JP6569320B2 - 電子機器、及び、電子機器の制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、表示装置を制御して、オペレーティングシステムの仕様に制限されないアプリケーションプログラムの機能を実現することを目的とする。
本発明によれば、所定の操作を受け付けた場合にオペレーティングシステムにより実行される動作を、アプリケーションプログラムの機能により制限できる。このため、アプリケーションプログラムの機能に関して、オペレーティングシステムの仕様の制約を緩和できる。
本発明によれば、所定の操作に対応してオペレーティングシステム用の画面が表示される機能を、アプリケーションプログラムが制限できる。これにより、アプリケーションプログラムの実行中に、オペレーティングシステム用の画面が表示される事態を回避でき、頭部装着型の表示装置の表示内容を、アプリケーションプログラムが制御できる。
本発明によれば、所定の操作に対応してオペレーティングシステムの初期画面が表示される機能を、アプリケーションプログラムが制限できる。
本発明によれば、所定の操作に対応して、アプリケーションプログラムの実行前に表示されるオペレーティングシステムの初期画面が表示される機能を、アプリケーションプログラムが制限できる。これにより、アプリケーションプログラムの実行中に、表示内容がアプリケーションプログラムの実行前の画面に戻らないように、アプリケーションプログラムが制御できる。
本発明によれば、特定の操作領域または操作子の操作に対応してオペレーティングシステムが実行する機能を、アプリケーションプログラムの機能により制限できる。
本発明によれば、アプリケーションプログラムを停止することで、オペレーティングシステムの機能の制限を解除できる。
本発明によれば、複数の操作に対応してオペレーティングシステムが複数の機能を実行可能な構成において、一部または全部の機能を、アプリケーションプログラムの機能により制限できる。
本発明によれば、オペレーティングシステムの仕様の制約を緩和し、アプリケーションプログラムの実行時における操作への対応を適切に設定できる。
本発明によれば、無効設定データにより、操作を無効とする状態に関して設定できる。
本発明によれば、操作を無効とする状態を速やかに解除できる。
本発明によれば、操作を無効とする状態から制限を解除したときの状態を、アプリケーションプログラムの仕様等に合わせて設定できる。
本発明によれば、アプリケーションプログラムの実行を終了した場合、オペレーティングシステムにより、操作に対する機能を実行可能になる。
本発明によれば、アプリケーションプログラムの実行を終了した場合に、操作に対応して実行する機能を設定できる。
本発明によれば、アプリケーションプログラムの実行を終了した場合に、操作に対応して実行する機能を設定できる。
本発明によれば、アプリケーションプログラムの実行を終了した場合に、操作に対応して実行する機能を、デフォルトの機能及び設定された機能から選択できる。
本発明によれば、第1の操作子の操作に対応して、第2及び第3の操作子の操作に対する制限を容易に切り替えることができる。
ここで、操作部が備える第1の操作子、第2の操作子、及び第3の操作子は、可動部を有する操作子であってもよいし、接触操作を検出するタッチパッドなどの可動部を持たない操作子であってもよく、非接触により操作を検出する構成であってもよい。
本発明によれば、1つの操作子に対する異なる種類の操作について、個別に制限できる。
ここで、操作部が備える操作子は、可動部を有する操作子であってもよいし、接触操作を検出するタッチパッドなどの可動部を持たない操作子であってもよく、非接触により操作を検出する構成であってもよい。
本発明によれば、所定の操作を受け付けた場合にオペレーティングシステムにより実行される動作を、アプリケーションプログラムの機能により制限できる。このため、アプリケーションプログラムの機能に関して、オペレーティングシステムの仕様の制約を緩和できる。
本発明によれば、オペレーティングシステムの仕様の制約を緩和し、アプリケーションプログラムの実行時における操作への対応を設定できる。
本発明によれば、オペレーティングシステムの仕様の制約を緩和し、アプリケーションプログラムの実行時における操作への対応を設定できる。
また、本発明は、上記プログラムを記録した記録媒体として実現することも可能である。
図1は、本発明を適用した第1実施形態に係る頭部装着型表示装置100の外観構成を示す説明図である。
頭部装着型表示装置100は、使用者の頭部に装着された状態で使用者に虚像を視認させる画像表示部20(表示装置)と、画像表示部20を制御する制御装置10(電子機器)と、を備えている。制御装置10は、使用者が頭部装着型表示装置100を操作するコントローラーとしても機能する。図1には、制御装置10の正面とともに、制御装置10の側面図を合わせて示す。
右光学像表示部26及び左光学像表示部28は、導光板261,262(図2)と、調光板20Aとを備える。導光板261,262は、光透過性の樹脂等によって形成され、表示駆動部22,24が出力する画像光を、使用者の眼に導く。調光板20Aは、薄板状の光学素子であり、使用者の眼の側とは反対の側である画像表示部20の表側を覆うように配置される。調光板20Aは、光透過性がほぼ無いもの、透明に近いもの、光量を減衰させて光を透過するもの、特定の波長の光を減衰又は反射するもの等、種々のものを用いることができる。調光板20Aの光学特性(光透過率など)を適宜選択することにより、外部から右光学像表示部26及び左光学像表示部28に入射する外光量を調整して、虚像の視認のしやすさを調整できる。本実施形態では、少なくとも、頭部装着型表示装置100を装着した使用者が外の景色を視認できる程度の光透過性を有する調光板20Aを用いる場合について説明する。調光板20Aは、右導光板261及び左導光板262を保護し、右導光板261及び左導光板262の損傷や汚れの付着等を抑制する。
調光板20Aは、右光学像表示部26及び左光学像表示部28に対し着脱可能としてもよく、複数種類の調光板20Aを交換して装着可能としてもよいし、省略してもよい。
そして、頭部装着型表示装置100は、内部で処理する画像の画像光と外光とを重ねて使用者の眼に入射させ、使用者にとっては、調光板20Aを透かして外景が見え、この外景に重ねて、画像光による画像が視認される。このように、頭部装着型表示装置100は、シースルー型の表示装置として機能する。
カメラ61は、頭部装着型表示装置100の表側方向、換言すれば、頭部装着型表示装置100を装着した状態における使用者の視界方向の少なくとも一部の外景を撮像する。カメラ61の画角の広さは適宜設定可能であるが、カメラ61の撮像範囲が、使用者が右光学像表示部26、左光学像表示部28を通して視認する外界を含む範囲であることが好ましい。さらに、調光板20Aを通した使用者の視界の全体を撮像できるようにカメラ61の撮像範囲が設定されているとより好ましい。
カメラ61は、制御部140(図2)の制御に従って撮像を実行し、撮像画像データを制御部140に出力する。
頭部装着型表示装置100は、コンテンツの供給元となる種々の外部機器OAを接続するインターフェイス125を備える。インターフェイス125は、例えば、USBインターフェイス、マイクロUSBインターフェイス、メモリーカード用インターフェイス等の有線接続に対応したインターフェイスを用いることができ、無線通信インターフェイスで構成してもよい。外部機器OAは、頭部装着型表示装置100に画像を供給する画像供給装置であり、パーソナルコンピューター(PC)、携帯電話端末、携帯型ゲーム機等が用いられる。
入力情報取得部110は、操作部111に接続される。操作部111は、制御装置10に設けられたキー操作部16の各操作子に接続され、これら各操作子の操作を検出し、検出した操作子に対応する操作信号を入力情報取得部110に出力する。入力情報取得部110は、操作部111から入力される信号に基づき、制御装置10の操作により入力される入力内容を取得する。
制御装置10は、一次電池や二次電池を有する電源部130を備え、制御装置10及び画像表示部20の各部に電源部130から電源を供給する。
外部機器OAが、通信部117に無線接続された場合、制御部140は、コンテンツデータを通信部117より取得して、画像表示部20に画像を表示させる。一方、外部機器OAが、インターフェイス125に有線接続された場合、制御部140は、コンテンツデータをインターフェイス125より取得して、画像表示部20に画像を表示させる。通信部117及びインターフェイス125は、外部機器OAからコンテンツデータを取得するデータ取得部DAとして機能する。
制御部140は、記憶部120が記憶するコンピュータープログラムを読み出して実行することで、OS150、画像処理部160、表示制御部170、撮像処理部181、画像解析部182、機能実行部183、及び、音声処理部187として機能する。
オペレーティングシステム121は、制御部140のCPUが実行するプログラムの実行ファイル、及び、このプログラムで処理するデータ等を含む。オペレーティングシステム121は、例えば、実行ファイルや画面表示用のデータ等の複数のファイルを含むファイル群で構成される。制御部140のCPUは、オペレーティングシステム121を記憶部120から読み出して実行し、OS150の機能を実現する。オペレーティングシステム121は、汎用のオペレーティングシステムである。この種のオペレーティングシステムでは、例えば、Windows(登録商標)、iOS(登録商標)、Android(登録商標)、Mac OS(登録商標)、Linux(登録商標)、Unix(登録商標)、Tron(登録商標)等が挙げられる。これらの汎用のオペレーティングシステムを、頭部装着型表示装置100で使用するために一部改変したものであってもよい。
アプリケーションプログラム122は、使用者に複数のアプリケーションプログラムとして認知される複数のプログラムモジュールを含んでもよい。
また、制御部140がアプリケーションプログラム122を実行すると、機能実行部183がアプリケーションプログラムの機能を実行する。機能実行部183は、画像処理部160及び表示制御部170を制御して、アプリケーションプログラム用の画面を表示させる。機能実行部183は、アプリケーションプログラムの機能により、例えばAR表示を実行する。この場合、機能実行部183は、撮像処理部181によりカメラ61を制御して撮像を実行させ、撮像画像データを画像解析部182により解析して対象物を認識し、認識した対象物の位置に合わせてコンテンツの文字や画像を表示する。機能実行部183が表示させる画面は、例えば、画像表示部20の表示可能領域の全体に、コンテンツ等のアプリケーションプログラムに関する情報を配置した画面である。この場合、コンテンツの視認性を高めることができ、使用者に、頭部装着型の表示装置に特有の没入感を感じさせることができる。また、機能実行部183が表示させる画面は、OS150の機能に関する画面(例えば、ホーム画面)を隠すように、表示可能領域の全体に表示できる。このため、アプリケーションプログラム122の実行中は、使用者にOS150の種類や存在を感じさせることなく、使用者の意識を、アプリケーションプログラム122の動作および操作に向けさせることができる。
なお、画像処理部160は、必要に応じて、画像データの解像度を右表示駆動部22及び左表示駆動部24に適した解像度に変換する解像度変換処理を行ってもよい。また、画像処理部160は、画像データの輝度や彩度を調整する画像調整処理、3D画像データから2D画像データを作成し、或いは2D画像データから3D画像データを生成する2D/3D変換処理等を実行してもよい。
また、インターフェイス25は、カメラ61、振動センサー65及び9軸センサー66を接続するインターフェイスである。振動センサー65による振動の検出結果や、9軸センサー66による加速度(3軸)、角速度(3軸)、地磁気(3軸)の検出結果は、インターフェイス25を介して制御部140に送られる。
この例では、キー操作部16が備える操作子(図中、「Button」と表記)のそれぞれについて、ロックの設定を示す。具体的には、各操作子のハードウェアによるロックの設定(図中、「ロック時の機能(HW)」と表記)、及び、ソフトウェアによるロックの設定(図中、「ロック時の機能(SW)」と表記)を含む。
ハードウェアによるロックは、ロックボタン302の操作に対応する。ロックボタン302の操作によりロック状態に切り替わったときに、各操作子がロックされるか否かが、図3に例示するように設定される。また、ソフトウェアによるロックは、キーコードAPI123の動作に対応する。アプリケーションプログラム122の機能により、制御部140のCPUがキーコードAPI123を呼び出した場合に、各操作子がロックされるか否かが、図3に例示するように設定される。
また、図3では、各操作子に割り当てられる機能も設定される(図中、「Description」と表記)。操作子の機能の割り当ては、オペレーティングシステム121により決定されてもよいし、オペレーティングシステム121が決定する割り当てをキーコードAPI123が変更または追加してもよい。
また、例えば、ロックボタン302(図中、「Key Lock Button」と表記)は、8秒以下の押下操作(短押し)、及び、8秒を超える長押しの2通りの操作に対し、機能が割り当てられる。また、2通りの操作のそれぞれに対し、ハードウェアによるロックとソフトウェアによるロックとを設定できる。
このほか、図3の例では、キーコードAPI123を呼び出してソフトウェアロックをする機能を、ロックするか否かについて設定できる。
ソフトウェアによるロックを行う場合、すなわちキーコードAPI123が呼び出されて実行された場合も、ほぼ全ての操作子の操作がロックされる。ロックの対象とならない操作は、ロックボタン302の短押し操作、電源ボタン301の8秒を超える長押し操作、ホームボタン342の操作、及び、リセットボタン350の操作である。
また、ロックボタン302が操作されるとハードウェアによるロックのロック状態と解除とが切り替えられる。図3に示す設定において、ロックボタン302が操作された場合のソフトウェアロック(「Software Lock」と表記)がロックされる設定であれば、ロックボタン302でロックした状態でキーコードAPI123のロックが無効となる。
電源ボタン301の操作により頭部装着型表示装置100の電源がオフからオンに切り替えられると、制御部140のCPUが起動する(ステップS11)。制御部140のCPUは、制御部140のROM(図示略)に記憶される基本制御プログラムを実行して、制御部140及び周辺回路の初期化を行う(ステップS12)。制御部140のCPUは、基本制御プログラムで指定されるオペレーティングシステム121を記憶部120から読み出して実行し、OS150の動作を開始し、OS150用の画面を画像処理部160及び表示制御部170により表示する(ステップS13)。
続いて、OS150は、OS150が制御する頭部装着型表示装置100の各部の初期化を行い(ステップS14)、OS150の機能やアプリケーションプログラムの実行が可能な状態に移行する。
ここで、制御部140は、ステップS15で検出した操作がアプリケーションプログラム122の実行を指示する操作か否かを判定する(ステップS17)。アプリケーションプログラム122の実行を指示する操作であった場合(ステップS17;YES)、制御部140のCPUはアプリケーションプログラム122を実行する。機能実行部183は、アプリケーションプログラムの機能を実行し、アプリケーションプログラム用の画面を画像処理部160及び表示制御部170により表示させる(ステップS18)。さらに、アプリケーションプログラム122において呼び出しを行うように設定されたキーコードAPI123が、記憶部120から読み出され、実行される(ステップS19)。このステップS19では、キーコードAPI123がキー操作部16の操作に対するロックを実行する。
また、検出した操作がアプリケーションプログラム122の実行の終了を指示する操作である場合(ステップS22;YES)、制御部140は、アプリケーションプログラム122の実行を終了する。ここで、制御部140は、アプリケーションプログラム122が呼び出したキーコードAPI123を解放する(ステップS24)。これにより、キー操作部16の操作のソフトウェアによるロックは解除される。その後、制御部140は、ステップS15に戻る。
また、キー操作部16は制御機能用の操作領域または操作子を備え、この操作に対応してOS150が実行する機能を、アプリケーションプログラムの機能により制限できる。
また、キー操作部16は複数の操作を受け付け可能に構成され、制御部140は、操作部の操作に対応して複数の制御機能を実行可能であり、キーコードAPI123の実行時には複数の制御機能の少なくともいずれかの実行を制限する。このため、複数の操作に対応してOS150が複数の機能を実行可能な構成において、一部または全部の機能を、アプリケーションプログラムの機能により制限できる。
続いて、本発明を適用した第2実施形態について説明する。
図5は、本発明の第2実施形態の頭部装着型表示装置100Aを構成する各部の機能ブロック図である。
頭部装着型表示装置100Aの構成は、上述した第1実施形態で説明した頭部装着型表示装置100と、制御装置10に代えて制御装置13(電子機器)を備える構成を除いて共通である。頭部装着型表示装置100Aにおいて、頭部装着型表示装置100と共通する構成部には同符号を付して図示及び説明を省略する。
制御装置13は略箱形の制御装置本体15を有し、制御装置本体15の上面15aには、複数のキースイッチを有するキー操作部17(操作部)が設けられる。キー操作部17は、頭部装着型表示装置100Aの電源のオン/オフを切り替える電源ボタン361、及び、キー操作部17が備える操作子のロック/解除を切り替えるロックボタン362を有する。電源ボタン361及びロックボタン362は、制御装置13の基本的な動作に関する操作子である。
但し、後述するように、本発明の第1の操作、第2の操作、第3の操作はキー操作部17の操作に限定されない。
LEDインジケーター382は、ロックボタン362に対応して設けられ、頭部装着型表示装置100Aがロック状態の場合に点灯し、ロックが解除された状態(制限解除状態)の場合に消灯する。
キーコードAPI123は、制御部140がアプリケーションプログラム122を実行する場合のキー設定を実行するプログラムモジュールである。また、キー設定ファイル128は、頭部装着型表示装置100Aがホーム画面を表示する動作状態における、キーに対する機能の割り当てを設定するデータである。ホーム画面は、制御部140がオペレーティングシステム121またはアプリケーションプログラム122の機能により、表示する。すなわち、ホーム画面を表示し、ホーム画面に対する使用者の操作に対応してアプリケーションプログラム122を選択して起動する機能は、オペレーティングシステム121またはアプリケーションプログラム122により提供される。
モード切替API129は、制御部140がアプリケーションプログラム122を実行する場合のキー設定を実行するプログラムモジュールである。
また、頭部装着型表示装置100Aが起動した場合に実行される起動シーケンスに、アプリケーションプログラム122の実行を開始する処理が含まれる場合、頭部装着型表示装置100Aの起動後に表示される画面は、アプリケーションプログラム122用の画面となる。
この例では、キー操作部17が備える操作子(図中、「Button」と表記)のそれぞれについて、割り当てられる機能、及び、ロックに関する設定を示す。これらの割り当ては、上述のようにキーコードAPI123及びキー設定ファイル128により実現される。
すなわち、ユーザーモードST3では、操作のロックをしないロック解除状態(制限解除状態)と、一部の操作を除く操作をロックする全ロック状態(全制限状態)と、ロックするよう設定された操作をロックする個別ロック状態(個別制限状態)と、が切り替えられる。
操作認識部184は、頭部装着型表示装置100Aに対する入力を検出し、認識する。操作認識部184は、入力情報取得部110から入力されるデータに基づき、キー操作部17に対する操作を認識する。
この場合、操作認識部184は、指示体の位置に基づき位置入力操作またはジェスチャー操作を検出し認識する。
ジェスチャー操作では、操作認識部184は、カメラ61の撮像画像から検出した指示体の位置、方向、或いは動きが予め設定されたジェスチャーに相当すると判定した場合に、ジェスチャー入力を検出する。複数のジェスチャーを予め設定すれば、複数種類の操作が可能である。
また、操作認識部184は、カメラ61の撮像画像から、二次元コードやバーコード等の入力用マーカーの画像を検出した場合に、マーカー読取入力を検出する。この場合、操作認識部184は、撮像画像から検出したマーカーをデコードしてデータを取得して、このデータの入力操作として認識してもよい。また、マーカーの形状、色、パターンに対応付けて予め設定された操作を認識してもよい。
また、操作認識部184は、画像表示部20が備える9軸センサー66の検出値の変化が、画像表示部20をノックする操作を示す変化に相当する場合に、画像表示部20に対するノック操作を検出し認識する。
また、操作認識部184がカメラ61の撮像画像に基づき操作を検出し認識する操作を、第1の操作、第2の操作、第3の操作に割り当てることが可能である。この場合、位置入力操作、ジェスチャー操作、マーカー読取入力による操作を、それぞれ、第1の操作、第2の操作または第3の操作としてもよい。また、位置入力操作でGUI用の画像を用いて複数種類の操作を行うことが可能な構成において、これら複数種類の操作を、それぞれ、第1の操作、第2の操作または第3の操作としてもよい。複数種類のジェスチャーをジェスチャー操作として検出し認識可能な構成において、これら複数種類の操作を、それぞれ、第1の操作、第2の操作または第3の操作としてもよい。マーカー読取入力において読み取るマーカーの種類に応じて複数種類の入力を検出し認識可能な構成において、これら複数種類の入力を、それぞれ、第1の操作、第2の操作または第3の操作としてもよい。また、操作認識部184は、マイク63で集音された音声の認識についても、第1の操作、第2の操作または第3の操作としてもよいし、複数の音声コマンドを、それぞれ第1の操作、第2の操作または第3の操作としてもよい。ノック操作を第1の操作、第2の操作または第3の操作としてもよい。
特に、全ロック状態、個別ロック状態、及びロック解除状態の切替(移行)を指示する第1の操作を、キー操作に対応させると、キー操作によって他の操作のロックに関する状態を切り替えることができるので、使用者は直感的な操作が可能となる。また、キー操作部17の特定の操作子(例えば、ロックボタン362)の操作を第1の操作に対応付けることで、より一層、直感的で簡単な操作が可能となる。キー操作は、キー操作部17がタッチパネルを有する場合はタッチ操作を含み、操作子を物理的に移動させる操作に限らないが、第1の操作には物理的に移動させる操作を対応付けると、上述のような効果が得られる。
例えば、操作認識部184は、全ロック状態、及び個別ロック状態において、認識した操作が、ロックされた操作に該当するか否かを判定してもよい。この場合、操作認識部184は、ロックされた操作に該当しない操作を認識した場合に、認識した操作のデータを機能実行部183に渡して機能を実行させる。また、認識した操作がロックされた操作であると判定した場合に、機能実行部183に対して操作のデータを渡さない処理を行えばよい。また、入力情報取得部110が検出する操作については、ロック(無効)に設定された操作を入力情報取得部110が検出した場合に、制御部140にデータを出力しない構成としてもよい。また、操作部112が、ロック(無効)に設定された操作の信号を入力情報取得部110に出力しない構成としてもよい。
このように、操作を無効とする具体的な動作は、操作を検出しない動作、及び、操作を検出しても、操作がないと見なす動作を含み、操作の禁止、制限ということもできる。
このように、操作認識部184が認識する操作を、設定にしたがって無効としたり有効としたりする制御の主体は、機能実行部183であっても操作認識部184であってもよく、入力情報取得部110であってもよい。
本第2実施形態で、キーコードAPI123は無効設定データに相当し、キー設定ファイル128はホーム設定データに対応する。
個別ロック状態では、操作認識部184が認識する操作に対し、個別に、ロックするか否かを設定できる。図8の例では、個別ロック状態で、電源ボタン361、ロックボタン362及び機能キー371、372、373、374以外の操作子はロックされ、機能キー371、372、373、374について個別に設定可能である。これは一例であり、他の操作子についても個別にロックするか否かを設定できる構成であってもよい。例えば、操作認識部184が認識する非キー操作により、全ロック状態、個別ロック状態、及びロック解除状態を切替可能な構成では、キー操作部17における全ての操作に対し、個別にロックするか否かを設定してもよい。
続いて、OS150は、OS150が制御する頭部装着型表示装置100の各部の初期化を行い(ステップS14)、OS150の機能やアプリケーションプログラムの実行が可能な状態に移行する。
アプリケーションプログラム122の実行を指示する操作であった場合(ステップS17;YES)、制御部140は、指示されたアプリケーションプログラム122において呼び出しを行うように設定されたキーコードAPI123及びモード切替API129を読み出して実行する(ステップS33)。ステップS33で、制御部140は、モード切替API129により、ユーザーモードST3とデフォルトモードST4を選択する。また、ステップS33で、制御部140は、キーコードAPI123により操作子に対する機能の割り当てを実行する。
その後、制御部140は、OS150が備える入出力ドライバーの機能により、操作を検出し(ステップS20)、操作があるまで待機する(ステップS20;NO)。ステップS20では、キー操作部17の操作に限らず、操作認識部184が認識可能な他の操作を検出することも勿論可能である。
制御部140は、アプリケーションプログラム122が呼び出したキーコードAPI123及びモード切替API129を解放する(ステップS24)。
制御部140は、ホーム画面の表示を行うためキー設定ファイル128を参照し、ユーザーモードST1とデフォルトモードST2の選択、及び、キー操作部17の操作子に対する機能の割り当ての設定を取得して(ステップS34)、ステップS32に戻る。
ステップS48で、制御部140は、モード切替API129の設定にしたがって全ロック状態と個別ロック状態とを選択してもよい。また、ステップS48で、制御部140は、ステップS45でロック解除状態に移行する前の状態をもとに、全ロック状態と個別ロック状態とを選択してもよい。例えば、ステップS45でロック解除状態に移行する前の状態と同じロック状態を選択してもよい。
制御部140は、ステップS48で選択したロック状態に移行して、キーコードAPI123で設定される操作子の操作を無効とし(ステップS49)、ステップS44に戻る。
また、制御部140は、全ロック状態または個別ロック状態からロック解除状態に移行した後、第1の操作に割り当てられた操作を認識した場合に、全ロック状態および個別ロック状態のうち予め設定された状態に移行する。これにより、簡単な操作によって、操作をロックできる。
例えば、上記実施形態では制御装置10、13がハードウェア操作子を有するキー操作部16、17を備えた構成を例示したが、キー操作部16、17に代えて、或いは、キー操作部16、17に加えて、タッチパネルを用いた操作部を備えてもよい。この操作部は、タッチパネルへのタッチ操作を、操作として検出すればよい。また、タッチパネルに重ねて表示画面を設け、タッチ操作の位置やタッチ操作に対応する機能等を表示してもよい。
また、制御装置10、13として、ノート型コンピューター、タブレット型コンピューター又はデスクトップ型コンピューターを用いてもよい。また、制御装置10として、ゲーム機や携帯型電話機やスマートフォンや携帯型メディアプレーヤーを含む携帯型電子機器、その他の専用機器等を用いてもよい。また、制御装置10が画像表示部20と分離して構成され、制御装置10、13と画像表示部20との間で無線通信により各種信号を送受信する構成としてもよい。
例えば、レーザー網膜投影型のヘッドマウントディスプレイに対して本発明を適用することも可能である。すなわち、光射出部が、レーザー光源と、レーザー光源を使用者の眼に導く光学系とを備え、レーザー光を使用者の眼に入射させて網膜上を走査し、網膜に結像させることにより、使用者に画像を視認させる構成を採用してもよい。
また、本発明を、MEMSミラーを用いた走査光学系を採用し、MEMSディスプレイ技術を利用した表示装置に適用することも可能である。すなわち、信号光形成部と、信号光形成部が射出する光を走査するMEMSミラーを有する走査光学系と、走査光学系により走査される光によって虚像が形成される光学部材とを光射出部として備えてもよい。この構成では、信号光形成部が射出した光がMEMSミラーにより反射され、光学部材に入射し、光学部材の中を導かれて、虚像形成面に達する。MEMSミラーが光を走査することにより、虚像形成面に虚像が形成され、この虚像を使用者が眼で捉えることで、画像が認識される。この場合の光学部品は、例えば上記実施形態の右導光板261及び左導光板262のように、複数回の反射を経て光を導くものであってもよく、ハーフミラー面を利用してもよい。
Claims (16)
- 頭部装着型の表示装置に接続され、前記表示装置の表示を制御する電子機器であって、
操作を受け付ける操作部と、
汎用のオペレーティングシステムと、前記オペレーティングシステム上で動作するアプリケーションプログラムと、を実行する制御部と、を備え、
前記オペレーティングシステムは、前記操作部が所定の操作を受け付けた場合に実行する制御機能を有し、前記アプリケーションプログラムの機能により呼び出し可能であって前記制御機能の実行を制限するプログラムモジュールを含み、
前記制御部は、第1の操作、第2の操作、及び第3の操作を認識して、認識した操作に対応して処理を実行し、
前記第1の操作に対応して、前記第2及び前記第3の操作を無効とする全制限状態と、前記アプリケーションプログラムの実行中に前記第2及び第3の操作の少なくともいずれかを無効とする個別制限状態と、前記第2及び第3の操作をそれぞれ認識する制限解除状態と、に移行可能であり、
前記個別制限状態で無効とされる操作は前記プログラムモジュールにより設定されること、
を特徴とする電子機器。 - 前記表示装置を制御して画像を表示させる表示制御部を備え、
前記制御部は、前記制御機能により、前記アプリケーションプログラムの実行中に前記表示制御部に前記オペレーティングシステム用の画面を表示させること、
を特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記制御部は、前記制御機能により前記オペレーティングシステムの初期画面を表示させること、
を特徴とする請求項2記載の電子機器。 - 前記初期画面は、前記オペレーティングシステムの起動後、前記アプリケーションプログラムが実行される前に前記表示制御部により表示される画面であること、
を特徴とする請求項3記載の電子機器。 - 前記操作部は前記制御機能用の操作領域または操作子を備えること、
を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電子機器。 - 前記制御部は、前記オペレーティングシステムの実行中に前記アプリケーションプログラムが停止された後、前記操作部が所定の操作を受け付けた場合に前記制御機能を実行すること、
を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の電子機器。 - 前記個別制限状態で無効とする操作を設定する無効設定データを記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記個別制限状態で、前記記憶部に記憶された前記無効設定データに従って前記第2及び第3の操作の少なくともいずれかを無効とすること、
を特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記制御部は、前記全制限状態または前記個別制限状態において前記第1の操作を認識した場合、前記制限解除状態に移行すること、
を特徴とする請求項7記載の電子機器。 - 前記制御部は、前記全制限状態または前記個別制限状態から前記制限解除状態に移行した後、前記第1の操作を認識した場合、前記全制限状態および前記個別制限状態のうち予め設定された状態に移行すること、
を特徴とする請求項8記載の電子機器。 - 前記制御部は、前記アプリケーションプログラムの実行を終了した後、前記オペレーティングシステムが所定のホーム画面を表示し前記第2及び第3の操作を認識可能な状態に移行すること、
を特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の電子機器。 - 前記記憶部は、前記ホーム画面を表示する状態で認識する操作に対応して前記制御部が実行する機能を設定するホーム設定データを記憶し、
前記制御部は、前記ホーム画面を表示する状態において、前記第1の操作を認識した場合に、前記ホーム設定データで設定された機能を実行すること、
を特徴とする請求項10記載の電子機器。 - 前記制御部は、前記ホーム画面を表示する状態において、前記第2及び第3の操作のいずれかを認識した場合に、前記ホーム設定データで設定された機能を実行すること、
を特徴とする請求項11記載の電子機器。 - 前記ホーム画面を表示する状態において前記制御部が前記第1、第2及び第3の操作のいずれかを認識した場合に実行する機能がデフォルトで設定され、
前記制御部は、前記ホーム画面を表示する状態において前記第1、第2及び第3の操作のいずれかを認識した場合に、前記ホーム設定データで設定された機能と、前記デフォルトで設定された機能のうち、予め選択された機能を実行すること、
を特徴とする請求項12記載の電子機器。 - 第1の操作子、第2の操作子、及び第3の操作子を有する操作部を備え、
前記制御部は、前記第1の操作子が操作された場合に前記第1の操作を認識し、前記第2の操作子が操作された場合に前記第2の操作を認識し、前記第3の操作子が操作された場合に前記第3の操作を認識すること、
を特徴とする請求項7から13のいずれかに記載の電子機器。 - 前記第2の操作及び前記第3の操作のそれぞれに対応する操作が可能な操作子を有する操作部を備え、
前記制御部は、前記操作子に対する前記第1及び第2の操作のそれぞれを認識すること、
を特徴とする請求項7から13のいずれかに記載の電子機器。 - 頭部装着型の表示装置に接続され、前記表示装置の表示を制御する電子機器の制御方法であって、
汎用のオペレーティングシステムと、前記オペレーティングシステム上で動作するアプリケーションプログラムと、を実行し、
前記オペレーティングシステムにより、操作部が所定の操作を受け付けた場合に、第1の操作、第2の操作、及び第3の操作を認識して所定の制御機能を実行し、
前記アプリケーションプログラムの機能により所定のプログラムモジュールが呼び出された場合は、前記第1の操作に対応して、前記第2の操作及び前記第3の操作を無効とする全制限状態と、前記アプリケーションプログラムの実行中に前記第2及び第3の操作の少なくともいずれかを無効とする個別制限状態と、前記第2及び第3の操作をそれぞれ認識する制限解除状態と、に移行することにより、前記所定の制御機能の実行を制限し、
前記個別制限状態で無効とされる操作を前記プログラムモジュールにより設定すること、
を特徴とする電子機器の制御方法。
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