JP6574943B2 - 基地局、端末装置、及び通信方法 - Google Patents

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Description

本開示は、基地局、端末装置、及び通信方法に関する。
車両等の移動体に搭載された通信装置を利用することによって、移動体と種々の対象物との間における直接的な通信が実現される。移動体に搭載された通信装置と種々の他の通信装置との間における通信は、V2X(Vehicle to X)通信と称されている。V2X通信については、これまで、DSRC(Dedicated Short Range Communication)が利用される通信システムについて検討されてきたが、近年、LTE(Long Term Evolution)等の携帯電話の通信規格が利用される通信システムについての検討が進められている。
なお、V2X通信の議論が活発化する前より、D2D(Device to Device)と呼ばれる、通信装置同士の通信の検討が進められていた。このD2D通信については、例えば下記の特許文献1に開示されている。
特開2015−50529号公報
一方で、上述したV2X通信は、D2D通信に比べて収容端末数がより多くなる傾向にある。そのため、V2X通信においては、リソースを効率的に使用することで、キャパシティをより拡大することが可能な仕組みの導入が求められている。
そこで、本開示では、V2X通信においてリソースを効率的に使用することが可能な、基地局、端末装置、及び方法について提案する。
本開示によれば、無線通信を行う通信部と、複数の端末装置間における端末間通信のために、セミパーシステントスケジューリングにおけるリソースを割り当て、前記リソースの割り当てに関する制御情報が、前記無線通信を介して前記端末装置に送信されるように制御する処理部と、を備える、基地局が提供される。
また、本開示によれば、無線通信を行う通信部と、他の端末装置との端末間通信のために、所定のリソースプールからセミパーシステントスケジューリングにおけるリソースを割り当て、前記リソースの割り当てに関する制御情報が、前記無線通信を介して前記他の端末装置に送信されるように制御する処理部と、を備える、端末装置が提供される。
また、本開示によれば、無線通信を行うことと、複数の端末装置間における端末間通信のために、セミパーシステントスケジューリングにおけるリソースを割り当て、前記リソースの割り当てに関する制御情報が、前記無線通信を介して前記端末装置に送信されるように制御することと、を含む、通信方法が提供される。
また、本開示によれば、無線通信を行う通信部と、
他の端末装置との端末間通信のために、所定のリソースプールからセミパーシステントスケジューリングにおけるリソースを割り当て、前記リソースの割り当てに関する制御情報が、前記無線通信を介して前記他の端末装置に送信されるように制御する処理部と、
を含む、通信方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、V2X通信においてリソースを効率的に使用することが可能な、基地局、端末装置、及び方法が提供される。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
V2X通信の概要について説明するための説明図である。 V2V通信の第1のシナリオを説明するための説明図である。 V2V通信の第2のシナリオを説明するための説明図である。 V2V通信の第3のシナリオを説明するための説明図である。 V2V通信の第4のシナリオを説明するための説明図である。 V2V通信の第5のシナリオを説明するための説明図である。 IBEについて説明するための説明図である。 TDM及びFDMそれぞれにリソース割り当ての方法について説明するための説明図である。 SPSの概要について説明するための説明図である。 本開示の一実施形態による無線通信システムの構成を示す説明図である。 同実施形態に係るUEの論理的な構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係るUEの論理的な構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係るeNBの論理的な構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係るRSUの論理的な構成の一例を示すブロック図である。 TDMにおいてSPSを適用した場合の一例について説明するための説明図である。 FDM SA Periodを使用したSPSの一例について示した図である。 SPS data offsetの導入例について説明するための説明図である。 SA pool period、Data pool period、及びオフセット値について説明するための説明図である。 Mode1での通信において、基地局がSPSのリソース割り当てを実施する場合の一連の処理の流れの一例を示した図である。 Mode1での通信において、基地局がSPSのリソース割り当てを実施する場合の一連の処理の流れの一例を示した図である。 位置情報を用いたSPSのリコンフィギュレーション及びリリースの方法の一例について説明するための説明図である。 センシングとSPSとを併用した場合の一例を示した図である。 端末によるリソース選択の方法の一例について説明するための説明図である。 端末によるリソース選択の方法の一例について説明するための説明図である。 SPS period内でSAを再送する場合の一例について示した図である。 Geo-location情報を用いたリソース割り当ての一例について説明するための説明図である。 送信プールと受信プールとのグルーピングに関する構成例を示した図である。 Congestion controlの一連の処理の流れの一例について示したフローチャートである。 IBEへの対策を考慮したMode2におけるリソース割り当ての一例を示した図である。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
1.1.V2X通信
1.2.技術的課題
2.構成例
2.1.システムの構成例
2.2.UE(ユーザ端末)の構成例
2.3.UE(移動体)の構成例
2.4.eNBの構成例
2.5.RSUの構成例
3.技術的特徴
3.1.SPSの実現
3.2.SPSのコンフィギュレーション及びリコンフィギュレーション
3.3.SAデコーディング失敗時の制御
3.4.受信端末の動作
3.5.その他
4.応用例
4.1.eNBに関する応用例
4.2.UE及びRSUに関する応用例
5.むすび
<<1.はじめに>>
<1.1.V2X通信>
将来の自動運転の実現のため、近年、車両等の移動体に搭載された通信装置を利用することによって、移動体と種々の対象物との間における直接的な通信への期待が高まってきている。車両と種々の対象物との間における通信は、V2X(Vehicle to X)通信と称されている。図1は、V2X通信の概要について説明するための説明図である。図1に示したように、V2X通信として、例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)通信、V2I(Vehicle to Infrastructure)通信、V2P(Vehicle to Pedestrian)通信、V2H(Vehicle to Home)通信がある。その他、図示はされていないが、V2X通信として、例えばV2N(Vehicle to Nomadic device)通信もある。ここで、V2V通信等の1文字目と3文字目は、それぞれ始点と終点とを意味しており、通信経路を限定するものではない。例えば、V2V通信は、移動体同士が直接的に通信すること、及び基地局等を介して間接的に通信することを含む概念である。
図1に示したように、V2V通信における車両の通信対象として、例えば、乗用車(passenger vehicle)、商用車(Commercial or fleet vehicle)、緊急車両(Emergency vehicle)又は輸送車(Transit vehicle)が挙げられる。また、V2I通信における車両の通信対象として、例えば、セルラーネットワーク(Celluler network)、データセンタ(Data centre)、商用車管理センタ(fleet or freight management centre)、交通管理センタ(Traffic management centre)、気象サービス(Weather service)、列車運行センタ(Rail operation centre)、駐車システム(Parking system)又は料金システム(Toll system)が挙げられる。また、V2P通信における車両の通信対象として、例えば、自転車の運転者(Cyclist)、歩行者用シェルタ(Pedestrian shelter)、又は自動二輪(Motorcycle)が挙げられる。また、V2H通信における車両の通信対象として、例えば、家庭用ネットワーク(Home network)、車庫(Garage)、又は商用ネットワーク(Enterprise or deeler networks)が挙げられる。
なお、V2X通信として、これまでは主に、802.11pベースのDSRC(Dedicated Short Range Communication)が利用される通信システムについて検討されてきたが、近年、LTE(Long Term Evolution)ベースの車載通信である”LTE-based V2X”の標準化の議論がスタートしている。
V2X通信のユースケースの一例を下記に示す。主にセーフティ(Safety)用途をターゲットとし、定期的に車両にメッセージを送るような「Periodical message」の送信や、イベントに応じて必要な情報を提供する「Event trigger message」のような通信が求められている(3GPP TR 22.885)。
(V2Xユースケース例)
1. Forward Collision Warning
2. Control Loss Warning
3. V2V Use case for emergency vehicle warning
4. V2V Emergency Stop Use case
5. Cooperative Adaptive Cruise Control
6. V2I Emergency Stop Use Case
7. Queue Warning
8. Road safety services
9. Automated Parking System
10. Wrong way driving warning
11. V2V message transfer under operator control
12. Pre-crash Sensing Warning
13. V2X in areas outside network coverage
14. V2X Road safety service via infrastructure
15. V2I/V2N Traffic Flow Optimization
16. Curve speed Warning
17. Warning to Pedestrian against pedestrian Collision
18. Vulnerable Road User(VRU) Safety
19. V2X by UE type RSU
20. V2X Minimum QoS
21. Use case for V2X access when roaming
22. Pedestrian Road Safety via V2P awareness messages
23. Mixed Use Traffic Management
24. Enhancing Positional Precision for traffic participants
また、上述したユースケースをベースとした要求事項の一例を、以下の表1に示す。
Figure 0006574943
(物理レイヤ)
上述した要求事項を達成するために、V2X通信の物理レイヤの標準化が3GPPにおいては既に開始されており、車車間通信であるV2V通信の規格化を中心に、V2I/N、V2Pの規格化が行われている。
V2X通信のベース技術としては、3GPPで過去に規格化されたD2D(Device to device)通信があげられる。D2D通信は基地局を介さない端末間通信のため、V2V通信やV2P通信にエンハンスして適応されることが考えられる(一部V2I通信にも適応可能)。このような端末間のインタフェースをPC5インタフェースと呼ぶ。また、V2I通信やV2N通信においては、既存の基地局と端末間の通信をエンハンスして適応することが考えられる。このような基地局、端末間のインタフェースをUnインタフェースと呼ぶ。
このようにV2X通信実現のためには、PC5インタフェースやUnインタフェースを、要求事項を満たすようにエンハンスしていくことが必要とされる。
主なエンハンスメントのポイントは下記の通りである。
(エンハンスメントの一例)
・リソース割り当ての改善
・ドップラー周波数対策
・同期手法の確立
・低消費電力通信の実現
・低遅延通信の実現
・・・等
V2X通信のオペレーションシナリオは多様に考えられる。一例として、図2〜図6を参照しながら、V2V通信のオペレーションシナリオの例を説明する。
図2は、V2V通信の第1のシナリオを説明するための説明図である。第1のシナリオでは、車両等の移動体同士が直接的にV2V通信を行う。この場合の通信リンクは、SL(SideLink)とも称される。
図3は、V2V通信の第2のシナリオを説明するための説明図である。第2のシナリオでは、車両等の移動体同士が、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)を介して、即ち基地局を介して間接的にV2V通信を行う。送信側から基地局への通信リンクはUL(Uplink)とも称され、基地局から受信側への通信リンクはDL(Downlink)とも称される。
図4は、V2V通信の第3のシナリオを説明するための説明図である。第3のシナリオでは、車両等の移動体が、RSU又はRSUタイプのUE、及びE−UTRANを順に介して他の移動体へ信号を送信する。各装置間の通信リンクは、順にSL、UL、及びDLである。
図5は、V2V通信の第4のシナリオを説明するための説明図である。第4のシナリオでは、車両等の移動体が、E−UTRAN、及びRSU又はRSUタイプのUEを順に介して他の移動体へ信号を送信する。各装置間の通信リンクは、順にUL、DL及びSLである。
図6は、V2V通信の第5のシナリオを説明するための説明図である。第5のシナリオでは、車両等の移動体同士が、RSU又はRSUタイプのUEを介して間接的にV2V通信を行う。移動体とRSU又はRSUタイプのUEとの間の通信リンクは、SLである。
以上説明した各シナリオは、移動体の片方を歩行者に変えると、V2P通信のシナリオとなる。同様に、各シナリオは、移動体の片方をインフラ又はネットワークに変えると、それぞれV2I通信又はV2N通信のシナリオとなる。
<1.2.技術的課題>
続いて、本実施形態の技術的課題について説明する。なお、本開示では、V2X通信におけるリソース割り当ての方法についてフォーカスする。V2X通信は、要求事項や通信環境などがD2D通信とは異なるため、既存のD2D通信をそのまま用いることが困難である。そのため、V2X通信に適応するかたちにエンハンスする必要がある。D2D通信とV2X通信の特徴の違いを以下に示す。
・特徴1:V2X通信は信頼性の要求が高く、低遅延通信が必要とされる。
・特徴2:V2X特有のトラフィックが存在する。
・特徴3:V2Xは様々なリンクを持つ。
・特徴4:IBE(In-Band Emission)問題。
・特徴5:HD(Half Duplex)問題。
・特徴6:D2Dに比べてキャパシティ(Capacity)が大きな課題になる。
・特徴7:位置情報が常に得られる。
まず、特徴1については、V2X通信のユースケースから明白である。V2X通信はセーフティ(Safety)の用途が多く、信頼性が非常に重要な指標となる。また、車の移動速度がD2Dの歩行ユースケースと比較して速いことから、低遅延通信の実現が必要とされる。
特徴2として示したトラフィックについては、V2X通信においては、主に「Periodical traffic」と「Event trigger traffic」との二つのトラフィックが想定されている。「Periodic traffic」は定期的にデータを周辺車両に通知するような通信であり、これもV2Xの特徴的な点である。
特徴3として示したリンクについては、V2X通信では車の通信対象として、V/I/N/Pを想定している。このような多様なリンクを持つ点もV2X通信特有である。
特徴4として示したIBE/HD問題については、端末のトポロジーとRF(Radio Frequency)性能が関係してくる。まず、IBEについて図7を用いて説明する。図7は、IBEについて説明するための説明図である。V2V通信では、基地局端末間通信とは異なり、送受信の端末の位置関係が常に変化する。もし送信端末の近隣に受信端末がいた場合、送信側からのエミッション(Emission)が近隣の受信端末に影響する場合がある。周波数軸上で直交性を保っているが、送受信端末の距離の近さからIBEの影響が顕著になる。図では、端末Aが端末DへIBEを与えている様子を示している。このように送受信端末間の距離が近いような場合は、周波数上で隣接するリソースに対して干渉が起こってしまう可能性がある。ただしこの問題はD2Dでも起こりえる。しかしながら、D2Dより多くの端末が通信を行うようなV2X通信においては、IBE問題はより顕著に顕在化する。
特徴5として示したHD問題は、端末が送信しているときに受信することが困難となる問題を示す。そのため、V2X通信においては、「複数回受信の機会を用意する」、「データを送信するフレームで他のユーザの送信を割り当てない」等の対応が必要になってくる。HD問題もV2X特有の問題ではないが、多くの送受信を行う必要があるV2X通信では大きな制約となる。
次に、特徴6として示したキャパシティ(Capacity)について説明する。前述したとおり、D2D通信と比較してV2X通信は収容端末数が非常に多くなる。さらに、自動車は道路の上を走行するため、必然的に端末密度は局所的に増加してしまう。そのため、V2X通信においては、キャパシティ(Capacity)の改善が必要不可欠になる。不要なオーバーヘッドなどは最大限削除し、効率的な通信を実現する必要がある。
また、特徴7については、近年の自動車におけるナビゲーション装置の搭載率を見てもわかるとおり、自動車は自身の位置情報を常に知っているものと想定される。このような位置情報は、V2X通信をエンハンスする上で非常に重要な特徴になる。
これらの問題を解決する為、3GPPではFDM(周波数分割多重:Frequency Division Multiplexing)を用いたリソース割り当ての方法が現在検討されている。TDM(時分割多重:Time Division Multiplexing)割り当てとFDM割り当てについて図8を用いて説明を行う。図8は、TDM及びFDMそれぞれにリソース割り当ての方法について説明するための説明図である。D2D通信やV2X通信が行われるPC5インタフェースは、主に制御チャネル部(PSCCH: Physical Sidelink Control CHannel)とデータチャネル部(PSSCH: Physical Sidelink Shared CHannel)から構成されている。PSCCHにおいてPSSCHのリソース指示などを通知するため、TDM方式では、パケットの発生から送信までの遅延が大きくなるといった問題がある。一方で、端末のコンプレキシティ(Complexity)が良いというメリットがある。なお、D2DではTDM割り当て方式が採用されている。これに対しては、FDM方式では、周波数方向にPSCCHがマッピングされているため、遅延が改善される。また、制御情報(SA:Scheduling Assignment)とデータ(Data)を同じSF(Sub Frame)で送信することで、IBEやHDの問題も改善することが期待できる。そのため、V2X通信では、FDM方式を用いた通信方法の確立が求められている。
なお、参考までに、V2X通信では、SAとDataはそれぞれ複数回反復して(Repetition)送信することが想定される。これは、D2Dでは、ACK/NACKがサポートされておらず、確実に端末までデータを届けるためにこのような反復(Repetition)が導入されているためである。
FDM方式に加えてさらなるエンハンスメントの追加も検討されている。前述した特徴6のキャパシティの問題を解決する為に、現在SPS(Semi-Persistent Scheduling)の導入も検討されている。これは、V2X通信で特徴のあるトラフィックタイプ(特徴2)の特性をうまく利用している。SPSの概要を図9に示す。図9は、SPSの概要について説明するための説明図である。SPSでは一つのSAで複数のデータをスケジューリングする。そのため、データ送信の度にSAを送信する必要がなく、オーバーヘッドの削減が可能になる。特にV2XのPeriodical trafficのような周期的な通信においては、このようなスケジューリングが大きな効果を生むことが確認されている。そのため、V2X通信では、SPSの導入も求められている。
次に、位置情報を用いたエンハンスメントについて説明する。特徴6として述べたとおり、V2Xではキャパシティが大きな問題となる。そこで、周波数リソースの空間再利用が検討されている。空間再利用を行うに当たり、特徴7として説明した、自動車の位置情報を活用する。この位置情報を用いたエンハンスメントも現在3GPPで議論されている。
これまでが、PC5インタフェースのエンハンスメントの概要である。V2X通信では、リソース割り当ての方法として、Mode1の「Centralized resource allocation」とMode2の「Autonomous resource selection」の2種類がある。Mode1の場合は、PC5インタフェースのリソース割り当てを基地局がすべて行う。端末側では基地局に指示されたリソースで送信を行うだけでよい。基地局端末間のオーバーヘッドが懸念されるが、リソースが直交して割り当てられるため通信特性はよい。一方で、Mode2では、端末は基地局から通知されたリソースプールの中から、自律的に送信に使用するリソースを選択する。Mode1のオーバーヘッドの懸念がないが、他端末と同じリソースを選択してしまう可能性もあるため、コリジョン(Collision)の課題が顕在化する可能性がある。Mode2は基地局のネットワーク(Network)内であるインカバレッジ(In-coverage)のみならず、アウトオブカバレッジ(Out-of-coverage)でオペレーションできるというメリットもある。
このMode2のコリジョン(Collision)の問題についても、現在いくつかの提案が行われている。ソリューション(Solution)は大きく2つに分けられる。一つは「Energy sensing」である。「Energy sensing」では、ある一定期間リソースをセンシングし、そのセンシング結果に基づいて、比較的使用されていないリソースから通信用のリソースを選択する方法である。簡単である一方、電力レベルなので精度はそこまで高くない。もう一つの方法は、「SA decoding」である。これは、他ユーザが送信しているSA(制御情報)をデコードし、使用されているリソースの場所を認識する方法である。使用されているリソースが精度よく発見することができる反面、SAリソース自体のセンシングが行えないなどのデメリットがある。
最後に、これまでのエンハンスメントの説明一覧を表2として以下に示す。これは一例であり、代表的なエンハンスメントを記載しており、その他にもさまざまな方法が検討されている。
Figure 0006574943
<<2.構成例>>
以下、各実施形態において共通する無線通信システムの構成例を説明する。
<2.1.システムの構成例>
図10は、本開示の一実施形態による無線通信システムの構成を示す説明図である。図10に示したように、本開示の実施形態による無線通信システムは、UE10、UE20、車両22、eNB30、GNSS衛星40、及びRSU50を有する。
eNB30は、セル内に位置するUE20にセルラー通信サービスを提供するセルラー基地局である。例えば、eNB30は、UE10及びUE20が通信するためのリソースをスケジュールし、スケジュールしたリソースをUE10及びUE20に通知する。そして、eNB30は、当該リソースにおいてUE10及びUE20との間でアップリンク通信またはダウンリンク通信を行う。
GNSS衛星40は、地球を所定の軌道に沿って周回する人工衛星(通信装置)である。GNSS衛星40は、航法メッセージを含むGNSS(Global Navigation Satellite System)信号を送信する。航法メッセージは、GNSS衛星40の軌道情報および時間情報などの、位置測定のための種々の情報を含む。
RSU50は、道路脇に設置される通信装置である。RSU50は、車両22若しくは車両22に搭載されたUE20、又はユーザ12が携行するUE10と双方向通信を行うことができる。なお、RSU50は、車両22若しくは車両22に搭載されたUE20、又はユーザ12が携行するUE10とDSRC通信を行い得るが、本実施形態においては、RSU50が、車両22若しくは車両22に搭載されたUE20、又はユーザ12が携行するUE10とセルラー通信の方式に従って通信することも想定される。
UE20は、車両22に搭載され、車両22の走行に伴って移動する通信装置である。UE20は、eNB30による制御に従ってeNB30と通信する機能を有する。また、UE20は、GNSS衛星40から送信されるGNSS信号を受信し、GNSS信号に含まれる航法メッセージからUE20の位置情報を測定する機能を有する。また、UE20は、RSU50と通信する機能を有する。さらに、本実施形態によるUE20は、ユーザ12に携行されるUE10、又は他の車両22に搭載されたUE20と直接通信すること、すなわち、D2D通信を行うことも可能である。以下では、UE20及び車両22(移動体)を特に区別する必要がない場合、UE20と総称する。
UE10は、ユーザ12に携行され、ユーザ12の歩行、走行又はユーザ12が乗車した乗り物(バス、バイク、又は車等)の移動に伴って移動する通信装置である。UE10は、eNB30による制御に従ってeNB30と通信する機能を有する。また、UE10は、GNSS衛星40から送信されるGNSS信号を受信し、GNSS信号に含まれる航法メッセージからUE10の位置情報を測定する機能を有する。また、UE10は、RSU50と通信する機能を有する。さらに、本実施形態によるUE10は、他のUE10又はUE20と直接通信すること、すなわち、D2D通信を行うことも可能である。UE10とUE20との通信はV2P通信とも称される。
なお、図10においては移動体の一例として車両22を示しているが、移動体は車両22に限定されない。例えば、移動体は、船舶、航空機および自転車などであってもよい。また、上記では、UE20がGNSS信号を受信する機能を有することを説明したが、車両22がGNSS信号を受信する機能を有し、車両22がGNSS信号の受信結果をUE20に出力してもよい。
<2.2.UE(ユーザ端末)の構成例>
図11は、本開示の一実施形態に係るUE10の論理的な構成の一例を示すブロック図である。図11に示すように、本実施形態に係るUE10は、アンテナ部110、無線通信部120、GNSS信号処理部130、記憶部140及び処理部150を含む。
アンテナ部110は、無線通信部120により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部120へ出力する。
無線通信部120は、信号を送受信する。例えば、無線通信部120は、eNB30からのダウンリンク信号を受信し、eNB30へのアップリンク信号を送信する。また、無線通信部120は、他のUE10、UE20又はRSU50との間でサイドリンク信号を送受信する。
GNSS信号処理部130は、GNSS衛星40から送信されたGNSS信号についての処理を行う構成である。例えば、GNSS信号処理部130は、GNSS信号を処理することにより、UE10の位置情報および時間情報を測定する。
記憶部140は、UE10の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
処理部150は、UE10の様々な機能を提供する。例えば、処理部150は、無線通信部120により行われる通信を制御する。
<2.3.UE(移動体)の構成例>
図12は、本開示の一実施形態に係るUE20の論理的な構成の一例を示すブロック図である。図12に示すように、本実施形態に係るUE20は、アンテナ部210、無線通信部220、GNSS信号処理部230、記憶部240及び処理部250を含む。
アンテナ部210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、eNB30からのダウンリンク信号を受信し、eNB30へのアップリンク信号を送信する。また、無線通信部220は、UE10、他のUE20又はRSU50との間でサイドリンク信号を送受信する。
GNSS信号処理部230は、GNSS衛星40から送信されたGNSS信号についての処理を行う構成である。例えば、GNSS信号処理部230は、GNSS信号を処理することにより、UE20の位置情報および時間情報を測定する。
記憶部240は、UE20の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
処理部250は、UE20の様々な機能を提供する。例えば、処理部250は、無線通信部220により行われる通信を制御する。
<2.4.eNBの構成例>
図13は、本開示の一実施形態に係るeNB30の論理的な構成の一例を示すブロック図である。図13に示すように、本実施形態に係るeNB30は、アンテナ部310、無線通信部320、ネットワーク通信部330、記憶部340及び処理部350を含む。
アンテナ部310は、無線通信部320により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部310は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部320へ出力する。
無線通信部320は、信号を送受信する。例えば、無線通信部320は、UE10、UE20又はRSU50からのアップリンク信号を受信し、UE10、UE20又はRSU50へのダウンリンク信号を送信する。
ネットワーク通信部330は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部330は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、他の基地局及びコアネットワークノードを含む。
記憶部340は、eNB30の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
処理部350は、eNB30の様々な機能を提供する。例えば、処理部350は、配下のUE10、UE20、及びRSU50により行われる通信を制御する。
<2.5.RSUの構成例>
図14は、本開示の一実施形態に係るRSU50の論理的な構成の一例を示すブロック図である。図14に示すように、本実施形態に係るRSU50は、アンテナ部510、無線通信部520、記憶部530及び処理部540を含む。
アンテナ部510は、無線通信部520により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部510は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部520へ出力する。
無線通信部520は、信号を送受信する。例えば、無線通信部520は、eNB30からのダウンリンク信号を受信し、eNB30へのアップリンク信号を送信する。また、無線通信部520は、UE10、UE20又は他のRSU50との間でサイドリンク信号を送受信する。
記憶部530は、RSU50の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
処理部540は、RSU50の様々な機能を提供する。例えば、処理部540は、無線通信部520により行われる通信を制御する。
以上、各実施形態において共通する構成例を説明した。
<<3.技術的特徴>>
続いて、各実施形態の技術的特徴を詳細に説明する。
<3.1.SPSの実現>
まず、SPSを実現するための仕組みの一例にについて説明する。Semi-persistentにスケジューリングを行うためには、データリソースを低いオーバーヘッド(Overhead)でフレキシブルに通知する必要がある。
(a)TDMの場合
まず、TDMの場合に着目する。例えば、図15は、TDMにおいてSPSを適用した場合の一例について説明するための説明図である。図15では、データ(Data)を4つ反復(Repetition)している場合の例を示している。TDMでは、D2Dにおける「SA period」の定義を流用する。1st transmissionはそれぞれのデータリソースの場所を通知し、2nd transmission以降リピート(Repeat)する。オプション(Option)で周波数ホッピングやサブフレームシフトなどの調整を行ってもよい。周波数ホッピングを行う際は、ホッピング(Hopping)に関する情報を制御情報(SA)で通知する。サブフレームシフトを行う際は、シフト量をSAで通知する。周波数ホッピングやサブフレームシフトを行う場合には、SPS送信回数をパラメータとしてホッピング(Hopping)量やシフト量を変化させてもよい。「SA period」は、D2Dと同様に基地局から通知されてもよく、あらかじめ設定(Preconfigure)されてもよい。
(b)FDMの場合
次いで、FDMの場合に着目する。FDMの場合については、「FDM SA Period」の導入、「SPS data offset」の導入、及び、「SA resource pool」と「Data resource pool」とを時間方向で区切る方法について説明する。
(b−1)FDM SA Periodの導入
「FDM SA Period」の導入について説明する。本説明では、まずパラメータの定義や設定について説明する。FDMでは、TDMとは異なり、D2Dにおける「SA period」を流用することが困難である。そのため、新たに「FDM SA Period」を定義する。
ここで、「FDM SA Period」とは、制御情報(SA)とデータ(Data)のリソースプールのセットを示すものとする。「FDM SA Period」内で送信されたSAとそれに関連するDataは、「FDM SA Period」内で送信が完了する。「FDM SA Period」は、UEごとに定義されてもよく、全UE共通で定義されてもよい。
TDMと同様に、周波数ホッピング(Hopping)やサブフレームシフト等を行い、時間、周波数方向で調整することも可能である。例えば、図16は、「FDM SA Period」を使用したSPSの一例を示している。
次いで、パラメータの割り当てや通知の例について説明する。「FDM SA Period」は基地局から割り当てられてもよく、UE自身で任意に設定してもよい。また、トラフィックの種類(Event trigger、Periodical等)に応じて設定してもよい。トラフィックの種類と、「FDM SA Period」の割り当てテーブルを基地局から通知されてもよく、あらかじめ設定(Preconfigured)されていてもよい。また、全UE共通の値が設定されてもよい。この場合においても、基地局が設定してもよく、あらかじめ設定(Preconfigured)されていてもよい。また、リソースプール(Resource pool)固有の「FDM SA Period」であってもよい。「SPS period(換言すると、SPSが設定される期間)」として、「FDM SA Period」をベースに何回送信するかの情報をSAで受信端末へ通知する。「FDM SA Period」、SPS回数で「SPS period」の通知を行う。
(b−2)SPS data offsetの導入
続いて、「SPS data offset」の導入について説明する。本説明では、まずパラメータの定義や設定について説明する。「FDM SA Period」では、2回目の送信以降はSA部分の領域が無駄になり、レイテンシ(Latency)の悪化が懸念される。そのため、データ部だけを考慮したSPSを行うために、「SPS data offset」の導入を行う。
例えば、図17は、「SPS data offset」の導入例について説明するための説明図である。「SPS data offset」は、基本的に最初のデータ送信から反復(Repetition)送信3回の計4回送信される期間(「Data period」と定義する)よりも長く設定されるが、それよりも短く設定することも可能である。TDM同様に、周波数ホッピング(Hopping)やサブフレームシフト等を行い、時間、周波数方向で調整することも可能である。
次いで、パラメータの割り当てや通知の例について説明する。「SA data offset」は基地局から割り当てられてもよく、UE自身で任意に設定してもよい。また、トラフィックの種類(Event trigger、Periodicalなど)に応じて設定してもよい。トラフィックの種類と、「SA data offset」の割り当てテーブルが基地局から通知されてもよく、あらかじめ設定(Preconfigured)されてもよい。また、全UE共通の値が設定されてもよい。この場合においても、基地局が設定してもよく、あらかじめ設定(Preconfigured)されていてもよい。リソースプール(Resource pool)固有の「SA data offset」であってもよい。「SPS period」として、「SA data offset」をベースに何回送信するかの情報をSAで受信端末へ通知する。「SA data offset」、SPS回数で「SPS period」の通知を行う。
(b−3)SA resource poolとData resource poolを時間方向で区切る方法
続いて、「SA resource pool」と「Data resource pool」を時間方向で区切る方法について説明する。本説明では、まずパラメータの定義や設定について説明する。「SA resource pool」と「Data resource pool」については、TDMと同様に、「SA pool」と「Data pool」とを一定時間で区切る。「SA pool period」、「Data pool period」、及びオフセット(Offset)値を導入する。例えば、図18は、「SA pool period」、「Data pool period」、及びオフセット(Offset)値について説明するための説明図である。図18に示すように、「SA pool」と関連する「Data pool」を同じ時間に割り当てることも可能であり、また、「SA pool」と関連する「Data pool」のオフセット(Offset)値を通知することも可能である。また、前述した「FDM SA Period」を「SA pool」と「Data pool」とオフセット(Offset)値とから設定(Configure)することも可能である。
次いで、パラメータの割り当てや通知の例について説明する。「SA pool period」、「Data pool period」、及びオフセット(Offset)値は、前述した「FDM SA Period」や「SPS data offset」と同様に、基地局から割り当てられてもよく、UE自身で任意に設定することも可能である。また、トラフィックの種類(Event trigger、Periodicalなど)に応じて設定されてもよい。トラフィックの種類と、「SA data offset」の割り当てテーブルを基地局から通知されてもよく、あらかじめ設定(Preconfigured)されてもよい。また、全UE共通の値が設定されてもよい。この場合においても、基地局が設定してもよく、あらかじめ設定(Preconfigured)されていてもよい。また、リソースプール(Resource pool)固有のオフセット(Offset)値を導入してもよい。
<3.2.SPSのコンフィギュレーション及びリコンフィギュレーション>
続いて、SPSのコンフィギュレーション(Configuration)及びリコンフィギュレーション(Reconfiguration)を行う方法について説明する。SPSの設定及び再設定については、Mode1及びMode2両方のケースを考慮することが望ましい。また、基地局のHO(Hand Over)やGeo-locationベースのリソースプール割り当て変更などを行った場合などは対応が必要となる。また、SPS送信中に「Event trigger message」の送信が必要になった場合などは、急きょSPSをリリース(Release)やサスペンド(Suspend)する必要がでてくる。
(a)Mode1での通信
まず、Mode1での通信について説明する。
(a−1)処理の流れ
例えば、図19及び図20は、Mode1での通信において、基地局(RSUも可)がSPSのリソース割り当てを実施する場合の一連の処理の流れの一例を示している。
(a−1−1)SPSを事前設定する場合
まず、図19を参照して、SPSを事前設定する場合の一例について説明する。この場合には、まず基地局は、RRC connection要求をトリガに(S101)、SPSのコンフィギュレーション(Configuration)を行い、端末へ事前に設定(Configure)しておく(S103)。RRC connection setup、RRC connection reconfiguration、RRC connection re-establishment messageのどれかを用いて基地局から端末にSPSのコンフィギュレーション(Configuration)を通知する。
端末側で、もしSPSを用いるトラフィック、例えば「Periodical traffic」等が発生した場合には(S105)、設定(Configure)されたSPSをアクティベート(Activate)して送信を行う(S111)。そして送信完了後に、リリース(Release)を行う。トラフィック(Traffic)発生後(S105)、アクティベーション(Activation)確認のために基地局側に「Scheduling request」を送信してもよい(S107)。基地局側では、「Scheduling grant」と同時に、SPSのアクティベーション(Activation)を行う(S109)。端末側では、事前に設定(Configure)されているSPSをアクティベーション(Activation)して送信を行う(S111)。
(a―1−2)SPSを適宜設定する場合
次いで、図20を参照して、SPSを適宜設定する場合の一例について説明する。端末はSPS用のトラフィックが発生した時点で(S201)、基地局に対してスケジューリングリクエストを送信する(S203)。基地局側では「SPS configuration」を行い、アクティベーション(Activation)指示を端末側へ返す(S205)。受信した端末は、指示された通りにSPS送信を実施する(S207)。
(a―2)SPS configuration message
次いで、「SPS configuration message」について説明する。「SPS configuration message」は、「Resource allocation」情報を含む。例えば、「Resource allocation」情報は、割り当てられたリソースの位置情報を含む。割り当てられたリソースの位置情報の具体的な一例として、1st transmissionのリソースの位置情報が挙げられる。また、他の一例として、2nd transmission以降の送信フレーム情報、プール情報、SA period情報などが含まれてもよい。これらの情報は、例えば、SA Pool、Data pool、FDM SA Period、SPS Data offset値などを用いて通知される。また、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest」)の再送を想定し、HARQ用再送用リソース情報が含まれてもよい。
また、「Resource allocation」情報は、送信回数情報を含んでもよい。送信回数情報としては、「2」から「規定なし」までが設定され得る。規定なしの場合には、SPSがリリース(Release)されるまで送信し続けることとなる。
また、「Resource allocation」情報は、反復(Repetition)数を示す情報を含んでもよい。当該情報により、各送信場所における反復(Repetition)数が指示される。例えば、3rd transmissionのみ「Data repetition」を4回から5回に増やす等の制御が可能となる。
また、「Resource allocation」情報は、送信電力情報を含んでもよい。送信電力情報は、送信場所ごとに規定されてもよいし、全体で共通であってもよい。
また、「Resource allocation」情報は、「Component carrier」情報を含んでもよい。例えば、マルチキャリア通信を行う場合には、対象となる「Component carrier」情報が通知されてもよい。
また、「Resource allocation」情報は、対象リソースプール(Resource Pool)情報を含んでもよい。対象リソースプール情報は、どのリソースプールを対象にSPSが設定されているかを示す。
また、「Resource allocation」情報は、RV(Redundancy Version)情報を含んでもよい。なお、RVは、送信場所ごとに設定されてもよいし、共通で設定されていてもよい。また、RVは、あらかじめ設定(Preconfigured)されていてもよい。
また、「Resource allocation」情報は、「Suspend period」を示す情報を含んでもよい。当該情報は、例えば、「Event trigger message」等を送信する必要があり、SPSを一時中断する場合における停止期間の設定を示している。なお、「Suspend period」は、例えば、「SA Period」や「SA pool」、「Data pool」等のパラメータを用いて設定される。
(a―3)SA contents情報
続いて、「SA contents情報」について説明する。送信端末は、SPS送信を行う際に、受信端末に向けてSA(制御情報)とDataとを送信する。ここでは、SAのコンテンツについて説明する。SAのコンテンツとして、前述したSPS configurationと同様に、割り当てられたリソースの位置情報、送信回数情報、反復(Repetition)数を示す情報、送信電力情報、及びRV情報が挙げられる。なお、これらの情報については、SPS configurationの場合と同様のため、詳細な説明は省略する。
(a―4)SPS re-configuration/Release方法
続いて、図21を参照して、位置情報を用いたSPSのリコンフィギュレーション(Re-configuration)及びリリース(Release)の方法の一例について説明する。図21は、位置情報を用いたSPSのリコンフィギュレーション及びリリースの方法の一例について説明するための説明図である。
まず端末は位置測定を行い(S301)、位置情報を基地局に通知する(S303)。その後、基地局側は、位置情報に応じたリソースプール(Resource pool)の割り当てを実施する(Geo-location based resource allocation)(S305)。また、基地局は、必要に応じて、これまでのリソースプール(RP)におけるSPSのリリース(Release)もしくは、新たなリソースプール(RP)に対してのリコンフィギュレーション(Re-configuration)を実施する(S307)。
ここで、位置情報に応じたリソースプール(Resource pool)の割り当ての一例について説明する。例えば、レポートされた端末位置で使用していないリソースプール(Resource pool)に対するSPSをリリースする。また、端末の将来位置を予測し、将来使用するリソースプール(Resource pool)に対してSPSを設定(Configure)する。そして、対象リソースプールとその「SPS configuration」を通知する。
なお、リリース(Release)またはリコンフィギュレーション(Reconfiguration)の結果は端末へと通知され、端末は、基地局からの指示通りにSPSのリリース(Release)またはリコンフィギュレーション(Reconfiguration)を実施する(S309)。
(a―5)その他のSPSのリリース方法
続いて、SPSをリリースする方法の他の一例について説明する。例えば、端末は、アイドル(IDLE)モードになった場合にSPSをリリースする方法が挙げられる。この場合には、端末自身でアイドルモードを検出し、アイドルモードに遷移した場合にSPSをリリースする。
また、端末は、基地局の圏外となった場合にSPSをリリースしてもよい。この場合には、端末は、RSRP(Reference Signal Received Power)を測定し、測定結果が所定の閾値以下になった場合に圏外と判断し、SPSをリリースする。
また、端末は、基地局のハンドオーバー(Hand over)時にSPSをリリースしてもよい。この場合には、端末は、新しい基地局にハンドオーバー(Hand over)した際に、ハンドオーバー元の基地局のSPSをリリースする。SPSのリリース通知は、ハンドオーバー先の基地局から通知されてもよく、端末側でハンドオーバー元の基地局のRSRPなどをもとに判断してもよい。
また、「Mode1 operation」の終了通知に基づきSPSをリリースする方法が挙げられる。この場合には、基地局から端末へ、「Mode1 operation」の終了の通知があった場合にSPSも同時にリリースされる。
また、周辺端末からリリースリクエストがあった場合にリリースする方法が挙げられる。この場合には、端末は、例えば、周辺端末からV2V通信を用いて、SPSリリース依頼があったが場合にリリースを行う。なお、リリース依頼を受信した端末は、基地局にその旨をレポートしてもよい。また、周辺端末から基地局にSPSリリースリクエストがあった場合に、基地局は、対象の端末にリリース依頼を出してもよい。このとき周辺端末は、対象の端末IDを通知してもよい。基地局は、周辺端末から通知された端末IDに対してSPSをリリースしてもよく、任意に選択してもよい。
また、SPSを使用するトラフィックがなくなった場合にリリースする方法が挙げられる。この場合には、端末は、SPSを使用するようなPeriodical trafficを送信する必要がなくなった場合に、基地局にその旨を通知する。なお、BSR(Buffer status report)を用いて通知されてもよい。このとき、端末は、そのままSPSのリリースを行う。
また、端末の位置情報をもとにリリースする方法が挙げられる。この場合には、基地局(eNB)が、端末位置情報を用いてSPSのリリースを指示してもよい。また、端末が、自身の位置情報に基づきSPSのリリースを実施してもよい。
また、基地局が無線周波数の使用状況をもとにリリースを行う方法が挙げられる。例えば、無線周波数がひっ迫してきた場合、より綿密にリソース制御を行うためにSPSの使用を停止する。
(b)Mode2での通信
続いて、Mode2での通信に着目する。Mode2での通信では、例えば、端末が自ら、リソースプールの中から送信に必要なリソースを選択して送信してもよい。この場合には、リソースプールの情報は、基地局から通知されるか、もしくは、あらかじめ設定(Preconfigured)される。なお、リソース選択の際には、他のユーザとのコリジョン(Collision)の少ないリソースを選択するために、例えば、送信端末はセンシングを行い、他のユーザが使用していないリソースをなるべく割り当てるようにする。なお、センシング方法には「Energy sensing」と「SA decoding」の方法がある。
例えば、図22に、センシングとSPSとを併用した場合の一例を示す。この場合には、端末はSPSのリソース選択前にセンシング(Sensing)を実施し、センシングの結果をもとに、他端末に使用されていないリソースを選択するようにリソース割り当てを実施する。リソース割り当ては各「SA period」間において固定(Fix)でもよい。また、他の一例として、Periodで周波数時間位置を任意に変更する等のように、リソース割り当てがフレキシブル(Flexible)に行われてもよい。
(b−1)端末のリソース選択方法
ここで、端末によるリソース選択の方法について説明する。リソースの選択時に注意を要する点は、主に以下の2点である。
・2つのユーザが、同じタイミングでセンシングを行い、リソース割り当てが被ってしまう場合がある。リソースの選択方法によっては、SPSの期間中ずっとコリジョン(Collision)が起こってしまう可能性があるため、これを避ける必要がある。
・端末が選択したリソースを、いかに端末に少ないオーバーヘッドで通知するかがポイントになる。
上記に示した2点を鑑み、リソースの選択方法について、以下に選択方法1〜5の5点を提案する。
・選択方法1:リソースを任意に選択する方法
・選択方法2:「SA period」間で特定の送信パターンを用いる方法
・選択方法3:上記選択方法1及び2のハイブリッド(Hybrid)型
・選択方法4:送信端末自身でコリジョンの検出を行い、SPSのリコンフィギュレーション(Reconfiguration)を実施する方法
・選択方法5:近隣端末、基地局、またはRSUにコリジョンを検出してもらい、送信方法を切り替える方法(コリジョンフィードバック)。
まず、選択方法1について説明する。この場合には、例えば、端末は、センシングの結果をベースに使用可能なリソースを任意に選択する。「SA period」間でリソース割り当ての相関がないため、連続してコリジョン(Collision)が起こる可能性は低い。端末は、選択したリソース情報を、ビットマップテーブルを用いて受信側へと通知する。この場合には、膨大なビット数が必要となる。
次いで、選択方法2について説明する。この場合には、例えば、端末は、センシングの結果をベースに使用可能なリソースを認識する。その後、規定の送信パターン(換言すると、送信のためのリソース割り当てのパターン)の中から、他ユーザと衝突の可能性が少ないパターンの候補をいくつか選択し、その中からランダムに一つ選択する。なお、同じタイミングでリソース選択を行った端末がいる場合には、同じパターンを選択する可能性がある。また、パターンが十分ではない場合には、センシング結果を最大限活用することが困難となる(センシングを行い、リソースが占有されていると分かっていても避けられない)場合が出てくる。端末は選択したパターン情報を、パターンインデックス(Index)として通知する。通知に必要なビット数は比較的少ない。全送信領域で1st transmissionの位置をコピーする固定(FIX)送信方法もここに含まれる。
次いで、選択方法3について説明する。この場合には、N番目(Nは自然数)の送信まで任意選択を行い、それ以降はパターンを用いて送信する。パターンはN番目の送信をベースに生成される。N番目とN+1番目に相関をもたせず、新規のパターンをN+1番目から適応してもよい。この選択方法は、N番目の送信までは、選択方法1の特性があり、N+1番目以降の送信は選択方法2の特性を持つ。端末は、Nの情報と、Nまでのビットマップテーブルの情報及びパターンインデックス(Index)を受信端末に通知する。
次いで、選択方法4について説明する。例えば、図23は、端末によるリソース選択の方法の一例について説明するための説明図であり、選択方法4に基づく一連の処理の流れの一例を示している。具体的には、送信端末は、センシング及びSPSリソース割り当てを実施する(S401)。次いで、送信端末は、自身がSAを送信する「SA period」内で、自分が送信する領域以外のSAをデコードする(S403)。もし、自身の割り当てと同じ端末を発見した場合には(S405、YES)、リセレクションを行うか否かを決定するためにあらかじめ規定された確率αに基づき、リセレクション(即ち、リソースの再割り当て)を行うか否かを判断する(S407)。リセレクションを行うことを決定した場合には(S407、YES)、送信端末は、リセレクションを実施する。リセレクションは、新たに検出した他ユーザの割り当て状況を加味して実施される(S409)。もともとの1st transmissionの「SA period」にリセレクションが間に合わない場合は、次以降の「SA period」で変更を適応する。この場合、割り当て変更のためSAは再度送信される。なお、割り当て結果の通知について、選択方法1〜3のいずれの方法でもよい。なお、自身の割り当てと同じ端末が発見されなかった場合(S405、NO)や、リセレクションを行わない場合(S407、NO)には、送信端末は、事前に行ったリソースの割り当てに基づきデータを送信する(S411)。
次いで、選択方法5について説明する。例えば、図24は、端末によるリソース選択の方法の一例について説明するための説明図であり、選択方法5に基づく一連の処理の流れの一例を示している。具体的には、受信端末(近隣端末、基地局、及びRSUのいずれも可)はSAをデコードし(S501)、コリジョンを検出した場合には(S503、YES)、送信端末に対してコリジョンしている旨を通知する。ここで、コリジョンの判定について説明する。コリジョンの判定は、例えば、パターンが使用されている場合、パターンIDが同じかどうかで判断されてもよい(S505)。また、ランダム選択の場合には、コリジョン率を計算することで、当該コリジョン率を規定の閾値βとすることでコリジョンが判断されてもよい。また、通知されるシグナリングとしては、「Collision indicator」、「コリジョン(Collision)率(即ち、どの程度コリジョンしているか)」、「送信端末ID(即ち、誰と誰がコリジョンしているか)」、及び「コリジョン(Collision)が発生したリソースの場所(例えば、「SA period」番号、SFN(Single Frequency Network)番号等)」が挙げられる。
<3.3.SAデコーディング失敗時の制御>
続いて、SPSにおいてSAデコーディングに失敗した場合の制御の一例について説明する。SPSにおいてSAデコーディングに失敗した場合には、それ以降のデータの受信についても失敗する可能性がある。そのため、SAデコーディングに失敗した場合においてもリカバーできるような仕組みが必要となる。
(a)SPS period内でSAの再送を実施する方法
まず、「SPS period」内でSAの再送を実施する方法について説明する。例えば、図25は、「SPS period」内でSAを再送する場合の一例について示している。図25に示すように、送信端末は、SPSのSAを受信した端末向けに、SAの追加送信を実施してもよい。
なお、追加送信を行うための条件が設定されていてもよい。例えば、「SPS period」がある閾値以上の端末に対して、SAの追加送信が実施されてもよい。この場合は、当該閾値は、例えば、基地局から通知されてもよいし、あらかじめ設定(Preconfigured)されていてもよい。
また、他の一例として、リソースプールのリソース占有率が閾値以下の場合(即ち、すいている場合)に、SAの追加送信が実施されてもよい。この場合には、リソースプールの混雑度を検出するため、送信端末はセンシングを実施する。なお、当該センシングは「Energy sensing」でもよく「SA decoding」でもよい。また、当該閾値については、例えば、基地局から通知されてもよいし、あらかじめ設定(Preconfigured)されていてもよい。
また、他の一例として、SAを追加送信するか否かを決定するためにあらかじめ規定された確率γに基づき、全員に再送されないように乱数で制限してもよい。なお、当該確率γについては、例えば、基地局から通知されてもよいし、あらかじめ設定(Preconfigured)されていてもよい。
また、追加送信が決定した端末は、SA再送のためのリソースを選択する。例えば、Mode1の場合には、端末は、基地局に「Scheduling request」を送信する。この場合には、基地局は、端末へ再送用のSAリソースを指示するか、もしくは、最初の送信からの「Timing offset」情報を送信端末へと通知する。なお、最初の送信からの「Timing offset」情報が送信端末へと通知される場合には、周波数方向は固定となる。また、他の一例として、Mode2の場合には、端末は、自律的にリソースを選択する。
次いで、追加送信されるSAについて説明する。例えば、端末は、1st TransmissionのSAから、変化する点は修正を行い送信してもよい。具体的な一例として、端末は、SPS内の「SA period」数などは、既に送った分を減算して通知する。また、他の一例として、端末は、再送分のSAであることを示す情報を、再送するSA内に入れておいてもよい。また、最初のSA送信タイミングに関する情報が合わせて通知されてもよい。この場合には、受信した端末は、最初のSA送信タイミングと再送SAの受信タイミングから、残りの送信回数を予測する。
(b)SA periodをまたいでSA repetitionを送信する方法
続いて、「SA period」をまたいで「SA repetition」を送信する方法について説明する。SAは、反復(Repetition)して送信が行われている。D2Dの規格では、「SA period」内の「SA pool」で2回反復(Repetition)送信が行われている。この反復(Repetition)送信が、1st TransmissionのSA内ではなく、初めから「SPS period」の途中の「SA pool」で送信が行われてもよい。反復(Repetition)場所については、Mode1の場合には基地局から通知され、Mode2の場合には端末自ら選択する。
(c)SAの再送もしくは反復(Repetition)を異なるリソースプールで行う方法
続いて、SAの再送もしくは反復(Repetition)を異なるリソースプール(Resource pool)で行う方法について説明する。この方法は、ダイバーシチを得るため、複数のリソースプール(Resource pool)で送信を行う方法である。
例えば、図26は、「Geo-location情報」を用いたリソース割り当ての一例について説明するための説明図である。図26に示すように、「Geo-location based resource allocation」を用いられている場合には、近隣では異なるリソースプール(Resource pool)が用いられている。通常受信側は、自身のエリアの周辺の複数のプール(Pool)をモニタリングして、送信端末からの信号をもれなく受信するようにする。一方で、送信側は、基本的に自分の位置に割り当てられているリソースプールにおいて送信を行う。SPS送信の際には、受信側のデコード失敗を防ぐために、送信側は複数のリソースプールにまたがって送信を行う。
送信するパターンとしては、以下に説明する3つのパターンが挙げられる。まず、パターン1では、送信端末の位置に割り当てられているリソースプールにおいて、SAとDataが送信される。さらに周辺位置に割り当てられているリソースプールに対して、SAとDataが送信される。
また、パターン2では、送信端末の位置に割り当てられているリソースプールにおいて、SAとDataが送信される。さらに周辺位置に割り当てられているリソースプールに対しては、SAが送信される。
また、パターン3では、送信端末の位置に割り当てられているリソースプールにおいて、SAとDataが送信される。さらに周辺位置に割り当てられているリソースプールに対しては、Dataが送信される。
送信端末は、送信端末の位置に割り当てられているリソースプールにおいて送信を行うSAにおいて、次回送信を行うリソースプール情報を通知してもよい。このSAを受信した受信端末は、次回SPS送信時に指定されたリソースプールをモニターしに行く。また、SAにおいて送信する情報は、この他にも、同時に送信を行っているリソースプール情報でもよく、実際に送信を割り当てたリソースブロック情報でもよい。また、次回送信を行うリソースブロック情報でもよい。
(c−1)アクティベーション(Activation)の方法
続いて、アクティベーション(Activation)の方法について説明する。
例えば、Mode1の場合には、端末は、Multiple pool transmissionのConfiguration指示、周辺リソースプールの情報、及び、周辺リソースプールでSAを送信するリソース情報を通知してもらう。
また、Mode2の場合には、端末は自身で判断することとなる。具体的な一例として、「SPS period」がある閾値以上の端末を対象として、アクティベーションが行われてもよい。なお、当該閾値については、例えば、基地局から通知されてもよいし、あらかじめ設定(Preconfigured)されていてもよい。
また、他の一例として、リソースプールのリソース占有率が閾値以下の場合(即ち、すいている場合)に、アクティベーションが行われてもよい。この場合には、リソースプールの混雑度を検出するため、送信端末はセンシングを実施する。なお、当該センシングは「Energy sensing」でもよく「SA decoding」でもよい。また、当該閾値については、例えば、基地局から通知されてもよいし、あらかじめ設定(Preconfigured)されていてもよい。
また、他の一例として、SAを追加送信するか否かを決定するためにあらかじめ規定された確率γに基づき、全員に再送されないように乱数で制限してもよい。なお、当該確率γについては、例えば、基地局から通知されてもよいし、あらかじめ設定(Preconfigured)されていてもよい。
<3.4.受信端末の動作>
続いて、受信端末の動作について説明する。
(a)受信端末におけるPSCCHとPSSCHの受信制限
FDMの場合、SAとDataが同じサブフレーム(Subframe)で送信されるケースがあるため、受信端末は基本的にはSAとDataすべてをデコードする必要がある。そのため、帯域幅が広くなると、デコードしなければいけない帯域も増え、受信端末の負荷が増大する。そのため、端末ごとに、PSCCHとPSSCHのデコード範囲を制限するための仕組みが必要となる。なお、本説明では、PSCCHのデコード範囲制限について説明する。
まず、受信リソースプールにおいて、端末のグループ化を導入する。例えば、図27に、送信プールと受信プールとのグルーピングに関する構成例を示す。端末は割り当てられたグループごとに、受信リソースプール内のSA領域をパーティショニング(Partitioning)して、対象のパーティション(Partition)のみをデコードする。送信側は、送信リソースプールにおいて、受信端末の全グループ(Group)が受信できるように送信を行う。例えば、図27では、グループAとグループBとに向けて異なる時間で2回送信が行われている。
なお、グルーピングについては、例えば、端末IDやRNTIを用いて行われてもよい。また、他の一例として、基地局からグルーピングに関するグループ情報が通知されてもよい。
(b)受信端末におけるデータデコード優先度設定
続いて、SAをデコードした結果としてデータ領域が被っていると判断した場合に、どのデータを優先してデコードするかを判断するための仕組みの一例について説明する。なお、本内容は、例えば、ランダム選択の場合にも起こる可能性がある。
具体的な一例として、SAをデコードした結果として、1つ以上のデータが同じリソースに被っていると判断された場合には、端末は、優先度制御部テーブルに応じてデコードするパケットを選択してもよい。なお、また、当該優先度制御部テーブルについては、例えば、基地局から提供されてもよいし、あらかじめ設定(Preconfigured)されていてもよい。
また、他の一例として、送信端末は、SA内にパケットのトラフィックタイプの情報を含めてもよい。この場合には、受信端末は、トラフィックタイプの情報に応じて優先度を変化させてもよい。
また、他の一例として、送信方法に応じて優先度が設定されてもよい。具体的な一例として、SPSとそれ以外とで異なる優先度が設定されてもよい。また、他の一例として、MCSやRVに応じて優先度を設定されてもよい。
また、他の一例として、再送(Retransmission)回数を用いて優先度が制御されてもよい。例えば、将来再送(Retransmission)されそうなパケットについては、優先度を下げてデコードされてもよい。
また、他の一例として、ひとつ前のデータ送信のSINR(signal-to-interference noise ratio)を比較して、デコードされてもよい。例えば、SINRを高い方が優先的にデコードされてもよい。この場合には、よりデコードの確率が高い方が選択される。
<3.5.その他>
(a)コンジェスチョン(Congestion)対策1
続いて、コンジェスチョン(Congestion)への第1の対策について説明する。トラフィックが増加した場合には、送信制御が行われないと輻輳が発生し、パケットエラーレートが増加する場合がある。そのため、基地局や端末側で、「Congestion control」の仕組みが必要となる。
(a−1)Mode1におけるCongestion control
まず、Mode1における「Congestion control」について説明する。Mode1の場合には、基地局により「Congestion control」が実施される。例えば、図28は、「Congestion control」の一連の処理の流れの一例について示したフローチャートである。具体的には、まず、基地局は無線通信の利用率を把握するために、各車両にセンシングを実施させ(S601、S603)、無線通信の混雑度状況をレポートしてもらう(S605)。これにより、基地局は混雑度を把握することが可能となる(S607)。そして、基地局は、混雑度に応じて、リソース割り当てに制約を設ける。また、基地局は、パケットのプライオリティに応じて、リソース割り当ての優先度を制御する。
(a−2)Mode2におけるCongestion control
次いで、Mode2における「Congestion control」について説明する。Mode2については、基地局のサポートがある場合と、基地局のサポートが無い場合とで処理が異なる。
例えば、基地局のサポートがある場合には、端末は、基地局からの混雑度状況の報告に応じてパケット送信の制御を変更する。具体的には、まず、図28に示した例と同様に、基地局は、混雑度把握のため各端末に対してセンシングの結果をレポートしてもらう。混雑度状況の把握後に、基地局は、各端末に対して、「混雑度レベルの通知」と「パケット送信確率σの通知」とを行う。
「混雑度レベルの通知」を受信した端末は、混雑度レベルが示す混雑度に応じて、リソース割り当てに制約を設ける。また、端末は、パケットのプライオリティに応じて、リソース割り当ての優先度を制御する。
また、「パケット送信確率σの通知」を受けた端末は、パケットを送信する際に、送信確率σをベースに送信するか否かを判断する。なお、このとき端末は、一定以上の優先度を持つパケットについては除外してもよい。
また、基地局のサポートが無い場合には、端末は、混雑度レベルの把握のために、センシングを定期的に実施してもよい。この場合には、例えば、端末は、あらかじめ設定(Preconfigure)された閾値より上であれば混雑と判断してもよい。そして、混雑状態であれば、端末は、事前に設定(Preconfigure)されたパケット送信確率σを用いて送信するか否かを決定する。
(b)コンジェスチョン(Congestion)対策2
続いて、コンジェスチョン(Congestion)への第2の対策について説明する。前述したように、トラフィックが増加した場合には、送信制御が行われないと輻輳が発生し、パケットエラーレートが増加する場合がある。このような状況下では、「SA pool」を「Traffic type」やV2Xリンクなどで分けるために複数設定してしまうと、フレキシビリティを失いリソースの利用効率が低下する場合がある。そこで、コンジェスチョン(Congestion)時に、リソースをうまく利用することができるように、「SA pool」を、状況に応じて設定可能(Configurable)に構成する。
具体的な一例として、「Event trigger traffic」用と「Periodical traffic」用との二つの「SA Pool」を規定した場合に着目する。この場合には、例えば、「Periodical traffic」用のプールが混雑しており、かつ、「Event trigger traffic」用のプールがすいている場合には、送信端末は、一時的に「Event trigger traffic」用のプールを使用する。
(b−1)Mode1における動作及びシグナリング
ここで、Mode1における動作及びシグナリングについて説明する。例えば、Mode1の場合には、基地局は、図28に示した例と同様の方法に基づき、「SA Pool」それぞれの混雑状況を把握する。もし、プールにおける相対的な混雑度の比率が閾値以上であれば、基地局は、混雑度の低い「SA pool」を混雑度の高い「SA pool」の一部として割り当てを実施する。そして、基地局は、「SA pool」のコンフィギュレーション(Configuration)情報を書き換え、端末に通知する。
(b−2)Mode2における動作及びシグナリング
次いで、Mode2における動作及びシグナリングについて説明する。Mode2については、基地局のサポートがある場合と、基地局のサポートが無い場合とで処理が異なる。
例えば、基地局のサポートがある場合には、端末は、基地局からの混雑度状況の報告に応じて使用するSAを変更する。具体的には、まず、図28に示した例と同様に、基地局は、混雑度把握のため各端末に対してセンシングの結果をレポートしてもらう。混雑度状況の把握後に、基地局は、各端末に対して、「混雑度レベルの通知」を行う。
「混雑度レベルの通知」を受信した端末は、混雑度レベルが示す混雑度に応じて、使用可能な「SA Pool」ごとに規定されている制御(換言すると、当該「SA Pool」の用途)を書き換える。このような制御に基づき、端末は、例えば、「Periodical traffic」用の「SA pool」であっても、「Event trigger」の用途で使用する(即ち、SAの送信を行う)ことも可能となる。
また、基地局のサポートが無い場合には、端末は、混雑度レベルの把握のために、センシングを定期的に実施してもよい。この場合には、例えば、端末は、あらかじめ設定(Preconfigure)された閾値より上であれば混雑と判断してもよい。そして、混雑状態であれば、端末は、使用可能な「SA Pool」に対して規定されている制御(換言すると、当該「SA Pool」の用途)を書き換えてもよい。
(c)IBE対策
続いて、IBEへの対策について説明する。FDM割り当てにおいて、同一サブフレームに対して複数ユーザの割り当てを行うと、IBEの問題が発生する場合がある。一方で、単一ユーザのみを割り当てた場合には、リソースを使い切らず、結果としてリソースの無駄遣いとなる場合がある。
そこで、IBE対策のために、リソース間のリソースをミューティング(Muting)する。ただし、自身のリソースが隣接している場合は除くものとする。Mode1の場合には、基地局はまず、送信端末と受信端末をいくつかのグループに分け、グループごとにリソースを割り当てる。グループ割り当ては、IBEがなるべく最小になるように設定される。もし、IBEが発生しうるグループ同士を同じ時間に割り当てる場合、グループ間のリソースをミューティングすることでIBEを軽減する。
また、Mode2の場合については、図29を参照して説明する。図29は、IBEへの対策を考慮したMode2におけるリソース割り当ての一例を示している。例えば、第1のパターンとして、他の端末のアロケーション位置より、周波数方向に距離Lだけ離間したリソースを選択する方法が挙げられる。なお、周波数方向に離間させる距離Lについては、基地局から割り当てられてもよく、あらかじめ設定(Preconfigured)されていてもよい。また、当該周波数方向の距離Lは、混雑度に応じて変更されてもよい。また、当該周波数方向の距離Lは、他の端末の割り当て領域に依存して設定されてもよい。具体的な一例として、他の端末の割り当て領域が大きいほど、より離間するように、当該周波数方向の距離Lが設定されてもよい。また、当該周波数方向の距離Lは、リソースブロック単位で規定されてもよい。
また、第2のパターンとして、他端末のアロケーション位置に隣接してリソースの選択が行われるが(L=0)、送信時には、他端末と隣接している周波数領域をミューティング(Muting)する方法が挙げられる。なお、ミューティングする周波数方向の範囲(以降では、「ミューティング量」とも称する)は、リソース選択前に事前に設定しておく。また、ミューティング量を考慮して、PRB(Physical Resource Block)の割り当て量を計算する。また、ミューティング量は、基地局から割り当てられてもよく、あらかじめ設定(Preconfigured)されていてもよい。また、ミューティング量は、混雑度に応じて変更されてもよい。また、ミューティング量は、他の端末の割り当て領域に依存して設定されてもよい。具体的な一例として、他の端末の割り当て領域が大きいほど、ミューティング量がより大きくなるように設定されてもよい。
なお、上述したIBE対策については、SPSのみには限定されない。
<<4.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、eNB30は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、eNB30は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。eNB30は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、eNB30として動作してもよい。さらに、eNB30の少なくとも一部の構成要素は、基地局装置又は基地局装置のためのモジュールにおいて実現されてもよい。
また、例えば、UE10、UE20又はRSU50は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、UE10、UE20又はRSU50は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、UE10、UE20又はRSU50の少なくとも一部の構成要素は、これら端末に搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。
<4.1.eNBに関する応用例>
(第1の応用例)
図30は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図30に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図30にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図30に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図30に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図30には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図30に示したeNB800において、図13を参照して説明した処理部350は、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)、又はコントローラ821において実装されてもよい。また、無線通信部320は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部310は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部330は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。また、記憶部340は、メモリ822において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図31は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図31に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図31にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図30を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図30を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図31に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図31には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図31に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図31には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図31に示したeNB830において、図13を参照して説明した処理部350は、無線通信インタフェース855、無線通信インタフェース863及び/又はコントローラ851において実装されてもよい。また、無線通信部320は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部310は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部330は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。また、記憶部340は、メモリ852において実装されてもよい。
<4.2.UE及びRSUに関する応用例>
(第1の応用例)
図32は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図32に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図32には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図32に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図32にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図32に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図32に示したスマートフォン900において、図11を参照して説明した処理部150、図12を参照して説明した処理部250、又は図14を参照して説明した処理部540は、無線通信インタフェース912又はプロセッサ901において実装されてもよい。また、無線通信部120、無線通信部220、又は無線通信部520は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、GNSS信号処理部130又はGNSS信号処理部230は、センサ907において実装されてもよい。また、アンテナ部110、アンテナ部210又はアンテナ部510は、アンテナ916において実装されてもよい。また、記憶部140、記憶部240又は記憶部530は、メモリ902において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図33は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図33に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図33には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図33に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図33にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図33に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図33に示したカーナビゲーション装置920において、図11を参照して説明した処理部150、図12を参照して説明した処理部250、又は図14を参照して説明した処理部540は、無線通信インタフェース933又はプロセッサ921において実装されてもよい。また、無線通信部120、無線通信部220、又は無線通信部520は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、GNSS信号処理部130又はGNSS信号処理部230は、GPSモジュール924において実装されてもよい。また、アンテナ部110、アンテナ部210又はアンテナ部510は、アンテナ937において実装されてもよい。また、記憶部140、記憶部240又は記憶部530は、メモリ922において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。即ち、図12を参照して説明した処理部250を備える装置として車載システム(又は車両)940が提供されてもよい。
<<5.むすび>>
以上、図1〜図33を参照して、本開示の一実施形態について詳細に説明した。
前述したように、Mode1での動作時には、本実施形態に係る基地局は、複数の端末装置間における端末間通信(即ち、V2X通信)のために、SPSにおけるリソースを割り当て、当該リソースの割り当てに関する制御情報が、無線通信を介して端末装置に送信されるように制御する。また、Mode2での動作時においては、本実施形態に係る端末装置は、他の端末装置との端末間通信(即ち、V2X通信)のために、所定のリソースプールからSPSにおけるリソースを割り当て、当該リソースの割り当てに関する制御情報が、無線通信を介して他の端末装置に送信されるように制御する。以上のような構成により、本実施形態に係る無線通信システムは、V2X通信においてもSPSを適用することで、リソースを効率的に使用することで可能となり、ひいてはキャパシティをより拡大することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
無線通信を行う通信部と、
複数の端末装置間における端末間通信のために、セミパーシステントスケジューリングにおけるリソースを割り当て、前記リソースの割り当てに関する制御情報が、前記無線通信を介して前記端末装置に送信されるように制御する処理部と、
を備える、基地局。
(2)
前記処理部は、マルチキャリア通信をサポートする場合に、対象となるコンポーネントキャリア情報が、前記制御情報に関連付けられて通知されるように制御する、前記(1)に記載の基地局。
(3)
前記処理部は、所定のリソースプールから前記リソースを割り当て、当該リソースプールに関する情報が、前記制御情報に関連付けられて通知されるように制御する、前記(1)または(2)に記載の基地局。
(4)
前記端末装置から当該端末装置の位置情報を取得する取得部を備え、
前記処理部は、取得した前記端末装置の位置情報に応じた前記リソースプールから、当該端末装置に対して前記リソースを割り当てる、
前記(3)に記載の基地局。
(5)
前記処理部は、取得した前記端末装置の位置情報に基づく、以降における当該端末装置の位置の予測結果に応じた前記リソースプールに対してセミパーシステントスケジューリングを設定し、当該リソースプールに関する情報が当該端末装置に通知されるように制御する、前記(4)に記載の基地局。
(6)
前記処理部は、セミパーシステントスケジューリングを一時中断する場合の停止期間に関する情報を、前記制御情報に関連付けられて通知されるように制御する、前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の基地局。
(7)
前記処理部は、セミパーシステントスケジューリングをリリースまたはリコンフィギュレーションした場合に、当該リリースまたはリコンフィギュレーションの結果に関する情報が、前記端末装置に通知されるように制御する、前記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の基地局。
(8)
前記処理部は、前記複数の端末装置のうち第1の端末装置が、前記制御情報を送信した1以上の第2の端末装置のうち少なくとも一部を対象として、前記制御情報が送信されてから当該制御情報を追加送信するまでの期間に関する情報が、前記第1の端末装置に通知されるように制御する、前記(1)〜(7)のいずれか一項に記載の基地局。
(9)
無線通信を行う通信部と、
他の端末装置との端末間通信のために、所定のリソースプールからセミパーシステントスケジューリングにおけるリソースを割り当て、前記リソースの割り当てに関する制御情報が、前記無線通信を介して前記他の端末装置に送信されるように制御する処理部と、
を備える、端末装置。
(10)
前記処理部は、前記リソースの使用状況をセンシングし、当該センシングの結果に応じて、前記端末間通信のための前記リソースを割り当てる、前記(9)に記載の端末装置。
(11)
前記処理部は、前記制御情報として、前記リソースの割り当てに応じたビットマップテーブルが、前記他の端末装置に送信されるように制御する、前記(10)に記載の端末装置。
(12)
前記処理部は、前記センシングの結果に基づき、前記リソースの割り当てのための所定の送信パターンの候補の中から適用する前記送信パターンを選択し、選択した前記送信パターンに関する情報が、前記他の端末装置に送信されるように制御する、前記(10)に記載の端末装置。
(13)
前記処理部は、
Nを自然数とした場合に、前記他の端末装置に対する送信のうち、N回目の送信までについては前記センシングの結果に基づき前記リソースを任意に割り当て、N+1回目以降の送信については、前記送信パターンに応じて前記リソースを割り当て、
前記リソースを任意に割り当てて送信する回数Nに関する情報と、N回目の送信までの前記リソースの割り当てに応じたビットマップテーブルと、選択した前記送信パターンに関する情報とが、前記他の端末装置に送信されるように制御する、前記(12)に記載の端末装置。
(14)
前記処理部は、割り当てた前記リソースのうち少なくとも一部が衝突する他の端末装置を検出し、当該検出結果に応じて前記リソースの再割り当てを実施する、前記(10)に記載の端末装置。
(15)
割り当てた前記リソースのうち少なくとも一部が衝突する他の端末装置の検出結果に応じた情報を外部装置から取得する取得部を備え、
前記処理部は、取得した前記検出結果に応じた情報に基づき、前記リソースの再割り当てを実施する、
前記(10)に記載の端末装置。
(16)
前記取得部は、前記検出結果に応じた情報として、前記衝突の有無、前記衝突の度合い、前記衝突が生じている他の端末装置に関する情報、及び前記衝突が生じた前記リソースのうち、少なくともいずれかの情報を取得する、前記(15)に記載の端末装置。
(17)
前記処理部は、
周波数分割多重方式に基づき、前記制御情報の送信と、当該制御情報により割り当てられた前記リソースを介したデータの送信とを行うための送信期間を設定し、
設定した当該送信期間に関する情報が、前記端末装置に通知されるように制御する、前記(9)〜(16)のいずれか一項に記載の端末装置。
(18)
前記処理部は、
前記制御情報により割り当てられた前記リソースを介して送信されたデータを、再送するまでの期間に応じたオフセット値を設定し、
設定した前記オフセット値に関する情報が、前記端末装置に通知されるように制御する、前記(9)〜(16)のいずれか一項に記載の端末装置。
(19)
前記処理部は、
前記制御情報が送信される期間と、当該当該制御情報により割り当てられた前記リソースを介してデータが送信される期間との間のオフセット値を設定し、
設定した前記オフセット値に関する情報が、前記他の端末装置に通知されるように制御する、前記(9)〜(16)のいずれか一項に記載の端末装置。
(20)
前記処理部は、前記制御情報が送信された1以上の前記他の端末装置のうち少なくとも一部を対象として、所定の条件に基づき、前記制御情報が追加送信されるように制御する、前記(9)〜(19)のいずれか一項に記載の端末装置。
(21)
前記処理部は、前記制御情報を送信するために設定された互いに異なる複数のリソースプールのうち、第1のリソースプールの混雑度の状況に応じて、第2のリソースプールを前記第1のリソースプールの一部として割り当てる、前記(9)〜(20)のいずれか一項に記載の端末装置。
(22)
前記処理部は、前記制御情報を送信するために設定された互いに用途の異なる複数のリソースプールのうち、第1のリソースプールの混雑度の状況に応じて、第2のリソースプールの用途を変更する、前記(9)〜(21)のいずれか一項に記載の端末装置。
(23)
前記処理部は、前記リソースを割り当てるためのリソースプールの混雑度の状況に応じて、前記リソースの割り当てを制限する、前記(9)〜(22)のいずれか一項に記載の端末装置。
(24)
無線通信を行うことと、
複数の端末装置間における端末間通信のために、セミパーシステントスケジューリングにおけるリソースを割り当て、前記リソースの割り当てに関する制御情報が、前記無線通信を介して前記端末装置に送信されるように制御することと、
を含む、通信方法。
(25)
無線通信を行う通信部と、
他の端末装置との端末間通信のために、所定のリソースプールからセミパーシステントスケジューリングにおけるリソースを割り当て、前記リソースの割り当てに関する制御情報が、前記無線通信を介して前記他の端末装置に送信されるように制御する処理部と、
を含む、通信方法。
10 UE
110 アンテナ部
120 無線通信部
130 GNSS信号処理部
140 記憶部
150 処理部
20 UE
210 アンテナ部
220 無線通信部
230 GNSS信号処理部
240 記憶部
250 処理部
22 車両
30 eNB
310 アンテナ部
320 無線通信部
330 ネットワーク通信部
340 記憶部
350 処理部
40 GNSS衛星
50 RSU

Claims (8)

  1. 無線通信を行う通信部と、
    複数の端末装置間における端末間通信のために、セミパーシステントスケジューリングにおけるリソースを割り当て、前記リソースの割り当てに関する制御情報が、前記無線通信を介して前記端末装置に送信されるように制御する処理部と、
    前記端末装置から当該端末装置の位置情報を取得する取得部と、
    を備え
    前記処理部は、取得した前記端末装置の位置情報に応じた所定のリソースプールから、当該端末装置に対して前記リソースを割り当てる、基地局。
  2. 前記処理部は、マルチキャリア通信をサポートする場合に、対象となるコンポーネントキャリア情報が、前記制御情報に関連付けられて通知されるように制御する、請求項1に記載の基地局。
  3. 前記処理部は、前記リソースプールに関する情報が、前記制御情報に関連付けられて通知されるように制御する、請求項1または2に記載の基地局。
  4. 前記処理部は、取得した前記端末装置の位置情報に基づく、以降における当該端末装置の位置の予測結果に応じた前記リソースプールに対してセミパーシステントスケジューリングを設定し、当該リソースプールに関する情報が当該端末装置に通知されるように制御する、請求項1〜3の何れか1項に記載の基地局。
  5. 前記処理部は、セミパーシステントスケジューリングを一時中断する場合の停止期間に関する情報を、前記制御情報に関連付けられて通知されるように制御する、請求項1に記載の基地局。
  6. 前記処理部は、セミパーシステントスケジューリングをリリースまたはリコンフィギュレーションした場合に、当該リリースまたはリコンフィギュレーションの結果に関する情報が、前記端末装置に通知されるように制御する、請求項1〜のいずれか一項に記載の基地局。
  7. 前記処理部は、前記複数の端末装置のうち第1の端末装置から前記制御情報送信された1以上の第2の端末装置のうち少なくとも一部が、前記制御情報が送信されてから当該制御情報を追加送信するまでの期間に関する情報を前記第1の端末装置に通知するように制御する、請求項1〜のいずれか一項に記載の基地局。
  8. 無線通信を行うことと、
    複数の端末装置間における端末間通信のために、セミパーシステントスケジューリングにおけるリソースを割り当て、前記リソースの割り当てに関する制御情報が、前記無線通信を介して前記端末装置に送信されるように制御することと、
    前記端末装置から当該端末装置の位置情報を取得することと、
    を含み、
    前記リソースの割り当てでは、取得した前記端末装置の位置情報に応じた所定のリソースプールから、当該端末装置に対して前記リソースが割り当てられる、通信方法。
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