JP6508889B2 - 撮像装置、撮像装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置、撮像装置の制御方法及びプログラムに関する。
人間が知覚できる光は、概ね、約400nm〜680nmの波長範囲の光(以下「可視光」という)である。そのため、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置では、可視光のみを取り込むために、波長が400nm以下の紫外光を除去するフィルタや波長が680nm以上の赤外光を除去するフィルタ等を撮像素子の前面側の撮像光学系に配置している。
しかし、測光センサとして赤外光域に感度を持たせたCCD或いはCMOS等の撮像素子を用いて波長が680nm以上の赤外光域の情報を取り込むことによって、機能の追加や顔検知や被写体追跡等の被写体認識の低輝度限界の拡大が可能になる。
例えば、デジタルカメラの測光用センサとして赤外光と可視光に感度を持つ受光素子を用い、可視光カットフィルタを配置した受光面からの出力を用いて赤外リモコン信号の受信や光源判定を行う技術が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1は、2つの受光面(可視光カットフィルタが配置された面と配置されていない面)の出力の差分を取ることによって、可視光にのみ感度を持たせた出力を用いて測光演算を行う技術を提案している。また、可視光と赤外光をそれぞれ検知する2つの測光センサを用い、焦点検出センサにより検知されたデフォーカス量をこれら2つの測光センサからの出力差に応じて補正する技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開2002−202541号公報 特開2006−098771号公報
しかし、測光センサとして撮像素子を用いて被写体認識を行う場合、低輝度限界を延ばすためには、可視光と赤外光とを含む波長帯域に感度を持つ受光素子の出力と赤外光の波長帯域に感度を持つ受光素子の出力との差分を取らないことが望ましい。また、赤外光域の差分を取る色空間と、赤外光域の差分を取らない色空間のそれぞれで光源色を検知する演算を行うと、処理時間が長くなってしまうという問題がある。
本発明は、測光センサを用いて検出した2つ以上の各色空間での光源色を検知する演算に要する時間を短縮することができる技術を提供することを目的とする。
本発明に係る第1の撮像装置は、赤外光域および可視光域における分光特性の異なる複数の画素からなる画素群を有するセンサを用いて前記画素群ごとに画像情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像情報に対して前記画素群ごとに所定の赤外光減算処理を行って可視光域の画像情報を生成する減算手段と、前記減算手段により生成された可視光域の画像情報を用いて可視光域における光源色を算出する算出手段と、前記算出手段で算出された可視光域における光源色を赤外光域および可視光域における光源色に変換する変換手段と、前記変換手段で変換された赤外光域および可視光域における光源色を用いて前記取得手段により取得され前記画像情報を現像する現像手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る第3の撮像装置は、赤外光域および可視光域における分光特性の異なる複数の画素からなる画素群を有するセンサを用いて前記画素群ごとに画像情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像情報に対して前記画素群ごとに所定の赤外光減算処理を行って可視光域の画像情報を生成する減算手段と、前記取得手段により取得された画像情報を用いて赤外光域および可視光域における光源色を算出する算出手段と、前記算出手段で算出された赤外光域および可視光域における光源色を可視光域における光源色に変換する変換手段と、前記変換手段で変換された可視光域における光源色を用いて前記減算手段により生成された前記画像情報を現像する現像手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、測光センサを用いて検出した2つ以上の各色空間での光源色を検知する演算に要する時間を短縮することができる。
本発明の実施形態に係るデジタルカメラの概略構成を示す図である。 図1のデジタルカメラでの撮影動作のフローチャートである。 図2のステップS202(測光処理)の詳細を示すフローチャートである。 図1のデジタルカメラが備える測光センサの画素配列を示す平面図である。 図1のデジタルカメラが備える測光センサが有するカラーフィルタの光学特性を示す図である。 図1のデジタルカメラが備える測光センサが有するカラーフィルタの太陽光下での分光特性を示す図である。 図3のステップS308,S311で用いる色変換処理に用いる色変換テーブルの例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明に係る撮像装置として、所謂、デジタルカメラを取り上げることとする。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、CMOS或いはCCD等の撮像素子による撮影機能を備える各種の電子機器に適用することができる。例えば、本発明に係る撮像装置は、カメラ機能付き携帯型通信端末、カメラ機能付き携帯型コンピュータ(タブレット端末)、カメラ機能付き携帯ゲーム機等であってもよい。
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ100の概略構成を示す図である。デジタルカメラ100は、大略的に、カメラ本体100A及びレンズ鏡筒100Bから構成される。レンズ鏡筒100Bは、カメラ本体100Aと一体となっていてもよいし、カメラ本体100Aに対して着脱自在であってもよい。
カメラ本体100Aは、CPU101、メモリ102、撮影用撮像素子103、シャッタ104、ハーフミラー105、ピント板106及びAE(自動露出)センサ107を備える。また、カメラ本体100Aは、ペンタプリズム108、光学ファインダ109、AFミラー110及びAF(自動合焦)センサ111を備える。レンズ鏡筒100Bは、複数のレンズ群121と、鏡筒内CPU(以下「LPU」と記す)122とを備える。
CPU101は、デジタルカメラ100の各部を制御するマイクロコンピュータである。メモリ102は、CPU101が実行するプログラムや変数等を格納するROMと、CPU101がプログラムを展開する作業領域や一時的に画像データ等を記憶するRAMを含む。LPU122は、被写体に対する距離情報等をCPU101へ送信する。
撮影用撮像素子103は、赤外カットフィルタやローパスフィルタ等を含むCCDセンサ或いはCMOSセンサ等のイメージセンサである。シャッタ104は、非撮影時には閉じて撮影用撮像素子103を遮光し、撮影時には開いてレンズ鏡筒100Bを通過した光束を撮影用撮像素子103へ導く。
ハーフミラー105は、非撮影時にレンズ群121を通して入射する光の一部を反射して、ピント板106に光学像を結像させる。AEセンサ107は、CCD或いはCOMS等の撮像素子からなる測光センサと、測光センサからの出力信号を用いて、測光演算と、顔検知演算や追跡演算等の被写体認識処理とを行う不図示の回路から構成される。測光センサは、赤外光域および可視光域における分光特性の異なる複数の画素(R(赤),G(緑),B(青),IR(赤外))からなる画素群を有しており(適宜、図4参照)、その詳細については後述する。
ペンタプリズム108は、ピント板106の被写体像をAEセンサ107と光学ファインダ109へ導く。なお、AEセンサ107は、ペンタプリズム108を介してピント板106に結像された被写体像を斜め方向の位置から見ている。AFミラー110は、レンズ鏡筒100Bから入射してハーフミラー105を通過した光束の一部をAFセンサ111へ導く。AFセンサ111は、受光した光束に基づいて被写体に対する合焦のための測距を行う。
なお、図1には不図示であるが、デジタルカメラ100は、電源スイッチと、シャッタスイッチとを備える。シャッタスイッチは、半押し(第1ストローク)でオンするスイッチSW1と、全押し(第2ストローク)でオンするスイッチSW2とを備える。スイッチSW1がオンすることで、AEセンサ107による露出制御とAFセンサ111による自動合焦制御が実行される。また、スイッチSW2がオンすることで、本撮影処理が行われる。本撮影処理では、撮影用撮像素子103に結像した光学像は、撮影用撮像素子103によってアナログ電気信号に変換され、アナログ電気信号が不図示の画像処理手段によりデジタル画像データに変換されて、不図示のメモリカード等の記憶手段に記憶される。
次に、デジタルカメラ100による撮影動作について説明する。図2は、デジタルカメラ100での撮影動作のフローチャートである。図2に示す各処理は、CPU101がROMに格納されたプログラムをRAMに展開することにより、デジタルカメラ100の各構成要素の動作を制御することにより実現される。なお、図2のフローチャートに示す処理の開始に先立って、デジタルカメラ100は、電源がオンされて撮影スタンバイの状態になっているものとする。
先ず、ステップS201においてCPU101は、シャッタスイッチのスイッチSW1がオンされたか否かを判定する。CPU101は、スイッチSW1がオンされた場合(S201でYES)、処理をステップS202へ進め、スイッチSW1がオンされていない場合(S201でNO)、ステップS201の判定を繰り返す(つまり、スイッチSW1がオンされるまで待機する)。
ステップS202においてCPU101は、AEセンサ107を駆動して、測光処理を行う。なお、ステップS202の測光処理の詳細については、図3を参照して後述する。続くステップS203においてCPU101は、周知の位相差方式によるAF処理を行う。例えば、AF評価値を算出し、LPU122を通じてレンズ鏡筒100Bが備えるレンズ群121に含まれるフォーカスレンズを駆動させることにより、AF評価値が最大となる位置にフォーカスレンズを移動させる。
ステップS204においてCPU101は、シャッタスイッチのスイッチSW2がオンされたか否かを判定する。CPU101は、スイッチSW2がオンされた場合(S201でYES)、処理をステップS206へ進め、スイッチSW2がオンされていない場合(S204でNO)、処理をステップS205へ進める。
ステップS205においてCPU101は、スイッチSW1がオンのままか否かを判定する。CPU101は、スイッチSW1がオンのままである場合(S205でYES)、処理をステップS202へ戻し、スイッチSW1がオフになっている場合(S205でNO)、処理をステップS201へ戻す。一方、ステップS206においてCPU101は、ステップS202での測光処理により決定された露出制御値に基づいて、本撮影を実行する。図2のフローチャートではステップS206の本撮影処理の終了により処理終了となる。但し、実際の撮影では、処理はステップS201に戻されて次に撮影準備に入り、デジタルカメラ100の電源がオフされるまで継続してステップS201の判定が行われることになる。
図3は、図2のステップS202の測光処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS301においてCPU101は、AEセンサ107が備える測光センサの蓄積時間(Tv)を決定し、測光用蓄積処理を行って、R(赤),G(緑),B(青),IR(赤外)の画像データを生成する。
図4は、AEセンサ107が備える測光センサの画素配列を示す平面図である。ここでは、測光センサは、R,G,B,IRの各画素が縦にM列、横にN行で、合計M×N個の画素がベイヤー配列されたCMOSであるとする。
続くステップS302においてCPU101は、1つずつのR,G,B,IRの画素を1組の画素群とし、各画素群について下記の式1〜式3による赤外光減算処理を行う。ここで、例えば、kr=1.0,kg=0.3,kb=0.0とする。
ステップS303においてCPU101は、ステップS302で算出したR’,G’,B’を所定のエリア毎に平均し、エリア毎の平均値Rav’、Gav’、Bav’を算出する。なお、エリアの大きさは任意であり、平均値を算出せずに次のステップへ進んでもよい。また、ステップS302とステップS303の処理を逆の順序で行ってもよい。つまり、エリア毎に平均値の画像データを算出した後に赤外光減算処理を行うことで、平均値Rav’、Gav’、Bav’を算出してもよい。
ステップS304においてCPU101は、ステップS302で算出したR’,G’,B’又はステップS303で算出した平均値Rav’,Gav’,Bav’を用いて既知の光源判定処理を行う。これにより、赤外光減算後の色空間における光源色R’(white)、G’(white)、B’(white)が算出される。
ステップS305においてCPU101は、ステップS303で算出した平均値Rav’,Gav’,Bav’とステップS304で算出した光源色R’(white),G’(white),B’(white)を用いて特定色検出処理を行う。ここでは、光源色R’(white),G’(white),B’(white)を用いて現像を行った後、エリア毎の平均値Rav’,Gav’,Bav’が肌色等の特定の色を有しているか否かを検出する。このような特定色を検出した結果は、ステップS203のAF処理や後のステップS314の測光処理等において、特定色を有する領域に対してフォーカスを合わせるために用いられる。
ステップS306においてCPU101は、追跡処理を行うか否かを判定する。CPU101は、追跡処理を行う場合(S306でYES)、処理をステップS307へ進め、追跡処理を行わない場合(S306でNO)、処理をステップS311へ進める。なお、ステップS306の判定は、デジタルカメラ100に設定されているAFモードに従って行われる。例えば、CPU101は、認識した被写体を連続して追跡するサーボAFモードや顔にピントを合わせ続ける顔優先AFモードに設定され、後のステップS315の次回追跡対象認識処理にてテンプレートが設定された場合に、追跡処理を開始すると判定する。
ステップS307においてCPU101は、後のステップS310の追跡処理のために、現像に用いる光源情報を更新するか否かを判定する。CPU101は、光源情報を更新する場合(S307でYES)、処理をステップS308へ進め、光源情報を更新しない場合(S307でNO)、処理をステップS309へ進める。なお、ステップS307での判定方法の詳細については後述する。
ステップS308においてCPU101は、後のステップS310の追跡処理のための色変換処理を行う。ここでは、ステップS304で算出した赤外光減算後の色空間における光源色R’(white),G’(white),B’(white)を色変換し、赤外光減算前の色空間における光源色R(white),G(white),B(white)を算出する。なお、ステップS308での色変換処理の詳細については後述する。
ステップS309においてCPU101は、後のステップS310の追跡処理のための現像処理を行う。ここでは、ステップS308で算出した赤外光減算前の色空間における光源色R(white),G(white),B(white)を用いて、ステップS301で生成した画像データR,G,Bを現像する。続くステップS310においてCPU101は、ステップS309で現像した画像データを用いて、周知の技術を用いた追跡処理を行う。得られた追跡結果は、ステップS203のAF処理に用いられ、特定の被写体にピントを合わせる処理等が可能となる。
ステップS311においてCPU101は、後のステップS313の顔検知処理のための色変換処理を行う。ここでは、ステップS304で算出した赤外光減算後の色空間における光源色R’(white),G’(white),B’(white)を色変換し、赤外光減算前の色空間における光源色R(white),G(white),B(white)を算出する。なお、ステップS311での色変換処理の詳細については後述する。
ステップS312においてCPU101は、後のステップS313の顔検知処理のための現像処理を行う。ここでは、ステップS311で算出した赤外光減算前の色空間における光源色R(white),G(white),B(white)を用いてステップS301で生成したR,G,Bの画像データを現像する。
ステップS313においてCPU101は、ステップS312で現像した画像データを用いて、既知の顔検知処理を行う。得られた顔検知結果は、ステップS203のAF処理や後のステップS314の測光処理等に用いられ、顔を有する領域に対してフォーカスを合わせる処理等が可能になる。
ステップS314においてCPU101は、測光演算処理を行う。測光演算処理では、先ず、ステップS303で算出したエリア毎のR’,G’,B’の積分値から任意の割合で加算した測光出力値Yを算出する。測光出力値Yは、例えば、下記の式4によって求めることができる。なお、式4において、R画素,G画素,B画素の混合比Ra,Ga,Baに適当な値を入れることにより、エリア毎の輝度値を求めることができる。例えば、Ra=0.299,Ga=0.587,Ba=0.114とすることができる。更に、エリア毎の測光出力値Yと後述する露出制御値用の重み付け係数kとの加重平均値Ywを下記の式5により算出する。式5において、iは横方向、jは縦方向のエリア番号を示しており、エリアの分割数に応じて合計する数が変わる。
ステップS314の測光演算処理では更に、CPU101は、加重平均値Ywと、蓄積時間等から得られる被写体輝度に基づいて、本撮影のための露出制御値(シャッタ速度、絞り値、感度等)を演算する。なお、露出制御値の決定方法は、本発明とは直接には関係がなく、また、周知の方法を任意に採用することができるため、その詳細についての説明を省略する。
なお、露出制御用の重み付け係数kは、デジタルカメラ100の撮像モードや測光モード、撮影シーン等に応じて、各測光エリアの測光出力値の重み付けを変えるための係数である。例えば、測光モードが中央重点測光モードであれば、画像の中央付近の測光エリアに対する重み付け係数を画像の周辺付近に対する重み付け係数よりも大きくする。また、撮影シーンを自動判別する測光モードであれば、ステップS305で検出した特定色を有する領域やステップS313で検出した顔領域に対応する測光エリアに対する重み付け係数を、他の測光エリアに対する重み付け係数よりも大きくする。露出制御用の重み付け係数kは、本発明とは直接には関係がないため、これ以上の説明は省略する。
ステップS315においてCPU101は、次回撮影時の追跡対象を決定する。例えば、AFモードが認識した被写体を連続して追跡するサーボAFモードや、顔にピントを合わせ続ける顔優先AFモードに設定されている場合に、ユーザが選択した位置や顔を追跡対象とし、その領域の画像情報をテンプレートとして保持する。こうして保存した追跡情報は、次回撮影時のステップS310の追跡処理で用いられる。なお、追跡対象のテンプレートの設定方法や、テンプレートを更新するタイミングや条件等は、本発明とは直接には関係がないため、詳細な説明は省略する。
ところで、測光処理とAF処理をそれぞれ専用に実行するCPUを有するデジタルカメラの場合、ステップS202とステップS203の処理を並行して実行することができる。その場合、ステップS306〜S310の追跡結果やステップS311〜S313の顔検知結果をステップS203でのAF処理に速やかに供給する必要がある。そこで、ステップS301で生成したR,G,Bの画像データに対して過去に算出した赤外光減算前の色空間における光源色R(white),G(white),B(white)を用いてステップS306〜S313を行い、その結果をAF処理に送る。そして、続いて、ステップS302〜S305,S314〜S315を行ってもよい。
次に、ステップS307の光源情報の更新判定について説明する。ステップS308で算出した赤外光減算後の色空間における光源色R(white),G(white),B(white)がばらつくと、ステップS310の追跡処理の精度が低下してしまう。例えば、AEセンサ107が有する測光センサのノイズや被写界の微妙なずれにより、ステップS305で算出した光源色の結果がばらつくことがある。そして、ステップS305で算出した光源色がばらつくと、ステップS308で算出した光源色もばらいてしまう。
そこで、ステップS308の処理を最初(初回)のみ行うか又はステップS315の処理にて追跡対象のテンプレートを作成したときにステップS308で算出した光源色を固定値としてステップS309の処理に用いるかを、ステップS307で判定するようにする。これにより、光源色にばらつきが生じることを抑制することができる。また、ステップS305で算出した光源色が大きく変化した場合には、被写界の光源が変わっている可能性がある。そのため、ステップS305で算出した光源色が所定の閾値を超えて変化した場合には、常にステップS308の処理を行うように、ステップS307で判定するようにしてもよい。
更に、ステップS307の判定を行わず、過去n回分(n≧2)のステップS304で算出した赤外光減算後の色空間における光源色R’(white),G’(white),B’(white)の平均値を常にステップS308で用いるようにしてもよい。このような判定方法を用いることにより、AEセンサ107が有する測光センサのノイズや被写界の微妙なずれによる光源色のばらつきが追跡精度へ及ぼす影響を抑制することができる。
次に、ステップS308,S311で行う色変換処理について説明する。ステップS308,S311の各色変換処理は、目的は異なるが、実質的に同等の処理が行われる。そのため、ここでは、ステップS308,S311の各色変換処理を区別せずに説明することとする。
図5は、AEセンサ107が有する測光センサに設けられたカラーフィルタの光学特性を示す図である。図5(a)は、AEセンサ107が有する測光センサのR,G,B,IRの各画素の分光特性を示しており、図5(b)は、図5(a)の出力に対して赤外光減算を施したR’,G’,B’の分光特性を示している。図6は、太陽光下での測光センサが備えるカラーフィルタの分光特性を示す図である。
図6の太陽光下における測光センサの出力とホワイトバランスゲインとの関係は、“[R(white),G(white),B(white),IR(white)]=[1024,1024,512,512]”で示される。よって、“[G(white)/R(white),G(white)/G(white),G(white)/B(white)]=[1.0,1.0,2.0]”が得られる。
一方、上記の式1〜式3による赤外光減算処理を行った後の測光センサの出力とホワイトバランスゲインとの関係は、“[R’(white),G’(white),B’(white)]=[512,870,512}]”で示される。よって、“[G’(white)/R’(white),G’(white)/G’(white),G’(white)/B’(white)]=[1.7、1.0、1.7]”が得られる。
このように、測光センサが2つの分光特性を有する場合には、ホワイトバランスゲインがそれぞれ異なる。そのため、ステップS304の光源判定処理をそれぞれの色空間で行うと処理時間が長くなってしまう。これに対して、2つの色空間のうちのどちらか1つの色空間で光源色判定を行って色変換を行うことにより、他方の色空間の光源色に変換することができる。よって、測光センサを用いて検出した2つ以上の各色空間での光源色を検知する演算に要する時間を短縮することができる。
一例として、既知の行列式により色変換を行う。2つの色空間A,Bについて、色空間Aの色変換前の出力[R’(white),G’(white),B’(white)]に対して、色空間Bの色変換後の出力[R(white),G(white),B(white)]は、下記の式6により算出される。式6において、{r,g,b}は、事前に基準光源を撮影したときの色空間Bの出力である。また、[r’、g’、b’]は、事前に基準光源を撮影したときの色空間Aの出力であり、本実施形態では、[r,g,b]には、式1〜式3の演算を行った結果が用いられる。
別の色変換方法として、テーブルによる変換を行う方法がある。図7は、ステップS308,S311で用いる色変換処理に用いる色変換テーブルの例を示す図である。色空間Aのホワイトバランスゲイン[G’(white)/R’(white),G’(white)/B’(white)]と図7の色変換テーブルとから、色変換後のホワイトバランスゲイン[G(white)/R(white),G(white)/B(white)]を算出することができる。
ここでは、2つの色空間における色変換の例を示したが、3つ以上の色空間が存在する場合にも、同様の処理が可能である。また、本実施形態では、1つの測光センサで取得した[R,G,B,IR]と赤外光減算後の[R’,G’,B’]との光源色の色変換の例を示したが、複数の測光センサ又は複数のカラーフィルタより取得した[R1,G1,B1]、[R2,G2,B2]、・・で光源色の色変換を行ってもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。例えば、上記実施の形態では、被写体の追跡処理と顔検知処理の両方を行うとしたが、勿論、一方だけを行う場合もあり得る。
本発明は以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
100 デジタルカメラ(撮像装置)
101 CPU
102 メモリ
103 撮影用撮像素子
104 シャッタ
107 AEセンサ
111 AFセンサ

Claims (12)

  1. 撮像装置であって、
    赤外光域および可視光域における分光特性の異なる複数の画素からなる画素群を有するセンサを用いて前記画素群ごとに画像情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された画像情報に対して前記画素群ごとに所定の赤外光減算処理を行って可視光域の画像情報を生成する減算手段と、
    前記減算手段により生成された可視光域の画像情報を用いて可視光域における光源色を算出する算出手段と、
    前記算出手段で算出された可視光域における光源色を赤外光域および可視光域における光源色に変換する変換手段と、
    前記変換手段で変換された赤外光域および可視光域における光源色を用いて前記取得手段により取得され前記画像情報を現像する現像手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記現像手段は、前記算出手段で算出された光源色または前記変換手段で変換された光源色のどちらかが過去に取得された光源色に対して所定の閾値よりも大きく変化した場合に、現像に用いる光源色を更新することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記現像手段は、現像に用いる光源色として、前記変換手段で変換された光源色の過去n回分(n≧2)の平均値を用いることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 撮像装置であって、
    赤外光域および可視光域における分光特性の異なる複数の画素からなる画素群を有するセンサを用いて前記画素群ごとに画像情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された画像情報に対して前記画素群ごとに所定の赤外光減算処理を行って可視光域の画像情報を生成する減算手段と、
    前記取得手段により取得された画像情報を用いて赤外光域および可視光域における光源色を算出する算出手段と、
    前記算出手段で算出された赤外光域および可視光域における光源色を可視光域における光源色に変換する変換手段と、
    前記変換手段で変換された可視光域における光源色を用いて前記減算手段により生成された前記画像情報を現像する現像手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  5. 前記現像手段は、前記算出手段で算出された光源色が過去に取得された光源色に対して所定の閾値よりも大きく変化した場合に、現像に用いる光源色を更新することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  6. 前記現像手段は、現像に用いる光源色として、前記算出手段により算出された光源色の過去n回分(n≧2)の平均値を用いることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  7. 前記現像手段で現像された画像情報を用いて被写体を認識し追跡する被写体認識手段を備え、
    前記現像手段は、現像に用いる光源色として、前記算出手段により最初に算出された光源色または前記被写体認識手段の追跡処理のテンプレートを作成したときの光源色を固定値として用いることを特徴とする請求項1又は4に記載の撮像装置。
  8. 前記被写体認識手段は、被写体の顔を検知する顔検知処理を行うことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記現像手段で現像された画像情報を用いて被写体認識を行う被写体認識手段を備え、
    前記被写体認識手段は、被写体を追跡する追跡処理と被写体の顔を検知する顔検知処理の一方または両方を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 撮像装置の制御方法であって、
    赤外光域および可視光域における分光特性の異なる複数の画素からなる画素群を有するセンサを用いて前記画素群ごとに画像情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得された画像情報に対して前記画素群ごとに所定の赤外光減算処理を行って可視光域の画像情報を生成する減算ステップと、
    前記減算ステップで生成された可視光域の画像情報を用いて可視光域における光源色を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出された可視光域における光源色を赤外光域および可視光域における光源色に変換する変換ステップと、
    前記変換ステップで変換された赤外光域および可視光域における光源色を用いて前記取得ステップで取得された前記画像情報を現像する現像ステップと、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  11. 撮像装置の制御方法であって、
    赤外光域および可視光域における分光特性の異なる複数の画素からなる画素群を有するセンサを用いて前記画素群ごとに画像情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得された画像情報に対して前記画素群ごとに所定の赤外光減算処理を行って可視光域の画像情報を生成する減算ステップと、
    前記取得ステップで取得された画像情報を用いて赤外光域および可視光域における光源色を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出された赤外光域および可視光域における光源色を可視光域における光源色に変換する変換ステップと、
    前記変換ステップにより変換された可視光域における光源色を用いて前記減算ステップで生成された前記画像情報を現像する現像ステップと、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  12. 撮像装置が備えるコンピュータに請求項10又は11に記載の制御方法を実行させることを特徴とするプログラム。
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