JP6569338B2 - 連続時間線形等化器の周波数利得特性測定方法および半導体装置 - Google Patents

連続時間線形等化器の周波数利得特性測定方法および半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は、連続時間線形等化器(Continuous-Time Linear Equalizer: CTLE)の周波数利得特性測定方法および半導体装置に関する。
近年、半導体装置の動作速度の高速化が進められており、半導体装置内の複数のブロック間のデータ通信、ボード上の複数の半導体チップ間のデータ通信についての高速化が求められている。そこで、送信側ではパラレルデータをシリアルデータに変換して送信し、受信側では受信したシリアルデータをパラレルデータに変換することが行われる。パラレルデータをシリアルデータに変換する回路はシリアライザ(Serializer)、シリアルデータをパラレルデータに変換する回路はデシリアライザ(Deserializer)と称される。ブロック間またはチップ間でデータを送受信する場合には、送信回路および受信回路の両方が向けられることになり、信号の入出力を行うトランシーバは、シリアライザとデシリアライザの両方を含むシリアル・パラレル変換回路(SerDes)を有する。以下、半導体装置が、シリアル・パラレル変換回路(SerDes)を有するトランシーバを含む場合を例として説明を行う。
SerDesによるデータ通信を行う場合、半導体装置はクロック生成回路を有し、クロック生成回路で生成したクロックを、送信回路に送信クロックとして供給すると共に、受信回路に受信クロック再生の元になるベースクロックとして供給する。
受信回路は、クロック生成回路から供給されたクロックに基づいて受信データに同期した受信クロックを再生するクロックデータリカバリ(Clock Data Recovery: CDR)回路を有する。
さらに、受信回路は、CDR回路からの受信クロックに応じて受信信号の値を判定して受信データを生成するが、その際に、通信経路における信号の劣化を補償する等化処理を行う。等化処理は、データ値(0または1)により後続の信号波形が異なる分を補償する決定フィードバック等化処理(Decision Feedback Equalizer: DFE)と、通信経路における信号の劣化を補償するリニア等化処理と、を含む。受信回路は、等化処理を行うために、受信データにおけるエラー情報を取得し、取得したエラー情報に基づいて、等化処理を制御する。
一般に、信号は、通信経路を伝送することにより、低周波数成分より高周波成分が大きく劣化する。そこで、リニア等化処理では、通信経路の利得特性を補償リニア等化器(Linear Equalizer: LE)を設け、リニア等化器を通過した入力信号の利得が、所定の周波数範囲で低下しないようにする。リニア等化器は、フィードフォワード等化器(Feed-Forward Equalizer)とも呼ばれ、送信側に設けることも、受信側に設けることもある。ここでは、受信回路がリニア等化器を有し、フィードフォワード等化処理を行う半導体装置が対象である。
リニア等化器として、連続時間線形等化器(Continuous-Time Linear Equalizer: CTLE)が広く知られている。CTLEは、通信経路の利得特性を補償する利得特性を有することが求められるが、実際の通信経路の周波数特性がばらつくので、CTLEの周波数−利得特性の設定をある程度変更可能にし、エラー情報を利用して実際の使用状況に応じて設定する。
CTLEは、アナログ回路であり、高速データ通信の通信周波数に近い周波数成分について補償を行う必要があり、そのような補償が行える高周波特性を有するように設計される。しかし、補償を行う周波数成分が高く、製造ばらつきの影響を受けやすいため、実際に製造された半導体装置におけるCTLEの特性が必要な高周波特性を有さない場合が生じる。このような場合、半導体装置が出荷され、フィールドでCTLEの周波数−利得特性を実際の通信経路の周波数特性に応じて設定する場合に、所望のリニア等化処理が行えないために、必要な通信速度でのデータ通信が行えないという事態が生じる。
特開2004−537054号公報 特開2008−122399号公報 特開2006−250824号公報
Nakao, T.; Hidaka, Y.; Sakabayashi, S.; Hashida, T.; Tomita, Y.; Koyanagi, Y.; Tamura, H., "An equalizer-adaptation logic for a 25-Gbp/s wireline receiver in 28-nm CMOS", Solid-State Circuits Conference (A-SSCC), 2013, IEEE Asian, vol.,no.,pp217,220,11-13 Nov.2013 Mehrdad Ramezani, Mohamed Abdalla, Ayal Shoval, Marcus Van Ierssel, Afshin Rezayee, Angus McLaren, Chris Holdenried, Jennifier Pham, Eric So, David Cassan, Saman Sadr, "An 8.4mW/Gb/s 4-Lane 48 Gb/s Multi-Standard-Compliant Transceiver in 40nm Digital CMOS Technology ", ISSCC 2011/SESSION 20/ HIGH-SPEED TRANSCEIVERS & BUILDING BLOCKS/20.4 (2011 IEEE International Solid-State Circuits Conference)
これまで、SerDesを含む半導体装置の製造工程では、SerDes全体のテストは行われていたが、CTLE単体の周波数−利得特性については測定ができないため、行われていなかった。そのために、出荷後に上記のような問題が発生していた。
実施形態によれば、出荷時のテストで、搭載するCTLEの周波数−利得特性が測定可能な半導体装置が実現される。
第1の態様の測定方法は、受信回路を含む半導体装置において、連続時間線形等化器の周波数利得特性を測定する測定方法である。受信回路は、入力信号を増幅する可変利得増幅器と、可変利得増幅器の出力に対して線形等化処理を行う連続時間線形等化器と、連続時間線形等化器の入力と出力の一方を選択するエラー用選択回路と、を有する。受信回路は、エラー用選択回路の出力からエラー情報を抽出するエラー情報抽出回路をさらに有する。測定方法によれば、受信回路にテスト用パターンデータを入力する。選択回路を切り替えながら、エラー情報に基づいて連続時間線形等化器の入力と出力の振幅を、連続時間線形等化器の入力と出力の振幅比から連続時間線形等化器の利得を測定する。この時、可変利得増幅器の利得を調整して連続時間線形等化器の出力が飽和しない状態で測定する。連続時間線形等化器の利得の測定を、連続時間線形等化器の制御コードおよびテスト用パターンデータを変化させて行い、連続時間線形等化器の周波数ごとの利得を測定する。
第2の態様の半導体装置は、受信回路と、制御回路と、を有する。受信回路は、入力信号を増幅する可変利得増幅器と、可変利得増幅器の出力に対して線形等化処理を行う連続時間線形等化器と、連続時間線形等化器の入力と出力の一方を選択するエラー用選択回路と、エラー情報抽出回路と、を有する。エラー情報抽出回路は、エラー用選択回路の出力からエラー情報を抽出する。制御回路は、連続時間線形等化器測定部を有する。連続時間線形等化器測定部は、受信回路にテスト用パターンデータが入力された状態で、選択回路を切り替えながら、エラー情報に基づいて連続時間線形等化器の入力と出力の振幅を測定する処理を実行する。この測定は、可変利得増幅器の利得を調整して連続時間線形等化器の出力が飽和しない状態で行う。連続時間線形等化器測定部は、連続時間線形等化器の入力と出力の振幅比から連続時間線形等化器の利得を測定する処理を実行する。連続時間線形等化器測定部は、連続時間線形等化器の利得の測定を、連続時間線形等化器の制御コードおよびテスト用パターンデータを変化させて行い、連続時間線形等化器の周波数利得特性を測定する処理を実行する。
実施形態によれば、出荷する半導体装置の品質を向上できる。
図1は、実施形態の半導体装置の概略構成、および半導体装置に含まれる連続時間線形等化器(CTLE)のテストを行う場合の構成を示す図である。 図2は、トランシーバの詳細な構成を示すブロック図である。 図3は、通信経路における周波数−利得特性およびCTLEの周波数−利得特性を説明する図であり、(A)が通信経路における周波数−利得特性の例を、(B)がCTLEの周波数−利得特性の例を示す。 図4は、実施形態におけるCTLE特性の測定方法を説明する図であり、(A)がCTLE特性の測定例を、(B)が実施形態における測定点を示す。 図5は、実施形態におけるCTLE特性の測定シーケンスを示すフローチャートである。
図1は、実施形態の半導体装置の概略構成、および半導体装置に含まれる連続時間線形等化器(Continuous-Time Linear Equalizer: CTLE)のテストを行う場合の構成を示す図である。
半導体装置11は、トランシーバ(送受信回路)以外のプロセッサ、メモリ等を有する内部回路12と、トランシーバ13と、を有する。トランシーバ13は、クロック生成回路14と、送信回路15と、受信回路16と、制御回路17と、を有する。トランシーバ13は、内部回路12で生成した出力データを送信回路15から外部に出力すると共に、外部から入力回路16に入力する入力データを取り込み内部回路12に出力する。
送信回路15は、内部回路12から出力されるパラレルデータをシリアルデータに変換するパラレル・シリアル変換回路(Serializer)を有し、クロック生成回路14からのクロックにしたがって、シリアルデータを外部に出力する。
受信回路16は、クロックデータリカバリ回路がクロック生成回路14からのクロックを受信したシリアルデータに基づいて位相調整した受信クロックにしたがって外部から入力されるシリアルデータを受信する。受信回路16は、受信したシリアルデータをパラレルデータに変換し内部回路12に出力する。
制御回路17は、受信回路16からクロックデータリカバリ回路からエラー情報を取得し、受信回路16内のCTLEの制御コードを設定する。以上の構成は、トランシーバが通常の送受信動作を行うための構成であり、SerDesを有する一般的なトランシーバと類似の構成であり、類似の機能を実現するものであれば、特に限定されるものでない。
上記の構成に加えて、実施形態では、送信回路15、受信回路16および制御回路17には、CTLEの周波数−利得特性の測定に使用する回路が付加されている。
図1に示すように、CTLEの周波数−利得特性の測定を行う場合には、テスト治具20を使用して、送信回路15から出力されるシリアル送信データが、シリアル受信データとして受信回路16に入力する状態にする。シリアル送信データは、送信回路15が制御回路17からの指示にしたがって生成したテストパターンデータをシリアルデータに変換したものである。
図2は、トランシーバの詳細な構成を示すブロック図である。
クロック生成回路14は、分周比制御器31と、1/α分周器32と、位相比較器33と、低域通過フィルタ34と、電圧制御発振器(VCO)35と、1/β分周器36と、1/γ分周器37と、を有する。クロック生成回路14は、リファレンスクロックの周波数を逓倍したクロックを生成するPLL回路である。クロック生成回路14の構成・動作は広く知られているので説明は省略するが、実施形態では、制御回路17からの制御信号に応じて出力するクロックの周波数が変更可能である。
送信回路15は、パターン(PRBS)発生器41と、セレクタ(選択回路)42と、m:1マルチプレクサ(Multiplexer)43と、ドライバ44を有する。パターン発生器41は、自己診断機能(Built-In Self Test: BIST)を有する半導体装置にはこれまでも設けられていた。セレクタ42は、制御回路17からの切り替え信号に応じて、通常動作時にCPU等の内部回路12からの出力データを選択し、CTLEの周波数−利得特性(以下、CTLE特性と称する)の測定時にパターン発生器41からのパターンを選択する。m:1マルチプレクサ43は、CPU等の内部回路12が出力するmビットのパラレルデータを、1ビットのパラレルデータまで変換する。送信回路15の構成は、パラレル−シリアル変換回路(SER)として広く知られているので、詳細な説明は省略する。
受信回路16は、終端回路51と、可変利得増幅器(Variable Gain Amplifier: VGA)52と、連続時間線形等化器(Continuous-Time Linear Equalizer: CTLE)53と、を有する。さらに、受信回路16は、セレクタ(選択回路)54と、エラーコンパレータ55と、1:mデマルチプレクサ(Demultiplexer)56と、を有する。さらに、受信回路16は、コンパレータ57と、DFE&1:mデマルチプレクサ(Decision-Feedback Equalizer (DFE) & Demultiplexer)58と、コンパレータ59と、1:mデマルチプレクサ60と、クロックデータリカバリ器61と、を有する。送信回路15のドライバ44と受信回路51の終端回路51の間はテスト治具(DCブロック)20で接続される。CTLE53は、例えば、非特許文献2に記載されたものが使用可能であるが、これに限定されるものではない。
コンパレータ59、1:mデマルチプレクサ60およびクロックデータリカバリ器61は、クロックデータリカバリ回路を形成する。1:mデマルチプレクサ60は、1ビットのシリアルデータをmビットのパラレルデータに変換する。コンパレータ57およびDFE&1:mデマルチプレクサ58は、後述する制御回路17の適応等化制御回路と合わせて、DFE回路を形成する。エラーコンパレータ55および1:mデマルチプレクサ(Demultiplexer)56は、エラー情報生成回路を形成する。クロックデータリカバリ回路、DFE回路およびエラー情報生成回路は、シリアル−パラレル変換回路(DES)として広く知られているので、詳細な説明は省略する。なお、エラーコンパレータ55は、後述するエラーサンプラ72により、閾値レベルが変化される。
VGA52は、終端回路51からの入力信号を増幅し、増幅の利得(ゲイン)が可変である。VGA52は、これまでも受信回路に設けられていた場合があった。セレクタ(選択回路)54は、VGA52の出力、すなわちCTLE53の入力と、CTLE53の出力の一方を選択して、エラーコンパレータ55に入力する。セレクタ(選択回路)54は、これまで受信回路には設けられておらず、実施形態の受信回路16で新たに設けられたものである。
制御回路17は、適応等化制御回路71と、CTLEコードスイープ(Sweep)回路73と、セレクタ74と、VGA制御回路75と、CTLE利得計算回路76と、レジスタ77と、周波数制御回路78と、を有する。
適応等化制御回路71は、エラー(Error)サンプラ72を有する。エラーサンプラ72は、閾値(EREF)を変更することにより信号の振幅を測定することができるものであり、例えば、非特許文献1に記載されたものが使用可能であるが、これに限定されるものではない。エラーサンプラ72を含む適応等化制御回路71は、これまでもDFE制御信号およびCTLE制御コードを生成するのに使用されていた。
実施形態では、セレクタ54は、制御回路17からの切り替え信号に応じて、通常動作時にCTLEの出力を選択し、CTLE特性測定時に、VGA52の出力(CTLE53の入力)とCTLE53の出力の一方を選択する。
適応等化制御回路71内のエラーサンプラ72は、CTLE特性測定時に、CTLE入力または出力の振幅情報(EREF)を生成し、VGA制御回路75およびエラーコンパレータ55に出力する。この振幅情報により、VGA制御回路75の利得制御データ、およびエラーコンパレータ55の閾値データが制御される。
CTLEコードスイープ回路73は、CTLE特性の測定時に、CTLEコードを順に変化するスイープ動作を行う。セレクタ74は、CTLE特性の測定時にCTLEコードスイープ回路73の出力するCTLEコードを選択し、通常動作時に適応等化制御回路71の出力するCTLEコードを選択し、選択したCTLEコードをCTLE53に印加する。CTLE利得計算回路78は、上記のCTLE入力または出力の振幅情報に基づいて、CTLEの利得値を計算し、CTLE利得情報としてレジスタ77およびVGA制御回路75に出力する。VGA制御回路75は、CTLE入力または出力の振幅情報に含まれる利得制御データおよびCTLE利得情報に基づいて、VGA52の利得を制御する。
周波数制御回路78は、通常動作時にクロック生成回路14が生成するクロックの周波数を指示するクロック生成回路制御信号を出力する。周波数制御回路78は、CTLE特性の測定時に、クロック生成回路制御信号を変化させてクロック生成回路14が生成するクロックの周波数を変更すると共に、パターン発生器41に発生するテストパターンを指示するパターン設定信号を出力する。
レジスタ77は、CTLE特性の測定時に、周波数制御回路78からの設定周波数情報、CTLEコードスイープ回路73からのCTLEコード、およびCTLE利得計算回路76からのCTLE利得情報を対応づけて記憶し、測定終了後に外部に出力する。この情報により、CTLE特性が判明し、CTLEの良否が判定できる。
以下、CTLE特性、およびその測定シーケンスについて説明する。
図3は、通信経路における周波数−利得特性およびCTLEの周波数−利得特性を説明する図であり、(A)が通信経路における周波数−利得特性の例を、(B)がCTLEの周波数−利得特性の例を示す。
通信経路は、図2の終端回路に終端処理されているが、ある程度以上の高周波数では利得が低下する。図3の(A)の実線は、理想では周波数fYまで利得は0(増幅しない)であってほしいが、fXを超えた周波数では利得が徐々に低下し、fYおよびfZでは利得は負(マイナス)になる例を示している。
送信回路から出力され、通信経路を伝送した受信信号波形は、実際には伝送路の周波数特性によって、送信時に比べて波形が歪んでしまう。伝送信号の周波数がfXより十分に小さい周波数であれば、相対的に信号劣化の影響は小さく、受信回路におけるデータ判定のエラーは小さく、問題は生じない。しかし、伝送信号の周波数がfXに近いまたはfXを超えると、信号劣化の影響が大きくなり、受信回路におけるデータ判定のエラーが高くなり、大きな問題になる。
そこで、CTLE52の周波数−利得特性を図3の(B)に示すように、図3の(A)の伝送路の特性で減衰してしまった分だけ、CTLEで復元するようにfXからfYの利得を向上させる周波数特性を持たせる。
図3の(B)の周波数−利得特性を有するCTLEで等化処理を行うことにより、信号の周波数−利得特性は、図3の(A)で示すように、利得0の範囲がfYまで延長され、CTLE52から出力される信号は伝送路を通って歪んでしまう前の波形に近づくので、受信回路におけるデータ判定のエラーが低減される。
CTLEは、上記のように高い周波数成分について補償を行うが、高い周波数成分ほど製造ばらつきの影響を受けやすく、実際に製造された半導体装置におけるCTLE特性が必要な高周波特性を有さない場合が生じる。そこで、CTLE特性を管理することが重要であるが、測定が難しいため、これまで製造工程では測定されていなかった。
図4は、実施形態におけるCTLE特性の測定方法を説明する図であり、(A)がCTLE特性の測定例を、(B)が実施形態における測定点を示す。
クロック生成回路14およびパターン発生器41を制御して、任意の周波数のテストパターンを生成し、送信回路15から受信回路16に送信することによりCTLE53に印加する。そして、エラーサンプラ72で、エラー閾値を変更してEREF(CTLE振幅情報)を測定する。この測定を、セレクタ54を切り替えてCTLE53の出力および入力について行い、入力と出力の振幅の比の対数を計算することにより、CTLE53の利得を計算する。この測定および計算を、テストパターンの周波数をf1からf6まで段階的に変化させて行い、得られたCTLE53の利得を周波数に対してプロットすると、図4の(A)のCTLE特性が得られる。
図4の(A)のCTLE特性は、任意のCTLEコードで得られるもので、CTLEの評価を行うには、CTLEコードを変化させ、各CTLEコードでのCTLE特性を求める。そこで、CTLEコードをスイープし(すべての取り得るコードに変化させ)、各CTLEコードでのCTLE特性を求めると、図4の(B)に示すような複数のCTLEコードに対応した複数のCTLE特性が測定できる。この時、CTLEコードによってはCTLEの出力が飽和してCTLEの利得を正しく測定することができない場合が発生するので、その時には、VGA52の利得を低下させ、CTLEの出力が飽和しない状態でCTLEの利得を測定する。具体的には、CTLEの出力の振幅値が上限に達している時は、VGA52の利得を低下させる。一方で、CTLEの入力振幅が、測定できないほど小さい時は、VGA52の利得を増加させる。これにより、図4の(B)で示すような測定点で測定が行われる。
図5は、実施形態におけるCTLE特性の測定シーケンスを示すフローチャートである。
ステップS11で、通常時と同様に初期化シーケンスを行い、クロックデータリカバリによるクロック位相調整や適応等化制御を行う。さらに、ドライバ44と終端回路51の間は、テスト治具(DCブロック)20で接続されており、劣化・損失が小さい。そのため、送信回路15から出力された信号がそのまま受信回路に入力すると、VGA51の出力等が飽和するので、ドライバ44の出力振幅を小さくして、テスト治具20を介して受信回路16の入力する信号が大きくなり過ぎないようにする。
ステップS12で、CTLE特性の測定を行うCTLE測定モードであるか判定し、CTLE測定モードでなければ通常動作に進み、CTLE測定モードであればステップS13に進む。
ステップS13で、制御回路17のシーケンス制御に基づいて、周波数制御回路78がクロック生成回路14に発生するクロックの周波数を設定する。これにより、クロック生成回路14は、設定された周波数のクロックを発生し、送信回路15、受信回路16および制御回路17に供給する。
ステップS14からステップS29では、パターン発生器41が発生するテストパターンを変化させるループ1の繰り返し処理が行われる。具体的には、周波数制御回路78がパターン発生器41を制御して、“0101”、“0011”、“000111”、…“0(n個)1(n個)”という具合に、遷移の周期が異なるパターンを発生する。
ステップS15からステップS28では、CTLEコードスイープ回路73がCTLEコードを順に変化させるループ2の繰り返し処理が行われる。具体的には、CTLE53は、CTLEコードを変化させることにより、周波数−利得特性を変化させることが可能であり、CTLEコードを順次変化させる。
ステップS16では、セレクタ54を切り替えて、エラーコンパレータ55によりCTLE53の出力が判定される状態で、エラーサンプラ72の出力するEREFを取得し、CTLE利得計算回路76に出力する。
ステップS17で、CTLE利得計算回路76は、受信したEREFが上限値かどうか判定する。EREFが測定上限値に達している場合、CTLE利得計算回路76はCTLE53の出力振幅が飽和していると判断し、ステップS18に進む。すなわち、VGA52の利得コードを1減じて(−1)、VGA52の利得を低下させる。VGA52の利得を低下させた後、ステップS16に戻る。
ステップS17において、CTLE利得計算回路76が、EREFは上限値ではないと判定した場合、ステップS19に進む。ステップS19では、CTLE利得計算回路76が、受信したEREFが下限値かどうか判定する。EREFが測定下限値だった場合、CTLE利得計算回路76は、エラーコンパレータ55が測定できないほどCTLE53の出力振幅が微小であるとみなし、ステップS20に進む。すなわち、VGA52の利得コードを1増加させ(+1)、VGA52の利得を向上させる。VGA52の利得を向上させた後、ステップS16に戻る。
ステップS19において、CTLE利得回路76が、EREFは下限値ではないと判定した場合、ステップS21に進む。ステップS21以降は、CTLE53の入力振幅を測定するステップである。すなわち、セレクタ54を切り替えて、エラーコンパレータ55によりCTLE53の入力が判定される状態で、エラーサンプラ72の出力するEREFを取得し、CTLE利得計算回路76に出力する。
ステップS22で、CTLE利得計算回路76は、受信したEREFが上限値かどうか判定する。EREFが測定上限値に達している場合、CTLE利得計算回路76はCTLE53の入力振幅が飽和していると判断し、ステップS23に進む。すなわち、VGA52の利得コードを1減じて(−1)、VGA52の利得を低下させる。VGA52の利得を低下させた後、ステップS16に戻る。
ステップS22において、CTLE利得計算回路76が、EREFは上限値ではないと判定した場合、ステップS24に進む。ステップS24では、CTLE利得計算回路76が、受信したEREFが下限値かどうか判定する。EREFが測定下限値だった場合、CTLE利得計算回路76は、エラーコンパレータ55が測定できないほどCTLE53の入力振幅が微小であるとみなし、ステップS25に進む。すなわち、VGA52の利得コードを1増加させ(+1)、VGA52の利得を向上させる。VGA52の利得を向上させた後、ステップS16に戻る。
以降、VGA52の利得設定が測定に適するまでステップS16からステップS25を繰り返す。
ステップS16からステップS25を繰り替えし、測定に適したVGA52の利得に設定した後、ステップS26に進み、CTLE53の利得を計算する。
ステップS27で、設定条件(CTLEコード、VGA利得)およびCTLE利得を対応づけてレジスタ77に書き込む。
ステップS28は、ループ2の後端で、すべてのCTLEコードについての測定が終了するまでステップS15に戻り、終了すればステップS29に進む。
ステップS29は、ループ1の後端で、全てのテストパターン(測定周波数)についての測定が終了するまでステップS14に戻り、終了すればステップS30に進む。
以上、CTLEの周波数−利得特性を測定するシーケンスを説明したが、図5の手順に限定されるものではなく、例えば、ループ1とループ2の包含関係は逆にすることも可能である。
また、実施形態では、SerDesを有するトランシーバを例として説明したが、CTLEを有する受信回路を含むが、送信回路は含まない半導体装置にも実施形態の構成は適用可能である。その場合、テスト治具にテストパターン発生器を設け、テスト治具の送信回路からテスト対象の半導体装置の受信回路に、テストパターンに対応する信号を入力してテストを行う。
実施形態の半導体装置のトランシーバの受信回路のCTLEの周波数−利得特性は、以上説明したような手順で、送信回路の出力端子と受信回路の入力端子を、テスト治具であるDCブロックを接続するだけで行える。このテスト工程を製造工程に導入することにより、出荷する半導体装置の品質をより高いレベルで保証することが可能になる。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものである。特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではなく、明細書のそのような例の構成は発明の利点および欠点を示すものではない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
11 半導体装置
12 内部回路
13 トランシーバ
14 クロック生成回路
15 送信回路
16 受信回路
17 制御回路
20 テスト治具
52 可変利得増幅器
53 連続時間線形等化器(CTLE)
54 セレクタ(選択回路)

Claims (4)

  1. 入力信号を増幅する可変利得増幅器と、前記可変利得増幅器の出力に対して線形等化処理を行う連続時間線形等化器と、前記連続時間線形等化器の入力と出力の一方を選択するエラー用選択回路と、前記エラー用選択回路の出力から前記可変利得増幅器の入力及び出力の振幅を示す振幅情報を抽出する振幅情報抽出回路と、を有する受信回路を含む半導体装置において、連続時間線形等化器の周波数利得特性を測定する測定方法であって、
    前記受信回路にテスト用パターンデータを入力し、
    前記エラー用選択回路を切り替えながら、前記振幅情報に基づいて前記連続時間線形等化器の入力と出力の振幅を、前記可変利得増幅器の利得を調整して前記連続時間線形等化器の出力が飽和しない状態で測定し、前記連続時間線形等化器の入力と出力の振幅比から前記連続時間線形等化器の利得を測定し、
    前記連続時間線形等化器の利得の測定を、前記連続時間線形等化器の周波数―利得特性を制御する制御コードおよび前記テスト用パターンデータを変化させて行い、前記連続時間線形等化器の周波数ごとの利得を測定することを特徴とする連続時間線形等化器の周波数利得特性測定方法。
  2. 半導体装置は、テスト用パターンデータを生成し、出力する出力回路をさらに含み、
    当該測定方法は、テスト治具で前記出力回路の出力を前記受信回路の入力に接続した状態で、テスト用パターンデータを前記受信回路に入力して実行される請求項1に記載の測定方法。
  3. 受信回路と、制御回路と、を有し、
    前記受信回路は、
    入力信号を増幅する可変利得増幅器と、
    前記可変利得増幅器の出力に対して線形等化処理を行う連続時間線形等化器と、
    前記連続時間線形等化器の入力と出力の一方を選択するエラー用選択回路と、
    前記エラー用選択回路の出力から前記可変利得増幅器の入力及び出力の振幅を示す振幅情報を抽出する振幅情報抽出回路と、を有し、
    前記制御回路は、
    前記受信回路にテスト用パターンデータが入力された状態で、前記エラー用選択回路を切り替えながら、前記振幅情報に基づいて前記連続時間線形等化器の入力と出力の振幅を、前記可変利得増幅器の利得を調整して前記連続時間線形等化器の入出力が飽和しない状態、または前記連続時間線形等化器の入出力が測定できないほど微小となる状態を防いで測定し、前記連続時間線形等化器の入力と出力の振幅比から前記連続時間線形等化器の利得を測定し、前記連続時間線形等化器の利得の測定を、前記連続時間線形等化器の周波数―利得特性を制御する制御コードおよび前記テスト用パターンデータを変化させて行い、前記連続時間線形等化器の周波数利得特性を測定する処理を実行する連続時間線形等化器測定部を、有することを特徴とする半導体装置。
  4. 前記テスト用パターンデータを生成し、出力する出力回路をさらに含み、
    前記制御回路は、前記出力回路を制御して生成する前記テスト用パターンデータを変化させる請求項3に記載の半導体装置。
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