JP6571855B1 - スライド式扉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉装置を大型化することなく、ロボットのアーム等を開閉領域に安全に通す。【解決手段】スライド式扉装置は、2本のフレーム部材と、奥行方向に並べて配置された複数の扉部材と、駆動装置と、伝達部と、を備える。駆動装置は、各扉部材のうちの1つに連結されたスライダ部と、駆動力が入力されている状態でスライダ部を保持するブレーキが解除され駆動力が入力されていない状態で前記ブレーキが動作するブレーキ機構と、を有する。2本のフレーム部材の上端部間は他の部材で接続されておらず上方へ向かって開放されている。スライド式扉装置は、スライダ部と共に各扉部材が下降することで開放状態となり、スライダ部と共に各扉部材が上昇することで閉鎖状態となる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、スライド式扉装置に関する。
工作機械やロボットを用いた製造現場では、安全性等を考慮して、機械やロボット等の動作領域と人の作業領域とを開閉可能に仕切るため、例えばスライド式の扉装置を設けることがある。この場合、機械やロボットの周囲に人が存在しないことを条件として、機械やロボットは、扉装置を越えて2つの領域間に跨って動作することもある。この場合、扉装置によって開かれた領域(以下、開閉領域と称する)に、例えばロボットのアーム等を扉装置に接触させることなく安全に通すためには、開閉領域を十分に広く確保することが好ましい。しかしながら従来の扉装置は、スライドする扉部材の周囲がフレーム等で囲われているため、開閉領域がそのフレーム等によって制限されてしまう。そのため、開閉領域を十分に広く確保することが難しく、開閉領域を広く確保しようとすると扉装置全体が大型化してしまう。
特開2001−349044号公報
そこで、大型化を抑制しつつロボットのアーム等を開閉領域に安全に通すことができるスライド式扉装置を提供する。
実施形態のスライド式扉装置は、上下方向に長く構成されて幅方向に相互に離間して配置された2本のフレーム部材であって、前記フレーム部材の長手方向に沿ってかつ奥行方向に並べて設けられた複数の溝部を有し、各前記フレーム部材の前記溝部が対向するように配置された2本の前記フレーム部材と、2本の前記フレーム部材の間に設けられ前記溝部に沿って案内されて上下方向へ移動可能に構成され前記奥行方向に並べて配置された複数の扉部材と、前記フレーム部材の長手方向に沿って移動可能であって複数の前記扉部材のうち奥行方向の最も外側の前記扉部材に連結されたスライダ部と、駆動力が入力されている状態で前記スライダ部を保持するブレーキが解除され駆動力が入力されていない状態で前記ブレーキが動作するブレーキ機構と、を有する駆動装置と、前記奥行方向に隣接する2つの前記扉部材において、前記スライダ部側に設けられた一方の前記扉部材が上昇してその一方の前記扉部材の下端部が他方の前記扉部材の上端部に達した場合に一方の前記扉部材の下端部と他方の前記扉部材の上端部とを連結して一方の前記扉部材の上昇方向への移動を他方の前記扉部材に伝達することで一方の前記扉部材と他方の前記扉部材とを共に上昇させる伝達部と、を備える。2本の前記フレーム部材の上端部間は他の部材で接続されておらず上方へ向かって開放されている。前記スライダ部と共に各前記扉部材が下降することで開放状態となり、前記スライダ部と共に各前記扉部材が上昇することで閉鎖状態となる。
一実施形態によるスライド式扉装置の一例について開状態を示す正面図 一実施形態によるスライド式扉装置の一例について開状態を示す側面図 一実施形態によるスライド式扉装置の一例を示す平面図 一実施形態によるスライド式扉装置の一例について、水平面で切断したスライド式扉装置を部分的に拡大して示す断面図 一実施形態によるスライド式扉装置の一例について、扉部材の開閉動作を示す側面図(その1) 一実施形態によるスライド式扉装置の一例について、扉部材の開閉動作を示す側面図(その2) 一実施形態によるスライド式扉装置の一例について、扉部材の開閉動作を示す側面図(その3) 一実施形態によるスライド式扉装置の一例について、扉部材の開閉動作を示す側面図(その4) 一実施形態によるスライド式扉装置の一例について閉状態を示す正面図 一実施形態によるスライド式扉装置の一例について閉状態を示す側面 一実施形態によるスライド式扉装置について、エア回路の一例を示す図 一実施形態によるスライド式扉装置について、シリンダ用ソレノイドバルブ及びブレーキ用ソレノイドバルブの動作内容の一例を示す図 一実施形態によるスライド式扉装置について、各構成のフローチャートの一例を示す図 一実施形態によるスライド式扉装置の使用態様の一例を示す側面図
以下、図面を参照して一実施形態について説明する。
実施形態のスライド式扉装置10(以下、扉装置10と称する)は、図1に示すように、扉装置10の上部側に設けられた開閉領域Sを開閉するための装置である。なお、開閉領域Sは、図1の二点鎖線で示した領域である。扉装置10は、例えば高さが約2m程度又はそれ以上であり、幅が約1m程度に設定されている。
扉装置10は、図1及び図2に示すように、フレーム部材20と、複数この場合3つの扉部材30と、駆動装置40と、を備える。2本のフレーム部材20は、重力方向に沿って上下方向に長く構成されており、扉装置10の幅方向に相互に離間して配置されている。なお、以下の説明では、図1等に示すように扉装置10の正面から見て左右方向を幅方向とし、図2等に示すように幅方向に対して直角方向でかつ上下方向に対して直角方向を扉装置10の奥行方向と称する。
フレーム部材20は、アルミ製であって、例えば図4に示すように水平方向に切った断面が奥行方向に長い長方形状に形成されている。フレーム部材20の下端部は、固定部材11を介して設置面に対してアンカー等によって固定されている。2本のフレーム部材20の上端部は、他の部材によって相互に接続されていない。これにより、相互に離間して配置された2本のフレーム部材20の間は、上方へ向かって開放されている。
フレーム部材20は、図2及び図4等に示すように、複数の溝部21を有している。各溝部21は、フレーム部材20の長手方向に沿って形成されており、相互に平行に配置されている。各溝部21は、扉装置10の奥行方向に等間隔に配置されている。2本のフレーム部材20は、この溝部21が対向するように配置されている。
本実施形態の場合、各フレーム部材20は、相互に対向する溝部21として4つの溝部211、212、213、214を有している。この場合、4つの溝部211〜214をそれぞれ区別する場合は、第1溝部211、第2溝部212、第3溝部213、及び第4溝部214と称する。なお、本実施形態の場合、溝部21は、図4に示すように幅方向の両側の面及び奥行方向の両側の面にそれぞれ1つ以上設けられているが、これに限らず、少なくとも幅方向の内側面に設けられていれば良い。
扉部材30は、全体として矩形の板状に構成されており、開閉領域Sを開閉する。本実施形態の場合、扉装置10は、3つの扉部材30によって多段的に開閉領域Sを開閉する。すなわち、扉装置10は、複数の扉部材30を備えた多段式に構成されている。
扉部材30は、図3等にも示すように、2本のフレーム部材20の間に設けられている。この場合、図4等に示すように、対向する1対の溝部21に対応して1つの扉部材30が設けられており、これにより奥行方向に並べて配置されている。各扉部材30は、対応する溝部21に沿って案内されて上下方向へ移動可能に構成されている。
本実施形態の場合、扉部材30は、枠体31と、板材32と、ローラー33と、を有している。枠体31は、例えばアルミ製の部材であって、断面が矩形の筒又は棒状に構成されている。枠体31は、全体として矩形の枠状に構成されており、扉部材30の外殻を構成している。板材32は、例えばアクリル板等の透明な部材であって、枠体31に設けられている。なお、板材32は、扉装置10が保護の象としている物体の通過を規制することができれば、アクリル板に限られない。板材32は、反対側が透過して見える必要があれば例えばいわゆるパンチングメタルやワイヤーメッシュ等で構成しても良いし、反対側が透過して見える必要がなければ例えば不透明の樹脂板や金属板等で構成しても良い。
ローラー33は、扉部材30の周囲のうちフレーム部材20の溝部21に対向する辺部分つまり上下方向に延びる左右の辺部に設けられている。ローラー33は、例えば樹脂製又は金属製で構成されている。ローラー33は、枠体31に設けられており、枠体31の左右の辺部から幅方向の外側へ突出しており、溝部21に挿入されている。扉部材30は、ローラー33が溝部21に案内されることで、溝部21に沿って上下方向へつまりフレーム部材20の長手方向に沿って移動することができる。
なお、以下の説明において3つの扉部材30を区別する場合は、それぞれ第1溝部211に設けられているこの場合、4つの溝部211〜214をそれぞれ区別する場合は、第1溝部211に設けられたものを第1扉部材301と称し、第2溝部212に設けられたものを第2扉部材302と称し、第3溝部213に設けられたものを第3扉部材303と称する。
また、扉装置10は、図1及び図2に示すように、固定壁12を備えている。固定壁12は、2本のフレーム部材20の間に設けられており、移動不可となるように固定されている。本実施形態場合、固定壁12は、対向する各溝部21のうち扉部材30が設けられていない溝部21、この場合、第4溝部214に沿って設けられている。固定壁12は、例えば扉部材30と同様に枠体121と、板材122と、を有している。そして、固定壁12は、高さ方向の寸法が、扉部材30よりも大きく設定されており、各扉部材30が上昇した際に開口する部分、つまり図2に示す下部領域Lを覆っている。なお、固定壁12は、必ずしも第4溝部214に設ける必要はなく、単なる板部材で構成してフレーム部材20の奥行方向の面に固定しても良い。
駆動装置40は、各扉部材30を上下方向に移動させて開閉領域Sを開閉させるための装置である。この場合、扉装置10は、各扉部材30がそれぞれ上昇している場合に開閉領域Sが閉鎖された閉状態となり、各扉部材30がそれぞれ下降している場合に開閉領域Sが開放された開状態となる。
駆動装置40は、例えばエア駆動式のブレーキ付きロッドレスシリンダで構成されている。駆動装置40は、全体として上下方向に長く形成されており、フレーム部材20の長手方向に沿ってつまり溝部21の延伸方向に沿って設けられている。駆動装置40は、図1等に示すように、扉装置10を正面から見た場合において、各扉部材30の移動方向の延長線上の領域の外側、つまり開閉領域Sの幅方向の外側に設けられている。扉装置10を正面から見た場合において、開閉領域S内及び開閉領域Sを上方へ延長した領域内に、駆動装置40は存していない。
駆動装置40は、スライダ部41と、ブレーキ機構42と、を有している。スライダ部41は、エアの供給を受けることで、フレーム部材20の長手方向つまり溝部21の延伸方向に沿って移動可能に構成されている。スライダ部41は、連結部材13を介して、複数の扉部材30のうち奥行方向の最も外側の扉部材30、この場合、第1扉部材301に連結されている。これにより、スライダ部41の移動に連動して、第1扉部材301も移動する。
また、扉装置10は、図5から図8に示すように、伝達部14を備えている。伝達部14は、奥行方向に隣接する2つの扉部材30間において、一方の扉部材30の上昇方向への移動を他方の扉部材30へ伝達する機能を有する。本実施形態の場合、伝達部14は、例えばL字状に曲げて構成されたステーで構成されている。伝達部14は、奥行方向に隣接する2つの扉部材30間のうち、奥行方向においてスライダ部41とは反対側の扉部材30の上端部に固定されている。そして、伝達部14の一部分は、スライダ部41側の扉部材30における枠体31の内側の領域内に位置している。
本実施形態の場合、伝達部14は、3つの扉部材30のうち、第2扉部材302及び第3扉部材303に設けられている。第2扉部材302に設けられた伝達部14は、第1扉部材301の上昇方向への移動を第2扉部材302に伝達する。また、第3扉部材303に設けられた伝達部14は、第2扉部材302の上昇方向への移動を第3扉部材303に伝達する。
この場合、図5に示すように扉装置10を開状態から閉状態に切り替えるためにスライダ部41の上昇が開始されると、図6に示すようにスライダ部41の上昇に連動して第1扉部材301も上昇を開始する。このとき、第2扉部材302及び第3扉部材303は、第1扉部材301に連結されていないため上昇しない。
そして、第1扉部材301及び第2扉部材302のうちスライダ部41側に設けられた第1扉部材301が上昇して第1扉部材301の下端部が第2扉部材302の上端部に達すると、第2扉部材302に設けられた伝達部14が第1扉部材301の枠体31の下端部に係止される。すると、第1扉部材301の下端部と第2扉部材302の上端部とが連結されて、第1扉部材301の上昇方向への移動が第2扉部材302に伝達される。これにより、第1扉部材301と第2扉部材302とが共に上昇する。
その後、第1扉部材301及び第2扉部材302が更に上昇して第2扉部材302の下端部が第3扉部材303の上端部に達すると、第3扉部材303に設けられた伝達部14が第2扉部材302の枠体31の下端部に係止される。すると、第2扉部材302の下端部と第3扉部材303の上端部とが連結されて、第2扉部材302の上昇方向への移動が第3扉部材303に伝達される。これにより、第1扉部材301と第2扉部材302と第3扉部材303とが共に上昇する。
そして、スライダ部41が上昇端まで移動して停止すると、第1扉部材301と第2扉部材302と第3扉部材303との上昇方向への移動が停止して、各扉部材301〜303によって開閉領域Sが閉鎖される。
また、扉装置10を閉状態から開状態に切り替える際の動作は、上述したものつまり閉状態から開状態に切り替える際の動作とは概ね逆の動作となる。すなわち、扉装置10を閉状態から開状態に切り替えるためにスライダ部41の下降が開始されると、詳細は図示しないがスライダ部41の下降に連動して第1扉部材301も下降を開始する。このとき、第3扉部材303及び第2扉部材302の上端部は、それぞれ伝達部14を介して第2扉部材302及び第1扉部材301の下端部に支持されている。このため、第3扉部材303及び第2扉部材302は、図8に示すように、その自重によってスライダ部41及び第1扉部材301と共に下降する。
そして、スライダ部41が更に下降すると、図8〜図5の順に示すように、第3扉部材303と第2扉部材302との連結、及び第2扉部材302と第1扉部材301との連結が順次解消され、各扉部材301〜303がそれぞれの下降端まで移動する。これにより、各扉部材301〜303が、扉装置10の下部に収納されて開閉領域Sが開放される。
なお、第3扉部材303及び第2扉部材302が何らかの要因で自重によって下降しない場合であっても、第2扉部材302の枠体31の上部の内側部分、及び第1扉部材301の枠体31の上部の内側部分が、それぞれ第3扉部材303に設けられた伝達部14及び第2扉部材302に設けられた伝達部14を下方へ押し込まれる。これにより、第3扉部材303及び第2扉部材302は、第1扉部材301及びスライダ部41と共に下降することができる。
ブレーキ機構42は、ブレーキシャフト421と、ブレーキ部422と、を有している。ブレーキシャフト421は、スライダ部41の進行方向つまり上下方向に沿って設けられており、ブレーキ部422に通されている。ブレーキ部422は、ブレーキシャフト421上を摺動する。また、ブレーキ部422は、スライダ部41に連結されており、スライダ部41と一体的にかつブレーキシャフト421に沿って移動可能に構成されている。
ブレーキ機構42は、ブレーキ部422がブレーキシャフト421を挟持することでブレーキが動作し、これによりスライダ部41を現在の位置に保持する。また、ブレーキ機構42は、ブレーキ部422がブレーキシャフト421の挟持を開放することでブレーキが解除され、これによりスライダ部41が移動可能になる。ブレーキ機構42は、例えば外部のエア等の駆動力の供給を受けて動作する。ブレーキ機構42は、駆動力が入力されている状態ではブレーキが解除され、駆動力が入力されていない状態でブレーキが動作する。
また、扉装置10は、閉端センサ15及び開端センサ16を備えている。閉端センサ15及び開端センサ16は、扉部材30の位置を検出するためのものであり、例えば近接センサ等で構成されている。本実施形態の場合、各扉部材301〜303は連動して移動する。そして、第1扉部材301が閉鎖位置つまり上端に位置している場合には他の扉部材302、303もそれぞれの閉鎖位置に位置している。また、第1扉部材301が開放位置つまり下端に位置している場合には他の扉部材302、303もそれぞれの開放位置につまり下端に位置している。
そのため、本実施形態においては、第1扉部材301の開閉状態を検出すれば足りるため、閉端センサ15及び開端センサ16は、いずれも第1扉部材301に対応して設けられている。この場合、閉端センサ15は、第1扉部材301の上昇端に設けられており、開端センサ16は、第1扉部材301の下降端に設けられている。
次に、図11を参照して扉装置10のエア回路について説明する。
扉装置10は、図11に示すように、スライダ用ソレノイドバルブ51と、ブレーキ用ソレノイドバルブ52と、チェック弁付き流量調整弁53、54と、チェック弁付き減圧弁55と、を備えている。スライダ用ソレノイドバルブ51は、エア供給源60から供給されるエアを駆動装置40の図示しないシリンダ機構に供給し、スライダ部41の駆動を制御する。
スライダ用ソレノイドバルブ51は、例えば3ポジション5ポートのダブルソレノイドバルブである。2つの出力ポート511、512のうち一方の出力ポート511は駆動装置40の上部側のシリンダポート401に接続されており、他方の出力ポート512は駆動装置40の下部側のシリンダポート402に接続されている。
スライダ用ソレノイドバルブ51は、a側のソレノイドが駆動すると、出力ポート511とシリンダポート401とが連通する。これにより、上部側のシリンダポート401にエアが供給されて、スライダ部41には下降方向への駆動力が作用する。また、スライダ用ソレノイドバルブ51は、b側のソレノイドが駆動すると、出力ポート512とシリンダポート402とが連通する。これにより、下部側のシリンダポート402にエアが供給されて、スライダ部41には上昇方向への駆動力が作用する。
ブレーキ用ソレノイドバルブ52は、エア供給源60から供給されるエアを駆動装置40のブレーキ機構42に供給し、ブレーキ機構42の動作を制御する。ブレーキ用ソレノイドバルブ52は、例えば2ポジション3ポートのシングルソレノイドバルブである。ブレーキ用ソレノイドバルブ52の入力ポートは、エア供給源60に接続されており、ブレーキ用ソレノイドバルブ52の出力ポート521はブレーキ機構42のブレーキポート423に接続されている。
チェック弁付き流量調整弁53、54は、それぞれスライダ用ソレノイドバルブ51の出力ポート511、512と、駆動装置40のシリンダポート401、402との間に設けられている。チェック弁付き流量調整弁53、54は、シリンダポート401、402から排気されるエアの流量を調整することで、スライダ部41の移動速度を調整する。チェック弁付き減圧弁55は、スライダ用ソレノイドバルブ51の出力ポート511と駆動装置40の上側のシリンダポート401との間に設けられている。チェック弁付き減圧弁55は、スライダ部41に作用する荷重方向つまり下方への推力を減少させる。これにより、駆動装置40を垂直で使用する場合において、上下方向の荷重バランスをとることができる。
次に、図12及び図13も参照して扉装置10の動作について説明する。
扉装置10は、図12に示すように、各扉部材30を下降させる際には、ブレーキ用ソレノイドバブル52をONにしてつまりエアを供給してブレーキを解除すると共に、スライダ用ソレノイドバルブ51のa側のソレノイドを駆動させて上側のシリンダポート401にエアを供給する。また、扉装置10は、各扉部材30を上昇させる際には、ブレーキ用ソレノイドバブル52をONにしてつまりエアを供給してブレーキを解除するとともに、スライダ用ソレノイドバルブ51のb側のソレノイドを駆動させて下側のシリンダポート402にエアを供給する。
そして、扉装置10は、各扉部材30を開放状態又は閉鎖状態で維持する場合には、各扉部材30が開放状態又は閉鎖状態となっている状態でスライダ用ソレノイドバルブ51をOFFにして各扉部材30の移動を停止させる。そして、扉装置10は、少なくとも各扉部材30を閉鎖状態で維持する場合には、ブレーキ用ソレノイドバルブ52をOFFにする。これにより、各扉部材30の移動が停止するとともにブレーキ機構42のブレーキが動作してスライダ部41及び第1扉部材301の下降が不可となる。そして、第1扉部材301の下降が不可となることに伴い、第2扉部材302及び第3扉部材303の下降も不可となる。その結果、各扉部材30が閉鎖状態に維持される。
扉装置10は、例えば図示しない開閉スイッチを備えており、又は図示しない上位の装置に接続されており、図示しない開閉スイッチ又は上位の装置から開閉信号を受信してその開閉信号に基づいて扉部材30を開閉させる。扉部材30を閉鎖状態から開放状態に切り替える際、扉装置10は、例えば図13のT1に示すように開信号を受信すると、ブレーキ用ソレノイドバルブ52をONにしてブレーキを解除すると共に、スライダ用ソレノイドバルブ51のa側のソレノイドをONにする。これにより、スライダ部41が下降して各扉部材30が開放方向に移動する。
そして、扉装置10は、T2に示すように開端センサ16のON状態を検出すると、各扉部材30が下端位置まで移動して開放されたと判断し、スライダ用ソレノイドバルブ51をOFFにするとともに、ブレーキ用ソレノイドバルブ52をOFFにしてブレーキを動作させる。これにより、扉装置10は、各扉部材30によって閉鎖されていた開閉領域Sを開放する。
また、扉部材30を開鎖状態から閉放状態に切り替える際、扉装置10は、T3に示すように閉信号を受信すると、ブレーキ用ソレノイドバルブ52をONにしてブレーキを解除すると共に、スライダ用ソレノイドバルブ51のb側のソレノイドをONにする。これにより、スライダ部41が上昇して各扉部材30が閉鎖方向に移動する。
そして、扉装置10は、T4に示すように閉端センサ15のON状態を検出すると、各扉部材30が上端位置まで移動して閉鎖されたと判断し、スライダ用ソレノイドバルブ51をOFFにするとともに、ブレーキ用ソレノイドバルブ52をOFFにしてブレーキを動作させる。これにより、扉装置10は、各扉部材30によって開閉領域Sを閉鎖する。
以上説明した実施形態によれば、扉装置10は、2本のフレーム部材20と、複数この場合3つの扉部材30と、駆動装置40と、伝達部14と、を備える。2本のフレーム部材20は、上下方向に長く構成されて幅方向に相互に離間して配置されている。また、フレーム部材20は、フレーム部材20の長手方向つまり上下方向に沿ってかつ奥行方向に並べて設けられた複数の溝部21を有している。そして、2本のフレーム部材20は、各フレーム部材20に設けられた溝部21、この場合第1溝部211〜第4溝部214が相互に対向するように配置されている。
扉部材30は、2本のフレーム部材20の間に設けられており、溝部21に沿って案内されて上下方向へ移動可能に構成されている。本実施形態の場合、第1扉部材301、第2扉部材302、及び第3扉部材303は、それぞれ第1溝部211、第2溝部212、及び第3溝部213に沿って案内されて上下方向へ移動可能に構成されている。そして、各扉部材301〜303は、奥行方向に並べて配置されている。
駆動装置40は、図1に示すように、各扉部材30の移動方向の延長線上の領域つまり開閉領域Sの外側に設けられている。駆動装置40は、スライダ部41と、ブレーキ機構42と、を有している。スライダ部41は、フレーム部材20の長手方向つまり上下に沿って移動可能に構成されている。スライダ部41は、複数の扉部材30のうち奥行方向の最も外側の扉部材30に連結されている。本実施形態の場合、スライダ部41は、図4に示すように、3つの扉部材301〜303のうち奥行方向の最も外側となる第1扉部材301に対して、連結部材13を介して連結されている。ブレーキ機構42は、駆動力となるエアが入力されている状態でスライダ部41を保持するブレーキが解除され、駆動力となるエアが入力されていない状態でブレーキが動作する。
伝達部14は、奥行方向に隣接する2つの扉部材30において、スライダ部41側に設けられた一方の扉部材30が上昇してその一方の扉部材30の下端部が他方の扉部材30の上端部に達した場合に一方の扉部材30の下端部と他方の扉部材30の上端部とを連結して一方の扉部材30の上昇方向への移動を他方の扉部材30に伝達する。これにより、伝達部14は、奥行方向に隣接した一方の扉部材30と他方の扉部材30とを共に上昇させる。
例えば伝達部14は、奥行方向に隣接する第1扉部材301と第2扉部材302との間、及び第2扉部材302と第3扉部材303との間にそれぞれ設けられている。この場合、第1扉部材301と第2扉部材302との間に設けられた伝達部14は、スライダ部41側となる第1扉部材301の上昇に伴い第2扉部材302を上昇させる。また、第2扉部材302と第3扉部材303との間に設けられた伝達部14は、スライダ部41側となる第2扉部材302の上昇に伴い第3扉部材303を上昇させる。
また、2本のフレーム部材20の上端部間は他の部材で接続されておらず上方へ向かって開放されている。この場合、フレーム部材20の上端部とは、開閉領域Sよりも上方の部分をいう。そして、扉装置10は、スライダ部41と共に各扉部材301〜303が下降することで開放状態となり、スライダ部41と共に各扉部材301〜303が上昇することで閉鎖状態となる。
これによれば、2本のフレーム部材20の上端部間は上方へ向かって開放されている。このため、例えば図14に示すように、フレーム部材20の上端部分の開放領域にロボット90のアーム91を通過させることで、扉装置10全体を大型化して開閉領域Sを広げることなく、アーム91を、扉装置10の開閉領域Sに安全に通すことができる。このように、本実施形態によれば、扉装置10の大型化を抑制しつつロボット90のアーム91等を開閉領域Sに安全に通すことができる。
フレーム部材20は、アルミ製である。これによれば、フレーム部材20を鉄やステンレス等で構成した場合に比べて軽量化することができ、その結果、扉装置10全体の軽量化を図ることができる。
駆動装置40は、ブレーキ機構42を有するエア駆動式のロッドレスシリンダで構成されている。そして、ブレーキ機構42は、エアの入力を受けないときにブレーキが働き、エアの入力を受けているときにブレーキが解除される。これによれば、何らかの要因でエアの供給が遮断された場合であっても、ブレーキが働くため安全である。
すなわち、扉装置10は、スライド部41が上昇して各扉部材30が閉鎖した場合において、ブレーキ機構42に対するエアの供給を遮断してブレーキを動作させることで、各扉部材30の閉鎖状態を維持することができる。つまり、扉装置10は、各扉部材30の閉鎖状態を維持するためにエアの供給を受け続ける必要がない。そのため、各扉部材30が閉鎖状態にあるときに何らかの要因でエアの供給が遮断されてしまっても、ブレーキ機構42のブレーキが意図せずに解除されて各扉部材30が自重で落下して開放されてしまう、という事態を防ぐことができるため、安全である。
なお、上記説明した各実施形態は、上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
例えば駆動装置40は、エア駆動式のロッドレスシリンダに限られず、例えばリニアモータ駆動式の電動スライダ等であっても良い。
また、扉装置10の具体的な寸法は、設置環境等に応じて適宜変更することができる。
図面中、10はスライド式扉装置、14は伝達部、20はフレーム部材、21は溝部、211は第1溝部(溝部)、212は第2溝部(溝部)、213は第3溝部(溝部)、214は第4溝部(溝部)、30は扉部材、301は第1扉部材(扉部材)、302は第2扉部材(扉部材)、303は第3扉部材(扉部材)、40は駆動装置(ブレーキ付きロッドレスシリンダ)、41はスライダ部、42はブレーキ機構、Sは開閉領域、を示す。

Claims (3)

  1. 上下方向に長く構成されて幅方向に相互に離間して配置された2本のフレーム部材であって、前記フレーム部材の長手方向に沿ってかつ奥行方向に並べて設けられた複数の溝部を有し、各前記フレーム部材の前記溝部が対向するように配置された2本の前記フレーム部材と、
    2本の前記フレーム部材の間に設けられ前記溝部に沿って案内されて上下方向へ移動可能に構成され前記奥行方向に並べて配置された複数の扉部材と、
    前記フレーム部材の長手方向に沿って移動可能であって複数の前記扉部材のうち奥行方向の最も外側の前記扉部材に連結されたスライダ部と、駆動力が入力されている状態で前記スライダ部を保持するブレーキが解除され駆動力が入力されていない状態で前記ブレーキが動作するブレーキ機構と、を有する駆動装置と、
    前記奥行方向に隣接する2つの前記扉部材において、前記スライダ部側に設けられた一方の前記扉部材が上昇してその一方の前記扉部材の下端部が他方の前記扉部材の上端部に達した場合に一方の前記扉部材の下端部と他方の前記扉部材の上端部とを連結して一方の前記扉部材の上昇方向への移動を他方の前記扉部材に伝達することで一方の前記扉部材と他方の前記扉部材とを共に上昇させる伝達部と、
    を備え、
    2本の前記フレーム部材の上端部間は他の部材で接続されておらず上方へ向かって開放されており、
    前記スライダ部と共に各前記扉部材が下降することで開放状態となり、前記スライダ部と共に各前記扉部材が上昇することで閉鎖状態となる、
    スライド式扉装置。
  2. 前記フレーム部材は、アルミ製である、
    請求項1に記載のスライド式扉装置。
  3. 前記駆動装置は、ブレーキ機構を有するエア駆動式のロッドレスシリンダであり、
    前記ブレーキ機構は、エアの入力を受けないときにブレーキが働き、エアの入力を受けているときにブレーキが解除される、
    請求項1又は2に記載のスライド式扉装置。
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