JP6567842B2 - 酒気帯び検知装置及びルームミラー装置 - Google Patents

酒気帯び検知装置及びルームミラー装置 Download PDF

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Description

本発明は、酒気帯びを検知する酒気帯び検知装置及びこれを備えるルームミラー装置に関し、特には、瞳孔の対光反射を利用した酒気帯び検知装置及びこれを備えるルームミラー装置に関する。
近年、自動車業界では、衝突回避機能、衝突軽減機能及び自動駐車機能等、自動車の安全運転を支援する安全運転支援機能の開発競争が盛んに行われている。しかし、これら機能は、あくまで自動車の安全運転を支援するための補助的な機能であり、根本的なヒューマンエラーの防止には至っていない。
一方、ヒューマンエラーに起因する自動車事故、特に、ドライバの飲酒運転に起因する自動車事故は、年々、増加傾向にある。そのため、飲酒運転に起因する自動車事故を未然に防止するためにも、運転前のドライバの飲酒の有無を検査することは重要となる。
ここで、従来の一般的な飲酒検知方法として、ドライバの呼気を採取し、呼気中のアルコール濃度を測定することで飲酒の有無を判断するアルコール成分検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−245800号公報
しかしながら、特許文献1に記載のアルコール成分検出装置は、ドライバの呼気を採取する作業が必要であり、飲酒の有無の判断に時間が掛かるという問題がある。特に、運転前にドライバにこのような作業を行わせることは、ドライバにとって大変煩雑であり、ドライバがアルコール成分検出装置を用いて飲酒検知を行うことなく運転を開始してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、簡単に運転席に座った人物の酒気帯びを検知可能な酒気帯び検知装置及びこれを備えるルームミラー装置を提供することを目的とする。
本発明は、酒気帯び検知装置において、運転席に座った人物の目を撮影する目撮影手段と、前記運転席に座った人物の目に向けて閃光を発する閃光発射手段と、前記目撮影手段により撮影された人物の目の映像から瞳孔を検出し、前記閃光発射手段により閃光が発せられた瞳孔の対光反射時間に基づいて、前記運転席に座った人物の酒気帯びを判断する酒気帯び判断手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、ルームミラー装置において、上述した酒気帯び検知装置と、車両の後方を映すルームミラー本体と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、簡単に運転席に座った人物の酒気帯びを検知可能な酒気帯び検知装置及びこれを備えるルームミラー装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るルームミラー装置の模式図である。 本実施形態に係るルームミラー装置の機能ブロック図である。 撮影した目の映像から瞳孔を検出する方法を説明する説明図である。 対光反射における瞳孔の変化を示す図である。 本実施形態に係るルームミラー装置の使用状態を模式的に示す図である。 本実施形態に係るルームミラー装置による酒気帯び検知を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る酒気帯び検知装置について、図面を参照しながら説明する。以下の実施形態においては、酒気帯び検知装置の一例として、酒気帯び検知機能付きのルームミラー(以下、「ルームミラー装置」という)1を用いて説明する。
まず、本実施形態に係るルームミラー装置1の概略構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係るルームミラー装置1の模式図である。図2は、本実施形態に係るルームミラー装置1の機能ブロック図である。
図1に示すように、ルームミラー装置1は、車内から車両後方の車外を映すルームミラー本体10と、運転席に座った人物(以下、運転席に座った人物のことを「ドライバ」という)の酒気帯び状態を検知可能な酒気帯び検知モジュール20と、を備えている。
ルームミラー本体10は、略矩形状のミラー筐体11と、ミラー筐体11の正面に取り付けられた略矩形状のミラー12と、を備えている。なお、ミラー筐体11の正面とは、運転席に座ったドライバと対向する面、即ち、車両の後方を向いた面をいう。
ミラー筐体11は、取付け具13を介して車両のフロントガラス14に取り付けられており、取付け具13は、ミラー筐体11に取り付けられたミラー12の向きを調整可能にミラー筐体11を支持している。つまり、ルームミラー本体10は、ドライバがミラー12を見ながら取付け具13を介してミラー筐体11を動かすことで、ミラー12に映る車両後方の見やすい位置にミラー筐体11を調整可能に構成されている。
酒気帯び検知モジュール20は、モジュール本体21と、モジュール本体21を作動させる作動スイッチ22と、モジュール本体21と車両とを接続する接続部23と、モジュール本体21を制御する制御部(酒気帯び判断手段)24と、を備えている。
モジュール本体21は、ミラー筐体11の正面における運転席側の下方に配設されており、ドライバから見ると、ルームミラー本体10の右下に位置している。モジュール本体21をルームミラー本体10の右下に位置させることで、車両後方をミラー12に映す場合においても、モジュール本体21が干渉して車両後方が見えにくくなることを低減させることができる。
なお、モジュール本体21は、ルームミラー本体10のミラー12をマジックミラーにして、ミラー12の裏側(ミラー筐体11とミラー12との間)に配設する構成にしてもよい。ミラー12をマジックミラーにしてモジュール本体21をミラー12の裏側に配設することで、モジュール本体21がミラー12による後方視認に干渉することが防止される。この場合、モジュール本体21は、ミラー12の略中央部の裏側に配置するとよい。ミラー12の略中央部の裏側に配置することで、ドライバがミラー12の向きを調整(以下、単に「ミラー調整」という)する際に、ドライバが間接的にモジュール本体21を見ることになり、ドライバの瞳孔の検出が容易となる。
モジュール本体21は、ドライバの目を撮影する目撮影部(目撮影手段、人物特定手段)25と、ドライバに向けて閃光を発するフラッシュ光源(閃光発射手段)26と、ドライバの顔を撮影する顔撮影部(人物特定手段)27と、所定の警告音を出力するスピーカ28と、を備えている。
目撮影部25は、ドライバの目に向けて近赤外線を放射する複数の近赤外線LED(赤外線光源)25aと、近赤外線が放射されたドライバの目(瞳孔や虹彩等)を撮影する近赤外線カメラ(赤外線カメラ)25bと、を備えている。複数の近赤外線LED25aは、近赤外線カメラ25bの周囲を囲むように配置されている。本実施形態においては、近赤外線カメラ25bを中央に配置し、その周りを囲むように複数の近赤外線LED25aが配設されている。目撮影部25は、近赤外線カメラ25bを囲むように複数の近赤外線LED25aを配置することで、周囲の明るさに影響されることなく、近赤外線カメラ25bでドライバの目を撮影することができる。
フラッシュ光源26は、目撮影部25に隣接配置されている。顔撮影部27は、目撮影部25及びフラッシュ光源26の下方に隣接配置されている。スピーカ28は、顔撮影部27に隣接配置されている。このように、モジュール本体21は、目撮影部25、フラッシュ光源26、顔撮影部27及びスピーカ28が隣接配置されており、全体として小型化されている。
作動スイッチ22は、ミラー筐体11に取り付けられており、ミラー調整の際にドライバによって容易に押下可能となるように、ミラー筐体11の左側の上面から、上方に突出するように配設されている。また、作動スイッチ22は、ドライバにより押下されると、作動信号を制御部24に出力する。
接続部23は、車両に接続可能に構成されており、車両に接続することで、モジュール本体21に電力を供給したり、制御部24に車両情報(例えば、エンジンのオン、オフ)を提供したりすることができるようになっている。また、接続部23を車両に接続することで、制御部24による車両のエンジン始動の制限を実行することができるようになっている。
図2に示すように、制御部24は、セットアップ処理部24aと、瞳孔パラメータ検出部24bと、アイリス認証判定処理部24cと、正常瞳孔パラメータ保持部24dと、差分判定部24eと、エンジン停止判定部24fと、ドライバ判定部24gと、を備えている。
セットアップ処理部24aは、作動スイッチ22が押下されることで作動スイッチ22から出力される作動信号を入力すると、瞳孔パラメータ検出部24b及びアイリス認証判定処理部24cに所定の信号を出力する。具体的には、セットアップ処理部24aは、瞳孔パラメータ検出部24bに対光反射時間測定信号を出力し、アイリス認証判定処理部24cにアイリス認証信号を出力する。
瞳孔パラメータ検出部24bは、セットアップ処理部24aが出力した対光反射時間測定信号を入力すると、ドライバの瞳孔の対光反射時間(瞳孔パラメータ)を計測する。具体的には、モジュール本体21の目撮影部25にドライバの目を撮影させ、ドライバの瞳孔を検出させる。なお、瞳孔の検出については、後に詳しく説明する。瞳孔が検出されると、瞳孔を撮影した状態で、フラッシュ光源26にドライバの目に向けて閃光を発射させ、瞳孔の対光反射時間を計測する。瞳孔の対光反射時間を計測すると、瞳孔パラメータ検出部24bは、計測した瞳孔の対光反射時間を差分判定部24eに出力する。
アイリス認証判定処理部24cは、セットアップ処理部24aが出力したアイリス認証信号を入力すると、モジュール本体21の目撮影部25にドライバの目を撮影させ、ドライバの眼球に現れる虹彩のパターンを識別し、ドライバを特定する。そして、特定したドライバのドライバ識別信号を正常瞳孔パラメータ保持部24dに出力する。なお、アイリス認証判定処理部24cは、モジュール本体21の顔撮影部27にドライバの顔を撮影させることでドライバを特定し、特定したドライバのドライバ識別信号を正常瞳孔パラメータ保持部24dに出力する構成であってもよい。
正常瞳孔パラメータ保持部24dは、アイリス認証判定処理部24cが出力したドライバ識別信号を入力すると、予め計測した複数の正常時の対光反射時間の中から、特定したドライバの正常時の対光反射時間を抽出する。また、正常瞳孔パラメータ保持部24dは、特定したドライバの正常時の対光反射時間がなかった場合(データとして保持していなかった場合)は、予め計測した複数の正常時の対光反射時間の平均時間を抽出する。正常瞳孔パラメータ保持部24dは、特定したドライバの正常時の対光反射時間又は正常時の対光反射平均時間を抽出すると、差分判定部24eに出力する。
差分判定部24eは、瞳孔パラメータ検出部24bが出力した対光反射時間と、正常瞳孔パラメータ保持部24dが出力した正常時の対光反射時間又は正常時の対光反射平均時間と、の差分を算出する。そして、差分が所定時間よりも長い場合は、ドライバが酒気帯び状態であると判定し、酒気帯び検知信号をエンジン停止判定部24fに出力する。なお、対光反射時間に基づく酒気帯び状態である旨の判定については、後に詳しく説明する。また、差分判定部24eは、ドライバが酒気帯び状態でないと判定した場合には、ドライバ判定部24gに顔認証信号を出力する。
エンジン停止判定部24fは、差分判定部24eが出力した酒気帯び検知信号を入力すると、車両のエンジンが稼働している場合には、エンジンを停止させ、その後のエンジン始動を制限する。
ドライバ判定部24gは、差分判定部24eが出力した顔認証信号を入力すると、顔撮影部27にドライバの顔を撮影させて、ドライバの顔を認証する。そして、ドライバ判定部24gは、ドライバが変わった場合には、セットアップ処理部24aにドライバ変更信号を出力し、セットアップ処理部24aに上述した酒気帯び検知を実行させる。
ここで、上述した瞳孔の検出方法及び対光反射時間に基づく酒気帯び状態である旨の判定について、図3及び図4を参照しながら説明する。まず、撮影した目100の映像から瞳孔101を検出する瞳孔検出方法について、図3を参照しながら説明する。図3は、撮影した目100の映像から瞳孔101を検出する方法を説明する説明図である。
本実施形態においては、ドライバの目100に近赤外線を照射することにより発生する角膜反射を利用して、ドライバの瞳孔101を検出する。以下、ドライバの瞳孔101の検出方法について、具体的に説明する。
まず、複数の近赤外線LED25aでドライバの目100に向けて近赤外線を放射し、近赤外線カメラ25bでドライバの目100を撮影する。次に、図3に示すように、近赤外線カメラ25bで撮影したドライバの目100の画像から、ドライバの目100の中にある白くて丸に近い形をしたもの(略白丸)を、角膜反射の候補102a〜102dとして抽出する。このとき、角膜反射の候補として可能性のあるものはすべて抽出する。
同様に、近赤外線カメラ25bで撮影したドライバの目100の画像から、ドライバの目100の中にある黒くて丸に近い形をしたもの(略黒丸)を、瞳孔の候補101a、101bとして抽出する。
角膜反射の候補102a〜102dを抽出すると、複数の近赤外線LED25a、近赤外線カメラ25b及び顔の位置、過去に特定した角膜反射の位置、大きさ及び形、メガネ反射等から、明らかに違うと思われる角膜反射の候補102b〜102dを削除し、最後に残った角膜反射の候補102aを角膜反射102として特定する。
次に、抽出した瞳孔の候補101a、101bの中から、複数の近赤外線LED25a、近赤外線カメラ25b及び顔の位置、過去に特定した瞳孔の位置、大きさ及び形等から、明らかに違うと思われる瞳孔の候補101bを削除すると共に、特定した角膜反射102の近傍に位置する瞳孔の候補101aを瞳孔101として特定する。
上述した方法を用いることで、例えば、ドライバの目を撮影する際に、小型で安価な近赤外線カメラ及び近赤外線LEDを用いた場合、ドライバの目を撮影した画像が暗く、不鮮明になり、瞳孔の検出が困難となる場合があるが、小型で安価な近赤外線カメラ及び近赤外線LEDを用いた場合でも、容易に瞳孔を検出することができる。
次に、対光反射時間に基づく酒気帯び状態である旨の判定(対光反射時間に基づく酒気帯び検知)について、図4を参照しながら説明する。図4は、対光反射における瞳孔の変化を示す図である。
ここで、対光反射とは、瞳孔に光刺激が瞬間的に与えられた時、縮瞳した後に散瞳する一連の反応のことをいう。この瞳孔の挙動は、神経活動と密接に関係しており、交感神経と副交感神経それぞれの制御で行うことが知られている。
図4は、フラッシュ光源26の照射により変化する瞳孔径と、その変化時間と、を示しており、各パラメータを以下のように規定している。
初期瞳孔径:Sinit(フラッシュ光源照射前の瞳孔の大きさ)
最大縮瞳量:ΔS(フラッシュ光源照射から最も小さい瞳孔径)
総縮瞳時間:T(ΔSとなるまでの時間)
瞳孔径復帰時間:T(元の瞳孔径に戻るまでの時間)
中間散瞳時間:T(最小瞳孔径から元の瞳孔径となる過程での中間時間)
上記パラメータのうち、飲酒時は、特に、瞳孔径復帰時間T及び中間散瞳時間Tが緩慢になり、正常時より反応が鈍くなる。そこで、本実施形態においては、検出した瞳孔径復帰時間Tと正常時の瞳孔径復帰時間T´との差分、及び、検出した中間散瞳時間Tと正常時の中間散瞳時間T´との差分、が正常時の時間の60%以上になった場合に、ドライバが酒気帯び状態であると判断する。
次に、上述のように構成されたルームミラー装置1の使用方法について、図5を参照しながら図6に示すフローチャートに沿って説明する。なお、ルームミラー装置1は、車両2のフロントガラス14に予め取り付けられている。また、酒気帯び検知モジュール20は、接続部23が予め車両2に接続されており、車両2のエンジンが稼働していない状態でも起動可能な状態となっている。図5は、本実施形態に係るルームミラー装置1の使用状態を模式的に示す図である。図6は、本実施形態に係るルームミラー装置1による酒気帯び検知を示すフローチャートである。
図5に示すように、ドライバが運転席3に座ると、ドライバはミラー筐体11に取り付けられた作動スイッチ22を押下する。そして、ドライバはミラー筐体11を動かしながらミラー調整を行う。ドライバがミラー調整を行うことで、ドライバはミラー12を直視することになる。つまり、モジュール本体21は、ドライバと対面した状態になる。
作動スイッチが押下されると、モジュール本体21が起動し、酒気帯び検知が開始される。具体的には、まず、複数の近赤外線LED25aがミラー12を見ているドライバの目に向かって、近赤外線を放射する(ステップS1)。近赤外線が放射されると、近赤外線カメラ25bがドライバの目を撮影し(ステップS2)、撮影した目の映像から瞳孔を検出する(ステップS3)。瞳孔は、上述した方法で特定される。このとき、複数の近赤外線LED25aが近赤外線カメラを囲むように配設されているので、近赤外線カメラ25bは周囲の光に影響されることなくドライバの目(瞳孔)を撮影することができる。
瞳孔が検出されると、フラッシュ光源26がドライバの目に向けて、閃光を発する(ステップS4)。閃光が発せられることでドライバの瞳孔は対光反射を行い、近赤外線カメラが撮影する瞳孔の映像から、対光反射の時間を計測する(ステップS5)。
また、近赤外線カメラ25bによるドライバの目の映像による瞳孔の特定とは別に、ドライバの目の映像から、ドライバの虹彩のパターンを検出する(ステップS6)。虹彩パターンを検出すると、検出した虹彩パターンからドライバを特定し(ステップS7のYES)、特定したドライバの正常時の対光反射時間を抽出する(ステップS8)。一方、ドライバが特定できなかった場合には(ステップS7のNO)、予め記憶された正常時の対光反射時間の平均時間(正常時の対光反射平均時間)を抽出する(ステップS9)。
次に、計測した対光反射時間と、特定したドライバの正常時の対光反射時間又は正常時の対光反射平均時間と、の差分から、上述した方法を用いて、ドライバが酒気帯び状態であるか否かを判定する(ステップS10、S11)。ここで、ドライバが酒気帯び状態であると判断されると(ステップS11のYES)、モジュール本体21のスピーカ28から所定の警告音が出力される(ステップS12)。これにより、ドライバは、自分が酒気帯び状態であると認識する。
そして、車両2のエンジンがかかっている状態の場合(ステップS13のYES)、車両2のエンジンをきり、エンジン始動を規制することでエンジンがかからないようにする(ステップS14、15)。一方、車両のエンジンがかかっていない状態の場合には(ステップS13のNO)、エンジン始動の規制のみを行う。これにより、ドライバが酒気帯び状態の場合には、車両の運転ができない状態になり、酒気帯び検知を終了する。
一方、ドライバが酒気帯び状態でないと判断された場合(ステップS11のNO)、エンジン始動の規制等を行うことなく、酒気帯び検知を終了する。つまり、ドライバは、そのまま車両のエンジンをかけて、運転可能になる。
以上説明したように、本実施形態に係るルームミラー装置1は、運転席3に座った人物の瞳孔の対光反射時間に基づいて酒気帯びを検知可能になっている。そのため、例えば、運転席3に座った人物の呼気等を採取する等の作業を行うことなく、酒気帯びを検知することができる。また、呼気を吹きかけてから数分待つ等の煩わしさを解消することができる。これにより、例えば、運転席3に座った人物が酒気帯び検知を行うことなく、車両を運転してしまうことを防止することができる。その結果、ドライバによる酒気帯び運転を防止可能になり、交通事故を減少させることができる。
また、ルームミラー装置1は、運転席3に座った人物の瞳孔の対光反射時間に基づいて酒気帯びを検知するため、個人差による酒気帯び検知のばらつきが生じにくい。つまり、安定した酒気帯び検知を行うことができる。その結果、ドライバによる酒気帯び運転を好適に防止可能になり、交通事故を減少させることができる。
また、ルームミラー装置1は、車両の後方を映すルームミラー本体10にモジュール本体21及び作動スイッチ22が取り付けられている。そのため、例えば、運転席3に座った人物がミラー調整を行う際に、同時に酒気帯び検知を行うことができる。つまり、運転席3に座った人物が、運転前に行う通常の動作をするだけで酒気帯び検知を行うことができる。これにより、例えば、運転席3に座った人物が酒気帯び検知を行うことなく、車両を運転してしまうことを防止することができる。
また、ルームミラー装置1は、酒気帯び検知モジュール20がルームミラー本体10に設けられているため、酒気帯び検知モジュール20を目立たなくすることができる。また、酒気帯び検知モジュール20を設けるための新たな場所を必要としない。
また、ルームミラー装置1は、近赤外線を放射した際の角膜反射を利用して瞳孔を検出する。そのため、例えは、安価な近赤外線カメラ及び近赤外線LED等を用いた場合でも、瞳孔を検出することができる。つまり、瞳孔を検出するに当たり、高価又は高精度な赤外線カメラや赤外線光源を用いることなく酒気帯び検知を行うことができる。これにより、安価な酒気帯び検知装置を提供することができる。
また、ルームミラー装置1は、酒気帯び検知のパラメータとして、瞳孔径復帰時間T及び中間散瞳時間Tを用いている。瞳孔径復帰時間T及び中間散瞳時間Tは、飲酒直後のみならず、飲酒後数時間以上経過しても飲酒状態を顕著に示すパラメータである。そのため、ドライバによる酒気帯び運転を好適に防止可能になり、交通事故を減少させることができる。
また、ルームミラー装置1は、複数の近赤外線LED25aが近赤外線カメラ25bの周囲を囲むように配置されている。そのため、周囲の明るさ(例えば、太陽光、街灯や夜間走行中の車両の光源等の外乱光)に影響されることなく、近赤外線カメラ25bでドライバの目を撮影することができる。また、モジュール本体21も小型化することができる。
また、ルームミラー装置1は、ドライバの顔を撮影してドライバを認証する顔撮影部を有している。そのため、例えば、運転席に座った人物が入れ替わった場合においても、容易に酒気帯び検知を行うことができる。これにより、例えば、酒気帯び検知を行った後に、不要にドライバが入れ替わって酒気帯び検知を免れることを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
例えば、本実施形態においては、酒気帯び検知装置の一例として、ルームミラー装置1を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。酒気帯び検知装置は、車内におけるルームミラー以外の他の部分(例えば、ハンドルやメータ周り)に酒気帯び検知モジュールを設ける構成であってもよい。また、酒気帯び検知装置は、例えば、ダッシュボード上、サンバイザ、既設のルームミラー、Aピラー及びフロントガラス等に直接取り付け可能な構成であってもよい。
また、本実施形態においては、ルームミラー装置により酒気帯びと判断された場合、車両のエンジンを停止させたり、エンジンを始動できなくさせたりする構成を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。酒気帯びと判断された場合は、ドライバが車両を運転できなくなる構成であればよく、例えば、ブレーキをかけた状態やハンドル又はシフトレバーをロックさせた状態にしてもよい。
また、本実施形態においては、顔撮影部27を有するモジュール本体21を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。モジュール本体21は、顔撮影部27を有さない構成であってもよい。
また、本実施形態においては、検出した瞳孔径復帰時間Tと正常時の瞳孔径復帰時間T´との差分、及び、検出した中間散瞳時間Tと正常時の中間散瞳時間T´との差分、を用いて酒気帯び判断を行ったが、本発明はこれに限定されない。酒気帯び判断は、例えば、検出した瞳孔径復帰時間Tと正常時の瞳孔径復帰時間T´との差分、又は、検出した中間散瞳時間Tと正常時の中間散瞳時間T´との差分、を用いて行う構成としてもよい。
また、本実施形態においては、検出した瞳孔径復帰時間Tと正常時の瞳孔径復帰時間T´との差分、及び、検出した中間散瞳時間Tと正常時の中間散瞳時間T´との差分、が正常時の時間の60%以上になった場合に、ドライバが酒気帯び状態であると判断しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、検出した瞳孔径復帰時間Tが正常時の瞳孔径復帰時間T´よりも長い場合、及び/又は、検出した中間散瞳時間Tが正常時の中間散瞳時間T´よりも長い場合に、酒気帯びと判断するように構成してもよい。また、正常時の時間に対する割合(本実施形態においては60%)は、適宜変更してもよい。
1 ルームミラー装置
3 運転席
10 ルームミラー本体
11 ミラー筐体
12 ミラー
20 酒気帯び検知モジュール(酒気帯び検知装置)
24 制御部(酒気帯び判断手段)
25 目撮影部(目撮影手段)
25a 近赤外線LED(赤外線光源)
25b 近赤外線カメラ(赤外線カメラ)
26 フラッシュ光源(閃光発射手段)
27 顔撮影部(人物特定手段)
100 目
101 瞳孔


Claims (10)

  1. 酒気帯び検知装置と、車両後方を映すルームミラー本体とを備え、
    前記酒気帯び検知装置は、
    運転席に座った人物の目を撮影する目撮影手段と、
    前記運転席に座った人物の目に向けて閃光を発する閃光発射手段と、
    前記目撮影手段により撮影された人物の目の映像から瞳孔を検出し、前記閃光発射手段により閃光が発せられた瞳孔の対光反射時間に基づいて、前記運転席に座った人物の酒気帯びを判断する酒気帯び判断手段と、を備え、
    前記ルームミラー本体は、前記酒気帯び検知装置の作動スイッチを備える、
    ルームミラー装置。
  2. 前記酒気帯び判断手段は、前記閃光発射手段により閃光が発せられた瞳孔の対光反射時間を前記目撮影手段により撮影された瞳孔の映像から計測し、計測した対光反射時間が、予め計測した正常時の対光反射時間よりも長い場合は、前記運転席に座った人物が酒気帯び状態であると判断する、
    請求項1に記載のルームミラー装置。
  3. 前記酒気帯び判断手段は、前記計測した対光反射時間と、前記予め計測した正常時の対光反射時間と、の差分が所定時間よりも長い場合に、前記運転席に座った人物が酒気帯び状態であると判断する、
    請求項2に記載のルームミラー装置。
  4. 前記目撮影手段は、赤外線光源および赤外線カメラを有し、
    前記酒気帯び判断手段は、前記赤外線光源から発せられた赤外線が反射することで、前記運転席に座った人物の目に映る略白丸を角膜反射の候補として抽出し、抽出した角膜反射の候補の中から所定の条件に基づいて角膜反射を特定し、特定した角膜反射の近傍にある略黒丸を瞳孔として特定する、
    請求項1から3の何れか1項に記載のルームミラー装置。
  5. 前記目撮影手段は、赤外線光源および赤外線カメラを有し、
    前記赤外線光源は、前記赤外線カメラの周囲を囲むように配置される、
    請求項1から4の何れか1項に記載のルームミラー装置。
  6. 前記酒気帯び判断手段は、前記対光反射時間のうち、瞳孔径復帰時間及び/又は中間散瞳時間を用いて、前記運転席に座った人物の酒気帯び判断を行う、
    請求項1から5の何れか1項に記載のルームミラー装置。
  7. 前記運転席に座った人物を特定可能な人物特定手段を備え、
    前記酒気帯び判断手段は、前記人物特定手段により特定された人物の予め計測した正常時の対光反射時間を抽出し、抽出した正常時の対光反射時間と、前記目撮影手段により撮影された瞳孔の映像から計測した対光反射時間と、の差分が所定時間よりも長い場合に、前記運転席に座った人物が酒気帯び状態であると判断する、
    請求項1から6の何れか1項に記載のルームミラー装置。
  8. 前記酒気帯び判断手段は、前記特定した人物の予め測定した正常時の対光反射時間がない場合は、正常時の対光反射時間の平均時間を抽出し、抽出した正常時の平均対光反射時間と、計測した対光反射時間と、の差分が所定時間よりも長い場合に、前記運転席に座った人物が酒気帯び状態であると判断する、
    請求項7に記載のルームミラー装置。
  9. 前記ルームミラー本体は、車両の後方を映すミラーと、前記ミラーが取り付けられるミラー筐体と、を有し、
    前記ミラーがマジックミラーにより構成され、前記酒気帯び検知装置が前記ミラーの裏側に配置される、
    請求項1から8の何れか1項に記載のルームミラー装置。
  10. 前記作動スイッチは、前記ルームミラー本体の左側の上面に設けられる、
    請求項1から9の何れか1項に記載のルームミラー装置。
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