JP6565017B2 - 疲労判定装置及びプログラム - Google Patents
疲労判定装置及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6565017B2 JP6565017B2 JP2015143615A JP2015143615A JP6565017B2 JP 6565017 B2 JP6565017 B2 JP 6565017B2 JP 2015143615 A JP2015143615 A JP 2015143615A JP 2015143615 A JP2015143615 A JP 2015143615A JP 6565017 B2 JP6565017 B2 JP 6565017B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- muscle
- fatigue
- strength index
- measurement
- estimated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 210000003205 muscle Anatomy 0.000 claims description 324
- 206010016256 fatigue Diseases 0.000 claims description 267
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 117
- 238000011161 development Methods 0.000 claims description 109
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 claims description 84
- 238000002847 impedance measurement Methods 0.000 claims description 52
- 230000001419 dependent effect Effects 0.000 claims description 22
- 230000003387 muscular Effects 0.000 claims description 8
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 65
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 36
- 208000019914 Mental Fatigue Diseases 0.000 description 34
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 23
- 238000000034 method Methods 0.000 description 16
- 230000037396 body weight Effects 0.000 description 8
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 7
- 101100129232 Danio rerio mafaa gene Proteins 0.000 description 5
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 5
- 210000002414 leg Anatomy 0.000 description 4
- 210000001217 buttock Anatomy 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 1
- 206010028289 Muscle atrophy Diseases 0.000 description 1
- 210000000577 adipose tissue Anatomy 0.000 description 1
- 210000000476 body water Anatomy 0.000 description 1
- 230000001684 chronic effect Effects 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000003340 mental effect Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000020763 muscle atrophy Effects 0.000 description 1
- 201000000585 muscular atrophy Diseases 0.000 description 1
- 230000010349 pulsation Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 description 1
- 238000007619 statistical method Methods 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
Description
特許文献1には、生体インピーダンスに基づいて被測定者の体水分量や体脂肪量などの身体組成を算出する技術が記載されている。
また、特許文献2には、生体インピーダンスに基づいて被測定者の筋発達及び筋萎縮の程度を判定する技術が記載されている。
また、特許文献3には、生体インピーダンスや心拍数に基づいて被測定者のストレスの度合いを検知する技術が記載されている。
力計測に基づいて得られた筋力指標を推定する基準筋力指標推定手段と、
生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量により推定される筋力指標を推定する筋肉量依存筋力指標推定手段と、
前記基準筋力指標推定手段により推定した前記力計測に基づいて得られた筋力指標と、前記筋肉量依存筋力指標推定手段により推定した前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量により推定される筋力指標とに基づいて、急性疲労の有無を判定する急性疲労有無判定手段と、
を備えることを特徴とする。
生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標を推定する筋発達度依存筋力指標推定手段と、
前記基準筋力指標推定手段により推定した前記力計測に基づいて得られた筋力指標と、前記筋発達度依存筋力指標推定手段により推定した前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標とに基づいて、急性疲労の種類を判定する急性疲労種類判定手段と、
を更に備えることを特徴とする。
前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度における平常時の筋発達度と今回の筋発達度とに基づいて、慢性疲労の有無を判定する慢性疲労有無判定手段、
を更に備えることを特徴とする。
前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量における平常時の筋肉量と今回の筋肉量とに基づいて、慢性疲労の種類を判定する慢性疲労種類判定手段、
を更に備えることを特徴とする。
コンピュータを、
力計測に基づいて得られた筋力指標を推定する基準筋力指標推定手段、
生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量により推定される筋力指標を推定する筋肉量依存筋力指標推定手段、
前記基準筋力指標推定手段により推定した前記力計測に基づいて得られた筋力指標と、前記筋肉量依存筋力指標推定手段により推定した前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量により推定される筋力指標とに基づいて、急性疲労の有無を判定する急性疲労有無判定手段、
として機能させる。
コンピュータを、
生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標を推定する筋発達度依存筋力指標推定手段、
前記基準筋力指標推定手段により推定した前記力計測に基づいて得られた筋力指標と、前記筋発達度依存筋力指標推定手段により推定した前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標とに基づいて、急性疲労の種類を判定する急性疲労種類判定手段、
として機能させる。
コンピュータを、
前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度における平常時の筋発達度と今回の筋発達度とに基づいて、慢性疲労の有無を判定する慢性疲労有無判定手段、
として機能させる。
コンピュータを、
前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量における平常時の筋肉量と今回の筋肉量とに基づいて、慢性疲労の種類を判定する慢性疲労種類判定手段、
として機能させる。
本実施形態の一例の第1として、急性疲労の有無及び急性疲労の種類の判定を可能とした、本発明に係わる疲労判定装置及びプログラムについて説明する。
なお、ここで、交流定電流は、基準周波数(例えば、50kHz)、高周波数(例えば、250kHz)、低周波数(例えば、5kHz)のそれぞれについて流され、それぞれについての電圧が測定されるものである。
また、下記の各種の演算式及びテーブルは、不特定多数の対象者をサンプルとして、統計的手法などにより分析されて求められたものである。
A−1.各種の演算式
a.力計測に基づいて得られた筋力指標を求めるための演算式・・・例えば、最大荷重値体重比=座った状態から立ち上がった際の最大荷重値÷体重、
b.筋肉量を求めるための男女別演算式・・・例えば、筋肉量=f(生体インピーダンス、体重、身長)、
c.筋発達度を求めるための男女別演算式・・・例えば、筋発達度=高周波数測定により推定される生体インピーダンス÷低周波数測定により推定される生体インピーダンス、
d.ストレス指標を求めるための男女別演算式・・・例えば、ストレス指標LF/HF=低周波成分LF÷高周波成分HF、
e.生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量により推定される筋力指標を求めるための年代別男女別演算式・・・例えば、筋肉量により推定される最大荷重値体重比=係数a1+係数b1×筋肉量、
f.生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標を求めるための年代別男女別演算式・・・例えば、筋発達度により推定される最大荷重値体重比=係数a2+係数b2×筋発達度、
g.力計測に基づいて得られた筋力指標に対する生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量により推定される筋力指標のずれを求めるための演算式・・・例えば、筋肉量から特定される急性疲労レベル=最大荷重値体重比−筋肉量により推定される最大荷重値体重比、
h.力計測に基づいて得られた筋力指標に対する生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標のずれを求めるための演算式・・・例えば、筋発達度から特定される急性疲労レベル=最大荷重値体重比−筋発達度により推定される最大荷重値体重比、
i.同年代及び同性別の平均値に対するストレス指標のずれを求めるための演算式・・・例えば、ストレス指標から特定される急性疲労レベル=同年代及び同性別の平均値−ストレス指標、
B−1.各種のテーブル
o.力計測に基づいて得られた筋力指標の統計結果を示すテーブル・・・例えば、図4、
p.ストレス指標の統計結果を示すテーブル・・・例えば、図5。
(i)計測プログラム及び力計測に基づいて得られた筋力指標を求めるための演算式を予め記憶する記憶部112と、計測プログラムを実行する演算・制御部114とにより、力計測に基づいて得られた筋力指標を推定する基準筋力指標推定手段を構成する。
(ii)計測プログラム及び生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量により推定される筋力指標を求めるための年代別男女別演算式を予め記憶する記憶部112と、計測プログラムを実行する演算・制御部114とにより、生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量により推定される筋力指標を推定する筋肉量依存筋力指標推定手段を構成する。
(iii)計測プログラム、力計測に基づいて得られた筋力指標に対する生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量により推定される筋力指標のずれを求めるための演算式及び力計測に基づいて得られた筋力指標の統計結果を示すテーブルを予め記憶する記憶部112と、計測プログラムを実行する演算・制御部114とにより、急性疲労の有無を判定する急性疲労有無判定手段を構成する。
(iv)計測プログラム及び生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標を求めるための年代別男女別演算式を予め記憶する記憶部112と、計測プログラムを実行する演算・制御部114とにより、生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標を推定する筋発達度依存筋力指標推定手段を構成する。
(v)計測プログラム、力計測に基づいて得られた筋力指標に対する生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標のずれを求めるための演算式及び力計測に基づいて得られた筋力指標の統計結果を示すテーブルを予め記憶する記憶部112と、計測プログラムを実行する演算・制御部114とにより、急性疲労の種類を判定する急性疲労種類判定手段を構成する。
なお、演算・制御部114は、計測プログラムの処理の実行段階で求められた各結果情報を記憶部112に記憶させる。
図3は、本発明に係わる疲労判定装置の急性疲労の判定を行う計測プログラムにより推定される処理を示すフローチャートである。
まず、図6は椅子に座った状態から本体の上に立ち上がる過程の重量信号の状態を示したものであるが、これに示されるように、被測定者Aが椅子200に座った状態から本体120の上に立ち上がると、重量センサ103及び重量測定部102から出力された立ち上がる過程の重量信号により、座った状態から立ち上がった際の最大荷重値及び体重を求める。次いで、記憶部112に予め記憶される力計測に基づいて得られた筋力指標を求めるための演算式に、求めた体重及び座った状態から立ち上がった際の最大荷重値を代入して、最大荷重値体重比を力計測に基づいて得られた筋力指標として求める。
図6の上段は、被測定者が椅子に座った状態から本体の上に立ち上がる一連の動作過程における重量信号の推移グラフを示し、また、下段は、被測定者が椅子に座った状態から本体の上に立ち上がる一連の動作ポイントを示している。この上段のグラフは、縦軸に荷重(重量)、横軸に時間を示す。そして、縦軸において、座った状態から立ち上がった際の最大荷重値をF、体重をWt、本体に何も乗っていないときの荷重を0で示し、また、横軸において、被測定者が椅子に座った状態における初期時間をt0、被測定者が椅子200に座っている状態から立ち上がる際に荷重が一旦減少する時間をt1、被測定者の臀部が椅子200から離れる付近で、荷重が最大となる時間をt2、被測定者の臀部が椅子200から離れて立位状態に落ち着くまでの途中の時間をt3、t4にて示す。下段の動作ポイントは、左側に被測定者が椅子200に座っている状態を左側に、被測定者の臀部が椅子200から離れた直後の状態を中側に、被測定者が本体120に立位となっている状態を右側に示す。
なお、ここで、全身及び各身体部位のそれぞれについての生体インピーダンスは、基準周波数(例えば、50kHz)の交流定電流を流した際、高周波数(例えば、250kHz)の交流定電流を流した際、低周波数(例えば、5kHz)の交流定電流を流した際のそれぞれに対して求められる。
(1)全身の生体インピーダンスを測定する場合には、第2切替部107bを用いて第1足通電用電極106a及び第1手通電用電極106cを選択して切り替え、一方、第1切替部107aを用いて第1足測定用電極105a及び第1手測定用電極105cを選択して切り替え、生体インピーダンス測定部104から流した交流定電流と測定した電圧とにより全身(左半身)の生体インピーダンスを求める。又は、第2切替部107bを用いて第2足通電用電極106b及び第2手通電用電極106dを選択して切り替え、一方、第1切替部107aを用いて第2足測定用電極105b及び第2手測定用電極105dを選択して切り替え、生体インピーダンス測定部104から流した交流定電流と測定した電圧とにより全身(右半身)の生体インピーダンスを求める。
(2)両手間の生体インピーダンスを測定する場合には、第2切替部107bを用いて第1手通電用電極106c及び第2手通電用電極106dを選択して切り替え、一方、第1切替部107aを用いて第1手測定用電極105c及び第2手測定用電極105dを選択して切り替え、生体インピーダンス測定部104から流した交流定電流と測定した電圧とにより両手間の生体インピーダンスを求める。
(3)右腕の生体インピーダンスを測定する場合には、第2切替部107bを用いて第2手通電用電極106d及び第2足通電用電極106bを選択して切り替え、一方、第1切替部107aを用いて第1手測定用電極105c及び第2手測定用電極105dを選択して切り替え、生体インピーダンス測定部104から流した交流定電流と測定した電圧とにより右腕の生体インピーダンスを求める。
(4)左腕の生体インピーダンスを測定する場合には、第2切替部107bを用いて第1手通電用電極106c及び第1足通電用電極106aを選択して切り替え、一方、第1切替部107aを用いて第1手測定用電極105c及び第2手測定用電極105dを選択して切り替え、生体インピーダンス測定部104から流した交流定電流と測定した電圧とにより左腕の生体インピーダンスを求める。
(5)右脚の生体インピーダンスを測定する場合には、第2切替部107bを用いて、第2手通電用電極106d及び第2足通電用電極106bを選択して切り替え、一方、第1切替部107aを用いて第1足測定用電極105a及び第2足測定用電極105bを選択して切り替え、生体インピーダンス測定部104から流した交流定電流と測定した電圧とにより右脚の生体インピーダンスを求める。
(6)左脚の生体インピーダンスを測定する場合には、第2切替部107bを用いて第1手通電用電極106c及び第1足通電用電極106aを選択して切り替え、一方、第1切替部107aを用いて第1足測定用電極105a及び第2足測定用電極105bを選択して切り替え、生体インピーダンス測定部104から流した交流定電流と測定した電圧とにより左脚の生体インピーダンスを求める。
(7)両足間の生体インピーダンスを測定する場合には、第2切替部107bを用いて第1足通電用電極106a及び第2足通電用電極106bを選択して切り替え、一方、第1切替部107aを用いて第1足測定用電極105a及び第2足測定用電極105bを選択して切り替え、生体インピーダンス測定部104から流した交流定電流と測定した電圧とにより両足間の生体インピーダンスを求める。
(8)体幹の生体インピーダンスを測定する場合には、第2切替部107bを用いて第1手通電用電極106c及び第1足通電用電極106aを選択して切り替え、一方、第1切替部107aを用いて第2手測定用電極105d及び第2足測定用電極105bを選択して切り替え、生体インピーダンス測定部104から流した交流定電流と測定した電圧とにより体幹の生体インピーダンスを求める。
次いで、記憶部に予め記憶される力計測に基づいて得られた筋力指標に対する生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標のずれを求めるための演算式に、求めた最大荷重値体重比及び筋発達度により推定される最大荷重値体重比を代入して、筋発達度から特定される急性疲労レベルを、力計測に基づいて得られた筋力指標に対する生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度よる筋力指標のずれとして求め、求めた筋発達度から特定される急性疲労レベルdAFLと図4の力計測に基づいて得られた筋力指標の統計結果に示す同年代及び同性別に該当する標準偏差値[SD]とを比較する。
次いで、比較結果において、ストレス指標から特定される急性疲労レベルが、+SD側に大きくなるほど、精神的疲労の重度をさらに増すような判定をし、判定した判定結果を表示部110により表示させたり、通信部113により出力させたりする。
図7は、例示として、男性の60歳代、70歳代、80歳代についての筋肉量と筋力指標との相関関係を示している。筋肉量により推定される筋力指標を求めるための年代別男女別演算式は、これら直線を示す演算式である。そして、記憶部112には、例えば、男性及び60歳代の演算式、男性及び70歳代の演算式、男性及び80歳代の演算式といったように複数の演算式が記憶されている。
図8は、例示として、男性の60歳代、70歳代、80歳代についての筋発達度と筋力指標との相関関係を示している。筋発達度により推定される筋力指標を求めるための年代別男女別演算式は、これら直線を示す演算式である。そして、記憶部112には、例えば、男性及び60歳代の演算式、男性及び70歳代の演算式、男性及び80歳代の演算式といったように複数の演算式が記憶されている。
また、図7及び図8では例示していないが、女性の60歳代、70歳代、80歳代を示す直線は、男性の60歳代、70歳代、80歳代を示す直線とは異なるものである。
したがって、筋肉量により推定される筋力指標を求めるための演算式及び筋発達度により推定される筋力指標を求めるための演算式を年代別男女別に用いるようにしていることで、判定精度が高いものとなっている。
図9は、力計測に基づいて得られた筋力指標に対する生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量により推定される筋力指標のずれ、すなわち、筋肉量から特定される急性疲労レベルを横軸に、力計測に基づいて得られた筋力指標に対する生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標のずれ、すなわち、筋発達度から特定される急性疲労レベルを縦軸に示し、横軸と縦軸との関係を、判定の閾値となる標準偏差値と、「疲労なし」、「肉体的疲労」、「精神的疲労」、「疲労注意」といった判定指標とにより区分する。そして、比較結果が、「疲労なし」の区分になった場合には「急性疲労無し」と判定し、「肉体的疲労」、「精神的疲労」及び「疲労注意」の区分になった場合には「急性疲労有り」と判定し、「肉体的疲労」の区分になった場合には「急性の肉体的疲労」と判定し、「精神的疲労」の区分になった場合には「急性の精神的疲労」と判定し、「疲労注意」の区分になった場合には「急性疲労注意」と判定する基準となるものである。
図10は、同年代及び同性別の平均値に対するストレス指標のずれ、すなわち、ストレス指標から特定される急性疲労レベルを、図9の「精神的疲労」の区分(図9の※枠内)を示す平面に対する垂直軸に示し、判定の閾値となる標準偏差値が+SD側に大きくなるほど、「精神的疲労度0」から「精神的疲労度+3」といったように「重度」が増すように区分(図10の※枠内)する。そして、比較結果が、該当することになった区分に示される「重度」と判定する基準となるものである。
また、筋発達度依存筋力指標推定手段により生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標を推定し、急性疲労種類判定手段において、基準筋力指標推定手段により推定した力計測に基づいて得られた筋力指標と、筋発達度依存筋力指標推定手段により推定した生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標とに基づいて、急性疲労の種類を判定することができるので、急性疲労の種類を簡単に把握することができる。
本実施形態の一例の第2として、慢性疲労の有無及び慢性疲労の種類の判定を可能とした、本発明に係わる疲労判定装置及びプログラムについて説明する。
実施例2における疲労判定装置の具体的な構成は、実施例1における疲労判定装置の具体的な構成の説明で用いた図1及び図2に見られる構成と同様である。また、構成する各部の働きも記憶部112及び演算・制御部114を除いて同様である。したがって、実施例1と働きが同様の各部についての説明は省略し、働きが異なる記憶部112及び演算・制御部114について説明する。
具体的には、記憶部112は、実施例1で予め記憶する計測プログラムの内容に、慢性疲労の有無及び慢性疲労の種類を判定するための内容が付加された計測プログラムを予め記憶する。また、実施例1で予め記憶する各種の演算式及びテーブルに加え、下記の各種の演算式及びテーブルを予め記憶する。
A−2.各種の演算式
j.平常時の筋発達度に対する今回の筋発達度のずれを求めるための演算式・・・例えば、筋発達度から特定される慢性疲労レベル=平常時の筋発達度−今回の筋発達度
k.平常時の筋肉量に対する今回の筋肉量のずれを求めるための演算式・・・例えば、筋肉量から特定される慢性疲労レベル=平常時の筋肉量−今回の筋肉量
m.平常時のストレス指標に対する今回のストレス指標のずれを求めるための演算式・・・平常時のストレス指標−今回のストレス指標
B−2.各種のテーブル
q.急性疲労と慢性疲労との種類の組合せに応じたアドバイス内容を示すテーブル・・・例えば、図13。
(vi)計測プログラム及び平常時の筋発達度に対する今回の筋発達度のずれを求めるための演算式を予め記憶する記憶部112と、計測プログラムを実行する演算・制御部114とにより、慢性疲労の有無を判定する慢性疲労有無判定手段を構成する。
(vii)計測プログラム及び平常時の筋肉量に対する今回の筋肉量のずれを求めるための演算式を予め記憶する記憶部112と、計測プログラムを実行する演算・制御部114とにより、慢性疲労の種類を判定する慢性疲労種類判定手段を構成する。
なお、演算・制御部114では、計測プログラムの処理の実行段階で求められた各結果情報を記憶部112に記憶させるものである。
図11は、本発明に係わる疲労判定装置の慢性疲労の判定を行う計測プログラムにより推定される処理を示すフローチャートである。
図12は、平常時の筋発達度に対する今回の筋発達度のずれ、すなわち、筋発達度から特定される慢性疲労レベルを縦軸に、また、平常時の筋肉量に対する今回の筋肉量のずれ、すなわち、筋肉量から特定される慢性疲労レベルを横軸に示し、縦軸と横軸との関係を、判定の閾値となる標準偏差値と、「疲労なし」、「肉体的疲労」、「精神的疲労」、「疲労注意」、「精神的疲労傾向」といった判定指標とにより区分する。そして、比較結果が、「疲労なし」の区分になった場合には「慢性疲労無し」と判定し、「肉体的疲労」、「精神的疲労」及び「疲労注意」の区分になった場合には「慢性疲労有り」と判定し、「肉体的疲労」の区分になった場合には「慢性の肉体的疲労」と判定し、「精神的疲労」の区分になった場合には「慢性の精神的疲労」と判定し、「疲労注意」の区分になった場合には「慢性疲労注意」と判定する基準となるものである。
また、慢性疲労種類判定手段により生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量における平常時の筋肉量と今回の筋肉量とに基づいて、慢性疲労の種類を判定することができるので、慢性疲労の種類を簡単に把握することができる。
上述した実施例では、記憶部112に各種の演算式及びテーブルを予め記憶するが、演算式においてはテーブルの形式で、また、テーブルにおいては演算式の形式であっても同様に実施可能である。
例えば、力計測に基づいて得られた筋力指標を求めるための男女別演算式として、例示した演算式「最大荷重値体重比=座った状態から立ち上がった際の最大荷重値÷体重」に代え、「握力値=(右握力値+左握力値)÷2」としてもよい。この場合、握力を算出するための握力信号を測定する握力測定部を備え、演算・制御部114により、握力測定部で測定された右手の握力信号に基づく右握力値と左手の握力信号に基づく左握力値とを求めることによって実施可能である。また、力計測に基づくものとして、重量センサ103及び重量測定部、又は握力測定部を例示したが、例示以外の力計測に基づくものでも実施可能である。
また、筋肉量を求めるための男女別演算式及び筋発達度を求めるための男女別演算式の「生体インピーダンス」に、「両足間の生体インピーダンス」を例示したが、「全身(右半身又は左半身)の生体インピーダンス」などであってもよい。
また、筋発達度を求めるための男女別演算式として、例示した演算式「筋発達度=高周波数測定により推定される生体インピーダンス÷低周波数測定により推定される生体インピーダンス」に代え、「筋発達度=生体インピーダンスのリアクタンス成分÷生体インピーダンスのレジスタンス成分」としたり、「筋発達度=高周波数測定により推定される生体インピーダンスのレジスタンス成分÷低周波数測定により推定される生体インピーダンスのレジスタンス成分」としたりしてもよい。
また、「筋発達度=第1周波数測定により推定される生体インピーダンス÷第2周波数測定により推定される生体インピーダンス」(ただし、第1周波数と第2周波数とは異なる。)としてもよい。なお、この場合には、生体インピーダンス測定部104から、第1周波数(例えば、250kHz)と第2周波数(例えば、200kHz)との交流定電流が流され、それぞれについての電圧が測定される。
演算・制御部114において、入力部111、重量測定部102、生体インピーダンス測定部104から得られた各種情報に基づいて、用いる演算式におけるパラメータを求め、用いる演算式に代入することで、同様に実施可能である。
また、計測プログラムは、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話などの携帯端末、パーソナルコンピュータ、生体測定装置その他の外部装置に記憶され、外部装置又は演算・制御部114により実行されるものであっても実施可能である。
また、計測プログラムは、ウェブサイトを通じてダウンロードされ、外部装置又は演算・制御部114により実行されるものであっても実施可能である。
101・・・電源部
102・・・重量測定部
103・・・重量センサ
104・・・生体インピーダンス測定部
105a・・・第1足測定用電極
105b・・・第2足測定用電極
105c・・・第1手測定用電極
105d・・・第2手測定用電極
106a・・・第1足通電用電極
106b・・・第2足通電用電極
106c・・・第1手通電用電極
106d・・・第2手通電用電極
107a・・・第1切替部
107b・・・第2切替部
109・・・計時部
110・・・表示部
111・・・入力部
112・・・記憶部
113・・・通信部
114・・・演算・制御部
120・・・本体
121・・・把持部
Claims (8)
- 力計測に基づいて得られた筋力指標を推定する基準筋力指標推定手段と、
生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量により推定される筋力指標を推定する筋肉量依存筋力指標推定手段と、
前記基準筋力指標推定手段により推定した前記力計測に基づいて得られた筋力指標と、前記筋肉量依存筋力指標推定手段により推定した前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量により推定される筋力指標とに基づいて、急性疲労の有無を判定する急性疲労有無判定手段と、
を備えることを特徴とする疲労判定装置。 - 生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標を推定する筋発達度依存筋力指標推定手段と、
前記基準筋力指標推定手段により推定した前記力計測に基づいて得られた筋力指標と、前記筋発達度依存筋力指標推定手段により推定した前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標とに基づいて、急性疲労の種類を判定する急性疲労種類判定手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1記載の疲労判定装置。 - 前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度における平常時の筋発達度と今回の筋発達度とに基づいて、慢性疲労の有無を判定する慢性疲労有無判定手段を更に備えることを特徴とする請求項2記載の疲労判定装置。
- 前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量における平常時の筋肉量と今回の筋肉量とに基づいて、慢性疲労の種類を判定する慢性疲労種類判定手段を更に備えることを特徴とする請求項3記載の疲労判定装置。
- コンピュータを、
力計測に基づいて得られた筋力指標を推定する基準筋力指標推定手段、
生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量により推定される筋力指標を推定する筋肉量依存筋力指標推定手段、
前記基準筋力指標推定手段により推定した前記力計測に基づいて得られた筋力指標と、前記筋肉量依存筋力指標推定手段により推定した前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量により推定される筋力指標とに基づいて、急性疲労の有無を判定する急性疲労有無判定手段、
として機能させるためのプログラム。 - コンピュータを、
生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標を推定する筋発達度依存筋力指標推定手段、
前記基準筋力指標推定手段により推定した前記力計測に基づいて得られた筋力指標と、前記筋発達度依存筋力指標推定手段により推定した前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度により推定される筋力指標とに基づいて、急性疲労の種類を判定する急性疲労種類判定手段、
として機能させることを特徴とする請求項5記載のプログラム。 - コンピュータを、
前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋発達度における平常時の筋発達度と今回の筋発達度とに基づいて、慢性疲労の有無を判定する慢性疲労有無判定手段、
として機能させることを特徴とする請求項6記載のプログラム。 - コンピュータを、
前記生体電気インピーダンス計測に基づいて得られた筋肉量における平常時の筋肉量と今回の筋肉量とに基づいて、慢性疲労の種類を判定する慢性疲労種類判定手段、
として機能させることを特徴とする請求項7記載のプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015143615A JP6565017B2 (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | 疲労判定装置及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015143615A JP6565017B2 (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | 疲労判定装置及びプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017023311A JP2017023311A (ja) | 2017-02-02 |
JP6565017B2 true JP6565017B2 (ja) | 2019-08-28 |
Family
ID=57944853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015143615A Active JP6565017B2 (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | 疲労判定装置及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6565017B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019012897A1 (ja) * | 2017-07-14 | 2019-01-17 | 株式会社タニタ | 筋肉量推定方法、筋肉量推定装置、及び筋肉量推定プログラム |
JP7529029B2 (ja) | 2020-09-04 | 2024-08-06 | 日本電気株式会社 | 情報処理装置、制御方法及びプログラム |
WO2022254574A1 (ja) * | 2021-06-01 | 2022-12-08 | 日本電気株式会社 | 疲労推定装置、疲労推定方法及び記憶媒体 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3746890B2 (ja) * | 1997-11-06 | 2006-02-15 | 株式会社アシックス | 下肢筋疲労測定装置 |
JP2003247884A (ja) * | 2002-02-27 | 2003-09-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 体重計 |
JP2004049789A (ja) * | 2002-07-24 | 2004-02-19 | Tanita Corp | 筋疲労測定装置 |
JP5641527B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2014-12-17 | 株式会社タニタ | 筋量評価方法および筋量評価装置 |
JP2013150790A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-08-08 | Tanita Corp | コンディション情報処理装置、コンディション情報処理装置のプログラム及びコンディション情報処理方法 |
JP6183827B2 (ja) * | 2013-03-14 | 2017-08-23 | 株式会社タニタ | 運動機能評価装置及び運動機能評価方法 |
JP6149274B2 (ja) * | 2013-08-06 | 2017-06-21 | 株式会社タニタ | 筋質評価装置 |
KR102271432B1 (ko) * | 2013-11-27 | 2021-07-01 | 엘지전자 주식회사 | 웨어러블 디바이스 및 그 제어 방법 |
-
2015
- 2015-07-21 JP JP2015143615A patent/JP6565017B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017023311A (ja) | 2017-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4101821B2 (ja) | 腹部インピーダンス式体組成計 | |
US8452390B2 (en) | Apparatus and method for bioelectrical impedance measurements | |
US20030088197A1 (en) | Daily-life disability related physical information determining apparatus | |
JP6565017B2 (ja) | 疲労判定装置及びプログラム | |
US7966063B2 (en) | Body composition measuring apparatus | |
JP5239999B2 (ja) | 体組成計、測定結果出力方法および測定結果出力プログラム | |
JP6149274B2 (ja) | 筋質評価装置 | |
JP5641527B2 (ja) | 筋量評価方法および筋量評価装置 | |
JP4512379B2 (ja) | 健康状態判定装置および健康状態判定用プログラム | |
JP2008061825A (ja) | 下肢訓練装置 | |
JP2015002779A (ja) | 生体測定装置及び生体測定方法 | |
JP6541251B2 (ja) | 身体情報処理装置、方法、及びプログラム | |
JP2001104273A (ja) | 体重計付き体脂肪測定装置 | |
KR20200027356A (ko) | 체성분 분석 장치 및 그 방법 | |
CN116602647A (zh) | 信息处理装置、方法以及程序 | |
JP6565016B2 (ja) | 老化予測装置及びプログラム | |
JP4377611B2 (ja) | 健脚判定装置 | |
JP5030659B2 (ja) | 体組成計 | |
JP4723078B2 (ja) | 体脂肪計 | |
WO2020122131A1 (ja) | 運動機能評価装置及び運動機能評価方法 | |
JP2007068623A (ja) | 下肢訓練装置 | |
NL2015951B1 (en) | A body monitoring system. | |
JP4120423B2 (ja) | 生体情報測定装置 | |
JP5398027B2 (ja) | 生体情報測定装置とその入力検出方法 | |
JP2005230391A (ja) | 大人兼子供両用体組成計 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180531 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190313 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190604 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190704 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6565017 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |