JP6570252B2 - 画像処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Description
このAWBの演算方法の一つとして、撮影画像データ(RGBデータ)の無彩色と思われる画像領域のデータを抽出し、前記画像領域が無彩色となるように、前記画像領域を構成する色成分のR成分及びB成分のゲイン(利得)を調整する方法がある。以下、無彩色と思われる画像領域のデータを抽出することを白検出という。
一方で、蛍光灯等の周期的に明滅を繰り返すフリッカ光源下では、フリッカ周期よりも高速なシャッター速度で撮影を行うと、図1に示すように撮影するタイミングによって撮影される画像の色が変化してしまう課題がある。図1はフリッカ光源の1周期分の明滅周期における撮像装置のRGB信号に対する信号レベルの変化の一例であり、RGBそれぞれで信号レベルが時間毎に異なっていることを示している。図1において、信号201がG、信号202がB、信号203がRの信号を示している。図1において、期間204に示す期間で撮影された場合と、期間205に示す期間で撮影された場合ではRGBの色比がそれぞれ異なる。その結果、撮影されたタイミングによって撮影毎に画像の色が変化してしまう。
この課題を解決する手段として近年、撮影時に光源のフリッカ波形を検出し、フリッカ波形の最も信号レベルが高くなるピーク位置で撮影するような構成とした撮像装置が考案されている。例えば図1の光源の場合、常に期間204のタイミングで撮影することで、何度撮影を繰り返しても同じ色で撮影することができ、フリッカ光源での色変化を抑えることができる。この撮影手法を以下、フリッカレス撮影という。
しかしながらこのフリッカレス撮影では、同じシャッター速度であれば撮影毎に色は変化しないが、シャッター速度が変化すると色が変化してしまう。
図2の304と305とはどちらもフリッカ波形のピーク位置を中心に撮影が行われているが、304のほうが305よりもシャッター速度が高速である(露光時間が短い)ことを示している。図2に示すようにフリッカ波形のピーク位置で撮影するようにタイミングを揃えていても、シャッター速度が変化した場合、色が変化してしまう。
しかしながら図3に示すケースにおいてもシャッター速度が変化した場合、図3の期間404、期間405に示すように同じピーク位置で撮影していても色が変化してしまう。
以上のようなフリッカレス撮影において、前述したAWBの演算を行う場合、以下に示す課題がある。
従来、蛍光灯照明下で適切なホワイトバランスを算出する手段として、例えば特許文献1では、フリッカが検出された場合には蛍光灯用の色検出範囲を設定する技術が開示されている。
本発明は、フリッカ光源下での撮影においてシャッター速度によらず最適なホワイトバランス補正が施された画像を提供することを目的とする。
図6において、レンズ700は、撮影レンズである。絞り701は、通過する光の量を調整する。シャッター702は、撮像素子703に対して撮影時に光があたるように、撮影時に開き、撮影時以外のときは光をさえぎる。撮像素子703は光学像を電気信号に変換する。A/D変換器704は、撮像素子703のアナログ信号出力をデジタル信号に変換する。タイミング発生部705は、撮像素子703、A/D変換器704にクロック信号や制御信号を供給して、それらの動作を制御している。このタイミング発生部705はメモリ制御部706及びシステム制御部716により制御されている。
画像処理部708ではA/D変換器704からのデータ又はメモリ制御部706からの画像データに対して、以下の画像処理を施している。即ち、ホワイトバランス処理、RGBベイヤー配列の信号をRGB3プレーン信号に変換するための色補間処理、ガンマ補正処理、彩度補正、色相補正等の画像処理である。また、この画像処理部708では、後述の露光制御部710から得られるシャッター速度情報を用いて撮影画像からホワイトバランスを演算するAWB演算も行っている。但し、画像処理部708の画像処理等は、システム制御部716の制御に基づき処理を行っているため、以下では、説明の簡略化のため、特に言及しない限り、システム制御部716が画像処理を行うものとして説明を行う。画像処理の詳細は、後述する。
メモリ制御部706は、A/D変換器704、タイミング発生部705、画像処理部708、メモリ707を制御する。これにより、A/D変換器704でA/D変換されたデジタルデータは画像処理部708、メモリ制御部706を介して、又は直接、メモリ制御部706を介して、メモリ707に書き込まれる。
メモリ707は撮影した静止画像を格納する為のメモリで、所定枚数の静止画像を格納するのに十分な記憶容量を備えている。また、このメモリ707は、システム制御部716や画像処理部708の作業領域としても使用することが可能である。
外部記憶装置709はCFカードやSDカードといった着脱可能な外付けの記録媒体である。メモリ707に一時的に記録された画像データは最終的にこの外部記憶装置709に記録される。
測距センサ712は、被写体の距離情報を検出する。測距制御部711は、測距センサ712の出力によりレンズ700のフォーカシングを制御する。
システム制御部716は、この画像処理装置717全体の動作を制御している。
SW1は、レリーズ釦714の第1ストロークでONし、測光、測距を開始するスイッチとなる。SW2は、レリーズ釦714の第2ストロークでONし、露光動作を開始するスイッチとなる。なお、フリッカレス撮影時は前記SW2ON後、測光センサ713で得られるフリッカ波形の最初のピーク位置が露光期間中の中心になるタイミングで露光が開始される。また、SW2が継続して押されていた場合、連写撮影となり1コマ目の露光完了後、2コマ目の露光が行われる。フリッカレス撮影時についてはこの2コマ目の露光についても前記フリッカ波形のピーク位置が露光期間中の中心になるタイミングで露光が開始される。3コマ目以降の連写についても同様である。
システム制御部716がメモリ707又は外部記憶装置709等に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、後述する画像処理装置の機能及びフローチャートの処理等が実現される。
まず図7のフローチャートを用いて撮影動作の情報処理について説明する。
ステップS801において、システム制御部716は、レリーズ釦714のSW1がONになるまで待機する。
SW1がONとなったら、ステップS802において、システム制御部716は、測光センサ713の63分割された各分割領域のRGB信号を取得する。システム制御部716は、取得した各領域のRGB信号に対して、後述する(式1)を用いてY値を算出し、各領域のY値の平均値を算出することで被写体の明るさを算出する。
Y=3×R+6×G+B ・・・(式1)
更に、システム制御部716は、取得した各領域のRGB信号それぞれについてその領域の色が光源の色かどうかの判定を行う。その判定方法について以下に述べる。
まず、システム制御部716は、測光センサ713の各領域のRGB値に対して、R/G、B/G値を算出する。
そして、システム制御部716は、測光センサ713の各領域のR/G、B/G値に対して、図8に示す白検出範囲内に入る領域のRGB値のみを積分する。図8において線901は黒体輻射軌跡に近似した線である。プロット位置902からプロット位置906まではそれぞれ、測光センサ713で白色蛍光灯、昼白色蛍光灯、昼光色蛍光灯、三波長形昼光色蛍光灯、三波長形昼白色蛍光灯を撮影したときのプロット位置である。白検出範囲907は測光センサ713用の白検出範囲で図4、図5で示した撮像素子703用の白検出範囲507よりも広めの枠が設定されている。なお、測光センサ713の各領域のRGB値に対して、白検出範囲内に含まれる領域が1つも存在しない場合、システム制御部716は、全ての領域のRGB値を積分する。白検出範囲内は、色抽出範囲内の一例である。
システム制御部716は、この判定を毎秒120回実施し、RGBそれぞれの信号値を出力する。システム制御部716は、取得した信号値の変化からフリッカ光源のRGBそれぞれの点滅周期を示す波形を得る。
ステップS803において、システム制御部716は、レリーズ釦714のSW2がONになるまでステップS802の動作を繰り返す。
そして、SW2がONになったら、ステップS804において、システム制御部716は、ステップS802で算出した光源の波形から光源のフリッカ有無判定を行う。このフリッカ有無判定の方法としては、システム制御部716は、ステップS802で算出した光源の波形から一定周期で光源の明るさが変化しているかどうかを判定し、一定周期で変化している場合フリッカ有りと判定する。
ステップS804でフリッカ有りと判定した場合、ステップS805において、システム制御部716は、以下の処理を行う。即ち、システム制御部716は、フリッカレス撮影を行い、ステップS802で算出した光源波形(図9のG信号の波形1003)のピーク位置が露光期間の中心となるような図9の期間1004で示すタイミングで露光を開始する。
なお、露光時のシャッター速度についてはステップS802で算出された光源の明るさから被写体の明るさが適正になるように、撮像素子703の感度(ISO感度)、絞り701、シャッター702の速度が決定される。
以上のようにして露光動作が完了したら画像信号が取得され、ステップS807において、システム制御部716は、取得した画像信号を用いてAWB演算を行う。このAWB演算の詳細については図10のフローチャートを用いて後述する。
ステップS808において、システム制御部716は、ステップS807で算出されたホワイトバランス補正値を用いて、取得した画像信号に対してホワイトバランス補正処理を施す。そして、色補間処理、ガンマ補正処理、彩度補正、色相補正等の現像処理が施された後、外部記憶装置709に画像が記録され、一連の処置が終了となる。
まずステップS101において、システム制御部716は、撮影画像を水平n個、垂直m個の領域に分割する。n、mはそれぞれ任意の整数であり、本実施形態ではn、m共に16とし、全部で256個の領域に分割する。また以下この分割領域をブロック分割領域とする。
次にステップS102において、システム制御部716は、各ブロック分割領域内のR、G、B信号の平均値Rave、Gave、Baveを以下の(式2)を用いて取得する。
Rave = Rall/Rcount
Gave = Gall/Gcount ・・・(式2)
Bave = Ball/Bcount
ここで、Rall、Gall、Ballはそれぞれ各ブロック分割領域内のR、G、Bそれぞれの積分値である。Rcount、Gcount、Bcountはそれぞれ各ブロック分割領域内のR、G、Bそれぞれの個数である。
R/G = Rave/Gave
B/G = Bave/Gave ・・・(式3)
次にステップS104において、システム制御部716は、フリッカ検知及びフリッカレス撮影が行われたかどうかを判定する。フリッカレス撮影が行われていた場合、システム制御部716は、ステップS105の処理を行う。
ステップS105において、システム制御部716は、撮影画像の撮像に適用するシャッター速度からAWB演算に使用する白検出範囲及び、後述するホワイトバランス補正値の制御範囲を制限するリミッタ範囲を算出する。その詳細について説明する前に、先にステップS107の白検出処理及びステップS108のリミッタ処理について説明する。白検出範囲は、例えば、色抽出範囲の一例である。
RaveALL = (抽出されたブロックのRave積分値)/(抽出されたブロック個数)
GaveALL = (抽出されたブロックのGave積分値)/(抽出されたブロック個数)
BaveALL = (抽出されたブロックのBave積分値)/(抽出されたブロック個数)
・・・(式4)
なお、抽出されたブロックが1つもない場合については、システム制御部716は、全てのブロックのRGB信号の平均値Rave、Gave、Baveを用いて平均値RaveAll、GaveAll、BaveALLを算出する。
そして、システム制御部716は、(式4)で算出した結果から以下の(式5)を用いてG信号で正規化したR、B信号R/Gall、B/Gallを1点算出する。
R/Gall = RaveALL/GaveALL
B/Gall = BaveALL/GaveALL ・・・(式5)
ここまででG信号で正規化したR、B信号1点が算出され、ステップS107の白検出処理は終了である。
ステップS108のリミッタ処理は、ステップS107で算出した1点のR/Gall、B/Gallについて、想定する光源の色からかけ離れた結果にならないように制限をかける処理である。システム制御部716は、ステップS105で算出したリミッタ範囲に基づいて、R/Gall、B/Gallがリミッタ範囲外にプロットされる場合は最も近いリミッタ範囲の枠上に乗るようにR/Gall、B/Gallを移動する。そして、システム制御部716は、リミッタ処理後のR/Gall、B/GallとなるR/Gall_Limit、B/Gall_Limitを算出する。このリミッタ処理が完了したら、システム制御部716は、最終的なWB補正値(R、G、B信号にかけるゲイン)Rgain、Ggain、Bgainを以下の(式6)で算出してAWB演算処理を終了する。
Rgain = 1/(R/Gall_Limit)
Ggain = 1 ・・・(式6)
Bgain = 1/(B/Gall_Limit)
この白検出範囲及びリミッタ範囲の算出方法として3通りの方法を以下に示す。
最初に1つ目の方法について説明する。
1つ目の方法は測光センサ713で測定したフリッカ光源の波形(図9)からシステム制御部716が低速シャッター用の色と撮影時のシャッター速度の色とを算出しその2つのシャッター速度の色の変化に応じて白検出範囲及びリミッタ範囲を変更する方法である。
その詳細について以下に示す。
1つ目の方法では画像処理装置717の設定時に、事前にフリッカの点滅周期かそれよりも長いシャッター速度にて各種蛍光灯下で無彩色な被写体に対応したデータを準備しておく。そして、それぞれのR/G、B/G値が含まれる範囲を低速シャッター速度用の白検出範囲、リミッタ範囲としてメモリ707に記録しておく。この低速シャッター速度用の白検出範囲の例を図11(a)に、リミッタ範囲を図11(b)にそれぞれ示す。図11において線1101は黒体輻射軌跡に近似した線である。また、プロット位置1102からプロット位置1106までは低速シャッター速度における白色蛍光灯、昼白色蛍光灯、昼光色蛍光灯、三波長形昼光色蛍光灯、三波長形昼白色蛍光灯に対応したプロット位置である。また白検出範囲1107は低速シャッター速度用の白検出範囲である。リミッタ範囲1108は低速シャッター速度用のリミッタ範囲である。白検出範囲1107は多少色がずれても検出できるようにリミッタ範囲1108よりも広めに設定されている。
そして、システム制御部716は、この積分結果から低速シャッター用のR/G、B/G値R/G_low、B/G_lowを算出する。
同様に、システム制御部716は、撮影時のシャッター速度におけるRGBそれぞれの積分結果を求め、その積分結果から撮影時のシャッター速度用のR/G、B/G値R/G_s、B/G_sを算出する。なお本実施形態では図9の期間1004を撮影時のシャッター速度とする。
以上のように算出した低速秒時用のR/G、B/G値R/G_low、B/G_lowを図11(c)及び(d)の1109に示す。また撮影時のシャッター速度用のR/G、B/G値R/G_s、 B/G_sを1110に示す。
なお、低速秒時用のR/G、B/G値と撮影時のシャッター速度用のR/G、B/G値との変化量が閾値等よりも小さい場合、システム制御部716は、前記白検出範囲及びリミッタ範囲を広げないように制御するようにしてもよい。
また、本実施形態では、システム制御部716は、白検出範囲及びリミッタ範囲を広げるように制御している。しかし、システム制御部716は、前記白検出範囲及びリミッタ範囲の大きさは変えずに白検出範囲及びリミッタ範囲の座標を、撮影時のシャッター速度用のR/G、B/G値R/G_s、B/G_sである1110が含まれるように移動させるように制御してもよい。
また、システム制御部716は、フリッカ波形から、2つ以上の異なるシャッター速度に相当する色を取得し、前記取得した色が白検出範囲及びリミッタ範囲外となるシャッター速度を取得するようにしてもよい。そして、システム制御部716は、撮影時のシャッター速度が前記取得したシャッター速度を超えた場合に、白検出範囲及びリミッタ範囲を変更するようにしてもよい。白検出範囲外は色抽出範囲外の一例である。
以上が1つ目の白検出範囲、リミッタ範囲算出方法である。
2つ目の方法は測光センサ713で測定したフリッカ光源の波形(図9)から、システム制御部716が、撮影時シャッター速度に対応した光源色を推定し、その色が含まれるように白検出範囲及びリミッタ範囲を設定するものである。
その詳細について以下に示す。
2つめの方法では、システム制御部716が、ステップS802において測光センサ713で測定された図9に示すフリッカ光源の波形から、撮影時相当のRGB値を算出するために、以下の処理を実行する。即ち、システム制御部716は、図9の期間1004に示す撮影時の露光期間のRGBそれぞれの積分結果(期間1004における波形の面積)を算出する。そして、システム制御部716は、この撮影時のシャッター速度に対応したRGBそれぞれの積分結果から撮影時のシャッター速度用のR/G、B/G値R/G_s、B/G_sを算出する。
そして、システム制御部716は、R/G_s、B/G_sが含まれる範囲を白検出範囲、リミッタ範囲として設定する。
図12の1202に撮影時のシャッター速度用のR/G、B/G値R/G_s、B/G_sを示す。また図12において線1201は黒体輻射軌跡に近似した線である。図12(a)に白検出範囲、(b)にリミッタ範囲の例を示す。白検出範囲1203は多少色がずれても検出できるようにリミッタ範囲1204よりも広めに設定されている。
3つ目の方法は事前にメモリ707に各シャッター速度に対応した白検出範囲及びリミッタ範囲を記録しておき、システム制御部716が、撮影時のシャッターに対応した枠をメモリ707から読み出して使用するものである。
その詳細について以下に示す。
3つ目の方法では、画像処理装置717の設定時に、各種蛍光灯におけるR/G、B/G値が含まれる範囲を白検出範囲、リミッタ範囲としてシャッター速度毎に用意しメモリ707に記録しておく。
そしてシステム制御部716が、撮影時のシャッター速度に応じて、対応した白検出範囲、リミッタ範囲をメモリ707から読み出して使用する。
なお、使用メモリ容量削減のため、例えば以下の3つのシャッター速度のみの白検出範囲、リミッタ範囲をメモリ707に記録しておき、使用時にシャッター速度に応じて線形補間等を行い、枠を設定する構成としてもよい。前記3つのシャッター速度の例として、例えば、フリッカの点滅周期と同じシャッター速度、画像処理装置717が設定できる最も速いシャッター速度、前記2つの中間のシャッター速度の3つが挙げられる。
なお、ステップS104でフリッカレス撮影されていないと判定された場合は、ステップS106において、システム制御部716は、予め算出しておいた低速シャッター用の白検出範囲、リミッタ範囲を設定する。そして、システム制御部716は、ステップS107の白検出処理、及び、S108のリミッタ処理を行う。
以上で、一連のAWB処理が完了する。
そこで連続撮影時において、1コマ目のAWB演算結果を2コマ目以降に用いる構成とした場合で、フリッカ撮影、かつ、シャッター速度が1コマ目と2コマ目以降とで変化した場合、システム制御部716は、1コマ目のAWB演算結果を用いないように制御する。
このような構成とすることで連続撮影時において、フリッカレス撮影時にシャッター速度が変化していないときには色のばらつきが軽減され、シャッター速度が変化したときの色ずれについても色のばらつきを最小限に抑えることができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
708 画像処理部
709 外部記憶装置
716 システム制御部
717 画像処理装置
Claims (10)
- 画像処理装置であって、
撮影画像から、所定の白色検出範囲内の色を有するデータを抽出することで光源色を推定し、推定された光源色に対応したホワイトバランス補正値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出されたホワイトバランス補正値を用いて、前記撮影画像に対してホワイトバランス補正を行うホワイトバランス補正手段と、
前記撮影画像の撮像に適用するシャッター速度に応じて、前記白色検出範囲を変更する変更手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記変更手段は、シャッター速度が第1の速度よりも速い第2の速度である場合、前記白色検出範囲を前記第1の速度の場合に用いられる白色検出範囲よりも広くすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- フリッカ光源の波形を検出する検出手段を更に有し、
前記変更手段は、前記検出手段によりフリッカ光源の波形が検出されたときに、シャッター速度に応じて前記白色検出範囲を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記変更手段は、前記検出手段により検出されたフリッカ波形から、2つ以上の異なるシャッター速度に相当する色を取得し、前記シャッター速度に相当する色の変化に応じて、前記白色検出範囲を変更することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記変更手段は、前記検出手段により検出されたフリッカ波形から、撮影時のシャッター速度に相当する色を取得し、前記シャッター速度における色に応じて、前記白色検出範囲を変更することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記検出手段は、測光センサの複数の領域ごとの色に関する信号値が前記白色検出範囲内にあるかどうかの判定を行い、前記白色検出範囲内にあった領域の前記信号値を用いてフリッカの波形を検出することを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 前記変更手段は、前記検出手段により検出されたフリッカ波形から、2つ以上の異なるシャッター速度に相当する色を取得し、前記取得した色が前記白色検出範囲外となるシャッター速度を取得し、撮影時のシャッター速度が前記取得したシャッター速度を超えた場合に、前記白色検出範囲を変更することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記変更手段は更に、シャッター速度に応じてホワイトバランス補正値の制御範囲を制限するリミッタ範囲を変更することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 画像処理装置が実行する情報処理方法であって、
撮影画像から、所定の白色検出範囲内の色を有するデータを抽出することで光源色を推定し、推定された光源色に対応したホワイトバランス補正値を算出する算出ステップと、
前記算出ステップにより算出されたホワイトバランス補正値を用いて、前記撮影画像に対してホワイトバランス補正を行うホワイトバランス補正ステップと、
前記撮影画像の撮像に適用するシャッター速度に応じて、前記白色検出範囲を変更する変更ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータに、
撮影画像から、所定の白色検出範囲内の色を有するデータを抽出することで光源色を推定し、推定された光源色に対応したホワイトバランス補正値を算出する算出ステップと、
前記算出ステップにより算出されたホワイトバランス補正値を用いて、前記撮影画像に対してホワイトバランス補正を行うホワイトバランス補正ステップと、
前記撮影画像の撮像に適用するシャッター速度に応じて、前記白色検出範囲を変更する変更ステップと、
を実行させるためのプログラム。
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