JP6569165B1 - サラウンド回路及びそのサラウンド回路を利用した音響システム - Google Patents
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Abstract
Description
これを平衡に保つために、デジタルアンプの回路内のLSIやパワーMOSFETドライバなどに過剰な負荷がかかり異常処理が発生してデジタルアンプ内部の増幅回路が焼き切れるといった問題がある。
しかしながら、サラウンド時には出力が制限されるので臨場感が溢れた迫力のあるサウンドを聴くことができない。
入力端子(11,12)から左右チャンネルの音声信号(L,R)が入力される第一デジタルアンプ(10)の出力端子(13,14)に接続された第一スピーカー(21)と第二スピーカー(22)と、
入力端子(31,32)から前記左右チャンネルの音声信号(L,R)が入力される第二デジタルアンプ(30)の出力端子(33,34)に接続された第一サラウンドスピーカー(41)と第二サラウンドスピーカー(42)と、
前記第二デジタルアンプ(30)の入力端子(31,32)と前記左右チャンネルの音声信号(L,R)の間に、外部電源を要することなく設けられ、前記左右チャンネルの差異信号(S)を生成する差異信号抽出回路(100,200)を備えるとともに、
前記差異信号抽出回路(100)は、巻数及び巻線比が同一で同じ極性を持つアイソレーショントランス(110,120)を2個使用し、それらの第一アイソレーショントランス(110)の一次巻線(111)の一方端子(X)と第二アイソレーショントランス(120)の一次巻線(121)の一方端子(X)を接続するとともに、第一アイソレーショントランス(110)の二次巻線(112)の一方端子(X)と第二アイソレーショントランス(120)の二次巻線(122)の一方端子(X)を接続し、第二アイソレーショントランス(120)の二次巻線(122)の他方端子(Y)をグランド(GND)に接続したもので、
前記左チャンネルの音声信号(L)を、第二アイソレーショントランス(120)の一次巻線(121)の他方端子(Y)に入力するとともに、前記右チャンネルの音声信号(R)を、第一アイソレーショントランス(110)の一次巻線(111)の他方端子(Y)に入力し、前記差異信号(S)を、第一アイソレーショントランス(110)の二次巻線(112)の他方端子(Y)から出力するようにしたことを特徴とする。
入力端子(31,32)から前記左右チャンネルの音声信号(L,R)が入力される第二デジタルアンプ(30)の出力端子(33,34)に接続された第一サラウンドスピーカー(41)と第二サラウンドスピーカー(42)と、
前記第二デジタルアンプ(30)の入力端子(31,32)と前記左右チャンネルの音声信号(L,R)の間に、外部電源を要することなく設けられ、前記左右チャンネルの差異信号(S)を生成する差異信号抽出回路(100,200)を備えるとともに、
前記差異信号抽出回路(200)は、巻数及び巻線比が同一で同じ極性を持つアイソレーショントランス(210,220)を2個使用し、それらの第一アイソレーショントランス(210)の二次巻線(212)の一方端子(X)と第二アイソレーショントランス(220)の二次巻線(222)の一方端子(X)を接続し、第二アイソレーショントランス(220)の二次巻線(222)の他方端子(Y)をグランド(GND)に接続したもので、
前記左チャンネルの音声信号(L)のプラス極及びマイナス極を、第二アイソレーショントランス(220)の一次巻線(221)の他方端子(Y)及び一方端子(X)にそれぞれ入力するとともに、前記右チャンネルの音声信号(R)のプラス極及びマイナス極を、第一アイソレーショントランス(210)の一次巻線(211)の他方端子(Y)及び一方端子(X)にそれぞれ入力し、前記差異信号(S)を、第一アイソレーショントランス(210)の二次巻線(212)の他方端子(Y)から出力するようにしたことを特徴とする。
前記第一スピーカー(21)を部屋(1)の前方左側に、前記第二スピーカー(22)を前記部屋(1)の前方右側に配置するとともに、
前記第一サラウンドスピーカー(41)を前記部屋(1)の後方左側に、前記第二サラウンドスピーカー(42)を前記部屋(1)の後方右側に配置したことを特徴とする。
同時に、左右チャンネルの音声信号は、第一サラウンドスピーカーと第二サラウンドスピーカーが接続された第二デジタルアンプの前段に設けられた差異信号抽出回路によって左右チャンネルの差異信号が生成され、その差異信号は、第一サラウンドスピーカーと第二サラウンドスピーカーから流されるので、デジタルアンプを使用した場合であっても容易にステレオ信号をマトリクス処理した音声信号を流してサラウンド再生することができる。
また、従来例で示したように特に出力を制御することなく、しかもデジタルアンプに故障を誘発することなくマトリクスサラウンドを出力することができる。
また、差異信号抽出回路に、左右チャンネルの音声信号が入力される場合であっても、左右チャンネルの音声信号のプラス極及びマイナス極が入力される場合であっても対応することができる。左右チャンネルの音声信号のプラス極及びマイナス極が入力される場合とは、音響機器間でGNDを共有しないものであり、例えば、シンセサイザーなどの電子楽器が入力される場合である。
この場合、左右チャンネルに入力された電気的な信号の位相のズレを抽出(検出)することが可能となる。
また、マイクからの音声が聴こえる位置に移動することで、ユーザはコンサート会場の観客席で音楽を聴くと同様の感覚を得ることもできる。
これにより、第一スピーカー21からは左チャンネルの音声信号Lが出力され、第二スピーカー22からは右チャンネルの音声信号Rが出力され、通常のステレオサウンドが流れるように構成される。
第二デジタルアンプ30の入力端子11,12には、差異信号抽出回路100で生成された差異信号Sが入力され、第二デジタルアンプ30の出力端子33,34には第一サラウンドスピーカー41と第二サラウンドスピーカー42が接続されている。
また、差異信号抽出回路100には左右チャンネルの音声信号L,Rが直接入力されている。
ここでは、第一デジタルアンプ10と第二デジタルアンプ30は、同じ規格のものを使用した。
より具体的には、差異信号抽出回路100は、図2に示すように、巻数及び巻線比が同一で同じ極性を持つ、600Ω:600Ω(数値は一例であり、特に限定されるものではない)のアイソレーショントランス110,120を2個使用したものである。
さらには、図2に示すように、切替えスイッチ50を、第一アイソレーショントランス110の一次巻線111の一方端子Xと第二アイソレーショントランス120の一次巻線121の一方端子Xを接続するとともにグランドGNDに接続したものを、第二アイソレーショントランス120の二次巻線122の他方端子Yに接続する回線に設けて、切替えスイッチ50のオンでGND回路を共有接続してノイズ防止を図り、オフでGND回路の共有接続を切断するように構成することもできる。
より具体的には、差異信号抽出回路200は、図4に示すように、巻数及び巻線比が同一で同じ極性を持つ、600Ω:600Ω(数値は一例であり、特に限定されるものではない)のアイソレーショントランス210,220を2個使用したものである。
また、従来例で示したように特に出力を制御することもない。そして、デジタルアンプ10,30に故障を誘発することなくマトリクスサラウンドを出力することができる。
これは、一般家庭の部屋(カラオケルームなどであってもよい)1に対して、第一スピーカー21を部屋1の前方左側に、第二スピーカー22を部屋1の前方右側に配置するとともに、第一サラウンドスピーカー41を部屋1の後方左側に、第二サラウンドスピーカー42を部屋1の後方右側に配置することで、ユーザは部屋の真中の位置において、例えば、コンサートライブの音声を聴いた場合、ライブホールの反響音(歓声)やマイクの残響(リバーブ)だけを聴き、臨場感のあるマトリクスサラウンドを聴くことができる。
また、マイクからの音声が聴こえる位置に移動することで、ユーザはコンサート会場の観客席で音楽を聴くと同様の感覚を得ることもできる。
さらに、ユーザは聴く位置を色々と変えることで音色の強弱あるいは音の有無により様々な音を楽しむことができる。
10 第一デジタルアンプ
11 入力端子
12 入力端子
13 出力端子
14 出力端子
21 第一スピーカー
22 第二スピーカー
30 第二デジタルアンプ
31 入力端子
32 入力端子
33 出力端子
34 出力端子
41 第一サラウンドスピーカー
42 第二サラウンドスピーカー
50 切替えスイッチ
100 差異信号抽出回路
110 第一アイソレーショントランス
111 一次巻線
112 二次巻線
120 第一アイソレーショントランス
121 一次巻線
122 二次巻線
200 差異信号抽出回路
210 第一アイソレーショントランス
211 一次巻線
212 二次巻線
220 第一アイソレーショントランス
221 一次巻線
222 二次巻線
L 左チャンネルの音声信号
R 右チャンネルの音声信号
S 左右チャンネルの差異信号
Claims (4)
- 入力端子から左右チャンネルの音声信号が入力される第一デジタルアンプの出力端子に接続された第一スピーカーと第二スピーカーと、
入力端子から前記左右チャンネルの音声信号が入力される第二デジタルアンプの出力端子に接続された第一サラウンドスピーカーと第二サラウンドスピーカーと、
前記第二デジタルアンプの入力端子と前記左右チャンネルの音声信号の間に、外部電源を要することなく設けられ、前記左右チャンネルの差異信号を生成する差異信号抽出回路を備えるとともに、
前記差異信号抽出回路は、巻数及び巻線比が同一で同じ極性を持つアイソレーショントランスを2個使用し、それらの第一アイソレーショントランスの一次巻線の一方端子と第二アイソレーショントランスの一次巻線の一方端子を接続するとともに、第一アイソレーショントランスの二次巻線の一方端子と第二アイソレーショントランスの二次巻線の一方端子を接続し、第二アイソレーショントランスの二次巻線の他方端子をグランド(GND)に接続したもので、
前記左チャンネルの音声信号を、第二アイソレーショントランスの一次巻線の他方端子に入力するとともに、前記右チャンネルの音声信号を、第一アイソレーショントランスの一次巻線の他方端子に入力し、前記差異信号を、第一アイソレーショントランスの二次巻線の他方端子から出力するようにしたことを特徴とするサラウンド回路。 - 前記第一アイソレーショントランスの一次巻線の一方端子と第二アイソレーショントランスの一次巻線の一方端子を接続したものをグランド(GND)に接続し、第二アイソレーショントランスの二次巻線の他方端子にも接続したことを特徴とする請求項1に記載のサラウンド回路。
- 入力端子から左右チャンネルの音声信号が入力される第一デジタルアンプの出力端子に接続された第一スピーカーと第二スピーカーと、
入力端子から前記左右チャンネルの音声信号が入力される第二デジタルアンプの出力端子に接続された第一サラウンドスピーカーと第二サラウンドスピーカーと、
前記第二デジタルアンプの入力端子と前記左右チャンネルの音声信号の間に、外部電源を要することなく設けられ、前記左右チャンネルの差異信号を生成する差異信号抽出回路を備えるとともに、
前記差異信号抽出回路は、巻数及び巻線比が同一で同じ極性を持つアイソレーショントランスを2個使用し、それらの第一アイソレーショントランスの二次巻線の一方端子と第二アイソレーショントランスの二次巻線の一方端子を接続し、第二アイソレーショントランスの二次巻線の他方端子をグランド(GND)に接続したもので、
前記左チャンネルの音声信号のプラス極及びマイナス極を、第二アイソレーショントランスの一次巻線の他方端子及び一方端子にそれぞれ入力するとともに、前記右チャンネルの音声信号のプラス極及びマイナス極を、第一アイソレーショントランスの一次巻線の他方端子及び一方端子にそれぞれ入力し、前記差異信号を、第一アイソレーショントランスの二次巻線の他方端子から出力するようにしたことを特徴とするサラウンド回路。 - 前記請求項1乃至3うちいずれか一つのサラウンド回路において、
前記第一スピーカーを部屋の前方左側に、前記第二スピーカーを前記部屋の前方右側に配置するとともに、
前記第一サラウンドスピーカーを前記部屋の後方左側に、前記第二サラウンドスピーカーを前記部屋の後方右側に配置したことを特徴とするサラウンド回路を利用した音響システム。
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