JP2009020865A - 文字入力支援方法、文字入力支援システム、文字入力支援プログラム、ユーザ端末、文字変換方法及び文字変換プログラム - Google Patents

文字入力支援方法、文字入力支援システム、文字入力支援プログラム、ユーザ端末、文字変換方法及び文字変換プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 コンテンツ提供者の負担するコストが少なく、ユーザにとって利便性の高い文字変換を可能とする。
【解決手段】 文字入力支援システム1では、Webサーバ10からテキスト入力欄の種別を示す識別子付き文書データD10が送信され、文字入力支援装置200の種別取得部21にて受信した文書データD10から識別子を種別情報として取得する。参照部22では格納部40を参照して、種別取得部21にて取得された種別情報に対応する辞書情報を取得する。出力部23からユーザ端末300に辞書情報埋め込み文書データD20が送られる。ユーザ端末300ではブラウザ31を用いて文書データD20を取得・表示し、文字入力がされた場合には、辞書検索部32によって辞書情報で特定される辞書50を用いて検索し、変換候補を表示部32で表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、文書データのテキスト入力欄に入力された文字の、辞書が用いられた変換を支援する文字入力支援方法、文字入力支援システム及び文字入力支援プログラム、並びに文書データのテキスト入力欄に文字を入力し、辞書が用いられた変換を行うユーザ端末、文字変換方法及び文字変換プログラムに関する。
近年、携帯電話等の携帯端末を用いた、検索サービスやショッピング等のデスクトップパソコンで受けることができるサービスと同等の、ネットワークを介したサービス(ネットワークサービス)が増加している。しかしながら、携帯端末は一般的に小型であることから、入力キーや画面などの入力インタフェースが制限されているため、一般的なデスクトップパソコンと比較して文字入力の際の制限が大きい。このため、文字を入力しやすくさせるため、とりわけひらがなから漢字等への変換を行いやすくさせる文字入力支援方法を提供することは、携帯端末ユーザの上記サービスの利用を促進するためにも、上記サービスのコンテンツ提供者にとって重要である。
この文字入力支援方法としては、文字入力予測変換方法がよく知られている。また、あらかじめ定められた入力項目に対応して、定型文候補を提示する入力支援方法も検討されている。例えば下記特許文献1では、メールの項目毎(宛先・題名・本文)に提示する定型文候補(辞書)を切り換える方法が提案されている。
特開2002−244793号
特許文献1に示されるような文字入力支援方法は、変換候補の選択を容易にさせるため、携帯端末において重要な技術といえる。しかしながら、この方法をネットワークサービスに適用する場合には、ネットワークサービスに係る文書データをコンテンツとして提供する、コンテンツ提供者の負担が少なくない。例えば、ネットワークサービスにおいて文書データのテキスト入力欄への文字入力時に、テキスト入力欄に対応する辞書へアクセスするためには、テキスト入力欄に対応する専用の辞書とユーザの入力に従って対応する辞書にアクセスするプログラムとを備える必要がある。文書データを提供するコンテンツ提供者は、これらのプログラムの設計・実装や辞書の管理に伴うコストを負担しなければならない。また、携帯端末を用いたネットワークサービスは、メールに限らず多様であり、コンテンツ提供者が上記のコストを負担できるとは限らない。特に、テキスト入力欄毎に専用の辞書を作成することは容易ではない。さらに、ユーザの入力毎に専用の辞書へのアクセスが発生するため、辞書サーバの負荷は少なくなく、これらのメンテナンスコストも無視できない。特許文献1では、対応する辞書の保存場所のURI(Uniform Resource Identifier)を直接指定する方法も示されているものの、該当する辞書が使用不可能となる場合もあり、万全な文字入力支援方法ではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コンテンツ提供者の負担するコストが少なく、ユーザにとって利便性の高い文字変換を可能とする文字入力支援方法、文字入力支援システム及び文字入力支援プログラム、並びに本発明の文字入力支援方法を用いるためのユーザ端末、文字変換方法及び文字変換プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る文字入力支援方法は、文書データのテキスト入力欄に入力された文字の、辞書が用いられた変換を支援する、当該テキスト入力欄の種別を示す種別情報と当該テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を特定する辞書情報との関係を示す情報を格納した格納手段を備える文字入力支援システムによる文字入力支援方法であって、文書データから種別情報を取得する種別取得ステップと、種別取得ステップにおいて取得された種別情報に基づいて、前記格納手段に格納された情報を参照して、種別情報に対応する辞書情報を取得する参照ステップと、参照ステップにおいて取得された辞書情報を出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係る文字入力支援方法では、テキスト入力欄の種別を示す種別情報と、テキスト入力欄で用いる辞書を特定する辞書情報との関係を示す情報を格納した格納手段をあらかじめ備えておき、文書データのテキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を、この格納手段に格納された情報に基づき特定することができる。このため、文書データはあらかじめテキスト入力欄に対して専用の辞書を対応付けられている必要がない。よって、文書データを提供するコンテンツ提供者は、ネットワークサービスのコンテンツである文書データを作成する際に、テキスト入力欄の文字を変換するための専用の辞書の準備を行わなくても、テキスト入力欄に応じた辞書を用いた、文字の変換が行われる。即ち、本発明に係る文字入力支援方法によれば、コンテンツ提供者の負担するコストが少なく、ユーザにとって利便性の高い文字変換を実現することができる。
種別取得ステップにおいて、テキスト入力欄に対応付けられて、文書データに埋め込まれている識別子を種別情報として取得することが好ましい。テキスト入力欄に対応付けられて埋め込まれている識別子を、種別情報として取得することで、本発明に係る文字入力支援方法を確実に行うことができる。
また、種別取得ステップにおいて、文書データの保存場所を示す情報を種別情報として取得してもよい。これによると、文書データの保存場所を示す情報自体を種別情報として取り扱うため、文書データにあらかじめテキスト入力欄に対応付けられた識別子を埋め込むことなく、本発明に係る文字入力支援方法が実現されるため、コンテンツ提供者にとってさらなるコストの減少が実現できる。
出力ステップにおいて、辞書情報を、テキスト入力欄に対応付けて文書データに埋め込み、当該文書データと共に出力することが好ましい。辞書情報を文書データ中に直接埋め込むことにより、テキスト入力欄に入力された文字に関連して当該辞書情報を用いる際に、辞書情報を適切に選択できるため、本発明に係る文字入力支援方法を確実に実施することができる。
また、出力ステップにおいて、文書データのテキスト入力欄に入力された文字の変換候補を、辞書情報により特定される辞書から検索するプログラムを文書データに埋め込んでもよい。この場合、辞書情報により特定される辞書から検索プログラムをあらかじめ文書データが備えておくことにより、テキスト入力欄に入力された文字の変換候補の検索を、容易に行うことができる。
出力ステップにおいて、辞書情報を文書データとは別データとして出力することも好ましい。この場合、辞書情報は、文書データとは独立したデータとして取り扱うことができるため、辞書情報のみを編集する等の幅広い取扱いができる。
種別取得ステップにおいて、HTML(HyperText Markup Language)によって記述された文書データから、テキスト入力欄の種別情報を取得することが好ましい。HTMLはネットワークサービスにおいて用いられる一般的な言語であるため、このHTMLによって文書データが記載されていると、より多くのユーザが本発明に係る文字入力支援方法を利用することができる。よって、ユーザにとってより利便性の高い文字入力支援方法となる。
本発明に係る文字入力支援方法は、文書データのテキスト入力欄に入力された文字の変換候補を、出力ステップにおいて出力された辞書情報により特定される辞書から検索して出力する辞書検索ステップを更に含むことが好ましい。上記の辞書検索ステップを備えることにより、文書データ中のテキスト入力欄に入力された文字の変換候補を、適切な辞書を用いて検索して出力することができるため、ユーザにとって利便性の高い文字入力支援方法が提供される。
また、ユーザ端末から送信される、文書データの出力要求を受信する出力要求受信ステップをさらに備え、種別取得ステップにおいて、出力要求受信ステップにおいて受信された出力要求に係る文書データから種別情報を取得し、出力ステップにおいて、参照ステップにおいて取得された辞書情報を、出力要求を送信したユーザ端末に対して出力する態様とすることができる。この場合、ユーザ端末からの文書データの出力要求に基づいて、テキスト入力欄に対応する辞書情報が出力される。したがって、ユーザの求めに応じて利便性の高い文字入力支援方法を提供することができる。
ここで、出力要求受信ステップにおいて、文書データ出力要求と共に、ユーザ端末のユーザの属性を示す情報を受信し、参照ステップにおいて、出力要求受信ステップにおいて受信されたユーザの属性を示す情報にも基づいて、格納手段に格納された情報を参照して、当該種別情報に対応する辞書情報を取得する態様とすることができる。この場合、ユーザ端末から出力要求と共に送信されるユーザ端末を取り扱うユーザの属性を示す情報に基づいた辞書情報として出力される。したがって、この辞書情報により特定される辞書を用いて文字の変換を行う際に、よりユーザの属性に即した変換候補が表示されることから、ユーザの利便性が高い文字入力支援方法が提供される。
また、出力要求受信ステップにおいて受信されたユーザ端末からの文書データの出力要求の履歴を、ユーザの属性を示す情報とすることを特徴としてもよい。この場合、過去にユーザが文書データの出力要求を行った履歴を元に、辞書情報が出力される。したがって、例えばユーザがよく利用する文書データの分野の語彙が豊富な辞書を特定する情報が辞書情報として出力され、テキスト入力欄に入力された文字を変換する際に当該分野に関する変換候補が多数表示されることから、よりユーザにとって利便性の高い入力支援方法が提供される。
また、出力要求受信ステップにおいて、文書データ出力要求と共に、ユーザ端末の位置情報を受信し、参照ステップにおいて、出力要求受信ステップにおいて受信された位置情報にも基づいて、格納手段に格納された情報を参照して、当該種別情報に対応する辞書情報を取得する態様としてもよい。ユーザ端末から出力要求と共に送信されるユーザ端末の位置情報に基づいた辞書情報が、テキスト入力欄に対応して出力されることにため、ユーザ端末の所在に応じた辞書情報が出力される。したがって、文字の変換時に、よりユーザの使用率が高い変換候補を有する辞書が用いられることから、ユーザの利便性が高い文字入力支援方法が提供される。
本発明に係る文字入力支援方法では、格納手段は、辞書に含まれる語の出力順序を特定する情報を格納しており、参照ステップにおいて、格納手段に格納された、取得する辞書情報により特定される辞書に含まれる語の出力順序を特定する情報を取得し、出力ステップにおいて辞書情報により特定される辞書に含まれる語の出力順序を特定する情報を出力する態様とすることができる。この場合、辞書情報と共に語の出力順序が指定され、文字の変換時に、例えばユーザにより使用される頻度の高い変換候補から順に表示されることから、ユーザの利便性が高い文字入力支援方法が提供される。
また、ユーザ端末から送信される、文書データの出力要求を受信する出力要求受信ステップをさらに備え、種別取得ステップにおいて、出力要求受信ステップにおいて受信された出力要求に係る文書データから種別情報を取得し、出力ステップにおいて辞書情報により特定される辞書に含まれる語の出力順序を特定する情報を、出力要求を送信したユーザ端末に対して出力する態様とすることができる。この場合、ユーザ端末からの文書データの出力要求に応じて、テキスト入力欄に対応する辞書情報が出力されると共に当該辞書情報により特定される辞書に含まれる語の出力順序も出力されるため、ユーザにとってより利便性の高い文字入力環境が提供される。
ここで、出力要求受信ステップにおいて、ユーザ端末のユーザの属性を示す情報を取得し、参照ステップにおいて、出力要求受信ステップにおいて取得されたユーザの属性を示す情報に基づいて、当該辞書情報により特定される辞書に含まれる語の出力順序を特定する情報を作成する態様とすることができる。この場合、ユーザ端末から送信されるユーザ端末を取り扱うユーザの属性を示す情報に基づいた辞書情報が出力されると共に、その辞書情報により特定される辞書に含まれる語の出力順序を特定する情報も出力される。したがって、この辞書情報により特定される辞書を用いて文字の変換を行う際に、その変換候補がユーザの属性に応じて例えば使用頻度の高い順に表示されることから、ユーザの利便性が高い文字入力支援方法が提供される。
また、出力要求受信ステップにおいて受信されたユーザ端末からの文書データの出力要求の履歴を、ユーザの属性を示す情報とする態様としてもよい。この場合、過去にユーザが文書データの出力要求を行った履歴を元に、辞書情報及び変換候補の出力順序を特定する情報が出力される。このため、テキスト入力欄に入力された文字を変換する際に、例えばユーザの実行動に即した変換候補が優先して出力されるため、よりユーザにとって利便性の高い入力支援方法が提供される。
また、出力要求受信ステップにおいて、文書データ出力要求と共に、ユーザ端末のユーザ端末の位置情報を受信し、参照ステップにおいて、出力要求受信ステップにおいて受信された位置情報に基づいて、当該辞書情報により特定される辞書に含まれる語の出力順序を特定する情報を作成する態様とすることもできる。この場合、ユーザ端末の位置情報に基づいて作成された辞書情報が取得されると共に、変換候補の出力順序を特定する情報についても作成されて出力される。したがって、ユーザ端末の現在位置に応じて、例えばより使用頻度が高いと考えられる変換候補が出力されるため、ユーザの利便性をさらに高めることができる。
また、辞書検索ステップにおいて、テキスト入力欄に入力された文字の変換候補を、辞書から検索して出力順序を特定する情報に基づいて出力することが好ましい。この場合、文書データ中のテキスト入力欄に入力された文字の変換候補を、適切な辞書を用いて検索して出力順序を特定する情報に基づいて適切な出力順序により出力することができるため、ユーザにとって利便性の高い文字入力支援方法が提供される。
なお、本発明に係る文字入力支援方法は、以下に示すとおり、文字入力支援方システムの発明及び文字入力支援プログラムの発明としても記述することができる。
即ち、本発明に係る文字入力支援システムは、テキスト入力欄の種別を示す種別情報と当該テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を特定する辞書情報との関係を示す情報を格納した格納手段と、文書データから種別情報を取得する種別取得手段と、種別取得手段により取得された種別情報に基づいて、格納手段に格納された情報を参照して種別情報に対応する辞書情報を取得する参照手段と、参照手段により取得された辞書情報を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る文字入力支援プログラムは、テキスト入力欄の種別を示す種別情報と当該テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を特定する辞書情報との関係を示す情報を格納した格納手段と、文書データから種別情報を取得する種別取得手段と、種別取得手段により取得された種別情報に基づいて、格納手段に格納された情報を参照して種別情報に対応する辞書情報を取得する参照手段と、参照手段により取得された辞書情報を出力する出力手段と、をコンピュータに機能させることを特徴とする。
また、本発明に係るユーザ端末は、テキスト入力欄を有する文書データ及び当該テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を特定する辞書情報を取得する文書取得手段と、文書取得手段により取得された文書データのテキスト入力欄に入力された文字の変換候補を、文書取得手段により取得された辞書情報により特定される辞書から検索して出力する辞書検索手段と、を備えることを特徴とする。ユーザ端末において、文書データ及び辞書情報を取得し、その辞書情報により特定される辞書からテキスト入力欄に入力された文字の変換候補を検索し出力することで、テキスト入力欄に応じた辞書による適切な変換を行うことができる。よって、本発明に係るユーザ端末によれば、ユーザに利便性の高い変換機能を提供することができる。
また、辞書検索手段は、辞書情報に基づいて特定された外部の辞書を検索することが好ましい。外部の辞書を検索することにより、文書データのテキスト入力欄に入力された文字の変換に用いる辞書の選択肢が増えるため、よりユーザに利便性の高い文字入力支援方法が提供される。
なお、本発明に係るユーザ端末は、以下に示すとおり、ユーザ端末における文字変換方法の発明及び文字変換プログラムの発明としても記述することができる。
即ち、本発明に係るユーザ端末における文書データのテキスト入力欄に入力された文字の、辞書が用いられた変換を行う文字変換方法は、テキスト入力欄を有する文書データ及び当該テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を特定する辞書情報を取得する文書取得ステップと、文書取得ステップにより取得された文書データのテキスト入力欄に入力された文字の変換候補を、文書取得ステップにより取得された辞書情報により特定される辞書から検索して出力する辞書検索ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るユーザ端末における文書データのテキスト入力欄に入力された文字の、辞書が用いられた変換を行う文字変換プログラムは、テキスト入力欄を有する文書データ及び当該テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を特定する辞書情報を取得する文書取得手段と、文書取得手段により取得された文書データのテキスト入力欄に入力された文字の変換候補を、文書取得ステップにより取得された辞書情報により特定される辞書から検索して出力する辞書検索手段と、をコンピュータに機能させることを特徴とする。
本発明によれば、コンテンツ提供者の負担するコストが少なく、ユーザにとって利便性の高い文字変換が可能となる。
以下、図面とともに本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る、文字入力支援システム1の構成と、それらの接続関係を示す図である。文字入力支援システム1は、ネットワークサービスのコンテンツとなる文書データを提供するWebサーバ10と、Webサーバ10から受信した文書データを加工し、その情報をユーザ端末300へ送信する文字入力支援装置200と、文字入力支援装置200において文書データを加工する際に参照する格納部40と、加工後の文書データを取り扱うユーザ端末300と、ユーザ端末300が参照する辞書50とを含んで構成される。Webサーバ10と文字入力支援装置200との間、文字入力支援装置200と格納部40との間、文字入力支援装置200とユーザ端末300との間、ユーザ端末300と辞書50との間は、それぞれLAN(Local Area Network)等の構内ネットワークや、移動体通信網やインターネット等の広域ネットワークを介して接続されており、それぞれの装置間で情報の送受信が行われる。
図1におけるWebサーバ10は、ネットワークサービスのコンテンツとなるWebページを表示するための文書データを提供する装置である。Webサーバ10は、あらかじめコンテンツ提供者が作成した文書データを蓄積しておき、文字入力支援装置200を介して、ユーザ端末300からの送信要求に応じて該当する文書データをユーザ端末300に送信する。
なお、本実施形態に係る文書データは、ユーザ端末300において文字が入力されるテキスト入力欄を有するものである。このテキスト入力欄は、例えば、ユーザがWebサーバへ情報を送信する際に用いられ、テキスト入力欄に文字を入力することで、入力内容をWebサーバへ送信することができる。種別情報として、識別子が用いられる場合は、Webサーバ10を提供するコンテンツ提供者等により、文書データに予め識別子が吹かされている。文書データは、例えば、HTMLで記述される。
図2に示すように、Webサーバ10は、CPU(Central Processing Unit)101、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)102及びROM(Read Only Memory)103、通信を行うための通信モジュール104、並びにハードディスク等の補助記憶装置105等のハードウェアを備えるコンピュータとして備えるコンピュータとして構成される。これらの構成要素が動作することにより、ネットワークサービスのコンテンツ提供装置としての機能が発揮される。
文字入力支援装置200は、Webサーバから受信した文書データを加工し、文書データのテキスト入力欄に入力された文字の、辞書が用いられた変換を支援する装置である。文字入力支援装置200は、具体的には、ユーザ端末300からWebサーバ10にアクセスするための、プロキシとして実現される。図2に示すように、文字入力支援装置200は、CPU101、RAM102、ROM103、通信モジュール104、補助記憶装置105等のハードウェアを備えるコンピュータとして構成される。これらの構成要素が動作することにより、後述の本実施形態に係る文字入力支援機能が発揮される。
図1に示すように、文字入力支援装置200は、種別取得部21と、参照部22と、出力部23とを備えて構成される。
種別取得部21は、Webサーバ10から送信された文書データを受信し、テキスト入力欄の種別を示す種別情報を取得する種別取得手段として機能する。文書データの受信は、ユーザ端末300から文書データの送信要求を受信して、Webサーバ10に対して当該送信要求を送信することによって行われる。テキスト入力欄の種別とは、テキスト入力欄に入力されるべき情報の種類を示す情報である。テキスト入力欄の種別としては、例えば地名や業種等が挙げられる。種別取得部21は、文書データ中にテキスト入力欄に対応付けて埋め込まれている識別子や、例えばURIなどの文書データの保存場所を示す情報等を、テキスト入力欄の種別を示す種別情報として取得し、参照部22へ送る。
参照部22は、種別取得部21にて取得されたテキスト入力欄の種別情報に基づいて、格納部40に格納された情報を参照して当該種別情報に対応する辞書情報を取得する参照手段として機能する。辞書情報は、テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を特定する情報である。辞書情報としては、例えば、辞書の保存場所を示す情報(URI等)が挙げられる。また、辞書情報は、URI等のネットワーク上の場所を示す情報だけでなく、ユーザ端末300内における辞書50の保存場所を示す情報であってもよい。参照部22は、取得した辞書情報を出力部23へ送る。
出力部23は、参照部22にて取得された辞書情報を出力する出力手段として機能する。本実施形態では、具体的には、辞書情報の出力は、参照部22にて取得された辞書情報を、文書データへテキスト入力欄に対応付けて埋め込み、辞書情報と併せて文書データをユーザ端末300へ送信することにより行われる。
ユーザ端末300は、ユーザにより用いられ、実際にネットワークサービスを受けるための装置である。ユーザ端末300は、文字入力支援装置200から送信された文書データ及び辞書データを取り扱うことが可能である。ユーザ端末300は、具体的には、例えば、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パーソナルコンピュータ等の通信機能を有する装置として実現される。また、ユーザ端末300は、ユーザからの操作により文字を入力する機能を有している。更に、ユーザ端末300は、入力された文字を変換する機能を有している。文字の変換とは、例えば、ひらがなから漢字への変換である。
図3にユーザ端末300のハードウェア構成を示す。ユーザ端末300は、CPU301、RAM302、ROM303、操作部304、無線通信部305、ディスプレイ306及びアンテナ307等により構成される。これらの構成要素が動作することにより、以下に示すユーザ端末300の機能が発揮される。
図1で示すように、ユーザ端末300は、ブラウザ31と、辞書検索部32と、表示部33から構成される。
ブラウザ31は、ユーザの操作等に応じて、文書データの送信要求を、文書入力支援装置200を介して、Webサーバ10に送信して、当該送信要求に応じてWebサーバ10から送信される文書データを受信する手段である。即ち、ブラウザ31は、文字入力支援装置200から送信された、テキスト入力欄を有する文書データ及び当該テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を特定する辞書情報を取得する文書取得手段として機能する。ブラウザ31は、文字入力支援装置200から送信された情報に辞書情報が含まれる場合は、辞書検索部32に辞書情報を送信する。ブラウザ31は、文書データであるWebページを閲覧するためのアプリケーションソフトの機能も有し、表示部33が表示する情報を、Webページとして表示することもできる。また、ブラウザ31は、例えばJavaScript付きHTML文書等のプログラム付き文書データを読み込んで実行・表示する機能を有することもできる。
辞書検索部32は、ブラウザ31で取得された文書データのテキスト入力欄に入力された文字の変換候補を、ブラウザ31で取得された辞書情報により特定される辞書から検索して出力する、辞書検索手段として機能する。
表示部33は、辞書検索部32において出力されたテキスト入力欄に入力された文字の変換候補を表示する手段である。
図1に示す格納部40は、テキスト入力欄の種別を示す種別情報と当該テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を特定する辞書情報との関係を示す情報を格納した格納手段として機能する。格納部40は例えば、テキストファイルやデータベースシステムとして実現され、ネットワーク上に設置されたサーバなどに搭載することができる。
また、図1で示す辞書50は、テキスト入力欄に入力された文字を変換する際に用いられるデータである。例えば、辞書50は、文字(例えば、ひらがな数文字)とその文字の変換候補との対応関係を示す情報を格納している。本実施形態における文字入力支援システム1には、テキスト入力欄の種別に応じて、複数の辞書50が含まれる。
辞書50は例えば、テキストファイルやデータベースとして実現され、ネットワーク上に設置されたサーバなどに搭載することができる。このように、ユーザ端末300の外部の辞書50を文字の変換の際に検索することとすれば、文書データのテキスト入力欄に入力された文字の変換に用いる辞書の選択肢が増えるため、よりユーザに利便性の高い文字入力支援方法が提供される。また、辞書50は、ユーザ端末300に予め備える内蔵辞書であってもよいし、外部からダウンロードして保持したダウンロード辞書であってもよい。
ここで、図4のシーケンス図を用いて、第1の実施形態に係る文字入力支援システム1によるテキスト入力欄を含む文書データの、文字入力支援処理(文字入力支援方法)を示す。当該文字入力支援処理には、ユーザ端末300による文字変換方法も含まれる。
まず、Webサーバ10は、ユーザ端末300からの要求に応じて、文書データを文字入力支援装置200へ送信する(S01)。ここで送信される文書データとは、図1で示す識別子付き文書データD10である。図5は、識別子付き文書データD10に含まれるテキスト入力欄D10aの表示例である。当該文書データD10は、テキスト入力欄D10aに業種を入力すると結果として業種のカテゴリにある企業名が、表示欄10bに表示されるサービスに係るものである。図6は、図5のテキスト入力欄の識別子付き文書データD10におけるHTMLによる記述例である。図6の記述例では、コンテンツ提供者が「id=”business_type”」という識別子を、種別情報として、テキスト入力欄を示す<form>タグで囲まれた部分に記述する。当該識別子により当該テキスト入力欄の入力項目が業種であることを判別できるようになっている。
文字入力支援装置200では、Webサーバから送信された文書データを下記の通り処理する。まず、種別取得部21は、Webサーバ10から送信された文書データを受信し、テキスト入力欄の種別を示す種別情報を取得する(S02、種別取得ステップ)。図6の記述例で示す識別子付き文書データD10を受け取った場合、「id=”business_type”」という識別子を、種別情報として取得する。本ステップにおいて取得された種別情報は、参照部22へ送られる。
続いて、参照部22は、種別取得部21で取得された種別情報に基づき、格納部40を参照し、当該種別情報に対応する辞書情報(例えば、辞書の保存場所を示すURI等)を取得する(S03、参照ステップ)。本ステップにおいて取得された辞書情報は、出力部23へ送られる。
出力部23では、文書データ及び参照部22で取得された辞書情報を、ユーザ端末300に向けて送信する(S04、出力ステップ)。具体的には、図1の出力部23では、参照部22で取得された辞書情報を文書データへテキスト入力欄に対応づけて埋め込み、辞書情報埋め込み文書データD20をユーザ端末300へ送信する。図7はその埋め込み例である。図6で示した記述例のうち「id=”business_type”」が、辞書情報のURIに書き換えられている。
ユーザ端末300では、文字入力支援装置200から送信された文書データ及び辞書情報を以下の通り処理する。
ユーザ端末300のブラウザ31では、出力部23にて出力された文書データ及び辞書情報を受信し、ユーザに提示する(S05、文書取得ステップ)。図1の第1の実施形態では、辞書情報埋め込み文書データD20をブラウザ31が受信し、表示する。辞書情報埋め込み文書データD20のうち、テキスト入力欄の表示例は図5の通りである。ブラウザ31は、辞書情報埋め込み文書データD20のうち、辞書情報D50(図7ではURIとして示されている)を取り出し、辞書検索部32へ送る。
ユーザが、ユーザ端末300において、文字を入力し変換する際に、辞書検索部32はブラウザ31から送られる辞書情報D50が特定する辞書50を検索し、入力した文字の変換候補を取得する(S06、辞書検索ステップ)。具体的には、辞書50から、テキスト欄D10aに入力された文字に対応付けられた変換候補を取得する取得する。なお、この際に辞書検索部32は、入力された文字をそのまま変換するのではなく、最終的に入力される文字を予測して変換する予測変換を行ってもよい。辞書検索部32が取得した変換候補は、表示部32へ送られる。
表示部32は、辞書検索部32が取得した変換候補を表示する(S07)。図8は、変換候補の表示例である。図8の画面の下半分に表示部32が表示する変換候補が示されている。本例では、「きか」というユーザの入力に対し、「機械」「機械運送」「機械加工」「機械器具」「機械工業」の5つの変換候補が表示されている。続いて、ユーザによって、表示された変換候補のうちのいずれかが選択されて、文字の変換が行われる。
以上により、文字入力支援システム1における文字入力支援処理が完了する。
上述のように、第1の実施形態によれば、Webサーバから提供される文書データ(Webページ)には、文書データのテキスト入力欄に入力された文字の変換の際に用いる特定の辞書の情報を文書データに埋め込むことなく、テキスト入力欄に応じた特定の辞書の情報を用いた変換候補の提示ができる。そのため、文書データを提供するコンテンツ提供者は、作業量としても、コストとしても、大きな負担をすることなく、容易に文字入力支援方法を導入することができる。また、ユーザにとっては、コンテンツ提供者が低コストである本文字入力支援方法を導入することにより、テキスト入力欄に文字を入力する際の利便性が高くなる。
即ち、本実施形態によれば、テキスト入力欄に種別情報を設ける主体(コンテンツ提供者)、辞書50を提供する主体、及び識別情報と辞書50との対応を管理する主体(文字入力支援装置200の管理者)を切り分けることができる。これにより、テキスト入力欄に応じた辞書を用いる機構を提供するコストを分散することが可能になると共に、一部の辞書が利用不可になった場合でも、識別情報と辞書50との対応を変更することにより、文書データの変更等を行うことなく、変換に利用される辞書50を変更することができる。これにより、テキスト入力欄に応じた辞書を用いた変換に係るシステムを、頑健なシステムにすることができ、テキスト入力欄に応じた辞書を用いた変換機能の導入コストを下げることができる。
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。図9は、第2の実施形態の構成を示す図である。図9において、図1と同等の機能を有する装置及び要素については、その説明を省略する。
第2の実施形態における文字入力支援システム2では、文字入力支援装置200の出力部23での辞書情報の出力処理(図4におけるS04、出力ステップ。)が、辞書情報により特定される辞書を検索するプログラムを、文書データに埋め込むことによることが、第1実施形態と異なる点である。また、これにともなって、ユーザ端末300におけるブラウザ35は、上記のプログラムを実行する機能を有する。以下、図4のシーケンス図を用いて、図9に示す文字入力支援システム2により実行される処理の詳細を示す。
第1の実施形態と同様に、Webサーバ10から図5及び図6で示される、テキスト入力欄を含む文書データD10が送信される(S01)。文字入力支援装置200では、種別取得部21が、識別子付き文書データD10から、図6で示される「id=”business_type”」を種別情報として取得し、参照部22へ送る(S02、種別取得ステップ)。参照部22は、格納部40を参照して、テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる例えばURI等の辞書情報を取得し、出力部23へ送る(S03、参照ステップ)。
第2の実施形態では、出力部23は、参照部22で取得されたURI等の辞書情報の示す辞書にアクセスし変換候補を検索するプログラムを、例えばJavaScriptとして文書データ内に埋め込み、プログラム埋め込み文書データD40として出力する(S04、出力ステップ)。
図10は、プログラム埋め込み文書データD40の記述例である。図10の記述例で示すプログラムは、テキスト入力欄に文字が入力されると、入力文字を元に非同期にURIが示す場所に位置する辞書50を参照し、変換候補を表示する、一般的にAjaxと称されるJavaScriptである。プログラム埋め込み文書データD40には、本機能において利用する関数の動作が定義されているライブラリを読込む記述が追加されている(図10において、プログラム埋め込み文書データD40の行D40aが当該記述に対応する)。また、プログラム埋め込み文書データD40は、図10の行D40bに示すように「onkeyup=”searchSuggest($key,”http://dic.ne.jp/business_type.dic”);”」と記述されていて、入力キーが離れたときに(onkeyup)、該当URIの辞書を、テキスト入力欄の入力語($key)により検索し、部分的にマッチする語を辞書50から取得し、変換候補として表示するように指示している。このように、ユーザの操作に対応して呼び出す関数を(ライブラリ内で定義して)テキスト入力欄(テキストフォーム記述)に対応付けて埋め込むこともできる。
ユーザ端末300のブラウザ35では、プログラム埋め込み文書データD40を受信する(S05、文書取得ステップ)。ブラウザ35では、テキスト入力欄に文字が入力されると、プログラム埋め込み文書データD40に埋め込まれたプログラムを読み込んで実行することで、辞書50を検索して変換候補を取得し(S06、辞書検索ステップ)、テキスト入力欄に入力された文字の変換候補を表示する(S07)。図11は、図10で示されたプログラム埋め込み文書データD40をブラウザ35で表示した例である。図10で示されるプログラムを実行すると、文字入力する際に画面が切り替わらず、図11のようにユーザの文字入力に合わせて、変換候補が表示される。ユーザによって、表示された変換候補のうちのいずれかが選択されて、文字の変換が行われる。
以上により、文字入力支援システム2における文字入力支援処理が完了する。
なお、第2の実施形態においては、プログラム埋め込み文書データD40に埋め込まれていたプログラムを、ブラウザ35が実行するため、第1の実施形態における辞書検索部32における特定の辞書の検索(S06、辞書検索ステップ)及び表示部32における変換候補の表示(S07)も、ブラウザ35が行っている。
上述の第2の実施形態によれば、文書データに埋め込まれたプログラムにおいて辞書へのアクセスがなされるため、ユーザ端末300において辞書へのアクセスを行う機能を有している必要がない。従って、テキスト入力欄に応じた辞書を用いた文字の変換を容易に実現することができる。また、図11で示されるように、文字入力の際に画面画切り替わることが無く、ユーザの入力に合わせて変換候補が表示される等、ユーザにより利便性の高い文字入力支援方法を提供することができる。
なお、第2の実施形態でテキスト入力欄に対応付けて文書データに埋め込む、特定の辞書にアクセスし変換候補を検索するプログラムは、図11で示したものに限定されず、さまざまな内容に変形することが可能である。
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。図12は、本発明に係る第3の実施形態を示す図である。図12において、図1と同等の機能を有する装置及び要素については、その説明を省略する。
図12に示す第3の実施形態の文字入力支援システム3では、Webサーバ10から提供される文書データD11が、あらかじめテキスト入力欄の種別を示す識別子を備えていない点と、文字入力支援装置200の出力部23から出力される文書データ及び辞書情報が、文書データD11及び辞書情報を含む添付辞書情報D50からなる点が他の実施形態と異なる。以下、図4のシーケンス図を用いて、図12に示す文字入力支援システム3により実行される処理の詳細を示す。
Webサーバ10からテキスト入力欄を含む文書データD11が文字入力支援装置200へ送信される(S01)。文字入力支援装置200の種別取得部21では、文書データD11を受信し、文書データD11の保存場所を示す情報(例えばURI等)を文書データD11のテキスト入力欄の種別を示す種別情報として取得し、参照部22へ送る(S02、種別取得ステップ)。参照部22は種別情報に基づいて、格納部40を参照して、テキスト入力欄の種別情報に対応する辞書情報を取得し、出力部23へ送る(S03、参照ステップ)。出力部23では、文書データD11と共に、参照部22で取得した辞書情報を含む添付辞書情報D50を、文書データD11と異なるファイル(文書データD11とは別のメタデータとして)として出力し、ユーザ端末300へ送信する(S04、出力ステップ)。
本実施形態では、格納部40には、種別情報として文書データの保存場所を示す情報(URI等)が、辞書情報として文書データ中のテキスト入力欄で用いる辞書を特定する情報(URI等)が、それぞれ格納されている。格納部40の辞書情報としては、それぞれの文書データ中のテキスト入力欄で用いる辞書を特定する情報を記載したデータファイルを格納していてもよい。この場合、参照部22から送信された種別情報に対して、格納部40では対応するデータファイルを選択し、参照部22へ送信する。参照部22は格納部40から送信されたデータファイルを出力部23へ送り、出力部23はそのデータファイルを添付辞書情報D50として出力することになる。
図13は、図5で示されるテキスト入力欄を含む文書データD11が、出力部32からユーザ端末300へ送信される際に、同時に送信される添付辞書情報D50を、XML(eXtensible Markup Language)にて記述したデータの例(ファイル名:hsd.xml)である。
図13の例では、「<count>1</count>」と記述し、文書データ中の一番目のテキスト入力欄に関する情報であることを示している。辞書情報については、「<dic_uri>…」と記述し、辞書の保存場所のURIを指定しているため、この情報に基づいて、特定の辞書を検索することができる。また、HTMLで記述した文書データではテキスト入力欄の名称(フォーム名)を「<name=…>」と指定することがある。この場合は、<name>タグを用いて、文書データ中のどのテキスト入力欄に関する情報であるかを示すこともできる。図13の記述例では、テキスト入力欄の名称が無いため、<name>タグ中には情報が記載されていない。
文書データD11と添付辞書情報D50は、例えば、文書データD11のヘッダー部において添付辞書情報D50を指定することにより、関連付けることができる。ヘッダー部での指定方法としては、例えば、「<meta html_structure_data = “hsd.xml”>」のように、添付辞書情報D50のファイル名を直接指定してもよいし、CSS(CascadingStyle Sheets)ファイル等のスタイルシート中に埋め込むことも可能である。
ユーザ端末300のブラウザ31では、文書データD11及び添付辞書情報D50を受信し、文書データD11で記述されるコンテンツを表示する(S05、文書取得ステップ)。また、ブラウザ31では、添付辞書情報D50を、辞書検索部32へ送る。ユーザが文書データに含まれるテキスト入力欄に文字を入力し変換する際に、辞書検索部32は添付辞書情報D50を参照し、添付辞書情報D50で特定された辞書50を検索して変換候補を取得し、表示部33に送る(S06、辞書検索ステップ)。表示部33は、辞書検索部32で取得された変換候補を表示する(S07)。続いて、ユーザによって、表示された変換候補のうちのいずれかが選択されて、文字の変換が行われる。
以上により、文字入力支援システム3における文字入力支援処理が完了する。
上述の第3の実施形態によれば、Webサーバ10から提供される文書データ(Webページ)D11に、あらかじめテキスト入力欄の種別を示す識別子が埋め込まれていなくても、ユーザ端末300において特定の辞書の情報を用いた変換候補の提示ができる。そのため、ユーザにとって利便性の高い、文字入力支援方法を、容易に提供することができる。
さらに、第3の実施形態のように、辞書情報を、文書データD11とは異なるデータ(添付辞書情報D50)として出力する場合、添付辞書情報D50は文書データD11から独立しているため編集しやすい。また、添付辞書情報D50に暗号をかけて一般公開できないようにする等のより幅広い加工もできる。
また、第3の実施形態において、辞書を特定する情報を記載したデータファイルを格納部40があらかじめ備えていて、そのデータを添付辞書情報D50として提供する場合、本発明に係る文字入力方法をさらに柔軟に運用することができる。例えば、辞書を特定する情報を記載したデータファイルを、格納部40の管理者や文字入力支援装置200の管理者等の、文書データを作成するコンテンツ提供者以外の第三者が作成して既存の文書データに関連付けることもできるため、既存の文書データを作成していたコンテンツ提供者が新たな作業をすることなく、ユーザにとって利便性の高い文字入力環境を作ることができる。
さらに、ユーザ端末300のブラウザ31においてユーザが入力内容を選択し、選択内容を文字入力支援装置200へ送信し、選択内容を受けた文字入力支援装置200が適切なデータファイルを選択してユーザ端末300へ送信するといったように、ユーザ端末300と文字入力支援装置200との間の通信だけで、本発明に係る文字入力支援方法を提供することもできる。
次に、本発明に係る第4の実施形態について説明する。図14は、本発明に係る第4の実施形態を示す図である。図14において、図1と同等の機能を有する装置及び要素については、その説明を省略する。
図14に示す第4の実施形態の文字入力支援システム4では、次に示す2点が第3の実施形態と同様である。すなわち、1点目は、Webサーバ10から提供される文書データD11が、あらかじめテキスト入力欄の種別を示す識別子を備えていない点である。また、2点目は、文字入力支援装置200の出力部23から出力される文書データ及び辞書情報が、文書データD11とは異なるデータで出力される点である。一方、第4の実施形態の文字入力支援システム4が他の実施形態に係る文字入力支援システムと異なる点は、次に示す2点である。すなわち、1点目は、ユーザ端末300が文書データの出力要求を送信する際に、ユーザ端末300を取り扱うユーザの属性を示すユーザ情報D60及びユーザ端末300の位置情報D65がユーザ端末300から文字入力支援装置200に対して送信される点である。また、2点目は、文字入力支援装置200の出力部から出力される文書データD11と共に出力される個人用添付辞書情報D70は、ユーザ端末300のユーザ毎に個別に作成(パーソナル化)された情報であるという点である。
上記の相違点を有する文字入力支援システム4では、ユーザ情報D60及びユーザ端末300の位置情報D65に基づいて、ユーザ端末300を用いて文書データを取り扱うユーザを複数のカテゴリに分類し、文書データのテキスト入力欄に対して、ユーザのカテゴリ毎に異なる辞書を特定する情報が個人用添付辞書情報D70として提供される。さらに、辞書50に含まれる語句についてもあらかじめ複数のジャンルに区別されている。そして、上述の個人用添付辞書情報D70には、出力順序を特定する情報として、ユーザのカテゴリ毎に変換候補として出力する順序(優先順位)がジャンルを指定することによって指定された情報が含まれている。したがって、個人用添付辞書情報D70により特定された辞書を用いてテキスト入力欄に入力した文字の変換を行う際に、上記の出力順序を特定する情報に基づいて、ユーザのカテゴリによって異なる順序で変換候補が出力されるという特徴を有する。
以下、文字入力支援システム4において他の実施形態に係る文字入力支援装置と異なる構成を有する部分について具体的に説明する。
本実施形態に係る文字入力支援システム4において、ユーザ端末300から文字入力支援装置200に対して送信されるユーザ情報D60は、ユーザ端末300のユーザの属性を示す情報である。ユーザ情報D60としては、例えば、ユーザの性別や年齢等が挙げられる。これらの情報は、ユーザ自身がユーザ端末の電話帳等の記憶部に対して書き込むことによってユーザ端末内で保持されている情報から、取得することができる。また、ユーザのインターネットプロバイダとの契約情報等をユーザ情報D60として用いることもできる。例えば、文字入力支援装置200がインターネットプロバイダにより提供されるプロキシであり、ユーザの契約情報を保持している場合がある。そして、文字入力支援装置200が保持しているユーザの契約情報をユーザの属性を示す情報として用いる場合には、ユーザを特定するための情報としてユーザ端末300の電話番号やユーザID等が、文書データの出力要求と共にユーザ情報D60としてユーザ端末300から送信される。文字入力支援装置200では、ユーザ端末300から送信された当該ユーザIDに対応するユーザの契約情報を取り出すことにより、ユーザの属性を示す情報を取得することができる。
また、ユーザ端末300から文字入力支援装置200へ送信されるユーザ端末300の位置情報D65としては、例えばユーザ端末300がGPS機能を搭載している場合にはそのGPS機能により取得されたユーザ端末300の現在位置情報を用いることができる。また、例えば携帯電話における基地局情報や無線LANにおけるアクセスポイント等のアクセスポイント情報を、ユーザ端末300の位置情報D65として送信してもよい。
本実施形態に係る文字入力支援システム4において、格納部40には、種別情報として文書データの保存場所を示す情報(URI等)と、辞書情報としてそれぞれの文書データ中のテキスト入力欄で用いる辞書を特定する情報と、を対応付けて記載したデータファイルが格納されている。このデータファイルは、あらかじめコンテンツ提供者が文書データD10に対応付けて作成することにより、格納部40へ格納される。ただし、データファイルの作成者はコンテンツ提供者とは異なる第三者であってもよい。
文字入力支援システム4の辞書50は、上記のようにユーザのカテゴリに応じて異なる辞書50を用いる場合があることから、カテゴリに応じて用意される。さらに、辞書50に含まれる語句にはそれぞれジャンルがあらかじめ対応付けられている。図15は、文字入力支援システム4の辞書50(保存場所:”http://dic.ne.jp/chaku_melo.dic”)の一例を示す図である。図15に示すように、辞書50では、読みと語とその語のジャンルとがあらかじめ対応付けられている。例えば、IDが「1」であり、読みが「あい」である語「YY1」は、ジャンルが「J−POP」である。このように語句ごとにジャンルが対応付けられている。なお、この辞書50において、どのようなジャンルが用いられているかはあらかじめコンテンツ提供業者や第三者に開示され、コンテンツ提供業者や第三者は辞書50に用いられるジャンルを考慮して、辞書情報及び変換候補として出力する順序(優先順位)を決定し、格納部40にこれらの情報を格納することができる。
図16は、格納部40で格納され、参照部22から送信される種別情報に対応して、参照部22へ送信されるデータファイルD71の一例である。このデータファイルD71(ファイル名:hsd.xml)は、XMLにて記述されたものである。図16に示すように、文書データD10の保存場所を示す情報(URL:Uniform Resource Locator)が<site_url>タグ中に示されてあり、このデータファイルD71が文書データD10に対応付けて作成されていることを示している。
本実施形態では、ユーザの属性を示す情報であるユーザの年齢に対応した複数のカテゴリ(例えば「young」、「senior」等)をあらかじめ規定しておき、ユーザ端末300から送信されるユーザの年齢に対応して当該ユーザがどのカテゴリに属するか判定している。そして、図16に示すデータファイルD71において、ユーザのカテゴリ毎に、テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いる辞書を特定する情報(辞書情報)に対応付けられたテキスト欄の種別を示す情報(種別情報)と、その辞書における変換候補の出力の優先順位を変更するための情報(出力順序を特定する情報)が記載されている。具体的には、<id>タグ中に記載されている「txt_chaku_melo」により特定されるテキスト入力欄については、D71a行に記載されているように初期設定(<default>)として、テキスト欄の種別情報(<dic_id>)が「chaku_melo」であるとし、この種別情報に対応した辞書情報により特定される辞書を用いるように指定している。(すなわち、上記の<id>タグは、例えば図13における<name>タグに相当し、<dic_id>タグは、図13における<id>タグに相当する。)さらに、D71b行では、カテゴリ(<category>)が「young」であるユーザに対しては、上記の辞書において、ジャンル(<genre>)が「J-POP」であるものを優先順位1位(<priority>1</priority>)とし、ジャンルが「TV/CM」であるものを優先順位2位(<priority>2</priority>)として、テキスト欄に入力した文字の変換候補を表示するよう記述されている。また、D71c行では、カテゴリが「senior」であるユーザに対しては、テキスト入力欄に対応した種別情報を「chaku_melo2」とするように記述されており、さらに、上記種別情報により特定される辞書を用いた場合に、ジャンルが「Enka」であるものを優先順位1位として表示するよう記述されている。
図17のデータファイルD71は、ユーザの年齢に応じた優先順位の変更指示の異なる例を説明する図である。図17のデータファイルD71では、D71d行及びD71e行において、図16におけるD71b行及びD71c行と同様に、テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いる辞書の、ユーザの年齢に応じた優先順位が示されている。ただし、図16のD71b及びD71cではユーザの属性を示す情報であるユーザの年齢を「カテゴリ」として表示しているが、図17のD71d及びD71eでは、ユーザの年齢範囲を<age>タグを用いて直接指定している。このように、年齢を直接指定したデータファイルを格納部40で保持している場合は、ユーザ端末300から送信されたユーザ情報D60に含まれるユーザ年齢を参照して、当該ユーザの年齢に応じた辞書情報を埋め込む処理を行うことができる。
図18は、文字入力支援装置200からユーザ端末300に対して送信される個人用添付辞書情報D70の例(ファイル名:hsd.xml)である。図18の個人用添付辞書情報D70は、カテゴリが「young」であるユーザに対して作成されたものである。図18の個人用添付辞書情報D70によれば、テキスト入力欄の種別情報(<dic_id>)に対応した辞書情報である辞書50の保存場所のURL(<dic_url>)が指定されていることから、この情報に基づいて、特定の辞書50を検索することができる。さらに、D70a行には、データファイルD71のD71a行と同様に、テキスト欄に入力した文字の変換候補を表示する際に優先するジャンルの順位を示した出力順序を特定する情報(出力順序情報)が記載される。これは、図16において、D71b行で記載された内容と同じ内容であり、ジャンルが「J-POP」であるものを優先順位1位とし、ジャンルが「TV/CM」であるものを優先順位2位とする旨が記載されている。
上記のような構成を有する文字入力支援システム4により実行される処理の詳細を、図19のシーケンス図を用いて示す。なお、以下の説明では、ユーザ情報D60及びユーザ端末300の位置情報D65のうち、ユーザ情報D60に含まれるユーザの属性としてユーザ端末300を取り扱うユーザの年齢を用いて、ユーザの年齢に応じてテキスト欄に入力された文字の変換候補の表示順序を変更する場合について説明する。
まず、ユーザ端末300から文書データの出力要求が文字入力支援装置200へ送信される(S21)。ここで送信される文書データの出力要求とは、具体的にはHTTPのリクエスト等である。この際に、文書データの出力要求と共に、ユーザ端末300に関する情報として、上述のようにユーザの属性を示すユーザ情報D60及びユーザ端末300の位置情報D65が、端末情報として文字入力支援装置200へ送信される。なお、本実施形態では、文書データ出力要求と端末情報は同時に送信されることとしているが、個別のタイミングで送信されてもよい。
ユーザ端末300から送信された文書データの出力要求及び端末情報は、文字入力支援装置200において受信される(S22、出力要求受信ステップ)。文字入力支援装置200では、ユーザ端末300から送信された文書データの出力要求及び端末情報(ユーザ情報D60及び位置情報D65)のうち、端末情報を取得し保持する。さらに、文書データの出力要求はWebサーバ10へ送信される(S23)。
Webサーバ10では、文字入力支援装置200から送信される文書データ出力要求に応じてテキスト入力欄を含む文書データD11が作成され、文字入力支援装置200へ送信される(S24)。文字入力支援装置200の種別取得部21は、文書データD11を受信し、文書データD11の保存場所を示す情報(例えばURI等)を文書データD11のテキスト入力欄の種別を示す種別情報として取得し、参照部22へ送る(S25、種別取得ステップ)。参照部22は種別情報に基づいて、格納部40を参照して、テキスト入力欄の種別情報に対応する辞書情報と、必要に応じて当該辞書情報によって特定される辞書の保存場所を示す情報と、を取得し、出力部23へ送る(S26、参照ステップ)。
ここで、参照部22では、種別情報に対応付けられた辞書情報と当該辞書を用いて辞書検索が行われた場合の出力順序(優先順位)とがユーザの複数のカテゴリに紐付けて記載された、図16に示すようなデータファイルD71を格納部40から取得する。そして、ユーザ端末300から送信されたユーザ情報D60及び位置情報D65に基づいて、ユーザ端末300を取り扱うユーザにとって好適な辞書情報への加工を行う。
図20は、ユーザの年齢とカテゴリとの対応を示す表であり、例えばユーザの年齢が19〜35歳である場合は「young」のカテゴリに属すことが示されている。文字入力支援装置200は、参照部22において、図20に示すような表をあらかじめ保持しておき、ユーザの属性を示す情報としてユーザの年齢を取得した場合、当該ユーザがどのカテゴリに含まれるかを判定する。なお、図17のように年齢を直接指定したデータファイルD71が格納部40で保持されていて場合は、格納部40から参照部22に対して送られた場合には、参照部22において図20に示すような対応表を参照することなく、ユーザに最適な辞書情報及び出力順序情報を取得することができる。そして、種別情報に基づいて、格納部40から送信される辞書情報及び出力順序情報が示されたデータ(データファイルD71)を参照し、この辞書情報に基づいてユーザの年齢に応じた辞書情報及び出力順序情報のみを埋め込んだ、図18に示す個人用添付辞書情報D70を作成し、出力部23へ送る。なお、ユーザ端末300のユーザの年齢が文字入力支援装置200においてあらかじめ取得されていない場合は、データファイルD71にあらかじめ記載されている初期設定の辞書情報(図17のデータファイルD71の場合には、<dic_id>が「chaku_melo」である辞書)に基づいて個人用添付辞書情報D70が作成される。
出力部23では、文書データD11と、参照部22において上述のようにユーザに応じて加工された個人用添付辞書情報D70と、を出力し、ユーザ端末300へ送信する(S27、出力ステップ)。
ユーザ端末300のブラウザ31では、文書データD11及び個人用添付辞書情報D70を受信し、文書データD11で記述されるコンテンツを表示する(S28、文書取得ステップ)。また、ブラウザ31では、個人用添付辞書情報D70を、辞書検索部32へ送る。ユーザが文書データに含まれるテキスト入力欄に文字を入力し変換する際に、辞書検索部32は個人用添付辞書情報D70を参照し、個人用添付辞書情報D70で特定された辞書50を検索して変換候補を出力し、表示部33に送る(S29、辞書検索ステップ)。表示部33は、辞書検索部32で取得された変換候補を表示する(S30)。
ここで、図18に示す個人用添付辞書情報D70に基づいて辞書50を検索し、変換候補を表示しようとした場合について説明する。例えば、ユーザがテキスト入力欄に「あ」と入力すると、読みが「あ」から始まる語として図15に示す4つの語が変換候補として表示される。ただし、個人用添付辞書情報D70のD70a行において、優先順位1位を「J-POP」とし、優先順位2位を「TV/CM」とするように指示されていることから、優先順位に従って表示部33において変換候補を表示する。すなわち、表示部33における変換候補の表示順序は、YY1(ジャンル:J-POP)、YY4(ジャンル:TV/CM)、YY2(ジャンル:Classic)、YY3(ジャンル:Enka)の順となる。
そして、ユーザによって、表示部33に表示された変換候補のうちのいずれかが選択されて、文字の変換が行われる。以上により、文字入力支援システム4における文字入力支援処理が完了する。
このように、上述の第4の実施形態によれば、あらかじめユーザ端末300よりユーザ情報D60や端末の位置情報D65が文字入力支援装置200へ送信され、文字入力支援装置200においてこれらが保持されている。そのため、参照部22において、文書データD11のテキスト入力欄に対して辞書情報を対応付ける際に、ユーザ情報D60や端末の位置情報D65を参照して、よりユーザ端末300やユーザ端末300を取り扱うユーザの状況に応じて適切な辞書情報を選択することができる。したがって、よりユーザにとって利便性の高い文字入力環境が提供される。
また、上記実施形態では、辞書を用いて変換を行う際の出力順序を特定する情報(上記実施形態では、個人用添付辞書情報D70に含まれる)が文字入力支援装置200から送信され、ユーザ端末300においてテキスト入力欄に入力した文字を変換する際に、当該情報に基づいた出力順序で変換候補が出力される。したがって、例えば、より使用頻度が高い語句を変換候補の上位として表示することができるため、ユーザにとってより利便性の高い文字入力環境が提供される。
なお、上記実施形態では、ユーザの属性を示す情報であるユーザの年齢に対応した複数のカテゴリをあらかじめ規定しておき、ユーザ端末300から送信されるユーザの年齢に対応して当該ユーザがどのカテゴリに属するか判定し、その結果に応じて個人用添付辞書情報D70を作成する処理について説明したが、文字入力支援装置200においてカテゴリをあらかじめ規定しておく必要はなく、ユーザ端末300から送信されるユーザ情報D60や端末の位置情報D65に基づいて個人用添付辞書情報D70を直接作成する処理を行ってもよい。さらに、ユーザ端末300からユーザ情報D60や端末の位置情報D65を取得することなく、辞書情報と共に当該辞書を用いて文字の変換を行う際の出力順序を特定する情報(優先順位)を出力する処理とした場合でも、例えば一般的に使用頻度が高い変換候補を優先して出力することができることから、ユーザにとって利便性の高い文字入力環境が提供される。
また、図14においては、ユーザ情報D60及び端末の位置情報D65がユーザ端末300から文字入力支援装置200へ送信される構成としたが、どちらか一方のみを送信してもよい。
また、図19を用いた文字入力支援処理に関する説明においては、ユーザ情報D60としてユーザの年齢を用いた場合についてのみ説明したが、端末の位置情報D65に基づいて優先順位を指定した場合においても同様に利便性の高い文字入力支援方法が提供される。具体的には、例えば、列車の経路・時刻案内のサービスを提供するためのWebページ(文書データ)の場合には、テキスト入力欄に対して、参照部22において、ユーザの位置情報D65として提供されたユーザ端末300のGPS情報に基づいて近隣の駅名を優先的に表示するように個人用添付辞書情報D70において記述する。一方、辞書50ではジャンルとして当該駅のGPS情報を記載しておき、表示ステップにおいて、ユーザの使用頻度が高い近隣の駅名から順にユーザ端末300の表示部33に表示させることにより、より高い利便性を有する文字入力環境が提供される。
また、辞書情報を決定する際に用いられるユーザのカテゴリは、性別等のユーザの属性を示す情報のほか、Webへのアクセス履歴や、ユーザの行動履歴、ユーザ端末300の操作履歴等を元に作成してもよい。アクセス履歴、行動履歴や操作履歴等のユーザ端末に関する履歴を、ユーザのカテゴリ判定に用いる場合には、ユーザ端末300においてあらかじめ一定時間の履歴を収集した後に、カテゴリ判定に用いやすいデータ形式に変換して送信する方法がある他、随時ユーザ端末300から入力支援装置200に対して当該履歴を送信し、入力支援装置200側でこれらの情報を蓄積しておき、必要に応じて蓄積された情報を加工して用いる方法がある。また、ユーザ端末300が文字入力支援装置200を介してWebサーバ10にアクセスすることによって取得した文書データ(Webページ)の履歴を、文字入力支援装置200において蓄積し、当該ユーザ端末300によるWebへのアクセス履歴とすることもできる。
ここで、第4の実施形態の変形例として、ユーザの属性を示すユーザ情報D60としてWebへのアクセス履歴を用いて、当該ユーザに対する個人用添付情報D70を作成する場合の処理方法について説明する。
文字入力支援装置200は、ユーザ端末300が文字入力支援装置200を介してWebサーバ10にアクセスすることによって取得した文書データ(Webページ)の履歴(アクセス履歴)を参照し、ユーザがどういったジャンル(例:J-POP、Classic等)の文書データを多く取得しているかを調べることにより、ユーザの属するジャンルを決定する。具体的には、あらかじめ文書データの保存場所と当該文書データのジャンルとを対応付けた表を保存しておく方法や、文書データに含まれる単語の種類からジャンルを特定する方法等を用いることで、ユーザ端末300により取得された文書データ毎にジャンルを特定して分類する。次に、ユーザ端末300のユーザが取得する頻度が高い(アクセス数が多い)1又は複数のジャンルをユーザの属するジャンルとする方法や、ユーザの取得した文書データのジャンルから生成した特徴ベクトルを利用し、K−means法等を用いてジャンルのクラスタリングを行い、クラスタ中でユーザの取得する頻度が高い(アクセス数が多い)1又は複数のジャンルをクラスタのジャンルとし、ユーザが属するクラスタのジャンルを当該ユーザの属するジャンルとする方法等により、ユーザの属するジャンルを決定する。
次に、このユーザの属するジャンルを辞書検索ステップにおいて優先して表示すべきジャンルとして個人用辞書情報D70に記載し、出力する。この結果、個人用辞書情報D70には、過去のWebアクセス履歴に基づいて判定されたユーザの属するジャンルに該当する変換候補を優先して表示する旨が記載され、この個人用辞書情報D70を用いて文字変換を行った場合にそのジャンルに区分された語が優先して表示される。
上記の処理を文字入力支援装置200で行うことによって個人用辞書情報D70を生成する場合、個々のユーザに応じた優先順位を提供することができるため、ユーザにとってさらに利便性の高い文字入力環境が提供される。
また、この変形例においては、ユーザの属するジャンルを判定する際に用いるジャンル(分類に用いるジャンル)をあらかじめコンテンツ提供者に公開しておくことにより、コンテンツ提供者は、分類に用いられるジャンルを想定して文書データD10を作成することができる。また、コンテンツ提供者は、分類に用いるジャンルを想定して、データファイルD71を作成して格納部40へ格納しておくことができるため、よりユーザの属するジャンルに応じた辞書情報の提供を行うことができる。
なお、上記の変形例では、ユーザ端末300が文字入力支援装置200を介してWebサーバ10にアクセスすることによって取得した文書データ(Webページ)の履歴(アクセス履歴)を参照することにより、ユーザの属するジャンルを決定し、そのジャンルに応じて、文字変換の際の変換候補の出力順序を個人用辞書情報D70に記載し、出力する態様について説明しているが、上記のアクセス履歴に基づいて、文字変換の際に使用する辞書を特定することもできる。この場合も、ユーザ端末300のアクセス履歴に基づいたユーザの嗜好に応じた辞書を用いた文字変換が行われることから、より利便性の高い文字入力環境が提供される。
以上、本発明の好適な実施形態について述べてきたが、本発明に係る文字入力支援方法、文字入力支援システム、ユーザ端末及び文字変換方法は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を取ることが可能である。
例えば、上記第1〜第4の実施形態では、文字入力支援システムはWebサーバ、文字入力支援装置、格納部、ユーザ端末及び辞書から構成される。しかしながら、これらのうち、文字入力支援装置と格納部、ユーザ端末と辞書は同一装置内に配置し、内部バスを介して接続してもよい。
また、上記の第1〜第4の実施形態の態様は、複数の実施形態の中から適宜選択して用いることができる。
例えば、第3の実施形態で示したように識別子をあらかじめ備えない文書データに対して、第1あるいは第2の実施形態のように辞書情報又は辞書を検索するプログラムを生成して、文書データ内に埋め込むことも可能である。また、第1あるいは第2の実施形態のように識別子をあらかじめ備えた文書データに対しても、第3の実施形態のように辞書を特定する情報を記載したデータファイルを添付して、ユーザ端末に送信することもできる。さらに、第4の実施形態のように文字の変換を行う際の出力順序を特定する情報(優先順位)についても、第1あるいは第2の実施形態のように、文書データ内に埋め込むことにより出力する態様とすることもできる。
他の展開例としては、以下のものが挙げられる。第1あるいは第2の実施形態においてWebサーバから提供される文書データは、あらかじめテキスト入力欄の種別を示す識別子がテキスト入力欄に対応付けて埋め込まれているものである。しかし、これを、第3の実施形態において文字入力支援装置からユーザ端末へ送信される文書データ及び添付辞書情報のように、テキスト入力欄の種別を示す情報を文書データとは異なるデータとして、Webサーバから送信することもできる。この場合、文書データとテキスト入力欄の種別を示す情報を含むデータの関連付けについても、文書データのヘッダー部でファイル名をあらかじめ記載する等、第3の実施形態と同様の方法で実現することができる。このように、文書データとテキスト入力欄の種別を示す情報を含むデータを分けることにより、テキスト入力欄の種別を示す情報のみ暗号化をして送信することができる等データの編集や取扱いを自由に行うことができる。
引き続いて、上述した一連の文字入力支援処理を、上述したようなプロキシ装置等の文字入力支援装置20として構成されるコンピュータに実行させるための文字入力支援プログラムを説明する。図21に示すように、文字入力支援プログラム61は、コンピュータが備える記録媒体60に形成されたプログラム格納領域60a内に格納されている。
文字入力支援プログラム61は、処理を統括するメインモジュール61aと、格納モジュール61bと、種別取得モジュール61cと、参照モジュール61dと、出力モジュール61eとを備えて構成される。格納モジュール61b、種別取得モジュール61c、参照モジュール61d及び出力モジュール61eを実行させることにより実現される機能は、上述した格納部40、種別取得部21、参照部22及び出力部23の機能とそれぞれ同様である。
引き続いて、上述した一連の文字変換処理を、上述したようなユーザ端末300として構成されるコンピュータに実行させるための文字入力支援プログラムを説明する。図22に示すように、文字変換プログラム71は、コンピュータが備える記録媒体70に形成されたプログラム格納領域70a内に格納されている。
文字変換プログラム71は、処理を統括するメインモジュール71aと、文書取得モジュール71bと、辞書検索モジュール71cとを備えて構成される。文書取得モジュール71b及び辞書検索モジュール71cを実行させることにより実現される機能は、上述したブラウザ31及び辞書検索部32の機能とそれぞれ同様である。
なお、文字入力支援プログラム61及び文字変換プログラム71は、その一部若しくは全部が、通信回線等の伝送媒体を介して伝送され、他の機器により受信されて記録(インストールを含む)される構成としてもよい。
本発明の第1実施形態における文字入力支援システムの構成を示す図である。 本発明の実施形態におけるWebサーバ及び文字入力支援装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態におけるユーザ端末のハードウェア構成を示す図である。 本発明の第1〜第3実施形態における文字入力支援システムで実行される処理(文字入力支援方法)を示すシーケンス図である。 本発明の第1実施形態においてWebサーバから送信される文書データのテキスト入力欄の表示例である。 本発明の第1実施形態においてWebサーバから送信される文書データのテキスト入力欄の記述例である。 本発明の第1実施形態における文書データへの辞書情報の埋め込み例である。 本発明の第1実施形態において、辞書情報埋め込み文書データを用いた、ユーザ端末での文字変換例である。 本発明の第2実施形態における文字入力支援システムの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態における文書データへのプログラムの埋め込み例である。 本発明の第2実施形態において、プログラム埋め込み文書データを用いた、ユーザ端末での文字変換例である。 本発明の第3実施形態における文字入力支援システムの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態における添付辞書情報の記述例である。 本発明の第4実施形態における文字入力支援システムの構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係るユーザ端末においてテキスト入力欄に入力された文字を変換する際に用いられる辞書の例を示す図である。 本発明の第4実施形態において、格納部で格納し、参照部から送信される種別情報に対応して、参照部に対して送信されるデータファイルの一例を示す図である。 本発明の第4実施形態において、格納部で格納し、参照部から送信される種別情報に対応して、参照部に対して送信されるデータファイルの他の例を示す図である。 本発明の第4実施形態において、カテゴリが「young」であるユーザに対して作成された個人用添付辞書情報の例を示す図である。 本発明の第4実施形態における文字入力支援システムで実行される処理(文字入力支援方法)を示すシーケンス図である。 本発明の第4実施形態において、ユーザの年齢と該当するカテゴリとの対応を示す表である。 本発明の実施形態に係る文字入力支援プログラムの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る文字変換プログラムの構成を示す図である。
符号の説明
1、2、3…文字入力支援システム、10…Webサーバ、200…文字入力支援装置、300…ユーザ端末、40…格納部、50…辞書、21…種別取得部、22…参照部、23…出力部、31、35…ブラウザ、32…辞書検索部、33…表示部、101、301…CPU、102、302…RAM、103、303…ROM、104…通信モジュール、105…補助記憶装置、305…無線通信部、306…ディスプレイ、307…アンテナ、60,70…記録媒体、60a,70a…プログラム格納領域、61…文字入力支援プログラム、61a…メインモジュール、61b…格納モジュール、61c…種別取得モジュール、61d…参照モジュール、61e…出力モジュール、71…文字変換プログラム、71a…メインモジュール、71b…文書取得モジュール、71c…辞書検索モジュール。

Claims (24)

  1. 文書データのテキスト入力欄に入力された文字の、辞書が用いられた変換を支援する、当該テキスト入力欄の種別を示す種別情報と当該テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を特定する辞書情報との関係を示す情報を格納した格納手段を備える文字入力支援システムによる文字入力支援方法であって、
    前記文書データから前記種別情報を取得する種別取得ステップと、
    前記種別取得ステップにおいて取得された前記種別情報に基づいて、前記格納手段に格納された情報を参照して、当該種別情報に対応する辞書情報を取得する参照ステップと、
    前記参照ステップにおいて取得された前記辞書情報を出力する出力ステップと、
    を含む文字入力支援方法。
  2. 前記種別取得ステップにおいて、前記テキスト入力欄に対応付けられて、前記文書データに埋め込まれている識別子を、前記種別情報として取得することを特徴とする請求項1に記載の文字入力支援方法。
  3. 前記種別取得ステップにおいて、前記文書データの保存場所を示す情報を、前記種別情報として取得することを特徴とする請求項1に記載の文字入力支援方法。
  4. 前記出力ステップにおいて、前記辞書情報を、前記テキスト入力欄に対応付けて前記文書データに埋め込み、当該文書データと共に出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の文字入力支援方法。
  5. 前記出力ステップにおいて、前記文書データの前記テキスト入力欄に入力された文字の変換候補を前記辞書情報により特定される辞書から検索するプログラムを前記文書データに埋め込むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の文字入力支援方法。
  6. 前記出力ステップにおいて、前記辞書情報を前記文書データとは別データとして出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の文字入力支援方法。
  7. 前記種別取得ステップにおいて、HTMLによる文書データから前記種別情報を取得することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の文字入力支援方法。
  8. 前記文書データの前記テキスト入力欄に入力された文字の変換候補を、前記出力ステップにおいて出力された前記辞書情報により特定される辞書から検索して出力する辞書検索ステップを更に含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の文字入力支援方法。
  9. ユーザ端末から送信される、文書データの出力要求を受信する出力要求受信ステップをさらに備え、
    前記種別取得ステップにおいて、前記出力要求受信ステップにおいて受信された前記出力要求に係る文書データから前記種別情報を取得し、
    前記出力ステップにおいて、前記参照ステップにおいて取得された前記辞書情報を、前記出力要求を送信した前記ユーザ端末に対して出力することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の文字入力支援方法。
  10. 前記出力要求受信ステップにおいて、前記文書データ出力要求と共に、前記ユーザ端末のユーザの属性を示す情報を受信し、
    前記参照ステップにおいて、前記出力要求受信ステップにおいて受信された、前記ユーザの属性を示す情報にも基づいて、前記格納手段に格納された情報を参照して、当該種別情報に対応する辞書情報を取得することを特徴とする請求項9記載の文字入力支援方法。
  11. 前記出力要求受信ステップにおいて受信された前記ユーザ端末からの前記文書データの出力要求の履歴を、前記ユーザの属性を示す情報とすることを特徴とする請求項10記載の文字入力支援方法。
  12. 前記出力要求受信ステップにおいて、前記文書データ出力要求と共に、前記ユーザ端末の位置情報を受信し、
    前記参照ステップにおいて、前記出力要求受信ステップにおいて受信された前記位置情報にも基づいて、前記格納手段に格納された情報を参照して、当該種別情報に対応する辞書情報を取得することを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載の文字入力支援方法。
  13. 前記格納手段は、前記辞書に含まれる語の出力順序を特定する情報を格納しており、
    前記参照ステップにおいて、前記格納手段に格納された、取得する辞書情報により特定される辞書に含まれる語の出力順序を特定する情報を取得し、
    前記出力ステップにおいて前記辞書情報により特定される辞書に含まれる語の出力順序を特定する情報を出力することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の文字入力支援方法。
  14. ユーザ端末から送信される、文書データの出力要求を受信する出力要求受信ステップをさらに備え、
    前記種別取得ステップにおいて、前記出力要求受信ステップにおいて受信された前記出力要求に係る文書データから前記種別情報を取得し、
    前記出力ステップにおいて前記辞書情報により特定される辞書に含まれる語の出力順序を特定する情報を、前記出力要求を送信した前記ユーザ端末に対して出力することを特徴とする請求項13記載の文字入力支援方法。
  15. 前記出力要求受信ステップにおいて、前記ユーザ端末のユーザの属性を示す情報を取得し、
    前記参照ステップにおいて、前記出力要求受信ステップにおいて取得された前記ユーザの属性を示す情報に基づいて、当該辞書情報により特定される辞書に含まれる語の出力順序を特定する情報を作成することを特徴とする請求項14記載の文字入力支援方法。
  16. 前記出力要求受信ステップにおいて受信された前記ユーザ端末からの前記文書データの出力要求の履歴を、前記ユーザの属性を示す情報とすることを特徴とする請求項15記載の文字入力支援方法。
  17. 前記出力要求受信ステップにおいて、前記文書データ出力要求と共に、前記ユーザ端末の位置情報を受信し、
    前記参照ステップにおいて、前記出力要求受信ステップにおいて受信された前記位置情報に基づいて、当該辞書情報により特定される辞書に含まれる語の出力順序を特定する情報を作成することを特徴とする請求項14記載の文字入力支援方法。
  18. 前記辞書検索ステップにおいて、前記テキスト入力欄に入力された文字の変換候補を、前記辞書から検索して前記出力順序を特定する情報に基づいて出力することを特徴とする請求項12〜17のいずれか一項に記載の入力支援方法。
  19. 文書データのテキスト入力欄に入力された文字の、辞書が用いられた変換を支援する文字入力支援システムであって、
    テキスト入力欄の種別を示す種別情報と当該テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を特定する辞書情報との関係を示す情報を格納した格納手段と、
    前記文書データから前記種別情報を取得する種別取得手段と、
    前記種別取得手段により取得された前記種別情報に基づいて、前記格納手段に格納された情報を参照して、当該種別情報に対応する辞書情報を取得する参照手段と、
    前記参照手段により取得された前記辞書情報を出力する出力手段と、
    を備える文字入力支援システム。
  20. 文書データのテキスト入力欄に入力された文字の、辞書が用いられた変換を支援する文字入力支援プログラムであって、
    テキスト入力欄の種別を示す種別情報と当該テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を特定する辞書情報との関係を示す情報を格納した格納手段と、
    前記文書データから前記種別情報を取得する種別取得手段と、
    前記種別取得手段により取得された前記種別情報に基づいて、前記格納手段に格納された情報を参照して、当該種別情報に対応する辞書情報を取得する参照手段と、
    前記参照手段により取得された前記辞書情報を出力する出力手段と、
    をコンピュータに機能させる文字入力支援プログラム。
  21. テキスト入力欄を有する文書データ及び当該テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を特定する辞書情報を取得する文書取得手段と、
    前記文書取得手段により取得された文書データの前記テキスト入力欄に入力された文字の変換候補を、前記文書取得手段により取得された前記辞書情報により特定される辞書から検索して出力する辞書検索手段と、
    を備えるユーザ端末。
  22. 前記辞書検索手段は、前記辞書情報に基づいて特定された外部の辞書を検索することを特徴とする、請求項21記載のユーザ端末。
  23. ユーザ端末における文書データのテキスト入力欄に入力された文字の、辞書が用いられた変換を行う文字変換方法であって、
    テキスト入力欄を有する文書データ及び当該テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を特定する辞書情報を取得する文書取得ステップと、
    前記文書取得ステップにより取得された文書データの前記テキスト入力欄に入力された文字の変換候補を、前記文書取得ステップにより取得された前記辞書情報により特定される辞書から検索して出力する辞書検索ステップと、
    を含む文字変換方法。
  24. ユーザ端末における文書データのテキスト入力欄に入力された文字の、辞書が用いられた変換を行う文字変換プログラムであって、
    テキスト入力欄を有する文書データ及び当該テキスト入力欄に入力された文字の変換に用いられる辞書を特定する辞書情報を取得する文書取得手段と、
    前記文書取得手段により取得された文書データの前記テキスト入力欄に入力された文字の変換候補を、前記文書取得手段により取得された前記辞書情報により特定される辞書から検索して出力する辞書検索手段と、
    をコンピュータに機能させる文字変換プログラム。
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