JP6566122B2 - プラント監視制御システム用データ再生装置 - Google Patents

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Description

この発明は、プラント監視制御システム用データ再生装置に係り、特に、ネットワーク探索機能を有するプラント監視制御システム用データ再生装置に関する。
プラント監視制御システムは、プラントを制御するプログラマブルロジックコントローラ(PLC)と入出力装置とがネットワークで相互に接続されているシステムである。入出力装置は、プラントを構成する機器(センサ、アクチュエータ)に接続されたI/O、および、オペレータが操作する監視制御装置であって画面上に表示用品や操作用品が設けられたヒューマンマシンインターフェース(HMI)である。特許文献1には、ネットワークに接続されたデータ再生装置が開示されている。
従来のデータ再生装置は、プラント監視制御システムの設計段階で、予めネットワーク上の1つの通信機器として設計される。そして、プログラマブルロジックコントローラは、プログラマブルロジックコントローラから入出力装置に送信されるプロセスデータや、入出力装置からプログラマブルロジックコントローラに送信されるプロセスデータを、従来のデータ再生装置が理解可能な専用データ形式に変換する。プログラマブルロジックコントローラは、データ再生装置を送信先アドレスに指定したパケットに、専用データ形式に変換されたプロセスデータを格納して送信する。従来のデータ再生装置は、このパケットを受信してプロセスデータを取得する。
このように、従来のデータ再生装置は、専用データ形式が決められており、PLCや入出力装置からプロセスデータがブロードキャストで送信される場合であっても、PLCが専用データ形式に直してデータ再生装置へ別途送信する必要があった。
そのため、従来のデータ再生装置では、データ再生装置が取得するプロセスデータを変更するためには、稼働中のプログラマブルロジックコントローラの通信プログラムを変更してデータ再生装置にデータを送信したり、稼働中のネットワークカード(オンボードを含む)の設定を変更したり、監視制御装置(HMI)の設定やデータ送信処理を変更したりする必要がある。
日本特開2013−206063号公報
ところで、既存のプラント監視制御システムのリプレースに際して、既存システムの稼働状態を解析するために、ネットワークに新たなデータ再生装置を追加して、プラント監視制御システムのネットワークを流れる継時的変化のあるデータをプロセスデータとして取得したい場合がある。この場合、上述した従来のデータ再生装置では、プログラマブルロジックコントローラの通信プログラムを変更する必要がある。通信プログラムを変更するためには技術者が必要である。通信プログラムを反映するためにプラントの監視制御を一時的に停止させる必要もある。
また、既にプログラマブルロジックコントローラの制御処理の負荷が高い場合には、データ再生装置用にプログラマブルロジックコントローラを追加で設置する必要がある。
さらに、プログラマブルロジックコントローラの追加に伴ってネットワークカード(オンボードを含む)の設定変更が必要なため、設定データをネットワークのすべての機器に反映するためにネットワークの通信を一時的に停止させる必要がある。
さらに、データ再生装置への通信量が増加することで、ネットワークの通信負荷が増大する場合は、ネットワークの伝送周期を遅くしたり、データ再生装置専用のネットワークを追加で設置したりする必要も生じる。
さらに、監視制御装置(HMI)からのプロセスデータの取得のため、監視制御装置(HMI)の設定や、監視制御装置(HMI)の通信処理を変更するために技術者が必要である。また、変更を反映するために監視制御装置(HMI)を停止したり、全ての監視制御装置(HMI)に設定と変更データを送付したりする必要がある。既に監視制御装置(HMI)の制御処理の負荷が高い場合には、データ再生装置用に監視制御装置(HMI)を追加で設置する必要がある。
以上のように、従来のデータ再生装置を利用するためには、多くの労力と時間が必要であった。場合によっては追加設置費用が必要であった。時間や費用が確保できない場合は、データ再生装置を利用できず、プラントの監視制御の状態を直感的に把握することが困難であった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、既存ネットワークにおいて稼働中のプログラマブルコントローラおよび入出力装置の設定を変更せずに、既存プラントのプロセスデータを解析できるデータ再生装置を提供することを目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するため、稼働中のプログラマブルロジックコントローラと入出力装置との間でパケットが送受信される既存ネットワークに、新規に接続されるプラント監視制御システム用データ再生装置であって、
送信先アドレスおよび送信元アドレスを含み前記パケットのヘッダ部に格納されるアドレス情報と、前記パケットのデータ部に格納されるバイナリデータ配列を分解するための区切り位置を前記データ部の先頭アドレスからの相対アドレスで定めた複数のオフセット情報と、を関連付けた設定情報を記憶する設定情報記憶部と、
前記複数のオフセット情報のそれぞれについて、前記複数のオフセット情報の1つのオフセット情報と、前記アドレス情報と、前記1つのオフセット情報と前記アドレス情報との組み合わせに対してユニークな変数名と、前記変数名の意味を説明するコメントと、を関連付けたプロセスデータ定義情報を記憶するプロセスデータ定義情報記憶部と、
前記プロセスデータ定義情報に含まれる前記変数名や前記コメントを編集可能なプロセスデータ定義情報編集部と、
前記既存ネットワークに流れるパケットのうち、パケットのヘッダ部に格納された前記アドレス情報に前記プラント監視制御システム用データ再生装置が指定されていないパケットを取得し、前記取得したパケットのデータ部に格納された前記バイナリデータ配列を取得するプロセスデータ取得部と、
前記プロセスデータ取得部により取得された前記バイナリデータ配列を、前記設定情報に基づいて、前記入出力装置の入出力点の状態を示す複数のプロセスデータに分解し、前記複数のプロセスデータのそれぞれについて、前記複数のプロセスデータの1つのプロセスデータと、パケット受信時刻と、前記プロセスデータ定義情報とを関連付けて1つのプロセスデータ解析情報とするプロセスデータ解析部と、
前記プロセスデータ解析情報を記憶するプロセスデータ記憶部と、
前記プロセスデータ記憶部に記憶された複数のプロセスデータ解析情報から、指定された変数名に一致する情報を検索し、時系列データとして表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、既存ネットワークにおいて稼働中のプログラマブルコントローラおよび入出力装置の設定を変更せずに、既存プラントのプロセスデータを解析することができる。そのため、短期間かつ低コストでプラントの監視制御状態を視覚的に把握することができる。
本発明の実施の形態1に係る既存のプラント監視制御システムおよびデータ再生装置の概念構成図である。 入出力装置が有するモジュールの一例を示す図である。 実施の形態1におけるパケットの伝送を示す図である。 パケット7の構成について説明するための図である。 アドレス情報に関連するモジュールのデータをツリー状に表現した図である。 入出力装置が有するモジュールの構成とプロセスデータの関係について説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係るデータ再生装置1が実行するネットワーク探索部13の処理ルーチンについて説明するためのフローチャートである。 データ再生装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。 ユニキャストによるパケットの伝送を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る既存のプラント監視制御システムおよびデータ再生装置の概念構成図である。 実施の形態2におけるパケットの伝送を示す図である。 通信処理が最適化されたプラント監視制御システムについて、パケットの受渡しの一例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る既存のプラント監視制御システムおよびデータ再生装置の概念構成図である。 本発明の実施の形態3に係るデータ再生装置1が実行する処理ルーチンについて説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る既存のプラント監視制御システムおよびデータ再生装置の概念構成図である。
<既存のプラント監視制御システム>
既存のプラント監視制御システムは、プラントを制御するプログラマブルロジックコントローラ(以下、PLC)2と入出力装置とが既存ネットワーク6を介して接続されて構成されている。
入出力装置は、I/O3およびヒューマンマシンインターフェース(以下、HMI)4である。I/O3は、プラントを構成するハードウェア機器(センサ、アクチュエータ)に接続される。HMI4は、オペレータが操作する監視制御画面を備えた監視制御装置である。監視制御画面には、表示用品や操作用品が配置される。表示用品は、例えばセンサの出力値を表示するソフトウェア部品である。操作用品は、例えばアクチュエータに指示値を与えるソフトウェア部品である。
図2は、入出力装置が有するモジュールの一例を示す図である。図2に示す入出力装置はI/O3である。I/O3は、入力モジュールA31、入力モジュールB32、出力モジュールA33、出力モジュールB34を備える。入力モジュールA31および入力モジュールB32は、例えば、プラント設備を監視する温度センサや速度センサ等のセンサである。出力モジュールA33および出力モジュールB34は、例えば、プラント設備を制御するバルブやモータ等のアクチュエータである。
本明細書では、入出力装置の一例としてI/O3について説明するが、入出力装置はHMI4でもよい。HMI4において、入力モジュールは、センサの出力値を表示する表示用品である。出力モジュールは、オペレータの操作によりアクチュエータに指示値を出力する操作用品である。
既存ネットワーク6はハブ5を備える。ハブ5は複数のポートを備えるネットワーク集線装置である。PLC2、I/O3、HMI4は、それぞれハブ5の各ポートに接続される。
<既存ネットワークを流れるパケット>
上述のようなシステム構成において、既存ネットワーク6では、PLC2と入出力装置(I/O3、HMI4)との間でパケット(通信伝文)が送受信される。本明細書において、パケットとは、情報の伝送単位を意味し、特定のプロトコルに依存するものではない。
図3は、実施の形態1におけるパケットの伝送を示す図である。図3に示すように、PLC2からI/O3やHMI4へ送信されるパケット7は、ハブ5を経由して伝達される。実施の形態1では、パケット7がハブ5に接続されるすべての機器にブロードキャストされるプロトコルが採用されている。または、ハブ5は、1つのポートに送信されたパケット7がすべてのポートに送信されるリピータハブである。そのため既存ネットワーク6に接続するデータ再生装置1にはパケット7が到達する。
図4は、パケット7の構成について説明するための図である。
図4の上図は、パケット7の基本構成を示す。パケット7は、ヘッダ部41とデータ部42を備える。ヘッダ部41には、少なくともアドレス情報が格納される。アドレス情報は、送信元アドレス43と送信先アドレス44を含む。データ部42には、入出力装置の入出力点の状態を示すプロセスデータを配列したバイナリデータ配列が格納される。
図4の中図は、図3に示す構成においてI/O3からPLC2へ送信されるパケット7の構成を示す。アドレス情報として、送信元アドレス43にI/O3のアドレスが指定され、送信先アドレス44にPLC2のアドレスが指定される。アドレス情報は、ネットワークがEthernet(登録商標)の場合はIPアドレスとなる。
データ部42には、入力モジュールA31のデータ45と、入力モジュールB32のデータ46が格納される。先頭アドレス51は、データ45の先頭アドレスである。先頭アドレス52は、データ46の先頭アドレスである。データサイズ61は、データ45のデータ長である。データサイズ62は、データ46のデータ長である。
図4の下図は、図4に示す構成においてPLC2からI/O3へ送信されるパケット7の構成を示す。アドレス情報として、送信元アドレス43にPLC2のアドレスが指定され、送信先アドレス44にI/O3のアドレスが指定される。アドレス情報は、ネットワークがEthernet(登録商標)の場合はIPアドレスとなる。
データ部42には、出力モジュールA33のデータ47と、出力モジュールB34のデータ48が格納される。先頭アドレス53は、データ47の先頭アドレスである。先頭アドレス54は、データ48の先頭アドレスである。データサイズ63は、データ47のデータ長である。データサイズ64は、データ48のデータ長である。
図5は、アドレス情報に関連するモジュールのデータをツリー状に表現した図である。
図5に示すように、アドレス情報は親ノード、モジュールのデータは子ノードとしてツリー状に表現できる。具体的には、送信元アドレス43aはI/O3のアドレスである。入力モジュールAのデータ45および入力モジュールBのデータ46は、送信元アドレス43aに関連付けられる。送信元アドレス43bはPLC2のアドレスである。出力モジュールAのデータ47、出力モジュールBのデータ48は、送信元アドレス43bに関連付けられる。
図6は、入出力装置が有するモジュールの構成とプロセスデータの関係について説明するための図である。入出力装置が有するモジュールは複数の入出力点(入力点と出力点)を有し、1つの入出力点の状態に1つのプロセスデータが対応する。また、図5について述べたように、各モジュールのデータはアドレス情報に関連付けられているため、図6の各入出力点もアドレス情報に関連付いている。
図6の上図は、出力モジュールAが16点のデジタル出力を有するモジュールである場合の一例を示す。出力モジュールAのデータ47は、各出力点におけるバイトアドレスオフセットは同じであるが、ビットアドレスオフセットは1ビットずつ異なるデータである。
図6の上図に示すように、出力モジュールAのデータ47は、1出力点毎のデータ(出力モジュールAの第0番データ47a、出力モジュールAの第1番データ47b、・・・、出力モジュールAの第15番データ47c)に分けて表現できる。各データを区別するために変数名71とコメント72はそれぞれ他のデータと重複しない文字列とする。
図6の上図においてバイトアドレスオフセット73は同じである。ここでは、出力モジュールAのデータ47の先頭アドレス53が0であり、バイトアドレスオフセット73も0である。ビットアドレスオフセット74は各データで異なり、第0番データ47aのビットアドレスオフセット74は0、第1番データ47bのビットアドレスオフセット74は1、第15番データのビットアドレスオフセット74は15である。データ型75はBOOLである。出力モジュールAのデータサイズ63は、第0番データ47aから第15番データ47cまでのアドレス長である。
図6の下図は、出力モジュールBが4点のアナログ出力を有するモジュールである場合の一例を示す。出力モジュールBのデータ48は、各出力点におけるバイトアドレスオフセットが2バイトずつ異なり、ビットアドレスオフセットは0のデータである。
図6の下図に示すように、出力モジュールBのデータ48は、1出力点毎のデータ(出力モジュールBの第0番データ48a、出力モジュールBの第1番データ48b、・・・、出力モジュールBの第3番データ48c)に分けて表現できる。各データを区別するために変数名71とコメント72はそれぞれ他のデータと重複しない文字列とする。
図6の下図においてバイトアドレスオフセット73は2バイト単位で異なる。ここで、出力モジュールBのデータ48の先頭アドレス54が10の場合、第0番データ48aのバイトアドレスオフセット73は10、第1番データ48bのバイトアドレスオフセット73は12、第3番データ48cのバイトアドレスオフセット73は16である。ビットアドレスオフセット74はすべて0である。データ型75はINTである。出力モジュールBのデータサイズ64は、第0番データ48aから第3番データ48cまでのアドレス長である。
<データ再生装置>
図1に戻り、説明を続ける。データ再生装置1は、稼働中のPLC2と入出力装置との間でパケット7が送受信される既存ネットワーク6に、新規に接続されるプラント監視制御システム用データ再生装置である。
データ再生装置1は、設定情報記憶部10、プロセスデータ定義情報記憶部11、プロセスデータ定義情報編集部12、ネットワーク探索部13、プロセスデータ記憶部16、表示部17を備える。
設定情報記憶部10は、フィルタと設定情報を予め記憶している。フィルタは、既存ネットワーク6を流れる特定のトラフィックをキャプチャするためのフォーマットを定義したものである。設定情報記憶部10には、オペレータにより選択される複数のフィルタが定義されている。
設定情報は、少なくともアドレス情報と複数のオフセット情報とを関連付けた情報を含む。なお、設定情報は、入出力装置の各モジュールの構成、データ型を含んでもよい。アドレス情報は、上述したようにパケット7のヘッダ部41に格納され、送信先アドレスおよび送信元アドレスを含む。
複数のオフセット情報は、パケット7のデータ部42に格納されるバイナリデータ配列を分解するための区切り位置をデータ部42の先頭アドレスからの相対アドレスで定めた情報である。オフセット情報は、例えば、図6に示す各出力点のデータ(例えば、第0番目データ47a)におけるバイトアドレスオフセット73とビットアドレスオフセット74との組み合わせで定義される。オフセット情報によれば、バイナリデータ配列を何ビット毎または何バイト毎に分解し、分解した各要素(プロセスデータ)をどのデータ型として扱うべきか解釈することができる。
バイナリデータ配列は、入出力装置が有する入力モジュールの入力点の状態や出力モジュールの出力点の状態を示すプロセスデータを配列したものである。バイナリデータ配列は、例えば図4の下図のデータ部42に格納されるプロセスデータ全体であり、出力モジュールAのデータ47や出力モジュールBのデータ48は、バイナリデータ配列の一部である。
パケット7の解析に必要となる設定情報は、PLC2のエンジニアリングツールから取得される。具体的には、PLC2のアドレス、入出力装置のアドレス(I/O3、HMI4)、入出力装置の各モジュールの構成(入出力点)、バイトアドレスオフセット、ビットアドレスオフセット、およびデータ型である。これらは、PLC2のプログラミングおよび入出力装置へのデータの送受信の設計に必要な情報であるため、必ずエンジニアリングツールに記述がある。エンジニアリングツールによっては、設定情報のエクスポート機能により取得できる場合もある。
プロセスデータ定義情報記憶部11は、プロセスデータ定義情報を予め記憶している。プロセスデータ定義情報は、上述した複数のオフセット情報の1つのオフセット情報と、アドレス情報と、1つのオフセット情報とアドレス情報との組み合わせに対してユニークな変数名と、変数名の意味を説明するコメントと、を関連付けた情報である。すなわち、プロセスデータ定義情報は、図6に示すように、入出力装置が有するモジュールの入出力点毎に定義された情報であり、設定情報中のアドレス情報および1つのオフセット情報をキーとして特定される。図6に示す変数名71として、ネットワーク名やバイトアドレスオフセットに基づいて重複しない名称が自動的に決定されてもよい。変数名71としてエンジニアリングツールに記述されている変数名が用いられてもよい。コメント72はエンジニアリングツールに記述されているコメントが用いられてもよく、手動で入力されてもよく、空欄でもよい。
また、プロセスデータ定義情報に含まれる変数名やコメントは、オペレータにより操作されるプロセスデータ定義情報編集部12により編集可能である。
ネットワーク探索部13は、プロセスデータ取得部14とプロセスデータ解析部15を備える。ネットワーク探索部13は、設定情報記憶部10から取得したフィルタおよび設定情報と、プロセスデータ定義情報記憶部11から取得したプロセスデータ定義情報とを用いて、既存ネットワーク6を流れるパケット7からプロセスデータを取得し、プロセスデータを解析し、解析結果をプロセスデータ記憶部16に蓄積する。
ネットワーク探索部13は、既存ネットワーク6を流れるトラフィックのうち選択されたフィルタに一致するフォーマットのパケット7を捕獲する。
プロセスデータ取得部14は、パケット7のヘッダ部に格納されたアドレス情報にデータ再生装置1が指定されていないパケットを取得する。換言すれば、プロセスデータ取得部14は、パケット7のヘッダ部の送信先アドレス44にPLC2または入出力装置(I/O3またはHMI4)が指定されたパケットを取得する。さらに、プロセスデータ取得部14は、取得したパケット7のデータ部に格納されたバイナリデータ配列を取得する。上述したようにバイナリデータ配列は、入出力装置が有する入力モジュールの入力点の状態や出力モジュールの出力点の状態を示すプロセスデータを配列したものである。
プロセスデータ解析部15は、プロセスデータ取得部14により取得されたバイナリデータ配列を、設定情報に基づいて、入出力装置が有するモジュールの入出力点の状態を示す複数のプロセスデータに分解する。上述したように設定情報には、パケット7のヘッダ部に格納されたアドレス情報に関連付いた複数のオフセット情報が定義されている。複数のオフセット情報は、バイナリデータ配列を分解するための区切り位置を定めた情報であり、例えば、0バイトから10バイトまでは1ビット単位で区切り、10バイトから20バイトまでは2バイト単位で区切るよう定義されている。区切られた各データがプロセスデータである。
さらに、プロセスデータ解析部15は、複数のプロセスデータのそれぞれについて、複数のプロセスデータの1つのプロセスデータと、パケット受信時刻と、プロセスデータ定義情報とを関連付けて1つのプロセスデータ解析情報とする。すなわち、入出力装置が有するモジュールの入出力点の各時刻の状態を示すプロセスデータは、入出力点毎に定義されたプロセスデータ定義情報(図6)に関連付けられる。なお、プロセスデータ解析情報のキーとしてプロセスデータ定義情報の変数名71(図6)が用いられる。
例えば、プロセスデータ解析部15により抽出された複数のプロセスデータは、図5に示すように、アドレス情報に関連付けられたモジュールのデータとしてツリー状に並べられる。さらに、個々のプロセスデータは、図6に示すプロセスデータ定義情報リストのうち、アドレス情報、バイトアドレスオフセット73、およびビットアドレスオフセット74が一致するプロセスデータ定義情報に関連付けられる。
プロセスデータ記憶部16は、プロセスデータ解析部15が生成したプロセスデータ解析情報を記憶する。プロセスデータ記憶部16に蓄積されたプロセスデータ解析情報に対して、変数名をキーとして各時刻のプロセスデータを取得することができる。
表示部17は、プロセスデータ記憶部16に記憶された複数のプロセスデータ解析情報から、指定された変数名に一致する情報を検索し、時系列データとして表示する。
プロセスデータ記憶部16は、プロセスデータを変数単位(モジュールの入出力点単位)で蓄積しており、オペレータは、プロセスデータに付加された変数名やコメントから目的のプロセスデータを選択する。具体的には、オペレータが、後述する図8のキーボード28やマウス29を用いて、図5に示すツリー表示画面から1つのモジュールを選択すると図6に示すリストが表示される。リストから1つの行が選択されると、表示部17は、選択された行の変数名に一致するプロセスデータ解析情報を検索する。検索結果は、各時刻のプロセスデータを表形式またはグラフ形式で、後述する図8のモニタ27に表示される。グラフ形式の表示において、マウス29を利用してグラフの表示時間幅や値のレンジ幅を変更することが可能である。
<フローチャート>
次にデータ再生装置1の動作について説明する。図7は、本発明の実施の形態1に係るデータ再生装置1が実行するネットワーク探索部13の処理ルーチンについて説明するためのフローチャートである。
ステップS100において、ネットワーク探索部13は、設定情報記憶部10からフィルタおよび設定情報を、プロセスデータ定義情報記憶部11からプロセスデータ定義情報を読み込む。
ステップS110において、ネットワーク探索部13は、選択されたフィルタに一致するフォーマットのパケット7を捕獲する。
ステップS120において、プロセスデータ取得部14は、ステップS110で捕獲したパケット7のヘッダ部に格納された送信先アドレスがPLC2または入出力装置(I/O3、HMI4)であるかを判定する。判定条件が成立する場合、次にステップS130の処理を実行する。判定条件が成立しない場合、ステップS110に戻り処理を継続する。
ステップS130において、プロセスデータ取得部14は、パケット7のデータ部に格納されたバイナリデータ配列を取得する。
ステップS140において、プロセスデータ解析部15は、ステップS130で取得したバイナリデータ配列を分解する。具体的には、設定情報のオフセット情報に従ってプロセスデータに分解する。プロセスデータ数をNとし、インデックスiに初期値0をセットする。
ステップS150において、プロセスデータ解析部15は、第i番目のプロセスデータとパケット受信時刻とプロセスデータ定義情報とを関連付けて、プロセスデータ解析情報を生成する。なお、プロセスデータ定義情報は、ステップS110において捕獲されたパケットのヘッダ部に格納されたアドレス情報と、ステップS140で用いた設定情報のオフセット情報とに基づいて特定される。
ステップS160において、ネットワーク探索部13は、ステップS150において生成されたプロセスデータ解析情報をプロセスデータ記憶部16に記憶させる。
ステップS170において、ネットワーク探索部13は、インデックスiに1を加算する。
ステップS180において、ネットワーク探索部13は、インデックスiがプロセスデータ数N以上であるかを判定する。判定条件が成立する場合は、パケット7のデータ部に格納されたすべてのプロセスデータの解析が完了したと判断できるため本ルーチンは終了される。一方、判定条件が成立しない場合は、ステップS150に戻り処理は継続される。
他のルーチンにおいて、表示部17は、オペレータに選択された変数名で、プロセスデータ記憶部16に蓄積されたプロセスデータ解析情報を検索する。表示部17は、検索結果である各時刻のプロセスデータを表形式またはグラフ形式で、後述する図8のモニタ27に表示させる。
<効果>
以上説明したように、本発明の実施の形態1のデータ再生装置1によれば、稼働中のPLC2のプログラムや入出力装置の設定を変更せずに、既存ネットワーク6においてブロードキャストで送信されている継時的変化のあったデータをプロセスデータとして取得できる。また、取得された各時刻のプロセスデータは、入出力装置が有するモジュールの入出力点と関連付けられ、表形式あるいはグラフ形式で表示することができる。
このため、データ再生装置1によれば、既存のプラント監視制御システムの通信負荷を増大させることなく、短期間かつ低コストでプラントの監視制御状態を視覚的かつ直感的に把握することができる。
<データ再生装置1のハードウェア構成例>
図8は、データ再生装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。データ再生装置1は、プロセッサ21、短期記憶装置としてのメモリ22、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)等の長期記憶装置としてのストレージ23、外部機器インターフェース部24、およびネットワークインターフェース部25、および内部バス26を備える。プロセッサ21、メモリ22、ストレージ23、外部機器インターフェース部24、ネットワークインターフェース部25は、内部バス26を介して相互に接続している。
メモリ22は、プロセッサ21が各種プログラムを実行する際に、データを一時記憶したり展開等したりする演算エリア部として使用される。
ストレージ23は、プログラム記憶部23aと、データ記憶部23bとを有する。プログラム記憶部23aは、オペレーティングシステム(OS)や、OS上で実行される各種プログラムを格納する。データ記憶部23bは、図1に示す設定情報記憶部10、プロセスデータ定義情報記憶部11、プロセスデータ記憶部16として機能する。データ記憶部23bは、フィルタ、設定情報、プロセスデータ定義情報を予め記憶し、ネットワークインターフェース部25が受信したパケット7およびプロセスデータ解析部15が生成したプロセスデータ解析情報を蓄積する。
なお、図8では、プログラム記憶部23aおよびデータ記憶部23bは、1つのストレージ23の中に設けられているが、プログラム記憶部23aとデータ記憶部23bは、それぞれ別のストレージに設けられても良い。
プロセッサ21は、ストレージ23のプログラム記憶部23aに記憶された各種プログラムを実行することにより、図1に示すデータ再生装置1の各部として機能するものである。具体的には、プロセッサ21は、プログラムを実行することにより、プロセスデータ定義情報編集部12、ネットワーク探索部13、プロセスデータ取得部14、プロセスデータ解析部15、および表示部17として機能する。
外部機器インターフェース部24は、モニタ27、キーボード28、マウス29等の外部機器とデータ再生装置1とを接続するためのインターフェースである。
ネットワークインターフェース部25は、既存ネットワーク6(ハブ5)とデータ再生装置1を接続するためのインターフェースである。パケット7は、ネットワークインターフェース部25により受信される。
以上説明したデータ再生装置1のハードウェア構成例については、以下の実施の形態においても同様である。
実施の形態2.
次に、図9〜図11を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態では、図10に示す構成においてネットワーク探索部13に図7のルーチンを実行させる。
[実施の形態2における特徴的制御]
上述した実施の形態1は、プラント監視制御システムにおいて、図3に示すようにブロードキャストで送信されているパケットを対象としている。図9は、ユニキャストによるパケットの伝送を示す図である。ユニキャストでは、パケットは送信先アドレスに指定された機器にのみに送信され、他の機器には送信されない。図9に示す例では、PLC2からI/O3へ送信されたパケット7は、データ再生装置1やHMI4には送信されない。実施の形態2は、プラント監視制御システムにおいて、ユニキャストで送信されているパケットを対象とする。
図10は、本発明の実施の形態2に係る既存のプラント監視制御システムおよびデータ再生装置の概念構成図である。実施の形態2に係るデータ再生装置1は、実施の形態1と同様である。
図10に示す既存のプラント監視制御システムは、ネットワーク集線装置であるハブ5が通常ポート8aとミラーポート8bの両方を備える点を除き、図1に示す構成と同様である。PLC2、I/O3、HMI4は通常ポート8aに接続され、データ再生装置1はミラーポート8bに接続される。
ミラーポート8bは、通常ポート8aが送受信するデータをミラーリングする機能を備える。ミラーリングとは、ユニキャストのように特定の接続先に送信されたパケット7を、コピーしてミラーリング設定されたポートへ転写する機能である。一般にミラーリングは、ネットワークの異常診断時などに各機器間のパケットを確認するために利用されることが多い。
図11は、実施の形態2におけるパケットの伝送を示す図である。図11に示すように、ミラーリング設定されたミラーポート8bにデータ再生装置1を接続すると、PLC2からI/O3へ送信されたパケット7は、I/O3へ送信されるとともにミラーポート8bからデータ再生装置1へも送信される。同様に、PLC2からHMI4へ送信されたパケット7は、HMI4へ送信されるとともにミラーポート8bからデータ再生装置1へも送信される。
データ再生装置1の構成は、実施の形態1と同様であり、ミラーポート8bを介して受信されたパケット7は、ネットワーク探索部13で処理され、プロセスデータ解析情報はプロセスデータ記憶部16に蓄積される(図7)。
<効果>
以上説明したように、実施の形態2によれば、ミラーリング設定可能なハブ5を利用することで、稼働中のPLC2のプログラムや入出力装置の設定を変更せずに、既存ネットワーク6においてユニキャストで送信されているプロセスデータを取得できる。また、取得された各時刻のプロセスデータは、入出力装置が有するモジュールの入出力点と関連付けられ、表形式あるいはグラフ形式で表示することができる。
このため、データ再生装置1によれば、既存のプラント監視制御システムの通信負荷を増大させることなく、短期間かつ低コストでプラントの監視制御状態を視覚的かつ直感的に把握することができる。
実施の形態3.
次に、図12〜図14を参照して本発明の実施の形態3について説明する。本実施形態では、図13に示す構成においてネットワーク探索部13に図14のルーチンを実行させる。
実施の形態1および実施の形態2では、毎回送信されているパケットのヘッダ部に送信先アドレスを含むアドレス情報、データサイズ、データ型が含まれているためパケットの解析が可能であった。しかしながら、毎回送信するパケットに同じ内容のアドレス情報、データサイズ、データ型を含めることは送信データサイズが大きくなり、送信処理に時間がかかるため効率的な通信処理とはいえない。そのため、アドレス情報、データサイズ、データ型に関する情報は、通信開始時にPLCと入出力装置とが相互に接続先確認処理を実行するときのみとし、接続先確認処理後は、パケットのヘッダ部はID化して短縮し、IDとプロセスデータのみを送信することで通信処理を最適化することが好ましい。
そこで、実施の形態3では、このような通信の仕組みをもった既存ネットワーク6を流れるプロセスデータを、稼働中のPLC2のプログラムや入出力装置の設定を変更することなく取得することとした。
図12は、通信処理が最適化されたプラント監視制御システムについて、パケットの受渡しの一例を示す図である。PLC2からI/O3へプロセスデータをする前の接続先確認処理として、送信先確認用の通信処理81および送信先確定用の通信処理82が実行される。
最初に、送信先確認用の通信処理81が実行される。送信先確認用の通信処理81では、既存ネットワーク6に接続された機器が相互に通信先の機器を特定する。通信先条件に一致する機器のみが応答を返すことで機器の特定が行われる。通信先条件には、送信先の機器IDおよび機器製造元IDなどが用いられる。
次に、通信先条件が一致した機器に対して、送信先確定用の通信処理82が実行される。送信先確定用の通信処理82では、アドレス情報、データサイズ、データ型が送受信され、これらに紐付いたパケットの固有IDが決定される。
接続先確認処理後は、データ入出力用の通信処理83が実行される。データ入出力用の通信処理83では、パケットの固有IDをキーとしてプロセスデータが互いに送信される。具体的には、PLC2および入出力装置は、パケットのヘッダ部に固有IDを、データ部にバイナリデータ配列を格納して送受信する。実施の形態1で述べたように、バイナリデータ配列は、入出力装置が有する入力モジュールの入力点の状態や出力モジュールの出力点の状態を示すプロセスデータを配列したものである。
実施の形態3では、接続先確認処理のためのパケットの受信処理と、各種通信処理を分類し、通信処理に応じてデータの解析方法を変更して処理する条件分岐が実施の形態2に追加で必要となる。
図13は、本発明の実施の形態3に係る既存のプラント監視制御システムおよびデータ再生装置の概念構成図である。図13に示すデータ再生装置1は、ネットワーク探索部13に接続先確認解析部18が追加された点を除き、図10に示す構成と同様である。すなわち、実施の形態2と同様にPLC2、I/O3、HMI4は通常ポート8aに接続され、データ再生装置1はミラーポート8bに接続される。そのため、PLC2からI/O3へ送信されたパケット7は、I/O3へ送信されるとともにミラーポート8bからデータ再生装置1へも送信される。同様に、PLC2からHMI4へ送信されたパケット7は、HMI4へ送信されるとともにミラーポート8bからデータ再生装置1へも送信される。
接続先確認解析部18は、PLC2と入出力装置(I/O3、HMI4)との接続先確認処理において決定される少なくともアドレス情報に関連付いた固有IDを取得し、固有IDを設定情報に関連付ける。実施の形態1で述べたように設定情報は、アドレス情報と複数のオフセット情報とを関連付けた情報であり、設定情報記憶部10に記憶されている。接続先確認解析部18は、固有IDに関連付いたアドレス情報をキーに、このアドレス情報を含む設定情報を取得し、固有IDと設定情報とを関連付ける。これにより、プロセスデータ解析部15は、パケットに含まれる固有IDから設定情報を参照してプロセスデータを解析できる。
<フローチャート>
図14は、本発明の実施の形態3に係るデータ再生装置1が実行する処理ルーチンについて説明するためのフローチャートである。
ステップS200において、初期化処理が実行される。パケットの固有IDはPLC2の電源ON/OFF時やネットワークケーブルの脱着時に通信初期化によって変更されるため、データ再生装置1でも初期化処理が実行される。
次に、ステップS210において、データ再生装置1は、送信先確認用の通信処理81のデータを格納するエリアを確保するため、送信先確認用通信処理の事前準備を行う。データを格納するエリアは、データ記憶部23bに用意される。
次に、ステップS220において、データ再生装置1は、送信先確定用の通信処理82のデータを格納するエリアを確保するため、送信先確定用通信処理の事前準備を行う。データを格納するエリアは、データ記憶部23bに用意される。
次に、ステップS230において、ネットワーク探索部13は、送信先確認用のパケットあるいは送信先確定用のパケットのみを受信するようにフィルタを設定する。パケットのフォーマットを定めたフィルタは、設定情報記憶部10に記憶されている。
次に、ステップS240において、ネットワーク探索部13は、パケットを受信するまで待機する。
パケットを受信した場合、ステップS250において、ネットワーク探索部13は、受信したパケットのフォーマットがフィルタに一致しているかを判定する。判定条件が成立する場合、次にステップS260の処理を実行する。一方、判定条件が成立しない場合、ステップS240に戻り処理を継続する。
ステップS260において、ネットワーク探索部13はパケットの分類処理を実行する。パケットを送信先確認用のパケットか送信先確定用のパケットかに分類される。送信先確認用のパケットは、送信先確認用の通信処理81のデータを格納するエリアに格納される。送信先確定用のパケットは、送信先確定用の通信処理82のデータを格納するエリアに格納される。
ステップS270において、終了条件が成立したかを判定する。終了条件が成立するまでパケットの受信と分類処理が続けられる。終了条件は、開始から数十秒などの設定時間が経過した場合、もしくは、開始から受信したパケット数が数千〜数万など上限を超過した場合に成立する。この終了条件の判定処理が成立すると、実施の形態3のパケットの解析に必要な収集処理が完了する。
ステップS280において、接続先確認解析部18は、固有IDと設定情報とを関連付ける。ステップS260において格納された送信先確定用の通信処理82のデータには、アドレス情報、データサイズ、およびデータ型に紐付けられた固有IDが含まれている。接続先確認解析部18は、固有IDと、固有IDに関連するアドレス情報を含む設定情報とを関連付ける。その後、本ルーチンは終了される。
その後、他のルーチンにおいて、ネットワーク探索部13は、図12のデータ入出力用の通信処理83のパケットを受信する。パケットには固有IDと、プロセスデータを配列したバイナリデータ配列とが格納されている。プロセスデータ解析部15は、バイナリデータ配列を、固有IDに関連付いた設定情報に基づいて、複数のプロセスデータに分解する。さらに、プロセスデータ解析部15は、複数のプロセスデータのそれぞれについて、複数のプロセスデータの1つのプロセスデータと、パケット受信時刻と、前記プロセスデータ定義情報とを関連付けて1つのプロセスデータ解析情報とする。プロセスデータ解析情報はプロセスデータ記憶部16に蓄積される。具体的には、図7のステップS130〜ステップS180と同等の処理が実行される。
<効果>
本発明の実施の形態3によれば、通信処理が最適化されているプラント監視制御システムにおいて、稼働中のPLC2のプログラムや入出力装置の設定を変更せずに、既存ネットワーク6においてユニキャストで送信されているプロセスデータを取得できる。また、取得された各時刻のプロセスデータは、入出力装置が有するモジュールの入出力点と関連付けられ、表形式あるいはグラフ形式で表示することができる。
このため、データ再生装置1によれば、既存のプラント監視制御システムの通信負荷を増大させることなく、短期間かつ低コストでプラントの監視制御状態を視覚的かつ直感的に把握することができる。
1 データ再生装置
2 プログラマブルロジックコントローラ(PLC)
3 I/O
4 ヒューマンマシンインターフェース(HMI)
5 ハブ
6 既存ネットワーク
7 パケット
8a 通常ポート
8b ミラーポート
10 設定情報記憶部
11 プロセスデータ定義情報記憶部
12 プロセスデータ定義情報編集部
13 ネットワーク探索部
14 プロセスデータ取得部
15 プロセスデータ解析部
16 プロセスデータ記憶部
17 表示部
18 接続先確認解析部
21 プロセッサ
22 メモリ
23 ストレージ
23a プログラム記憶部
23b データ記憶部
24 外部機器インターフェース部
25 ネットワークインターフェース部
26 内部バス
27 モニタ
28 キーボード
29 マウス
31、32 入力モジュールA、入力モジュールB
33、34 出力モジュールA、出力モジュールB
41 ヘッダ部
42 データ部
43、43a、43b 送信元アドレス
44 送信先アドレス
45、46 入力モジュールAのデータ、入力モジュールBのデータ
47、48 出力モジュールAのデータ、出力モジュールBのデータ
51、52、53、54 先頭アドレス
61、62、63、64 データサイズ
71 変数名
72 コメント
73 バイトアドレスオフセット
74 ビットアドレスオフセット
75 データ型
81 送信先確認用の通信処理
82 送信先確定用の通信処理
83 データ入出力用の通信処理

Claims (3)

  1. 稼働中のプログラマブルロジックコントローラと入出力装置との間でパケットが送受信される既存ネットワークに、新規に接続されるプラント監視制御システム用データ再生装置であって、
    送信先アドレスおよび送信元アドレスを含み前記パケットのヘッダ部に格納されるアドレス情報と、前記パケットのデータ部に格納されるバイナリデータ配列を分解するための区切り位置を前記データ部の先頭アドレスからの相対アドレスで定めた複数のオフセット情報と、を関連付けた設定情報を記憶する設定情報記憶部と、
    前記複数のオフセット情報のそれぞれについて、前記複数のオフセット情報の1つのオフセット情報と、前記アドレス情報と、前記1つのオフセット情報と前記アドレス情報との組み合わせに対してユニークな変数名と、前記変数名の意味を説明するコメントと、を関連付けたプロセスデータ定義情報を記憶するプロセスデータ定義情報記憶部と、
    前記プロセスデータ定義情報に含まれる前記変数名や前記コメントを編集可能なプロセスデータ定義情報編集部と、
    前記既存ネットワークを流れるパケットのうち、パケットのヘッダ部に格納された前記アドレス情報に前記プラント監視制御システム用データ再生装置が指定されていないパケットを取得し、前記取得したパケットのデータ部に格納された前記バイナリデータ配列を取得するプロセスデータ取得部と、
    前記プロセスデータ取得部により取得された前記バイナリデータ配列を、前記設定情報に基づいて、前記入出力装置の入出力点の状態を示す複数のプロセスデータに分解し、前記複数のプロセスデータのそれぞれについて、前記複数のプロセスデータの1つのプロセスデータと、パケット受信時刻と、前記プロセスデータ定義情報とを関連付けて1つのプロセスデータ解析情報とするプロセスデータ解析部と、
    前記プロセスデータ解析情報を記憶するプロセスデータ記憶部と、
    前記プロセスデータ記憶部に記憶された複数のプロセスデータ解析情報から、指定された変数名に一致する情報を検索し、時系列データとして表示する表示部と、
    を備えることを特徴とするプラント監視制御システム用データ再生装置。
  2. 前記既存ネットワークは、通常ポートと、前記通常ポートが送受信するデータをミラーリングするミラーポートとを有するネットワーク集線装置を備え、
    前記プログラマブルロジックコントローラは前記通常ポートに、前記データ再生装置は前記ミラーポートに接続されること、
    を特徴とする請求項1に記載のプラント監視制御システム用データ再生装置。
  3. 前記プログラマブルロジックコントローラと前記入出力装置との接続先確認処理において決定される少なくとも前記アドレス情報に関連付いた固有IDを取得し、前記固有IDを前記設定情報に関連付ける接続先確認解析部を備え、
    前記プログラマブルロジックコントローラおよび前記入出力装置は、前記接続先確認処理後は前記固有IDを前記バイナリデータ配列に付加したパケットを送受信し、
    前記プロセスデータ解析部は、前記バイナリデータ配列を、前記固有IDに関連付いた前記設定情報に基づいて、前記入出力装置の入出力点の状態を示す複数のプロセスデータに分解し、前記複数のプロセスデータのそれぞれについて、前記複数のプロセスデータの1つのプロセスデータと、パケット受信時刻と、前記プロセスデータ定義情報とを関連付けて1つのプロセスデータ解析情報とすること、
    を特徴とする請求項2に記載のプラント監視制御システム用データ再生装置。
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