JP6569670B2 - インクジェット記録装置及びノズル状態検出方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びノズル状態検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6569670B2
JP6569670B2 JP2016513720A JP2016513720A JP6569670B2 JP 6569670 B2 JP6569670 B2 JP 6569670B2 JP 2016513720 A JP2016513720 A JP 2016513720A JP 2016513720 A JP2016513720 A JP 2016513720A JP 6569670 B2 JP6569670 B2 JP 6569670B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
detection
openings
ink
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016513720A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2015159742A1 (ja
Inventor
隆 神戸
隆 神戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Publication of JPWO2015159742A1 publication Critical patent/JPWO2015159742A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6569670B2 publication Critical patent/JP6569670B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • B41J2/2146Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding for line print heads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • B41J2/2142Detection of malfunctioning nozzles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

この発明は、インクジェット記録装置及びノズル状態検出方法に関する。
複数のノズル開口部が配列された吐出ヘッドを有し、記録媒体に対してインクを吐出することで画像の形成を行うインクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置では、ノズル開口部からのインクの吐出不良があると、形成画像の劣化に繋がるので、従来、インクの吐出不良の検査が行われている。
この吐出不良の検査の方式の一つとして、各ノズルに順番にインク液滴の吐出動作を行わせ、当該インク液滴の飛翔経路の一側方から光を照射して反対側で検出することで、その光度変化の有無に基づいてインク液滴が正常に吐出されたか否かを判別する技術がある。特許文献1には、吐出不良が生じたノズル開口部の回復処理の際に再度上述の吐出不良の検査を行うことで、回復処理後の動作を効率化する技術について開示されている。
しかしながら、上述の検査方式では、光の照射及び検出位置がインクの飛翔経路からずれていると、検査を行うことが出来ない。従って、検査が可能な精度で位置合わせが行われる必要がある。特許文献2には、発光部及び受光部をインク液滴の飛翔経路に対して微小に相対移動させながら受光部により光量変化を検出し、当該光量の変化傾向に基づいて、複数のノズル開口部が配列された延長線上に発光部から出射する光の光軸を一致させる技術について開示されている。
特開2012−66416号公報 特開2003−165204号公報
しかしながら、吐出ヘッドは、取り付け組み立て時の誤差や経年的な微小位置ずれにより3軸方向の何れにも生じ得ることから、全てのノズル開口部からのインク飛翔経路を横切るように光軸を調整するには、精度が高く複雑な制御が必要になるという課題がある。即ち、各ノズル開口部からのインク飛翔経路に対し、容易、迅速且つ正確に位置合わせを行ってインクの吐出不良の検出を行い難いという課題がある。
この発明の目的は、複数のノズル開口部からのインク飛翔経路に対し、容易、迅速且つ正確に検出位置の調整を行ってインク液滴の検出を行うことの出来るインクジェット記録装置及びノズル状態検出方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
複数のノズルが設けられ、当該複数のノズルの開口部から記録媒体に対してインクを吐出させる吐出ヘッドと、
前記開口部から吐出されるインク液滴の飛翔経路を横切る向きに光を出射する発光部、及び前記発光部に対して前記飛翔経路を挟んだ位置で前記出射された光を検知する受光部を有し、当該受光部による検知光量に基づいて前記インク液滴を検出する検出ユニットと、
前記複数の開口部からのインク液滴の飛翔経路に各々対応した検出位置に前記検出ユニットを移動させるユニット移動部と、
前記複数の開口部のうち、所定数の予め定められた基準ノズル開口部から吐出されるインク液滴を前記検出ユニットに検出させることで、当該検出ユニットの位置が前記基準ノズル開口部からの前記インク液滴の飛翔経路に対応する基準点を同定する基準点同定部と、
前記検出ユニットの位置を計測するユニット位置計測部と、
前記ユニット位置計測部により前記基準点における前記検出ユニットの位置を基準位置として計測させ、前記基準位置に基づいて前記検出位置を各々算出する検出位置算出部と、
前記ユニット移動部により前記検出ユニットを前記検出位置の各々に移動させて前記インク液滴をそれぞれ検出させることで、各インク液滴に対応する前記開口部からのインク吐出状態を判定するノズル状態判定部と、
を備え
前記受光部に前記発光部から出射された光が入射する検出視野は、隣接する複数の前記開口部からのインク飛翔経路が同時に含まれる広さを有し、
当該検出視野内に同時に含まれ得る所定のインク飛翔経路に係る前記複数の開口部が前記基準ノズル開口部として定められている
とを特徴とするインクジェット記録装置である。
また、請求項2記載の発明は、
複数のノズルが設けられ、当該複数のノズルの開口部から記録媒体に対してインクを吐出させる吐出ヘッドと、
前記開口部から吐出されるインク液滴の飛翔経路を横切る向きに光を出射する発光部、及び前記発光部に対して前記飛翔経路を挟んだ位置で前記出射された光を検知する受光部を有し、当該受光部による検知光量に基づいて前記インク液滴を検出する検出ユニットと、
前記複数の開口部からのインク液滴の飛翔経路に各々対応した検出位置に前記検出ユニットを移動させるユニット移動部と、
前記複数の開口部のうち、所定数の予め定められた基準ノズル開口部から吐出されるインク液滴を前記検出ユニットに検出させることで、当該検出ユニットの位置が前記基準ノズル開口部からの前記インク液滴の飛翔経路に対応する基準点を同定する基準点同定部と、
前記検出ユニットの位置を計測するユニット位置計測部と、
前記ユニット位置計測部により前記基準点における前記検出ユニットの位置を基準位置として計測させ、前記基準位置に基づいて前記検出位置を各々算出する検出位置算出部と、
前記ユニット移動部により前記検出ユニットを前記検出位置の各々に移動させて前記インク液滴をそれぞれ検出させることで、各インク液滴に対応する前記開口部からのインク吐出状態を判定するノズル状態判定部と、
を備え、
所定の距離間隔で設けられた複数の開口部が前記基準ノズル開口部として定められており、
前記検出位置算出部は、当該所定の距離間隔と、前記複数の基準ノズル開口部に係る前記基準位置間の計測距離との比に基づいて前記検出位置を算出する
ことを特徴とするインクジェット記録装置である
また、請求項3記載の発明は、
複数のノズルが設けられ、当該複数のノズルの開口部から記録媒体に対してインクを吐出させる吐出ヘッドと、
前記開口部から吐出されるインク液滴の飛翔経路を横切る向きに光を出射する発光部、及び前記発光部に対して前記飛翔経路を挟んだ位置で前記出射された光を検知する受光部を有し、当該受光部による検知光量に基づいて前記インク液滴を検出する検出ユニットと、
前記複数の開口部からのインク液滴の飛翔経路に各々対応した検出位置に前記検出ユニットを移動させるユニット移動部と、
前記複数の開口部のうち、所定数の予め定められた基準ノズル開口部から吐出されるインク液滴を前記検出ユニットに検出させることで、当該検出ユニットの位置が前記基準ノズル開口部からの前記インク液滴の飛翔経路に対応する基準点を同定する基準点同定部と、
前記検出ユニットの位置を計測するユニット位置計測部と、
前記ユニット位置計測部により前記基準点における前記検出ユニットの位置を基準位置として計測させ、前記基準位置に基づいて前記検出位置を各々算出する検出位置算出部と、
前記ユニット移動部により前記検出ユニットを前記検出位置の各々に移動させて前記インク液滴をそれぞれ検出させることで、各インク液滴に対応する前記開口部からのインク吐出状態を判定するノズル状態判定部と、
を備え、
所定の設定位置に設けられた複数の開口部が前記基準ノズル開口部として定められており、
前記検出位置算出部は、前記所定の設定位置と、前記複数の基準ノズル開口部に係る前記基準位置との差分に基づいて前記基準位置の前記設定位置からのずれを算出する
ことを特徴とするインクジェット記録装置である
また、請求項記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記吐出ヘッドが複数設けられていることを特徴としている。
また、請求項記載の発明は、請求項記載のインクジェット記録装置において、
前記複数の吐出ヘッドには、各々前記基準ノズル開口部が定められ、
前記基準点同定部は、当該複数の吐出ヘッドにおいてそれぞれ別個に前記基準点を同定し、
前記検出位置算出部は、前記吐出ヘッドごとに、同定された前記基準点に係る基準位置に基づいて当該吐出ヘッドにおける前記複数の開口部に係る前記検出位置を算出する
ことを特徴としている。
また、請求項記載の発明は、
複数のノズルが設けられ、当該複数のノズルの開口部から記録媒体に対してインクを吐出させる吐出ヘッドと、前記開口部から吐出されるインク液滴の飛翔経路を横切る向きに光を出射する発光部、及び前記発光部に対して前記飛翔経路を挟んだ位置で前記出射された光を検知する受光部を有し、当該受光部による検知光量に基づいて前記インク液滴を検出する検出ユニットと、前記複数の開口部からのインク液滴の飛翔経路に各々対応した検出位置に前記検出ユニットを相対移動させるユニット移動部と、前記検出ユニットの位置を計測するユニット位置計測部と、を備えるインクジェット記録装置の前記複数の開口部からのノズル状態検出方法であって、
前記複数の開口部のうち、所定数の予め定められた基準ノズル開口部から吐出されるインク液滴を前記検出ユニットに検出させることで、当該検出ユニットの位置が前記基準ノズル開口部からの前記インク液滴の飛翔経路に対応する基準点を同定する基準点同定ステップ、
前記ユニット位置計測部により前記基準点における前記検出ユニットの位置を基準位置として計測させ、前記基準位置に基づいて前記検出位置を各々算出する検出位置算出ステップ、
前記ユニット移動部により前記検出ユニットを前記検出位置の各々に移動させて前記インク液滴をそれぞれ検出させることで、各インク液滴に対応する前記開口部からのインク吐出状態を判定するノズル状態判定ステップ、
を含み、
前記受光部に前記発光部から出射された光が入射する検出視野は、隣接する複数の前記開口部からのインク飛翔経路が同時に含まれる広さを有し、
当該検出視野内に同時に含まれ得る所定のインク飛翔経路に係る前記複数の開口部が前記基準ノズル開口部として定められている
とを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、
複数のノズルが設けられ、当該複数のノズルの開口部から記録媒体に対してインクを吐出させる吐出ヘッドと、前記開口部から吐出されるインク液滴の飛翔経路を横切る向きに光を出射する発光部、及び前記発光部に対して前記飛翔経路を挟んだ位置で前記出射された光を検知する受光部を有し、当該受光部による検知光量に基づいて前記インク液滴を検出する検出ユニットと、前記複数の開口部からのインク液滴の飛翔経路に各々対応した検出位置に前記検出ユニットを相対移動させるユニット移動部と、前記検出ユニットの位置を計測するユニット位置計測部と、を備えるインクジェット記録装置の前記複数の開口部からのノズル状態検出方法であって、
前記複数の開口部のうち、所定数の予め定められた基準ノズル開口部から吐出されるインク液滴を前記検出ユニットに検出させることで、当該検出ユニットの位置が前記基準ノズル開口部からの前記インク液滴の飛翔経路に対応する基準点を同定する基準点同定ステップ、
前記ユニット位置計測部により前記基準点における前記検出ユニットの位置を基準位置として計測させ、前記基準位置に基づいて前記検出位置を各々算出する検出位置算出ステップ、
前記ユニット移動部により前記検出ユニットを前記検出位置の各々に移動させて前記インク液滴をそれぞれ検出させることで、各インク液滴に対応する前記開口部からのインク吐出状態を判定するノズル状態判定ステップ、
を含み、
所定の距離間隔で設けられた複数の開口部が前記基準ノズル開口部として定められており、
前記検出位置算出ステップでは、当該所定の距離間隔と、前記複数の基準ノズル開口部に係る前記基準位置間の計測距離との比に基づいて前記検出位置を算出する
ことを特徴とする。
また、請求項8記載の発明は、
複数のノズルが設けられ、当該複数のノズルの開口部から記録媒体に対してインクを吐出させる吐出ヘッドと、前記開口部から吐出されるインク液滴の飛翔経路を横切る向きに光を出射する発光部、及び前記発光部に対して前記飛翔経路を挟んだ位置で前記出射された光を検知する受光部を有し、当該受光部による検知光量に基づいて前記インク液滴を検出する検出ユニットと、前記複数の開口部からのインク液滴の飛翔経路に各々対応した検出位置に前記検出ユニットを相対移動させるユニット移動部と、前記検出ユニットの位置を計測するユニット位置計測部と、を備えるインクジェット記録装置の前記複数の開口部からのノズル状態検出方法であって、
前記複数の開口部のうち、所定数の予め定められた基準ノズル開口部から吐出されるインク液滴を前記検出ユニットに検出させることで、当該検出ユニットの位置が前記基準ノズル開口部からの前記インク液滴の飛翔経路に対応する基準点を同定する基準点同定ステップ、
前記ユニット位置計測部により前記基準点における前記検出ユニットの位置を基準位置として計測させ、前記基準位置に基づいて前記検出位置を各々算出する検出位置算出ステップ、
前記ユニット移動部により前記検出ユニットを前記検出位置の各々に移動させて前記インク液滴をそれぞれ検出させることで、各インク液滴に対応する前記開口部からのインク吐出状態を判定するノズル状態判定ステップ、
を含み、
所定の設定位置に設けられた複数の開口部が前記基準ノズル開口部として定められており、
前記検出位置算出ステップでは、前記所定の設定位置と、前記複数の基準ノズル開口部に係る前記基準位置との差分に基づいて前記基準位置の前記設定位置からのずれを算出する
ことを特徴とする。
本発明に従うと、インクジェット記録装置における複数のノズル開口部からのインク飛翔経路に対し、容易、迅速且つ正確に検出位置の調整を行ってインク液滴の検出を行うことが出来るという効果がある。
第1実施形態のインクジェット記録装置の斜視図である。 インクジェット記録装置の内部構成を示すブロック図である。 特定ノズル開口部の位置を検出する動作について説明する図である。 特定ノズル開口部の位置を検出する動作について説明する図である。 特定ノズル開口部の位置を検出する動作について説明する図である。 インク吐出不良の検出に係る位置合わせについて説明する図である。 インク吐出不良の検出に係る位置合わせについて説明する図である。 ノズル位置設定処理の制御手順を示すフローチャートである。 検出ユニットとノズル開口部との位置関係を拡大して示した図である。 特定ノズル開口部の位置の計測誤差について説明する図である。 特定ノズル開口部の位置の計測誤差について説明する図である。 特定ノズル開口部の位置の計測誤差について説明する図である。 第2実施形態のインクジェット記録装置における特定ノズル開口部の設定について説明する図である。 第2実施形態のインクジェット記録装置における特定ノズル開口部の設定について説明する図である。 第2実施形態のインクジェット記録装置における特定ノズル開口部の設定について説明する図である。 吐出ヘッドが幅方向に対して傾いて取り付けられた場合について説明する図である。 吐出ヘッドが幅方向に対して傾いて取り付けられた場合について説明する図である。 第3実施形態のインクジェット記録装置における吐出ヘッド及び検査部の配置について説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態のインクジェット記録装置1の斜視図である。
このインクジェット記録装置1は、搬送部10と、画像形成部20と、検査部30と、制御部40(図2参照)(基準点同定部、検出位置算出部、ノズル状態判定部)などを備える。
搬送部10は、図示略のモーターなどを有し、搬送面を画像形成部20に対して所定の方向(搬送方向)に相対的に移動させることで、搬送面上に載置された記録媒体Pを当該搬送方向に移動させる。
画像形成部20は、搬送方向に垂直な幅方向に延在して設けられている。画像形成部20は、複数のノズルがそれぞれ設けられた複数の吐出ヘッド21a〜21gを有する。これらの吐出ヘッド21a〜21gは、幅方向に記録媒体Pの幅全体に亘って千鳥格子状に配置されてラインヘッドを成し、それぞれ、記録媒体Pと対向する面に設けられた複数のノズル開口部(開口部)からインクを吐出することで、搬送される記録媒体P上に画像を形成する。ここでは、画像形成部20は、固定されて用いられる。
検査部30は、発光部31a、31bと、受光部32a、32bと、移動ユニット33と、移動ベルト34と、ローラー35a、35bと、モーター36と、リニアエンコーダー37(ユニット位置計測部)などを備える。
発光部31a、31bは、それぞれ、光軸をL1、L2とする光束(ここでは、可視光線)を出力する。受光部32a、32bは、発光部31a、31bから出力された光を検出する。従って、発光部31a及び受光部32aで一つの検出ユニット301をなし、発光部31b及び受光部32bでもう一つの検出ユニット302をなす(図3A参照)。これら発光部31a、31bから出力される光は、指向性が強いものが好ましく、間に遮光物、即ち、インク液滴がない状態では、出力された光の大部分が受光部32a、32bで検出され、また、隣接する他方の受光部には入射しないことが好ましい。一方、受光部32a、32bは、検出対象のインク液滴が受光面積内に入った場合の減光量が全入射光量に対して検出可能なレベル以上となる範囲で狭く、且つ、検査部30の取り付け精度やモーター36の回転動作精度に係る位置ずれが生じた場合にインク液滴の位置が受光面積から外れない範囲で広くなるように定められる。具体的には、インク液滴のサイズやノズル開口部の間隔が数十μm程度であるのに対して、1倍〜数百倍程度の幅で定められる。
移動ユニット33は、板状部材であり、板面上に発光部31a、31b及び受光部32a、32bを固定している。移動ユニット33は、一端が移動ベルト34に固定されている。
移動ベルト34は、輪状になっており、内周面に設けられたローラー35a、35bにより回転駆動される。移動ベルト34は、画像形成部20に対して固定されており、回転動作に伴って移動ユニット33を画像形成部20と搬送面との間で幅方向に移動させる。
モーター36は、ローラー35aを回転動作させる。モーター36の回転速度は、制御部40(図2参照)からの制御信号に基づいて適宜変更可能となっている。
これら移動ユニット33、移動ベルト34、ローラー35a、35b及びモーター36によりユニット移動部が構成される。
リニアエンコーダー37は、固定された画像形成部20に対する移動ユニット33の移動量、即ち、受光部32a、32bの位置を計測する。リニアエンコーダー37には、目盛が設けられたスケール部材37aと、移動ユニット33の移動に伴って目盛から移動量を読み取る計測部37bとが設けられている(図3A参照)。スケール部材37aと計測部37bのうち一方が固定され、他方が移動ユニット33の移動に応じて移動することで、移動ユニット33の初期位置(ホームポジション)からの移動量が検出される。リニアエンコーダー37としては、特に限られないが、例えば、光学式のものが用いられる。また、移動ユニット33の移動を検出するものとしては、リニアエンコーダーに限られず、例えば、モーター36によるローラー35aの回転角度を検出するエンコーダーであっても良い。また、リニアエンコーダー37は、計測部により読み取られた移動量に基づいて移動ユニット33の位置合わせを行う。
図2は、本実施形態のインクジェット記録装置1の内部構成を示すブロック図である。
このインクジェット記録装置1は、制御部40と、搬送駆動部41と、ヘッド駆動部42と、通信部43と、記憶部44と、操作表示部45と、検出駆動部46と、検出部移動駆動部47と、検出部位置計測部48と、バス49などを備える。
制御部40は、インクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する制御動作を行う。制御部40は、CPU401(Central Processing Unit)、ROM402(Read Only Memory)及びRAM403(Random Access Memory)などを備える。CPU401は、各種演算処理を行って各種制御に係る処理を実行する。ROM402には、各種制御に係る制御プログラムが格納されて保存されている。ROM402としては、マスクROMや読み書き可能な不揮発性メモリーが用いられる。
RAM403は、CPU401に作業用のメモリー空間を提供し、一時データや各種設定を記憶する。RAM403としては、SRAMやDRAMなどの各種揮発性メモリーが用いられる。
ヘッド駆動部42は、画像形成部20の各吐出ヘッド21a〜21gを駆動するための制御信号を出力し、適切なタイミングで各ノズル開口部からインクを吐出させる。これらの制御信号は、各吐出ヘッド21a〜21gに対して並列に出力される。また、この制御信号は、搬送部10による記録媒体Pの搬送速度(位置)を計測する図示略のエンコーダーに同期して出力される。
通信部43は、外部のコンピューター端末やプリントサーバーなどから画像形成データやプリントジョブを取得して制御部40や記憶部44に送り、また、制御部40からの制御信号に基づいて画像形成に係るステータス信号を出力する。
記憶部44は、通信部43を介して取得された画像形成データ及びその処理データなどを記憶する。また、記憶部44は、画像形成に係る各種実行プログラムを記憶しても良い。この記憶部44としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAMなどが併用されても良い。
また、記憶部44には、リニアエンコーダー37による計測値に係る各ノズル開口部の位置の設定値を記憶するノズル位置設定記憶部441を含む。
操作表示部45は、制御部40からの制御信号に基づいてユーザーの入力操作受付画面やステータス情報を表示すると共に、ユーザーの入力操作を受け付けて、操作信号を制御部40に出力する。操作表示部45としては、例えば、タッチセンサーが設けられた液晶画面及びそのドライバーが用いられる。或いは、表示部としては、有機ELディスプレイなどの他の表示方式に係る表示画面が用いられても良く、また、電力供給や異常発生の有無を示すといったステータス表示用のLEDランプなどが併用されても良い。また、操作部としては、タッチパネルに代えて又は加えて押しボタンスイッチや回転スイッチなどが設けられていても良い。
検出駆動部46は、検査部30を適切なタイミングで動作させる。検出駆動部46は、検査対象のノズル開口部からインクが吐出されるタイミングで発光部31a、31bを動作させて発光させると共に、受光部32a、32bを動作させて所定時間内の光量を検出し、当該光量に対応する強度信号を取得する。発光及び検出のタイミングをインクの吐出タイミングと同期させるために、検出駆動部46は、制御部40とは別個の検出制御部を有していても良い。また、検出駆動部46は、受光部32a、32bの強度信号を一時的に保存するRAMをRAM403とは別個に有し、また、このRAMは、受光部32a、32bに対して各々独立に強度信号が入力されるように並列に構成することが出来る。
検出部移動駆動部47は、モーター36を動作させて移動ユニット33を幅方向に移動させる。検出部移動駆動部47は、ノズル開口部のインク吐出不良を検出する際に、制御部40によりインクが吐出されるノズル開口部に対応する位置に何れかの検出ユニット、ここでは、検出ユニット301が移動するように移動ユニット33を移動させる。
検出部位置計測部48は、リニアエンコーダー37の計測部により読み取られた移動量に基づいて、所定の基準位置に対する移動ユニット33の相対位置を同定する。
バス49は、制御部40と他の構成との間で信号の送受信を行うための経路である。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置1における検査部30と画像形成部20との位置合わせ動作について説明する。
ノズル開口部からのインク吐出不良の有無を検査する場合、検査対象のノズル開口部に係るインク液滴の飛翔経路と、発光部31a、31bの何れかから出射される光の光軸とが適切に交差する(出射される光が飛翔経路を横切る)必要がある。制御部40は、検出部位置計測部48から得られる位置データと、ノズル位置設定記憶部441に記憶された検査対象のノズル開口部位置に対応する位置データとを比較しながらモーター36を動作させて、検査対象のノズル開口部に係るインク飛翔経路と検査を行う検査ユニットに係る発光部から照射される光の光軸とが交差する位置(検出位置)に合わせて移動ユニット33を移動させる。
ここで、ノズル位置設定記憶部441には、当初、設計値に基づく初期値ΔR0が記憶される。しかしながら、インクジェット記録装置1の組み立て、取り付けの際の機械的な誤差や、長期間利用した場合のねじのゆるみの発生などにより、吐出ヘッド21a〜21g(ノズル開口部)と移動ユニット33(検出ユニット)との間に相対的な位置ずれが生じ得る。そこで、インクジェット記録装置1を最初に使用する際や使用開始後所定の時間間隔などで、この相対位置の測定及び設定を行う。
図3A〜図3Cは、特定ノズル開口部の位置を検出する動作について説明する図である。
この図では、画像形成部20及び検査部30を搬送部10の搬送面に相対する側から見た平面図において、吐出ヘッド21aのノズル開口部の位置を模式的に示している。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、図3Aに示すように、吐出ヘッド21aにおいて、ノズル開口部のうち一つ(黒塗りで図示)が特定ノズル開口部211a(基準ノズル開口部)として設定されている。この特定ノズル開口部211aからのインク飛翔経路が発光部31aから出力される光の光軸L1と交差するときの移動ユニット33の位置Pnまでの初期位置P0からの距離ΔRがノズル位置設定記憶部441に記憶されている。
図3Bに示すように、先ず、発光部31aの出力する光の光軸L1が、ノズル位置設定記憶部441に記憶された特定ノズル開口部211aの位置の所定距離手前、ここでは、ΔW/2手前の位置Pfに来るように移動ユニット33が距離(ΔR−ΔW/2)だけ移動される。それから、特定ノズル開口部211aからインクを連続的に吐出させながら、更に移動ユニット33を移動させ、検出ユニット301の受光部32aでインク液滴の検出を続ける。
図3Cに示すように、特定ノズル開口部211aから吐出されるインクが発光部31aから出力される光と重なると、受光部32aにより検出される光量が低下する。このとき、インク液滴のサイズよりも受光部32aの受光面積の方が広いので、移動ユニット33の移動に伴って所定の時間連続的に検出光量の減少が観測される。この検出光量の減少が観測された最初の位置と最後の位置をリニアエンコーダー37により読み取り、これら最初の位置と最後の位置の中間位置を、特定ノズル開口部211aからのインク飛翔経路が光軸L1の位置と交差するときの移動ユニット33の位置Pnとして基準点として定める。この特定された位置Pnと初期位置P0との間の距離ΔR(new)は、リニアエンコーダー37を用いて移動ユニット33を所望の位置に移動させる際の指標となる距離(座標)を示す基準位置の最新データとしてノズル位置設定記憶部441に上書き又は追加書込みされて保存され、以降のノズル位置への位置合わせに用いられる。
図4A、図4Bは、インク吐出不良の検出に係る位置合わせについて説明する図である。
特定ノズル開口部211aの位置Pnが同定されると、吐出ヘッド21aにおけるノズル開口部の間隔d(ノズルピッチ)を用い、全てのノズル開口部の検出位置が当該特定ノズル開口部211aの位置に基づいて相対的に算出される。即ち、図4Aに示すように、特定ノズル開口部211aのk個前のノズルの位置Pn−kは、初期位置P0からの距離がΔR−kdであると算出される。従って、先頭のノズルP1から順番にインクの吐出を検出していく場合、移動ユニット33が初期位置P0に対して距離ΔR−(n−1)dの位置から間隔dずつ移動されることによって各ノズル開口部からのインク飛翔経路と光軸L1とが順番に交差することになる。
また、このとき、複数の吐出ヘッド21a〜21gの相対位置のずれが無視出来る程度であると見込まれる場合には、1つの特定ノズル開口部211aの計測により、他の吐出ヘッド21b〜21gに係るノズル開口部の位置も含めて全て算出することとしても良い。即ち、図4Bに示すように、各吐出ヘッドの特定ノズル開口部間の間隔がΔHである場合には、吐出ヘッド21bにおいて特定ノズル開口部211bよりk個後ろのノズル位置Pbn+kは、初期位置P0からの距離がΔR+ΔH+kdとなり、吐出ヘッド21cにおいて特定ノズル開口部211cよりk個後ろのノズル位置Pcn+kは、初期位置P0からの距離がΔR+2ΔH+kdとなる。
図5は、本実施形態のインクジェット記録装置1において実行されるノズル位置設定処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。
このノズル位置設定処理は、ユーザーの操作表示部45への入力操作に基づく開始命令を受けた場合や、インクジェット記録装置1が最初に起動された際に初期設定として自動的に呼び出された場合などに開始される。
ノズル位置設定処理が開始されると、制御部40(CPU401)は、ノズル位置設定記憶部441を参照して特定ノズル開口部211aの位置設定を取得する(ステップS101)。制御部40は、検出部移動駆動部47に制御信号を送って移動ユニット33を所定の初期位置から、特定ノズル開口部211aの設定位置の所定距離手前まで早送り移動させる(ステップS102)。
制御部40は、ヘッド駆動部42に制御信号を送って、特定ノズル開口部211aから連続的にインクを吐出させる(ステップS103)。制御部40は、検出部移動駆動部47に再び制御信号を送り、移動ユニット33を所定の距離ずつ移動させると共に、検出駆動部46に制御信号を送って検出ユニットの動作を開始させ、吐出されているインクの検出を行う(ステップS104)。
制御部40は、検出ユニットによりインク液滴が検出されたか否かを判別する(ステップS105)。インク液滴が検出されなかったと判別された場合には(ステップS105で“NO”)、制御部40の処理は、ステップS104に戻り、更に移動ユニット33を所定距離移動させながらインク滴の検出動作を繰り返す。
インク液滴が検出されたと判別された場合には(ステップS105で“YES”)、制御部40は、当該検出された位置を先頭位置として検出部位置計測部48から取得する(ステップS106)。
制御部40は、検出部移動駆動部47に再び制御信号を送り、移動ユニット33を所定の距離ずつ移動させると共に、検出駆動部46に制御信号を送って検出ユニットの動作を開始させ、吐出されているインクの検出を行う(ステップS107)。そして、制御部40は、検出ユニットによりインク液滴が検出されなかったか否かを判別する(ステップS108)。インク液滴が検出されたと判別された場合には(ステップS108で“NO”)、制御部40の処理は、ステップS107に戻り、更に移動ユニット33を所定距離移動させながらインク滴の検出動作を繰り返す。
インク液滴が検出されなかったと判別された場合には(ステップS108で“YES”)、制御部40は、当該検出された位置を最終位置として検出部位置計測部48から取得する(ステップS109)。制御部40は、特定ノズル開口部211aからのインクの連続吐出を終了させると共に(ステップS110)、先頭位置と最終位置を用いて特定ノズル開口部211aの位置を算出する(ステップS111)。また、制御部40は、この算出された特定ノズル開口部211aの位置をノズル位置設定記憶部441に書き込む。
制御部40は、移動ユニット33を初期位置に戻し(ステップS112)、ノズル位置設定処理を終了する。
図6は、発光部31a、その出射光、受光部32a及びノズル開口部との位置関係を拡大して示した図である。
本実施形態のインクジェット記録装置1において、発光部31a、31bから出力されて受光部32a、32bで検出される光の幅方向の長さ(検出視野)は、その内部を飛翔するインク液滴の幅方向への長さに比して十分に長い。即ち、隣接する複数のノズル開口部からのインク液滴の飛翔経路が同時に検出視野内に含まれ得ることになる。インクのノズルピッチは、例えば、300dpiでは、約85μmであり、現在、受光部32a、32bをなすセンサー、例えば、CMOSセンサーなどによれば、出力光の幅方向の長さがこの50倍程度の範囲(約4.2mm以下)では、インク液滴に係る光量の低下を検出することが出来る。この場合、近接する2つのノズル開口部、ここでは、隣接するノズル開口部211a、212aから同時にインクを吐出させても良い。
このとき、通常、インク液滴が検出された両端位置の中央又はこの位置からd/2ずらした位置が特定ノズル開口部の位置として定めることが出来る。何れか一方のノズル開口部からインク吐出不良が発生した場合、検出位置は、距離d又はd/2ずれることになるが、インクの吐出不良を検出するには、インク液滴が受光部32a、32bにより検出される光束の内部を通過しさえすれば良い。従って、上述のように出力光の幅が十分に大きい場合には、多少の位置ずれが生じてもインク液滴を検出出来ないということはない。その一方で、一方のノズル開口部からのインク吐出不良が生じても、他方のノズル開口部からのインクが吐出されているので、通常と同様に特定ノズル開口部の位置を同定することが出来、位置合わせが出来なくなるという問題を大きく低減させることが出来る。
図7A〜図7Cは、特定ノズル開口部の位置の計測誤差について説明する図である。ここでは、発光部31b及び受光部32bの描画を省略している。
図7Aに示すように、吐出ヘッド21aの特定ノズル開口部211aの位置に対応する移動ユニット33の位置Pnの計測値には、ノズル位置設定記憶部441に記憶されている設定値(設定位置)であるΔRに対してずれ値ε1が含まれている。ここでは、間隔が既知の複数のノズル開口部の位置を計測してずれ分を各々求め、それらの平均を取ることで、ランダムに生じる計測誤差を低減させて、吐出ヘッド21aの取付誤差などに係るオフセット値のみを取り出す。
例えば、図7Bに示すように、吐出ヘッド21bの特定ノズル開口部211bに対応する移動ユニット33の位置Pbnが取得され、更に図7Cに示すように、吐出ヘッド21cの特定ノズル開口部211cに対応する移動ユニット33の位置Pcnが取得される。これらの移動ユニットの位置PnとPbnの間隔、及び、位置PbnとPcnの間隔は、何れも既知の値ΔHであるから、位置Pbnの計測値からΔHを減じた値及び位置Pcnの計測値から2ΔHを減じた値を位置Pnの値に加算して平均を取る(3で除する)ことにより、位置Pnの計測値は、ΔR+(ε1+ε2+ε3)/3となる。ずれ値であるεk(kは1以上測定回数以下)の値に一定のオフセット値と、正負に均等に生じるランダム誤差とが含まれる場合、その総和Σεkにおけるランダム誤差は、kが増えるに連れて0に漸近するので、計測回数が多くなるほどより正確なオフセット値が取得可能となる。但し、計測回数が多くなるほど余計に時間がかかること、及び当該計測対象の特定ノズル開口部がインク吐出不良を生じている可能性が増えていくことから、適宜な回数、例えば、吐出ヘッドの数などに設定されれば良い。なお、一度各位置Pn、Pbn、Pcnの計測値から更に設定値ΔRを減じて計測位置と設定位置の差分から(ε1+ε2+ε3)/3を計算した後、設定値ΔRを再加算することで位置Pnの値を求めても良い。また、インク吐出不良などにより検出がなされない場合や、計測値に大きな誤差が生じている場合の当該誤差の影響を防ぐために、εkの大きさ(絶対値)が所定の基準値よりも大きい場合には、当該誤差の値εkを平均値の算出に加えないこととしても良い。
以上のように、第1実施形態のインクジェット記録装置1は、複数のノズルが設けられ、当該複数のノズルの開口部から記録媒体Pに対してインクを吐出させる吐出ヘッド21a〜21gと、ノズル開口部から吐出されるインク液滴の飛翔経路を横切る向きに光を出射する発光部31a、31b及びこれら発光部31a、31bに対してインク液滴の飛翔経路を挟んだ位置で、発光部31a、31bからそれぞれ出射された光を検知する受光部32a、32bを有し、受光部32a、32bによる検知光量に基づいてインク液滴を検出する検出ユニット301、302と、複数のノズル開口部からのインク液滴の飛翔経路に各々対応した検出位置に検出ユニット301を移動させる移動ユニット33、移動ベルト34、ローラー35a、35b及びモーター36と、検出ユニット201(移動ユニット33)の位置を計測するリニアエンコーダー37と、制御部40などを備える。
制御部40は、複数のノズル開口部のうち、所定数(例えば、1つ)の予め定められた特定ノズル開口部211aから吐出されるインク液滴を検出ユニット301に検出させることで、検出ユニット301(移動ユニット33)の位置が特定ノズル開口部211aからのインク液滴の飛翔経路に対応する基準点を同定し、リニアエンコーダー37の動作により計測された当該基準点における検出ユニット301(移動ユニット33)の位置を取得する。この取得された検出ユニット301の位置と、ノズル間隔dと、吐出ヘッド21a〜21cなどにおける特定ノズル開口部211a〜211cの間での距離などを用いて、各ノズル開口部からのインク液滴を検出する検出位置を算出し、検出ユニット301(移動ユニット33)を当該検出位置に移動させながら検出対象のノズル開口部からインクを吐出させてそのインク液滴を検出させることで、当該ノズル開口部からのインク吐出状態を判定する。
従って、基準となるノズル開口部に係るインク液滴の飛翔経路に対応する位置を測定して定めれば、その他のインク液滴の飛翔経路に対応する位置は、全て簡単な計算で求めることが出来るので、容易な処理で、迅速且つ正確に検出位置の調整を行ってインク液滴の検出を行うことが出来る。
また、受光部32a、32bに発光部31a、31bからそれぞれ出射された光が入射する検出視野は、隣接する複数のノズル開口部211a、212aからのインク飛翔経路が同時に含まれる広さを有し、検出視野内に同時に含まれ得る所定のインク飛翔経路に係る複数のノズル開口部211a、212aが特定ノズル開口部として定められて、インク液滴の検出及び検出位置の調整が行われる。
従って、万一何れかのノズル開口部からのインク吐出に不良が発生した場合でも、検出位置の調整が困難になる心配が非常に低くなり、通常通りインク吐出不良の検出処理を行うことが出来るので、複雑な手間をかけずに容易にインクジェット記録装置1による形成画像の質を維持することが出来る。
また、所定の設定位置に設けられた複数のノズル開口部211a、211b、211cが特定ノズル開口部として定められており、これら特定ノズル開口部の元の設定位置と、インク吐出を検出ユニット301で検出し、リニアエンコーダー37で当該位置を計測することで得られる位置とのずれ値に基づいて、測定誤差に依らないオフセット誤差をより正確に算出することが出来る。従って、容易により正確にインク液滴の検出位置を調整することが出来る。
[第2実施形態]
次に、本発明のインクジェット記録装置1の第2実施形態について説明する。
この第2実施形態のインクジェット記録装置1の構成は、第1実施形態のインクジェット記録装置1と同一であり、同一の符号を用いることとして、説明を省略する。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置1における特定ノズル開口部の位置検出動作について説明する。
図8A〜図8Cは、本実施形態のインクジェット記録装置1における特定ノズル開口部の設定について説明する図である。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、複数の吐出ヘッド21a〜21g間の相対位置関係が正確であると仮定せずに、吐出ヘッド21a〜21gのそれぞれで設定されている特定ノズル開口部が特定されて、当該特定ノズル開口部の位置に応じて対応する吐出ヘッド21a〜21g内での全ノズル開口部の位置が同定される。
図8Aに示すように、先ず、吐出ヘッド21aの特定ノズル開口部211aに対応する移動ユニット33の位置Pnの初期位置P0からの距離ΔRaが同定される。次いで、図8Bに示すように、この距離ΔRaとは独立に、吐出ヘッド21bの特定ノズル開口部211bに対応する移動ユニット33の位置Pbnの初期位置P0からの距離ΔRbが同定される。同様に、図8Cに示すように、これらの距離ΔRa、ΔRbとは独立に、吐出ヘッド21cの特定ノズル開口部211cに対応する移動ユニット33の位置Pcnへの初期位置P0からの距離ΔRcが同定される。これにより、例えば、吐出ヘッド21bにおいて特定ノズル開口部211bよりk個前のノズル開口部の位置Pbn−k=ΔRb−kdと算出される。
図9A及び図9Bは、一の吐出ヘッド21a内で複数の特定ノズル開口部が設定された場合の例について説明する図である。
図9Aに示すように、ここでは、同一の吐出ヘッド21aに設けられ、異なる位置に所定の距離間隔で離隔して配置されている2つの特定ノズル開口部213a、214aの位置Pm、Pnが検出されている。この場合、隣接して設定された特定ノズル開口部とは異なり、別個に初期位置P0からの距離ΔRm、ΔRnが算出されるので、これらにより、他のノズルの位置は、どちらの値からも正確に算出され得る。ここでは、特定ノズル開口部213aよりp個後ろであり、特定ノズル開口部214aよりq個前であるノズル開口部の位置Pm+p=Pn−qは、初期位置P0からの距離が、ΔRm+pd又はΔRn−qdの何れかにより求めることが出来る。従って、何れかの特定ノズル開口部からのインク吐出不良が生じた場合でも、通常の処理内で即座に他のノズル開口部の位置が算出可能となる。
また、図9Bに示すように、このとき、2つの特定ノズル開口部213a、214a間の距離間隔ΔDは、既知の値である。吐出ヘッド21aが幅方向に対して傾いて取り付けられている場合、特定ノズル開口部213a、214a間の距離の幅方向成分は、この距離間隔ΔDより小さくなる。
吐出ヘッド21aが幅方向から傾斜角θ傾いて取り付けられている場合、2つのノズル開口部間の距離の幅方向成分は、ΔD・cosθとなり、即ち、距離間隔ΔDからの短縮度合い(距離間隔ΔDと計測される距離の幅方向成分の比)は、cosθに依存する。従って、このcosθを算出し、特定ノズル開口部213a、214aの対応する位置ΔRm、ΔRnを基準として他のノズル開口部に対応する位置(ここでは、特定ノズル開口部213aのp個後ろ、且つ、特定ノズル開口部214aのq個前)を算出する場合には、ΔRm+pd・cosθ=ΔRn−qd・cosθとして求めることが出来る。
以上のように、第2実施形態のインクジェット記録装置1は、所定の距離間隔ΔDで設けられた複数のノズル開口部が特定ノズル開口部213a、214aとして定められている。そして、制御部40は、この距離間隔ΔDと、これらの特定ノズル開口部213a、214aについて計測された初期位置P0からの距離により求められる間隔との比に基づいて、各ノズル開口部からのインク液滴の検出位置を算出することが出来る。従って、吐出ヘッド21a〜21gが幅方向に対して傾いて取り付けられているような場合に、ノズル開口部の間隔が本来の間隔より僅かに小さくなっていても、問題なく全てのノズル開口部からのインク液滴を検出する位置が算出されて、確実にインク吐出不良の検査を行うことが出来る。
なお、本実施形態では、検出ユニットの位置と移動ユニット33の位置とは、リニアエンコーダー37の計測値を平行シフトした値となるので、両者の位置が混在する場合には、平行シフトした値を用いて算出を行う。また、両者の計測値が異なる座標系で表現されていても検出位置の算出が可能であり、当該座標系の違いに応じて回転や縮尺変更などの座標変換処理を行って検出位置の算出を行う。
また、吐出ヘッド21a〜21gには、各々特定ノズル開口部が定められていて、ノズル位置設定処理の際には、各吐出ヘッド21a〜21gにおいてそれぞれ別個に当該特定ノズル開口部の同定が行われる。そして、各吐出ヘッド21a〜21gに設けられたノズル開口部の検出位置は、当該吐出ヘッドで算出されている特定ノズル開口部の座標に基づいて算出される。
これにより、吐出ヘッド21a〜21gの間で相対的な取付位置のずれがある場合に、各吐出ヘッドごとでノズル開口部の正確な検出位置を算出することが出来る。
即ち、複数の吐出ヘッド21a〜21gが設けられていて、これらの相対的な位置ずれが想定される場合に本実施形態に係る発明を適用することで、容易に正確なインク液滴の検出位置を設定調節することが出来る。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態のインクジェット記録装置1について説明する。
この第3実施形態のインクジェット記録装置1は、第1実施形態のインクジェット記録装置1と比較して、画像形成部20の各吐出ヘッドの形状が異なっている点を除き同一であり、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図10は、本実施形態のインクジェット記録装置1における吐出ヘッド及び検査部30の配置について説明する図である。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、各吐出ヘッドが搬送方向に平行に配置された2列のヘッド部として形成されている。即ち、1つの吐出ヘッド21aが搬送方向に配列されたヘッド部21a1、21a2として設けられている。ヘッド部21a1のノズル開口部215a1、216a1、217a1などは、ヘッド部21a2のノズル開口部215a2、216a2、217a2などに対し、その位置の幅方向成分が各ヘッド部21a1、21a2のノズル間隔の半分ずつずれて、ノズル開口部の位置が互い違いになるように設けられている。同様に吐出ヘッド21bでは、ヘッド部21b1、21b2が並列に配置され、吐出ヘッド21cでは、ヘッド部21c1、21c2が並列に配置され、また、吐出ヘッド21dでは、ヘッド部21d1、21d2が並列に配置されている。
このように複数のヘッド部21a1、21a2を互い違いに配置することで、幅方向へのノズル間隔を一つのヘッド部21a1、21a2のみの場合の半分、即ち、倍の解像度とすることが出来る。このような配置では、ヘッド部21a1、21a2のノズル開口部の全体が重複部分となるので、ヘッド部21a1、21a2に係る幅方向へのノズル間隔に不均一な部分は生じない。
従って、本実施形態のインクジェット記録装置1aにおいて、上述の吐出ヘッド21aに対するインク吐出不良の検査と同様に、一の発光部31a及び受光部32aを用いて2つのヘッド部21a1、21a2の先頭側のノズル開口部215a1から順番に等速で検査を行うことが出来る。他の吐出ヘッド21b〜21gに対しても同様である。一方で、当該吐出ヘッド同士の重複部分、即ち、吐出ヘッド21aと吐出ヘッド21bとの重複部分ついては、2つの検出ユニット301、302でそれぞれインク吐出不良の検査が行われる。同様に、発光部31a及び受光部32aによる検査と平行して、他の発光部31b及び受光部32bを用いて二つのヘッド部21b1、21b2の先頭側のノズル開口部から交互にインク吐出不良の検査を行うことが出来る。
この場合、データの出力速度を一定とすると、検出部移動駆動部47は、移動ユニット33を第1実施形態の場合の半分の速度で移動させれば良い。
以上のように、第3実施形態のインクジェット記録装置1は、吐出ヘッド21a〜21gがそれぞれ2つのヘッド部21a1、21a2などにより構成されており、吐出ヘッドごとにノズル開口部が千鳥格子状の配置、即ち、吐出ヘッドが幅方向全体で搬送方向に並べられた2列のノズル開口部列で形成されている。この場合、同一吐出ヘッド内のヘッド部、例えば、吐出ヘッド21a内のヘッド部21a1、21a2は、まとめて全体で半分のノズルピッチで構成されている一の吐出ヘッドと変わらないので、上記第1実施形態又は第2実施形態に示した手順と同一の手順でインク吐出不良の検出を行うことが出来る。
なお、ここでは、一の吐出ヘッドが2列のヘッド部により構成されていることとしたが、一の吐出ヘッドに千鳥格子状のノズル開口部が設けられている場合や、別個の吐出ヘッドが2列平行に設けられている場合でも、本実施形態に係るインク吐出不良の検査と同様に検査を行うことが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、ラインヘッドを有するインクジェット記録装置1を例に挙げて説明したが、インクジェット記録装置1は、これに限られず、単一の吐出ヘッドを有するものであっても良い。
また、上記実施の形態では、検出ユニット301、302の二組を設けてインク液滴の検出を行うことが可能な構成を例に挙げて説明したが、検出ユニットの数はこれに限られない。一組のみであっても同様にインク液滴の検出を行うことが出来るし、更に検出ユニットの数を増やして並列にインク液滴の検出を行わせて高速化を図っても良い。
また、ラインヘッドではない場合などで、吐出ヘッドが可動な場合には、検出ユニットではなく吐出ヘッドを移動させても良い。吐出ヘッドと検出ユニットを何れも相対的に移動させても良い。何れの場合においても、移動される構成の移動量がリニアエンコーダー37などを用いて計測される。
また、上記実施の形態では、インクの吐出不良としてインクが吐出されるか否かのみを判定することとしたが、受光部32a、32bの検出するインク液滴の移動方向や、光量変化のより詳細な解析などにより吐出量の異常や吐出方向の異常などを判別可能としても良い。
また、上記実施の形態では、一度に検出ユニットの数と同一のノズル開口部からのみインクを吐出させたが、複数のノズル開口部から同時にインクを吐出させて、当該インクを吐出させるノズル開口部を一部ずつ変化させていっても良い。この場合には、上述のように、受光部32a、32bで検出される光量を多値データとして解析するのが好ましい。
また、上記実施の形態では、調節された基準位置に対して予め設定されたノズル間隔dの倍数だけ検出位置をずらしていくこととしたが、複数の基準位置が検出された場合には、当該複数の基準位置間の距離をその区間にあるノズル数で除してノズル間隔dを直接算出して用いることとしても良い。
また、上記実施の形態では、特定ノズル開口部からのインク液滴の検出を、設定位置のW/2手前から開始することについて説明したが、インク液滴が検出されない場合、設定位置のW/2先の位置で中止しても良いし、範囲を広げて再度検出を行っても良い。また、設定位置に対する開始位置との相対距離と中止位置との相対距離との大きさが異なっても良い。
また、上記実施の形態では、発光部31a、31bから出力される光が放射状に広がる形状で描かれているが、光束が幅を持つ場合でも、水平方向に円柱状に伸びる光束とすることで、検出範囲が発光部31a、31bからの距離に依存して変化しないので、同一の基準でインク液滴の検出を行うことが出来る。
その他、上記実施の形態で示した構成、構造、処理の内容や順番などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
この発明は、インクジェット記録装置及びノズル状態検出方法に利用することが出来る。
1 インクジェット記録装置
1a インクジェット記録装置
10 搬送部
20 画像形成部
21a〜21g 吐出ヘッド
21a1、21a2 ヘッド部
21b1、21b2 ヘッド部
21c1、21c2 ヘッド部
21d1、21d2 ヘッド部
30 検査部
301、302 検出ユニット
31a 発光部
31b 発光部
32a 受光部
32b 受光部
33 移動ユニット
34 移動ベルト
35a、35b ローラー
36 モーター
37 リニアエンコーダー
37a スケール部材
37b 計測部
40 制御部
401 CPU
402 ROM
403 RAM
41 搬送駆動部
42 ヘッド駆動部
43 通信部
44 記憶部
441 ノズル位置設定記憶部
45 操作表示部
46 検出駆動部
47 検出部移動駆動部
48 検出部位置計測部
49 バス
211a〜211c 特定ノズル開口部
212a〜214a 特定ノズル開口部
215a1〜217a1 ノズル開口部
215a2〜217a2 ノズル開口部
P 記録媒体
L1、L2 光軸

Claims (8)

  1. 複数のノズルが設けられ、当該複数のノズルの開口部から記録媒体に対してインクを吐出させる吐出ヘッドと、
    前記開口部から吐出されるインク液滴の飛翔経路を横切る向きに光を出射する発光部、及び前記発光部に対して前記飛翔経路を挟んだ位置で前記出射された光を検知する受光部を有し、当該受光部による検知光量に基づいて前記インク液滴を検出する検出ユニットと、
    前記複数の開口部からのインク液滴の飛翔経路に各々対応した検出位置に前記検出ユニットを相対移動させるユニット移動部と、
    前記複数の開口部のうち、所定数の予め定められた基準ノズル開口部から吐出されるインク液滴を前記検出ユニットに検出させることで、当該検出ユニットの位置が前記基準ノズル開口部からの前記インク液滴の飛翔経路に対応する基準点を同定する基準点同定部と、
    前記検出ユニットの位置を計測するユニット位置計測部と、
    前記ユニット位置計測部により前記基準点における前記検出ユニットの位置を基準位置として計測させ、前記基準位置に基づいて前記検出位置を各々算出する検出位置算出部と、
    前記ユニット移動部により前記検出ユニットを前記検出位置の各々に移動させて前記インク液滴をそれぞれ検出させることで、各インク液滴に対応する前記開口部からのインク吐出状態を判定するノズル状態判定部と、
    を備え
    前記受光部に前記発光部から出射された光が入射する検出視野は、隣接する複数の前記開口部からのインク飛翔経路が同時に含まれる広さを有し、
    当該検出視野内に同時に含まれ得る所定のインク飛翔経路に係る前記複数の開口部が前記基準ノズル開口部として定められている
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 複数のノズルが設けられ、当該複数のノズルの開口部から記録媒体に対してインクを吐出させる吐出ヘッドと、
    前記開口部から吐出されるインク液滴の飛翔経路を横切る向きに光を出射する発光部、及び前記発光部に対して前記飛翔経路を挟んだ位置で前記出射された光を検知する受光部を有し、当該受光部による検知光量に基づいて前記インク液滴を検出する検出ユニットと、
    前記複数の開口部からのインク液滴の飛翔経路に各々対応した検出位置に前記検出ユニットを相対移動させるユニット移動部と、
    前記複数の開口部のうち、所定数の予め定められた基準ノズル開口部から吐出されるインク液滴を前記検出ユニットに検出させることで、当該検出ユニットの位置が前記基準ノズル開口部からの前記インク液滴の飛翔経路に対応する基準点を同定する基準点同定部と、
    前記検出ユニットの位置を計測するユニット位置計測部と、
    前記ユニット位置計測部により前記基準点における前記検出ユニットの位置を基準位置として計測させ、前記基準位置に基づいて前記検出位置を各々算出する検出位置算出部と、
    前記ユニット移動部により前記検出ユニットを前記検出位置の各々に移動させて前記インク液滴をそれぞれ検出させることで、各インク液滴に対応する前記開口部からのインク吐出状態を判定するノズル状態判定部と、
    を備え
    所定の距離間隔で設けられた複数の開口部が前記基準ノズル開口部として定められており、
    前記検出位置算出部は、当該所定の距離間隔と、前記複数の基準ノズル開口部に係る前記基準位置間の計測距離との比に基づいて前記検出位置を算出する
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 複数のノズルが設けられ、当該複数のノズルの開口部から記録媒体に対してインクを吐出させる吐出ヘッドと、
    前記開口部から吐出されるインク液滴の飛翔経路を横切る向きに光を出射する発光部、及び前記発光部に対して前記飛翔経路を挟んだ位置で前記出射された光を検知する受光部を有し、当該受光部による検知光量に基づいて前記インク液滴を検出する検出ユニットと、
    前記複数の開口部からのインク液滴の飛翔経路に各々対応した検出位置に前記検出ユニットを相対移動させるユニット移動部と、
    前記複数の開口部のうち、所定数の予め定められた基準ノズル開口部から吐出されるインク液滴を前記検出ユニットに検出させることで、当該検出ユニットの位置が前記基準ノズル開口部からの前記インク液滴の飛翔経路に対応する基準点を同定する基準点同定部と、
    前記検出ユニットの位置を計測するユニット位置計測部と、
    前記ユニット位置計測部により前記基準点における前記検出ユニットの位置を基準位置として計測させ、前記基準位置に基づいて前記検出位置を各々算出する検出位置算出部と、
    前記ユニット移動部により前記検出ユニットを前記検出位置の各々に移動させて前記インク液滴をそれぞれ検出させることで、各インク液滴に対応する前記開口部からのインク吐出状態を判定するノズル状態判定部と、
    を備え
    所定の設定位置に設けられた複数の開口部が前記基準ノズル開口部として定められており、
    前記検出位置算出部は、前記所定の設定位置と、前記複数の基準ノズル開口部に係る前記基準位置との差分に基づいて前記基準位置の前記設定位置からのずれを算出する
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 前記吐出ヘッドが複数設けられていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記複数の吐出ヘッドには、各々前記基準ノズル開口部が定められ、
    前記基準点同定部は、当該複数の吐出ヘッドにおいてそれぞれ別個に前記基準点を同定し、
    前記検出位置算出部は、前記吐出ヘッドごとに、同定された前記基準点に係る基準位置に基づいて当該吐出ヘッドにおける前記複数の開口部に係る前記検出位置を算出する
    ことを特徴とする請求項記載のインクジェット記録装置。
  6. 複数のノズルが設けられ、当該複数のノズルの開口部から記録媒体に対してインクを吐出させる吐出ヘッドと、前記開口部から吐出されるインク液滴の飛翔経路を横切る向きに光を出射する発光部、及び前記発光部に対して前記飛翔経路を挟んだ位置で前記出射された光を検知する受光部を有し、当該受光部による検知光量に基づいて前記インク液滴を検出する検出ユニットと、前記複数の開口部からのインク液滴の飛翔経路に各々対応した検出位置に前記検出ユニットを相対移動させるユニット移動部と、前記検出ユニットの位置を計測するユニット位置計測部と、を備えるインクジェット記録装置の前記複数の開口部からのノズル状態検出方法であって、
    前記複数の開口部のうち、所定数の予め定められた基準ノズル開口部から吐出されるインク液滴を前記検出ユニットに検出させることで、当該検出ユニットの位置が前記基準ノズル開口部からの前記インク液滴の飛翔経路に対応する基準点を同定する基準点同定ステップ、
    前記ユニット位置計測部により前記基準点における前記検出ユニットの位置を基準位置として計測させ、前記基準位置に基づいて前記検出位置を各々算出する検出位置算出ステップ、
    前記ユニット移動部により前記検出ユニットを前記検出位置の各々に移動させて前記インク液滴をそれぞれ検出させることで、各インク液滴に対応する前記開口部からのインク吐出状態を判定するノズル状態判定ステップ、
    を含み、
    前記受光部に前記発光部から出射された光が入射する検出視野は、隣接する複数の前記開口部からのインク飛翔経路が同時に含まれる広さを有し、
    当該検出視野内に同時に含まれ得る所定のインク飛翔経路に係る前記複数の開口部が前記基準ノズル開口部として定められている
    ことを特徴とするノズル状態検出方法。
  7. 複数のノズルが設けられ、当該複数のノズルの開口部から記録媒体に対してインクを吐出させる吐出ヘッドと、前記開口部から吐出されるインク液滴の飛翔経路を横切る向きに光を出射する発光部、及び前記発光部に対して前記飛翔経路を挟んだ位置で前記出射された光を検知する受光部を有し、当該受光部による検知光量に基づいて前記インク液滴を検出する検出ユニットと、前記複数の開口部からのインク液滴の飛翔経路に各々対応した検出位置に前記検出ユニットを相対移動させるユニット移動部と、前記検出ユニットの位置を計測するユニット位置計測部と、を備えるインクジェット記録装置の前記複数の開口部からのノズル状態検出方法であって、
    前記複数の開口部のうち、所定数の予め定められた基準ノズル開口部から吐出されるインク液滴を前記検出ユニットに検出させることで、当該検出ユニットの位置が前記基準ノズル開口部からの前記インク液滴の飛翔経路に対応する基準点を同定する基準点同定ステップ、
    前記ユニット位置計測部により前記基準点における前記検出ユニットの位置を基準位置として計測させ、前記基準位置に基づいて前記検出位置を各々算出する検出位置算出ステップ、
    前記ユニット移動部により前記検出ユニットを前記検出位置の各々に移動させて前記インク液滴をそれぞれ検出させることで、各インク液滴に対応する前記開口部からのインク吐出状態を判定するノズル状態判定ステップ、
    を含み、
    所定の距離間隔で設けられた複数の開口部が前記基準ノズル開口部として定められており、
    前記検出位置算出ステップでは、当該所定の距離間隔と、前記複数の基準ノズル開口部に係る前記基準位置間の計測距離との比に基づいて前記検出位置を算出する
    ことを特徴とするノズル状態検出方法。
  8. 複数のノズルが設けられ、当該複数のノズルの開口部から記録媒体に対してインクを吐出させる吐出ヘッドと、前記開口部から吐出されるインク液滴の飛翔経路を横切る向きに光を出射する発光部、及び前記発光部に対して前記飛翔経路を挟んだ位置で前記出射された光を検知する受光部を有し、当該受光部による検知光量に基づいて前記インク液滴を検出する検出ユニットと、前記複数の開口部からのインク液滴の飛翔経路に各々対応した検出位置に前記検出ユニットを相対移動させるユニット移動部と、前記検出ユニットの位置を計測するユニット位置計測部と、を備えるインクジェット記録装置の前記複数の開口部からのノズル状態検出方法であって、
    前記複数の開口部のうち、所定数の予め定められた基準ノズル開口部から吐出されるインク液滴を前記検出ユニットに検出させることで、当該検出ユニットの位置が前記基準ノズル開口部からの前記インク液滴の飛翔経路に対応する基準点を同定する基準点同定ステップ、
    前記ユニット位置計測部により前記基準点における前記検出ユニットの位置を基準位置として計測させ、前記基準位置に基づいて前記検出位置を各々算出する検出位置算出ステップ、
    前記ユニット移動部により前記検出ユニットを前記検出位置の各々に移動させて前記インク液滴をそれぞれ検出させることで、各インク液滴に対応する前記開口部からのインク吐出状態を判定するノズル状態判定ステップ、
    を含み、
    所定の設定位置に設けられた複数の開口部が前記基準ノズル開口部として定められており、
    前記検出位置算出ステップでは、前記所定の設定位置と、前記複数の基準ノズル開口部に係る前記基準位置との差分に基づいて前記基準位置の前記設定位置からのずれを算出する
    とを特徴とするノズル状態検出方法。
JP2016513720A 2014-04-15 2015-04-03 インクジェット記録装置及びノズル状態検出方法 Active JP6569670B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014083407 2014-04-15
JP2014083407 2014-04-15
PCT/JP2015/060642 WO2015159742A1 (ja) 2014-04-15 2015-04-03 インクジェット記録装置及びノズル状態検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015159742A1 JPWO2015159742A1 (ja) 2017-04-13
JP6569670B2 true JP6569670B2 (ja) 2019-09-04

Family

ID=54323953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016513720A Active JP6569670B2 (ja) 2014-04-15 2015-04-03 インクジェット記録装置及びノズル状態検出方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6569670B2 (ja)
WO (1) WO2015159742A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4374961B2 (ja) * 2003-09-22 2009-12-02 コニカミノルタホールディングス株式会社 インクジェット記録装置
JP4882627B2 (ja) * 2005-09-21 2012-02-22 ブラザー工業株式会社 液滴噴射装置
US8388098B2 (en) * 2008-07-23 2013-03-05 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printing orifice health detection device
JP2014000742A (ja) * 2012-06-19 2014-01-09 Canon Finetech Inc 記録システム及びその記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015159742A1 (ja) 2015-10-22
JPWO2015159742A1 (ja) 2017-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11535031B2 (en) Liquid ejection apparatus, liquid ejection system, and liquid ejection method
US8251475B2 (en) Position detection with two-dimensional sensor in printer
EP3184315B1 (en) Liquid ejection apparatus, liquid ejection system, and liquid ejection method
US20060146077A1 (en) Jetting performance tester usable with jetting heads
EP1522411A2 (en) Ink placement adjustment
US7530659B2 (en) Imager units
US7864984B2 (en) Line position calculating method, correction value obtaining method, and storage medium having program stored thereon
US20060139392A1 (en) Detection apparatus
US20180022088A1 (en) Liquid discharge apparatus, liquid discharge system, and liquid discharge method
JP2008123993A (ja) 液滴塗布装置および液滴塗布方法
EP3219500B1 (en) Liquid ejection apparatus, liquid ejection system, and liquid ejection method
US8991960B2 (en) Compensation of bi-directional alignment error
JP6282912B2 (ja) 検査用チャート及び印刷装置
JP6569670B2 (ja) インクジェット記録装置及びノズル状態検出方法
JP6977254B2 (ja) 液体を吐出する装置、液体を吐出するシステム及び液体を吐出する方法
JP2012504060A (ja) マーク付け要素の位置合わせ
JP4991508B2 (ja) インクジェット記録装置、及びその吐出検出用光センサの位置調整方法
JP6519587B2 (ja) 液滴吐出不良検出装置及びインクジェット記録装置
JP2012088914A (ja) 印刷装置の製造方法、印刷装置の調整方法、及び、印刷装置
JP5482417B2 (ja) インクジェット装置
US11214066B2 (en) Recording device and recording head error determining method
JP7206904B2 (ja) 画像形成装置及び画像データ処理方法
JP4857663B2 (ja) 搬送誤差の検査方法、搬送誤差の補正値の決定方法、印刷方法、印刷システム、テストシートの製造方法及びテストシート
US20080130032A1 (en) Line position calculating method, correction value obtaining method, and storage medium having program stored thereon
US20140149068A1 (en) Calibration apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190319

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6569670

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150