JP6570969B2 - バーナ - Google Patents

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Description

本発明は、粉体のバイオマス燃料の燃焼に用いられるバーナに関するものである。
地球温暖化問題におけるCOの低減策の1つとしては、再生可能エネルギーの利用を促進することが考えられている。また、再生可能エネルギーについては、カーボンニュートラルの観点から、木材等、植物由来のバイオマスの燃料としての利用が注目されている。
バイオマス燃料の1つとしては、木材などの木質バイオマスを粉体化して製造される粉体バイオマス燃料(バイオマス粉体燃料)が知られている。
この種の粉体バイオマス燃料を主燃料として使用するバーナは、従来提案されている(たとえば、特許文献1参照)。このバーナは、一端部側が開口した有底の円筒状のバーナ管と、バーナ管の底部近傍の周壁に設けられた粉体燃料供給管路と、バーナ管の底部近傍の周壁に開口している一次空気供給口とを備えた構成とされている。前記粉体燃料供給管路は、バーナ管の中心よりも側方にずれた位置に開口した構成とされている。
更に、このバーナでは、前記粉体燃料供給管路からバーナ管の円周方向に沿う方向に供給されるバイオマス粉体燃料と、前記一次空気供給口からバーナ管の円周方向に送出される一次空気とにより、バーナ管内に、バイオマス粉体燃料と一次空気との混合物による旋回流が形成されるようになっている。
また、このバーナは、使用可能なバイオマス粉体燃料が、平均粒径が300μm以下、好ましくは100μm以下とされ、更に好適な平均粒径は30〜40μmとされている。
特開2011−7478号公報
ところで、木質バイオマスは水分を含んでいるものであるため、木質バイオマスから製造される粉体バイオマス燃料にも水分が含まれている。
粉体バイオマス燃料は、粒径が大きいほど、単位体積当たりの比表面積は小さくなるので、燃焼時には、含まれている水分の蒸発や、可燃物の熱分解ガス化とその燃焼に時間を要するようになる。したがって、一般に、粉体バイオマス燃料は、粒径が100μm以下の粉体であれば速やかに燃焼するが、平均粒径が300μm程度となる粉体は、燃え尽きるまでにより多くの時間を要するようになる。
また、粒径が大きい粉体(粒子)は、重量が大きくなる。
特許文献1に示されたバーナでは、一次空気供給口からバーナ管の円周方向に送出される一次空気により旋回流を形成するようになっており、粉体燃料供給管路からは、旋回流の旋回方向に沿う方向にバイオマス粉体燃料が供給されている。そのため、バイオマス粉体燃料は、粉体燃料供給管路から供給された直後に、ほぼすべてが旋回流に乗って搬送される。この際、バイオマス粉体燃料に含まれている粉体(粒子)は、粒径が大きい粉体ほど前記旋回流中で受ける遠心力が大きくなる。
したがって、バイオマス粉体燃料に粒径が300μmあるいはそれ以上となる粉体(粒子)が含まれていると、その粉体は、前記旋回流中で受ける遠心力によってバーナ管の周壁内面に沿う位置まで容易に移動する。しかも、粒径が大きな粉体ほど燃焼に時間を要する。
このため、特許文献1に示されたバーナでは、バーナ管の周壁の内面に沿う位置で、バイオマス粉体燃料に含まれている粒径の大きな粉体の濃度が高くなる。したがって、バーナ管の周壁内面に、粒径の大きな粉体の未燃状態のものや燃焼途中のものが触れやすく、その一部が付着しやすいというのが実状である。更に、このような付着物が生じた場合は、その付着物の周辺で周壁内面に沿って形成されている旋回流の流れが乱れるため、付着物に未燃や燃焼途中のバイオマス粉体燃料が更に付着しやすくなる。また、付着物は、その性状によっては部分的に溶融したクリンカ状態になり、流れを更に阻害することがある。そのため、付着物は、火炎を遮り局部的な高温場をバーナ管の内部に形成し、クリンカの成長を助長するだけでなく、バーナ管の内壁を損傷することもある。
したがって、特許文献1に示されたバーナは、平均粒径が300μm程度となる粒径のバイオマス粉体燃料を使用すると、バーナ管の内部に堆積物が生じやすい。
そこで、本発明は、燃焼室の周壁内面における堆積物の形成を抑制した状態で粉体バイオマス燃料の燃焼を行うことができるバーナを提供しようとするものである。
本発明は、前記課題を解決するために、一端側が閉塞された筒状の燃焼室と、前記燃焼室の他端側に設けられた火炎噴出口と、前記燃焼室の一端側位置の周壁の周方向3個所以上の複数個所に設けられ、前記燃焼室内に燃焼用空気を供給すると共に、前記燃焼室内に該燃焼室の内径よりも小さい直径で想定される仮想円の接線方向に沿う配置とされた空気供給ノズルと、前記燃焼室の一端側に、前記仮想円の内側に向けて設けられ粉体バイオマス燃料を供給する燃料供給ノズルと、前記燃焼室に設けられた点火手段とを備え、前記空気供給ノズルから供給された前記燃焼用空気が前記仮想円の外周側に当たることで、前記燃焼用空気の進行方向は前記燃焼室の軸心寄りに転向されると共に、前記燃焼室内に前記燃焼用空気による旋回流が形成され、前記燃料供給ノズルは前記燃焼室の軸心方向に沿う姿勢で設けられて、前記燃料供給ノズルから供給された前記粉体バイオマス燃料は前記旋回流の内側に引き込まれ、前記点火手段は、前記燃焼室の軸心方向に対して傾けた姿勢で設けられて、前記粉体バイオマス燃料が前記旋回流の内側に引き込まれる領域に前記粉体バイオマス燃料を着火できる高温領域を形成するバーナとする。
前記空気供給ノズルは、前記燃焼室の内径の25%〜75%の直径を有する仮想円の接線方向に向けて設けられた構成としてある。
前記燃料供給ノズルは、前記燃焼室に開口する向きが前記燃焼室の軸心方向に平行な方向とされた構成としてある。
前記空気供給ノズルによる前記燃焼室への燃焼用空気の噴出速度を7m/s〜25m/sとした構成としてある。
前記空気供給ノズルは、前記燃焼室に噴出する燃焼用空気により、前記燃焼室の前記周壁の内面から離れた円筒状の領域を主として流れる旋回流を形成するためのものとした構成としてある。
前記燃料供給ノズルによる前記燃焼室への前記粉体バイオマス燃料の噴出速度を2m/s〜10m/sとした構成としてある。
本発明のバーナによれば、燃焼室の周壁内面における堆積物の形成を抑制した状態で粉体バイオマス燃料の燃焼を行うことができる。
バーナの実施形態を示す図である。 図1のA−A方向矢視図である。
以下、本発明のバーナについて、図面を参照して説明する。
図1は、バーナの実施形態を示す概略切断側面図、図2は、図1のA−A方向矢視図である。
本実施形態のバーナは、図1、図2に符号1で示すもので、円筒状の燃焼室2を備えている。燃焼室2は、軸心方向の一端側が端壁3で閉塞されている。燃焼室2の周壁4および端壁3は、少なくとも内側となる面に耐火材を備えた構成とされている。なお、周壁4や端壁3では、事前試験で燃焼状態を確認することにより、耐火材の代わりに耐熱金属を用いることも可能である。
燃焼室2の軸心方向他端側は、外部に連通する開口とされ、この開口が本実施形態のバーナ1の火炎噴出口5とされている。
燃焼室2の軸心方向一端側位置の周壁4には、空気供給ノズル6が設けられている。燃焼室2における空気供給ノズル6の設置位置よりも軸心方向一端側の軸心位置または軸心位置付近には、燃焼室2に粉体バイオマス燃料8を供給する燃料供給ノズル7が設けられている。更に、燃焼室2には、燃料供給ノズル7から供給される粉体バイオマス燃料8に点火する点火手段としての点火バーナ9が備えられている。
空気供給ノズル6は、周壁4の周方向にほぼ等間隔で配列される3個所以上の複数個所に設けられている。なお、周方向に隣接する空気供給ノズル6同士の間隔は、すべて同一でなくてもよい。この際、周方向に隣接する空気供給ノズル6同士の間隔は、中心角で規定するときの最大値が140度となるようにしてある。このようにすれば、各空気供給ノズル6から燃焼室2内に燃焼用空気10を供給するときに、燃焼室2の周方向に関して燃焼用空気10の供給量の偏りが生じることを抑制することができる。したがって、後述するように各空気供給ノズル6から燃焼室2内に供給する燃焼用空気10によって燃焼室2内に旋回流11を形成するときに、この旋回流11が、燃焼室2の軸心位置から偏心した配置となることを抑制することができる。
図2は、一例として、周方向120度間隔の3個所に空気供給ノズル6が設けられた構成を示している。
更に、燃焼室2の内部には、図2に一点鎖線で示すような燃焼室2の内径Dの25%〜75%(50%±25%)、より好ましくは40%〜65%、更に好ましくは45%〜60%の直径dを有する仮想円12を同心配置で想定し、各空気供給ノズル6は、この仮想円12の接線に沿うように配置されている。なお、各空気供給ノズル6の仮想円12の接線に沿う配置には、角度の誤差をそれぞれ含んでいてもよいことは勿論である。図示しないが、各空気供給ノズル6の上流側には、燃焼用空気10の供給部が空気供給ラインを介して接続されている。
これにより、1つの空気供給ノズル6から燃焼室2内に供給される燃焼用空気10の流れ(噴流)には、空気供給方向の下流側に隣接配置されている他の空気供給ノズル6から供給される燃焼用空気10の流れが、仮想円12の外周側から当たるようになる。このため、燃焼用空気10の進行方向は、燃焼室2の軸心寄りに転向される。この現象は、各空気供給ノズル6から供給される燃焼用空気10について、各空気供給ノズル6が配置されている周方向の複数個所で繰り返し行われる。したがって、燃焼室2内では、旋回流11が形成され、この旋回流11は、図1に示すように、図2に示した仮想円12の直径dに対応した直径で燃焼室2の軸心方向に沿って延びる円筒状の領域、すなわち、燃焼室2の周壁4の内面から離れた円筒状の領域を主として流れるようになる。
なお、前記のように各空気供給ノズル6の配置の設定に用いる仮想円12の直径dが燃焼室2の内径Dの25%未満の場合は、空気供給ノズル6から燃焼室2内に供給される燃焼用空気10の流れが、燃焼室2の軸心位置の近くを集中して通ることになる。このため、燃焼室2内では、軸心方向の流れが強くなり、燃焼用空気10の旋回方向の流れ自体が形成されにくくなったり、旋回方向の流れが形成されるとしても旋回方向の流速が遅くなったりするので、あまり好ましくない。
一方、仮想円12の直径dが燃焼室2の内径Dの75%を超過する場合は、各空気供給ノズル6から燃焼室2内に供給される燃焼用空気10の流れが、他の空気供給ノズル6から供給される燃焼用空気10の流れの影響を受ける前に周壁4の内面に到達しやすくなる。この場合、燃焼室2では、周壁4の内面に沿う燃焼用空気10の流れが形成されやすいため、燃焼室2の周壁4の内面から離れた円筒状の領域を主として流れる燃焼用空気10の旋回流11を形成することが難しくなるため、あまり好ましくない。
また、燃焼室2の周壁4の内面から離れた位置に旋回流11を良好に形成させるという観点から考えると、各空気供給ノズル6からは燃焼室2内に燃焼用空気10を噴出するが、そのときの噴出速度vjは、遅すぎれば旋回流11の旋回方向の流速が遅くなってしまい、一方、速すぎれば、旋回流11が形成される位置が周壁4の内面に接近してしまう。そこで、各空気供給ノズル6による燃焼用空気10の噴出速度vjは、7m/s〜25m/sに設定することが好ましく、10m/s〜20m/sに設定することがより好ましく、10m/s〜15m/sに設定することが更に好ましい。
なお、燃焼用空気10の噴出速度vjは前記のように設定されることが好ましいが、本実施形態のバーナ1では、空気供給ノズル6の数や燃焼室2の内径Dや仮想円12の直径d、更には製品製造時の誤差等に応じて、燃焼室2内に旋回流11を形成するために必要とされる燃焼用空気10の噴出速度vjが変化することがある。
このような場合は、本実施形態のバーナ1を使用する前に運転試験などを行って、燃焼室2内に旋回流11が形成されるように、各空気供給ノズル6から噴出させる燃焼用空気10の噴出速度vjを適宜調整するようにしてもよい。更に、この際、各空気供給ノズル6では、燃焼用空気10の噴出速度vjを個別に調整するようにしてもよい。したがって、空気供給ノズル6から噴出させる燃焼用空気10の噴出速度vjは、前記した範囲以外の値に設定してもよいことは勿論であり、また、各空気供給ノズル6による燃焼用空気10の噴出速度vjは、個別に異なっていてもよいことは勿論である。
また、燃焼室2内に旋回流11を効率よく発生させるという観点から考えると、各空気供給ノズル6は、図1、図2に示すように、燃焼室2の軸心方向と垂直な平面に沿って配置されることが好ましい。しかし、各空気供給ノズル6から供給する燃焼用空気10の流れ同士が干渉するようにしてあれば、各空気供給ノズル6は、燃焼室2の軸心方向に位置ずれした配置とされていてもよい。この場合、空気供給ノズル6の内径の寸法がdnであれば、空気供給ノズル6同士の燃焼室2の軸心方向に関する位置ずれの量は、dn以内であることが好ましく、(1/2)・dn以内であることがより好ましい。また、燃焼室2内に旋回流11を形成することができれば、各空気供給ノズル6は、図1、図2に示す姿勢から燃焼室2の軸心方向の他端側や一端側へ傾いた姿勢としてもよいことは勿論である。この場合、各空気供給ノズル6が燃焼室2の軸心方向と垂直な平面から傾く角度は、20度以内とすることが好ましく、10度以内とすることがより好ましく、5度以内とすることが更に好ましい。なお、この際、各空気供給ノズル6の傾斜角度は、それぞれ誤差を含んでいてもよい。
各空気供給ノズル6から燃焼室2内へ供給する燃焼用空気10の合計量は、燃料供給ノズル7から燃焼室2内へ供給される粉体バイオマス燃料の完全燃焼に必要とされる空気量(理論空気量)に対して、0.7〜1.2倍となるように設定することが好ましい。これは、燃焼室2に供給される燃焼用空気10の量が前記範囲の下限値を下回ると、燃焼室2内で粉体バイオマス燃料8の燃焼を良好に開始させるために必要とされる酸素に不足が生じるためである。一方、粉体バイオマス燃料8は、燃焼用空気10の供給量が前記範囲の上限値を上回ると、燃焼が安定しないという知見が得られている。そのため、燃焼室2に供給される燃焼用空気10の量が前記範囲の上限値を超えないようにすることが、粉体バイオマス燃料8の安定した燃焼に有効となる。なお、前記範囲のうち、燃焼室2に供給される燃焼用空気10の量が理論空気量に対し1.0倍未満となる場合は、燃焼室2の周壁4における火炎噴出口5の近傍となる個所や、火炎噴出口5の下流側近傍位置に、空気供給ノズルのような燃焼用空気10の供給手段(図示せず)を追加した構成として、粉体バイオマス燃料8の完全燃焼を図るようにすればよい。なお、この追加の燃焼用空気10の供給手段は、燃焼室2に供給される燃焼用空気10の量が理論空気量に対し1.0倍以上となる場合に装備してもよい。
燃料供給ノズル7は、仮想円12の内側となる配置で設けられている。更に、燃料供給ノズル7は、燃焼室2に開口する先端側の向きが、燃焼室2の軸心方向に平行な方向に向くように形成されている。なお、前記における平行な方向とは、厳密な平行に限定されるものではなく、誤差を含んでいてもよいことは勿論である。図1、図2では、燃料供給ノズル7が、端壁3の中央部に、燃焼室2の軸心方向に沿う姿勢で設けられた状態の構成例が示してある。
なお、図示してないが、燃料供給ノズル7の上流側には、燃料供給部より粉体バイオマス燃料8を空気搬送する燃料供給ラインが接続されている。これにより、燃料供給ノズル7では、粉体バイオマス燃料8を、搬送用空気の流れに乗せて燃焼室2内に噴出することで、粉体バイオマス燃料8を、燃焼用空気10の旋回流11の内側に、旋回流11の軸心方向に沿って吹き込むことができる。
この際、燃料供給ノズル7による粉体バイオマス燃料8の噴出速度vjsは、たとえば、2m/s〜10m/sに設定されていることが好ましく、3m/s〜5m/sに設定されていることがより好ましい。
この構成によれば、後述するように、粒度分布を有する粉体バイオマス燃料8について、質量が小さくて慣性の小さい粉体から順に旋回流11に引き込ませて燃焼させることができる。
前記燃料供給部は、粒度分布を有し、たとえば、平均粒径が300μmとなる粉体バイオマス燃料8を供給する機能を備えている。
これにより、燃料供給ノズル7から燃焼室2内へ粉体バイオマス燃料8が供給されると、粉体バイオマス燃料8は、燃焼室2内に形成されている燃焼用空気10の旋回流11の内側に吹き込まれる。
この際、平均粒径が300μmとしてある粉体バイオマス燃料8には粒径がおおよそ100μm以下となる微粒径の粉体が含まれている。この微粒径の粉体や、粉体バイオマス燃料8から生じた可燃性の揮発分は、質量が小さくて慣性が小さいため、燃焼室2の軸心方向一端寄り位置で燃焼用空気10の旋回流11に容易に引き込まれて、燃焼用空気10に速やかに分散、混合されて燃焼される。この燃焼に伴い、燃焼室2では、軸心方向一端寄り位置から、燃焼用空気10の旋回流11に沿って火炎13が形成される。
粉体バイオマス燃料8に含まれる粉体のうち、前記微粒径の粉体よりも粒径の大きい粉体は、より大きな質量に基づいてより大きな慣性を有しているため、燃料供給ノズル7から噴射された勢いにより、旋回流11の内側を燃焼室2の火炎噴出口5側(軸心方向他端側)へ向けて浮遊しながら移動する。この旋回流11の内側を浮遊する粉体は、前記した微粒径の粉体等の燃焼に伴って旋回流11に沿って既に形成されている火炎13により加熱されて、熱分解ガス化される。この熱分解ガス化を受けた粉体は、質量が減少して慣性が小さくなるため、熱分解ガス化で生じた可燃性の揮発分と一緒に旋回流11に引き込まれやすくなる。このようにして旋回流11に引き込まれる粉体や可燃性の揮発分は、旋回流11を形成している燃焼用空気10に分散、混合されると共に、旋回流11に沿って形成されている火炎13により着火されて、燃焼する。この燃焼により、旋回流11に沿う火炎13が更に発生する。
したがって、燃焼室2では、粉体バイオマス燃料8に含まれている粉体について、粒径が小さくて質量が小さい粉体から燃焼用空気10の旋回流11に引き込まれ、この旋回流11に引き込まれた粉体が、より小さい粉体の燃焼によって旋回流11に沿って既に形成されている火炎13により着火されて燃焼する現象が順次生じるようになる。このため、燃焼室2では、平均粒径が300μmの粉体バイオマス燃料8に含まれている300μmよりも大きな粒径を有する粉体についても、旋回流11の内側で熱分解ガス化して質量を低減させてから旋回流11に引き込んで順次燃焼させることができる。
このため、本実施形態のバーナ1では、粉体バイオマス燃料8の燃焼が行われて、旋回流11に沿って円筒状の火炎13が形成され、この火炎13と高温の燃焼ガスが、旋回しながら火炎噴出口5より外部へ噴出されるようになる。
点火バーナ9は、燃焼室2にて、燃料供給ノズル7から燃焼室2内に向けて噴出される粉体バイオマス燃料8のうちの微粒径の粉体や可燃性の揮発分が旋回流11に引き込まれる領域に種火を点火して、その領域に粉体バイオマス燃料8を着火できる高温領域を形成するためのものである。
本実施形態では、点火バーナ9は、たとえば、端壁3の外周部に、燃焼室2の軸心側へ傾けた姿勢で設けられている。
点火バーナ9は、LPGやLNGや灯油などを燃料として用いるものを採用すればよい。点火バーナ9は、ランニングコストの観点から考えると、本実施形態のバーナ1の熱量の数%程度の熱量のものを使用することが好ましい。たとえば、本実施形態のバーナ1の熱量が10万kcal/hの場合、点火バーナ9は、5000kcal/h程度の熱量のものを用いるようにすればよい。
これにより、点火バーナ9は、本実施形態のバーナ1の起動時等に燃料を燃焼させることにより、燃焼室2内に粉体バイオマス燃料8を着火できる高温領域を形成する。なお、燃焼室2にて旋回流11中で粉体バイオマス燃料8の微粒径の粉体や可燃性の揮発分が燃焼するときの火炎13を、燃焼室2の軸心方向一端寄りで種火として保持できる場合は、その後の本実施形態のバーナ1の運転中、点火バーナ9は消すようにしてもよい。
また、点火バーナ9は、本実施形態のバーナ1の運転中に常時種火を保炎するように使用してもよい。この場合は、燃料供給ノズル7より燃焼室2内に順次供給される粉体バイオマス燃料8に対し、点火バーナ9で保炎する種火を用いて積極的に着火することができるため、使用する粉体バイオマス燃料8に粒径の変化や水分量の変化等に起因する燃焼性の変化が生じても、本実施形態のバーナ1の運転を安定して継続させることが可能になる。
なお、点火バーナ9は、燃焼室2内で燃焼用空気10の旋回流11に混合された粉体バイオマス燃料8の微粒径の粉体や可燃性の揮発分を着火させることができれば、図示した以外の配置としてもよいことは勿論である。また、点火手段は、燃焼用空気10と混合された粉体バイオマス燃料8を着火させることができれば、化石燃料以外の任意の燃料を燃焼させる形式の点火バーナ9を用いるようにしてもよく、更には、プラズマやスパークのような電気的な現象を利用して着火させる形式等、燃料を使用する以外の形式の点火手段を用いるようにしてもよい。
なお、前記においては、粉体バイオマス燃料8に含まれている粉体のうち、粒径がおおよそ100μm以下となるものを微粒径の粉体と表現したが、これは粉体の挙動を説明するための便宜的な表現である。したがって、燃焼室2の軸心方向一端寄り位置で燃焼用空気10の旋回流11に容易に引き込まれる粉体の粒径が100μmを超えていてもよく、また、粒径が100μm以下であっても、含まれている水分量等に起因して燃焼室2の軸心方向一端寄り位置で燃焼用空気10の旋回流11に容易に引き込まれない粉体が存在していてもよいことは勿論である。
以上の構成としてある本実施形態のバーナ1を使用する場合は、燃焼室2では、空気供給ノズル6からの燃焼用空気10の供給を開始して、燃焼室2内に、燃焼用空気10の旋回流11を形成する。
続いて、点火バーナ9を点火して、燃焼室2内に、粉体バイオマス燃料8を着火する高温領域を形成する。
この状態で、燃料供給ノズル7から燃焼室2内への粉体バイオマス燃料8の供給を開始して、粉体バイオマス燃料8を旋回流11の内側に軸心方向に沿って吹き込む。
燃焼室2内では、この旋回流11の内側に吹き込まれた粉体バイオマス燃料8が、軸心方向の他端側へ進行する間に、粒径の小さい粉体から周囲の旋回流11に引き込まれて燃焼する。この際、粉体バイオマス燃料8のうち、質量が小さくて慣性の小さい微粒径の粉体は、燃焼室2の軸心方向一端寄り位置で旋回流11に容易に引き込まれて速やかに燃焼するため、燃え尽きるようになる。粒径がより大きな粉体は、旋回流11の内側を浮遊しながら軸心方向他端側へ進行する間に、旋回流11に沿って形成される火炎13により熱分解ガス化され、質量が小さくなってから旋回流11に引き込まれて燃焼するため、燃え尽きるようになる。
このため、燃焼室2では、供給される粉体バイオマス燃料8を、その粒径ごとに適した挙動ですべて燃焼させることができる。その燃焼により生じる火炎13は、旋回流11に沿って円筒状の火炎13として火炎噴出口5から外部へ噴出させることができる。
なお、本実施形態のバーナ1の運転を停止する場合は、燃焼室2への粉体バイオマス燃料8の供給を停止した後、燃焼用空気10の供給をしばらく継続すれば、燃焼室2内に供給された粉体バイオマス燃料8を燃やし尽くすことができる。
このように、本実施形態のバーナ1では、燃料として平均粒径が300μm程度の粉体バイオマス燃料8を使用する場合であっても、燃焼室2の周壁4の内面に沿う位置で、粉体バイオマス燃料8に含まれている粒径の大きな粉体の濃度が高くなることはない。
よって、本実施形態のバーナ1は、燃焼室2の周壁4の内面における堆積物の形成を抑制した状態で粉体バイオマス燃料8の燃焼を行うことができる。
なお、燃焼室内に堆積物が生じる虞のある従来のバーナは、火炎噴出口からの堆積物の落下の心配があるため、火炎噴出口を下方に向けた姿勢で使用することは難しい。これに対し、本実施形態のバーナ1は、燃焼室2内に堆積物が生じないため、火炎噴出口5を下方に向けた姿勢でも使用することができる。よって、本実施形態のバーナ1は、様々な姿勢でのバーナ設置の要求に対応することができる。
また、本実施形態のバーナ1は、平均粒径が300μm程度となる粉体バイオマス燃料8を、通常使用することができる。
一般に、粉体バイオマス燃料8では、平均粒径が大きいものは平均粒径が小さいものに比して単位時間当たりの製造量を増加させることができるため、平均粒径の大きい粉体バイオマス燃料8ほど、製造コストは低くなる傾向にある。
このため、本実施形態のバーナ1は、平均粒径100μm以下とされることが好まれる従来のバーナに比して、より安価なバイオマス燃料を常用することが可能になり、運転時の燃料コストの低減化を図ることができる。
よって、本実施形態のバーナ1は、粉体バイオマス燃料の燃焼に使用される従来のバーナに比して、ランニングコストの低減化を図ることができる。
これにより、本実施形態のバーナ1は、木質バイオマスから製造される粉体バイオマス燃料8の利用拡大を促すのに有効であり、更には、化石燃料のバイオマス燃料への代替を促すことができて、COの低減化に有効となる。
なお、本発明のバーナ1は、前記実施形態にのみ限定されるものではなく、燃焼室2の径と軸心方向の寸法、燃焼室2の壁厚、各構成機器のサイズや、それらの寸法比は、図示するための便宜上のものであり、実際の装置構成を反映したものではない。
また、燃焼室2内に形成させる旋回流11の旋回方向は、図示した旋回方向と逆の方向であってもよい。この場合は、燃焼室2に取り付ける空気供給ノズル6の角度姿勢を変更すればよい。
燃焼室2内に旋回流11を形成できるようにしてあれば、空気供給ノズル6は、燃焼室2の軸心方向の複数個所に備えるようにしてもよい。
粉体バイオマス燃料8としては、木質バイオマス由来のものを例示したが、バイオマス由来の燃料であって、且つ所定の粒径に粉体化された燃料であれば、木質以外の植物由来や微生物由来の粉体バイオマス燃料8を使用してもよい。
更に、本発明のバーナ1は、火炎13と高温の燃焼ガスのいずれか一方または双方が要求される任意の需要先(利用先)に適用してよい。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 バーナ
2 燃焼室
3 端壁
4 周壁
5 火炎噴出口
6 空気供給ノズル
7 燃料供給ノズル
8 粉体バイオマス燃料
9 点火バーナ(点火手段)
10 燃焼用空気
11 旋回流
12 仮想円
13 火炎

Claims (6)

  1. 一端側が閉塞された筒状の燃焼室と、
    前記燃焼室の他端側に設けられた火炎噴出口と、
    前記燃焼室の一端側位置の周壁の周方向3個所以上の複数個所に設けられ、前記燃焼室内に燃焼用空気を供給すると共に、前記燃焼室内に該燃焼室の内径よりも小さい直径で想定される仮想円の接線方向に沿う配置とされた空気供給ノズルと、
    前記燃焼室の一端側に、前記仮想円の内側に向けて設けられ粉体バイオマス燃料を供給する燃料供給ノズルと、
    前記燃焼室に設けられた点火手段とを備え
    前記空気供給ノズルから供給された前記燃焼用空気が前記仮想円の外周側に当たることで、前記燃焼用空気の進行方向は前記燃焼室の軸心寄りに転向されると共に、前記燃焼室内に前記燃焼用空気による旋回流が形成され、
    前記燃料供給ノズルは前記燃焼室の軸心方向に沿う姿勢で設けられて、前記燃料供給ノズルから供給された前記粉体バイオマス燃料は前記旋回流の内側に引き込まれ、
    前記点火手段は、前記燃焼室の軸心方向に対して傾けた姿勢で設けられて、前記粉体バイオマス燃料が前記旋回流の内側に引き込まれる領域に前記粉体バイオマス燃料を着火できる高温領域を形成すること
    を特徴とするバーナ。
  2. 前記空気供給ノズルは、前記燃焼室の内径の25%〜75%の直径を有する仮想円の接線方向に向けて設けられた
    請求項1記載のバーナ。
  3. 前記燃料供給ノズルは、前記燃焼室に開口する向きが前記燃焼室の軸心方向に平行な方向とされた
    請求項1または2記載のバーナ。
  4. 前記空気供給ノズルによる前記燃焼室への燃焼用空気の噴出速度を7m/s〜25m/sとした
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のバーナ。
  5. 前記空気供給ノズルは、前記燃焼室に噴出する燃焼用空気により、前記燃焼室の前記周壁の内面から離れた円筒状の領域を主として流れる旋回流を形成するためのものである
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のバーナ。
  6. 前記燃料供給ノズルによる前記燃焼室への前記粉体バイオマス燃料の噴出速度を2m/s〜10m/sとした
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のバーナ。
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