JP6565619B2 - 雨滴検出装置、車両ワイパ装置及び雨滴検出方法 - Google Patents
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Description
同構成によれば、雨滴判定部は、前記m、p、qの値を車両状況に応じて、雨滴のちらつきの要素が除去されるように設定するため、車両状況に応じて雨滴が存在していることをより精度良く検出することができる。
同構成によれば、雨滴検出装置にて雨滴が存在していることを精度良く検出して、ワイパ制御部にて精度良くワイパモータを駆動制御させることができ、良好に車両ウィンドを払拭することができる。
図1に示すように、車両Cには、ルーフパネル1の車両前方側端部から車両前方側に向かって斜め下方に延びるように車両ウィンドとしてのフロントガラス2が設けられている。又、車両Cにおけるルーフパネル1の下面には、運転席3から後方を確認するためのバックミラー4が支持されている。
図2に示すように、制御回路21の雨滴判定部22は、ステップS101において、カラーの画像データをカメラ11から取得し、ステップS102に移行する。
ステップS104において、雨滴判定部22は、前記ステップS103における微分演算の結果を用いて、予め記憶していた閾値を越えるか否かを判定することで、画像データ中のエッジ(明るさが鋭敏に変化している箇所)を抽出し、ステップS105に移行する。
ステップS107において、雨滴判定部22は、取得した車速等の車両状況の情報Zに応じて、後述するm、p、qの値を、雨滴のちらつきの要素が除去されるように(最適な値に)設定し、ステップS108に移行する。尚、このm、p、qの値は、予め記憶させておいたマップや演算式等を用いて決定する値であって、mは複数、pはm未満の整数、qは複数である。
例えば、車内に設けられたレバースイッチSWがオート位置に操作されていると、カメラ11によって車両Cの内部からフロントガラス2が定期的に撮像される。尚、図1では、カメラ11による撮像範囲(角度)を破線で図示している。そして、雨滴判定部22によって、撮像した画像データに基づいてフロントガラス2上に雨滴等が付着していると判定されると、ワイパ制御部23によってワイパモータMが駆動されて図示しないワイパによってフロントガラス2が払拭され、自動的に雨滴等が除去される。
(1)雨滴判定部22によって、同じ位置におけるエッジが過去m回(但しmは複数)中にp回(但しpはm未満の整数)あるとエッジが存続したと判定する存続判定処理がq段階(但しqは複数)繰り返されて、最終的に存続したと判定されたエッジに基づいて雨滴の有無が判定される。このようにすると、例えば、走行風の影響等により雨滴がちらついて見えるような場合でも、そのちらつきを考慮して雨滴が存在していることを精度良く検出することができる。
・上記実施形態のm、p、qの値は、複数段階の存続判定処理にて雨滴のちらつきの要素が除去される(ちらつきの影響を排除できる)ように設定されればよく、車両状況の情報Zは、例えば、車速の他に操舵角度や車両周囲の明るさ等がある。例えば、車速が速いときには、短時間でちらつきが発生する虞が高いため、分母となるmを大きな値に設定することで、雨滴のちらつきの要素が除去されるようにすることができる。また、その他の車両状況に応じても雨滴のちらつきの要素が除去されるように(理論的に、又は実験から導き出して最適な値に)前記m、p、qの値を設定すればよい。即ち、m、p、qの値は、雨滴が存在しているのに存在していないと判定される誤判定や、雨滴が存在していないのに存在していると判定される誤判定を減らすことができる値に設定すればよい。また、例えば、m、p、qの値は、車両状況(情報Z)に関わらず一定としてもよい。尚、勿論、m、p、qの値は、カメラ11のフレームレートに応じて設定を変更してもよい。
・上記実施形態では、撮像素子をCMOSセンサ13としたが、これに限定されず、例えばCCD(イメージ)センサ等の他の撮像素子に変更してもよい。
・上記実施形態では、カメラ11は、単純に外部に露出したレンズ14だけを備えたように記載したが、これに限定されず、筐体12の内部にもレンズを備えたカメラとしてもよく、それらのレンズ(主面)と撮像面13aとを傾けて、シャインプルーフの原理によって、焦点をフロントガラス2の外表面2aに沿った広い範囲Xに合わせてもよい。
Claims (6)
- 車両内部から車両ウィンドを撮像して画像データを取得するウィンド面検出センサと、
前記画像データに基づいて雨滴の有無を判定する雨滴判定部と
を備えた雨滴検出装置であって、
前記雨滴判定部は、順次撮像される前記画像データ中のエッジを抽出するエッジ抽出処理を行い、同じ位置におけるエッジが過去m回(但しmは複数)中にp回(但しpはm未満の整数)あると、エッジが存続したと判定する存続判定処理をq段階(但しqは複数)繰り返して、最終的に存続したと判定されたエッジに基づいて雨滴の有無を判定することを特徴とする雨滴検出装置。 - 請求項1に記載の雨滴検出装置であって、
前記雨滴判定部は、前記m、p、qの値を車両状況に応じて、雨滴のちらつきの要素が除去されるように設定することを特徴とする雨滴検出装置。 - 請求項1又は2に記載の雨滴検出装置であって、
前記雨滴判定部は、抽出されたエッジのデータに基づいて、直線性の高いエッジの群は雨滴の判定から除去する直線除去処理を行うことを特徴とする雨滴検出装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の雨滴検出装置であって、
前記ウィンド面検出センサは、撮像素子とレンズとを有し、
前記撮像素子の撮像面と前記レンズの主面とは、前記撮像面を含む平面と前記主面を含む平面と前記車両ウィンドの外表面を含む平面とが一直線上で交わるように、傾けて設けられたことを特徴とする雨滴検出装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の雨滴検出装置と、
前記雨滴判定部による雨滴の有無の判定に基づいて、ワイパモータを駆動制御するワイパ制御部と
を備えたことを特徴とする車両ワイパ装置。 - 車両内部から車両ウィンドを撮像して画像データを取得し、前記画像データに基づいて雨滴の有無を判定する雨滴検出方法であって、
順次撮像される前記画像データ中のエッジを抽出するエッジ抽出処理を行い、同じ位置におけるエッジが過去m回(但しmは複数)中にp回(但しpはm未満の整数)あると、エッジが存続したと判定する存続判定処理をq段階(但しqは複数)繰り返して、最終的に存続したと判定されたエッジに基づいて雨滴の有無を判定することを特徴とする雨滴検出方法。
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