JP6568492B2 - センサ及び電子機器 - Google Patents

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本発明の実施形態は、センサ及び電子機器に関する。
外部から加わる圧力を電気信号に変換する圧力センサなどのセンサがある。センサにおいて、感度の向上が求められている。
特開2013−205403号公報
本発明の実施形態は、感度を向上できるセンサ及び電子機器を提供する。
本発明の実施形態によれば、センサは、第1センサ部と、第1積層体と、膜部と、を含む。前記第1センサ部は、第1磁性層と、第2磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1中間層と、を含む。前記第1積層体は、第3磁性層と、第4磁性層と、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられた第2中間層と、を含む。前記膜部は、Si、SiO 、AlO 及びSiN の少なくともいずれかを含み変形可能である。前記膜部の一部は、前記第1センサ部と前記第1積層体との間に配置される。
本発明の実施形態によれば、センサは、第1センサ部と、第1層と、膜部と、を含む。前記第1センサ部は、第1磁性層と、第2磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1中間層と、を含む。前記膜部は、SiN、SiO 及びAlO の少なくともいずれかを含み変形可能である。前記膜部の一部は、前記第1センサ部と前記第1層との間に配置されたる。前記第1層の材料は、前記膜部の材料とは異なる。
図1(a)〜図1(c)は、第1の実施形態に係る圧力センサを例示する模式図である。 図2(a)〜図2(c)は、第1の実施形態に係る圧力センサの動作を例示する模式的斜視図である。 図3(a)〜図3(c)は、第1の実施形態に係る別の圧力センサを例示する模式的断面図である。 図4(a)〜図4(c)は、第1の実施形態に係る別の圧力センサを例示する模式図である。 図5(a)〜図5(c)は、第1の実施形態に係る圧力センサを例示する模式図である。 図6(a)〜図6(c)は、第2の実施形態に係る圧力センサを例示する模式図である。 図7(a)〜図7(c)は、第2の実施形態に係る別の圧力センサを例示する模式的断面図である。 図8(a)〜図8(c)は、第2の実施形態に係る別の圧力センサを例示する模式図である。 図9(a)〜図9(d)は、実施形態に係る別の圧力センサを例示する模式図である。 図10(a)〜図10(d)は、実施形態に係る別の圧力センサを例示する断面図である。 図11(a)〜図11(d)は、実施形態に係る別の圧力センサを例示する断面図である。 図12(a)〜図12(d)は、実施形態に係る別の圧力センサを例示する断面図である。 図13(a)〜図13(d)は、実施形態に係る別の圧力センサを例示する断面図である。 図14(a)〜図14(d)は、実施形態に係る別の圧力センサを例示する断面図である。 図15(a)〜図15(d)は、実施形態に係る別の圧力センサを例示する断面図である。 図16(a)及び図16(b)は、実施形態に係る別の圧力センサを例示する断面図である。 図17(a)及び図17(d)は、実施形態に係る別の圧力センサを例示する断面図である。 図18(a)及び図18(d)は、実施形態に係る別の圧力センサを例示する断面図である。 図19(a)及び図19(d)は、実施形態に係る別の圧力センサを例示する断面図である。 図20(a)及び図20(c)は、実施形態に係る別の圧力センサを例示する断面図である。 第3の実施形態に係る電子機器を例示する模式図である。 図22(a)及び図22(b)は、第3の実施形態に係る電子機器を例示する模式的断面図である。 図23(a)及び図23(b)は、第3の実施形態に係る別の電子機器を例示する模式図である。 第3の実施形態に係る別の電子機器を例示する模式図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)〜図1(c)は、第1の実施形態に係る圧力センサを例示する模式図である。
図1(a)は、斜視図である。図1(b)は、図1(a)のA1−A2線断面図である。図1(c)は、圧力センサの一部を例示する模式的断面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態に係る圧力センサ310(センサ)は、第1センサ部51aと、第1積層体51bと、膜部71と、保持部75(支持部)と、を含む。図1(a)においては、第1積層体51bが図示されていない。
この例では、第1積層体51bは、センサ部50として機能する。すなわち、圧力センサ310においては、複数のセンサ部50(第1センサ部51a及び第1積層体51bなど)が設けられている。
膜部71は、変形可能である。膜部71の一部71paは、第1センサ部51aと第1積層体51bとの間に設けられている。
図1(c)に示すように、第1センサ部51aは、第1磁性層11と、第2磁性層12と、第1中間層11Mと、を含む。第1中間層11Mは、第1磁性層11と第2磁性層12との間に設けられる。この例では、膜部71の一部71paと、第1磁性層11と、の間に第2磁性層12が設けられている。
第1積層体51bは、第3磁性層13と、第4磁性層14と、第2中間層12Mと、を含む。第2中間層12Mは、第3磁性層13と第4磁性層14との間に設けられる。この例では、膜部71の一部71paと、第3磁性層13と、の間に第4磁性層14が設けられている。
膜部71の一部71paから第1センサ部51aに向かう方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向とX軸方向とに対して垂直な方向をY軸方向とする。
Z軸方向において、第1積層体51bの少なくとも一部は、第1センサ部51aと重なる。
例えば、第2磁性層12から第1磁性層11に向かう方向は、Z軸方向に沿う。例えば、第3磁性層13から第4磁性層14に向かう方向は、Z軸方向に沿う。例えば、第3磁性層13から第1磁性層11に向かう方向は、Z軸方向に沿う。
圧力センサ310において、外部からの圧力が膜部71に加わると、膜部71が変形する。この変形に伴い、第1磁性層11及び第2磁性層12の少なくともいずれかの磁化が変化する。この磁化の変化(磁化方向の変化)は、逆磁歪に基づく。磁化方向の変化に伴って、第1磁性層11と第2磁性層12との間の電気抵抗が変化する。この電気抵抗の変化を検出することで、加わった圧力が検出される。
この例では、第1センサ部51aに、第1電極層51aeと、第2電極層51afと、が設けられている。第1電極層51aeと第2電極層51afとの間に、第1磁性層11及び第2磁性層12が配置されている。この例では、第1絶縁層51aiがさらに設けられている。第1電極層51aeの一部と、第2電極層51afの一部と、の間に、第1磁性層11及び第2磁性層12が配置されている。第1電極層51aeの別の一部と、第2電極層51afの別の一部と、の間に、第1磁性層11及び第2磁性層12が配置されている。これらの電極層の間に電流を流すことで、第1磁性層11と第2磁性層12との間の電気抵抗が検出できる。電気抵抗の変化を検出することで、加わった圧力が検出される。
この例では、第1積層体51bに、第3電極層51beと、第4電極層51bfと、が設けられる。第3電極層51beと第4電極層51bfとの間に第3磁性層13及び第4磁性層14が配置される。この例では、第2絶縁層51biがさらに設けられている。第3電極層51beの一部と、第4電極層51bfの一部と、の間に、第3磁性層13及び第4磁性層14が配置されている。第3電極層51beの別の一部と、第4電極層51bfの別の一部と、の間に、第3磁性層13及び第4磁性層14が配置されている。これらの電極層の間に電流を流すことで、第3磁性層13と第4磁性層14との間の電気抵抗が検出できる。電気抵抗の変化を検出することで、加わった圧力が検出される。
圧力センサ310においては、変形可能な膜部71の一部71paが、第1センサ部51aと第1積層体51bとの間に配置されている。すなわち、膜部71の別の一部は、第1センサ部51aと第1積層体51bとの間には配置されていない。
例えば、第1参考例において、膜部71の上に第1センサ部51aが設けられ、第1積層体51bが設けられない。このような第1参考例において、例えば、膜部71に外部からの圧力(検出すべき圧力)が加わっていない状態において、膜部71が応力を有する場合がある。この応力は、例えば、圧力センサ310を製造する過程で生じる。例えば、製造過程において、異なる材料の複数の膜が積層され、そして、加熱処理が行われる。積層工程および加熱処理により、膜部71に応力が残る。この残った応力により、例えば、膜部71が、反る。例えば、膜部71の中心部が下方向に位置するように、膜部71が反る。例えば、外部からの圧力(検出すべき圧力)が加わっていない状態において、膜部71が反る場合もある。このような場合には、外部からの圧力に対する膜部71の変形の程度が小さくなる。このため、第1参考例においては、検出感度が十分でない場合がある。
膜部71に残存する応力は、膜部71において上下(表裏)の非対称性が高いことに起因することがわかった。例えば、第1参考例において、膜部71のうちの保持部75(支持部)に保持(支持)されている部分の下には、保持部75(支持部)がある。そして、その部分の上には、センサ部50(例えば第1センサ部51a)がある。保持部75とセンサ部50において、例えば、材料が互いに異なる。膜部71の上下方向において非対称性が大きい。このため、膜部71の上側部分と、膜部71の下側部分と、において、Z軸方向と交差する方向の応力に差異が生じる。この応力の差異により、膜部71が反る。
膜部71の上下に設けられる構造体の構成を対称に近づけることにより、膜部71に残存する圧力を小さくすることができる。例えば、膜部71の上下に設けられる構造体の材料を近づけることが、有効である。
実施形態においては、変形可能な膜部71の一部71paが、第1センサ部51aと第1積層体51bとの間に配置されている。すなわち、膜部71の上に設けられる構造体(この例では第1センサ部51a)は、膜部71の下に設けられる構造体(この例では第1積層体51b)と、例えば、材料及び構造が似ている。これにより、膜部71に残存する応力の対称性を高くすることができる。
例えば、第1センサ部51aに含まれる層(例えば磁性層)の可撓性(第1値)と、第1積層体51bに含まれる層(例えば磁性層)の可撓性(第2値)と、の第1差(例えば、絶対値)は、第1値と、保持部75の可撓性(第3値)と、の第2差(例えば、絶対値)よりも小さい。例えば、第1センサ部51aに含まれる層(例えば磁性層)の弾性率(第1値)と、第1積層体51bに含まれる層(例えば磁性層)の弾性率(第2値)と、の第1差(例えば、絶対値)は、第1値と、保持部75の弾性率(第3値)と、の第2差(例えば、絶対値)よりも小さい。
例えば、第1センサ部51aに含まれる層(例えば電極層)の可撓性(第1値)と、第1積層体51bに含まれる層(例えば電極層)の可撓性(第2値)と、の第1差(例えば、絶対値)は、第1値と、保持部75の可撓性(第3値)と、の第2差(例えば、絶対値)よりも小さい。例えば、第1センサ部51aに含まれる層(例えば電極層)の弾性率(第1値)と、第1積層体51bに含まれる層(例えば電極層)の弾性率(第2値)と、の第1差(例えば、絶対値)は、第1値と、保持部75の弾性率(第3値)と、の第2差(例えば、絶対値)よりも小さい。
このように、実施形態においては、膜部71の上下に類似した構造体を配置することで、膜部71に残る応力が抑制される。これにより、感度を向上することができる。検出精度を高めることができる。実施形態によれば、感度を向上できる圧力センサが提供できる。
実施形態において、膜部71に外部から圧力が加わったときに、膜部71が変形する。膜部71の周辺領域において、膜部71の変形の程度が大きい。このように変形の程度が大きい領域にセンサ部50を配置することで、圧力の検出の感度が向上できる。
本実施形態においては、センサ部50として、磁性層が用いられている。そして、例えば、逆磁歪に基づく磁化の変化により、圧力が検出される。一方、センサ素子として、ピエゾ効果素子やシリコン素子を用いる第2参考例がある。本実施形態においては、センサ部50において磁性層が用いられる。このため、膜部71の上下にセンサ部50を設けることで、より高感度となる。例えば、膜部71の上下でセンサ部50を設けることで、上下のセンサ部50に印加される歪の符号(極性)が逆になる。これにより、膜部71の上下の素子から差動電圧を取得することができる。差動電圧を用いることで、高感度の検知を行うことができる。
図1(a)及び図1(b)に示すように、膜部71は、固定領域71fと、変形領域71dと、を含む。固定領域71fは、保持部75に固定されている。変形領域71dは、変形する。変形領域71dは、中心71cと、周辺領域71pと、を含む。中心71cは、変形領域71dの中心である。周辺領域71pは、と、中心71cの周りに設けられる。膜部71の上記の一部71pa(第1センサ部51aと第1積層体51bとの間に設けられる部分)は、周辺領域71pに位置する。
周辺領域71pは、固定領域71fに近い。周辺領域71pは、中心71cから遠い。周辺領域71pと固定領域71fとの間の距離は、周辺領域71pと中心71cとの間の距離よりも短い。
固定領域71fに近い周辺領域71pにセンサ部50(第1センサ部51a及び第1積層体51bなど)が配置されることで、高い高感度が得られる。
実施形態においては、センサ部50に設けられる電極層の一部が、膜部71の固定領域71fと重なる。すなわち、圧力センサ310は、第1電極層51aeと第2電極層51afとを含む。第1電極層51aeの一部と第2電極層51afの一部との間に、第1磁性層11及び第2磁性層12が配置されている。一方、膜部71は、保持部75に固定された固定領域71fと、変形する変形領域71dと、を含む。
例えば、Z軸方向において、第1電極層51aeの一部が、固定領域71fと重なる。例えば、Z軸方向において、第2電極層51afの一部が、固定領域71fと重なる。すなわち、第1電極層51aeと第2電極層51afの少なくともいずれかの一部が、Z軸方向(第2方向)において保持部75と重なる。
固定領域71fから変形領域71dに向かう方向を第1方向とする。第1方向と交差する方向を第2方向とする。Z軸方向は、第2方向に対応する。第1方向は、例えば、X軸方向に対応しても良い。
このように、第1センサ部51aに設けられる電極層の一部が、Z軸方向(第2方向)において、膜部71の固定領域71fと重なる。
同様に、第1積層体51bに設けられる電極層の一部が、膜部71の固定領域71fと重なっても良い。すなわち、圧力センサ310は、第3電極層51beと第4電極層51bfと、を含む。第3電極層51beの一部と、第4電極層51bfの一部と、の間に、第3磁性層13及び第4磁性層14が配置される。膜部71は、保持部75に固定された固定領域71fと、変形する変形領域71dと、を含む。Z軸方向において、第3電極層51beの一部が、固定領域71fと重なる。Z軸方向において、第4電極層51bfの一部が、固定領域71fと重なる。すなわち、第3電極層51beと第4電極層51bfの少なくともいずれかの一部が、Z軸方向(第2方向)において保持部75と重なる。
この例では、第3電極層51be及び第4電極層51bfの少なくともいずれかの一部は、保持部75と膜部71(固定領域71f)との間に配置される。すなわち、保持部75の上に、第3電極層51be及び第4電極層51bfの少なくともいずれかの上記の一部が設けられ、その上に、膜部71の固定領域71fが設けられている。そして、固定領域71fの上に、第1電極層51ae及び第2電極層51fの少なくともいずれかの上記の一部が設けられている。膜部71の固定領域71fは、第1積層体51bの電極層を介して、保持部75に固定されている。
本実施形態においては、ダイアフラム(膜部71)の上及び下のそれぞれにスピン歪センサ素子(センサ部50)が配置される。スピン歪センサ素子における歪の最適範囲を使用するができる。これにより、高い感度が得られる。
図2(a)〜図2(c)は、第1の実施形態に係る圧力センサの動作を例示する模式的斜視図である。
これらの図は、センサ部50の異なる状態を例示している。外部から加えられた応力(検知すべき応力)により、膜部71が変形する膜部71の変形により、磁性層に応力が加わる。これらの図は、磁性層に加わる応力と、センサ部50の磁性層における磁化方向と、の関係を例示している。この例では。センサ部50として、第1センサ部51aが例示されている。
以下の例では、第2磁性層12が参照層であり、第1磁性層11が磁化自由(自由層)層である。
図2(a)は、応力(この例では引っ張り応力)が印加されていない状態を示す。このとき、この例では、第2磁性層12(参照層)の磁化12mの向きは、第1磁性層11(自由層)の磁化11mの向きと、同じである。
図2(b)は、応力(この例では引っ張り応力)が印加された状態を示している。この例では、X軸方向に沿って引っ張り応力が印加されている。例えば、膜部71の変形により、例えば、X軸方向に沿った引っ張り応力が印加される。引っ張り応力は、第2磁性層12及び第1磁性層11の磁化の向き(この例では、Y軸方向)に対して直交する方向に沿っている。このとき、引っ張り応力の方向に沿うように、第1磁性層11の磁化11mが回転する。回転は、逆磁歪効果に基づく。一方、第2磁性層12の磁化12mは、実質的に固定されている。第1磁性層11の磁化11mが回転することで、第2磁性層12の磁化12m(向き)と、第1磁性層11の磁化11m(向き)と、の間の度が変化する。
逆磁歪効果においては、強磁性体の磁歪定数の符号によって磁化の容易軸が変化する。大きな逆磁歪効果を示す多くの材料は、磁歪定数が正の符号を持つ。磁歪定数が正の符号である場合には、上述のように引っ張り応力が加わる方向が磁化容易軸となる。一方、磁歪定数が負の符号の場合には、引っ張り応力が印加された方向に対して垂直な方向が、磁化容易軸となる。このときは、応力印加により、第1磁性層11の磁化11mは、応力が印加された方向に対して垂直な方向に沿う。
例えば、第1磁性層11の磁歪定数が正である場合には、第1磁性層11の初期磁化方向(応力が印加されていないときの磁化方向)は、引っ張り応力が加わる方向とは異なる方向に設定される。
図2(c)は、磁歪定数が負である場合の状態を例示している。この場合には、第1磁性層11の初期磁化方向(応力が印加されていないときの磁化方向)は、引っ張り応力が加わる方向(この例ではX軸方向)に対して垂直な方向とは異なる方向に設定される。
圧力センサ310においては、第1磁性層11の磁化11mと、第2磁性層12の磁化12mと、の間の角度に応じて、第1磁性層11と第2磁性層12との間の電気抵抗が、変化する。この変化は、例えば、MR効果に基づく。
実施形態において、第1磁性層11が参照層(磁化固定層)であり、第2磁性層12が磁化自由層でも良い。第1磁性層11が磁化自由層であり、第2磁性層12も磁化自由層でも良い。
このように、実施形態においては、第1磁性層11と第2磁性層12との間の電気抵抗は、膜部71の変形に応じて変化する。すなわち、例えば、第1磁性層11の磁化11m(第1磁化)及び第2磁性層12の磁化12m(第2磁化)の少なくともいずれかが、膜部71の変形に応じて変化する。これにより、第1磁性層11と第2磁性層12との間の電気抵抗は、膜部71の変形に応じて変化する。第3磁性層13の磁化及び第4磁性層14の磁化の少なくともいずれかが、膜部71の変形に応じて変化する。これにより、第3磁性層1と第4磁性層14との間の電気抵抗は、膜部71の変形に応じて変化する。
上記の第1センサ部51aに関する説明は、第1積層体51bに適用できる。例えば、第3磁性層13は、第1磁性層11及び第2磁性層12の1つに対応する。第4磁性層14は、第1磁性層11及び第2磁性層12の別の1つに対応する。
例えば、第1積層体51bにより検知が行われる場合は、第1積層体51bの電気抵抗が検知される。すなわち、第3磁性層13と第4磁性層14との間の電気抵抗は、膜部71の変形に応じて変化する。
例えば、第2磁性層12が磁化固定層である場合、第2磁性層12は、Fe、Co及びNiの少なくともいずれかを含む。Fe、Co及びNiの2つ以上を含む合金が用いられても良い。第2磁性層12には、上記の材料に加えて、他の元素を(添加元素)さらに含んでも良い。第2磁性層12は、例えば、CoFe合金、CoFeB合金及びNiFe合金等の少なくともいずれかを含む。第2磁性層12の厚さは、例えば2ナノメートル(nm)以上6nm以下である。
第1中間層11Mには、金属または絶縁体が用いられる。第1中間層11Mは、例えば、Cu、Au及びAgの少なくともずれかを含む。第1中間層11Mとして金属が用いられる場合、第1中間層11Mの厚さは、例えば1nm以上7nm以下である。一方、第1中間層11Mは、例えば、マグネシウム酸化物(MgO等)、アルミニウム酸化物(Al等)、チタン酸化物(TiO等)、または、亜鉛酸化物(ZnO等)を含む。第1中間層11Mとして絶縁体を用いる場合、第1中間層11Mの厚さは、例えば1nm以上3nm以下である。
第1磁性層11が磁化自由層である場合、第1磁性層11は、例えば、Fe、Co及びNiの少なくともいずれを含む。第1磁性層11は、Fe、Co及びNiの少なくとも2つ以上を含む合金材を含んでも良い。第1磁性層11には、上記の材料に加えて、他の元素を(添加元素)さらに含んでも良い。
第1磁性層11は、例えば、磁歪(磁歪定数)が大きい材料が用いられる。具体的には、磁歪の絶対値が、10−5よりも大きい材料が用いられる。これにより、歪(応力)に対する磁化の変化の感度が高くできる。第1磁性層11は、正の磁歪を有する材料、または、負の磁歪を有する材料を含む。
第1磁性層11には、例えば、Fe、CoまたはNiの単元素金属が用いられる。または、第1磁性層11は、例えば、Fe、Co及びNiの少なくともいずれかを含む合金を含む。第1磁性層11は、例えば、Fe−Co−Si−B合金を含む。第1磁性層11は、例えば、Tb−M−Fe合金(Mは、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er)を含む。第1磁性層11は、例えば、Tb−M1−Fe−M2合金(M1は、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、M2は、Ti,Cr,Mn,Co,Cu,Nb,Mo,W,Ta)を含む。第1磁性層11は、例えば、Fe−M3−M4−B合金(M3は、Ti,Cr,Mn,Co,Cu,Nb,Mo,W,Ta、M4は、Ce,Pr,Nd,Sm,Tb,Dy,Er)を含む。第1磁性層11は、例えば、Niを含む。第1磁性層11は、例えば、Al−Feを含んでも良い。第1磁性層11は、例えば、フェライト(Fe、(FeCo))など)等を含んでも良い。上記のTb−M−Fe合金及びFe−M3−M4−B合金においては、磁歪定数λsが100ppmよりも大きい。第1磁性層11の厚さは、例えば2nm以上である。
第1磁性層11は、積層構造(複数の膜を含む構造)を有しても良い。例えば、第1磁性層11は、FeCo合金の層と、このFeCo合金の層と積層された層と、を含むことができる。積層された層は、例えば、Fe−Co−Si−B合金を含む。積層された層は、例えば、Tb−M−Fe合金(Mは、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er)を含む。積層された層は、例えば、Tb−M1−Fe−M2合金(M1は、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、M2は、Ti,Cr,Mn,Co,Cu,Nb,Mo,W,Ta)を含む。積層された層は、例えば、Fe−M3−M4−B合金(M3は、Ti,Cr,Mn,Co,Cu,Nb,Mo,W,Ta、M4は、Ce,Pr,Nd,Sm,Tb,Dy,Er)を含む。積層された層は、例えば、Niを含む。積層された層は、例えば、Al−Feを含む。積層された層は、例えば、フェライト(Fe、(FeCo))など)等を含んでも良い。上記のTb−M−Fe合金及びFe−M3−M4−B合金においては、磁歪定数λsが100ppmよりも大きい。
第1磁性層11の磁歪定数が大きいときに、高い歪感度GF(Gauge Factor)が得られる。さらに、GFの値は、磁歪定数に加えて、第1磁性層11の軟磁性に影響を受ける。歪感度GFは、GF=(dR/R)/Δεで表される。ここで、Δεは、歪である。Rは、抵抗である。ΔRは、Δεの歪を受けたときの抵抗の変化である。歪感度GFは、単位歪変化における抵抗変化量の大きさを表し、無次元量である。
例えば、アモルファス構造を有し、Feを含む合金(材料)は、大きなGFを有する。この材料においては、例えば、3,000以上のGFの値が得られる。
本願明細書において、アモルファス構造は、微結晶構造を含んでも良い。この微結晶構造においては、結晶粒の大きさは2nmよりも小さい。アモルファス構造は、結晶構造が認められない構造を含む。微結晶構造、または、結晶構造が認められない構造は、例えば、透過型電子顕微鏡像により観測できる。さらに、例えば、磁性層における微小ビームによる電子回折を用いても観測できる場合がある。例えば、電子回折パターンがスポットパターンとなるか、リング状パターンとなるかで判断できる。例えば、スポットパターンは、結晶構造に対応する。リング状パターンは、アモルファス構造に対応する。
例えば、センサ部50に含まれる磁性層(例えば、第1磁性層11または第3磁性層13など)が、BとFeとを含む合金を含むことで、磁性層は、アモルファスになりやすい。
実施形態において、電極層には、例えば、Ta、TaMo、Cu、CuAg、Ru、Au、NiFe、及び、FeSiの少なくともいずれかが用いられる。
実施形態において、保持部75には、例えば、Si、SiO及びAlOの少なくともいずれかが用いられる。膜部71には、例えば、Si、SiO、AlO及びSiNの少なくともいずれかが用いられる。膜部71の少なくとも一部は、保持部75の少なくとも一部に用いられる材料を含んでも良い。膜部71の一部が、保持部75と連続していても良い。
膜部71の厚さ(Z軸方向に沿った長さ)は、例えば、0.1マイクロメートル(μm)以上10μm以下である。保持部75の厚さは、例えば、200μm以上600μm以下である。膜部71の厚さは、保持部75の厚さの0.00001倍以上0.05倍以下である。
図3(a)〜図3(c)は、第1の実施形態に係る別の圧力センサを例示する模式的断面図である。
図3(a)に示すように、本実施形態に係る別の圧力センサ310aにおいては、膜部71の変形領域71dの下面は、第1積層体51bの下面よりも、上に位置する。膜部71の変形領域71dの下面は、第4電極層51bfの下面よりも、上に位置する。膜部71の変形領域71dの上面のZ軸方向の位置は、第1電極層51aeの上面のZ軸方向の位置と、実質的に一致する。
図3(b)に示すように、本実施形態に係る別の圧力センサ310bにおいては、膜部71の変形領域71dの上面は、第1センサ部51aの上面よりも、下に位置する。膜部71の変形領域71dの上面は、第2電極層51afの上面よりも、下に位置する。膜部71の変形領域71dの上面のZ軸方向の位置は、第3電極層51beの下面のZ軸方向の位置と、実質的に一致する。
図3(c)に示すように、本実施形態に係る別の圧力センサ310cにおいては、膜部71の変形領域71dの上面のZ軸方向の位置は、第1電極層51aeの上面のZ軸方向の位置と、実質的に一致する。膜部71の変形領域71dの下面のZ軸方向の位置は、第3電極層51beの下面のZ軸方向の位置と、実質的に一致する。
このように、膜部71の上面及び下面のZ軸方向における位置と、電極層のZ軸方向における位置と、の関係は種々の変形が可能である。膜部71の上面及び下面のZ軸方向における位置と、磁性のZ軸方向における位置と、の関係は種々の変形が可能である。
図4(a)〜図4(c)は、第1の実施形態に係る別の圧力センサを例示する模式図である。
図4(a)は、斜視図である。図4(b)は、図1(a)のB1−B2線断面図である。図4(c)は、圧力センサの一部を例示する模式的断面図である。
図4(a)に示すように、本実施形態に係る別の圧力センサ311においては、膜部71の上に複数のセンサ部50が設けられている。例えば、Y軸方向に沿って複数のセンサ部50(第1センサ部51a及び第2センサ部52aなど)が設けられている。複数のセンサ部50は、膜部71の外縁(膜部71と保持部75との間の境界)に沿って並んでいる。
図4(b)に示すように、第2積層体52bが設けられている。図4(a)においては、第2積層体52bが図示されていない。第1センサ部51a及び第1積層体51bについては、圧力センサ310に関して説明したのと同様である。以下、第2センサ部52a及び第2積層体52bについて説明する。
図4(b)に示すように、圧力センサ311は、第2センサ部52aと、第2積層体52bと、を含む。膜部71の一部71pb(一部71paとは別の一部)は、第2センサ部52aと第2積層体52bとの間に配置されている。
図4(c)に示すように、第2センサ部52aは、第5磁性層15と、第6磁性層16と、第3中間層13Mと、を含む。第3中間層13Mは、第5磁性層15と第6磁性層16との間に設けられる。第5磁性層15は、例えば、第1磁性層11に対応する。第6磁性層16は、例えば、第2磁性層12に対応する。第3中間層13Mは、例えば、第1中間層11Mに対応する。
第2積層体52bは、第7磁性層17と、第8磁性層18と、第4中間層14Mと、を含む。第4中間層14Mは、第7磁性層17と第8磁性層18との間に設けられる。第7磁性層17は、例えば第3磁性層13に対応する。第8磁性層18は、例えば、第4磁性層14に対応する。第4中間層14Mは、例えば、第2中間層12Mに対応する。
例えば、第5磁性層15の磁化及び第6磁性層16の磁化の少なくともいずれかが、膜部71の変形に応じて変化する。これにより、第5磁性層15と第6磁性層16との間の電気抵抗は、膜部71の変形に応じて変化する。第7磁性層17の磁化及び第8磁性層18の磁化の少なくともいずれかが、膜部71の変形に応じて変化する。これにより、第7磁性層17と第8磁性層18との間の電気抵抗は、膜部71の変形に応じて変化する。
複数のセンサ部50は、互いに直接に接続されても良い。複数のセンサ部50は、互いに並列に接続されても良い。
例えば、第2センサ部52aは、第1センサ部51aと電気的に直列に接続されても良い。第2積層体52bは、第1積層体51bと電気的に直列に接続されても良い。第1積層体51bは、第1センサ部51aと電気的に直列に接続されても良い。第2積層体52bは、第1積層体51bと電気的に直列に接続されても良い。複数のセンサ部50を設けることで、例えば、検出感度が向上する。ノイズを低減できる。
図5(a)〜図5(c)は、第1の実施形態に係る圧力センサを例示する模式図である。
これらの図は、複数のセンサ部50の接続の接続状態の例を示している。
図5(a)に表したように、本実施形態に係る圧力センサ311aにおいては、複数のセンサ部50は、電気的に直列に接続されている。
直列に接続されているセンサ部50の数をNとしたとき、得られる電気信号は、センサ部50の数が1である場合のN倍となる。その一方で、熱ノイズ及びショットキーノイズは、N1/2倍になる。すなわち、SN比(signal-noise ratio:SNR)は、N1/2倍になる。直列の接続されるセンサ部50の数Nを増やすことで、膜部71のサイズを大きくすることなく、SN比を改善することができる。
複数のセンサ部50のそれぞれの信号を加算しても良い。1つのセンサ部50に加えられるバイアス電圧は、例えば、50ミリボルト(mV)以上150mV以下である。N個のセンサ部50を直列に接続した場合は、バイアス電圧は、50mV×N以上150mV×N以下となる。例えば、直列に接続されているセンサ部50の数Nが25である場合には、バイアス電圧は、1V以上3.75V以下となる。
バイアス電圧の値が1V以上であると、センサ部50から得られる電気信号を処理する電気回路の設計が容易になり、実用的に好ましい。例えば、圧力が生じるときに同じ極性の電気信号が得られる複数のセンサ部50を設ける。これらの検知素子を直列に接続することで、上記のように、SN比が向上できる。
図5(b)に表したように、本実施形態に係る圧力センサ311bにおいては、複数のセンサ部50が、電気的に並列に接続されている。実施形態において、複数のセンサ部50の少なくとも一部は、電気的に並列に接続されても良い。
図5(c)に表したように、本実施形態に係る圧力センサ311cにおいては、複数のセンサ部50がホイートストンブリッジ回路を形成している。例えば、検知特性の温度補償を行うことができる。
(第2の実施形態)
図6(a)〜図6(c)は、第2の実施形態に係る圧力センサを例示する模式図である。
図6(a)は、斜視図である。図6(b)は、図6(a)のA1−A2線断面図である。図6(c)は、圧力センサの一部を例示する模式的断面図である。
図6(a)及び図6(b)に示すように、本実施形態に係る圧力センサ320は、第1センサ部51aと、第1層51Lと、膜部71と、保持部75と、を含む。図6(a)においては、第1層51Lが図示されていない。
図6(c)に示すように、この場合も、第1センサ部51aは、第1磁性層11と、第2磁性層12と、第1中間層11Mと、を含む。第1中間層11Mは、第1磁性層11と第2磁性層12との間に設けられる。
この例においても、膜部71は、変形可能である。膜部71の一部71paは、第1センサ部51aと第1層51Lとの間に配置されている。保持部75は、膜部71の一部(例えば一部71pa)を保持する。
第1層51Lは、膜部71の一部71paに設けられており、膜部71の変形領域71dの他の部分には設けられていない。すなわち、膜部71の一部71paから第1センサ部51aに向かう方向(Z軸方向)において、膜部71の別の一部(膜部71の変形領域71dの一部)は、第1層51Lと重ならない。Z軸方向において、膜部71の一部71paは、第1層51Lと重なる。
第1層51Lの材料は、膜部71の材料とは異なる。本実施形態においては、第1層51Lは、膜部71に生じる応力を調整する。第1層51Lを設けることで、膜部71に残る応力を小さくすることができる。第1層51Lは、例えば、圧力調整層である。
例えば、第1層51Lの物性値は、膜部71の物性値とは異なる。例えば、第1層51Lの残留応力は、膜部71の残留応力とは異なる。
第1層51Lには、例えば、SiN、SiO及びAlOの少なくともいずれかが用いられる。第1層51Lは、例えば、電極層(例えば、第1電極層51ae及び第2電極層51afなど)に含まれる材料を含んでも良い。膜部71には、SiN、SiO及びAlOの少なくともいずれかが用いられる。膜部71は、例えば、電極層(例えば、第1電極層51ae及び第2電極層51afなど)に含まれる材料を含んでも良い。
例えばプラズマ励起CVD法によるSiN膜において、周波数が異なるRF電力を印加することで、応力制御が可能である。例えば、SiHガスとNHガスとを用いて、5MHzよりも高い周波のRF電力を印加して作製されたSiNx膜においては、膜中のSi−H結合が多く、引張応力となる。例えば、SiHガスとNHガスとを用いて、5MHz以下の低い周波数のRF電力を印加して作製されたSiN膜においては、膜中のN−H結合が多く、圧縮応力となる。
例えば、第1層51Lに含まれるSi−H結合の濃度は、膜部71に含まれるSi−H結合の濃度とは異なる。例えば、第1層51Lに含まれるN−H結合の濃度は、膜部71に含まれるN−H結合の濃度とは異なる。
第1層51Lは、電極層として用いられる材料が用いられても良い。例えば、圧力センサ320は、第1電極層51aeと第2電極層51afとをさらに含む。第1電極層51aeの少なくとも一部と、第2電極層51aの少なくとも一部と、の間に、第1磁性層11の少なくとも一部及び第2磁性層12の少なくとも一部が配置される。第1層51Lの少なくとも一部は、第1電極層51ae及び第2電極層51afの少なくともいずれかが含む材料と同じ材料を含む。
例えば、膜部71の上側の一部に第1センサ部51aが設けられ、これに伴い電極層が設けられる。この場合において、膜部71の下側の一部に、電極層と類似の材料の層(第1層51L)を設けることで、膜部71に残る応力を小さくすることができる。
この例では、膜部71の下側に第1層51Lが設けられている。すなわち、第1センサ部51aのZ軸方向(膜部71の上記の一部71paから第1センサ部51aに向かう方向)に沿う位置(第1センサ位置)と、保持部75のZ軸方向に沿う位置(保持部位置)と、の間に、膜部71の上記の一部71paのZ軸方向に沿った位置(膜部位置)が配置される。この膜部位置と、この保持位置との間に、前記第1層のZ軸方向に沿った位置(第1位置)が配置されている。
すなわち、保持部75の上に、第1層51Lが設けられる。第1層51Lの上に、膜部71の一部(固定領域71f)が設けられる。膜部71の別の一部(変形領域71d)は、固定領域71fと繋がっている。変形領域71dの一部71paの上に、第1センサ部51aが設けられている。第1層51Lの一部と第1センサ部51aとの間に、膜部71の一部71paが設けられている。膜部71の固定領域71fの上に、第1電極層51ae、第1絶縁層51ai及び第2電極層51afが設けられている。
例えば、第1層51Lとして、これらの電極層と同様の材料を用いる。膜部71に残る応力が小さくできる。
この例においても、センサ部50において磁性層が用いられる。このため、膜部71の上にセンサ部50を設け、下に第1層51Lを設けることで、より高感度となる。膜部71の表裏で素子に印加される歪の符号(極性)が逆になるため、膜部71の上下の素子から差動電圧を取得することができる。
図7(a)〜図7(c)は、第2の実施形態に係る別の圧力センサを例示する模式的断面図である。
図7(a)に示すように、本実施形態に係る別の圧力センサ320aにおいては、膜部71の変形領域71dの上面のZ軸方向の位置は、第1電極層51aeの上面のZ軸方向の位置と、実質的に一致する。膜部71の変形領域71dの下面は、第1層51Lの下面よりも、上に位置する。膜部71の変形領域71dの上面のZ軸方向の位置は、第1層51Lの上面のZ軸方向の位置と、実質的に一致する。
図7(b)に示すように、本実施形態に係る別の圧力センサ320bにおいては、膜部71の変形領域71dの下面のZ軸方向の位置は、第1層51Lの下面のZ軸方向の位置と、実質的に一致する。膜部71の変形領域71dの上面は、第2電極層51afの上面よりも、下に位置する。膜部71の変形領域71dの上面のZ軸方向の位置は、第2電極層51afの下面のZ軸方向の位置と、実質的に一致する。
図7(c)に示すように、本実施形態に係る別の圧力センサ320cにおいては、膜部71の変形領域71dの上面のZ軸方向の位置は、第1電極層51aeの上面のZ軸方向の位置と、実質的に一致する。膜部71の変形領域71dの下面のZ軸方向の位置は、第1層51Lの下面のZ軸方向の位置と、実質的に一致する。
このように、膜部71の上面及び下面のZ軸方向における位置と、電極層のZ軸方向における位置と、の関係は種々の変形が可能である。膜部71の上面及び下面のZ軸方向における位置と、第1層51LのZ軸方向における位置と、の関係は種々の変形が可能である。
図8(a)〜図8(c)は、第2の実施形態に係る別の圧力センサを例示する模式図である。
図8(a)は、斜視図である。図8(b)は、図8(a)のA1−A2線断面図である。図8(c)は、圧力センサの一部を例示する模式的断面図である。
図8(a)及び図8(b)に示すように、本実施形態に係る圧力センサ321も、第1センサ部51aと、第1層51Lと、膜部71と、保持部75と、を含む。図8(c)に示すように、この場合も、第1センサ部51aは、第1磁性層11と、第2磁性層12と、第1中間層11Mと、を含む。第1中間層11Mは、第1磁性層11と第2磁性層12との間に設けられる。
図8(b)に示すように、この例では、第1層51Lは、第1センサ部51aの上に設けられている。すなわち、第1層51LのZ軸方向(膜部71の上記の一部71paから第1センサ部51aに向かう方向)に沿う位置(第1層位置)と、保持部75のZ軸方向に沿う位置(保持部位置)と、の間に、膜部71の上記の一部71paのZ軸方向に沿った位置(膜部位置)が配置される。第1層位置と膜部位置との間に、第1センサ部51aのZ軸方向に沿う位置(第1センサ位置)が配置される。
すなわち、保持部75の上に、膜部71の一部(固定領域71f)が設けられる。膜部71の別の一部(変形領域71d)は、固定領域71fと繋がっている。変形領域71dの一部71paの上に、第1センサ部51aが設けられている。固定領域71fの上に、第1電極層51ae、第1絶縁層51ai及び第2電極層51afが設けられている。第1電極層51aeの上、及び、第1センサ部51aの上に、第1層51Lが設けられている。
この場合、第1層51Lは、膜部71に含まれる材料と同じ材料を含んでも良い。例えば、電極層の下に膜部71が設けられ、電極層の上に第1層51Lが設けられる。膜部71と第1層51Lとにより、応力の非対称性が抑制される。このような第1層51Lを用いることで、膜部71に残る応力を小さくすることができる。
この例においても、センサ部50において磁性層が用いられる。このため、膜部71の上にセンサ部50を設け、その上に第1層51Lを設けることで、高感度となる。膜部71の表裏で素子に印加される歪の符号(極性)が逆になるため、膜部71の上下の素子から差動電圧を取得することができる。
例えば、膜部71は、絶縁性である。第1層51Lは、絶縁性である。第1層51Lには、例えば、SiN、SiO及びAlOの少なくともいずれかが用いられる。膜部71には、SiN、SiO及びAlOの少なくともいずれかが用いられる。
第2の実施形態においては、ダイアフラム(膜部71)の上または下に、第1層51Lが設けられる。第1層51Lは、応力調整層として機能する。スピン歪センサ素子における歪の最適範囲を使用するができる。これにより、高い感度が得られる。
図9(a)〜図12(d)は、実施形態に係る別の圧力センサを例示する断面図である。
図9(a)〜図10(d)に示す圧力センサ310e〜310lにおいては、第1積層体51bは、第1センサ部51aの少なくとも一部とZ方向において重ならない。これ以外は、例えば、圧力センサ310、310a〜310cと同様である。圧力センサ310e〜310hにおいては、第1センサ部51aと中心71cとの間のX軸方向に沿った距離は、第1積層体51bと中心71cとの間のX軸方向に沿った距離よりも長い。圧力センサ310i〜310lにおいては、第1センサ部51aと中心71cとの間のX軸方向に沿った距離は、第1積層体51bと中心71cとの間のX軸方向に沿った距離よりも短い。
図11(a)〜図13(d)に示す圧力センサ310m〜310xにおいては、膜部71の少なくとも一部は、保持部75(支持部)と接している。
図14(a)〜図16(b)は、実施形態に係る別の圧力センサを例示する断面図である。
図14(a)〜図14(d)に示すように圧力センサ320e〜320hにおいては、第1センサ部51aと中心71cとの間のX軸方向とに沿った距離は、第1層51Lと中心71cとの間のX軸方向に沿った距離よりも長い。図15(a)〜図15(d)に示すように、圧力センサ320i〜320lにおいては、第1センサ部51aと中心71cとの間のX軸方向に沿った距離は、第1層51Lと中心71cとの間のX軸方向に沿った距離よりも短い。これ以外は、例えば、圧力センサ320、320a〜320cと同様である。
図16(a)及び図16(b)に示すように、圧力センサ321a及び321bにおいては、第1層51Lは、第1センサ部51aの上に設けられている。これらの圧力センサにおいて、第1センサ部51aと中心71cとの間のX軸方向に沿った距離は、第1層51Lと中心71cとの間のX軸方向に沿った距離とは異なる。これ以外は、例えば、圧力センサ321と同様である。
図17(a)〜図20(c)は、実施形態に係る別の圧力センサを例示する断面図である。
図17(a)〜図20(c)に示すように、圧力センサ323m〜323xにおいては、膜部71の少なくとも一部は保持部75(支持部)と接している。圧力センサ323m〜323xにおいては、第1層51Lは、周辺領域71pの膜部71の下側に設けられている。圧力センサ324、324a及び324bにおいては、第1層51Lは、第1センサ部51aよりも上側に設けられている。
(第3の実施形態)
本実施形態は、電子機器に係る。電子機器は、例えば、第1及び第2の実施形態に係る圧力センサ(センサ)及びその変形の圧力センサ(センサ)を含む。電子機器は、例えば、情報端末を含む。情報端末は、ICレコーダなどを含む。電子機器は、マイクロフォン、血圧センサ、タッチパネルなどを含む。
図21は、第3の実施形態に係る電子機器を例示する模式図である。
図21に示すように、本実施形態に係る電子機器750は、例えば、情報端末710である。情報端末710に例えば、マイクロフォン610が設けられる。
マイクロフォン610は、例えば、圧力センサ310を含む。膜部70dは、例えば、情報端末710の表示部620が設けられた面に対して実質的に平行である。膜部70dの配置は、任意である。
図22(a)及び図22(b)は、第3の実施形態に係る電子機器を例示する模式的断面図である。
図22(a)及び図22(b)に示すように、電子機器750(例えば、マイクロフォン370(音響マイクロフォン))は、筐体360と、カバー362と、圧力センサ310と、を含む。筐体360は、例えば、基板361(例えばプリント基板)と、カバー362と、を含む。基板361は、例えばアンプなどの回路を含む。筐体360(基板361及びカバー362の少なくともいずれか)には、アコースティックホール325が設けられる。音329は、アコースティックホール325を通って、カバー362の内部に進入する。マイクロフォン370は、音圧に対して感応する。例えば、圧力センサ310を基板361の上に搭載し、電気信号線を設ける。圧力センサ310を覆うように、基板361の上にカバー362が設けられる。このように、センサ310の周りに筐体360が設けられる。例えば、第1センサ部51a及び膜部71は、基板361とカバー362との間に配置される。例えば、センサ310は、基板361とカバー362との間に配置される。
図23(a)及び図23(b)は、第3の実施形態に係る別の電子機器を例示する模式図である。
これらの図の例では、電子機器750が血圧センサ330である。図23(a)は、ヒトの動脈血管の上の皮膚を例示する模式的平面図である。図23(b)は、図23(a)のH1−H2線断面図である。
血圧センサ330においては、圧力センサとして圧力センサ310が用いられている。圧力センサ310を動脈血管331の上の皮膚333に押し当てる。これにより、血圧センサ330は、連続的に血圧測定を行うことができる。
図24は、第3の実施形態に係る別の電子機器を例示する模式図である。
この図の例では、電子機器750は、タッチパネル340である。タッチパネル340において、圧力センサ310が、ディスプレイの内部及びディスプレイの外部の少なくともいずれかに搭載される。
例えば、タッチパネル340は、複数の第1配線346と、複数の第2配線347と、複数の圧力センサ310と、制御部341と、を含む。
この例では、複数の第1配線346は、Y軸方向に沿って並ぶ。複数の第1配線346のそれぞれは、X軸方向に沿って延びる。複数の第2配線347は、X軸方向に沿って並ぶ。複数の第2配線347のそれぞれは、Y軸方向に沿って延びる。
複数の圧力センサ310のそれぞれは、複数の第1配線346と複数の第2配線347とのそれぞれの交差部に設けられる。圧力センサ310の1つは、検知のための検知要素Esの1つとなる。ここで、交差部は、第1配線346と第2配線347とが交差する位置及びその周辺の領域を含む。
複数の圧力センサ310のそれぞれの一端E1は、複数の第1配線346のそれぞれと接続される。複数の圧力センサ310のそれぞれの他端E2は、複数の第2配線347のそれぞれと接続される。
制御部341は、複数の第1配線346と複数の第2配線347とに接続される。例えば、制御部341は、複数の第1配線346に接続された第1配線用回路346dと、複数の第2配線347に接続された第2配線用回路347dと、第1配線用回路346dと第2配線用回路347dとに接続された制御回路345と、を含む。
第3の実施形態によれば、感度を向上できるセンサを用いた電子機器が提供できる。
実施形態は、例えば、以下の構成を含む。
(構成1)
第1磁性層と、第2磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1中間層と、を含む第1センサ部と、
第3磁性層と、第4磁性層と、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられた第2中間層と、を含む第1積層体と、
変形可能な膜部であって、前記膜部の一部は、前記第1センサ部と前記第1積層体との間に配置された、前記膜部と、
を備えたセンサ。
(構成2)
前記第1磁性層と前記第2磁性層との間の電気抵抗は、前記膜部の前記変形に応じて変化する、構成1記載のセンサ。
(構成3)
前記第3磁性層と前記第4磁性層との間の電気抵抗は、前記膜部の前記変形に応じて変化する、構成1または2に記載のセンサ。
(構成4)
前記膜部を支持する支持部をさらに備えた構成1〜3のいずれか1つに記載のセンサ。
(構成5)
支持部と、
第1電極層と、
第2電極層と、
をさらに備え、
前記第1電極層の一部と、前記第2電極層の一部と、の間に前記第1磁性層及び前記第2磁性層が配置され、
前記膜部は、前記支持部に固定された固定領域と、変形する変形領域と、を含み、
前記固定領域から前記変形領域に向かう第1方向と交差する第2方向において、前記第1電極層と前記第2電極層の少なくともいずれかの一部は、前記固定領域と重なる、構成1〜3のいずれか1つに記載のセンサ。
(構成6)
前記変形領域は、前記変形領域の中心と、前記中心の周りに設けられた周辺領域と、を含み、
前記膜部の前記一部は、前記周辺領域に位置し、
前記周辺領域と前記固定領域との間の距離は、前記周辺領域と前記中心との間の距離よりも短い、構成5記載のセンサ。
(構成7)
支持部と、
第3電極層と、
第4電極層と、
をさらに含み、
前記第3電極層の一部と、前記第4電極層の一部と、の間に前記第3磁性層及び前記第4磁性層が配置され、
前記膜部は、前記支持部に固定された固定領域と、変形する変形領域と、を含み、
前記固定領域から前記変形領域に向かう第1方向と交差する第2方向において、前記第3電極層と前記第4電極層の少なくともいずれかの一部が、前記固定領域と重なる、構成1〜3のいずれか1つに記載のセンサ。
(構成8)
前記変形領域は、前記変形領域の中心と、前記中心の周りに設けられた周辺領域と、を含み、
前記膜部の前記一部は、前記周辺領域に位置し、
前記周辺領域と前記固定領域との間の距離は、前記周辺領域と前記中心との間の距離よりも短い、構成7記載のセンサ。
(構成9)
前記第3電極層と前記第4電極層の前記少なくともいずれかの前記一部は、前記支持部と前記固定領域との間に配置される、構成7または8に記載のセンサ。
(構成10)
前記第1磁性層の第1磁化及び前記第2磁性層の第2磁化の少なくともいずれかは、前記膜部の前記変形に応じて変化する、構成1〜9のいずれか1つに記載のセンサ。
(構成11)
第5磁性層と、第6磁性層と、前記第5磁性層と前記第6磁性層との間に設けられた第3中間層と、を含む第2センサ部と、
第7磁性層と、第8磁性層と、前記第7磁性層と前記第8磁性層との間に設けられた第4中間層と、を含む第2積層体と、
をさらに備え、
前記膜部の別の一部は、前記第2センサ部と前記第2積層体との間に配置された、構成1〜10のいずれか1つに記載のセンサ。
(構成12)
前記第2センサ部は、前記第1センサ部と電気的に直列に接続される、構成11記載のセンサ。
(構成13)
第1磁性層と、第2磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1中間層と、を含む第1センサ部と、
第1層と、
変形可能な膜部であって、前記膜部の一部は、前記第1センサ部と前記第1層との間に配置された、前記膜部と、
を備え、
前記第1層の材料は、前記膜部の材料とは異なる、センサ。
(構成14)
前記膜部の前記一部から前記第1センサ部に向かう方向において、前記膜部の別の一部は、前記第1層と重ならない、構成13記載のセンサ。
(構成15)
前記第1層の残留応力は、前記膜部の残留応力とは異なる、構成13または14に記載のセンサ。
(構成16)
前記膜部を支持する支持部をさらに備えた構成13〜15のいずれか1つに記載のセンサ。
(構成17)
前記第1センサ部の、前記一部から前記第1センサ部に向かう方向に沿う第1センサ位置と、前記支持部の前記方向に沿う支持部位置と、の間に、前記一部の前記方向に沿った膜部位置が配置され、
前記膜部位置と、前記支持位置との間に、前記第1層の前記方向に沿った第1位置が配置された、構成16記載のセンサ。
(構成18)
第1電極層と、
第2電極層と、
をさらに備え、
前記第1電極層の少なくとも一部と、前記第2電極層の少なくとも一部と、の間に、前記第1磁性層の少なくとも一部及び前記第2磁性層の少なくとも一部が配置され、
前記第1層の少なくとも一部は、前記第1電極層及び前記第2電極層の少なくともいずれかが含む材料と同じ材料を含む、構成17記載のセンサ。
(構成19)
前記膜部を支持する支持部をさらに備え、
第1層の、前記一部から前記第1センサ部に向かう方向に沿う第1層位置と、前記支持部の前記方向に沿う支持部位置と、の間に、前記一部の前記方向に沿った膜部位置が配置され、
前記第1層位置と前記膜部位置との間に、前記第1センサ部の前記方向に沿う第1センサ位置が配置された、構成16記載のセンサ。
(構成20)
前記第1層は、絶縁性である、構成19記載のセンサ。
(構成21)
前記第1磁性層は、Fe、Co及びNiからなる群より選択された1つ以上を含み、
前記第2磁性層は、Fe、Co及びNiからなる群より選択された1つ以上を含み、
前記第1中間層は、Cu、Au、Ag、マグネシウム酸化物、アルミニウム酸化物、チタン酸化物及び亜鉛酸化物からなる群より選択された1つ以上を含む、構成1〜20のいずれか1つに記載のセンサ。
(構成22)
基板と、
カバーと、
をさらに備え、
前記第1センサ部及び前記膜部は、前記基板と前記カバーとの間に配置された構成1〜21のいずれか1つに記載のセンサ。
(構成23)
構成1〜21に記載の前記センサの周りに設けられた筐体をさらに備えた、電子機器。
実施形態によれば、感度を向上できるセンサ及び電子機器が提供される。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、センサに含まれるセンサ部、積層体、電極、膜部及び保持部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述したセンサ及び電子機器を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全てのセンサ及び電子機器も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11〜18…第1〜第8磁性層、 11M〜14M…第1〜第4中間層、 11m、12m…磁化、 50…センサ部、 51L…第1層、51Ls…第3端部、 51a…第1センサ部、 51as…第1端部、 51ae…第1電極層、 51af…第2電極層、 51ai…第1絶縁層、 51b…第1積層体、 51bs…第2端部、 51be…第3電極層、 51bf…第4電極層、 51bi…第2絶縁層、 52a…第2センサ部、 52b…第2積層体、 71…膜部、 71c…中心、 71d…変形領域、 71f…固定領域、 71p…周辺領域、 71pa、71pb…一部、 75…保持部(支持部)、 310、310a〜310x、311、311a〜311c、320、320a〜320l、321、321a、321b、323m〜、323x、324、324a、324b…圧力センサ(センサ)、 325…アコースティックホール、 329…音、 330…血圧センサ、 331…動脈血管、 333…皮膚、 340…タッチパネル、 341…制御部、 345…制御回路、 346…配線、 346d…配線用回路、 347…配線、 347d…配線用回路、 360…筐体、 361…基板、 362…カバー、 370…マイクロフォン、 610…マイクロフォン、 620…表示部、 710…情報端末、 750…電子機器、 E1…一端、 E2…他端、 Es…検知要素

Claims (11)

  1. 第1磁性層と、第2磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1中間層と、を含む第1センサ部と、
    第3磁性層と、第4磁性層と、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられた第2中間層と、を含む第1積層体と、
    Si、SiO、AlO及びSiNの少なくともいずれかを含み変形可能な膜部であって、前記膜部の一部は、前記第1センサ部と前記第1積層体との間に配置された、前記膜部と、
    を備えたセンサ。
  2. 前記第1磁性層と前記第2磁性層との間の電気抵抗は、前記膜部の前記変形に応じて変化し、
    前記第3磁性層と前記第4磁性層との間の電気抵抗は、前記膜部の前記変形に応じて変化する、請求項1記載のセンサ。
  3. 前記膜部を支持する支持部をさらに備えた請求項1または2に記載のセンサ。
  4. 支持部と、
    第1電極層と、
    第2電極層と、
    をさらに備え、
    前記第1電極層の一部と、前記第2電極層の一部と、の間に前記第1磁性層及び前記第2磁性層が配置され、
    前記膜部は、前記支持部に固定された固定領域と、変形する変形領域と、を含み、
    前記固定領域から前記変形領域に向かう第1方向と交差する第2方向において、前記第1電極層と前記第2電極層の少なくともいずれかの一部は、前記固定領域と重なる、請求項1または2に記載のセンサ。
  5. 前記変形領域は、前記変形領域の中心と、前記中心の周りに設けられた周辺領域と、を含み、
    前記膜部の前記一部は、前記周辺領域に位置し、
    前記周辺領域と前記固定領域との間の距離は、前記周辺領域と前記中心との間の距離よりも短い、請求項4記載のセンサ。
  6. 前記膜部は、前記支持部に固定された固定領域と、変形する変形領域と、を含み、
    前記膜部の前記一部は、前記変形領域に含まれる、請求項3記載のセンサ。
  7. 第5磁性層と、第6磁性層と、前記第5磁性層と前記第6磁性層との間に設けられた第3中間層と、を含む第2センサ部と、
    第7磁性層と、第8磁性層と、前記第7磁性層と前記第8磁性層との間に設けられた第4中間層と、を含む第2積層体と、
    をさらに備え、
    前記膜部の別の一部は、前記第2センサ部と前記第2積層体との間に配置された、請求項1〜6のいずれか1つに記載のセンサ。
  8. 第1磁性層と、第2磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1中間層と、を含む第1センサ部と、
    第1層と、
    SiN、SiO及びAlOの少なくともいずれかを含み変形可能な膜部であって、前記膜部の一部は、前記第1センサ部と前記第1層との間に配置された、前記膜部と、
    を備え、
    前記第1層の材料は、前記膜部の材料とは異なる、センサ。
  9. 前記第1層は、SiN、SiO及びAlOの少なくともいずれかを含み、
    前記膜部は、前記膜部を支持する支持部に固定された固定領域と、変形する変形領域と、を含み、
    前記膜部の前記一部は、前記変形領域に含まれる、請求項8記載のセンサ。
  10. 基板と、
    カバーと、
    をさらに備え、
    前記第1センサ部及び前記膜部は、前記基板と前記カバーとの間に配置された請求項1〜9のいずれか1つに記載のセンサ。
  11. 請求項1〜9に記載の前記センサの周りに設けられた筐体をさらに備えた、電子機器。
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