JP6564378B2 - アナログデジタル変換器、電子装置、および、アナログデジタル変換器の制御方法 - Google Patents

アナログデジタル変換器、電子装置、および、アナログデジタル変換器の制御方法 Download PDF

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Description

本技術は、アナログデジタル変換器、電子装置、および、アナログデジタル変換器の制御方法に関する。詳しくは、発振器が設けられたアナログデジタル変換器、電子装置、および、アナログデジタル変換器の制御方法に関する。
従来より、アナログ信号をデジタル回路で処理する際には、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD(Analog to Digital)変換器がデジタル回路の前段に設けられる。例えば、アナログ信号の信号レベルに応じた周波数の発振信号を生成する発振器と、n(nは、2以上の整数)個のフリップフロップと、論理回路とを設けたAD変換器が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。
このAD変換器において、n個のフリップフロップは、発振信号の発振周期をn分割したタイミングのそれぞれの発振信号の値を保持し、それらの値を示すデータを論理回路に供給する。そして、論理回路は、そのデータをサンプリングクロックの1周期の期間に亘って遅延させ、遅延前のデータと遅延後のデータとをビット単位で比較して、「0」から「1」に変化したビット数を計数し、その計数値のデジタル信号を出力する。サンプリング期間内の発振信号の位相の変化量が発振周期の半周期以下であれば、計数値は、位相の変化量に応じた値となる。このため、デジタル信号は、アナログ信号の信号レベルに応じた正確な値となる。
Matthew Park, et al., A 78dB SNDR 87mW 20MHz Bandwidth Continuous-Time △Σ ADC with VCO-Based integrator and quantizer implemented in 0.13um CMOS, IEEE Vol.44.
しかしながら、上述の従来技術では、アナログ信号を正確な値のデジタル信号に変換することができないおそれがある。これは、位相の変化量が発振周期の半周期を超えると、アナログ信号の信号レベルに応じた正確な値にならないためである。したがって、位相変化量が発振周期の半周期を超えるおそれがある場合に正確な値のデジタル信号が出力されないことがあり、その結果、AD変換器のS/N(Signal to Noise)比が低下してしまうという問題がある。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、アナログ信号をデジタル信号に正確に変換することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、入力されたアナログ信号の信号レベルに応じた周期の発振信号を生成する発振器と、上記周期内の複数のタイミングのそれぞれにおいて上記発振信号の値を示すビットを現在ビットとして生成する現在ビット生成部と、上記現在ビットのそれぞれを所定期間に亘って遅延させて遅延ビットとして供給する遅延部と、上記発振信号の位相が上記所定期間内に変化した変化量が上記周期の半周期より大きいか否かを判定する判定部と、上記変化量が上記半周期より大きくない場合には上記現在ビットおよび上記遅延ビットのそれぞれの値が特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力し、上記変化量が上記半周期より大きい場合には上記現在ビットおよび上記遅延ビットのそれぞれの値が同一または上記特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力する出力部とを具備するアナログデジタル変換器、および、その制御方法である。これにより、発振信号の位相が所定期間内に変化した変化量が半周期より大きい場合には現在ビットおよび遅延ビットのそれぞれの値が同一または特定の組合せとなる期間を示すデータが出力されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記現在ビットおよび上記遅延ビットのいずれかに基づいて上記発振信号の立上りおよび立下りの一方のエッジの有無を上記複数のタイミングのそれぞれにおいて検出するエッジ検出部をさらに具備し、上記判定部は、上記一方のエッジがあると検出された上記タイミングに対応する上記現在ビットおよび上記遅延ビットのそれぞれの値が同一であるか否かにより上記変化量が上記半周期に対して大きいか否かを検出してもよい。これにより、エッジがあると検出されたタイミングに対応する現在ビットおよび遅延ビットのそれぞれの値が同一であるか否かにより変化量が半周期に対して大きいか否かが検出されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記エッジ検出部は、上記遅延ビットに基づいて上記一方のエッジの有無を検出してもよい。これにより、遅延ビットに基づいて一方のエッジの有無が検出されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記エッジ検出部は、上記遅延ビットに基づいて上記立上りのエッジの有無を検出し、上記判定部は、上記立上りのエッジがあると検出された上記タイミングに対応する上記現在ビットがローレベルである場合には上記変化量が上記半周期より大きくないと判定し、上記現在ビットがハイレベルである場合には上記変化量が上記半周期より大きいと判定してもよい。これにより、立上りのエッジがあると検出されたタイミングに対応する現在ビットがローレベルである場合に変化量が半周期より大きくないと判定されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記エッジ検出部は、上記遅延ビットに基づいて上記立下りのエッジの有無を検出し、上記判定部は、上記立下りのエッジがあると検出された上記タイミングに対応する上記現在ビットがハイレベルである場合には上記変化量が上記半周期より大きくないと判定し、上記現在ビットがローレベルである場合には上記変化量が上記半周期より大きいと判定してもよい。これにより、立下りのエッジがあると検出されたタイミングに対応する現在ビットがハイレベルである場合に変化量が半周期より大きくないと判定されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記エッジ検出部は、上記現在ビットに基づいて上記一方のエッジの有無を検出してもよい。これにより、現在ビットに基づいて一方のエッジの有無が検出されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、前記エッジ検出部は、前記現在ビットに基づいて前記立上りのエッジの有無を検出し、前記判定部は、前記立上りのエッジがあると検出された前記タイミングに対応する前記遅延ビットがハイレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きくないと判定し、前記遅延ビットがローレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きいと判定してもよい。これにより、立上りのエッジがあると検出されたタイミングに対応する遅延ビットがハイレベルである場合に変化量が半周期より大きくないと判定されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、前記エッジ検出部は、前記現在ビットに基づいて前記立下りのエッジの有無を検出し、前記判定部は、前記立下りのエッジがあると検出された前記タイミングに対応する前記遅延ビットがローレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きくないと判定し、前記遅延ビットがハイレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きいと判定してもよい。これにより、立上りのエッジがあると検出されたタイミングに対応する遅延ビットがローレベルである場合に変化量が半周期より大きくないと判定されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記出力部は、上記変化量が上記半周期より大きくない場合には上記特定の組合せとなる上記タイミングの個数を計数して当該計数値のデータを上記期間を示すデータとして生成し、前記変化量が前記半周期より大きい場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が同一または前記特定の組合せとなる前記タイミングの個数を計数して当該計数値のデータを前記期間を示すデータとして生成してもよい。これにより、変化量が半周期より大きい場合に現在ビットおよび遅延ビットのそれぞれの値が同一または特定の組合せとなるタイミングの個数が計数されるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、入力されたアナログ信号の信号レベルに応じた周期の発振信号を生成する発振器と、前記周期内の複数のタイミングのそれぞれにおいて前記発振信号の値を示すビットを現在ビットとして生成する現在ビット生成部と、前記現在ビットのそれぞれを所定期間に亘って遅延させて遅延ビットとして供給する遅延部と、前記発振信号の位相が前記所定期間内に変化した変化量が前記周期の半周期より大きいか否かを判定する判定部と、前記変化量が前記半周期より大きくない場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力し、前記変化量が前記半周期より大きい場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が同一または前記特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力する出力部と、上記データを処理する処理部とを具備する電子装置である。これにより、発振信号の位相が所定期間内に変化した変化量が半周期より大きい場合には現在ビットおよび遅延ビットのそれぞれの値が同一または特定の組合せとなる期間を示すデータが出力されるという作用をもたらす。
本技術によれば、アナログ信号をデジタル信号に正確に変換することができるという優れた効果を奏し得る。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
実施の形態における電子装置の一構成例を示すブロック図である。 実施の形態におけるアナログデジタル変換器の一構成例を示すブロック図である。 実施の形態における電圧制御発振器の一構成例を示す回路図である。 実施の形態における比較部の一構成例を示す回路図である。 実施の形態におけるコンパレータの動作の一例を示す表である。 実施の形態におけるラッチ回路の動作の一例を示す表である。 実施の形態におけるフリップフロップの動作の一例を示す真理値表である。 実施の形態におけるデジタル信号出力部の一構成例を示すブロック図である。 実施の形態における立上りエッジ検出部の一構成例を示す回路図である。 実施の形態における位相変化量判定部の一構成例を示す回路図である。 実施の形態における判定結果生成部の動作の一例を示す表である。 実施の形態におけるデジタル信号生成部の一構成例を示す回路図である。 実施の形態における演算回路の動作の一例を示す表である。 実施の形態における位相変化量が180度以下のときの遅延データおよび現在データのそれぞれの示すエッジ位置の一例を示す図である。 実施の形態における位相変化量が180度以下のときの演算方法を説明するための図である。 実施の形態における位相変化量が180度を超えるときの遅延データおよび現在データの示すそれぞれのエッジ位置の一例を示す図である。 実施の形態における位相変化量が180度を超えるときの演算方法を説明するための図である。 実施の形態におけるアナログデジタル変換器の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態の第1の変形例における立下りエッジ検出部の一構成例を示す回路図である。 実施の形態の第1の変形例における位相変化量が180度以下のときの演算方法を説明するための図である。 実施の形態の第1の変形例における位相変化量が180度を超えるときの演算方法を説明するための図である。 実施の形態の第2の変形例におけるデジタル信号生成部の一構成例を示すブロック図である。 実施の形態の第2の変形例における位相変化量が180度以下のときの演算方法を説明するための図である。 実施の形態の第2の変形例における位相変化量が180度を超えるときの演算方法を説明するための図である。 実施の形態の第3の変形例における位相変化量が180度以下のときの演算方法を説明するための図である。 実施の形態の第3の変形例における位相変化量が180度を超えるときの演算方法を説明するための図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(位相変化量が半周期以下であるか否かを判定してAD変換する例)
2.第1の変形例
3.第2の変形例
4.第3の変形例
<1.第1の実施の形態>
[電子装置の構成例]
図1は、本技術の実施の形態における電子装置100の一構成例を示すブロック図である。この電子装置100は、アナログ信号をデジタル信号に変換して処理する装置であり、アナログ信号供給部110、参照クロック供給部120、アナログデジタル変換器200およびデジタル信号処理部130を備える。電子装置100としては、例えば、撮像装置、無線通信装置、計測装置、情報処理装置などが想定される。
なお、アナログデジタル変換器200を電子装置100などの装置に設ける構成としているが、撮像素子や計測機器などのモジュールや機器に設けてもよい。
アナログ信号供給部110は、アナログの電圧信号をアナログ信号Vinとして生成してアナログデジタル変換器200に信号線119を介して供給するものである。例えば、音声信号や画像信号が、アナログ信号Vinとして生成される。なお、アナログ信号供給部は、アナログの電流信号を生成してもよい。また、アナログ信号供給部110は、外部からアナログ信号を受信してアナログデジタル変換器200に供給してもよい。
参照クロック供給部120は、所定の周波数の参照クロック信号REFCLKを参照すべきクロック信号として生成し、アナログデジタル変換器200に信号線129を介して供給するものである。
アナログデジタル変換器200は、参照クロック信号REFCLKに同期して、アナログ信号Vinをデジタル信号Doutに変換するものである。アナログデジタル変換器200は、変換したデジタル信号Doutをデジタル信号処理部130に信号線209を介して供給する。
デジタル信号処理部130は、デジタル信号Doutに対して画像処理や音声処理などの所定の処理を行うものである。なお、デジタル信号処理部130は、特許請求の範囲に記載の処理部の一例である。
[アナログデジタル変換器の構成例]
図2は、実施の形態におけるアナログデジタル変換器200の一構成例を示すブロック図である。このアナログデジタル変換器200は、電圧制御発振器210、比較部220、サンプリングクロック生成部230およびデジタル信号生成部240を備える。
電圧制御発振器210は、アナログ信号Vinの信号レベルに応じた周波数の複数の電圧制御発振信号を生成するものである。例えば、VCO1乃至VCO5と、XVCO1乃至XVCO5との10個のクロック信号が電圧制御発振信号として生成される。これらの電圧制御発振信号は、周波数が同一で位相が互いに異なる信号である。電圧制御発振器210は、これらの電圧制御発振信号を比較部220に供給する。なお、電圧制御発振器210は、特許請求の範囲に記載の発振器の一例である。また、電圧制御発振信号は、特許請求の範囲に記載の発振信号の一例である。
なお、電圧制御発振器の代わりに、電流のレベルに応じた周波数の発振信号を生成する電流制御発振器を設けてもよい。この場合には、電流信号がアナログ信号としてアナログデジタル変換器200に入力される。
サンプリングクロック生成部230は、参照クロック信号REFCLKより周波数の高いクロック信号をサンプリングクロック信号SCLKとして生成するものである。例えば、参照クロック信号REFCLKを逓倍することによりサンプリングクロック信号SCLKが生成される。
比較部220は、サンプリングクロック信号SCLKに同期して、互いに位相の異なる2つの電圧制御発振信号(例えば、VCO1およびXVCO1)を比較し、その比較結果から複数(例えば、10)のビットからなる現在データCurを生成するものである。この現在データCur内のビットのそれぞれは、電圧制御発振信号の周期を等分割(例えば、10分割)したタイミングのそれぞれにおける、電圧制御発振信号の値を示す。これらのビットを以下、「現在ビット」と称する。比較部220は、現在データCurをデジタル信号生成部240に供給する。なお、比較部220は、特許請求の範囲に記載の現在ビット生成部の一例である。
デジタル信号生成部240は、サンプリングクロック信号SCLKに同期して、現在データCurからデジタル信号Doutを生成するものである。デジタル信号Doutの生成方法の詳細については後述する。
[電圧制御発振器の構成例]
図3は、実施の形態における電圧制御発振器210の一構成例を示す回路図である。この電圧制御発振器210は、電圧電流変換回路211と、奇数個のインバータ212、と、奇数個のインバータ213と、奇数個のインバータ214と、奇数個のインバータ215とを備える。これらのインバータは、例えば、5個ずつ設けられる。
電圧電流変換回路211は、アナログ信号Vinの電圧を電流に変換するものである。この電圧電流変換回路211は、変換した電流信号Iinをインバータ212、213、214および215のそれぞれへ供給する。
5個のインバータ212と5個のインバータ215とは、それぞれリング状に接続される。インバータ213および214は、互いに異なるインバータ212と、互いに異なるインバータ215とに接続される。例えば、インバータ213の入力端子はインバータ212の出力端子に接続され、インバータ213の出力端子はインバータ215の出力端子に接続される。また、インバータ214の入力端子はインバータ215の出力端子に接続され、インバータ214の出力端子はインバータ212の出力端子に接続される。
このような接続により、インバータ212からなるインバータリングと、インバータ215からなるインバータリングとが、インバータ213および214からなるラッチにより接続される。これにより、それぞれのインバータリングの出力波形の差動対称性が高くなり、出力信号の波形のデューティ比を50%に維持することが容易となる。
この構成においてインバータ212は、電流信号Iinのレベルに応じた周波数の電圧制御発振信号を生成する。一方、インバータ215は、インバータ212が生成した電圧制御発振信号と周波数が同一で、位相が半周期異なる(言い換えれば、反転した)クロック信号を生成する。
5個のインバータ212は、電圧制御発振信号VCO1乃至VCO5を比較部220に供給し、5個のインバータ215は、電圧制御発振信号XVCO1乃至XVCO5を比較部220に供給する。
[比較部の構成例]
図4は、実施の形態における比較部220の一構成例を示す回路図である。この比較部220は、奇数個のコンパレータ221と、奇数個のラッチ回路222と、奇数個のフリップフロップ223とを備える。これらのコンパレータ221、ラッチ回路222およびフリップフロップ223は、例えば、5個ずつ設けられる。
コンパレータ221は、互いに位相の異なる2つの電圧制御発振信号を比較するものである。また、コンパレータ221は、クロック端子と入力端子DおよびDnと出力端子QおよびQnとを備える。クロック端子には、サンプリングクロック信号SCLKが入力される。また、i(iは1乃至5の整数)個目のコンパレータ221の入力端子Dには、電圧制御発振信号VCOiが入力され、入力端子Dnには電圧制御発振信号XVCOiが入力される。
コンパレータ221は、電圧制御発振信号VCOiと、電圧制御発振信号XVCOiとのそれぞれのレベルをサンプリングクロック信号SCLKに同期して比較し、比較結果をセット信号として出力端子Qから出力する。例えば、電圧制御発振信号VCOiが電圧制御発振信号XVCOiより高い場合にハイレベルのセット信号が出力され、そうでない場合にローレベルのセット信号が出力される。また、出力端子Qnからは、そのセット信号を反転した信号がリセット信号として出力される。
ラッチ回路222は、コンパレータ221からのセット信号およびリセット信号に基づいて比較結果を出力するものである。また、ラッチ回路222は、互いに異なるコンパレータ221に接続され、セット端子Dおよびリセット端子Dnと出力端子Qとを備える。セット端子Dには、対応するコンパレータ221からのセット信号が入力され、リセット端子Dnには、リセット信号が入力される。ラッチ回路222は、セット信号がハイレベルで、リセット信号がローレベルのときにハイレベルの信号を出力端子Qから出力し、セット信号がローレベルで、リセット信号がハイレベルのときにローレベルの信号を出力端子Qから出力する。
フリップフロップ223は、現在ビットを保持するものである。また、フリップフロップ223は、互いに異なるラッチ回路222に接続され、クロック端子と入力端子Dと出力端子QおよびQnとを備える。クロック端子にはサンプリングクロック信号SCLKが入力され、フリップフロップ223の入力端子Dは、対応するラッチ回路222の出力端子Qに接続される。i個目のフリップフロップ223は、対応するラッチ回路222からの信号を現在ビットCur[i−1]として保持し、サンプリングクロック信号SCLKに同期して出力端子Qから出力する。また、フリップフロップ223は、現在ビットCur[i−1]を反転した信号を現在ビットCur[i+4]として出力端子Qnから出力する。この結果、5個のフリップフロップ223から、現在ビットCur[0]乃至Cur[9]からなる現在データCurがデジタル信号生成部240へ出力される。
図5は、実施の形態におけるコンパレータ221の動作の一例を示す表である。このコンパレータ221は、電圧制御発振信号VCOiが電圧制御発振信号XVCOiより高い場合に「1」のセット信号を出力端子Qから出力し、そうでない場合に「0」のセット信号を出力端子Qから出力する。また、コンパレータ221は、セット信号を反転したリセット信号を出力端子Qnから出力する。
図6は、実施の形態におけるラッチ回路222の動作の一例を示す表である。このラッチ回路222は、入力端子Dに入力されたセット信号が「0」であり、入力端子Dnに入力されたリセット信号が「1」である場合に「0」の信号を出力端子Qから出力する。また、ラッチ回路222は、セット信号が「1」であり、リセット信号が「0」である場合に「1」の信号を出力端子Qから出力する。また、セット信号およびリセット信号がいずれも「0」である場合にラッチ回路222は、出力端子Qの値を保持するホールド状態に移行する。
図7は、実施の形態におけるフリップフロップ223の動作の一例を示す真理値表である。フリップフロップ223は、サンプリングクロック信号SCLKの立上りエッジのときに、入力端子Dからの信号を現在ビットCur[i−1]として出力端子Qから出力する。また、サンプリングクロック信号SCLKの立上りエッジ以外の期間において、フリップフロップ223は、出力端子Qの状態を保持する。また、フリップフロップ223は、現在ビットCur[i−1]を反転した信号を出力端子Qnから出力する。
[デジタル信号生成部の構成例]
図8は、実施の形態におけるデジタル信号生成部240の一構成例を示すブロック図である。このデジタル信号生成部240は、遅延部241、立上りエッジ検出部250、位相変化量判定部260およびデジタル信号出力部270を備える。
遅延部241は、現在データCurをサンプリングクロック信号SCLKの周期に亘って遅延させるものである。遅延部241は、遅延させた現在データCurを遅延データDelとして位相変化量判定部260およびデジタル信号出力部270へ供給する。この遅延データDel内の各ビットを以下、「遅延ビット」と称する。
立上りエッジ検出部250は、現在データCurに基づいて、電圧制御発振信号VCOの周期内の複数(例えば、10個)のタイミングのそれぞれにおいて、電圧制御発振信号VCOの立上りエッジの有無を検出するものである。立上りエッジ検出部250は、検出結果Detを位相変化量判定部260に供給する。この検出結果Detは、複数の検出ビット[j]を含む。ここで、jは、例えば、0乃至9の整数である。例えば、立上りエッジがあることが検出されたタイミングにおける検出ビットには、「1」の値が設定され、そうでない検出ビットには「0」の値が設定される。なお、立上りエッジ検出部250は、特許請求の範囲に記載のエッジ検出部の一例である。
位相変化量判定部260は、サンプリングクロック信号SCLKの周期における、電圧制御発振信号VCOの位相の変化量(以下、「位相変化量」と称する。)が、その周期の半周期(角度表記で180度)より大きいか否かを判定するものである。この位相変化量判定部260は、立上りエッジがあると検出されたタイミングに対応する現在ビットおよび遅延ビットの値が同一であるか否かにより、位相変化量が半周期に対して大きいか否かを判定する。例えば、現在ビットおよび遅延ビットの値が同一である場合には、位相変化量が半周期以下であり、異なる場合には位相変化量が半周期より大きいと判断される。位相変化量判定部260は、判定結果をデジタル信号出力部270に供給する。
なお、位相変化量判定部260は、特許請求の範囲に記載の判定部の一例である。
デジタル信号出力部270は、現在データCur、遅延データDelおよび判定結果に基づいてデジタル信号Doutを生成して出力するものである。このデジタル信号出力部270は、位相変化量が半周期以下である場合に、遅延ビットおよび現在ビットのそれぞれの値が特定の組合せとなる期間を示すデジタル信号Doutを生成する。例えば、遅延ビットが「0」となり、かつ、現在ビットが「1」となる期間を示すデジタル信号Doutが生成される。
一方、位相変化量が半周期より大きい場合にデジタル信号出力部270は、遅延ビットおよび現在ビットのそれぞれの値が同一、または、前述の特定の組合せとなる期間を示すデジタル信号Doutを生成する。例えば、遅延ビットおよび現在ビットが両方とも「0」または「1」となるか、または、遅延ビットが「0」で現在ビットが「1」になる期間を示すデジタル信号Doutが生成される。デジタル信号出力部270は、生成したデジタル信号Doutをデジタル信号処理部130に出力する。なお、デジタル信号出力部270は、特許請求の範囲に記載の出力部の一例である。
[立上りエッジ検出部の構成例]
図9は、実施の形態における立上りエッジ検出部250の一構成例を示す回路図である。この立上りエッジ検出部250は、複数(例えば、10個)のAND(論理積)ゲート251を備える。
ANDゲート251は、2つの論理値の論理積を出力するものである。0番目のANDゲート251は、現在ビットCur[9]を反転した値と、現在ビットCur[0]の値との論理積を検出ビットDet[0]として出力する。1番目以降のj番目のANDゲート251は、現在ビットCur[j−1]を反転した値と、現在ビットCur[j]の値との論理積を検出ビットDet[j]として出力する。
[位相変化量判定部の構成例]
図10は、実施の形態における位相変化量判定部260の一構成例を示す回路図である。この位相変化量判定部260は、複数(例えば、10個)のANDゲート261と、判定結果生成部262とを備える。
ANDゲート261は、2つの論理値の論理積を出力するものである。j番目のANDゲート261は、遅延ビットDel[j]と、検出ビットDet[j]との論理積をAND[j]として判定結果生成部262に供給する。
判定結果生成部262は、AND[0]乃至AND[9]に基づいて判定結果を生成するものである。AND[0]乃至AND[9]が全て「0」であることは、立上りエッジがあると検出されたタイミングに対応する現在ビットおよび遅延ビットの値が異なることを示す。この場合に判定結果生成部262は、位相変化量が半周期より大きいと判定し、例えば、「0」の値の判定結果を生成する。
一方、AND[0]乃至AND[9]のいずれかが「1」であることは、立上りエッジがあると検出されたタイミングに対応する現在ビットおよび遅延ビットの値が同一であることを示す。この場合に判定結果生成部262は、位相変化量が半周期以下であると判定し、例えば、「1」の値の判定結果を生成する。
図11は、実施の形態における判定結果生成部262の動作の一例を示す表である。AND[0]乃至AND[9]が全て「0」である場合に判定結果生成部262は、位相変化量が半周期より大きいと判定し、例えば、「0」の値の判定結果を生成する。一方、AND[0]乃至AND[9]のいずれかが「1」である場合に判定結果生成部262は、位相変化量が半周期以下であると判定し、例えば、「1」の値の判定結果を生成する。
なお、判定結果生成部262は、位相変化量が半周期より大きいと判定した場合に、「1」の値の判定結果を生成し、そうでない場合に「0」の値の判定結果を生成してもよい。
[デジタル信号出力部の構成例]
図12は、実施の形態におけるデジタル信号出力部270の一構成例を示す回路図である。このデジタル信号出力部270は、複数(例えば、10個)の演算回路271と、加算器272乃至278とを備える。
演算回路271は、位相変化量が半周期より大きい場合に、現在ビットCur[j]および遅延ビットDel[j]の値が同一、または、特定の組合せであるか否かを判断し、判断結果を示すビットを演算結果Ph[j]として生成する。特定の組合せは、例えば、遅延ビットDel[j]が「0」となり、現在ビットCur[j]が「1」となる組合せである。また、演算結果Ph[j]には、例えば、現在ビットCur[j]および遅延ビットDel[j]の値が同一、または、特定の組合せである場合に「1」の値が設定され、そうでない場合に「0」の値が設定される。
一方、位相変化量が半周期以下である場合に演算回路271は、現在ビット[j]および遅延ビットDel[j]の値が特定の組合せであるか否かを判断し、判断結果を示すビットを演算結果Ph[h]として生成する。演算結果Ph[j]には、例えば、現在ビットCur[j]および遅延ビットDel[j]の値が特定の組合せである場合に「1」の値が設定され、そうでない場合に「0」の値が設定される。
加算器272は、演算結果Ph[0]およびPh[1]の値を加算して加算結果を加算器274に供給するものである。加算器273は、演算結果Ph[2]、Ph[3]およびPh[4]のそれぞれの値を加算して加算結果を加算器274に供給するものである。加算器274は、加算器272および273のそれぞれの加算結果を加算して加算器278に供給するものである。
加算器275は、演算結果Ph[5]およびPh[6]の値を加算して加算器277に供給するものである。加算器276は、演算結果Ph[7]、Ph[8]およびPh[9]のそれぞれの値を加算して加算結果を加算器277に供給するものである。加算器277は、加算器275および276のそれぞれの加算結果を加算して加算器278に供給するものである。
加算器278は、加算器274および277のそれぞれの加算結果を加算して、加算結果を示す信号をデジタル信号Doutとして出力するものである。
図13は、実施の形態における演算回路271の動作の一例を示す表である。まず、判定結果が「0」の値である場合、すなわち、位相変化量が180度より大きい場合について考える。この場合に演算回路271は、遅延ビットDel[j]が「0」で現在ビット[j]が「1」である条件と遅延ビットDel[j]および現在ビット[j]の値が同一である条件とのいずれかが満たされるのであれば「1」の演算結果Ph[j]を生成する。一方、演算回路271は、それらの条件が満たされなければ「0」の演算結果Ph[j]を生成する。
これに対して、位相変化量が180度以下である場合は、異なる論理演算により演算結果Ph[j]が生成される。この場合に演算回路271は、遅延ビットDel[j]が「0」で現在ビット[j]が「1」であれば「1」の演算結果Ph[j]を生成し、そうでなければ「0」の演算結果Ph[j]を生成する。
図14は、実施の形態における位相変化量が180度以下のときの遅延データおよび現在データのそれぞれの示すエッジ位置の一例を示す図である。同図において、円の中心から放射状に伸びる10個の直線のそれぞれの特定の直線に対する角度は、電圧制御発振信号の周期を10分割したタイミングのそれぞれの位相を示す。360度が10分割されているため、それぞれのタイミングは、角度が互いに36度異なる。また、斜線の区間は、電圧制御発振信号の値が「1」である期間を示す。
図14におけるaは、遅延データの示す、電圧制御発振信号VCOの立下りエッジのタイミングの一例を示す図である。ここでは、5番目のタイミングが、立下りエッジのタイミングである。また、同図におけるbは、現在データの示す、電圧制御発振信号VCOの立下りエッジのタイミングの一例を示す図である。ここでは、8番目のタイミングが立下りエッジである。これらの結果から、サンプリングクロック信号SCLKの期間内における位相変化量は、108(=3×36)度である。この位相変化量は、電圧制御発振信号VCOの値が、「0」から「1」に変化した期間と等しくなる。
図15は、実施の形態における位相変化量が180度以下のときの演算方法を説明するための図である。同図におけるaは、遅延部241により生成される遅延データDelの一例を示す図である。同図のaにおいて、太い実線は、電圧制御発振信号VCOの波形を示す。また、遅延データDelは、10個の遅延ビットを含み、それぞれのビットは、電圧制御発振信号VCOの周期を10分割した各タイミングにおける電圧制御発振信号VCOの値を示す。
図15におけるbは、比較部220により生成される現在データCurの一例を示す図である。同図のbにおいて、太い実線は、電圧制御発振信号VCOの波形を示す。また、現在データCurは、10個の現在ビットを含み、それぞれのビットは、電圧制御発振信号VCOの周期を10分割した各タイミングにおける電圧制御発振信号VCOの値を示す。
図15におけるcは、立上りエッジ検出部250により現在データから検出された立上りエッジの検出結果Detの一例を示す図である。検出結果Detは、10個の検出ビットを含み、それぞれのビットは、電圧制御発振信号VCOの周期を10分割したタイミングのそれぞれにおける立上りエッジの有無を示す。ここでは、4番目の検出ビットにおいて立上りエッジがあることが検出されている。
図15におけるdは、ANDゲート261により生成されたAND[0]乃至AND[9]の一例を示す図である。遅延ビットおよび検出結果ビットの論理積が、AND[0]乃至AND[9]として生成される。立上りエッジがあると検出されたのは4番目のビットであり、4番目の遅延ビットも「1」であるため、それらの論理積であるAND[4]が「1」の値となる。AND[4]が「1」であることは、立上りエッジがあると検出された4番目のタイミングに対応する現在ビットおよび遅延ビットが同一の値であることを示す。
図15におけるeは、判定結果生成部262により生成された判定結果の一例を示す図である。AND[5]が「1」であるため、位相変化量が180度以下であることを示す「1」の判定結果が生成される。
図15におけるfは、演算回路271による演算結果Ph[j]の一例を示す図である。位相変化量が180度以下であった際に演算回路271は、遅延ビットが「0」となり、現在ビットが「1」となるタイミングにおいて、「1」の値の演算結果「j」を生成する。ここでは、6乃至8番目のタイミングにおいて遅延ビットが「0」となり、現在ビットが「1」となるため、「1」の値の演算結果Ph「6」乃至Ph「8」が生成される。これらのタイミングからなる期間「3」が、位相変化量として算出される。
図16は、実施の形態における位相変化量が180度より大きいときの遅延データおよび現在データのそれぞれの示すエッジ位置の一例を示す図である。同図におけるaは、遅延データの示す、電圧制御発振信号VCOの立下りエッジのタイミングの一例を示す図である。ここでは0番目のタイミングが、立下りエッジのタイミングである。また、同図におけるbは、現在データの示す、電圧制御発振信号VCOの立下りエッジのタイミングの一例を示す図である。ここでは、7番目のタイミングが立下りエッジである。これらの結果から、サンプリングクロック信号SCLKの期間内における位相変化量は、252(=7×36)度である。この位相変化量は、電圧制御発振信号VCOの値が、「0」から「1」へ変化した期間と値が変化しない期間との和に等しくなる。
図17は、実施の形態における位相変化量が180度より大きいときの演算方法を説明するための図である。同図におけるaは、遅延部241により生成される遅延データDelの一例を示す図である。同図におけるbは、比較部220により生成される現在データCurの一例を示す図である。
図17におけるcは、立上りエッジ検出部250により現在データから検出された立上りエッジの検出結果Detの一例を示す図である。ここでは、3番目の検出ビットにおいて立上りエッジがあることが検出されている。
図17におけるdは、ANDゲート261により生成されたAND[0]乃至AND[9]の一例を示す図である。立上りエッジがあると検出されたのは3番目のビットであり、3番目の遅延ビットは「0」であるため、それらの論理積であるAND[3]は「0」の値となる。AND[3]が「0」であることは、立上りエッジがあると検出された3番目のタイミングに対応する現在ビットおよび遅延ビットが異なる値であることを示す。
図17におけるeは、判定結果生成部262により生成された判定結果の一例を示す図である。AND[j]の全てが「0」であるため、位相変化量が180度より大きいことを示す「0」の判定結果が生成される。
図17におけるfは、演算回路271による演算結果Ph[j]の一例を示す図である。位相変化量が180度より大きい際に演算回路271は、遅延ビットが「0」で現在ビットが「1」になるタイミングと、遅延ビットおよび現在ビットの値が同一のタイミングとにおいて、「1」の値の演算結果Ph「j」を生成する。ここでは、1乃至7番目のタイミングにおいて「1」の値の演算結果Ph「1」乃至Ph「7」が生成される。これらのタイミングからなる期間「7」が、位相変化量として算出される。
仮に、位相変化量が180度より大きいか否かを判定せずに、遅延ビットが「0」で現在ビットが「1」になる期間を求めると、図15におけるaおよびbより、「3」の位相変化量が算出されてしまう。この位相変化量は、正確な値(「7」)にならない。この結果、アナログデジタル変換器のS/N比が低下するおそれがある。
これに対して、実施の形態のアナログデジタル変換器200は、アナログ信号の信号レベルに応じた周期のクロック信号において、サンプリング期間内の位相変化量が180より大きいか否かにより、演算方法を切り替えている。このため、アナログデジタル変換器200は、位相変化量が180度より大きい場合であっても正確な位相変化量を算出することができる。
[アナログデジタル変換器の動作例]
図18は、実施の形態におけるアナログデジタル変換器200の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、例えば、サンプリングクロック信号SCLKに同期して繰り返し実行される。
アナログデジタル変換器200は、アナログ信号の信号レベルに応じた周波数の電圧制御発振信号VCOを生成する(ステップS901)。アナログデジタル変換器200は、現在データを取得し(ステップS902)、遅延データを取得する(ステップS903)。また、アナログデジタル変換器200は、現在データにおいて立上りのエッジタイミングを検出する(ステップS904)。
そして、アナログデジタル変換器200は、検出されたエッジタイミングに対応する現在ビットおよび過去ビットが同一の値であるか否かにより、位相変化量が180度以下であるか否かを判定する(ステップS905)。
位相変化量が180度以下である場合(ステップS905:Yes)、アナログデジタル変換器200は、「0」から「1」に変化したビット数を計数する(ステップS906)。一方、位相変化量が180度より大きい場合(ステップS905:No)、アナログデジタル変換器200は、「0」から「1」に変化したビットと、値が変化しないビットとのビット数を計数する(ステップD907)。ステップS906またはS907の後、アナログデジタル変換器200は、計数値を示すデジタル信号を生成して出力する(ステップS908)。ステップS908の後、アナログデジタル変換器200は、サンプリングの動作を終了する。
このように、本技術の実施の形態によれば、アナログデジタル変換器は、アナログ信号の信号レベルに応じた周期のクロック信号において、位相変化量が半周期より大きいか否かを判定するため、その判定結果から位相変化量を正確に求めることができる。これにより、アナログ信号を正確にデジタル信号に変換することができる。
<2.第1の変形例>
第1の実施の形態では、アナログデジタル変換器200は、立上りエッジを検出していたが、立上りエッジの代わりに立下りエッジを検出してもよい。第1の変形例のアナログデジタル変換器200は、立上りエッジの代わりに立下りエッジを検出する点において実施の形態と異なる。
第1の変形例のデジタル信号生成部240は、立上りエッジ検出部250の代わりに立下りエッジ検出部280を備える。
図19は、実施の形態の第1の変形例における立下りエッジ検出部280の一構成例を示す回路図である。この立下りエッジ検出部280は、複数(例えば、10個)のAND(論理積)ゲート281を備える。
ANDゲート281は、2つの論理値の論理積を出力するものである。0番目のANDゲート281は、現在ビットCur[9]値と、現在ビットCur[0]を反転した値との論理積を検出ビットDet[0]として出力する。1番目以降のj番目のANDゲート281は、現在ビットCur[j−1]の値と、現在ビットCur[j]を反転した値との論理積を検出ビットDet[j]として出力する。
また、第1の変形例の判定結果生成部262は、AND[0]乃至AND[9]が全て「0」である場合に、位相変化量が半周期以下と判定し、「0」の値の判定結果を生成する。一方、AND[0]乃至AND[9]のいずれかが「1」である場合に判定結果生成部262は、位相変化量が半周期より大きいと判定し、「1」の値の判定結果を生成する。
図20は、実施の形態の第1の変形例における位相変化量が180度以下のときの演算方法を説明するための図である。同図におけるaは、遅延部241により生成される遅延データDelの一例を示す図である。同図におけるbは、比較部220により生成される現在データCurの一例を示す図である。
図20におけるcは、立下りエッジ検出部280により現在データから検出された立下りエッジの検出結果Detの一例を示す図である。ここでは、9番目の検出ビットにおいて立下りエッジがあることが検出されている。
図20におけるdは、ANDゲート261により生成されたAND[0]乃至AND[9]の一例を示す図である。立下りエッジがあると検出されたのは9番目のビットであり、9番目の遅延ビットは「0」であるため、それらの論理積であるAND[9]は「0」の値となる。AND[9]が「0」であることは、立下りエッジがあると検出された9番目のタイミングに対応する現在ビットおよび遅延ビットが同一の値であることを示す。
図20におけるeは、判定結果生成部262により生成された判定結果の一例を示す図である。AND[j]の全てが「0」であるため、位相変化量が180度以下であることを示す「0」の判定結果が生成される。
図20におけるfは、演算回路271による演算結果Ph[j]の一例を示す図である。実施の形態と同様に、6乃至8番目のタイミングにおいて「1」の値の演算結果Ph[6]乃至Ph[8]が生成される。
図21は、実施の形態の第1の変形例における位相変化量が180度を超えるときの演算方法を説明するための図である。同図におけるaは、遅延部241により生成される遅延データDelの一例を示す図である。同図におけるbは、比較部220により生成される現在データCurの一例を示す図である。
図21におけるcは、立下りエッジ検出部280により現在データから検出された立下りエッジの検出結果Detの一例を示す図である。ここでは、8番目の検出ビットにおいて立下りエッジがあることが検出されている。
図21におけるdは、ANDゲート261により生成されたAND[0]乃至AND[9]の一例を示す図である。立下りエッジがあると検出されたのは8番目のビットであり、8番目の遅延ビットは「1」であるため、それらの論理積であるAND[8]は「1」の値となる。AND[8]が「1」であることは、立下りエッジがあると検出された8番目のタイミングに対応する現在ビットおよび遅延ビットが異なる値であることを示す。
図21におけるeは、判定結果生成部262により生成された判定結果の一例を示す図である。AND[8]が「1」であるため、位相変化量が180度より大きいことを示す「1」の判定結果が生成される。
図21におけるfは、演算回路271による演算結果Ph[j]の一例を示す図である。実施の形態と同様に、1乃至7番目のタイミングにおいて「1」の値の演算結果Ph[1]乃至Ph[7]が生成される。
このように、第1の変形例によれば、アナログデジタル変換器200は、現在データから立下りエッジを検出するため、立下りエッジの検出結果と遅延データとから位相変化量が半周期より大きいか否かを判定することができる。
<3.第2の変形例>
第1の実施の形態では、アナログデジタル変換器200は、現在データCurから立上りエッジを検出していたが、遅延データDelから立上りエッジを検出してもよい。第1の変形例のアナログデジタル変換器200は、遅延データDelから立上りエッジを検出点において実施の形態と異なる。
図22は、実施の形態の第2の変形例におけるデジタル信号生成部240の一構成例を示すブロック図である。第2の変形例の立上りエッジ検出部250には、現在データCurの代わりに遅延データDelが入力される。また、第2の変形例の位相変化量判定部260には、検出結果Detと、現在データCurとが入力される。また、第2の変形例の位相変化量判定部260内の判定結果生成部262の構成は、第1の変形例と同様である。
図23は、実施の形態の第2の変形例における位相変化量が180度以下であるときの演算方法を説明するための図である。同図におけるaは、遅延部241により生成される遅延データDelの一例を示す図である。同図におけるbは、比較部220により生成される現在データCurの一例を示す図である。
図23におけるcは、立上りエッジ検出部250により遅延データから検出された立上りエッジの検出結果Detの一例を示す図である。ここでは、1番目の検出ビットにおいて立上りエッジがあることが検出されている。
図23におけるdは、ANDゲート261により生成されたAND[0]乃至AND[9]の一例を示す図である。立上りエッジがあると検出されたのは1番目のビットであり、1番目の現在ビットは「0」であるため、それらの論理積であるAND[1]は「0」の値となる。AND[1]が「0」であることは、立上りエッジがあると検出された1番目のタイミングに対応する現在ビットおよび遅延ビットが異なる値であることを示す。
図23におけるeは、判定結果生成部262により生成された判定結果の一例を示す図である。AND[j]の全てが「0」であるため、位相変化量が180度以下であることを示す「0」の判定結果が生成される。
図23におけるfは、演算回路271による演算結果Ph[j]の一例を示す図である。実施の形態と同様に、6乃至8番目のタイミングにおいて「1」の値の演算結果Ph[6]乃至Ph[8]が生成される。
図24は、実施の形態の第2の変形例における位相変化量が180度を超えるときの演算方法を説明するための図である。同図におけるaは、遅延部241により生成される遅延データDelの一例を示す図である。同図におけるbは、比較部220により生成される現在データCurの一例を示す図である。
図24におけるcは、立上りエッジ検出部250により遅延データから検出された立上りエッジの検出結果Detの一例を示す図である。ここでは、6番目の検出ビットにおいて立上りエッジがあることが検出されている。
図24におけるdは、ANDゲート261により生成されたAND[0]乃至AND[9]の一例を示す図である。立上りエッジがあると検出されたのは6番目のビットであり、6番目の現在ビットは「1」であるため、それらの論理積であるAND[6]は「1」の値となる。AND[6]が「1」であることは、立上りエッジがあると検出された6番目のタイミングに対応する現在ビットおよび遅延ビットが同一の値であることを示す。
図24におけるeは、判定結果生成部262により生成された判定結果の一例を示す図である。AND[6]が「1」であるため、位相変化量が180度より大きいことを示す「1」の判定結果が生成される。
図24におけるfは、演算回路271による演算結果Ph[j]の一例を示す図である。実施の形態と同様に、1乃至7番目のタイミングにおいて「1」の値の演算結果Ph[1]乃至Ph[1]が生成される。
このように第2の変形例によれば、アナログデジタル変換器200は、遅延データから立上りエッジを検出するため、その検出結果と現在データとから位相変化量が半周期より大きいか否かを判定することができる。
<4.第3の変形例>
第1の実施の形態では、アナログデジタル変換器200は、現在データCurから立上りエッジを検出していたが、遅延データDelから立下りエッジを検出してもよい。第3の変形例のアナログデジタル変換器200は、遅延データDelから立下りエッジを検出点において実施の形態と異なる。
第3の変形例のデジタル信号生成部240は、立上りエッジ検出部250の代わりに、第1の変形例の立下りエッジ検出部280を設けた点において図22に例示した第2の変形例の構成と異なる。
図25は、実施の形態の第3の変形例における位相変化量が180度以下であるときの演算方法を説明するための図である。同図におけるaは、遅延部241により生成される遅延データDelの一例を示す図である。同図におけるbは、比較部220により生成される現在データCurの一例を示す図である。
図25におけるcは、立下りエッジ検出部280により遅延データから検出された立下りエッジの検出結果Detの一例を示す図である。ここでは、6番目の検出ビットにおいて立下りエッジがあることが検出されている。
図25におけるdは、ANDゲート261により生成されたAND[0]乃至AND[9]の一例を示す図である。立下りエッジがあると検出されたのは6番目のビットであり、6番目の現在ビットは「1」であるため、それらの論理積であるAND[6]は「1」の値となる。AND[6]が「1」であることは、立下りエッジがあると検出された6番目のタイミングに対応する現在ビットおよび遅延ビットが異なる値であることを示す。
図25におけるeは、判定結果生成部262により生成された判定結果の一例を示す図である。AND[6]が「1」であるため、位相変化量が180度以下であることを示す「1」の判定結果が生成される。
図25におけるfは、演算回路271による演算結果Ph[j]の一例を示す図である。実施の形態と同様に、6乃至8番目のタイミングにおいて「1」の値の演算結果Ph[6]乃至Ph[8]が生成される。
図26は、実施の形態の第3の変形例における位相変化量が180度を超えるときの演算方法を説明するための図である。同図におけるaは、遅延部241により生成される遅延データDelの一例を示す図である。同図におけるbは、比較部220により生成される現在データCurの一例を示す図である。
図26におけるcは、立下りエッジ検出部280により遅延データから検出された立下がりエッジの検出結果Detの一例を示す図である。ここでは、1番目の検出ビットにおいて立下りエッジがあることが検出されている。
図26におけるdは、ANDゲート261により生成されたAND[0]乃至AND[9]の一例を示す図である。立下りエッジがあると検出されたのは1番目のビットであり、1番目の現在ビットは「0」であるため、それらの論理積であるAND[1]は「0」の値となる。AND[1]が「0」であることは、立下りエッジがあると検出された1番目のタイミングに対応する現在ビットおよび遅延ビットが同一の値であることを示す。
図26におけるeは、判定結果生成部262により生成された判定結果の一例を示す図である。AND[j]の全てが「0」であるため、位相変化量が180度より大きいことを示す「0」の判定結果が生成される。
図26におけるfは、演算回路271による演算結果Ph[j]の一例を示す図である。実施の形態と同様に、1乃至7番目のタイミングにおいて「1」の値の演算結果Ph[1]乃至Ph[1]が生成される。
このように第3の変形例によれば、アナログデジタル変換器200は、遅延データから立下りエッジを検出するため、その検出結果と現在データとから位相変化量が半周期より大きいか否かを判定することができる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)入力されたアナログ信号の信号レベルに応じた周期の発振信号を生成する発振器と、
前記周期内の複数のタイミングのそれぞれにおいて前記発振信号の値を示すビットを現在ビットとして生成する現在ビット生成部と、
前記現在ビットのそれぞれを所定期間に亘って遅延させて遅延ビットとして供給する遅延部と、
前記発振信号の位相が前記所定期間内に変化した変化量が前記周期の半周期より大きいか否かを判定する判定部と、
前記変化量が前記半周期より大きくない場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力し、前記変化量が前記半周期より大きい場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が同一または前記特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力する出力部と
を具備するアナログデジタル変換器。
(2)前記現在ビットおよび前記遅延ビットのいずれかに基づいて前記発振信号の立上りおよび立下りの一方のエッジの有無を前記複数のタイミングのそれぞれに対応する検出するエッジ検出部をさらに具備し、
前記判定部は、前記一方のエッジがあると検出された前記タイミングに対応する前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が同一であるか否かにより前記変化量が前記半周期に対して大きいか否かを検出する
前記(1)記載のアナログデジタル変換器。
(3)前記エッジ検出部は、前記遅延ビットに基づいて前記一方のエッジの有無を検出する
前記(2)記載のアナログデジタル変換器。
(4)前記エッジ検出部は、前記遅延ビットに基づいて前記立上りのエッジの有無を検出し、
前記判定部は、前記立上りのエッジがあると検出された前記タイミングに対応する前記現在ビットがローレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きくないと判定し、前記現在ビットがハイレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きいと判定する
前記(3)記載のアナログデジタル変換器。
(5)前記エッジ検出部は、前記遅延ビットに基づいて前記立下りのエッジの有無を検出し、
前記判定部は、前記立下りのエッジがあると検出された前記タイミングに対応する前記現在ビットがハイレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きくないと判定し、前記現在ビットがローレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きいと判定する
前記(3)記載のアナログデジタル変換器。
(6)前記エッジ検出部は、前記現在ビットに基づいて前記一方のエッジの有無を検出する
前記(2)記載のアナログデジタル変換器。
(7)前記エッジ検出部は、前記現在ビットに基づいて前記立上りのエッジの有無を検出し、
前記判定部は、前記立上りのエッジがあると検出された前記タイミングに対応する前記遅延ビットがハイレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きくないと判定し、前記遅延ビットがローレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きいと判定する
前記(6)記載のアナログデジタル変換器。
(8)前記エッジ検出部は、前記現在ビットに基づいて前記立下りのエッジの有無を検出し、
前記判定部は、前記立下りのエッジがあると検出された前記タイミングに対応する前記遅延ビットがローレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きくないと判定し、前記遅延ビットがハイレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きいと判定する
前記(6)記載のアナログデジタル変換器。
(9)前記出力部は、前記変化量が前記半周期より大きくない場合には前記現特定の組合せとなる前記タイミングの個数を計数して当該計数値のデータを前記期間を示すデータとして生成し、前記変化量が前記半周期より大きい場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が同一または前記特定の組合せとなる前記タイミングの個数を計数して当該計数値のデータを前記期間を示すデータとして生成する
前記(1)から(8)のいずれかに記載のアナログデジタル変換器。
(10)入力されたアナログ信号の信号レベルに応じた周期の発振信号を生成する発振器と、
前記周期内の複数のタイミングのそれぞれにおいて前記発振信号の値を示すビットを現在ビットとして生成する現在ビット生成部と、
前記現在ビットのそれぞれを所定期間に亘って遅延させて遅延ビットとして供給する遅延部と、
前記発振信号の位相が前記所定期間内に変化した変化量が前記周期の半周期より大きいか否かを判定する判定部と、
前記変化量が前記半周期より大きくない場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力し、前記変化量が前記半周期より大きい場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が同一または前記特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力する出力部と、
前記データを処理する処理部と
を具備する電子装置。
(11)発振器が、入力されたアナログ信号の信号レベルに応じた周期の発振信号を生成する発振手順と、
現在ビット生成部が、前記周期内の複数のタイミングのそれぞれにおいて前記発振信号の値を示すビットを現在ビットとして生成する現在ビット生成手順と、
遅延部が、前記現在ビットのそれぞれを所定期間に亘って遅延させて遅延ビットとして供給する遅延手順と、
判定部が、前記発振信号の位相が前記所定期間内に変化した変化量が前記周期の半周期より大きいか否かを判定する判定手順と、
出力部が、前記変化量が前記半周期より大きくない場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力し、前記変化量が前記半周期より大きい場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が同一または前記特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力する出力手順と
を具備するアナログデジタル変換器の制御方法。
100 電子装置
110 アナログ信号供給部
120 参照クロック供給部
130 デジタル信号処理部
200 アナログデジタル変換器
210 電圧制御発振器
211 電圧電流変換回路
212、213、214、215 インバータ
220 比較部
221 コンパレータ
222 ラッチ回路
223 フリップフロップ
230 サンプリングクロック生成部
240 デジタル信号生成部
241 遅延部
250 立上りエッジ検出部
251、261、281 AND(論理積)ゲート
260 位相変化量判定部
262 判定結果生成部
270 デジタル信号出力部
271 演算回路
272、273、274、275、276、277、278 加算器
280 立下りエッジ検出部

Claims (11)

  1. 入力されたアナログ信号の信号レベルに応じた周期の発振信号を生成する発振器と、
    前記周期内の複数のタイミングのそれぞれにおいて前記発振信号の値を示すビットを現在ビットとして生成する現在ビット生成部と、
    前記現在ビットのそれぞれを所定期間に亘って遅延させて遅延ビットとして供給する遅延部と、
    前記発振信号の位相が前記所定期間内に変化した変化量が前記周期の半周期より大きいか否かを判定する判定部と、
    前記変化量が前記半周期より大きくない場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力し、前記変化量が前記半周期より大きい場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が同一または前記特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力する出力部と
    を具備するアナログデジタル変換器。
  2. 前記現在ビットおよび前記遅延ビットのいずれかに基づいて前記発振信号の立上りおよび立下りの一方のエッジの有無を前記複数のタイミングのそれぞれにおいて検出するエッジ検出部をさらに具備し、
    前記判定部は、前記一方のエッジがあると検出された前記タイミングに対応する現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が同一であるか否かにより前記変化量が前記半周期に対して大きいか否かを検出する
    請求項1記載のアナログデジタル変換器。
  3. 前記エッジ検出部は、前記遅延ビットに基づいて前記一方のエッジの有無を検出する
    請求項2記載のアナログデジタル変換器。
  4. 前記エッジ検出部は、前記遅延ビットに基づいて前記立上りのエッジの有無を検出し、
    前記判定部は、前記立上りのエッジがあると検出された前記タイミングに対応する前記現在ビットがローレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きくないと判定し、前記現在ビットがハイレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きいと判定する
    請求項3記載のアナログデジタル変換器。
  5. 前記エッジ検出部は、前記遅延ビットに基づいて前記立下りのエッジの有無を検出し、
    前記判定部は、前記立下りのエッジがあると検出された前記タイミングに対応する前記現在ビットがハイレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きくないと判定し、前記現在ビットがローレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きいと判定する
    請求項3記載のアナログデジタル変換器。
  6. 前記エッジ検出部は、前記現在ビットに基づいて前記一方のエッジの有無を検出する
    請求項2記載のアナログデジタル変換器。
  7. 前記エッジ検出部は、前記現在ビットに基づいて前記立上りのエッジの有無を検出し、
    前記判定部は、前記立上りのエッジがあると検出された前記タイミングに対応する前記遅延ビットがハイレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きくないと判定し、前記遅延ビットがローレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きいと判定する
    請求項6記載のアナログデジタル変換器。
  8. 前記エッジ検出部は、前記現在ビットに基づいて前記立下りのエッジの有無を検出し、
    前記判定部は、前記立下りのエッジがあると検出された前記タイミングに対応する前記遅延ビットがローレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きくないと判定し、前記遅延ビットがハイレベルである場合には前記変化量が前記半周期より大きいと判定する
    請求項6記載のアナログデジタル変換器。
  9. 前記出力部は、前記変化量が前記半周期より大きくない場合には前記特定の組合せとなる前記タイミングの個数を計数して当該計数値のデータを前記期間を示すデータとして生成し、前記変化量が前記半周期より大きい場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が同一または前記特定の組合せとなる前記タイミングの個数を計数して当該計数値のデータを前記期間を示すデータとして生成する
    請求項1記載のアナログデジタル変換器。
  10. 入力されたアナログ信号の信号レベルに応じた周期の発振信号を生成する発振器と、
    前記周期内の複数のタイミングのそれぞれにおいて前記発振信号の値を示すビットを現在ビットとして生成する現在ビット生成部と、
    前記現在ビットのそれぞれを所定期間に亘って遅延させて遅延ビットとして供給する遅延部と、
    前記発振信号の位相が前記所定期間内に変化した変化量が前記周期の半周期より大きいか否かを判定する判定部と、
    前記変化量が前記半周期より大きくない場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力し、前記変化量が前記半周期より大きい場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が同一または前記特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力する出力部と、
    前記データを処理する処理部と
    を具備する電子装置。
  11. 発振器が、入力されたアナログ信号の信号レベルに応じた周期の発振信号を生成する発振手順と、
    現在ビット生成部が、前記周期内の複数のタイミングのそれぞれにおいて前記発振信号の値を示すビットを現在ビットとして生成する現在ビット生成手順と、
    遅延部が、前記現在ビットのそれぞれを所定期間に亘って遅延させて遅延ビットとして供給する遅延手順と、
    判定部が、前記発振信号の位相が前記所定期間内に変化した変化量が前記周期の半周期より大きいか否かを判定する判定手順と、
    出力部が、前記変化量が前記半周期より大きくない場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力し、前記変化量が前記半周期より大きい場合には前記現在ビットおよび前記遅延ビットのそれぞれの値が同一または前記特定の組合せとなる期間を示すデータを生成して出力する出力手順と
    を具備するアナログデジタル変換器の制御方法。
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