JP6567724B2 - 補聴器の作動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、補聴器内で周囲の音響信号から第1指向性信号と第2指向性信号が発生させられ、第1指向性信号と第2指向性信号に基づいて、第1指向性信号と第2指向性信号の重ね合わせのための適応係数が妨害騒音抑制のために決定され、出力信号が第1指向性信号と第2指向性信号の重ね合わせによって求められる、補聴器を作動させるための方法に関する。
補聴器において、非常に多く発生する問題の一つが、所定の聴取状況について信号対雑音比(SNR)を改善することである。これはしばしば指向性信号処理アルゴリズムによって達成される。この場合往々にして、補聴器に入る周囲の音響信号内に、強く局所限定された有効信号成分、例えば話し相手の話し合い発言の形の有効信号成分が存在していると仮定している。この有効信号成分は、雑音信号として仮定された背景に対して、補聴器内で指向性信号によって区別される。しかし、雑音信号は大きな指向性を有し得る。その際一般的に、上記のアルゴリズムはしばしば自己最適化を用いる。この場合、最大貢献方向からの妨害信号の影響が最小限に抑えられるように、指向性信号の指向特性が適応させられる。これは通常は、対応する指向性信号の信号出力の最小限化によって行われる。
適応係数を1つだけ有する第1オーダーの差動指向性マイクロホンにおいてしばしば、前方に向いたカーディオイド形曲線と後方に向いたカーディオイド形曲線を線形結合することによって指向性出力信号が達成される。その際、指向特性の変化は適応係数を介して達成可能である。この適応係数は後方に向いたカーディオイド形曲線の寄与を決定する。これにより、補聴器の前方向に関して広い空間角度範囲内にある妨害騒音源の寄与を低減することができる。これはしかし、前方向に位置し、従って後ろ向きのカーディオイド形曲線の「ノッチ」内に位置する妨害騒音源については当てはまらない。
後側の半球内に位置する定常的な妨害騒音源と、前側の半球内の(後ろ向きのカーディオイド形曲線の「ノッチ」の外側の)同時に存在する非定常的な有効信号源について、アルゴリズムは聴取状況に指向性信号を適応させるために、信号出力に対する両音響源の異なる寄与を考慮しなければならない。その際、有効信号源の非定常的な信号が十分に高いSNRを有すると、適応係数は有効信号の信号出力と共に変化する。しかし、これにより、定常的な妨害騒音の減衰が影響を受けるので、本来の定常的な妨害騒音は、非定常的な有効信号の存在に依存して変動する騒音として出力信号に含まれる(コモデュレイティング:co-modulating)。その際、有効信号が言語信号であると、これによって言語の質のほかに、言語の理解が影響を受ける。
そこで、本発明の根底をなす課題は、非定常的な有効信号による影響をできるだけ小さくしつつ定常的な妨害騒音を抑制することができる、補聴器を作動させるための方法を提供することである。
この課題は本発明に従い、補聴器内で周囲の音響信号から第1指向性信号と第2指向性信号が発生させられ、第1指向性信号と第2指向性信号に基づいて、第1指向性信号と第2指向性信号の第1重ね合わせのための第1適応係数が妨害騒音抑制のために第1応答時間によって決定され、第1指向性信号と第2指向性信号に基づいて、第1指向性信号と第2指向性信号の第2重ね合わせのための第2適応係数が妨害騒音抑制のために第2応答時間によって決定される、補聴器を作動させるための方法によって解決される。この場合、第1適応係数と第2適応係数に基づいて、出力適応係数が出力信号を求めるために第1指向性信号と第2指向性信号の重ね合わせによって決定される。有利で、一部はそれ自体発明的である実施形は、従属請求項と以下の記載の対象である。
この場合、第1指向性信号または第2指向性信号とは特に、変化しない音圧、従って一定の音量を有する所定の試験音響信号に関して、試験音響信号の音源の方向に依存する感度を有する電気信号であると理解される。これは特に、試験音響信号が第1または第2の指向性信号内で最大信号レベルになる空間方向が存在することと、試験音響信号が対応する指向性信号内で最小信号レベルになる少なくとも1つの他の空間方向が存在することを意味する。この場合、第1指向性信号の最大と最小の感度の空間方向は、第2指向性信号のそれぞれ最大と最小の感度の空間方向と異なっている。その際、第1指向性信号と第2指向性信号の最大感度と最小感度の方向が互いに鏡像対称的に配置され、それによって第1指向性信号の最大感度の方向が第2指向性信号の最小感度の方向と重なっていて逆向きであるように、第1指向性信号と第2指向性信号が形成されると有利である。第1指向性信号および/または第2指向性信号の最小感度の方向で音響信号が完全に抑制され、それによって第1および/または第2指向性信号内で、それぞれ最小感度の方向からの音響信号がレベルに寄与しないと特に有利である。
この場合、式F+α・Bの第1重ね合わせおよび/または第2重ね合わせが有利である。ここで、FとBは第1指向性信号または第2指向性信号を表し、αは第1適応係数または第2適応係数を表す。従って、第1適応係数または第2適応係数は第1重ね合わせまたは第2重ね合わせにおける第2指向性信号の割合の程度を示す。この場合、第1適応係数と第2適応係数の決定は所定の時間間隔をおいて繰り返される。それによって、第1適応係数または第2適応係数はそれぞれ更新される。その際、この更新のための時間間隔は第1応答時間または第2応答時間によって表現される。その結果特に、所定の時点で始まる音響信号の変化が、応答時間による次の更新の際に初めて、その都度の適応係数に作用し得ることになる。
この場合、第1適応係数は、第1指向性信号と第2指向性信号の第1重ね合わせによって、妨害騒音、特に非定常的な妨害騒音がきわめて効果的に抑制されるように決定される。そのために、有効信号の音源が第1指向性信号の最大感度の方向にあると仮定される。他の空間方向から補聴器に達する妨害騒音、特に非定常的な妨害騒音は、第2指向性信号の指向特性が第1指向性信号と異なるため、第1重ね合わせによって抑制することができる。
その際、第1指向性信号の最大感度の方向が第2指向性信号の最小感度の方向と重なる場合には、第1指向性信号の最大感度の方向からではない妨害騒音のできるだけ効率的な抑制のための判断基準として、特に第1重ね合わせによって生じる信号の最小の全出力を用いることができる。第2重ね合わせについても同じことが当てはまる。その際、補聴器を規定どおりに装着する場合、第1指向性信号の最大感度の方向が補聴器の使用者の正面方向に位置すると有利である。
第1応答時間は、第1適応係数による第1重ね合わせが非定常的な妨害騒音に対して十分迅速に応答し、それによって第1適応係数がこの妨害騒音の抑制に非常に適するように選定することができる。第2応答時間の適切な選定により、第2適応係数による第2重ね合わせが特に定常的な妨害騒音を抑制し一方、第2重ね合わせがかなりの非定常的な妨害騒音に対してゆっくり応答することができる。そのために、第2応答時間は設定された倍数だけ第1応答時間よりも長く選定可能であるかまたは第1と第2の指向性信号に依存して動的に決定することが可能である。この場合特に、第1と第2の指向性信号に基づいて、かなりの非定常的な妨害騒音成分の存在が認められるときに、この非定常的な妨害騒音成分の終了まで第2適応係数の更新が中断されるケースが含まれる。従って、第2応答時間は非定常妨害騒音成分の時間に左右させられる。
この場合特に、第1重ね合わせと第2重ね合わせは、何らかの方法で補聴器内でさらに処理されその都度出力される信号を発生することなく、第1適応係数と第2適応係数を応答時間によって決定するように形成されている。補聴器内の信号処理のための、さらに使用されるこのような信号はしかし、出力適応係数に基づいて、第1指向性信号と第2指向性信号の重ね合わせによって求められる出力信号である。この場合、出力適応係数は第1適応係数と第2適応係数に基づいて次のように求められる。すなわち、出力適応係数に従った重ね合わせから生じる出力信号が一方では第1適応係数の少なくとも間接的な依存性のために、非定常的な妨害騒音成分の十分な抑制を有するように求められる。この場合、第2適応係数の少なくとも間接的な依存性によって、定常的な妨害騒音成分のコモデュレイティング(co-modulating)が低下する。
その際、第1重ね合わせが非定常的な妨害騒音成分を最適に抑制するように、第1適応係数が決定されると、第1適応係数からの出力適応係数の偏差によって、非定常的な妨害騒音成分に関して最適ではない抑制が甘受される。その際、第2適応係数の割り当て分のために出力適応係数で減少した、定常的な妨害騒音成分のコモデュレイティング(co-modulating)によって、すなわち特に第1適応係数によって行われる、非定常的な妨害騒音成分の抑制中の背景雑音の低下した発生によって、SNRの改善が達成される。それによって、全体として聴取感度と特に言語理解性が改善される。
第2応答時間が第1応答時間よりも長いと有利である。特に、第2応答時間は第1応答時間の少なくとも2倍以上の長さである。これにより、音響信号内の非定常的な妨害騒音において、先ず最初に第1適応係数が適合させられる。その際第2応答時間が動的に決定される場合には、第2応答時間と第1応答時間の間に生じる差により、このような動的適合の必要な信号処理プロセスのために十分な時間がある。第2応答時間が動的に決定されないで、静的に一定に設定されている場合には、第2応答時間は特に、第1応答時間の4〜64倍の長さとすることができる。
第2応答時間が第2適応係数を決定するために、第1指向性信号と第2指向性信号に依存して決定されると有利である。これは特に、第1指向性信号と第2指向性信号に基づいて、周囲の音響信号内の非定常的な妨害信号成分の存在が決定され、第2応答時間がこのような妨害騒音成分の存在に依存して調節されることを意味する。その際特に、非定常的な妨害騒音成分の存在が確認される場合、第2応答時間はこの妨害騒音成分の決定された終わりに動的に調節される。これは特に、先ず最初に上記の妨害騒音成分の存在が確認される場合、妨害騒音成分の終わりが第1指向性信号と第2指向性信号に基づいて決定されるまで、第2適応係数の更新が中断されることを意味する。そして初めて、第2適応係数の更新が再び開始される。これにより、第2適応係数が非定常的な妨害騒音成分によって影響を受けず、第2重ね合わせが実質的に定常的な妨害騒音の抑制のためにのみ有効であることが保証される。第2適応係数の更新が中断される間、特に、新たな更新まで、最後の実際の値を、第2適応係数のためにさらに使用することができる。
この場合、第2応答時間が第2適応係数を決定するために、第1指向性信号についての信号出力と基本雑音出力との差に基づいておよび/または第2指向性信号についての信号出力と基本雑音出力との差に基づいて決定されると有利であることが判った。その際、第1または第2の指向性信号の基本雑音出力とは特に、別個の推定プロセスで決定された基本雑音の信号出力であると理解される。そのために特に、基本雑音がほぼ定常的であると見なされるので、関連する時間目盛りの範囲内で、非定常的な妨害騒音成分はその都度の基本雑音に対してあまり寄与しない。この場合、非定常的な妨害騒音は信号出力に対して大きく寄与するが、両指向性信号の一方の基本雑音出力に対しては寄与しない。さらに、第1指向性信号についての信号出力と基本雑音出力との差を、第2指向性信号についての信号出力と基本雑音出力との差と比較することにより、非定常的な寄与が受け入れた有効信号、すなわち例えば使用者の正面方向の話し相手の言語信号であるかあるいは側方の非定常的な妨害騒音であるかどうかを確認することができる。
本発明の有利な実施形では、出力信号の信号出力のための目標値が設定され、出力信号の実際の信号出力が目標値から最小偏差を有するように、出力適応係数が決定される。その際特に、出力適応係数の決定は反復して行うことができる。第1適応係数が第1重ね合わせから生じる信号の最小信号出力に基づいて決定される場合については、第1重ね合わせは、所定の時点で存在する、定常的または非定常的な性質の妨害騒音に関して、最適であると解釈可能である。この意味で、第1適応係数とは異なる適応係数に基づく、第1指向性信号と第2指向性信号の重ね合わせは、もはや最適ではない。この場合第1適応係数と第2適応係数に基づく出力適応係数の決定のための決定論的に実施可能な判断基準を示すために、しかるべき重ね合わせから生じる出力信号の信号出力について、目標値をこのような判断基準として設定することが提案される。その際特に、目標値は、信号出力の上記の最小値に対する、第1と第2の重ね合わせまたは設定されたレベル間隔からの信号出力の一定の比になっている。その際、設定されたレベル間隔は例えば2〜3dBである。これにより、第1と第2の適応係数が既に決定されているときには、出力適応係数は第1と第2の適応係数に基づいて次のように調節可能である。すなわち、設定された値の範囲内で目標値が達成不可能である場合、出力信号の信号出力が目標値に一致するかまたはこの目標値から最小偏差を有するように調節可能である。
出力適応係数の瞬間値が、第1適応係数と第2適応係数の線形結合によって求められると有利である。この場合特に、中高の線形結合であると理解されるので、使用される両線形ファクタが1に加算され、両方共正の符号を有する。簡単な線形結合は計算上きわめて簡単に実施可能である。これは出力信号を発生するための信号処理の際の時間的費用を低減し、SNRの改善要求の範囲内で十分に良好な結果をもたらす。
補聴器において音響信号から第1マイクロホンによって第1マイクロホン信号が発生させられ、かつ第2マイクロホンによって第2マイクロホン信号が発生させられ、第1指向性信号および/または第2指向性信号が第1マイクロホン信号と第2マイクロホン信号に基づいて発生させられると有利である。ここで、第1マイクロホンまたは第2マイクロホンとは一般的に、音響信号から電気信号を発生するように設計された電気音響式変換器であると理解される。この場合特に、第1指向性信号および/または第2指向性信号はそれぞれ、第1マイクロホン信号と第2マイクロホン信号から求められる。多くの補聴器システム、さらには両耳性の補聴器システムでは、しばしば2個のみのマイクロホンが局所的に存在するので、指向性信号が補聴器において局所的に2つのマイクロホン信号から形成される。両耳性補聴器システムの場合続いて、指向作用を改善するために、局所的な指向性信号の更なる処理が行われる。2つだけのマイクロホン信号が補聴器内で局所的に存在する場合について、提案された方法は、非定常的な妨害騒音のきわめて効果的な抑制と同時に、定常的な背景雑音の低減をもたらす。
この場合、第1指向性信号および/または第2指向性信号が第1マイクロホン信号と第2マイクロホン信号の時間遅延式重ね合わせに基づいて発生させられると有利である。この場合、重ね合わせでの時間遅延のために、第1マイクロホンと第2マイクロホンの間の音響的な経過時間が用いられると有利である。これはきわめて簡単に実施可能であり、そして基本となるマイクロホン信号が指向性マイクロホンから由来するものであるときには、指向性信号の発生のための効果的な方法である。
第1指向性信号が第1方向に向けられたカーディオイド形曲線の形をした方向依存性を有し、および/または第2指向性信号が第2方向に向けられたカーディオイド形曲線の形をした方向依存性を有すると有利である。カーディオイド形曲線状の信号は、最小感度の方向が最大感度の方向と反対向きであるという利点がある。これは例えば、指向特性がスーパーカーディオイド形曲線またはハイパーカーディオイド形曲線を形成する信号については当てはまらない。さらに、最小感度の方向からの音響信号は、理想的な場合にはカーディオイド形曲線状の指向特性の場合完全に抑制される。従って、最大感度の方向と最小感度の方向の対称は、妨害騒音を抑制する第1と第2の重ね合わせのための計算をきわめて簡単にする。というのは、最小感度の方向から最大感度の方向へ、感度のきわめて単調な増大が生じるからである。この場合、第1方向が第2方向と反対向きであると特に有利である。
カーディオイド形曲線状の指向特性を有する指向性信号において、最小感度の方向からの音響信号が理想的な場合完全に抑制されるという背景では、第1と第2の適応係数の計算をさらに簡単化することができる。というのは、第1指向性信号が有効信号源に向けられた基準として見なすことができるからであり、そしてこの場合、カーディオイド形曲線状の第2指向性信号が第1指向性信号とは反対に向いているときには、第2指向性信号による妨害騒音抑制が有効信号の寄与に対して影響を及ぼさない。従って、できるだけ効率的な妨害騒音抑制のための第1と第2の適応係数を決定するために、第1と第2の重ね合わせから生じる信号は最小信号出力でよく、有効信号の寄与に影響を及ぼさない。
本発明はさらに、第1指向性信号と第2指向性信号を発生するための第1マイクロホンおよび第2マイクロホンと、上記の方法を実施するように設計された制御ユニットとを備えた補聴器に関する。その際、方法とその発展形態について記載した利点は同様に補聴器に転記することができる。
次に、図に基づいて本発明の実施の形態を詳しく説明する。
補聴器内での2つの指向性信号の重ね合わせによる、方向づけられた妨害信号の減衰を示す平面図である。 補聴器内で、方向づけられた妨害信号を減衰するための方法の経過を示すブロック図である。
すべての図において互いに一致する部分とサイズにはそれぞれ、同じ参照符号がつけてある。
図1には、補聴器2の使用者1が平面図で概略的に示してある。その際、使用者1は話し相手4と話し合っている状況にある。話し相手は使用者1に関してその正面方向6に位置している。補聴器2内で、詳しく示していない方法で、第1指向性信号8f(破線)と第2指向性信号8r(点線)が形成される。この信号の指向特性はそれぞれカーディオイド形曲線によって表されている。第1指向性信号8fのカーディオイド形曲線状の指向特性により、正面方向6からの音響信号に関して最大感度が存在し、従ってこの方向からの音響信号が第1指向性信号8fに最も多く含まれる一方、正面方向6に対して反対向きの後ろの方向10からの音響信号は理想的には第1指向性信号8fで完全に抑制されることになる。第2指向性信号8rが第1指向性信号8fに対して反対向きの指向性を有するので、後ろの方向10からの音響信号が第2指向性信号8rに最も多く含まれる一方、正面方向6からの音響信号は理想的には完全に抑制される。
正面方向6からではない妨害騒音12a、12b、12cは補聴器2内で、第1指向性信号8fと第2指向性信号8rとの、式F+α・Bの重ね合わせによって、減衰することができる。ここで、FとBは第1または第2指向性信号8f、8rであり、αは適切に選択される適応係数である。この場合、有効信号源、すなわち話し相手4が正面方向6の信号源と見なされ、よって第2指向性信号8r内でのこの有効信号源の寄与は完全に抑制され、従って第1指向性信号8fによってのみ、重ね合わせから生じる信号F+α・Bに取り込まれる。それによって、第2指向性信号8rの寄与は、合成信号が最小の信号レベルを有するように、合成信号において適応係数を介して適合すべきである。なぜなら、特にαの変化の際に不変である、正面方向6からの有効信号の寄与のため、正面方向6からではない信号成分の減衰が最大であることが(上述のように)保証されるからである。
妨害騒音12aについては、これが簡単な選択α=0によって達成されるので、この場合、合成信号は第1指向性信号8fに等しく、妨害騒音12aはこの場合完全に抑制される。妨害騒音12b、12cについては、αの自明ではない選定が必要である。妨害騒音12bについてのαの寄与は、妨害騒音12cの抑制の場合よりも小さく選定すべきである。なぜなら、妨害騒音12bについては、非常に強い減衰が第1指向性信号8fによって既に達成され、従って第2指向性信号8rによって、使用者2の前側の半球から出て第1指向性信号8fに多く含まれる妨害騒音12cの場合よりも小さな適合しか必要としないからである。
妨害騒音12b、12cの一方が非定常的に発生すると、すなわち例えば話し言葉の場合にしばしば起こるような、いかなる信号アクティビティのない時間インターバルに続いて大きな信号寄与の時間インターバルが発生すると、これは適応係数αの変動を生じることになる。妨害騒音12b、12cの効果的な抑制を保証するためには、適応係数αを十分に短い時間間隔で更新すべきである。両妨害騒音12b、12cの一方、例えば12cが、きわめて非定常的な状態を有し、他方の妨害騒音12bがほぼ定常的であるかまたはその逆であるかあるいはそれに加えて定常的な基本雑音が存在する場合には、妨害騒音12cのレベルの変動に基づく適応係数αの変動により、妨害騒音12cのアクティビティに依存して定常的な妨害騒音12bおよび/または定常的な基本騒音が重ね合わせによって生じる信号に多少取り込まれることになる。非定常的な妨害騒音12cに加えて定常的な背景雑音のみが存在する場合には、妨害騒音12cが活動的であるときにのみ、自明でない重ね合わせが行われることになる。それによって、合成信号は第2指向性信号8rの定常的な妨害信号成分によって雑音を増大し、これによりSNRが悪化する。
この問題は図2のブロック図に示した方法20によって阻止される。補聴器2内で、周囲の音響信号22から第1マイクロホン24aによって第1マイクロホン信号26aが発生し、第2マイクロホン24bによって第2マイクロホン信号26bが発生する。この場合、一方では第2マイクロホン信号26bが時間インターバルTだけ遅延されるので、これによって時間的に遅延した第2マイクロホン信号28bが形成される。この第2マイクロホン信号26bが第1マイクロホン信号26aから差し引かれるので、これにより第1指向性信号8fが形成される。これと同様に、第1マイクロホン信号26aは時間インターバルTだけ遅延され、これによって時間的に遅延した第1マイクロホン信号28aが形成される。この第1マイクロホン信号26aが第2マイクロホン信号26bから差し引かれるので、これにより第2指向性信号8rが形成される。この場合、第1指向性信号8fと第2指向性信号8rはそれぞれ図1にかかるカーディオイド形曲線状の指向特性を有する。
第1適応ブロック30において、第1応答時間t1によって、第1指向性信号8fと第2指向性信号8rに基づき、第1指向性信号8fと第2指向性信号8rの適当な重ね合わせのための第1適応係数α1が決定される。この場合、第1応答時間t1は好ましくは、適当な重ね合わせF+α1・Bによって音響信号22内の非定常的な妨害騒音がきわめて効率的に抑制されるように、第1適応ブロックが第1適応係数α1を決定するよう選定すべきである。これは特に、応答時間t1に関してこのような重ね合わせから生じる信号が最小の信号出力を有することによって達成される。
第2適応ブロック32において、第1指向性信号8fと第2指向性信号8rに基づいて、第2応答時間t2によって、第1指向性信号8fと第2指向性信号8rの適当な重ね合わせのための第2適応係数α2が決定される。その際、本ケースでは、第2応答時間t2は少なくとも第1応答時間t1の少なくとも2倍の大きさである。その結果、第2適応ブロック32は音響信号22の変化に対して第1適応ブロック30よりもゆっくり応答し、従って第1適応ブロック30と比較して定常的な妨害騒音を重ね合わせF+α2・Bによって抑制するように設計されている。すなわち、音響信号22内のかなり多い非定常妨害騒音成分については、突然発生する妨害騒音成分が第1適応ブロック30にかかる適応によって既に抑制され一方、第2適応ブロック32にかかる適応が第2適応係数α2において長い第2応答時間t2のために妨害騒音成分を全く考慮しないことが生じ得る。しかし、ほとんど定常的な妨害騒音は第2適応ブロック32によって十分に考慮される。
さらに、保持ブロック34において、第1指向性信号8fと第2指向性信号8rに基づいて、保持信号36が発生させられる。この保持信号は、音響信号22内に非定常的な妨害騒音成分が存在する場合に、第2適応係数α2の更新を完全に停止する。これは、保持ブロック34において第1または第2の指向性信号8f、8r内に非定常的な妨害騒音成分が認められるときに、第2適応係数α2の値がもはやそれ以上変化せず、停止時点の値にとどまることを意味する。その後は、第1適応係数α1だけがさらに非定常的な妨害騒音成分に依存して更新される。保持ブロック34において、たいした非定常的な妨害騒音成分がもはや存在しないことが認められると、再続行信号38が第2適応ブロック32に出力される。第2適応ブロック32では、第2適応係数α2が再び第2応答時間t2によって更新される。
その際、音響信号22内に非定常的な妨害騒音成分が存在するかどうか、すなわち保持信号36または再続行信号38が出力されるかどうかの保持ブロック34での決定は特に、信号出力を基本雑音出力と比較することによって、それぞれ第1指向性信号8fと第2指向性信号8rにおいて行われる。例えば第2指向性信号8rにおいて、入力部出力と基本雑音出力の間に小さな差しか存在せず一方、第1指向性信号8fに関して入力部出力と基本雑音出力の間に大きな差が存在すると、第1指向性信号8fに相当する前方に向いたカーディオイド形曲線の範囲内に、方向づけられた非定常的な妨害騒音が存在する。この場合、対応する非定常的な妨害騒音がもはや確認されなくなるまで、第2適応ブロック32における第2適応係数α2の更新が保持信号36を出すことによって一時的に停止される。
第1適応係数α1と第2適応係数α2の線形結合40によって、出力適応係数α−outが求められる。出力信号42は第1指向性信号8fと第2指向性信号8rから、式F+α−out・Bの重ね合わせによって求められる。その際、線形結合40は次式
α−out=α1・w+α2・(1−w)
によって表される。この場合、パラメータwを決定するために、出力信号42の信号出力の目標値が設定される。この目標値は例えば、第1適応係数α1との重ね合わせから生じる出力信号を有し、それによって最小である出力部出力の値よりも3dBだけ高い。従って、出力信号42の信号出力の目標値は境界条件を示し、この境界条件に関してパラメータwが緩和される。このパラメータの緩和は、最小出力部出力に関して最適な第1適応係数α1から、最適ではない第2適応係数α2との適当な線形結合によって、出力適応係数α−outに達するようにするために行われる。この出力適応係数は最後に、出力信号42を発生する重ね合わせのために使用される。
上記の提案により、非定常的な妨害騒音成分の場合、特に強く方向づけられた妨害騒音成分の場合、非定常的な妨害信号の寄与が存在するときに、最後に適用される適応によって、定常的な基本雑音の少ない成分を出力信号42に変調することができる。これは非定常的な妨害信号のもはや最適でない抑制の代価で行われる。これはしかし甘受することができる。なぜなら、それにもかかわらず、定常的な雑音の低下したコモジュレーションによって、良好なSNRと従って特に有効信号の改善された言語理解性が達成可能であるからである。
本発明を有利な実施の形態によって詳細に図示および説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されない。専門家はこれから、本発明の保護範囲を逸脱せずに、他の変形を導き出すことができる。
1 使用者
2 補聴器
4 話し相手
6 正面方向
8f 第1指向性信号
8r 第2指向性信号
10 後ろ方向
12a〜12c 妨害騒音
20 方法
22 音響信号
24a/24b 第1マイクロホン/第2マイクロホン
26a/26b 第1マイクロホン信号/第2マイクロホン信号
28a/28b 第1時間遅延マイクロホン信号/第2時間遅延マイクロホン信号
30 第1適応ブロック
32 第2適応ブロック
34 保持ブロック
36 保持信号
38 再続行信号
40 線形結合
42 出力信号
α1 第1適応係数
α2 第2適応係数
α−out 出力部適応係数
T 時間インターバル
t1 第1応答時間
t2 第2応答時間

Claims (11)

  1. 補聴器内で周囲の音響信号(22)から第1指向性信号(8f)と第2指向性信号(8r)が発生させられ、
    前記第1指向性信号(8f)と前記第2指向性信号(8r)に基づいて、前記第1指向性信号(8f)と前記第2指向性信号(8r)の第1重ね合わせ(30)のための第1適応係数(α1)が妨害騒音抑制のために第1応答時間(t1)によって決定され、
    前記第1指向性信号(8f)と前記第2指向性信号(8r)に基づいて、前記第1指向性信号(8f)と前記第2指向性信号(8r)の第2重ね合わせ(32)のための第2適応係数(α2)が妨害騒音抑制のために第2応答時間(t2)によって決定され、
    前記第1適応係数(α1)と前記第2適応係数(α2)に基づいて、出力適応係数(α−out)が出力信号(42)を求めるために前記第1指向性信号(8f)と前記第2指向性信号(8r)の重ね合わせによって決定される、
    補聴器を作動させるための方法(20)。
  2. 前記第2応答時間(t2)が前記第1応答時間(t1)よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の方法(20)。
  3. 前記第2応答時間(t2)が前記第2適応係数(α2)を決定するために、前記第1指向性信号(8f)と前記第2指向性信号(8r)に依存して決定されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法(20)。
  4. 前記第2応答時間(t2)が前記第2適応係数(α2)を決定するために、前記第1指向性信号(8f)についての信号出力と基本雑音出力との差に基づいておよび/または前記第2指向性信号(8r)についての信号出力と基本雑音出力との差に基づいて決定されることを特徴とする請求項3に記載の方法(20)。
  5. 前記出力信号(42)の信号出力のための目標値が設定され、前記出力信号(42)の信号出力が前記目標値から最小偏差を有するように、前記出力適応係数(α−out)が決定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法(20)。
  6. 前記出力適応係数(α−out)の瞬間値が、前記第1適応係数(α1)と前記第2適応係数(α2)の線形結合によって求められることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法(20)。
  7. 前記補聴器(2)において前記音響信号(22)から第1マイクロホン(24a)によって第1マイクロホン信号(26a)が発生させられ、かつ第2マイクロホン(24b)によって第2マイクロホン信号(26b)が発生させられ、前記第1指向性信号(8f)および/または前記第2指向性信号(8r)が前記第1マイクロホン信号(26a)と前記第2マイクロホン信号(26b)に基づいて発生させられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法(20)。
  8. 前記第1指向性信号(8f)および/または前記第2指向性信号(8r)が前記第1マイクロホン信号(26a)と前記第2マイクロホン信号(26b)の時間遅延式重ね合わせに基づいて発生させられることを特徴とする請求項7に記載の方法(20)。
  9. 前記第1指向性信号(8f)が第1方向(6)に向けられた第1のカーディオイド形曲線の形をした方向依存性を有し、および/または前記第2指向性信号(8r)が第2方向(10)に向けられた第2のカーディオイド形曲線の形をした方向依存性を有することを特徴とする請求項8に記載の方法(20)。
  10. 前記第1方向(6)が前記第2方向(10)に対して反対向きであることを特徴とする請求項9に記載の方法(20)。
  11. 第1指向性信号(8f)と第2指向性信号(8r)を発生するための第1マイクロホン(24a)および第2マイクロホン(24b)と、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法(20)を実施するように設計された制御ユニットとを備えた補聴器(2)。
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