以下、本発明の実施の形態に係る照明装置1について、図面を参照しながら説明する。
図1は、照明装置1の1例を示す外観斜視図である。なお、以降説明する図面は、照明装置1は、照明装置1の光線を外部へ出射する光出射面の中心を通ると共に光出射面と直交する軸である中心軸Pに沿う光出射方向を前方(前方側または正面側)、その逆方向を後方(後方側または背面側)、中心軸Pに直交する方向を径方向として中心軸Pから遠ざかる方向を外方向(外側)、中心軸Pに近づく方向を内方向(内側)と記載して説明する。
図1に示すように、照明装置1は、全体として前後方向に扁平な円筒状の形状を有している。照明装置1は、照明装置1の内部に配置されたLED光源9(図2参照)からの光を出射する光拡散板2を有し、光拡散板2の後方側に外装筐体3を有している。外装筐体3の側壁部である外装筐体側璧部4と光拡散板2に設けられる光拡散板側壁部38(図2参照)とは、径方向で重なり合う部分を有し、この重なり部分に、互いに係合する凹部39と凸部40とが設けられている(図2参照)。光拡散板2と外装筐体3とは、凹部39と凸部40とを係合させることで一体化される。外装筐体側壁部4の外周には環状の帯体であるシール用リング部材5が嵌め込まれている。また、外装筐体側壁部4には、その内外を貫通するようにスイッチ部材操作6が配置されている。シール用リング部材5は、スイッチ操作部材6を覆うように外装筐体側壁部4に嵌め込まれる。LED光源9から出射した光は導光板14(図2参照)を透過し光拡散板2に入射する。光拡散板2に入射した光は光拡散板2内で散乱された後、第2光出射面16から出射する。LED光源9から出射された光は、光拡散板2内で拡散されているため、照度が均斉化されている。なお、図1に示す照明装置1は、直径が30mm、厚さ(前後方向の幅)が15mm程度のサイズのものを例示している。なお、光拡散板2、外装筐体3、シール用リング部材5およびスイッチ操作部材6などの構成は、図2以降の図面を参照して後述する。
図2は、図1のA−A切断線で切断した断面図である。なお、A−A切断線は、中心軸PとLED光源9の配置部を通る切断線である。図2に示すように、照明装置1は、LED光源9と、平板状の導光板14とを有している。導光板14は、LED光源9から出射された光が入射する第1光入射面12と、第1光入射面12から入射された光を前方側(光拡散板2側)に出射する第1光出射面13とを有している。第1光入射面12は、LED光源9から出射された光を導光板14内に入射させる面である。LED光源9は中心軸Pに対して対称に配置され、光出射面を内方向に向けている。第1光入射面12は、径方向と交差する面である。したがって、LED光源9から内方向に向けて出射された光は、第1光入射面12から導光板14に入射する。なお、図3に示すように、光入射面12は、中心軸Pの周方向にも備えていても良い。導光板14の第1出射面13側には、導光板14との間に空間2Aを有して光拡散板2が配置されている。光拡散板2は、第1出射面13から出射された光を入射する第2光入射面15と、第2光入射面15から入射された光を出射する第2光出射面16を有する。第2光出射面16は、頂面7、接続面48および外周側面42で構成される(図1も参照する)。
導光板14の後方側(背面側)には、電気回路基板である第1回路基板17が配置されている。図5に示すように、第1回路基板17は、全体として円盤形状であるが、外周縁の一部分に切欠き部66が形成されている。第1回路基板17の導光板14に対向する面である第2面18には、LED光源9が実装されている。LED光源9は、中心軸Pを挟んで互いに対向するように2個備えられている(図3も参照する)。なお、LED光源9の数や配置位置は、これに限定されず、1個でも3個以上にしてもよい。3つ以上のLED光源9を備える場合には、偶数の場合には中心軸Pに対して対称となるように配置し、奇数の場合には中心軸Pの周りに等角度で配置することが好ましい。第1回路基板17は、第2面18が導光板14の第1出射面13に対して反対側の背面19に密接するように配置されている。第1回路基板17には、前後方向に貫通する貫通孔20,21が設けられている。一方、導光板14の背面19側には、貫通孔20,21に挿入可能な柱状突起部22,23が設けられている。第1回路基板17と導光板14は、第1回路基板17側の貫通孔20,21に柱状突起部22,23を挿入し嵌合させることで、径方向および中心軸Pに対して周方向の位置が規定される。貫通孔20,21および柱状突起部22,23の構成は、各々図3および図5を参照して後述する。また、図2では省略しているが、第1回路基板17の第2面18に対して反対側(背面側)の第1面27には、複数種類の電気部品(いわゆる回路素子)が実装されている。これら電気部品の構成については、図5および図6を参照して後述する。
第1回路基板17の後方側には、第1回路基板17から所定の間隔を開けて第2回路基板25が配置されている。この所定の間隔とは、後述するように、第1回路基板17の第1面27と第2回路基板25の第3面28との間に、後述する電気部品を備えることができる間隔である。第2回路基板25は第1回路基板17と同様に全体として円盤形状であるが、図8、図9に示すように、一部に外周縁側から内側に向かって凹状に切欠かれる第2の切欠き部65、第1の切欠き部75および切欠き部77が形成されている。第1回路基板17と第2回路基板25とは、第2のコネクタ26によって接続されている。図2に示す例では、第1回路基板17の背面である第1面27に第2のコネクタ26のソケット側が固定されている。また、第2回路基板25の第1回路基板17と対向する面である第3面28側に第2のコネクタ26の端子ピン側が固定されている。第2のコネクタ26の端子ピンがソケット側(第1回路基板17側)に挿入されることによって、第2回路基板25は、第1回路基板17に保持されると共に、第1回路基板17と第2回路基板25との間の電気的接続が行われる。第2のコネクタ26は、ソケット側を第2回路基板25に固定し、端子ピン側を第1回路基板17に固定するようにしてもよい。
第2回路基板25の第3面28とは反対側の面である第4面29には、電源である充電可能なリチウム二次電池30が実装されている。リチウム二次電池30は扁平の円筒形状を有している。リチウム二次電池30の中心P1は、中心軸Pに対して偏心した位置に実装されている。リチウム二次電池30が偏心して配置されることで、第4面29には、リチウム二次電池30の偏心方向に対して反対側にスペース29Aが形成される(図7、図8(B)参照)。リチウム二次電池30は、2本の電池端子78,79(図8(B)参照)によって、第2回路基板25に電気的に接続されると共に第2回路基板25の第4面29に実装される。なお、電源としては、リチウム二次電池30に限定されない。リチウム二次電池30よりも小型で高容量のものを適宜選択して使用することが可能である。また、図2では省略しているが、第2基板25の前方側の第3面28には、複数種類の電気部品(回路素子)が実装されている。これら電気部品の構成については、図9を参照して後述する。
第2回路基板25の外周側面からその後方に亘って、電源保持用枠部材33が配置されている。電源保持用枠部材33は、リチウム二次電池30を装着することができる円形の孔部34を有する。したがって、リチウム二次電池30は、外周の大部分を周方向に沿って電源保持用枠部材33に囲まれている。孔部34の中心位置は、リチウム二次電池30の中心P1と同一である。なお、電源保持用枠部材33には、図10に示すように、孔部34の途切れた途切れ部34Aが形成されている。途切れ部34Aは、リチウム二次電池30の偏心する方向に設けられ、その大きさは、孔部34の中心に対して中心角90度程度である。そのため、電源保持用枠部材33に途切れ部34Aが形成されていても、電源保持用枠部材33は、孔部34に装着したリチウム二次電池30を径方向において位置決めすることができる。なお、途切れ部34Aは、孔部34の中心に対して中心角180未満であればリチウム二次電池30の径方向の位置決めを行うことができる。また、中心角が160度以下であれば、好適に径方向の位置決めを行うことができる。途切れ部34Aを形成することで、形成しない場合に比べて中心軸Pに対するリチウム二次電池30の偏心量を大きくすることができる。すなわち、スペース29Aを大きくすることが可能となる。
電源保持用枠部材33には外周部には、前方に向かって延出され、第1回路基板17に当接する突起部35が形成されている。突起部35は、図8(A)に示すように、35A,35B,35C,35D,35Eとして5か所に配置されている。突起部35の先端部35Fは、第1回路基板17の第1面27に当接し、第1回路基板17の後方側への位置決めを行う。突起部35は、第1回路基板17の後方側への位置を規定すると共に、第2回路基板25の径方向の位置を規定することを可能としている。電源保持用枠部材33は、外装筐体3の内側に、取り付けたり、取り外したりできるように嵌め込まれている。
図2に示すように、外装筐体3は、光拡散板2と対向するように配置された底部36と、底部36の外周縁から光拡散板2に向かって延出された外装筐体側壁部4を有している。外装筐体側壁部4は、光拡散板2を固定する機能を有する。また、光拡散板2と外装筐体3とで形成される空間内に導光板14、第1基回路基板17、第2回路基板25およびリチウム二次電池30などが収容される。光拡散板2には、光拡散板2の外周縁の内側から外装筐体3(第1回路基板17側後方)に向かって光拡散板側壁部38が設けられている。光拡散板2と光拡散板側壁部38とは同一材料で一体に形成されている。
図2に示すように、外装筐体3に光拡散板2を取り付けた状態で、外装筐体3の外装筐体側壁部4と、光拡散板2の光拡散板側壁部38とが径方向に重なる位置には、固定用係合部80が設けられている。固定用係合部80は、外装筐体側壁部4の内周側に設けられた凹部39と、光拡散板側壁部38の外周側に設けられた凸部40とで構成されている。この凹部39と凸部40を係合させることによって、光拡散板2と外装筐体3とが光拡散板側壁部38および外装筐体側壁部4を介して一体化される。なお、外装筐体3側に凸部を設け、光拡散板2側に凹部を設けるようにしてもよい。第1回路基板17は、光拡散板2の光拡散板側壁部38の先端部41と電源保持用枠部材33の突起部35の先端部35F(35A〜35Eの各先端部)とによって押圧された状態で挟み込まれることにより固定される。なお、図2で示す光拡散板2と外装筐体3との取り付け構造では、外装筐体3に光拡散板側壁部38を押し込むことで、凹部39と凸部40とを係合させることができる。
すなわち、光拡散板2と外装筐体3とは、外装筐体3内に、LED光源9、導光板14、第1回路基板17、第2回路基板25およびリチウム二次電池30を内部に配置し、光拡散板2によって外装筐体3の開口部を塞ぐようにして一体化しているといえる。本実施の形態では、外装筐体3は、たとえば、アルミニウム等の金属で形成され、光拡散板2は樹脂で形成されている。そのため、外装筐体3に光拡散板側壁部38を押し込む際に、光拡散板2に対して光拡散板側壁部38が撓むことが可能で、光拡散板側壁部38を外装筐体側壁部4内に容易に押し込むことができる。また、凹部39および凸部40に替えてバヨネット構造によって、外装筐体3に光拡散板2を取り付けたり、取り外したりすることが可能な構造としてもよい。なお、外装筐体3は、金属製としてもよいが、プラスチックなどの樹脂の成形品としてもよい。この場合には、金属製に比べて撓み性を持たせることができるため、外装筐体3と光拡散板2との一体化を行えると共に、光拡散板側壁部38を外装筐体3に容易に押し込むことができる。つまり、凹部39と凸部40とを係合させ易くするこことができる。また、照明装置1の軽量化を図ることができる。
また、光拡散板2の外周側面42の後端部分の直径と外装筐体3の外周側面部43の前端部の直径は、ほぼ同じである。そのため、外装筐体3に光拡散板2を取り付けた状態で、外周側面42と外周側面部43とは同一周面上に配置される。外装筐体3の外周側面部43には、凹部44が設けられていて、この凹部44内に環状の帯体であるシール用リング部材5が装着されている。シール用リング部材5は、シリコンなどの伸縮可能で弾性を有する樹脂材料で成形されている。また、外装筐体3の底部36の外側の凹部36Aには、磁性材料で形成された板部材45が取り付けられている。磁性材料としては、永久磁石または永久磁石に吸着可能な鉄などを用いられる。この板部材45は、照明装置1を磁性材料からなる取付け対象物に磁力を利用して取り付けるために設けられている。板部材45が永久磁石であり、取付け対象物が鉄など磁性材料である場合、または、板部材45が鉄などの磁性材料であり取付け対象物が永久磁石である場合などがある。板部材45に代えて、たとえば、クリップなどのような装着具を取り付けるようにしてもよい。
第2光出射面16は、図1、図2、図11に示すように、中心軸P側から外側方向に順に、頂面7と接続面48と外周側面42とを有し、全体として前方側(正面側)に凸面を向ける面である。すなわち、中心軸Pから外周側面42に亘って変曲する部分を有さず、かつ屈曲する部分を有しない(角がない)面である。頂面7は、平面か、前方に凸面を向ける曲面で形成することができる。本実施の形態の例では曲面(凸面)で形成されている。頂面7と外周側面42とは、接続面48により接続されている。接続面48は、中心軸Pから離れる側が後方に傾斜する斜面48Aと、第2光出射面16よりも後方に曲率中心を有する曲面48Bとを有し、頂面7と外周側面42とを連続的に接続している。また、光拡散板2の第2光入射面15は頂面7と略同一の曲面で形成されている。光拡散板2の第2光入射面15と導光板14の第1光出射面13との間には空間2Aが設けられている。なお、第2光入射面15は、曲面ではなく平面としてもよい。光拡散板2には、光散乱粒子が多数含有される光散乱導光体が用いられている。光拡散板2に光散乱導光体を用いることで、光拡散板2内に入射した光が光散乱粒子で散乱され、第2光出射面16から出射する光の照度分布の均一化を図ることができる。また、外装筐体3の底部36の外側(後方側)の面形状は、光拡散板2の第2光射出面16の形状と略同じとし、前方側または後方側のどちら側から見た外観が同じようになる形状になるようにしている。
光拡散板2には、光拡散板側壁部38と第2光入射面15との接続部の内側に第2光入射面15よりも後方に向けて突出した段部47が全周に亘って形成されている。この段部47と第1回路基板17とで、導光板14の前後方向(厚み方向)への移動を規制している。なお、段部47が第2入射面15とつながる端面47Aは、第2光入射面15の一部である。つまり、端面47Aからも導光板14の第1光出射面13から出射した光が光拡散板2内に入射する。
導光板14の外周縁部には、背面19から切欠き状の凹部50A、50Bが設けられている。LED光源9は、凹部50A、50Bのそれぞれの内側に配置される。凹部50A、50Bの内側の側面のうち中心軸Pの周方向および径方向に交差する面が第1光入射面12となっている(図3参照)。すなわち、凹部50A、50Bの外周側面14Aよりも内側の側面全体が第1光入射面12となっている。LED光源9と導光板14の第1光入射面12との隙間50Cは、LED光源9から出射される光を効率よく第1光入射面12に入射させる目的で、可能な限り小さくすることが好ましい。LED光源9の外側を含め導光板14の外周側面14A(図4も参照する)の外側には光反射部材としての光反射用枠体51が配置されている。光反射用枠体51は、内周面を反射面51A(図4も参照する)とした円筒形を有している。光反射用枠体51の反射面51Aは、たとえば、白色塗装をすること、もしくは、アルミニウムを蒸着することで形成することができる。あるいは、光反射用枠体51自体を鏡面処理された金属にて形成してもよい。光反射用枠体51の前後方向の幅51B(図10も参照する)は、導光板14の前後方向の幅(導光板14の厚さ)14B(図3、図10参照)よりも狭い。本実施の形態では、幅51Bは、凹部50A,50Bの前後方向の深さ50D(図3も参照する)と略同一としている。
光反射用枠体51の内周の前端縁には、内側に突出する片部である光遮蔽部53A,53Bが設けられている。図2に示すように、この光遮蔽部53A,53Bは、LED光源9の前方(導光板14の第1光出射面13側)を通って導光板14の第1光入射面12に向かって延出され、LED光源9から出射した光を凹部50A,50Bの前側の前面54A,54Bに入射しないように遮光する。光反射用枠体51の内周径は、導光板14を内挿できる寸法に設定されている。本実施の形態では、光反射用枠体51の内周径と導光板14の外周径とが同じになるように設定しながら、光反射用枠体51の内周に導光板14を挿入できるように光反射用枠体51の内周径を設定している。上述したように、光反射用枠体51の前後方向の幅51Bは、導光板14の前後方向の幅14Bよりも狭い。そのため、光反射用枠体51の内周に導光板14を挿入した状態で、光反射用枠体51の前方から導光板14が突出部14Cとして突出する(図3(A)参照)。突出部14Cの外周側面である第3光出射面14Dは、導光板14内の光を導光板14の外周方向に出射させることができる。
導光板14が光反射用枠体51の内側に配置されると、光反射用枠体51の反射面51Aは導光板14の外周側面14Aの外側に配置されることになる。また、導光板14が光反射用枠体51の内側に配置された状態で、光遮蔽部53Aは、LED光源9と、凹部50Aの前面54Aとの間に配置されることになる。また、光遮蔽部53Bについても、LED光源9と、凹部50Bの前面54Bとの間に配置されることになる。
外周側面14Aの外側に光反射用枠体51の反射面51Aが配置されることで、導光板14内に入射された光が外周側面14Aから外部に漏れる光量を減らすことができる。これにより、第1光入射面12から導光板14内に入射した光が第2光出射面16から出射する効率が向上する。なお、光反射用枠体51の内周径と導光板14の外周径との差を0とすることで、光反射用枠体51の反射面51Aと導光板14の外周側面14Aとが全周に亘って接する。そのため、導光板14の外周側面14Aと光反射用枠体51の反射面51Aとの間の距離が導光板14の全周に亘って一定となる。これにより、第2光出射面16から出射する光の輝度分布の均一化を図ることができる。ところで、光拡散板2の第2光出射面16のLED光源9の前方に当たる部分は、他の部分に比べてLED光源9との距離が近いため、輝度が高く輝度斑の原因となり易い。そこで、LED光源9と、前面54Aとの間に光遮蔽部53Aを配置し、また、LED光源9と、前面54Bとの間に光遮蔽部53Bを配置することで、前面54A,54Bに入射する光の光量を減らすことができ、輝度斑の発生を抑制できる。なお、光遮蔽部53A,53BのLED光源9側の面を光反射面とすることで、導光板14内に入射する光の光量を増やすことができ、光の利用効率を向上させることができる。
なお、導光板14に、光散乱粒子を多数含有させ、導光板14に光散乱機能を持たせる構成とすることもできる。凹部50A,50Bの内側側面のうち、LED光源9の前方に位置する前面54A,54Bの部分において導光板14の厚さは薄くなる。そのため、凹部50A,50B内に配置されたLED光源9から出射し、前面54A,54Bから導光板14内に入射した光は、凹部50A,50Bの第1光入射面12から導光板14内に入射した光に比べて十分な散乱が行われないまま第1出射面13から出射する虞があり輝度斑の原因となり易い。したがって、LED光源9と、前面54Aとの間に光遮蔽部53Aを配置し、また、LED光源9と、前面54Bとの間にも光遮蔽部53Bを配置することで、前面54A,54Bに入射する光の光量を減らすことができ、輝度斑の発生を抑制できる。
次いで、導光板14の構成を、図3を参照して説明する。
図3は、導光板14を示す図であり、(A)は斜め後方側(背面側)から見た斜視図、(B)は背面19側(後方)から見た背面図である。導光板14は、光透過率が高いアクリル系樹脂製の円盤であり、背面19には柱状突起部22,23が設けられている。柱状突起部22,23は、中心軸Pを挟んで配置されている。柱状突起部22,23を、第1回路基板17に設けられた貫通孔20,21(図2、図5参照)に挿通することで、導光板14と第1回路基板17との相対的な位置が規定される。
導光板14の外周縁部には、背面19から切欠き状の凹部50A,50Bが設けられている。切欠き状の凹部50A,50Bは、図3(B)に示すように、中心軸Pを挟む位置に配置されている。凹部50A,50Bそれぞれの内部にLED光源9が配置される(図3(B)において点線で図示している)。LED光源9は、図2および図5(A)に示すように第1回路基板17の第2面18に実装されている。また、LED光源9の前方側(前面54A,54B側)には、光反射用枠体51の光遮蔽部53A,53Bが配置される(図3(B)において二点鎖線で図示している)。凹部50A,50Bの内側の側面は、第1光入射面12である。つまり、凹部50A、50Bの内側の側面のうち中心軸Pの周方向および径方向に交差する面が第1光入射面12となる。LED光源9から出射した光は、中心軸Pの周方向で交差する2つの第1光入射面12と径方向に交差する1つの第1光入射面12との3つの第1光入射面12から導光板14内に入射するようになっている。
続いて、スイッチ操作部材6およびスイッチ操作部材周辺の構成について図4を参照して説明する。
図4は、図1のB−B切断線で切断した断面図である。なお、B−B切断線は、中心軸Pとスイッチ操作部材6の配置部を通る切断線である。スイッチ操作部材6は、外装筐体3の外装筐体側壁部4の内周側面4Bに沿う板状の鍔部59と、鍔部59から外装筐体側壁部4に設けられる孔部62に挿通され、外装筐体側壁部4の外側に突出する突出部58と、鍔部59を挟んで突出部58とは反対側に伸び、スイッチ素子60の圧電素子を含む圧電素子部63に接触する加圧部61とを有している。スイッチ操作部材6の全体形状は、図10を参照する。突出部58は、外装筐体側壁部4に設けられた孔部62に挿入され、外装筐体側壁部4の内外を貫通し、外装筐体側壁部4の内外方向(径方向)に移動可能となっている。鍔部59は、外装筐体側壁部4の内周側面4Bと、電源保持用枠部材33の側壁部33Aの間に挟まれるようにして保持されている。側壁部33Aは、図10に示すように、電源保持用枠部材33の外周面に形成された凹部33Bの底部である。つまり、鍔部59は、凹部33B内に嵌め込まれた状態で、外装筐体側壁部4と側壁部33Aとの間に挟み込まれている。これによって、スイッチ操作部6の電源保持用枠部材33と外装筺体側壁部4とに対する位置決めを行いつつ、突出部58が孔部62から抜けてしまうことを抑制している。スイッチ操作部材6を外側方向から内側方向に押すことによって、加圧部61がスイッチ素子60の圧電素子部63(図5、図8も参照する)を加圧する。スイッチ素子60は、第1回路基板17の第1面27に実装する部分であるスイッチ素子本体部60Aと、感圧センサーである圧電素子を含む圧電素子部63とで構成されている。スイッチ素子60は、スイッチ操作部材6から圧電素子部63(圧電素子)に加えられた圧力を検出するとスイッチ入力(スイッチON)が可能となるものを用いている。
外装筐体3の外装筐体側壁部4には、孔部62および突出部58が配置される部分に環状の帯体であるシール用リング部材5が装着されている。シール用リング部材5は、比較的軟らかく、弾性を有するシリコンなどの樹脂やゴム系材料などで成形されていて、シール用リング部材5の外側からスイッチ操作部材6を押すことが可能になっている。シール用リング部材5は、スイッチ操作部材6と外装筐体側壁部4の孔部62の隙間から、水分や塵などが内部に浸入することを防ぐ機能を有する。スイッチ素子60は、第1回路基板17の第1面27に実装されている。また、第1回路基板17の第1面27には、スイッチ素子60から離れた位置(本実施の形態では中心軸Pを挟んだ位置)にスイッチ素子64が実装されている。このスイッチ素子64は、製造工程用のものであって、たとえば、検査などで使用される。スイッチ素子60およびスイッチ素子64は、同じものを使用することが可能である。
なお、第2回路基板25の外周には、第2の切欠き部65が形成されている。スイッチ素子60は、圧電素子部63が配置される側を第1回路基板17の外周側に向けて配置され、圧電素子部63の一部分が、第2回路基板25の第2の切欠き部65の外側になるように配置されている。また、第1回路基板17にも第2の切欠き部65とほぼ同じ位置に切欠き部66が設けられている。つまり、第2の切欠き部65を設けることによって、スイッチ操作部材6がスイッチ素子60に向けて押されたときに、第2回路基板25がスイッチ操作部材6に干渉しないので、スイッチ操作部材6の操作を妨げないようにしている。第1回路基板17にも切欠き部66が設けられている。切欠き部66を設けることで、スイッチ操作部材6を操作したときに、第1回路基板17がスイッチ操作部材6に干渉しないようにしている。
図4に示すように、第1回路基板17の第1面27には、複数種類の電気部品(回路素子)で構成される回路素子群C1が実装されていて、第2回路基板25の第3面28には、複数種類の電気部品(回路素子)で構成される回路素子群C2が実装されている。図4には、回路素子群C1,C2の一部が記載されている。スイッチ素子60,64および回路素子群C1の配置構成は、図5(B)および図6を参照して説明する。
図5は、第1回路基板17の構成を示す図で、(A)は、第1基板17を前方から見た正面図、(B)は、後方から見た背面図、(C)は、側面図である。なお、図5(B)に記載される電気部品は、スイッチ素子60,64、第2のコネクタ26および第1のコネクタ70のみを記載し、他の電気部品(回路素子)およびこれら電気部品(回路素子)の配置構成は、図6を参照して後述する。図5(A)に示すように、第1回路基板17の第2面18には、2つのLED光源9が実装されていて、さらに、2つの貫通孔20,21が設けられている。つまり、照明装置1を組み立てたときに、第2面18の導光板14と重なる位置には、LED光源9以外の電気部品は配置されていない。LED光源9は、中心軸Pを挟んで配置され、貫通孔20,21も中心軸Pを挟んで配置されている。貫通孔20は円形であり、貫通孔21は、貫通孔20と貫通孔21を結ぶ直線方向に長い長孔としている。貫通孔21は、導光板14に設けられた2本の柱状突起部22,23の中心距離のばらつきを吸収するために設けられている。なお、第1回路基板17には、第1面27側に実装されるスイッチ素子60の配置位置の外周側の部分に切欠き部66が形成されている。
図5(B)には、第1回路基板17の第1面27に実装されている回路素子群C1の一部であるスイッチ素子60,64、第2のコネクタ26、および第1のコネクタ70が図示されている。第1のコネクタ70は、たとえば、USBコネクタであって、外部の機器と接続されたUSBプラグが(不図示)が挿入されるプラグ挿入孔73を有するUSBソケットである。そこで、以降、第1のコネクタ70をUSBソケット70と記載する。USBソケット70は、プラグ挿入孔73が第1回路基板17の外周方向に向かうように配置される。図5(B)に示す例では、USBソケット70は、中心軸Pを回転中心として、スイッチ素子60、64の配置位置からそれぞれ90度逆方向に回転した位置に配置されている。スイッチ素子60は、感圧センサーである圧電素子部63が切欠き部66に向かって突設されている。第1回路基板17の第1面27に実装されている回路素子群C1の配置構成は図6を参照して説明する。
図6は、第1回路基板17の第1面27に実装されている回路素子群C1の配置構成を示すレイアウト図である。図6に示すように、第1回路基板17の第1面27に実装されている回路素子は、スイッチ素子S201,S202、コンデンサC201〜C210、抵抗R201〜R209、ICチップU202〜U204、FET(マイクロコンピュータを含む)Q201,Q202およびコネクタJ201,J202、情報記憶手段などで構成されている。これらの回路素子は、不図示の配線によって接続されている。なお、スイッチ素子S201,S202は、各々前述したスイッチ素子64とスイッチ素子60である。また、コネクタJ201,J202は、各々前述したUSBソケット70と第2のコネクタ26である。なお、第1回路基板17に実装される第2のコネクタ26(J202)は、コネクタのソケット側(本体側)である。また、ICチップU202は加速度センサー71であり、ICチップU203はホールセンサー(磁場センサー)72である。加速度センサー71(U202)は、たとえば、照明装置1に所定の加速度が与えられたときに点灯させたり、消灯させたりすることを可能にするものである。また、ホールセンサー72(U203)は、所定の磁気を検出した場合に、照明装置1を点灯させたり、消灯させたりすることを可能にするものである。
続いて、USBソケット70の配置構成について図7を参照しながら説明する。
図7は、図1のC−C切断線で切断した断面図である。C−C切断線は、中心軸PとUSBソケット70の配置部を通る切断線である。USBソケット70は、第1回路基板17の第1面27に実装されている。第1回路基板17および第2回路基板25を組み立てたときに、USBソケット70は、第2回路基板25の外周側に表裏を貫通するように設けられた第1の切欠き部75内へ挿入されるように配置されている。さらに、USBソケット70は、リチウム二次電池30の外周側面31と外装筐体3の外周側壁部4の内周側面4Bとの間、つまり、第1回路基板17の第1面27にできるスペース29A(図8(B)参照)内に収容されるように配置されている。このため、USBソケット70は、第2回路基板25に当たることなく、また、リチウム二次電池30にも接触することなく、スペース29A内に収まる。
USBソケット70は、周知の構造のものを使用することが可能で、詳しい説明は省略するが、プラグ挿入孔73は、外装筐体3の外装筐体側壁部4に形成された孔部4Aに連通するように配置されている。したがって、外装筐体3の外側からUSBプラグ(図示は省略)を差し込んだり、開口部73から抜き出したりできるようになっている。図7は、USBソケット70からUSBプラグが抜き出され、照明装置1が使用できる状態を示していて、外装筐体側壁部4の外周に環状の帯体であるシール用リング部材5が装着されている。シール用リング部材5には、外装筐体側壁部4の孔部4Aを挿通してプラグ挿入孔73に嵌め込まれる凸部76が形成されている。シール用リング部材5の凸部76の形状は、USBソケット70のプラグ挿入孔73と嵌合し合う形状である。凸部76は、プラグ挿入孔73に嵌合した状態でUSBソケット70の内部に水分や塵などが浸入しない形状になっている。また、シール用リング部材5の凸部76の元軸部76Aが、外周側壁部4に設けられた孔部4Aに嵌められることで、外装筺体3の内部に孔部4Aから水分や塵などが浸入しないようにしている。
不図示のUSBプラグは、外部の制御部(たとえば、PCなど)と接続し、USBソケット70を介して、照明装置1の点灯に関する情報を回路素子群C1に備えられる情報記憶手段(たとえば、EEPROM)に入力したり、リチウム二次電池30に充電用電力を供給できるようになっている。点灯に関する情報としては、たとえば、連続点灯、所定の周期での点滅、照度の切り換えや蝋燭(ロウソク)のような揺らぎ点灯などに関するものがある。
LED光源9を構成するLED素子の一つ一つは、白色LED素子であって、マイクロコンピュータからの情報に基づき発光が制御される。なお、LED素子として、赤色LED素子、緑色LED素子および青色LED素子を個別に使用することも可能であり、赤色LED素子、緑色LED素子および青色LED素子がひとつにパッケージされたタイプのLEDランプを用いることも可能である。外部から入力された各色のLED素子の点灯に関する情報を回路部の情報記憶手段にメモリしておけば、照明装置1は、各色のLED素子の発光を制御でき、また、各色のLED素子から発行される光を混ぜ、混色された色の光の発光を行うことができる。
続いて、図8および図9を参照しながら第2回路基板25の構成について説明する。
図8は、第2回路基板25の構成を示す図で、(A)は、第2回路基板25を前面から見た正面図、(B)は、後方から見た背面図、(C)は、側面図である。なお、図8(A)は、回路素子群C2の図示を省略している。第2回路基板25の第3面28に実装されている回路素子群C2の配置構成は図9を参照して説明する。図8(A)に示すように、第2回路基板25の外周には、第2の切欠き部65、第1の切欠き部75および切欠き部77が設けられている。図5に示したように、第1回路基板17の第1面27側にはスイッチ素子60,64およびUSBソケット70が実装されている。第2のコネクタ26によって第1回路基板17に第2回路基板25が保持された状態では、第1の切欠き部75の内側にUSBソケット70が配置され、第2の切欠き部65の内側には、スイッチ素子60が配置されている。なお、スイッチ素子60の圧電素子部63は、第2の切欠き部65の側面65Aよりも外側に突出している。そのため、圧電素子部63を、スイッチ操作部材6によって付勢する際に、スイッチ操作部材6の操作が第2回路基板によって妨げられない。
また、図2に示したように、電源保持用枠部材33には、第1回路基板17を前方側に支持する突起部35が設けられている。突起部35の先端部35Fは、第1回路基板17の第1面27に当接し、光拡散板2の光拡散板側壁部38の先端部41との間に第1回路基板17を挟持する。この突起部35の配置について図8(A)を参照して説明する。図8(A)に示す例では、突起部35は、5つの突起部35A,35B,35C,35D,35Eを有し、第1回路基板17の第1面27に5か所で当接する。5つの突起部35A〜35Eは、第1回路基板17が光拡散板2の光拡散板側壁部38の先端部41によって後方に押圧されたときに、第1回路基板17が前後方向に傾斜しないようにバランス良く支持できるように配置されている。具体的には、スイッチ素子60の両側に突起部35A,35Bが配置され、また、USBソケット70の両側に突起部35C,35Dが配置され、突起部35A〜35Dに対して中心軸Pを挟んで反対側に突起部35Eが配置されている。第2回路基板25には、第2の切欠き部65、第1の切欠き部75および切欠き部77が形成されている。第2の切欠き部65は、突起部35A,35Bを切欠き部内に配置するように形成され、また、第1の切欠き部75の外側の直線部75Aには、突起部35C,35Dが配置される。さらに、切欠き部77は、突起部35Eを切欠き部内に配置されるように形成されている。第2の切欠き部65、第1の切欠き部75および切欠き部77の内側の縁部と突起部35A〜35Eとは、第2回路基板25の電源保持用枠部材33に対する径方向の移動を規制する。また、第2回路基板25は、第2のコネクタ26(図2参照)の接続によって第1回路基板17に対して径方向の位置が規定されている。
図8(B)に示すように、第2回路基板25の第4面29側には、リチウム二次電池30が実装されている。前述したように、リチウム二次電池30は、中心P1が中心軸Pに対して偏心した位置に実装される。リチウム二次電池30が第1回路基板17および第2回路基板25に対して偏心して配置されることで、リチウム二次電池30の偏心方向に対して反対側にスペース29Aが形成される。スペース29Aの位置に第1の切欠き部75が形成されることで、USBソケット70をこのスペース29Aに配置することができる。それにより、USBソケット70のプラグ挿入口73を径方向において第1回路基板17の外周よりも外側へ突出させて配置したり、また、USBソケット70とリチウム二次電池30とを厚さ方向に重ね合わせて配置したりする必要が無くなる。したがって、リチウム二次電池30の中心P1を中心軸Pに一致させて配置した場合に比べて、照明装置1の薄型化と小型化が可能となる。リチウム二次電池30は、2本の電池端子78,79を有していて、これら電池接続端子によって、電池端子78,79が、第2回路基板25の背面(第4面29)に設けられている不図示の電源配線に接続固定される。第2回路基板25の第3面28に実装される回路素子群C2の配置構成は、図9を参照して説明する。
図9は、第2回路基板25の第3面28に実装される回路素子群C2の配置構成を示すレイアウト図である。図9に示すように、第2回路基板25に実装される回路素子群C2は、コンデンサC101〜105C、抵抗R101〜R108、抵抗R111〜R114、ICチップU101、ダイオードD101〜D103、コネクタJ101、FET(トランジスタ)Q101および温度センサーTH101などから構成されている。なお、コネクタJ101は、第2のコネクタ26の端子ピン側であって、第1回路基板17側に実装されている本体側(コネクタJ202)に挿し込むことで、第1回路基板17と第2回路基板25とを厚さ方向で電気的に接続されるようになっている。温度センサーTH101は、照明装置1内の温度を検出し、所定温度以上であれば点灯を中止(消灯)し、所定温度範囲内であれば点灯を可能にする機能を有する。
図4に示すように、第1回路基板17と、第2回路基板25とが、第2のコネクタ26によって電気的に接続される。第2回路基板25は、第2のコネクタ26によって第1回路基板17に保持される。第2回路基板25が、第2のコネクタ26によって第1回路基板17に保持された状態では、第1面27と、第3面28との間に所定の間隔が形成される。所定の間隔とは、第2のコネクタ26によって規定される間隔である。第1面27には複数の回路素子からなる回路素子群C1が実装され、第3面28には複数の回路素子からなる回路素子群C2が実装される。この所定の間隔において、回路素子群C1の回路素子と回路素子群C2の回路素子とは、互いに接触をせず、かつ、一方の回路素子が他方の回路素子群が実装されている基板面と接触しないように配置される。
USBソケット70を除いた回路素子群C1の最も前後方向に厚い回路素子と、回路素子群C2の最も前後方向に厚い回路素子とは、第1回路基板17と、第2回路基板25とが第2のコネクタ26により接続された状態で、前後方向で対向しないように径方向または周方向へずらされて配置することができる。それにより、第1回路基板17と第2回路基板25との前後方向の間隔を小さくすることが可能となり、照明装置1の薄型化が可能となる。たとえば、所定の間隔の前後方向の距離は、USBソケット70を除いた回路素子群C1および回路素子群C2の内の最も前後方向の厚い回路素子の厚さ以上であり、かつ、USBソケット70を除いた回路素子群C1の最も前後方向に厚い回路素子の前後方向の厚さと回路素子群C2の最も前後方向に厚い回路素子の前後方向の厚さとを合計した厚さ以下に構成される。
また、回路素子群C1および回路素子群C2の内の最も前後方向の厚い回路素子同士を前後方向で対向させず、径方向または周方向へずらして配置するだけではなく、回路素子群C1および回路素子群C2の各回路素子を前後方向で対向させず、径方向または周方向へずらして配置することも可能である。このように各回路素子を配置することで、第1回路基板17と第2回路基板25との前後方向の間隔をより小さくすることができる。回路素子群C1および回路素子群C2の各回路素子の配置は、回路素子の前後方向で対向させてもよい。この場合には、対向する回路素子の合計の前後方向の厚さが、各回路素子群の中で最も前後方向に厚い回路素子の前後方向の厚さ以下になるように配置することが好ましい。これにより照明装置1の薄型化が可能となる。
次に、照明装置1の組立構成について図10を参照しながら説明する。
図10は、照明装置1の組立分解斜視図である。照明装置1の組み立て順に説明する。図1〜図9も参照する。まず、外装筐体3の凹部36A内に磁性材料などから形成された板部材45を取り付けておく。なお、板部材45は、組立最終工程で取り付けてもよく、また、板部材45を備えない構成としてもよい。次いで、外装筐体3の内側に電源保持用枠部材33を装着する。なお、電源保持用枠部材33は、外装筐体3の孔部62の位置に開口部33Cの位置を合わせて装着する。次に、スイッチ操作部材6を電源保持用枠部材33の凹部33Bの側壁部33Aと外装筐体側壁部4との間に装着する。この際に、スイッチ操作部材6の突出部58を外装筐体3の内側から外装筐体側壁部4の設けられた孔部62に挿入する。次いで、第2回路基板25、第1回路基板17の順に外装筐体3の内側に装着する。第2回路基板25および第1回路基板17は、外装筐体3の内側への装着に先だって、第2のコネクタ26によって接続し一体としておく(図2参照)。第1回路基板17と第2回路基板25とは、第1の切欠き部75の内側にUSBソケット70を配置させ、また、第2の切欠き部65の内側にスイッチ素子60を配置させるように互いに位置合わせされた状態で、第2のコネクタ26により接続し一体化される。
そして、第2回路基板25の第2の切欠き部65の内側に電源保持用枠部材33の突起部35A,35Bを配置し、また、第1の切欠き部75に突起部35C,35Dを配置し、さらに切欠き部77の内側に突起部35Eを配置するように(図8(A)参照)、第2回路基板25および第1回路基板17を外装筐体3に装着する。第2回路基板25および第1回路基板17は、突起部35A〜35Eに第1回路基板17の第1面27が当接するまで外装筐体3の内側に挿入される。なお、突起部35A,35Bは、スイッチ素子60と干渉しない位置に配置されている。また、突起部35C,35Dは、USBコネクタ70と干渉しない位置に配置されている。なお、第2回路基板25には、前述した回路素子群C2およびリチウム二次電池30が予め実装されている(図8、図9参照)。また、第1回路基板17には、前述した回路素子群C1およびLED光源9が予め実装されている(図5、図6参照)。
次いで、光反射用枠体51の内側に導光板14を挿嵌する。この際、光遮光部53A,53Bを導光板14の凹部50A,50B内に配置させる。そして、導光板14を光反射用枠体51に嵌挿させた状態で第1回路基板17に装着する。第1回路基板17の貫通孔20,21に導光板14の柱状突起部22,23を挿入し、導光板14を第1基板17に装着する。柱状突起部22,23を貫通孔20,21に嵌挿することで、導光板14の第1回路基板17に対する径方向および中心軸Pの周方向への位置決めが行われる。続いて、光拡散板2の光拡散板側壁部38を外装筐体3の外装筐体側壁部4の内周に押し込み凹部39と凸部40(図2参照)とを係合させ、光拡散板2を外装筐体3に取り付ける。なお、第1回路基板17と第2回路基板25とは第2のコネクタ26により接続できる。また、光反射用枠体51に嵌挿された導光板14は、柱状突起部22,23を第1回路基板17の貫通孔20,21に挿入することで、導光板14および光反射用枠体51を第1回路基板17に装着できる。したがって、第2回路基板25、第1回路基板17、導光板14および光反射用枠体51をユニット化した状態で、電源保持用枠部材33に装着することができる。
さらに、外装筐体3の外装筐体側壁部4の凹部44にシール用リング部材5を装着する。その際、シール用リング部材5の元軸部76Aを外装筐体側壁部4の孔部4Aに挿入し、次いで、凸部76をUSBソケット70の開口部73に挿入する。なお、USBソケット70にUSBプラグを挿着するときには、シール用リング部材5を取り外せばよい。
続いて、LED光源9から出射した光が、光拡散板2の第2出射面16から出射するまでの光の経路について図11を参照して説明する。
図11は、LED光源9から出射した光が、光拡散板2の第2光出射面16から出射するまでの光の経路の1例を示す説明図である。図示左側のLED光源9から出射した光の一部は、第1光入射面12から導光板14内に進入する。そして、たとえば、点線L1で示すように、導光板14の第1光出射面13および背面19で全反射しながら右側に向かって進み、全反射を破ったところで、第1光出射面13から出射される。LED光源9から出射された光には、第1光出射面13および背面19で全反射されることなく、第1光出射面13から出射されるものもある。
右側のLED光源9から出射された光は、前述した左側の経路と同様に、第1光入射面12から導光板14内に進入する。そして、たとえば、点線L2で示すように、導光板14内に入射された光は、導光板14の第1光出射面13および背面19で全反射されながら左側に進み、全反射を破ったところで第1光出射面13から出射される。右側のLED光源9から出射された光についても第1光出射面13および背面19で全反射されることなく、第1光出射面13から出射されるものもある。なお、導光板14の背面19にアルミニウムの蒸着などを施し反射面を形成したり、あるいは、第1回路基板17の第2面18を反射面とすることで、導光板14内から第1光出射面13に出射する光の出射効率を向上させることができる。
導光板14の第1光出射面13から出射された光は、光拡散板2の第2光入射面15から入射され、光拡散板2内を進行して第2光出射面16から出射される。光拡散板2には、光散乱粒子が含有されている。そのため、光拡散板2内に入射された光が、光拡散板2内で散乱されることで、第2光出射面16から出射する照度分布の均斉化を図ることができる。
また、図10,11に示すように、光反射用枠体51の反射面51Aは、導光板14の外周側面14Aの外側を全周に亘って覆っている。したがって、導光板14の外周側面14Aから導光板14の外側に出射した光は、反射面51Aによって導光板14内に向けて反射され導光板14内に戻される。これにより、光反射用枠体51を備えない場合に比べて、導光板14の第1光出射面13から出射する光の光量を増加させることができる。導光板14のうち光反射用枠体51から前方に突出した部分である突出部14Cの第3光出射面14Dの部分については光反射用枠体51により覆われていない。そのため、第3光出射面14Dから出た光は、導光板14の外側に出射する。この光は、光拡散板側壁部38を介して主として光拡散板2の外周側面42から出射する。つまり、第3光出射面14Dから導光板14の外側に光を出射させることで、光拡散板2の周縁の光量を増加させることができる。LED光源9の前方には光遮蔽部53A,53Bが配置されている。すなわち、LED光源9と第1光出射面13との間に光遮蔽部53A,53Bが配置されている。光遮蔽部53A,53Bは、LED光源9から前方に向かう光を遮蔽する。そのため、光拡散板14の前方側から見たときに、LED光源9が、点光源のように見えてしまうことを防止できる。図3に示すように、凹部50A,50Bは、全体として直方体状を有し、内側の側面のうち、LED光源9に対して径方向の内側の側面と、中心軸Pの周方向の両側の3方向の側面とが第1光入射面12となっている。これに対し、たとえば、凹部50A,50Bを半円の円柱状とし、円弧面を第1光入射面とする構成とすることもできる。
以上説明した照明装置1は、外周側面14Aと交差する方向から光を入射させることができる第1光入射面12と、第1光入射面12から入射された光を正面の側に出射させる第1光出射面13とを有する導光板14と、外周側面14Aと交差する方向に配置され、第1光入射面12に光を入射させるLED光源9と、第1光出射面13の側に配置され、第1光出射面13から出射された光が入射される第2光入射面15と、第2光入射面15から入射した光が出射される第2光出射面16とを有する光拡散板2と、導光板14に対し光拡散板2が配置される側とは反対側に配置される第1回路基板17と、第1回路基板17に対し導光板14が配置される側とは反対側に、第1回路基板17とは所定の間隔をもって配置される第2回路基板25と、を有している。また、照明装置1は、LED光源9、導光板14、第1回路基板17および第2回路基板25が内部に配置され、光拡散板2が開口部を塞ぐように配置される外装筐体3を有し、第1回路基板17の第2回路基板25に対向する面である第1面27に、外部の機器との接続を行うための第1のコネクタであるUSBコネクタ(USBソケット)70が実装され、第2回路基板25の外周には、第1の切欠き部75が形成されていて、USBソケット70の少なくとも一部分が第1の切欠き部75の内側に配置している。
照明装置1は、導光板14を設けることで、LED光源9から出射された光が、効率よく(明るさが減衰しないで)光拡散板2に入射され、光散乱粒子を含有する拡散板2で散乱されて第2光出射面16から出射される。したがって、明るく、しかも、第2光射出面16の全体の明るさが均斉化される照明装置1を提供できる。
第1基板17の第1面27に実装されるUSBソケット70は、第2回路基板25の外周に設けられた第1の切欠き部75の内側に配置されることから、USBソケット70と第2回路基板25を重ねる構造に比べ照明装置1の前後方向の幅(厚み)の薄型化を実現できる。また、薄型化するために、USBソケット70を第2回路基板25の外周側にオフセットする構成に対して小型化を実現できる。
また、導光板14は、第1光射出面13とは反対側の面である背面19の外周縁部に切欠き状の凹部50A,50Bを有し、LED光源9は、第1回路基板17の導光板14に対面する側の面である第2面18に、少なくとも一部を凹部50A,50B内に配置させる位置に実装し、第2面18の導光板14と対向する位置には、LED光源以外の電気部品(回路素子)を配置しない。
LED光源9を導光板14の凹部50A,50B内に配置することで、LED光源9は、導光板14の厚みの範囲に収容される。また、第1基板17の第2面18には、他の回路素子は実装されていないので、第1基板17は導光板14と密接可能となり、第1基板17の第2面18側にLED光源9以外の回路素子を実装する構成に比べ、照明装置1の前後方向の幅(厚み)の薄型化が可能となる。
また、第1回路基板17の第1面27には、電気部品(回路素群C1)を実装し、第2回路基板25の第1回路基板17の第1面27に対向する面である第3面28には、電気部品(回路素子群C2)を実装し、第3面28とは反対側の面である第4面29には、電源であるリチウム二次電池30を実装している。そして、第1回路基板17と第2回路基板25とが互いに対向する方向で、第1回路基板17の第1面27に実装されている電気部品と第2回路基板25の第3面28に実装されている電気部品とが接触しないように、かつ、第1面27に実装されている電気部品と前記第3面28とが接触しないように、さらに、前記第3面に実装されている電気部品と前記第1面27とが接触しないように配置している。
このように、対向する第1回路基板17の第1面27と第2回路基板25の第3面28の各面に実装される電気部品(回路素子)を配置することで、第1回路基板17と第2回路基板25との隙間を必要最小限にすることができ、その結果、照明装置1の前後方向の幅(厚み)を薄くすることが可能となる。
また、電源であるリチウム二次電池30は、照明装置1の中心軸Pに対して偏心した位置に配置され、第1切欠き部75は、リチウム二次電池30の偏心方向に対し逆方向に配置している。このようにリチウム二次電池30の中心P1を中心軸Pに対して偏心させて配置することによって、第1回路基板17および第2回路基板25に、スペース29Aを形成することが可能となり、このスペース29AにUSBソケット70を配置することが可能となる。
また、第1回路基板17の第1面27には、圧電素子(圧電素子部63)に圧力が加えられることで作動するスイッチ素子64が実装され、第2回路基板25の外周には、第2の切欠き部65が形成されており、スイッチ素子64は、圧電素子部63が配置される側を第1回路基板17の外周側に向け、少なくとも圧電素子部63の一部分が第2の切欠き部65の外側に配置される。このように、第2の切欠き部65を設けることによって、スイッチ操作部材6がスイッチ素子60に向けて押されたときに、第2回路基板25がスイッチ操作部材6に干渉しないので、スイッチ操作部材6の操作を妨げない。さらに、第1回路基板17にも切欠き部66が設けられている。切欠き部66を設けることで、スイッチ操作部材6を操作したときに、第1回路基板17がスイッチ操作部材6に干渉しない。したがって、第2の切欠き部65を設けない構成では、スイッチ操作部材6と第2回路基板25との前後方向の隙間を確保しなければならず、少なくともその隙間分厚くなってしまうが、第2の切欠き部65を設けることによって、薄型化が可能となる。
また、照明装置1は、第1回路基板17と第2回路基板25とを、これら回路基板の厚さ方向で電気的に接続する第2のコネクタ26を有している。実施の形態の例では、第1回路基板17の第1面27に第2のコネクタ26のソケット側が固定され、第2回路基板25の第3面28側に第2のコネクタ26の端子ピン側が固定されている。第2のコネクタ26の端子ピンがソケット側(第1回路基板17側)に挿入されることによって、第2回路基板25は、第1回路基板17に保持されると共に、第1回路基板17と第2回路基板25との間の電気的接続が行われる。第2のコネクタ26を用いることによって、第1回路基板17と第2回路基板25との電気的接続と相対的な位置の規定を少ない部品構成で容易に行うことができる。
また、照明装置1は、操作者による押し操作により、スイッチ素子60の圧電素子部63に圧力を作用させるスイッチ操作部材6を有し、スイッチ操作部材6は、外装筐体3の外装筐体側壁部4の内周側面4Bに沿う板状の鍔部59と、鍔部59から外装筐体側壁部4側に設けられる孔部4Aに挿通され、外装筐体側壁部4の外側に突出する突出部58と、鍔部59を挟んで突出部58とは反対側に伸び、圧電素子部63に接触する加圧部61とを有し、外装筐体3の外周の少なくとも孔部4Aおよびスイッチ操作部材6の突出部58が配置される部分に、弾性を有する環状の帯体であるシール用リング部材5が装着されている。
このように、外装筐体3の形成された孔部4Aおよび突出部58を覆うようにシール用リング部材5を装着することによって、孔部4Aと突出部58の隙間から水分や塵などが内部に浸入することを防止できる。また、シール用リング部材5の外側からスイッチ操作部材6の突出部58の押し操作が可能なので、突出部58が外側からは見えないような優れたデザインの照明装置1を提供できる。
また、第1のコネクタ70は、USBコネクタであって、外装筐体側壁部4には、USBコネクタ70のソケット(USBソケット70と記載する)のプラグ挿入孔73に連通する孔部4Aが形成され、環状の帯体であるシール用リング部材5には、外装筐体側壁部4の孔部4Aを挿通してプラグ挿入孔73に嵌め込まれる凸部76が形成されている。なお、この第1のコネクタ70をUSBコネクタとせず、他の種類のコネクタとしてもよい。
このように、外装筐体3の外周側面部43に装着されるシール用リング部材5に形成された凸部76をプラグ挿入孔73に嵌め込むことで、USBソケット70内に水分や塵などが浸入することを防止できる。また、シール用リング部材5の凸部76の元部には、凸部76よりも底面積が大きい元軸部76Aが形成されていて、この元軸部76Aを外装筐体側壁部4の孔部4Aに嵌め込むことで、外装筐体3内に水分や塵が浸入することを防止できる。なお、USBソケット70にUSBプラグを差し込む場合には、シール用リング部材5を取り外せば可能となる。
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。たとえば、前述した実施の形態では、光源部としてLED光源9を用いた場合を例示しているが、たとえば、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp:冷陰極蛍光管)、電球(たとえば白熱電球)や蛍光灯などを用いることが可能であって、光源の種類は限定されない。
また、前述した実施の形態では、電源部としてリチウム二次電池30を用いているが、電源部としては、ボタン型またはコイン型の電池(一次電池)でもよく、他の種類の二次電池でもよい。一次電池を使用する場合には、外装筐体3の底部36に、電池着脱機構を設けておけば、容易に電池交換が行える。また、第2回路基板25に配置される電気部品などの回路部材を第1の回路基板17の第1面27に配置することで、第2回路基板25を省略または単なる板材としてもよい。
また、前述した実施の形態では、第1回路基板17と第2回路基板25の電気的接続は、第2のコネクタ26で行っているが、コネクタとしては、可撓型のピン接点を有するコネクタとしてもよい。この場合、第2回路基板25の後方側(第4面29側)を、たとえば、枠部材33で支持するような構造にすることが好ましい。
また、前述の実施の形態では、外装筐体3の外周側壁部4にシール用リング部材5を装着しているが、シール用リング部材5の替りに、クリップや吊り下げバンドなどの装着具を取り付けるようにしてもよい。ただし、USBソケット70のプラグ挿入孔73、孔部4Aおよび孔部62などのシーリングを可能にしておくことが好ましい。また、シール用リング部材5を、光拡散板2と外装筐体3の連結部まで延長させることで、さらに耐水性(防水性)を向上させることが可能となる。また、前述した実施の形態では、外装筐体3の底部36に板部材45を取り付けているが、板部材45に代えて、クリップなどの装着具を取り付けるようにしてもよい。
また、照明装置1を複数個配列し、広い発光面積としたり、一つひとつの発光色を変えるようにしてもよい。この場合、照明装置1ごとに照明の制御をすることも、複数個まとめて制御することも可能である。
また、前述の実施の形態では、光拡散板2と導光板14とを1個ずつ配置する構成としているが、電源を挟んで反対側にさらに光拡散板2と導光板14とを配置する構成としてもよい。この場合、固定方法として2つの光拡散板2にそれぞれ固定係合部を設けるのが好ましいが、他の固定方法を採用してもよい。
照明装置1は、例示として、全体として円柱状の形状としている。しかしながら、照明装置1は、円柱状に限らず、四角柱、五角形等の多角形の柱状、あるいは楕円形の柱状であってもよい。照明装置1の形状が全体として多角形の柱状または楕円の柱状であるときは、光拡散板2、外装筐体3、導光板14、光反射用枠体51等の形状は、照明装置1の外観の形状に合わせて、適宜の形状とする。なお、円柱状の形状以外の形状を有した場合、中心軸Pとは第2光出射面の頂面7の中心を通ると共に頂面7と直交する方向へ向かう軸であり、中心軸Pと直交する方向を径方向とする。