JP6562356B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像を表示するための表示装置に関する。
画像を表示するための表示装置として、例えば車両用のヘッドアップディスプレイ(HUD)が知られている(例えば、特許文献1参照)。このヘッドアップディスプレイは、いわゆるAR(Augmented Reality)を用いたものであり、スクリーンに形成された画像の虚像を車両のウインドシールド(フロントガラス)の前方の空間に2D表示する。これにより、運転者は、ウインドシールドの前方の景色上に、運転に関する情報(例えばカーナビゲーション情報等)を重ね合わせて見ることができる。
特開2009−150947号公報
上述した従来の表示装置では、例えば車両の前方に歩行者が存在することを示す画像(マーカー)が歩行者に重畳して表示される。複数の歩行者が奥行き方向(すなわち、運転者から見て車両の進行方向)に並んでいる場合には、複数の画像が同一平面上で重なってしまい、複数の画像の視認性が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、奥行き方向に重なった複数の画像の視認性を高めることができる表示装置を提供する。
本発明の一態様に係る表示装置は、画像データに基づいて光を表示媒体に投射して表示媒体で反射させることによって、表示媒体よりも奥行き方向に存在する空間に虚像を表示する表示部と、奥行き方向における表示媒体からの距離が異なる虚像である複数の画像を、時分割で表示するように表示部を制御する制御部と、を備え、表示部は、光を発する光源と、光源からの光を走査する走査部と、走査部からの光が透過することにより画像が形成される可動スクリーンと、可動スクリーンを走査部から離れる第1の方向及び走査部に近付く第2の方向に往復移動させる駆動部と、可動スクリーンに形成された画像を空間に表示する光学系と、を有し、複数の画像は、第1の画像及び第2の画像を含み、制御部は、画像データの奇数フレームにおいて前記第2の方向に移動した後に前記第1の方向に移動している際の第1のタイミングに第1の画像を表示し、その後、画像データの偶数フレームにおいて前記第2の方向に移動した後に前記第1の方向に移動している際であって前記第1のタイミングとは異なる第2のタイミングに第2の画像を表示することにより、第1の画像及び第2の画像を時分割で表示するように表示部を制御する。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明の表示装置では、奥行き方向に重なった複数の画像の視認性を高めることができる。
実施の形態に係る表示装置の使用例を示す図である。 実施の形態に係る表示装置により表示される画像の領域を示す図である。 実施の形態に係る表示装置により表示される画像の一例を示す図である。 実施の形態に係る表示装置の構成を示す図である。 実施の形態に係る表示装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る表示装置の動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る表示装置による第1のスクリーン画像及び第2のスクリーン画像の各形成方法を説明するための図である。 実施の形態に係る表示装置において、可動スクリーンの第1の端部及び第2の端部の各位置の時間的な変化を示すグラフである。 表示例1において表示装置により表示される第1の鉛直画像の一例を示す図である。 表示例1において表示装置により表示される第2の鉛直画像の一例を示す図である。 表示例1における表示装置の動作の流れを示すフローチャートである。 表示例1における表示装置の動作を説明するための図である。 表示例2において表示装置により表示されるリファレンスパターン及び歩行者画像の一例を示す図である。 表示例3において表示装置により表示されるリファレンスパターン及び歩行者画像の一例を示す図である。 表示例4において表示装置により表示されるリファレンスパターン及び歩行者画像の一例を示す図である。 表示例5において表示装置により表示されるリファレンスパターン及び歩行者画像の一例を示す図である。 表示例6において表示装置により表示されるリファレンスパターン及び歩行者画像の一例を示す図である。
上述した問題を解決するために、本発明の一態様に係る表示装置は、画像データに基づいて光を表示媒体に投射して前記表示媒体で反射させることによって、前記表示媒体よりも奥行き方向に存在する空間に虚像を表示する表示部と、前記奥行き方向における前記表示媒体からの距離が異なる前記虚像である複数の画像を、時分割で表示するように前記表示部を制御する制御部と、を備える。
本態様によれば、奥行き方向における表示媒体からの距離が異なる複数の画像を時分割で表示するので、複数の画像が奥行き方向に重なった場合であっても、複数の画像の視認性を高めることができる。
例えば、前記複数の画像は、第1の画像及び第2の画像を含み、前記制御部は、前記画像データの奇数フレームに前記第1の画像を表示し、且つ、前記画像データの偶数フレームに前記第2の画像を表示することにより、前記第1の画像及び前記第2の画像を時分割で表示するように前記表示部を制御するように構成してもよい。
本態様によれば、比較的簡単な構成で、第1の画像及び第2の画像を時分割で表示することができる。
例えば、前記複数の画像は、第1の画像及び第2の画像を含み、前記制御部は、前記画像データの複数のフレーム毎に前記第1の画像と前記第2の画像とを交互に表示することにより、前記第1の画像及び前記第2の画像を時分割で表示するように前記表示部を制御するように構成してもよい。
本態様によれば、比較的簡単な構成で、第1の画像及び第2の画像を時分割で表示することができる。
例えば、前記表示部は、光を発する光源と、前記光源からの光を走査する走査部と、前記走査部からの光が透過することにより前記画像が形成される可動スクリーンと、前記可動スクリーンを前記走査部から離れる方向及び前記走査部に近付く方向に往復移動させる駆動部と、前記可動スクリーンに形成された前記画像を前記空間に表示する光学系と、を有するように構成してもよい。
本態様によれば、可動スクリーンを走査部から離れる方向及び走査部に近付く方向に往復移動させることにより、奥行き方向における表示媒体からの距離が異なる複数の画像を時分割で表示することができる。
例えば、前記表示媒体は、車両用のウインドシールドであり、前記空間は、前記ウインドシールドの前方の空間であるように構成してもよい。
本態様によれば、表示装置を車両用のヘッドアップディスプレイとして用いることができる。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又は記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
[1.表示装置の概略構成]
まず、図1〜図3を参照しながら、実施の形態に係る表示装置2の概略構成について説明する。図1は、実施の形態に係る表示装置2の使用例を示す図である。図2は、実施の形態に係る表示装置2により表示される画像8の領域11を示す図である。図3は、実施の形態に係る表示装置2により表示される画像8の一例を示す図である。
図1に示すように、実施の形態に係る表示装置2は、例えば車両用のヘッドアップディスプレイであり、自動車4(車両の一例)のダッシュボード6の内部に配置されている。
図1及び図2に示すように、この表示装置2では、虚像である画像8を表示するためのレーザ光(光の一例)を例えば自動車4のウインドシールド10(表示媒体の一例)の運転席寄り下側の領域11に向けて投射することにより、レーザ光をウインドシールド10で運転者12に向けて反射させる。これにより、図3に示すように、運転者12は、ウインドシールド10の前方の景色14上に、虚像である画像8を重ね合わせて見ることができる。すなわち、表示装置2は、虚像である画像8をウインドシールド10の前方の空間16に3D表示(投影)する。
図3に示す例では、表示装置2により表示される画像8は、鉛直画像18と奥行き画像20とを含んでいる。鉛直画像18は、ウインドシールド10の前方の空間16において鉛直方向(図1において上下方向)に表示される虚像である。鉛直画像18は、例えば縦長の略楕円形状のマーカーであり、自動車4の前方に存在する歩行者22に重畳して表示される。これにより、運転者12は、歩行者22の存在に容易に気付くことができる。
一方、奥行き画像20は、ウインドシールド10の前方の空間16において、鉛直方向と交差する方向である奥行き方向(図1において左右方向であって、図3において紙面に対して垂直方向)に表示される虚像である。奥行き画像20は、例えば目的地までの走行経路を案内するための矢印(図3に示す例では、交差点を右折するように指示するための矢印)であり、自動車4の前方に存在する道路24に重畳して表示される。これにより、運転者12は、目的地までの走行経路を容易に知ることができる。
[2.表示装置の具体的構成]
次に、図4及び図5を参照しながら、実施の形態に係る表示装置2の具体的構成について説明する。図4は、実施の形態に係る表示装置2の構成を示す図である。図5は、実施の形態に係る表示装置2の機能構成を示すブロック図である。
図4及び図5に示すように、表示装置2は、投射部26、可動スクリーン28、駆動部30、投影部32(光学系の一例)及び制御部34を備えている。なお、投射部26、可動スクリーン28、駆動部30及び投影部32は、表示部35を構成する。
投射部26は、光源36及び走査部38を有している。光源36は、赤色成分(R)のレーザ光を出射する赤色レーザダイオードと、緑色成分(G)のレーザ光を出射する緑色レーザダイオードと、青色成分(B)のレーザ光を出射する青色レーザダイオードとを有している。光源36から出射した赤色成分のレーザ光と緑色成分のレーザ光と青色成分のレーザ光とは、例えばダイクロイックミラー(図示せず)により合成された後に、走査部38に入射する。
走査部38は、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical
Systems)ミラーで構成されている。走査部38は、入射したレーザ光を自己の振れ角に応じた方向に反射することにより、光源36からのレーザ光を可動スクリーン28に向けて二次元的にラスタ走査する。走査部38は、例えば可動スクリーン28の第1の端部28a(図5において下側の端部)から第2の端部28b(図5において上側の端部)に向かう方向にレーザ光をラスタ走査する。なお、第1の端部28aは、走査部38から遠い側の端部であり、第2の端部28bは、走査部38に近い側の端部である。
可動スクリーン28は、透光性を有する(例えば半透明の)矩形状のスクリーンである。図5に示すように、可動スクリーン28は、走査部38からのレーザ光の光路上において、第1の方向及び第2の方向に往復移動自在に配置されている。第1の方向は、走査部38から離れる方向(図5中の矢印Xで示す方向)であり、第2の方向は、走査部38に近付く方向(図5中の矢印Yで示す方向)である。また、可動スクリーン28は、可動スクリーン28の移動方向(第1の方向及び第2の方向)に対して傾斜した姿勢で往復移動する。
可動スクリーン28が第1の方向に移動している状態で、走査部38からのレーザ光が可動スクリーン28に向けてラスタ走査されることにより、可動スクリーン28に第1のスクリーン画像40(後述する図7参照)が形成される。一方、可動スクリーン28が第2の方向に移動している状態で、走査部38からのレーザ光が可動スクリーン28に向けてラスタ走査されることにより、可動スクリーン28に第2のスクリーン画像42(後述する図7参照)が形成される。なお、第1のスクリーン画像40及び第2のスクリーン画像42の各形成方法については後で詳述する。
駆動部30は、例えばアクチュエータで構成されている。駆動部30は、制御部34からの駆動信号に基づいて、一定の周波数(例えば60Hz)且つ一定の振幅(例えば1mm)で可動スクリーン28を第1の方向及び第2の方向に往復移動(振動)させる。なお、駆動部30は、制御部34からの駆動信号に基づいて、可動スクリーン28が第1の方向(又は第2の方向)に移動する間の時間が例えば25msec以下になるように、可動スクリーン28を往復移動させる。
投影部32は、拡大レンズ44、第1の反射板46、第2の反射板48及びウインドシールド10を含んでいる。
拡大レンズ44は、可動スクリーン28を透過したレーザ光の光路上に配置されている。拡大レンズ44は、可動スクリーン28に形成された第1のスクリーン画像40又は第2のスクリーン画像42を拡大する。
第1の反射板46及び第2の反射板48は、拡大レンズ44からのレーザ光の光路上に配置され、拡大レンズ44からのレーザ光をウインドシールド10に向けて反射させる。これにより、第1の反射板46及び第2の反射板48は、拡大レンズ44により拡大された第1のスクリーン画像40又は第2のスクリーン画像42をウインドシールド10に向けて投影する。
ウインドシールド10は、第2の反射板48からのレーザ光の光路上に配置され、第2の反射板48からのレーザ光を運転者12に向けて反射させる。これにより、可動スクリーン28に第1のスクリーン画像40が形成されている場合には、第1のスクリーン画像40の虚像である鉛直画像18がウインドシールド10の前方の空間16に表示される。一方、可動スクリーン28に第2のスクリーン画像42が形成されている場合には、第2のスクリーン画像42の虚像である奥行き画像20がウインドシールド10の前方の空間16に表示される。なお、可動スクリーン28は比較的高速で往復移動しているため、運転者12にとっては、第1のスクリーン画像40及び第2のスクリーン画像42が同時に表示されているように見える。
制御部34は、駆動部30に駆動信号を出力する機能と、光源36に供給される駆動電流を制御する機能と、走査部38の振れ角を制御する機能とを有している。制御部34は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はプロセッサ等で構成されており、メモリ(図示せず)に記憶されたコンピュータプログラムを読み出してそれを実行することにより上記各機能を実行する。
[3.表示装置の動作]
次に、図5〜図8を参照しながら、実施の形態に係る表示装置2の動作について説明する。図6は、実施の形態に係る表示装置2の動作の流れを示すフローチャートである。図7は、実施の形態に係る表示装置2による第1のスクリーン画像40及び第2のスクリーン画像42の各形成方法を説明するための図である。図8は、実施の形態に係る表示装置2において、可動スクリーン28の第1の端部28a及び第2の端部28bの各位置の時間的な変化を示すグラフである。
図6に示すように、画像8の表示が開始することにより(S1)、可動スクリーン28が第1の方向及び第2の方向への往復移動を開始する。図7に示すように、可動スクリーン28が第2の方向(図7中の矢印Yで示す方向)に位置P1から位置P5まで移動している状態では(S2)、走査部38からのレーザ光が可動スクリーン28に向けてラスタ走査され且つ可動スクリーン28を透過することにより、可動スクリーン28に第2のスクリーン画像42が形成される(S3)。具体的には、図7に示すように、可動スクリーン28が位置P1から位置P2、位置P3及び位置P4を経て位置P5まで移動する間、可動スクリーン28を透過するレーザ光の位置は、可動スクリーン28の第1の端部28aから第2の端部28bに向けて移動するようになる。これにより、第2のスクリーン画像42の形成方向は、可動スクリーン28の移動方向に対して傾斜した方向になる。図8に示すように、可動スクリーン28が第2の方向に移動する間、可動スクリーン28の移動速度は第1の速度V1で一定である。
図7に示すように、可動スクリーン28に形成された第2のスクリーン画像42が拡大レンズ44で拡大されることにより、拡大レンズ44の出射側には、第2のスクリーン画像42の虚像である第2の中間画像42aが形成される。この第2の中間画像42aが第1の反射板46及び第2の反射板48によってウインドシールド10に投影されることにより、第2のスクリーン画像42の虚像である奥行き画像20がウインドシールド10の前方の空間16に表示される。このとき、奥行き画像20の表示方向は、第2のスクリーン画像42の形成方向に対応した方向、すなわち上述した奥行き方向となる。
一方、図7に示すように、可動スクリーン28が第1の方向(図7中の矢印Xで示す方向)に位置P5から位置P1まで移動している状態では(S4)、走査部38からのレーザ光が可動スクリーン28に向けてラスタ走査され且つ可動スクリーン28を透過することにより、可動スクリーン28に第1のスクリーン画像40が形成される(S5)。具体的には、図7に示すように、可動スクリーン28が位置P3から位置P2まで移動する間、可動スクリーン28を透過するレーザ光の位置は、可動スクリーン28の第1の端部28aから第2の端部28bに向けて移動するようになる。これにより、第1のスクリーン画像40の形成方向は、図5中の矢印Uで示すように、可動スクリーン28の移動方向に対して垂直方向になる。
図8に示すように、可動スクリーン28の移動速度が第2の速度V2から第3の速度V3となるタイミングで、可動スクリーン28に第1のスクリーン画像40が形成される。
図7に示すように、可動スクリーン28に形成された第1のスクリーン画像40が拡大レンズ44で拡大されることにより、拡大レンズ44の出射側には、第1のスクリーン画像40の虚像である第1の中間画像40aが形成される。この第1の中間画像40aが第1の反射板46及び第2の反射板48によってウインドシールド10に投影されることにより、第1のスクリーン画像40の虚像である鉛直画像18がウインドシールド10の前方の空間16に表示される。このとき、鉛直画像18の表示方向は、第1のスクリーン画像40の形成方向に対応した方向、すなわち上述した鉛直方向となる。
画像8の表示が継続して行われる場合には(S6でNO)、上述したステップS2〜S5が再度実行される。画像8の表示が終了する場合には(S6でYES)、可動スクリーン28の往復移動が停止する(S7)。
[4.表示例1]
次に、図9A〜図11を参照しながら、実施の形態に係る表示装置2における表示例1について説明する。図9Aは、表示例1において表示装置2により表示される第1の鉛直画像18aの一例を示す図である。図9Bは、表示例1において表示装置2により表示される第2の鉛直画像18bの一例を示す図である。図10は、表示例1における表示装置2の動作の流れを示すフローチャートである。図11は、表示例1における表示装置2の動作を説明するための図である。
図9A及び図9Bに示すように、表示例1では、第1の鉛直画像18a(第1の画像の一例)と第2の鉛直画像18b(第2の画像の一例)とが時分割で表示される。例えば、第1の鉛直画像18aは、自動車4の前方に約25m離れた位置に存在する歩行者22aに重畳して表示される。また、第2の鉛直画像18bは、自動車4の前方に約64m離れた位置に存在する歩行者22bに重畳して表示される。これにより、第1の鉛直画像18a及び第2の鉛直画像18bは、奥行き方向(図9A及び図9Bの各紙面に対して垂直方向)におけるウインドシールド10からの距離が異なるようになる。なお、第1の鉛直画像18a及び第2の鉛直画像18bは比較的高速で交互に表示されるため、運転者12にとっては、第1の鉛直画像18a及び第2の鉛直画像18bが同時に表示されているように見える。
なお、制御部34は、画像データ生成部(図示せず)から取得した画像データに基づいて、第1の鉛直画像18a及び第2の鉛直画像18bを時分割で表示するように表示部35を制御する。画像データは、例えば60フレーム/secで奇数フレームと偶数フレームとが交互に表示されるデータである。制御部34は、奇数フレームに第1の鉛直画像18aを表示し、偶数フレームに第2の鉛直画像18bを表示する。これにより、第1の鉛直画像18aと第2の鉛直画像18bとが時分割で表示される。
次に、表示例1における表示装置2の動作について説明する。図10に示すように、第1の鉛直画像18a及び第2の鉛直画像18bの表示が開始することにより(S21)、可動スクリーン28が第1の方向及び第2の方向への往復移動を開始する。
図11の(a)に示すように、画像データの奇数フレームにおいて、可動スクリーン28は、第2の方向(図11中の矢印Yで示す方向)に位置P1から位置P5まで移動した後に(S22)、第1の方向(図11中の矢印Xで示す方向)に位置P5から位置P1まで移動する(S23)。可動スクリーン28が第1の方向に移動している状態では、走査部38からのレーザ光が可動スクリーン28に向けてラスタ走査され且つ可動スクリーン28を透過することにより、可動スクリーン28に第1のスクリーン画像50aが形成される。具体的には、図11の(a)に示すように、可動スクリーン28が位置P6から位置P4まで移動する間、可動スクリーン28を透過するレーザ光の位置は、可動スクリーン28の第1の端部28aから第2の端部28bに向けて移動するようになる。第1のスクリーン画像50aの虚像である第1の鉛直画像18aは、上述と同様にウインドシールド10に投影されることにより、ウインドシールド10の前方の空間16に表示される(S24)。
その後、図11の(b)に示すように、画像データの偶数フレームにおいて、可動スクリーン28は、第2の方向に位置P1から位置P5まで移動した後に(S25)、第1の方向に位置P5から位置P1まで移動する(S26)。可動スクリーン28が第1の方向に移動している状態では、走査部38からのレーザ光が可動スクリーン28に向けてラスタ走査され且つ可動スクリーン28を透過することにより、可動スクリーン28に第2のスクリーン画像50bが形成される。具体的には、図11の(b)に示すように、可動スクリーン28が位置P7から位置P2まで移動する間、可動スクリーン28を透過するレーザ光の位置は、可動スクリーン28の第1の端部28aから第2の端部28bに向けて移動するようになる。第2のスクリーン画像50bの虚像である第2の鉛直画像18bは、上述と同様にウインドシールド10に投影されることにより、ウインドシールド10の前方の空間16に表示される(S27)。
第1の鉛直画像18a及び第2の鉛直画像18bの表示が継続して行われる場合には(S28でNO)、上述したステップS22〜S27が再度実行される。第1の鉛直画像18a及び第2の鉛直画像18bの表示が終了する場合には(S28でYES)、可動スクリーン28の往復移動が停止する(S29)。
なお、本表示例では、奇数フレームに第1の鉛直画像18aを表示し、偶数フレームに第2の鉛直画像18bを表示したが、第1の鉛直画像18aと第2の鉛直画像18bとを時分割で表示する方法はこれに限定されない。例えば、複数のフレーム毎(例えば10フレーム毎)に、第1の鉛直画像18aと第2の鉛直画像18bとを交互に表示させてもよい。すなわち、第1フレーム〜第10フレームでは第1の鉛直画像18aを表示し、第11フレーム〜第20フレームでは第2の鉛直画像18bを表示する。
以上、可動スクリーン18を用いて異なる距離に表示する方式について説明したが、このような方式に代えて、視差画像を利用して異なる距離に表示する方式により、第1の鉛直画像18a及び第2の鉛直画像18bを表示してもよい。
さらに、本表示例では、可動スクリーン28を往復移動させたが、表示装置2全体を往復移動させてもよい。
[5.表示例2]
次に、図12を参照しながら、実施の形態に係る表示装置2における表示例2について説明する。図12は、表示例2において表示装置2により表示されるリファレンスパターン52及び歩行者画像56の一例を示す図である。
図12に示すように、表示例2では、制御部34は、ウインドシールド10の前方の空間16に存在する歩行者22(対象物の一例)に重畳するリファレンスパターン52を表示するように表示部35を制御する。リファレンスパターン52は、複数の縦線52aと複数の横線52bとが格子状に直交するグリッドパターンであり、上述した奥行き画像として自動車4の前方に存在する道路24に重畳して表示される。また、リファレンスパターン52は、歩行者22の位置がグリッドパターンの縦線52aと横線52bとの交点54となるように(すなわち、歩行者22の位置に対応するように)表示される。
さらに、制御部34は、歩行者22に重畳する歩行者画像56を、上述した鉛直画像としてリファレンスパターン52に重畳させて表示する。歩行者画像56は、例えば人の形をしたマーカーである。このとき、歩行者画像56の位置に対応するリファレンスパターン52の一部、すなわち、交点54で交わるグリッドパターンの2本の縦線52a’及び横線52b’の各々が強調表示される。強調表示の方法としては、例えば、2本の縦線52a’及び横線52b’の各々を太線で表示する、又は、目立つ色で表示する方法等が考えられる。運転者12は、歩行者画像56を見ることにより、歩行者22の位置を把握することができる。
制御部34は、自動車4に搭載されたカメラ(図示せず)で自動車4の前方の景色14(歩行者22及び道路24を含む)を撮影することにより生成された画像データに基づいて、上述したリファレンスパターン52及び歩行者画像56を表示するように表示部35を制御する。
なお、本表示例では、リファレンスパターン52及び歩行者画像56を3D表示させたが、これらを2D表示させてもよい。
また、制御部34は、ウインドシールド10の前方の空間16に存在する車両(前車)(対象物の一例)に重畳するリファレンスパターン52を表示するように表示部35を制御してもよい。この場合、制御部34は、歩行者画像56に加えて、車両に重畳する車両画像を、上述した鉛直画像としてリファレンスパターン52に重畳させて表示してもよい。
[6.表示例3]
次に、図13を参照しながら、実施の形態に係る表示装置2における表示例3について説明する。図13は、表示例3において表示装置2により表示されるリファレンスパターン52及び歩行者画像56の一例を示す図である。
図13に示すように、表示例3では、制御部34は、上記表示例2と同様に、ウインドシールド10の前方の空間16に存在する歩行者22に重畳するリファレンスパターン52を表示するように表示部35を制御する。リファレンスパターン52は、歩行者22の位置がグリッドパターンの区画58(すなわち、隣接する一対の縦線52aと隣接する一対の横線52bとで囲まれた領域)内となるように(すなわち、歩行者22の位置に対応するように)表示される。また、制御部34は、歩行者22に重畳する歩行者画像56を、上述した鉛直画像としてリファレンスパターン52に重畳させて表示する。
さらに、図13に示すように、表示例3では、歩行者画像56の位置に対応するリファレンスパターン52の一部、すなわち、歩行者画像56が位置するグリッドパターンの区画58が強調表示される。強調表示の方法としては、例えば、区画58を目立つ色で表示する、又は、区画58を囲む一対の縦線52a及び一対の横線52bの各々を太線で表示する方法等が考えられる。運転者12は、歩行者画像56を見ることにより、歩行者22の位置を把握することができる。
なお、本表示例では、リファレンスパターン52及び歩行者画像56を3D表示させたが、これらを2D表示させてもよい。
[7.表示例4]
次に、図14を参照しながら、実施の形態に係る表示装置2における表示例4について説明する。図14は、表示例4において表示装置2により表示されるリファレンスパターン52及び歩行者画像56の一例を示す図である。
図14に示すように、表示例4では、制御部34は、上記表示例2と同様に、ウインドシールド10の前方の空間16に存在する歩行者22に重畳するリファレンスパターン52を表示するように表示部35を制御する。リファレンスパターン52は、歩行者22の位置がグリッドパターンの縦線52aと横線52bとの交点54となるように表示される。また、制御部34は、歩行者22に重畳する歩行者画像56を、上述した鉛直画像としてリファレンスパターン52に重畳させて表示する。
さらに、図14に示すように、表示例4では、制御部34は、歩行者22の位置がリファレンスパターン52に重畳しない場合に、歩行者画像56をリファレンスパターン52の所定の領域(例えば、運転者12から見て歩行者22の位置に最も近い領域)に重畳させて表示させる。このとき、リファレンスパターン52の外部における歩行者22の位置に対応するリファレンスパターン52の一部、すなわち、交点54で交わるグリッドパターンの2本の縦線52a’及び横線52b’の各々が強調表示される。強調表示の方法としては、例えば、2本の縦線52a’及び横線52b’の各々を太線で表示する、又は、目立つ色で表示する方法等が考えられる。運転者12は、歩行者画像56を見ることにより、歩行者22の位置がリファレンスパターン52に重畳しない場合であっても、歩行者22の位置を把握することができる。
なお、本表示例では、リファレンスパターン52及び歩行者画像56を3D表示させたが、これらを2D表示させてもよい。
[8.表示例5]
次に、図15を参照しながら、実施の形態に係る表示装置2における表示例5について説明する。図15は、表示例5において表示装置2により表示されるリファレンスパターン62及び歩行者画像56の一例を示す図である。
図15に示すように、表示例5では、制御部34は、複数のガードレール画像60を含むリファレンスパターン62を表示するように表示部35を制御する。複数のガードレール画像60はそれぞれ、ウインドシールド10の前方の空間16に存在する複数のガードレール64(対象物の一例)にそれぞれ重畳する画像である。リファレンスパターン62は、これらの複数のガードレール画像60と、道路24を挟んで対向する一対のガードレール画像60の各々の下端を結ぶ横線66とを含むパターンである。リファレンスパターン62は、上述した奥行き画像として自動車4の前方に存在する道路24に重畳して表示され、複数のガードレール画像60がそれぞれ複数のガードレール64に重畳するように(すなわち、複数のガードレール64の各位置に対応するように)表示される。
さらに、制御部34は、歩行者22に重畳する歩行者画像56を、上述した鉛直画像としてリファレンスパターン62に重畳させて表示する。このとき、歩行者画像56の足元には、横線66と略平行に延びるマーカー68が表示される。このマーカー68は、奥行き方向における歩行者22の位置を示すためのマーカーである。運転者12は、マーカー68と横線66との間の間隔を見ることにより、奥行き方向における歩行者22の位置を把握することができる。
なお、本表示例では、リファレンスパターン62及び歩行者画像56を3D表示させたが、これらを2D表示させてもよい。また、リファレンスパターン62は、ガードレール画像60に代えて、ウインドシールド10の前方の空間16に存在する街路樹に重畳した街路樹画像を含んでいてもよい。
[9.表示例6]
次に、図16を参照しながら、実施の形態に係る表示装置2における表示例6について説明する。図16は、表示例6において表示装置2により表示されるリファレンスパターン72及び歩行者画像56a,56bの一例を示す図である。
図16に示すように、表示例6では、制御部34は、複数の車線境界線画像70を含むリファレンスパターン72を表示するように表示部35を制御する。複数の車線境界線画像70はそれぞれ、ウインドシールド10の前方の空間16に存在する複数の車線境界線74(対象物の一例)にそれぞれ重畳する画像である。リファレンスパターン72は、これらの複数の車線境界線画像70と、道路24を挟んで対向する一対の車線境界線画像70の各両端をそれぞれ結ぶ一対の横線76とを含むパターンである。リファレンスパターン72は、上述した奥行き画像として自動車4の前方に存在する道路24に重畳して表示され、複数の車線境界線画像70がそれぞれ複数の車線境界線74に重畳するように(すなわち、複数の車線境界線74の各位置に対応するように)表示される。
さらに、制御部34は、歩行者22a,22bにそれぞれ重畳する歩行者画像56a,56bを、上述した鉛直画像としてリファレンスパターン72に重畳させて表示する。このとき、歩行者画像56a,56bの各足元にはそれぞれ、横線76と略平行に延びるマーカー68a,68bが表示される。運転者12は、マーカー68a,68bの各々と横線66との間の間隔を見ることにより、奥行き方向における歩行者22a,22bの各々の位置を把握することができる。
なお、本表示例では、リファレンスパターン72及び歩行者画像56a,56bを3D表示させたが、これらを2D表示させてもよい。
[10.効果]
次に、実施の形態に係る表示装置2により得られる効果について説明する。上記表示例1で説明したように、奥行き方向におけるウインドシールド10からの距離が異なる第1の鉛直画像18aと第2の鉛直画像18bとを時分割で表示するので、第1の鉛直画像18aと第2の鉛直画像18bとが奥行き方向に重なった場合であっても、第1の鉛直画像18a及び第2の鉛直画像18bの視認性を高めることができる。
(変形例)
以上、一つ又は複数の態様に係る表示装置について、上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態又は変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、上記実施の形態では、表示装置2を自動車4に搭載する場合について説明したが、これに限定されず、例えば自動二輪車、航空機、電車又は船舶等に搭載されてもよい。
また、上記実施の形態では、表示装置2を車両に搭載する場合について説明したが、これに限定されず、例えばウェアラブルデバイスとして構成される眼鏡等に搭載されてもよい。
また、第1のスクリーン画像40及び第2のスクリーン画像42を形成する際の可動スクリーン28の移動方向は、上記実施の形態と反対方向でもよい。すなわち、可動スクリーン28が第2の方向に移動している状態で、走査部38からのレーザ光が可動スクリーン28に向けてラスタ走査されることにより、可動スクリーン28に第1のスクリーン画像40が形成される。一方、可動スクリーン28が第1の方向に移動している状態で、走査部38からのレーザ光が可動スクリーン28に向けてラスタ走査されることにより、可動スクリーン28に第2のスクリーン画像42が形成される。
また、上記実施の形態では、可動スクリーン28は、可動スクリーン28の移動方向に対して傾斜した姿勢で往復移動したが、可動スクリーン28の移動方向に対して略垂直な姿勢で往復移動してもよい。この場合、可動スクリーン28が急停止した瞬間に第1の鉛直画像18a又は第2の鉛直画像18bが表示される。
また、上記実施の形態では、歩行者22(22a,22b)に重畳した歩行者画像56(56a,56b)を表示したが、これに限定されず、例えば前車に重畳した前車画像又は自転車に重畳した自転車画像等を表示してもよい。
なお、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムで実現され得る。RAM又はハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。ROMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、ROMからRAMにコンピュータプログラムをロードし、ロードしたコンピュータプログラムにしたがって演算等の動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、各装置に脱着可能なICカード又は単体のモジュールから構成されてもよい。ICカード又はモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカード又はモジュールには、上記の超多機能LSIが含まれてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、ICカード又はモジュールは、その機能を達成する。このICカード又はこのモジュールは、耐タンパ性を有してもよい。
(4)本発明は、上記に示す方法で実現されてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムで実現してもよいし、コンピュータプログラムからなるデジタル信号で実現してもよい。
また、本発明は、コンピュータプログラム又はデジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したもので実現してもよい。また、これらの記録媒体に記録されているデジタル信号で実現してもよい。
また、本発明は、コンピュータプログラム又はデジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送してもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、メモリは、コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサは、コンピュータプログラムにしたがって動作してもよい。
また、プログラム又はデジタル信号を記録媒体に記録して移送することにより、又はプログラム又はデジタル信号をネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明の表示装置は、例えば車載用のヘッドアップディスプレイ等に適用することができる。
2 表示装置
4 自動車
6 ダッシュボード
8 画像
10 ウインドシールド
11 領域
12 運転者
14 景色
16 空間
18 鉛直画像
18a 第1の鉛直画像
18b 第2の鉛直画像
20 奥行き画像
22,22a,22b 歩行者
24 道路
26 投射部
28,28A 可動スクリーン
28a 第1の端部
28b 第2の端部
30 駆動部
32 投影部
34 制御部
35 表示部
36 光源
38 走査部
40,50a 第1のスクリーン画像
40a 第1の中間画像
42,50b 第2のスクリーン画像
42a 第2の中間画像
44 拡大レンズ
46 第1の反射板
48 第2の反射板
52,62,72 リファレンスパターン
52a,52a’ 縦線
52b,52b’,66,76 横線
54 交点
56,56a,56b 歩行者画像
58 区画
60 ガードレール画像
64 ガードレール
68,68a,68b マーカー
70 車線境界線画像
74 車線境界線

Claims (4)

  1. 画像データに基づいて光を表示媒体に投射して前記表示媒体で反射させることによって、前記表示媒体よりも奥行き方向に存在する空間に虚像を表示する表示部と、
    前記奥行き方向における前記表示媒体からの距離が異なる前記虚像である複数の画像を、時分割で表示するように前記表示部を制御する制御部と、を備え、
    前記表示部は、
    光を発する光源と、
    前記光源からの光を走査する走査部と、
    前記走査部からの光が透過することにより前記画像が形成される可動スクリーンと、
    前記可動スクリーンを前記走査部から離れる第1の方向及び前記走査部に近付く第2の方向に往復移動させる駆動部と、
    前記可動スクリーンに形成された前記画像を前記空間に表示する光学系と、を有し、
    前記複数の画像は、第1の画像及び第2の画像を含み、
    前記制御部は、前記画像データの奇数フレームにおいて前記第2の方向に移動した後に前記第1の方向に移動している際の第1のタイミングに前記第1の画像を表示し、その後、前記画像データの偶数フレームにおいて前記第2の方向に移動した後に前記第1の方向に移動している際であって前記第1のタイミングとは異なる第2のタイミングに前記第2の画像を表示することにより、前記第1の画像及び前記第2の画像を時分割で表示するように前記表示部を制御する
    表示装置。
  2. 前記奇数フレームは、連続する複数のフレームからなり、
    前記偶数フレームは、前記奇数フレームを構成する前記連続する複数のフレームのうち最後のフレームの次のフレームから始まる連続する複数のフレームからなる
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記制御部は、前記画像データの前記偶数フレームの前記第2のタイミングに前記第2の画像を表示し、その後、前記画像データの前記奇数フレームの前記第1のタイミングに前記第1の画像を表示するように前記表示部を制御する
    請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記表示媒体は、車両用のウインドシールドであり、
    前記空間は、前記ウインドシールドの前方の空間である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。
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