JP6572583B2 - 回動装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、プリンタ等の各種機器に設けられる回動装置に関する。
スキャン機能を有する複合機では、プリント機能を有するプリンタ部上に、スキャン機能を有するスキャナ部を、回動アームによって上下方向に回動可能に支持する構成が知られている。回動アームは、一方の端部がプリンタ部に回動可能に支持され、他方の端部がスキャナ部に回動可能に支持される。このような複合機では、回動アームの端部をプリンタ部に容易に組み付けることができる回動装置が要望されている。
特許文献1には、略真円形状の第1孔と、導入溝としての切り欠き部とを有する軸受け部がフレームに設けられて、断面が長円形状の回動軸が軸受け部の第1孔内に嵌合された回動装置が開示されている。この回動装置では、回動軸が軸受け部における導入溝を通過して、第1孔内に回転可能に嵌合される。これにより、回動軸が軸受け部に容易に組み付けることができる。フレームに支持された回動軸には回動部材が取り付けられる。
特開2001−72275号公報
特許文献1の構成では、回動軸が、軸受け部の孔部内に嵌合されたことを目視によって確認することができる。しかし、軸受け部が容易に目視できないような位置に設けられる場合には、回動軸が孔部内に嵌合されたことを確認することが容易でないという問題がある。
特に、プリンタ部に対してスキャナ部が回動アーム(回動部材)によって支持される構成の複合機の場合には、回動アームが、プリンタ部に設けられた一対のフレームの間において支持される場合がある。この場合、特許文献1に開示された回動装置の構成を採用すると、回動軸が軸受け部の孔部内に嵌合されたことを目視によって確認できないおそれがある。このため、回動軸が軸受け部の孔部内に完全に嵌合されていない状態(回動軸の一部が導入溝に位置している状態)で回動アームが回動されると、回動アームあるいはフレームが破損することになる。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、回動部材が所定の状態に組み付けられたことを容易に確認できる回動装置を提供することにある。
(1) 本発明に係る回動装置は、間隔を空けて配置された第1壁及び第2壁を有する本体と、当該第1壁及び第2壁の間で当該第1壁に対向して回動可能に支持された装着状態、及び上記本体から離間された脱抜状態に着脱可能な回動部材と、を具備する回動装置であって、上記装着状態において、相互に対向する上記第1壁の面及び上記回動部材の面のいずれか一方である第1面から突出して設けられた軸体と、他方の面である第2面に設けられた軸受け部と、を具備しており、上記軸体は、上記第1面に沿った断面形状が、第1方向に沿った第1長さの直径を有する円の一部を有し、且つ上記第1方向と直交する第2方向に沿った第2長さが上記第1長さよりも短く、上記軸受け部は、上記装着状態において上記軸体が回動可能な状態で挿入される内部空間と、上記内部空間と外部とを連通しており、上記軸体における上記第1長さよりも短く、且つ上記第2長さよりも長い幅を有し、上記装着状態において上記第2面と、当該第2面に交差する第3面との両方に開口する開口部と、上記開口部を区画する面であって、上記装着状態において上記軸体の突出端よりも上記第2面に近い第4面と、を有する。
この構成によれば、本体に対して脱抜状態の回動部材を本体に組み付ける際に、軸受け部の開口部内に軸体が嵌合した状態で、軸体に沿って軸受け部を移動させると、軸体は、開口部を区画する第4面を乗り越えて、軸受け部の内部空間に挿入される。この場合、軸体が、第4面を乗り越えるときに軸体に加わる抵抗の変化が作業者に伝達されることにより、あるいは、第4面を乗り越えるときに音が発生する場合にはその音を作業者が聞くことにより、作業者は、内部空間内に軸体が挿入されたことを容易に認識できる。
(2) 好ましくは、上記軸受け部は、上記開口部における上記内部空間と反対において上記第4面と連続し、かつ上記内部空間から離れるに従って上記第2面から遠くなるように傾斜するテーパ面を更に有する。
この構成によれば、軸受け部を軸体に組み付けるときに、開口部内に嵌合されて軸受け部に対して相対的に移動する軸体はテーパ面に案内される。これにより、軸体は第4面を円滑に乗り越えることができる。
(3) 好ましくは、上記第4面は、上記開口部が上記内部空間に連通する部分の全域にわたって設けられている請求項1又は2に記載の回動装置。
これにより、軸体が第4面を乗り越えるときに、軸体に加わる抵抗の変化が大きく、作業者は、その変化を確実に捉えることができる。また、軸受け部の内部空間内に挿入された軸体が内部空間から抜け出ることを抑制できる。
(4) 好ましくは、上記軸受け部は、上記第4面と連続し、且つ上記内部空間と向き合う第5面を更に有しており、当該第5面は、上記軸受け部の内部空間に沿って湾曲している。
これにより、軸受け部の内部空間内に挿入された軸体は円滑に回動される。
(5) 好ましくは、上記軸体の上記断面形状は、上記第1長さを直径とする円の一部が、上記第1方向に平行な直線によって切り欠かれた形状である。
これにより、軸受け部の開口部内に軸体を嵌合させた状態で、軸受け部を軸体に沿って円滑に移動させることができる。
(6) 好ましくは、上記軸体の上記断面形状は、2本の上記直線によって上記円の一部が切り欠かれた小判形状である。
これにより、軸体に嵌合された軸受け部を、より一層円滑に軸体に沿って移動させることができる。
(7) 好ましくは、上記軸受け部の上記内部空間は、底面を有する凹形状である。
これにより、軸体が軸受け部の内部空間に挿入されると、軸体が、第4面を乗り越えるときに軸体に加わる抵抗の変化が作業者に確実に伝達される。
(8) 好ましくは、上記脱抜状態の上記回動部材は、上記軸体に対して、上記軸体の上記第2方向が上記開口の幅に沿った状態で、当該軸体が上記軸受け部の上記内部空間に進入する向きへ相対的に移動されることによって、当該軸体が上記第4面を乗り越えて上記軸受け部の上記内部空間に挿入されることにより上記装着状態となる。
これにより、軸体に対する軸受け部の組み付けが容易になる。
(9) 好ましくは、上記軸体の突出端と上記第1面との距離は、上記装着状態における上記第4面と上記第1面との距離より大きく、上記第1壁又は上記第2壁の少なくともいずれか一方は、上記軸体が上記第4面を乗り越えるときに他方から離れる方向へ弾性変形する。
この場合も、軸体に対する軸受け部の組み付けが容易になる。
(10) 好ましくは、上記本体は、プリント機能を有するものであり、上記本体の上方にスキャン機能を有するスキャナ部が回動可能に接続されており、上記回動部材における上記軸受け部と反対の端部は、上記スキャナ部に接続されている。
これにより、プリント機能を有する本体に対するスキャナ部の組み付けが容易になる。
(11) 好ましくは、上記スキャナ部が上記本体に対して回動可能な範囲において、上記軸体の上記第2方向が上記開口部に沿うことがない。
これにより、プリント機能を有する本体からスキャナ部が離脱するおそれがない。
(12) 好ましくは、上記軸体が上記第1壁に設けられ、上記軸受け部が上記回動部材に設けられている。
これにより、軸体及び軸受け部を容易に形成することができる。
本発明によれば、回動装置において、回動部材が所定の状態に組み付けられたことを容易に確認できる。
図1は、複合機に設けられたハウジング13の斜視図である。 図2は、図1に示されたハウジング13を、図1の斜視図とは幅方向9の逆方向から見た斜視図である。 図3は、図1及び図2に示されたハウジング13の平面図である。 図4は、図3のA−A線における断面図である。 図5は、図3のB−B線における断面図である。 図6は、図3のC−C線における断面図である。 図7は、軸体24に対して軸受け部32を組み付ける前の状態の模式図である。 図8は、軸受け部32の斜視図である。 図9は、軸受け部32を軸体24に組み付けるときの動作を説明するための外フレーム21及び内フレーム22の横断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[複合機]
図1及び図2は、本発明の回動装置が設けられた複合機の本体であるプリンタ部11に設けられるハウジング13の斜視図である。ハウジング13は、プリンタ部11の外郭の一部を構成しており、図1及び図2においては、ハウジング13以外のプリンタ部11の外郭を2点鎖線で示している。なお、以下の説明においては、図1の状態を基準として、上下方向7、前後方向8、左右方向9(以下においては「幅方向9」とする)が定義される。
プリンタ部11は、記録用紙等のシートに画像を記録するプリント機能を有する。プリンタ部11のハウジング13内には、シートの搬送機構、シートにインクジェット方式で画像を記録する記録部等が収容される。
プリンタ部11のハウジング13には、スキャン機能を備えたスキャナ部12(図1において2点鎖線で示す)が、回動アーム31(「回動部材」の一例)を有する回動装置30によって、上下方向7に回動可能に支持されている。
スキャナ部12は、原稿が載置されるコンタクトガラス、原稿送り機構、画像読取部等を有する。スキャナ部12は、コンタクトガラス上に載置された原稿、あるいは原稿送り機構によって搬送される原稿を画像読取部によって読み取る。
複合機は、スキャナ部12が下方に回動されて、プリンタ部11上に載置された状態で使用される。複合機のメンテナンス等に際しては、スキャナ部12は、プリンタ部11のハウジング13に対して上方に回動される。
[回動装置]
図1に示されるように、回動装置30の回動アーム31は、一方の端部(以下、「先端部」とする)が、スキャナ部12における幅方向9の左端に位置する側面部に、回動可能及び前後方向8にスライド可能に支持される。回動アーム31の他方の端部(以下、「基端部」とする)は、ハウジング13における幅方向9の左端部に支持される。
図3及び図6に示されるように、プリンタ部11のハウジング13は、幅方向9の左端に、それぞれが前後方向8に沿った垂直な状態で配置された外フレーム21(「第1壁」の一例)と、内フレーム22(「第2壁」の一例)とを有する。外フレーム21及び内フレーム22は、幅方向9に一定の間隔F1(図6)が空けられている。
回動アーム31の基端部は、外フレーム21と内フレーム22との間に挿入可能な厚さを有しており、その厚さD1は、外フレーム21と内フレーム22との間隔F1にほぼ等しくなっている。回動アーム31の基端部は、厚さ方向を外フレーム21と内フレーム22との幅方向9に一致させた状態で、外フレーム21と内フレーム22との間に挿入可能になっている。回動アーム31は、基端部が、外フレーム21と内フレーム22との間から離間された脱抜状態と、外フレーム21と内フレーム22との間において回動可能に支持された装着状態とに着脱可能になっている。
図6に示されるように、外フレーム21には、上端から一定の間隔を空けた位置に、前後方向8に沿った溝状のヒンジ部21Aが設けられている。外フレーム21におけるヒンジ部21Aよりも上方に位置する上部は、ヒンジ部21Aによって、内フレーム22から離れる方向に撓んだ状態に弾性変形可能になっている。
外フレーム21における弾性変形可能な上部には、回動アーム31の端部を、外フレーム21と内フレーム22との間で回動可能に支持する軸体24が設けられている。軸体24は、外フレーム21と内フレーム22との間に挿入される回動アーム31の基端部に対向する内面21B(「第1面」の一例)から内フレーム22に向かって突出している。軸体24の突出端27は、外フレーム21の内面21Bとは平行な平面になっている。軸体24の突出端27の平面は、外フレーム21の上部が撓んでいない状態では、外フレーム21から一定の距離F2だけ離れた位置において、内フレーム22に平行になっている。従って、軸体24の突出端27は、内フレーム22から距離F3(=F1−F2)だけ離れている。
図4に示されるように、軸体24における内面21Bに沿った断面形状は、長円形状になっている。軸体24の当該断面形状は、図7に拡大して示されるように、一定の直径L1の円板を、軸心から等しい距離だけ離れた位置において、相互に平行な2本の平面に沿って切り欠かれた小判形状(横長な円形状)に対応している。軸体24の突出端27における外形状も、図5に示されるように、同様の長円形状になっている。
従って、軸体24の突出端27の外形状は、それぞれが軸方向に沿った状態であって相互に平行になった一対の平面25と、曲率半径が等しい一対の円弧面26とによって囲まれている。軸体24における一対の円弧面26は、一定の直径L1の円筒形状の外周面の一部に対応している。従って、軸体24は、各平面25に沿った方向(以下、「第1方向」とする)の第1長さ(上記直径L1に相当)が、第1方向に直交する方向(以下、「第2方向」とする)に沿った第2長さL2よりも長い。図4及び図5に示されるように、外フレーム21に支持された軸体24は、平面25のそれぞれが、上下方向7に対して30°程度の角度で傾斜している。
図4及び図5に示されるように、回動アーム31の基端部には、軸体24が回動可能に挿入される内部空間33と、当該内部空間33と軸受け部32の周囲の外部とを連通する溝状の開口部35とを備えた軸受け部32が設けられている。
図8は、軸体24から脱抜された軸受け部32を拡大して示す斜視図である。図8に示されるように、軸受け部32の内部空間33は、回動アーム31の基端部における外フレーム21の内面21Bに対向する側壁面31A(「第2面」の一例)において円形状に開口する。
図8に示されるように、開口部35は、回動アーム31の側壁面31Aにおいて長方形状に開口し、また、回動アーム31の側壁面31Aに対して直交状態で交差する外壁面31B(「第3面」の一例)においても長方形状に開口する。外壁面31Bに設けられた開口は、外フレーム21と内フレーム22との間において下方に向けられている。
軸受け部32の内部空間33は、周囲の囲む内壁面33Aによって円筒形状に形成されており、底面33Bによって、内部空間33の開口とは軸方向の反対側の端部が区画されている。内壁面33Aは、ほぼ一定の直径L3(図7参照)を有し、開口部35とは連通口33Cを介して連通している。図7に示されるように、連通口33Cは、内壁面33Aの1/4周程度の周方向長さに形成されており、内部空間33の横断面の形状は、「C」字状になっている。内壁面33Aの直径L3は、軸体24における長手方向に沿った長さL1よりも長い。
図6及び図9に示されるように、底面33Bは、内部空間33が開口する回動アーム31の側壁面31Aに平行な平面であり、当該側壁面31Aから距離D2だけ離れている。
回動アーム31が外フレーム21と内フレーム22との間に装着される際には、軸受け部32の内部空間33に軸体24が挿入されて、軸体24の突出端27が、内部空間33の底面33Bに当接した状態になる。この場合、内部空間33の直径L3は、軸体24における第1方向に沿った長さL1よりも長いために、軸体24は、内部空間33内において回動可能になる。
図7に示されるように、開口部35は、回動アーム31の側壁面31Aとは直交状態で交差する一対の壁面35Aによって、幅寸法が規定されている。一対の壁面35Aは、開口部35の幅寸法に対応する一定の間隔L4を空けて相互に平行に配置されている。各壁面35Aにおける内部空間33に近接したそれぞれの端部は、連通口33Cにおける周方向の両側に位置する内壁面33Aにそれぞれ連続している。
図3及び図4に示されるように、一対の壁面35Aは、軸受け部32が設けられた回動アーム31の基端部が延びる方向に沿った直線CL1に対して75°程度の角度で傾斜している。
図7に示されるように、開口部35の幅寸法L4は、軸体24における短い長さの方向である第2方向に沿った第2長さL2よりも長くなっている。このため、軸体24は、軸体24の第2方向を、開口部35の幅方向に一致させると、開口部35内に嵌合可能である。このような状態では、軸受け部32と軸体24とは、第1方向に沿って相対移動可能になる。
軸受け部32には、開口部35における回動アーム31の側壁面31Aから最も遠くの端部を区画する溝底部35Bを有する。図8に示されるように、溝底部35Bは、開口部35の幅方向の全域と、当該幅方向とは直交する方向の全域とにわたって設けられている。溝底部35Bは、内部空間33の底面33Bから、回動アーム31の側壁面31Aに設けられた開口に向かって突出している。溝底部35Bにおける内部空間33に隣り合う部分の突出端は、開口部35の内部を区画する平坦な区画面35F(「第4面」の一例)になっている。
図6及び図9に示されるように、溝底部35Bの区画面35Fは、内部空間33の底面33Bに平行であり、回動アーム31の側壁面31Aから一定の距離D3だけ離れている。このため、内部空間33内に軸体24が挿入された状態では、溝底部35Bの区画面35Fは、内部空間33の底面33Bに当接した軸体24の突出端27よりも、回動アーム31の側壁面31Aに近くに位置している。
溝底部35Bには、内部空間33とは反対の回動アーム31の外壁面31Bに近接した位置には、開口部35の内部を区画するテーパ面35Gが設けられている。テーパ面35Gは、区画面35Fに対して内部空間33から離れる向きに連続して延出しており、内部空間33から離れるに従って、回動アーム31の側壁面31Aから遠くなるように傾斜している。
さらに、溝底部35Bは、内部空間33と向き合う側面35E(「第5面」の一例)を有している。側面35Eは、内部空間33の内壁面33Aに沿って湾曲しており、内部空間33の底面33B及び溝底部35Bの区画面35Fに連続している。
[回動装置の組み立て]
このような構成の回動装置30は、作業者が、回動アーム31の軸受け部32を、軸体24に組み付けることにより、回動アーム31が軸体24に対して回動可能に支持された装着状態になる。
この場合、作業者は、回動アーム31における軸受け部32以外の部分を把持して、軸受け部32の内部空間33が開口する回動アーム31の側壁面31Aが、外フレーム21における内面21Bに対向される。また、作業者による回動アーム31の操作によって、軸受け部32における開口部35の幅方向が、軸体24の長手方向に沿った状態とされる。このような状態で、図9に示されるように、軸受け部32を、外フレーム21と内フレーム22との間に挿入する。
次いで、軸受け部32の開口部35内に軸体24が挿入されるように、回動アーム31が操作されて、軸受け部32を軸体24の長手方向に沿って移動させる。この場合、軸受け部32の開口部35における各壁面35Aの間隔L4が、軸体24の長手方向と直交する方向の第2長さL2よりも長くなっているために、軸体24が軸受け部32の開口部35内に挿入される。
さらに、軸受け部32を、軸体24の長手方向に沿って移動させると、開口部35における溝底部35Bのテーパ面35Gが、軸体24における長手方向の一端部に当接する。これにより、軸体24は、テーパ面35Gに案内されて、内フレーム22から離れる方向に移動し、図9に示されるように、外フレーム21は撓んだ状態に弾性変形する。
このような状態で、さらに、軸受け部32を軸体24の長手方向に沿って移動させると、軸体24の突出端27が、開口部35の区画面35Fに当接した状態になる。このような状態では、外フレーム21の上部は、内フレーム22から最も離れた状態に撓む。
その後、軸受け部32が軸体24の長手方向に沿って移動されると、軸体24の突出端27が、開口部35の区画面35Fを乗り越え、区画面35Fによる軸体24の押圧状態が解消される。これにより、外フレーム21の上部の弾性変形が解消されて外フレーム21の撓みが解消される。その結果、軸体24は、軸受け部32の内部空間33内に挿入される。
この場合、外フレーム21の上部における撓みが解消されると、軸体24に加わる抵抗が減少する。これにより、回動アーム31を操作する作業者は、当該振動を、回動アーム31を介して感知することによって、軸体24が内部空間33内に挿入されたことを確実に認識できる。また、外フレーム21の上部若しくは軸体24の振動により振動音が発生する場合には、この振動音を聞くことによっても、内部空間33内に軸体24が挿入されたことを認識できる。これにより、作業者は、回動アーム31の軸受け部32が軸体24に正確に組み付けられたものと判断して、当該組み付け作業を終了する。
このようにして組み立てられた回動装置30は、軸受け部32の内部空間33における直径L3が、軸体24の長手方向に沿った長さよりも長い。これにより、軸受け部32の内部空間33内に挿入された軸体24は、内部空間33内において回動可能に支持される。このために、スキャナ部12をプリンタ部11のハウジング13に対して上下方向7に回動させると、軸体24に対して軸受け部32が回動し、スキャナ部12はプリンタ部11のハウジングに対して円滑に回動される。
また、プリンタ部11のハウジング13に対してスキャナ部12が回動される範囲では、軸体24における第1方向(長手方向)の一方の端部が、軸受け部32の開口部35に沿うことがない。長さL1は、幅寸法L4より長いので、プリンタ部11に対してスキャナ部12が回動される場合に、軸受け部32の開口部35から軸体24が抜け出るおそれがない。従って、スキャナ部12はプリンタ部11に対する回動時に、プリンタ部11から離脱するおそれがない。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、開口部35内に軸体24を嵌合させて、軸体24に沿って軸受け部32を移動させると、軸体24は、溝底部35Bの区画面35Fを乗り越えることにより、軸受け部32の内部に挿入される。この場合、軸体24が、開口部35の区画面35Fを乗り越えるときに、軸体24に加わる抵抗が減少する。これにより、回動アーム31を操作する作業者は、内部空間33内に軸体が挿入されたことを容易に確認できる。
軸受け部32の溝底部35Bは、開口部35における内部空間33とは反対において、区画面35Fに連続するテーパ面35Gを有し、このテーパ面35Gが内部空間33から離れるにつれて外フレーム21から離れるように傾斜している。これにより、開口部35内に嵌合されて移動する軸体24は、テーパ面35Gに案内されるために、溝底部35Bの区画面35Fを容易に乗り越えることができる。
溝底部35Bの区画面35Fは、開口部35における開口幅の全域にわたって設けられている。これにより、軸体24に加わる抵抗変化を大きくすることができる。また、内部空間33内に挿入された軸体24が内部空間33から抜け出ることを抑制できる。
軸受け部32の溝底部35Bは、区画面35Fに対して軸受け部32の内部空間33と向き合う側面35Eを有しており、側面35Eは、軸受け部32の内部空間33に沿って湾曲している。これにより、内部空間33内に挿入された軸体24が円滑に回動される。
軸体24は、第1長さの直径の円を、第1方向に平行な円によって切り欠かれた形状である。これにより、軸受け部32内に軸体24が嵌合された状態で、軸体24に沿って軸受け部32を、より一層円滑に移動させることができる。
軸受け部32の内部空間33は、底面33Bを有する凹形状である。これにより溝底部35Bの形成が容易になる。
回動アーム31は、軸体24に対して、軸体24の第2方向が開口部35の幅に沿った状態で、軸体24が軸受け部32の内部空間33に進入する向きへ相対的に移動されることによって、区画面35Fを乗り越えて軸受け部32の内部空間33に挿入される。これにより、軸体24に対して軸受け部32を容易に組み付けることができる。
外フレーム21は、軸体24が区画面35Fを乗り越えるときに内フレーム22から離れる方向へ弾性変形する。この場合も、軸体24に対して軸受け部32を容易に組み付けることができる。
プリンタ部11は、プリント機能を有するものであり、プリンタ部11の上方にスキャン機能を有するスキャナ部12が回動可能に接続されており、回動アーム31における軸受け部32と反対の端部は、スキャナ部12に接続されている。これにより、プリンタ部11に対するスキャナ部12の組み付けが容易になる。
スキャナ部12がプリンタ部11に対して回動可能な範囲において、軸体24の第2方向が開口部35に沿うことがない。これにより、プリンタ部11からスキャナ部が離脱することが抑制される。
軸体24は、外フレーム21に設けられ、軸受け部32は回動アーム31に設けられている。これにより、軸体24及び軸受け部32を容易に形成することができる。
[変形例]
上記実施形態では、軸体24は、外フレーム21に設けられ、軸受け部32は回動アーム31に設けられる構成であったが、軸受け部32を外フレーム21に設け、軸体24を回動アーム31に設ける構成としてもよい。
さらに、軸体24は、外フレーム21に設けられる構成であったが、内フレーム22に設けられる構成であってもよい。
また、溝底部35Bにテーパ面35Gが設けられていない構成であってもよい。
さらに、溝底部35Bは、開口部35の幅方向の全域と、当該幅方向とは直交する方向の全域とにわたって設けられている必要はなく、開口部35が内部空間33に連通する部分の全域にわたって設けられていればよい。
また、軸体24の断面構造も、上記構成に限定されるものではなく、軸受け部32内において回転可能であればよい。
さらに、軸受け部32は、内壁面33Aと底面33Bとによって囲まれた凹部である必要はなく、底面33Bが設けられていない貫通孔であってもよい。
また、本発明の回動装置30は、複合機10におけるスキャナ部12に第1壁及び第2壁が設けられている場合にも、適用できる。
本発明の回動装置30は、複合機10におけるプリンタ部11にスキャナ部12が回動可能に支持する構成に限らず、第1壁と第2壁との間に回動部材が支持される構成の各種装置に適用できる。
10・・・・複合機
11・・・・プリンタ部(本体)
12・・・・スキャナ部
21・・・・外フレーム(第1壁)
21A・・・ヒンジ部
21B・・・内面(第1面)
22・・・・内フレーム(第2壁)
24・・・・軸体
24・・・・軸体
31・・・・回動アーム(回動部材)
31A・・・側壁面(第2面)
31B・・・外壁面(第3面)
32・・・・軸受け部
33・・・・内部空間
33A・・・内壁面
33B・・・底面
33C・・・切り欠き部
35・・・・開口部
35A・・・壁面
35B・・・底部
35E・・・側面(第5面)
35F・・・区画面(第4面)
35G・・・テーパ面

Claims (11)

  1. 間隔を空けて配置された第1壁及び第2壁を有する本体と、当該第1壁及び第2壁の間で当該第1壁に対向して回動可能に支持された装着状態、及び上記本体から離間された脱抜状態に着脱可能な回動部材と、を具備する回動装置であって、
    上記装着状態において、相互に対向する上記第1壁の面及び上記回動部材の面のいずれか一方である第1面から突出して設けられた軸体と、他方の面である第2面に設けられた軸受け部と、を具備しており、
    上記軸体は、上記第1面に沿った断面形状が、第1方向に沿った第1長さの直径を有する円の一部を有し、且つ上記第1方向と直交する第2方向に沿った第2長さが上記第1長さよりも短く、
    上記軸受け部は、
    上記装着状態において上記軸体が回動可能な状態で挿入される内部空間と、
    上記内部空間と外部とを連通しており、上記軸体における上記第1長さよりも短く、且つ上記第2長さよりも長い幅を有し、上記装着状態において上記第2面と、当該第2面に交差する第3面との両方に開口する開口部と、
    上記開口部を区画する面であって、上記装着状態において上記軸体の突出端よりも上記第2面に近い第4面と、を有する回動装置。
  2. 上記軸受け部は、上記開口部における上記内部空間と反対において上記第4面と連続し、かつ上記内部空間から離れるに従って上記第2面から遠くなるように傾斜するテーパ面を更に有する請求項1に記載の回動装置。
  3. 上記第4面は、上記開口部が上記内部空間に連通する部分の全域にわたって設けられている請求項1又は2に記載の回動装置。
  4. 上記軸受け部は、上記第4面と連続し、且つ上記内部空間と向き合う第5面を更に有しており、当該第5面は、上記軸受け部の内部空間に沿って湾曲している請求項1から3のいずれかに記載の回動装置。
  5. 上記軸体の上記断面形状は、上記第1長さを直径とする円の一部が、上記第1方向に平行な直線によって切り欠かれた形状である請求項1から4のいずれかに記載の回動装置。
  6. 上記軸体の上記断面形状は、2本の上記直線によって上記円の一部が切り欠かれた小判形状である請求項5に記載の回動装置。
  7. 上記軸受け部の上記内部空間は、底面を有する凹形状である請求項1から6のいずれかに記載の回動装置。
  8. 上記脱抜状態の上記回動部材は、上記軸体に対して、上記軸体の上記第2方向が上記開口の幅に沿った状態で、当該軸体が上記軸受け部の上記内部空間に進入する向きへ相対的に移動されることによって、当該軸体が上記第4面を乗り越えて上記軸受け部の上記内部空間に挿入されることにより上記装着状態となる請求項1から7のいずれかに記載の回動装置。
  9. 上記本体は、プリント機能を有するものであり、
    上記本体の上方にスキャン機能を有するスキャナ部が回動可能に接続されており、
    上記回動部材における上記軸受け部と反対の端部は、上記スキャナ部に接続されている請求項1からのいずれかに記載の回動装置。
  10. 上記スキャナ部が上記本体に対して回動可能な範囲において、上記軸体の上記第2方向が上記開口部に沿うことがない請求項に記載の回動装置。
  11. 上記軸体が上記第1壁に設けられ、上記軸受け部が上記回動部材に設けられている請求項1から10のいずれかに記載の回動装置。
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