JP6567412B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等の燃料タンク内の燃料を内燃機関いわゆるエンジンに供給する燃料供給装置に関する。
従来例としての先行技術の燃料供給装置について述べる。図6は燃料供給装置を概念的に示す平面図である。図6に示すように、燃料供給装置100は、蓋側ユニット102とポンプ側ユニット104と一対の両連結シャフト106とジョイント部108とを備えている。蓋側ユニット102は、車両等の燃料タンク110の上面部111に形成された開口部112を閉鎖する蓋部材114を有している。ポンプ側ユニット104は、燃料タンク110内に水平状に配置される燃料ポンプ116、及び、燃料ポンプ116を保持するポンプ保持部材118を有している。一対の両連結シャフト106は、蓋部材114に吊下状に設けられている。ジョイント部108は、ポンプ保持部材118に設けられかつ両連結シャフト106が軸方向(図6において紙面表裏方向)に移動可能に挿通される。これにより、蓋側ユニット102とポンプ側ユニット104とは、上下方向(図6において紙面表裏方向)に相対移動可能に連結されている。また、両連結シャフト106は、車両の左右方向に並んで相互に平行に配置されている。なお、燃料タンク110内に垂直状に配置された燃料ポンプ116を有するポンプ側ユニット104を備えた燃料供給装置100には、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1は参考技術である。
特開2010−132066号公報
従来例によると、両連結シャフト106が車両の左右方向に並んで相互に平行に配置されていた。このため、車両の前突時又は後突時における衝突荷重に対して十分な耐衝撃性を得ることができなかった。このため、衝突荷重が甚だしいときには、蓋側ユニット102における連結シャフト106の付け根部分やジョイント部108や連結シャフト106が変形する等の不具合が発生するおそれがあった。本発明の課題は、車両等の前突時又は後突時における衝突荷重に対する耐衝撃性を向上することのできる燃料供給装置を提供することにある。
前記課題は、本発明の燃料供給装置により解決することができる。第1の発明は、車両等の燃料タンクの上面部に形成された開口部を閉鎖する蓋部材を有する蓋側ユニットと、前記燃料タンク内に水平状に配置される燃料ポンプ、及び、該燃料ポンプを保持するポンプ保持部材を有するポンプ側ユニットと、前記蓋部材に吊下状に設けられた一対の両連結シャフトと、前記ポンプ保持部材に設けられかつ前記両連結シャフトが軸方向に移動可能に挿通されるジョイント部と、を備えており、前記蓋側ユニットと前記ポンプ側ユニットとが上下方向に相対移動可能に連結されている燃料供給装置であって、前記両連結シャフトは、前記車両等の前後方向に並んで相互に平行に配置されている、燃料供給装置である。この構成によると、両連結シャフトが車両等の前後方向に並んで相互に平行に配置されているため、従来例と比べて、車両等の前突時又は後突時における衝突荷重に対する耐衝撃性を向上することのできる。これにより、車両の前後方向の衝突荷重が甚だしいときに発生する蓋側ユニットにおける連結シャフトの付け根部分やジョイント部や連結シャフトの変形等の不具合を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ジョイント部は、前記ポンプ保持部材と別体で構成されており、前記ジョイント部は、前記ポンプ保持部材の左右方向の一端部に対して前記車両等の前後方向に延在する軸回りに回動可能に連結されており、前記サブタンクは、前記車両等の左右方向に延在している、燃料供給装置である。この構成によると、ポンプ保持部材とジョイント部とを相対的に回動させることができる。このため、車両等の左右方向に延在するサブタンクを備えるポンプ側ユニットであっても、燃料タンクに対する燃料供給装置の組み付け時に、蓋側ユニットに対して下方へ延ばすように回動させることができる。これによって、燃料タンク内へのポンプ側ユニットの挿入性を向上することができる。また、燃料タンク内に挿入したポンプ側ユニットは、燃料タンク内に水平状に配置されるように、蓋側ユニット側に向けて回動させればよい。
第3の発明は、第2の発明において、前記両連結シャフトのうちの少なくとも一方の連結シャフトの下端部は、前記両ユニットの所定以上の接近により前記ポンプ保持部材に当接可能に設定されている、燃料供給装置である。この構成によると、気温等の温度変化による内圧の変化や燃料量の変化や燃料量の変化に依存して変形する燃料タンクにおいて、燃料タンクの収縮により両ユニットが所定以上に接近する場合がある。この場合、両連結シャフトのうちの少なくとも一方の連結シャフトの下端部がポンプ保持部材に当接することによって、両ユニットの所定以上の接近を抑制することができる。これにより、燃料タンクの上下方向の収縮を抑制することができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記ジョイント部は、上片部と両側片部とを有しかつ前記ポンプ保持部材を跨ぐ門形状に形成されており、前記両側片部は、前記ポンプ保持部材に回動可能に連結されており、前記上片部には、前記両連結シャフトが軸方向に移動可能に挿通されている、燃料供給装置である。この構成によると、ポンプ保持部材を跨ぐジョイント部の両側片部がポンプ保持部材に回動可能に連結されている。これにより、ジョイント部とポンプ保持部材とを安定的に回動させることができ、また、上片部と両連結シャフトとを安定的に軸方向に移動させることができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記ジョイント部の両側片部のうち、前記ポンプ保持部材に当接可能な連結シャフトに対応する側片部は、該連結シャフトの下端部の前記ポンプ保持部材外へのはみ出しを規制する規制部を有する、燃料供給装置である。この構成によると、ポンプ保持部材に対する連結シャフトの当接後における両ユニットの更なる接近時において、少なくとも一方の連結シャフトに対応する側片部が有する規制部によって、ポンプ保持部材外への連結シャフトの下端部のはみ出しを規制することができる。このため、両ユニットの更なる接近を抑制する共に、ポンプ保持部材外への連結シャフトの下端部のはみ出しを抑制することができる。
第6の発明は、第1〜5のいずれか1つの発明において、前記ポンプ側ユニットは、前記ポンプ保持部材に設けられかつ燃料を貯留するサブタンクを備えており、前記サブタンクは、下面側に開口部を有するタンク本体部と、前記タンク本体部の下面側の開口部を閉鎖する袋状の燃料フィルタ部とを有しており、前記燃料フィルタ部は、前記燃料タンク内から前記燃料ポンプに吸入される燃料と前記サブタンク内から前記燃料ポンプに吸入される燃料との両方の燃料を濾過するように設けられている、燃料供給装置である。この構成によると、ポンプ側ユニットに備えたサブタンク内に、燃料を貯留することができる。また、タンク本体部の下面側の開口部を閉鎖する袋状の燃料フィルタ部によって、燃料タンク内から燃料ポンプに吸入される燃料とサブタンク内から燃料ポンプに吸入される燃料との両方の燃料を濾過することができる。このため、燃料タンク内の燃料残量が少なくなったときでも、燃料タンク内の燃料、及び、サブタンク内の燃料のうちの少なくとも一方の燃料に残量があれば、エンジンの運転が可能である。また、サブタンクの高さを低減することができる。このため、ポンプ側ユニットの重心を低くし、燃料タンクに対するポンプ側ユニットの設置姿勢を安定化することができる。このことは、車両等の前突時又は後突時における衝突荷重に対する耐衝撃性の向上に有効である。
一実施形態にかかる燃料供給装置を概略的に示す平面図である。 車両後方から見た燃料供給装置を概略的に示す正面図である。 車両右方から見た燃料供給装置を概略的に示す側面図である。 燃料供給装置の伸長状態を概略的に示す正面図である。 両ユニットの接近状態を概略的に示す側面図である。 従来例にかかる燃料供給装置を概略的に示す平面図である。
以下、本発明を実施するための一実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態にかかる燃料供給装置は、内燃機関であるエンジンを搭載する自動車等の車両に搭載された燃料タンク内の燃料をエンジンへ供給するものである。図1は燃料供給装置を概略的に示す平面図、図2は車両後方から見た燃料供給装置を概略的に示す正面図、図3は車両右方から見た燃料供給装置を概略的に示す側面図である。図1〜図3には、燃料供給装置が燃料タンクに対する設置状態で示されている。図1〜図3において、前後左右上下の各方位は、各図に示すとおりであり、車両の各方位に対応している。すなわち、前後方向は車長方向に対応し、左右方向は車幅方向に対応し、上下方向は車高方向に対応している。
図2に示すように、燃料供給装置10は、燃料タンク12に設置されている。燃料供給装置10は、フランジユニット14とポンプユニット16と連結機構18とを備えている。説明の都合上、燃料タンク12、フランジユニット14、ポンプユニット16、連結機構18の順に説明する。
燃料タンク12は、樹脂製で、上面部20及び底面部21を有する中空容器状に形成されている。上面部20には、円形孔状の開口部23が形成されている。燃料タンク12は、車両(不図示)に対して上面部20及び底面部21を水平状態として搭載されている。燃料タンク12内には、例えば、ガソリン等の液体燃料が貯留される。
フランジユニット14は、樹脂製で、円盤状のフランジ本体25を有している。フランジユニット14は、燃料タンク12の上面部20に取付けられており、開口部23を閉鎖している。フランジ本体25には、吐出ポート26、電気コネクタ(不図示)等が設けられている。また、図示しないが、フランジ本体25の上面側において、吐出ポート26には、エンジンにつながる燃料供給配管が接続され、また、電気コネクタ(不図示)には、外部コネクタが接続される。なお、フランジユニット14は本明細書でいう「蓋側ユニット」に相当する。また、フランジ本体25は本明細書でいう「蓋部材」に相当する。
ポンプユニット16は、燃料タンク12内の底面部21上に水平状態に載置されている。ポンプユニット16は、燃料ポンプ28及びポンプ保持部材30を有している。燃料ポンプ28は、燃料を吸入しかつ吐出する電動式燃料ポンプである。燃料ポンプ28の外形は、略円柱形状をなしている。
ポンプ保持部材30は、樹脂製で、平面視で左右方向を長くする長四角形状をなしかつ上下方向に扁平状に形成されている(図1及び図3参照)。ポンプ保持部材30の中央部上には、ポンプ保持部31が形成されている。ポンプ保持部31には、燃料ポンプ28が軸方向を左右方向に向けた状態で保持されている。これにより、ポンプ保持部材30上に燃料ポンプ28が水平状いわゆる横置き状に配置されている。なお、燃料ポンプ28の軸方向の一端部に設けられた燃料吸入口(不図示)は左方に指向され、その他端部に設けられた燃料吐出口(不図示)は右方に指向されている。
ポンプ保持部材30の下面側には、燃料を貯留するリザーバとしてのサブタンク34が設けられている。サブタンク34は、ポンプ保持部材30に形成されたタンク本体部36と、タンク本体部36の下面側に重ねるように取付けられた燃料フィルタ38とを有している。タンク本体部36は、ポンプ保持部材30に下面側を開口部(「下面開口部」という)とする浅底箱状に形成されている。タンク本体部36は、ポンプ保持部材30の上面を含む長四角形板状の上板部40と、矩形枠状の側枠部41とを有している(図3参照)。なお、ポンプ保持部材30は、タンク本体部36を兼ねていると見ることもできる。
燃料フィルタ38は、樹脂製の不織布等によって中空袋状に形成されている。燃料フィルタ38は、平面視で左右方向を長くする長四角形状をなしかつ上下方向に扁平状に形成されている。燃料フィルタ38は、タンク本体部36に下面開口部を閉鎖するように配置されている。なお、図示しないが、燃料フィルタ38の内部空間には、燃料フィルタ18の袋形状を保持する樹脂製の内部保持部材が配置されている。
燃料フィルタ38の上面側はサブタンク34の下面開口部に面している。また、図示しないが、タンク本体部36には、燃料フィルタ38の下面と燃料タンク12の底面部21との間に僅かな隙間を形成するための間隔保持部材が設けられている。また、ポンプ保持部材30の上板部40には、燃料タンク12内の燃料をサブタンク34内へ導入する燃料導入孔(不図示)が形成されている。このため、燃料タンク12内の燃料が燃料導入孔からサブタンク34内に導入されて貯留される。なお、燃料フィルタ38は本明細書でいう「燃料フィルタ部」に相当する。
燃料フィルタ38の内部空間と燃料ポンプ28の燃料吸入口とは、接続管43を介して連通接続されている。燃料フィルタ38は、燃料ポンプ28に吸入される燃料を濾過する。詳しくは、燃料フィルタ38は、サブタンク34外における燃料タンク12内から燃料ポンプ28に吸入される燃料とサブタンク34内から燃料ポンプ28に吸入される燃料との両方の燃料を濾過する。また、燃料フィルタ38は、左右方向に長く形成されていることによって、濾過面積を増大するとともに車両のカーブ走行時等に生じるエアの吸込みを抑制することができる。
フランジユニット14の吐出ポート26と燃料ポンプ28(詳しくは、燃料吐出口)とは、可撓性を有する蛇腹状のホース等からなる配管部材45を介して連通接続されている。なお、図示しないが、フランジユニット14の電気コネクタと燃料ポンプ28(詳しくは、電気コネクタ)とは、可撓性を有する配線部材を介して電気的に接続されている。また、燃料ポンプ28と配管部材45との間には、燃料の圧力を調整しかつ余剰となった燃料を排出するプレッシャレギュレータが設けられている。プレッシャレギュレータからの余剰燃料は、燃料タンク12内へ排出してもよいが、サブタンク34内へ排出させるとよい。
図3に示すように、連結機構18は、一対の両連結シャフト48とジョイント部材50とを備えている。両連結シャフト48は、金属製の丸棒材又は中空パイプ材等からなる。両連結シャフト48の一端部(上端部)は、フランジユニット14のフランジ本体25の下面側に圧入等によって連結されている。これにより、一対の両連結シャフト48は、フランジ本体25に吊下状に設けられている。両連結シャフト48は、前後方向に並んで相互に平行に配置されている。
ジョイント部材50は、ポンプ保持部材30と別体で構成されている。ジョイント部材50は、樹脂製で、門形状に形成されている。ジョイント部材50は、上片部51と、上片部51の両端部から平行状に延びる前後一対の両側片部52とを有している。両側片部52は、ポンプ保持部材30の一端部(例えば、右端部)を前後方向に跨ぐように配置されている(図1及び図2参照)。両側片部52の下端部は、ポンプ保持部材30の左右方向の端部に支軸54を介して回動可能に連結されている。これにより、ポンプユニット16とジョイント部材50とが前後方向に延在する軸回りに相対回動可能に連結されている。

ジョイント部材50の上片部51には、上下方向に貫通する前後一対の両挿通孔56が相互に所定間隔を隔てて形成されている。両挿通孔56には、両連結シャフト48が軸方向(上下方向)に移動可能(詳しくは、摺動可能)に挿通されている。これにより、フランジユニット14とジョイント部材50とが上下方向に相対移動可能に連結されている。また、ジョイント部材50の両側片部52の間に両連結シャフト48が配置されている。両連結シャフト48の下端部には、フランジ状の抜け止め部材58が取付けられている。抜け止め部材58が上片部51に当接することによって、両連結シャフト48が抜け止めされる(図4参照)。なお、ジョイント部材50は本明細書でいう「ジョイント部」に相当する。
フランジユニット14とジョイント部材50との上下方向の相対移動と、ポンプユニット16とジョイント部材50との相対回動とによって、フランジユニット14とポンプユニット16とが上下方向に相対移動可能にかつ相対回動可能に連結されている。なお、図示しないが、フランジユニット14のフランジ本体25とジョイント部材50の上板部40との間には、フランジユニット14とポンプユニット16とを離れる方向へ付勢するスプリングが設けられている。
図2に示すように、ポンプ保持部材30の前面及び後面には、両側片部52の左側下端部に対応する両回り止め部60が突片状に形成されている(図3参照)。ポンプ保持部材30の水平状態において、両側片部52と両回り止め部60とは当接又は近接する。
図3に示すように、ポンプ保持部材30の上板部40上には、両連結シャフト48の下端部に対向する前後一対の受け止め部62が前後対称状に形成されている。また、ジョイント部材50の両側片部52と、両側片部52にそれぞれ隣り合う両連結シャフト48とは、相互に隣接する状態で配置されている。両側片部52によって両連結シャフト48の外側が覆われている。なお、ポンプユニット16は本明細書でいう「ポンプ側ユニット」に相当する。
次に、燃料供給装置10の作動を説明する。外部からの駆動電力により燃料ポンプ28が駆動されると、燃料タンク12内の燃料とサブタンク34内の燃料との両方の燃料が燃料フィルタ38を介して燃料ポンプ28に吸入される。その燃料は、燃料ポンプ28により昇圧された後、プレッシャレギュレータにより燃料圧力が調整されて配管部材45へ吐出され、さらに、フランジユニット14の吐出ポート26からエンジンへと供給される。
次に、燃料タンク12に対する燃料供給装置10の組み付けについて説明する。図4は燃料供給装置の伸長状態を概略的に示す正面図である。図4に示すように、燃料供給装置10は、燃料タンク12への組み付けに際して伸長状態とされる。すなわち、フランジユニット14とジョイント部材50とは、上下方向に離され、両連結シャフト48の抜け止め部材58とジョイント部材50の上片部51とが当接される。また、ポンプユニット16がジョイント部材50に対して左下がりとなる方向に回動される。これにより、燃料供給装置10が伸長状態とされる。
続いて、伸長状態の燃料供給装置10が、燃料タンク12の開口部23内にその上方から下降させつつ挿入される。燃料タンク12内の底部付近において、ポンプユニット16が、ジョイント部材50に対して水平状態となる方向に回動された後、燃料タンク12の底面部21上に載置される(図2及び図3参照)。このとき、両側片部52と両回り止め部60とが当接することによって、ポンプ保持部材30の水平状態から左上がり方向への回動が規制される(図2参照)。また、フランジユニット14が燃料タンク12の開口部23の上方に対して同心状に配置される(図2及び図3中、二点鎖線参照)。
続いて、フランジユニット14が下方へ押し付けられることによって、燃料タンク12の開口部23が閉鎖される(図1〜図3参照)。これにより、ポンプユニット16は、スプリング(不図示)の付勢力によって燃料タンク12の底面部21に押し付けられた状態に保持される。また、フランジユニット14は、燃料タンク12の上面部20に固定金具、ボルト等の固定手段(不図示)によって固定される。上記のようにして、燃料タンク12に対する燃料供給装置10の組み付けが完了する。この状態において、ポンプ保持部材30の受け止め部62と両連結シャフト48の下端部とは、所定の隙間を隔てて対向する(図3参照)。
ところで、燃料供給装置10の設置状態(図1〜図3参照)において、燃料タンク12が気温等の温度変化による内圧の変化や燃料量の変化に依存して変形すると、燃料タンク12の上面部20と底面部21との距離が変化する。この場合、燃料タンク12の上面部20と底面部21との距離が大きくなるときは、ジョイント部材50と両連結シャフト48との摺動を介して、フランジユニット14とポンプユニット16とが離れる方向へ相対移動する。また、逆に、燃料タンク12の上面部20と底面部21との距離が小さくなるときは、ジョイント部材50と両連結シャフト48との摺動を介して、フランジユニット14とポンプユニット16とが近づく方向へ相対移動する。これにより、燃料タンク12の上面部20と底面部21との距離の変化に、フランジユニット14とポンプユニット16とが追従することができる。
また、燃料タンク12が過剰に収縮するときには、ポンプ保持部材30の両受け止め部62と両連結シャフト48の下端部とが当接する(図5参照)。これによって、両ユニット14,16の所定以上の接近が抑制される。
また、燃料タンク12が更に過剰に収縮するときには、両連結シャフト48の下端部がポンプ保持部材30の両受け止め部62からポンプ保持部材30外へはみ出すように曲がることが予想される(図5中、二点鎖線48参照)。しかし、ジョイント部材50の両側片部52と、両側片部52にそれぞれ隣り合う両連結シャフト48とが隣接する状態に配置されている。このため、ジョイント部材50の両側片部52によって両連結シャフト48の下端部の外方へのはみ出し(図5中、二点鎖線48参照)が規制される。なお、ジョイント部材50の側片部52は本明細書でいう「規制部」に相当する。また、側片部52は、規制部を兼ねていると見ることもできる。
前記した燃料供給装置10によると、両連結シャフト48が前後方向に並んで相互に平行に配置されている(図1〜図3参照)。このため、従来例と比べて、車両等の前突時又は後突時における衝突荷重に対する耐衝撃性を向上することができる。これにより、車両の前後方向の衝突荷重が甚だしいときに発生するフランジユニット14における連結シャフト48の付け根部分やジョイント部材50や連結シャフト48の変形等の不具合を抑制することができる。
また、ポンプ保持部材30とジョイント部材50とを相対的に回動させることができる。このため、左右方向に延在するサブタンク34を備えるポンプユニット16であっても、燃料タンク12に対する燃料供給装置10の組み付け時に、フランジユニット14に対して下方へ延ばすように回動させることができる(図4参照)。これによって、燃料タンク12内へのポンプユニット16の挿入性を向上することができる。また、燃料タンク12内に挿入したポンプユニット16は、燃料タンク12内の底面部21上に水平状に配置されるように、フランジユニット14側に向けて回動させればよい。
また、気温等の温度変化による内圧の変化や燃料量の変化や燃料量の変化に依存して変形する燃料タンク12において、燃料タンク12の収縮により両ユニット14,16が所定以上に接近する場合がある。この場合、両連結シャフト48の下端部がポンプ保持部材30の両受け止め部62に当接する(図5参照)。これによって、両ユニット14,16の所定以上の接近を抑制することができる。燃料タンク12の上下方向の収縮を抑制することができる。
また、ポンプ保持部材30を跨ぐジョイント部材50の両側片部52がポンプ保持部材30に回動可能に連結されている。これにより、ジョイント部材50とポンプ保持部材30とを安定的に回動させることができ、また、上片部51と両連結シャフト48とを安定的に軸方向に移動させることができる。
また、ポンプ保持部材30に対する連結シャフト48の当接後における両ユニット14,16の更なる接近時において、両連結シャフト48に対応するジョイント部材50の両側片部52によって、ポンプ保持部材30外への両連結シャフト48の下端部のはみ出し(図5中、二点鎖線48参照)を規制することができる。このため、両ユニット14,16の更なる接近を抑制する共に、ポンプ保持部材30外への連結シャフト48の下端部のはみ出しを抑制することができる。
また、ポンプユニット16に備えたサブタンク34内に、燃料を貯留することができる。また、タンク本体部36の下面開口部を閉鎖する袋状の燃料フィルタ38によって、燃料タンク12内から燃料ポンプ28に吸入される燃料とサブタンク34内から燃料ポンプ28に吸入される燃料との両方の燃料を濾過することができる。このため、燃料タンク12内の燃料残量が少なくなったときでも、燃料タンク12内の燃料、及び、サブタンク34内の燃料のうちの少なくとも一方の燃料に残量があれば、エンジンの運転が可能である。また、サブタンク34の高さを低減することができる。このため、ポンプユニット16の重心を低くし、燃料タンク12に対するポンプユニット16の設置姿勢を安定化することができる。このことは、車両等の前突時又は後突時における衝突荷重に対する耐衝撃性の向上に有効である。
[他の実施形態]本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、自動車等の車両に限らず、他の乗物の燃料供給装置10に適用してもよい。また、燃料供給装置10の各ユニットに備えられる部品は、適宜、増減してもよいし、変更してもよい。また、ジョイント部材50の形状は、適宜変更してもよい。また、ジョイント部材50は、ポンプ保持部材30に固定してもよいし、ジョイント部としてポンプ保持部材30に形成してもよい。また、両ユニット14,16の所定以上の接近時において、両連結シャフト48のうちの一方の連結シャフト48の下端部は、ポンプ保持部材30に当接しなくてもよい。また、規制部は、連結シャフト48を覆う形状、例えば、断面半円形状、U字形状、円形状に形成してもよい。また、規制部は、ジョイント部材50に付加的に形成してもよい。また、規制部は、ポンプ保持部材30に付加的に形成してもよい。
10…燃料供給装置
12…燃料タンク
14…フランジユニット(蓋側ユニット)
16…ポンプユニット(ポンプ側ユニット)
20…上面部
21…底面部
23…開口部
25…フランジ本体(蓋部材)
28…燃料ポンプ
30…ポンプ保持部材
34…サブタンク
38…燃料フィルタ(燃料フィルタ)
48…連結シャフト
50…ジョイント部材(ジョイント部)
51…上片部
52…側片部(規制部)

Claims (5)

  1. 車両等の燃料タンクの上面部に形成された開口部を閉鎖する蓋部材を有する蓋側ユニットと、
    前記燃料タンク内に水平状に配置される燃料ポンプ、及び、該燃料ポンプを保持するポンプ保持部材を有するポンプ側ユニットと、
    前記蓋部材に吊下状に設けられた一対の両連結シャフトと、
    前記ポンプ保持部材に設けられかつ前記両連結シャフトが軸方向に移動可能に挿通されるジョイント部と、
    を備えており、
    前記蓋側ユニットと前記ポンプ側ユニットとが上下方向に相対移動可能に連結されている燃料供給装置であって、
    前記両連結シャフトは、前記車両等の前後方向に並んで相互に平行に配置されており、
    前記ジョイント部は、前記ポンプ保持部材と別体で構成されており、
    前記ジョイント部は、前記ポンプ保持部材の左右方向の一端部に対して前記車両等の前後方向に延在する軸回りに回動可能に連結されており、
    前記ポンプ側ユニットは、前記ポンプ保持部材に設けられかつ燃料を貯留するサブタンクを備えており、
    前記サブタンクは、前記車両等の左右方向に延在している、燃料供給装置。
  2. 請求項に記載の燃料供給装置であって、
    前記両連結シャフトのうちの少なくとも一方の連結シャフトの下端部は、前記両ユニットの所定以上の接近により前記ポンプ保持部材に当接可能に設定されている、燃料供給装置。
  3. 請求項に記載の燃料供給装置であって、
    前記ジョイント部は、上片部と両側片部とを有しかつ前記ポンプ保持部材を跨ぐ門形状に形成されており、
    前記両側片部は、前記ポンプ保持部材に回動可能に連結されており、
    前記上片部には、前記両連結シャフトが軸方向に移動可能に挿通されている、燃料供給装置。
  4. 請求項に記載の燃料供給装置であって、
    前記ジョイント部の両側片部のうち、前記ポンプ保持部材に当接可能な連結シャフトに対応する側片部は、該連結シャフトの下端部の前記ポンプ保持部材外へのはみ出しを規制する規制部を有する、燃料供給装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1つに記載の燃料供給装置であって、
    前記サブタンクは、下面側に開口部を有するタンク本体部と、前記タンク本体部の下面側の開口部を閉鎖する袋状の燃料フィルタ部とを有しており、
    前記燃料フィルタ部は、前記燃料タンク内から前記燃料ポンプに吸入される燃料と前記サブタンク内から前記燃料ポンプに吸入される燃料との両方の燃料を濾過するように設けられている、燃料供給装置。
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