JP6567245B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

この発明は、遠方の視認性に優れた配光パターンを車両の前方に照射する車両用前照灯に関するものである。
この種の車両用前照灯は、従来からある(たとえば、特許文献1、特許文献2)。以下、従来の車両用前照灯について説明する。特許文献1の車両用前照灯は、固定遮光板により垂直カットオフラインを形成して、垂直カットオフライン有するハイビーム配光パターンを照射するものである。特許文献2の車両用前照灯は、ミラー部材により鉛直カットオフラインを形成して、鉛直カットオフライン有するハイビーム用の付加配光パターンを照射するものである。
特開2012−38609号公報 特開2010−140662号公報
前記の従来の車両用前照灯は、ハイビーム配光パターン(付加配光パターン)の垂直カットオフライン(鉛直カットオフライン)がハイビーム配光パターンの上端から下端部の途中まで設けられている。このために、ハイビーム配光パターンの垂直カットオフラインの上端まで光が照射されている。ここで、ハイビーム配光パターンの垂直カットオフラインの上端は、スクリーンの上下の垂直線において、スクリーンの左右の水平線から上方に約15°に位置する。
ところが、公道においては、照射対象物(たとえば、道路標識や交通標識など)が約15°の高さまで必要なものが無い。こために、前記の従来の車両用前照灯は、ハイビーム配光パターンの垂直カットオフラインの不要な上端まで光を照射しているものである。
この発明が解決しようとする課題は、従来の車両用前照灯が、ハイビーム配光パターンの垂直カットオフラインの不要な上端まで光を照射している、という点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、垂直カットオフラインを有するADB配光パターンを車両の前方に照射するランプユニットを備え、ランプユニットは、光源と、光源から射出された光を反射する楕円反射面からなるリフレクタと、シェードと、を備え、シェードは、固定されており、ADB配光パターンの垂直カットオフラインを形成する垂直エッジと、垂直エッジの下部に車両内側に突出した状態で設けられていて、垂直カットオフラインの上部から車両外側に引っ込んだ光抜け部を形成する凸エッジと、を有し、凸エッジは、凸エッジがなかった場合における垂直カットオフラインの上端に照射される光を遮光しており、垂直カットオフラインの上側の端部は、水平線よりも上側に位置し、光抜け部は、垂直カットオフラインの上端から斜め上方に傾斜している上部斜めカットオフラインを有する、ことを特徴とする。
この発明(請求項2にかかる発明)は、前方の先行車両や対向車両の有無や状況を検出してその検出信号を出力する検出部と、検出部からの検出信号により制御信号を出力する制御部と、制御部からの制御信号により作動してランプユニットを垂直軸回りに回転させるスイブル装置と、を備える、ことを特徴とする。
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、ランプユニットから、垂直カットオフラインとその垂直カットオフラインの一部から引っ込んだ光抜け部とを有する配光パターンが車両の前方に照射される。この光抜け部を配光パターンの垂直カットオフラインの上端部に設けることにより、配光パターンの垂直カットオフラインの不要な上端まで光を照射しない。これにより、遠方の視認性に優れた配光パターンを得ることができる。
図1は、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態を示し、ランプレンズを取り除いた状態の正面図である。 図2は、車両用前照灯装置の構成部品を示すブロック図である。 図3は、図1におけるIII−III線断面図である。 図4は、図1におけるIV−IV線断面図である。 図5は、図3におけるV矢視図である。 図6は、配光パターンの垂直カットオフラインの上端部の光抜け部とロービーム配光パターンの一部とを示す説明図である。 図7は、垂直カットオフラインを有する配光パターン、および、水平カットオフラインと斜めカットオフラインとを有するロービーム配光パターンを示す説明図である。
以下、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態(実施例)の1例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。図6、図7において、符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。この明細書および別紙の特許請求の範囲において、前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用前照灯を車両に搭載した際の前、後、上、下、左、右である。
(実施形態の構成の説明)
以下、この実施形態にかかる車両用前照灯の構成について説明する。図1中、符号1は、この実施形態にかかる車両用前照灯(たとえば、ヘッドランプなど)である。前記車両用前照灯1は、左側通行用の車両の前部の左右両端部に搭載されている。以下、車両の右側に搭載される右側の車両用前照灯1について説明する。なお、車両の左側に搭載される左側の車両用前照灯は、右側の車両用前照灯1とほぼ同様の構成をなすので、説明を省略する。
(車両用前照灯1の説明)
前記車両用前照灯1は、図1に示すように、第1ランプユニット3と、ロービームランプユニットとしての第2ランプユニット2と、スイブル装置91と、制御部90(調光制御部、スイブル装置91の制御装置)と、第1取付部材51および第2取付部材(ブラケット)52と、光軸調整装置53、54、55と、ランプハウジング5と、ランプレンズ(たとえば、素通しのアウターレンズなど)と、を備えるものである。
前記第1ランプユニット3および前記第2ランプユニット2および前記スイブル装置91および前記調光制御部および前記第1取付部材51および前記第2取付部材52および前記光軸調整装置53、54、55は、前記ランプハウジング5および前記ランプレンズにより区画されている灯室50内に、配置されている。なお、前記灯室50内には、図示されていないが、フォグランプ、コーナリングランプ、クリアランスランプ、ターンシグナルランプなどの他のランプユニットが配置されている場合がある。また、前記調光制御部は、前記灯室50外に配置されている場合がある。
前記第1ランプユニット3は、前記第1取付部材51および前記スイブル装置91を介して前記第2取付部材52に取り付けられている。前記第2ランプユニット2は、前記第2取付部材52に取り付けられている。前記第1ランプユニット3は、車両の内側(右側の車両用前照灯1の場合においては左側、左側の車両用前照灯の場合においては右側)に配置されている。前記第2ランプユニット2は、車両の外側(右側の車両用前照灯1の場合においては右側、左側の車両用前照灯の場合においては左側)に配置されている。
(スイブル装置91の説明)
前記スイブル装置91は、ケーシング92内に収納されている駆動部(図示せず)および駆動力伝達機構(図示せず)と、回転軸93と、から構成されている。前記駆動部を駆動させることにより、前記駆動部の駆動力が前記駆動力伝達機構を介して前記回転軸93に伝達される。この結果、前記回転軸93が垂直軸(ほぼ垂直軸をも含む)V−V回りに回転する。
前記第1取付部材51は、前記スイブル装置91の前記回転軸93に固定されている。前記スイブル装置91の前記回転軸93の前記垂直軸V−Vは、前記第1ランプユニット3の中央もしくはほぼ中央を通る。この結果、前記第1ランプユニット3は、前記第1取付部材51を介して、前記スイブル装置91により、前記垂直軸V−V回りに回転可能に構成されている。
前記スイブル装置91は、前記第2取付部材52に取り付けられている。前記第2取付部材52は、前記光軸調整装置53、54、55を介して前記ランプハウジング5に取り付けられている。
前記スイブル装置91は、たとえば、カメラセンサや操舵角センサ(図3中の検出部9を参照)を介して制御装置(図3中の制御部90を参照)と接続されている。前記カメラセンサや前記操舵角センサの検出信号が前記制御装置に入力されると、前記制御装置が前記スイブル装置91に制御信号を出力する。この結果、前記スイブル装置91は、駆動して、前記第1ランプユニット3を車両の左右旋回に合わせて前記垂直軸V−V回りに回転させる。
(光軸調整装置53、54、55の説明)
前記光軸調整装置53、54、55は、ピボット機構(53)と、上下用のアジャストスクリューおよびスクリューマウンティング(54)と、左右用のアジャストスクリューおよびスクリューマウンティング(55)と、から構成されている。この結果、前記第1ランプユニット3および前記第2ランプユニット2は、前記第1取付部材51および前記スイブル装置91および前記第2取付部材52を介して、一体で光軸調整可能に構成されている。
(第1ランプユニット3の説明)
前記第1ランプユニット3は、図3に示すように、プロジェクタタイプのランプユニットである。前記第1ランプユニット3は、半導体型光源30と、リフレクタ31と、投影レンズ32と、シェード33と、ヒートシンク部材34と、ホルダ35と、から構成されている。
前記第1ランプユニット3は、図6、図7(A)、(C)に示すADB配光パターンPを車両の前方に照射するものである。なお、図6、図7(A)、(C)に示すADB配光パターンPは、右側の前記車両用前照灯1の前記第1ランプユニット3から照射されるものである。左側の車両用前照灯の第1ランプユニットから照射されるADB配光パターンは、右側の前記車両用前照灯1の前記第1ランプユニット3から照射される図6、図7(A)、(C)に示すADB配光パターンPに対して、左右対称(左右反転)である。
前記半導体型光源30は、たとえば、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源である。前記半導体型光源30は、前記ヒートシンク部材34に取り付けられている。前記半導体型光源30の発光面は、下向きである。
前記リフレクタ31には、楕円反射面(楕円を基調(基本、基準)とする自由曲面からなる反射面、あるいは、回転楕円面からなる反射面)からなる反射面310が設けられている。前記反射面310は、第1基準焦点(図示せず)と、第2基準焦点(図示せず)と、基準光軸と、を有する。前記第1基準焦点もしくはその近傍には、前記半導体型光源30の前記発光面が位置する。前記反射面310は、前記半導体型光源30の前記発光面からの光を前記シェード33および前記投影レンズ32側に反射するものである。前記リフレクタ31は、前記ホルダ35に直接、もしくは、前記ヒートシンク部材34を介して前記ホルダ35に取り付けられている。
前記投影レンズ32は、レンズ焦点(図示せず)と、レンズ軸(図示せず)とを有する。前記レンズ焦点は、前記第2基準焦点と一致もしくはほぼ一致する。前記レンズ軸は、前記基準光軸と一致もしくはほぼ一致する。前記投影レンズ32は、前記反射面310からの反射光であって、前記シェード33により遮蔽された反射光以外の反射光を前記ADB配光パターンPとして車両の前方に照射するものである。前記投影レンズ32は、前記ホルダ35に取り付けられている。
前記シェード33は、前記半導体型光源30および前記リフレクタ31と前記投影レンズ32との間であって、前記第2基準焦点、前記レンズ焦点もしくはその近傍に配置されている。前記シェード33は、図5に示すように、車両の外側(右側の車両用前照灯1の場合においては右側、左側の車両用前照灯の場合においては左側)に配置されている。前記シェード33は、前記リフレクタ31、前記ホルダ35のうち少なくともいずれか一方に取り付けられている。前記シェード33は、垂直エッジ330と、凸エッジ331と、を有する。
前記垂直エッジ330は、前記シェード33の車両の内側(右側の車両用前照灯1の場合においては左側、左側の車両用前照灯の場合においては右側)の垂直縁に設けられている。前記垂直エッジ330は、前記ADB配光パターンPの車両の内側において、垂直カットオフラインCL4を形成するものである。
前記凸エッジ331は、前記垂直エッジ330の下部において、車両の内側に突出した状態で設けられている。前記凸エッジ331は、前記垂直エッジ330の下部のある点から、車両の内側に斜め下方に約45°傾斜して設けられている。前記凸エッジ331により、前記シェード33の前記垂直エッジ330の下部の車両の内側の部分には、三角形形状(もしくは台形形状)の覆い部(凸部、突出部)332が形成される。前記凸エッジ331および前記覆い部332は、前記ADB配光パターンPの前記垂直カットオフラインCL4の上部から車両の外側に引っ込んだ光抜け部Dを形成する。
前記光抜け部Dには、前記垂直カットオフラインCL4の上部の約5°の点(スクリーンの上下の垂直線において、スクリーンの左右の水平線から上方に約5°の点)から車両の外側に斜め上方に約45°傾斜している上部斜めカットオフラインCL5が、設けられている。前記光抜け部Dの前記上部斜めカットオフラインCL5の上端は、スクリーンの上下の垂直線において、スクリーンの左右の水平線から上方に約8°に位置する。
前記ヒートシンク部材34は、前記半導体型光源30において発生する熱を外部に放射させる。前記ヒートシンク部材34には、前記半導体型光源30が取り付けられている。
前記ホルダ35は、前記リフレクタ31、前記投影レンズ32、前記シェード33、前記ヒートシンク部材34を保持するものである。前記ホルダ35と前記ヒートシンク部材34とを一体構造として兼用しても良い。
(第2ランプユニット2の説明)
前記第2ランプユニット2は、図4に示すように、プロジェクタタイプのランプユニットである。前記第2ランプユニット2は、前記第1ランプユニット3とほぼ同様に、半導体型光源20と、リフレクタ21と、投影レンズ22と、シェード23と、ヒートシンク部材24と、ホルダ25と、から構成されている。
前記第2ランプユニット2は、ロービーム配光パターンLPを車両の前方に照射するものである。なお、図7(B)、(C)に示すロービーム配光パターンLPは、右側の前記車両用前照灯1の前記第2ランプユニット2から照射されるものである。左側の車両用前照灯の第2ランプユニットから照射されるロービーム配光パターンは、右側の前記車両用前照灯1の前記第2ランプユニット2から照射される図7(B)、(C)に示すロービーム配光パターンLPとほぼ同様の配光パターンである。
前記半導体型光源20は、たとえば、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源である。前記半導体型光源20は、前記ヒートシンク部材24に取り付けられている。前記半導体型光源20の発光面は、上向きである。
前記リフレクタ21には、楕円反射面(楕円を基調(基本、基準)とする自由曲面からなる反射面、あるいは、回転楕円面からなる反射面)からなる反射面210が設けられている。前記反射面210は、第1基準焦点(図示せず)と、第2基準焦点(図示せず)と、基準光軸と、を有する。前記第1基準焦点もしくはその近傍には、前記半導体型光源20の前記発光面が位置する。前記反射面210は、前記半導体型光源20の前記発光面からの光を前記シェード23および前記投影レンズ22側に反射するものである。前記リフレクタ21は、前記ホルダ25に直接、もしくは、前記ヒートシンク部材24を介して前記ホルダ25に取り付けられている。
前記投影レンズ22は、レンズ焦点(図示せず)と、レンズ軸(図示せず)とを有する。前記レンズ焦点は、前記第2基準焦点と一致もしくはほぼ一致する。前記レンズ軸は、前記基準光軸と一致もしくはほぼ一致する。前記投影レンズ22は、前記反射面210からの反射光であって、前記シェード23により遮蔽された反射光以外の反射光を前記ロービーム配光パターンLPとして車両の前方に照射するものである。前記投影レンズ22は、前記ホルダ25に取り付けられている。
前記シェード23は、前記半導体型光源20および前記リフレクタ21と前記投影レンズ22との間であって、前記第2基準焦点、前記レンズ焦点もしくはその近傍に配置されている。前記シェード23は、図4に示すように、前記半導体型光源20(前記基準光軸、前記レンズ軸)に対して下側に配置されている。前記シェード23は、前記リフレクタ21、前記ホルダ25のうち少なくともいずれか一方に取り付けられている。
前記シェード23の上縁には、上水平エッジと、斜めエッジと、下水平エッジと、が設けられている。前記上水平エッジは、前記ロービーム配光パターンLPの下水平カットオフラインCL1を形成するものである。前記斜めエッジは、前記ロービーム配光パターンLPの斜めカットオフラインCL2を形成するものである。前記下水平エッジは、前記ロービーム配光パターンLPの上水平カットオフラインCL3を形成するものである。前記下水平カットオフラインCL1と前記斜めカットオフラインCL2との交点には、エルボー点Eが形成されている。前記下水平カットオフラインCL1と前記斜めカットオフラインCL2との間であって、前記エルボー点Eの近傍には、前記光抜け部Dがある。
前記ヒートシンク部材24は、前記半導体型光源20において発生する熱を外部に放射させる。前記ヒートシンク部材24には、前記半導体型光源20が取り付けられている。
前記ホルダ25は、前記リフレクタ21、前記投影レンズ22、前記シェード23、前記ヒートシンク部材24を保持するものである。前記ホルダ25と前記ヒートシンク部材24とを一体構造として兼用しても良い。
(調光制御部の説明)
前記第1ランプユニット3の前記半導体型光源30および前記第2ランプユニット2の前記半導体型光源20には、前記調光制御部が接続されている。前記調光制御部は、前記ロービーム配光パターンLPおよび前記ADB配光パターンPの光度(照度、輝度)を徐々に増加させたり徐々に減少させたりするために、前記半導体型光源20、30を調光制御するものである。前記半導体型光源20、30の調光制御は、たとえば、2進法パルス幅変調であって、ONのパルス幅のデュティ比あるいはOFFのパルス幅のデュティ比を減少増加させることにより行われる。
(車両用前照灯システムの説明)
車両用前照灯システムは、前記車両用前照灯1と、前方の先行車両(図示せず)や対向車両(図示せず)の有無を検出する検出部9と、前記検出部9からの検出信号に基づいて前記車両用前照灯1に制御信号を出力する制御部90と、を備える。前記制御部90は、前記スイブル装置91の前記制御装置を兼用しても良い。
前記検出部9は、前方の先行車両や対向車両の有無や状況を検出して、その検出信号を前記制御部90に出力するものである。前記検出部9は、たとえば、CCDカメラなどを使用する。
前記制御部90は、前記調光制御部を備える。前記制御部90は、たとえば、ECUなどを使用する。前記制御部90は、前記検出部9からの検出信号により制御信号を前記車両用前照灯1の前記半導体型光源20、30および前記スイブル装置91に出力するものである。
前記車両用前照灯1は、前記検出部9からの検出信号に基づいた前記制御部90からの制御信号により、前記半導体型光源20、30の点灯消灯の制御、および、前記スイブル装置91の駆動停止の制御が行われる。
(実施形態の作用の説明)
この実施形態にかかる車両用前照灯1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
第1ランプユニット3の半導体型光源30を点灯すると、図7(A)に示すADB配光パターンPが車両の前方に照射される。第2ランプユニット2の半導体型光源20を点灯すると、図7(B)に示すロービーム配光パターンLPが車両の前方に照射される。
ADB配光パターンPとロービーム配光パターンLPとが合成(重畳)されると、図7(C)に示す配光パターンが得られる。すなわち、ADB配光パターンPの下部とロービーム配光パターンLPの対向車線側(右側)の上部とが上下約2°〜3°の範囲に亘って重なっている。
また、図6に示すように、ADB配光パターンPの垂直カットオフラインCL4の上端部には、上部斜めカットオフラインCL5を伴う光抜け部Dが、形成されている。
ここで、車両用前照灯システムの作用により、スイブル装置91が作動して、ADB配光パターンPが、前方の先行車両や対向車両の有無や状況に応じて、図7(A)、(C)中の実線矢印に示すように、左右水平方向に移動する。また、車両用前照灯システムの作用により、ADB配光パターンPとロービーム配光パターンLPの光度(照度、輝度)が、前方の先行車両や対向車両の有無や状況に応じて、変化する。
(実施形態の効果の説明)
この実施形態にかかる車両用前照灯1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態にかかる車両用前照灯1は、第1ランプユニット3から、垂直カットオフラインCL4とその垂直カットオフラインCL4の一部から引っ込んだ光抜け部Dとを有するADB配光パターンPが車両の前方に照射される。光抜け部Dは、垂直カットオフラインCL4の上部の約5°の点(スクリーンの上下の垂直線において、スクリーンの左右の水平線から上方に約5°の点)から車両の外側に斜め上方に約45°傾斜している上部斜めカットオフラインCL5を有する。このために、ADB配光パターンPの垂直カットオフラインCL4の不要な上端(約5°もしくは約8°から約15°までの上端)まで光を照射しない。これにより、遠方の視認性に優れた配光パターンを得ることができる。すなわち、公道における照射対象物(たとえば、道路標識や交通標識など)を十分に照明することができる。
この実施形態にかかる車両用前照灯1は、ADB配光パターンPが約5°以上の上方部分とカットオフラインCL4、CL5より側方部分(車両外側部分)とにまで広げられて配光されている。このために、車両の側方(外側)の視認性が向上する。ここで、光抜け部Dを形成せずに、ただ単純にADB配光パターンを上方部分にまで広げてしまった場合、このADB配光パターンの上方部分(光抜け部Dに対応する部分)の配光により、車両前方上方にある陸橋や高架などまでが照明されてしまう。これにより、運転手の注意が不要な部分までに向けられてしまう場合がある。そこで、ADB配光パターンPの約5°以上の上方部分に光抜け部Dを設けることにより、運転手の視線が上方から路面側に誘導されるので、自動車を運転する際の安全性が向上されて、交通安全に貢献することができる。
この実施形態にかかる車両用前照灯1は、ADB配光パターンPのカットオフラインCL4、CL5以外の車両の外側の部分がぼかされているため(カットオフされていないため)、違和感の無いADB配光パターンPを形成することができる。
この実施形態にかかる車両用前照灯1は、車両用前照灯システムにより、第1ランプユニット3から照射されるADB配光パターンPを左右水平方向に移動させることができる。これにより、前方の先行車両や対向車両の有無や状況に応じた配光パターンを提供することができる。このとき、ADB配光パターンPの光抜け部Dの上部斜めカットオフラインCL5の上端が、スクリーンの上下の垂直線において、スクリーンの左右の水平線から上方に約8°に位置する。このために、左右方向にある照射対象物(たとえば、看板など)を十分に照明することができる。
(実施形態以外の例の説明)
この実施形態においては、車両が左側通行の場合の車両用前照灯1について説明するものである。ところが、この発明においては、車両が右側通行の場合の車両用前照灯にも適用することができる。
また、この実施形態においては、スイブル装置91により第1ランプユニット3が垂直軸V−V回りに回転するものである。ところが、この発明においては、スイブル装置91により第1ランプユニット3と共に第2ランプユニット2が垂直軸V−V回りに回転するものであっても良い。
さらに、この実施形態においては、第1ランプユニット3の半導体型光源30および第2ランプユニット2の半導体型光源20が調光されるものである。ところが、この発明においては、第1ランプユニット3の半導体型光源30のみが調光されるものであっても良い。
さらにまた、この実施形態においては、第2ランプユニット2から照射されるロービーム配光パターンLPが下水平カットオフラインCL1と斜めカットオフラインCL2と上水平カットオフラインCL3とを有するものである。ところが、この発明においては、水平カットオフラインと斜めカットオフラインとを有するロービーム配光パターンであっても良い。
さらにまた、この実施形態においては、第2ランプユニット2はロービーム配光パターンLPを照射するものである。ところが、この発明においては、第2ランプユニットは、ロービーム配光パターンLP以外の配光パターン、たとえば、ハイビーム配光パターン、高速道路配光パターン、フォグランプ配光パターンなどを照射するものであっても良い。
さらにまた、この実施形態においては、第1ランプユニット3および第2ランプユニット2がプロジェクタタイプのランプユニットである。ところが、この発明においては、第1ランプユニットおよび第2ランプユニットとして、プロジェクタタイプのランプユニット以外のランプユニット、たとえば、レンズ直射タイプのランプユニット、リフレクタタイプのランプユニット、リフレクタレンズタイプのランプユニット、などであっても良い。
1 車両用前照灯
2 第2ランプユニット
20 半導体型光源
21 リフレクタ
210 反射面
22 投影レンズ
23 シェード
24 ヒートシンク部材
25 ホルダ
3 第1ランプユニット
30 半導体型光源
31 リフレクタ
310 反射面
32 投影レンズ
33 シェード
330 垂直エッジ
331 凸エッジ
332 覆い部
34 ヒートシンク部材
35 ホルダ
5 ランプハウジング
50 灯室
51 第1取付部材
52 第2取付部材
53、54、55 光軸調整装置
9 検出部
90 制御部
91 スイブル装置
92 ケーシング
93 回転軸
CL1 下水平カットオフライン
CL2 斜めカットオフライン
CL3 上水平カットオフライン
CL4 垂直カットオフライン
CL5 上部斜めカットオフライン
D 光抜け部
E エルボー点
HL−HR スクリーンの左右の水平線
LP ロービーム配光パターン
P ADB配光パターン
V−V 垂直軸
VU−VD スクリーンの上下の垂直線

Claims (3)

  1. 垂直カットオフラインを有するADB配光パターンを車両の前方に照射するランプユニットを備え、
    前記ランプユニットは、光源と、光源から射出された光を反射する楕円反射面からなるリフレクタと、シェードと、を備え、
    前記シェードは、
    固定されており、
    前記ADB配光パターンの前記垂直カットオフラインを形成する垂直エッジと、
    前記垂直エッジの下部に車両内側に突出した状態で設けられていて、前記垂直カットオフラインの上部から前記車両外側に引っ込んだ光抜け部を形成する凸エッジと、
    を有し、
    前記凸エッジは、該凸エッジがなかった場合における前記垂直カットオフラインの上端に照射される光を遮光しており、
    前記垂直カットオフラインの上側の端部は、水平線よりも上側に位置し、
    前記光抜け部は、前記垂直カットオフラインの上端から斜め上方に傾斜している上部斜めカットオフラインを有する
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前方の先行車両や対向車両の有無や状況を検出してその検出信号を出力する検出部と、
    前記検出部からの検出信号により制御信号を出力する制御部と、
    前記制御部からの制御信号により作動して前記ランプユニットを垂直軸回りに回転させるスイブル装置と、
    を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記シェードの前記垂直エッジの下部の車両の内側の部分に、覆い部が設けられている請求項2に記載の車両用前照灯。
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