した値となる。
そして、復調位相θpから基準位相θfを減算した結果の測定対象期間に渡る平均値(以下、平均位相差)を位相補正量Δθ(=θp−θf)として算出する。
PSER=10×LOG(Pf/ΔP) (3)
主観評価値算出部616は、評価値相関記憶部617に記憶された評価値相関情報を用いて、客観評価値算出部615にて算出された客観評価値Voを、主観評価値Vsに変換して出力する。
まず、PSERと遅延時間差およびD/Uとの関係を計測する。具体的には、評価素材となる音声信号に、2台のFM変調器を用いて同期して変調をかけ、更に、遅延時間差およびD/Uを調整した2つの信号を合成し、その合成信号から抽出したパイロット信号についてPSERを計測した。評価素材としては、ラジオ放送で多くの割合を占めるアナウンサーによる読み上げトークシーンを表す1分間の音声信号を用いた。また、合成信号のうち、干渉が起こらない無変調の期間を除いて、1分間の間に計測されたPSERの平均値を採用した。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(4a)同期放送用測定器1では、二つの送信所102,103からの放送波が混合された混合波を受信し、混合波から抽出したパイロット信号である復調パイロット信号Spのゆらぎ度を表すPSERを客観評価値Voとして算出する。従って、同期放送システム100における音声品質を、音声を再生することなく、客観的な数値を用いて評価することができる。その結果、音声品質の確認作業を簡易に行なうことができ、音声品質について対策を必要とする地点等も容易に見つけることができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
Claims (4)
- 同一周波数の搬送波を同一の音声データにより周波数変調することで生成され、二つの送信元からそれぞれ送信されるFM同期放送用の放送波が混在した混在波を受信するアンテナ(41)と、
前記アンテナからの受信信号から、ステレオコンポジット信号を復調するように構成された復調器(45)と、
前記二つの送信元にてFM変調のタイミングを合わせるために用いられる時刻情報を取得するように構成された時刻情報取得部(2)と、
前記時刻情報に基づく一定周期のタイミングに同期したパイロット信号を基準パイロット信号とし、前記基準パイロット信号の1周期をN等分した各ポイントでの位相を観測位相として、前記基準パイロット信号における前記N個の観測位相のそれぞれについて、前記基準パイロット信号を同相成分および直交成分にて表現した基準値を生成するように構成された基準値生成部(611)と、
前記復調器で復調された前記ステレオコンポジット信号から抽出されるパイロット信号を復調パイロット信号として、前記復調パイロット信号における前記N個の観測位相のそれぞれについて、前記復調パイロット信号を同相成分および直交成分にて表現した観測値を生成するように構成された観測値生成部(612)と、
前記N個の観測位相のそれぞれについて、前記同相成分および直交成分を座標軸とする座標上での前記基準値と前記観測値との距離を算出し、該距離の平均値をエラー電力として算出するように構成されたエラー電力算出部(614)と、
前記座標上での原点から前記基準値までの距離をパイロット電力として、前記エラー電力と前記パイロット電力との比に応じて値が変化する評価値を客観評価値として算出するように構成された客観評価値算出部(615)と、
前記客観評価値算出部にて算出された前記客観評価値に関連する関連情報を出力するように構成された出力部(7)と、
を備える同期放送用測定器。 - 請求項1に記載の同期放送用測定器であって、
前記客観評価値と、音声品質の主観的な評価を表すために用意された主観評価値との相関を示す評価値相関情報を記憶するように構成された記憶部(617)を更に備え、
前記出力部は、前記評価値相関情報を用いて特定される前記客観評価値に対応した前記主観評価値を、前記関連情報の一つとして出力する
同期放送用測定器。 - 請求項1または請求項2に記載の同期放送用測定器であって、
前記観測値生成部は、前記基準パイロット信号と前記復調パイロット信号との位相差を算出し、該位相差を用いて前記観測値の位相と前記基準値の位相とが一致するように、前記観測値の位相を補正し、
前記エラー電力算出部は、位相が補正された前記観測値を用いて前記エラー電力を算出するように構成された、
同期放送用測定器。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の同期放送用測定器であって、
予め設定された指定期間をTxとし、前記パイロット信号の周期をTp=Tx/fp、前記受信信号をサンプリングする際のサンプリング周期をTs=Tx/fs、fp,fsをいずれも整数で表すものとして、fsは、fs=M×Nで表され、且つ、fpとは互いに素となる値に設定され、
前記観測値生成部は、前記復調パイロット信号を表すデータ列を均等に1/Mに間引くことで、前記観測値を生成するように構成された
同期放送用測定器。
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