JP6566807B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
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Description
特許文献1には、スキャナ等のセンサデバイスで原稿画像を読み取った場合に、原稿画像が正規の方向に対してどの程度傾いているか(斜行しているか)を判定する装置が開示されている。特許文献1の装置は、原稿画像の特徴点の座標と、原稿画像に類似する登録画像の特徴点の座標とに基づいて、当該登録画像に対する原稿画像(読取画像)の斜行角度を判定している。
特許文献2には、原稿を読み取る複数の読取センサ(センサデバイス)がそれぞれに傾きを持って配置されている場合に、読取画像に生ずる原稿送り方向(副走査方向)の位置ずれを補正・解消する装置が開示されている。
本発明は上記した事情を考慮してなされたものであり、本発明の課題は、原稿画像の斜行角度とセンサデバイスの組付け角度とを効率的に且つ正確に取得することができる装置を提供することである。
(画像処理装置の構成)
図1は、本発明の実施形態1による画像処理装置100の概略構成を示す。
画像処理装置100は、CPU101と、センサデバイス群102と、画像処理ハードウェアモジュール103と、第1の記憶手段104と、第2の記憶手段105と、機構部制御モジュール106と、デバイス機構部107とを有する。画像処理装置100の各部は、バス108により相互接続されている。画像処理装置100は、センサデバイス群102によって、例えば、A3用紙サイズを超える用紙(原稿)を読み取ることができる、いわゆる大判スキャナである。
CPU101は、画像処理装置100の動作を統括的に制御し、本実施形態における画像処理、演算処理、判定処理等を行う。CPU101は、他の画像処理等を行ってもよい。また、別の装置またはシステムに設けられているCPUを、図1のCPU101として用いてもよい。
第1の記憶手段104は、本実施形態で示す処理手順をプログラムとして格納してもよい。第1の記憶手段104には、読取画像と比較するための登録原稿画像を予め記憶(登録)しておく。特に、本実施形態では、登録原稿画像の複数の特徴点の座標が、第1の記憶手段104に登録されている。第1の記憶手段104に予め登録された特徴点の座標は、登録座標と称されることもある。
機構部制御モジュール106は、センサデバイス102A〜102Dおよび給紙機構(図示せず)等を駆動するモータ(またはモータドライバ)等を制御する。また、機構部制御モジュール106は、画像処理装置100に付随して設けられる光源等(図示せず)も制御する。機構部制御モジュール106は、CPU101などからの指示を受けてセンサデバイス102A〜102D、給紙機構駆動モータ、光源等を動作させる。
デバイス機構部107は、機構部制御モジュール106によって制御されるセンサデバイス102A〜102D、給紙機構駆動モータおよび光源等の機構部(被制御部分)である。
バス108は、上記した画像処理装置100の構成要素(コンポーネント)間を繋いでデータのやり取りを可能にしている。
図2は、用紙(原稿)を斜行させて読み取った場合に、センサデバイスの組付け角度(以下、「デバイス組付け角度」と称することもある。)がずれていると、どのように読取画像が歪むかを示している。
図2(A)は、センサデバイス102Aが本来の原稿給紙方向(図中、矢印で示す)Fに対して正しく(垂直に)組付けられている場合の原稿203と読取画像204とを示している。本明細書では、図2(A)のように、センサデバイス102Aが原稿給紙方向Fに対して垂直に組付けられている(取付けられている)場合、センサデバイス102Aの組付け角度は、ずれていないと表現する。図2(A)の網掛け部205と206は、原稿203が斜行状態で読み取られたために、読取不能になった箇所(読取不可領域)を示す。原稿203には縦の罫線203aと横の罫線203bとが描かれている。本明細書では、原稿給紙方向Fに対する原稿203の角度を斜行角度と称する。斜行角度は、所定方向に対する原稿画像の角度であると言える。
図2(D)は図2(B)と同じ読取画像207を示す図であり、センサデバイス102Aと読取画像207のみを図2(B)から取り出して示している。読取画像207は、歪みを有する画像である。この歪みは、センサデバイス102Aの組付け角度のずれにより生じている。つまり、センサデバイス102Aが傾いて組付けられている場合、原稿203(読取画像207)は、斜行角度に加えて、センサデバイス102Aの組付け角度に応じた歪みを伴って読み取られる。
画像処理ハードウェアモジュール103は、センサデバイス102Aの傾きがないものとして画像処理をする。そのため、図2(B)の場合、センサデバイス102Aは、原稿給紙方向Fに垂直な本来の組付け状態を示す線209上にあるかのように原稿203を読取ることになる。
同様のことが原稿203の全ての点において起きる。つまり、斜めに組付けられたセンサデバイス102Aに対して、斜行して通紙される原稿203の長方形の形状並びに原稿203上の罫線203a、203bは、図2(D)の太線207、207a、207bに示すように歪んで読み取られることになる。
なお上記の記載では格子の例を説明したが、法則性が一定であれば格子に限らず、周囲の点との位置関係に特定の法則がある他のパターンでもよい。
(座標変換係数)
式1および式2は、本実施形態における歪み計算で用いる変換式を示す。式1および式2に基づいて、原稿斜行およびセンサデバイス組付け角度の座標変換式における補正係数の分離も説明する。
実際に、大判のスキャナにおいてセンサデバイスユニット(センサデバイス群)を複数のセンサデバイスに分割することで、センサデバイス個々の曲がりは無視できるほどに小さくなると仮定することができる。この仮定は、従来の単一センサデバイスを備えるスキャナ(大判でないスキャナ)によりA3以下の原稿をスキャンする場合も、実用的に採用できる仮定である。
このような1次の座標回転変換の合成は、式1に示した1次座標変換式によって表すことができる。なお、本実施形態においては、センサデバイスの組付け角度と原稿斜行角度の取得を主に説明するため、1次変換マトリクスに対してオフセットベクトルを加算する定数項は省略している。式1の左辺は、センサデバイスが傾いていない場合のXY座標であり、右辺のxyは傾いているセンサデバイスにより読み取られた画像のxy座標である。α、β、γおよびδは係数部分(座標変換係数)である。
この際、斜行についての補正項(斜行補正項)は、原稿全体が回転することから通常の独立な4項を持つマトリクスとなる。そして、センサデバイスの組付け角度についての補正項(デバイス組付け角度補正項)は、原稿の通紙方向すなわち副走査方向に関しては回転せずに直線運動となるため入力座標のyにかかる項は0と1になる。つまりyにかかる項は簡素化できる。式2のc、0、d、1のマトリクスは、センサデバイスの組付け補正係数のマトリクスである。
さらに、公知の座標回転の公式より、斜行についての補正の係数(斜行補正係数)は、cosθ、-sinθ、sinθ、cosθであることから、絶対値としては2つの値(aとb)しか取らない。よって、斜行補正係数は、式2に示すように、a、−b、b、aという形で表現できる。式2から分るように、斜行補正係数(a、−b、b、a)と組付け補正係数(c、0、d、1)とは分離されている。
式2における斜行補正係数a、−b、b、aとデバイス組付け補正係数c、0、d、1とから、α、β、γおよびδは下記の式3のようになる。
α=ac−bd
β=−b
γ=bc+ad
δ=a (式3)
このように求められたγ、δより、b、aを求めることができる。そして、c、dはα、β、a、bから求めることができる。
上記のような簡単で自明な式3を用いると、抽出された複数の特徴点と、当該特徴点の各々に対応する予め記憶された目標座標(登録座標)との統計処理の後、上記の計算を行うことによって、原稿の斜行角度とセンサデバイスの組付け角度が一意に求められる。このように、本実施形態では、原稿画像の斜行角度と各センサデバイスの組付け角度が同時に取得される。
図4は、本実施形態における補正係数算出処理の手順を示すフローチャートである。図4のフローチャートの各処理は、CPU101が第2の記憶手段105から所定のプログラムを読み出して実行することにより行うことができる。以下の記載においては、CPU101の制御の下、図1に示した、センサデバイス群102、画像処理ハードウェアモジュール103および第1の記憶手段104が各処理を行う場合を説明する。
S43において、画像処理ハードウェアモジュール103は、読み取られた画像上から複数の特徴点の抽出を行う。
S44において、画像処理ハードウェアモジュール103は、予め第1の記憶手段104に記録(登録)されている登録原稿画像の特徴点の位置座標と、読取画像から抽出した特徴点の位置座標との対応を取る。第1の記憶手段104に登録されている特徴点の位置座標と、抽出した特徴点の位置座標との対応を取ることにより、予め登録された登録原稿画像の複数の特徴点の座標と、抽出した原稿画像の複数の特徴点の座標との座標対応関係を取得することができる。
S46において、画像処理ハードウェアモジュール103は、式1および式2で説明した方法により、斜行補正係数a、b並びにデバイス組付け角度補正係数c、dを求める。
S47において、第1の記憶手段104は、各補正係数を記録(記憶)する。
S48において、CPU101は、補正係数算出処理を終了する。
図5は、キャリブレーションシートの原稿画像(キャリブレーション画像)500の例を示す。
図5(A)は、キャリブレーション画像500中に、格子状に配置された点501の上面図である。キャリブレーション画像500の上に、複数の点(ドット)501を、予め定めた特定の間隔に規則正しく配置している。このように点501を配置することにより、目標となる座標値の保持が簡便となる。図5(A)に示すように、キャリブレーション画像500の水平方向および垂直方向に点501が整然と並べられた場合、目標となる座標位置は、水平方向の点501の間隔と垂直方向の点501の間隔の係数により計算で求められる。従って、予め記録しておく座標点のデータ量は、非常に少ないデータ量となる。
原稿画像の斜行角度やセンサデバイスの組付け角度を求める際には、点501同士の相対的な位置関係のみが必要である。したがって、特に最初の点(例えば左上の点)501がキャリブレーションシートの紙面上の絶対位置でどこにあるかを記録しておく必要は必ずしもない。
図5(B)は、抽出された特徴点502の拡大図である。特徴点502は中心点503を有する。
中心点503を推定するのに用いられる手法を説明する。最初に、特徴点として使用する所定エリアを、読取解像度に対して優位に大きい特徴点502とする。大きな特徴点502を使用することによって、濃度重心を取るなどの比較的簡便な方法によって読み取り時のボケや位相差などを補正し、特徴点502の中心点503を推定することができる。中心点503が特徴点502の座標となる。
特にセンサデバイスの組付け角度が設定角度からずれている場合、特徴点502の形状および特徴点502の読取位置は、ある一定の水平・垂直座標上に整然と並ばないため、読取解像度の整数位置に乗らず、小数点以下の位置ずれが発生する。さらに原稿の斜行が加わることによって、さまざまな位置ずれが生じる。このため、読取位置のずれも、上記読取におけるボケや位相差に加わり、その結果、各特徴点502の中心点503の測定(推定)に誤差が含まれてしまう(加算される)ことが前提となる。
なお、図5の斜線504はセンサデバイスの組付け角度以外の位置ずれを検出する際に用いるキャリブレーション画像である。このキャリブレーション画像(斜線504)については図6に基づいて後述する。
本実施形態の画像処理装置100は、原稿の斜行角度やセンサデバイスの組付け角度を検出(取得)することができると共に、位置ずれを検出することもできる。位置ずれとは、読取画像の水平方向(主走査方向)および垂直方向(副走査方向)のずれ(正しい位置からの乖離)である。
図6は、原稿の斜行角度やセンサデバイスの組付け角度以外の位置ずれを検出する検出方法の一例を示す。検出した位置ずれに基づいて、位置ずれの補正を行うことができる。図6の状態になる前に、原稿画像の回転方向の補正(原稿斜行角度とセンサデバイス組付け角度を用いた補正)は終わっているとする。
この技術は、任意の画像において適用可能であるが、オーバーラップ領域602内に主走査方向(水平方向)と副走査方向(垂直方向)の一方または両方に対して短い周期で繰り返すパターンがある場合は、誤った位置で相関が最大になってしまう。そのため、多くの場合、キャリブレーション画像などを読み取らせることで、正確な位置を算出する必要がある。
上記した方法によって、各センサデバイスの水平方向および垂直方向の相対位置関係を確認すれば、最も左端に配置されたセンサデバイス102Aの原点のみを管理することで、全センサデバイス102A〜102Dの絶対位置を把握することが可能となる。
従来、センサデバイス同士のオーバーラップ領域の判定を行う際には、センサデバイス毎に互いに異なる組付け角度が考慮されていなかった。そのため、図7に示すように回転かつ歪んで読み取られた読取画像701aと701bを水平方向および垂直方向に移動させることによって相関を取ろうとしても、オーバーラップ領域の画像を完全に一致させることができない場合があった。従って、水平方向および垂直方向の位置検出の精度も低かった。
所定パターンが印刷されたキャリブレーションシート500をある程度の斜行を許容しつつ一度通紙するだけで、キャリブレーションシートの斜行角度を求めることができると共に、センサデバイス102A〜102Dの個別の組付け角度を求めることができる。従って、画像処理装置100を設置した後の運用時(実用段階)における画像処理装置の補正のための検知作業を簡素化することができる。また、工場出荷時のキャリブレーション作業時間を著しく短縮することが可能となる。
なお、特徴点を印刷したものを読取原稿の先頭に付加しておくことで、原稿読み取りに際して一度の通紙で組付け角度補正と画像斜行補正の取得を実行することも可能となる。従って、センサデバイスの歪み等による読取画像の劣化を常に補正することが可能となる。
実施形態1の画像処理装置100の構成は上記した構成に限定されない。例えば、センサデバイス102の数は4に限定されない。例えば、センサデバイス102の数は1でもよい。
本発明は上記した実施形態に限定されない。例えば、補正係数算出の手順は図4に示したものに限定されず、図8に示した補正係数算出処理を採用してもよい。以下、図8の補正係数算出処理を採用した場合を実施形態2として説明する。実施形態2で使用する画像処理装置は実施形態1の画像処理装置100と同じであるとする。画像処理装置100は4つのセンサデバイス102A〜102Dを有するので、センサデバイス数は4である。
実施形態1では用紙に歪み・たわみ等がないという前提で、センサデバイス102Aの斜行補正係数a、bを全センサデバイス102A〜102Dの斜行補正係数として使用した。つまり、用紙の歪み・たわみ等がなければ、全センサデバイス102A〜102Dの斜行補正係数は同一であるので、センサデバイス102Aの斜行補正係数だけが取得できれば十分であるという前提に立っている。実施形態2では、用紙の歪み・たわみ等があることを想定している。用紙の歪み・たわみ等があると、全センサデバイス102A〜102Dの斜行補正係数は同一にならない可能性がある。実施形態2では、このような用紙の歪み・たわみ等を考慮して、センサデバイスの斜行補正係数a、bを算出・決定している。
S81において、画像処理ハードウェアモジュール103は、処理を開始する。S82において、画像処理ハードウェアモジュール103は、センサデバイス番号を0に初期化する。
S83において、センサデバイス102A〜102Dは原稿の読み取りを行う。S84において、画像処理ハードウェアモジュール103は、第1のセンサデバイス102Aの読取画像から複数の特徴点を抽出する。第1のセンサデバイス102Aのセンサデバイス番号は0である。
S85において、画像処理ハードウェアモジュール103は、予め記録されている特徴点の位置座標と抽出された特徴点との対応を取る。
S86において、画像処理ハードウェアモジュール103は、抽出された全ての特徴点と記録された特徴点との対に対して統計処理を行い、座標変換係数α、β、γおよびδを求める。
S88において、画像処理ハードウェアモジュール103は、センサデバイス番号をインクリメントする。現時点のセンサデバイス番号は0であるので、インクリメントされると、センサデバイス番号は1になる。
S89において、画像処理ハードウェアモジュール103は、センサデバイス番号がセンサデバイス数未満であるかの判定をする。センサデバイス番号は1であり、センサデバイス数は4である。センサデバイス番号がセンサデバイス数未満であるので(S89:Yes)、S84に戻る。
S84に戻ると、S84からS87までの処理を、第2のセンサデバイス102Bの読取画像に対して行う。これにより、センサデバイス102Bに関する補正係数を取得することができる。
S88において、センサデバイス番号が2から3にインクリメントされる。S89の判定はYESであるので、S84に戻る。その後、S84からS87までの処理を、第4のセンサデバイス102Dの読取画像に対して行う。これにより、センサデバイス102Dに関する補正係数を取得することができる。
S90において、画像処理ハードウェアモジュール103は、全センサデバイス102A〜102Dの斜行補正係数a、bを比較する。用紙の歪み・たわみ等がない場合、原稿の斜行角度は全てのセンサデバイス102A〜102Dにおいて同一である。従って、用紙の歪み・たわみ等がない場合、全センサデバイス102A〜102Dの斜行補正係数a、bは同一になる。用紙の歪み・たわみ等があれば、全センサデバイス102A〜102Dの斜行補正係数は同一でなくなる。
S93において、比較・修正ステップを経た(S90およびS91を経た)斜行補正係数を元に、デバイス組付け補正係数c、dを再計算する。この際、式1および式2のβとδの値をS91で算出した代表値に置き換えて再計算し、デバイス組付け補正係数c、dを再算出する。つまり、修正された原稿画像の斜行角度を用いて、複数のセンサデバイスの組付け角度を修正している。
S94において、画像処理ハードウェアモジュール103は、算出された補正係数を第1の記憶手段104に記録(保存)する。
S95において、CPU101は、補正係数算出処理を終了する。
なお、実施形態2における斜行補正係数a、bの算出手順は図8に示されたステップの順序に限定されない。例えば、図8のS82とS83の順序は入れ替えてもよい。
本発明は、上述した実施形態の機能(例えば、上記のフローチャートにより示されるステップ)を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、画像処理装置に接続されたシステム或いは画像処理装置に供給することによっても実現できる。この場合、そのシステム或いは画像処理装置のコンピュータ(CPUやMPUなど)が、コンピュータが読み取り可能に記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することにより、上述した実施形態の機能を実現する。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させてもよいし、複数のコンピュータを連動させて実行させてもよい。
Claims (9)
- 原稿画像の画像データを取得する画像取得手段と、
取得した原稿画像の画像データから、前記原稿画像の複数の特徴点を抽出する抽出手段と、
予め登録された登録原稿画像の複数の特徴点の座標と、抽出した前記原稿画像の複数の特徴点の座標とを対応付ける対応付け手段と、
対応付けされた前記登録原稿画像の複数の特徴点の座標と前記原稿画像の複数の特徴点の座標との間の座標対応関係を取得する対応関係取得手段と、
取得した前記座標対応関係を用いて、所定方向に対する前記原稿画像の斜行角度を取得すると共に、所定の組付け方向に対する前記画像取得手段の組付け角度を取得する角度取得手段と、
を備え、
前記座標対応関係は座標変換係数であり、前記対応関係取得手段は、前記原稿画像の斜行角度についての座標変換係数と、前記画像取得手段の組付け角度についての座標変換係数とを分離して取得することを特徴とする画像処理装置。 - 前記対応関係取得手段は、前記登録原稿画像の複数の特徴点と前記原稿画像の複数の特徴点の座標とに統計処理を行い、当該統計処理の結果に基づいて、前記座標対応関係を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記画像取得手段は複数の画像取得デバイスを含み、
前記角度取得手段は、前記複数の画像取得デバイスの各々について、前記座標変換係数を用いて、前記原稿画像の斜行角度を取得するための補正係数を取得し、当該補正係数同士を比較し、当該比較の結果に基づいて、各補正係数を修正することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。 - 前記角度取得手段は、修正された前記補正係数を用いて、前記複数の画像取得デバイスの各々の組付け角度を修正することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記原稿画像の斜行角度および前記画像取得手段の組付け角度に基づいて、前記画像データの回転方向の補正を行う手段と、
前記回転方向の補正を行った後、前記画像データの水平方向および垂直方向の位置補正を行う手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記角度取得手段は、前記原稿画像の斜行角度と、前記画像取得手段の組付け角度とを同時に取得することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記画像取得手段は、格子状に配置されたドットパターンと斜線とを有するキャリブレーションシートから前記画像データを取得することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 画像取得手段、抽出手段、対応付け手段、対応関係取得手段および角度取得手段を備える装置を用いる画像処理方法であって、
前記画像取得手段により、原稿画像の画像データを取得するステップと、
前記抽出手段により、取得した原稿画像の画像データから、前記原稿画像の複数の特徴点を抽出するステップと、
前記対応付け手段により、予め登録された登録原稿画像の複数の特徴点の座標と、抽出した前記原稿画像の複数の特徴点の座標とを対応付けるステップと、
前記対応関係取得手段により、対応付けされた前記登録原稿画像の複数の特徴点の座標と前記原稿画像の複数の特徴点の座標との間の座標対応関係を取得するステップと、
前記角度取得手段により、取得した前記座標対応関係を用いて、所定方向に対する前記原稿画像の斜行角度を取得すると共に、所定の組付け方向に対する前記画像取得手段の組付け角度を取得するステップと、を有し、
前記座標対応関係は座標変換係数であり、前記座標対応関係を取得するステップでは、前記原稿画像の斜行角度についての座標変換係数と、前記画像取得手段の組付け角度についての座標変換係数とを分離して取得することを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータが読み取り実行することで、前記コンピュータを、請求項1〜7のいずれか1項に記載された画像処理装置の手段として機能させるためのプログラム。
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