JP6575482B2 - 排ガス浄化触媒の製造方法 - Google Patents

排ガス浄化触媒の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6575482B2
JP6575482B2 JP2016211920A JP2016211920A JP6575482B2 JP 6575482 B2 JP6575482 B2 JP 6575482B2 JP 2016211920 A JP2016211920 A JP 2016211920A JP 2016211920 A JP2016211920 A JP 2016211920A JP 6575482 B2 JP6575482 B2 JP 6575482B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
slurry
fibrous
gas purification
catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016211920A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018069156A (ja
Inventor
譲太 山内
譲太 山内
林 高弘
高弘 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016211920A priority Critical patent/JP6575482B2/ja
Publication of JP2018069156A publication Critical patent/JP2018069156A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6575482B2 publication Critical patent/JP6575482B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

本発明は、排ガス浄化触媒の製造方法に関する。
自動車等のための内燃機関、例えば、ガソリンエンジン又はディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排ガス中には、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、及び窒素酸化物(NOx)等の成分が含まれている。
このため、一般的には、これらの成分を浄化するための排ガス浄化装置が内燃機関に設けられており、この排ガス浄化装置内に取り付けられた排ガス浄化触媒によって、これらの成分が実質的に浄化されている。
かかる排ガス浄化触媒の製造方法は、一般的には、触媒成分を含有しているスラリーを撹拌してから基材にコートし、そして、このコートした基材を乾燥及び/又は焼成する工程を含み、これによって基材の表面に触媒層が形成される。
典型的には、このスラリー中に含まれている気泡の総体積が多いほど、触媒層中に含まれている気泡の総体積も多い。したがって、例えば、基材体積に対するコート重量が一定である場合には、触媒層中の気泡の総体積に略比例して、触媒層の厚さも増加し、ひいては、基材中の排ガスの通路が狭まる。結果として、このスラリー中に含まれている気泡の総体積が多い場合には、基材中を排ガスが通過し難く、圧力損失の値が大きい。したがって、かかるスラリー中に含まれている気泡の数や、その総体積を低減する方法が検討されている。
特許文献1の触媒物質担持層コーティング方法は、触媒成分を含有しているスラリーを有している容器内の圧力を低下させ、これによって、当該スラリー中の気泡を除去する技術を開示している。
特開2003−117408号公報
本発明は、排ガスの圧力損失が小さい排ガス浄化触媒を製造することを目的とする。
本発明者らは、以下の手段により、上記課題を解決できることを見出した。
〈1〉触媒成分を含有しているスラリーを撹拌する工程を含み、
上記スラリーが、繊維状気泡剪断材を、上記スラリーの質量に基いて0.1質量%以上0.2質量%以下の量で含み、かつ上記繊維状気泡剪断材の平均円相当直径が、5.9μm以上6.3μm以下である、
排ガス浄化触媒の製造方法。
本発明によれば、排ガスの圧力損失が小さい排ガス浄化触媒を製造することができる。
図1(a)は、気泡と、当該気泡の円相当直径以上の円相当直径を有している繊維状気泡剪断材との間の関係を示す概略図であり、図1(b)は、気泡と、当該気泡の円相当直径未満の円相当直径を有している繊維状気泡剪断材との間の関係を示す概略図である。 図2(a)は、繊維状気泡剪断材を用いることなく製造した排ガス浄化触媒の概略図であり、かつ図2(b)は、繊維状気泡剪断材を用いて製造した排ガス浄化触媒の概略図である。 図3は、繊維状気泡剪断材の画像を示す図である。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
さらに、本発明において「円相当直径」とは、ある物体の面積(S)を円の面積(S)とみなし、当該円の面積(S)から算出されるその半径(r)を2倍した値を意味する。なお、当該S、S、及びrの関係を下記の式(I)に示している:
=S=πr (I)
したがって、例えば「繊維状気泡剪断材の円相当直径」とは、繊維状気泡剪断材の投影面積を円の面積とみなし、当該円の面積から算出されるその半径を2倍した値を意味する。繊維状気泡剪断材の投影面積は、例えば、画像解析装置によって撮影した画像に所定の閾値を適用してこれを二値画像化し、当該二値画像の白及び黒の画素数から算出される値である。所定の閾値は、例えば、画像中の繊維状気泡剪断材と、これ以外の領域とを判別可能な明度の境界値でよい。
また、「繊維状気泡剪断材の平均円相当直径」とは、このようにして得られた1000個以上の「繊維状気泡剪断材の円相当直径」の平均値である。
また、繊維状気泡剪断材の画像は、下記の測定条件の画像解析装置を用いて撮影することができる:
光源:3W青色LEDランプ、
カメラ:モノクロCCDカメラ、
観察倍率:4倍、
調光フィルター:ND2、及び
サンプル数:3000個。
《従来の排ガス浄化触媒の製造方法》
従来の排ガス浄化触媒の製造方法では、触媒成分を含有しているスラリーを減圧雰囲気中に曝し、当該スラリー中に含まれている気泡の数及び総体積を低減する処理を行っている。しかしながら、当該処理では、当該スラリー中の気泡の数及び総体積を、十分に低減できていない可能性がある。
《本発明の排ガス浄化触媒の製造方法》
排ガス浄化触媒を製造する本発明の方法は、触媒成分を含有しているスラリーを撹拌する工程を含み、上記スラリーが、繊維状気泡剪断材を、上記スラリーの質量に基いて0.1質量%以上0.2質量%以下の量で含み、かつ上記繊維状気泡剪断材の平均円相当直径が、5.9μm以上6.3μm以下である。
本発明者らは、繊維状気泡剪断材が含有されているスラリーを撹拌することによって、当該スラリー中に含まれている気泡が、繊維状気泡剪断材によって剪断され、除去されることを見出して、上記の本発明に想到した。
なお、気泡に接触する繊維状気泡剪断材の部位は、その先端部及び/又は長手方向部でよい。
さらに、本発明者らは、繊維状気泡剪断材が、その円相当直径よりも大きな円相当直径を有している気泡を、容易に剪断することを見出した。これによれば、繊維状気泡剪断材の円相当直径が十分に小さい場合には、スラリー中の気泡を減らし、したがってその総体積を十分に低減することが可能である。
具体的には、繊維状気泡剪断材の平均円相当直径は、5.9μm以上又は6.0μm以上、かつ6.3μm以下又は6.2μm以下でよい。
さらに、スラリー中に十分な量の繊維状気泡剪断材が存在する場合には、多くの気泡を除去することが容易である。また、スラリー中における繊維状気泡剪断材の量が多過ぎない場合には、当該繊維状剪断材が燃焼して消失することで触媒層中に生じる気泡を過度に生じさせないことが、可能である。
したがって、スラリー中における繊維状気泡剪断材の量は、当該スラリーの質量に基いて、0.10質量%以上又は0.12質量%以上、かつ0.20質量%以下又は0.18質量%以下でよい。
また、スラリーを撹拌する速度及び時間は、特に限定されない。スラリーを撹拌する速度及び時間は、例えば、300rpm〜900rpm、及び0.5時間〜24時間でよい。
当該繊維状気泡剪断材を含有しているスラリーを用いることによって触媒層の厚さが低減され、結果として、排ガスの圧力損失が小さい排ガス浄化触媒を製造することができる。
図1(a)は、気泡と、当該気泡の円相当直径以上の円相当直径を有している繊維状気泡剪断材との間の関係を示す概略図である。図1(a)では、繊維状気泡剪断材2が、気泡1の円相当直径以上の円相当直径を有しているため、気泡1を剪断することは困難である。
図1(b)は、気泡と、当該気泡の円相当直径未満の円相当直径を有している繊維状気泡剪断材との間の関係を示す概略図である。図1(b)では、繊維状気泡剪断材3が気泡1の円相当直径未満の円相当直径を有しているため、気泡1を剪断することは容易である。
図2(a)は、繊維状気泡剪断材を用いることなく製造した排ガス浄化触媒の概略図であり、図2(b)は、繊維状気泡剪断材を用いて製造した排ガス浄化触媒の概略図である。図2(a)で示されるように繊維状気泡剪断材を用いることなく製造した排ガス浄化触媒10では、基材11上の触媒層12の厚さが厚く、ひいては、排気ガス(図中の矢印)の通路が狭いことから、圧力損失が大きい。対称的に、図2(b)で示されるように繊維状気泡剪断材を用いて製造した排ガス浄化触媒20では、基材21上の触媒層22の厚さが薄く、ひいては、排気ガス(図中の矢印)の通路が広いことから、圧力損失が小さい。
本発明の方法は、スラリーを基材にコートする工程、スラリーをコートした基材を乾燥及び/又は焼成する工程を、さらに含んでよい。
〈スラリーを基材にコートする工程〉
スラリーを基材にコートする工程は、特に限定されない。当該工程は、例えば、基材を、調製したスラリーに浸す工程でよい。
〈スラリーをコートした基材を乾燥及び/又は焼成する工程〉
スラリーをコートした基材を乾燥及び/又は焼成する工程は、特に限定されない。
スラリーをコートした基材を乾燥する温度、時間、及び雰囲気は、特に限定されないが、例えば常温〜200℃の範囲、1時間〜10時間の範囲、及び大気雰囲気でよい。スラリーをコートした基材を焼成する温度、時間、及び雰囲気は、特に限定されないが、300℃〜1000℃の範囲、1時間〜24時間の範囲、及び大気雰囲気でよい。
〈その他〉
上述した工程は、一又は複数複数回行ってよい。例えば、触媒層を基材に形成した後に、当該基材を、さらに触媒成分を含有している別のスラリーにコートして、次いでこれを乾燥及び/又は焼成することによって、別の触媒層を基材にさらに形成してもよい。
以下に、排ガス浄化触媒を製造する本発明の方法の構成に関して、詳細に説明する。
〈触媒成分〉
スラリーに含有されている触媒成分としては、特に限定されないが、例えば、触媒金属、当該触媒金属が担持されている担体粉末、溶媒等、及びバインダーを挙げることができる。
触媒金属は、特に限定されないが、例えば白金族系金属、Pt、Pd、及びRh等でよい。
触媒金属が担持されている担体粉末は、特に限定されないが、例えばシリカ(SiO)、ジルコニア(ZrO)、セリア(CeO)、アルミナ(Al)、チタニア(TiO)、及びそれらの固溶体、並びにそれらの組み合わせ等を挙げることができる。担体粉末は、例えば、アルミナ−ジルコニア−チタニアの複合酸化物でよい。なお、セリアは、リーン雰囲気で酸素を吸蔵し、リッチ雰囲気で酸素を放出するOSC(Oxygen Storage Capacity)特性を有し、助触媒として機能してもよい。
その他、触媒成分は、バインダー、例えばアルミナ(Al)バインダーを含有していてもよい。
〈繊維状気泡剪断材〉
繊維状気泡剪断材は、繊維状の材料であれば特に限定されない。繊維状気泡剪断材は、有機繊維、例えば、綿、麻、レーヨン、ポリエステル、若しくはポリエチレンテレフタラート(PET)、又はそれらの組み合わせでよい。また、繊維状気泡剪断材は、無機材料、例えば、炭素繊維等でよい。また、繊維状気泡剪断材の剛性が高い場合には、気泡を剪断し易くてよく、繊維状気泡剪断材は、焼失の容易さ及び剛性から、例えば、PETであるのが好ましい。
また、繊維状気泡剪断材の長径が比較的短い場合、したがってそのアスペクト比が比較的小さい場合には、それらが互いに凝集することを抑制することができる。したがって、繊維状気泡剪断材の長径は、例えば2μm〜70μmでよく、繊維状気泡剪断材のアスペクト比、すなわち、その長径:短径の比は、例えば1:1〜20:1でよい。
〈基材〉
基材は、排ガスを通過させるガス流路を有する。このガス流路の構造は、例えばハニカム構造、フォーム構造、又はプレート構造でよい。基材の材質の例は、特に限定されず、コージェライト、SiC等のセラミックス製のもの、金属製のもの等でよい。
以下に示す実施例を参照して本発明を更に詳しく説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例によって限定されるものでないことは、言うまでもない。
《留意》
以下、排ガス浄化触媒の製造方法を示す。この製造方法で使用する材料の量、例えば「硝酸Pt」等の材料の量は、この排ガス浄化触媒の構成を表現した表(各例で参照されたい)に記載されている「Pt」等の量を達成することができるような量であることを理解されたい。
また、下記の表において、単位「g/L」とは、基材の体積1Lあたりに担持されている材料の質量(g)を意味する。
また、「上流端」とは、基材を通過する排ガスが基材に進入する入口部分を意味し、かつ「下流端」とは、かかる排ガスが基材から退出する出口部分を意味する。
《例1》
〈第一触媒層を形成する工程〉
(第一触媒層スラリーの調製及び塗工)
担体粉末としてのAl−ZrO−TiO複合酸化物(AZT複合酸化物としても言及される)粉末を、硝酸Pt及び硝酸Pdの混合溶液に浸漬して、触媒金属としてのPt及びPdを、AZT複合酸化物粉末に担持し、これによって触媒粉末1を調製した。
また、担体粉末としてのアルミナ粉末を、硝酸Pd溶液に浸漬して、触媒金属としてのPdを、アルミナ粉末に担持し、これによって触媒粉末2を調製した。
さらに、担体粉末としてのAZT複合酸化物粉末を、硝酸Rh溶液に浸漬して、触媒金属としてのRhを、AZT複酸化物粉末に担持し、これによって触媒粉末3を調製した。
これらの触媒粉末1〜3、助触媒としてのセリア、及びバインダーとしてのアルミナバインダーを撹拌して混合し、さらに、この混合物と水とを混合して、第一触媒層スラリーを調製した。
この第一触媒層スラリーを、基材としてのコージェライトハニカム基材(13R13、φ=129mm、L=100mm)の上流端から下流端にかけてウォッシュコートし、さらに、この基材の下流端から上流端にかけて、もう一度ウォッシュコートした。
(第一触媒層スラリー層の乾燥等)
その後、この基材を90℃で1時間にわたって乾燥し、かつ500℃で2時間にわたって焼成し、これによって、第一触媒層を調製した。
〈第二触媒層を形成する工程〉
(第二触媒層スラリーの調製及び塗工)
粉末担体としてのAl−ZrO−TiO複合酸化物(AZT複合酸化物としても言及される)粉末を、硝酸Pt及び硝酸Pdの混合溶液に浸漬して、触媒金属としてのPt及びPdを、AZT複合酸化物粉末に担持し、これによって触媒粉末を調製した。
この触媒粉末、助触媒としてのセリア、バインダーとしてのアルミナバインダー、及び繊維状気泡剪断材としての有機繊維を撹拌して混合し、さらに、この混合物と水とを混合して第二触媒層スラリーを調製した。
この第二触媒層スラリーを、第一の触媒層が形成されている基材の上流端から下流端にかけてウォッシュコートし、さらに、この基材の下流端から上流端にかけて、もう一度ウォッシュコートした。
(第二触媒層スラリー層の乾燥等)
その後、この基材を90℃で1時間にわたって乾燥し、かつ500℃で2時間にわたって焼成し、これによって排ガス浄化触媒を得た。
《参考例1〜3及び比較例》
例1の「第二触媒層を形成する工程」において、繊維状気泡剪断材の量を変更したことを除き、参考例1〜3及び比較例の排ガス浄化触媒を、例1の手順と同様の手順にて得た。
例1の排ガス浄化触媒の構成を下記の表1に示し、かつ例1、並びに参考例1〜3の排ガス浄化触媒の製造で用いた繊維状気泡剪断材(有機繊維)の詳細を下記の表2に示している。
表1中の「有機繊維」は、排ガス浄化触媒を調製するときに、繊維状気泡剪断材としてポリエチレンテレフタレート(PET)系の有機繊維(帝人株式会社の商品名「Tepyrus」)を用いたことを意味している。したがって、乾燥処理や焼成処理によって調製した排ガス浄化触媒では、この有機繊維が焼失していてよい。
表2中の繊維状気泡剪断材の「添加量(質量%)」は、第二触媒層スラリーの質量に基づいて算出される値である。また、表2中の平均円相当直径についての「±」は、標準誤差を示している。
《評価》
圧力損失の評価、及び画像解析の評価を行った。
〈圧力損失の評価〉
各例の排ガス浄化触媒を構成している基材の上流端から7m/分の空気を流し、これによって定常運転を行った。また、基材の各上流端及び下流端に圧力センサーを設け、これらの圧力センサーの測定値の差を圧力損失として算出した。結果を、繊維状気泡剪断材の物性と共に、下記の表3に示している。
表3において、繊維状気泡剪断材を添加した例1、並びに参考例1及び2の排ガス浄化触媒の圧力損失は、繊維状気泡剪断材を添加していない比較例のものと比較して、低減されている。これは、排ガス浄化触媒を製造する際に、スラリー中において繊維状気泡剪断材が、気泡を剪断して除去したためと考えられる。
また、参考例1の排ガス浄化触媒の圧力損失は、参考例2のものと比較して、低減されている。これは、参考例1の繊維状気泡剪断材の平均円相当直径が、参考例2のものより小さく、より多くの気泡を剪断して除去したためと考えられる。
また、参考例1〜3では、繊維状気泡剪断材の量(質量%)が互いに同一であるにもかかわらず、参考例3の排ガス浄化触媒の圧力損失は、参考例1及び2のものと比較して、増加している。これは、何らの論理によって束縛されないが、参考例3の繊維状気泡剪断材の添加量、すなわちその個数が多過ぎるため、複数の繊維状気泡剪断材同士が互いに凝集したためと考えられる。なお、添加量が一定である場合には、平均円相当直径が小さい(すなわち体積が小さい)繊維状気泡剪断材ほど、その個数が多くなることは、当業者であれば容易に理解される。
具体的には、凝集した繊維状気泡剪断材では、スラリーの撹拌等の段階で気泡を剪断することが困難であるため、スラリー中に気泡が残存する可能性がある。また、凝集した繊維状気泡剪断材では、スラリーを乾燥及び/又は焼成する段階でこれが焼失して触媒層中に気泡をさらに形成する可能性がある。
したがって、参考例3の排ガス浄化触媒の圧力損失は、参考例1及び2のものと比較して、増加したと考えられる。
〈画像解析の評価〉
繊維状気泡剪断材の画像解析では、セイシン企業製PITA−3粒子形状画像解析装置を用いた。光源としては3W青色LEDランプを用い、カメラとしてはモノクロCCDカメラを用いた。また、キャリア液は水であり、キャリア液の流量は583.3μL/secであり、サンプル分散液流量は1.25μL/secであり、観察倍率を4倍とし、調光フィルタをND2とし、かつサンプル数は3000個とした。サンプルのうちの一つの画像を、図3に示している。
なお、図3中のHyは円相当直径を示し、Rは円形度を示し、Apはアスペクト比を示し、Lは長径を示し、かつWは短径を示している。
本発明の好ましい実施形態を詳細に記載したが、特許請求の範囲から逸脱することなく、本発明に関して種々の変更が可能であることを当業者は理解する。
1 気泡
2 繊維状気泡剪断材
3 繊維状気泡剪断材
10,20 排ガス浄化触媒
11,21 基材
12,22 触媒層

Claims (1)

  1. 触媒成分を含有しているスラリーを撹拌する工程を含み、
    前記スラリーが、繊維状気泡剪断材を、前記スラリーの質量に基いて0.1質量%以上0.2質量%以下の量で含み、かつ前記繊維状気泡剪断材の平均円相当直径が、5.9μm以上6.3μm以下である、
    排ガス浄化触媒の製造方法。
JP2016211920A 2016-10-28 2016-10-28 排ガス浄化触媒の製造方法 Active JP6575482B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016211920A JP6575482B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 排ガス浄化触媒の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016211920A JP6575482B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 排ガス浄化触媒の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018069156A JP2018069156A (ja) 2018-05-10
JP6575482B2 true JP6575482B2 (ja) 2019-09-18

Family

ID=62111928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016211920A Active JP6575482B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 排ガス浄化触媒の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6575482B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021070004A (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 トヨタ自動車株式会社 排ガス浄化用触媒装置のコート層の製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000197826A (ja) * 1999-01-08 2000-07-18 Babcock Hitachi Kk 触媒の製造方法および該触媒製造用の無機繊維の製造方法
JP2013244479A (ja) * 2012-05-29 2013-12-09 Nippon Steel & Sumikin Materials Co Ltd 排ガス浄化用触媒、排ガス浄化用触媒の製造方法、及び排ガス浄化触媒部材
JP6219871B2 (ja) * 2015-03-27 2017-10-25 トヨタ自動車株式会社 排ガス浄化用触媒

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018069156A (ja) 2018-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6346642B2 (ja) 排ガス浄化用触媒
US10201805B2 (en) Exhaust gas purification apparatus
JP5210306B2 (ja) 三元触媒
US8835349B2 (en) Exhaust purifying catalyst
JP2007021456A (ja) 排ガス浄化用触媒
WO2017163984A1 (ja) 排ガス浄化装置
CN107427825B (zh) 废气净化用催化剂
CN107427824B (zh) 废气净化用催化剂
CN107405615B (zh) 废气净化用催化剂
JPWO2017163985A1 (ja) 排ガス浄化用触媒
JP2015093267A (ja) 排ガス浄化触媒
JP2017189735A (ja) 排ガス浄化用触媒
WO2020263806A1 (en) Catalytic article and method of manufacturing the catalytic article
CN107530698B (zh) 废气净化用催化剂
JP6889252B2 (ja) 排気ガス浄化用触媒およびそれを用いた排気ガス浄化方法
JP6575482B2 (ja) 排ガス浄化触媒の製造方法
CN112218719B (zh) 废气净化催化剂
CN111905728A (zh) 废气净化用催化剂
JP6311944B2 (ja) ハニカム状触媒
WO2018180705A1 (ja) 排ガス浄化用触媒
JP6542690B2 (ja) フィルタ触媒の製造方法
JP2007185618A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JP7271610B2 (ja) パティキュレートフィルタ
JP7319293B2 (ja) 排ガス浄化触媒及びその製造方法
WO2023167128A1 (ja) 排ガス浄化用触媒の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190805

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6575482

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151