JP6566570B2 - 照明付き額縁 - Google Patents

Description

本発明は、照明付きの額縁に関する。

額縁の中に照明を入れバックライトとして作品を均等に照らす方法としては、作品の裏に、ＬＥＤを並べて照明する方法があるが、欠点としてはＬＥＤの光の点が出てくる。そこで額縁内にＬＥＤを取付け中心に向かって照らす方法［図１］（参照：実用新案登録第３１３９９７９号公報）があった。
ただこの方法は、額が大きくなると光が中央に届きにくい欠点がある。
他には導光板にＬＥＤを取付けて均等に照らす方法などがある。
しかし作品（ポスター、絵、写真、切り絵等）でモチーフが和的ものや、癒し的なもの、カットグラス、ステンドグラスの効果を組み合わせた光のアート的作品の中には均等な照明では少し違和感がでる場合がある。
これは一般に作品の入った額の照明はスポット照明を行うことが多く、この場合一般に中央の部分が一番明るく外側ほど暗いといった不均等な照明となる事が考えられ、このため作品全体が太陽の木漏れ日に照らされた雰囲気も醸しだす。
この様な雰囲気を額縁の中に照明を入れたバックライトで醸しだせないかを考える。

実用新案登録第３１３９９７９号公報

同じ雰囲気を出すためにはバックライトの光を均一でなく、中央一番明るく外に向かって放射状に光を出す必要がある。それには光が周りに広がる太陽（夕日）の様な光。電球、ロウソクのような光を額縁内に再現で出来れば良いと考える。
この場合、白熱球［図２］の光源が最も良いが、作品裏の近くで点灯すると中央部分の光や熱が強すぎる。また作品裏から距離を置くと額全体が巨大化する。
また球の寿命が短く、消費電力も大きい。更に蛍光灯は、水銀問題があり世界会議で製造禁止が決定。
ではＬＥＤの単発光を作品裏の中央に設置してはどうか、この場合ＬＥＤの光には指向性があり中央部分がまぶしく額縁のすみずみに光が到達しない。
また従来の額縁構造では光が額縁の外まで出てこないため、スポットの照明の雰囲気が出てこない。そこでそれらを克服した照明［図３］を考える。

［図３］額縁１００の内部に、円筒状の基板１０３の内面にＬＥＤ１０４を、外面にＬＥＤ１０５を取付け設置する。この場合、ＬＥＤは底板１０６に対して垂直（放射される光の方向は底板１０６と平行）になるためＬＥＤ１０４，１０５の光が直接前面に出てこない。内面のＬＥＤ１０４の光１０７は中央１０７に集中するので一番中央が一番明るい状態を作る事が出来る。同時に外面に配置したＬＥＤ１０５の光１０８は、外側に放射状に光１０８を発する事によりＬＥＤ１０５から距離が遠くなるほど暗くなる。また額の大きさに合わせて筒状の基板の大きさを変える事や、図４の様に２重、３重に増設する事もでき大型の作品にも対応できる。額全体１００をアクリルもしくは光を通す素材で作る事により、光１０８が額縁及び額裏壁まで光が出る。これにより正面からスポット照明を当てた様な温かい雰囲気を出す事が出来る。ＬＥＤ１０４，１０５の光色を、白色から昼光色に変化出来るようにすれば、同じ風景等の作品でも昼のイメージから夜のイメージに変化する事が出来る。ＬＥＤ１０４，１０５の光色を、カラーコントロール出来るようにすれば、同じアート作品が、違った作品として味合う事が出来る。

［図３］額縁１００の内部に、筒状の基板１０３にＬＥＤ１０４，１０５を内面と外面（内面のＬＥＤ１０４、外面のＬＥＤ１０５）に取付け設置する。この場合、ＬＥＤ１０４，１０５は底板１０６に対して垂直（放射される光の方向は底板１０６と平行）になるためＬＥＤ１０４，１０５の光が直接前面に出てこない。内面の光１０７は中央に集中するので一番中央が一番明るい状態を作る事が出来る。同時に外面に配置したＬＥＤ１０５の光は、外側に放射状に光１０８を発する事によりＬＥＤ１０５から距離が遠くなるほど暗くなる。また額の大きさに合わせて筒状の基板１０３の大きさを変える事や、図４の様に２重、３重に増設する事もでき大型の作品にも対応できる。額全体１００をアクリルもしくは光を通す素材で作る事により、光１０８が額縁及び額裏壁まで光が出る。これにより正面からスポット照明を当てた様な温かい雰囲気を出す事が出来る。ＬＥＤ１０４，１０５の光色を、白色から昼光色に変化出来るようにすれば、同じ風景等の作品でも昼のイメージから夜のイメージに変化する事が出来る。ＬＥＤ１０４，１０５の光色を、カラーコントロール出来るようにすれば、同じアート作品が、違った作品として味合う事が出来る。

従来の額縁照明。 電球を使った場合。 円筒型基板を使った場合。 大型作品に対応する方法。２重、３重の多重基板。

１００ 額縁
１０１ 作品（ポスター、絵、写真、切り絵等）
１０２ バックライトボックス
１０３ 基板
１０４ ＬＥＤ素子
１０５ ＬＥＤ素子
１０６ 底板
１０７ 中央に集まる光
１０８ 額縁外へ拡散する光

Claims (5)

1. 額縁（１００）の内部に、円筒状の基板（１０３）を設け、額縁（１００）の底板（１０６）に対して直立する基板（１０３）の内面及び外面にＬＥＤ（１０４，１０５）を複数取り付けて、前記ＬＥＤ（１０４，１０５）から出射された放射状の光（１０７，１０８）が底板（１０６）に対して平行になるようにするとともに、前記内面のＬＥＤ（１０４）を光（１０７）が中央１０７に集中するように配置したこと、
   を特徴とする照明付額縁。
2. 前記基板（１０３）を同心状に複数重ねたことを特徴とする請求項１に記載の照明付額縁。
3. 額縁（１００）をアクリルもしくは光（１０８）を通す素材で作る事により、光（１０８）が額縁及び額裏壁まで光（１０８）が出るように構成したことを特徴とする請求項１又は２に記載の照明付額縁。
4. ＬＥＤ（１０４，１０５）が、光色を変化させることが可能なものであることを特徴とするある請求項１〜３のいずれかに記載の照明付額縁。
5. 前記光色の変化が、白色から昼光色であることを特徴とする請求項４に記載の照明付額縁。