実施の形態1
以下本実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は情報処理システムの概要を示す模式図である。図1に示す情報処理システムは、端末装置1A、1B、1C…(以下、場合により端末装置1で代表する)と、サーバ(情報処理装置)2とを備える。なお、本実施形態におけるサーバ2は一つであるが、クラウドコンピューティング等を利用した複数のサーバであってもよい。端末装置1及びサーバ2はインターネット、LAN(Local Area Network)または携帯電話網等の通信網Nにより相互に接続されている。端末装置1は通信網Nを介して、サーバ2との間で情報の送受信を行っている。
以下では情報処理システムの概要を説明する。端末装置1は画面上の入力フォームに入力情報の入力を受け付ける装置であり、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)又は携帯電話等である。本実施形態における端末装置1はパーソナルコンピュータであるとして説明する。入力フォームとは入力情報の入力を受け付けるためのオブジェクトである。入力情報とは例えば、文字、記号、画像又は音声等の情報であり、入力フォームに入力された情報である。本実施形態における入力情報は文字であるとして説明する。入力フォームには夫々、入力情報の登録を制限する完了条件が設定されている。完了条件とは例えば、最大文字数又は文字の種類等である。また完了条件は最小文字数、メールアドレス形式、日付/時刻形式、電話番号形式、正規表現でもよい。端末装置1は入力情報が完了条件を満たすか否かを判定する。端末装置1は入力情報が完了条件を満たすか否かを示す完了フラグを入力情報に対応づける。端末装置1は完了フラグ及び入力情報等をサーバ2へ出力する。なお、サーバ2が入力情報を受け取った後、サーバ2が完了条件を満たすか否かを判定し、完了フラグを生成する場合もある。
サーバ2は入力情報等を取得し、完了フラグを取得または生成するコンピュータであり、例えばサーバコンピュータ又はプラットフォーム等である。サーバ2は取得または生成した完了フラグに基づいて完了条件を満たす入力情報と満たさない入力情報を区分して記憶部22に記憶する。記憶された入力情報はサーバ2に係る使用者が閲覧可能になっている。このことにより入力を諦めたユーザの補助ができる。
以下では情報処理システムの詳細を説明する。図2は端末装置1のハードウェア群を示すブロック図である。図2に示す端末装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、記憶部12、RAM13、入力部14、表示部15及び通信部16を備える。
CPU11は、バスを介してハードウェア各部と接続されている。CPU11は例えば一もしくは複数のCPU又はマルチコアCPU等を備える。CPU11は、記憶部12に記憶されたプログラム12Pに従いハードウェアの各部を制御する。
記憶部12は例えばハードディスクまたは大容量メモリ等である。記憶部12にはCPU11が処理を行う際に必要とする種々のデータ及びプログラム12Pを格納する。RAM13は例えばSRAM(Static Random Access Memory)等である。RAM13は、記憶部としても機能し、CPU11による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
入力部14はマウス又はキーボード等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU11へ送信する。表示部15はCPU11から送信された画像データを表示する。表示部15は例えば液晶画面である。通信部16は、例えばLAN(Local Area Network)、無線LANカード又は携帯電話用通信モジュール等であり、通信網Nを介して各種情報をサーバ2との間で送受信する。
図3はサーバ2のハードウェア群を示すブロック図である。図3に示すサーバ2は、CPU21、記憶部22、RAM23、入力部24、表示部25及び通信部26を備える。サーバ2は、CPU21、RAM23、入力部24及び表示部25の構成は、端末装置1のCPU11、RAM13、入力部14及び表示部15の構成と同様であるため、簡潔のため記載を省略する。
記憶部22は例えばハードディスクまたは大容量メモリ等である。記憶部22にはCPU21が処理を行う際に必要とする種々のデータ、画面情報DB221、入力情報DB222及びプログラム22Pを格納する。通信部26は、例えばLAN(Local Area Network)、無線LANカード又は携帯電話用通信モジュール等であり、通信網Nを介して各種情報を端末装置1との間で送受信する。
図4は画面情報DB221に格納されているデータの一例を示す図である。画面情報DB221はユーザが入力を行うための入力画面を構成する画面情報を記憶するデータベースである。画面情報DB221は項目ID列、完了条件列及び種類列等を備える。項目ID列には入力フォームを識別するための項目IDが記憶される。完了条件列は完了条件が記憶される。完了条件列はさらに最大文字数列及び文字種類列を備える。最大文字数列には最大文字数が記憶される。文字種類列には文字の種類が記憶される。文字種類列には例えば、全角文字、半角数字又は半角英数字等が記憶される。種類列には入力情報を分類した種類が記憶される。種類列には例えば「名前」、「住所」、「電話番号」又は「メールアドレス」等が記憶される。画面情報DB221には予めサーバ2の使用者が入力部24で設定した画面情報が記憶されている。なお、各列の情報は入力情報に対応づけられている。
図5は入力情報DB222に格納されているデータの一例を示す図である。入力情報DB222は入力情報等を記憶するデータベースである。入力情報DB222は入力情報列及び種類列等を備える。入力情報列には入力情報が記憶される。種類列には種類が記憶される。入力情報及び種類の記憶方法は後述する。なお、各列の情報は互いに対応づけられている。
図6は入力情報を入力するための入力画面3の一例を示す説明図である。入力画面3は
上部に設けられた名前欄31と、名前欄31の下部に設けられた住所欄32と、住所欄32の下部に設けられた電話番号欄33と、電話番号欄33の下部に設けられたメールアドレス欄34と、右部に設けられた完了ボタン35と、完了ボタン35の下部に設けられたキャンセルボタン36と、右上の角部に設けられた終了ボタン37とを備える。名前欄31は名前を入力するための入力フォームである。住所欄32は住所を入力するための入力フォームである。電話番号欄33は電話番号を入力するための入力フォームである。メールアドレス欄34はメールアドレスを入力するための入力フォームである。完了ボタン35は入力情報の入力を完了するためのボタンである。キャンセルボタン36は入力情報の入力を途中で終了するためのボタンである。終了ボタン37は入力画面3の表示を終了するボタンである。
以下、情報処理システムの動作を説明する。CPU21は画面情報DB221を参照し、画面情報DB221に示すように完了条件を含む画面情報を通信部26から端末装置1へ出力する。端末装置1のCPU11は画面情報を通信部16から取得する。CPU11は入力画面3を表示部15に表示する。ユーザが名前欄31に入力情報「山田 太郎」を入力部14で入力した場合、CPU11は入力情報「山田 太郎」の入力を受け付ける。
CPU11は入力情報「山田 太郎」が項目ID「001」に対応づけられた最大文字数「10」及び文字種類「全角文字」の完了条件を満たすか否かを判定する。CPU11は完了フラグを設定する。完了フラグには、「完了」又は「非完了」が設定される。「完了」とは入力情報が完了条件を満たすことを示す。「非完了」とは入力情報が完了条件を満たさないことを示す。CPU11は入力情報「山田 太郎」が最大文字数「10」以内であり、全角文字で入力されているため、完了条件を満たすと判定する。CPU11は完了フラグを「完了」に設定し、入力情報「山田 太郎」と完了フラグ「完了」及び種類「名前」とを対応づける。
ユーザが住所欄32に入力情報「トウキョウト シブヤク(半角カタカナ) 0-0-0」を入力部14で入力した場合、CPU11は入力情報「トウキョウト シブヤク(半角カタカナ) 0-0-0」の入力を受け付ける。CPU11は入力情報「トウキョウト シブヤク(半角カタカナ) 0-0-0」が項目ID「002」に対応づけられた最大文字数「40」及び文字種類「全角文字」の完了条件を満たすか否かを判定する。CPU11は入力情報「トウキョウト シブヤク(半角カタカナ) 0-0-0」が半角文字で入力されているため、完了条件を満たさないと判定する。CPU11は完了フラグを「非完了」に設定し、入力情報「トウキョウト シブヤク(半角カタカナ) 0-0-0」と完了フラグ「非完了」及び種類「住所」とを対応づける。
ユーザが電話番号欄33に入力情報「001234567890」を入力部14で入力した場合、CPU11は入力情報「001234567890」の入力を受け付ける。CPU11は入力情報「001234567890」が項目ID「003」に対応づけられた最大文字数「11」及び文字種類「半角数字」の完了条件を満たすか否かを判定する。CPU11は最大文字数「11」を超えているため、入力情報「001234567890」が完了条件を満たさないと判定する。CPU11は完了フラグを「非完了」に設定し、入力情報「001234567890」と完了フラグ「非完了」及び種類「電話番号」とを対応づける。
ユーザがメールアドレス欄34に入力情報「a@ne.jp」を入力部14で入力した場合、CPU11は入力情報「a@ne.jp」の入力を受け付ける。CPU11は入力情報「a@ne.jp」が項目ID「004」に対応づけられた最大文字数「50」及び文字種類「半角英数字」の完了条件を満たすか否かを判定する。CPU11は最大文字数「50」以内であり、半角英数字で入力されているため、入力情報「a@ne.jp」が完了条件を満たすと判定する。CPU11は完了フラグを「完了」に設定し、入力情報「a@ne.jp」と完了フラグ「完了」及び種類「メールアドレス」とを対応づける。
ユーザは入力部14のマウスで完了ボタン35、キャンセルボタン36又は終了ボタン37をクリックした場合、CPU11は完了フラグ、入力情報、種類及びボタン情報を通信部16からサーバ2へ出力する。ボタン情報とは、クリックしたボタンが完了ボタン35、キャンセルボタン36又は終了ボタン37のいずれであるかを示す情報である。CPU21は完了フラグ、入力情報、種類及びボタン情報を端末装置1から取得する。CPU21は取得した全ての完了フラグが「完了」であるか否かを判定する。CPU21は入力情報「トウキョウト シブヤク(半角カタカナ) 0-0-0」及び入力情報「001234567890」が「非完了」であると判定する。CPU21は入力情報「トウキョウト シブヤク(半角カタカナ) 0-0-0」及び「001234567890」並びに入力情報の種類「住所」及び「電話番号」を入力情報DB222に記憶する。
CPU21はボタン情報を参照し、完了ボタン35を入力部14のマウスでクリックしたと判定した場合、再度、画面情報を通信部26から端末装置1へ出力する。なお、CPU21はボタン情報を参照し、キャンセルボタン36又は終了ボタン37を入力部14のマウスでクリックしたと判定した場合、処理を終了する。端末装置1のCPU11は画面情報を通信部16から取得する。CPU11は入力画面3を表示部15に表示する。ユーザは完了条件を満たす入力情報を再入力し、かつ入力部14のマウスで完了ボタン35をクリックした場合、CPU11は完了フラグ、入力情報、種類及びボタン情報を通信部16からサーバ2へ出力する。CPU21は完了フラグ、入力情報、種類及びボタン情報を端末装置1から取得した後、取得した全ての完了フラグが「完了」であると判定した場合、入力情報を記憶部22に登録し、処理を終了する。
なお、入力部14のマウスで完了ボタン35をクリックした場合、完了をするか否かを確認する確認画面に遷移してもよい。
図7〜8は本実施形態における情報処理システムの処理手順を示したフローチャートである。サーバ2のCPU21は画面情報DB221を参照し、画面情報DB221に記憶された画面情報を通信部26から端末装置1へ出力する(ステップS11)。端末装置1のCPU11は画面情報を通信部16から取得する(ステップS12)。CPU11は画面情報に含まれる入力画面3を表示部15に表示する(ステップS13)。CPU11は入力画面3の入力フォームから入力情報の入力を受け付ける(ステップS14)。CPU11は受け付けた入力情報が完了条件を満たすか否かを判定する(ステップS15)。
CPU11は受け付けた入力情報が完了条件を満たすと判定した場合(ステップS15:YES)、完了フラグを「完了」に設定し(ステップS16)、処理をステップS18へ移す。CPU11は受け付けた入力情報が完了条件を満たさないと判定した場合(ステップS15:NO)、完了フラグを「非完了」に設定する(ステップS17)。CPU11は入力情報に完了フラグ及び画面情報に基づいて種類を対応づける(ステップS18)。CPU11は完了ボタン35、キャンセルボタン36又は終了ボタン37を入力部14のマウスでクリックしたか否かを判定する(ステップS19)。
CPU11は完了ボタン35、キャンセルボタン36又は終了ボタン37を入力部14のマウスでクリックしなかったと判定した場合(ステップS19:NO)、処理をステップS14に移し、処理を繰り返す。CPU11は完了ボタン35、キャンセルボタン36又は終了ボタン37を入力部14のマウスでクリックしたと判定した場合(ステップS19:YES)、完了フラグ、入力情報、種類及びボタン情報を通信部16からサーバ2へ出力する(ステップS20)。CPU21は完了フラグ、入力情報、種類及びボタン情報を端末装置1から取得する(ステップS21)。
CPU21は取得した全ての完了フラグが「完了」であるか否かを判定する(ステップS22)。CPU21は取得した全ての完了フラグが「完了」でないと判定した場合(ステップS22:NO)、「非完了」を示す完了フラグに対応する入力情報及び種類を入力情報DB222に記憶する(ステップS23)。CPU21は完了ボタン35を入力部14のマウスでクリックしたか否かを判定する(ステップS24)。CPU21は完了ボタン35を入力部14のマウスでクリックしたと判定した場合(ステップS24:YES)、処理をステップS11に移す。CPU21は完了ボタン35を入力部14のマウスでクリックしなかったと判定した場合(ステップS24:NO)、処理を終了する。CPU21は取得した全ての完了フラグが「完了」であると判定した場合(ステップS22:YES)、完了ボタン35を入力部14のマウスでクリックしたか否かを判定する(ステップS25)。CPU21は完了ボタン35を入力部14のマウスでクリックしたと判定した場合(ステップS25:YES)、入力情報及び種類を記憶部22に登録し(ステップS26)、処理を終了する。CPU21は完了ボタン35を入力部14のマウスでクリックしなかったと判定した場合(ステップS25:NO)、処理を終了する。
なお、本実施形態におけるCPU11は完了ボタン35、キャンセルボタン36又は終了ボタン37を入力部14のマウスでクリックしたか否かを判定したが、ブラウザを閉じたか否か又はシャットダウンを行ったか否かを判定してもよい。また、入力画面3を表示して放置した場合、セッションが切れることがある。この場合、CPU11はセッションが切れたか否かを判定してもよい。CPU11はセッションが切れたと判定した場合、完了フラグ、入力情報及び種類を通信部16からサーバ2へ出力する。なお、セッションが切れたか否かの判定はイベントハンドラを取得することで判定してもよい。
なお、本実施形態における情報処理システムは端末装置1で受け付けた入力情報が完了条件を満たすか否かを判定したが、サーバ2で入力情報が完了条件を満たすか否かを判定してもよい。
一側面によれば、途中で入力を諦めたユーザに対して途中からの入力を容易にすること又は入力フォームの使用者から何等かのフォローをすることができる。
実施の形態2
実施の形態2はユーザが入力情報を入力部14で入力した際にリアルタイムで完了フラグ及び入力情報を通信部16からサーバ2へ出力する実施の形態に関する。以下、特に説明する構成、作用以外の構成及び作用は実施の形態1と同等であり、簡潔のため記載を省略する。
本実施形態における入力情報は予め「非完了」を示す完了フラグに対応づけられているものとする。図9は情報処理システムの概要を示す模式図である。図9に示すように、本実施形態における情報処理システムは記憶サーバ4を備える。端末装置1、サーバ2及び記憶サーバ4はインターネット、LAN(Local Area Network)または携帯電話網等の通信網Nにより相互に接続されている。サーバ4は通信網Nを介して、端末装置1及びサーバ2との間で情報の送受信を行っている。
図10は記憶サーバ4のハードウェア群を示すブロック図である。図10に示す記憶サーバ4は、CPU41、記憶部42、RAM43、入力部44、表示部45及び通信部46を備える。記憶サーバ4は、CPU41、RAM43、入力部44、表示部45及び通信部46の構成は、サーバ2のCPU21、RAM23、入力部24、表示部25及び通信部26の構成と同様であるため、簡潔のため記載を省略する。
記憶部42は例えばハードディスクまたは大容量メモリ等である。記憶部42にはCPU41が処理を行う際に必要とする種々のデータ、入力情報DB421及びプログラム42Pを格納する。
図11は入力情報DB421に格納されているデータの一例を示す図である。入力情報DB421はトランザクションID列、入力情報列、種類列及び項目ID列等を備える。トランザクションID列には端末装置1を識別するためのトランザクションIDが記憶される。入力情報列には入力情報が記憶される。種類列には種類が記憶される。項目ID列には項目IDが記憶される。入力情報DB421の記憶方法は後述する。なお、各列の情報は互いに対応づけられている。
以下、情報処理システムの動作を説明する。CPU11は入力画面3を表示した後、入力画面3に記載された情報(例えばscriptタグ)に基づき、記憶サーバ4から通信部16を通じてトラッキングタグを取得し、トラッキング開始リクエストを通信部16から記憶サーバ4へ出力する。記憶サーバ4はトラッキング開始リクエストを受信するとトランザクションIDを発行してCPU11に出力し、CPU11はトランザクションIDに基づきクッキーを生成する。トラッキング開始リクエストとは端末装置1から画面情報の取得を開始することを要求するリクエストである。CPU41はトラッキング開始リクエストを通信部46で端末装置1から取得する。
CPU41は端末装置1に問い合わせを行うことで端末装置1にトランザクションID「1111」を記憶したクッキーがあるか否かを判定する。端末装置1が入力画面3を初めて取得したため、CPU41はトランザクションID「1111」を記憶したクッキーがないと判定する。CPU41はトランザクションID「1111」を生成する。CPU41はトランザクションID「1111」を通信部46から端末装置1へ出力する。CPU11はトランザクションID「1111」を通信部16で記憶サーバ4から取得する。CPU11はトランザクションID「1111」をクッキーに記憶する。また、トランザクションIDは、CPU11が生成し、記憶サーバ4へ通信部16を通じて送信することもできる。
CPU11は端末装置1に係るユーザが入力に関する動作を行ったことを示す所定のイベントハンドラを実行したか否かを判定する。所定のイベントハンドラとはJavascript(登録商標)では例えば、onBlur、onFocus、onChange、onSelect、onSelectStart、onSubmit、onReset、onAbort、onError、onLoad、onUnload、onClick、onDblClick、onKeyUp、onKeyDown、onKeyPress、onMouseOut、onMouseOver、onMouseUp、onMouseDown、onMouseMove又はonDragDrop等である。また、端末装置1の動作環境等に応じて、イベントハンドラが実行されたか否かを問わず、一定間隔て記憶サーバ4で情報を送信してもよい。
例えば、ユーザが入力部14のキーボードで名前欄31に入力情報「山田 太郎」を入力した後、入力部14のマウスを移動させた場合、CPU11はonMouseMoveが実行されたと判定する。
CPU11は入力情報「山田 太郎」、種類「名前」及び項目ID「001」を通信部16から記憶サーバ4へ出力する。CPU41は入力情報「山田 太郎」、種類「名前」及び項目ID「001」を通信部46で端末装置1から取得する。CPU41は入力情報「山田 太郎」、種類「名前」及び項目ID「001」をトランザクションID「1111」に対応づけて記憶する。さらにユーザは入力情報「トウキョウト シブヤク(半角カタカナ) 0-0-0」、「001234567890」及び「a@ne.jp」を入力し、情報処理システムは上記と同様の動作を行う。
CPU11はユーザが入力を完了したか否かを判定する。すなわち、完了ボタン35を入力部14のマウスでクリックし、かつ入力が完了したことを示す完了画面(図示せず)に遷移したか否かを判定する。CPU11はユーザが入力を完了したと判定した場合、画面情報DB121を参照し、実施の形態1と同様に「トウキョウト シブヤク(半角カタカナ) 0-0-0」及び「001234567890」が完了条件を満たさないと判定する。
ユーザがキャンセルボタン36又は終了ボタン37を入力部14のマウスでクリックして処理を終了した後、CPU11が入力画面3を再表示し、ユーザが入力情報の再入力を行う場合を想定する。この場合、端末装置1が以前にクッキーにトランザクションID「1111」を記憶しているため、CPU41はトランザクションID「1111」を記憶したクッキーがあると判定する。CPU41は入力情報DB421に記憶された入力情報及び項目IDを通信部46から端末装置1へ出力する。CPU11は入力情報及び項目IDを通信部16で記憶サーバ4から取得する。CPU11は項目ID「001」、「002」、「003」及び「004」に基づいて入力情報「山田 太郎」、「トウキョウト シブヤク(半角カタカナ) 0-0-0」、「001234567890」及び「a@ne.jp」を入力画面3に表示する。なお、この場合、入力情報を加工して完了条件を満たす情報に変換すること又は完了条件を満たさない入力情報を削除するようにしてもよい。完了条件を満たす情報に変換するとは例えば、半角文字を全角文字に変換する等である。
CPU11は再入力を行い、完了条件を満たす入力情報を入力した後で完了ボタン35を入力部14のマウスでクリックし、かつ入力が完了したことを示す完了画面に遷移する。すべての入力情報が完了条件を満たしているため、CPU11はトラッキング終了リクエストを通信部16から記憶サーバ4へ出力する。トラッキング終了リクエストとはすべての入力情報が完了条件を満たす状態で完了したことを示すタグである。本実施形態におけるトラッキング終了リクエストは完了フラグとして機能する。すなわち、CPU41はトラッキング終了リクエストを通信部46から記憶サーバ4で取得した場合、完了フラグが「完了」であると判断する。CPU41は入力情報DB421に記憶された入力情報を完了フラグを「完了」にして、記憶部41に登録し、処理を終了する。
図12〜13は本実施形態における情報処理システムの処理手順を示したフローチャートである。ステップS11〜S14の処理は上述の実施の形態1に係る情報処理システムと同様であるので、簡潔のため説明を省略する。CPU11はステップS13の処理を終了した後、トラッキング開始リクエストを通信部16から記憶サーバ4へ出力する(ステップS27)。このとき、CPU11がトランザクションIDを発行して出力することもできる。CPU41はトラッキング開始リクエストを通信部46で端末装置1から取得する(ステップS28)。なお、ステップS37はイベントハンドラの実行によらず、タイマー方式を用いて一定間隔で送信することもできる。
CPU41は端末装置1に問い合わせを行うことで端末装置1にトランザクションIDを記憶したクッキーがあるか否かを判定する(ステップS29)。CPU41はトランザクションIDを記憶したクッキーがないと判定した場合(ステップS29:NO)、トランザクションIDを生成する(ステップS30)。CPU41はトランザクションIDを通信部46から端末装置1へ出力する(ステップS31)。CPU11はトランザクションIDを通信部16で記憶サーバ4から取得する(ステップS32)。CPU11はトランザクションIDをクッキーに記憶し(ステップS33)、処理をステップS14に移す。なお、ステップS37はイベントハンドラの実行によらず、タイマー方式で一定間隔で判定することもできる。
CPU41はトランザクションIDを記憶したクッキーがあると判定した場合(ステップS29:YES)、入力情報DB421に記憶された入力情報及び入力情報に対応する項目IDを通信部46から端末装置1へ出力する(ステップS34)。CPU11は入力情報及び入力情報に対応する項目IDを通信部16で記憶サーバ4から取得する(ステップS35)。CPU11は項目IDに基づいて入力情報を入力画面3に表示し(ステップS36)、処理をステップS14に移す。
CPU11はステップS14の処理を終了した後、所定のイベントハンドラを実行したか否かを判定する(ステップS37)。CPU11は所定のイベントハンドラを実行しなかったと判定した場合(ステップS37:NO)、処理をステップS41に移す。CPU11は所定のイベントハンドラを実行したと判定した場合(ステップS37:YES)、入力情報、種類及び項目IDを通信部16から記憶サーバ4へ出力する(ステップS38)。CPU41は入力情報、種類、及び項目IDを通信部46から端末装置1から取得する(ステップS39)。CPU41は入力情報、種類及び項目IDをトランザクションIDに対応づけて入力情報DB421に記憶する(ステップS40)。
CPU11はステップS37がNOであった場合又はS38の処理を終了した場合、
ユーザが入力を完了したか否かを判定する(ステップS41)。CPU11はユーザが入力を完了しなかったと判定した場合(ステップS41:NO)、処理をステップS37に移し、処理を繰り返す。CPU11はユーザが入力を完了したと判定した場合(ステップS41:YES)、画面情報DB121を参照し、入力情報が完了条件を満たすか否かを判定する(ステップS42)。CPU11は入力情報が完了条件を満たさないと判定した場合(ステップS42:NO)、処理をステップS13に移す。
CPU11は入力情報が完了条件を満たすと判定した場合(ステップS42:YES)、トラッキング終了リクエストを通信部16から記憶サーバ4へ出力する(ステップS43)。CPU41はトラッキング終了リクエストを通信部46で端末装置1から取得する(ステップS44)。CPU41は完了フラグを「完了」にした入力情報を記憶部42に登録し(ステップS45)、処理を終了する。すなわち、CPU41は取得した入力情報に基づいて完了フラグを生成する。
なお、サーバ2のCPU21は完了フラグ及び入力情報を入力情報DB222に記憶した場合、入力情報が記憶済みであることを示すメッセージを含んだ画面情報を通信部16から端末装置1へ出力してもよい。
一側面によれば、ユーザによる入力の途中で入力情報を把握することができるため、途中で入力を諦めたユーザを補助することができる。
実施の形態3
実施の形態3は取得した全ての完了フラグが「完了」であった場合、「非完了」を示す完了フラグに対応する入力情報を入力情報DB222から削除する実施の形態に関する。以下、特に説明する構成、作用以外の構成及び作用は実施の形態1と同等であり、簡潔のため記載を省略する。
以下、情報処理システムの動作を説明する。CPU21は完了フラグ、入力情報及び種類を端末装置1から取得した後、取得した全ての完了フラグが「完了」であると判定した場合、入力情報DB222に記憶された入力情報「トウキョウト シブヤク(半角カタカナ) 0-0-0」及び「001234567890」並びに種類「住所」及び「電話番号」を削除する。
図14は本実施形態における情報処理システムの処理手順を示したフローチャートである。ステップS11〜S26の処理は上述の実施の形態1に係る情報処理システムと同様であるので、簡潔のため説明を省略する。CPU21はステップS25がYESであった場合、入力情報DB222から入力情報及び種類を削除し(ステップS46)、処理をステップS26に移す。
一側面によれば、CPU21は取得した全ての完了フラグが「完了」であると判定した場合、入力情報DB222から入力情報を削除する。このため、ユーザが入力情報の入力を完了した場合、入力情報のデータを削除することができることで余分な容量の削減を行うことができる。
実施の形態4
入力情報の内、メールアドレス、氏名又は住所等の情報は特に営業等でも使用するため、重要である場合が多い。実施の形態4におけるCPU11はこのような入力情報の中でも重要と思われる入力情報を抽出し、抽出した入力情報を後述する情報処理装置5へ出力する。以下、特に説明する構成、作用以外の構成及び作用は実施の形態1と同等であり、簡潔のため記載を省略する。
図15は情報処理システムの概要を示す模式図である。図15に示すように本実施形態における情報処理システムはさらに情報処理装置5を備える。情報処理装置5は、端末装置1及びサーバ2と通信網Nにより相互に接続されている。図16は情報処理装置5のハードウェア群を示すブロック図である。図16に示す情報処理装置5は、CPU51、記憶部52、RAM53、入力部54、表示部55及び通信部56を備える。情報処理装置5のCPU51、記憶部52、RAM53、入力部54及び表示部55の構成は、端末装置1のCPU11、記憶部12、RAM13、入力部14及び表示部15の構成と同様であるため、簡潔のため記載を省略する。
通信部56は、例えばLAN(Local Area Network)、無線LANカード又は携帯電話用通信モジュール等であり、通信網Nを介して各種情報をサーバ2との間で送受信する。
以下、情報処理システムの詳細について説明する。CPU21は入力情報を取得した後、所定の種類の入力情報を抽出する。所定の種類とは例えばメールアドレス、氏名又は住所等である。本実施形態における所定の種類はメールアドレスとする。CPU21は所定の種類「メールアドレス」に対応づけられた入力情報「a@ne.jp」を抽出する。CPU21は抽出した入力情報「a@ne.jp」を通信部26から情報処理装置5へ出力する。CPU51は入力情報「a@ne.jp」を通信部56でサーバ2から取得する。
図17は本実施形態における情報処理システムの処理手順を示したフローチャートである。ステップS11〜S26の処理は上述の実施の形態1に係る情報処理システムと同様であるので、簡潔のため説明を省略する。CPU21はステップS21の処理を終了した場合、入力情報DB222を参照し、所定の種類の入力情報を抽出する(ステップS51)。所定の種類とは連絡先を示す入力情報の種類であり、例えば、メールアドレス、名前又は住所等である。CPU21は抽出した入力情報を通信部26から情報処理装置5へ出力する(ステップS52)。CPU51は入力情報を通信部56でサーバ2から取得する(ステップS53)。CPU21はステップS52の処理を終了した後、処理をステップS22に移す。
一側面によれば、CPU21は抽出した入力情報を通信部26から情報処理装置5へ出力する。このため、入力情報を他の情報処理装置で活用することができる。また、CPU21が抽出することで有用性の高い入力情報を取得することができる。
実施の形態5
実施の形態5はユーザに登録が完了していないことをメールで通知する実施の形態に関する。以下、特に説明する構成、作用以外の構成及び作用は実施の形態1と同等であり、簡潔のため記載を省略する。
図18はメールを送信するための送信画面6の一例を示す説明図である。送信画面6は左部の上下に一列で設けられたメールアドレス欄61A、61B、61C…(以下、代表してメールアドレス欄61とする)と、メールアドレス欄61の右部に設けられた名前欄62A、62B、62C…(以下、代表して名前欄62とする)と、名前欄62の右部に設けられたチェックボックス63A、63B、63C…(以下、代表してチェックボックス63とする)と、チェックボックス63の右部に設けられた第1通知送信ボタン64A、64B、64C…(以下、代表して第1通知送信ボタン64とする)とを備える。メールアドレス欄61は取得した入力情報のメールアドレスを表示するための欄である。名前欄62は取得した入力情報の名前を表示するための欄である。チェックボックス63は登録が完了したか否かを示すチェックボックスである。第1通知送信ボタン64は端末装置1にメールを送信するためのボタンである。
以下、情報処理システムの詳細について説明する。図19は入力情報DB222に格納されているデータの一例を示す図である。図19Aは端末装置1Aに係るユーザAが入力した入力情報を記憶したテーブル9Aである。図19Bは端末装置1Bに係るユーザBが入力した入力情報を記憶したテーブル9Bである。図19Cは端末装置1Cに係るユーザCが入力した入力情報を記憶したテーブル9Cである。図19に示す入力情報DB222はさらに完了フラグ列を備える。完了フラグ列には完了フラグが記憶される。テーブルの全ての入力情報に対応づけられた完了フラグが「完了」であった場合、CPU11は完了フラグ列に「完了」を記憶する。テーブルの入力情報に対応づけられた完了フラグの内、すくなくとも1つが「非完了」であった場合、CPU11は完了フラグ列に「非完了」を記憶する。本実施形態における入力情報DB222は入力情報を入力したユーザ毎に記憶している。例えば、図19Aに示すように、ユーザAが入力した名前「山田 太郎」及びメールアドレス「a@ne.jp」等がテーブル9Aに記憶されている。図19Bに示すように、ユーザBが入力した名前「山田 花子」及びメールアドレス「b@ne.jp」等がテーブル9Bに記憶されている。図19Cに示すように、ユーザCが入力した名前「山本 花子」及びメールアドレス「c@ne.jp」等がテーブル9Cに記憶されている。
送信画面6の生成方法は以下の通りである。CPU21は入力情報DB222に記憶された入力情報を読み出す。CPU21は読み出した入力情報からメールアドレス「a@ne.jp」、「b@ne.jp」及び「c@ne.jp」並びに名前「山田 太郎」、「山田 花子」及び「山本 花子」を抽出する。CPU21はメールアドレス「a@ne.jp」、「b@ne.jp」及び「c@ne.jp」並びに名前「山田 太郎」、「山田 花子」及び「山本 花子」を送信画面6に生成する。CPU21はメールアドレス「a@ne.jp」、「b@ne.jp」及び「c@ne.jp」に対応する第1通知送信ボタン64A、64B、64Cを送信画面6に生成する。
CPU21はテーブル9Bの完了フラグが「完了」であるため、メールアドレス「b@ne.jp」に対応する第1通知送信ボタン64Bの入力を禁止するように設定する。なお、CPU21は第1通知送信ボタン64Bを生成しないようにしてもよい。CPU21はテーブル9A及び9Cの完了フラグが「非完了」であるため、メールアドレス「a@ne.jp」及び「c@ne.jp」に対応する第1通知送信ボタン64A及び64Cの入力を可能にする。
CPU21は取得した入力情報を含む送信画面6を通信部26から情報処理装置5へ出力する。CPU51は送信画面6を通信部56でサーバ2から取得する。情報処理装置5に係るユーザは第1通知送信ボタン64Aを入力部54のマウスでクリックする。CPU51は入力情報のメールアドレス「a@ne.jp」を送信先に設定し、通信部56からユーザに登録が完了していないことを示すメッセージを記載したメールを端末装置1へ送信する。ユーザに登録が完了していないことを示すメッセージとは例えば「入力情報が間違っています。再度入力を行ってください」等である。なお、メッセージはこれに限られず、任意のメッセージでよい。CPU11はメールを通信部16で情報処理装置5から受信する。情報処理装置5に係るユーザは第1通知送信ボタン64Bを入力部54のマウスでクリックした場合、第1通知送信ボタン64Bの入力は禁止されているため、CPU51は処理を行わない。第1通知送信ボタン64Cの動作は第1通知送信ボタン64Aと同様であり、簡潔のため記載を省略する。
図20は本実施形態における送信画面6の生成処理の処理手順を示したフローチャートである。CPU21は記憶部12又は入力情報DB222から入力情報を読み出す(ステップS60)。CPU21は読み出した入力情報からメールアドレス及び名前を抽出する(ステップS61)。CPU21は抽出したメールアドレス及び名前を送信画面6に生成する(ステップS62)。CPU21はメールアドレスに対応する第1通知送信ボタン64を生成する(ステップS63)。
CPU21は入力情報DB222の各テーブル内の全ての完了フラグが「完了」であるか否かを判定する(ステップS64)。CPU21は入力情報の完了フラグが全て「完了」でないと判定した場合(ステップS64:NO)、処理を終了する。CPU21は入力情報の完了フラグが全て「完了」であると判定した場合(ステップS64:YES)、メールアドレスに対応する第1通知送信ボタン64の入力を禁止し(ステップS65)、処理を終了する。
本実施形態における情報処理システムはさらに送信画面6からメールを送信する送信処理を備える。図21は送信処理の処理手順を示したフローチャートである。CPU21は上述の情報処理システムの処理手順を終了した後、送信画面6を通信部26から情報処理装置5へ出力する(ステップS66)。CPU51は送信画面6を通信部56でサーバ2から取得する(ステップS67)。CPU51は第1通知送信ボタン64を入力部54でクリックしたか否かを判定する(ステップS68)。すなわちCPU51は第1通知送信ボタン64を入力部54で入力したか否かを判定する。CPU51は第1通知送信ボタン64を入力部54でクリックしなかったと判定した場合(ステップS68:NO)、第1通知送信ボタン64を入力部54でクリックするまで処理を繰り返す。CPU51は第1通知送信ボタン64を入力部54でクリックしたと判定した場合(ステップS68:YES)、第1通知送信ボタン64が入力可能であるか否かを判定する(ステップS69)。CPU51は第1通知送信ボタン64の入力が禁止されている場合、すなわち第1通知送信ボタン64の入力が可能でない場合(ステップS69:NO)、処理をステップS68に移す。CPU51は第1通知送信ボタン64の入力が禁止されていない場合、すなわち第1通知送信ボタン64の入力が可能である場合(ステップS69:YES)、送信画面6に含まれるメールアドレスの入力情報を送信先に設定し、通信部56からメールを端末装置1へ送信する(ステップS70)。CPU11はメールを通信部16で情報処理装置5から受信し(ステップS71)、処理を終了する。
一側面によれば、CPU51は端末装置1へ登録が完了していないことを通知するメールを送信するため、ユーザが入力情報を間違えて入力しても早期に修正することができる。
実施の形態6
営業用に別のメッセージのメールを送信する場合がある。このような場合、実施の形態6はCPU51が端末装置1へ営業用のメールを送信する実施の形態に関する。以下、特に説明する構成、作用以外の構成及び作用は実施の形態5と同等であり、簡潔のため記載を省略する。
図22はメールを送信するための送信画面6の一例を示す説明図である。送信画面6はさらに第2通知送信ボタン65A、65B、65C…(以下、代表して第2通知送信ボタン65とする)を備える。第2通知送信ボタン65は情報処理装置5にメールを送信するためのボタンである。
以下、情報処理システムの詳細について説明する。CPU21はメールアドレス「a@ne.jp」、「b@ne.jp」及び「c@ne.jp」に対応する第2通知送信ボタン65A、65B及び65Cを生成する。情報処理装置5に係るユーザは第2通知送信ボタン65Aを入力部54のマウスでクリックする。CPU51は入力情報のメールアドレス「a@ne.jp」を送信先に設定し、通信部56から営業用のメッセージを記載したメールを端末装置1へ送信する。営業用のメッセージとは例えば「山田 太郎様 新しい物件が入荷しましたのでご覧ください」等である。なお、メッセージはこれに限られず、任意のメッセージでよい。CPU11はメールを通信部16で情報処理装置5から受信する。
図23は本実施形態における情報処理システムの処理手順を示したフローチャートである。ステップS11〜S71の処理は上述の実施の形態5に係る情報処理システムと同様であるので、簡潔のため説明を省略する。CPU21はステップS63の処理を終了した後、メールアドレスに対応する第2通知送信ボタン65を生成し(ステップS80)、処理をステップS64に移す。CPU21はステップS65を終了した後、第2通知送信ボタン65の入力を禁止し(ステップS81)、処理を終了する。
図24は送信処理の処理手順を示したフローチャートである。CPU51はステップS68又はS69の処理を終了した後、第2通知送信ボタン65を入力部54でクリックしたか否かを判定する(ステップS82)。CPU51は第2通知送信ボタン65を入力部54でクリックしなかったと判定した場合(ステップS82:NO)、処理をステップS68に移し、処理を繰り返す。CPU51は第2通知送信ボタン65を入力部54でクリックしたと判定した場合(ステップS82:YES)、送信画面6に含まれるメールアドレスの入力情報を送信先に設定し、通信部26から営業用のメッセージを記載した通知を端末装置1へ送信する(ステップS83)。CPU11は通知を通信部16で情報処理装置5から受信し(ステップS84)、処理を終了する。
一側面によれば、CPU51は端末装置1へ営業用のメールを送信するため、ユーザへの営業を効率的に行うことができる。
なお、本実施形態では入力情報の完了フラグが全て「完了」であると判定した場合、第1通知送信ボタン64及び第2通知送信ボタン65の入力を禁止したが、入力可能であってもよい。また本実施形態におけるCPU61は自動でメールアドレスの入力情報を送信先に設定し、通信部56から通知を端末装置1へ送信してもよい。また本実施形態ではメールアドレスを用いたが、電話番号、SNSのID、IPアドレス等であってもよい。なお、メッセージはアラームであってもよい。
なお、実施の形態5及び6では送信画面6は情報処理装置5へ出力したが、表示部25に送信画面6を表示し、第1通知送信ボタン64又は第2通知送信ボタン65の入力を入力部24で受け付けてもよい。この場合、CPU21が通信部56からメールを端末装置1へ送信し、CPU11はメールを通信部16でサーバ2から受信する。
実施の形態7
実施の形態7は入力情報の入力を途中で終了した場合、ユーザに登録が完了していないことをメールで通知する実施の形態に関する。以下、特に説明する構成、作用以外の構成及び作用は実施の形態4と同等であり、簡潔のため記載を省略する。
以下、情報処理システムの詳細について説明する。CPU21はボタン情報を参照し、キャンセルボタン36又は終了ボタン37を入力部14のマウスでクリックしたと判定した場合、入力情報から端末装置1の連絡先「a@ne.jp」を抽出する。連絡先とは例えばメールアドレス等である。CPU21は完了フラグに基づいて連絡先「a@ne.jp」が完了条件を満たすか否かを判定する。CPU21は完了フラグが「完了」であるため、連絡先「a@ne.jp」が完了条件を満たすと判定する。CPU21は入力情報のメールアドレス「a@ne.jp」を送信先に設定し、通信部26からユーザに登録が完了していないことを示すメッセージを記載したメールを端末装置1へ送信する。CPU11はメールを通信部16でサーバ2から取得する。
図25は本実施形態における情報処理システムの処理手順を示したフローチャートである。ステップS11〜S84の処理は上述の実施の形態1に係る情報処理システムと同様であるので、簡潔のため説明を省略する。CPU21はステップS21の処理を終了した後、キャンセルボタン36又は終了ボタン37を入力部14のマウスでクリックしたか否かを判定する(ステップS90)。すなわち、CPU21は入力情報の入力を途中で終了したか否かを判定する。CPU21はキャンセルボタン36又は終了ボタン37を入力部14のマウスでクリックしなかったと判定した場合(ステップS90:NO)、処理を終了する。CPU21はキャンセルボタン36又は終了ボタン37を入力部14のマウスでクリックしたと判定した場合(ステップS90:YES)、入力情報から連絡先を抽出する(ステップS91)。
CPU21は完了フラグに基づいて、抽出した連絡先が完了条件を満たすか否かを判定する(ステップS92)。CPU21は抽出した連絡先が完了条件を満たさないと判定した場合(ステップS92:NO)、処理をステップS22に移す。CPU21は抽出した連絡先が完了条件を満たすと判定した場合(ステップS92:YES)、抽出した連絡先に基づいて通信部26からユーザに登録が完了していないことを示すメッセージを記載した通知を端末装置1へ送信する(ステップS93)。CPU11は通信部16でサーバ2から通知を受信し(ステップS94)、処理を終了する。CPU21はステップS93の処理を終了した後、ステップS22に処理を移す。
一側面によれば、入力情報の入力を途中で終了した場合、ユーザに登録が完了していないことを通知するため、ユーザが入力情報を間違えて入力しても早期に修正することができる。
なお、CPU21は抽出した連絡先に基づいて通信部26から通知を端末装置1へ送信したが、通知を通信部26から情報処理装置5へ送信してもよい。また、その場合、通知の内容は、住所、氏名又は電話番号等でもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、各実施の形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。